JP2001262104A - インクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート - Google Patents
インクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シートInfo
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- JP2001262104A JP2001262104A JP2000082820A JP2000082820A JP2001262104A JP 2001262104 A JP2001262104 A JP 2001262104A JP 2000082820 A JP2000082820 A JP 2000082820A JP 2000082820 A JP2000082820 A JP 2000082820A JP 2001262104 A JP2001262104 A JP 2001262104A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウエットオフセット印刷時にカチオン樹脂が
溶出して印刷版汚れを起こすなどの問題がなく、印刷適
性に優れているとともに、印字したインクジェットイン
クの耐水性に優れておりかつインクオフセットが起こら
ずインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物の提供。お
よびその感圧接着剤組成物の接着層を有してなる情報担
持用シートの提供。 【解決手段】 スチレン−メタクリル酸メチルグラフト
共重合天然ゴム系接着剤基剤に対して、平均粒子径1〜
100nmのアルミナ微粒子を配合し、感圧接着剤組成
物全体のpHを4〜9.5の範囲に調整した感圧接着剤
組成物を用いる。
溶出して印刷版汚れを起こすなどの問題がなく、印刷適
性に優れているとともに、印字したインクジェットイン
クの耐水性に優れておりかつインクオフセットが起こら
ずインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物の提供。お
よびその感圧接着剤組成物の接着層を有してなる情報担
持用シートの提供。 【解決手段】 スチレン−メタクリル酸メチルグラフト
共重合天然ゴム系接着剤基剤に対して、平均粒子径1〜
100nmのアルミナ微粒子を配合し、感圧接着剤組成
物全体のpHを4〜9.5の範囲に調整した感圧接着剤
組成物を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットイ
ンクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用
いた情報担持用シートに関し、さらに詳しくは、折り重
ねや切り重ねにより重ね合わせた面を情報担持面として
なる折り畳みシート、重ね合わせシートのような親展性
を有する情報伝達用シートや、寸法拡大可能な整理シー
ト、複写用紙などの事務用シートなどの情報伝達用シー
ト、およびこれに使用するインクジェットインクの定着
性に優れた感圧接着剤組成物に関するものである。
ンクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用
いた情報担持用シートに関し、さらに詳しくは、折り重
ねや切り重ねにより重ね合わせた面を情報担持面として
なる折り畳みシート、重ね合わせシートのような親展性
を有する情報伝達用シートや、寸法拡大可能な整理シー
ト、複写用紙などの事務用シートなどの情報伝達用シー
ト、およびこれに使用するインクジェットインクの定着
性に優れた感圧接着剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、重ね合わせ面に情報を担持する情
報担持用シートにおいては、その重ね合わせ面同士が接
着するように、通常、重ね合わせた際に対接するような
パターンで、基体シートの重ね合わせ面の全面や特定部
分、あるいは線状に感圧接着剤の接着層が設けられてい
る。この感圧接着剤は自接着性感圧接着剤とも言われ、
その接着層同士を対接させた状態で強圧をかけることに
より、互いの高分子が自己拡散により密着するタイプも
のであって、組成物の種類や加圧の程度により、永久接
着性や再剥離接着性を具現するものである。
報担持用シートにおいては、その重ね合わせ面同士が接
着するように、通常、重ね合わせた際に対接するような
パターンで、基体シートの重ね合わせ面の全面や特定部
分、あるいは線状に感圧接着剤の接着層が設けられてい
る。この感圧接着剤は自接着性感圧接着剤とも言われ、
その接着層同士を対接させた状態で強圧をかけることに
より、互いの高分子が自己拡散により密着するタイプも
のであって、組成物の種類や加圧の程度により、永久接
着性や再剥離接着性を具現するものである。
【0003】最近では住所、氏名、それに個別情報など
を可変印字する方法としてインクジェット記録方式が急
速に普及してきている。特にインクのカラー化の普及に
より従来の製版技術にも匹敵するようなカラー印刷(プ
ロセス印刷)も可能になっている。インクジェットプリ
ンタ用インクは水溶性のため雨等水に濡れると溶けて印
字内容が見えなくなる欠点があるので、そのため、感圧
接着剤の接着層にインクジェット記録方式により施され
た水性インクの耐水性を高めることが求められている。
感圧接着剤にカチオン樹脂を配合する方法(特開平9−
71758号公報、特開平9−119094号公報な
ど)や、カチオン樹脂を基体シートと感圧接着剤との間
に介在させる方法(特開平9−104167号公報な
ど)が提案されているが、いずれも効果が不十分である
上、ウエットオフセット印刷時にカチオン樹脂が溶出し
て印刷版汚れを起こすなどの問題があった。
を可変印字する方法としてインクジェット記録方式が急
速に普及してきている。特にインクのカラー化の普及に
より従来の製版技術にも匹敵するようなカラー印刷(プ
ロセス印刷)も可能になっている。インクジェットプリ
ンタ用インクは水溶性のため雨等水に濡れると溶けて印
字内容が見えなくなる欠点があるので、そのため、感圧
接着剤の接着層にインクジェット記録方式により施され
た水性インクの耐水性を高めることが求められている。
感圧接着剤にカチオン樹脂を配合する方法(特開平9−
71758号公報、特開平9−119094号公報な
ど)や、カチオン樹脂を基体シートと感圧接着剤との間
に介在させる方法(特開平9−104167号公報な
ど)が提案されているが、いずれも効果が不十分である
上、ウエットオフセット印刷時にカチオン樹脂が溶出し
て印刷版汚れを起こすなどの問題があった。
【0004】また従来の感圧接着剤は、接着層上にイン
クジェットプリンタでインクを印字した後、インクジェ
ットインクを印字した接着層とインクジェットインクを
印字していない接着層同士を対接させた状態で強圧をか
けて接着した情報担持用シートを再剥離すると、印字し
たインクジェットインクがインクジェットインクを印字
していない接着層側に移行してしまう(インクオフセッ
ト)問題があった。
クジェットプリンタでインクを印字した後、インクジェ
ットインクを印字した接着層とインクジェットインクを
印字していない接着層同士を対接させた状態で強圧をか
けて接着した情報担持用シートを再剥離すると、印字し
たインクジェットインクがインクジェットインクを印字
していない接着層側に移行してしまう(インクオフセッ
ト)問題があった。
【0005】本発明の第1の目的は、従来の問題を解決
し、印字したインクジェットインクの耐水性を改善し、
かつインクオフセットが起こらないようにした再剥離可
能なインクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤
組成物を提供することであり、本発明の第2の目的は、
そのようなインクジェットインクの定着性に優れた感圧
接着剤組成物を用いた情報担持用シートを提供すること
である。
し、印字したインクジェットインクの耐水性を改善し、
かつインクオフセットが起こらないようにした再剥離可
能なインクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤
組成物を提供することであり、本発明の第2の目的は、
そのようなインクジェットインクの定着性に優れた感圧
接着剤組成物を用いた情報担持用シートを提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の天然ゴム系接
着剤基剤に、特定の平均粒径を持つアルミナ微粒子を配
合し、そして接着剤組成物全体のpHを特定の範囲に調
整することにより、スチレン−メタクリル酸メチルグラ
フト共重合天然ゴム系接着剤基剤の凝集を防止し、イン
クジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物を
提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の天然ゴム系接
着剤基剤に、特定の平均粒径を持つアルミナ微粒子を配
合し、そして接着剤組成物全体のpHを特定の範囲に調
整することにより、スチレン−メタクリル酸メチルグラ
フト共重合天然ゴム系接着剤基剤の凝集を防止し、イン
クジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物を
提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の請求項1記載のインク
ジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物は、
シートの重ね合わせ面に塗布され、乾燥処理により通常
状態では接着しない接着層を形成し、前記重ね合わせ面
同士を対接させ所定の圧力を付与することにより、その
重ね合わせ面同士を剥離可能に接着させる感圧接着剤組
成物であって、スチレン−メタクリル酸メチルグラフト
共重合天然ゴム系接着剤基剤に対して、平均粒子径1〜
100nmのアルミナ微粒子を配合し、感圧接着剤組成
物全体のpHを4〜9.5の範囲に調整したことを特徴
とする。
ジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物は、
シートの重ね合わせ面に塗布され、乾燥処理により通常
状態では接着しない接着層を形成し、前記重ね合わせ面
同士を対接させ所定の圧力を付与することにより、その
重ね合わせ面同士を剥離可能に接着させる感圧接着剤組
成物であって、スチレン−メタクリル酸メチルグラフト
共重合天然ゴム系接着剤基剤に対して、平均粒子径1〜
100nmのアルミナ微粒子を配合し、感圧接着剤組成
物全体のpHを4〜9.5の範囲に調整したことを特徴
とする。
【0008】本発明の請求項2記載の情報担持用シート
は、基体シートの重ね合わせ面の所定部に請求項1記載
のインクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組
成物の接着層を有してなることを特徴とする。
は、基体シートの重ね合わせ面の所定部に請求項1記載
のインクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組
成物の接着層を有してなることを特徴とする。
【0009】本発明の感圧接着剤組成物においては水に
溶けないアルミナ微粒子を用い、カチオン樹脂を用いな
いためウエットオフセット印刷時にカチオン樹脂が溶出
して印刷版汚れを起こすなどの問題がなくなる。本発明
の感圧接着剤組成物を用いることにより、印字したイン
クジェットインクの耐水性が改善され、かつインクオフ
セットが起こらなくなる。
溶けないアルミナ微粒子を用い、カチオン樹脂を用いな
いためウエットオフセット印刷時にカチオン樹脂が溶出
して印刷版汚れを起こすなどの問題がなくなる。本発明
の感圧接着剤組成物を用いることにより、印字したイン
クジェットインクの耐水性が改善され、かつインクオフ
セットが起こらなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の感圧接着剤組成物におい
て用いられる天然ゴム系接着剤基剤としては天然ゴムを
主成分とするラテックス、それを変性したもの、例え
ば、酸性ラテックス、解重合ラテックス、加硫ラテック
スあるいはグラフト化した天然ゴムラテックスなどの中
でも、特に耐水性、耐ブロッキング性、耐熱性、耐摩耗
性などの点で、特に天然ゴムにメタクリル酸メチルとス
チレンをグラフト共重合させて得た天然ゴムラテックス
が好ましく用いられる。
て用いられる天然ゴム系接着剤基剤としては天然ゴムを
主成分とするラテックス、それを変性したもの、例え
ば、酸性ラテックス、解重合ラテックス、加硫ラテック
スあるいはグラフト化した天然ゴムラテックスなどの中
でも、特に耐水性、耐ブロッキング性、耐熱性、耐摩耗
性などの点で、特に天然ゴムにメタクリル酸メチルとス
チレンをグラフト共重合させて得た天然ゴムラテックス
が好ましく用いられる。
【0011】本発明の感圧接着剤組成物において好まし
く用いられる天然ゴムにメタクリル酸メチルとスチレン
をグラフト共重合させて得た天然ゴムラテックスは、天
然ゴム100質量部に対して例えばメタクリル酸メチル
10〜40質量部程度スチレン1〜10質量部程度をグ
ラフト共重合したものである。
く用いられる天然ゴムにメタクリル酸メチルとスチレン
をグラフト共重合させて得た天然ゴムラテックスは、天
然ゴム100質量部に対して例えばメタクリル酸メチル
10〜40質量部程度スチレン1〜10質量部程度をグ
ラフト共重合したものである。
【0012】本発明の感圧接着剤組成物においては、カ
チオン樹脂を用いず、天然ゴム系接着剤基剤に対して平
均粒子径1〜100nmのアルミナ微粒子を配合するこ
とが必要である。アルミナ微粒子の平均粒子径1nm未
満あるいは100nmを超えては耐水性やインクオフセ
ットが改善されない恐れがある。平均粒子径1〜100
nmのアルミナ微粒子を所定量用いることによりインク
ジェットインクの吸着性がよくなり耐水性やインクオフ
セットが改善されるものと考えられる。水に溶けないア
ルミナ微粒子を用いたのでウエットオフセット印刷時に
カチオン樹脂が溶出して印刷版汚れを起こすなどの問題
がなくなる。
チオン樹脂を用いず、天然ゴム系接着剤基剤に対して平
均粒子径1〜100nmのアルミナ微粒子を配合するこ
とが必要である。アルミナ微粒子の平均粒子径1nm未
満あるいは100nmを超えては耐水性やインクオフセ
ットが改善されない恐れがある。平均粒子径1〜100
nmのアルミナ微粒子を所定量用いることによりインク
ジェットインクの吸着性がよくなり耐水性やインクオフ
セットが改善されるものと考えられる。水に溶けないア
ルミナ微粒子を用いたのでウエットオフセット印刷時に
カチオン樹脂が溶出して印刷版汚れを起こすなどの問題
がなくなる。
【0013】本発明においてはアルミナ微粒子以外に、
天然ゴム系接着剤基剤に対して他の微粒子充填剤を配合
することができる。粒子形状が規則的に整った耐水性の
ある微粒子充填剤を用いるのが好ましい。
天然ゴム系接着剤基剤に対して他の微粒子充填剤を配合
することができる。粒子形状が規則的に整った耐水性の
ある微粒子充填剤を用いるのが好ましい。
【0014】他の微粒子充填剤としては例えば、各種デ
ンプン系微粒子、微球状アクリル樹脂、微球状メタクリ
ル樹脂、微球状ポリエチレン、ガラス粉末、シラスバル
ーン、天然ゼオライト、合成ゼオライト、炭酸カルシウ
ム、活性白土などが挙げられる。これらの微粒子充填剤
は、単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用い
てもよい。
ンプン系微粒子、微球状アクリル樹脂、微球状メタクリ
ル樹脂、微球状ポリエチレン、ガラス粉末、シラスバル
ーン、天然ゼオライト、合成ゼオライト、炭酸カルシウ
ム、活性白土などが挙げられる。これらの微粒子充填剤
は、単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用い
てもよい。
【0015】本発の感圧接着剤明組成物において用いら
れる天然ゴム系接着剤基剤には、所望に応じ接着剤に慣
用されている添加剤、例えば粘着付与剤、粘度調整剤、
老化防止剤、安定剤、着色剤などを添加することができ
る。
れる天然ゴム系接着剤基剤には、所望に応じ接着剤に慣
用されている添加剤、例えば粘着付与剤、粘度調整剤、
老化防止剤、安定剤、着色剤などを添加することができ
る。
【0016】スチレン−メタクリル酸メチルグラフト共
重合天然ゴム系接着剤基剤(固形分)100質量部に対
して、平均粒子径1〜100nmのアルミナ微粒子を配
合すると、アニオン性の天然ゴム系接着剤基剤とカチオ
ン性のアルミナ微粒子の作用により凝集が起こるが、感
圧接着剤組成物全体のpHを上記の所定の範囲内に、例
えば酢酸水溶液や塩酸水溶液などの酸性水溶液を添加し
て調整することにより凝集が避けられ均一な感圧接着剤
組成物が得られる。pHが9.5を超えるとスチレン−
メタクリル酸メチル共重合体天然ゴム接着剤基剤の凝集
が起こり、pHが4未満では基体シート、機械、皮膚な
どに悪影響を及ぼす恐れがある。
重合天然ゴム系接着剤基剤(固形分)100質量部に対
して、平均粒子径1〜100nmのアルミナ微粒子を配
合すると、アニオン性の天然ゴム系接着剤基剤とカチオ
ン性のアルミナ微粒子の作用により凝集が起こるが、感
圧接着剤組成物全体のpHを上記の所定の範囲内に、例
えば酢酸水溶液や塩酸水溶液などの酸性水溶液を添加し
て調整することにより凝集が避けられ均一な感圧接着剤
組成物が得られる。pHが9.5を超えるとスチレン−
メタクリル酸メチル共重合体天然ゴム接着剤基剤の凝集
が起こり、pHが4未満では基体シート、機械、皮膚な
どに悪影響を及ぼす恐れがある。
【0017】本発明の感圧接着剤組成物は、グラビアコ
ーター、フレキソ、エアナイフコーター、バーコーター
などの塗布手段により基体シート面に塗布され、二つ折
り、三つ折り、切り重ね、あるいは別体同士の重ね合わ
せなど、各種の重ね合わせの形で、一時的には接着する
が、必要に応じて容易に剥離できる見開き面を有するハ
ガキ、各種帳票、通知書、各種カードなどに好適に利用
できる。
ーター、フレキソ、エアナイフコーター、バーコーター
などの塗布手段により基体シート面に塗布され、二つ折
り、三つ折り、切り重ね、あるいは別体同士の重ね合わ
せなど、各種の重ね合わせの形で、一時的には接着する
が、必要に応じて容易に剥離できる見開き面を有するハ
ガキ、各種帳票、通知書、各種カードなどに好適に利用
できる。
【0018】次に、本発明の接着剤組成物が塗布される
基体シートとしては、通常の紙の他に、合成紙、あるい
はポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレン、塩化ビニルなどの合成フィルムを用いること
もできる。これらの合成フィルムを用いる場合には、基
体シートの表面をマット処理、コロナ処理などの表面処
理を施すのが好ましい。また、基体シート面への接着剤
組成物の塗布量は、接着層の接着性、剥離性、あるいは
透明性の維持のため、1〜30g/m2 、好ましくは3
〜20g/m2 、さらに好ましくは5〜15g/m2 と
するのがよい。さらにまた、形成された剥離可能な接着
層を加圧ローラにて約1〜10kg/cm2 で加圧する
ことにより、耐ブロッキング性をさらに向上させること
ができる。
基体シートとしては、通常の紙の他に、合成紙、あるい
はポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレン、塩化ビニルなどの合成フィルムを用いること
もできる。これらの合成フィルムを用いる場合には、基
体シートの表面をマット処理、コロナ処理などの表面処
理を施すのが好ましい。また、基体シート面への接着剤
組成物の塗布量は、接着層の接着性、剥離性、あるいは
透明性の維持のため、1〜30g/m2 、好ましくは3
〜20g/m2 、さらに好ましくは5〜15g/m2 と
するのがよい。さらにまた、形成された剥離可能な接着
層を加圧ローラにて約1〜10kg/cm2 で加圧する
ことにより、耐ブロッキング性をさらに向上させること
ができる。
【0019】本発明において用いることができるインク
ジェット記録用インクとしては、たとえば特開平7−2
28808号公報、同7−228809号公報に記載の
ものを用いることができる。特に、アントラキノン系、
ベンゾキノン系、ナフトキシキノン系、キサンテン系、
トリフェニルメタン系、キノリン系、インジゴイド系、
アジン系、オキサジン系、チアジン系およびメチン系染
料からなる群から選ばれた少なくとも1種のアニオン性
インクが好適に用いられる。これらの具体例については
特開平7−228809号公報の段落番号0015に例
示されている。このインクに使用する媒体としては、水
と水溶性有機溶媒との混合溶媒を用いることができる。
このほかに、pH調整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤
などを含有させることができる。
ジェット記録用インクとしては、たとえば特開平7−2
28808号公報、同7−228809号公報に記載の
ものを用いることができる。特に、アントラキノン系、
ベンゾキノン系、ナフトキシキノン系、キサンテン系、
トリフェニルメタン系、キノリン系、インジゴイド系、
アジン系、オキサジン系、チアジン系およびメチン系染
料からなる群から選ばれた少なくとも1種のアニオン性
インクが好適に用いられる。これらの具体例については
特開平7−228809号公報の段落番号0015に例
示されている。このインクに使用する媒体としては、水
と水溶性有機溶媒との混合溶媒を用いることができる。
このほかに、pH調整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤
などを含有させることができる。
【0020】次に、本発明の情報担持用シートの構成に
ついて添付図面に基づき詳細に説明する。ここで、図1
は本発明の三つ折りハガキの表面展開図、図2はこのハ
ガキの裏面展開図、図3は図1のX−X線断面図、図4
は図1のハガキを折り込む際の状態説明図、図5は本発
明の二つ折りハガキの表面展開図、図6はこのハガキの
裏面展開図、図7は図5のハガキを折り込む際の状態説
明図、図8は本発明の部分二つ折りハガキの表面展開
図、図9はこのハガキの裏面展開図、図10は図8のハ
ガキを折り込む際の状態説明図である。
ついて添付図面に基づき詳細に説明する。ここで、図1
は本発明の三つ折りハガキの表面展開図、図2はこのハ
ガキの裏面展開図、図3は図1のX−X線断面図、図4
は図1のハガキを折り込む際の状態説明図、図5は本発
明の二つ折りハガキの表面展開図、図6はこのハガキの
裏面展開図、図7は図5のハガキを折り込む際の状態説
明図、図8は本発明の部分二つ折りハガキの表面展開
図、図9はこのハガキの裏面展開図、図10は図8のハ
ガキを折り込む際の状態説明図である。
【0021】先ず、図1ないし図3に示す三つ折りハガ
キ1は、定型ハガキサイズの3倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、折り線3a、3bによって3つ
の領域に区画されるものである。左側区画領域Aの表面
には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報印刷4
が、また中央区画領域Bの表裏面及び右側区画領域Cの
表面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷さ
れている。さらに、この印刷された基体シート2の区画
領域B及びCの表面全体と区画領域A及びBの裏面全体
に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可
能な接着層6が形成されている。このように構成された
三つ折りハガキ1は、図4に示すように、各区画の重ね
合わせ面を折り線3a、3bにてZ型に折り込んで接着
層同士を対接させ、この状態でドライシーラーで加圧す
ることにより、その接着層6が活性化されて接着され
る。
キ1は、定型ハガキサイズの3倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、折り線3a、3bによって3つ
の領域に区画されるものである。左側区画領域Aの表面
には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報印刷4
が、また中央区画領域Bの表裏面及び右側区画領域Cの
表面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷さ
れている。さらに、この印刷された基体シート2の区画
領域B及びCの表面全体と区画領域A及びBの裏面全体
に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可
能な接着層6が形成されている。このように構成された
三つ折りハガキ1は、図4に示すように、各区画の重ね
合わせ面を折り線3a、3bにてZ型に折り込んで接着
層同士を対接させ、この状態でドライシーラーで加圧す
ることにより、その接着層6が活性化されて接着され
る。
【0022】次に、図5及び図6に示す二つ折りハガキ
11は、定型ハガキサイズの2倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、中央部の折り線3によって2つ
の領域D及びEに区画されるものである。左側区画領域
Dの表面には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報
印刷4が、また区画領域D及びEの裏面には隠蔽情報印
刷5が、基体シート2に直接印刷されている。さらに、
この印刷された基体シート2の区画領域D及びEの裏面
全体に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥
離可能な接着層6が形成されている。このように構成さ
れた二つ折りハガキ11は、図7に示すように、上記の
三つ折りハガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が
対接するように折り線3で折り込んで加圧することによ
り、その接着層6が活性化されて接着される。
11は、定型ハガキサイズの2倍のサイズを有する基体
シート2から構成され、中央部の折り線3によって2つ
の領域D及びEに区画されるものである。左側区画領域
Dの表面には、郵便番号、宛て名、住所等の宛て先情報
印刷4が、また区画領域D及びEの裏面には隠蔽情報印
刷5が、基体シート2に直接印刷されている。さらに、
この印刷された基体シート2の区画領域D及びEの裏面
全体に対し、本発明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥
離可能な接着層6が形成されている。このように構成さ
れた二つ折りハガキ11は、図7に示すように、上記の
三つ折りハガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が
対接するように折り線3で折り込んで加圧することによ
り、その接着層6が活性化されて接着される。
【0023】また、図8及び図9に示す部分二つ折りハ
ガキ21は、定型ハガキサイズの1.5倍のサイズを有
する基体シート2から構成され、折り線3によってサイ
ズの異なる左右2つの領域F及びGに区画されるもので
ある。左側区画領域Fの表面には、郵便番号、宛て名、
住所等の宛て先情報印刷4が、また右側区画領域Gの裏
面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷され
ている。さらに、この印刷された基体シート2の区画領
域Gの裏面全体及び区画領域Gを折り線3で折り込んだ
際に重ね合わされる区画領域Fの一部裏面に対し、本発
明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可能な接着層6
が形成されている。このように構成された部分二つ折り
ハガキ21は、図10に示すように、上記の二つ折りハ
ガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が対接するよ
うに折り線3で折り込んで加圧することにより、その接
着層6が活性化されて接着される。
ガキ21は、定型ハガキサイズの1.5倍のサイズを有
する基体シート2から構成され、折り線3によってサイ
ズの異なる左右2つの領域F及びGに区画されるもので
ある。左側区画領域Fの表面には、郵便番号、宛て名、
住所等の宛て先情報印刷4が、また右側区画領域Gの裏
面には隠蔽情報印刷5が、基体シート2に直接印刷され
ている。さらに、この印刷された基体シート2の区画領
域Gの裏面全体及び区画領域Gを折り線3で折り込んだ
際に重ね合わされる区画領域Fの一部裏面に対し、本発
明の感圧接着剤組成物が塗布されて剥離可能な接着層6
が形成されている。このように構成された部分二つ折り
ハガキ21は、図10に示すように、上記の二つ折りハ
ガキと同様に、左右区画裏面の接着層同士が対接するよ
うに折り線3で折り込んで加圧することにより、その接
着層6が活性化されて接着される。
【0024】また、本発明組成物により形成される剥離
可能な接着層は、それ自体印刷インク及びトナーの受容
性をも有するため、必要に応じ、さらにその表面に通常
の印刷装置あるいはノンインパクトプリンタで付加情報
(図示せず)をプリントすることができる。
可能な接着層は、それ自体印刷インク及びトナーの受容
性をも有するため、必要に応じ、さらにその表面に通常
の印刷装置あるいはノンインパクトプリンタで付加情報
(図示せず)をプリントすることができる。
【0025】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものでは
ない。 (実施例1)天然ゴム系接着剤基剤として、天然ゴム1
00質量部に対してスチレン2質量部とメタクリル酸メ
チル(MMA)10質量部とを混合してグラフト共重合
して得たスチレン−MMA共重合天然ゴムエマルジョン
100質量部(固形分)に対して増粘付与剤としてテル
ペン樹脂5質量部配合した混合物を用いた。この天然ゴ
ム系接着剤基剤100質量部(固形分)に対して平均粒
径15μmの小麦澱粉60質量部を添加してよく攪拌し
た。続いて別に水に分散したアルミナ微粒子(日本アエ
ロジル社製AL203C、アルミナ微粒子15質量%含
有)40質量部(固形分として)と5%酢酸水溶液を適
量添加して、組成物全体のpHが9.15である本発明
の感圧接着剤組成物を調製した。
るが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものでは
ない。 (実施例1)天然ゴム系接着剤基剤として、天然ゴム1
00質量部に対してスチレン2質量部とメタクリル酸メ
チル(MMA)10質量部とを混合してグラフト共重合
して得たスチレン−MMA共重合天然ゴムエマルジョン
100質量部(固形分)に対して増粘付与剤としてテル
ペン樹脂5質量部配合した混合物を用いた。この天然ゴ
ム系接着剤基剤100質量部(固形分)に対して平均粒
径15μmの小麦澱粉60質量部を添加してよく攪拌し
た。続いて別に水に分散したアルミナ微粒子(日本アエ
ロジル社製AL203C、アルミナ微粒子15質量%含
有)40質量部(固形分として)と5%酢酸水溶液を適
量添加して、組成物全体のpHが9.15である本発明
の感圧接着剤組成物を調製した。
【0026】この本発明の感圧接着剤組成物を連量70
kgの上質紙(基体シート)にエアナイフコーターで5
g/m2 の割合で塗工し、接着層を形成し、次いで、1
20℃、30秒間加熱を行い乾燥処理した。このように
して作った情報担持用シートの接着層にサイテックス社
製インクジェットプリンタで印字(黒、赤、青および緑
インク)後、耐水性、インクオフセットを下記の方法に
より評価し、評価結果を表1に示す。
kgの上質紙(基体シート)にエアナイフコーターで5
g/m2 の割合で塗工し、接着層を形成し、次いで、1
20℃、30秒間加熱を行い乾燥処理した。このように
して作った情報担持用シートの接着層にサイテックス社
製インクジェットプリンタで印字(黒、赤、青および緑
インク)後、耐水性、インクオフセットを下記の方法に
より評価し、評価結果を表1に示す。
【0027】(1)耐水性:印字箇所を一定時間流水で
洗い流すか、印字箇所に水滴を一定時間滴下した後、拭
き取ってインクの状態を目視により判定する。印字が完
全に残っているものを◎、印字がほぼ完全に残っている
ものを○、印字が少し薄くなったりしているものを△、
印字が薄くなっているものを×と判定した。
洗い流すか、印字箇所に水滴を一定時間滴下した後、拭
き取ってインクの状態を目視により判定する。印字が完
全に残っているものを◎、印字がほぼ完全に残っている
ものを○、印字が少し薄くなったりしているものを△、
印字が薄くなっているものを×と判定した。
【0028】(2)インクオフセット:印字面を内側に
して2つ折りにして圧着一体化させた後、再剥離し、イ
ンクが反対面へオフセットしているかどうかを目視によ
り判定した。印字の形がきっちり残っておりオフセット
現象が全く起きていないものを◎、オフセット現象がほ
とんど起きていないものを○、印字した面と反対の接着
剤組成物面に印字が少し転写しており、オフセット現象
がやや起きているものを△、印字した面と反対の接着剤
組成物面に印字が転写しており、オフセット現象が明ら
かに起きているものを×と判定した。
して2つ折りにして圧着一体化させた後、再剥離し、イ
ンクが反対面へオフセットしているかどうかを目視によ
り判定した。印字の形がきっちり残っておりオフセット
現象が全く起きていないものを◎、オフセット現象がほ
とんど起きていないものを○、印字した面と反対の接着
剤組成物面に印字が少し転写しており、オフセット現象
がやや起きているものを△、印字した面と反対の接着剤
組成物面に印字が転写しており、オフセット現象が明ら
かに起きているものを×と判定した。
【0029】(実施例2)小麦澱粉を30質量部、アル
ミナ微粒子を60質量部配合して本発明の感圧接着剤組
成物を調製した以外は、実施例1と同様にして耐水性、
インクオフセットを評価した結果を表1に示す。
ミナ微粒子を60質量部配合して本発明の感圧接着剤組
成物を調製した以外は、実施例1と同様にして耐水性、
インクオフセットを評価した結果を表1に示す。
【0030】(実施例3)小麦澱粉を120質量部、ア
ルミナ微粒子を30質量部配合して本発明の感圧接着剤
組成物を調製した以外は、実施例1と同様にして耐水
性、インクオフセットを評価した結果を表1に示す。
ルミナ微粒子を30質量部配合して本発明の感圧接着剤
組成物を調製した以外は、実施例1と同様にして耐水
性、インクオフセットを評価した結果を表1に示す。
【0031】(比較例1)アルミナ微粒子をシリカ微粒
子(水澤化学社製、MizukasilP−526)と
して比較の感圧接着剤組成物を調製した以外は、実施例
1と同様にして耐水性、インクオフセットを評価した結
果を表1に示す。
子(水澤化学社製、MizukasilP−526)と
して比較の感圧接着剤組成物を調製した以外は、実施例
1と同様にして耐水性、インクオフセットを評価した結
果を表1に示す。
【0032】(実施例4)天然ゴム系接着剤基剤とし
て、スチレン−MMA共重合天然ゴムエマルジョン(三
井物産ソルベント・コーテング社製、FB−DO−3)
100質量部(固形分)に対して平均粒径15μmの小
麦澱粉20質量部を添加してよく攪拌した。続いて別に
水に分散したアルミナ微粒子(日本アエロジル社製AL
203C、アルミナ微粒子15質量%含有)40質量部
(固形分として)と5%酢酸水溶液を適量添加して、組
成物全体のpHが9.10である本発明の感圧接着剤組
成物を調製した。
て、スチレン−MMA共重合天然ゴムエマルジョン(三
井物産ソルベント・コーテング社製、FB−DO−3)
100質量部(固形分)に対して平均粒径15μmの小
麦澱粉20質量部を添加してよく攪拌した。続いて別に
水に分散したアルミナ微粒子(日本アエロジル社製AL
203C、アルミナ微粒子15質量%含有)40質量部
(固形分として)と5%酢酸水溶液を適量添加して、組
成物全体のpHが9.10である本発明の感圧接着剤組
成物を調製した。
【0033】この本発明の感圧接着剤組成物を連量10
5kgの上質紙(基体シート)にエアナイフコーターで
5g/m2 の割合で塗工し、接着層を形成し、次いで、
120℃、30秒間加熱を行い乾燥処理した。このよう
にして作った情報担持用シートの接着層にサイテックス
社製インクジェットプリンタで印字(黒、赤、青および
緑インク)後、耐水性、インクオフセットを実施例1と
同様にして評価し、評価結果を表1に示す。
5kgの上質紙(基体シート)にエアナイフコーターで
5g/m2 の割合で塗工し、接着層を形成し、次いで、
120℃、30秒間加熱を行い乾燥処理した。このよう
にして作った情報担持用シートの接着層にサイテックス
社製インクジェットプリンタで印字(黒、赤、青および
緑インク)後、耐水性、インクオフセットを実施例1と
同様にして評価し、評価結果を表1に示す。
【0034】(実施例5)小麦澱粉を10質量部配合し
て本発明の感圧接着剤組成物を調製した以外は、実施例
4と同様にして耐水性、インクオフセットを評価した結
果を表1に示す。
て本発明の感圧接着剤組成物を調製した以外は、実施例
4と同様にして耐水性、インクオフセットを評価した結
果を表1に示す。
【0035】(実施例6)小麦澱粉を60質量部、アル
ミナ微粒子を60質量部配合して本発明の感圧接着剤組
成物を調製した以外は、実施例1と同様にして耐水性、
インクオフセットを評価した結果を表1に示す。
ミナ微粒子を60質量部配合して本発明の感圧接着剤組
成物を調製した以外は、実施例1と同様にして耐水性、
インクオフセットを評価した結果を表1に示す。
【0036】(実施例7)アルミナ微粒子を20質量
部、シリカ微粒子(水澤化学社製、Mizukasil
P−526)を20質量部配合して本発明の感圧接着剤
組成物を調製した以外は、実施例4と同様にして耐水
性、インクオフセットを評価した結果を表1に示す。
部、シリカ微粒子(水澤化学社製、Mizukasil
P−526)を20質量部配合して本発明の感圧接着剤
組成物を調製した以外は、実施例4と同様にして耐水
性、インクオフセットを評価した結果を表1に示す。
【0037】(比較例2)アルミナ微粒子をシリカ微粒
子(水澤化学社製、MizukasilP−526)と
して比較の感圧接着剤組成物を調製した以外は、実施例
4と同様にして耐水性、インクオフセットを評価した結
果を表1に示す。
子(水澤化学社製、MizukasilP−526)と
して比較の感圧接着剤組成物を調製した以外は、実施例
4と同様にして耐水性、インクオフセットを評価した結
果を表1に示す。
【0038】(比較例3)アルミナ微粒子をシリカ微粒
子(水澤化学社製、MizukasilP−78A)と
して比較の感圧接着剤組成物を調製した以外は、実施例
1と同様にして耐水性、インクオフセットを評価した結
果を表1に示す。
子(水澤化学社製、MizukasilP−78A)と
して比較の感圧接着剤組成物を調製した以外は、実施例
1と同様にして耐水性、インクオフセットを評価した結
果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1から、実施例1〜7の本発明の感圧接
着剤組成物は、印刷適性に優れているとともに耐水性、
インクオフセットに優れておりオフセット現象が起こら
ないことが判る。それに対して、比較例1〜3の比較の
ための感圧接着剤組成物は、耐水性が劣り、オフセット
現象が起こるものがあることが判る。
着剤組成物は、印刷適性に優れているとともに耐水性、
インクオフセットに優れておりオフセット現象が起こら
ないことが判る。それに対して、比較例1〜3の比較の
ための感圧接着剤組成物は、耐水性が劣り、オフセット
現象が起こるものがあることが判る。
【0041】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の感圧接着剤組成
物は、カチオン樹脂を用いないためウエットオフセット
印刷時にカチオン樹脂が溶出して印刷版汚れを起こすな
どの問題がなく、印刷適性に優れているとともに、印字
したインクジェットインクの耐水性に優れており、した
がって雨や手の汗などによって印字がにじみ出たりする
ことなどがなく、かつインクオフセットが起こらず、イ
ンクジェットインクの定着性に優れているという顕著な
効果を奏する。
物は、カチオン樹脂を用いないためウエットオフセット
印刷時にカチオン樹脂が溶出して印刷版汚れを起こすな
どの問題がなく、印刷適性に優れているとともに、印字
したインクジェットインクの耐水性に優れており、した
がって雨や手の汗などによって印字がにじみ出たりする
ことなどがなく、かつインクオフセットが起こらず、イ
ンクジェットインクの定着性に優れているという顕著な
効果を奏する。
【0042】本発明の請求項2記載の情報担持用シート
は、低い製造コストで経済的有利に得られるものであ
り、インクジェット記録方式により記録可能で、その界
面を剥離することにより内部に隠蔽された情報を見るこ
とができ、しかもシートの保存時などにおける積重ねに
よってブロッキングが生じるおそれがなく、印字したイ
ンクジェットインクの耐水性に優れており、かつ界面を
剥離した際に感圧性接着剤組成物面に記録した情報が反
対の接着面に転写するオフセット現象が起こらない。
は、低い製造コストで経済的有利に得られるものであ
り、インクジェット記録方式により記録可能で、その界
面を剥離することにより内部に隠蔽された情報を見るこ
とができ、しかもシートの保存時などにおける積重ねに
よってブロッキングが生じるおそれがなく、印字したイ
ンクジェットインクの耐水性に優れており、かつ界面を
剥離した際に感圧性接着剤組成物面に記録した情報が反
対の接着面に転写するオフセット現象が起こらない。
【図1】本発明の三つ折りハガキの表面展開図。
【図2】図1のハガキの裏面展開図。
【図3】図1のX−X線断面図。
【図4】図1のハガキを折り込む際の状態説明図。
【図5】本発明の二つ折りハガキの表面展開図。
【図6】図5のハガキの裏面展開図。
【図7】図5のハガキを折り込む際の状態説明図。
【図8】本発明の部分二つ折りハガキの表面展開図。
【図9】図8のハガキの裏面展開図。
【図10】図8のハガキを折り込む際の状態説明図。
2、12、22 基体シート 3、3a、3b 折り線 5 隠蔽情報印刷 6 剥離可能な接着層
Claims (2)
- 【請求項1】 シートの重ね合わせ面に塗布され、乾燥
処理により通常状態では接着しない接着層を形成し、前
記重ね合わせ面同士を対接させ所定の圧力を付与するこ
とにより、その重ね合わせ面同士を剥離可能に接着させ
る感圧接着剤組成物であって、スチレン−メタクリル酸
メチルグラフト共重合天然ゴム系接着剤基剤に対して、
平均粒子径1〜100nmのアルミナ微粒子を配合し、
感圧接着剤組成物全体のpHを4〜9.5の範囲に調整
したことを特徴とするインクジェットインクの定着性に
優れた感圧接着剤組成物。 - 【請求項2】 基体シートの重ね合わせ面の所定部に請
求項1記載の感圧接着剤組成物の接着層を有してなる情
報担持用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000082820A JP2001262104A (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | インクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000082820A JP2001262104A (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | インクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001262104A true JP2001262104A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18599568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000082820A Pending JP2001262104A (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | インクジェットインクの定着性に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いた情報担持用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001262104A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009143986A (ja) * | 2007-12-11 | 2009-07-02 | Oji Paper Co Ltd | ゲルの接着方法 |
JP2014189733A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Toppan Forms Co Ltd | 再剥離性シート |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6268868A (ja) * | 1985-09-20 | 1987-03-28 | Nitto Electric Ind Co Ltd | 水分散型ゴム系粘着剤 |
JPH0569687A (ja) * | 1991-09-13 | 1993-03-23 | Toppan Moore Co Ltd | 剥離可能な感圧接着剤組成物及びこの感圧接着剤組成物を塗布した情報担体用シート |
JPH0995648A (ja) * | 1995-09-29 | 1997-04-08 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 感圧接着性記録シート |
-
2000
- 2000-03-23 JP JP2000082820A patent/JP2001262104A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6268868A (ja) * | 1985-09-20 | 1987-03-28 | Nitto Electric Ind Co Ltd | 水分散型ゴム系粘着剤 |
JPH0569687A (ja) * | 1991-09-13 | 1993-03-23 | Toppan Moore Co Ltd | 剥離可能な感圧接着剤組成物及びこの感圧接着剤組成物を塗布した情報担体用シート |
JPH0995648A (ja) * | 1995-09-29 | 1997-04-08 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 感圧接着性記録シート |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009143986A (ja) * | 2007-12-11 | 2009-07-02 | Oji Paper Co Ltd | ゲルの接着方法 |
JP2014189733A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Toppan Forms Co Ltd | 再剥離性シート |
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