[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2001260108A - 木材・プラスチック複合ボード及びその製造方法 - Google Patents

木材・プラスチック複合ボード及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001260108A
JP2001260108A JP2000076633A JP2000076633A JP2001260108A JP 2001260108 A JP2001260108 A JP 2001260108A JP 2000076633 A JP2000076633 A JP 2000076633A JP 2000076633 A JP2000076633 A JP 2000076633A JP 2001260108 A JP2001260108 A JP 2001260108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
composite board
weight
parts
plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000076633A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Hanada
耕三 花田
Hiroshi Ikeda
大志 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dantani Plywood Co Ltd
Original Assignee
Dantani Plywood Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dantani Plywood Co Ltd filed Critical Dantani Plywood Co Ltd
Priority to JP2000076633A priority Critical patent/JP2001260108A/ja
Publication of JP2001260108A publication Critical patent/JP2001260108A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 100メッシュ篩上以上のサイズを有
する木材チップの使用も可能なかつ、一般廃棄物、産業
廃棄物として排出されその殆どが焼却処分されているポ
リエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニルといったプラスチック(熱可塑性樹脂)をバイン
ダーとして利用できる木材・プラスチック複合ボード及
びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 木質材料チップおよび/または粉末:
100重量部に対し、熱可塑性樹脂:40重量部〜15
0重量部を有してなる木材・プラスチック複合ボードま
た、木質材料チップおよび/または粉末:100重量部
と、熱可塑性樹脂:40重量部〜150重量部の、粉砕
された熱可塑性樹脂を乾式混合し、次いで、フォーミン
グしマットを形成した後、該マットを熱圧成形すること
を特徴とする木材・プラスチック複合ボードの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋解体材といっ
た木質廃材や一般廃棄物、産業廃棄物として排出される
ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニルといったプラスチック(熱可塑性樹脂)を原料
として得られる木材・プラスチック複合ボード及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】家屋解体材のような廃木材を再利用すべ
く、廃木材と古紙およびプラスチックを混合、摩砕し繊
維化するとともに、摩砕過程でプラスチックを溶融せし
めて繊維の間に均一に分散させ、これを加熱・押出し成
形して木質材とする木質材の製造方法が、特開平8−2
90409号公報に開示されている。
【0003】この先行技術によるときは、廃木材を資源
として有効に活用できるほか古紙も繊維素材として利用
できさらに、廃棄プラスチックも有効に再利用できる利
点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平8−290
409号公報に開示の木質材の製造方法は、同公報の第
8頁に記載の実施例3乃至実施例6から明らかなよう
に、溶融状態となした繊維化された木材・古紙およびプ
ラスチックの混合物の押出し成形によって敷居といった
建築材料、家具や仏壇等に使用する木質材とするもので
ある。
【0005】処で、木質材チップおよび/または粉末と
プラスチックが混合された複合材料を押出し成形して建
築材料等を得る手段は、3mmメッシュ篩上以上のサイ
ズを有する木質材チップの使用が困難であるほか、生産
性が低いという問題がある。
【0006】本発明は、3mmメッシュ篩上以上のサイ
ズを有する木材チップの使用も可能なかつ、一般廃棄
物、産業廃棄物として排出されその殆どが焼却或は埋立
て処分されているポリエチレン、ポリスチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニルといったプラスチック(熱可
塑性樹脂)をバインダーとして利用できる木材・プラス
チック複合ボード及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1に記載の発明は、木質材料チップおよび/ま
たは粉末:100重量部に対し、熱可塑性樹脂:40重
量部〜150重量部を有してなる木材・プラスチック複
合ボードである。
【0008】請求項2に記載の発明は、木質材料チップ
および/または粉末:100重量部と、40重量部〜1
50重量部の、粉砕された熱可塑性樹脂を乾式混合し、
次いで、フォーミングしマットを形成した後、該マット
を熱圧成形することを特徴とする木材・プラスチック複
合ボードの製造方法である。
【0009】請求項3に記載の発明は、木質材粉末:1
00重量部と、40重量部〜150重量部の、粉砕され
た熱可塑性樹脂を乾式混合し、次いで、フォーミングし
マットを形成した後、該マットを熱圧成形して得られた
木材・プラスチック複合ボードを前記熱可塑性樹脂の融
点近傍まで再加熱し、意匠性を付与する加工を施すこと
を特徴とする木材・プラスチック複合ボードの製造方法
である。
【0010】請求項4に記載の発明は、木質材チップお
よび/または粉末:100重量部に対し、熱可塑性樹
脂:40重量部〜150重量部を有してなる木材・プラ
スチック複合ボードの粉砕物と、木質材チップおよび/
または粉末:100重量部に対し、熱可塑性樹脂:40
重量部〜150重量部の混合物の比率が75/25〜2
5/75である原料を熱圧成形して得られた再リサイク
ル木材・プラスチック複合ボードである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその好ましい実施
形態に則して説明する。
【0012】発明者らは、家屋解体材といった廃木材お
よび、たとえば農業用ポリエチレン廃棄物や食品用トレ
ーの素材であるポリスチレンペーパーの廃棄物のよう
な、一般廃棄物、産業廃棄物として排出され焼却や埋立
て処分されているポリエチレン、ポリスチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニルといったプラスチック(熱可
塑性樹脂)を出発原料(一次原料)として用い得る木材
・プラスチック複合ボードを製造する手段として、ポリ
エチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニルといったプラスチック(熱可塑性樹脂)の特徴を活
かすべく、パーティクルボードの製造技術を応用した、
ホット・コールド方式のプレス成形を基本とし、前記プ
ラスチック(熱可塑性樹脂)をバインダーとする木材・
プラスチック複合ボードの製造プロセスを検討した。
【0013】発明者らは、木材・プラスチック複合ボー
ドとして構造用面材、薄物合板、繊維板代替材および意
匠性を有する複合ボードを想定し、構造用面材において
は、JIS A 5908に規定される18タイプのパ
ーティクルボードの物性をクリアする、木材・プラスチ
ック複合ボードを目標とした。さらに、得られる木材・
プラスチック複合ボードを原料(二次原料)とし得る再
リサイクルの可能性についても検討を加えた。
【0014】そこで発明者らは、木材チップおよび/ま
たはサンダー粉のような木材粉と、粉砕された廃プラス
チック(熱可塑性樹脂)を機械的に乾式混合し、これを
フォーミングしてマットを形成し、このマットを熱圧成
形して木材・プラスチック複合ボードを得るプロセスを
ベースに、チップの寸法・形状、木材チップ/廃プラス
チック配合比、木材チップに対するプラスチックの付着
性、混合物の層構成(単層とするか上下表層と芯層の3
層とするか)、熱圧成形条件、ボードの軽量化手段、厚
さ、添加剤等について検討を加えた。その結果、以下の
プロセスによって、構造用面材用途の複合ボードにあっ
ては、JIS A 5908に規定される18タイプの
パーティクルボードの物性をクリアする木材・プラスチ
ック複合ボードを製造することができた。
【0015】本発明の木材・プラスチック複合ボードを
得るプロセスは、家屋等の解体木材・端材を粉砕、乾燥
し木質材チップを得る工程、農業用廃プラスチックや食
品用トレーの素材であるポリスチレンペーパーの廃棄物
といったプラスチックを粗粉砕し、これを微粉砕して粉
砕プラスチックを得る工程、木質材チップおよび粉砕プ
ラスチックそれぞれを秤量した後、たとえば円筒回転式
攪拌混合機で乾式混合する工程、混合物をフォーミング
してマットを得る工程およびマットをホットプレスによ
って熱圧成形しさらに、簡易冷間圧締する工程からな
る。
【0016】先ず、出発原料の1つである木質材チップ
のサイズについて説明する。構造用面材としては、厚
さ:9mm以上の複合ボードを対象とする。構造用面材
としての木材・プラスチック複合ボードを得るための木
質材チップは、20mmメッシュパス〜5mmメッシュ
パスかつ、3mmメッシュ篩上の大きさのものとする。
3mmメッシュパスといった微細な木質材チップの場
合、得られる複合ボードの強度発現に寄与できない。一
方、20mmメッシュ篩上といった粗大な木質材チップ
を用いると、バインダーである熱可塑性樹脂とのなじみ
が悪くなり、得られる複合ボードの強度低下を招く。
【0017】次に、薄物合板、繊維板代替用木材・プラ
スチック複合ボードは、厚さ:3mm程度の、たとえば
MDF(中密度繊維板)代替材である。この場合、用い
る木質材チップは、7mmメッシュパスかつ3mmメッ
シュ篩上程度のサイズである。このサイズ範囲は、複合
ボードのディメンジョン特に厚さから限定される。
【0018】天井パネル、腰壁、ドア鏡板等として用い
られる、その表面にエンボス加工による意匠性を有する
模様を形成される木材・プラスチック複合ボード製造に
用いられる木質材チップは、緻密な凹凸模様を形成する
ことができる微細なものでなければならない。従って、
サンダー粉のような、2mmメッシュパスよりも微細な
粉状木質材チップが用いられる。
【0019】
【作用】本発明によれば、以下の実施例に示すように、
構造用面材用の木材・プラスチック複合材にあっては、
JIS A 5908に規定される18タイプのパーテ
ィクルボードの物性相当以上の物性を有する木材・プラ
スチック複合ボードを製造することができた。その製造
プロセスにおいては、熱圧成形過程において蒸気抜きを
行うことが肝要である。また、本発明によって得られ
る、薄物合板、繊維板代替材としての木材・プラスチッ
ク複合材は、MDF(中密度繊維板) JIS M−2
5タイプ相当以上の物性を有する。さらに、天井パネル
等として用いられる、意匠性に優れたエンボス模様を付
与した複合ボードを得ることができる。このような複合
ボードは意匠性、装飾性が重要であり、強度物性は二次
的であるから、これを破砕・粉化して新たな意匠・装飾
用木材・プラスチック複合ボードを製造する100%再
リサイクルができる。
【0020】
【実施例】 実施例1 層構成: 単層 木材チップのサイズ: 12mmメッシュパス プラスチック: 農業用廃ポリエチレン粉砕物 木材チップ/プラスチック混合比:70/30(重量比) ボード厚さ: 9mm 添加剤: 粉末メラミン樹脂 (添加量(対木材チップ重量部): 5重量部) 熱圧条件: ホットプレス 圧力:50kgf/cm2、温度:170℃、時間:10分間 冷却条件: コールドプレス 圧力:1kgf/cm2、時間:10分間
【0021】実施例1によって得られた木材・プラスチ
ック複合ボードの一次物性を、表1に示す。
【表1】 表1から明らかなように、パーティクルボードに関する
JIS A 5908の参考値である常態曲げヤング率
以外は、JIS A 5908に規定される18タイプ
のパーティクルボードの物性相当以上の物性をもつ木材
・プラスチック複合ボードが得られた。
【0022】実施例1によって得られた木材・プラスチ
ック複合ボードを用いた壁パネル面内せん断試験結果を
表2に示す。
【表2】 表2から明らかなように、木材・プラスチック複合ボー
ドを用いて作成したリサイクル構工法用壁パネルは、目
標とした壁倍率:5倍をクリアした。これにより、構造
用部材への使用が可能であることが判明した。
【0023】実施例1によって得られた木材・プラスチ
ック複合ボードの遮音性能、透湿性試験結果を表3に示
す。
【表3】 表3から明らかなように、本発明の木材・プラスチック
複合ボードは、パーティクルボード、合板に比し、遮音
性に優れるとともに透湿度が低い特長をもつ。
【0024】実施例1によって得られた木材・プラスチ
ック複合ボードの防蟻性試験結果を表4に示す。なお、
防蟻性試験は、JWPAS規格第11号、室内試験4.
3総合試験によった。
【表4】 表4から明らかなように、防蟻効果についても、合板に
比し本発明の木材・プラスチック複合ボードが優れてい
る。
【0025】 実施例2 層構成: 単層 木材チップのサイズ: 7mmメッシュパス プラスチック: 廃ポリスチレン粉砕物 木材チップ/プラスチック混合比:60/40(重量比) ボード厚さ: 9mm 添加剤: なし 熱圧条件: ホットプレス 圧力:50kgf/cm2、温度:170℃、時間:10分間 冷却条件: コールドプレス 圧力:1kgf/cm2、時間:10分間
【0026】実施例2によって得られた木材・プラスチ
ック複合ボードの一次物性を、表5に示す。
【表5】 ポリスチレンは、ポリエチレンに比し可撓性が低いた
め、粉末メラミン樹脂を添加しなくとも縦方向常態曲げ
ヤング係数が3000N/mm2以上で、JISA 5
908に規定されるパーティクルボード18タイプの水
準をクリアすることができた。また、表5から明らかな
ように、他の一次物性も実施例1によって得られた木材
・プラスチック複合ボードに比し10%程度向上した。
【0027】実施例3 薄物合板、繊維板代替材として、設定厚さ:2.7mm
の木材・プラスチック複合ボードを製造した。薄物であ
る場合、熱圧成形時の水蒸気抜き等の効率がよくまた、
熱可塑性樹脂である廃棄ポリスチレンの含有量が多い方
が熱圧成形時における破断の発生もなく、仕上がりも良
好であった。
【0028】この実施例においては、木質材チップ/粉
砕プラスチック配合比率を50/50(重量比)とし、
設定厚さ:2.7mm、設定比重:0.8の条件で木材
・プラスチック複合ボードを製造した。得られた木材・
プラスチック複合ボードの物性を、厚さ:2.7mm、
JIS M−25タイプのMDF(中密度繊維板)と対
比して、表6に示す。
【0029】
【表6】 表6から明らかなように、薄物の木材・プラスチック複
合ボードは、MDF(中密度繊維板)に比較して十分な
強度を有しており、透湿性、防蟻性といった物性におい
てもMDFよりも優れている。
【0030】実施例4 意匠性に優れた木材・プラスチック複合ボードを得るべ
く、以下の条件で複合ボードを製造した。 層構成: 単層 木材チップのサイズ: サンダー粉(2mmメッシュパス以下の粒 度の微粉) プラスチック: 廃ポリスチレン粉砕物 木材チップ/プラスチック混合比:50/50(重量比) ボード厚さ: 5mm 添加剤: なし 熱圧条件: ホットプレス 圧力:50kgf/cm2、温度:170℃、時間:2分間 冷却条件: コールドプレス 圧力:1kgf/cm2、時間:10分間
【0031】かくして得られた木材・プラスチック複合
ボードを、雰囲気温度がポリスチレンの融点近傍の温度
である170℃に保持された炉中に10分間〜15分間
保持した後、23kgf/cm2の圧力で1分間圧締し
てエンボス模様を付した。比重:1.0g/cm3の、
天井材等として用い得る意匠性に優れた模様を有する複
合ボードを得ることができた。本実施例におけるような
複合ボードにおいては、意匠性、装飾性が重要であり、
強度物性は二次的である。
【0032】実施例5 発明者らは、本発明の製造方法によって得られた構造用
面材用途の木材・プラスチック複合ボードを原料(二次
原料)として再び複合ボードを得る、再リサイクルプロ
セスを実施した。本発明の製造方法によって得られた木
材・プラスチック複合ボードの原料(一次原料)配合比
率と得られた複合ボードの物性を、表7に示す。熱圧成
形条件は、温度:170℃、時間:20分間であった。
【表7】
【0033】上記複合ボードをスイングハンマー式粉砕
機で粉砕し、二次原料とした。二次原料を分級せずに、
そのまま用いた。粉砕された二次原料と一次原料の配合
比率を変動させて複合ボードを製造し、常態曲げ試験を
行って物性を確認した。なお、一次原料は、予め木質材
チップ/粉砕ポリスチレン=60/40で混合したもの
である。試験結果を表8に示す。
【0034】
【表8】 表8から明らかなように、二次原料/一次原料=75/
25、50/50、25/75の配合比率とした場合
は、構造用面材としての目標強度である、JISA 5
908に規定される、パーティクルボード18タイプ
(常態曲げ強度:18kgf/mm2以上、常態曲げヤ
ング率:3000kgf/mm2以上)をクリアするこ
とができた。とりわけ、二次原料/一次原料=50/5
0、25/75の配合比率とした場合は、一次原料のみ
で製造した複合ボードと同等程度の強度物性を得ること
ができた。このように、廃棄ポリスチレンを用いる場合
は、二次原料:50%の再リサイクルが可能である。
【0035】農業用ポリエチレンを原料とする場合は、
二次原料/一次原料=25/75の配合比率であること
が好ましい。
【0036】実施例6 発明者らは、二次原料のみを用いて木材・プラスチック
複合ボードを得る再リサイクルプロセスによって複合ボ
ードを製造した。その結果、二次原料を100%用いた
場合は、一次原料のみから得た木材・プラスチック複合
ボードの強度レベルを維持することができなかった。そ
こで、二次原料に一次原料の1つである粉砕ポリスチレ
ンを加えて木材・プラスチック複合ボードを製造するこ
とを試みた。廃棄ポリスチレン粉砕物の添加量と、得ら
れた複合ボードの強度物性を表9に示す。
【0037】
【表9】 表9から明らかなように、二次原料:100重量部に対
し、一次原料の1つである廃棄ポリスチレンの粉砕物を
20重量部〜40重量部添加することによって、一次原
料のみから製造した複合ボードに匹敵する強度物性を有
する複合ボードを得ることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によるときは、家屋解体材等の廃
木材および一般廃棄物や産業廃棄物として排出され、そ
の殆どが焼却処分されていたポリエチレンやポリスチレ
ンといったプラスチック(熱可塑性樹脂)を活かして、
構造用面材、薄物合板、繊維板代替材等の建築材料とし
て物性に優れた木材・プラスチック複合ボードを得るこ
とができるほか、腰壁、天井パネル、ドア鏡板等の化粧
材として用いることができる意匠性に優れた木材・プラ
スチック複合ボードを得ることができる。
【0039】請求項3に記載の発明によるときは、熱可
塑性樹脂の特性を活かして木材・プラスチック複合ボー
ドをプラスチックの融点近傍まで再加熱することによ
り、エンボス加工等を施すことができ、意匠性にも優れ
た木材・プラスチック複合ボードを提供することができ
る。この意匠性に優れた木材・プラスチック複合ボード
は、これを破砕・粉化して新たな意匠・装飾用木材・プ
ラスチック複合ボードとする100%再リサイクルがで
きる。
【0040】請求項4に記載の発明によるときは、構造
用面材用途としての木材・プラスチック複合ボードを原
料(二次原料)として、再び木材・プラスチック複合ボ
ードを得る再リサイクル木材・プラスチック複合ボード
を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 105:06 B29K 105:06 311:14 311:14 B29L 31:10 B29L 31:10 Fターム(参考) 2B260 AA11 AA20 BA01 BA05 BA15 BA18 CB01 CD02 CD04 DA01 DA18 EA01 EA04 EA05 EB02 EB04 EB06 EB15 EB21 4F204 AA50 AH47 AH48 FA01 FB01 FB21 FF21 FF51 FN07 FN11 FN15 FQ01 FQ15 4J002 AA011 AH002 BB031 BB121 BC031 BD041 GL00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質材チップおよび/または粉末:10
    0重量部に対し、熱可塑性樹脂:40重量部〜150重
    量部を有してなる木材・プラスチック複合ボード。
  2. 【請求項2】 木質材チップおよび/または粉末:10
    0重量部と、40重量部〜150重量部の、粉砕された
    熱可塑性樹脂を乾式混合し、次いで、フォーミングしマ
    ットを形成した後、該マットを熱圧成形することを特徴
    とする木材・プラスチック複合ボードの製造方法。
  3. 【請求項3】 木質材粉末:100重量部と、40重量
    部〜150重量部の、粉砕された熱可塑性樹脂を乾式混
    合し、次いで、フォーミングしマットを形成した後、該
    マットを熱圧成形して得られた木材・プラスチック複合
    ボードを前記熱可塑性樹脂の融点近傍まで再加熱し、意
    匠性を付与する加工を施すことを特徴とする木材・プラ
    スチック複合ボードの製造方法。
  4. 【請求項4】 木質材チップおよび/または粉末:10
    0重量部に対し、熱可塑性樹脂:40重量部〜150重
    量部を有してなる木材・プラスチック複合ボードの粉砕
    物と、木質材チップおよび/または粉末:100重量部
    に対し、熱可塑性樹脂:40重量部〜150重量部の混
    合物の比率が75/25〜25/75である原料を熱圧
    成形して得られた再リサイクル木材・プラスチック複合
    ボード。
JP2000076633A 2000-03-17 2000-03-17 木材・プラスチック複合ボード及びその製造方法 Pending JP2001260108A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000076633A JP2001260108A (ja) 2000-03-17 2000-03-17 木材・プラスチック複合ボード及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000076633A JP2001260108A (ja) 2000-03-17 2000-03-17 木材・プラスチック複合ボード及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001260108A true JP2001260108A (ja) 2001-09-25

Family

ID=18594347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000076633A Pending JP2001260108A (ja) 2000-03-17 2000-03-17 木材・プラスチック複合ボード及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001260108A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005042217A1 (ja) * 2003-11-04 2005-05-12 Toudai Tlo, Ltd. 植物廃棄物を用いた成形品及びその製造方法
JP2005288832A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Noda Corp 繊維板の製造方法
JP2006342594A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Noda Corp 建築用下地材
JP2006342595A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Noda Corp 建築用下地材
EA007980B1 (ru) * 2004-07-21 2007-02-27 Закрытое Акционерное Общество "Энергетическая Компания - Ама" Экологически чистая водостойкая древесно-минерально-полимерная композиция
KR100788427B1 (ko) 2007-01-04 2007-12-24 신광산업 주식회사 목재파티클 폴리프로필렌 섬유 혼합 패널에 의한마루바닥재 제조방법 및 이로부터 제조되는 마루바닥재
KR100983970B1 (ko) 2010-03-24 2010-09-27 주식회사 폴리우드 친환경 및 난연성 합성목재 복합재 및 이의 제조방법
CN102922838A (zh) * 2012-11-17 2013-02-13 中国化学工程第十四建设有限公司 三层共挤pvc木塑复合发泡板及其制备方法
KR20140032133A (ko) * 2012-09-06 2014-03-14 (주)엘지하우시스 목재 플라스틱 복합재를 이용한 화물 받침대
RU2597908C1 (ru) * 2015-04-21 2016-09-20 Глеб Андреевич Юрьев Состав кровельно-строительного материала
CN108503967A (zh) * 2018-04-26 2018-09-07 合肥天沃能源科技有限公司 一种抗震节能木塑材料及其制备方法
RU2681709C1 (ru) * 2017-11-30 2019-03-12 Общество С Ограниченной Ответственностью "Сибтоппром" Композитный строительный материал
KR20190126837A (ko) * 2017-03-02 2019-11-12 술라파크 오와이 신규한 포장재용 물질
RU212438U1 (ru) * 2022-05-28 2022-07-21 Алексей Сергеевич Варламов Элемент строительной конструкции
CN118832789A (zh) * 2024-07-26 2024-10-25 广东聚为新材料研发有限公司 一种基于海洋垃圾高分子聚合物回收物的户外仿木建材的制备方法

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005042217A1 (ja) * 2003-11-04 2005-05-12 Toudai Tlo, Ltd. 植物廃棄物を用いた成形品及びその製造方法
JP2005288832A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Noda Corp 繊維板の製造方法
EA007980B1 (ru) * 2004-07-21 2007-02-27 Закрытое Акционерное Общество "Энергетическая Компания - Ама" Экологически чистая водостойкая древесно-минерально-полимерная композиция
JP2006342594A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Noda Corp 建築用下地材
JP2006342595A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Noda Corp 建築用下地材
KR100788427B1 (ko) 2007-01-04 2007-12-24 신광산업 주식회사 목재파티클 폴리프로필렌 섬유 혼합 패널에 의한마루바닥재 제조방법 및 이로부터 제조되는 마루바닥재
KR100983970B1 (ko) 2010-03-24 2010-09-27 주식회사 폴리우드 친환경 및 난연성 합성목재 복합재 및 이의 제조방법
KR101629536B1 (ko) * 2012-09-06 2016-06-10 (주)엘지하우시스 목재 플라스틱 복합재를 이용한 화물 받침대
KR20140032133A (ko) * 2012-09-06 2014-03-14 (주)엘지하우시스 목재 플라스틱 복합재를 이용한 화물 받침대
US9334083B2 (en) 2012-09-06 2016-05-10 Lg Hausys, Ltd. Cargo support using wood polymer/plastic composite material
CN102922838A (zh) * 2012-11-17 2013-02-13 中国化学工程第十四建设有限公司 三层共挤pvc木塑复合发泡板及其制备方法
RU2597908C1 (ru) * 2015-04-21 2016-09-20 Глеб Андреевич Юрьев Состав кровельно-строительного материала
KR20190126837A (ko) * 2017-03-02 2019-11-12 술라파크 오와이 신규한 포장재용 물질
JP2020510743A (ja) * 2017-03-02 2020-04-09 スラパック オイSulapac Oy 包装用の新規な材料
KR102452275B1 (ko) * 2017-03-02 2022-10-07 술라파크 오와이 신규한 포장재용 물질
US11504878B2 (en) 2017-03-02 2022-11-22 Sulapac Oy Materials for packaging
JP7255867B2 (ja) 2017-03-02 2023-04-11 スラパック オイ 包装用の新規な材料
RU2681709C1 (ru) * 2017-11-30 2019-03-12 Общество С Ограниченной Ответственностью "Сибтоппром" Композитный строительный материал
CN108503967A (zh) * 2018-04-26 2018-09-07 合肥天沃能源科技有限公司 一种抗震节能木塑材料及其制备方法
RU212438U1 (ru) * 2022-05-28 2022-07-21 Алексей Сергеевич Варламов Элемент строительной конструкции
CN118832789A (zh) * 2024-07-26 2024-10-25 广东聚为新材料研发有限公司 一种基于海洋垃圾高分子聚合物回收物的户外仿木建材的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5480602A (en) Extruded particle board
JP2001260108A (ja) 木材・プラスチック複合ボード及びその製造方法
EP0574401A1 (en) Manufacture of molded composite products from scrap plastics
CN108247803B (zh) 一种无醛不霉不燃竹刨花板的制备方法
WO2002028617A1 (en) Structural member and structure containing the same
WO1999042265A1 (fr) Article moule fabrique avec des vieux papiers et des vieux plastiques en tant que materiaux principaux, et procede de production de ce dernier
CN1239628C (zh) 以废弃物为填充材的防火板材类制品的制造方法
KR100389966B1 (ko) 폐 멜라민과 폐 페놀수지화장판을 부재료로 이용한 파티클보드의 제조방법과 이에 의해 제조된 파티클보드
KR100666772B1 (ko) 폐지폐 및 폐목재칩을 이용한 파티클보드의 제조방법
KR100336264B1 (ko) 폐지를 이용한 보드 제조 방법
KR100201875B1 (ko) 폐자원을 활용한 복합 판넬과 그 제조방법
JP2003001611A (ja) 木材・プラスチック複合ボードおよびその製造方法
JP2659521B2 (ja) 難燃性ボード用組成物
WO2007082303A2 (en) Composite materials formed of at least partially cured cement-containing particles dispersed in a polymer, applications of using same, and methods of making
JPH1170535A (ja) セルロース系成形体の製造方法
RU2156752C2 (ru) Способ изготовления теплоизоляционных и отделочных материалов
JPH0780809A (ja) バガス基材耐水性ボードおよびその製造法
JP2001011300A (ja) 成形部材
CN1935729B (zh) 钙木塑装饰板及其生产方法
KR100300092B1 (ko) 건축용 내장판재 및 그 제조방법
JPH08131989A (ja) 有機繊維廃材の再生処理方法
KR100545058B1 (ko) 폐지 복합보드
KR102203946B1 (ko) 친환경 단열재용 조성물 및 이를 이용하여 제조된 친환경 단열재
JP2002020148A (ja) 再生成形材
JP2001002929A (ja) ウッドプラスチック