JP2001272921A - バックライト及びそれを用いた表示装置 - Google Patents
バックライト及びそれを用いた表示装置Info
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- JP2001272921A JP2001272921A JP2000087201A JP2000087201A JP2001272921A JP 2001272921 A JP2001272921 A JP 2001272921A JP 2000087201 A JP2000087201 A JP 2000087201A JP 2000087201 A JP2000087201 A JP 2000087201A JP 2001272921 A JP2001272921 A JP 2001272921A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- display device
- phosphor
- backlight
- light
- liquid crystal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Liquid Crystal (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】消費される電力が少なく、しかも明るいバック
ライトを得ること、及び消費される電力が少なく、しか
も明るい画面表示が可能な表示装置を得ることを目的と
する。 【解決手段】内部に放電媒体9が封入され、内部にスト
ライプ状に形成された電極6を備え、一面が可視光を放
出するガラス面1であり、前記ガラス面の内面には、異
なる発光スペクトルを有する複数色の蛍光体パターン
3、4、5を有するバックライト及び、バックライト部
の可視光を放出するガラス面1側に設けられ、前記蛍光
体パターンからの発光を選択的に通過させるスイッチ部
とからなる表示装置。
ライトを得ること、及び消費される電力が少なく、しか
も明るい画面表示が可能な表示装置を得ることを目的と
する。 【解決手段】内部に放電媒体9が封入され、内部にスト
ライプ状に形成された電極6を備え、一面が可視光を放
出するガラス面1であり、前記ガラス面の内面には、異
なる発光スペクトルを有する複数色の蛍光体パターン
3、4、5を有するバックライト及び、バックライト部
の可視光を放出するガラス面1側に設けられ、前記蛍光
体パターンからの発光を選択的に通過させるスイッチ部
とからなる表示装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックライト及び
それを用いた表示装置に関し、特に省電力で、かつ明る
いバックライト及び省電力で、かつ明るい画面表示が可
能な表示装置に関する。
それを用いた表示装置に関し、特に省電力で、かつ明る
いバックライト及び省電力で、かつ明るい画面表示が可
能な表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フルカラ−表示の可能な表示装置
の需要が拡大し、これに伴って表示装置に対し、さらに
高品位な画像が求められている。また、表示装置を搭載
したパーソナルコンピュータ、テレビ、モニター、携帯
型情報端末等の機器の場合、低消費電力化といった観点
からの開発が進められており、その際、機器の一部であ
る表示装置に対しても、表示性能を向上させることのみ
ならず明るい画像表示が求められている。
の需要が拡大し、これに伴って表示装置に対し、さらに
高品位な画像が求められている。また、表示装置を搭載
したパーソナルコンピュータ、テレビ、モニター、携帯
型情報端末等の機器の場合、低消費電力化といった観点
からの開発が進められており、その際、機器の一部であ
る表示装置に対しても、表示性能を向上させることのみ
ならず明るい画像表示が求められている。
【0003】例えば、上述のような機器に、現在最も多
く用いられている表示装置として液晶表示装置がある。
液晶表示装置を駆動するための電力のほとんどはバック
ライトで消費されているが、バックライトからの光の利
用効率は必ずしも高くはない。液晶表示装置の消費電力
効率を向上させるには、いかにバックライトの発光効率
を向上させるか、またバックライトからの光を有効利用
するかが開発のポイントとなっている。つまり、バック
ライトとしてガラス管内に赤、緑、青の蛍光体が混合さ
れたものが塗布されたバックライト用ランプが用いら
れ、バックライトランプで消費される電力が白色光にな
り、得られた白色光をカラーフィルターによって赤、
緑、青に着色している。従って、バックライトランプか
ら放出される光量に比して、表示画像となる光量は少な
く、画面は輝度の低い、暗いものにならざるを得なかっ
た。輝度を高めるために、バックライトランプの数を増
やす、ということは行われているが、必然的に消費され
る電力が大きくならざるを得なかった。
く用いられている表示装置として液晶表示装置がある。
液晶表示装置を駆動するための電力のほとんどはバック
ライトで消費されているが、バックライトからの光の利
用効率は必ずしも高くはない。液晶表示装置の消費電力
効率を向上させるには、いかにバックライトの発光効率
を向上させるか、またバックライトからの光を有効利用
するかが開発のポイントとなっている。つまり、バック
ライトとしてガラス管内に赤、緑、青の蛍光体が混合さ
れたものが塗布されたバックライト用ランプが用いら
れ、バックライトランプで消費される電力が白色光にな
り、得られた白色光をカラーフィルターによって赤、
緑、青に着色している。従って、バックライトランプか
ら放出される光量に比して、表示画像となる光量は少な
く、画面は輝度の低い、暗いものにならざるを得なかっ
た。輝度を高めるために、バックライトランプの数を増
やす、ということは行われているが、必然的に消費され
る電力が大きくならざるを得なかった。
【0004】図2は、従来から知られている液晶表示装
置の断面図である。この液晶表示装置は、アレイ基板素
子Aとカラーフィルタ基板素子Bとの間に液晶LCが挟
持され、それらの外側を偏光板21、31とで挟持した
構造を有する。ここで、アレイ基板素子Aは、アレイ基
板22と、その片面に形成されたゲート絶縁膜23、更
にその上に形成された液晶駆動用電極24及びブラック
マトリクス25と、それらの上に設けられている配向膜
26とから構成されている。また、カラーフィルタ基板
素子Bは、透明基板30と、その片面に形成された赤、
緑及び青の各色のカラーフィルタ29と、液晶駆動用電
極28と、そのうえに形成された配向膜27とから構成
されている。そして、バックライト32で背面側から光
を照射し、液晶駆動用電極24及び28間に電圧を加え
て、偏光板21、31間の光の通過量を制御し、バック
ライトからの光をカラーフィルターで着色して、観察者
側(偏光板31側)に画像を提供するものである。
置の断面図である。この液晶表示装置は、アレイ基板素
子Aとカラーフィルタ基板素子Bとの間に液晶LCが挟
持され、それらの外側を偏光板21、31とで挟持した
構造を有する。ここで、アレイ基板素子Aは、アレイ基
板22と、その片面に形成されたゲート絶縁膜23、更
にその上に形成された液晶駆動用電極24及びブラック
マトリクス25と、それらの上に設けられている配向膜
26とから構成されている。また、カラーフィルタ基板
素子Bは、透明基板30と、その片面に形成された赤、
緑及び青の各色のカラーフィルタ29と、液晶駆動用電
極28と、そのうえに形成された配向膜27とから構成
されている。そして、バックライト32で背面側から光
を照射し、液晶駆動用電極24及び28間に電圧を加え
て、偏光板21、31間の光の通過量を制御し、バック
ライトからの光をカラーフィルターで着色して、観察者
側(偏光板31側)に画像を提供するものである。
【0005】そして、画面の輝度を高めて明るくするた
めに、特開平1−307790公報記載のような表示装
置が提案されている。即ち、図3に示すもので、紫外線
を発する線状の光源41と、光源の下部に光源41を一
部包囲し、紫外線を反射させる反射部材42を有してい
る。光源41の上部には、赤、緑及び青の蛍光体がガラ
ス板上に配置された拡散部材43が設けられている。そ
して拡散部材43の上部には例えば液晶素子からなる画
像表示素子44が設けられている。このような構成で
は、赤、緑及び青用にそれぞれ分離、独立した蛍光面を
有しており、それぞれの蛍光面から各色の光が直接、画
像表示素子に入射させることができ、発光効率が向上す
るというものである。
めに、特開平1−307790公報記載のような表示装
置が提案されている。即ち、図3に示すもので、紫外線
を発する線状の光源41と、光源の下部に光源41を一
部包囲し、紫外線を反射させる反射部材42を有してい
る。光源41の上部には、赤、緑及び青の蛍光体がガラ
ス板上に配置された拡散部材43が設けられている。そ
して拡散部材43の上部には例えば液晶素子からなる画
像表示素子44が設けられている。このような構成で
は、赤、緑及び青用にそれぞれ分離、独立した蛍光面を
有しており、それぞれの蛍光面から各色の光が直接、画
像表示素子に入射させることができ、発光効率が向上す
るというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記公報記載
の方法では、線状の光源を用いているために、薄型化が
困難であるという問題と、画面の明るさにむらが生ずる
という問題があった。即ち、光源と拡散部材の距離が近
いと、光源から近い部分に強い紫外線が照射され、画面
がその部分だけ明るくなり、他の部分が暗くなる。特に
図3のように中央部に光源を配置した場合、画面の外枠
部では画面が非常に暗くなってしまうという問題があっ
た。そのため、光源と拡散部材の距離をある程度確保せ
ざるを得ず、従って、薄型化と、画面の明るさのむらを
両立させることは困難であった。そして、画面が大型化
するとむらの問題は顕著となり、画面が大型化、薄型化
の要求が高まっている現状において、上記問題は見過ご
すことができない問題となってきていた。本発明は、消
費される電力が少なく、しかも明るいバックライトを得
ること、及び消費される電力が少なく、しかも明るい画
面表示が可能な表示装置を得ることを目的とする。
の方法では、線状の光源を用いているために、薄型化が
困難であるという問題と、画面の明るさにむらが生ずる
という問題があった。即ち、光源と拡散部材の距離が近
いと、光源から近い部分に強い紫外線が照射され、画面
がその部分だけ明るくなり、他の部分が暗くなる。特に
図3のように中央部に光源を配置した場合、画面の外枠
部では画面が非常に暗くなってしまうという問題があっ
た。そのため、光源と拡散部材の距離をある程度確保せ
ざるを得ず、従って、薄型化と、画面の明るさのむらを
両立させることは困難であった。そして、画面が大型化
するとむらの問題は顕著となり、画面が大型化、薄型化
の要求が高まっている現状において、上記問題は見過ご
すことができない問題となってきていた。本発明は、消
費される電力が少なく、しかも明るいバックライトを得
ること、及び消費される電力が少なく、しかも明るい画
面表示が可能な表示装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、内部に放電媒体が封入さ
れ、内部にストライプ状に形成された電極を備え、一面
が可視光を放出するガラス面であり、前記ガラス面の内
面には、異なる発光スペクトルを有する複数色の蛍光体
パターンを有するバックライトである。また、請求項2
記載の発明は、請求項1記載のバックライトにおいて、
前記蛍光体パターンがフォトリソ法、印刷法、電着法、
転写法のいずれかの方法で形成されていることを特徴と
している。
め、請求項1記載の発明は、内部に放電媒体が封入さ
れ、内部にストライプ状に形成された電極を備え、一面
が可視光を放出するガラス面であり、前記ガラス面の内
面には、異なる発光スペクトルを有する複数色の蛍光体
パターンを有するバックライトである。また、請求項2
記載の発明は、請求項1記載のバックライトにおいて、
前記蛍光体パターンがフォトリソ法、印刷法、電着法、
転写法のいずれかの方法で形成されていることを特徴と
している。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載のバックライトからなるバックライト部と、
バックライト部の可視光を放出するガラス面側に設けら
れ、前記蛍光体パターンからの発光を選択的に通過させ
るスイッチ部とからなる表示装置である。さらに、請求
項4記載の発明は、請求項3記載の表示装置において、
前記スイッチ部が液晶スイッチであることを特徴として
いる。また、請求項5記載の発明は、請求項3または請
求項4記載の表示装置において、前記バックライト部か
らの光を着色するカラーフィルターを備えることを特徴
としている。
求項2記載のバックライトからなるバックライト部と、
バックライト部の可視光を放出するガラス面側に設けら
れ、前記蛍光体パターンからの発光を選択的に通過させ
るスイッチ部とからなる表示装置である。さらに、請求
項4記載の発明は、請求項3記載の表示装置において、
前記スイッチ部が液晶スイッチであることを特徴として
いる。また、請求項5記載の発明は、請求項3または請
求項4記載の表示装置において、前記バックライト部か
らの光を着色するカラーフィルターを備えることを特徴
としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を例に
基づき、図1を用いて説明する。厚さが0.7mmのソ
ーダライムガラスからなるガラス基板1上に、ストライ
プ状にブラックマトリックス2を形成した。ガラス基板
としては低膨張率ガラスを用いてもよい。形成方法とし
てはクロムをスパッタリングし、液状レジストを塗布
し、露光、現像してレジストをパターニングした後、レ
ジストから露出するクロムをエッチングし、レジストを
剥離することにより形成した。ブラックマトリックス
は、コントラスト向上を目的として行うものであり、必
須ではないが、形成しておいたほうが望ましい。材料と
しては、クロムの他に、酸化クロムや、ニッケル−タン
グステン等の材料があげられる。また、バインダーを用
いて酸化チタン、銅クロムマンガン等によりブラックマ
トリックスを形成してもよい。具体的な銅クロムマンガ
ンの例としては、耐熱ブラック#3247(旭日産業
(株)製)があげられる。さらに、それらの膜を積層し
て二層あるいはそれ以上の層構造にしたりすることがで
きる。
基づき、図1を用いて説明する。厚さが0.7mmのソ
ーダライムガラスからなるガラス基板1上に、ストライ
プ状にブラックマトリックス2を形成した。ガラス基板
としては低膨張率ガラスを用いてもよい。形成方法とし
てはクロムをスパッタリングし、液状レジストを塗布
し、露光、現像してレジストをパターニングした後、レ
ジストから露出するクロムをエッチングし、レジストを
剥離することにより形成した。ブラックマトリックス
は、コントラスト向上を目的として行うものであり、必
須ではないが、形成しておいたほうが望ましい。材料と
しては、クロムの他に、酸化クロムや、ニッケル−タン
グステン等の材料があげられる。また、バインダーを用
いて酸化チタン、銅クロムマンガン等によりブラックマ
トリックスを形成してもよい。具体的な銅クロムマンガ
ンの例としては、耐熱ブラック#3247(旭日産業
(株)製)があげられる。さらに、それらの膜を積層し
て二層あるいはそれ以上の層構造にしたりすることがで
きる。
【0010】次に、狭帯域スペクトルを有する三波長域
発光形希土類蛍光体を用いて、ブラックマトリックスの
間に、赤、緑及び青の蛍光体を形成する。もちろん、ブ
ラックマトリックスと蛍光体の間から紫外線がもれるの
を防ぐために、ブラックマトリックスと蛍光体の端部が
重なるように形成してもよい。そして、赤色蛍光体3と
して、Y2O3:Eu3+を、バインダーに混合し、幅10
0μmでストライプ状にスクリーン印刷を行った。バイ
ンダーとしては、ニトロセルロースとブチルカルビトー
ルの混合物を用いた。なお、ニトロセルロースに代えて
エチルセルロースが使用可能であり、溶剤としてブチル
カルビトールに代えてエチルカルビトール、酢酸ブチル
カルビトールが好適に使用可能である。同様に緑色蛍光
体4として、Zn2SiO4:Mn2+を、青色蛍光体5と
して、BaMg2Al16O27:Eu2+を用い、ストライ
プ状にスクリーン印刷を行った。印刷法は、工程が簡易
であり、従って良品率も高く、コストが安く、好ましい
方法である。
発光形希土類蛍光体を用いて、ブラックマトリックスの
間に、赤、緑及び青の蛍光体を形成する。もちろん、ブ
ラックマトリックスと蛍光体の間から紫外線がもれるの
を防ぐために、ブラックマトリックスと蛍光体の端部が
重なるように形成してもよい。そして、赤色蛍光体3と
して、Y2O3:Eu3+を、バインダーに混合し、幅10
0μmでストライプ状にスクリーン印刷を行った。バイ
ンダーとしては、ニトロセルロースとブチルカルビトー
ルの混合物を用いた。なお、ニトロセルロースに代えて
エチルセルロースが使用可能であり、溶剤としてブチル
カルビトールに代えてエチルカルビトール、酢酸ブチル
カルビトールが好適に使用可能である。同様に緑色蛍光
体4として、Zn2SiO4:Mn2+を、青色蛍光体5と
して、BaMg2Al16O27:Eu2+を用い、ストライ
プ状にスクリーン印刷を行った。印刷法は、工程が簡易
であり、従って良品率も高く、コストが安く、好ましい
方法である。
【0011】また、後に電極を形成するために、ブラッ
クマトリックスも蛍光体も形成しないスペースを50m
m間隔となるようにあけておいた。また、隔壁を形成す
るためのスペースもあけておいた。そして、焼成するこ
とにより、赤、緑及び青の蛍光体のストライプパターン
を形成した。焼成の温度は、450℃から600℃程度
が好ましい。また、蛍光体の層の膜厚は50μm以下が
好ましく、10μm以下であるとさらに好ましい。厚す
ぎると、発せられた光が蛍光体層の中で遮られることが
あり、発光効率が低下するためである。また、蛍光体の
粒径は好ましくは10μm以下、さらに好ましくは2μ
m以下、より好ましくは1μm以下のものを用いること
が望ましい。粒径が小さいと一般には発光効率が低下す
るが、蛍光体として結晶性がよいものを用いると発光効
率はそれほど低下しない。蛍光体の粒径に上記のものが
望ましい理由は、蛍光体パターンを形成する際に、印刷
や塗布の適性を制御しやすいことと、例えばパターンの
エッジの乱れが少ない等のパターンの高精度化が可能と
いうことである。
クマトリックスも蛍光体も形成しないスペースを50m
m間隔となるようにあけておいた。また、隔壁を形成す
るためのスペースもあけておいた。そして、焼成するこ
とにより、赤、緑及び青の蛍光体のストライプパターン
を形成した。焼成の温度は、450℃から600℃程度
が好ましい。また、蛍光体の層の膜厚は50μm以下が
好ましく、10μm以下であるとさらに好ましい。厚す
ぎると、発せられた光が蛍光体層の中で遮られることが
あり、発光効率が低下するためである。また、蛍光体の
粒径は好ましくは10μm以下、さらに好ましくは2μ
m以下、より好ましくは1μm以下のものを用いること
が望ましい。粒径が小さいと一般には発光効率が低下す
るが、蛍光体として結晶性がよいものを用いると発光効
率はそれほど低下しない。蛍光体の粒径に上記のものが
望ましい理由は、蛍光体パターンを形成する際に、印刷
や塗布の適性を制御しやすいことと、例えばパターンの
エッジの乱れが少ない等のパターンの高精度化が可能と
いうことである。
【0012】なお、蛍光体材料としては上記の他、赤色
蛍光体として、YBO3:Eu3+、Y0.65Gd0.35B
O3:Eu3+、Y2SiO5:Eu2+、Y3Al5O12:E
u2+、Zn2(PO4)2:Mn、GdBO3:Eu2+、S
cBO3:Eu2+、LuBO3:Eu2+、YP0.65V0.35
O4:Eu3+、緑色蛍光体として、LaPO4:Ce3+,
Tb3+、GdMgB5O10:Ce3+,Tb3+、CeMg
Al11O19:Tb3+、Y2SiO5:Ce3+,Tb3+、B
aAl12O19:Mn、青色蛍光体として、BaMgAl
14O23:Eu2+、(Sr,Ca,Ba)10(PO4)6C
l2:Eu2+、Sr10(PO4)6Cl2:Eu2+、BaM
gAl10O17:Eu2+、YP0.85V0.15O4等を使用す
ることが可能である。さらに蛍光体形成の他の具体例と
して、感光性材料を用いたフォトリソ法があげられる。
上述の印刷法に比べ、パターン精度が高く、好ましい。
蛍光体として、YBO3:Eu3+、Y0.65Gd0.35B
O3:Eu3+、Y2SiO5:Eu2+、Y3Al5O12:E
u2+、Zn2(PO4)2:Mn、GdBO3:Eu2+、S
cBO3:Eu2+、LuBO3:Eu2+、YP0.65V0.35
O4:Eu3+、緑色蛍光体として、LaPO4:Ce3+,
Tb3+、GdMgB5O10:Ce3+,Tb3+、CeMg
Al11O19:Tb3+、Y2SiO5:Ce3+,Tb3+、B
aAl12O19:Mn、青色蛍光体として、BaMgAl
14O23:Eu2+、(Sr,Ca,Ba)10(PO4)6C
l2:Eu2+、Sr10(PO4)6Cl2:Eu2+、BaM
gAl10O17:Eu2+、YP0.85V0.15O4等を使用す
ることが可能である。さらに蛍光体形成の他の具体例と
して、感光性材料を用いたフォトリソ法があげられる。
上述の印刷法に比べ、パターン精度が高く、好ましい。
【0013】フォトリソ法は、感光性を有しない蛍光体
材料を塗布あるいは印刷した後、その上に感光性レジス
トをパターニングして形成し、感光性レジストから露出
する蛍光体材料をエッチング等の方法で除去する方法
と、感光性を有する蛍光体材料を塗布あるいは印刷し、
露光及び現像によってパターニングする方法とがあげら
れるが、パターン精度をより高くできることから、後者
のほうが好ましい。材料としては、アクリル樹脂、ポリ
ビニルアルコール等に感光性を持たせたものが好適に使
用可能である。以下具体例を示す。メタクリル酸20重
量部、メチルメタクリレート10重量部、ブチルメタク
リレート55重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート
15重量部をエチルセロソルブ300gに溶解し、窒素
雰囲気下でアゾビスイソブチロニトリル0.75重量部
を加え、70℃で5時間反応させてアクリル樹脂を得
た。このアクリル樹脂を樹脂濃度10%となるようにエ
チルセロソルブで希釈し、希釈して得られたアクリル樹
脂90.1gに対して、赤色蛍光体として、Y2O3:E
u3+を9g混合し、分散剤を添加して混練した。さら
に、この混練した材料100gに、光重合性モノマーと
してトリメチロールプロパントリアクリレートを4g、
光重合開始剤として2−ビス(p−メトキシスチリル)
−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン
を0.8g及び2,2´−ビス(2−クロロフェニル)
−4,5,4´,5´−テトラフェニル−1,2´−ビ
スイミダゾールを0.4g加えて、よく攪拌し、赤色蛍
光体材料を得た。同様に緑色蛍光体として、Zn2Si
O4:Mn2+を、青色蛍光体として、BaMg2Al16O
27:Eu2+を用いて緑色蛍光体材料、青色蛍光体材料を
得た。
材料を塗布あるいは印刷した後、その上に感光性レジス
トをパターニングして形成し、感光性レジストから露出
する蛍光体材料をエッチング等の方法で除去する方法
と、感光性を有する蛍光体材料を塗布あるいは印刷し、
露光及び現像によってパターニングする方法とがあげら
れるが、パターン精度をより高くできることから、後者
のほうが好ましい。材料としては、アクリル樹脂、ポリ
ビニルアルコール等に感光性を持たせたものが好適に使
用可能である。以下具体例を示す。メタクリル酸20重
量部、メチルメタクリレート10重量部、ブチルメタク
リレート55重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート
15重量部をエチルセロソルブ300gに溶解し、窒素
雰囲気下でアゾビスイソブチロニトリル0.75重量部
を加え、70℃で5時間反応させてアクリル樹脂を得
た。このアクリル樹脂を樹脂濃度10%となるようにエ
チルセロソルブで希釈し、希釈して得られたアクリル樹
脂90.1gに対して、赤色蛍光体として、Y2O3:E
u3+を9g混合し、分散剤を添加して混練した。さら
に、この混練した材料100gに、光重合性モノマーと
してトリメチロールプロパントリアクリレートを4g、
光重合開始剤として2−ビス(p−メトキシスチリル)
−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン
を0.8g及び2,2´−ビス(2−クロロフェニル)
−4,5,4´,5´−テトラフェニル−1,2´−ビ
スイミダゾールを0.4g加えて、よく攪拌し、赤色蛍
光体材料を得た。同様に緑色蛍光体として、Zn2Si
O4:Mn2+を、青色蛍光体として、BaMg2Al16O
27:Eu2+を用いて緑色蛍光体材料、青色蛍光体材料を
得た。
【0014】この赤色蛍光体材料を上記同様にクロムを
用いて得られたブラックマトリックス基板上にスピンコ
ートして乾燥させ、マスクを用いて露光した。そして炭
酸ナトリウム水溶液で現像し、水洗を行った。そして、
220℃でベーキングを行って硬化させた。このように
して、赤色蛍光体を形成した。同様に、緑色蛍光体、青
色蛍光体を形成した。そして三色の蛍光体を形成した後
に、焼成して樹脂等のバインダー成分を取り除いた。
用いて得られたブラックマトリックス基板上にスピンコ
ートして乾燥させ、マスクを用いて露光した。そして炭
酸ナトリウム水溶液で現像し、水洗を行った。そして、
220℃でベーキングを行って硬化させた。このように
して、赤色蛍光体を形成した。同様に、緑色蛍光体、青
色蛍光体を形成した。そして三色の蛍光体を形成した後
に、焼成して樹脂等のバインダー成分を取り除いた。
【0015】なお蛍光体形成の他の例として電着法、転
写法があげられる。電着法はガラス基板上にITO(I
ndium Tin Oxide)等の導電材料を形成
し、蛍光体材料を電着させるというもので、フォトリソ
法と同様に、パターン精度が高く、好ましい。転写法は
あらかじめフォトリソ法や印刷法、電着法等で転写シー
ト基材上に形成しておいた蛍光体パターンを接着剤層を
介して転写する方法である。転写シート基材自体が転写
後は剥離されてしまうものであるため、転写シート基材
の材料は蛍光体パターンが形成しやすい材料を幅広く選
択でき、フォトリソ法や印刷法、電着法等で蛍光体パタ
ーンを形成する際に不良が発生しにくい。さらに、良品
だけを選択的に転写することが可能であり、転写工程自
体では不良が発生しにくいため、ガラス基板上に蛍光体
を形成した後に発見される不良品の率を低くすることが
でき、結果的には良品率が高く、コストダウンをするこ
とができ、好ましい方法である。
写法があげられる。電着法はガラス基板上にITO(I
ndium Tin Oxide)等の導電材料を形成
し、蛍光体材料を電着させるというもので、フォトリソ
法と同様に、パターン精度が高く、好ましい。転写法は
あらかじめフォトリソ法や印刷法、電着法等で転写シー
ト基材上に形成しておいた蛍光体パターンを接着剤層を
介して転写する方法である。転写シート基材自体が転写
後は剥離されてしまうものであるため、転写シート基材
の材料は蛍光体パターンが形成しやすい材料を幅広く選
択でき、フォトリソ法や印刷法、電着法等で蛍光体パタ
ーンを形成する際に不良が発生しにくい。さらに、良品
だけを選択的に転写することが可能であり、転写工程自
体では不良が発生しにくいため、ガラス基板上に蛍光体
を形成した後に発見される不良品の率を低くすることが
でき、結果的には良品率が高く、コストダウンをするこ
とができ、好ましい方法である。
【0016】そして、スパッタリング及びエッチングの
工程により、蛍光体パターンの外側及びあらかじめスペ
ースをあけておいた蛍光体パターンの間に、50mm間
隔で、ITO(Indium Tin Oxide)電
極6を幅2mmで、ストライプ状に形成し、250℃で
ベーキングを行った。ベーキングの温度としては250
℃〜260℃程度が好ましい。なお、この電極は後述す
る対向側のガラス基板上に形成しても、また両方のガラ
ス基板にまたがるように形成してもよい。形成方法は他
に導電ペーストを印刷する方法がある。
工程により、蛍光体パターンの外側及びあらかじめスペ
ースをあけておいた蛍光体パターンの間に、50mm間
隔で、ITO(Indium Tin Oxide)電
極6を幅2mmで、ストライプ状に形成し、250℃で
ベーキングを行った。ベーキングの温度としては250
℃〜260℃程度が好ましい。なお、この電極は後述す
る対向側のガラス基板上に形成しても、また両方のガラ
ス基板にまたがるように形成してもよい。形成方法は他
に導電ペーストを印刷する方法がある。
【0017】さらに、あらかじめ隔壁を形成するために
あけておいたスペースに、隔壁7を形成した。画面が大
型化すると、ガラス基板が撓み、放電のスペースが変化
してしまうため、隔壁を設けることが望ましい。隔壁は
放電を安定させるという目的もあるが、スペーサーとし
ての役割が大きいため、その形状は壁状だけでなく、円
柱状のようなドット状に形成してもよい。隔壁の形成方
法は、酸化鉛を主成分とする粉末ガラスと無機顔料粉末
を樹脂及び溶剤と混ぜた材料を印刷、焼成することによ
って行った。樹脂はアクリル樹脂を用いたが、他にエチ
ルセルロース、メチルセルロース、ニトロセルロース、
ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
オキサイド、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド等が使用可能で
ある。もちろんそれらの樹脂を二種、あるいは数種混合
したものあるいは共重合させたものでもよい。溶剤とし
てはブチルカルビトールを用いたが、他にエチルカルビ
トール等が使用可能である。
あけておいたスペースに、隔壁7を形成した。画面が大
型化すると、ガラス基板が撓み、放電のスペースが変化
してしまうため、隔壁を設けることが望ましい。隔壁は
放電を安定させるという目的もあるが、スペーサーとし
ての役割が大きいため、その形状は壁状だけでなく、円
柱状のようなドット状に形成してもよい。隔壁の形成方
法は、酸化鉛を主成分とする粉末ガラスと無機顔料粉末
を樹脂及び溶剤と混ぜた材料を印刷、焼成することによ
って行った。樹脂はアクリル樹脂を用いたが、他にエチ
ルセルロース、メチルセルロース、ニトロセルロース、
ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
オキサイド、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド等が使用可能で
ある。もちろんそれらの樹脂を二種、あるいは数種混合
したものあるいは共重合させたものでもよい。溶剤とし
てはブチルカルビトールを用いたが、他にエチルカルビ
トール等が使用可能である。
【0018】なお、ブラックマトリックス上にフォトリ
ソグラフィ、印刷等で形成する方法、ブラックマトリッ
クスを厚く形成して隔壁とする方法、スペーサーガラス
等のスペーサー材料を接着する方法等がある。なお、図
1では説明のため簡略化して図示しているが、これに限
定されるものではない。例えば、赤、緑、青の一組の蛍
光体の両側に電極と隔壁が形成されているが、数組の蛍
光体を形成した両側に電極と隔壁を形成してもよい。
ソグラフィ、印刷等で形成する方法、ブラックマトリッ
クスを厚く形成して隔壁とする方法、スペーサーガラス
等のスペーサー材料を接着する方法等がある。なお、図
1では説明のため簡略化して図示しているが、これに限
定されるものではない。例えば、赤、緑、青の一組の蛍
光体の両側に電極と隔壁が形成されているが、数組の蛍
光体を形成した両側に電極と隔壁を形成してもよい。
【0019】そして、蛍光体形成面が内側になるよう
に、おわん型のガラス基板8を対向させて周囲を封止ガ
ラスを用いて貼り合わせた。なお、図1では周囲の部分
は図示を省略してある。また、対向基板として平面状の
ガラス基板を用い、枠状に形成したガラス板を介して、
封止ガラスを用いて貼り合わせてもよい。封止ガラスと
しては、例えばPb・B2O3・SiO2に、ニトロセル
ロースあるいはエチルセルロースと、ブチルカルビトー
ルあるいはエチルカルビトールを混合したものを用いる
ことができる。
に、おわん型のガラス基板8を対向させて周囲を封止ガ
ラスを用いて貼り合わせた。なお、図1では周囲の部分
は図示を省略してある。また、対向基板として平面状の
ガラス基板を用い、枠状に形成したガラス板を介して、
封止ガラスを用いて貼り合わせてもよい。封止ガラスと
しては、例えばPb・B2O3・SiO2に、ニトロセル
ロースあるいはエチルセルロースと、ブチルカルビトー
ルあるいはエチルカルビトールを混合したものを用いる
ことができる。
【0020】この蛍光体を形成したガラス基板が、可視
光を放出するガラス面となる。また、対向させる基板は
特に限定されないが、製造時に熱が加わったり、使用時
には発熱することから、発光面と線膨張係数が近い、ま
たは同一のガラスを用いたほうが、膨張による応力を減
少させる面からも好ましい。そして、内部に放電媒体9
として、Ar−Hg混合ガスを封入した。放電媒体のガ
スとしては、その他に、使用される蛍光体にもよるが、
Ar−Ne−Hg、Ar−Xe、He−Xe、Ne−X
e等のガスが好適に用いられる。また、対向側のガラス
基板内側には、より多くの紫外線を蛍光体にあてるため
に、紫外線を反射する反射材10を設けておくことが好
ましい。放電により紫外線と同時に可視光も発生するの
で、その両方を反射するものが好ましい。例えばアルミ
ニウムを厚さ0.1〜1μm程度、好ましくは0.2μ
m程度スパッタリングあるいは真空蒸着すればよい。あ
るいは、酸化チタン、シリカ、アルミナ等を塗布しても
よい。好ましくは酸化チタンである。例えばTiO2、
SiO2、AlO3と、ニトロセルロースあるいはエチル
セルロースと、ブチルカルビトールあるいはエチルカル
ビトールを混合したものを用いることができる。具体的
には白色酸化チタン水分散液(古内化学製、タスフィ
ン;商品名)を用いることができる。
光を放出するガラス面となる。また、対向させる基板は
特に限定されないが、製造時に熱が加わったり、使用時
には発熱することから、発光面と線膨張係数が近い、ま
たは同一のガラスを用いたほうが、膨張による応力を減
少させる面からも好ましい。そして、内部に放電媒体9
として、Ar−Hg混合ガスを封入した。放電媒体のガ
スとしては、その他に、使用される蛍光体にもよるが、
Ar−Ne−Hg、Ar−Xe、He−Xe、Ne−X
e等のガスが好適に用いられる。また、対向側のガラス
基板内側には、より多くの紫外線を蛍光体にあてるため
に、紫外線を反射する反射材10を設けておくことが好
ましい。放電により紫外線と同時に可視光も発生するの
で、その両方を反射するものが好ましい。例えばアルミ
ニウムを厚さ0.1〜1μm程度、好ましくは0.2μ
m程度スパッタリングあるいは真空蒸着すればよい。あ
るいは、酸化チタン、シリカ、アルミナ等を塗布しても
よい。好ましくは酸化チタンである。例えばTiO2、
SiO2、AlO3と、ニトロセルロースあるいはエチル
セルロースと、ブチルカルビトールあるいはエチルカル
ビトールを混合したものを用いることができる。具体的
には白色酸化チタン水分散液(古内化学製、タスフィ
ン;商品名)を用いることができる。
【0021】このような工程でバックライトを得ること
ができた。このバックライトは内部にストライプ状に形
成された電極を備え、電極間で放電を行わせ、内部に封
入された放電媒体を励起させて紫外線を放出させる構造
であるので、紫外線の発生量にむらがない。従って蛍光
体パターンに発生した紫外線が直接、均一にあたるため
に、蛍光体から高い効率で、むらが非常に少ない各色の
光を放出させることができる。また、薄型化のために蛍
光体形成面と対向するガラス板を接近させて厚さを薄く
することが可能であり、そのように薄くしても、放出さ
れる光にむらが生ずるような問題が生じない。
ができた。このバックライトは内部にストライプ状に形
成された電極を備え、電極間で放電を行わせ、内部に封
入された放電媒体を励起させて紫外線を放出させる構造
であるので、紫外線の発生量にむらがない。従って蛍光
体パターンに発生した紫外線が直接、均一にあたるため
に、蛍光体から高い効率で、むらが非常に少ない各色の
光を放出させることができる。また、薄型化のために蛍
光体形成面と対向するガラス板を接近させて厚さを薄く
することが可能であり、そのように薄くしても、放出さ
れる光にむらが生ずるような問題が生じない。
【0022】そして、表示装置を構成する際に、上記バ
ックライトと組み合わせて用いるスイッチ部であるが、
バックライトから放出される各色の光をスイッチングで
きれば、特に限定されないが、低消費電力で駆動が可能
であり、応答速度の面でも問題がないことから液晶スイ
ッチが好ましい。液晶スイッチとしては、TFTパネ
ル、STNパネル等が好ましく用いられる。従来の液晶
表示装置の構造とほぼ同様であるが、アレイ基板とし
て、TFT素子10と液晶駆動用電極11が形成された
ガラス基板12を用意し、液晶駆動用電極11上には配
向膜13を形成した。
ックライトと組み合わせて用いるスイッチ部であるが、
バックライトから放出される各色の光をスイッチングで
きれば、特に限定されないが、低消費電力で駆動が可能
であり、応答速度の面でも問題がないことから液晶スイ
ッチが好ましい。液晶スイッチとしては、TFTパネ
ル、STNパネル等が好ましく用いられる。従来の液晶
表示装置の構造とほぼ同様であるが、アレイ基板とし
て、TFT素子10と液晶駆動用電極11が形成された
ガラス基板12を用意し、液晶駆動用電極11上には配
向膜13を形成した。
【0023】対向基板としては、ガラス基板14上に液
晶駆動用電極15及び配向膜16が形成されたものを用
意した。そして、アレイ基板素子と基板素子を対向さ
せ、周囲を封止材を用いて封止し、中に液晶17を封入
し、液晶と共に封入したスペーサーで両素子間を所定の
間隔に保った。そして、外側に偏光板18、19を貼り
合わせて、液晶スイッチ部とした。さらに、上記のバッ
クライト部の、可視光を放出するガラス面と、液晶スイ
ッチ部を貼り合わせて、液晶表示装置を得た。
晶駆動用電極15及び配向膜16が形成されたものを用
意した。そして、アレイ基板素子と基板素子を対向さ
せ、周囲を封止材を用いて封止し、中に液晶17を封入
し、液晶と共に封入したスペーサーで両素子間を所定の
間隔に保った。そして、外側に偏光板18、19を貼り
合わせて、液晶スイッチ部とした。さらに、上記のバッ
クライト部の、可視光を放出するガラス面と、液晶スイ
ッチ部を貼り合わせて、液晶表示装置を得た。
【0024】なお、バックライト部と液晶スイッチ部の
間に光機能部材を入れることは好ましい。具体的には、
バックライト部からの光を拡散させる拡散板、バックラ
イトからの光の方向をそろえる制御板等があげられる。
また、請求項4記載の発明の実施形態として、バックラ
イト部と液晶スイッチ部の間、あるいは液晶スイッチの
内部にカラーフィルターを用いることができる。バック
ライト部と液晶スイッチ部の間にカラーフィルターを設
けても、従来の液晶表示装置のように液晶スイッチの内
部に設けてもよい。カラーフィルターを用いることによ
って、蛍光体から発光する光の不要な波長の光をカット
することができ、所望の色を得ることができる。この場
合のカラーフィルターは、従来のように白色光を着色す
るためのものではなく、蛍光体からの発光の不要部を除
去するものであるので、従来の液晶表示装置で用いられ
ていたカラーフィルターより厚さが薄いものや、着色性
能が高くないものでも用いることができ、従って従来の
液晶表示装置におけるカラーフィルターのような光の大
きなロスがない。
間に光機能部材を入れることは好ましい。具体的には、
バックライト部からの光を拡散させる拡散板、バックラ
イトからの光の方向をそろえる制御板等があげられる。
また、請求項4記載の発明の実施形態として、バックラ
イト部と液晶スイッチ部の間、あるいは液晶スイッチの
内部にカラーフィルターを用いることができる。バック
ライト部と液晶スイッチ部の間にカラーフィルターを設
けても、従来の液晶表示装置のように液晶スイッチの内
部に設けてもよい。カラーフィルターを用いることによ
って、蛍光体から発光する光の不要な波長の光をカット
することができ、所望の色を得ることができる。この場
合のカラーフィルターは、従来のように白色光を着色す
るためのものではなく、蛍光体からの発光の不要部を除
去するものであるので、従来の液晶表示装置で用いられ
ていたカラーフィルターより厚さが薄いものや、着色性
能が高くないものでも用いることができ、従って従来の
液晶表示装置におけるカラーフィルターのような光の大
きなロスがない。
【0025】また、用いられるカラーフィルターの種類
としては、従来から用いられてきたカラーフィルターを
用いることが可能であり、アクリルやポリイミド等の樹
脂中に顔料や染料を分散させたもの、ゼラチン等の樹脂
を染料で染色したもの等がガラス基板上に形成されたカ
ラーフィルターを用いることができる。蛍光ランプ部の
電極に、電圧を印加して放電させると、放電媒体から紫
外線が放出され、ストライプ状の蛍光体にあたり、赤、
緑、青の各色の発光が生じる。そして、液晶スイッチ側
に放出された各色の光が液晶スイッチ部で透過、あるい
は遮蔽される。即ち液晶スイッチ部で透過が制御され、
観察者側に画像として提供される。例えば、従来の表示
装置で、画面の明るさとしてCRT(Cathode
Ray Tube)では、450〜700cd/m2、
液晶表示装置では300cd/m2程度が求められてい
た。カラーフィルターを用いた液晶表示装置でその程度
の明るさの表示画面を得ようとすると、バックライトの
光量として8000cd/m2程度は必要であった。上
記実施例では、バックライト部の光量として2000c
d/m2程度で十分であった。さらに、バックライト部
において、各色の蛍光体に紫外線が直接あたり、その色
の発光に寄与するため、赤、緑、青の蛍光体が混合され
て塗布されている従来のバックライトに比べて発光効率
が高い。そのため、バックライト部への入力電力は、従
来の液晶表示装置に比べて約1/10程度に抑えること
ができた。
としては、従来から用いられてきたカラーフィルターを
用いることが可能であり、アクリルやポリイミド等の樹
脂中に顔料や染料を分散させたもの、ゼラチン等の樹脂
を染料で染色したもの等がガラス基板上に形成されたカ
ラーフィルターを用いることができる。蛍光ランプ部の
電極に、電圧を印加して放電させると、放電媒体から紫
外線が放出され、ストライプ状の蛍光体にあたり、赤、
緑、青の各色の発光が生じる。そして、液晶スイッチ側
に放出された各色の光が液晶スイッチ部で透過、あるい
は遮蔽される。即ち液晶スイッチ部で透過が制御され、
観察者側に画像として提供される。例えば、従来の表示
装置で、画面の明るさとしてCRT(Cathode
Ray Tube)では、450〜700cd/m2、
液晶表示装置では300cd/m2程度が求められてい
た。カラーフィルターを用いた液晶表示装置でその程度
の明るさの表示画面を得ようとすると、バックライトの
光量として8000cd/m2程度は必要であった。上
記実施例では、バックライト部の光量として2000c
d/m2程度で十分であった。さらに、バックライト部
において、各色の蛍光体に紫外線が直接あたり、その色
の発光に寄与するため、赤、緑、青の蛍光体が混合され
て塗布されている従来のバックライトに比べて発光効率
が高い。そのため、バックライト部への入力電力は、従
来の液晶表示装置に比べて約1/10程度に抑えること
ができた。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、内部に放
電媒体が封入された直方体状形状であり、内部にストラ
イプ状に形成された電極を備え、前記直方体の一面が光
を放出するガラス面であり、光を放出するガラス面の内
面には、異なる発光スペクトルを有する複数色の蛍光体
パターンを有するバックライトであるため、薄型化が可
能であり、かつ放出される光の明るさのむらを低く押さ
えることが可能であるバックライトを得ることができ
る。請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のバッ
クライトにおいて、前記蛍光体パターンがフォトリソ
法、印刷法、電着法、転写法のいずれかの方法で形成さ
れているため、フォトリソ法、電着法においてはパター
ン精度が高く、したがって高い品位の画像表示が可能で
あり、印刷法、転写法においては、良品率も高く、コス
トも安いバックライトを提供することが可能である。
電媒体が封入された直方体状形状であり、内部にストラ
イプ状に形成された電極を備え、前記直方体の一面が光
を放出するガラス面であり、光を放出するガラス面の内
面には、異なる発光スペクトルを有する複数色の蛍光体
パターンを有するバックライトであるため、薄型化が可
能であり、かつ放出される光の明るさのむらを低く押さ
えることが可能であるバックライトを得ることができ
る。請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のバッ
クライトにおいて、前記蛍光体パターンがフォトリソ
法、印刷法、電着法、転写法のいずれかの方法で形成さ
れているため、フォトリソ法、電着法においてはパター
ン精度が高く、したがって高い品位の画像表示が可能で
あり、印刷法、転写法においては、良品率も高く、コス
トも安いバックライトを提供することが可能である。
【0027】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは請求項2記載のバックライトからなるバックライト
部と、バックライト部の光を放出するガラス面側に設け
られ、前記蛍光体パターンからの発光を選択的に通過さ
せるスイッチ部とからなる表示装置であるため、薄型化
が可能であり、かつ画面の明るさのむらを低く押さえる
ことが可能である表示装置を得ることができる。請求項
4記載の発明によれば、請求項3記載の表示装置におい
て、前記スイッチ部が液晶スイッチであるため、薄型化
が可能であり、かつ画面の明るさのむらを低く押さえる
ことが可能であることに加え、低消費電力で駆動が可能
であり、応答速度の面でも問題がない表示装置を得るこ
とができる。請求項5記載の発明によれば、請求項3ま
たは請求項4記載の表示装置において、前記バックライ
ト部からの光を着色するカラーフィルターを備えるた
め、請求項3または請求項4記載の発明から得られる効
果に加え、さらに色純度の高い表示装置を得ることがで
きる。
たは請求項2記載のバックライトからなるバックライト
部と、バックライト部の光を放出するガラス面側に設け
られ、前記蛍光体パターンからの発光を選択的に通過さ
せるスイッチ部とからなる表示装置であるため、薄型化
が可能であり、かつ画面の明るさのむらを低く押さえる
ことが可能である表示装置を得ることができる。請求項
4記載の発明によれば、請求項3記載の表示装置におい
て、前記スイッチ部が液晶スイッチであるため、薄型化
が可能であり、かつ画面の明るさのむらを低く押さえる
ことが可能であることに加え、低消費電力で駆動が可能
であり、応答速度の面でも問題がない表示装置を得るこ
とができる。請求項5記載の発明によれば、請求項3ま
たは請求項4記載の表示装置において、前記バックライ
ト部からの光を着色するカラーフィルターを備えるた
め、請求項3または請求項4記載の発明から得られる効
果に加え、さらに色純度の高い表示装置を得ることがで
きる。
【0028】
【図1】本発明のバックライト及び表示装置の説明図。
【図2】従来の液晶表示装置の断面図。
【図3】従来の表示装置の断面図。
1 ガラス基板 2 ブラックマトリックス 3 赤色蛍光体 4 緑色蛍光体 5 青色蛍光体 6 電極 7 隔壁 8 ガラス基板 9 放電媒体 10 TFT素子 11 液晶駆動用電極 12 ガラス基板 13、16 配向膜 17 液晶 18、19 偏光板 21、31 偏光板 22 アレイ基板 23 ゲート絶縁膜 24、28 液晶駆動用電極 25 ブラックマトリクス 26、27 配向膜 29 カラーフィルタ 30 透明基板 32 バックライト 41 光源 42 反射部材 43 拡散部材 44 画像表示素子
Claims (5)
- 【請求項1】内部に放電媒体が封入され、内部にストラ
イプ状に形成された電極を備え、一面が可視光を放出す
るガラス面であり、前記ガラス面の内面には、異なる発
光スペクトルを有する複数色の蛍光体パターンを有する
バックライト。 - 【請求項2】前記蛍光体パターンがフォトリソ法、印刷
法、電着法、転写法のいずれかの方法で形成されている
ことを特徴とする請求項1記載のバックライト。 - 【請求項3】請求項1または請求項2記載のバックライ
トからなるバックライト部と、バックライト部の可視光
を放出するガラス面側に設けられ、前記蛍光体パターン
からの発光を選択的に通過させるスイッチ部とからなる
表示装置。 - 【請求項4】前記スイッチ部が液晶スイッチであること
を特徴とする請求項3記載の表示装置。 - 【請求項5】前記バックライト部からの光を着色するカ
ラーフィルターを備えることを特徴とする請求項3また
は請求項4記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000087201A JP2001272921A (ja) | 2000-03-27 | 2000-03-27 | バックライト及びそれを用いた表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000087201A JP2001272921A (ja) | 2000-03-27 | 2000-03-27 | バックライト及びそれを用いた表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001272921A true JP2001272921A (ja) | 2001-10-05 |
Family
ID=18603246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000087201A Pending JP2001272921A (ja) | 2000-03-27 | 2000-03-27 | バックライト及びそれを用いた表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001272921A (ja) |
-
2000
- 2000-03-27 JP JP2000087201A patent/JP2001272921A/ja active Pending
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