JP2001214359A - 液体不透過性でフラッシュ可能なウエブの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】今日の吸収製品のそれに等しいかまたはそれを
超える性能特性を有する吸収製品を提供し得る液体不透
過性でフラッシュ可能なウエブの製造方法を提供する。 【解決手段】基材（１０２）をプリンティングロール
（１１０）およびそれとの間にニップを形成するアンビ
ルに対して移送するとともに、流動可能な樹脂性材料
（２２０）をプリンティングロール（１１０）に樹脂性
材料（２００）を堆積させる。その際、プリンティング
ロールを基材（１０２）の移送速度より少なくとも約１
００％大きい周速度で回転させ、それにより所定の速度
差を生じさせる。この速度差により樹脂性材料（２０
０）に剪断力が与えられ、樹脂性材料をプリンティング
ロールから基材の側面に適用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、生理用ナプキン、
パンティライナー、失禁パッドなどのような吸収製品を
提供し得る液体不透過性でフラッシュ可能な（flushabl
e）ウエブの製造方法に関する。特に、本発明は、それ
による廃棄問題を起こすことなしに通常のトイレの排水
サイクルの間に処分することができる吸収製品を提供し
得る液体不透過性でフラッシュ可能なウエブの製造方法
に関する。

【０００２】

【従来の技術】使い捨て吸収製品は長年月にわたって商
業的に受け入れられ、世界的に大きな成功を収めてき
た。長い間痛感されていた必要が、そのような吸収製
品、特に生理用ナプキンなどについて、より便利で個別
的な廃棄方法のために存在する。そのようなより向上し
た便宜および個別処理を提供するであろう１つの方法
は、そのような廃棄について通常のトイレを使用するこ
とであろう。しかしながら、もし商業的に入手しうる生
理用ナプキンを通常のトイレでフラッシュ（洗い流し）
により捨てたら、管の詰まりのような廃棄上の問題の実
質的な危険性が存在する。

【０００３】過去において、排水可能な吸収製品を提供
するための多数の試みがなされてきた。英国特許第２８
２，４４７号は、フラッシュ可能であるといわれるコア
およびコアから分離され、他の手段により処分される必
要のある撥水性処理されたバリアを提供することにより
部分的解決を試みた。１９６２年２月２６日にモース
（Ｍｏｒｓｅ）に発行された米国特許第３，０７８，８
４９号は、体液を拡散させるために吸収性コアの内部に
流体感受性一時的障壁を組み込んだ生理用ナプキンを記
載するが、水感受性外部被覆については記載がない。１
９６９年３月１３日にアレクサンダー（Ａｌｅｘａｎｄ
ｅｒ）に発行された米国特許第３，５６１，４４７号
は、不織布が布帛長繊維を含み、不織布のためのバイン
ダーが柔軟アクリルバインダーとポリビニルアルコール
との組み合わせである不織布被覆を有する生理用ナプキ
ンを記載する。この組み合わせは、湿ったとき外部被覆
として働くのに十分な強度を有し、一方それにもかかわ
らず、穏やかな攪拌に暴露したとき水中に分散するとい
われる。そのような構造は制限された湿潤強度を有する
であろう一方、それが現代の生理用ナプキンとって満足
の行くバックシートとなる十分なバリア特性を有するで
あろうことは有りそうもない。１９７２年５月３０日に
シャンペーニュ・ジュニア（Ｃｈａｍｐａｉｇｎｅ，Ｊ
ｒ）に発行された米国特許第３，６６５，９２３号は、
ポリ（ビニルアルコール）のような水分散性接着剤によ
り結合された不織繊維ウエブを含む包装を有する生理用
ナプキンを記載する。好ましい態様は、吸収性パッドと
包装の間に挿入された薄い不透過性のプラスチックフィ
ルムのバッフル部材をも含む。この構造は、必要なバリ
ア特性を有する非分散性部材を提供することによりバリ
ア特性を与える問題を解決する。そのバッフル部材は、
トイレで小さな粒子に分散しないであろうから、そのよ
うな構造を反復してフラッシュすることで下水管の詰ま
りの危険性が提起される。１９９４年４月５日にエバー
ズ（Ｅｖｅｒｓ）に発行された米国特許第５，３００，
３５８号は、そのバックシートが、その間に高い吸収性
紙構造を有する２枚のポリ（ビニルアルコール）フィル
ムを具備する吸収構造を記載する。水性流体に暴露され
うる全表面は、フルオロカーボンのような撥水性材料で
処理される。その吸収構造はまた、捨てるときに引張る
と、そのとき撥水処理されていない表面に水の灯心作用
をする高い吸収性の紙構造を水に暴露するといわれる引
裂きひもまたは糸を備え、それで、それは溶解できる。
引裂きひもの必要は明白な不便である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、今日の吸収製品のそれに等しいかまたはそれを超え
る性能特性（着用者にとっての快適さ、漏れ抵抗などの
ような）を有する吸収製品を提供し得る液体不透過性で
フラッシュ可能なウエブの製造方法を提供することであ
る。さらに本発明の目的は、用いられた吸収製品が処分
されるとき、向上した便宜と個別処理性を与える吸収製
品を提供し得る液体不透過性でフラッシュ可能なウエブ
の製造方法を提供することである。さらに本発明の目的
は、通常のトイレで製品をフラッシュすることにより処
分し得て、使われた吸収製品が水および通常のトイレの
混合作用に暴露されるとき小さな部分に容易に分散する
吸収製品を提供し得る液体不透過性でフラッシュ可能な
ウエブの製造方法を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、第１の側面に
おいて、互に対向する第１の側面および第２の側面を有
する基材を提供する工程、第１の樹脂性材料を提供する
工程、該第１の樹脂性材料が流動し得るように該第１の
樹脂性材料を加熱する工程、第１の長手軸を有し、該第
１の長手軸の回りに回転可能な第１のプリンティングロ
ールを提供する工程、該第１のプリンティングロールと
並置されてそれらの間に第１のニップを形成する第１の
アンビルを提供する工程、該第１のプリンティングロー
ルおよび該第１のアンビルに対して移送速度で該基材を
移送する工程、該第１のプリンティングロールに該第１
の樹脂性材料を堆積させる工程、該第１のプリンティン
グロールを第１の周速度で該第１の長手軸の回りに回転
させる工程であって、該第１の周速度は該移送速度より
少なくとも約１００％大きく、それにより第１の速度差
を生じさせるところの工程、および該第１の樹脂性材料
を該第１のプリンティングロールから該基材の該第１の
側面に適用する工程であって、該基材を該第１の樹脂性
材料で含浸させるように該第１の速度差により該第１の
樹脂性材料に剪断力が与えられ、それにより該第１の樹
脂性材料を該基材に含浸させるところの工程を具備し、
該基材からウエブが形成され、該ウエブは該第１の樹脂
性材料で含浸された第１の側面を有する液体不透過性で
フラッシュ可能なウエブを製造するための方法を提供す
る。

【０００６】本発明の第１の側面による方法は、流動可
能な第２の樹脂性材料を提供する工程、第２の長手軸を
有し、該第２の長手軸の回りに回転可能である第２のプ
リンティングロールを提供する工程、該第２のプリンテ
ィングロールと並置されてそれらの間に第２のニップを
形成する第２のアンビルを提供する工程、該第２のプリ
ンティングロールおよび該第２のアンビルに対して移送
速度で該ウエブを移送する工程、該第２のプリンティン
グロールに該第２の樹脂性材料を堆積させる工程、該第
２のプリンティングロールを第２の周速度で該第１の長
手軸の回りに回転させる工程であって、該第２の周速度
は該移送速度より少なくとも約１００％大きく、それに
より第２の速度差を生じさせるところの工程、および該
第２の樹脂性材料を該第２のプリンティングロールから
該ウエブの該第１の側面に適用する工程であって、該ウ
エブを該第２の樹脂性材料で塗布するように該第２の速
度差により該第２の樹脂性材料に剪断力が与えられ、そ
れにより該第２の樹脂性材料を該基材に含浸させるとこ
ろの工程をさらに具備し得る。

【０００７】本発明の第１の側面による方法において、
該第２の樹脂性材料を該第１の樹脂性材料が含浸される
側面と同じ側面に含浸させることができる。

【０００８】また、本発明の第１の側面による方法にお
いて、第２の速度差が、該第１の速度差と等しくあり得
る。

【０００９】本発明の第１の側面による方法において、
該第２の樹脂性材料を該第１の樹脂性材料が含浸される
側面と反対の側面に含浸させることができる。

【００１０】本発明の第１の側面による方法において、
該第２の速度差が、２００％から３５０％までであり得
る。

【００１１】本発明の第１の側面による方法において、
該第２の樹脂性材料が、該第１の樹脂性材料と異なるこ
とができる。

【００１２】本発明の第１の側面による方法において、
該第２の速度差が、該第１の速度差よりも少なくとも１
００％大きくあり得る。

【００１３】本発明の第１の側面による方法において、
該第１の樹脂性材料による塗布と該第２の樹脂性材料に
よる塗布が、異なる塗布幅で適用され得る。

【００１４】本発明の第１の側面による方法は、流動可
能な第２の樹脂性材料を提供する工程、第２の長手軸を
有し、該第２の長手軸の回りに回転可能である第２のプ
リンティングロールを提供する工程、該第２のプリンテ
ィングロールと並置されてそれらの間に第２のニップを
形成する第２のアンビルを提供する工程、該第２のプリ
ンティングロールおよび該第２のアンビルに対して移送
速度で該ウエブを移送する工程、該第２のプリンティン
グロールに該第２の樹脂性材料を堆積させる工程、該第
２のプリンティングロールを第２の周速度で該第１の長
手軸の回りに回転させる工程であって、該第２の周速度
は該移送速度より少なくとも約１００％大きく、それに
より第２の速度差を生じさせるところの工程、および該
第２の樹脂性材料を該第２のプリンティングロールから
該ウエブの該第２の側面に適用する工程であって、該ウ
エブを該第２の樹脂性材料で塗布するように該第２の速
度差により該第２の樹脂性材料に剪断力が与えられると
ころの工程をさらに具備し得る。

【００１５】ここで、第１の速度差が、３００％から３
５０％までであり得る。また、該ウエブが、該提供され
た基材の厚さよりも大きくない厚さを有するように該樹
脂を該基材に十分に含浸させ得る。

【００１６】本発明の第１の側面による方法において、
該不透過性でフラッシュ可能なウエブが、該提供された
基材の引っ張り強さよりも少なくとも２倍大きい引っ張
り強さを有し得る。

【００１７】本発明は、第２の側面において、互に対向
する第１の側面および第２の側面を有する基材を提供す
る工程、流動可能な第１の樹脂性材料を提供する工程、
第１の長手軸を有し、該第１の長手軸の回りに回転可能
であり、かつプリンティング帯域と非プリンティング帯
域を有する第１のプリンティングロールを提供する工
程、該第１のプリンティングロールと並置されてそれら
の間に第１のニップを形成する第１のアンビルを提供す
る工程、該第１のプリンティングロールおよび該第１の
アンビルに対して移送速度で該基材を移送する工程、該
第１のプリンティングロールに該第１の流動可能な樹脂
性材料を堆積させる工程、該第１のプリンティングロー
ルを第１の周速度で該第１の長手軸の回りに回転させる
工程であって、該第１の周速度は該移送速度と異なり、
それにより第１の速度差を生じさせるところの工程、お
よび該第１の樹脂性材料を該第１のプリンティングロー
ルの該プリンティング帯域から該基材の該第１の側面に
適用する工程であって、該基材を該第１の樹脂性材料で
含浸させるように該第１の速度差により該第１の樹脂性
材料に剪断力が与えられ、それにより該第１の樹脂性材
料を該基材に含浸させるところの工程を具備し、該基材
からウエブが形成され、該ウエブは、該第１のプリンテ
ィングロールの該プリンティング帯域により見当合わせ
された位置において該第１の樹脂性材料で含浸された第
１の側面を有する液体不透過性でフラッシュ可能なウエ
ブを製造するための方法を提供する。

【００１８】本発明の第２の側面による方法は、流動可
能な第２の樹脂性材料を提供する工程、第２の長手軸を
有し、該第２の長手軸の回りに回転可能であり、かつプ
リンティング帯域と非プリンティング帯域を有する第２
のプリンティングロールを提供する工程、該第２のプリ
ンティングロールと並置されてそれらの間に第２のニッ
プを形成する第２のアンビルを提供する工程、該第２の
プリンティングロールおよび該第２のアンビルに対して
移送速度で該ウエブを移送する工程、該第２の流動可能
な樹脂性材料を該第２のプリンティングロールの該プリ
ンティング帯域に堆積させる工程、該第２のプリンティ
ングロールを第２の周速度で該第１の長手軸の回りに回
転させる工程であって、該第２の周速度は該移送速度と
異なり、それにより第２の速度差を生じさせるところの
工程、および該第２の樹脂性材料を該第２のプリンティ
ングロールの該プリンティング帯域から該ウエブの該第
１の側面に適用する工程であって、該ウエブを該第２の
樹脂性材料で塗布するように該第２の速度差により該第
２の樹脂性材料に剪断力が与えられ、それにより該第２
の樹脂性材料を該基材に含浸させるところの工程をさら
に具備し得る。

【００１９】ここで、該基材を機械方向（machine dire
ction；縦方向）に移送し、該方法は、これと直交する
機械横断方向（cross machine direction；横方向）を
有し、該第１の樹脂性材料で含浸された該印刷帯域は、
横方向に並置され得る。あるいは、該基材を機械方向
（縦方向）に移送し、該方法は、これと直交する機械横
断方向（横方向）を有し、該第２の樹脂性材料で含浸さ
れた該印刷帯域は、横方向に並置され得る。

【００２０】また、本発明の第２の側面による方法は、
流動可能な第２の樹脂性材料を提供する工程、第２の長
手軸を有し、該第２の長手軸の回りに回転可能であり、
かつプリンティング帯域と非プリンティング帯域を有す
る第２のプリンティングロールを提供する工程、該第２
のプリンティングロールと並置されてそれらの間に第２
のニップを形成する第２のアンビルを提供する工程、該
第２のプリンティングロールおよび該第２のアンビルに
対して移送速度で該ウエブを移送する工程、該第２の流
動可能な樹脂性材料を該第２のプリンティングロールの
該プリンティング帯域に堆積させる工程、該第２のプリ
ンティングロールを第２の周速度で該第１の長手軸の回
りに回転させる工程であって、該第２の周速度は該移送
速度と異なり、それにより第２の速度差を生じさせると
ころの工程、および該第２の樹脂性材料を該第２のプリ
ンティングロールの該プリンティング帯域から該ウエブ
の該第１の側面に適用する工程であって、該ウエブを該
第２の樹脂性材料で塗布するように該第２の速度差によ
り該第２の樹脂性材料に剪断力が与えられ、それにより
該第２の樹脂性材料を該基材に含浸させるところの工程
をさらに具備し得る。

【００２１】ここでも、該基材を機械方向（縦方向）に
移送し、該方法は、これと直交する機械横断方向（横方
向）を有し、該第１の樹脂性材料で含浸された該印刷帯
域は、横方向に並置され得る。あるいは、該基材を機械
方向（縦方向）に移送し、該方法は、これと直交する機
械横断方向（横方向）を有し、該第２の樹脂性材料で含
浸された該印刷帯域は、横方向に並置され得る。

【００２２】本発明の方法により得られるウエブは、通
常のトイレで容易にフラッシュしうる断片に分散する、
生理用ナプキンのような吸収製品を提供し得る。本発明
の好ましい生理用ナプキンは、液体透過性トップシー
ト、体液に対して不透過のバックシート、トップシート
とバックシートの間に位置する吸収性コア、および着用
者の下着に生理用ナプキンを取り除けるように貼り付け
るための手段を具備する。本発明の代わりの態様は、側
面から伸びるフラップをも具備しうる。

【００２３】本発明の好ましい液体透過性トップシート
は、一時的湿潤強力樹脂がそれに含まれる湿式の有孔の
ティッシュを含む。ティッシュの体側表面の部分は更に
樹脂性材料が与えられている。好ましくは樹脂性材料
は、トップシートの体側表面上にプリントされたフィブ
リルの形態において与えられる耐水性樹脂性材料を含
む。あるいは、樹脂性材料は、その体側表面と着衣側表
面との間の表面エネルギー勾配をトップシートに供給し
うる。本発明の好ましいトップシートは、高い速度で体
液を獲得し、そしてそのように獲得された流体がその体
側表面を再びぬらすことを防ぐように働き、それで本発
明の生理用ナプキンは、それを身につけたときに快適な
感覚を有する。

【００２４】本発明の好ましいバックシートは、一時的
湿潤強力樹脂がそこに含まれている湿式繊維性アセンブ
リを含む。バックシートは更に、その上に接着材料の広
がりを与えることなくバックシートを体液に対して不透
過性になるようにする耐水性樹脂性材料を塗布される。
ここで記載されているタイプのバックシートは、先行技
術の排水可能な吸収製品が、生理用ナプキンの残りの要
素にそのようなバックシートを接着的に結合させること
において得られる困難を有する、不透過性であろうバッ
クシートを保証することを助ける極めて低い臨界表面張
力を有する材料を典型的に用いることにおいて、当該技
術において記載されたものを超える改善を示す。本発明
のバックシートはそのような結合の問題点を提出しな
い。

【００２５】生理用ナプキンは、耐水性樹脂性材料を塗
布されたその表面がコアに向かって配向するようにバッ
クシートを配置することにより作り上げられる。コアお
よびトップシートはその上に配置され、構成要素は当業
者に既知の手段を用いて結合する。水溶性接着剤が、少
なくとも周辺の結合の領域において、本発明の好ましい
生理用ナプキンの構成要素を結合させるために用いら
れ、それで、その生理用ナプキンがトイレで水に暴露さ
れるとき、構成要素は分離するであろう。

【００２６】

【発明の実施の形態】ここで用いられる「吸収製品」と
いう術語は、身体排出物を吸収し、含有する用具を指称
し、より具体的には、体から排出されるさまざまの排出
物を吸収し含有するために着用者の体に当接または近接
して位置する用具を指称する。「使い捨て」という術語
は、ここでは、洗濯されるかさもなければ、吸収製品と
して回復させるかまたは再使用することを意図しない吸
収製品を記述するために用いられる（すなわち、それら
は１回の使用の後に廃棄されることが意図されており、
好ましくは、リサイクルされ、堆肥化され、さもなけれ
ば環境に適合する様式で処分される。）。「一体的」吸
収製品とは、それらが別々のホルダーおよびパッドのよ
うな個別の操作的な部分を必要としないように、調整さ
れた統一体を形成するようにともに単一にされた別々の
部分から形成された吸収製品を指称する。本発明の一体
的使い捨て吸収製品の好ましい態様は、図１において示
される月経用パッド、生理用ナプキン２０である。ここ
で用いられる「生理用ナプキン」という術語は、女性に
より外陰部領域に隣接して、一般的に泌尿生殖領域の外
側に身につけられ、および月経時の流体および着用者の
体からの他の膣排出物（例えば、血液、経血、および
尿）を吸収し含有することを意図する吸収製品を指称す
る。着用者の前庭について部分的に中にあり部分的に外
にある陰唇間用具もまた本発明の範囲に入る。ここで用
いられる「外陰部」という術語は外から見える女性の外
部生殖器を指称する。しかしながら、本発明はまた、パ
ンティライナーのような他の女性の衛生用具または月経
用パッド、またはおむつ、トレーニングパンツ、失禁パ
ッドなどのような他の吸収製品にも適用できることが理
解されるべきである。

【００２７】本発明の生理用ナプキンの一般的な説明 図１は、生理用ナプキン２０の構造をより明確に示すた
めに構造の一部が切欠しており、着用者に面し、または
接触する生理用ナプキン２０の部分が見る者に向かって
向いている状態の、その完全な状態における本発明の生
理用ナプキン２０の平面図である。図１において示すよ
うに、生理用ナプキン２０は好ましくは、液体透過性ト
ップシート２４、トップシート２４と結合した液体不透
過性バックシート２６、トップシート２４とバックシー
ト２６の間に位置する吸収性コア２８、着用者の下着に
生理用ナプキン２０を取り外せるように接着するための
接着手段３０を具備する。

【００２８】生理用ナプキン２０は２つの表面を有す
る。身体接触表面すなわち「体側表面」２０Ａおよび着衣
側表面２０Ｂである。同様の様式において、生理用ナプ
キン２０を構成するそれぞれの構成要素は、Ａを付け加
えた要素についての参照番号により表示される体側表面
および要素についての参照番号および付け加えられたＢ
により表示される着衣側表面を有する。生理用ナプキン
２０は、その体側表面から見られたものとして図１にお
いて示される。体側表面２０Ａは、着用者の体に隣接し
て身につけられることが意図されており、一方、着衣側
表面２０Ｂは反対側にあり、生理用ナプキン２０が着用
されるとき、着用者の下着に隣接して位置することが意
図される。生理用ナプキン２０は、縦中心線Ｌおよび横
中心線Ｔの２つの中心線を有する。ここで用いられる
「縦」という術語は、生理用ナプキン２０が着用される
とき、立っている着用者を左と右の身体の半分に両断す
る垂直面に一般的に一直線に並ぶ（例えば、ほぼ平行で
ある）、生理用ナプキン２０の面における線、軸または
方向を指称する。ここで用いられる「横」または「側
方」という術語は互換性があり、一般的に縦方向に対し
て直角をなす生理用ナプキン２０の面の中に存在する
線、軸または方向を指称する。

【００２９】図１はまた、生理用ナプキン２０は、縦縁
部が２３で表示され、末端側縁部が２５で表示されてい
る生理用ナプキン２０の外側の縁部により規定される外
縁部２１を有することを示す。中央領域３１は、２つの
端部領域３３の間に配置される。端部領域３３は、中央
領域３１の末端から、生理用ナプキンの長さの約１２％
ないし約３３％、縦に外側に伸びていることが好まし
い。中央領域３１および２つの端部領域３３を有する生
理用ナプキンの詳細な説明は、１９８７年９月１日にヒ
ギンズ（Ｈｉｇｇｉｎｓ）に発行された米国特許第４，
６９０，６８０号に含まれる。

【００３０】トップシート、バックシート、および吸収
性コアは、さまざまな周知の形状（いわゆる「チュー
ブ」製品またはサイドフラップ製品）に組み合わせうる
が、好ましい生理用ナプキンの形状は一般的に、１９９
０年８月２１日にオズボーン（Ｏｓｂｏｒｎ）に発行さ
れた米国特許第４，９５０，２６４号、１９８４年１月
１０日にデズマレーズ（Ｄｅｓｍａｒａｉｓ）に発行さ
れた米国特許第４，４２５，１３０号、１９８２年３月
３０日にアー（Ａｈｒ）に発行された米国特許第４，３
２１，９２４号、１９８７年８月１８日にバンティルバ
ーグ（Ｖａｎ Ｔｉｌｂｕｒｇ）に発行された米国特許
第４，５８９，８７６号において記載される。このよう
にして、これらの特許のそれぞれは、参照によりここに
組み込まれる。図１は、トップシート２４およびバック
シート２６が、吸収性コア２８のそれらより一般的に大
きな長さおよび幅寸法を有する、好ましい態様の生理用
ナプキン２０を示す。トップシート２４およびバックシ
ート２６は吸収性コア２８の末端を超えて伸びて、それ
により外縁部２１の少なくとも一部を形成する。

【００３１】吸収性コア 吸収性コア２８は、液体（例えば経血および／または
尿）を吸収しまたは保持することができる吸収性手段で
ある。図１において示されるように、吸収性コア２８
は、体側表面、着衣側表面、側面縁部、末端縁部を有す
る。吸収性コア２８は、広範なサイズおよび形状（例え
ば、長方形、楕円形、砂時計形、ドッグボーン形、非対
称形など）において、および生理用ナプキンにおいて一
般に用いられる広範な液体吸収性材料およびエアフェル
トとして一般的に称される細砕された木材パルプのよう
な他の吸収製品から製造されうる。他の適切な吸収性材
料の例には、しわ形成されたセルロースの詰め物、コフ
ォーム（ｃｏｆｏｒｍ）を含む溶融ブローポリマー、化
学的に堅固化され、修飾され、または架橋されたセルロ
ース繊維、クリンプ加工されたポリエステル繊維のよう
な合成繊維、ピートモス、ティッシュラップおよびティ
ッシュラミネートを含むティッシュ、吸収性フォーム、
吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル化材
料、またはいずれかの等価の材料もしくは材料の組み合
わせ、又はこれらの混合物が含まれる。吸収性コアの形
状および構造もまた変化しうる（例えば、吸収性コア
は、変化する厚さ帯域（例えば、中央においてより厚く
なるように側面形成される）、親水性勾配、超吸収性勾
配、または低密度および低平均坪量の獲得帯域を有しう
るし、または１以上の層または構造を含みうる）。しか
しながら、吸収性コアの全吸収能力は、生理用ナプキン
の設計負荷および意図される使用と両立すべきである。
さらに、吸収性コアのサイズおよび吸収能力は、失禁パ
ッド、パンティライナー、通常の生理用ナプキン、また
は夜間の生理用ナプキンのような異なる使用に適合させ
て変化しうる。

【００３２】本発明の吸収性コアとしての使用のための
典型的な吸収構造は、１９９０年８月２１日にオズボー
ン（Ｏｓｂｏｒｎ）に発行された米国特許第４，９５
０，２６４号、１９８６年９月９日にワイズマン（Ｗｅ
ｉｓｍａｎ）らに発行された米国特許第４，６１０，６
７８号、１９８９年５月３０日にアレマニー（Ａｌｅｍ
ａｎｙ）らに発行された米国特許第４，８３４，７３５
号、デュエンク（Ｄｕｅｎｋ）らの名において１９８６
年１０月２２日に公開されたプロクター＆ギャンブル社
の欧州特許出願第０１９８６８３号において記載され
る。これらの特許のそれぞれは参照によりここに組み込
まれる。吸収性コアの好ましい態様は、細砕された木材
パルプおよび超吸収性ポリマーの混合物を含む。エアフ
ェルトへの細砕について適切な木材パルプは、フォーリ
ー・フラッフ（Ｆｏｌｅｙ Ｆｌｕｆｆ）の名称の下に
テネシー州メンフィスのバックアイ・セルロース（Ｂｕ
ｃｋｅｙｅ Ｃｅｌｌｕｌｏｓｅ）社により供給され
る。適切な超吸収性ポリマーは、ナルコ（Ｎａｌｃｏ）
１１８０の名称の下にイリノイ州ネイパービル（Ｎａｐ
ｅｒｖｉｌｌｅ）のナルコ・ケミカル社により供給され
る。

【００３３】バックシート バックシート２６は体液（例えば経血および／または
尿）に対して不透過性であるが、それにもかかわらず、
通常のトイレをフラッシュするときに見られる穏やかな
攪拌の下で冷水中に容易に分散する。ここで用いられる
ように、下記の試験方法（ＴＥＳＴ ＭＥＴＨＯＤＳ）
の項目において記載される方法を用いて評価されると
き、もし材料が実質的な漏れがなく約１２ｃｍを超える
静水頭を維持することが可能である場合、材料は体液に
対して不透過性（「耐水性」）である。バックシート２
６は、一時的湿潤強力樹脂をも含む湿式ティッシュから
製造されることが好ましい。ティッシュはまた、耐水性
樹脂性材料を塗布されることが好ましい。バックシート
は、より布状の外観を与えるためにつや消し仕上げを有
することが好ましい。さらに、バックシート２６は、排
出物がバックシート２６を通過するのを防ぐ一方で、蒸
気が吸収性コア２８から抜け出ていくのを許容しうる
（すなわち、呼吸可能である）。

【００３４】塗布された湿式ティッシュが本発明にとっ
て好ましいが、体液について不透過性であり、しかし穏
やかな攪拌の下で冷水中に容易に分散可能であるいかな
る繊維性アセンブリも適切である。従って、適切な材料
には、親水性繊維のカード成形されたもの、乾式、また
は湿式アセンブリが含まれる。適切な繊維には、これら
に限定はされないが、天然繊維（例えば木材または綿繊
維）、合成繊維（例えばポリエステル、ナイロン、ビス
コースレーヨン繊維、酢酸セルロース、ポリプロピレ
ン、またはポリエチレン繊維のような高分子繊維）又は
天然繊維と合成繊維との組み合わせが含まれる。基材１
０２は、架橋セルロース繊維のような化学的に改変され
た天然繊維もまた少なくとも部分的に含みうる。適切な
架橋セルロース繊維は、クック（Ｃｏｏｋ）らに１９８
９年１２月１９日に発行された米国特許第４，８８８，
０９３号、ディーン（Ｄｅａｎ）らに１９８９年４月１
８日に発行された米国特許第４，８２２，５４３号、ム
ーア（Ｍｏｏｒｅ）らに１９９０年２月６日に発行され
た米国特許第４，８９８，６４２号、ラッシュ（Ｌａｓ
ｈ）らに１９９０年６月６日に発行された米国特許第
４，９３５，０２２号、ヘロン（Ｈｅｒｒｏｎ）らに１
９９２年８月１１日に発行された米国特許５，１３７，
５３７号および１９９３年２月２日に発行された米国特
許第５，１８３，７０７号において記載され、それぞれ
の特許の開示は参照によりここに組み込まれる。容易な
分散性を保証するために、そのような繊維は、本質的に
親水性であるかまたは親水性であるように処理されるか
のいずれかであるべきである。ここで用いられるよう
に、水と材料表面との間の接触角が、その相対的な親水
性を定義するために用いられる。材料が「親水性」材料
であるとみなされるのは、接触角が９０度未満である。
繊維性アセンブリを親水性にするようにそれらを処理す
る方法は、１９９０年８月２１日にオズボーン（Ｏｓｂ
ｏｒｎ）に発行された米国特許第４，９５０，２５４号
において記載されており、その開示は参照によりここに
組み込まれている。

【００３５】その開示が参照によりここに組み込まれて
いる、１９９２年９月１５日にヤング（Ｙｏｕｎｇ）ら
に発行された米国特許第５，１４７，３４５号において
記載されている、高内相エマルジョン（ＨＩＰＥ）フォ
ームもまた基材１０２としての使用にとって適切であ
る。ＨＩＰＥフォームは、それらが体液を吸収すること
もまた可能であり、生理用ナプキンの吸収能力の少なく
とも一部を提供しうるという付加的な有利さを提供す
る。

【００３６】上記のように、バックシート２６は、耐水
性樹脂性材料を塗布されたティッシュを含むことが好ま
しい。図３を参照すると、バックシート２６としての使
用にとって適切である液体不透過性かつフラッシュ可能
なウエブを製造するためのプロセスは次の工程を含む。
第１の側面および互いに反対側である第２の側面を有す
る基材１０２が親ロール１０４から解かれる。基材１０
２は、第１の支持表面１０８、第１のプリンティングロ
ール１１０、および第１のフィードロール１０６を含む
第１のプリンティングステーション１０５に送られる。
第１の支持表面１０８は、その間に第１のニップを形成
するために第１のプリンティングロール１１０の反対側
に位置する。第１のプリンティングロール１１０は、そ
の周辺について配置されている複数のセルを有する。好
ましい態様において、第１の支持表面１０８は、その長
手軸（longitudinal axis）について回転可能な第１の
支持ロールを具備する。融点に加熱された後またはさも
なければ処理された後、樹脂性材料２００は、第１のデ
リバリー機構１１１により第１のプリンティングロール
１１０に与えられる。樹脂性材料２００は次いで基材１
０２に加えられ含浸させられる。

【００３７】もし、基材１０２の横幅全体にわたって樹
脂性材料２００の均一な塗布を保証するためにそのよう
な装置が必要であるならば、当該技術において周知の張
力制御装置およびトラッキング装置（図示せず）もまた
このプロセスにおいて用いられうる。

【００３８】耐水性樹脂性材料２００は、第１のプリン
ティングロール１１０に液体状態において供給される。
もし樹脂性材料２００が室温で固体状態であるならば、
それはその融点を超える温度に加熱されるであろう。代
わりに、室温で液体状態の樹脂性材料もまた用いられう
る。例えば、化学的に反応性の末端官能基を含むプレポ
リマーを利用しうる。この場合において、樹脂性材料２
００を基材１０２に与えた後、液体プレポリマーのよう
な樹脂性材料２００を固形状態に変える、続く硬化工程
が必要である。例えば、化学線照射への暴露で硬化可能
であるプレポリマーが適切である。

【００３９】プロセスの好ましい態様において、第１の
樹脂性材料２００は、樹脂性材料２００を流動可能であ
るようにする、少なくともその融点に加熱される。

【００４０】第１のプリンティングロール１１０は、第
１の周速度を与えるように、その第１の長手軸について
回転する。基材１０２は、第１のプリンティングロール
１１０および第１の支持表面１０８に相対的に、第１の
プリンティングロール１１０および第１の支持表面１０
８により限定された第１のニップを通して、移送速度で
移送される。流動可能な第１の樹脂性材料２００は、第
１のプリンティングロール１１０のセルに与えられる。
基材１０２は、第１のプリンティングロール１１のセル
と接触関係にあって第１のニップを通して移送され、そ
れにより、流動する第１の樹脂性材料が、第１のプリン
ティングロール１１０のセルから基材１０２０に与えら
れる。

【００４１】回転式プリント法は当該技術において周知
であるが、ここで記載され権利請求される方法は、本発
明にしたがって、流動する第１の樹脂性材料２００を基
材１０２に与えるプロセスの間に、移送される基材１０
２の移送速度と第１のプリンティングロール１１０の周
速度との間に第１の速度の差が発生する点において、そ
のような既知のプロセスと異なる。第１のプリンティン
グロール１１０の第１の周速度は、基材１０２の移送速
度より少なくとも約１００％大きく、それで、第１の速
度差が発生する。「速度差」という術語はここでは、 （周速度−移送速度）／（移送速度）×１００％として
定義される。

【００４２】好ましくは、第１の速度差は約１００％か
ら約５００％の範囲を取る。より好ましくは、第１の速
度差は３００％から３５０％の範囲を取る。

【００４３】この第１の速度差は、剪断作用において、
第１のプリンティングロール１１０が第１の樹脂性材料
２００を基材１０２に拭きつける原因となり、それによ
り、樹脂性材料２００が基材１０２を貫通し、基材１０
２の隙間の空間および空隙を占めるように、そこへの第
１の樹脂性材料２００の均一な添加を成し遂げる。その
ような剪断応力下での拭きつけ添加は、第１の樹脂性材
料２００がそれに適用されるとき、基材の厚さが増大す
ることを妨げる。厚さは、０．９５インチ（２．４ｃ
ｍ）直径の押え金及び０．１ｐｓｉ（０．７ｋＰａ）の
閉じ込め（confining）圧力を用いて、日本の小野測器
社により供給されるキャリパーゲージ、モデル６５．５
０３により測定する。

【００４４】上記のように、第１の速度差により作り出
されるワイピングプロセスは、通常の回転プリンティン
グプロセスが可能であるより、より深く基材１０２に第
１の樹脂性材料２００が貫通する原因となる。非限定的
な例の目的で、３．５ミリメートル×１．５ミリメート
ルと計測される隙間および０．５ミリメートルの厚さを
有する通過式空気乾燥紙を、下記のような本発明による
樹脂により含浸した。ドクタープロセスの後、隙間の樹
脂は、０．１０ミリメートルから０．３４ミリメートル
の範囲の厚さを有すると測定された。面白いことに、樹
脂性材料２００は、支持表面１０８と接触する塗布され
たウエブ２０２の面上に現れた。プリンティングロール
１１０およびドクターブレード１１２に向いた塗布され
たウエブ２０２の第１の側面は、一般的に樹脂性材料２
００が存在しない。樹脂の深さは、この例については、
１平方ミリメートル未満の上面のある指示された背反す
るチップを有するデジタルベルニエ（Ｖｅｒｎｉｅｒ）
マイクロメーターを用いて測定された。チップの１つが
はかりに載っていて、それで、閉じ込め力が測定され得
た。塗布されたウエブ２０２の隙間における樹脂性材料
２００の厚さが、０．０１ないし１．００グラムの閉じ
込め力で測定された。これらの読み取りは、１ミリメー
トル×２ミリメートルを計測する可視光線を有する非接
触レーザー変位中心により確認された。

【００４５】基材１０２への第１の樹脂性材料２００の
そのような貫通により、得られる塗布されたウエブ２０
２は、基材の厚さが増大することなしに液体不透過性と
なる。加えて、この基材１０２への樹脂性材料２００の
貫通は、得られる塗布されたウエブ２０２の引張り強
度、剪断強度、破裂強度および引裂き強度を高める。得
られる塗布されたウエブ２０２の引張り強度は、得られ
るウエブと同じ厚さを有する似たような基材の引張り強
度の少なくとも２倍大きい。

【００４６】続いて図３を参照として、本発明による方
法は、これらに限定されないが、スクリーン印刷ロール
およびグラビアシリンダーを等の、プリンティングロー
ル１１０としてさまざまなタイプのロールを利用するこ
とができる。スクリーン印刷は、コニングズビー（Ｃｏ
ｎｉｎｇｓｂｙ）に１９８６年１２月１６日に発行され
た米国特許第４，６２８，８５７号により例示されるよ
うに、当該技術分野において周知であり、その開示は参
照によりここに組み込まれる。グラビア印刷もまた、シ
ース（Ｓｈｅａｔｈ）らに１９８８年２月１７日に発行
された米国特許第４，６４３，１３０号により例示され
るように、当該技術分野において周知であり、その開示
は参照によりここに組み込まれて、当該技術の一般的状
態を例示する。

【００４７】本発明の好ましい態様において、プリンテ
ィングロール１１０としてスクリーン印刷ロールが用い
られる。スクリーンの厚さは、０．００２から０．００
７インチが好ましい。好ましくは、平方インチ当り５０
×５０セルを有するメッシュネロスクリーンが用いられ
る。セルはフラットを横切って０．００３５インチと計
測されうるし、プリンティングロール１１０の周方向に
相対的に２０度の角で配向されうる。所望により、特に
細密なメッシュサイズを望む場合、強度のために、クロ
ムめっきされたハニカムスクリーンが利用されうる。

【００４８】そこから樹脂が基材１０２に加えられるプ
リンティングロール１１０の部分をプリンティング帯域
と称する。所望により、プリンティングロール１１０
は、印刷しない帯域を有することができ、以後非プリン
ティング帯域と称する。プリンティング帯域は、基材１
０２についてのプリンティング帯域の重ねあわせに対応
する領域においてのみ基材１０２に樹脂性材料２００を
堆積させる。同様に、非プリンティング帯域と重ねあわ
せられる基材１０２の領域は、完全にではないまでも、
相対的に、樹脂性材料２００がないであろう。

【００４９】もしグラビアロールが第１のプリンティン
グロール１１０に選ばれたならば、非プリンティング帯
域は単に、グラビアセルを含まない、ロールの平滑領域
であろう。もしスクリーンプリンティングロールが第１
のプリンティングロール１１０に選ばれるならば、その
スクリーンプリンティングロールは、バーの位置でスク
リーンを通して第１の樹脂性材料２００を伝達すること
を遮蔽する不透過性バーを有するであろう。

【００５０】非プリンティング帯域は、一般的に長手側
に配向しており、プリンティングロールの軸に平行であ
る。この配置は一般的に、第１の樹脂性材料２００を含
まない、基材１０２における機械を横断する方向に配向
した帯域を作り出す。この配置は、所望により、非塗布
領域がその腰領域を限定するであろう、おむつのバック
シートとしての使用に適切であるウエブを提供するため
に利用されうる。

【００５１】代わりに、非プリンティング帯域は一般的
に周辺に配向し得て、その結果、そこに樹脂性材料２０
０がプリントされていない基材１０２の機械方向に配向
した帯域が存在する。所望により、樹脂性材料２００を
有する帯域および有さない帯域を有する塗布されたウエ
ブ２０２の幾つかの反復する単位がともに並列して、機
械を横断する方向において相対的に広い、得られるウエ
ブを形成するであろう。次いで、得られた塗布されたウ
エブ２０２をプリントされていない帯域に対応する位置
で機械方向において裂いて、後工程での製造において使
用するためにロール貯蔵品を作る。この手配は、本発明
による使い捨て吸収製品を作る上で規模の経済性の有益
さを与える。

【００５２】第１のドクターブレード１１２は、第１の
樹脂性材料２００を、プリンティングロール１１０の全
塗布面を横切って均一に供給することを保証するために
用いられる。第１のドクターブレード１１２が第１のプ
リンティングロール１１０の周囲を拭き取ることも許容
しつつ、第１のドクターブレード１１２は第１のプリン
ティングロール１１０の表面と非接触関係において位置
し、プリンティングロール１１０が回転するとき静止し
て保持される。第１のドクターブレード１１２は第１の
プリンティングロール１１０から、個々のセルの中に存
在しないいずれの第１の樹脂性材料２００をもこすり落
とし、その様にすることにおいて、すべてのセルが完全
に満たされることを保証することを補助する。

【００５３】第１の支持表面１０８は平滑であり、回転
可能な支持ロールまたは静止表面のいずれからなるもの
でもよい。ここで記載される好ましい態様にとって、第
１の支持表面１０８は、回転可能な支持ロールからな
る。第１のプリンティングロール１１０および第１の支
持表面１０８は、第１の樹脂性材料２００の基材１０２
への拭き取りを促進するために、基材１０２と第１のプ
リンティングロール１１０のセルの中にある第１の樹脂
性材料２００との間の十分なかみ合いを与えるように互
いに向かって圧縮する。

【００５４】もし第１の樹脂性材料２００として熱可塑
性樹脂が選ばれるならば、流動可能な第１の樹脂性材料
２００の早い凝固を防止するために第１のプリンティン
グロール１１０は加熱されることが好ましい。約２７０
°Ｆ（１３２℃）のプリンティングロールの温度は、第
１の樹脂性材料２００および下記のプロセス条件につい
て良好に機能することが見出された。

【００５５】第１の樹脂性材料２００は、液体状態にお
いておよび適切な温度および粘度に材料２００を維持す
るために、既知の手段（図示せず）により外部より加熱
されうる。典型的には、第１の樹脂性材料２００は、融
点より少し高い温度に維持される。もし第１の樹脂性材
料２００が部分的または全面的に液体状態にあるなら
ば、温度は融点以上であるとみなされる。もし温度が低
すぎると、第１の樹脂性材料２００はプリンティングロ
ール１１０から基材１０２に移行できないであろうし、
すなわち、続く上記の拭き取りプロセスにとって適切で
はないであろう。逆に、もし温度が高すぎると、第１の
樹脂性材料２００は拭き取りプロセスにとって適切であ
るのに十分に粘度がないかまたは材料は熱的に分解して
しまうであろう。さらに、樹脂温度は基材１０２を損傷
させるほど高くあるべきではない。第１の樹脂性材料２
００の好ましい温度範囲は、基材１０２への適用の間際
に約２００°Ｆ（９３℃）ないし約２５０°Ｆ（１２１
℃）である。この温度は、好ましいＣＡ−１０５樹脂
（下記で考察される）の融点を超えるがしかし、溶融粘
度が不満足に低い温度を下回る。

【００５６】冷却空気が、場合に応じて、第１の空気冷
却系１１４から供給されうる。冷却空気は、塗布された
ウエブ２０２が下記のようにさらに処理される前に、基
材１０２にすでに加えられた第１の樹脂性材料２００が
固形化することを保証するために必要でありうる。

【００５７】本発明の好ましい態様において、２工程塗
布プロセスが利用される。２工程塗布プロセスは、等価
の１工程塗布プロセスよりもより低い塗布重量で得られ
る塗布されたウエブ２０２についてより大きな不透過性
を付与するので好ましい。２工程塗布プロセスにおい
て、塗布されたウエブ２０２は、第２の支持表面１１
８、第２のプリンティングロール１２２、および第２の
フィードロール１２０を具備する第２のプリンティング
ステーション２０５に送られる。そのとき、第２のデリ
バリー機構２０４による第１の樹脂性材料２００の第２
の添加が、上記と実質的に同様の様式において、第２の
プリンティングロール１２２および第２の支持表面１１
８を用いてなされうる。代わりに、第１の樹脂性材料２
００とは違う、第２の樹脂性材料４００が第２の塗布プ
ロセスにおいて用いられうる。

【００５８】第２の塗布工程の第２の速度差は、第１の
塗布工程での速度差に等しいか、それより小さいか、ま
たはそれより大きい。特に、もし第１の樹脂性材料２０
０が第１および第２のプリンティングステーション１０
５、２０５の両方で用いられる場合、第２の速度差は第
１の速度差に等しいことが好ましい。

【００５９】第２の冷却空気系１２６もまた、塗布され
たウエブ２０２が仕上げロール１３０に巻き取られる前
に、第２の塗布工程で、部分的に塗布された基材１０２
に加えられる第１の樹脂性材料２００または代わりの第
２の樹脂性材料４００が固形化することを保証するため
に用いられうる。

【００６０】塗布されたウエブ２０２はその時、第２の
ストリッピングロール１２８により第２のプリンティン
グロール１２２から除去され、そして仕上げロール１３
０に巻き取られる。

【００６１】図４において示される、本発明の代わりの
態様において、第１のプリンティングステーション１０
５によりなされる塗布および第２のプリンティングステ
ーション２０５によりなされる塗布は、基材１０２の第
１および第２の互いに反対の側面に適用される。それに
関してみられうるように、ウエブの進路は、第１の樹脂
性材料２００は第１のプリンティングロール１１０によ
り基材１０２の第１の側面に与えられ、第２の樹脂性材
料４００は第２のプリンティングロール１２２により基
材１０２の反対側の第２の側面に与えられるようであ
る。さもなければ、それぞれのプリントステーション１
０５、２０５での工程は、上記のものと実質的に同一で
ある。

【００６２】上記のように、基材１０２としての使用に
とって適切な好ましい繊維性アセンブリは、そこに湿潤
強力樹脂が含まれる湿式ティッシュである。適切なティ
ッシュは、３０００平方フィート当り約１２ポンドの坪
量を有し、ＤＳＴ−１の名称の下でワシントン州ベリン
ガム（Ｂｅｌｌｉｎｇｈａｍ）のジョージア−パシフィ
ック社（Ｇｅｏｒｇｉａ−Ｐａｃｉｆｉｃ Ｃｏｒ
ｐ．）から入手可能である。また上記のように、湿式テ
ィッシュは、体液に対して不透過性にするために、耐水
性樹脂性材料を塗布することが好ましい。樹脂性材料２
００、４００としての使用にとって適切な耐水性樹脂性
材料は、ＣＡ−１０５の名称の下でオハイオ州カランバ
ス（Ｃｏｌｕｍｂｕｓ）のセンチュリー・インターナシ
ョナル（Ｃｅｎｔｕｒｙ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａ
ｌ）から入手可能であるホットメルト樹脂混合物であ
る。好ましくは、塗布重量は、平方インチ当り約０．０
０５グラム（平方メートル当り８グラム）ないし平方イ
ンチ当り約０．０７５グラム（平方メートル当り１１６
グラム）である。より好ましくは、塗布重量は、平方イ
ンチ当り約０．０１５グラム（平方メートル当り２３グ
ラム）ないし平方インチ当り約０．０３５グラム（平方
メートル当り５４グラム）である。

【００６３】そのような湿式ティッシュをそのような耐
水性樹脂性材料で上記の樹脂添加プロセスを用いて塗布
するとき、得られる塗布されたウエブは体液に対して不
透過性である。特に、塗布されたウエブは、試験方法
（ＴＥＳＴ ＭＥＴＨＯＤＳ）の項目において記載され
たように試験するとき、少なくとも約１５センチメート
ルの静水頭を維持することが可能である。好ましくは、
塗布されたウエブは、少なくとも約１８センチメートル
の静水頭を維持することが可能である。

【００６４】本発明の塗布されたウエブは体液に対して
不透過性であるのみならず、また、水中での浸漬につい
て、急速に機械的一体性を喪失し、断片に分離する。例
えば、そのような塗布されたウエブの試料を試験方法の
項目において記載された方法を用いて排水性について評
価するとき、その塗布されたウエブは、対照として用い
られる商業的に入手可能であるトイレットティッシュ
（ＣＨＡＲＭＩＮ（登録商標））の試料と実質的に同様
に挙動する。すなわち、本発明の塗布されたウエブの試
料は、詰まりなしに試験装置を容易に通過する小さな細
片にまで分解する。水に対する暴露についての破裂強度
における減少は、上記考察された機械的一体性の消失の
１つの尺度である。下の表１は、本発明の好ましいバッ
クシート２６の試料についての破裂強度のデータを示
す。

【００６５】

【表１】 明らかなように、水に対する暴露についての破裂におけ
る減少（２０秒後に乾燥値の４３パーセント）は、バッ
クシート２６は、通常のトイレをフラッシュするときに
遭遇する穏やかな攪拌条件の下でそれは断片に分散する
であろうくらい十分に弱まっていることを意味する。

【００６６】主に、耐水性樹脂性材料がもはや繊維性ウ
エブを水から防御しないために、バックシート２６は強
度を失う。下記の生理用ナプキンの組み合わせ（Ａｓｓ
ｅｍｂｌｙ ｏｆ ｔｈｅ Ｓａｎｉｔａｒｙ Ｎａｐ
ｋｉｎ）の項目において記載されているように、好まし
いバックシート２６を含む塗布された繊維性アセンブリ
は、塗布された表面がバックシート２６の体側表面２６
Ａからなるように配置される。生理用ナプキン２０がこ
の様式において組み合わせられるとき、耐水性樹脂性材
料は、バックシートの繊維性アセンブリとトップシート
２４および吸収性コア２８のような体液により濡れるこ
とが意図される生理用ナプキン２０の構成要素との間に
配置される。このように、コーティングは吸収された体
液から繊維性アセンブリを保護し、および繊維性アセン
ブリはバックシート２６に必要な機械的一体性を与え
る。

【００６７】本発明の好ましい耐水性樹脂性材料を用い
ることは、バックシートを構成する水感受性材料を保護
するために先行技術により典型的に用いられる疎水性材
料を超える改善を示す（典型的な先行技術の水感受性材
料はポリ（ビニルアルコール）であり、典型的な先行技
術の疎水性材料はフルオロカーボンである）。特に、先
行技術により用いられる疎水性材料は極めて低い臨界表
面張力を有する。例えば、テフロン（登録商標）の臨界
表面張力は、センチメートル当り２０ダイン未満である
（アダムソン（Ａｄａｍｓｏｎ），Ａ．Ｗ．，フィジカ
ル・ケミストリー・オブ・サーフェス（Ｐｈｙｓｉｃａ
ｌ Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ ｏｆ Ｓｕｒｆａｃｅｓ），
１９７６年、ジョンウィリー＆サンズ（Ｊｏｈｎ Ｗｉ
ｌｅｙ＆Ｓｏｎｓ）、ニューヨーク、３５４ページ）。
他のフルオロカーボン処理された表面の臨界表面張力も
同様である。この低臨界表面張力は、吸収製品の組み立
てがより困難になされるであろうことを意味する。とい
うのは、低臨界表面張力は接着剤の結合を妨害するから
で、なぜなら接着剤はそのような表面に広がりもせず粘
着もしないであろうからである（低臨界表面張力もまた
商業的に入手可能な抗染色処理剤の基礎である。という
のは、染色剤は低臨界表面張力を有する表面に付着しな
いであろうからである）。このことは、接着剤結合の領
域においてフルオロカーボンが存在しないことを保証す
るか（生理用ナプキンの残りの構成要素についてのその
領域の適した重ね合わせを保証することについての結果
としての製造上の複雑さを有する）またはその臨界表面
張力を増大させるために接着剤結合の領域においていず
れかのフルオロカーボン表面を処理するかのいずれかの
必要が存在することを意味する。逆に、本発明の好まし
い耐水性樹脂性材料により塗布された表面は、下記の試
験方法（ＴＥＳＴ ＭＥＴＨＯＤＳ）の項目において記
載される改変されたＴＡＰＰＩ試験方法（Ｔ６９８ｐｍ
−８３）を用いて測定したとき、センチメートル当り約
３４ダインを超える臨界表面張力を有する。従って、付
加的な加工処理工程の必要なく本発明の好ましいバック
シートを用いて、通常の製造プロセスを生理用ナプキン
を作り上げるために用いることができる。

【００６８】従って、ここで用いられるように、耐水性
樹脂性材料は、体液について不透過性である表面を有す
る繊維性アセンブリを提供するだけでなく（すなわち、
約１２ｃｍより大きい静水頭を支えることが可能であ
る）、接着手段を用いて他の構成要素に付けるために適
切な表面を有する塗布ウエブをも提供する（すなわち臨
界表面張力がセンチメートル当り約３４ダインを超え
る）。

【００６９】トップシート トップシート２４は、順応する、柔軟な感触があり、着
用者の皮膚に不快感がない。さらにトップシート２４は
液体透過性であり、液体（例えば経血および／または
尿）が容易にその厚さを通して貫通することを許容す
る。トップシートもまた、通常のトイレをフラッシュす
るときに遭遇する穏やかな攪拌条件の下で容易に分散可
能であるべきである。適切なトップシート２４は、乾
式、湿式、またはカード形成された不織材料のような広
範な材料から製造されうる。適切な材料は、天然繊維
（例えば木材または綿繊維）、合成繊維（例えばポリエ
ステル、ポリプロピレン、またはポリエチレン繊維のよ
うなポリマー性繊維）または天然および合成繊維の組み
合わせから構成されうる。

【００７０】好ましいトップシート２４は、そこに一時
的湿潤強力樹脂が含まれる穴の空いた湿式ティッシュか
らなる。そのようなトップシート２４の一部が図５およ
び６において示される。図５および６において示される
ように、好ましいトップシート２４を構成する湿式ティ
ッシュは、それを通す多数の穴５０を有する湿式繊維性
アセンブリ５２を構成する。このティッシュにとっての
好ましい繊維完成紙料は、好ましくは約９０パーセント
のユーカリ繊維および約１０％の北方亜硫酸クラフト繊
維である木材繊維を含むが、これらに限定されないが、
天然繊維（例えば他のタイプの木材繊維または綿繊
維）、合成繊維（例えばポリエステル、ポリプロピレ
ン、またはポリエチレン繊維のようなポリマー性繊維）
または天然繊維と合成繊維との組み合わせを含む他の繊
維性材料もまた、その繊維が親水性であるかまたは親水
性になるように処理されることができる限り、適切であ
る。そのような湿式の穴の空いたティッシュは、１９７
５年５月６日にベンツ（Ｂｅｎｚ）に発行された米国特
許第３，８８１，９８７号において記載される方法によ
る紙用機械上で製造されうる。好ましくは、上記のベン
ツの特許において記載された排水部材は、１９８５年４
月３０日にジョンソン（Ｊｏｈｎｓｏｎ）らに発行され
た米国特許第４，５１４，３４５号において記載された
有孔の部材からなるべきである。これらの特許のそれぞ
れの開示は、参照によりここに組み込まれる。上記のよ
うに製造されるであろう初期繊維性ウエブは、抄紙技術
における当業者に既知であろういずれかの簡便な乾燥手
段を用いて更に乾燥されうる。例えば、プレスフェル
ト、加熱フード、赤外線照射、通気ドライヤーおよびヤ
ンキー乾燥ドラムが単独かまたは組み合わせかのいずれ
かで用いられる。特に好ましい乾燥方法ではプレスフェ
ルトおよびヤンキー乾燥ドラムをこの順番で用いる。

【００７１】そのような方法の使用により、ある範囲の
穴密度および開放面積パーセントを有する湿式繊維性ア
センブリを提供しうる。ここで用いられる「穴密度」と
いう術語は、繊維性アセンブリの表面の平方インチ当り
の穴の数を意味することを意図し、「開放面積パーセン
ト」という術語はパーセンテージとして表現される繊維
により占められていない繊維性アセンブリの表面の部分
として定義される。好ましくは、穴密度は、平方インチ
当り約９穴（平方センチメートル当り１穴）ないし平方
インチ当り約４００穴（平方センチメートル当り６２
穴）である。より好ましくは、穴密度は、平方インチ当
り約２０穴（平方センチメートル当り３穴）ないし平方
インチ当り約１１１穴（平方センチメートル当り１７
穴）である。本発明の好ましい有孔湿式繊維性アセンブ
リは、約２０パーセントないし約５０パーセントの開放
面積パーセントを有することが好ましい。より好ましく
は、開放面積パーセントは、約３０パーセントないし約
４０パーセントである。特に好ましい湿式繊維性アセン
ブリは、約３６開放面積パーセントで、平方インチ当り
約８１穴（平方センチメートル当り６穴）の穴密度を有
する。

【００７２】ティッシュ完成紙料は、さらに一時的湿潤
強力樹脂を含む。そのような一時的湿潤強力樹脂は、生
理用ナプキン２０の使用の間、トップシート２４がその
機械的一体性を維持することを助けるがしかし、使用さ
れた生理用ナプキン２０が排水されるときトップシート
の分散性を低下させない。適切な一時的湿潤強力樹脂
は、パレツ（Ｐａｒｅｚ）^TMの名称の下にコネチカット
州スタンフォードのサイテック・インダストリーズ（Ｃ
ｙｔｅｃ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ）社から入手できるグ
リオキサール化されたポリアクリルアミド樹脂である。
特に好ましいものは、パレツ^TM６３１ＮＣである。パレ
ツ^TM６３１ＮＣが湿式有孔ティッシュにおいて約０．５
％ないし約１．０％のレベルで用いられるとき、トップ
シート２４は、使用時の機械的一体性と廃棄時の分散性
との満足の行くバランスを有する。

【００７３】この好ましいティッシュは更に、その体に
面する表面の穴でない部分上に多数のフィブリル５４す
なわち「ヘア」が備え付けられている。これらのフィブ
リル５４は、トップシート２４Ａのセルロース性体側表
面上に残りうるいずれの体液からも着用者の体を引き離
すことによりトップシート２４の表面濡れ特性を減少さ
せる。表２により、トップシート２４の表面濡れ特性を
商業的に入手しうる生理用ナプキン（ウィスコンシン州
ニーナー（Ｎｅｅｎａｈ）のキンバリー・クラーク社由
来のＫＯＴＥＸ（登録商標）ＯＶＥＲＮＩＴＥＳ）上で
用いられる不織トップシートと比較する。

【００７４】

【表２】 表２において見られうるように、典型的な不織トップシ
ートに比較したとき、本発明の好ましいトップシートは
幾分改善された表面の濡れ性を有する。フィブリル５４
もまた快適なベロア様の触感を体側表面２４Ａに与え
る。

【００７５】フィブリル５４は、体液に対してバックシ
ートを不透過性にするためにバックシート２６に塗布す
るために用いられる、同じ耐水性樹脂性材料からなるこ
とが好ましい（ＣＡ−１０５）。しかしながら、下記の
適用方法は、耐水性樹脂性材料をトップシート２４の体
側表面２４Ａの部分に加えるのみである。フィブリル密
度は、平方インチ当り約５００フィブリル（平方センチ
メートル当り７７フィブリル）ないし平方インチ当り約
１１，０００フィブリル（平方センチメートル当り１７
００フィブリル）で変化しうる。好ましくは、フィブリ
ル密度は、平方インチ当り約３０００フィブリル（平方
センチメートル当り４５０フィブリル）ないし平方イン
チ当り約５０００フィブリル（平方センチメートル当り
７７５フィブリル）である。フィブリル長は約０．００
３インチ（０．０７ｍｍ）ないし約０．０４インチ
（１．０ｍｍ）で変化しうる。好ましくは、フィブリル
長は、約０．００４インチ（０．１ｍｍ）ないし約０．
０１インチ（０．３ｍｍ）である。本出願人は、フィブ
リル長およびフィブリル密度の選択により、表面の濡れ
性および触感を含む他のトップシートの特性を、これら
の特性の望ましいバランスに達するように変化させるこ
とが可能であることを見出した。

【００７６】樹脂性材料を適用するための好ましい方法
は、バックシート２６に関して上記したものと同様のロ
ータリースクリーンプリンティング法による。しかしな
がら、そのような樹脂性の突出をプリントするかまたは
スプレーする他の方法が本発明により考慮されることが
理解されるべきである。そのような方法には、螺旋状ス
プレー法、ミストスプレー法、またはラインスプレー
法、グラビア印刷法およびフレキソ印刷法が含まれる。
ロータリースクリーンプリント法がもっとも好ましい。
なぜなら、その方法では望ましいサイズおよび密度のフ
ィブリルを作ることが可能であり、また高いウエブライ
ンスピードで実施することが可能だからである。図３に
おいて示されるプリントステーション１０５のような単
一のプリントステーションは、フィブリル５４を有する
基材１０２を提供するために必要であるすべてであるこ
ともまた記述されるべきである。

【００７７】バックシート２６としての使用について適
切である基材１０２（図３参照）を塗布するために適切
な方法とトップシート２４としての使用について適切で
ある基材１０２を塗布するための方法との間の重要な相
違は、基材１０２の移送速度とプリンティングロール１
１０の接線速度との間の速度差において存在する。再び
図３を参照して、トップシート２４としての使用のため
に基材１０２を塗布するために適切なプロセスについ
て、移送速度およびプリンティングロール１１０の接線
速度は実質的に同じである（すなわち、速度差はほぼゼ
ロである）。このことは、ＣＡ−１０５樹脂は、ウエブ
表面を横断して拭き取られるよりもむしろ基材１０２上
にプリントされることを意味する。プリンティングロー
ル１１０上のスクリーンパターンおよびＣＡ−１０５の
レオロジーの制御により、その溶融状態におけるとき
に、ＣＡ−１０５は上記のフィブリル５４としてプリン
トされる。好ましくは、プリンティングロール１１０
は、０．０３５インチの平均穴直径を有する六角形の重
なり合うメッシュパターンを有するスクリーンを具備
し、樹脂性材料は約２００°Ｆ（９３℃）ないし約２５
０°Ｆ（１２１℃）の温度に維持される。

【００７８】上記の好ましいスクリーンプリンティング
プロセスを用いて、フィブリルの形成を次のように説明
することができる。スクリーンにおける穴は十分に小さ
く、樹脂性材料２００は、樹脂性材料がスクリーンそれ
自体中の穴を通って流れ込まないであろうほどに十分な
粘度を有する。樹脂性材料のメニスカスがスクリーンか
ら支持表面１０８に向かってかかるように、ドクターブ
レード１１２は、樹脂性材料２００でスクリーンの穴を
満たさせる。プリンティングロール１１０および支持表
面１０８（図３において示される好ましい態様における
ロール）が回転するとき、スクリーンは、プリンティン
グロール１１０と支持表面１０８との間のニップにおい
て基材１０２と接触する。樹脂性材料２００のメニスカ
スは、スクリーンの穴から基材１０２に移行する。スク
リーンおよびプリントされたウエブが分離するとき、樹
脂性材料内の凝集力および樹脂性材料とスクリーン表面
との間の粘着力は、分離距離が樹脂性材料の弾性限界を
超えるまで樹脂性材料２００の一部が基材１０２から引
き離される原因となり、その材料をフィブリルの上方末
端を切らせ、そして形成させる。切断点は、プリンティ
ングロール１１０および支持表面１０８からあらかじめ
決められた距離に位置するホットワイア／ホットリボン
１１５を用いることにより制御されうるものであり、こ
のことは当該技術において既知である。この様式におい
て、切断点の制御により望ましい厚さと形状のフィブリ
ルを作り出すであろう。

【００７９】図７および８は、本発明による別のウエブ
構造を描き出す。図７において描かれるように、繊維性
アセンブリ５２は、図５および６において描かれる穴５
０のような個別の穴を含まない。しかしながら、吸収製
品としてのそれらの使用を可能にするのに十分な流体通
過能力を維持するために、そのようなウエブは十分な本
質的な多孔性を有する。図５および６のウエブについて
のように、フィブリル５４は、単に穴の間の表面領域上
というよりもむしろ、形状的にはウエブの最上部の表面
上にプリントされる。代わりに、所望により、フィブリ
ル５４が与えられる領域は、いずれの望ましい形状、パ
ターン、または適用範囲の領域でもよく、均一または不
均一密度のいずれであってもよい。

【００８０】図８は本発明による繊維性構造５２のもう
一つの態様を描き出す。図８において示されるように、
ウエブはさまざまな厚さまたはトポグラフィー（topogr
aphy）（形状）の領域を含む。図７のウエブについての
ように、ウエブは個別の穴を欠いているがしかし、使い
捨て吸収製品において含まれるときその機能性を維持す
るのに十分な本質的な多孔性を備える。図５および６の
ウエブについてのように、フィブリル５４は、上方に面
するウエブ表面全体よりもむしろウエブの最上部上に、
形状的にはプリントされる。

【００８１】トポグラフィーが変化するいずれのウエブ
についても、フィブリル５４の添加の間の十分な圧縮力
の適用において、実際、ウエブがプリンティングプロセ
スの間に均一な厚さおよびトポグラフィーに圧縮される
ことにより、フィブリルを、上方に面するウエブ表面全
体に加えることが可能となりうることが理解されるべき
である。

【００８２】広範な種類の繊維性ウエブが、本発明によ
る基材材料１０２として利用されうる。適切な材料は上
記で考察された。その考察において記述されたことであ
るが、好ましい基材材料は、そこに一時的湿潤強力樹脂
が含まれた湿式の穴の空いたティッシュからなる。

【００８３】図９は、極めて詳細である、図６〜８にお
いて描写されたような、典型的なフィブリル５４の物理
的構造を描く。フィブリル５４は好ましくは、基部５７
から頂点５６に伸びる柱体部分５５を具備する。形成に
おいて、樹脂材料は基部５７として配置され、柱体５５
を形成するように上方に引張られる。樹脂材料は、プリ
ンティングロール１１０上に残っている樹脂から突然に
分離し、好ましくはわずかに丸くなっている頂点５６を
形成する。フィブリルは、それらのそれぞれの基部５７
が少なくともわずかに離れて離間するように構築され、
調整されることが好ましい。それは、その間の、下にあ
る基材が獲得および排水性目的の両方のために少なくと
もわずかに暴露されるようにである。加えて、フィブリ
ルの数およびサイズは、トップシートの排水性および分
散性を更に損なうほどに大きくなってはならない。

【００８４】フィブリルを形成するために利用される樹
脂材料は、フィブリルが望ましい高さおよび／または形
状に形成された後、すぐに硬化させることが好ましい。
この様式において、樹脂が基部５７に向かって下に崩れ
て戻り始め、フィブリルがその形状を失う前に、フィブ
リルは「閉じ込め」られる。続くウエブ取り扱い操作が
始まる前に繊維が硬化されることを保証するために、こ
の比較的短い硬化時間または「開放時間」もまた比較的
高いウエブ速度に貢献する。

【００８５】所望により、それからフィブリル５４が作
られる樹脂性材料に染料またはフィラーを添加すること
によりトップシート２４のマスキング能力は高められう
る。適切なマスキング剤には二酸化チタンおよび炭酸カ
ルシウムが含まれる。フィブリル５４それ自体、ならび
にフィラーはトップシートおよび下にある吸収性コアに
より吸収された体液の遮蔽を補助する。マスキング剤
は、トップシート全体、特にその上方表面に付加的な不
透明度を提供することにより、清潔で乾燥した外観を与
える。

【００８６】フィブリル５４は、使用時に着用者と接触
したときに、ウエブ表面に向けての偏向に対して少なく
とも幾分かの抵抗性を有するように、材料特性、長さ、
および厚さにより十分な弾力性を有することが好まし
い。もしフィブリルがあまりに容易に崩壊するようであ
ると、着用者と繊維性親水性基材の間を隔てる効果が消
失し、「湿った」触感が増大することに遭遇するであろ
う。崩壊したフィブリルが数においてあまりに多いと、
基材における穴をふさぐことにより流体獲得を損なうこ
ともまたわかるであろう。

【００８７】フィブリル５４は、図６〜８において一般
的に描かれているように、トップシートの体側表面２４
Ａから一般的に外側に向かって伸びる。好ましい形状に
おいて、フィブリルの大半は一般的にウエブの表面から
垂直に外側に伸びるが、しかしながら少なくともフィブ
リルのどれほどかはさまざまな角度で外側に伸びうる。

【００８８】代わりに、前述の米国特許第４，５１４，
３４５号において記載される排水部材上の前述の米国特
許第３，８８１，９８７号にしたがって作られ、そこに
湿潤強力樹脂が含まれている湿式の有孔のティッシュは
更に、着衣側表面２４Ｂを具備しうる。体側表面２４Ａ
および着衣側表面２４Ｂは、中間部分２４Ｃにより互い
に分離している。湿式の有孔のティッシュは、ウエブの
体側表面が中間部分の表面エネルギーよりも小さな表面
エネルギーを示す構造を提供するようにウエブを形成す
るように処理される。好ましい態様において、処理され
たウエブは、それらがより高い表面エネルギーウエブ表
面と接続する表面エネルギー勾配を限定する、複数の比
較的低い表面エネルギーの領域を示す。例えば、そのよ
うな領域に比較的低い表面エネルギーを与えるために、
低い表面エネルギーを有するシリコーン樹脂を体側表面
２４Ａの部分に適用することができる。そのような表面
エネルギー勾配を有するウエブは、ウーレット（Ｏｕｅ
ｌｌｅｔｔｅ）の名の下に１９９５年５月３１日に出願
された米国特許出願シリアル番号０８／４４２，９３５
号において完全に記載され、その開示は参照によりここ
に組み込まれる。

【００８９】本発明の好ましい態様において、もし体側
表面が親水性でない場合よりも、液体がトップシートを
より早く通過するのを助けるために、トップシート２４
の体側表面２４Ａの少なくとも一部は親水性である。そ
のような親水性表面は、体液が流入して吸収性コアによ
り吸収されるよりもむしろ体液がトップシートからあふ
れ出るような類のことがなくなることを助ける。好まし
い態様において、フィブリルがそこにプリントされる前
に、トップシート２４の体側表面２４Ａに界面活性剤が
適用される（例えば押し出し塗布またはスプレーによ
り）。代わりに、トップシートの体側表面は、その開示
が参照によりここに組み込まれる上記参照された米国特
許第４，９５０，２５４号において記載されるもののよ
うな界面活性剤により処理することにより親水性にさせ
ることができる。

【００９０】粘着性部材 使用において、生理用ナプキン２０は、そのような目的
のために周知のいずれかの支持手段または接着手段３０
により適当なところに保持されうる。好ましくは、生理
用ナプキンは着用者の下着すなわちパンティに位置し、
接着剤のような止め具によりそこに固定される。

【００９１】図２においてもっとも明確に示されるよう
に、本発明の好ましい生理用ナプキン２０は更に、着用
者の下着に生理用ナプキン２０を接着させるために接着
剤３２を具備する。接着剤２０は、生理用ナプキンがそ
こにはがれるように接着することにより、パンティのク
ロッチ部分に生理用ナプキンを固定するための手段を提
供する。従って、バックシート２６の着衣側表面２６Ｂ
の部分または全体は接着剤で覆われている。もっとも明
確に見られるように、接着剤３２は好ましくは、着衣側
表面２６Ｂの実質的に全体を覆う長方形パターンにおい
て備え付けられる。しかしながら、他の被覆パターンも
また適切であることに注意すべきである。典型的なパタ
ーンは、ともに係属しているパパ（Ｐａｐａ）らの名の
下に１９９５年３月９日に出願された米国特許出願シリ
アル番号第０８／４０１，６６５号において記載されて
おり、その開示は参照によりここに組み込まれる。

【００９２】本発明の目的への一致において、そのよう
な目的のための当該技術において用いられるいずれの水
感受性接着剤もここでの接着剤として用いられうるもの
であり、感圧接着剤が好ましい。適切な接着剤は、ウィ
スコンシン州ワウワトサ（Ｗａｕｗａｔｏｓａ）のフィ
ンドレー・アドヒーシブズ（Ｆｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅ
ｓｉｖｅｓ）社により製造される。特に好ましいもの
は、９２１６−０２の名称の下に入手可能なホットメル
ト接着剤である。

【００９３】本発明の代わりの態様において、接着手段
は、フックおよびループの機械的留め具系のフック部材
を含みうる。さらにまた、本発明の意図について一致す
るためには、そのようなフック接着手段は水感受性材料
を含むことが好ましい。トップシート２４の好ましい態
様のフィブリル５４を構成する樹脂（センチュリー・ア
ドヒーシブズ由来のＣＡ−１０５）もまたそのようなフ
ック部材を形成する使用のために適切であることが見出
された。他の水感受性熱可塑性樹脂性材料もまた適切で
あろう。そのようなフック部材を製造する方法およびそ
のような部材の典型的な設計は次の米国特許の１つ以上
に記載されている。すなわち、１９９１年１０月２２日
にトマス（Ｔｈｏｍａｓ）らに発行された第５，０５
８，２４７号、１９９２年５月２６日にトマスらに発行
された第５，１１６，５６３号および１９９３年７月２
７日にトマスに発行された第５，２３０，８５１号であ
り、その開示は参照によりここに組み込まれる。

【００９４】生理用ナプキンが使用に供される前に、接
着剤を、乾ききってしまうことまたは使用の前にパンテ
ィのクロッチ部分以外の表面に接着してしまうことから
保護するために、典型的には感圧接着剤を取り外し可能
なリリースライナー３４で覆う。適切なリリースライナ
ー３４もまた、上記参照される米国特許第４，９１７，
６９７号において記載される。そのような目的のために
通常用いられるいずれの商業的に入手可能なリリースラ
イナーもここで利用されうる。適切なリリースライナー
の非限定的な例は、ＢＬ３０ＭＧ−Ａサイロックス（Ｓ
ｉｌｏｘ）Ｅ１／０およびＢＬ３０ＭＧ−Ａサイロック
ス４Ｐ／Ｏであり、その両方は、ウィスコンシン州メナ
シャ（Ｍｅｎａｓｈａ）のアクロシル・コーポレーショ
ン（Ａｋｒｏｓｉｌ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）により
製造される。

【００９５】本発明の生理用ナプキン２０は、リリース
ライナー３４を除去し、通常の様式でそれを配置するこ
とにより用いられる。その後、接着剤３２がパンティに
接触するように生理用ナプキンが着用者のパンティに位
置する。接着剤３２は、生理用ナプキンを使用の間パン
ティの中でその位置に維持する。

【００９６】生理用ナプキンの組立 トップシート２４およびバックシート２６は、吸収性コ
ア２８のそれぞれ、着衣側表面２８Ａおよび体側表面２
８Ｂに隣接して位置し、当該技術において周知であるも
ののような接着手段（図示せず）によりそれに、および
互いに結合することが好ましい。例えば、バックシート
２６および／またはトップシート２４は、接着剤の均一
な連続層、接着剤のパターン化された層、または接着剤
の別々の線、螺旋、又は点の列により、吸収性コア２８
に、または互いに固定されうる。本発明の目的への一致
において、好ましい生理用ナプキン２０を形成すること
において用いられる接着剤は、通常のトイレをフラッシ
ュするときに遭遇する穏やかな攪拌条件により容易に崩
壊するべきである。満足であることが見出された接着剤
は、Ｈ−９２１６−０２の名称の下にウィスコンシン州
ワウワトサのフィンドレー・アドヒーシブズ社から入手
可能なホットメルト接着剤およびエアフレックス（Ａｉ
ｒｆｌｅｘ）４０１の名称の下にペンシルバニア州アレ
ンタウン（Ａｌｌｅｎｔｏｗｎ）のエアプロダクツ＆ケ
ミカルズ社（Ａｉｒ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ＆Ｃｈｅｍｉｃ
ａｌｓ Ｃｏｒｐ．）から入手可能な接着剤エマルジョ
ンである。そのような接着剤は、グラビア印刷または接
着剤スプレーにより適用可能である。また、適切なもの
は、１９７５年１０月７日にスプラーグ・ジュニア（Ｓ
ｐｒａｇｕｅ，Ｊｒ．）に発行された米国特許第３，９
１１，１７３号、１９７８年１１月２２日にツィエッカ
ー（Ｚｉｅｃｋｅｒ）らに発行された米国特許第４，７
８５，９９６号、および１９８９年６月２７日にウェレ
ニッツ（Ｗｅｒｅｎｉｃｚ）に発行された米国特許第
４，８４２，６６６号において示された装置および方法
により例示されるような、螺旋パターンに旋回された幾
つかの線の接着剤のフィラメントからなるフィラメント
の開放パターンネットワークによる接着剤の適用であ
る。これらの特許のそれぞれは、参照によりここに組み
込まれる。代わりに、接着手段は、熱結合、圧力結合、
または当該技術において既知であるいずれか他の適切な
接着手段もしくはこれらの接着手段の組み合わせを含み
うる。

【００９７】すでに記載され図１および２において示さ
れるように、好ましい態様の生理用ナプキン２０におい
ては、トップシート２４およびバックシート２６のそれ
ぞれは、吸収性コア２８のそれらより、一般的に大きな
長さおよび幅の寸法を有する。トップシート２４および
バックシート２６は吸収性コア２８の端部を越えて延
び、吸収性コア２８を越えて伸びるトップシート２４お
よびバックシート２６のそれらの部分により定義される
周辺結合２７の領域において少なくとも周縁２１をめぐ
って互いに結合する。さらに上記記載の通りであるが、
トップシート２４は、その体側表面２４Ａが多数のフィ
ブリルを備えているその表面であるように配置され（す
なわち、フィブリルは生理用ナプキン２０の外側表面の
一部を構成する）、およびバックシート２６は、体側表
面２６Ａが耐水性樹脂性コーティングを有するように配
置される（すなわち、耐水性樹脂性コーティングは生理
用ナプキン２０の内部に配置される）。

【００９８】本発明の目的との一致において、トップシ
ート２４およびバックシート２６は、通常のトイレをフ
ラッシュするとき遭遇する穏やかな攪拌条件により容易
に崩壊する手段により周辺結合２７の領域において結合
する。吸収製品の技術分野における当業者にとって既知
の手段が、そのような手段が生理用ナプキン２０の分散
性の妨げにならない限り、周辺結合２７の領域において
トップシート２４およびバックシート２６を結合させる
ために用いられうる。周辺結合２７の領域においてトッ
プシート２４とバックシート２６とを結合させるための
適切な手段は、トップシート２４および／またはバック
シート２６を吸収性コア２８に結合させるために適切な
ものと実質的に同じである。好ましくは、トップシート
２４およびバックシート２６は、水溶性接着剤を用いて
結合させられる。適切な接着剤には、Ｈ−９２１６−０
２の名称の下にウィスコンシン州ワウワトサのフィンド
レー・アドヒーシブズ社から入手可能なホットメルト接
着剤が含まれる。好ましい水溶性接着剤は、エアフレッ
クス４０１としてペンシルバニア州アレンタウンのエア
・プロダクツ＆ケミカルズ社から入手可能である接着剤
エマルジョンである。

【００９９】接着剤の形態に依存して、水溶性接着剤
は、当該技術に既知の手段により生理用ナプキン２０に
適用することが可能である。例えば、特に接着剤が螺旋
パターンに旋回されたフィラメントとして適用されると
き、グラビアコーティング、スロットエクストルージョ
ン（ｓｌｏｔ ｅｘｔｒｕｓｉｏｎ）、およびスプレー
コーティングはすべて適切である。上記の好ましい水溶
性接着剤エマルジョン、エアフレックス４０１を用いる
とき。グラビアコーティングは特に好ましい。

【０１００】また上記記載のように、吸収性コア２８
は、適切な水溶性接着剤を用いて、トップシート２４お
よびバックシート２６の一方または両方に結合すること
ができる。本発明の好ましい態様において、生理用ナプ
キン２０は、好ましい水溶性接着剤エマルジョン、エア
フレックス４０１を用いて、トップシート２４およびバ
ックシート２６がともに吸収性コア２８に結合する。

【０１０１】所望により、ウィスコンシン州ワウワトサ
のフィンドレー・アドヒーシブズ社由来の好ましい水感
受性着衣結合接着剤９２１６−０２を、スロットエクス
トルージョンまたは他の適切な手段を用いてバックシー
ト２６の着衣側表面２６Ｂに適用することができ、上記
のようにリリースライナーをその上に配置しうる。

【０１０２】本発明の生理用ナプキン２０が上記のよう
に作り上げられるとき、それは、通常のトイレをフラッ
シュするときに遭遇する穏やかな攪拌条件に暴露される
とき、容易に分散するであろう。例えば、そのような生
理用ナプキンを、以下の試験方法の項目において記載さ
れる高負荷のプロトコール（Ｈｉｇｈ Ｌｏａｄｉｎｇ
Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）を用いてフラッシュ性について評
価するとき、商業的に入手しうるトイレットティッシュ
（チャーミン（ＣＨＡＲＭＩＮ）（登録商標）と実質的
に同様な様式においてフラッシュされる。これらの結果
は次のモデルにより説明される。

【０１０３】１）トップシート、吸収性コアおよびバッ
クシートを結合させる水溶性接着剤は、生理用ナプキン
２０の構成部分が分離することを可能にして急速に溶解
する。

【０１０４】２）この分離はこれらの構成要素の防御さ
れている部分を水に暴露し、その結果これらの構成要素
の機械的強度における減少をもたらす。

【０１０５】３）構成要素は更に、トイレットティッシ
ュ（チャーミン（登録商標）の対照と同様に試験装置を
通過する小さな粒子に分散する。

【０１０６】任意の特徴 フラップ 本発明の代わりの態様において、生理用ナプキンは、そ
のそれぞれが、少なくとも中央領域において吸収性コア
の側面端部に隣接し、そこから側面的に伸びる２つのフ
ラップを有する。フラップは、フラップが着用者のパン
ティの端部と腿の間に配置されるようにクロッチ領域に
おける着用者のパンティの端部を越えてひだ付けされる
ように設計される。フラップは少なくとも２つの目的に
適う。第１に、フラップは、好ましくはパンティのエッ
ジに沿って２重壁のバリヤを形成することにより、経血
により着用者の身体およびパンティが汚れることを回避
する役目を果たすのを助ける。第２に、フラップは、フ
ラップがパンティの下に折り返され、パンティの着衣に
面する側に接着しうるようにその着衣側表面上に接着手
段を備え付けられることが好ましい。この方法におい
て、フラップは、生理用ナプキンがパンティ内で適切に
位置することを維持するようにする役目を果たす。フラ
ップは、トップシート、バックシート、ティッシュ、ま
たはこれらの材料の組み合わせと同様の材料を含むさま
ざまな材料から構築されうる。さらに、フラップは、ナ
プキンのメインボディに接着された分離した要素であり
うるし、またはトップシートおよびバックシートの延長
からなってもよい（すなわち、一体的である）。本発明
の生理用ナプキンについての使用にとって適切であるか
または適合する多数の、フラップを有する生理用ナプキ
ンは、１９８７年８月１８日にバンティルバーグ（Ｖａ
ｎ Ｔｉｌｂｕｒｇ）に発行された米国特許第４，６８
７，４７８号、１９８６年５月２０日にバンティルバー
グに発行された米国特許第４，５８９，８７６号、およ
び１９８６年８月２６日にマッティングリー（Ｍａｔｔ
ｉｎｇｌｙ）に発行された米国特許第４，６０８，０４
７号において開示されている。これらの特許のそれぞれ
の開示は参照によりここに組み込まれる。

【０１０７】試験方法 破裂強度 概観 環状クランプの間に保持された試験試料は、０．６２５
インチ直径の磨かれたステンレススチールボールにより
加えられる増加していく力を受ける。破裂強度は、試料
を破壊することを引き起こす力である。破裂強度は、湿
潤または乾燥試料について測定されうる。

【０１０８】装置 破裂試験機 インテレクト（Ｉｎｔｅｌｅｃｔ）−ＩＩ−ＳＴＤテン
サイル・テスト・インストルメント（Ｔｅｎｓｉｌｅ
Ｔｅｓｔ Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔ），Ｃａｔ．Ｎｏ．１
４５１−２４ＰＧＢまたはソーイング−アルバート・バ
ースト・テスター（Ｔｈｗｉｎｇ−Ａｌｂｅｒｔ Ｂｕ
ｒｓｔ Ｔｅｓｔｅｒ）はともに適切である。両方の機
器はペンシルバニア州フィラデルフィアのソーイング−
アルバート・インストルメント社から入手可能である。
その機器は２０００ｇロードセルが装備されていなけれ
ばならず、もし湿潤破裂測定がなされるべきであるなら
ば、その機器はロードセルシールドおよびフロントパネ
ルウオーターシールドが装備されていなければならな
い。

【０１０９】状態調整室 温度および湿度は次の制限の範囲内にとどまるように制
御されるべきである。

【０１１０】温度：７３±３°Ｆ（２３℃±２℃） 湿度：５０±２％相対湿度 ペーパーカッター 鋏または他の等価の物品を用いうる パン 湿潤破裂試料を浸すため、試料のサイズに対して適切な
もの 溶液 湿潤破裂試料を浸すための水は、状態調整室の温度に平
衡化されているべきである。

【０１１１】タイマー 浸漬時間を計測するために適切なもの 試料調製 １）試験のために適当なサイズに試料を切断する（最小
試料サイズは４．５ｉｎ×４．５ｉｎ）。試験されるそ
れぞれの条件のために少なくとも５つの試料を調製す
る。

【０１１２】２）もし湿潤破裂測定がなされるべきであ
るならば、温度平衡化水で満たされたパンに適当数の切
断試料を入れる。

【０１１３】機器の設定 １）破裂試験機を製造者のインストラクションにしたが
って設定する。もしインテレクト−ＩＩ−ＳＴＤテンサ
イル・テスト・インストルメントが用いられるようであ
れば、次のようにするのが適切である。

【０１１４】速度：分当り１２．７センチメートル 破壊感応性：２０グラム ピーク負荷：２０００グラム ２）予測される破裂強度にしたがってロードセルを校正
する。

【０１１５】測定およびレポート １）製造者のインストラクションにしたがって破裂試験
機を操作してそれぞれの試料について破裂強度の測定結
果を得る。

【０１１６】２）それぞれの試料について破裂強度を記
録し、それぞれの条件についての破裂強度についての平
均および標準偏差を計算する。

【０１１７】３）それぞれの条件についての平均および
標準偏差を最も近いグラムにレポートする。

【０１１８】フラッシュ性 概観 ここで用いられる「フラッシュ性」という術語は、製品
の物理的特性と直接に関連しうる詰まりまたは同様の問
題を引き起こすことなしに、典型的な商業的に入手可能
な家庭用のトイレおよび鉛管の排水系を通過する製品の
能力として定義される。より具体的には、トイレットボ
ウルおよびトラップでの排出およびそれに続く模擬の鉛
管系を通っての移送の相対的な容易さを通してフラッシ
ュ性について生理用品を評価する。

【０１１９】試験手順は、４人（２人の男性、２人の女
性）の家族についての２日間の通常のトイレの使用をシ
ミュレートすることで設定される。試験では、次の条件
を模する排水順序を用いる、すなわち、男性が排尿に訪
れ、女性が排尿に訪れ（排尿後ティッシュで乾燥するこ
とを含む）、ティッシュを用いて洗浄することを伴う生
理用品の廃棄、および排便に訪れる。それぞれのティッ
シュのフラッシュのために用いられるティッシュの量
は、７シートの２ストリップの通常の負荷であるかまた
は、７シートの５ストリップの高負荷（Ｈｉｇｈ Ｌｏ
ａｄｉｎｇ）である。通常の負荷は、典型的な習性およ
び実践を評価する消費者調査に基づいており、高負荷は
通常の負荷の２．５倍である。試験は、製品が通常のト
イレを通過して、公営の下水管または浄化槽にフラッシ
ュされるように製品が遭遇する条件を模して設定され
る。試料は、１）トイレットボウルおよびトラップでの
ゆとり、２）排水ラインの閉塞、および３）フラッシュ
時の分解について評価される。

【０１２０】装置 フラッシュ性試験について適切な装置は図１０において
平面図として示される。装置は次のものを含む。

【０１２１】・２１０として参照される３．５ガロン
（１３．２リットル）水節約サイフォン渦巻き式トイレ
ット（販売されている加圧式トイレットのような異なる
排水機構を用いた試験試料の挙動を評価するために図１
０において示される配管レイアウトに追加のトイレット
を結合させることもまたできる）。

【０１２２】・ほぼ５９フィート（１８メートル）の４
インチ（１０ｃｍ）ｉｄのアクリル管（図１０からみら
れうるように、配管は、ほぼ１０フィート（３メート
ル）長で直線の連続部２１１、２１３、２１５、２１
７、２１９、２２１を有する、大まかに正方形の形状で
組み立てられている）。

【０１２３】・通気のために外気に開放されている、ト
イレット２１０のわずかに下流の鋳鉄製ティー２２３。

【０１２４】・５つの鋳鉄製９０度ひじ継ぎ手２１２、
２１４、２１６、２１８、および２２０。

【０１２５】・管の終着末端からほぼ１５フィートのと
ころに垂直に位置し、ほぼ１インチ（２．５ｃｍ）長で
ある突起物２２２（図１１）。

【０１２６】・分解の評価のために固形流出物を捕獲す
るためのスクリーン（Ｎｏ．４タイラー（Ｔｙｌｅｒ）
ふるい）。

【０１２７】この方法について用いられる装置は、ガラ
ス質の磁器設備のためのＡＮＳＩスタンダードＡ１１
２．１９．２Ｍ−１９９０と等価であるように作られ
る。配管については、管の長さのフィート当り０．２５
インチ（２センチメートル／メートル）の降下を与える
ように工事がなされる。

【０１２８】材料 対照のティッシュ製品：チャーミン（登録商標） 合成大便様材料 下記の方法にしたがって調製され
る 試験フラッシュ順序 試験フラッシュ順序は、４人の家族（２人の男性、２人
の女性、消費者の習慣および実践の調査に基づく）につ
いての２日の通常のトイレの使用をシミュレートする。
３４回のフラッシュ全体の順序は、空のボウルで１４回
のフラッシュ、ティッシュのみで８回のフラッシュ、テ
ィッシュおよび生理用品で６回のフラッシュならびにテ
ィッシュおよび模擬の大便様材料（ＳＦＭ）で６回のフ
ラッシュからなる。用いられるとき、ＳＦＭはティッシ
ュの添加の直前にボウルに入れられる。１６０ｇ±５ｇ
のＳＦＭの負荷は、２つの１インチ（２．５センチメー
トル）×４インチ（１０センチメートル）片および１つ
の１インチ（２．５センチメートル）×２インチ（５セ
ンチメートル）片からなる。折りたたまれたティッシュ
片（または生理用品）は１０秒間隔でボウルに入れられ
る。最後の紙片またはパッドがボウルに入れられる１０
秒後、トイレはフラッシュされる。フラッシュの順序
は、次の順番に組み合わせられた一連の２つのルーチン
として下に記載される。

【０１２９】ルーチン＃１（全部で３０回のフラッシュ
について６回実施される） １）ティッシュのみでフラッシュする−水が模擬の障害
に達して２分後排水ライン閉塞の読み取りを行い、１分
余計に待機し、第２ステップに移行する。

【０１３０】２）空のボウルをフラッシュする。水が突
起ポイントに達して２分後排水ライン閉塞の読み取りを
行い、第３ステップに移行する。

【０１３１】３）ティッシュおよびパッドをフラッシュ
する−水が突起ポイントに達して２分後排水ライン閉塞
の読み取りを行い、１分余計に待機し、第４ステップに
移行する。

【０１３２】４）空のボウルをフラッシュする。水が突
起ポイントに達して２分後排水ライン閉塞の読み取りを
行い、第５ステップに移行する。

【０１３３】５）ティッシュおよび模擬の大便様物体
（ＳＦＭ）をフラッシュする。水が突起ポイントに達し
て２分後排水ライン閉塞の読み取りを行い、１分余計に
待機する。

【０１３４】ルーチン＃２（１回実施される） １）ティッシュのみでフラッシュする−水が突起ポイン
トに達して２分後排水ライン閉塞の読み取りを行い、１
分余計に待機し、第２ステップに移行する。

【０１３５】２）空のボウルをフラッシュする。水が突
起ポイントに達して２分後排水ライン閉塞の読み取りを
行い、第３ステップに移行する。

【０１３６】３）ティッシュのみでフラッシュする−水
が突起ポイントに達して２分後排水ライン閉塞の読み取
りを行い、１分余計に待機し、第４ステップに移行す
る。

【０１３７】４）空のボウルをフラッシュする。水が突
起ポイントに達して２分後排水ライン閉塞の読み取りを
行う。

【０１３８】シーケンス当りのフラッシュの総数は３４
回である。

【０１３９】もしフラッシュシーケンスにおけるいずれ
かの点で、フラッシュ後製品がボウルまたはトラップに
とどまるのであれば、ティッシュまたはパッドは排水ラ
インに手で押しこまれ、フラッシュシーケンスは継続す
る。それぞれの試行の負荷の完結の後に、配水管は、続
く試験の開始に先立って洗浄されるであろう。

【０１４０】上記のフラッシュシーケンスは、それぞれ
の試験製品について３回およびそれぞれの対照製品につ
いて３回反復される。

【０１４１】データのレポート 排水ライン閉塞の程度は、障害の後ろに塞き止められた
水の長さを計測することにより定量される。障害の上流
の配水管上１２インチ（３０センチメートル）毎に目盛
り付けがなされる。水が逆流されるそれぞれの１フィー
ト長は、障害ポイントでの閉塞の０．２５インチ（０．
６センチメートル）または６．２５％に対応する。配水
管を出ていく試験製品残滓もまた回収される。

【０１４２】次のデータがそれぞれの評価のために記録
される。

【０１４３】１）ボウルおよびトラップをクリヤーする
ことの不履行の発生 ２）難渋した（困難な）、しかし成功したボウルとトラ
ップのクリヤーの発生 ３）模擬の突起上の製品の発生 ４）排水ライン閉塞の最大レベル（％） ５）２日間にわたる排水ライン閉塞の累積レベル
（％）。

【０１４４】合成大便様材料の調製 Ｉ． 必要な材料： ・フェクロン（Ｆｅｃｌｏｎｅ）合成大便様物体（９０
０グラム）；（製品ＢＦＰＳ−７乾燥濃縮物としてペン
シルバニア州バレーフォージ（Ｖａｌｌｅｙ Ｆｏｒｇ
ｅ）のシリクローン・スタジオ（Ｓｉｌｉｃｌｏｎｅ
Ｓｔｕｄｉｏ）から入手可能） ・１００℃の水道水（６０６６グラム）。

【０１４５】ＩＩ． 必要な設備： ・ミキサー（モデルＡ２００としてオハイオ州トロイ
（Ｔｒｏｙ）のホバート社（Ｈｏｂａｒｔ Ｃｏｒ
ｐ．）から入手可能） ・エクストルーダー（モデル４８１２としてオハイオ州
トロイのホバート社から入手可能） ・スクリューキャップのついた使い捨て遠心管（５０m
l）（カタログ番号２１−００８−１７６としてイリノ
イ州シカゴのＶＷＲサイエンティフィックから入手可
能） ・３７℃に温度を制御したウォーターバス。

【０１４６】ＩＩＩ． 調製 １．ミキサーのミキシングボウルに１００℃の水を注
ぎ、乾燥したフェクロン濃縮物を加える。

【０１４７】２．ローで１分間混合する。

【０１４８】３．中位速度で２分間混合する。

【０１４９】４．材料がよく混合された後、エクストル
ーダーに移す。

【０１５０】５．アイスピックを用いて、それぞれの遠
心管の先端に小さな穴を突いて開ける。

【０１５１】６．遠心管にフェクロンを押し出しする。

【０１５２】７．遠心管にふたをして冷蔵庫中に保存す
る。

【０１５３】８．使用の前に管を３８℃の水浴中に押し
入れる。

【０１５４】静水頭 概観 試料を通過する流体輸送の視覚的な証拠なしに支えられ
うる材料の試料を越える水の円柱の高さ。

【０１５５】装備 状態調整室 温度および湿度は次の制限の範囲内にとどまるように制
御されるべきである。

【０１５６】温度：７３±３°Ｆ（２３℃±２℃） 湿度：５０±２％相対湿度。

【０１５７】試験装置 試験装置は図１２において示され、次のものからなる。

【０１５８】１．３１０として認定される２．１２５イ
ンチ（０．８４ｃｍ）直径のガラス管、 ２．ガラス管３１０に制御された速度で水（水源は図示
せず）を配送するために取り付けられたフィルチューブ
３１２、 ３．水容器３００に水が配送されているかどうかを制御
するためのオン／オフバルブ３１３、 ４．±１センチメートルの精度で静水頭の測定を可能に
するために合せられたガラス管３１０の表面に記された
目盛り３１４、 ５．サンプルホルダー３２０を受け入れるために合せら
れた雄のはめ込み３１６、および ６．ガラス管３１０の低部末端の下に位置する環状ゴム
製ガスケット３１８を含む水容器３００および １．雌のはめ込み３２２、 ２．雌のはめ込み３２２の下端部に結合した環状試料支
持体３２４、および ３．環状ゴム製ガスケット３２６ を含むサンプルホルダー３２０。

【０１５９】リングスタンドおよびクランプ 垂直位置に試験装置を保持するためにある 鏡 試料の水透過を見る上で助けとするためにサンプルホル
ダー３２０の下に置かれる。

【０１６０】方法 １．装置を組み立て、垂直方向に水容器３００を保持す
るためにリングスタンドおよびクランプを用い、供給管
３１２に調節できる水源を接続する。

【０１６１】２．水温を７３°Ｆ±２°Ｆ（２３℃±１
℃）に調節する。

【０１６２】３．サンプルホルダー３２０に水不透過性
ブランク（例えばポリエチレンフィルム）を挿入し、水
容器３００にサンプルホルダー３２０をねじ込み、オン
／オフバルブ３１３を開放し、水流を調節し（図１２に
は調節手段は示さない）、そうして静水頭は毎分１イン
チ±毎分０．１インチ（毎分２．５センチメートル±毎
分０．２５センチメートル）の速度で上昇し、オン／オ
フバルブ３１３を閉じる。

【０１６３】４．直径２．６２５インチの円形試料を型
で切断し、サンプルホルダー３２０に試料を挿入する。
本発明の好ましい態様のバックシート試料については、
耐水性樹脂を供給された表面は上方を向いておかれるべ
きである。（試料は試験に先立って少なくとも２時間状
態調整された部屋に置かれるべきである。） ５．試料にしわを作らないように注意しながら水容器３
００にサンプルホルダー３２０をねじ込む。試料の周囲
からの漏出がないことを保証するためにのみ十分にサン
プルホルダーを締める。

【０１６４】６．サンプルホルダー３２０の下に鏡を置
く。

【０１６５】７．オン／オフバルブ３１３を開放するこ
とにより水容器３００への水流を開始させる。

【０１６６】８．鏡を見ることにより試料の暴露された
表面を観察する。水の透過の徴候には、試料の底部表面
上の目に見える色の変化の数珠つなぎおよび広がりが含
まれる。

【０１６７】９．試料についての静水頭として透過が最
初に観察されるとき水の円柱の高さを記録する。

【０１６８】１０．測定を５回反復し、測定の平均と標
準偏差をレポートする。

【０１６９】表面の濡れ性 概観 表面の濡れ性は、トップシートの表面上の濡れを引き起
こすトップシートを通した、図１において示される生理
用ナプキン２０のような吸収構造から出てくる液体の量
を測定するために企画された試験である。トップシート
を通して引き出された水分の量を「表面の濡れ性」と称
し、これは吸収構造との接触におかれた場合に着用者の
皮膚がどのくらい乾燥してとどまるかの判断材料として
役立つ。

【０１７０】方法 試験は、模擬の尿溶液（ペンシルバニア州メーカニクス
バーグ（Ｍｅｈｃａｎｉｃｓｂｕｒｇ）のジェイコ・フ
ァーマスーティカルズ（Ｊａｙｃｏ Ｐｈａｒｍａｃｅ
ｕｔｉｃａｌｓ）から入手可能）により、１対の湿潤強
力ティッシュプライの間に封じられた１層の乾式の細砕
された木材パルプ繊維を好ましく含む規格化された吸収
要素上に、重ねられ、体側表面２４Ａが上を向いたトッ
プシート材料の濡れている４インチ（１０センチメート
ル）×４インチ（１０センチメートル）試料を具備す
る。模擬の尿溶液（４．０±０．３ml）は、シリンジポ
ンプを用いて試料の表面に送られる。流体が試料全体に
均一に均一に分布するように模擬の尿が送られている間
に、０．２５ｐｓｉ（１．７ｋＰａ）の均一な圧力負荷
がそれぞれの試料にかけられる。すべての模擬の尿が送
られた後、濡れた試料は、５±０．５分間平穏な状態の
ままにおかれる。試料を維持している間、蒸発を最小限
にするために試料はポリエチレンフィルムで覆われる。
圧力が直ちに除かれる。ほぼ５インチ（１２センチメー
トル）×５インチ（１２センチメートル）の濾紙（７プ
ライ）の軽量される前の試料が、吸収性試料のトップシ
ートの最上部表面に渡って挿入される（適切な濾紙は、
ペーパーＮｏ６３２としてペンシルバニア州マウントホ
リースプリングズ（Ｍｔ．Ｈｏｌｌｙ ｓｐｒｉｎｇ
ｓ）のアールストローム・フィルトレーション・カンパ
ニー（Ａｈｌｓｔｒｏｍ Ｆｉｌｔｒａｔｉｏｎ Ｃｏ
ｍｐａｎｙ）から入手可能である）。０．５ｐｓｉ
（３．４ｋＰａ）のあらかじめ決定された圧力負荷をか
けるのに十分な錘が、１５±１秒の時間の間試料に与え
られ、そして除かれる。次いで、濾紙が除かれ、再び計
量される。濾紙により吸収された流体の量は、試料の
「表面の濡れ性」と称される。結果は、濾紙により吸収
された流体のグラムにおいて表現される。したがって明
らかであるように、低い「表面の濡れ性」の数値は、乾
燥した表面の触感を表示する。

【０１７１】臨界表面張力 タッピ法において記載された混合物の代わりに商業的に
入手可能な一連の既知の表面張力の液体（コネチカット
州コリンズビル（Ｃｏｌｌｉｎｓｖｉｌｌｅ）のコロテ
ック・コーポレーション（Ｃｏｒｏｔｅｃ Ｃｏｒｐｏ
ｒａｔｉｏｎ）から入手可能）が用いられたこと及び綿
のモップの代わりにコロテック・シリーズで供給される
ブラシが用いられたことを除いて、実質的にそこに記載
されたように、タッピ（ＴＡＰＰＩ；Ｔｅｃｈｎｉｃａ
ｌ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ ｏｆ ｔｈｅ Ｐｕｌｐ
ａｎｄ Ｐａｐｅｒ Ｉｎｄｕｓｔｒｙ（パルプ製紙
業界技術協会））法Ｔ６９８ｐｍ−８３，「ポリエチレ
ンおよびポリプロピレンフィルムの湿潤張力の定量（改
変されたビスキング分析技術）（Ｄｅｔｅｒｍｉｎａｔ
ｉｏｎ ｏｆ Ｗｅｔｔｉｎｇ Ｔｅｎｓｉｏｎ ｏｆ
Ｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ ａｎｄ Ｐｏｌｙｐｒｏ
ｐｙｌｅｎｅ Ｆｉｌｍｓ（ｍｏｄｉｆｉｅｄ ｖｉｓ
ｋｉｎｇ ａｎａｌｙｔｉｃａｌ ｔｅｃｈｎｉｑｕ
ｅ））」において記載された方法が用いられた。

【０１７２】本発明の特定の態様が例示され記載されて
きたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく
さまざまな他の変化および改変がなされうることは当業
者にとって明瞭であろう。したがって、本発明の範囲内
にあるすべてのそのような変化および改変は添付された
請求の範囲において含まれることが意図されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】下にある構造を示すためにトップシートの一部
を切欠して示した本発明の好ましい生理用ナプキンの態
様の頂部平面図である。

【図２】図１の線２−２に沿って導かれた図１において
示された好ましい生理用ナプキンの態様の拡大断面図で
ある。

【図３】本発明のバックシートを塗布するかまたはトッ
プシートをプリントするための適切な装置の図式的側面
立面図である。

【図４】ウエブの両側について本発明のバックシートを
塗布するかまたはトップシートをプリントするために適
切な代わりの装置の図式的側面立面図である。

【図５】本発明のトップシートの平面図である。

【図６】本発明のトップシートの線５−５に沿って取ら
れた拡大断面図である。

【図７】図６のそれと同様であるがしかし代わりのウエ
ブ形状の拡大断面図である。

【図８】図６のそれと同様であるがしかし更なる代わり
のウエブ形状の拡大断面図である。

【図９】図６〜８において描写されたような個別のフィ
ブリル５４の非常に拡大した斜視図である。

【図１０】試験方法の項目において記載された方法にし
たがってフラッシュ性測定をするために適切な装置の平
面図である。

【図１１】線８−８に沿って取られた図１０のフラッシ
ュ性測定装置の断面図である。

【図１２】図１２は、静水頭を測定するために用いられ
る装置の組み立てを示す斜視図である。

【符号の説明】

２０…生理用ナプキン ２４…液体透過性トップシート ２６…液体不透過性バックシート ２８…吸収性コア ３０…接着手段 １０２…基材 １０４…親ロール １０５…第１のプリンティングステーション １０６…第１のフィードロール １０８…第１の支持表面 １１０…第１のプリンティングロール １１１…第１のデリバリー機構 ２００…第１の樹脂性材料 ２０２…ウエブ２０２ １１８…第２の支持表面 １２２…第２のプリンティングロール１２２ １２０…第２のフィードロール ２０５…第２のプリンティングステーション ２０４…第２のデリバリー機構 １１８…第２の支持表面 ４００…第２の樹脂性材料

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｆ 5/44 Ａ４１Ｂ 13/02 Ｆ (71)出願人 592043805 ＯＮＥ ＰＲＯＣＴＥＲ ＆ ＧＡＮＢＬ Ｅ ＰＬＡＺＡ，ＣＩＮＣＩＮＮＡＴＩ, ＯＨＩＯ，ＵＮＩＴＥＤ ＳＴＡＴＥＳ ＯＦ ＡＭＥＲＩＣＡ (72)発明者 ニコラス・アルバート・アール アメリカ合衆国、オハイオ州 45247、シ ンシナチ、ベンヒル・ドライブ 3736 (72)発明者 レイモンド・ジョン・ダーク アメリカ合衆国、オハイオ州 45002、ク レブス、ステイト・ルート・ワンハンドレ ッドトゥエンティエイト 8319

Claims (20)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 互に対向する第１の側面および第２の側
   面を有する基材を提供する工程、 第１の樹脂性材料を提供する工程、 該第１の樹脂性材料が流動し得るように該第１の樹脂性
   材料を加熱する工程、第１の長手軸を有し、該第１の長
   手軸の回りに回転可能な第１のプリンティングロールを
   提供する工程、 該第１のプリンティングロールと並置されてそれらの間
   に第１のニップを形成する第１のアンビルを提供する工
   程、 該第１のプリンティングロールおよび該第１のアンビル
   に対して移送速度で該基材を移送する工程、 該第１のプリンティングロールに該第１の樹脂性材料を
   堆積させる工程、 該第１のプリンティングロールを第１の周速度で該第１
   の長手軸の回りに回転させる工程であって、該第１の周
   速度は該移送速度より少なくとも約１００％大きく、そ
   れにより第１の速度差を生じさせるところの工程、およ
   び該第１の樹脂性材料を該第１のプリンティングロール
   から該基材の該第１の側面に適用する工程であって、該
   基材を該第１の樹脂性材料で含浸させるように該第１の
   速度差により該第１の樹脂性材料に剪断力が与えられ、
   それにより該第１の樹脂性材料を該基材に含浸させると
   ころの工程を具備し、 該基材からウエブが形成され、該ウエブは該第１の樹脂
   性材料で含浸された第１の側面を有する液体不透過性で
   フラッシュ可能なウエブを製造するための方法。
2. 【請求項２】 流動可能な第２の樹脂性材料を提供する
   工程、 第２の長手軸を有し、該第２の長手軸の回りに回転可能
   である第２のプリンティングロールを提供する工程、 該第２のプリンティングロールと並置されてそれらの間
   に第２のニップを形成する第２のアンビルを提供する工
   程、 該第２のプリンティングロールおよび該第２のアンビル
   に対して移送速度で該ウエブを移送する工程、 該第２のプリンティングロールに該第２の樹脂性材料を
   堆積させる工程、 該第２のプリンティングロールを第２の周速度で該第１
   の長手軸の回りに回転させる工程であって、該第２の周
   速度は該移送速度より少なくとも約１００％大きく、そ
   れにより第２の速度差を生じさせるところの工程、およ
   び該第２の樹脂性材料を該第２のプリンティングロール
   から該ウエブの該第１の側面に適用する工程であって、
   該ウエブを該第２の樹脂性材料で塗布するように該第２
   の速度差により該第２の樹脂性材料に剪断力が与えら
   れ、それにより該第２の樹脂性材料を該基材に含浸させ
   るところの工程をさらに具備する請求項１に記載の方
   法。
3. 【請求項３】 該第２の樹脂性材料を該第１の樹脂性材
   料が含浸される側面と同じ側面に含浸させる請求項２に
   記載の方法。
4. 【請求項４】 該第２の速度差が、該第１の速度差と等
   しい請求項３に記載の方法。
5. 【請求項５】 該第２の樹脂性材料を該第１の樹脂性材
   料が含浸される側面と反対の側面に含浸させる請求項２
   に記載の方法。
6. 【請求項６】 該第２の速度差が、２００％から３５０
   ％までである請求項２に記載の方法。
7. 【請求項７】 該第２の樹脂性材料が、該第１の樹脂性
   材料と異なる請求項２に記載の方法。
8. 【請求項８】 該第２の速度差が、該第１の速度差より
   も少なくとも１００％大きい請求項２に記載の方法。
9. 【請求項９】 該第１の樹脂性材料による塗布と該第２
   の樹脂性材料による塗布が、異なる塗布幅で適用される
   請求項２に記載の方法。
10. 【請求項１０】 流動可能な第２の樹脂性材料を提供す
    る工程、 第２の長手軸を有し、該第２の長手軸の回りに回転可能
    である第２のプリンティングロールを提供する工程、 該第２のプリンティングロールと並置されてそれらの間
    に第２のニップを形成する第２のアンビルを提供する工
    程、 該第２のプリンティングロールおよび該第２のアンビル
    に対して移送速度で該ウエブを移送する工程、 該第２のプリンティングロールに該第２の樹脂性材料を
    堆積させる工程、 該第２のプリンティングロールを第２の周速度で該第１
    の長手軸の回りに回転させる工程であって、該第２の周
    速度は該移送速度より少なくとも約１００％大きく、そ
    れにより第２の速度差を生じさせるところの工程、およ
    び該第２の樹脂性材料を該第２のプリンティングロール
    から該ウエブの該第２の側面に適用する工程であって、
    該ウエブを該第２の樹脂性材料で塗布するように該第２
    の速度差により該第２の樹脂性材料に剪断力が与えられ
    るところの工程をさらに具備する請求項１に記載の方
    法。
11. 【請求項１１】 該第１の速度差が、３００％から３５
    ０％までである請求項１に記載の方法。
12. 【請求項１２】 該ウエブが、該提供された基材の厚さ
    よりも大きくない厚さを有するように該樹脂を該基材に
    十分に含浸させる請求項１に記載の方法。
13. 【請求項１３】 該不透過性でフラッシュ可能なウエブ
    が、該提供された基材の引っ張り強さよりも少なくとも
    ２倍大きい引っ張り強さを有する請求項１に記載の方
    法。
14. 【請求項１４】 互に対向する第１の側面および第２の
    側面を有する基材を提供する工程、 流動可能な第１の樹脂性材料を提供する工程、 第１の長手軸を有し、該第１の長手軸の回りに回転可能
    であり、かつプリンティング帯域と非プリンティング帯
    域を有する第１のプリンティングロールを提供する工
    程、 該第１のプリンティングロールと並置されてそれらの間
    に第１のニップを形成する第１のアンビルを提供する工
    程、 該第１のプリンティングロールおよび該第１のアンビル
    に対して移送速度で該基材を移送する工程、 該第１のプリンティングロールに該第１の流動可能な樹
    脂性材料を堆積させる工程、 該第１のプリンティングロールを第１の周速度で該第１
    の長手軸の回りに回転させる工程であって、該第１の周
    速度は該移送速度と異なり、それにより第１の速度差を
    生じさせるところの工程、および該第１の樹脂性材料を
    該第１のプリンティングロールの該プリンティング帯域
    から該基材の該第１の側面に適用する工程であって、該
    基材を該第１の樹脂性材料で含浸させるように該第１の
    速度差により該第１の樹脂性材料に剪断力が与えられ、
    それにより該第１の樹脂性材料を該基材に含浸させると
    ころの工程を具備し、 該基材からウエブが形成され、該ウエブは、該第１のプ
    リンティングロールの該プリンティング帯域により見当
    合わせされた位置において該第１の樹脂性材料で含浸さ
    れた第１の側面を有する液体不透過性でフラッシュ可能
    なウエブを製造するための方法。
15. 【請求項１５】 流動可能な第２の樹脂性材料を提供す
    る工程、 第２の長手軸を有し、該第２の長手軸の回りに回転可能
    であり、かつプリンティング帯域と非プリンティング帯
    域を有する第２のプリンティングロールを提供する工
    程、 該第２のプリンティングロールと並置されてそれらの間
    に第２のニップを形成する第２のアンビルを提供する工
    程、 該第２のプリンティングロールおよび該第２のアンビル
    に対して移送速度で該ウエブを移送する工程、 該第２の流動可能な樹脂性材料を該第２のプリンティン
    グロールの該プリンティング帯域に堆積させる工程、 該第２のプリンティングロールを第２の周速度で該第１
    の長手軸の回りに回転させる工程であって、該第２の周
    速度は該移送速度と異なり、それにより第２の速度差を
    生じさせるところの工程、および該第２の樹脂性材料を
    該第２のプリンティングロールの該プリンティング帯域
    から該ウエブの該第１の側面に適用する工程であって、
    該ウエブを該第２の樹脂性材料で塗布するように該第２
    の速度差により該第２の樹脂性材料に剪断力が与えら
    れ、それにより該第２の樹脂性材料を該基材に含浸させ
    るところの工程をさらに具備する請求項１４に記載の方
    法。
16. 【請求項１６】 該基材を機械方向（縦方向）に移送
    し、該方法は、これと直交する機械横断方向（横方向）
    を有し、該第１の樹脂性材料で含浸された該印刷帯域
    は、横方向に並置されている請求項１４に記載の方法。
17. 【請求項１７】 該基材を機械方向（縦方向）に移送
    し、該方法は、これと直交する機械横断方向（横方向）
    を有し、該第２の樹脂性材料で含浸された該印刷帯域
    は、横方向に並置されている請求項１４に記載の方法。
18. 【請求項１８】 流動可能な第２の樹脂性材料を提供す
    る工程、 第２の長手軸を有し、該第２の長手軸の回りに回転可能
    であり、かつプリンティング帯域と非プリンティング帯
    域を有する第２のプリンティングロールを提供する工
    程、 該第２のプリンティングロールと並置されてそれらの間
    に第２のニップを形成する第２のアンビルを提供する工
    程、 該第２のプリンティングロールおよび該第２のアンビル
    に対して移送速度で該ウエブを移送する工程、 該第２の流動可能な樹脂性材料を該第２のプリンティン
    グロールの該プリンティング帯域に堆積させる工程、 該第２のプリンティングロールを第２の周速度で該第１
    の長手軸の回りに回転させる工程であって、該第２の周
    速度は該移送速度と異なり、それにより第２の速度差を
    生じさせるところの工程、および該第２の樹脂性材料を
    該第２のプリンティングロールの該プリンティング帯域
    から該ウエブの該第１の側面に適用する工程であって、
    該ウエブを該第２の樹脂性材料で塗布するように該第２
    の速度差により該第２の樹脂性材料に剪断力が与えら
    れ、それにより該第２の樹脂性材料を該基材に含浸させ
    るところの工程をさらに具備する請求項１４に記載の方
    法。
19. 【請求項１９】 該基材を機械方向（縦方向）に移送
    し、該方法は、これと直交する機械横断方向（横方向）
    を有し、該第１の樹脂性材料で含浸された該印刷帯域
    は、横方向に並置されている請求項１８に記載の方法。
20. 【請求項２０】 該基材を機械方向（縦方向）に移送
    し、該方法は、これと直交する機械横断方向（横方向）
    を有し、該第２の樹脂性材料で含浸された該印刷帯域
    は、横方向に並置されている請求項１８に記載の方法。