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JP2001277183A - 切断装置 - Google Patents

切断装置

Info

Publication number
JP2001277183A
JP2001277183A JP2000100950A JP2000100950A JP2001277183A JP 2001277183 A JP2001277183 A JP 2001277183A JP 2000100950 A JP2000100950 A JP 2000100950A JP 2000100950 A JP2000100950 A JP 2000100950A JP 2001277183 A JP2001277183 A JP 2001277183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
cutting
blade
layer
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000100950A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Ikeda
雅行 池田
Kenzo Ito
賢三 伊藤
Kazutami Noguchi
和民 野口
Kenji Kobayashi
健司 小林
Kenji Igarashi
健二 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2000100950A priority Critical patent/JP2001277183A/ja
Publication of JP2001277183A publication Critical patent/JP2001277183A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】切断刃の刃部の摩耗を防ぎ、刃部により積層部
材を傷付けることなく綺麗に切断する。 【解決手段】受台31に切断刃32を押し当てて積層部
材を切断する切断装置において、受台31の受面31a
に積層部材の第1層又は第2層の厚さに相当する深さの
凹部31bが形成される。切断刃32には凹部31bに
対向する部分に刃部32aが形成されるとともに、凹部
31bの両側の受部31c、31cに当接する部分に突
当部32b,32bが形成され、刃部32aと突当部3
2b,32bの先端が同一面になるように構成される。
このような構成により、切断時に刃部32aが受台31
に直接当たることなく積層部材の第1層又は第2層を切
断でき、また、刃部32aが受台31に当たることで生
じる摩耗や破損を防ぎ、刃部32aにより積層部材に傷
を付けることなく綺麗に切断できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層部材を切断す
る切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印字テープと剥離テープが粘着剤を介し
て積層された印字用の積層テープを用いて印字を行う印
字装置に搭載されて、印字が行われた後に前記積層テー
プの全ての層又は一部の層(前記印字テープ又は前記剥
離テープのいずれか一方)を切断する切断装置が種々提
案されている。
【0003】そして、前記切断装置のうちの1つとし
て、積層テープを受ける受台に印字テープ又は剥離テー
プのうちの切り残す方のテープの厚さに相当する深さの
凹部を形成し、その凹部を跨いで受台に対して先端部の
全体に刃部が形成されてなる切断刃を押し当てることに
より、所定のテープ層のみの切断を行うように構成した
ものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記切断装置では、切
断刃の先端部の全体に刃部が形成されており、この切断
刃が受台に対して凹部を跨ぐようにして押し当てられる
と、切断刃及び凹部は夫々硬度の高い金属材より構成さ
れているため、切断刃の刃部のうちで、受台に形成され
た凹部の両側の段部に当接する部分が切断動作の繰り返
しにより摩耗し、耐久性に問題がある。また、受台の凹
部に対応する部分に比べてその凹部の両側に当接する部
分での刃部の摩耗が大きくなる結果、切り残しの寸法に
誤差が生じて切り残すべきテープ層に刃部による傷をつ
けてしまうという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、切断刃の刃部の摩耗を
防ぎ、積層部材を傷付けることなく綺麗に切断すること
のできる切断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1層と第2
層とを積層した積層部材の前記第1層又は前記第2層の
いずれか一方を切断する切断装置であって、前記積層部
材を受ける受台と、前記受台に対して接離する切断刃と
を備え、前記受台には、前記第1層又は前記第2層の厚
さに相当する深さの凹部を形成し、前記切断刃には、前
記受台の前記凹部に対向する部分に刃部を形成するとと
もに、前記凹部の両側に当接する部分に刃部が形成され
ない突当部を形成し、前記刃部と前記突当部の先端が同
一面になるように構成したことを特徴とする。
【0007】このような構成によれば、切断刃を受台に
当接させると、受台には積層部材の第1層又は第2層の
厚さに相当する深さの凹部が形成されているため、この
凹部の深さ分だけを残して積層部材を部分的に切断する
ことができる。また、受台の凹部の両側には切断刃の突
当部が当接し、切断刃の刃部は当接しないため、切断時
に刃部が受台に直接当たって摩耗したり、破損すること
はない。
【0008】また、前記切断刃を支持部材に着脱可能な
構成とすることで、新たな切断刃との交換により、積層
部材に対する切れ味を保持することができ、常に同じ深
さで切断を行うことができる。
【0009】また、前記第1層と前記第2層は夫々印字
テープ又は剥離テープのいずれか一方に対応し、前記積
層部材は前記印字テープと前記剥離テープとが粘着剤を
介して剥離可能に積層された積層テープとすることで、
積層テープの印字テープ又は剥離テープのいずれか一方
を切断することができる。
【0010】また、このような構成の切断装置を印字装
置に搭載することで、この印字装置によって印字が行わ
れた積層テープの印字テープ又は剥離テープのいずれか
一方を切断することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。
【0012】図1は本発明の切断装置を備えたテープ印
字装置の外観構成を示す斜視図である。
【0013】図1に示すように、テープ印字装置1の装
置本体2の上面には、入力部3、表示部4が設けられて
いる。入力部3は、キーボードからなり、装置の電源を
操作する電源キー、文字や記号を入力する文字・記号入
力キー、入力した文字や記号などを削除する削除キー、
表示画面上でカーソルを上下左右に移動操作するカーソ
ル移動キー、印字を指示する印字キー、メニュー画面な
どでの選択の実行や各種処理の実行を指示する実行キ
ー、あるいは処理の実行を取り消す取消しキーなど、テ
ープ印字装置1のテープ印字制御処理に必要な各種のキ
ーが設けられる。表示部4は、液晶表示装置からなり、
入力文字の表示や各種メニュー画面の表示を行うもので
ある。
【0014】また、このテープ印字装置1の装置本体2
の上面には蓋5が開閉自在に取り付けられている。この
蓋5の下部には積層テープ6を収容したテープカセット
が装着される不図示のカセット装着部が設けられ、その
カセット装着部内には前記テープカセットから積層テー
プ6の供給を受けてこれに印字を行うための印字機構が
設けられている。この印字機構により印字された積層テ
ープ6は装置本体2の側面に設けられた排出口7から排
出される。そして、装置本体2内の前記印字機構と前記
排出口7の間に本発明に係る切断装置が配設されてい
る。
【0015】図2はテープ印字装置1の印字機構及び切
断装置10を示す平面図である。
【0016】図2に示すように、印字テープ6aと剥離
テープ6bとが接着剤6cを介して積層されて構成され
た積層テープ6が印字に用いられる。
【0017】この積層テープ6はプラテンローラ9によ
って搬送されつつサーマルヘッド8によって印字テープ
6aの表面に印字が行われ、印字された積層テープ6は
排出口7から装置外に排出される。この印字の途中及び
印字終了時に排出口7の近部に配設された切断装置10
によって剥離テープ6bを残して印字テープ6aのみを
切断するハーフカットと積層テープ6全体を切断するフ
ルカットが行われる。
【0018】この切断装置10は、第1の切断機構11
と、第2の切断機構12と、これらを駆動する単一のカ
ッターモータ13と、カッターモータ13の駆動に基づ
いて第1の切断機構11及び第2の切断機構12を駆動
する駆動機構14とで構成される。第1の切断機構11
は積層テープ6を構成する印字テープ6a、剥離テープ
6b及び接着剤6cの全てを切断するフルカット機構と
して用いられ、第2の切断機構12は印字テープ6aの
みを切断するハーフカット機構として用いられる。
【0019】図3は第1の切断機構11及び第2の切断
機構12の構成を示す斜視図であり、図3(a)は分解
した状態、同図(b)は組み立後の状態を示している。
【0020】フルカット機能を有する第1の切断機構1
1は、固定刃21とこの固定刃21に対して移動可能な
可動刃22を備えている。
【0021】固定刃21は装置本体2のシャーシ2aに
固定され、固定刃21の下端部には可動刃22が軸24
によって軸着されて、可動刃22が固定刃21に対して
回動可能に設けられている。可動刃22の下端部にはア
ーム部23が連設されており、そのアーム部23の端部
には駆動機構14から伝達される駆動力を受けて可動刃
22を作動させるための作動突起25が設けられてい
る。図3では不図示であるが作動突起25と固定刃21
の間には引きバネ26(図6参照)が張設されており、
常に可動刃22を固定刃21から離間する方向に付勢し
ている。
【0022】この第1の切断機構11はテープの搬送経
路上に設けられ、固定刃21と可動刃22の刃先を交差
することにより、搬送路内で幅方向を垂直に向けて搬送
される積層テープ6を両刃の間で切断する。
【0023】一方、ハーフカット機能を有する第2の切
断機構12は、受台31とこの受台31に対して接離可
能な可動刃32を備えている。
【0024】受台31はL字型の水平断面形状を有し、
可動刃32と対向する側にテープ受面31aを備えてい
る。この受台31は装置本体2のシャーシ2aに固定さ
れてテープの搬送経路上に設けられ、テープ切断時にそ
のテープ受面31aに形成された凹部31b内で幅方向
を垂直に向けて搬送される積層テープ6の剥離テープ6
b側のテープ面を受ける。
【0025】受台31の下端部には可動刃32が軸34
によって軸着されて、可動刃32が受台31に対して回
動可能に設けられている。可動刃32の下端部にはアー
ム部33が連設されており、そのアーム部33の端部に
は駆動機構14から伝達される駆動力を受けて可動刃3
2を作動させるための作動ピン35が設けられている。
図3では不図示であるが可動刃32と装置本体との間に
は引きバネ37(図7参照)が張設されており、常に可
動刃32を受台31から離間する方向に付勢している。
【0026】ここで、図4を参照して前記第2の切断機
構12の構成について詳しく説明する。図4は第2の切
断機構12をモータ側から見た場合の構成図であり、図
4(a)は切断刃32を開いた状態、同図(b)は切断
刃32を閉じた状態を示している。
【0027】図4(a)に示すように、受台31のテー
プ受面31aには、積層テープ6の剥離テープ6bの厚
さに相当する深さTの凹部31bが形成され、その両側
には凹部31bと段差を設けて切断刃32が当接する受
部31c,31cが形成されている。一方、切断刃32
は一枚板からなり、アーム部33に連設される切断刃支
持体33aにビス41によって着脱自在に装着される構
造を有している。この切断刃32には、テープ受面31
aの凹部31bに対向する部分に刃部32aが形成され
ている。また、テープ受面31aの前記凹部31bの両
側に形成される受部31c,31cに対応してテープ切
断時にこれに当接する部分には刃部32aが形成されな
い突当部32b,32bが形成され、前記刃部32aと
前記突当部32b,32bの先端が同一面になるように
構成される。
【0028】このような構成により、図4(b)に示す
ように、第2の切断機構12の駆動により切断刃32が
受台31に向かって移動した際に、切断刃32の突当部
32b,32bが受台31のテープ受面31aに当接
し、受台31の凹部31bに支持された積層テープ6に
対してのみ刃部32aが突き当たる。この場合、凹部3
1bは積層テープ6の剥離テープ6bの厚さに相当する
深さTを有し、刃部32aは突当部32b,32bと同
じ面上に形成されているため、前記Tの深さ分だけを残
して積層テープ6の印字テープ6a部分のみを切断(ハ
ーフカット)することができる。
【0029】次に、駆動機構14の構成について説明す
る。
【0030】図5は切断装置10の駆動機構14の構成
を示す斜視図である。
【0031】図5に示すように、駆動機構14は、カッ
ターモータ13の正逆両方向の回転駆動を伝達するため
の伝達機構51と、この伝達機構51によりカッターモ
ータ13の回転駆動を受けるカム53とを備えている。
【0032】伝達機構51は大小複数のギア61〜68
からなり、カッターモータ13の正逆両方向の回動駆動
を伝達する。カム53は、伝達機構51のギア列の最終
端に設けられ、その回転面に突起部54を有する。図3
に示すように、カム53がカッターモータ13の正方向
の回転駆動を受けて回転したときに、前記突起部54が
第1の切断機構11のアーム23の端部に設けられた作
動突起25を押圧して、フルカット用の可動刃22を固
定刃21と交差する位置まで移動させる。一方、カム5
3がカッターモータ13の逆方向の回転駆動を受けて回
転したときに、前記突起部54が第2の切断機構12の
アーム部33の端部に設けられた作動ピン35を押圧し
て、ハーフカット用の切断刃32を受台31に当接する
位置に移動させる。
【0033】また、図3に示すように、装置本体2のシ
ャーシ2aには、カム53の側面に対向させるようにし
て第1のセンサ71及び第2のセンサ72が設置されて
いる。第1のセンサ71及び第2のセンサ72はマイク
ロスイッチからなり、フルカット時及びハーフカット時
におけるカム53の回転角度に応じてON/OFF動作
する。カム53の側面は、この第1のセンサ71及び第
2のセンサ72を所定の回転角度でON/OFFさせる
ための凹凸形状を有する。
【0034】ここで、前記第1の切断機構11によって
実現されるフルカットについて説明する。
【0035】図6は第1の切断機構11によるフルカッ
トの動作を説明するための図であり、図6(a)は初期
状態、同図(b)はフルカット中、同図(c)はフルカ
ット終了の状態を示している。なお、この第1の切断機
構11はテープ印字装置1に組み込まれた状態ではそれ
らの図の左側が上となる。
【0036】フルカットはテープを完全に切断するもの
であり、ここでは図2に示す積層テープ6の印字テープ
6aと剥離テープ6bと接着剤6cを切断するものとす
る。
【0037】図6(a)に示すように、初期状態では、
可動刃22はバネ26によって初期位置(ホームポジシ
ョン)に設定されている。このとき、第1のセンサ71
はON、第2のセンサ72はOFFである。
【0038】初期状態からカッターモータ13が正転駆
動すると、カム53が図に向かって反時計回りに回転
し、それに伴ってカム53の突起部54もカム53の円
弧軌道上を移動し、アーム23の端部の作動突起25に
当接する。これにより、アーム部23が突起部54に押
され、バネ26の力に抗して固定刃21に向かって移動
する。カッターモータ13がさらに正転駆動すること
で、可動刃22と固定刃21とが交差し、積層テープ6
がフルカットされる。
【0039】図6(b)はフルカット中の状態を示して
おり、このとき、第1のセンサ71及び第2のセンサ7
2は共にOFFとなる。また、図6(c)はフルカット
の終了状態を示しており、このとき、第1のセンサ71
はOFF、第2のセンサ72はONとなる。フルカット
終了後、カッターモータ13が逆転すると、可動刃22
はバネ26によって図6(a)の初期位置に復帰する。
このように、可動刃22の初期位置及び終了位置を第1
のセンサ71及び第2のセンサ72によりカム53の回
転角度を検出しながら、フルカット処理を行う。
【0040】図7は第2の切断機構12によるハーフカ
ットの動作を説明する図であり、図7(a)は初期状
態、同図(b)はハーフカット中及び終了の状態を示し
ている。この第2の切断機構12はテープ印字装置1に
組み込まれた状態ではそれらの図の左側が上となる。
【0041】ハーフカットはテープを部分的に切断する
ものであり、ここでは図2に示す積層テープ6の剥離テ
ープ6bを残して印字テープ6aと接着剤6cを切断す
るものとする。
【0042】図7(a)に示すように、初期状態では、
前記第1の切断機構11と同じ位置にあり、切断刃32
はバネ37の力によって初期位置(ホームポジション)
に設定されている。このとき、第1のセンサ71はO
N、第2のセンサ72はOFFである。
【0043】初期状態からカッターモータ13が逆転駆
動すると、カム53が図に向かって時計回りに回転し、
それに伴ってカム53の突起部54もカム53の円弧軌
道上を移動し、アーム部33の端部の作動ピン35に当
接する。これにより、アーム部33が突起部54に押さ
れ、バネ37の力に抗して受台31に向かって移動す
る。カッターモータ13がさらに逆転駆動すると、切断
刃32の突当部32b,32bが受台31に当接する。
この場合、受台31には積層テープ6の剥離テープ6b
の厚さに相当する深さTの凹部31bが形成されてお
り、突当部32b,32bと同一面上にある刃部32a
が前記凹部31b内に保持された積層テープ6に切り込
むことになる。これにより、前記Tの深さに対応した剥
離テープ6bを残して印字テープ6a及び接着剤6cの
みが切断される。
【0044】また、受台31の凹部31bの両側の受部
31c,31cには切断刃32の突当部32b,32b
が当接し、刃部32aは積層テープ6に突き当たるのみ
で受台31には当接することがないため、ハーフカット
時に刃部32aが受台31に直接突き当たることによっ
て生じる刃先の摩耗や破損などを防止することができ
る。
【0045】図7(b)はハーフカット中の状態を示し
ており、このとき、第1のセンサ71及び第2のセンサ
72は共にONとなる。ハーフカット終了時も図7
(b)と同じ状態である。ハーフカット終了後、カッタ
ーモータ13が正転し、切断刃32を支持したアーム部
33はバネ37によって図7(a)の初期位置に復帰す
る。このように、切断刃32の初期位置及び終了位置を
第1のセンサ71及び第2のセンサ72によりカム53
の回転角度を検出しながら、ハーフカット処理を行う。
【0046】前記構成の切断装置10を搭載したテープ
印字装置1では、入力部3から入力された文字列の印字
が指示されると、サーマルヘッド8によって積層テープ
6に入力文字列の印字が行われ、その後に、印字済みの
積層テープ6が排紙口7から装置外に排出され、そこで
印字動作及び積層テープ6の搬送が一旦停止される。そ
して、まず、カッターモータ13が逆転駆動されて切断
装置10の第2の切断機構12が作動し、図7で説明し
たハーフカットが行われて積層テープ6の印字テープ6
a部分のみが切断される。さらに、若干量のテープ搬送
が行われた後にカッターモータ13が正転駆動されて切
断装置10の第1の切断機構11が作動し、図6で説明
したフルカットが行われて積層テープ6の全体が切断さ
れて印字済みのテープ部分がラベルとして切り離される
ことになる。
【0047】このようにして得られたラベルには、印字
テープ6aの端部にハーフカット処理による切り込みが
形成されるので、印字テープ6aを剥離テープ6bから
容易に剥がすことができる。
【0048】また、このようなハーフカット処理を行う
ための第2の切断機構12は、図4で説明したように、
剥離テープ6bの厚みに相当するTの深さの凹部31b
が形成された受台31に対して切断刃32を押し当てる
ことで、積層テープ6の印字テープ6a部分のみを切断
する。この場合、受台31の凹部31bに対向する部分
のみ刃部32aが形成されているため、刃部32aが受
台31に直接当たることで生じる摩耗や破損を防ぐこと
ができる。したがって、刃部32aによって切断すべき
ではない積層テープ6のテープ層にまで傷を付けること
がなく、綺麗に切断することができる。
【0049】さらに、切断刃32はアーム部33に対し
て着脱可能な構成であるため、使用頻度に応じて新たな
切断刃と交換すれば、積層テープ6に対する切れ味を保
持することができ、常に同じ深さでハーフカットを入れ
ることができる。
【0050】なお、前記実施形態では、フルカット機構
(第1の切断機構11)及びハーフカット機構(第2の
切断機構12)の両方を兼ね備えた切断装置を例にして
説明したが、本発明は、受台と切断刃とから構成される
ハーフカット機構のみを備えた切断装置にも適用するこ
とができる。
【0051】また、前記実施形態では、印字装置に用い
られる印字用の積層テープを切断する場合を想定して説
明したが、本発明は印字装置に用いられる積層テープに
限らず、第1層と第2層とを積層してなる積層部材であ
れば、全てに適用可能である。
【0052】また、前記実施形態では、第1層を印字テ
ープ、第2層を剥離テープとした積層テープを使用した
が、その逆の構造、つまり、第1層を剥離テープ、第2
層を印字テープとした積層テープを用いても良い。
【0053】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、受
台の凹部に対応する部分にのみ刃部を形成し、その凹部
の両側に当接する部分には刃部が形成されない突当部を
形成し、かつ前記刃部と前記突当部の先端を同一面にな
るように構成したため、切断時に刃部が受台に直接当た
ることなく積層部材の一部の層のみを切断できる。これ
により、刃部が受台に当たることで生じる摩耗や破損を
防ぎ、刃部により積層部材に傷を付けることなく綺麗に
切断することができる。
【0054】また、切断刃を着脱可能な構成としたこと
で、新たな切断刃との交換により、積層部材に対する切
れ味を保持して、常に同じ深さで切断することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切断装置を備えたテープ印字装置の外
観構成を示す斜視図。
【図2】前記切断装置を含めた印字機構部の構成を示す
平面図。
【図3】前記切断装置の第1の切断機構及び第2の切断
機構の構成を示す斜視図であり、図3(a)は分解した
状態を示す図、同図(b)は組み立後の状態を示す図。
【図4】前記第2の切断機構をモータ側から見た場合の
構成図であり、図4(a)は切断刃を開いた状態、同図
(b)は切断刃を閉じた状態を示す図。
【図5】前記切断装置の駆動機構の構成を示す斜視図。
【図6】前記第1の切断機構によるフルカットの動作を
説明するための図であり、図6(a)は初期状態、同図
(b)はフルカット中、同図(c)はフルカット終了の
状態を示す図。
【図7】前記第2の切断機構によるハーフカットの動作
を説明する図であり、図7(a)は初期状態、同図
(b)はハーフカット中及び終了の状態を示す図。
【符号の説明】
1…テープ印字装置 2…装置本体 2a…シャーシ 3…入力部 4…表示部 5…蓋 6…積層テープ 6a…印字テープ 6b…剥離テープ 6c…接着剤 7…排紙口 8…サーマルヘッド 9…プラテンローラ 10…切断装置 11…第1の切断機構 12…第2の切断機構 13…カッターモータ 14…駆動機構 21…固定刃 22…可動刃 23…アーム部 24…軸 25…作動突起 31…受台 31a…テープ受面 31b…凹部 31c…受部 32…切断刃 32a…刃部 32b…突当部 33…アーム部 33a…切断刃支持体 34…軸 35…作動ピン 41…ビス 51…伝達機構 53…カム 54…突起部 61〜68…ギア 71…第1のセンサ 72…第2のセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 和民 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者 小林 健司 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者 五十嵐 健二 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 Fターム(参考) 3F062 AA05 AA12 BA06 BF11 BG01 BG04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1層と第2層とを積層した積層部材の
    前記第1層又は前記第2層のいずれか一方を切断する切
    断装置であって、 前記積層部材を受ける受台と、 前記受台に対して接離する切断刃とを備え、 前記受台には、前記第1層又は前記第2層の厚さに相当
    する深さの凹部を形成し、 前記切断刃には、前記受台の前記凹部に対向する部分に
    刃部を形成するとともに、前記凹部の両側に当接する部
    分に刃部が形成されない突当部を形成し、前記刃部と前
    記突当部の先端が同一面になるように構成したことを特
    徴とする切断装置。
  2. 【請求項2】 前記切断刃は、支持部材に着脱可能に装
    着されることを特徴とする請求項1記載の切断装置。
  3. 【請求項3】 前記第1層と前記第2層は夫々印字テー
    プ又は剥離テープのいずれか一方に対応し、前記積層部
    材は前記印字テープと前記剥離テープとが粘着剤を介し
    て剥離可能に積層された積層テープであることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の切断装置。
  4. 【請求項4】 前記積層部材は前記印字テープと前記剥
    離テープとが粘着剤を介して剥離可能に積層された印字
    用の積層テープで構成され、 前記切断装置は前記印字用の積層テープに印字を行う印
    字装置に搭載されることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の切断装置。
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