JP2001267230A - パターンの形成方法 - Google Patents
パターンの形成方法Info
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Abstract
法を提供することを課題とする。 【解決手段】 フォトレジスト層に形成された開口部を
非感光性有機膜で埋め込み、フォトレジスト層上の非感
光性有機膜をフォトレジスト層が露出するまで全面エッ
チバックし、フォトレジスト層全面を露光及び現像して
フォトレジスト層を除去することで、所望するパターン
の非感光性有機膜を得ることにより上記の課題を解決す
る。
Description
法に関する。更に詳しくは、本発明は、高精度でかつ良
好な形状のパターンの形成方法に関する。
するに伴い、配線等の形成に際して高精度な微細加工が
要求され、それに伴いフォトリソグラフィー技術での高
精度なパターンの形成が重要になってきている。従来の
フォトリソグラフィー技術による半導体基板上へのパタ
ーンの形成方法を、図2(a)〜(c)を用いて簡単に
説明する。
板1上にフォトレジスト層2を塗布する。次に、図2
(b)に示すように、マスク3を介して紫外線、電子ビ
ーム(EB)等の所定の露光光を用いて露光を行い、所
望のパターンの像をフォトレジスト層2に結像させる。
次いで、アルカリ水溶液等の現像液で現像を行うと、フ
ォトレジスト層2が溶解又は残存し、レジストからなる
パターン4が形成される。
するレジストはポジレジスト、反対に残存するレジスト
はネガレジストと呼ばれている。g線及びi線の露光波
長を用いたフォトリソグラフィー技術においては、レジ
スト性能(解像性、焦点深度等)の高いポジレジストが
通常使用されている。
形成する方法が、特開平9−190959号公報に記載
されている。この公報に記載された方法は、レジストパ
ターンの解像性がパターンそのものに依存することを利
用し、狭スペースやコンタクトホールを形成することを
目的とした方法である。
を用いて簡単に説明する。まず、半導体基板11上に比
較的解像性が良好な密集ライン、孤立ライン、ピラー等
のパターンを形成する。図3(a)では、一例としてピ
ラーパターン12を形成している。上記パターンの形成
は、密集ライン、孤立ライン、ピラー等のパターンのよ
うにフォトレジストの現像後の残存部がパターンとなる
場合が、コンタクトホール及び孤立スペース等のパター
ンのようにフォトレジストの現像後の溶解部がパターン
となる場合に比べて、解像性が高いことを利用してい
る。次いで、図3(b)に示すように、ネガレジスト層
13を全面に形成する。この後、全面露光と現像を行っ
てピラーパターン12のみを除去することで、最終的に
図3(c)に示すようにホールパターン14を得ること
ができる。
実現するために、レジスト層の解像度を向上させること
や、フォーカスずれに対する余裕度(焦点深度)が広く
なるようにパターン形成時の各種条件を設定する必要が
ある。
用いられるピラーパターンでは、その形状がトランジス
タ特性に大きな影響を与えるため、より精度の高いパタ
ーンを形成することが要求される。更に、微細化が進ん
だ場合、レジスト形状もシビアに制御する必要が生じて
いる。
トを用いてピラー等のパターンを形成した場合、図4
(a−1)及び(a−2)に示すように、露光時にマス
ク3の外部から回り込んだ光(回折光)の影響で、現像
後のパターンの形状が図4(b−1)及び(b−2)に
示すようななだらかな山形状となりやすい。
ホールパターンよりもピラーパターンの方が比較的解像
度が高いことは事実ではある。しかし、両者の解像度の
差は、露光光がi線でポジ型レジストを用いた0.35
μmルールの場合、0.05μmにすぎない。一方、フ
ォーカスずれに対する余裕度(焦点深度)は、ピラーパ
ターンの方が極度に小さい(表1参照)。この現象はパ
ターンの加工寸法が微細になればなるほど顕著なものと
なり、クォーターミクロン以降では安定した焦点深度を
保ってピラーパターンを形成することは困難である。な
お、表1中、焦点深度とは、各パターンの寸法が±0.
05μmで、かつパターン不良(開口不良、ショート、
断線、レジスト高さロス等)のないフォーカス範囲を意
味する。
ば、基板上にポジ型のレジスト層を形成し、最終的にパ
ターンの形成を所望する部位に開口を有する反転マスク
を用いてフォトレジスト層を露光及び現像することで、
前記部位の基板が露出するようにフォトレジスト層に開
口部を形成し、フォトレジスト層を含む基板全面に非感
光性有機膜を塗布することで、非感光性有機膜で開口部
を埋め込み、フォトレジスト層上の非感光性有機膜をフ
ォトレジスト層が露出するまで全面エッチバックし、フ
ォトレジスト層全面を露光及び現像してフォトレジスト
層を除去することで、所望するパターンの非感光性有機
膜を得ることを特徴とする第1のパターンの形成方法が
提供される。
1のフォトレジスト層を形成し、最終的にパターンの形
成を所望する部位に開口を有する反転マスクを用いて、
所定の波長の露光光により第1の露光及び現像すること
で、前記部位の基板が露出するように第1のフォトレジ
スト層に開口部を形成し、開口部を埋め込むように第1
のフォトレジスト層を含む基板全面に第2のフォトレジ
スト層を塗布により形成し、第1のフォトレジスト層上
の第2のフォトレジストを第1のフォトレジスト層が露
出するまで全面エッチバックし、開口部の形成に使用し
た露光光と同一の波長の露光光を、第1のフォトレジス
ト層と第2のフォトレジスト層の全面に照射して露光及
び現像することで、第1のフォトレジスト層を除去し
て、所望するパターンの第2のフォトレジスト層を得る
ことを特徴とする第2のパターンの形成方法が提供され
る。
説明する。
を形成する。
に限定されず、その上にパターンを形成することが望ま
れる基板をいずれも使用することができる。具体的に
は、半導体基板、ガラス基板、樹脂基板等が挙げられ
る。
分野で通常使用されるポジ型のフォトレジスト材を用い
て形成することができる。フォトレジスト層は、0.5
〜1.5μmの厚さを有することが好ましい。フォトレ
ジスト層の形成方法は、例えば、フォトレジスト材を含
む溶液を基板上に回転塗布する方法が挙げられる。この
方法で得られたフォトレジスト層は、所定の温度でプリ
ベークに付すことが好ましい。
部位に開口を有する反転マスクを用いてフォトレジスト
層を露光及び現像することで、前記部位の基板が露出す
るようフォトレジスト層に開口部を形成する。
へい板付きガラスマスク、ハーフトーン型の位相シフト
マスク等が挙げられる。後者のマスクを使用すると、位
相シフトマスクにより奏される効果(解像性の向上効
果)と本発明の効果(焦点深度の向上効果)により、更
に焦点深度の良好なパターンを形成することができる。
外線、i線、g線、KrF線、ArF線、EB等が挙げ
られる。また、露光後、フォトレジスト層をベークに付
すことが好ましい。現像に使用される現像液は、使用す
るフォトレジスト層を構成する材料に応じて適宜選択さ
れる。通常、現像液として、アルカリ水溶液が用いられ
る。
ンの形成を所望する部位のフォトレジスト層に開口部が
形成される。開口部の形状は、特に限定されず、用途に
応じた所望形状を取りえる。例えば、半導体装置の分野
では、ピラーパターン状、密集ラインパターン状、孤立
ラインパターン状等の形状が挙げられる。
ベークに付すことが好ましい。
に非感光性有機膜を形成することで、非感光性有機膜で
開口部が埋め込まれる。
架橋剤等からなる有機材料を含む溶液を回転塗布するこ
とにより形成することができる。非感光性有機膜は、フ
ラットな基板上に塗布した場合、0.05〜0.5μm
の厚さになる条件で、基板上に塗布することが好まし
い。非感光性有機膜を塗布により形成した場合、開口部
が該膜で優先的に埋め込まれ、フォトレジスト層上には
非感光性有機膜がほとんど形成されない。
とが好ましい。ベーク温度及び時間は、フォトレジスト
層中に残存する感光材が昇華等により飛散してしまわな
い温度及び時間、非感光性有機膜が十分に熱硬化又は架
橋する温度及び時間、フォトレジスト層及び非感光性有
機膜を構成する樹脂が互いに熱移動しない温度及び時間
であれば、特に限定されない。即ち、フォトレジスト層
と非感光性有機膜を構成する樹脂が溶融しあわない温度
及び時間であれば、適宜条件を設定することができる。
膜をフォトレジスト層が露出するまで全面エッチバック
する。このエッチバックは、例えば酸素プラズマを使用
して行うことができる。また、エッチバックにより、開
口部のフォトレジスト層が3割程度深さ方向に減少す
る。
現像してフォトレジスト層を除去することで、所望する
パターンの非感光性有機膜を得ることができる。この露
光及び現像の条件は、開口部形成時の条件と同じ条件を
採用することができる。
る。
層に形成された開口部に埋め込まれる樹脂層(第2のフ
ォトレジスト層)を、非感光性有機膜に替えて、感光性
の樹脂層(公知のフォトレジスト層)を使用したこと以
外は、基本的に第1の形成方法と同じである。但し、第
2のフォトレジスト層が、2回目の露光時に露光光の波
長に対して吸収が大きく、露光光を透過しない樹脂から
なることが好ましい。
流のノボラック樹脂をベース樹脂として含むフォトレジ
ストは、KrFエキシマレーザーからの光(波長λ=2
48nm)に対して吸収が大きく、5%程度しか入射光
を透過しない。
ドロキシスチレン(PHS樹脂)をベース樹脂として含
むフォトレジストは、ArFエキシマレーザーからの光
(波長λ=193nm)に対して吸収が大きく、入射光
をほとんど透過しない。
ーンが形成されないように露光光の波長を調節すること
により、露光してもフォトレジスト層の内部を大幅に露
光不足状態とすることができる。つまり、第2のフォト
レジスト層は反射防止膜としての機能も有する。
2のフォトレジスト層は、全く非感光性樹脂膜でなくて
も、露光光の波長が248nmの場合、ノボラック樹脂
をベース樹脂として含むi線用のフォトレジスト層であ
ってもよい。同様に、露光光の波長が193nmの場
合、ポリヒドロキシスチレンをベース樹脂として含むK
rFエキシマレーザー用のフォトレジスト層であっても
よい。
布法により形成し、その後ベーク処理することが好まし
い。ベーク処理の温度及び時間は、第1のフォトレジス
ト層と第2のフォトレジスト層を構成する樹脂が互いに
溶融しあわない温度及び時間に適宜設定することが望ま
しい。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
いて説明する。まず、図1(a)に示すように、半導体
基板21上に約1.0μmのポジ型のフォトレジスト層
22を、フォトレジスト材(PFI−38A9;住友化
学社製)を用いて2500rpmで回転塗布し、90℃
で60秒プリベークすることにより形成した。
望するピラーパターンの部位に開口を有する反転マスク
としてのクロム遮へい板付きガラスマスク24を用い
て、i線(波長365nm)で、縮小投影型露光装置
(ステッパ)にて露光した。
0℃で60秒行い、アルカリ水溶液(NMD−W;東京
応化工業社製)により現像を行った。これにより、ピラ
ーパターンの形成を所望する箇所に、開口部25を形成
することができた(図1(c)参照)。この後、フォト
レジスト層22に残留する水分を除去するために、11
0℃で60秒間ポストベークを行った。ここで、開口部
25は、形成を所望するピラーパターンよりも深い焦点
深度を有していた。更に、開口部25はテーパーが小さ
い(即ち、矩形に近い)良好な形状であった。
ジスト層22を含む半導体基板21の全面に非感光性有
機膜26を、フラットな基板上で約0.2μmの厚さに
なる条件で、1500rpmで回転塗布することにより
形成した。非感光性有機膜の形成材料は、反射防止膜を
形成しうるXHRI−11(Brewer Science社製)を使
用した。ここで、開口部は0.9μm程度以上の高段差
となっているため、非感光性有機膜の形成材料は、開口
部にほとんど流れ込み、フォトレジスト層上には非感光
性有機膜がほとんど形成されなかった。具体的には、非
感光性有機膜は、開口部25内に、厚さ0.7μm程度
形成され、フォトレジスト層22上に、厚さ0.02μ
m程度形成された。この後、100℃で60秒間ベーク
を行った。
ズマを用いてフォトレジスト層22上の非感光性有機膜
をフォトレジスト層22が露出するまで全面エッチバッ
クした。このエッチバックにより開口部内の非感光性有
機膜は厚さが0.6μm程度に減少した。
ト層22をi線(波長365nm)で、縮小投影型露光
装置(ステッパ)にて全面露光した。更にアルカリ水溶
液で現像することで、フォトレジスト層22は全て溶解
除去され、図1(f)に示すように残存する非感光性有
機膜26によるピラーパターン23を形成することがで
きた。
ールをフォトリソグラフィ技術により形成することで得
られるまで改善された焦点深度を有し、かつ良好な形状
のピラーパターンを形成することできた。
みで形成していたパターンを、露光光の波長に対して非
感光性有機膜に置き換えることで、従来よりも更に微細
でアスペクト比が高く、十分な焦点深度を有し、良好な
形状のパターンを形成することができる。このパターン
を、エッチングマスク、注入阻止マスク等として使用す
れば、マスクとしての精度が高いことから、高精度な半
導体装置の形成が可能となる。
である。
ある。
ある。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 基板上にポジ型のフォトレジスト層を形
成し、 最終的にパターンの形成を所望する部位に開口を有する
反転マスクを用いてフォトレジスト層を露光及び現像す
ることで、前記部位の基板が露出するようにフォトレジ
スト層に開口部を形成し、 フォトレジスト層を含む基板全面に非感光性有機膜を塗
布することで、非感光性有機膜で開口部を埋め込み、 フォトレジスト層上の非感光性有機膜をフォトレジスト
層が露出するまで全面エッチバックし、 フォトレジスト層全面を露光及び現像してフォトレジス
ト層を除去することで、所望するパターンの非感光性有
機膜を得ることを特徴とするパターンの形成方法。 - 【請求項2】 非感光性有機膜が、吸光材を含む高分子
化合物膜からなり、反射防止膜として使用される請求項
1に記載の形成方法。 - 【請求項3】 非感光性有機膜により形成を所望するパ
ターンが、ピラーパターンである請求項1又は2に記載
の形成方法。 - 【請求項4】 反転マスクが、位相シフトマスクである
請求項1〜3のいずれか1つに記載の形成方法。 - 【請求項5】 フォトレジスト層が、i線、KrF線、
ArF線又はEBを照射することで露光される請求項1
〜4のいずれか1つに記載の形成方法。 - 【請求項6】 基板上にポジ型の第1のフォトレジスト
層を形成し、 最終的にパターンの形成を所望する部位に開口を有する
反転マスクを用いて、所定の波長の露光光により第1の
露光及び現像することで、前記部位の基板が露出するよ
うに第1のフォトレジスト層に開口部を形成し、 開口部を埋め込むように第1のフォトレジスト層を含む
基板全面に第2のフォトレジスト層を塗布により形成
し、 第1のフォトレジスト層上の第2のフォトレジストを第
1のフォトレジスト層が露出するまで全面エッチバック
し、 開口部の形成に使用した露光光と同一の波長の露光光
を、第1のフォトレジスト層と第2のフォトレジスト層
の全面に照射して露光及び現像することで、第1のフォ
トレジスト層を除去して、所望するパターンの第2のフ
ォトレジスト層を得ることを特徴とするパターンの形成
方法。 - 【請求項7】 第1のフォトレジスト層がポリヒドロキ
シスチレンをベース樹脂として含み、第2のフォトレジ
スト層がノボラック樹脂をベース樹脂として含み、露光
光が248nmの波長の光からなる請求項6に記載の形
成方法。 - 【請求項8】 第1のフォトレジスト層がポリメタクリ
ル酸をベース樹脂として含み、第2のフォトレジスト層
がポリヒドロキシスチレンをベース樹脂として含み、露
光光が193nmの波長の光からなる請求項6に記載の
形成方法。
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