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JP2001270897A - 生理活性ペプチド - Google Patents

生理活性ペプチド

Info

Publication number
JP2001270897A
JP2001270897A JP2000082082A JP2000082082A JP2001270897A JP 2001270897 A JP2001270897 A JP 2001270897A JP 2000082082 A JP2000082082 A JP 2000082082A JP 2000082082 A JP2000082082 A JP 2000082082A JP 2001270897 A JP2001270897 A JP 2001270897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peptide
amino acid
acid sequence
smooth muscle
pro
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000082082A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiko Maruyama
季浩 丸山
Ryohei Yanoshita
良平 矢ノ下
Yuji Samejima
勇次 鮫島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Research Center Inc
Original Assignee
Toray Research Center Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Research Center Inc filed Critical Toray Research Center Inc
Priority to JP2000082082A priority Critical patent/JP2001270897A/ja
Publication of JP2001270897A publication Critical patent/JP2001270897A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】平滑筋収縮活性及び血管透過亢進作用を示す新
規生理活性ペプチドを得る。 【解決手段】日本マムシ毒より精製されたBlomho
tinのアミノ酸配列に基づいて合成された特定のアミ
ノ酸配列を有する新規生理活性ペプチド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平滑筋収縮活性及
び血管透過性亢進作用を併せ持つ新規生理活性ペプチド
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】日本マムシ毒から平滑筋収縮活性を指標
として活性ペプチドを精製することにより、新規ペプチ
ドが見い出されBlomhotin(以下、BHという)と命名され
ている(Toxicon 37, 1761-1770(1999))。そのアミノ酸
配列は配列番号8に記載のとおりのものであって、既知
のペプチドBPP10d(またはpotentiator Aともいう)の
アミノ酸配列と極めて似ており、BPP10dのC末端にArgを
付加した構造を有している。BPP10dは、血圧や体液量調
節に重要な役割を果たすアンジオテンシン変換酵素に対
して阻害活性を示し、ブラジキニンによる平滑筋収縮を
促進するペプチドであって、BHと同様に日本マムシ毒に
含まれている。しかし、BPP10d単独では平滑筋収縮活性
はない。一方、BHのN末端からアミノ酸を削ったアナロ
グを合成することにより、C末端側の4つのアミノ酸か
らなるペプチド(PIPR)が収縮活性を示す最小単位である
ことが明らかになっている。このモチーフは従来知られ
ている生理活性ペプチドとは全く相同性がなく、新規の
ファミリーの生理活性ペプチドと考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、BHよりも高
い生理活性を有するペプチドを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、配列番号1〜
7に記載のいずれかのアミノ酸配列を有する生理活性ペ
プチドおよびそれを有効成分として含有する医薬であ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の配列番号1〜7に記載の
アミノ酸配列を有するペプチドにおいて、Glyはグリ
シン、Argはアルギニン、Proはプロリン、Ile
はイソロイシン、Alaはアラニン、Tyrはチロシン
を示す。これらのアミノ酸はいずれもL−体である。C
末端側の4つのアミノ酸配列は、前述のように収縮活性
を示す最小単位と考えられていたPIPRのアミノ酸配列と
は異なっており、この点において本発明のペプチドは全
く予期し得ないものであった。
【0006】本発明のペプチドは、ペプチド合成の常套
手段を適用して合成することができる。即ち液相法また
は固相法(例えば泉屋信夫ら著「ペプチド合成」1984
年、丸善(株)発行;日本化学会編「生化学実験講座
(I)/タンパク質の化学」第4巻、208〜495頁、1977年、
東京化学同人発行;続医薬品の開発 14 「ペプチド合
成」、広川書店発行等)で、ペプチド結合の任意の位置
で二分される2種のフラグメントの一方に相当する反応
性カルボキシル基を有する原料と、他方のフラグメント
に相当する反応性アミノ基を有する原料とを、2-(1H-Be
nzotriazole-1-yl)-1,1,3,3-tetramethyluronium hexaf
luorophosphate(HBTU)等の活性エステルを用いた
方法、カルボジイミドを用いた方法等を用いて縮合さ
せ、生成する縮合物が保護基を有する場合、その保護基
を除去させることによって製造し得る。
【0007】この反応工程において反応に関与すべきで
ない官能基は、保護基により保護される。アミノ基の保
護基としては、例えばベンジルオキシカルボニル
(Z)、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、9−
フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)等が
挙げられる。カルボキシル基の保護基としては、例えば
アルキルエステル、ベンジルエステル等を形成し得る基
が挙げられるが固相法の場合は、C末端のカルボキシル
基はクロロトリチル樹脂、クロルメチル樹脂、オキシメ
チル樹脂、P−アルコキシベンジルアルコール樹脂等の
担体に結合している。縮合反応は、カルボジイミド等の
縮合剤の存在下にあるいはN−保護アミノ酸活性エステ
ルまたはペプチド活性エステルを用いて実施する。
【0008】縮合反応終了後、保護基は除去されるが、
固相法の場合はさらにペプチドのC末端と樹脂との結合
を切断する。更に、本発明のペプチドは通常の方法に従
い精製される。精製方法としては、例えばイオン交換ク
ロマトグラフィー、逆相液体クロマトグラフィー、アフ
ィニティークロマトグラフィー等が挙げられる。合成し
たペプチドはエドマン分解法でC−末端からアミノ酸配
列を読み取るプロティンシークエンサー、FAB−M
S、TOF−MS等で分析される。なお、本発明のペプ
チドは、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸や蟻酸、クエン
酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、トリフルオ
ロ酢酸等の有機酸を用いて、定法に従って酸付加塩とす
ることが出来る。
【0009】本発明のペプチドは、高い平滑筋収縮活性
を示すとともに、血管透過性亢進作用をも有する。
【0010】本発明のペプチドは、そのままであるいは
公知の薬学的に許容される担体や賦形剤等と混合した医
薬組成物として経口または非経口的に投与することがで
き、降圧剤等として使用することができる。投与量は、
患者の年令や疾患の程度により異なるが、一般には経口
投与の場合には1日当たり0. 001〜1000mg/
kg体重程度、静脈内、筋肉内あるいは皮下投与の場合
にも1日当たり0. 001〜1000mg/kg体重程
度である。投与回数は、経口投与で1日1〜3回、注射
では1日1〜2回である。
【0011】
【実施例】次に実施例により本発明を更に具体的に説明
する。 実施例1 〔ペプチドの合成〕市販の渡辺化学工業製Fmoc−A
rg(Pbf)−Alko樹脂(Wang)(p−アル
コキシベンジルアルコールが末端についたポリスチレン
樹脂、置換率0.5meq/g)0.25gをABI−
433型ペプチド合成機(Perkin Elmer社製)の反応槽
に分取し、以下のようにして合成を行った。なお、Pb
fとは2,2,4,6,7−ペンタメチル−ジヒドロベ
ンゾフラン−5−スルフォニル基を示す。まず、上記の
樹脂を反応容器に入れて、0.25mmolのFmoc
−Alaと、活性化剤として、0.25mmolのHB
TUとを0.5Mジメチルホルムアミドに溶解して反応
槽に加え、0.5mmolのジイソプロピルエチルアミ
ンを加えて室温にて20分撹拌反応させた。得られた樹
脂を20%ピペリジンを含むN−メチルピロリドン中で
緩やかに攪拌してFmoc基を除去し、ついで上記のF
moc−Alaをカップリングさせた方法と同様にC末
端から順次Fmoc−アミノ酸をカップリングさせて、
Gly−Arg(Pbf)−Pro−Pro−Gly−
Pro−Pro−Ile−Ala−Arg(Pbf)樹
脂を得た。該樹脂のうち100mgを脱保護液(1ml
トリフルオロ酢酸、0.1mlチオアニソール、0.1
mlメタクレゾール、0.1mlトリイソプロピルシラ
ン)中で室温にて1時間撹拌し、ペプチドを樹脂から遊
離させた。
【0012】ここに15mlの冷エーテルを添加し、ペ
プチドを沈殿させ、さらに冷エーテルにて3回洗浄し粗
ペプチドを得た。これをODSカラム(Inertsi
lPrepODS,20×250mm)による逆相クロ
マトグラフィーにより0.1%トリフルオロ酢酸を含む
アセトニトリルの直線的濃度勾配にて展開、精製し、配
列番号1に記載のアミノ酸配列を有するペプチドを得
た。本品をMALDI−TOF−MS(KRATOS社製)に
より分析して、目的物であることを確認した。
【0013】[アッセイ] 平滑筋収縮活性の測定 250〜350gのWistar系雄性ラットの胃底部から縦走筋切
片を作製し、粘膜を除去した標本を37℃に保温された10
mlの栄養液の入っているオルガノバスに懸垂した。標本
の張力が安定した後、被験物質を0.1mlの栄養液の水溶
液としてオルガノバスに添加した。生じた収縮をトラン
スデュ−サ−を介して記録した。セロトニン10-6Mを添
加した時に生じる収縮を100%として、被験物質の収縮
を評価した。結果を表1に示す。なお、表中のEC50(μ
M)は上記10-6Mセロトニンによるラット胃底部平滑筋の
最大収縮の50%を収縮させる用量である。
【0014】実施例2〜7 実施例1と同様にして、配列番号2〜7に記載のアミノ
酸配列を有するペプチドを合成し、MALDI−TOF
−MSにより確認した。このようにして得られたペプチ
ドについても実施例1と同様に評価した。結果を表1に
示す。
【0015】比較例1 実施例1と同様にして配列番号8に記載のアミノ酸配列
を有するペプチドを合成し、FAB−MSにより確認し
た。このようにして得られたペプチドについても実施例
1と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明の新規生理活性ペプチドは平滑筋
収縮活性及び血管透過亢進作用を示し、医薬品として有
用なものである。
【0018】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Toray Research Center, Inc. <120> PHYSIOLOGICALLY ACTIVE PEPTIDE <130> 95A00010-A <160> 8 <210> 1 <211> 10 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed peptide based on the amino acid sequence of Blomhotin hav ing an improved smooth muscle contraction activity <400> 1 Gly Arg Pro Pro Gly Pro Pro Ile Ala Arg 1 5 10 <210> 2 <211> 10 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed peptide based on the amino acid sequence of Blomhotin hav ing an improved smooth muscle contraction activity <400> 2 Gly Arg Pro Tyr Gly Pro Pro Ile Pro Arg 1 5 10 <210> 3 <211> 10 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed peptide based on the amino acid sequence of Blomhotin hav ing an improved smooth muscle contraction activity <400> 3 Gly Arg Pro Pro Gly Pro Ala Ile Pro Arg 1 5 10 <210> 4 <211> 10 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed peptide based on the amino acid sequence of Blomhotin hav ing an improved smooth muscle contraction activity <400> 4 Gly Arg Pro Pro Gly Pro Pro Ile Pro Arg 1 5 10 <210> 5 <211> 10 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed peptide based on the amino acid sequence of Blomhotin hav ing an improved smooth muscle contraction activity <400> 5 Gly Arg Pro Pro Gly Pro Pro Ile Gly Arg 1 5 10 <210> 6 <211> 10 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed peptide based on the amino acid sequence of Blomhotin hav ing an improved smooth muscle contraction activity <400> 6 Gly Arg Pro Pro Gly Pro Pro Ile Gln Arg 1 5 10 <210> 7 <211> 10 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed peptide based on the amino acid sequence of Blomhotin hav ing an improved smooth muscle contraction activity <400> 7 Gly Arg Pro Tyr Gly Pro Ala Leu Ala Arg 1 5 10 <210> 8 <211> 11 <212> PRT <213> Agkistrodon halys <400> 8 pGlu Gly Arg Pro Pro Gly Pro Pro Ile Pro Arg 1 5 10
【配列表フリーテキスト】配列番号1:Blomhotinのア
ミノ酸配列に基づいて合成された平滑筋収縮活性の改善
されたペプチド 配列番号2:Blomhotinのアミノ酸配列に基づいて合成
された平滑筋収縮活性の改善されたペプチド 配列番号3:Blomhotinのアミノ酸配列に基づいて合成
された平滑筋収縮活性の改善されたペプチド 配列番号4:Blomhotinのアミノ酸配列に基づいて合成
された平滑筋収縮活性の改善されたペプチド 配列番号5:Blomhotinのアミノ酸配列に基づいて合成
された平滑筋収縮活性の改善されたペプチド 配列番号6:Blomhotinのアミノ酸配列に基づいて合成
された平滑筋収縮活性の改善されたペプチド 配列番号7:Blomhotinのアミノ酸配列に基づいて合成
された平滑筋収縮活性の改善されたペプチド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C084 AA01 AA07 BA01 BA17 BA23 CA59 DA35 DC40 MA52 MA66 ZA362 ZA422 ZA942 ZC162 4H045 AA10 AA30 BA15 CA53 EA20 EA23 FA33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号1〜7のいずれかに記載のアミ
    ノ酸配列を有する生理活性ペプチド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の生理活性ペプチドを有
    効成分として含有する医薬。
JP2000082082A 2000-03-23 2000-03-23 生理活性ペプチド Pending JP2001270897A (ja)

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