JP2001208477A - 穀類乾燥機のバーナ異常判定装置 - Google Patents
穀類乾燥機のバーナ異常判定装置Info
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Abstract
の燃焼異常を判定する。 【解決手段】循環式の穀類乾燥機において、熱風室5の
一側端部に対向配置しているダクトフロント14内にバ
ーナ15を配置して、ダクトフロント14に構成されて
いるスリット19,19,…を経て前記バーナ15に燃
焼用空気が流入する構成とし、前記バーナ15の燃焼部
近傍の燃焼用空気の流入部位には外気温度センサ16を
配置する。しかして、外気温度センサ16により、乾燥
制御用の外気温度データを検出すると共に、外気温度セ
ンサ16における所定時間毎の外気温度を検出しなが
ら、外気温度の移動平均値を算出し、移動平均値と最新
の検出外気温度とを比較して、所定時間に所定温度以上
上昇すると、バーナの燃焼異常と判定し、バーナ15の
燃焼を停止する。
Description
ーナ異常判定装置の改良に関する。
レベータを具備して、穀粒を循環しながら乾燥する穀類
乾燥機にあっては、外気温度センサの検出外気温度を一
つのデータとして乾燥制御をし、また、バーナの近傍に
はサーモスタットを設けて、例えば、吸引ファンの回転
停止に基づくバーナ部の異常温度上昇時には、サーモス
タットが作動し、バーナの燃焼を停止する構成であっ
た。
度センサにより外気温度を検出して乾燥制御をすると共
に、サーモスタットによりバーナの異常燃焼を検出して
バーナを停止する構成であるので、センサを複数個必要
とし、構成が複雑でコスト高となる欠点があった。
が切れるといった原因で、吸引ファンが停止すると、サ
ーモスタットの検出温度が上昇する性質を利用して、所
定温度(例えば、100度C)の上昇を検出すると、燃
焼異常と判定していた。しかし、外気温度が低い場合に
は、所定温度の上昇を検出するまでに時間がかかり、異
常判定が遅れ、失火する危険性があった。
サにより、外気温度の検出及びバーナの異常燃焼を検出
して、このような問題点を解消しようとするものであ
る。
するための請求項1の発明は、貯溜タンク1,乾燥室
2,集穀室3,エレベータ4を具備して穀粒を循環しな
がら乾燥する穀類乾燥機において、乾燥室2の熱風室5
の一側端部に対向配置しているダクトフロント14内に
バーナ15を配置して、ダクトフロント14に構成され
ているスリット19,19,…を経て前記バーナ15に
燃焼用空気が流入する構成とし、前記バーナ15の燃焼
部近傍の燃焼用空気の流入部位には外気温度センサ16
を配置し、前記外気温度センサ16における所定時間の
所定温度上昇に関連して燃焼異常と判定する燃焼異常判
定手段を設けたことを特徴とする。
16により外気温度を検出して乾燥制御の一つのデータ
として乾燥制御を実行し、また、例えば、外気温度セン
サ16の所定個数の検出外気温度情報に基づき順次最新
の外気温度の移動平均値を算出しつつ、新しく検出した
外気温度を最新の移動平均値と比較し所定温度上昇した
場合には、バーナ15の燃焼異常と判定するので、外気
温度の高低にかかわらず、所定時間毎にバーナの燃焼異
常を判定できて、異常判定の精度を向上させることがで
きる。
燃焼用空気の流入部に配置したので、燃焼用空気が正常
に流入している場合には、外気温度センサ16に対する
バーナ15の燃焼熱の影響を少なくして、流入外気によ
る外気温度検出の安定を図ることができ、また、吸引フ
ァンの回転停止によりバーナ15部への燃焼用空気の流
入が停止すると、外気温度センサ16周辺の温度が急速
に上昇し、比較的短い所定時間によりバーナ15の燃焼
異常を外気温度センサ16により正確に検出することが
できる。
例の形態について説明する。まず、図1乃至図4に基づ
き、穀類乾燥機の全体構成について説明する。図1は穀
類乾燥機の全体正面図、図2は全体側面図、図3は全体
切断正面図、図4は全体切断平面図である。
集穀室3を積み重ねて機体本体を構成し、機体側方には
エレベータ4を立設した構成で、穀類を循環しながら乾
燥するものである。乾燥室2内には、中央部に断面菱形
の網体により構成した熱風室5を配置し、熱風室5の左
右両側には穀粒流下通路6,6を設け、穀粒流下通路
6,6の左右両側には排風室7,7を配置している。
5a、及び、逆三角形状の下部熱風室部5bにより構成
して、上部熱風室部5aの左右両側には、漏斗状の上部
穀粒流下通路6a,6aを配置し、下部熱風室部5bの
左右両側部には、下部穀粒流下通路6b,6bを配置し
ている。
けて、前記下部穀粒流下通路6b,6bの下端部には、
繰出バルブ10を設けている。繰出バルブ10で繰り出
された穀粒は、集穀樋9に落下して底部に集められ、下
部ラセン11により一側に搬送される。一側に搬送され
た穀類は、機体側部に立設しているエレベータ4の下部
に供給され、エレベータ4により揚穀されて、更に、上
部ラセン12により貯溜タンク1の上部中央まで搬送さ
れ、拡散装置8により拡散されながら貯溜タンク1に均
等に張り込まれる構成である。なお、拡散装置8は図面
は省略したが、すり鉢状のケースを回転させて、遠心力
により穀粒を拡散放出する構成としてもよい。
14を対向して配置し、ダクトフロント14内にはバー
ナ15を設けて、熱風室5の一側端部に対向させてい
る。また、熱風室5の他側端部には、吸引ファン13を
配置し、前記排風室7の一側端部を連通している。
バーナ15の前方より取り入れられた外気は、バーナ1
5の燃焼熱により熱風となり、ダクトフロント14のバ
ーナ15の燃焼部周辺のスリットからも外気が取り入れ
られて混合され、熱風室5の始端部に導入される。更に
熱風は穀粒流下通路6,6、排風室7,7に導かれて穀
類を乾燥し、排風室7,7の終端部から吸引ファン13
を経て機外に排出される構成である。
(図示省略)には、操作ボックス17に設けられている
張込・排出スイッチ22,乾燥スイッチ24、停止スイ
ッチ25,乾燥風の温度を調節する温度設定スイッチ2
6,穀粒の乾燥仕上り水分を調節する水分設定スイッチ
27等の各種スイッチ群、及び、熱風温度センサ、外気
温度センサ、排風温度センサ、水分計等の各種センサ群
が入力インターフェイスを経由して接続されており、ま
た、制御部から出力インターフェイス、駆動回路を経
て、吸引ファンモータ、バーナ風量調節モータ、繰出バ
ルブモータ、エレベータモータ等の各種アクチュエータ
が接続されている。
サ群の入力情報に基づき、各種アクチュエータ群に制御
指令が出され、乾燥温度制御、乾燥速度制御、穀物温度
制御、燃焼量自動制御、水分自動検出停止制御等の制御
がなされ、また、停電時の燃料停止制御、過負荷運転停
止制御、異常表示等の安全制御がなされる構成である。
ンサ16の取付構成についていて説明する。乾燥室2の
熱風室5の一側端部には、ボックス状のダクトフロント
14を対向して配置し、このダクトフロント14の上方
前部には、コントローラ(図示省略)を内装した操作ボ
ックス17を配置し、操作ボックス17の後方で且つダ
クトフロント14の上方部位に外気流入ボックス18を
配置し、外気流入ボックス18の下面及び後面を開放し
た構成としている。
側端部に対向してバーナ15を配置し、ダクトフロント
14の上面部14a及び左・右側面部14b,14bに
は多数のスリット19,19,…を構成し、また、この
上面部14aのスリット19,19,…の上方に配置さ
れている外気流入ボックス18内には、外気をスリット
19,19,…に向けて案内する案内板20を設けてい
る。
気が下方に向けて案内され、上面部14aのスリット1
9,19,…を通ってバーナ15の燃焼部に流入し、上
面部14aのスリット19,19,…上方部位の風の多
く流れる流入部分に、外気温度センサ16を配置してい
る。
4の上方の外気流入ボックス18内に、外気温度センサ
16を配置しているが、ダクトフロント14の上方の燃
焼空気の多く流入する部位に配置してもよい。なお、外
気流入ボックス18は、操作ボックス17に接続するハ
ーネスのカバーも兼用するもので、図面は省略したが、
前記案内板20の上面にはハーネスが載置される。
内にバーナ15を配置して、バーナ15の燃焼部前方に
はプロテクタ21を設けて、バーナ15の燃焼部上方
に、外気温度センサ16を設ける構成であった。従っ
て、バーナ15の燃焼量や風量の大小によって、外気温
度センサ16の検出温度に差が出るという不具合があっ
た。
外気温度を検出して、乾燥制御の一つのデータとして乾
燥制御をすると共に、サーモスタットにより吸引ファン
の停止に基づく異常を検出する構成のものもあるが、セ
ンサを複数個必要とし、構成が複雑になり、コスト高と
なる欠点があった。
ルトが切れるといった原因で、吸引ファン13が停止す
ると、サーモスタットの検出温度が上昇する性質を利用
して、所定温度(例えば、100度C)の上昇を検出す
ると、燃焼異常と判定してバーナを停止する構成であっ
た。
所定温度の上昇を検出するまでに時間がかかって異常判
定が遅れ、バーナ15周辺から失火する危険性があっ
た。しかし、前記のように、ダクトフロント14のバー
ナ15の上方位置で、しかも、上面部14aのスリット
19,19,…を通って外気の流れる部位に、外気温度
センサ16を配置したので、正常燃焼時には、バーナ1
5の燃焼熱の影響を少なくして、流入外気による検出温
度の正確化を図りながら、吸引ファン13の回転が停止
した燃焼異常時には、バーナ15部への外気流入が停止
すると、ダクトフロント14に被覆されている外気温度
センサ16部分の温度が急速に上昇し、バーナ15の燃
焼異常を外気温度センサ16により迅速に検出すること
ができる。
5の異常高温検出制御について、図9のフローに基づき
説明する。本制御がスタートすると、1回目の平均外気
温度検出が開始されて、外気温度温度センサ16から1
回目の検出外気温度(TA1)としてta1が検出され
て制御部(図示省略)に入力され、検出外気温度ta1
が1回目の平均値TAA=TAA1として算出記憶され
る。次いで、1回目の検出外気温度情報TAが「前記平
均値TAA1+5度」より高いか否かを判定し、高い場
合には、外気温度センサ16が異常温度上昇した異常と
判定し、例えば、バーナ15の燃焼を停止したり、異常
報知をする異常処理を実行する。
は、2回目の平均外気温度検出に移行し、所定時間(例
えば、25Sec)が経過したか否かを判定し、所定時
間が経過すると、2回目の検出外気温度(TA2)とし
てta2を検出し、前記1回目の検出外気温度(ta
1)と2回目の検出外気温度(ta2)から2回目の平
均値(TAA2)を算出し記憶する。次いで、「2回目
の平均値(TAA2)+5度」より2回目の検出外気温
度(ta2)が高いか否かを判定し、高い場合には異常
と判定して、異常処理を実行する。
温度検出に移行し、所定時間経過したか否かを判定し、
所定時間が経過すると、3回目の検出外気温度(TA
3)としてta3を検出する。しかして、1回目〜3回
目の検出外気温度(ta1、ta2、ta3)から1回
目の移動平均値(TAA3)を算出し記憶する。
3)+5度」より前記1回目の検出外気温度(ta1)
が高いか否かを判定し、高い場合には、燃焼異常と判定
して、異常処理を実行する。また、高くない場合には、
2回目の移動平均値の算出行程に移行し、次いで、所定
時間経過したか否かを判定し、所定時間が経過すると、
4回目の検出外気温度としてta4を検出し、最新の3
個の検出外気温度(ta2,ta3,ta4)から2回
目の移動平均値を算出する。次いで、この移動平均値と
4回目の検出外気温度ta4とから、前記と同様の方法
で異常か否かを判定し、異常の場合には同様の異常処理
を実行し、異常でない場合には、同様に順次最新の移動
平均値を算出し、異常の有無を判定し異常処理を実行す
る。
に基づき順次最新の移動平均値を算出しつつ、最新の移
動平均値と最新の検出外気温度を比較し、最新の外気温
度が所定温度上昇した場合には、バーナ15の異常温度
上昇と判定するので、外気温度の高低にかかわらず、所
定時間毎に異常を判定できて、異常判定の精度を向上さ
せることができる。
御について説明する。エレベータ4に設けている水分計
(図示省略)を有効利用して穀粒張込作業の終了を判定
するものである。エレベータ4の揚穀中の穀粒が落下す
るのを利用して水分計に穀粒が供給される構成とし、穀
粒の張込作業中に水分計を運転し、張込穀粒が集穀室
3、エレベータ4を経由して揚穀される間は水分計に落
下穀粒が供給され、水分検出中は穀粒張込作業中と判定
し、水分計に穀粒が供給されなくなり、水分検出を停止
すると、張込作業終了と判定する。しかして、穀粒張込
作業が終了すると、穀粒の乾燥行程に移行し、例えば、
通風乾燥、あるいは、熱風乾燥を開始する。
揚穀穀粒の投出口部に籾流れセンサを設けて、籾流れセ
ンサのON・OFFにより乾燥機内の穀粒の流れを検出
して、穀粒の張込作業の終了を検出する構成であった。
しかし、前記構成とすることにより、籾流れセンサを省
略して、既存の水分計を利用して穀粒張込作業及び張込
作業終了を検出できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 貯溜タンク1,乾燥室2,集穀室3,
エレベータ4を具備して穀粒を循環しながら乾燥する穀
類乾燥機において、乾燥室2の熱風室5の一側端部に対
向配置しているダクトフロント14内にバーナ15を配
置して、ダクトフロント14に構成されているスリット
19,19,…を経て前記バーナ15に燃焼用空気が流
入する構成とし、前記バーナ15の燃焼部近傍の燃焼用
空気の流入部位には外気温度センサ16を配置し、前記
外気温度センサ16における所定時間の所定温度上昇に
関連して燃焼異常と判定する燃焼異常判定手段を設けた
ことを特徴とする穀類乾燥機のバーナ異常判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000020365A JP4325053B2 (ja) | 2000-01-28 | 2000-01-28 | 穀類乾燥機のバーナ異常判定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000020365A JP4325053B2 (ja) | 2000-01-28 | 2000-01-28 | 穀類乾燥機のバーナ異常判定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001208477A true JP2001208477A (ja) | 2001-08-03 |
JP4325053B2 JP4325053B2 (ja) | 2009-09-02 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000020365A Expired - Fee Related JP4325053B2 (ja) | 2000-01-28 | 2000-01-28 | 穀類乾燥機のバーナ異常判定装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4325053B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007155147A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Kaneko Agricult Mach Co Ltd | 穀物乾燥装置における乾燥制御方法 |
WO2023224210A1 (ko) * | 2022-05-20 | 2023-11-23 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 과열 진단 방법, 그 방법을 제공하는 과열 진단 장치 및 배터리 시스템 |
WO2024144230A1 (ko) * | 2022-12-27 | 2024-07-04 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 과열 진단 방법, 그 방법을 제공하는 과열 진단 장치 및 배터리 시스템 |
-
2000
- 2000-01-28 JP JP2000020365A patent/JP4325053B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007155147A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Kaneko Agricult Mach Co Ltd | 穀物乾燥装置における乾燥制御方法 |
JP4545084B2 (ja) * | 2005-11-30 | 2010-09-15 | 金子農機株式会社 | 穀物乾燥装置における乾燥制御方法 |
WO2023224210A1 (ko) * | 2022-05-20 | 2023-11-23 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 과열 진단 방법, 그 방법을 제공하는 과열 진단 장치 및 배터리 시스템 |
WO2024144230A1 (ko) * | 2022-12-27 | 2024-07-04 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 과열 진단 방법, 그 방법을 제공하는 과열 진단 장치 및 배터리 시스템 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4325053B2 (ja) | 2009-09-02 |
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