JP2001258835A

JP2001258835A - 医療用装置

Info

Publication number: JP2001258835A
Application number: JP2000074522A
Authority: JP
Inventors: Shinji Yamashita; 真司山下; Hidetoshi Saito; 秀俊齋藤; Hiroyuki Kuroda; 宏之黒田; Masahiro Hagiwara; 雅博萩原; Shinkichi Tanizawa; 信吉谷沢; Toshikuni Fukushima; 利晋福島; Hiroshi Okabe; 洋岡部; Yoshitaka Honda; 吉隆本田; Takeaki Nakamura; 剛明中村
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 2000-03-16
Filing date: 2000-03-16
Publication date: 2001-09-25

Abstract

(57)【要約】【課題】滅菌域にいる術者が自ら医療機器の交換を容易
且つスムーズに行える交換作業性に優れた医療用装置を
提供すること。【解決手段】カメラヘッド５は、滅菌側コネクタ部６ａ
が着脱自在な非接触コネクタ部１２を有し、ヘッド本体
１０内には例えばＣＣＤ１４と、ズームレンズ１５を移
動させるアクチュエータ１６と、駆動用電力を供給する
電力供給部１７とが設けられている。非接触コネクタ部
１２の凹部１２ａ底面には複数の光ファイバ１８の一端
面が規則的に配置され、滅菌側コネクタ部６ａの先端面
には非接触コネクタ部１２に配置した光ファイバ１８に
対向する複数の光ファイバ６ｃが配設されている。非接
触コネクタ部１２と滅菌側コネクタ部６ａとを接続する
ことによって、コントロールユニット３とカメラヘッド
５との間の信号の送受が電気的に非接触状態で行える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、手術室等の減菌領
域内で医療機器の交換が可能な医療用装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、１つのコントロールユニットに対
して例えばズームレンズを駆動するアクチュエータを備
えた複数種類のカメラヘッドや、駆動部やセンサ等を備
えた手術具であるハンドピース、或いは超音波処置を行
うプローブ等を接続可能にした医療用装置が開発されて
いる。

【０００３】このような医療用装置としては例えば、図
５に示すような内視鏡装置５０がある。この内視鏡装置
５０は、例えば光学式の内視鏡５１、１つのコントロー
ルユニット５２、このコントロールユニット５２に着脱
自在に接続される医療機器である手術具５３や前記内視
鏡５１の接眼部５４に着脱自在で、拡大率等仕様がそれ
ぞれ異なる複数のカメラヘッド５５，５６，５７，５
８、前記内視鏡５１に照明光を供給する光源装置５９、
前記コントロールユニット５２の有する図示しない画像
処理回路で生成された映像信号が入力されて観察画像を
表示するモニタ６０等で構成されている。なお、前記手
術具５３、カメラヘッド５５，５６，５７，５８は、そ
れぞれの機器から延びる電気ケーブル５３ａ，５５ａ，
５６ａ，５７ａ，５８ａの基端部に設けられているコネ
クタ部５３ｂ，５５ｂ，５６ｂ，５７ｂ，５８ｂを介し
てコントロールユニット５２に接続される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
５に示した内視鏡装置５０を手術現場で使用していた場
合、検査中に内視鏡５１に装着されているカメラヘッド
５５を例えばカメラヘッド５８に交換すること等があ
る。このような場合、カメラヘッド５５が滅菌域に配置
されるのに対して、前記コントロールユニット５２が不
潔域に配置されているので、この交換を減菌域にいる医
師が一人で行うことができなかった。

【０００５】また、滅菌域側にコントロールユニット５
２等を配置して術者一人で医療機器の交換を行えるよう
にした場合、消毒液や体液、血液等何らかの液体がコネ
クタ部に付着するおそれがあり、この場合付着した液体
を完全に払拭するために看護婦等の協力を得なければな
らなかった。

【０００６】つまり、看護婦等、周囲の者の協力なしで
は医療機器の交換を行うことが難しかったので、術者並
びに周囲の者にとって、術中に医療機器を交換すること
が煩わしくなっていた。

【０００７】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、滅菌域にいる術者が自ら医療機器の交換を容易且
つスムーズに行える交換作業性に優れた医療用装置を提
供することを目的にしている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の医療用装置は、
センサ或いはアクチュエータ等、電気駆動される電気部
品及びこの電気部品へ駆動用電力を供給する電力供給部
を有する医療機器と、この医療機器の有する電気部品を
制御する制御部を備えた制御装置と、前記制御装置と前
記医療機器とを接続し、入出力信号の伝送を行う信号線
及び前記医療機器に着脱自在で信号の伝送を非接触状態
で行うコネクタ部を有する接続ケーブルとを具備してい
る。

【０００９】この構成によれば、術者が例えば内視鏡に
取り付けられている医療機器を交換する際には、医療機
器と制御装置とを結ぶ接続ケーブルのコネクタ部を取り
外した後、内視鏡に取り付けられている医療機器を所望
する医療機器に交換し、その後、接続ケーブルのコネク
タ部を再び新たな医療機器に取り付けることによって、
術者一人で医療機器の交換を行える。このとき、医療機
器の電気部品への電力供給は、それぞれの医療機器に設
けられている電力供給部によって確保される。そして、
この交換中に万一、何らかの液体等がコネクタ部に付着
した場合には、付着した液体を払い去ることによって、
容易に信号伝送状態が確保される。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図１ないし図４は本発明の一実施
形態に係り、図１は医療用装置の１例である内視鏡装置
の構成例を説明する図、図２は医療機器の１例である電
気部品を有するカメラヘッドを説明する図、図３は内視
鏡装置の概略構成を説明するブロック図、図４は接続ケ
ーブルのコネクタ部の構成を説明する図である。

【００１１】尚、図４（ａ）は非接触コネクタ部の１構
成例を示す図、図４（ｂ）は非接触コネクタ部の他の構
成例を示す図である。

【００１２】図１に示すように本実施形態の医療用装置
の１例である内視鏡装置１は、例えば光学式の内視鏡２
と、制御部３ａや図示しない画像処理回路等を内蔵して
制御装置を構成する１つのコントロールユニット３と、
前記内視鏡２とともに使用され、滅菌域側に配置される
医療機器である手術具４や前記内視鏡２の接眼部２ａに
着脱自在で、拡大率等の仕様が異なる複数種類のカメラ
ヘッド５と、このカメラヘッド５又は手術具４に接続さ
れる滅菌側コネクタ部６ａを一端部に備え、他端部に前
記コントロールユニット３に接続される不潔側コネクタ
部６ｂを備えた接続ケーブルである信号伝送ケーブル６
と、前記内視鏡２に照明光を供給する光源装置７と、前
記コントロールユニット３の画像処理回路で生成された
映像信号が入力されて観察画像を表示するモニタ８とで
主に構成されている。なお、前記手術具４及び前記カメ
ラヘッド５は電動駆動される電気部品を有している。

【００１３】図２及び図３に示すように電気部品を有す
る医療機器である例えばカメラヘッド５は、外装部材で
あるヘッド本体１０に前記内視鏡２と着脱自在に接続さ
れる連結部１１と、前記信号伝送ケーブル６に設けられ
ている滅菌側コネクタ部６ａが着脱自在な非接触コネク
タ部１２とを有している。

【００１４】また、前記ヘッド本体１０内には複数の光
学レンズを配置してズーム光学系となる対物光学系１３
と、この対物光学系１３の結像位置に配置され、観察像
を撮像する電荷結合素子（以下ＣＣＤと略記）１４と、
この対物光学系１３を構成するズームレンズ１５を光軸
方向に移動させるために駆動するアクチュエータ１６
と、このアクチュエータ１６及び前記ＣＣＤ１４に駆動
用電力を供給する電力供給部１７とが設けられている。

【００１５】前記アクチュエータ１６は、円筒状のパイ
プ１６ａと、このパイプ１６ａの内部を軸方向に移動す
る移動体１６ｂとを備え、図示しないモータに所定の駆
動信号を印加することによって前記移動体１６ｂを矢印
に示す方向に所定量移動させるようになっている。

【００１６】前記非接触コネクタ部１２には、前記信号
伝送ケーブル６の滅菌側コネクタ部６ａが配置される例
えば凹部１２ａが設けられており、この凹部１２ａの底
面に複数の光ファイバ１８，…，１８の一端面が規則的
に配置されている。

【００１７】これら光ファイバ１８の他端面は、電気信
号を光信号に変換してパルス状に点滅する図示しない発
光素子等で構成される送信部２１及びパルス状に点滅す
る光信号を受光して電気信号に変換する図示しない受光
素子等で構成される受信部２２に接続されている。そし
て、前記ＣＣＤ１４及びアクチュエータ１６と受信部２
２及び送信部２１とは信号ケーブルを介して接続されて
いる。

【００１８】一方、前記凹部１２ａに配置される滅菌側
コネクタ部６ａの先端面には図４（ａ）に示すように前
記非接触コネクタ部１２に配置した光ファイバ１８，
…，１８に対向する複数の光ファイバ６ｃ，…，６ｃが
配設されている。そして、これら光ファイバ６ｃの基端
部は、前記コントロールユニット３の制御部３ａに設け
られている送信部３ｂ及び受信部３ｃにそれぞれ対応す
るように配置されている。つまり、前記非接触コネクタ
部１２と滅菌側コネクタ部６ａとを接続することによっ
て、前記コントロールユニット３とカメラヘッド５との
間の信号の送受を、電気的に非接触状態で行える。

【００１９】したがって、本実施形態の内視鏡装置１で
はコントロールユニット３の制御部３ａからカメラヘッ
ド５に向けて出力される制御信号は、制御部３ａの送信
部３ｂで電気光変換されて信号伝送ケーブル６の光ファ
イバ６ｃからカメラヘッド５の非接触コネクタ部１２に
配置されている光ファイバ１８に伝送されてカメラヘッ
ド５の受信部２２に送られる。そして、このカメラヘッ
ド５の受信部２２では受け取った光信号を、信号の形式
によって復調等の信号処理を施して光電変換して、ＣＣ
Ｄ１４又はアクチュエータ１６に駆動信号を印加する。

【００２０】一方、前記ＣＣＤ１４又はアクチュエータ
１６から出力される電気信号は、カメラヘッド５の送信
部２１で電気光変換されて、カメラヘッド５の非接触コ
ネクタ部１２に配置されている光ファイバ１８から信号
伝送ケーブル６の光ファイバ６ｃに伝送されてコントロ
ールユニット３の受信部３ｃに送られる。そして、この
コントロールユニット３の制御部３ａの受信部２２では
受け取った光信号を、信号の形式によって復調等の信号
処理を施して光電変換した後、このコントロールユニッ
ト内の図示しない画像処理回路等、信号処理回路で所定
の処理が行われる。

【００２１】なお、本実施形態の電力供給部１７は充電
式のバッテリーであり、前記ＣＣＤ１４及びアクチュエ
ータ１６はバッテリー１７から供給される電力によって
動作する。また、前記バッテリー１７には非接触充電用
トランス２３が設けてあり、非接触充電用トランス２５
ａを有する充電ユニット２５によって前記バッテリー１
７の充電を行えるようになっている。

【００２２】ここで、術者が滅菌域で例えばカメラヘッ
ド５を交換する手順について説明する。術者が例えば内
視鏡２に取り付けられているカメラヘッド５ａを例えば
カメラヘッド５ｂに交換する際、非接触コネクタ部１２
に接続されている信号伝送ケーブル６の滅菌側コネクタ
部６ａを取り外し、カメラヘッド５ａをカメラヘッド５
ｂに交換する。この後、前記信号伝送ケーブル６の滅菌
側コネクタ部６ａを交換装着したカメラヘッド５ｂの非
接触コネクタ部１２に取り付ける。このことによって、
術者一人で医療機器の交換を行える。

【００２３】また、この交換作業の際、消毒液や体液、
血液等何らかの液体がコネクタ部６ａ，１２に付着して
いた場合には、付着している液体等を払拭することによ
って、信号の授受が可能な状態になる。

【００２４】なお、前記信号伝送ケーブル６及び非接触
コネクタ部１２に光ファイバ６ｃ，１８を配設して非接
触コネクタを構成する代わりに、図４（ｂ）に示すよう
に複数のマイクロコイル６ｄとリード線６ｅとを設けて
非接触コネクタ部６ｆを構成するようにしてもよい。こ
のことによって、例えば複数のマイクロコイル６ｄとリ
ード線６ｅとを設けた図示しない信号伝送ケーブルと、
前記非接触コネクタ部６ｆとによって信号の授受を無接
触で行うようにしてもよい。

【００２５】また、本実施形態においてはカメラヘッド
について説明しているが、医療機器はカメラヘッドに限
定されるものではなく、電気部品を備えたハンドピー
ス、プローブ等であってもよい。

【００２６】このように、医療機器と制御装置とを信号
伝送ケーブルで接続する一方、この医療機器及び信号伝
送ケーブルに設けるコネクタ部を、光ファイバーやマイ
クロコイル等を用いて電気的に非接触状態で信号の授受
を行うコネクタ部としたことによって、払拭性に優れた
構造のコネクタを提供して、滅菌域において術者一人が
医療機器の交換を行うことができる。このことによっ
て、減菌域内においてカメラヘッド、ハンドピース、プ
ローブ等の医療機器の交換を容易に行える。

【００２７】また、非接触状態で信号の授受を行う構造
のコネクタ部にしたことによる電力供給不足の不具合
は、医療機器内部に設けた電力供給部であるバッテリー
によって解決することができる。そして、このバッテリ
ーへの充電も電気的に非接触な状態で行えるので、防水
性及び液体が付着した場合の払拭性が非常に優れたもの
になる。

【００２８】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。

【００２９】［付記］以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。

【００３０】（１）センサ或いはアクチュエータ等、電
気駆動される電気部品及びこの電気部品へ駆動用電力を
供給する電力供給部を有する医療機器と、この医療機器
の有する電気部品を制御する制御部を備えた制御装置
と、前記制御装置と前記医療機器とを接続し、入出力信
号の伝送を行う信号線及び前記医療機器に着脱自在で信
号の伝送を非接触状態で行うコネクタ部を有する接続ケ
ーブルと、を具備する医療用装置。

【００３１】（２）センサ或いはアクチュエータ等の電
気駆動される電気部品を有する医療機器と、この医療機
器の有する電気部品を制御する制御部を備えた制御装置
とを具備する医療用装置において、前記医療機器に、電
気部品へ駆動用電力を供給する電力供給部を設ける一
方、前記制御装置と前記医療機器とを、入出力信号の伝
送を行う信号線及び前記医療機器に着脱自在で信号の伝
送を非接触状態で行うコネクタ部を有するケーブルで接
続する医療用装置。

【００３２】（３）前記電力供給部は、交換可能なバッ
テリー或いは充電可能なバッテリーである付記１又は付
記２記載の医療用装置。

【００３３】（４）前記充電可能なバッテリーは、非接
触状態で充電が可能なバッテリーである付記３記載の医
療用装置。

【００３４】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、滅
菌域にいる術者が自ら医療機器の交換を容易且つスムー
ズに行える交換作業性に優れた医療用装置を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１ないし図４は本発明の一実施形態に係り、
図１は医療用装置の１例である内視鏡装置の構成例を説
明する図

【図２】医療機器の１例である電気部品を有するカメラ
ヘッドを説明する図

【図３】内視鏡装置の概略構成を説明するブロック図

【図４】接続ケーブルのコネクタ部の構成を説明する図

【図５】従来の内視鏡装置の構成例を説明する図

【符号の説明】

１…内視鏡装置３…コントロールユニット５…カメラヘッド６…信号伝送ケーブル６ａ…滅菌側コネクタ部６ｃ…光ファイバ１２…非接触コネクタ部１８…光ファイバ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｈ０４Ｂ 10/00 (72)発明者黒田宏之東京都渋谷区幡ヶ谷２丁目43番２号オリンパス光学工業株式会社内 (72)発明者萩原雅博東京都渋谷区幡ヶ谷２丁目43番２号オリンパス光学工業株式会社内 (72)発明者谷沢信吉東京都渋谷区幡ヶ谷２丁目43番２号オリンパス光学工業株式会社内 (72)発明者福島利晋東京都渋谷区幡ヶ谷２丁目43番２号オリンパス光学工業株式会社内 (72)発明者岡部洋東京都渋谷区幡ヶ谷２丁目43番２号オリンパス光学工業株式会社内 (72)発明者本田吉隆東京都渋谷区幡ヶ谷２丁目43番２号オリンパス光学工業株式会社内 (72)発明者中村剛明東京都渋谷区幡ヶ谷２丁目43番２号オリンパス光学工業株式会社内Ｆターム(参考） 4C061 AA00 BB01 CC00 DD00 JJ11 NN09 NN10 UU05 4C301 EE13 EE19 JA19 LL20 5K002 AA05 BA32 FA01 GA01 GA03

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】センサ或いはアクチュエータ等、電気駆
動される電気部品及びこの電気部品へ駆動用電力を供給
する電力供給部を有する医療機器と、この医療機器の有する電気部品を制御する制御部を備え
た制御装置と、前記制御装置と前記医療機器とを接続し、入出力信号の
伝送を行う信号線及び前記医療機器に着脱自在で信号の
伝送を非接触状態で行うコネクタ部を有する接続ケーブ
ルと、を具備することを特徴とする医療用装置。