JP2001274454A - 発光ダイオード及びその製造方法 - Google Patents
発光ダイオード及びその製造方法Info
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Abstract
した発光ダイオード及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 少なくともp型の第一のクラッド層12
とn型の第二のクラッド層14との間に、p型のSiド
ープAlGaAsから成る活性層13を備えたダブルヘ
テロ構造の発光ダイオード10において、活性層13を
構成するp型のSiドープAlGaAsに添加するSi
及びAlの量の組み合わせによって、活性層から660
nm乃至940nmの波長の赤外光を発光するように発
光ダイオード10を構成する。
Description
かかり、特に、例えばセンサ用として使用される赤外発
光ダイオードとその製造方法に関するものである。
ば図4に示すように構成されている。図4において、発
光ダイオード1は、所謂ホモ構造の発光ダイオードであ
って、GaAsから成る半導体基板2上に、例えば液相
エピタキシャル法により複数のAlx Ga1-x As(0
≦x≦0.75)から成る半導体層を積層させて、少な
くともn型の第一の半導体層3とp型の第二の半導体層
4を形成する。このようにして、第一及び第二の半導体
層3,4の間にpn接合部5を備えることにより構成さ
れている。なお、実際の製造工程では、ウェハー状の半
導体基板上に複数の半導体層を形成した後、各発光ダイ
オードチップの領域毎に表面及び裏面に電極を形成し、
ウェハー状の半導体基板を切断して各発光ダイオードチ
ップ毎に分離することにより、発光ダイオードが製造さ
れるようになっている。
ば、電極間に駆動電圧を印加することによって、第一及
び第二の半導体層3,4間に電圧が印加され、その間の
pn接合部5から光が出射するようになっている。
40nm程度の赤外光を発光させる発光ダイオード1
は、一般的には、Siをドーパントとした同じ結晶材料
の溶液を温度を変えてエピタキシャル成長させて半導体
層3,4を形成することにより作製される。この構造は
ホモ構造と呼ばれている。SiをドープしたAlx Ga
1-x As(0≦x≦0.75)溶液を高温でエピタキシ
ャル成長させるとn型結晶になり、低温でエピタキシャ
ル成長させるとp型結晶になる。ホモ構造の発光ダイオ
ードは、このSiドーパントの性質を利用して形成され
る。すなわち、GaAs基板上にSiを添加した成長原
料溶液を接触させ、徐々に温度を降下させることでn型
半導体層3及びp型半導体層4を成長させる。このよう
にして1回のエピタキシャル成長で第一及び第二の半導
体層3,4を形成し、発光部のpn接合部5を形成する
ようにしている。
イオードをセンサ用として使用する場合には、特定の波
長の光のみを発光する発光ダイオードを使用することが
必要とされ、不要な光を発光する発光ダイオードを使用
した場合には、センサの誤動作が発生してしまうので、
不適当である。また、赤外線カメラの光源として赤外発
光ダイオードを使用する場合も、同様に特定の波長の光
のみを発光する発光ダイオードを使用することが必要と
され、不要な光を発光する発光ダイオードを使用した場
合には、赤外線カメラの受光感度が低下してしまう。
赤外発光ダイオードにおいては、AlGaAsから成る
発光ダイオードの発光波長は、発光部であるpn接合部
5のAl組成によって大きな影響を受けるが、前述した
所謂温度降下による液相エピタキシャル成長において
は、結晶の成長と共にAl組成が変化するため、ホモ構
造のエピタキシャル成長層が形成される際、pn接合部
5のAl組成を所定の値に再現性良く制御することが難
しい。したがって、ホモ構造の発光ダイオードにおいて
は、所望の発光波長を有する発光ダイオードを再現性良
く作製することができなかった。このようにして、実際
には、センサ用として所望の発光波長を有する発光ダイ
オードを選別したり、必要な波長の光のみを透過させる
フィルタを併用することにより対応している。このた
め、選別により発光ダイオードの歩留まりが低下した
り、またフィルタの併用により部品点数が多くなると共
に、フィルタにより光の強度が低下してしまう。
の発光波長を有する発光ダイオード及びこの発光ダイオ
ードを再現性良く作製し得る方法を提供することを目的
としている。
め、請求項1に記載の発明は、p型のSiドープAlG
aAsから成る活性層を有する発光ダイオードであっ
て、この活性層中のAlとSiの添加量に応じて、66
0乃至940nmの波長の光を発光するように調整され
ていることを特徴としている。また、請求項2に記載の
発明は、順次に少なくともp型またはn型の第一のクラ
ッド層とp型のSiドープAlGaAsから成る活性層
とn型またはp型の第二のクラッド層とを有する発光ダ
イオードであって、活性層中のAlとSiの添加量に応
じて、660乃至940nmの波長の光を発光するよう
に調整されていることを特徴としている。この発明によ
る発光ダイオードは、好ましくは、前記活性層を液層エ
キタピシャル成長させる際の原料溶液に含まれるAlの
量が0〜2.5×10-1重量%であり、Siの量が0〜
1.0重量%に調整される。
製造方法にあっては、p型のSiドープAlGaAsか
ら成る活性層を形成する際に、活性層を構成するAlと
Siの添加量の組み合わせにより所望の発光波長を有す
るようにすることを特徴としている。請求項5に記載の
発明は、順次に少なくともp型またはn型の第一のクラ
ッド層とp型のSiドープAlGaAsから成る活性層
とn型またはp型の第二のクラッド層とを有する発光ダ
イオードの製造方法において、活性層中のAlとSiの
添加量の組み合わせにより所望の発光波長を有するよう
にすることを特徴としている。請求項4又は5に記載の
発光ダイオードの製造方法にあっては、好ましくは、前
記活性層を液層エピタキシャル成長法で成長させる際の
原料溶液に含まれるAlの量が0〜2.5×10-1重量
%であり、Siの量が0〜1.0重量%であるように調
整し得る。
ることから、発光部である活性層の厚みが1μm程度と
薄くてよいため、液相エピタキシャル成長の際に、活性
層内でのAl組成の変動が殆どないので、Al組成の変
動による発光波長の変動もない。したがって、活性層を
構成するp型のSiドープAlGaAsを構成するAl
及びSiの添加量を調整することにより、所望の発光波
長を再現性良く得ることができる。これにより、例えば
センサ用の赤外発光ダイオードとしての選別が不要にな
ると共に、フィルタの併用も必要なくなるので、発光ダ
イオードの歩留まりを向上させることができ、また発光
強度のフィルタによる低下も排除することができる。
づいてこの発明を詳細に説明する。図1はこの発明によ
る発光ダイオードの一実施形態を示している。図1にお
いて、発光ダイオード10は、所謂ダブルヘテロ構造の
発光ダイオードチップとして、半導体基板11上に順次
に形成されたp型のクラッド層12,活性層13及びn
型のクラッド層14とから構成されている。
板である。上記p型のクラッド層12は、例えば、Al
x Ga1-x As(0.15≦x≦0.40)の半導体材
料に対して、ドーパントとして、例えばZn等を添加し
たものである。また、上記n型のクラッド層14は、例
えばAlx Ga1-x As(0.15≦x≦0.40)の
半導体材料に対して、ドーパントとして、例えばTe等
を添加したものである。
Alx Ga1-x As(x=0.01)の半導体材料に対
して、ドーパントとしてSiを添加したものであり、そ
の厚さは例えば1μm程度である。
に対するSiの添加量と発光ダイオード10の発光波長
との間には、図2のグラフに示すような関係がある。な
お、図2は、活性層を液相エピタキシャル成長法で成長
する際の原料溶液に含まれるAl量が、1.3×10-2
重量%(1.3×10-4重量比)の場合について示して
いる。このグラフによると、Si添加量が1×10-2重
量%から1.0重量%の範囲では、発光波長がほぼ86
4nm〜917nmの範囲でシフトしている。これによ
り、Siの量を増減することによって、860乃至91
7nmの発光波長が得られることが分かる。
対するAlの添加量と発光ダイオード10の発光波長と
の間には、図3のグラフに示すような関係がある。な
お、図3は、活性層13へのSi添加量が0の場合につ
いて示している。このグラフによると、Al添加量が
2.0×10-3重量%から2.5×10-1重量%の範囲
では、発光波長がほぼ860nm〜660nmの範囲で
シフトしている。これにより、Alの添加量を増減する
ことによって、670〜860nmの発光波長が得られ
ることが分かる。Al添加量(重量%)をA、Si添加
量(重量%)をBとすると、これらの添加量と発光波長
(nm)との間には、 発光波長(nm)=876・e-1.1・A +16・LnB
+53 の式が成り立ち、A,Bの値を調節することによって、
発光波長を制御できる。ただし、上式において、Lnは
自然対数を表す。またB=0の場合に上式は、 発光波長(nm)=876・e-1.1・A +53 である。
導体材料(原料溶液)に対するSi及びAlの添加量を
適宜に組み合わせることによって、発光ダイオード10
の発光波長を所望の波長に設定することができる。すな
わち、上記実施の形態では、活性層を液相エピタキシャ
ル成長法で成長する際の原料溶液に含まれるAlの量
が、1.3×10-2重量%(1.3×10-4重量比)の
場合について示しており、図2に示したように、Si添
加量が0であれば、発光波長は約860nmである。こ
の原料溶液にSiを1.0重量%(1.0×10-2重量
比)まで添加していけば、約920nmの発光波長にな
る。つまり、Siを0から1.0重量%(1.0×10
-2重量比)の範囲で添加することによって、Siの添加
がない場合の発光波長を、0から約60nmの範囲で長
波長側にシフトすることができる。
広い範囲の発光波長を制御することができる。例えば、
図3に示したように、Alの添加量を2.5×10-1重
量%(2.5×10-3重量比)に選べば、Siの添加が
ない場合にはその発光波長は約660nmであるが、こ
れにSiを添加していくことによって、Siの添加量に
応じてその発光波長を0から約60nmの範囲で再現性
良くシフトすることができる。すなわち、660nmか
ら720nmの発光波長をもつ発光ダイオードを再現性
良く作製することができる。また例えば、Alの添加が
ない場合、すなわちGaAsの場合には、その発光波長
は880nmであるが、Siを添加していくことによっ
て940nmの発光波長を得ることができる。
さらに、半導体基板11の裏面とn型のクラッド層14
の表面にて、チップ領域にそれぞれ電極をパターン形成
し、さらに半導体基板11をチップ領域毎に切断して、
各ダイオードチップを分離する。
ように構成されており、二つのクラッド層12,14の
間に活性層13が形成される。ここで、この活性層13
を構成する半導体材料は、発光ダイオード10の発光波
長が880乃至940nmとなるように、Si及びAl
添加量が調整されている。そして、活性層13の液相エ
ピタキシャル成長の際には、活性層13の厚さが1μm
程度と薄いので、温度降下法による液相エピタキシャル
成長でも、Al組成の変動が殆どないことから、上述の
ように活性層13の半導体材料へのSi及びAlの添加
量の調整によって、所望の発光波長を有する発光ダイオ
ード10を容易に得ることができる。また、本発明の製
造方法によれば、赤外発光波長領域に限らず、可視光領
域においても所望の発光波長を有する発光ダイオードを
再現性良く得ることができる。
ダイオード10のp型のクラッド層12及びn型のクラ
ッド層14のドーパントは、例示したものに限定され
ず、他の任意の種類,濃度のドーパントを使用すること
が可能であることは明らかである。また、上述した実施
形態においては、図1にて下方のクラッド層12がp型
であり、上方のクラッド層14がn型であるが、逆に下
方のクラッド層がn型であって上方のクラッド層がp型
であってもよい。
nmのLEDを作製する場合には、液相エピタキシャル
法により以下のように行う。まず、p型AlGaAsク
ラッド層の原料となる溶液を、900℃でGaAs基板
と接触させ、そのまま840℃まで温度を降下させるこ
とで、Alx Ga(1-x) As(x=0.2〜0.4)の
p型AlGaAsクラッド層を50μm成長させる。こ
のp型AlGaAsクラッド層の原料溶液には、Ga溶
媒中にGaAsを9.0重量%、Alを3.5×10-1
重量%、Znを3.0×10-2重量%、それぞれ添加し
てある。次に、840℃まで降温したら、p型AlGa
Asクラッド層の原料溶液とウェハー(基板)とを分離
し、p型AlGaAs活性層の原料溶液をウェハーと接
触させ、839.5℃まで降温させることで、厚さ1μ
mのp型AlGaAs活性層を成長させる。このp型A
lGaAs活性層の原料溶液には、Ga溶媒中にGaA
sを10.2重量%、Alを1.0×10-2重量%、S
iを3.0×10 -1重量%、それぞれ添加してある。
lGaAs活性層の原料溶液とウェハーとを分離し、n
型AlGaAsクラッド層の原料溶液をウェハーと接触
させ、600℃まで降温させることで、Alx Ga
(1-x) As(x=0.2〜0.4)のn型AlGaAs
層を60μm成長させる。このn型AlGaAsクラッ
ド層の原料溶液には、Ga溶媒中にGaAsを6.0重
量%、Alを2.7×10 -1重量%、Teを3.0×1
0-3重量%、それぞれ添加してある。600℃まで降温
したら、n型AlGaAsクラッド層の原料溶液とウェ
ハーとを分離し、室温まで降温する。このようにして得
られたエピタキシャルウェハーからLEDを作製したと
ころ、その発光波長は901nmであった。
0nmのLEDを作製する場合には、液相エピタキシャ
ル法により、以下のように行う。まず、p型AlGaA
sクラッド層の原料となる溶液を、900℃でGaAs
基板と接触させ、そのまま840℃まで温度を降下させ
ることで、Alx Ga(1-x) As(x=0.3〜0.
5)のp型AlGaAsクラッド層を50μm成長させ
る。このp型AlGaAsクラッド層の原料溶液には、
Ga溶媒中にGaAsを7.5重量%、Alを4.4×
10-1重量%、Znを3.0×10-2重量%、それぞれ
添加してある。次に、840℃まで降温したら、p型A
lGaAsクラッド層の原料溶液とウェハー(基板)と
を分離し、p型AlGaAs活性層の原料溶液をウェハ
ーと接触させ、839.5℃まで降温させることで、厚
さ1μmのp型AlGaAs活性層を成長させる。この
p型AlGaAs活性層の原料溶液には、Ga溶媒中に
GaAsを9.2重量%、Alを1.0×10-1重量
%、Siを1.0×10-1重量%、それぞれ添加してあ
る。
lGaAs活性層の原料溶液とウェハーとを分離し、n
型AlGaAsクラッド層の原料溶液をウェハーと接触
させ、600℃まで降温させることで、Alx Ga
(1-x) As(x=0.3〜0.5)のn型AlGaAs
層を60μm成長させる。このn型AlGaAsクラッ
ド層の原料溶液には、Ga溶媒中にGaAsを5.1重
量%、Alを3.4×10 -1重量%、Teを3.0×1
0-3重量%、それぞれ添加してある。600℃まで降温
したら、n型AlGaAsクラッド層の原料溶液とウェ
ハーとを分離し、室温まで降温する。このようにして得
られたエピタキシャルウェハーからLEDを作製したと
ころ、その発光波長は803nmであった。
0nmのLEDを作製する場合には、液相エピタキシャ
ル法により、以下のように行う。まず、p型AlGaA
sクラッド層の原料となる溶液を、900℃でGaAs
基板と接触させ、そのまま840℃まで温度を降下させ
ることで、Alx Ga(1-x) As(x=0.5〜0.
6)のp型AlGaAsクラッド層を50μm成長させ
る。このp型AlGaAsクラッド層の原料溶液には、
Ga溶媒中にGaAsを6.0重量%、Alを6.3×
10-1重量%、Znを3.0×10-2重量%、それぞれ
添加してある。次に、840℃まで降温したら、p型A
lGaAsクラッド層の原料溶液とウェハー(基板)と
を分離し、p型AlGaAs活性層の原料溶液をウェハ
ーと接触させ、839.5℃まで降温させることで、厚
さ1μmのp型AlGaAs活性層を成長させる。この
p型AlGaAs活性層の原料溶液には、Ga溶媒中に
GaAsを7.7重量%、Alを2.1×10-1重量
%、Siを4.0×10-2重量%、それぞれ添加してあ
る。
lGaAs活性層の原料溶液とウェハーとを分離し、n
型AlGaAsクラッド層の原料溶液をウェハーと接触
させ、600℃まで降温させることで、Alx Ga
(1-x) As(x=0.5〜0.6)のn型AlGaAs
層を60μm成長させる。このn型AlGaAsクラッ
ド層の原料溶液には、Ga溶媒中にGaAsを3.5重
量%、Alを5.3×10 -1重量%、Teを3.0×1
0-3重量%、それぞれ添加してある。600℃まで降温
したら、n型AlGaAsクラッド層の原料溶液とウェ
ハーとを分離し、室温まで降温する。このようにして得
られたエピタキシャルウェハーからLEDを作製したと
ころ、その発光波長は697nmであった。
イオードは、ダブルヘテロ構造であることから、発光部
である活性層の厚さが1μm程度と薄くてよいため、液
相エピタキシャル成長の際に、活性層内でのAl組成の
変動が殆どないので、Al組成の変動による発光波長の
変動もない。したがって、活性層を構成するp型のSi
ドープAlGaAsに対するSiの添加量を調整するこ
とにより、所望の発光波長を得ることができる。これに
より、例えばセンサ用の赤外発光ダイオードとしての選
別が不要になると共に、フィルタの併用も必要なくなる
ので、発光ダイオードの歩留まりを向上させることがで
き、また発光強度のフィルタによる低下も排除すること
ができる。このようにして、本発明によれば、簡単な構
成により、所望の発光波長を得るようにした、極めて優
れた発光ダイオード及びその製造方法が提供され得るこ
とになる。
成を示す概略断面図である。
光波長との関係を示すグラフである。
光波長との関係を示すグラフである。
断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 p型のSiドープAlGaAsから成る
活性層を有する発光ダイオードであって、 上記活性層中のAlとSiの含有量の組み合わせで、6
60乃至940nmの間で発光波長が制御された光を発
光することを特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項2】 順次に少なくともp型またはn型の第一
のクラッド層とp型のSiドープAlGaAsから成る
活性層とn型またはp型の第二のクラッド層とを有する
発光ダイオードであって、 上記活性層中のAlとSiの含有量の組み合わせで、6
60乃至940nmの間で発光波長が制御された光を発
光することを特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項3】 前記活性層を液層エキタピシャル成長法
で成長させる際の原料溶液に含まれるAlの量が原料溶
液に対して0〜2.5×10-1重量%であり、前記Si
の量が0〜1.0重量%であることを特徴とする、請求
項1又は2に記載の発光ダイオード。 - 【請求項4】 p型のSiドープAlGaAsから成る
活性層を有する発光ダイオードの製造方法において、 上記活性層を形成する際に、活性層を構成するAlとS
iの添加量の組み合わせにより所望の発光波長を有する
ようにすることを特徴とする、発光ダイオードの製造方
法。 - 【請求項5】 順次に少なくともp型またはn型の第一
のクラッド層とp型のSiドープAlGaAsから成る
活性層とn型またはp型の第二のクラッド層とを有する
発光ダイオードの製造方法において、 上記活性層中のAlとSiの添加量の組み合わせにより
所望の発光波長を有するようにすることを特徴とする、
発光ダイオードの製造方法。 - 【請求項6】 前記活性層を液層エキタピシャル成長法
で成長させる際の原料溶液に含まれるAlの量が0〜
2.5×10-1重量%であり、前記Siの量が0〜1.
0重量%であることを特徴とする、請求項4又は5に記
載の発光ダイオードの製造方法。
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