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JP2001222033A - 光導波路型光スイッチ - Google Patents

光導波路型光スイッチ

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Publication number
JP2001222033A
JP2001222033A JP2000033859A JP2000033859A JP2001222033A JP 2001222033 A JP2001222033 A JP 2001222033A JP 2000033859 A JP2000033859 A JP 2000033859A JP 2000033859 A JP2000033859 A JP 2000033859A JP 2001222033 A JP2001222033 A JP 2001222033A
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JP
Japan
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optical
phase shifter
optical waveguide
directional coupler
coupling
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JP2000033859A
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Naoki Oba
直樹 大庭
Takashi Go
隆司 郷
Toshio Watanabe
俊夫 渡辺
Takashi Kurihara
栗原  隆
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結合長誤差、位相シフト量誤差の許容量が大
きく、高消光比を維持することができる光導波路型光ス
イッチを提供する。 【解決手段】 2本の光導波路11が第1の方向性結合
器12、第1の位相シフタ17、第2の方向性結合器1
3、第2位相シフタ18、第3の方向性結合器14を順
次形成し、第1の位相シフタ17は一方の光導波路のコ
アに、第2の位相シフタ18は他方の光導波路のコアに
同時に作用するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信および光信
号処理システムにおいて使用される光導波路型光スイッ
チに関し、更に詳しくは、光導波路構造の作製誤差や光
導波路材料の屈折率変化に対して許容度が大きくて、高
消光比を維持することができる光導波路型光スイッチに
関する。
【0002】
【従来の技術】光導波路型光スイッチは、小型で集積化
が容易なため、光通信網のクロスコネクトやアドドロッ
プマルチプレクサ用光路切り替えスイッチ用として有望
視されている。特に、石英ガラス製光導波路を用いて作
製された熱光学光スイッチは、低挿入損失であり、16
×16などの大規模光スイッチの実績もある(T.Goh et
al.,"Low-Loss and High-Extinction-Ratio Silica-Bas
ed Strictly Nonblocking 16×16 Thermooptic Matrix
Switch",IEEE Photonics Technol.Lett.,vol.10,No.6,p
p.810-812,1998)。ここでは、2×2または1×2の単
位光スイッチとしてマッハツェンダー干渉計(MZI)
型光スイッチが用いられている。石英ガラスMZI型熱
光学スイッチは、その熱光学位相シフタに約400mW
の加熱電力を与えることで光路切り替えを実現してい
る。
【0003】一方、アクリル系高分子または紫外線硬化
エポキシ樹脂またはシリコーン樹脂またはポリイミドに
代表される高分子光導波路材料は、石英ガラスのような
無機ガラス光導波路材料に比べて熱光学定数が約1桁大
きく、熱伝導率が約1桁小さいため、熱光学位相シフタ
の消費電力が約100分の1となる特長がある。実際、
約5mWの低電力で動作する高分子光導波路MZI型熱
光学スイッチが報告されている(Y.Hida et al.,"Polym
er Waveguide Thermooptic Switch with Low Electric
Power Consumption at 1.3μm",IEEE Photonics Techno
l.Lett.,Vol.5,No.7,pp.782-784,1993)。
【0004】MZI型光スイッチは、図14に示すよう
に、2つのコア11が第1の方向性結合器(以下、方向
性結合器をDCと略称する)12、位相シフタ17、第
2のDC13を順次形成している。ポート1a,1b,
2a,2bでの入力出光の複素振幅をψ1a,ψ1b
ψ2a,ψ2bとすると、
【数1】 の関係が成り立つ。ただし、
【数2】 LはDC12,13の完全結合長、lは実際のDC1
2,13の結合長、θは位相シフタ17により与えられ
る位相差である。
【0005】式1を基にポート1a−2a間と1a−2
b間の透過率を計算した結果を図15に示す。位相差0
でクロスステイト、πでバーステイトとなり、消光比は
l=L/2の場合、理論上無限大となる(図15実
線)。なお、図15において、実線30はポート1a−
2b間のl(タイプ注:エルLの小文字lです)=L/
2の場合の光透過率を示し、実線31はポート1a−2
a間のl=L/2の場合の光透過率を示し、実線32は
実線30と重なっているが、1a−2b間のl=L/2
×1.02の場合の光透過率を示し、点線33は1a−
2a間のl=L/2×1.02の場合の光透過率を示
す。
【0006】しかしながら、光導波路作製誤差によりD
Cの結合長がずれるとクロスステイトでの消光比が悪化
する。例えば、図15点線のように2%結合長がずれる
だけで、30dBが消光比の限界となる。また、位相シ
フタが与える位相シフト量の誤差は、バーステイトの消
光比を悪化させる。この誤差は、例えば熱光学位相シフ
タの場合であると、光導波路材料の熱光学定数が環境温
度等に依存して変化した場合に生じする。これらの消光
比の低下を回避するために、前述の石英ガラスMZI型
熱光学スイッチでは、MZIを複数段に接続して消光比
の改善を図っている。
【0007】一方、高分子MZI熱光学スイッチでは、
位相シフタ動作に伴う水分の吸脱着による屈折率変化の
ため、ゆっくりと変化する位相誤差を生じ、動作点がド
リフトする問題が指摘されている(Y.Hida et al.,"Moi
sture-induced drift in thermo-optec phase shifters
composed of deuterated and fluorinated methacryla
te polymer waveguide",Appl.Optics,Vol.35,No.27,pp.
6828-6837,1997)。このため、高分子光導波路を用いた
実用的なMZI型光スイッチは実現されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のMZI型光スイ
ッチは、上述したように、方向性結合器の結合長誤差、
駆動用位相シフト量誤差の許容量が小さいため、単独で
は高消光比が得にくいという問題がある。
【0009】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、結合長誤差、位相シフト量誤
差の許容量が大きく、高消光比を維持することができる
光導波路型光スイッチを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、コアおよびクラッドから
各々が構成される2本の光導波路に形成され、該2本の
光導波路の導波光を結合する第1の方向性結合器と、該
第1の方向性結合器に続いて前記2本の光導波路の一方
に対して形成され、この一方の光導波路のコアの光学長
を変化させる第1の位相シフタと、該第1の位相シフタ
に続いて前記2本の光導波路に形成され、該2本の光導
波路の導波光を結合する第2の方向性結合器と、該第2
の方向性結合器に続いて前記2本の光導波路の他方に対
して形成され、この他方の光導波路のコアの光学長を変
化させる第2の位相シフタと、該第2の位相シフタに続
いて前記2本の光導波路に形成され、該2本の光導波路
の導波光を結合する第3の方向性結合器とを有すること
を要旨とする。
【0011】請求項1記載の本発明にあっては、光導波
路が第1の方向性結合器、第1の位相シフタ、第2の方
向性結合器、第2の位相シフタ、第3の方向性結合器を
順次形成し、第1の位相シフタは一方の光導波路のコア
に、第2の位相シフタは他方の光導波路のコアに同時に
作用するように構成されているため、位相シフト量0ま
たは2πのクロスステイトにおいて高消光比を示す位相
シフト量の範囲が大きく、結合長誤差や位相シフト量誤
差に影響されずに、高消光比を得ることができる。
【0012】また、請求項2記載の本発明は、コアおよ
びクラッドから各々が構成される2本の光導波路に形成
され、該2本の光導波路の導波光を結合する第1の方向
性結合器と、該第1の方向性結合器に続いて前記2本の
光導波路の一方に対して形成され、この一方の光導波路
のコアの光学長を変化させる第1の位相シフタと、該第
1の位相シフタに続いて前記2本の光導波路に形成さ
れ、該2本の光導波路の導波光を結合する第2の方向性
結合器と、該第2の方向性結合器に続いて前記2本の光
導波路の一方に対して形成され、この一方の光導波路の
コアの光学長を変化させる第2の位相シフタと、該第2
の位相シフタに続いて前記2本の光導波路に形成され、
該2本の光導波路の導波光を結合する第3の方向性結合
器とを有することを要旨とする。
【0013】請求項2記載の本発明にあっては、光導波
路が第1の方向性結合器、第1の位相シフタ、第2の方
向性結合器、第2の位相シフタ、第3の方向性結合器を
順次形成し、第1および第2の位相シフタは一方の光導
波路のコアに同時に作用するように構成されているた
め、位相シフト量π近傍のバーステイトにおいて高消光
比を示す位相シフト量の範囲が大きく、結合長誤差や位
相シフト量誤差に影響されずに、高消光比を得ることが
できる。
【0014】更に、請求項3記載の本発明は、請求項1
または2記載の発明において、前記第1、第2、および
第3の方向性結合器の結合長が、それぞれ完全結合長の
4分の1、2分の1、および4分の1であることを要旨
とする。
【0015】請求項3記載の本発明にあっては、第1、
第2、および第3の方向性結合器の結合長がそれぞれ完
全結合長の4分の1、2分の1、および4分の1であ
る。
【0016】請求項4記載の本発明は、請求項1または
2記載の発明において、前記第1、第2、および第3の
方向性結合器の結合長が、それぞれ完全結合長の4分の
1、2分の1、および4分の1よりも僅かに長いことを
要旨とする。
【0017】請求項4記載の本発明にあっては、第1、
第2、および第3の方向性結合器の結合長がそれぞれ完
全結合長の4分の1、2分の1、および4分の1よりも
僅かに長い。
【0018】また、請求項5記載の本発明は、請求項1
乃至4のいずれかに記載の発明において、前記第1およ
び第2の位相シフタが、前記光導波路のコアに近接して
設けられるヒータを有する熱光学位相シフタであること
を要旨とする。
【0019】請求項5記載の本発明にあっては、第1お
よび第2の位相シフタが光導波路のコアに近接して設け
られるヒータを有する熱光学位相シフタである。
【0020】更に、請求項6記載の本発明は、請求項5
記載の発明において、前記光導波路のうち、少なくとも
前記熱光学位相シフタが形成される部分の光導波路が、
高分子材料で構成されることを要旨とする。
【0021】請求項6記載の本発明にあっては、少なく
とも熱光学位相シフタが形成される部分の光導波路が高
分子材料で構成されている。
【0022】請求項7記載の本発明は、コアおよびクラ
ッドから各々が構成される2本の光導波路に形成され、
該2本の光導波路の導波光を結合する第1の方向性結合
器と、該第1の方向性結合器に続いて前記2本の光導波
路の一方に対して形成され、この一方の光導波路のコア
の光学長を変化させる第1の位相シフタと、該第1の位
相シフタに続いて前記2本の光導波路に形成され、該2
本の光導波路の導波光を結合する第2の方向性結合器
と、該第2の方向性結合器に続いて前記2本の光導波路
の一方に対して形成され、この一方の光導波路のコアの
光学長を変化させる第2の位相シフタと、該第2の位相
シフタに続いて前記2本の光導波路に形成され、該2本
の光導波路の導波光を結合する第3の方向性結合器と、
該第3の方向性結合器に続いて前記2本の光導波路の他
方に対して形成され、この他方の光導波路のコアの光学
長を変化させる第3の位相シフタと、該第3の位相シフ
タに続いて前記2本の光導波路に形成され、該2本の光
導波路の導波光を結合する第4の方向性結合器と、該第
4の方向性結合器に続いて前記2本の光導波路の他方に
対して形成され、この他方の光導波路のコアの光学長を
変化させる第4の位相シフタと、該第4の位相シフタに
続いて前記2本の光導波路に形成され、該2本の光導波
路の導波光を結合する第5の方向性結合器とを有するこ
とを要旨とする。
【0023】請求項7記載の本発明にあっては、光導波
路が第1の方向性結合器、第1の位相シフタ、第2の方
向性結合器、第2の位相シフタ、第3の方向性結合器、
第3の位相シフタ、第4の方向性結合器、第4の位相シ
フタ、第5の方向性結合器を順次形成し、第1および第
2の位相シフタは一方の光導波路のコアに、第3および
第4の位相シフタは他方の光導波路のコアに作用するよ
うに構成されているため、クロスステイトおよびバース
テイトの両方において高消光比を示す位相シフト量の範
囲が大きく、結合長誤差や位相シフト量誤差に影響され
ずに、高消光比を得ることができる。
【0024】また、請求項8記載の本発明は、請求項7
記載の発明において、前記第1、第2、第3、第4、お
よび第5の方向性結合器の結合長が、それぞれ完全結合
長の8分の1、4分の1、4分の1、4分の1、および
8分の1であることを要旨とする。
【0025】請求項8記載の本発明にあっては、第1、
第2、第3、第4、および第5の方向性結合器の結合長
がそれぞれ完全結合長の8分の1、4分の1、4分の
1、4分の1、および8分の1である。
【0026】更に、請求項9記載の本発明は、請求項7
記載の発明において、前記第1、第2、第3、第4、お
よび第5の方向性結合器の結合長が、それぞれ完全結合
長の8分の1、4分の1、4分の1、4分の1、および
8分の1よりも僅かに長いことを要旨とする。
【0027】請求項9記載の本発明にあっては、第1、
第2、第3、第4、および第5の方向性結合器の結合長
がそれぞれ完全結合長の8分の1、4分の1、4分の
1、4分の1、および8分の1よりも僅かに長い。
【0028】請求項10記載の本発明は、請求項7乃至
9のいずれかに記載の発明において、前記第1乃至第4
の位相シフタが、前記光導波路のコアに近接して設けら
れるヒータを有する熱光学位相シフタであることを要旨
とする。
【0029】請求項10記載の本発明にあっては、第1
乃至第4の位相シフタが光導波路のコアに近接して設け
られるヒータを有する熱光学位相シフタである。
【0030】また、請求項11記載の本発明は、請求項
10記載の発明において、前記光導波路のうち、少なく
とも前記熱光学位相シフタが形成される部分の光導波路
が、高分子材料で構成されることを要旨とする。
【0031】請求項11記載の本発明にあっては、熱光
学位相シフタが形成される部分の光導波路が高分子材料
で構成される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に
係る光導波路型光スイッチの構成を示す図である。同図
に示す光導波路型光スイッチは、コアおよびクラッドか
ら各々が構成される2本の光導波路11に形成され、該
2本の光導波路11の導波光を結合する第1の方向性結
合器12、この第1の方向性結合器12に続いて2本の
光導波路11の一方である第1の光導波路に対して形成
され、この第1の光導波路のコアの光学長を変化させる
第1の位相シフタ17、この第1の位相シフタに続いて
2本の光導波路11に形成され、該2本の光導波路11
の導波光を結合する第2の方向性結合器13、この第2
の方向性結合器13に続いて2本の光導波路11の他方
である第2の光導波路に対して形成され、この第2の光
導波路のコアの光学長を変化させる第2の位相シフタ1
8、およびこの第2の位相シフタ18に続いて2本の光
導波路11に形成され、該2本の光導波路11の導波光
を結合する第3の方向性結合器14から構成されてい
る。なお、1a,1b,2a,2bはポートである。
【0033】また、図2は、本発明の第2の実施形態に
係る光導波路型光スイッチの構成を示す図である。同図
に示す光導波路型光スイッチは、コアおよびクラッドか
ら各々が構成される2本の光導波路11に形成され、該
2本の光導波路11の導波光を結合する第1の方向性結
合器12、この第1の方向性結合器12に続いて2本の
光導波路の一方である第1の光導波路に対して形成さ
れ、この第1の光導波路のコアの光学長を変化させる第
1の位相シフタ17、この第1の位相シフタ17に続い
て2本の光導波路11に形成され、該2本の光導波路1
1の導波光を結合する第2の方向性結合器13、該第2
の方向性結合器13に続いて2本の光導波路11の一方
である第1の光導波路に対して形成され、この第1の光
導波路のコアの光学長を変化させる第2の位相シフタ1
8、およびこの第2の位相シフタ18に続いて2本の光
導波路11に形成され、該2本の光導波路11の導波光
を結合する第3の方向性結合器14から構成されてい
る。
【0034】図1および図2に示す光導波路型光スイッ
チでは、方向性結合器12,13,14の完全結合長L
に対して、実際の方向性結合器の結合長lがその半分、
すなわちl=L/2である場合、図1、図2に示すよう
に、第2の方向性結合器13の実際の結合長lに対して
第1および第3の方向性結合器12,14の実際の結合
長は、l/2である。すなわち、第1、第2、および第
3の方向性結合器12,13,14の結合長は、それぞ
れ完全結合長の4分の1、2分の1、および4分の1で
ある。また、第1、第2、および第3の方向性結合器1
2,13,14の結合長は、それぞれ完全結合長の4分
1、2分の1、および4分の1よりも僅かに長くてもよ
い。第1および第2の位相シフタ17,18は、光導波
路11のコアに近接して設けられるヒータを有する熱光
学位相シフタであり、少なくとも熱光学位相シフタが形
成される部分の光導波路は高分子材料で構成されてい
る。
【0035】図3は、本発明の第3の実施形態に係る光
導波路型光スイッチの構成を示す図である。同図に示す
光導波路型光スイッチは、コアおよびクラッドから各々
が構成される2本の光導波路11に形成され、該2本の
光導波路11の導波光を結合する第1の方向性結合器1
2、該第1の方向性結合器12に続いて2本の光導波路
11の一方である第1の光導波路に対して形成され、こ
の第1の光導波路のコアの光学長を変化させる第1の位
相シフタ17、この第1の位相シフタ17に続いて2本
の光導波路11に形成され、該2本の光導波路11の導
波光を結合する第2の方向性結合器13、該第2の方向
性結合器13に続いて2本の光導波路11の一方である
第1の光導波路に対して形成され、この第1の光導波路
のコアの光学長を変化させる第2の位相シフタ18、該
第2の位相シフタ18に続いて2本の光導波路11に形
成され、該2本の光導波路11の導波光を結合する第3
の方向性結合器14、この第3の方向性結合器14に続
いて2本の光導波路11の他方である第2の光導波路に
対して形成され、この第2の光導波路のコアの光学長を
変化させる第3の位相シフタ19、この第3の位相シフ
タ19に続いて2本の光導波路11に形成され、該2本
の光導波路11の導波光を結合する第4の方向性結合器
15、この第4の方向性結合器15に続いて2本の光導
波路11の他方である第2の光導波路に対して形成さ
れ、この第2の光導波路のコアの光学長を変化させる第
4の位相シフタ20、および該第4の位相シフタ20に
続いて2本の光導波路11に形成され、該2本の光導波
路11の導波光を結合する第5の方向性結合器16から
構成されている。
【0036】図3に示す光導波路型光スイッチでは、方
向性結合器12,13,14,15,16の完全結合長
Lに対して、実際の方向性結合器の結合長l(タイプ
注:エルLの小文字lです)がその半分、すなわちl=
L/2である場合、図3に示すように、第1および第5
の方向性結合器12,16の実際の結合長はl/4であ
るのに対して、第2、第3、第4の方向性結合器13,
14,15の実際の結合長はl/2である。すなわち、
第1、第2、第3、第4、および第5の方向性結合器1
2,13,14,15,16の結合長は、それぞれ完全
結合長の8分の1、4分の1、4分の1、4分の1、お
よび8分の1である。また、第1、第2、第3、第4、
および第5の方向性結合器12,13,14,15,1
6の結合長はそれぞれ完全結合長の8分の1、4分の
1、4分の1、4分の1、および8分の1よりも僅かに
長くてもよい。第1乃至第4の位相シフタ17,18,
19,20は、光導波路11のコアに近接して設けられ
るヒータを有する熱光学位相シフタであり、少なくとも
熱光学位相シフタが形成される部分の光導波路は高分子
材料で構成されれている。
【0037】図1乃至図3に示した光導波路型光スイッ
チの構成において、上述した図1、図2、図3に示した
光導波路型光スイッチをそれぞれA,B,Cタイプの光
導波路型光スイッチと記載することにする。光導波路1
1は、通常のシングルモード条件を満たす範囲でコアサ
イズおよびコア・クラッド間の屈折率差を設定すること
ができる。方向性結合器(以下、DCと略称する)は、
2つのコアを光結合するまで隣接させた通常の構造の
他、多モード干渉計を用いても同等の効果が得られる。
位相シフタは、熱光学効果、電気光学効果など光導波路
の光学長を可変とするものであれば何れでもよい。A,
B,Cタイプの構造の光スイッチの特性は、それぞれ式
2、式3、式4で表される。式中の変数は式1と同じで
ある。
【0038】
【数3】 これらの式を基に図1、図2、図3に示した光導波路型
光スイッチの光透過率を計算した結果がそれぞれ図4、
図5、図6に示すスイッチ特性である。図4、図5、図
6に示すスイッチ特性において、実線30は、l=L/
2の場合のポート1a−2b間の光透過率であり、実線
31は、l=L/2の場合のポート1a−2a間の光透
過率であり、実線30に重なっている点線32は、l=
L/2×1.02の場合のポート1a−2b間の光透過
率であり、点線33は、l=L/2×1.02の場合の
ポート1a−2a間の光透過率である。また、細実線3
4は、第1、第3のDCにおいてl=L/2×1.04
の場合および第2のDCにおいてはl=L/2の場合の
ポート1a−2b間の光透過率である。
【0039】Aタイプの光導波路型光スイッチは、図4
に特性を示すように、位相シフト量0または2πのクロ
スステイトにおいて高消光比を示す位相シフト量の範囲
が大きいことがわかる。例えば、消光比が30dBを越
える範囲は、従来のMZI型が±0.02π程度なのに
対して±0.1π以上に改善されている。更に、図4の
点線で表記したような、DCの結合長が2%長い場合で
は、消光比が30dBを越える位相シフト量範囲がさら
に広がる。必要とされる消光比に合わせて、結合長を長
めに設計することで、結合長誤差や位相シフト量誤差に
影響されずに高消光比を得ることができることがわか
る。
【0040】Bタイプの光導波路型光スイッチは、図5
に特性を示すように、位相シフト量π近傍のバーステイ
トにおいて高消光比を示す位相シフト量の範囲が大きい
ことがわかる。例えば、消光比が30dBを越える範囲
は、±0.1π以上に改善されている。更に、図5の細
実線で表記した第1と第3のDC12,14ではl=L
/2×1.04、第2のDC13ではl=L/2の場合
は、消光比が30dBを越える位相シフト量範囲がさら
に広がる。
【0041】Cタイプの光導波路型光スイッチは、図6
に特性を示すように、クロスステイト、バーステイトの
両方において高消光比を示す位相シフト量の範囲が大き
いことがわかる。クロスステイト、バーステイトで消光
比が30dBを越える範囲は、それぞれ±0.08π、
±0.1π程度に改善されている。更に、実際の素子中
のDCの結合長を長めにすることで、クロスステイトで
消光比が30dBを越える範囲が±0.12π程度にま
で改善される。
【0042】上述したように、図1、図2、図3に示す
光導波路型光スイッチは、クロスステイト、バーステイ
ト、またはその両方において作製誤差などの影響を最小
限にとどめ、高消光比を実現することがわかる。
【0043】石英ガラス製光導波路と薄膜ヒータによる
位相シフタ用いた光導波路型光スイッチに本発明の構造
を使用すると、環境温度に影響されず高消光比を得るこ
とができる。更に、DCの作製誤差の許容量が大きくな
るために作製歩留まりが向上する利点もある。
【0044】本発明は広い位相誤差許容量をもつため、
高分子光導波路の欠点であった動作点のドリフトの影響
を受けにくい。これにより、高分子光導波路を使用して
低消費電力の実用的な光スイッチを実現できることにな
る。
【0045】次に、図1、図2、図3に示したA,B,
Cタイプの光導波路型光スイッチを適用した種々の実施
例について説明する。
【0046】まず、実施例1として、高分子光導波路を
用いて、図1、図2、図3に示すA,B,Cタイプの光
導波路型熱光学光スイッチを作製した場合について説明
する。この実施例1では、DCはコア間ギャップ3μ
m、結合長パラメータl=1.0mmとし、位相シフタ
はコア間ギャップ100μm、薄膜ヒータの長さ2m
m、幅20μmとした。DCと位相シフタの間は、曲率
半径30mmのS字光導波路で結ばれている。光スイッ
チ全長は、入力出用直線光導波路を含めてA,Bタイプ
は26mm、Cタイプは38mmである。
【0047】屈折率1.489の重水素化シリコーン樹
脂をコアに、屈折率1.483の重水素化シリコーン樹
脂をクラッドに用いて、シリコン基板上に上述した図1
〜図3の光導波路を作製した。シリコーン樹脂光導波路
の作製方法は、「熱光学デバイス」(特願平9−361
383号)に準じた。コア断面サイズは7.5μm×
7.5μm、下層クラッド厚、コア上の上部クラッド厚
は、それぞれ16μm、14μmとした。導波路上に金
薄膜をスパッタ法で形成し、フォトリソグラフィーおよ
びドライエッチング法を用いて、位相シフタ部のコア上
にストリップ状の薄膜抵抗ヒータを作製した。
【0048】波長1.55μmのLED光源を1aポー
トに、2つの光パワーメータを2a,2bポートにそれ
ぞれ接続し、AタイプおよびBタイプでは2つの、Cタ
イプでは4つのヒータに等しい加熱電力を与えて、スイ
ッチ特性を測定した。1ヒータ当たりの加熱電力と透過
率の測定結果を表1に示す。
【0049】
【表1】 この結果から、Aタイプはクロスステイトで、Bタイプ
はバーステイトで、Cタイプはその両方で高消光比を達
成していることがわかった。動作温度を0〜60℃に変
化させても、これらの高消光比状態は、大きく変化しな
かった。一方、AタイプおよびBタイプでは2つの、C
タイプでは4つのヒータに与える加熱電力が等しくない
場合は消光比の低下が認められた。
【0050】次に、実施例2として、実施例1と同様の
光スイッチを結合長パラメータl=1.01mmとして
作製した。実施例1と同様の測定を行った結果を表2に
示す。
【0051】
【表2】 この結果からAタイプとCタイプのクロスステイトで消
光比の向上が観測された。
【0052】次に、実施例3として、高分子光導波路を
用いて、図7(a)、図7(b)、図8、図9に示す
D,E,Fタイプの光導波路型熱光学光スイッチを作製
した。図7〜図9において、A部は図1の構造、B部は
図2の構造を表している。A部、B部を結ぶ部分は、直
線または曲率半径30mmの曲線光導波路で構成した。
光導波路の材料と作製法、AまたはB部分の構造は実施
例1と同じとした。
【0053】波長1.55μmのLED光源を1aポー
トに、2つの光パワーメータを2a,2bポートにそれ
ぞれ接続して透過率を測定した。
【0054】Dタイプは、すべてのヒータを非加熱とす
ると、すべての入力出間の透過率が−42dB以下のカ
ットオフ状態となった。SW1とSW2のヒータを加熱
してバーステイトとすると、Dタイプスイッチ全体では
バーステイトとなる。SW3とSW4のヒータを加熱し
てバーステイトとすると、Dタイプスイッチ全体ではク
ロスステイトとなる。消光比は何れの場合も40dB以
上得られた。
【0055】Eタイプは、すべてのヒータを非加熱とす
ると、クロスステイトとなる。SW1からSW4のすべ
てのヒータを加熱してバーステイトとすると、Eタイプ
スイッチ全体ではバーステイトとなる。消光比は何れの
場合も42dB以上得られた。
【0056】Fタイプは、すべてのヒータを非加熱とす
ると、バーステイトとなる。SW1からSW4のすべて
のヒータを加熱してバーステイトとすると、Fタイプス
イッチ全体ではクロスステイトとなる。消光比は何れの
場合も42dB以上得られた。
【0057】次に、実施例4として、本発明の光導波路
型光スイッチを大規模集積光スイッチに適用した一実施
例として、図10に示す接続構造を持つN×Nマトリク
ススイッチ(N=8)を作製した。このマトリクススイ
ッチは、入力出ポート44間に交差導波路42で連結さ
れた2入力2出力光スイッチ要素41をN個含むスイッ
チ群43をN段基板上に配置しており(図10ではN=
8)、各段間は交差導波路を含む直線導波路や曲線導波
路で接続されている。本マトリクススイッチに使用され
ている2×2光スイッチ要素(Gタイプ)41を図11
に示す。
【0058】図11に示すGタイプの2×2光スイッチ
要素41は、2本のアーム導波路11の光路長差を2分
の1波長相当に設定した、すなわち光路長λ/2の余長
をコア45に与えたBタイプの2×2光スイッチ111
および交差導波路40を用いて構成されている。この2
×2光スイッチ要素は、位相シフタ17,18がOFF
状態のときクロス状態となり、位相シフタ17,18が
ON状態のときバー状態となる。このスイッチ要素にお
いて、位相シフタへ加える電力と光出力の関係は、図4
と等価である。マトリクススイッチにおいては、各スイ
ッチ要素のバー経路への消光比が大きいことが特性上重
要であるが、このスイッチ要素はバー経路への消光比を
確保するにあたり、干渉計の位相儀差に対して許容度が
大きい。
【0059】このマトリクススイッチにおいて、任意の
入力導波路に入射された光を任意の出力導波路に導くに
は、該入力導波路から各段のスイッチ要素をクロスにた
ぐっていった経路と該出力導波路から各段のスイッチ要
素をクロスにたぐっていった経路の交点となる2×2ス
イッチ要素のみをONすればよく、適切なスイッチ要素
をN個ON(1経路につき1個をON)にすることによ
り、N本の入力導波路とN本の出力導波路を任意の組み
合わせ(任意のN経路)で光学的に接続することができ
る。
【0060】本実施例の8×8マトリクス光スイッチ
は、厚さ1mmのシリコン基板上に作製した。従来と同
様に、石英系導波路はSiC14やGeC14などの原
料ガスの加水分解反応利用した石英系ガラス膜の推積技
術と反応性イオンエッチング技術の組み合わせにより作
製し、薄膜ヒータは真空蒸着法および化学エッチングに
より作製した。コアの断面寸法は6μm角であり、コア
とクラッド間の比屈折率差は0.75%である。薄膜ヒ
ータのサイズは、厚さ0.1μm、幅40μm、長さ4
mmである。干渉計回路を構成している2本の導波路の
間隔は250μmにした。曲がり導波路の最小曲げ半径
は5mmとした。2×2光スイッチ要素の長さは約25
mmとなった。直径4インチの基板上に8段のスイッチ
段49を図12に示すように配置した。各スイッチ段4
9は8個の該2×2光スイッチ要素41およびマトリク
ススイッチ段間の交差導波路42を組み合わせた構成と
して導波路長の短縮を謀った構成とした。
【0061】作製されたチップをダイシングにより切り
出し、シリコン基板下部には放熱板を設け、また入力出
導波路にはシングルモードファイバを接続し、薄膜ヒー
タには給電リードを接続し、マトリクス光スイッチモジ
ュールとした。
【0062】1.55μm帯の半導体LD光源を用い
て、本実施例の8×8マトリクス光スイッチの光学特性
を測定した。スイッチングに必要な1ヒータ当たりの電
力は約400mWであった。挿入損失は約6dBであ
り、スイッチ消光比はOFF状態時に位相誤差相殺用の
バイアス電力を加えることなく約45dBの良好な値が
得られた。
【0063】次に、実施例5として、実施例4のマトリ
クススイッチにおいて2×2光スイッチ要素に図13に
示す構成(Hタイプ)を用いたマトリクススイッチを作
製した。結合長L/4相当の多モード(マルチモード)
干渉計型光結合器47と結合長L/2相当の多モード
(マルチモード)干渉計型光結合器48とからなるHタ
イプの2×2光スイッチ要素は、2本のアーム導波路の
光路長差をゼロに設定したAタイプの2×2光スイッチ
で構成され、方向性結合器(カップラー)にマルチモー
ド干渉計型光結合器48を用いた。マルチモード干渉計
型光結合器は結合率の作製誤差が通常の方向性結合器に
比べて小さく、結合率の作製誤差を2%程度に抑えるこ
とができる。図4からわかるように、この2×2光スイ
ッチ要素もバー経路への消光比を確保するにあたり、干
渉計の位相誤差に対して許容度が大きい。本実施例の石
英系8×8マトリクス光スイッチも実施例4と同様の作
製方法で作製し、モジュールとした。
【0064】1.55μm帯の半導体LD光源を用い
て、本実施例の8×8マトリクス光スイッチの光学特性
を測定した。スイッチングに必要な1ヒータ当たりの電
力は約400mWであった。挿入損失は約7dBであ
り、スイッチ消光比はOFF状態時に位相誤差相殺用の
バイアス電力を加えることなく約35dBの良好な値が
得られた。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光導波路が第1の方向性結合器、第1の位相シフタ、第
2の方向性結合器、第2の位相シフタ、第3の方向性結
合器を順次形成し、第1の位相シフタは一方の光導波路
のコアに、第2の位相シフタは他方の光導波路のコアに
同時に作用するように構成されているので、位相シフト
量0または2πのクロスステイトにおいて高消光比を示
す位相シフト量の範囲が大きく、結合長誤差や位相シフ
ト量誤差に影響されずに、結合長誤差や位相シフト量誤
差に対する許容量が大きく、高消光比である光導波路型
光スイッチを実現することができる。
【0066】また、本発明によれば、光導波路が第1の
方向性結合器、第1の位相シフタ、第2の方向性結合
器、第2の位相シフタ、第3の方向性結合器を順次形成
し、第1および第2の位相シフタは一方の光導波路のコ
アに同時に作用するように構成されているので、位相シ
フト量π近傍のバーステイトにおいて高消光比を示す位
相シフト量の範囲が大きく、結合長誤差や位相シフト量
誤差に影響されずに、結合長誤差や位相シフト量誤差に
対する許容量が大きく、高消光比である光導波路型光ス
イッチを実現することができる。
【0067】更に、本発明によれば、光導波路が第1の
方向性結合器、第1の位相シフタ、第2の方向性結合
器、第2の位相シフタ、第3の方向性結合器、第3の位
相シフタ、第4の方向性結合器、第4の位相シフタ、第
5の方向性結合器を順次形成し、第1および第2の位相
シフタは一方の光導波路のコアに、第3および第4の位
相シフタは他方の光導波路のコアに作用するように構成
されているため、クロスステイトおよびバーステイトの
両方において高消光比を示す位相シフト量の範囲が大き
く、結合長誤差や位相シフト量誤差に影響されずに、結
合長誤差や位相シフト量誤差に対する許容量が大きく、
高消光比である光導波路型光スイッチを実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光導波路型光ス
イッチの構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る光導波路型光ス
イッチの構成を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る光導波路型光ス
イッチの構成を示す図である。
【図4】図1に示す光導波路型光スイッチのスイッチ特
性を示すグラフである。
【図5】図2に示す光導波路型光スイッチのスイッチ特
性を示すグラフである。
【図6】図3に示す光導波路型光スイッチのスイッチ特
性を示すグラフである。
【図7】4つのAタイプまたはBタイプの光導波路型光
スイッチで構成されるDタイプの光導波路型光スイッチ
の構成を示す図である。
【図8】AタイプとBタイプを2つずつ使用して構成さ
れるEタイプの光導波路型光スイッチの構成を示す図で
ある。
【図9】AタイプとBタイプを2つずつ使用して構成さ
れるFタイプの光導波路型光スイッチの構成を示す図で
ある。
【図10】N×Nマトリクススイッチ(N=8)の構成
を示す図である。
【図11】図10に示すN×Nマトリクススイッチを構
成するGタイプの光導波路型光スイッチの構成を示す図
である。
【図12】図10に示したN×Nマトリクススイッチを
基板上に配置した構造を示す図である。
【図13】図10に示したN×Nマトリクススイッチを
構成するHタイプの光導波路型光スイッチの構成を示す
図である。
【図14】従来のマッハツェンダー干渉計光導波路型光
スイッチの構成を示す図である。
【図15】図14に示した従来のマッハツェンダー干渉
計光導波路型光スイッチのスイッチ特性を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
11 光導波路(コア) 12,13,14,15,16 第1、第2、第3、第
4、第5の方向性結合器 17,18,19,20 第1、第2、第3、第4の位
相シフタ 41 2×2光スイッチ要素 42,46 交差光導波路 43 スイッチ群 44 入力出ポート 45 光路長λ/2の余長を与えたコア 47 結合長L/4相当の多モード干渉計型光結合器 48 結合長L/2相当の多モード干渉計型光結合器 49 2×2光スイッチ要素群および交差導波路を含む
ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 俊夫 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 栗原 隆 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2K002 AA02 AB05 BA13 CA06 CA22 DA07 EA10 EA14 EA16 HA11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアおよびクラッドから各々が構成され
    る2本の光導波路に形成され、該2本の光導波路の導波
    光を結合する第1の方向性結合器と、 該第1の方向性結合器に続いて前記2本の光導波路の一
    方に対して形成され、この一方の光導波路のコアの光学
    長を変化させる第1の位相シフタと、 該第1の位相シフタに続いて前記2本の光導波路に形成
    され、該2本の光導波路の導波光を結合する第2の方向
    性結合器と、 該第2の方向性結合器に続いて前記2本の光導波路の他
    方に対して形成され、この他方の光導波路のコアの光学
    長を変化させる第2の位相シフタと、 該第2の位相シフタに続いて前記2本の光導波路に形成
    され、該2本の光導波路の導波光を結合する第3の方向
    性結合器とを有することを特徴とする光導波路型光スイ
    ッチ。
  2. 【請求項2】 コアおよびクラッドから各々が構成され
    る2本の光導波路に形成され、該2本の光導波路の導波
    光を結合する第1の方向性結合器と、 該第1の方向性結合器に続いて前記2本の光導波路の一
    方に対して形成され、この一方の光導波路のコアの光学
    長を変化させる第1の位相シフタと、 該第1の位相シフタに続いて前記2本の光導波路に形成
    され、該2本の光導波路の導波光を結合する第2の方向
    性結合器と、 該第2の方向性結合器に続いて前記2本の光導波路の一
    方に対して形成され、この一方の光導波路のコアの光学
    長を変化させる第2の位相シフタと、 該第2の位相シフタに続いて前記2本の光導波路に形成
    され、該2本の光導波路の導波光を結合する第3の方向
    性結合器とを有することを特徴とする光導波路型光スイ
    ッチ。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2、および第3の方向性結
    合器の結合長は、それぞれ完全結合長の4分の1、2分
    の1、および4分の1であることを特徴とする請求項1
    または2記載の光導波路型光スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2、および第3の方向性結
    合器の結合長は、それぞれ完全結合長の4分の1、2分
    の1、および4分の1よりも僅かに長いことを特徴とす
    る請求項1または2記載の光導波路型光スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の位相シフタは、前
    記光導波路のコアに近接して設けられるヒータを有する
    熱光学位相シフタであることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載の光導波路型光スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記光導波路のうち、少なくとも前記熱
    光学位相シフタが形成される部分の光導波路は、高分子
    材料で構成されることを特徴とする請求項5記載の光導
    波路型光スイッチ。
  7. 【請求項7】 コアおよびクラッドから各々が構成され
    る2本の光導波路に形成され、該2本の光導波路の導波
    光を結合する第1の方向性結合器と、 該第1の方向性結合器に続いて前記2本の光導波路の一
    方に対して形成され、この一方の光導波路のコアの光学
    長を変化させる第1の位相シフタと、 該第1の位相シフタに続いて前記2本の光導波路に形成
    され、該2本の光導波路の導波光を結合する第2の方向
    性結合器と、 該第2の方向性結合器に続いて前記2本の光導波路の一
    方に対して形成され、この一方の光導波路のコアの光学
    長を変化させる第2の位相シフタと、 該第2の位相シフタに続いて前記2本の光導波路に形成
    され、該2本の光導波路の導波光を結合する第3の方向
    性結合器と、 該第3の方向性結合器に続いて前記2本の光導波路の他
    方に対して形成され、この他方の光導波路のコアの光学
    長を変化させる第3の位相シフタと、 該第3の位相シフタに続いて前記2本の光導波路に形成
    され、該2本の光導波路の導波光を結合する第4の方向
    性結合器と、 該第4の方向性結合器に続いて前記2本の光導波路の他
    方に対して形成され、この他方の光導波路のコアの光学
    長を変化させる第4の位相シフタと、 該第4の位相シフタに続いて前記2本の光導波路に形成
    され、該2本の光導波路の導波光を結合する第5の方向
    性結合器とを有することを特徴とする光導波路型光スイ
    ッチ。
  8. 【請求項8】 前記第1、第2、第3、第4、および第
    5の方向性結合器の結合長は、それぞれ完全結合長の8
    分の1、4分の1、4分の1、4分の1、および8分の
    1であることを特徴とする請求項7記載の光導波路型光
    スイッチ。
  9. 【請求項9】 前記第1、第2、第3、第4、および第
    5の方向性結合器の結合長は、それぞれ完全結合長の8
    分の1、4分の1、4分の1、4分の1、および8分の
    1よりも僅かに長いことを特徴とする請求項7記載の光
    導波路型光スイッチ。
  10. 【請求項10】 前記第1乃至第4の位相シフタは、前
    記光導波路のコアに近接して設けられるヒータを有する
    熱光学位相シフタであることを特徴とする請求項7乃至
    9のいずれかに記載の光導波路型光スイッチ。
  11. 【請求項11】 前記光導波路のうち、少なくとも前記
    熱光学位相シフタが形成される部分の光導波路は、高分
    子材料で構成されることを特徴とする請求項10記載の
    光導波路型光スイッチ。
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