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JP2001203254A - 基板搬送装置およびこれを備える露光装置 - Google Patents

基板搬送装置およびこれを備える露光装置

Info

Publication number
JP2001203254A
JP2001203254A JP2000009800A JP2000009800A JP2001203254A JP 2001203254 A JP2001203254 A JP 2001203254A JP 2000009800 A JP2000009800 A JP 2000009800A JP 2000009800 A JP2000009800 A JP 2000009800A JP 2001203254 A JP2001203254 A JP 2001203254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
thickness
transparent substrate
transparent
exposure apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000009800A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuyuki Aoki
淳行 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2000009800A priority Critical patent/JP2001203254A/ja
Publication of JP2001203254A publication Critical patent/JP2001203254A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70733Handling masks and workpieces, e.g. exchange of workpiece or mask, transport of workpiece or mask
    • G03F7/7075Handling workpieces outside exposure position, e.g. SMIF box

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の位置決め、搬送時に基板が破損するの
を抑止する。 【解決手段】 基板ホルダ82に設けられる昇降部82
a、82bを上昇させると基板ホルダ82上に載置され
ている基板Gにたわみを生じる。投光装置83から出射
された光はたわんでいる基板Gの下面で反射され、受光
装置84に入射する。受光装置84は、入射する光のビ
ーム位置を検出可能な位置検出素子であり、基板Gのた
わみ量に応じて変化する入射ビームの位置の検出結果に
基づいて基板Gの厚さが測定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板搬送装置およ
びこれを備える露光装置に関し、さらに詳しくは液晶表
示装置やプラズマディスプレイ表示装置等に用いられる
透明基板やシリコンウエハ等の基板を搬送するための基
板搬送装置およびこれを備える露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(LCD)やプラズマ表示
装置(PDP)等に用いられる透明基板に回路パターン
を形成するための露光装置がある。この露光装置は、ウ
エハ等の基板上にICの回路パターンを露光するための
露光装置と区別するため、一般に「液晶露光装置」など
と呼ばれている。
【0003】上述したLCDやPDP等は年を追って大
きな表示エリアを有するものが開発されている。また、
ノート型のパーソナルコンピュータ(ノートPC)など
では、本体の薄型化、軽量化を達成するために透明基板
の厚みも1.1mmから0.7mm、さらには0.5m
mへと、より薄いものが求められるようになってきてい
る。
【0004】液晶露光装置では、ホストコンピュータか
ら送られるレシピ、すなわち露光対象の基板を処理する
際に必要となる諸々のプロセス情報に基づき、複数種類
の基板ごとに異なるプロセスで露光処理を行うことがで
きる。つまり、一つのライン中で複数種類の大きさや厚
みを有する基板を流すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、異なる厚み
を有する複数種類の基板が一つのライン中を流れる際
に、レシピと基板との対応関係がずれてしまうことがあ
る。たとえば、0.5mm厚の基板を流し、ホストコン
ピュータに0.5mm厚の基板に対応するレシピに関す
る情報を入力すべきところ、オペレータが誤って1.1
mm厚の基板に対応するレシピに関する情報を入力して
しまったとする。この場合、基板搬送装置は1.1mm
厚の基板に対応するレシピに基づく搬送速度(加速度)
や加圧力等で搬送対象の基板をハンドリングする。
【0006】この場合、基板を搬送する際に加減速や振
動等によって基板に作用する曲げ力は想定外のものとな
り、最悪の場合には搬送中の基板の破損を招く。また、
基板を位置決めピン等に押し当てて位置決めする際の押
圧力が過大であると基板の端部にマイクロクラックなど
と称される破損を生じる原因となる。逆に、レシピ中に
含まれる基板の厚み情報が実際に搬送する基板の厚みよ
りも薄いものであると、押圧力が足らなくなって基板を
十分に押しきれず、正確な位置決めができなくなる場合
もある。
【0007】本発明の目的は、基板の破損や位置決め不
良を抑制することの可能な基板搬送装置およびこれを備
えた露光装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1) 一実施の形態を
示す図2および図3に対応付けて説明すると、請求項1
に記載の発明に係る基板搬送装置は、搬送の対象となる
基板Gを所定の支点間隔をおいて設けられる複数の支点
82a、82bで支持し、複数の支点82a、82bの
間で生じる基板Gのたわみ量の検出結果に基づき、基板
Gの厚みを求める基板厚検出手段83、84、PCと;
基板厚検出手段83、84、PCで検出された基板Gの
厚みに基づき、基板Gの搬送および位置決めのうち、少
なくともいずれかを行う際に基板Gに作用する力に関連
する物理量を変化させる制御手段LCとを有することに
より上述した目的を達成する。 (2) 一実施の形態を示す図2および図6に対応付け
て説明すると、請求項2に記載の発明に係る基板搬送装
置は、搬送の対象となる透明基板Gに向けて光を出射
し、透明基板Gの有する屈折作用によって光が透明基板
Gを透過する際に生じるずれ量を検出することにより透
明基板Gの厚みを求める基板厚検出手段83A、84
A、PCまたは83B、84B、PCと;基板厚検出手
段83A、84A、PCまたは83B、84B、PCで
検出された透明基板Gの厚みに基づき、透明基板Gの搬
送および位置決めのうち、少なくともいずれかを行う際
に透明基板Gに作用する力に関連する物理量を変化させ
る制御手段LCとを有するものである。 (3) 一実施の形態を示す図1、図2および図6に対
応付けて説明すると、請求項3に記載の発明に係る基板
搬送装置は、透明基板Gが、自重によって透明基板Gに
生じるたわみを減じるように透明基板Gを支持する搬送
枠体81に載置されて搬送され;基板厚検出手段83
A、84A、PCまたは83B、84B、PCは、透明
基板Gを搬送枠体81に載置した状態で透明基板Gの厚
みを求めるものである。 (4) 一実施の形態を示す図5に対応付けて説明する
と、請求項4に記載の発明は、マスクMに形成されたパ
ターンを、投影光学系43を介して基板ステージ45上
に載置された基板Gに投影する露光装置であって、請求
項1〜3のいずれか1項に記載の基板搬送装置Lを具備
するものである。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の実施
の形態に係る基板搬送装置を備えた露光装置の概略的構
成を説明する図である。図1に示される露光装置は、液
晶表示パネル等に組み込まれる透明基板を露光するため
に用いられる。図1において、露光装置は大きく分けて
ポートPと、ローダLと、露光装置本体Eとで構成され
ている。この露光装置はコータ・デベロッパ等とインラ
イン接続されている。ここで、インライン接続とは、異
なる装置間で処理対象となる基板を枚葉単位で受け渡し
可能な形態のことを示す。図1に示す例において、ポー
トPが他の処理装置とのインライン接続部分となる。す
なわち、図2に示されるように外部の装置で処理を終え
た基板は搬入ポートPAに置かれ、露光装置で露光処理
を終えた基板は搬出ポートPDに置かれる。
【0011】ローダLは、搬入ポートPA内にある基板
Gを搬送して露光装置本体Eに載置し、露光装置本体E
で露光処理を終えた基板Gを搬出ポートPDに搬送す
る。以下ポートP、ローダL、露光装置本体Eについて
順次説明する。なお、以下で動作の方向等の説明を簡略
化するため、X、Y、Zの互いに直交する座標軸を図1
に示すようにとり、これらの座標軸の矢印に沿う方向を
+X方向、+Y方向、+Z方向と称する。また、これら
と逆の方向を−X方向、−Y方向、−Z方向と称し、X
軸、Y軸、Z軸に平行な軸回りの回転方向をX軸まわり
方向、Y軸まわり方向、Z軸回り方向と称する。
【0012】− ポート − 図2に示されるように、搬入ポートPA、搬出ポートP
Dそれぞれの内部には複数の基板ホルダ82が固定され
ており、これらの基板ホルダ82上にほぼ均一な厚さを
有する基板Gが載置される。搬入ポートPA、搬出ポー
トPDのそれぞれには、不図示の基板昇降装置が設けら
れており、基板Gを基板ホルダ82の上方で懸垂保持す
ることが可能となっている。
【0013】上述のように基板Gが懸垂保持された状態
で、基板ホルダ82上に後述する方法によってトレー8
1が載置され、懸垂保持されていた基板Gがトレー81
の上に載置される。
【0014】図1に示されるように、トレー81は四角
い外枠の中に複数の桟81bを格子状に組み合わせた構
造を有する枠体であり、この桟81bによって基板Gが
保持される。このため、基板Gが自重で大きくたわむの
を抑制することができる。トレー81の外形部分におい
て、対向する2辺にはそれぞれ二つのタブ81aが設け
られている。
【0015】図3(a)および図3(b)は、図2の紙
面に平行な面における基板ホルダ82の断面を示してい
る。基板ホルダ82の基板載置面には穴が開けられ、そ
こに投光装置83および受光装置84が略対向するよう
に設置されている。また、基板ホルダ82の四隅近傍に
四つの昇降部82a、82b、82cおよび82d(図
3においては昇降部82cおよび82dは不図示)が設
けられている。これらの昇降部82a〜82dの昇降動
作は図2に示すローダ制御部LCによって制御される。
【0016】昇降部82a〜82dが作動し、図3
(b)に示すように基板ホルダ82の基板載置面から突
出すると、基板Gはこれら四つの昇降部82a〜82d
によって点状に支持されてたわむ。このとき基板Gに生
じるたわみ量は、基板Gの厚み(断面係数)、弾性係
数、密度等によって変化する。すなわち、同じ弾性係
数、同じ密度の材料で形成される基板であれば、厚みが
増すほどたわみ量が減る。このたわみ量を上述した投光
装置83および受光装置84を用いて後述するように測
定し、測定したたわみ量から基板Gの厚みを求めること
ができる。
【0017】図3(b)に示されるように、投光装置8
3から出射された光束は光路iに沿って進み、基板Gの
表面(下面)で反射されて光路eに沿って進んで受光装
置84に入射する。受光装置84は、光束の入射位置に
応じた値の信号を出力可能な位置検出素子(PSD)で
構成される。図3(c)に示されるように、たわみの比
較的少ない基板G1の表面で反射された光束は光路e1
に沿って進む一方、たわみの比較的覆い基板G2の表面
で反射された光束は光路e2に沿って進む。このよう
に、基板Gの表面で反射されて進む光束の光路は、基板
Gの厚みに応じて変化する。すなわち、基板Gの表面で
反射されて受光装置84に入射する光束の受光面上にお
ける位置は、基板Gの厚みに応じて変化する。ポート制
御部PC(図2)は、受光装置84から出力される信号
に基づいて基板Gの厚みを求め、求められた厚みに関す
る情報をホストコンピュータHCに出力する。
【0018】上述のようにしてホストコンピュータHC
に出力された基板Gの厚みに関する情報がレシピで指定
される基板Gの厚み情報と異なる場合、ホストコンピュ
ータHCは以下の三つの動作のうちのいずれかの動作を
行うことができる。
【0019】(1) 警告発報 ホストコンピュータHCは、露光装置の動作を一時的に
停止し、アラーム音を発したり、警告灯を点灯させたり
してオペレータに警告を発することができる。このよう
にすることにより、オペレータに対して予定していたも
のと異なる基板がラインを流れていることを知らせるこ
とができる。 (2) レシピ自動変更 ホストコンピュータHCは、ポート制御部PCから出力
された基板Gの厚みに関する情報がレシピで指定される
情報と異なる場合、現状優先で露光作業を続行すべく、
ポート制御部PC、ローダ制御部LC、露光制御部EC
に対してポートPで求められた厚みに対応するレシピを
出力することができる。このようにすることにより、基
板Gに間違った回路パターンを形成することがなくな
る。 (3) レシピ自動変更/警告発報 ホストコンピュータHCは、上記(2)で説明したよう
に現状優先でレシピを変更して露光作業を続行させると
ともに、アラーム音を発したり警告灯を点灯させたりし
てオペレータに警告を発することができる。オペレータ
は、ホストコンピュータHCから発せられる警告の内容
に基づいて今後流すべき基板Gの種類を変更する等の処
置をすることができる。このようにして露光装置の稼働
率低下を抑止するとともに、オペレータに対しては何ら
かの処置をするよう促すことができるので、オペレータ
の気付かないうちに不要な基板を多数製造してしまうこ
とがない。
【0020】− ローダ − ローダLは、図1に示されるように設置床面に固定され
るベース75と、ベース75に対して±Z方向に伸長お
よび縮退が可能なシリンダ71と、シリンダ71の上部
でZ軸まわりに回動自在に固定されるアーム部72と、
アーム部72の先端でZ軸まわりに回動自在に固定され
る載置部73とで構成される。
【0021】シリンダ71は、油圧源や空圧源などを駆
動源として縮退動作する。アーム部72は、いわゆる水
平多関節アームタイプのもので、アーム72の両端およ
び中間部の計3箇所に電動モータ等のアクチュエータが
組み込まれている。アーム72の屈曲および回動動作と
シリンダ71の伸縮動作を組み合わせることにより、載
置部73をZ軸まわりおよびXY平面に平行な面上で駆
動し、かつZ方向に駆動することができる。ローダLの
動作は、ローダ制御部LCによって制御される。
【0022】載置部73は、図4に示されるように略コ
の字型の形状を有しており、2本のロードアーム73a
がトレー81のタブ81aを下から保持した状態でトレ
ー81および基板Gが搬送される。
【0023】載置部73には3本の位置決めピン85
A、85Bおよび85Cが固定されている。載置部73
にはまた、2本の移動ピン86および87が設けられて
おり、これらの移動ピン86および87はそれぞれ矢印
P、Qの方向に沿って駆動される。移動ピン86および
87がそれぞれ矢印P、Qの方向に沿って移動すること
により、これらの移動ピン86および87で基板Gが押
圧されて位置決めピン85A、85Bおよび85Cに当
接し、これによりプリアライメントが行われる。移動ピ
ン86および87が基板Gを押圧する際の力は、ローダ
制御部LCによって制御される。
【0024】ローダ制御部LCによるローダLの制御に
ついて説明する。ローダ制御部LCには、上述したよう
にホストコンピュータHCからレシピの情報が出力され
る。ローダ制御部LCは、ホストコンピュータHCから
入力したレシピに基づいて後述するようにローダLを制
御する。このレシピに関し、予めオペレータにより入力
されたものとポートPで求められた基板Gの厚さに基づ
くものとで違う場合には、たとえば現状を優先して選択
される。つまり、基板Gの実際に測定された厚さに対応
する制御パラメータでローダLが制御される。
【0025】ホストコンピュータHCから入力したレシ
ピが比較的厚い基板に対応するものである場合、ローダ
制御部LCは基板Gを位置決めピン85A、85B、8
5Cに押し当てる際の移動ピン86および87の駆動力
を比較的高めに設定する。たとえば、移動ピン86の駆
動力をF86、移動ピン87の駆動力をF87、基板Gの厚
さをTとしたときに以下で示される式より移動ピン86
および87の駆動力を求めることができる。なお、以下
の式における係数C1、C2は、基板Gの図1における
X、Y方向の寸法や基板Gを移動ピン86および87で
押圧する際の向き等に応じて設定される正の値である。 F86=C1×T … 式(1) F87=C2×T … 式(2)
【0026】以上のようにして、厚みが比較的厚くて重
い基板Gが載置されている場合であってもガラス基板G
を位置決めピン85A、85B、85Cに対して隙間な
く押しあてることができるので正確な位置決めをするこ
とができる。また、比較的薄くて軽い基板Gが載置され
ている場合には移動ピン86および87の駆動力が弱め
られるので、基板Gが位置決めピン85A、85B、8
5Cおよび移動ピン86、87によって過度の押圧力で
押されて欠損を招く不具合が抑制される。
【0027】以上の制御に際して、基板Gの厚みに応じ
て移動ピン86および87の移動速度を変化させること
も可能である。たとえば、基板Gの厚みが比較的薄い場
合には移動ピン86および87の移動速度を低めること
により、基板Gと位置決めピン85A、85B、85C
とが衝突する際の衝撃を減じることができ、基板Gの破
損を抑止することができる。
【0028】ローダ制御部LCはまた、トレー81に載
置されて位置決めされた基板Gを搬入ポートPAと露光
装置本体Eとの間で搬送する際に、搬送対象の基板Gの
厚み、大きさ、基板Gの支持スパン長等に応じて基板G
に作用する加減速度の最大値を変化させる。つまり、基
板Gの厚みが比較的薄く、支持スパンが比較的長い場合
には基板Gの剛性が低下して破損しやすくなる。逆に、
基板Gが比較的厚く、支持スパンが比較的短い場合には
基板Gの剛性が増して破損しにくくなる。これらのこと
を加味し、載置部73(基板G)に作用する加減速度の
最大値を、基板Gの強度の大小に応じて変化させる。こ
のようにして基板Gを搬送することにより、基板Gが比
較的高強度のものである場合には搬送速度を高めること
ができ、露光装置のスループットを向上させることが可
能となる。
【0029】上述のようにしてローダ制御部LCはロー
ダLを制御し、搬入ポートPA内の基板Gをトレー81
に載置された状態で載置部73で保持し、基板Gをプリ
アライメントする。そして、後述する露光装置本体Eの
基板ステージ45(図5)に基板Gをトレー81ごと載
置する。その後ローダ制御部LCはローダLを露光装置
本体Eから退避させる。
【0030】− 露光装置本体 − 図5に示されるように露光装置本体Eは、設置床面から
伝わる振動を遮断するための除振台(不図示)で支持さ
れる定盤44と、定盤44上で移動可能に設置される基
板ステージ45とを有し、この基板ステージ45上に上
述したとおり基板Gがトレー81とともに載置される。
露光装置本体Eはさらに、光源ILおよび投影光学系4
3を有する。不図示のマスクステージに載置されたマス
クMに形成されているパターンは光源ILで照明され、
投影光学系43によって形成されたパターン像が基板ス
テージ45に載置されている基板G上に投影される。
【0031】基板ステージ45の基板載置面には、図1
に示されるように格子状に溝部45aが切られている。
この溝部45aの溝幅や格子ピッチ等は、トレー81の
桟81bの幅や格子ピッチ等に合わせて設けられてい
る。そして、ローダLにより基板Gがトレー81ととも
に基板ステージ上に載置されたときに、トレー81は溝
部45aの中に落ち込み、基板Gのみが基板ステージ4
5上で面支持される。基板ステージ45の上面には、不
図示の負圧源と連通する穴が複数設けられており、基板
Gは真空吸着されて基板ステージ45上で固定される。
【0032】基板ステージ45に基板が載置、固定され
た後、基板ステージ45上では基板Gに予め形成されて
いるアライメントマークの位置が測定され、その測定結
果に基づいて基板Gが精密に位置決めされる。その後、
投影光学系43の焦点位置と基板Gの露光面とが一致す
るようにオートフォーカスが行われる。オートフォーカ
スの方式としては、たとえば斜入射式のものが用いられ
る。斜入射式オートフォーカスは、基板Gに塗布されて
いる感光材料がほとんど感光しない波長帯域の光を発す
る光源より基板Gの露光面に対して斜めにビームを照射
し、この反射光を受光装置で受光することにより露光面
の位置を検出し、この検出結果に基づいて基板ステージ
45を上下に駆動する方式のものである。
【0033】上述したオートフォーカスにはμmオーダ
の精度が要求されるので、基板ステージ45を急速に動
かすことは困難である。このため、基板Gの厚みに応じ
て予想される位置に予め基板ステージ45を高速で昇降
させて位置決めしておき、その後オートフォーカスを行
う。したがって、たとえば予定していた基板Gの厚みが
1.1mmで、実際の厚みが0.5mmであった場合、
基板Gの露光面は0.6mmも位置がずれてしまう。こ
の位置ずれをオートフォーカスで修正しようとすると時
間を要することになる。この点、本発明の実施の形態に
係る基板搬送装置を備えた露光装置では、予め測定され
た基板Gの厚みに基づいて基板ステージ45の上下方向
の位置決めが行われるのでオートフォーカス動作に要す
る時間を短縮することができる。
【0034】上述のようにしてオートフォーカスが行わ
れた後、マスクMに形成されたパターンが投影光学系に
よって基板Gの露光面上に投影されて露光が行われる。
【0035】以上が露光装置本体Eの構成および動作の
概略である。上述のようにして基板Gの露光が完了する
と、ローダLは、基板ステージ45上のトレー81のタ
ブ81aの部分を載置部73で支持し、上方に持ち上げ
る。すると、トレー81が上昇し、基板Gはトレー81
上に載置された状態となる。ローダLは、基板Gをトレ
ー81とともに搬出ポートPD(図2)へ移送する。搬
出ポートPDにおいて基板Gとトレー81とが分離さ
れ、ローダLはトレー81のみを搬入ポートPAへ搬送
する。このようにして、トレー81は基板Gの搬送に際
して使い回しされる。
【0036】以上では、トレー81、ローダLがそれぞ
れ1台のみ設けられる構成について説明したが、それぞ
れが複数設けられるものであってもよい。このような構
成とすることにより、一方のローダが露光完了後の基板
を搬出ポートPDに向けて搬送する際に、他方のローダ
が搬入ポートPAに載置されている新たな基板を基板ス
テージ45上へ搬送することができ、露光装置のスルー
プットを向上させることができる。
【0037】以上に説明したように、本発明の実施の形
態に係る基板搬送装置およびこの基板搬送装置を備える
露光装置では、搬送対象の基板を所定の支点間間隔おい
て設けられる複数の支点で支持し、基板に生じるたわみ
から基板の厚みを求める。そして、求められた基板の厚
みに基づいて、基板の位置決めや搬送等を行う際に加圧
力や加速度等、基板に作用する力に関連する物理量を変
化させる。このようにして、基板を破損することなく、
確実な位置決めができる。また、比較的薄い(強度の低
い)基板を搬送する際には搬送速度を遅めて基板の破損
を抑止するとともに、比較的厚い(強度の高い)基板を
搬送する際には搬送速度を高めて稼働効率を高めること
が可能となる。
【0038】以上では、基板Gの厚みを測定する際に、
四つの昇降部82a〜82dで基板Gを一定量リフトさ
せてたわみを測定する例について説明した。本発明は、
これに限られるものではなく、昇降部を一つだけ設ける
ものであっても、5つ以上設けるものであってもよい。
たとえば、基板Gの片側のみ、あるいは一つの角部のみ
を部分的にリフトしてたわませ、たわみ量を測定するも
のであってもよい。また、基板Gの対向する2辺に沿っ
て昇降部82を複数設ける際に、片側の辺につき3つ以
上の昇降部を設けることにより、基板Gが予想外の方向
にたわんでしまうことがなくなり、基板の厚みを常に正
確に求めることが可能となる。
【0039】また、以上では基板Gのたわみ量を測定す
る際に、基板Gの対向する2辺を一定量リフトするもの
であったが、昇降部82a〜82dによるリフト量を可
変とし、かつ昇降部82a〜82dのリフト量を検出す
るセンサを設けるものであってもよい。この場合、基板
ホルダ82の中央部近傍に静電容量型の近接センサや変
位センサ等を設け、基板Gの中央部が一定量リフトした
ことを検出する。そして、この時点における昇降部82
a〜82dのリフト量を検出すれば基板Gのたわみ量を
求めることができる。
【0040】たわみ量から基板Gの厚みを求める上述し
た方法によれば、基板がシリコンウェーハ等の不透明な
基板を搬送する搬送装置にも適用できる。一方、基板G
がガラス基板等の透明基板である場合、図6を参照して
以下に説明する方法によって基板Gの厚みを測定するこ
とができる。
【0041】図6(a)は、搬入ポートPA内の基板ホ
ルダ82Aの上方に投光装置83Aが、そして基板ホル
ダ82Aに設けられた穴部に受光装置84Aが設けられ
ている様子を示している。そして、基板Gはトレー81
に載せられた状態で基板ホルダ82Aに載置されてい
る。図3(a)、図3(b)に示されるものとの違い
は、基板ホルダ82Aが昇降部82a〜82dを有して
いない点と、投光装置83Aおよび受光装置84Aが基
板Gを挟んで対向する位置に設けられている点である。
そして、投光装置83Aから出射された光は基板Gを透
過する際に屈折作用を受け、光路がずれる(曲がる)。
このずれ量は、図6(a)において二点鎖線で示すよう
に基板Gの厚みに応じて変化する。受光装置84Aは光
ビームの入射位置を検出可能な位置検知素子である。基
板がほぼ同じ屈折率の材料で形成されていれば、受光装
置84Aで入射ビームの位置を検出することにより、異
なる厚みを有する複数種類の基板の厚みを求めることが
できる。
【0042】基板を透過する光によって基板の厚さを測
定する装置の別の例を示す図である図6(b)におい
て、搬入ポートPA内の基板ホルダ82Bの上方に投光
装置83Bが、そして基板ホルダ82Aに設けられた穴
部に受光装置84が図6(b)の上下方向(矢印Aの方
向)に移動可能に設けられている。基板Gは、図6
(a)に示されるものと同様、トレー81に載せられた
状態で基板ホルダ82Bに載置されている。図3
(a)、図3(b)に示されるものとの違いは、図6
(a)に示されるものと同様、基板ホルダ82Bが昇降
部82a〜82dを有していない点と、投光装置83B
および受光装置84Bが基板Gを挟んで対向する位置に
設けられている点である。以上に加えて、受光装置84
Bには位置センサが組み込まれており、受光装置84B
の矢印A方向の位置を検出可能となっている。
【0043】受光装置84Bは、たとえば田の字型に受
光エリアが分割された4分割センサと、4分割センサの
入射面近傍に設けられるシリンドリカルレンズとを組み
合わせたものが用いられる。そして、投光装置83Bか
ら出射されたビームは基板Gを透過し、受光装置84B
に組み込まれる4分割センサ上に到達して4つの受光エ
リアをまたぐようにしてビームスポットが形成される。
このとき、4分割センサの受光面上に結像レンズCLの
焦点位置が一致していると4分割センサ上に形成される
ビームスポットの形状はほぼ真円形となる。一方、焦点
位置が4分割センサの受光面位置にない場合にはシリン
ドリカルレンズの作用によりビームスポットの形状が楕
円形となる。この現象を利用し、ビームスポットが真円
形、すなわち4分割センサのそれぞれのエリアから出力
される信号が略等しくなるように受光装置84Bを矢印
Aの方向に沿って移動させる。そして上記それぞれのエ
リアから出力される信号が略等しくなったときの受光装
置84Bの位置を上述した位置センサで検出することに
より、基板Gの厚みを求めることができる。図6(b)
には、基板Gの厚みが増した場合の様子を二点鎖線で示
している。
【0044】図6(a)、図6(b)を参照して説明し
た例では、基板Gをたわませることなく基板Gの厚みを
求めることができる。特に、図6(a)に示すものでは
可動部がないので比較的短時間のうちに基板Gの厚みを
求めることができ、装置を小型化することが可能であ
る。
【0045】以上では、基板Gの厚みを測定するための
装置が基板ホルダ82に設けられる例について説明した
が、ローダLの載置部73や、多の部位に設けられるも
のであってもよい。また、図6(a)および図6(b)
に示される例では投光装置83A(83B)と受光装置
84A(84B)との配置位置を逆にしてもよい。ま
た、基板Gの厚みを測定するためには以下のようなもの
も利用可能である。すなわち、シリンダ71によって基
板Gの載置された載置部73を昇降させて負荷を検出
し、負荷の変化から基板Gの重量を求め、この重量から
基板Gの厚みを求めることができる。また、搬入ポート
PAの基板ホルダ82に基板Gの重量を検知するセンサ
を設け、このセンサから出力される信号に基づいて基板
Gの厚みを求めるものであってもよい。
【0046】以上では基板搬送装置が液晶露光装置に組
み込まれる例について説明したが、基板搬送装置は他の
機器と独立して設けられるものであってもよく、あるい
はコータデベロッパ、洗浄機、エッチャ、薄膜形成装置
等に組み込まれるものであってもよい。たとえば、コー
タデベロッパでは、基板搬送装置で求められた基板Gの
厚みに基づいてスピンコートする際の回転速度を制御す
ることができ、コート中の基板Gの破損を抑止すること
ができる。また、基板搬送装置が露光装置に組み込まれ
るものである場合、露光装置としては液晶露光装置のみ
ならず、周辺露光装置や半導体露光装置等であってもよ
い。
【0047】以上の発明の実施の形態と請求項との対応
において、昇降部82a〜82dが支点を、投光装置8
3および受光装置84、投光装置83Aおよび受光装置
84A、投光装置83B、受光装置84Bおよびポート
制御部PCが基板厚検出手段を、ローダ制御部LCが制
御手段を、トレー81が搬送枠体をそれぞれ構成する。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
以下の効果を奏する。 (1) 請求項1に記載の発明によれば、複数の支点間
で支持される基板のたわみ量の検出結果に基づいて基板
の厚みを求め、この厚みに基づいて基板の搬送および位
置決めのうち、少なくともいずれかを行う際に基板に作
用する力に関連する物理量を変化させることにより搬
送、位置決めにともなう基板の破損が抑制され、確実な
位置決めを行うことができる。 (2) 請求項2に記載の発明によれば、透明基板に向
けて光を出射し、屈折作用によって光が透明基板を透過
する際に生じるずれ量を検出することにより求められた
厚みに基づいて基板の搬送および位置決めのうち、少な
くともいずれかを行う際に基板に作用する力に関連する
物理量を変化させることにより、請求項1に記載の発明
と同様の効果を得ることができる。また、搬送対象の透
明基板がたわませることの困難なものであっても厚みを
容易に測定することができる。 (3) 請求項3に記載の発明によれば、透明基板が搬
送枠体に載置されて搬送され、透明基板の厚みは搬送枠
体に載置された状態で測定されることにより、透明基板
の厚み測定の要する時間を短縮することが可能となる。
加えて、搬送枠体によって透明基板のたわみが抑制され
るので、透明基板の搬送に際しての加減速度の最大値を
さらに大きくすることができる。したがって、搬送に要
する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施の形態に係る搬送装置
およびこの搬送装置を備える露光装置の構成を概略的に
示す図である。
【図2】 図2は、本発明の実施の形態に係る搬送装置
およびこの搬送装置のそれぞれに制御部が接続されてい
る様子を示すブロック図である。
【図3】 図3は、搬入ポート内の基板ホルダ上で基板
の厚みを測定する装置の概略的構成を説明する図であ
る。
【図4】 図4は、ローダの載置部上で基板がプリアラ
イメントされる様子を説明する図である。
【図5】 図5は、ローダによって露光装置の基板ステ
ージ上に基板が載置される様子を説明する図である。
【図6】 図6は、投光装置から出射される光が基板を
透過する際に生じるずれ量を受光装置で検出することに
より基板の厚みを測定する例を示す図である。
【符号の説明】
43 … 投影光学系 44 …
定盤 45 … 基板ステージ 45a …
溝部 71 … シリンダ 72 …
アーム部 73 … 載置部 73a …
ロードアーム 81 … トレー 81a …
タブ 82 … 基板ホルダ 82a〜82
d … 昇降部 83、83A、83B … 投光装置 84、84A、84B … 受光装置 85A、85B、85C … 位置決めピン 86、87 … 移動ピン E … 露光装置本体
G … 基板 L … ローダ M … マスク IL … 投影
光学系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA03 AA30 AA61 AA65 BB01 CC19 CC21 DD00 FF43 HH04 JJ16 PP11 PP23 SS09 TT02 TT08 2F069 AA03 AA46 AA68 BB15 CC06 DD16 GG06 GG07 GG62 HH09 MM02 QQ03 2H097 BA06 DB02 LA12 5F031 CA02 CA05 DA01 FA03 GA43 GA47 GA49 JA06 JA28 JA29 JA32 JA33 KA02 MA27 5F046 BA03 CC01 CD01 CD04 CD06 DA07 DA14 DA29 DB05 DB14 DD06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送の対象となる基板を所定の支点間隔を
    おいて設けられる複数の支点で支持し、前記複数の支点
    の間で生じる前記基板のたわみ量の検出結果に基づき、
    前記基板の厚みを求める基板厚検出手段と、 前記基板厚検出手段で検出された前記基板の厚みに基づ
    き、前記基板の搬送および位置決めのうち、少なくとも
    いずれかを行う際に前記基板に作用する力に関連する物
    理量を変化させる制御手段とを有することを特徴とする
    基板搬送装置。
  2. 【請求項2】搬送の対象となる透明基板に向けて光を出
    射し、前記透明基板の有する屈折作用によって前記光が
    前記透明基板を透過する際に生じるずれ量を検出するこ
    とにより前記透明基板の厚みを求める基板厚検出手段
    と、 前記基板厚検出手段で検出された前記透明基板の厚みに
    基づき、前記透明基板の搬送および位置決めのうち、少
    なくともいずれかを行う際に前記透明基板に作用する力
    に関連する物理量を変化させる制御手段とを有すること
    を特徴とする基板搬送装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の基板搬送装置において、 前記透明基板は、自重によって前記透明基板に生じるた
    わみを減じるように前記透明基板を支持する搬送枠体に
    載置されて搬送され、 前記基板厚検出手段は、前記透明基板を前記搬送枠体に
    載置した状態で前記透明基板の厚みを求めることを特徴
    とする基板搬送装置。
  4. 【請求項4】 マスクに形成されたパターンを、投影光
    学系を介して基板ステージ上に載置された基板に投影す
    る露光装置であって、 前記請求項1〜3のいずれか1項に記載の基板搬送装置
    を具備することを特徴とする露光装置。
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