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JP2001266347A - 光学的情報記録再生方法および光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生方法および光学的情報記録再生装置

Info

Publication number
JP2001266347A
JP2001266347A JP2000079737A JP2000079737A JP2001266347A JP 2001266347 A JP2001266347 A JP 2001266347A JP 2000079737 A JP2000079737 A JP 2000079737A JP 2000079737 A JP2000079737 A JP 2000079737A JP 2001266347 A JP2001266347 A JP 2001266347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
track
test
signal
optical information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000079737A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Narumi
建治 鳴海
Kenichi Nishiuchi
健一 西内
Tetsuya Akiyama
哲也 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000079737A priority Critical patent/JP2001266347A/ja
Publication of JP2001266347A publication Critical patent/JP2001266347A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロスイレーズの影響を小さくし、情報をエ
ラーなく再生できるテスト記録方法を提供する。 【解決手段】 オフトラック量印加部113にてオフト
ラック量を変化させて、複数のトラックにテスト信号発
生部103からのテスト信号を記録する。先に記録した
トラックのビットエラーレートをBER測定部112で
測定し、ビットエラーレートが最小となるオフトラック
量を最適なオフトラック量としてオフトラック量設定部
113に設定して実際の情報信号を記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に情報を記
録・再生する光学的情報記録媒体の記録再生方法および
記録再生装置に関するもので、特にテスト記録の方法に
関連するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光学的に情報を記録する媒体とし
て、光ディスク、光カード、光テープなどが提案・開発
されている。その中でも光ディスクは、大容量かつ高密
度に情報を記録・再生できる媒体として注目されてい
る。
【0003】書き換え型光ディスクの一つの方式に相変
化型光ディスクがある。相変化型光ディスクに用いる記
録膜は、レーザ光による加熱条件および冷却条件によっ
てアモルファス状態と結晶状態のいずれかの状態にな
り、かつ2つの状態に可逆性がある。また、アモルファ
ス状態と結晶状態では記録膜の光学定数(すなわち、屈
折率と消衰係数)が異なる。相変化型光ディスクでは、
情報信号に応じて選択的に2つの状態を記録膜に形成
し、この結果生じる光学的変化(すなわち、透過率また
は反射率の変化)を利用して情報信号の記録・再生を行
う。上記の2つの状態を得るために、以下のような方法
で情報信号を記録する。
【0004】まず、光ヘッドにより集束させたレーザ光
を光ディスクのトラック上をトレースさせるトラッキン
グ動作を行う。トラッキング動作は、光ディスクに形成
されているトラック形状に基づく反射回折光から得られ
る電気信号(これをトラッキングエラー信号と呼ぶ)を
用いて、レーザ光がトラックの中央を通るようにサーボ
制御するものである。ただし、トラック形状の非対称性
やビームスポット形状の非対称性のために、トラッキン
グエラー信号に意図的に電気的オフセットを加えてサー
ボ制御することがある。このオフセットによりトラック
上のトレース位置をずらすことをオフトラックといい、
このオフセット量をオフトラック量と呼ぶ。
【0005】そして記録膜の温度を融点以上に上昇させ
るパワー(このパワーレベルを記録パワーと呼ぶ)で光
ディスクの記録膜にパルス状に照射すると(このパルス
を記録パルスと呼ぶ)、レーザ光の通過とともに溶融部
分は急速に冷却されてアモルファス状態の記録マークに
なる。また、記録膜の温度を結晶化温度以上融点以下の
温度まで上昇させる程度の強度のレーザ光(このパワー
レベルを消去パワーと呼ぶ)を集束して照射すると、照
射部の記録膜は結晶状態になる。
【0006】さらに記録マークの前端エッジおよび後端
エッジの両方の位置に情報を記録するマークエッジ記録
の場合には、記録マークの歪みを小さくし形成されるエ
ッジの位置を正確にするために、一つのマークを形成す
るのに複数個の記録パルスを用いる。これはマルチパル
ス記録と呼ばれる。マルチパルス記録では、一つのマー
クを形成するための記録パルス列は、先頭のパルスであ
るファーストパルス、最後尾のパルスであるラストパル
ス、およびその間のパルス列であるサブパルスで構成さ
れる。最短マークおよび最短マークの長さに近いマーク
ではサブパルスやラストパルスはファーストパルスと重
なり、単一の記録パルスで記録することがある。
【0007】また記録マークを精密に形成するために、
ファーストパルスとサブパルスの間、サブパルス同士の
間、サブパルスとラストパルスの間のパワーレベルは記
録パワーとも消去パワーとも異なったレベルにする場合
がある。このパワーレベルをサブパルス間パワーと呼
ぶ。また、サブパルス列のデューティ(パルス幅とパル
ス幅の間の長さとの比)は、記録再生装置の回路構成の
容易さから通常は50%とするが、このデューティを50%
から異ならせる場合もある。
【0008】また、光ディスクは交換可能な記録媒体で
あるので、光ディスクの記録再生装置は異なる複数の媒
体に対して安定に記録再生する必要がある。しかし、同
一の条件で製造された光ディスクでも、製造時のばらつ
きや経時変化によりディスクの熱的特性が異なると、記
録マーク自身の形成状態や記録マーク間の熱干渉の影響
が異なってくる。従って、光ディスクによって記録パル
スの最適なエッジ位置が異なる可能性が生ずる。
【0009】このような記録パルスの最適なエッジ位置
の変動に影響されずに情報信号を安定に記録再生する方
法の例には特開平4−137224号公報がある。これ
は、情報信号を記録するのに先立って特定のデータパタ
ーン(これをテスト信号という)によるテスト記録を行
った後に再生し、その再生信号を測定して記録マークの
エッジ位置を求めることにより記録パルスの最適なエッ
ジ位置を制御するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
光ディスクの高密度化が強く要求されており、それに伴
ってトラックピッチも狭めることが求められている。こ
のような場合、従来の方法では記録したトラックに隣接
したトラックの記録マークの一部を消去する、いわゆる
クロスイレーズが生じていた。
【0011】特にトラックピッチを可能な限り小さくす
ると、記録時にレーザ光の集束スポットがトラック中央
からわずかにずれただけでもクロスイレーズが生じやす
くなる。また、記録マークを精密に形成するためにサブ
パルス間パワーやサブパルスデューティを調整しても、
ディスクの熱的特性によっては記録マークが半径方向に
太く形成されてクロスイレーズが生じていた。
【0012】この結果、隣接したトラックに記録されて
いた記録マークのエッジ位置が本来の位置からずれて再
生され、情報再生時にエラーが生じるという課題を有し
ていた。
【0013】本発明はこの従来の課題を解決するもの
で、クロスイレーズを最小にして情報をエラーなく再生
できるテスト記録方法を提供することを目的とする。
【0014】また、本発明はクロスイレーズが生じた場
合に起こる記録マークのエッジ位置のずれをなくし、情
報をエラーなく再生できるテスト記録方法を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る第1の光学的情報記録再生方法は、書
き換え可能な光学的情報記録媒体上に情報信号を記録す
る前に、前記光学的情報記録媒体上のテストトラックに
テスト記録する光学的情報記録再生方法であって、所定
のオフトラック量でオフトラックさせて、テストトラッ
クにテスト信号を記録するステップ(a−1)と、前記
ステップ(a−1)の後に、前記オフトラック量でオフ
トラックさせて、前記テストトラックの少なくとも一方
の隣のトラックに前記テスト信号を記録するステップ
(a−2)と、前記テストトラックの再生信号の品質を
測定するステップ(a−3)と、前記再生信号の品質に
基づいて、最適な前記オフトラック量を決定するステッ
プ(a−4)とを備えることを特徴とする。
【0016】この方法により、クロスイレーズの影響の
最も少ないオフトラック量で実際の情報信号を記録する
ことができ、より精密な情報信号の記録が可能になると
いう効果が得られる。
【0017】また、本発明に係る第2の光学的情報記録
再生方法は、書き換え可能な光学的情報記録媒体上に情
報信号を記録する前に、前記光学的情報記録媒体上のテ
ストトラックにテスト記録する光学的情報記録再生方法
であって、前記テストトラックに所定の記録波形のパラ
メータでテスト信号を記録するステップ(b−1)と、
ステップ(b−1)の後に、前記テストトラックの少な
くとも一方の隣のトラックに前記所定の記録波形のパラ
メータで前記テスト信号を記録するステップ(b−2)
と、前記テストトラックの再生信号の品質を測定するス
テップ(b−3)と、前記再生信号の品質に基づいて、
最適な前記記録波形のパラメータを決定するステップ
(b−4)とを備えることを特徴とする。
【0018】この方法により、クロスイレーズの影響が
少なくかつ最適な記録波形のパラメータで実際の情報信
号を記録することができ、より精密な情報信号の記録が
可能になるという効果が得られる。
【0019】また、本発明に係る第2の光学的情報記録
再生方法については、ステップ(b−1)は、第1のオ
フトラック量OT1でオフトラックさせて前記テストト
ラックに所定の記録波形のパラメータでテスト信号を記
録し、ステップ(b−2)は第2のオフトラック量OT
2でオフトラックさせて、前記テストトラックの少なく
とも一方の隣のトラックに前記所定の記録波形のパラメ
ータで前記テスト信号を記録し、前記第1のオフトラッ
ク量OT1について、前記テストトラックの中央から前
記少なくとも一方のトラック方向へのずれ量を正方向と
定義し、前記第2のオフトラック量OT2について、前
記少なくとも一方のトラックから前記テストトラックの
中央方向へのずれ量を正方向と定義した場合、OT1+
OT2>0であることがより好ましい。
【0020】この方法により、クロスイレーズの生じや
すい条件でテスト記録を行うので、実際の情報記録時に
ディスクの偏心等に起因してオフトラックが生じても、
精密な情報信号の記録が維持できる。
【0021】また、本発明に係る第3の光学的情報記録
再生方法は、書き換え可能な光学的情報記録媒体上に、
情報信号をマークおよびスペースの長さとして記録し、
前記マークは2種類以上の間でパワーを切り換えた少な
くとも一つ以上の記録パルス列で記録するものであり、
前記光学的情報記録媒体上に情報信号を記録する前に前
記光学的情報記録媒体上のテストトラックにテスト記録
する光学的情報記録再生方法であって、一定のファース
トパルスエッジ位置およびラストパルスエッジ位置でテ
ストトラックにテスト信号を記録するステップ(e−
1)と、前記ステップ(e−1)の後に、前記一定のフ
ァーストパルスエッジ位置およびラストパルスエッジ位
置で前記テストトラックの少なくとも一方の隣のトラッ
クに前記テスト信号を記録するステップ(e−2)と、
前記テストトラックの再生信号の品質を測定するステッ
プ(e−3)と、前記再生信号の品質に基づいて、ファ
ーストパルスエッジ位置およびラストパルスエッジ位置
を決定するステップ(e−4)とを備えることを特徴と
する。
【0022】この方法により、クロスイレーズの影響を
含めた状態でファーストパルスエッジ位置およびラスト
パルスエッジ位置を調整するので、クロスイレーズが生
じた場合に起こる記録マークのエッジ位置のずれを補償
した状態で記録される。その結果、情報をエラーなく再
生でき、より精密な情報信号の記録が可能になるという
効果が得られる。
【0023】また、本発明に係る第3の光学的情報記録
再生方法については、前記情報信号の記録は前記光学的
情報記録媒体のトラックに対し連続的に行い、前記情報
信号の最後に少なくとも1周以上のダミーの情報信号を
記録することが、いずれのトラックに対してもクロスイ
レーズの状態を同一にしておくことが可能な点でより好
ましい。
【0024】また、本発明に係る第1の光学的情報記録
再生装置は、書き換え可能な光学的情報記録媒体上に情
報信号を記録する前に、前記光学的情報記録媒体上のテ
ストトラックにテスト記録する光学的情報記録再生装置
であって、情報信号を変調して記録データ信号とする変
調手段と、テスト信号を記録データ信号として生成する
テスト信号発生手段と、前記記録データ信号を所定個数
および所定幅の記録パルスに変換する記録信号生成手段
と、前記記録パルスに基づきレーザを駆動し前記光学的
情報記録媒体にテスト信号または情報信号のいずれかを
記録する記録手段と、前記テスト信号および前記情報信
号の記録再生時にトラッキングを制御するトラッキング
サーボ制御手段と、前記トラッキングサーボ制御手段に
所定のオフトラック量を印加するオフトラック量印加手
段と、前記テストトラックに記録された前記テスト信号
を再生し、再生した前記テスト信号の測定結果に基づき
最適なオフトラック量を決定するオフトラック量決定手
段とを備え、前記オフトラック量印加手段が所定のオフ
トラック量でオフトラックさせて、前記記録手段がテス
トトラックにテスト信号を記録し、前記オフトラック量
印加手段が前記所定のオフトラック量でオフトラックさ
せて、前記記録手段が前記テストトラックの少なくとも
一方の隣のトラックに前記テスト信号を記録した後、前
記オフトラック量決定手段が前記テストトラックに記録
された前記テスト信号を再生するものであることを特徴
とする。
【0025】この装置により、クロスイレーズの影響の
最も少ないオフトラック量で実際の情報信号を記録する
ことができ、より精密な情報信号の記録が可能になると
いう効果が得られる。
【0026】また、本発明に係る第2の光学的情報記録
再生装置は、書き換え可能な光学的情報記録媒体上に情
報信号を記録する前に、前記光学的情報記録媒体上のテ
ストトラックにテスト記録する光学的情報記録再生装置
であって、情報信号を変調して記録データ信号とする変
調手段と、テスト信号を記録データ信号として生成する
テスト信号発生手段と、前記記録データ信号を所定個数
および所定幅の記録パルスに変換する記録信号生成手段
と、前記記録パルスに基づき所定の記録波形のパラメー
タでレーザを駆動し前記光学的情報記録媒体にテスト信
号または情報信号のいずれかを記録する記録手段と、前
記テストトラックに記録された前記テスト信号を再生
し、再生した前記テスト信号の測定結果に基づき最適な
記録波形のパラメータを決定する記録波形決定手段とを
備え、前記記録手段がテストトラックに前記テスト信号
を記録し、前記記録手段が前記テストトラックの少なく
とも一方の隣のトラックに前記所定の記録波形のパラメ
ータで前記テスト信号を記録した後、前記記録波形決定
手段が前記テストトラックに記録された前記テスト信号
を再生するものであることを特徴とする。
【0027】この装置により、クロスイレーズの影響が
少なくかつ最適な記録波形のパラメータで実際の情報信
号を記録することができ、より精密な情報信号の記録が
可能になるという効果が得られる。
【0028】また、本発明に係る第2の光学的情報記録
再生装置については、前記テスト信号および前記情報信
号の記録再生時にトラッキングを制御するトラッキング
サーボ制御手段と、前記トラッキングサーボ制御手段に
所定のオフトラック量を印加するオフトラック量制御手
段とを備え、前記オフトラック量印加手段は第1のオフ
トラック量OT1でオフトラックさせて、前記記録手段
がテストトラックに前記テスト信号を記録した後、前記
オフトラック量印加手段は第2のオフトラック量OT2
でオフトラックさせて、前記記録手段は前記テストトラ
ックの少なくとも一方の隣のトラックに前記所定の記録
波形のパラメータで前記テスト信号を記録するものであ
って、前記第1のオフトラック量OT1について、前記
テストトラックの中央から前記少なくとも一方のトラッ
ク方向へのずれ量を正方向と定義し、前記第2のオフト
ラック量OT2について、前記少なくとも一方のトラッ
クから前記テストトラックの中央方向へのずれ量を正方
向と定義した場合、OT1+OT2>0であることがよ
り好ましい。
【0029】この装置により、クロスイレーズの生じや
すい条件でテスト記録を行うので、実際の情報記録時に
ディスクの偏心等に起因してオフトラックが生じても、
精密な情報信号の記録が維持できる。
【0030】また、本発明に係る第3の光学的情報記録
再生装置は、書き換え可能な光学的情報記録媒体上に情
報信号を記録する前に、前記光学的情報記録媒体上のテ
ストトラックにテスト記録する光学的情報記録再生装置
であって、情報信号を変調して記録データ信号とする変
調手段と、テスト信号を記録データ信号として生成する
テスト信号発生手段と、前記記録データ信号を所定個数
および所定幅の記録パルスに変換する記録信号生成手段
と、前記記録パルスのファーストパルスエッジ位置およ
びラストパルスエッジ位置を調整する記録パルスエッジ
調整手段と、調整された前記ファーストパルスエッジ位
置および前記ラストパルスエッジ位置に基づいてレーザ
を駆動し前記光学的情報記録媒体にテスト信号または情
報信号のいずれかを記録する記録手段と、前記テストト
ラックに記録された前記テスト信号を再生し、再生した
前記テスト信号の測定結果に基づき最適な前記ファース
トパルスエッジ位置および前記ラストパルスエッジ位置
を決定する記録波形決定手段とを備え、前記記録手段が
テストトラックに前記テスト信号を記録し、前記記録手
段が前記テストトラックの少なくとも一方の隣のトラッ
クに前記テスト信号を記録した後、前記記録波形決定手
段がテストトラックに記録された前記テスト信号を再生
するものであることを特徴とする。
【0031】この装置により、クロスイレーズの影響を
含めた状態でファーストパルスエッジ位置およびラスト
パルスエッジ位置を調整するので、クロスイレーズが生
じた場合に起こる記録マークのエッジ位置のずれを補償
した状態で記録される。その結果、情報をエラーなく再
生でき、より精密な情報信号の記録が可能になるという
効果が得られる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
をさらに具体的に説明する。
【0033】(実施の形態1)本実施形態は、最適なオ
フトラック量を求める目的で行うテスト記録に関する形
態である。図1は本発明の実施の形態1に係る記録再生
装置の概略構成を示すブロック図である。本実施形態に
係る記録再生装置の基本的な構成について、図1を用い
て説明する。
【0034】本記録再生装置は光ディスク101を回転
させるスピンドルモーター109と、レーザ光源(図示
せず)を備えて光ディスク101の所望の箇所にレーザ
光を集束させる光ヘッド107とを備えている。この記
録再生装置全体の動作は、システム制御回路102によ
って制御される。
【0035】上記記録再生装置は、記録再生時に光ヘッ
ド107に対してトラッキング制御を行うトラッキング
サーボ制御部108と、そのトラッキングサーボ制御部
に対し所定のオフトラック量を与え、光ヘッド107に
対してオフトラック動作をさせるオフトラック量印加部
113とを備えている。
【0036】上記記録再生装置は、記録情報を所定の変
調則に従って変調し2値化された記録データ信号とする
変調部104を備え、テスト記録時に各種のテスト信号
を記録データ信号として生成するテスト信号発生部10
3を備えている。また、記録データ信号に応じて記録パ
ルスを発生させる記録信号生成部105とを備えてい
る。また、記録手段として、記録パルスに基づき光ヘッ
ド107内のレーザ光源を駆動させる電流を変調するた
めのレーザ駆動部106が設けられている。
【0037】また、上記記録再生装置は、オフトラック
量決定手段として、光ディスク101からの反射光に基
づく再生信号の波形処理(イコライジングなど)を行う
再生信号処理部110と、波形処理された信号から再生
情報を復調するための復調部111、再生信号のBER
(ビットエラーレートともいう)を測定するBER測定
部とを備えている。そして測定したBER値に基づき、
最適なオフトラック量の決定はシステム制御回路102
でなされる。
【0038】次に、図2〜図4を用いて図1に示す記録
再生装置の動作について説明する。
【0039】図2は本発明の実施の形態1の動作を示す
フローチャートである。図3は本実施形態にてトラック
に記録された記録マークの状態を示す図である。本実施
形態ではグルーブトラックに情報信号を記録している。
【0040】テスト記録時には、まず光ヘッド107が
光ディスク101上のテストトラックにシークし(ステ
ップ201)、システム制御部102がオフトラック量
印加部113に対してオフトラック量の初期値を設定
し、その設定値に基づいてトラッキングサーボ制御部1
08が光ヘッド107に対しオフトラック動作をさせる
(ステップ202)。この初期値は、例えばオフトラッ
ク量の可変範囲の最小値とする。
【0041】そしてテスト信号発生部103から、オフ
トラック量決定用のテスト信号を記録データ信号として
送出する。ここで、テスト信号は例えばランダム信号と
する。この記録データ信号を記録信号生成部105で記
録パルスに変換し、レーザ駆動回路106でレーザの駆
動電流を変調してテストトラックへ記録する(ステップ
203)。このときのテストトラックへの記録状態は図
3(a)のようになり、トラック中央からオフトラック
量OTだけずれた位置に記録マークが形成される。
【0042】次にテストトラックの隣のトラックに移動
して(ステップ204)同様にテスト信号を記録する
(ステップ205)。このときのトラックへの記録状態
は図3(b)のようになり、この場合もオフトラック量
OTだけずれた位置に記録マークが形成される。もう一
つの隣のトラックに移動して(ステップ206)同様に
テスト信号を記録する(ステップ207)。このときの
トラックへの記録状態は図3(c)のようになり、オフ
トラック量OTだけずれた位置に記録マークが形成され
る。これら隣接トラックの記録により、中央のテストト
ラックはクロスイレーズの影響を受ける。その後、その
テストトラックに戻る(ステップ208)。
【0043】テスト信号の記録後は、光ヘッド109で
テストトラックを再生し、再生信号処理部110により
再生信号に対しイコライズと2値化をする。そして復調
部111で再生情報を復調し、BER測定部112にて
元のテスト信号の情報と比較して再生信号のビットエラ
ーレートを求める(ステップ209)。このビットエラ
ーレートの測定値は、システム制御回路102内のメモ
リに蓄積しておく(ステップ210)。オフトラック量
を段階的に増加させて(ステップ212)、上記203
〜210までのステップをオフトラック量の調整範囲内
で繰り返す(ステップ211)。
【0044】そしてシステム制御部102にて各オフト
ラック量に対するビットエラーレートの値を比較する
(ステップ213)。図4にオフトラック量とビットエ
ラーレートとの関係を表すグラフを示す。ここでビット
エラーレートが最小となるオフトラック量を最適オフト
ラック量としてトラッキングサーボ制御部108に対し
て設定し(ステップ214)、テスト記録を終了する。
なお、最適オフトラック量はBERが一定のしきい値B
ERth以下となるオフトラック量OTminとOTmaxの中
点の値としても求めてもよい。
【0045】以上の方法により、クロスイレーズの影響
の最も少ないオフトラック量で実際の情報信号を記録す
ることができる。
【0046】以上述べたように本実施形態に係る光学的
情報記録再生方法は、オフトラック量を変化させて複数
のトラックにテスト信号を記録し、先に記録したトラッ
クのビットエラーレートの測定値を元にして最適なオフ
トラック量を求め、実際の情報信号を記録するので、ク
ロスイレーズの影響を最小にして情報信号を記録するこ
とができ、より精密な情報信号の記録が可能になるとい
う点で優れた効果が得られる。
【0047】なお、本実施形態ではトラックがグルーブ
のみである場合について述べたが、ランドとグルーブの
両方のトラックについてそれぞれ最適なオフトラック量
を求める場合についても適用できる。この場合のテスト
トラックおよび隣接したトラックへの記録状態を図3
(c)に対応する状態で示すと、テストトラックがグル
ーブの場合は図5、ランドの場合は図6のようになる。
それぞれ、グルーブではOTG、ランドではOTLだけオ
フトラック量を与えている。
【0048】このような場合には、グルーブとランドと
で独立にオフトラック量を設定して上記のテスト記録を
行い、BERを測定して、それぞれについて最適なオフ
トラック量を決定することになる。図7はグルーブおよ
びランドのオフトラック量とBERとの関係を示した等
高線図である。図7(a)はテストトラックがグルーブ
の場合、(b)はランドの場合をそれぞれ示している。
【0049】また、図8(a)はランドとグルーブでオ
フトラック量を同極性方向に変化させた場合、(b)は
逆極性方向に変化させた場合のトラックへの記録状態を
示している。
【0050】グルーブとランドとではトラッキングの極
性を反転させるため、オフトラック量の極性は逆にな
る。例えばグルーブでオフトラック量の極性が正でディ
スクの外周方向へオフトラックする場合、ランドではオ
フトラック量の極性が正で内周方向へオフトラックする
ことになる。従って、グルーブおよびランドのオフトラ
ック量を同極性方向に増加または減少させると、グルー
ブの記録マークとランドの記録マークが互いに接近する
ため、クロスイレーズが顕著に生じてBERが悪化す
る。
【0051】一方、それぞれのオフトラック量を逆極性
方向に変化させると、グルーブの記録マークとランドの
記録マークはおおよそ一定間隔を保ったままオフトラッ
クするので、クロスイレーズによるBERの悪化は小さ
い。ただし、ランドとグルーブとの間のいわゆる溝壁付
近までオフトラックすると、マークの形成が不安定にな
るためにBERは悪化する。
【0052】このようにして、ランドとグルーブの両方
のトラックに情報信号を記録するときには、テストトラ
ックの測定結果に基づいて求めた図7(a)および
(b)の関係を用いて、ランドとグルーブとのいずれの
テストトラックでもBERが小さくなる点に対応するオ
フトラック量を最適オフトラック量として決定すること
になる。そうすれば、ランドとグルーブのいずれについ
てもクロスイレーズの影響を最小にして情報信号を記録
することができ、より精密な情報信号の記録が可能にな
るという点で優れた効果が得られる。
【0053】なお本実施形態については、求めた最適な
オフトラック量を光ディスクの所定の領域または記録再
生装置内に備える記憶部に記憶させておくことが好まし
い。また、テスト記録時には上記のオフトラック量を光
ディスクの所定の領域または記録再生装置内に備える記
憶部から読み出して初期値とすることが好ましい。この
形態により、光ディスクまたは記録再生装置固有の初期
値からテスト記録をスタートさせることができるので、
より早く最適値を求めることができ、テスト記録をより
短い時間で終了させることができる。
【0054】また本発明の各実施形態については、一定
数のセクタごとまたは一定数のトラックごとにオフトラ
ック量を段階的に変化させて一度に記録し、隣接するト
ラックに対し同様にしてオフトラック量を一度に記録し
てから、元のトラックに戻って上記の各パラメータごと
のBERを一度に測定するものであっても良い。この形
態では、テスト記録に要する時間をより短くすることが
できるのでより好ましい。
【0055】(実施の形態2)本実施形態は、最適な記
録パワーを求める目的で行うテスト記録に関する形態で
ある。図9は本発明の実施の形態2に係る記録再生装置
の概略構成を示すブロック図である。
【0056】図9の構成で、実施の形態1における図1
と異なるのは、レーザ駆動部に対して記録パワーを設定
する記録パワー設定部902を設けている点と、記録再
生装置全体を制御するとともに、記録パワー設定部90
2を制御し最適記録パワーを決定するシステム制御部9
01を設けている点である。
【0057】次に、図10〜図11を用いて図9に示す
記録再生装置の動作について説明する。図10は本発明
の実施の形態2の動作を示すフローチャートである。図
11は本実施形態でのトラックへの記録状態を示す図で
ある。
【0058】テスト記録時には、まず光ヘッド107が
光ディスク101上のテストトラックにシークし(ステ
ップ1001)、システム制御部901が記録パワー設
定部902における記録パワーの初期値と、オフトラッ
ク量印加部113におけるテストトラックでのオフトラ
ック量を決定する(ステップ1002)。記録パワーの
初期値は、例えば記録パワーの可変範囲の最小値とす
る。テストトラックでのオフトラック量は本実施形態で
はOT1とする。ここでOT1は、図11(a)に示す
ようにテストトラックの中央からのずれ量を表し、後で
テスト信号を記録する隣のトラックへの方向を正と定義
する。
【0059】図12は、記録パルス列と、光ディスク1
01上のトラック1204に形成される記録マーク12
05の例を示している。記録パルス列はファーストパル
ス1201、サブパルス列1202、ラストパルス12
03からなり、本実施形態では各パルスのピーク値であ
る記録パワーのレベルを変化させている。
【0060】そしてテスト信号発生部103から、記録
パワー決定用のテスト信号を記録データ信号として送出
する。ここで、テスト信号は例えばランダム信号とす
る。この記録データ信号を記録信号生成部105で記録
パルスに変換し、レーザ駆動回路106でレーザの駆動
電流を変調してテストトラックへ記録する(ステップ1
003)。このときのテストトラックへの記録状態は図
11(a)のようになる。
【0061】次にテストトラックの隣のトラックに移動
して(ステップ1004)、オフトラック量印加部11
3におけるオフトラック量をOT2に設定して(ステッ
プ1005)同様にテスト信号を記録する(ステップ1
006)。このときのトラックへの記録状態は図11
(b)に示すようになる。ここでOT2は、図11
(b)に示すようにテストトラックの隣のトラックの中
央からのずれ量を表し、テストトラックへの方向を正と
定義する。
【0062】このときのオフトラック量は元のテストト
ラックに近づける方向とする。すなわち、OT1+OT
2>0となるようにすることがより好ましい。これは、
クロスイレーズの生じやすい条件でテスト記録を行うこ
とになるので、実際の情報記録時にディスクの偏心等に
起因してオフトラックが生じても、精密な情報信号の記
録が維持できる利点があるためである。
【0063】そして元のテストトラックに戻り(ステッ
プ1007)オフトラック量を初期値に戻す(ステップ
1008)。
【0064】テスト信号の記録後は、光ヘッド107で
該当のトラックを再生し、再生信号処理部110により
再生信号に対しイコライズと2値化をする。そして復調
部111で再生情報を復調し、BER測定部112にて
元のテスト信号の情報と比較して再生信号のビットエラ
ーレートを求める(ステップ1009)。このビットエ
ラーレートの測定値は、システム制御回路901内のメ
モリに蓄積しておく(ステップ1010)。記録パワー
を段階的に増加させて(ステップ1012)、上記10
03〜1010までのステップを記録パワーの調整範囲
内で繰り返す(ステップ1011)。
【0065】そしてシステム制御部901にて各記録パ
ワーに対するビットエラーレートの値を比較する(ステ
ップ1013)。図13に記録パワーとビットエラーレ
ートとの関係を表すグラフを示す。また、図13のグラ
フでの(a)(b)(c)それぞれの記録パワーにおい
て記録トラック上に形成される記録マークの形状を図1
4に示す。(a)では記録パワーが低く形成されるマー
クが細いために隣接トラックからの影響は小さいが、記
録マーク自身のジッタが悪くなり、結果的にビットエラ
ーレートは悪くなる。(c)では記録パワーが高く記録
マークが太いために記録マーク自身のジッタは良いがク
ロスイレーズの影響が大きいので隣接トラックに記録し
た後にはジッタが悪くなり、ビットエラーレートも悪化
する。(b)は記録マーク自身のジッタと隣接トラック
からのクロスイレーズの影響とのバランスが取れた点
で、最もビットエラーレートが良好な値になる。
【0066】このビットエラーレートが最小となる記録
パワーを最適記録パワーとして記録パワー設定部902
に対して設定し(ステップ1014)、テスト記録を終
了する。
【0067】以上の方法により、クロスイレーズの影響
の最も少ない記録パワーで実際の情報信号を記録するこ
とができる。なお、最適記録パワーはBERが一定のし
きい値BERth以下となる記録パワーPpminとPpmax
の中点の値としても求めてもよい。
【0068】以上述べたように本実施形態に係る光学的
情報記録再生方法は、記録パワーを変化させ、クロスイ
レーズの影響が大きくなるオフトラック量にして複数の
トラックにテスト信号を記録し、先に記録したトラック
のビットエラーレートが最小となる記録パワーを最適な
記録パワーとして実際の情報信号を記録するので、クロ
スイレーズの影響を最小にして情報信号を記録すること
ができ、より精密な情報信号の記録が可能になるという
点で優れた効果が得られる。
【0069】また、テストトラックと隣のトラックでの
オフトラックを互いに接近する方向にして記録すること
により、クロスイレーズの生じやすい条件でテスト記録
を行うことになるので、実際の情報記録時にディスクの
偏心等に起因してオフトラックが生じても、精密な情報
信号の記録が維持できるという点で優れた効果が得られ
る。
【0070】なお、本実施形態では最適な記録パワーを
決定したが、図15に示すように消去パワー設定部15
02を設ければ、最適な消去パワーを決定することも可
能である。
【0071】また、図16に示すような記録パルス列で
記録する場合、図17のようにサブパルス間パワー設定
部1702を設ければ、最適なサブパルス間パワーを決
定することもできる。ここでサブパルス間パワーは、フ
ァーストパルス1601とサブパルス1602の間、サ
ブパルス1602同士の間、およびサブパルス1602
とラストパルス1603の間のパワーレベルを表す。
【0072】また、図18に示すような記録パルス列で
記録する場合、図19のようにサブパルスデューティ設
定部1902を設ければ、最適なサブパルスデューティ
を決定することも可能である。ここでサブパルスデュー
ティは、サブパルス1802のパルス幅とパルス間との
比を表している。
【0073】なお本実施形態については、求めた最適な
記録パワー、消去パワー、サブパルス間パワー、サブパ
ルスデューティのいずれかを光ディスクの所定の領域ま
たは記録再生装置内に備える記憶部に記憶させておくこ
とが好ましい。また、テスト記録時には上記の記録パワ
ー、消去パワー、サブパルス間パワー、サブパルスデュ
ーティのいずれかを光ディスクの所定の領域または記録
再生装置内に備える記憶部から読み出して初期値とする
ことが好ましい。この形態により、光ディスクまたは記
録再生装置固有の初期値からテスト記録をスタートさせ
ることができるので、より早く最適値を求めることがで
き、テスト記録をより短い時間で終了させることができ
る。
【0074】また本発明の各実施形態については、一定
数のセクタごとまたは一定数のトラックごとに記録パワ
ー、消去パワー、サブパルス間パワー、サブパルスデュ
ーティのいずれかを段階的に変化させて一度に記録し、
隣接するトラックに対し同様にしてオフトラック量、記
録パワー、消去パワー、サブパルス間パワー、サブパル
スデューティのいずれかを一度に記録してから、元のト
ラックに戻って上記の各パラメータごとのBERを一度
に測定するものであっても良い。この形態では、テスト
記録に要する時間をより短くすることができるのでより
好ましい。
【0075】(実施の形態3)本実施形態は、クロスイ
レーズの影響を含めた状態で記録パルスの各エッジ位置
を決定する目的で行う、テスト記録に関する形態であ
る。図20は本発明の実施の形態3に係る記録再生装置
の概略構成を示すブロック図である。
【0076】図20の構成で、実施の形態1における図
1と異なるのは、記録信号生成部105からの記録パル
スに対してファーストパルスエッジ位置およびラストパ
ルスエッジ位置を調整する記録パルスエッジ位置調整部
2002を設けている点である。この記録パルスエッジ
調整部2002は、ファーストパルスおよびラストパル
スそのものの位置を変化させてエッジ位置を調整する手
段であってもよいし、ファーストパルスの前端エッジ位
置およびラストパルスの後端エッジ位置を変化させて
(この場合、それぞれファーストパルスの幅およびラス
トパルスの幅が変化する)エッジ位置を調整する手段で
あってもよい。
【0077】また、再生信号の前後端エッジのタイミン
グを検出するエッジタイミング検出部2003を設けて
いる点である。さらに、記録再生装置全体を制御すると
ともに、記録パルスエッジ位置調整部2002を制御し
最適な各エッジ位置を決定するシステム制御部2001
を設けている点である。
【0078】次に、図21および図22を用いて図20
に示す記録再生装置の動作について説明する。図21は
本実施形態の動作を示すフローチャートである。図22
は本実施形態の一部分の例である、前スペース長5T−
自己マーク長3Tの組み合わせ(すなわちマーク−スペ
ースの組み合わせテーブルの一要素)での前端パルスエ
ッジ位置の補正量を求める動作を説明する図である。こ
こでTはチャネルクロック周期を表す。
【0079】図22において、(a)は記録パルスエッ
ジ位置決定用テスト信号(記録データ信号)波形、
(b)はレーザを駆動する記録パルス波形、(c)は上
記記録パルスエッジ位置決定用テスト信号が記録された
後のトラックの状態、(d)は隣接するトラックにも記
録パルスエッジ位置決定用テスト信号が記録された後の
元のトラックの状態、(e)はその元のトラックを再生
したときの再生信号波形、(f)は再生信号の2値化信
号波形である。
【0080】テスト記録時には、まず、システム制御部
2001の命令に基づいて光ヘッド107が光ディスク
101上の所定のテストトラックにシークする(ステッ
プ2101)。システム制御回路2001はファースト
パルスエッジ位置およびラストパルスエッジ位置の初期
値(すなわち、記録再生装置があらかじめ備える値)を
記録パルスエッジ調整回路2002に設定する(ステッ
プ2102)。
【0081】テスト信号発生部103からの記録パルス
エッジ位置決定用テスト信号を記録信号生成回路105
へ送出する。記録パルスエッジ位置決定用テストパター
ン信号は組み合わせテーブル上の各要素の調整に対応し
た特定の周期を有する記録データ信号である。この信号
波形が図22(a)に相当する。
【0082】記録信号生成部105は、この記録データ
信号を記録パルス列に変換する。レーザ駆動部106
は、記録パルスエッジ調整部2002を経た、図22
(b)のような記録パルス列に基づいてレーザの駆動電
流を変調することにより、テスト記録をテストトラック
へ行う(ステップ2103)。記録後、テストトラック
の状態は図22(c)に示すようになり、トラック22
02には記録マーク2203が記録される。
【0083】そして、テストトラックの次のトラックに
移動して(ステップ2104)同様にテスト信号を記録
し、(ステップ2105)、元のテストトラックに戻る
(ステップ2106)。隣接記録後のテストトラックの
状態は図22(d)に示すようになる。クロスイレーズ
のために記録マーク2204は一部が削られた状態にな
っている。
【0084】記録パルスエッジ位置決定用テストパター
ン信号の記録後は、光ヘッド107でテストトラックを
再生する。再生信号の波形は図22(e)に示すように
なり、記録マーク2204が削られた状態になっている
ため、再生信号では見かけ上、記録マークの前端エッジ
が後に、後端エッジが前にシフトした波形となってい
る。再生信号処理部110が、再生信号のイコライズと
2値化とを行う。2値化後の波形は図22(f)に示す
ようになる。そしてエッジタイミング検出部2003
が、2値化信号をスライスし、信号反転間隔を検出し
て、記録マークエッジ間隔を測定する(ステップ210
7)。
【0085】図22に示す例では、同図(f)に示す2
値化信号の立ち上がりタイミングの間隔xを測定する。
測定された記録マークエッジ間隔は、システム制御回路
2001内のエッジ間隔蓄積メモリに蓄積される。シス
テム制御回路2001が、このメモリに蓄積されている
マークエッジ間隔の測定値の平均を算出する(ステップ
2108)。
【0086】マークエッジ間隔の平均値と記録パルスエ
ッジ位置決定用テスト信号のエッジ間隔(すなわち、記
録パルスエッジ位置決定用テストパターン信号の信号反
転間隔)との差分(すなわちマークエッジのずれ量)を
求める(ステップ2109)。図21の例では、理想的
な信号反転間隔時間である15Tとxとの差分を算出す
る。そしてその差分が一定値より小さいか否かを判断す
る(ステップ2110)。この場合の一定値には、例え
ば記録パルスエッジ調整部2002におけるファースト
パルスエッジ位置またはラストパルスエッジ位置の調整
単位時間(すなわち、調整ステップ)を用いる。
【0087】差分が一定値より大きい場合には、上記の
差分をもとにファーストパルスエッジ位置またはラスト
パルスエッジ位置を決定し、その決定したエッジ位置を
記録パルスエッジ調整部2002に設定する(ステップ
2111)。図22の例では、3Tの記録パルス220
1のファーストエッジ位置を決定する(なお、この例で
は3Tの記録パルスはファーストパルスとラストパルス
を重ねて単一のパルスで記録する形態となっている)。
そして再度ステップ2103からの工程を繰り返す。
【0088】差分が一定値より小さい場合には、記録パ
ルスエッジ調整部2002で設定しているファーストパ
ルスエッジ位置またはラストパルスエッジ位置が、所望
の位置に最も近いことに相当する。したがって、システ
ム制御回路2001は設定中のエッジ位置(図21の例
では前スペース長5T−自己マーク長3Tの組み合わせ
テーブルでのファーストパルスエッジ位置の要素)をエ
ッジ位置情報としてシステム制御回路2001内のテー
ブル登録メモリに登録し(ステップ2112)、この組
み合わせテーブルの要素に対するテスト記録を終了す
る。
【0089】そして次の組み合わせテーブルの要素に対
応する記録パルスエッジ位置決定用テストパターン信号
に切り替えて(ステップ2113)、再度ステップ21
02からの工程を繰り返す。すべての組み合わせテーブ
ルの要素に対してステップ2102からステップ201
3までを繰り返したか否かを判断し(ステップ211
4)、すべての要素についてエッジ位置の設定と登録が
終了した後テスト記録を終了する。
【0090】以降、実際に情報信号を記録するときに
は、変調部104を経た情報信号に基づいて、記録パル
スを生成する。そして記録パルスエッジ調整部2002
で設定されたファーストパルスエッジ位置およびラスト
パルスエッジ位置に従って記録を行う。
【0091】また、ディスクへの情報の記録はディスク
上のデータ記録領域の最内周または最外周から連続的に
行う。そうすれば、情報を再生するトラックは常に次の
トラックからのクロスイレーズの影響を受けた状態で再
生されることになる。しかしながら本実施形態では、テ
スト記録においてすでにクロスイレーズ影響を含めた状
態でファーストパルスのエッジ位置およびラストパルス
のエッジ位置を補償しているので、トラックには理想的
なエッジ位置で記録マークを形成することができ、その
結果エラーなく情報を再生することができる。
【0092】また本実施形態では、クロスイレーズの影
響も含めて記録パルスの各エッジ位置を設定している。
そのため、情報の記録を連続的に行った場合、最後のト
ラックはクロスイレーズの影響を含んでいないため、記
録マークのエッジ位置が最適な位置からずれてしまう。
この課題に対しては以下のようにすれば対処できる。す
なわち実際に情報を記録するときに、情報信号の最後に
少なくとも1周以上のダミーの情報信号を記録すれば、
情報を記録した最後のトラックについてもクロスイレー
ズされる。したがって、最後のトラックに対してもクロ
スイレーズの状態を同一にしておくことができ、エラー
なく再生できる点でより好ましい形態となる。
【0093】以上述べたように本実施形態に係る光学的
情報記録再生方法は、クロスイレーズの影響を含めた状
態で、ファーストパルスエッジ位置およびラストパルス
エッジ位置を調整するので、クロスイレーズが生じた場
合に起こる記録マークのエッジ位置のずれを補償した状
態で記録される。その結果、情報をエラーなく再生で
き、より精密な情報信号の記録が可能になるという点で
優れた効果が得られる。
【0094】なお本実施形態については、求めた最適な
ファーストパルスエッジ位置およびラストパルスエッジ
位置のいずれかを光ディスクの所定の領域または記録再
生装置内に備える記憶部に記憶させておくことが好まし
い。また、テスト記録時には上記のファーストパルスエ
ッジ位置およびラストパルスエッジ位置のいずれかを光
ディスクの所定の領域または記録再生装置内に備える記
憶部から読み出して初期値とすることが好ましい。この
形態により、光ディスクまたは記録再生装置固有の初期
値からテスト記録をスタートさせることができるので、
より早く最適値を求めることができ、テスト記録をより
短い時間で終了させることができる。
【0095】また本発明の各実施形態については、一定
数のセクタごとまたは一定数のトラックごとにファース
トパルスエッジ位置およびラストパルスエッジ位置のい
ずれかを段階的に変化させて一度に記録し、隣接するト
ラックに対し同様にしてファーストパルスエッジ位置お
よびラストパルスエッジ位置のいずれかを一度に記録し
てから、元のトラックに戻って上記の各パラメータごと
のBERを一度に測定するものであっても良い。この形
態では、テスト記録に要する時間をより短くすることが
できるのでより好ましい。
【0096】なお本発明の実施の形態1、2について
は、クロスイレーズされた後のトラックのビットエラー
レートをBER測定部で測定するものとしたが、BER
測定部の代わりにジッタ測定部を設け、テストトラック
のジッタを測定するものとしても良い。また、テスト信
号としてランダムパターンの代わりに単一周期信号を用
い、BER測定部の代わりに再生信号振幅測定部を設け
てテストトラックの再生信号振幅を測定するものとして
も良い。再生信号の品質が測定できるものであれば、い
ずれの手段であっても良い。
【0097】また、本実施形態においては、記録マーク
のエッジ間隔の測定をエッジタイミング検出回路で行
い、測定したエッジ間隔の蓄積および平均値の算出をシ
ステム制御回路にて行ったが、これらの処理を、例えば
タイムインターバルアナライザ等の、本記録再生装置の
外部の測定器にて行ってもよい。
【0098】なお、本発明の実施の形態1については、
再生信号品質を測定するトラックの両側のトラックにテ
スト記録するものとしたが、片側のトラックであっても
よい。
【0099】同様に本発明の実施の形態2、3について
は片側にテスト記録したが、両側であっても良い。ただ
し、実施の形態3では、ディスクへの情報の記録をディ
スク上のデータ記録領域の最内周または最外周から連続
的に行う場合には片側(すなわち次)のトラックのみに
テスト記録する方が、実際の情報の記録と同様の状態で
テスト記録できるのでより好ましい。
【0100】また本発明の各実施形態については、求め
た最適なオフトラック量、記録パワー、サブパルス間パ
ワー、サブパルスデューティ、ファーストパルスエッジ
位置およびラストパルスエッジ位置のいずれかを光ディ
スクの所定の領域または記録再生装置内に備える記憶部
に記憶させておくことが好ましい。また、テスト記録時
には上記のオフトラック量、記録パワー、サブパルス間
パワー、サブパルスデューティ、ファーストパルスエッ
ジ位置およびラストパルスエッジ位置のいずれかを光デ
ィスクの所定の領域または記録再生装置内に備える記憶
部から読み出して初期値とすることが好ましい。この形
態により、光ディスクまたは記録再生装置固有の初期値
からテスト記録をスタートさせることができるので、よ
り早く最適値を求めることができ、テスト記録をより短
い時間で終了させることができる。
【0101】また、上記の各実施形態においてはテスト
信号を発生させるためにテスト信号生成回路を設けた
が、システム制御回路から特定の情報信号を発生させて
変調した信号をテスト信号としても良い。これにより、
テスト信号生成回路を別途設ける必要がなくなるので、
装置の小型化を図れる。さらに、このテスト信号にエラ
ー訂正符号の付加やインターリーブ処理が行われたもの
でもよい。
【0102】また、上記の光ディスクは相変化材料、光
磁気材料や色素材料等、記録マークと非マーク部(スペ
ース部)で光学的特性の異なる媒体であればいずれも上
記の方法を適用することができる。
【0103】また、上記の変調方式、各パルスの長さ・
位置、テストパターン信号の周期等は本実施形態で示し
たものに限るわけではなく、記録条件や媒体に応じて適
切なものを設定することが可能なことは言うまでもな
い。
【0104】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の光学的情報
記録方法によれば、オフトラック量を変化させて複数の
トラックにテスト信号を記録し、先に記録したトラック
のビットエラーレートが最小となるオフトラック量を最
適なオフトラック量として実際の情報信号を記録するの
で、クロスイレーズの影響を最小にして情報信号を記録
することができ、より精密な情報信号の記録が可能にな
る。
【0105】また本発明の光学的情報記録方法によれ
ば、記録パワーを変化させ、クロスイレーズの影響が大
きくなるオフトラック量にして複数のトラックにテスト
信号を記録し、先に記録したトラックのビットエラーレ
ートが最小となる記録パワーを最適な記録パワーとして
実際の情報信号を記録するので、クロスイレーズの影響
を最小にして情報信号を記録することができ、より精密
な情報信号の記録が可能になる。
【0106】また本発明の光学的情報記録方法によれ
ば、サブパルス間パワーを変化させて複数のトラックに
テスト信号を記録し、先に記録したトラックのビットエ
ラーレートが最小となるサブパルス間パワーを最適なオ
フトラック量と実際の情報信号を記録するので、クロス
イレーズの影響を最小にして情報信号を記録することが
でき、より精密な情報信号の記録が可能になる。
【0107】また本発明の光学的情報記録方法によれ
ば、サブパルスデューティを変化させて複数のトラック
にテスト信号を記録し、先に記録したトラックのビット
エラーレートが最小となるサブパルスデューティを最適
なオフトラック量と実際の情報信号を記録するので、ク
ロスイレーズの影響を最小にして情報信号を記録するこ
とができ、より精密な情報信号の記録が可能になる。
【0108】さらに本発明の光学的情報記録方法によれ
ば、クロスイレーズの影響を含めた状態でファーストパ
ルスエッジ位置およびラストパルスエッジ位置を調整す
るので、クロスイレーズが生じた場合に起こる記録マー
クのエッジ位置のずれを補償した状態で記録される。そ
の結果、情報をエラーなく再生でき、より精密な情報信
号の記録が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る記録再生装置の構
成を示すブロック図
【図2】前記実施の形態1に係る記録再生装置の動作を
説明するフローチャート
【図3】前記実施の形態1に係るトラックへの記録状態
を示す図
【図4】前記実施の形態1に係るオフトラック量とビッ
トエラーレートとの関係を示す図
【図5】前記第1の別の実施形態に係るトラックへの記
録状態を示す図
【図6】前記第1の別の実施形態に係るトラックへの記
録状態を示す図
【図7】前記第1の別の実施形態に係るオフトラック量
とビットエラーレートとの関係を示す図
【図8】前記第1の別の実施形態に係るトラックへの記
録状態を示す図
【図9】本発明の実施の形態2に係る記録再生装置の構
成を示すブロック図
【図10】前記実施の形態2に係る記録再生装置の動作
を説明するフローチャート
【図11】前記実施の形態2に係るトラックへの記録状
態を示す図
【図12】前記実施の形態2において、 (a)記録データ信号として送出したテスト信号の波形
の一部を説明する図 (b)記録データ信号で記録した後のトラック上におけ
る記録マークの状態を示す図
【図13】前記実施の形態2に係る記録パワーとビット
エラーレートとの関係を示す図
【図14】前記実施の形態2において、記録パワーと記
録マーク形状との関係を示す図
【図15】前記第2の別の実施形態に係る記録再生装置
の構成を示すブロック図
【図16】前記第2の別の実施形態において、 (a)記録データ信号として送出したテスト信号の波形
の一部を説明する図 (b)記録データ信号で記録した後のトラック上におけ
る記録マークの状態を示す図
【図17】前記第2の別の実施形態に係る記録再生装置
の構成を示すブロック図
【図18】前記第2の別の実施形態において、 (a)記録データ信号として送出したテスト信号の波形
の一部を説明する図 (b)記録データ信号で記録した後のトラック上におけ
る記録マークの状態を示す図
【図19】前記第2の別の実施形態に係る記録再生装置
の構成を示すブロック図
【図20】本発明の実施の形態3に係る記録再生装置の
構成を示すブロック図
【図21】前記実施の形態3に係る記録再生装置の動作
を説明するフローチャート
【図22】前記実施の形態3において、ファーストパル
スエッジ位置を補正する一例を示す説明図 (a)記録パルスエッジ位置決定用テスト信号(記録デ
ータ信号)波形を示す図 (b)レーザを駆動する記録パルス波形を示す図 (c)上記記録パルスエッジ位置決定用テスト信号が記
録された後のトラックの状態を示す図 (d)隣接するトラックにも記録パルスエッジ位置決定
用テスト信号が記録された後の元のトラックの状態を示
す図 (e)元のトラックを再生したときの再生信号波形を示
す図 (f)再生信号の2値化信号波形を示す図
【符号の説明】
101 光ディスク 102,901,1501,1701,1901,20
01 システム制御回路 103 テスト信号発生部 104 変調部 105 記録信号生成部 106 レーザ駆動回路 107 光ヘッド 108 トラッキングサーボ制御部 109 スピンドルモーター 110 再生信号処理部 111 復調部 112 BER測定部 113 オフトラック量印加設定部 902 記録パワー設定部 601,1201,1601,1801 ファーストパ
ルス 602,1202,1602,1802 サブパルス 603,1203,1603,1803 ラストパルス 801,1204,1604,1804,2202 ト
ラック 302,502,802,1102,1205,140
2,1605,1805,2203 記録マーク 301,501,1101,1401,2202 テス
トトラック 303,503,1103,1403,2205 隣接
トラック 1502 消去パワー設定部 1702 サブパルス間パワー設定部 1902 サブパルスデューティ設定部 2002 記録パルスエッジ調整回路 2003 エッジタイミング検出部 2201 3T記録パルス 2204 クロスイレーズされた記録マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 哲也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D090 AA01 BB05 CC06 EE07 FF02 FF45 JJ12 5D118 AA18 BA01 BB05 BF03 CA13 CB01 CD11

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書き換え可能な光学的情報記録媒体上に情
    報信号を記録する前に、前記光学的情報記録媒体上のテ
    ストトラックにテスト記録する光学的情報記録再生方法
    であって、 所定のオフトラック量でオフトラックさせて、テストト
    ラックにテスト信号を記録するステップ(a−1)と、 前記ステップ(a−1)の後に、前記オフトラック量で
    オフトラックさせて、前記テストトラックの少なくとも
    一方の隣のトラックに前記テスト信号を記録するステッ
    プ(a−2)と、 前記テストトラックの再生信号の品質を測定するステッ
    プ(a−3)と、 前記再生信号の品質に基づいて、最適な前記オフトラッ
    ク量を決定するステップ(a−4)とを備えることを特
    徴とする光学的情報記録再生方法。
  2. 【請求項2】複数のセクタまたはトラックごとに前記オ
    フトラック量を変化させて前記テスト信号を記録し、 前記オフトラック量でオフトラックさせて、前記セクタ
    または前記トラックの少なくとも一方の隣のトラックに
    前記テスト信号を記録し、 前記セクタまたは前記トラックの再生信号の品質を測定
    し、 前記再生信号の品質に基づいて最適なオフトラック量と
    して決定することを特徴とする請求項1に記載の光学的
    情報記録再生方法。
  3. 【請求項3】決定した前記最適なオフトラック量の値を
    前記光学的情報記録媒体の特定の領域に記録しておくこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の光学的情報記
    録再生方法。
  4. 【請求項4】テスト記録を行うに先立って、前記オフト
    ラック量を前記光学的情報記録媒体の特定の領域から読
    み出して、前記テスト記録の初期値とすることを特徴と
    する請求項3に記載の光学的情報記録再生方法。
  5. 【請求項5】書き換え可能な光学的情報記録媒体上に情
    報信号を記録する前に、前記光学的情報記録媒体上のテ
    ストトラックにテスト記録する光学的情報記録再生装置
    であって、 情報信号を変調して記録データ信号とする変調手段と、 テスト信号を記録データ信号として生成するテスト信号
    発生手段と、 前記記録データ信号を所定個数および所定幅の記録パル
    スに変換する記録信号生成手段と、 前記記録パルスに基づきレーザを駆動し前記光学的情報
    記録媒体にテスト信号または情報信号のいずれかを記録
    する記録手段と、 前記テスト信号および前記情報信号の記録再生時にトラ
    ッキングを制御するトラッキングサーボ制御手段と、 前記トラッキングサーボ制御手段に所定のオフトラック
    量を印加するオフトラック量印加手段と、 前記テストトラックに記録された前記テスト信号を再生
    し、再生した前記テスト信号の測定結果に基づき最適な
    オフトラック量を決定するオフトラック量決定手段とを
    備え、 前記オフトラック量印加手段が所定のオフトラック量で
    オフトラックさせて、前記記録手段がテストトラックに
    テスト信号を記録し、 前記オフトラック量印加手段が前記所定のオフトラック
    量でオフトラックさせて、前記記録手段が前記テストト
    ラックの少なくとも一方の隣のトラックに前記テスト信
    号を記録した後、 前記オフトラック量決定手段が前記テストトラックに記
    録された前記テスト信号を再生するものであることを特
    徴とする光学的情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】決定した前記最適なオフトラック量の値を
    前記光学的情報記録装置の有する記憶手段に記憶させて
    おくことを特徴とする請求項5に記載の光学的情報記録
    再生装置。
  7. 【請求項7】テスト記録を行うに先立って、前記オフト
    ラック量を前記光学的情報記録装置の有する記憶手段か
    ら読み出して、前記テスト記録の初期値とすることを特
    徴とする請求項6に記載の光学的情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】テスト記録を装置の調整時に行い、前記テ
    スト記録以降の装置の使用時には、テスト記録にて決定
    した前記最適なオフトラック量を前記光学的情報記録装
    置の有する記憶手段から読み出してオフトラック量を設
    定し、情報の記録再生を行うことを特徴とする請求項6
    に記載の光学的情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】書き換え可能な光学的情報記録媒体上に情
    報信号を記録する前に、前記光学的情報記録媒体上のテ
    ストトラックにテスト記録する光学的情報記録再生方法
    であって、 前記テストトラックに所定の記録波形のパラメータでテ
    スト信号を記録するステップ(b−1)と、 ステップ(b−1)の後に、前記テストトラックの少な
    くとも一方の隣のトラックに前記所定の記録波形のパラ
    メータで前記テスト信号を記録するステップ(b−2)
    と、 前記テストトラックの再生信号の品質を測定するステッ
    プ(b−3)と、 前記再生信号の品質に基づいて、最適な前記記録波形の
    パラメータを決定するステップ(b−4)とを備えるこ
    とを特徴とする光学的情報記録再生方法。
  10. 【請求項10】ステップ(b−1)は、第1のオフトラ
    ック量OT1でオフトラックさせて前記テストトラック
    に所定の記録波形のパラメータでテスト信号を記録し、 ステップ(b−2)は第2のオフトラック量OT2でオ
    フトラックさせて、前記テストトラックの少なくとも一
    方の隣のトラックに前記所定の記録波形のパラメータで
    前記テスト信号を記録し、 前記第1のオフトラック量OT1について、前記テスト
    トラックの中央から前記少なくとも一方のトラック方向
    へのずれ量を正方向と定義し、 前記第2のオフトラック量OT2について、前記少なく
    とも一方のトラックから前記テストトラック方向へのず
    れ量を正方向と定義した場合、 OT1+OT2>0 であることを特徴とする請求項9に記載の光学的情報記
    録再生方法。
  11. 【請求項11】複数のセクタまたはトラックごとに前記
    記録波形のパラメータを変化させて前記テスト信号を記
    録し、 前記セクタまたは前記トラックの少なくとも一方の隣の
    トラックに前記記録波形のパラメータで前記テスト信号
    を記録し、 前記セクタまたは前記トラックの再生信号の品質を測定
    し、 前記再生信号の測定結果に基づき最適な記録波形のパラ
    メータを決定することを特徴とする請求項9または10
    に記載の光学的情報記録再生方法。
  12. 【請求項12】情報信号をマークおよびスペースの長さ
    として記録し、前記マークは記録パワー、消去パワーの
    少なくとも2種類の間でパワーを切り換えた少なくとも
    一つ以上の記録パルス列で記録するものであり、 前記記録波形のパラメータは記録パワーであることを特
    徴とする請求項10または11に記載の光学的情報記録
    方法。
  13. 【請求項13】情報信号をマークおよびスペースの長さ
    として記録し、前記マークは記録パワー、消去パワーの
    少なくとも2種類の間でパワーを切り換えた少なくとも
    一つ以上の記録パルス列で記録するものであり、 前記記録波形のパラメータは消去パワーであることを特
    徴とする請求項10または11に記載の光学的情報記録
    方法。
  14. 【請求項14】情報信号をマークおよびスペースの長さ
    として記録し、前記マークは記録パワー、消去パワー、
    サブパルス間パワーの少なくとも3種類の間でパワーを
    切り換えた少なくとも一つ以上の記録パルス列で記録す
    るものであり、 前記記録波形のパラメータはサブパルス間パワーである
    ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載
    の光学的情報記録方法。
  15. 【請求項15】情報信号をマークおよびスペースの長さ
    として記録し、前記マークは記録パワー、消去パワーの
    少なくとも2種類の間でパワーを切り換えた少なくとも
    一つ以上の記録パルス列で記録するものであり、前記記
    録波形のパラメータはサブパルスデューティであること
    を特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の光
    学的情報記録方法。
  16. 【請求項16】決定した前記最適な記録波形のパラメー
    タの値を前記光学的情報記録媒体の特定の領域に記録し
    ておくことを特徴とする請求項9〜15のいずれか1項
    に記載の光学的情報記録再生方法。
  17. 【請求項17】テスト記録を行うに先立って、前記記録
    波形のパラメータの値を前記光学的情報記録媒体の特定
    の領域から読み出して、前記テスト記録の初期値とする
    ことを特徴とする請求項16に記載の光学的情報記録再
    生方法。
  18. 【請求項18】書き換え可能な光学的情報記録媒体上に
    情報信号を記録する前に、前記光学的情報記録媒体上の
    テストトラックにテスト記録する光学的情報記録再生装
    置であって、 情報信号を変調して記録データ信号とする変調手段と、 テスト信号を記録データ信号として生成するテスト信号
    発生手段と、 前記記録データ信号を所定個数および所定幅の記録パル
    スに変換する記録信号生成手段と、 前記記録パルスに基づき所定の記録波形のパラメータで
    レーザを駆動し前記光学的情報記録媒体にテスト信号ま
    たは情報信号のいずれかを記録する記録手段と、 前記テストトラックに記録された前記テスト信号を再生
    し、再生した前記テスト信号の測定結果に基づき最適な
    記録波形のパラメータを決定する記録波形決定手段とを
    備え、 前記記録手段がテストトラックに前記テスト信号を記録
    し、 前記記録手段が前記テストトラックの少なくとも一方の
    隣のトラックに前記所定の記録波形のパラメータで前記
    テスト信号を記録した後、 前記記録波形決定手段が前記テストトラックに記録され
    た前記テスト信号を再生するものであることを特徴とす
    る光学的情報記録再生装置。
  19. 【請求項19】前記テスト信号および前記情報信号の記
    録再生時にトラッキングを制御するトラッキングサーボ
    制御手段と、 前記トラッキングサーボ制御手段に所定のオフトラック
    量を印加するオフトラック量制御手段とを備え、 前記オフトラック量印加手段は第1のオフトラック量O
    T1でオフトラックさせて、前記記録手段がテストトラ
    ックに前記テスト信号を記録した後、 前記オフトラック量印加手段は第2のオフトラック量O
    T2でオフトラックさせて、前記記録手段は前記テスト
    トラックの少なくとも一方の隣のトラックに前記所定の
    記録波形のパラメータで前記テスト信号を記録するもの
    であって、 前記第1のオフトラック量OT1について、前記テスト
    トラックの中央から前記少なくとも一方のトラック方向
    へのずれ量を正方向と定義し、 前記第2のオフトラック量OT2について、前記少なく
    とも一方のトラックから前記テストトラックの中央方向
    へのずれ量を正方向と定義した場合、 OT1+OT2>0 であることを特徴とする請求項18に記載の光学的情報
    記録再生装置。
  20. 【請求項20】情報信号をマークおよびスペースの長さ
    として記録し、前記マークは記録パワー、消去パワーの
    少なくとも2種類の間でパワーを切り換えた少なくとも
    一つ以上の記録パルス列で記録するものであり、 前記記録手段による記録時に所定の記録パワーを設定す
    る記録パワー設定手段を備え、 前記記録波形のパラメータが記録パワーであることを特
    徴とする請求項19に記載の光学的情報記録再生装置。
  21. 【請求項21】情報信号をマークおよびスペースの長さ
    として記録し、前記マークは記録パワー、消去パワーの
    少なくとも2種類の間でパワーを切り換えた少なくとも
    一つ以上の記録パルス列で記録するものであり、 前記記録手段による記録時に所定の消去パワーを設定す
    る消去パワー設定手段を備え、 前記記録波形のパラメータが消去パワーであることを特
    徴とする請求項19に記載の光学的情報記録再生装置。
  22. 【請求項22】情報信号をマークおよびスペースの長さ
    として記録し、前記マークは記録パワー、消去パワー、
    サブパルス間パワーの少なくとも3種類の間でパワーを
    切り換えた少なくとも一つ以上の記録パルス列で記録す
    るものであり、 前記記録手段による記録時に所定のサブパルス間パワー
    を設定するサブパルス間パワー設定手段を備え、 前記記録波形のパラメータが消去パワーであることを特
    徴とする請求項18または19に記載の光学的情報記録
    再生装置。
  23. 【請求項23】情報信号をマークおよびスペースの長さ
    として記録し、前記マークは記録パワー、消去パワーの
    少なくとも2種類の間でパワーを切り換えた少なくとも
    一つ以上の記録パルス列で記録するものであり、 前記記録手段による記録時に所定のサブパルスデューテ
    ィを設定するサブパルスデューティ設定手段を備え、 前記記録波形のパラメータがサブパルスデューティであ
    ることを特徴とする請求項18または19に記載の光学
    的情報記録再生装置。
  24. 【請求項24】決定した前記最適なオフトラック量の値
    を前記光学的情報記録装置の有する記憶手段に記憶させ
    ておくことを特徴とする請求項18〜23のいずれか1
    項に記載の光学的情報記録再生装置。
  25. 【請求項25】テスト記録を行うに先立って、前記オフ
    トラック量を前記光学的情報記録装置の有する記憶手段
    から読み出して、前記テスト記録の初期値とすることを
    特徴とする請求項24に記載の光学的情報記録再生装
    置。
  26. 【請求項26】書き換え可能な光学的情報記録媒体上
    に、情報信号をマークおよびスペースの長さとして記録
    し、前記マークは2種類以上の間でパワーを切り換えた
    少なくとも一つ以上の記録パルス列で記録するものであ
    り、 前記光学的情報記録媒体上に情報信号を記録する前に前
    記光学的情報記録媒体上のテストトラックにテスト記録
    する光学的情報記録再生方法であって、 一定のファーストパルスエッジ位置およびラストパルス
    エッジ位置でテストトラックにテスト信号を記録するス
    テップ(e−1)と、 前記ステップ(e−1)の後に、前記一定のファースト
    パルスエッジ位置およびラストパルスエッジ位置で前記
    テストトラックの少なくとも一方の隣のトラックに前記
    テスト信号を記録するステップ(e−2)と、 前記テストトラックの再生信号の品質を測定するステッ
    プ(e−3)と、 前記再生信号の品質に基づいて、ファーストパルスエッ
    ジ位置およびラストパルスエッジ位置を決定するステッ
    プ(e−4)とを備えることを特徴とする光学的情報記
    録再生方法。
  27. 【請求項27】複数のセクタまたはトラックごとに前記
    ファーストパルスエッジ位置およびラストパルスエッジ
    位置を変化させて前記テスト信号を記録し、 前記ファーストパルスエッジ位置およびラストパルスエ
    ッジ位置で前記セクタまたは前記トラックの少なくとも
    一方の隣のトラックに前記テスト信号を記録し、 前記セクタまたは前記トラックの再生信号の品質を測定
    し、 前記再生信号の品質が最も良いファーストパルスエッジ
    位置およびラストパルスエッジ位置を最適なファースト
    パルスエッジ位置およびラストパルスエッジ位置として
    決定することを特徴とする請求項26に記載の光学的情
    報記録再生方法。
  28. 【請求項28】決定した前記最適なファーストパルスエ
    ッジ位置およびラストパルスエッジ位置の値を前記光学
    的情報記録媒体の特定の領域に記録しておくことを特徴
    とする請求項26または27に記載の光学的情報記録再
    生方法。
  29. 【請求項29】テスト記録を行うに先立って、前記ファ
    ーストパルスエッジ位置およびラストパルスエッジ位置
    を前記光学的情報記録媒体の特定の領域から読み出し
    て、前記テスト記録の初期値とすることを特徴とする請
    求項28に記載の光学的情報記録再生方法。
  30. 【請求項30】テスト信号の記録は前記テストトラック
    と前記テストトラックと次のトラックの2トラックで行
    い、 前記情報信号の記録は前記光学的情報記録媒体の最内周
    もしくは最外周よりトラックに対し連続的に行うことを
    特徴とする請求項26または27に記載の光学的情報記
    録再生方法。
  31. 【請求項31】前記情報信号の最後に少なくとも1周以
    上のダミーの情報信号を記録することを特徴とする請求
    項30に記載の光学的情報記録方法。
  32. 【請求項32】書き換え可能な光学的情報記録媒体上に
    情報信号を記録する前に、前記光学的情報記録媒体上の
    テストトラックにテスト記録する光学的情報記録再生装
    置であって、 情報信号を変調して記録データ信号とする変調手段と、 テスト信号を記録データ信号として生成するテスト信号
    発生手段と、 前記記録データ信号を所定個数および所定幅の記録パル
    スに変換する記録信号生成手段と、 前記記録パルスのファーストパルスエッジ位置およびラ
    ストパルスエッジ位置を調整する記録パルスエッジ調整
    手段と、 調整された前記ファーストパルスエッジ位置および前記
    ラストパルスエッジ位置に基づいてレーザを駆動し前記
    光学的情報記録媒体にテスト信号または情報信号のいず
    れかを記録する記録手段と、 前記テストトラックに記録された前記テスト信号を再生
    し、再生した前記テスト信号の測定結果に基づき最適な
    前記ファーストパルスエッジ位置および前記ラストパル
    スエッジ位置を決定する記録波形決定手段とを備え、 前記記録手段がテストトラックに前記テスト信号を記録
    し、 前記記録手段が前記テストトラックの少なくとも一方の
    隣のトラックに前記テスト信号を記録した後、 前記記録波形決定手段がテストトラックに記録された前
    記テスト信号を再生するものであることを特徴とする光
    学的情報記録再生装置。
  33. 【請求項33】決定した前記最適なファーストパルスエ
    ッジ位置およびラストパルスエッジ位置の値を前記光学
    的情報記録装置の有する記憶手段に記憶させておくこと
    を特徴とする請求項32に記載の光学的情報記録再生装
    置。
  34. 【請求項34】テスト記録を行うに先立って、前記ファ
    ーストパルスエッジ位置およびラストパルスエッジ位置
    を前記光学的情報記録装置の有する記憶手段から読み出
    して、前記テスト記録の初期値とすることを特徴とする
    請求項33に記載の光学的情報記録再生装置。
  35. 【請求項35】書き換え可能な光学的情報記録媒体上に
    情報信号を記録する光学的情報記録再生方法であって、 前記情報信号の記録は前記光学的情報記録媒体のトラッ
    クに対し連続的に行い、 前記情報信号の最後に少なくとも1周以上のダミーの情
    報信号を記録することを特徴とする光学的情報記録方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040037894A (ko) * 2002-10-30 2004-05-08 삼성전자주식회사 광 기록 매체의 자동 기록 최적화 방법 및 이를 수행하는광 기록/재생 장치
KR100630771B1 (ko) 2005-11-09 2006-10-04 삼성전자주식회사 위크 라이트 테스트 방법 및 그 장치
JP2008052783A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Sharp Corp 光ディスク装置の製造方法及び光ディスク装置の駆動方法

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