JP2001244896A - 光送信装置 - Google Patents
光送信装置Info
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- JP2001244896A JP2001244896A JP2000384208A JP2000384208A JP2001244896A JP 2001244896 A JP2001244896 A JP 2001244896A JP 2000384208 A JP2000384208 A JP 2000384208A JP 2000384208 A JP2000384208 A JP 2000384208A JP 2001244896 A JP2001244896 A JP 2001244896A
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- optical
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- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
- Optical Communication System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光源からの搬送光を電気信号で変調する外部
光変調器を備えた光送信装置において、外部光変調器に
印加するバイアス電圧を、DCドリフトによる最適バイ
アスの変動に、精度よく追従させる。 【解決手段】 バイアス電圧制御回路150は、バイア
ス電圧印加器105が外部光変調器110に印加するバ
イアス電圧を、外部光変調器110から出力される光信
号に生じる二次歪の量が最小となるように制御する。
光変調器を備えた光送信装置において、外部光変調器に
印加するバイアス電圧を、DCドリフトによる最適バイ
アスの変動に、精度よく追従させる。 【解決手段】 バイアス電圧制御回路150は、バイア
ス電圧印加器105が外部光変調器110に印加するバ
イアス電圧を、外部光変調器110から出力される光信
号に生じる二次歪の量が最小となるように制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光送信装置に関
し、より特定的には、外部光変調器を用いた光送信装置
であって、外部光変調器にバイアス電圧を印加する際、
その印加バイアス電圧をDCドリフトによる最適バイア
ス電圧変動に追従させるバイアス電圧制御を行うことが
できる光送信装置に関する。
し、より特定的には、外部光変調器を用いた光送信装置
であって、外部光変調器にバイアス電圧を印加する際、
その印加バイアス電圧をDCドリフトによる最適バイア
ス電圧変動に追従させるバイアス電圧制御を行うことが
できる光送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光通信システムに用いられている
光送信装置では、光源を構成するレーザーダイオードに
注入する電流を入力信号により直接変調することによっ
て、その入力信号で変調された光信号を出力する変調方
式が採用されていた。しかし、この変調方式では、レー
ザダイオードに注入される電流が変化するため、レーザ
ダイオードのチャープ特性により、その発振波長が変化
する現象が生じる。このようなレーザーダイオードから
出力される光信号を長距離伝送すると、光ファイバ中に
おける波長分散の影響によって光信号の波形劣化が生
じ、信号の特性が劣化するといった問題が生じる。
光送信装置では、光源を構成するレーザーダイオードに
注入する電流を入力信号により直接変調することによっ
て、その入力信号で変調された光信号を出力する変調方
式が採用されていた。しかし、この変調方式では、レー
ザダイオードに注入される電流が変化するため、レーザ
ダイオードのチャープ特性により、その発振波長が変化
する現象が生じる。このようなレーザーダイオードから
出力される光信号を長距離伝送すると、光ファイバ中に
おける波長分散の影響によって光信号の波形劣化が生
じ、信号の特性が劣化するといった問題が生じる。
【0003】また、将来の移動体通信としては、伝送レ
ートを大幅に拡大するために帯域の確保が容易な、高い
周波数(特に、ミリ波帯)を利用することが検討されて
いる。ミリ波帯の信号は、同軸ケーブルを伝送路として
用いた場合、伝送路での損失が非常に大きいため、数1
0m間隔で増幅器が必要になる。実際にシステムを構築
する際、この点がコストや信頼性の面から問題となる。
このような観点から、ミリ波帯の信号伝送には、損失が
小さいという特徴を有する光ファイバを利用することが
必須である。しかしながら、現在市販されているレーザ
ダイオードの周波数応答特性は、10GHz程度であ
り、ミリ波帯のような非常に高い周波数には応答しない
ため、これらのレーザダイオードを直接変調することは
不可能であった。
ートを大幅に拡大するために帯域の確保が容易な、高い
周波数(特に、ミリ波帯)を利用することが検討されて
いる。ミリ波帯の信号は、同軸ケーブルを伝送路として
用いた場合、伝送路での損失が非常に大きいため、数1
0m間隔で増幅器が必要になる。実際にシステムを構築
する際、この点がコストや信頼性の面から問題となる。
このような観点から、ミリ波帯の信号伝送には、損失が
小さいという特徴を有する光ファイバを利用することが
必須である。しかしながら、現在市販されているレーザ
ダイオードの周波数応答特性は、10GHz程度であ
り、ミリ波帯のような非常に高い周波数には応答しない
ため、これらのレーザダイオードを直接変調することは
不可能であった。
【0004】そこで、長距離伝送を行ったり、ミリ波な
ど周波数の高い信号を伝送する場合には、原理的にチャ
ーピングが生じにくく、高い周波数の信号まで応答する
ことが可能なマッハツェンダー型の外部光変調器を備え
た光送信装置を用いることが提案されている。
ど周波数の高い信号を伝送する場合には、原理的にチャ
ーピングが生じにくく、高い周波数の信号まで応答する
ことが可能なマッハツェンダー型の外部光変調器を備え
た光送信装置を用いることが提案されている。
【0005】図11に、マッハツェンダー型の外部光変
調器(以下、MZ型光変調器と表記する)の構成を示
す。このMZ型光変調器には、光源から出力された搬送
光が入力され、2つの光導波路に向けて分岐される。結
晶基板上に設けられた電極に電圧が加えられることによ
り電界が生じると、導波路中の屈折率が変化し、その結
果、導波路中を伝搬する光の位相が変化する。なお、図
11には、一方の光導波路を通過する光のみに位相変調
を施すような構成が示されている。各々の光導波路から
の光は互いに合波され、MZ型光変調器から光信号が出
力される。こうして出力される光信号の光電界は、次式
で表される。
調器(以下、MZ型光変調器と表記する)の構成を示
す。このMZ型光変調器には、光源から出力された搬送
光が入力され、2つの光導波路に向けて分岐される。結
晶基板上に設けられた電極に電圧が加えられることによ
り電界が生じると、導波路中の屈折率が変化し、その結
果、導波路中を伝搬する光の位相が変化する。なお、図
11には、一方の光導波路を通過する光のみに位相変調
を施すような構成が示されている。各々の光導波路から
の光は互いに合波され、MZ型光変調器から光信号が出
力される。こうして出力される光信号の光電界は、次式
で表される。
【0006】
【数1】
【0007】但し、
【数2】 とする。Vはバイアス電圧、mは位相変調度、ωfはア
ナログ信号の角周波数を示している。この光電界を用い
て、MZ型光変調器から出力される光信号パワーは、次
式で与えられる。
ナログ信号の角周波数を示している。この光電界を用い
て、MZ型光変調器から出力される光信号パワーは、次
式で与えられる。
【0008】
【数3】
【0009】この時のバイアス電圧と光出力との関係
を、図12に示す。図12において、横軸はバイアス電
圧を、縦軸は光信号の出力パワーを表す。このように、
MZ型光変調器から出力される光信号のパワーは、MZ
型光変調器に印加されるバイアス電圧に対して正弦波の
特性を示す。
を、図12に示す。図12において、横軸はバイアス電
圧を、縦軸は光信号の出力パワーを表す。このように、
MZ型光変調器から出力される光信号のパワーは、MZ
型光変調器に印加されるバイアス電圧に対して正弦波の
特性を示す。
【0010】しかしながら、MZ型光変調器では、経時
変化や温度変化など種々の条件により、前述したような
バイアス電圧と光出力との関係が初期状態から変動する
現象が生じる。この現象は、DCドリフトと呼ばれてい
る。このDCドリフト現象を、図13に示す。
変化や温度変化など種々の条件により、前述したような
バイアス電圧と光出力との関係が初期状態から変動する
現象が生じる。この現象は、DCドリフトと呼ばれてい
る。このDCドリフト現象を、図13に示す。
【0011】図13に示すようなDCドリフト現象が生
じると、バイアス電圧によって決定される位相状態が初
期の位相状態から変動するために、MZ型光変調器から
出力される光信号のパワーは変化し、信号特性の劣化が
生じる。なお、初期の位相状態の時のバイアス電圧を最
適バイアス電圧(図中のVb)と定義し、以降において
は、このように表記する。
じると、バイアス電圧によって決定される位相状態が初
期の位相状態から変動するために、MZ型光変調器から
出力される光信号のパワーは変化し、信号特性の劣化が
生じる。なお、初期の位相状態の時のバイアス電圧を最
適バイアス電圧(図中のVb)と定義し、以降において
は、このように表記する。
【0012】外部光変調器を用いた従来の光送信装置で
は、DCドリフトによる最適バイアス電圧変動に追従す
るために、外部光変調器から出力される光信号のパワー
(これは、光信号を光電気変換し、得られた電気信号の
直流成分、つまり電力を測定することにより求まる)に
基づいて、外部光変調器に印加するバイアス電圧を制御
していた。より具体的には、バイアス電圧が最適に設定
された初期状態において、出力光信号のパワーを事前に
計測し、その値(基準値)記憶しておく。以降、出力光
信号のパワーを監視して、光信号のパワーが基準値と等
しくなるように、印加バイアス電圧を制御する。
は、DCドリフトによる最適バイアス電圧変動に追従す
るために、外部光変調器から出力される光信号のパワー
(これは、光信号を光電気変換し、得られた電気信号の
直流成分、つまり電力を測定することにより求まる)に
基づいて、外部光変調器に印加するバイアス電圧を制御
していた。より具体的には、バイアス電圧が最適に設定
された初期状態において、出力光信号のパワーを事前に
計測し、その値(基準値)記憶しておく。以降、出力光
信号のパワーを監視して、光信号のパワーが基準値と等
しくなるように、印加バイアス電圧を制御する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印加バ
イアス電圧の最適バイアス電圧からの変動量に対し、出
力光信号のパワーの変化量は、非常に小さい。そのた
め、出力光信号のパワーに基づいて、印加バイアス電圧
を最適バイアス電圧の変動に高い精度で追従させること
は、極めて困難である。
イアス電圧の最適バイアス電圧からの変動量に対し、出
力光信号のパワーの変化量は、非常に小さい。そのた
め、出力光信号のパワーに基づいて、印加バイアス電圧
を最適バイアス電圧の変動に高い精度で追従させること
は、極めて困難である。
【0014】ここで、印加バイアス電圧の最適バイアス
電圧からの変動量と、出力光信号のパワーの変動量との
関係について、数式を用いて説明する。出力光信号のパ
ワーPdcは、上式(3)の結果を利用すると、次式
(4)で表すことができる。
電圧からの変動量と、出力光信号のパワーの変動量との
関係について、数式を用いて説明する。出力光信号のパ
ワーPdcは、上式(3)の結果を利用すると、次式
(4)で表すことができる。
【数4】
【0015】最適バイアス電圧は、一般に初期位相状態
がπ/2の時であり、バイアス電圧がDCドリフトによ
り変動することで生じる位相変化量をφとすると、その
時の位相状態は、
がπ/2の時であり、バイアス電圧がDCドリフトによ
り変動することで生じる位相変化量をφとすると、その
時の位相状態は、
【数5】 と表すことができる。
【0016】上式(4)および(5)から、印加バイア
ス電圧の最適バイアス電圧からの変動量に対する出力光
信号のパワーの変動量を求めると、次のような関係とな
る。
ス電圧の最適バイアス電圧からの変動量に対する出力光
信号のパワーの変動量を求めると、次のような関係とな
る。
【数6】 但し、
【数7】
【0017】DCドリフトによるバイアス電圧の変動
は、瞬時的には非常に小さいので、
は、瞬時的には非常に小さいので、
【数8】 となり、
【数9】 と近似できる。
【0018】このため、上式(6)で示される、位相変
化量に対する光信号パワーの変化量は、非常に小さく、
従って、印加バイアス電圧の最適バイアス電圧からの変
動に対して、出力光信号のパワーの変動は、ごくわずか
しかないことがわかる。よって、従来のように、出力光
信号のパワーに基づいてバイアス電圧を制御する場合、
制御の精度を上げることが難しい。
化量に対する光信号パワーの変化量は、非常に小さく、
従って、印加バイアス電圧の最適バイアス電圧からの変
動に対して、出力光信号のパワーの変動は、ごくわずか
しかないことがわかる。よって、従来のように、出力光
信号のパワーに基づいてバイアス電圧を制御する場合、
制御の精度を上げることが難しい。
【0019】ベースバンドディジタル信号を伝送する場
合、バイアス電圧の制御精度が低いことは問題ではない
が、アナログ信号、特に周波数多重された多チャンネル
信号を伝送する場合には、わずかなバイアス電圧の変動
が二次歪(二次相互変調歪=IM2 )を増大させる。
合、バイアス電圧の制御精度が低いことは問題ではない
が、アナログ信号、特に周波数多重された多チャンネル
信号を伝送する場合には、わずかなバイアス電圧の変動
が二次歪(二次相互変調歪=IM2 )を増大させる。
【0020】図14は、図11の外部光変調器に印加さ
れるバイアス電圧と、その外部光変調器から出力される
光信号に生じる二次歪の量(以下、歪量)との関係を示
す図である。図14に示すように、歪量は、バイアス電
圧に対して最適バイアス電圧(図中のVb)を対象軸と
する二次関数的な特性を有している。つまり、歪量は、
バイアス電圧が最適バイアス電圧からずれるにつれ、二
次関数的に増大する。そのため、ある一定量のバイアス
電圧変動に対し、バイアス電圧が最適バイアス電圧近傍
にあれば、歪量はあまり変化しないが、最適バイアス電
圧からずれていればいるほと、同じ量のバイアス変動に
対する歪量の変化が顕著となる。
れるバイアス電圧と、その外部光変調器から出力される
光信号に生じる二次歪の量(以下、歪量)との関係を示
す図である。図14に示すように、歪量は、バイアス電
圧に対して最適バイアス電圧(図中のVb)を対象軸と
する二次関数的な特性を有している。つまり、歪量は、
バイアス電圧が最適バイアス電圧からずれるにつれ、二
次関数的に増大する。そのため、ある一定量のバイアス
電圧変動に対し、バイアス電圧が最適バイアス電圧近傍
にあれば、歪量はあまり変化しないが、最適バイアス電
圧からずれていればいるほと、同じ量のバイアス変動に
対する歪量の変化が顕著となる。
【0021】以下には、バイアス電圧と歪量との関係に
ついて、数式を用いて説明する。外部光変調器へ入力さ
れるアナログ信号が2波の場合、外部光変調器からの出
力光のパワーは、次のような式で表すことができる。但
し、ω1 およびω2 は、アナログ信号の角周波数とす
る。
ついて、数式を用いて説明する。外部光変調器へ入力さ
れるアナログ信号が2波の場合、外部光変調器からの出
力光のパワーは、次のような式で表すことができる。但
し、ω1 およびω2 は、アナログ信号の角周波数とす
る。
【0022】
【数10】
【0023】上式(10)において、ω1 および/また
はω2 を含む項がアナログ信号を表しており、その他の
項は、外部光変調器の非線形性によって発生する歪成分
である。ここで、アナログ信号と、IM2 およびIM3
(三次相互変調歪)との比は、それぞれ次の式で表され
る。
はω2 を含む項がアナログ信号を表しており、その他の
項は、外部光変調器の非線形性によって発生する歪成分
である。ここで、アナログ信号と、IM2 およびIM3
(三次相互変調歪)との比は、それぞれ次の式で表され
る。
【0024】
【数11】
【0025】
【数12】
【0026】上式(11)および(12)からわかるよ
うに、IM2 の値はバイアス電圧および位相変調度に、
IM3 は位相変調度に、それぞれ依存している。一方、
前述したように、初期状態において、外部光変調器に印
加されるバイアス電圧は、最適バイアス電圧Vb に設定
される。すなわち、バイアス電圧と位相との関係は、
うに、IM2 の値はバイアス電圧および位相変調度に、
IM3 は位相変調度に、それぞれ依存している。一方、
前述したように、初期状態において、外部光変調器に印
加されるバイアス電圧は、最適バイアス電圧Vb に設定
される。すなわち、バイアス電圧と位相との関係は、
【数13】 を満足する。この時、上式(11)からわかるように、
IM2 は発生しない。
IM2 は発生しない。
【0027】しかし、その後、外部光変調器が有するD
Cドリフト特性によって、バイアス電圧と位相との関係
が、上式(13)を満足しなくなる。そこで、DCドリ
フトによる位相のずれと、その結果生じる歪の量につい
て、以下のようにして計算を行った。
Cドリフト特性によって、バイアス電圧と位相との関係
が、上式(13)を満足しなくなる。そこで、DCドリ
フトによる位相のずれと、その結果生じる歪の量につい
て、以下のようにして計算を行った。
【0028】バイアス電圧Vが、最適バイアス電圧Vb
から(Vだけ)ずれた時、φDCは、次の式で表すことが
できる。
から(Vだけ)ずれた時、φDCは、次の式で表すことが
できる。
【数14】 但し、Vπは、外部光変調器の半波長電圧を表してい
る。
る。
【0029】上式(14)を、位相ずれΔx(%)を用
いて表すと、
いて表すと、
【数15】 となる。
【0030】この式(15)を上式(11)に代入し
て、バイアス電圧の位相の、最適バイアス電圧の位相か
らのずれに対するIM2 およびCSO(複合二次歪)を
計算した。この計算では、m=0.04とした。また、
IM2 からCSOへの換算では、60ch伝送時におい
て、最大のコンポジット数を60として電力加算を行っ
た。その計算結果を、図15に示す。
て、バイアス電圧の位相の、最適バイアス電圧の位相か
らのずれに対するIM2 およびCSO(複合二次歪)を
計算した。この計算では、m=0.04とした。また、
IM2 からCSOへの換算では、60ch伝送時におい
て、最大のコンポジット数を60として電力加算を行っ
た。その計算結果を、図15に示す。
【0031】アナログ60ch伝送時には、CSOが−
60dBc以下というスペックが要求されるが、その要
求を満足するためには、図15からわかるように、バイ
アス電圧位相の最適バイアス電圧位相からのずれを、最
大約±0.03%程度に抑えなければならない。このよ
うな高精度の制御を、光信号のパワーの変化をモニタす
ることにより行うのは、困難である。
60dBc以下というスペックが要求されるが、その要
求を満足するためには、図15からわかるように、バイ
アス電圧位相の最適バイアス電圧位相からのずれを、最
大約±0.03%程度に抑えなければならない。このよ
うな高精度の制御を、光信号のパワーの変化をモニタす
ることにより行うのは、困難である。
【0032】それゆえに、本発明の目的は、光源からの
搬送光を電気信号で変調する外部光変調器を備えた光送
信装置であって、外部光変調器に印加するバイアス電圧
を、DCドリフトによる最適バイアスの変動に精度よく
追従させることが可能であり、その結果、たとえ経年変
化や温度変化のためにDCドリフトが発生しても、パワ
ー変動や歪量の増大が抑制された特性のよい光信号を送
信することのできる光送信装置を実現することである。
搬送光を電気信号で変調する外部光変調器を備えた光送
信装置であって、外部光変調器に印加するバイアス電圧
を、DCドリフトによる最適バイアスの変動に精度よく
追従させることが可能であり、その結果、たとえ経年変
化や温度変化のためにDCドリフトが発生しても、パワ
ー変動や歪量の増大が抑制された特性のよい光信号を送
信することのできる光送信装置を実現することである。
【0033】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、搬送光を電気信号で外部変調して送信する光送
信装置であって、搬送光を出力する光源、光源から出力
される搬送光を電気信号で変調する外部光変調器、外部
光変調器にバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加
器、およびバイアス電圧印加器が外部光変調器に印加す
るバイアス電圧を、当該外部光変調器から出力される光
信号に生じる二次歪の量に基づいて制御するバイアス電
圧制御手段を備える。
発明は、搬送光を電気信号で外部変調して送信する光送
信装置であって、搬送光を出力する光源、光源から出力
される搬送光を電気信号で変調する外部光変調器、外部
光変調器にバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加
器、およびバイアス電圧印加器が外部光変調器に印加す
るバイアス電圧を、当該外部光変調器から出力される光
信号に生じる二次歪の量に基づいて制御するバイアス電
圧制御手段を備える。
【0034】上記第1の発明では、外部光変調器に印加
するバイアス電圧(以下、印加バイアス電圧)を、その
外部光変調器から出力される光信号に生じる二次歪の量
(以下、歪量)に基づいて制御するので、印加バイアス
電圧を、DCドリフトによる最適バイアスの変動に対し
て、精度よく追従させることが可能となる。その結果、
たとえ経年変化や温度変化のためにDCドリフトが発生
しても、パワー変動や歪量の増大が抑制された特性のよ
い光信号を送信することのできる光送信装置が実現され
る。
するバイアス電圧(以下、印加バイアス電圧)を、その
外部光変調器から出力される光信号に生じる二次歪の量
(以下、歪量)に基づいて制御するので、印加バイアス
電圧を、DCドリフトによる最適バイアスの変動に対し
て、精度よく追従させることが可能となる。その結果、
たとえ経年変化や温度変化のためにDCドリフトが発生
しても、パワー変動や歪量の増大が抑制された特性のよ
い光信号を送信することのできる光送信装置が実現され
る。
【0035】ここで、バイアス電圧の変動量に対する歪
の変動量について、数式を用いて説明する。二次歪(I
M2 )は、上式(11)によって示されており、その真
数値は、
の変動量について、数式を用いて説明する。二次歪(I
M2 )は、上式(11)によって示されており、その真
数値は、
【数16】 となる。
【0036】上式(16)を偏微分することによって、
下式(17)、すなわちバイアス電圧の変動量に対する
IM2 の変動量を得ることができる。
下式(17)、すなわちバイアス電圧の変動量に対する
IM2 の変動量を得ることができる。
【0037】
【数17】
【0038】バイアス電圧の変動量に対する光信号のパ
ワーの変動量と、同じバイアス電圧の変動量に対するI
M2 の変動量とを比較すると、光パワーの変動量は、上
式(6)に示すようにほぼ0であるのに対して、IM2
の変動量は、上式(17)に示すように無限大となる。
このため、光信号に生じる歪量をモニタしてバイアス電
圧を制御する方が、光信号のパワーをモニタしてバイア
ス電圧を制御するより、高い精度で制御を行うことが可
能となる。
ワーの変動量と、同じバイアス電圧の変動量に対するI
M2 の変動量とを比較すると、光パワーの変動量は、上
式(6)に示すようにほぼ0であるのに対して、IM2
の変動量は、上式(17)に示すように無限大となる。
このため、光信号に生じる歪量をモニタしてバイアス電
圧を制御する方が、光信号のパワーをモニタしてバイア
ス電圧を制御するより、高い精度で制御を行うことが可
能となる。
【0039】第2の発明は、第1の発明において、バイ
アス電圧制御手段は、外部光変調器から出力される光信
号を二分岐する光分岐器、光分岐器から出力される一方
の光信号を電気信号に変換する光電気変換器、光電気変
換器が出力する電気信号から特定帯域内の成分を抽出し
て、当該成分のレベルを測定することにより、外部光変
調器から出力される光信号に生じる二次歪の量を検出す
る歪量検出器、およびバイアス電圧印加器が外部光変調
器に印加するバイアス電圧を、歪量検出器によって検出
される歪量が最小となるように制御するバイアス電圧制
御回路を含む。
アス電圧制御手段は、外部光変調器から出力される光信
号を二分岐する光分岐器、光分岐器から出力される一方
の光信号を電気信号に変換する光電気変換器、光電気変
換器が出力する電気信号から特定帯域内の成分を抽出し
て、当該成分のレベルを測定することにより、外部光変
調器から出力される光信号に生じる二次歪の量を検出す
る歪量検出器、およびバイアス電圧印加器が外部光変調
器に印加するバイアス電圧を、歪量検出器によって検出
される歪量が最小となるように制御するバイアス電圧制
御回路を含む。
【0040】上記第2の発明では、印加バイアス電圧
を、歪量が最小となるように制御する。
を、歪量が最小となるように制御する。
【0041】第3の発明は、第2の発明において、バイ
アス電圧制御回路は、バイアス電圧印加器が外部光変調
器に印加するバイアス電圧を増加または減少させ、歪量
検出器によって検出される歪量が、バイアス電圧増加ま
たは減少の前後で増加したか減少したかを判定し、その
判定結果によって、次にバイアス電圧を増加させる向き
に制御するか、減少させる向きに制御するかを決定する
ことを特徴とする。
アス電圧制御回路は、バイアス電圧印加器が外部光変調
器に印加するバイアス電圧を増加または減少させ、歪量
検出器によって検出される歪量が、バイアス電圧増加ま
たは減少の前後で増加したか減少したかを判定し、その
判定結果によって、次にバイアス電圧を増加させる向き
に制御するか、減少させる向きに制御するかを決定する
ことを特徴とする。
【0042】ここで、歪量は、印加バイアス電圧に対し
て最適バイアス電圧を対象軸とする二次関数的な特性を
有している(図14参照)。そのため、DCドリフトに
よって最適バイアス電圧が変動した場合、印加バイアス
電圧を増加させる向きに制御するか、減少させる向きに
制御するかを決定しなければならない。
て最適バイアス電圧を対象軸とする二次関数的な特性を
有している(図14参照)。そのため、DCドリフトに
よって最適バイアス電圧が変動した場合、印加バイアス
電圧を増加させる向きに制御するか、減少させる向きに
制御するかを決定しなければならない。
【0043】そこで、上記第3の発明では、最初、印加
バイアス電圧を増加または減少させ、その前後で、歪量
が増加したか減少したかを判定する。そして、その判定
結果によって、次にバイアス電圧を増加させる向きに制
御するか、減少させる向きに制御するかを決定する。具
体的には、印加バイアス電圧を増加(または減少)させ
たことにより歪量が減少すれば、次もバイアス電圧を増
加(または減少)させる向きに制御を行い、もし歪量が
増加すれば、次はバイアス電圧を減少(または増加)さ
せる向きに制御を行う。
バイアス電圧を増加または減少させ、その前後で、歪量
が増加したか減少したかを判定する。そして、その判定
結果によって、次にバイアス電圧を増加させる向きに制
御するか、減少させる向きに制御するかを決定する。具
体的には、印加バイアス電圧を増加(または減少)させ
たことにより歪量が減少すれば、次もバイアス電圧を増
加(または減少)させる向きに制御を行い、もし歪量が
増加すれば、次はバイアス電圧を減少(または増加)さ
せる向きに制御を行う。
【0044】または、下記第4の発明のように、外部光
変調器から出力される光信号のパワーをさらに検出し、
その光パワーに基づいて、印加バイアス電圧を増加させ
る向きに制御するか、減少させる向きに制御するかを決
定してもよい。具体的には、光パワーが増大した場合は
印加バイアス電圧を増加させる向きに、光パワーが減少
した場合には、印加バイアス電圧を減少させる向きに制
御を行うと決定する。
変調器から出力される光信号のパワーをさらに検出し、
その光パワーに基づいて、印加バイアス電圧を増加させ
る向きに制御するか、減少させる向きに制御するかを決
定してもよい。具体的には、光パワーが増大した場合は
印加バイアス電圧を増加させる向きに、光パワーが減少
した場合には、印加バイアス電圧を減少させる向きに制
御を行うと決定する。
【0045】あるいは、下記第5の発明のように、外部
光変調器が2つの出力ポート(第1および第2のポー
ト)を持っている場合、第2のポートから出力される光
信号に生じる二次歪の量を検出して、その歪量が基準値
と一致すように、印加バイアス電圧を制御してもよい。
基準値は、好ましくは、下記第6の発明のように、第1
のポートから出力される光信号に生じる二次歪の量が最
小となるようなバイアス電圧(第1ポート側の最適バイ
アス電圧)を外部光変調器に印加しているとき(つまり
初期状態のとき)、歪量検出器によって検出される歪量
(第2のポート側の歪量)である。
光変調器が2つの出力ポート(第1および第2のポー
ト)を持っている場合、第2のポートから出力される光
信号に生じる二次歪の量を検出して、その歪量が基準値
と一致すように、印加バイアス電圧を制御してもよい。
基準値は、好ましくは、下記第6の発明のように、第1
のポートから出力される光信号に生じる二次歪の量が最
小となるようなバイアス電圧(第1ポート側の最適バイ
アス電圧)を外部光変調器に印加しているとき(つまり
初期状態のとき)、歪量検出器によって検出される歪量
(第2のポート側の歪量)である。
【0046】第4の発明は、第2の発明において、バイ
アス電圧制御手段は、光電気変換器が出力する電気信号
の電力を測定することにより、外部光変調器から出力さ
れる光信号のパワーを検出する光パワー検出器をさらに
含み、バイアス電圧制御回路は、光パワー検出器が検出
した光パワーに基づいて、バイアス電圧印加器が外部光
変調器に印加するバイアス電圧を増加させる向きに制御
するか、減少させる向きに制御するかを決定することを
特徴とする。
アス電圧制御手段は、光電気変換器が出力する電気信号
の電力を測定することにより、外部光変調器から出力さ
れる光信号のパワーを検出する光パワー検出器をさらに
含み、バイアス電圧制御回路は、光パワー検出器が検出
した光パワーに基づいて、バイアス電圧印加器が外部光
変調器に印加するバイアス電圧を増加させる向きに制御
するか、減少させる向きに制御するかを決定することを
特徴とする。
【0047】第5の発明は、第1の発明において、外部
光変調器は、光源からの搬送光を二分岐して導く2つの
導波路、各導波路によって導かれた光信号を相互に結合
する光結合器、および光結合器から出力される2つの光
信号を出力する第1および第2のポートを含み、バイア
ス電圧制御手段は、第2のポートから出力される光信号
を電気信号に変換する光電気変換器、光電気変換器が出
力する電気信号から特定帯域内の成分を抽出して、当該
成分のレベルを測定することにより、第2のポートから
出力される光信号に生じる二次歪の量を検出する歪量検
出器、およびバイアス電圧印加器が外部光変調器に印加
するバイアス電圧を、歪量検出器によって検出される歪
量が、予め記憶している基準値と一致すように制御する
バイアス電圧制御回路を含む。
光変調器は、光源からの搬送光を二分岐して導く2つの
導波路、各導波路によって導かれた光信号を相互に結合
する光結合器、および光結合器から出力される2つの光
信号を出力する第1および第2のポートを含み、バイア
ス電圧制御手段は、第2のポートから出力される光信号
を電気信号に変換する光電気変換器、光電気変換器が出
力する電気信号から特定帯域内の成分を抽出して、当該
成分のレベルを測定することにより、第2のポートから
出力される光信号に生じる二次歪の量を検出する歪量検
出器、およびバイアス電圧印加器が外部光変調器に印加
するバイアス電圧を、歪量検出器によって検出される歪
量が、予め記憶している基準値と一致すように制御する
バイアス電圧制御回路を含む。
【0048】上記第4,第5の発明では、印加バイアス
電圧を増加させるべきか減少させるべきかが即座にわか
るので、DCドリフトによる最適バイアスの変動に、精
度よく、しかも速やかに追従させることが可能となる。
電圧を増加させるべきか減少させるべきかが即座にわか
るので、DCドリフトによる最適バイアスの変動に、精
度よく、しかも速やかに追従させることが可能となる。
【0049】なお、第4の発明では、印加バイアス電圧
を増加させるべきか減少させるべきかは、光パワーの増
減に基づいて決定される。一方、第5の発明では、第2
のポート側の歪量に基づいて決定されるので、第2のポ
ート側の歪量をモニタするだけでよく、第4の発明に比
べ、装置の構成がより単純である(バイアス電圧制御処
理がより簡単である)。
を増加させるべきか減少させるべきかは、光パワーの増
減に基づいて決定される。一方、第5の発明では、第2
のポート側の歪量に基づいて決定されるので、第2のポ
ート側の歪量をモニタするだけでよく、第4の発明に比
べ、装置の構成がより単純である(バイアス電圧制御処
理がより簡単である)。
【0050】第6の発明は、第5の発明において、バイ
アス電圧制御回路は、第1のポートから出力される光信
号に生じる二次歪の量が最小となるようなバイアス電圧
を、バイアス電圧印加器が外部光変調器に印加している
とき、歪量検出器によって検出される歪量を、基準値と
して記憶することを特徴とする。
アス電圧制御回路は、第1のポートから出力される光信
号に生じる二次歪の量が最小となるようなバイアス電圧
を、バイアス電圧印加器が外部光変調器に印加している
とき、歪量検出器によって検出される歪量を、基準値と
して記憶することを特徴とする。
【0051】第7の発明は、光源からの搬送光を電気信
号で変調する外部光変調器を備えた光送信装置におい
て、当該外部光変調器に印加するバイアス電圧を制御す
る方法であって、外部光変調器から出力される光信号に
生じる二次歪の量を測定する歪量測定ステップ、外部光
変調器に印加するバイアス電圧を、歪量測定ステップで
測定した歪量が最小となるように制御するバイアス電圧
制御ステップを備える。
号で変調する外部光変調器を備えた光送信装置におい
て、当該外部光変調器に印加するバイアス電圧を制御す
る方法であって、外部光変調器から出力される光信号に
生じる二次歪の量を測定する歪量測定ステップ、外部光
変調器に印加するバイアス電圧を、歪量測定ステップで
測定した歪量が最小となるように制御するバイアス電圧
制御ステップを備える。
【0052】第8の発明は、第7の発明において、バイ
アス電圧制御ステップは、外部光変調器に印加するバイ
アス電圧を増加または減少させるバイアス電圧増加/減
少ステップ、歪量検出ステップで検出される歪量が、バ
イアス電圧増加/減少ステップの前後で増加したか減少
したかを判定し、その判定結果によって、次にバイアス
電圧を増加させる向きに制御するか、減少させる向きに
制御するかを決定するステップを含む。
アス電圧制御ステップは、外部光変調器に印加するバイ
アス電圧を増加または減少させるバイアス電圧増加/減
少ステップ、歪量検出ステップで検出される歪量が、バ
イアス電圧増加/減少ステップの前後で増加したか減少
したかを判定し、その判定結果によって、次にバイアス
電圧を増加させる向きに制御するか、減少させる向きに
制御するかを決定するステップを含む。
【0053】第9の発明は、第7の発明において、外部
光変調器から出力される光信号のパワーを検出する光パ
ワー検出ステップをさらに備え、バイアス電圧制御ステ
ップは、光パワー検出ステップで検出した光パワーに基
づいて、外部光変調器に印加するバイアス電圧を増加さ
せる向きに制御するか、減少させる向きに制御するかを
決定するステップを含む。
光変調器から出力される光信号のパワーを検出する光パ
ワー検出ステップをさらに備え、バイアス電圧制御ステ
ップは、光パワー検出ステップで検出した光パワーに基
づいて、外部光変調器に印加するバイアス電圧を増加さ
せる向きに制御するか、減少させる向きに制御するかを
決定するステップを含む。
【0054】第10の発明は、第7の発明において、外
部光変調器は、光源からの搬送光を二分岐して導く2つ
の導波路、各導波路によって導かれた光信号を相互に結
合する光結合器、および光結合器から出力される2つの
光信号を出力する第1および第2のポートを含み、バイ
アス電圧制御ステップは、第2のポートから出力される
光信号に生じる二次歪の量を検出する歪量検出ステッ
プ、および外部光変調器に印加するバイアス電圧を、歪
量検出ステップで検出される歪量が、予め記憶している
基準値と一致すように制御するバイアス電圧制御ステッ
プを含む。
部光変調器は、光源からの搬送光を二分岐して導く2つ
の導波路、各導波路によって導かれた光信号を相互に結
合する光結合器、および光結合器から出力される2つの
光信号を出力する第1および第2のポートを含み、バイ
アス電圧制御ステップは、第2のポートから出力される
光信号に生じる二次歪の量を検出する歪量検出ステッ
プ、および外部光変調器に印加するバイアス電圧を、歪
量検出ステップで検出される歪量が、予め記憶している
基準値と一致すように制御するバイアス電圧制御ステッ
プを含む。
【0055】第11の発明は、第10の発明において、
バイアス電圧制御ステップは、第1のポートから出力さ
れる光信号に生じる二次歪の量が最小となるような第1
ポート側の最適バイアス電圧を外部光変調器に印加して
いる初期状態のとき、歪量検出ステップで検出される歪
量を基準値として記憶するステップを含む。
バイアス電圧制御ステップは、第1のポートから出力さ
れる光信号に生じる二次歪の量が最小となるような第1
ポート側の最適バイアス電圧を外部光変調器に印加して
いる初期状態のとき、歪量検出ステップで検出される歪
量を基準値として記憶するステップを含む。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る光送信装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、光送信装置は、光源100と、バイアス電圧印
加器105と、外部光変調器110と、光分岐器120
と、光電気変換器130と、歪量検出器140とを備え
ている。バイアス電圧印加器105は、バイアス電圧制
御回路150を含む。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る光送信装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、光送信装置は、光源100と、バイアス電圧印
加器105と、外部光変調器110と、光分岐器120
と、光電気変換器130と、歪量検出器140とを備え
ている。バイアス電圧印加器105は、バイアス電圧制
御回路150を含む。
【0057】光源100は、搬送光を出力する。バイア
ス電圧印加器105は、バイアス電圧を印加する。外部
光変調器110は、バイアス電圧印加器105によるバ
イアス電圧の印加を受けた状態で、光源100から出力
される搬送光と、電気信号とが入力され、搬送光をバイ
アスされた電気信号に応じて強度変調して、光信号を出
力する。ここで、外部光変調器110に入力される電気
信号は、複数のアナログ信号が周波数多重された信号で
ある。
ス電圧印加器105は、バイアス電圧を印加する。外部
光変調器110は、バイアス電圧印加器105によるバ
イアス電圧の印加を受けた状態で、光源100から出力
される搬送光と、電気信号とが入力され、搬送光をバイ
アスされた電気信号に応じて強度変調して、光信号を出
力する。ここで、外部光変調器110に入力される電気
信号は、複数のアナログ信号が周波数多重された信号で
ある。
【0058】光分岐器120は、外部光変調器110か
ら出力される光信号を分岐する。光分岐器120から出
力される一方の光信号は、光伝送路を通じ、図示しない
受信装置へと伝送される。光分岐器120から出力され
る他方の光信号は、光電気変換器130へと入力され、
光電気変換器130によって電気信号に変換される。
ら出力される光信号を分岐する。光分岐器120から出
力される一方の光信号は、光伝送路を通じ、図示しない
受信装置へと伝送される。光分岐器120から出力され
る他方の光信号は、光電気変換器130へと入力され、
光電気変換器130によって電気信号に変換される。
【0059】光電気変換器130から出力される電気信
号が歪量検出器140に与えられ、歪量検出器140
は、その電気信号に基づいて、外部光変調器110から
出力される光信号に含まれる二次歪の量(以下、歪量)
を検出する。歪量検出器140によって検出された歪量
がバイアス電圧制御回路150に与えられ、バイアス電
圧制御回路150は、その歪量が最小となるように、バ
イアス電圧印加器105が外部光変調器110に印加す
るバイアス電圧(以下、印加バイアス電圧)を制御す
る。
号が歪量検出器140に与えられ、歪量検出器140
は、その電気信号に基づいて、外部光変調器110から
出力される光信号に含まれる二次歪の量(以下、歪量)
を検出する。歪量検出器140によって検出された歪量
がバイアス電圧制御回路150に与えられ、バイアス電
圧制御回路150は、その歪量が最小となるように、バ
イアス電圧印加器105が外部光変調器110に印加す
るバイアス電圧(以下、印加バイアス電圧)を制御す
る。
【0060】上記の歪量検出器140は、例えば、電気
信号から所望の周波数帯域内にある成分だけを抽出する
フィルタと、その成分のレベル(電圧)を測定する回路
と、そのレベルから光パワーを算出する回路とによって
実現される。歪量検出器140は、典型的には、二次歪
の生じる1つの帯域内にある成分を抽出する。電気信号
に含まれる各アナログ信号の周波数が既知であれば、生
じる二次歪の周波数を予め算出可能なので、その周波数
近傍の成分だけを透過させるようなフィルタを選べばよ
い。
信号から所望の周波数帯域内にある成分だけを抽出する
フィルタと、その成分のレベル(電圧)を測定する回路
と、そのレベルから光パワーを算出する回路とによって
実現される。歪量検出器140は、典型的には、二次歪
の生じる1つの帯域内にある成分を抽出する。電気信号
に含まれる各アナログ信号の周波数が既知であれば、生
じる二次歪の周波数を予め算出可能なので、その周波数
近傍の成分だけを透過させるようなフィルタを選べばよ
い。
【0061】なお、図2に示すように、互いに周波数の
異なるいくつかの二次歪(10〜12)が生じるときに
は、参照番号13で示されるような透過特性を持つフィ
ルタを用いて、最もレベルの高い二次歪10を抽出する
のが好ましい。この場合、二次歪10の最大レベルが、
歪量として歪量検出器140から出力される。
異なるいくつかの二次歪(10〜12)が生じるときに
は、参照番号13で示されるような透過特性を持つフィ
ルタを用いて、最もレベルの高い二次歪10を抽出する
のが好ましい。この場合、二次歪10の最大レベルが、
歪量として歪量検出器140から出力される。
【0062】または、上記二次歪10の場合と同様にし
て、二次歪11,12のレベルもそれぞれ測定し、測定
した複数のレベルを互いに加算してもよい。この場合、
複数の二次歪10〜12の合計レベルが、歪量として歪
量検出器140から出力される。
て、二次歪11,12のレベルもそれぞれ測定し、測定
した複数のレベルを互いに加算してもよい。この場合、
複数の二次歪10〜12の合計レベルが、歪量として歪
量検出器140から出力される。
【0063】以上のように構成された光送信装置の動作
について、以下に説明する。光源100から出力される
光は、外部光変調器110に入力される。一般に、外部
光変調器110へ入力する光は、偏波面の調整を行うこ
とによって、TEモードもしくはTMモードのどちらか
一方だけに制限される。この調整は、偏波コントローラ
を光源100と外部光変調器110との間に挿入して、
偏波コントローラによって偏波面を調整する方法や、光
源100と外部光変調器110との間のファイバに偏波
保持ファイバを用いる方法などがある。図1には、この
偏波面の調整を行う偏波コントローラや偏波面保持ファ
イバについては、明記されていない。
について、以下に説明する。光源100から出力される
光は、外部光変調器110に入力される。一般に、外部
光変調器110へ入力する光は、偏波面の調整を行うこ
とによって、TEモードもしくはTMモードのどちらか
一方だけに制限される。この調整は、偏波コントローラ
を光源100と外部光変調器110との間に挿入して、
偏波コントローラによって偏波面を調整する方法や、光
源100と外部光変調器110との間のファイバに偏波
保持ファイバを用いる方法などがある。図1には、この
偏波面の調整を行う偏波コントローラや偏波面保持ファ
イバについては、明記されていない。
【0064】外部光変調器110は、バイアス電圧印加
器105によりバイアス電圧を印加されており、入力さ
れる電気信号に応じて入力光を強度変調し、光信号を出
力する。この出力光信号は、光分岐器120で分岐さ
れ、その分岐された一方の光信号は、光電気変換器13
0で電気信号に変換される。光電気変換器130から出
力された電気信号は、歪量検出器140に入力される。
器105によりバイアス電圧を印加されており、入力さ
れる電気信号に応じて入力光を強度変調し、光信号を出
力する。この出力光信号は、光分岐器120で分岐さ
れ、その分岐された一方の光信号は、光電気変換器13
0で電気信号に変換される。光電気変換器130から出
力された電気信号は、歪量検出器140に入力される。
【0065】歪量検出器140は、電気信号に含まれる
交流成分から所望の帯域の成分を抽出してそのレベルを
測定する機能を有しており、測定したレベルに基づいて
所定の演算を行うことにより、外部光変調器110から
出力される光信号に生じる歪量を検出する。この所望の
帯域は、二次歪が生じる帯域であれば特に限定はしない
が、そこで生じる歪量の多い周波数帯域に設定すること
が望ましい。
交流成分から所望の帯域の成分を抽出してそのレベルを
測定する機能を有しており、測定したレベルに基づいて
所定の演算を行うことにより、外部光変調器110から
出力される光信号に生じる歪量を検出する。この所望の
帯域は、二次歪が生じる帯域であれば特に限定はしない
が、そこで生じる歪量の多い周波数帯域に設定すること
が望ましい。
【0066】歪量検出器140から出力される信号は、
バイアス電圧印加器105内のバイアス電圧制御回路1
50に入力される。バイアス電圧制御回路150は、歪
量検出器140において検出される歪量が最小となるよ
うに、バイアス電圧印加器105が外部光変調器110
に印加するバイアス電圧(印加バイアス電圧)の制御を
行う。このような構成とすることによって、比較的簡単
な制御方法によって、バイアス電圧の制御精度を向上さ
せることができ、印加バイアス電圧を常に、歪量が最小
となるバイアス電圧(最適バイアス電圧)に保つことが
可能となる。
バイアス電圧印加器105内のバイアス電圧制御回路1
50に入力される。バイアス電圧制御回路150は、歪
量検出器140において検出される歪量が最小となるよ
うに、バイアス電圧印加器105が外部光変調器110
に印加するバイアス電圧(印加バイアス電圧)の制御を
行う。このような構成とすることによって、比較的簡単
な制御方法によって、バイアス電圧の制御精度を向上さ
せることができ、印加バイアス電圧を常に、歪量が最小
となるバイアス電圧(最適バイアス電圧)に保つことが
可能となる。
【0067】ここで、バイアス電圧制御回路150が行
うバイアス電圧制御処理について、詳しく説明する。こ
の処理は、従来同様、DCドリフトによる最適バイアス
電圧の変動に、バイアス電圧印加器105が外部光変調
器110に印加するバイアス電圧(印加バイアス電圧)
を追従させる処理である。従来と異なるのは、光信号の
パワー(すなわち直流成分)が一定となるように印加バ
イアス電圧を制御することによってではなく、光信号に
生じる歪量が最小となるように印加バイアス電圧を制御
することによって、印加バイアス電圧を最適バイアス電
圧の変動に追従させている点だけである。
うバイアス電圧制御処理について、詳しく説明する。こ
の処理は、従来同様、DCドリフトによる最適バイアス
電圧の変動に、バイアス電圧印加器105が外部光変調
器110に印加するバイアス電圧(印加バイアス電圧)
を追従させる処理である。従来と異なるのは、光信号の
パワー(すなわち直流成分)が一定となるように印加バ
イアス電圧を制御することによってではなく、光信号に
生じる歪量が最小となるように印加バイアス電圧を制御
することによって、印加バイアス電圧を最適バイアス電
圧の変動に追従させている点だけである。
【0068】図3は、図1のバイアス電圧制御回路15
0が行う処理を視覚的に示した図である。また、図4
は、図1のバイアス電圧制御回路150が行う処理を記
述したフローチャートである。図3に示されているバイ
アス電圧と歪量との関係は、図14に示されているもの
と同様である(従来技術の欄を参照)。
0が行う処理を視覚的に示した図である。また、図4
は、図1のバイアス電圧制御回路150が行う処理を記
述したフローチャートである。図3に示されているバイ
アス電圧と歪量との関係は、図14に示されているもの
と同様である(従来技術の欄を参照)。
【0069】図3,図4において、バイアス電圧制御回
路150へは、歪量検出器140が検出した歪量m0が
与えられる。バイアス電圧制御回路150は、最初、印
加バイアス電圧を、予め決められた電圧だけ増加させる
(ステップS101)。次いで、歪量検出器140か
ら、印加バイアス増加後の歪量(m1)が与えられ、応
じて、バイアス電圧制御回路150は、印加バイアス増
加前後の歪量(m0およびm1)を互いに比較すること
により、歪量の変化が予め決められたしきい値よりも大
きいか否かを判定する(ステップS102)。その判定
結果が否定の場合、ステップS107へと進む。
路150へは、歪量検出器140が検出した歪量m0が
与えられる。バイアス電圧制御回路150は、最初、印
加バイアス電圧を、予め決められた電圧だけ増加させる
(ステップS101)。次いで、歪量検出器140か
ら、印加バイアス増加後の歪量(m1)が与えられ、応
じて、バイアス電圧制御回路150は、印加バイアス増
加前後の歪量(m0およびm1)を互いに比較すること
により、歪量の変化が予め決められたしきい値よりも大
きいか否かを判定する(ステップS102)。その判定
結果が否定の場合、ステップS107へと進む。
【0070】ステップS102の判定結果が肯定の場
合、バイアス電圧制御回路150は、歪量が減少したか
否かを判定する(ステップS103)。その判定結果が
肯定の場合、ステップS101〜S103が反復して行
われる。すなわち、バイアス電圧制御回路150は、印
加バイアス電圧を再び増加させ、次いで、歪量検出器1
40から与えられる印加バイアス電圧増加後の歪量(m
2)を増加前の歪量(m1)と比較して、歪量の変化が
しきい値よりも大きいか否かを判定する。その判定結果
が否定の場合はステップS107へと進むが、肯定の場
合には、ステップS103の判定(歪量が減少したか否
かの判定)が行われ、その判定結果が肯定の場合、再
度、ステップS101〜S103が反復して行われるこ
とになる。
合、バイアス電圧制御回路150は、歪量が減少したか
否かを判定する(ステップS103)。その判定結果が
肯定の場合、ステップS101〜S103が反復して行
われる。すなわち、バイアス電圧制御回路150は、印
加バイアス電圧を再び増加させ、次いで、歪量検出器1
40から与えられる印加バイアス電圧増加後の歪量(m
2)を増加前の歪量(m1)と比較して、歪量の変化が
しきい値よりも大きいか否かを判定する。その判定結果
が否定の場合はステップS107へと進むが、肯定の場
合には、ステップS103の判定(歪量が減少したか否
かの判定)が行われ、その判定結果が肯定の場合、再
度、ステップS101〜S103が反復して行われるこ
とになる。
【0071】ステップS103の判定結果が否定の場
合、バイアス電圧制御回路150は、印加バイアス電圧
を、予め決められた電圧だけ減少させ(ステップS10
4)、その後、歪量の変化(図中、m1’からm0への
変化)がしきい値よりも大きいか否かを判定する(ステ
ップS105)。そして、その判定結果が否定の場合、
ステップS107へと進む。
合、バイアス電圧制御回路150は、印加バイアス電圧
を、予め決められた電圧だけ減少させ(ステップS10
4)、その後、歪量の変化(図中、m1’からm0への
変化)がしきい値よりも大きいか否かを判定する(ステ
ップS105)。そして、その判定結果が否定の場合、
ステップS107へと進む。
【0072】ステップS105の判定結果が肯定の場合
には、歪量が減少したか否かを判定する(ステップS1
06)。その判定結果が肯定の場合、ステップS104
〜S106が反復して行われる。すなわち、バイアス電
圧制御回路150は、印加バイアス電圧を再び減少さ
せ、次いで、歪量検出器140から与えられる印加バイ
アス電圧減少後の歪量(m1)を減少前の歪量(m0)
と比較して、歪量の変化がしきい値よりも大きいか否か
を判定する。その判定結果が否定の場合はステップS1
07へと進むが、肯定の場合には、ステップS106の
判定(歪量が減少したか否かの判定)が行われ、その判
定結果が肯定の場合、再度、ステップS104〜S10
6が反復して行われることになる。
には、歪量が減少したか否かを判定する(ステップS1
06)。その判定結果が肯定の場合、ステップS104
〜S106が反復して行われる。すなわち、バイアス電
圧制御回路150は、印加バイアス電圧を再び減少さ
せ、次いで、歪量検出器140から与えられる印加バイ
アス電圧減少後の歪量(m1)を減少前の歪量(m0)
と比較して、歪量の変化がしきい値よりも大きいか否か
を判定する。その判定結果が否定の場合はステップS1
07へと進むが、肯定の場合には、ステップS106の
判定(歪量が減少したか否かの判定)が行われ、その判
定結果が肯定の場合、再度、ステップS104〜S10
6が反復して行われることになる。
【0073】ステップS107では、バイアス電圧制御
回路150は、印加バイアス電圧を一定期間、現在の値
のまま保持する。その後、処理を継続するか否かが判断
され、その判断結果が肯定の場合には、ステップS10
1に戻って上記と同様の処理が反復して行われ、否定の
場合は、処理を終了する。
回路150は、印加バイアス電圧を一定期間、現在の値
のまま保持する。その後、処理を継続するか否かが判断
され、その判断結果が肯定の場合には、ステップS10
1に戻って上記と同様の処理が反復して行われ、否定の
場合は、処理を終了する。
【0074】バイアス電圧制御回路150が上記のよう
な処理を行うことによって、たとえ経年変化や温度変化
等が起こっても、バイアス電圧印加器105が外部光変
調器110に印加するバイアス電圧を、DCドリフトに
よる最適バイアス電圧の変動に追従させることが可能と
なる。
な処理を行うことによって、たとえ経年変化や温度変化
等が起こっても、バイアス電圧印加器105が外部光変
調器110に印加するバイアス電圧を、DCドリフトに
よる最適バイアス電圧の変動に追従させることが可能と
なる。
【0075】なお、上記の処理では、バイアス電圧を増
加(または減少)させる前後での歪量を互いに比較し
て、歪量の変化がしきい値より大きいか否かを判定し、
歪量変化がしきい値より大きい場合に、歪量変化がしき
い値以下となるまでバイアス電圧を増加(または減少)
させた。このような処理の他にも、例えば、次のような
処理を行ってもよい。
加(または減少)させる前後での歪量を互いに比較し
て、歪量の変化がしきい値より大きいか否かを判定し、
歪量変化がしきい値より大きい場合に、歪量変化がしき
い値以下となるまでバイアス電圧を増加(または減少)
させた。このような処理の他にも、例えば、次のような
処理を行ってもよい。
【0076】印加バイアス電圧が最適バイアス電圧に等
しい初期状態において、歪量検出器140から与えられ
る歪量を事前に計測して、その値(基準値)をバイアス
電圧制御回路150に記憶させておく。以降、バイアス
電圧制御回路150は、歪量検出器140から与えられ
る歪量が基準値と等しくなるように、印加バイアス電圧
を制御する。すなわち、バイアス電圧制御回路150
は、歪量検出器140から与えられる歪量を基準値と比
較して、歪量が基準値よりも大きくなった場合に、印加
バイアス電圧を増加(または減少)させる。
しい初期状態において、歪量検出器140から与えられ
る歪量を事前に計測して、その値(基準値)をバイアス
電圧制御回路150に記憶させておく。以降、バイアス
電圧制御回路150は、歪量検出器140から与えられ
る歪量が基準値と等しくなるように、印加バイアス電圧
を制御する。すなわち、バイアス電圧制御回路150
は、歪量検出器140から与えられる歪量を基準値と比
較して、歪量が基準値よりも大きくなった場合に、印加
バイアス電圧を増加(または減少)させる。
【0077】(第2の実施形態)図5は、本発明の第2
の実施形態に係る光送信装置の構成を示すブロック図で
ある。図5において、光送信装置は、光源200と、バ
イアス電圧印加器205と、外部光変調器210と、光
分岐器220と、光電気変換器230と、歪量検出器2
40と、光パワー検出器250とを備えている。バイア
ス電圧印加器205は、バイアス電圧制御回路260を
含む。光源200、バイアス電圧印加器205、外部光
変調器210、光分岐器220、光電気変換器230お
よび歪量検出器240は、図1と同じものであり、説明
を省略する。
の実施形態に係る光送信装置の構成を示すブロック図で
ある。図5において、光送信装置は、光源200と、バ
イアス電圧印加器205と、外部光変調器210と、光
分岐器220と、光電気変換器230と、歪量検出器2
40と、光パワー検出器250とを備えている。バイア
ス電圧印加器205は、バイアス電圧制御回路260を
含む。光源200、バイアス電圧印加器205、外部光
変調器210、光分岐器220、光電気変換器230お
よび歪量検出器240は、図1と同じものであり、説明
を省略する。
【0078】光電気変換器230から出力される電気信
号が光パワー検出器250に与えられ、光パワー検出器
250は、その電気信号の電力(すなわち、その信号に
含まれる直流成分)を測定することによって、外部光変
調器210から出力される光信号のパワーを検出する。
号が光パワー検出器250に与えられ、光パワー検出器
250は、その電気信号の電力(すなわち、その信号に
含まれる直流成分)を測定することによって、外部光変
調器210から出力される光信号のパワーを検出する。
【0079】歪量検出器240によって検出された歪量
がバイアス電圧制御回路260に与えられ、バイアス電
圧制御回路260は、その歪量が最小となるように、バ
イアス電圧印加器205が外部光変調器210に印加す
るバイアス電圧を制御する。その際、光パワー検出器2
50によって検出された光パワーがバイアス電圧制御回
路260に与えられ、バイアス電圧制御回路260は、
その光パワーに基づいて、印加バイアス電圧を増加させ
るか、減少させるかを決定する。
がバイアス電圧制御回路260に与えられ、バイアス電
圧制御回路260は、その歪量が最小となるように、バ
イアス電圧印加器205が外部光変調器210に印加す
るバイアス電圧を制御する。その際、光パワー検出器2
50によって検出された光パワーがバイアス電圧制御回
路260に与えられ、バイアス電圧制御回路260は、
その光パワーに基づいて、印加バイアス電圧を増加させ
るか、減少させるかを決定する。
【0080】以上のように構成された光送信装置の動作
について、以下に説明する。光源200から出力される
光は、外部光変調器210に入力される。第1の実施形
態で述べたように、外部光変調器210へ入力する光信
号は、TEモードもしくはTMモードのどちらか一方だ
けに制限されるように、偏波面の調整を行うことが一般
的である。図5には、この偏波面の調整を行う偏波コン
トローラや偏波保持ファイバについては、明記されてい
ない。
について、以下に説明する。光源200から出力される
光は、外部光変調器210に入力される。第1の実施形
態で述べたように、外部光変調器210へ入力する光信
号は、TEモードもしくはTMモードのどちらか一方だ
けに制限されるように、偏波面の調整を行うことが一般
的である。図5には、この偏波面の調整を行う偏波コン
トローラや偏波保持ファイバについては、明記されてい
ない。
【0081】外部光変調器210は、バイアス電圧印加
器205によりバイアス電圧を印加されており、入力さ
れる電気信号に応じて入力光を強度変調し、光信号を出
力する。この出力光信号は、光分岐器220で分岐さ
れ、その分岐された一方の光信号は、光電気変換器23
0で電気信号に変換される。光電気変換器230から出
力された電気信号は、直流成分と交流成分とを含んでお
り、光パワー検出器250および歪量検出器240に入
力される。光パワー検出器250は、光電気変換器23
0から出力される電気信号の電力(直流成分)を測定す
る機能を有し、測定した電力に基づいて所定の演算を行
うことにより、外部光変調器210から出力される光信
号のパワーを検出する。
器205によりバイアス電圧を印加されており、入力さ
れる電気信号に応じて入力光を強度変調し、光信号を出
力する。この出力光信号は、光分岐器220で分岐さ
れ、その分岐された一方の光信号は、光電気変換器23
0で電気信号に変換される。光電気変換器230から出
力された電気信号は、直流成分と交流成分とを含んでお
り、光パワー検出器250および歪量検出器240に入
力される。光パワー検出器250は、光電気変換器23
0から出力される電気信号の電力(直流成分)を測定す
る機能を有し、測定した電力に基づいて所定の演算を行
うことにより、外部光変調器210から出力される光信
号のパワーを検出する。
【0082】一方、歪量検出器240は、電気信号に含
まれる交流成分から所望の帯域の成分を抽出してそのレ
ベルを測定する機能を有しており、測定したレベルに基
づいて所定の演算を行うことにより、外部光変調器21
0から出力される光信号に生じる歪量を検出する。この
所望の帯域は、二次歪が生じる帯域であれば特に限定は
しないが、そこで生じる歪量の多い周波数帯域に設定す
ることが望ましい。
まれる交流成分から所望の帯域の成分を抽出してそのレ
ベルを測定する機能を有しており、測定したレベルに基
づいて所定の演算を行うことにより、外部光変調器21
0から出力される光信号に生じる歪量を検出する。この
所望の帯域は、二次歪が生じる帯域であれば特に限定は
しないが、そこで生じる歪量の多い周波数帯域に設定す
ることが望ましい。
【0083】それぞれの検出器から出力される信号は、
バイアス電圧制御回路260に入力される。バイアス電
圧制御回路260は、バイアス電圧印加器205が外部
光変調器210に印加するバイアス電圧を、以下のよう
な手順で、外部光変調器210から出力される光信号に
生じる歪量が最小となる電圧(その時点での最適バイア
ス電圧)と一致するように制御する。
バイアス電圧制御回路260に入力される。バイアス電
圧制御回路260は、バイアス電圧印加器205が外部
光変調器210に印加するバイアス電圧を、以下のよう
な手順で、外部光変調器210から出力される光信号に
生じる歪量が最小となる電圧(その時点での最適バイア
ス電圧)と一致するように制御する。
【0084】バイアス電圧制御回路260は、光パワー
検出器250から入力された信号を、基準信号(すなわ
ち、印加バイアス電圧が最適バイアス電圧に設定された
初期状態での光パワーを示す信号)と比較し、比較結果
に応じて印加バイアス電圧の増減を決定する。
検出器250から入力された信号を、基準信号(すなわ
ち、印加バイアス電圧が最適バイアス電圧に設定された
初期状態での光パワーを示す信号)と比較し、比較結果
に応じて印加バイアス電圧の増減を決定する。
【0085】例えば、外部光変調器210に印加される
バイアス電圧と、そこから出力される光信号のパワーと
の関係が、図12(従来の技術を参照)に示される特性
を有する場合、光パワー検出器250から与えられる信
号レベルが基準信号よりも大きい時には、印加バイアス
電圧を増加させるように制御する。一方、光パワー検出
器250から与えられる信号レベルが基準信号よりも小
さい場合、印加バイアス電圧を減少させるように制御す
る。このように、バイアス電圧制御回路260は、ま
ず、光パワー検出器250から与えられる信号、すなわ
ち外部光変調器210の出力光パワーに基づいて、印加
バイアス電圧を増加させる向きに制御するか減少させる
向きに制御するかを決定する。そして、歪量検出器24
0から与えられる信号値(外部光変調器210の出力光
信号に生じる歪量)が最小となるように、印加バイアス
電圧の微調整を行う。
バイアス電圧と、そこから出力される光信号のパワーと
の関係が、図12(従来の技術を参照)に示される特性
を有する場合、光パワー検出器250から与えられる信
号レベルが基準信号よりも大きい時には、印加バイアス
電圧を増加させるように制御する。一方、光パワー検出
器250から与えられる信号レベルが基準信号よりも小
さい場合、印加バイアス電圧を減少させるように制御す
る。このように、バイアス電圧制御回路260は、ま
ず、光パワー検出器250から与えられる信号、すなわ
ち外部光変調器210の出力光パワーに基づいて、印加
バイアス電圧を増加させる向きに制御するか減少させる
向きに制御するかを決定する。そして、歪量検出器24
0から与えられる信号値(外部光変調器210の出力光
信号に生じる歪量)が最小となるように、印加バイアス
電圧の微調整を行う。
【0086】つまり、外部光変調器210に印加される
バイアス電圧と、外部光変調器210から出力される光
信号において生じる歪量とは、図14(従来の技術を参
照)に示すように、最適バイアス電圧に対して対称の関
係を有しているので、歪量の変動を観測するだけでは、
バイアス電圧の増減を即座に判断することができない。
そのため、例えば第1の実施形態で説明したような複雑
な処理が必要となるが、本実施形態のような構成とする
ことによって、比較的簡単な処理によって、制御精度を
向上することが可能となり、印加バイアス電圧を常に、
歪量が最小となるバイアス電圧(最適バイアス電圧)に
保つことが可能となる。
バイアス電圧と、外部光変調器210から出力される光
信号において生じる歪量とは、図14(従来の技術を参
照)に示すように、最適バイアス電圧に対して対称の関
係を有しているので、歪量の変動を観測するだけでは、
バイアス電圧の増減を即座に判断することができない。
そのため、例えば第1の実施形態で説明したような複雑
な処理が必要となるが、本実施形態のような構成とする
ことによって、比較的簡単な処理によって、制御精度を
向上することが可能となり、印加バイアス電圧を常に、
歪量が最小となるバイアス電圧(最適バイアス電圧)に
保つことが可能となる。
【0087】ここで、バイアス電圧制御回路260が行
うバイアス電圧制御処理について、詳しく説明する。こ
の処理は、第1の実施形態同様、歪量検出器240から
与えられる歪量が最小となるように印加バイアス電圧を
制御することによって、最適バイアス電圧の変動に印加
バイアス電圧を追従させる処理である。第1の実施形態
と異なるのは、バイアス電圧制御を開始するのに先だっ
て、印加バイアス電圧を増加させる方向に制御すればい
いのか、あるいは減少させる方向に制御すればいいのか
を、外部光変調器210から出力される光信号のパワー
に基づいて決定する点だけである。具体的には、現在の
光パワーを基準値と比較して、前者が後者よりも大きけ
れば、印加バイアス電圧を増加方向に変化させ、小さけ
れば減少方向に変化させる。
うバイアス電圧制御処理について、詳しく説明する。こ
の処理は、第1の実施形態同様、歪量検出器240から
与えられる歪量が最小となるように印加バイアス電圧を
制御することによって、最適バイアス電圧の変動に印加
バイアス電圧を追従させる処理である。第1の実施形態
と異なるのは、バイアス電圧制御を開始するのに先だっ
て、印加バイアス電圧を増加させる方向に制御すればい
いのか、あるいは減少させる方向に制御すればいいのか
を、外部光変調器210から出力される光信号のパワー
に基づいて決定する点だけである。具体的には、現在の
光パワーを基準値と比較して、前者が後者よりも大きけ
れば、印加バイアス電圧を増加方向に変化させ、小さけ
れば減少方向に変化させる。
【0088】これに対し、第1の実施形態では、印加バ
イアス電圧を実際に増加方向に変化させてみて、それに
よる歪量の増減を検出し、その結果を受けて変化方向を
決定していた(図3参照)。印加バイアス電圧を増加方
向に変化させてみた結果、歪量が減少していれば、増加
方向の変化を継続して行えばよいが、もし歪量が増加し
ていれば、印加バイアス電圧を最適バイアス電圧から遠
ざかる向きに変化させたことになり、その時点で、印加
バイアス電圧を変化させる向きを減少方向へと反転しな
ければならない(図3中、点線の矢印で示される処
理)。そのため、追従に時間がかかる場合があった。
イアス電圧を実際に増加方向に変化させてみて、それに
よる歪量の増減を検出し、その結果を受けて変化方向を
決定していた(図3参照)。印加バイアス電圧を増加方
向に変化させてみた結果、歪量が減少していれば、増加
方向の変化を継続して行えばよいが、もし歪量が増加し
ていれば、印加バイアス電圧を最適バイアス電圧から遠
ざかる向きに変化させたことになり、その時点で、印加
バイアス電圧を変化させる向きを減少方向へと反転しな
ければならない(図3中、点線の矢印で示される処
理)。そのため、追従に時間がかかる場合があった。
【0089】図6は、図5のバイアス電圧制御回路26
0が行う処理を記述したフローチャートである。なお、
図3には、図1のバイアス電圧制御回路150が行う処
理が視覚的に示されている(第1の実施形態を参照)
が、図5のバイアス電圧制御回路260が行う処理で
は、図3に一連の矢印で示されている制御処理おいて、
点線の矢印部分の処理が不要となる。つまり、第1の実
施形態では、印加バイアス電圧を増加方向に変化させて
みて、その結果として歪量が増加すれば、その時点で印
加バイアス電圧を変化させる向き反転して、印加バイア
ス電圧を減少方向に変化させる処理を行ったが、本実施
形態では、そのような無駄な処理がなくなる。
0が行う処理を記述したフローチャートである。なお、
図3には、図1のバイアス電圧制御回路150が行う処
理が視覚的に示されている(第1の実施形態を参照)
が、図5のバイアス電圧制御回路260が行う処理で
は、図3に一連の矢印で示されている制御処理おいて、
点線の矢印部分の処理が不要となる。つまり、第1の実
施形態では、印加バイアス電圧を増加方向に変化させて
みて、その結果として歪量が増加すれば、その時点で印
加バイアス電圧を変化させる向き反転して、印加バイア
ス電圧を減少方向に変化させる処理を行ったが、本実施
形態では、そのような無駄な処理がなくなる。
【0090】図6において、バイアス電圧制御回路26
0へは、歪量検出器240が検出した歪量m0と、光パ
ワー検出回路が検出した光パワーとが与えられる。バイ
アス電圧制御回路260は、最初、与えられた光パワー
を基準値と比較することによって、光パワーが予め決め
られたしきい値以上変化したか否かを判定する(ステッ
プS201)。そして、その判定結果が否定の場合、ス
テップS207へと進む。
0へは、歪量検出器240が検出した歪量m0と、光パ
ワー検出回路が検出した光パワーとが与えられる。バイ
アス電圧制御回路260は、最初、与えられた光パワー
を基準値と比較することによって、光パワーが予め決め
られたしきい値以上変化したか否かを判定する(ステッ
プS201)。そして、その判定結果が否定の場合、ス
テップS207へと進む。
【0091】ステップS201の判定結果が肯定の場
合、バイアス電圧制御回路260は、光パワーが増加し
たか否かを判定する(ステップS202)。その判定結
果が肯定の場合、バイアス電圧制御回路260は、印加
バイアス電圧を、予め決められた電圧だけ増加させる
(ステップS203)。次いで、歪量検出器240か
ら、印加バイアス増加後の歪量(m1)が与えられ、応
じて、バイアス電圧制御回路260は、印加バイアス増
加前後の歪量(m0およびm1)を互いに比較すること
により、歪量の変化が予め決められたしきい値よりも大
きいか否かを判定する(ステップS204)。その判定
結果が否定の場合、ステップS207へと進む。
合、バイアス電圧制御回路260は、光パワーが増加し
たか否かを判定する(ステップS202)。その判定結
果が肯定の場合、バイアス電圧制御回路260は、印加
バイアス電圧を、予め決められた電圧だけ増加させる
(ステップS203)。次いで、歪量検出器240か
ら、印加バイアス増加後の歪量(m1)が与えられ、応
じて、バイアス電圧制御回路260は、印加バイアス増
加前後の歪量(m0およびm1)を互いに比較すること
により、歪量の変化が予め決められたしきい値よりも大
きいか否かを判定する(ステップS204)。その判定
結果が否定の場合、ステップS207へと進む。
【0092】ステップS204の判定結果が肯定の場
合、ステップS203およびS204が反復して行われ
る。すなわち、バイアス電圧制御回路260は、印加バ
イアス電圧を再び増加させ、次いで、歪量検出器240
から与えられる印加バイアス電圧増加後の歪量(m2)
を増加前の歪量(m1)と比較して、歪量の変化がしき
い値よりも大きいか否かを判定する。その判定結果が否
定の場合はステップS207へと進むが、肯定の場合に
は、再度、ステップS203およびS204が反復して
行われることになる。
合、ステップS203およびS204が反復して行われ
る。すなわち、バイアス電圧制御回路260は、印加バ
イアス電圧を再び増加させ、次いで、歪量検出器240
から与えられる印加バイアス電圧増加後の歪量(m2)
を増加前の歪量(m1)と比較して、歪量の変化がしき
い値よりも大きいか否かを判定する。その判定結果が否
定の場合はステップS207へと進むが、肯定の場合に
は、再度、ステップS203およびS204が反復して
行われることになる。
【0093】ステップS202の判定結果が否定の場
合、バイアス電圧制御回路260は、印加バイアス電圧
を、予め決められた電圧だけ減少させる(ステップS2
05)。次いで、歪量検出器240から、印加バイアス
減少後の歪量(m1)が与えられ、応じて、バイアス電
圧制御回路260は、印加バイアス減少前後の歪量(m
0およびm1)を互いに比較することにより、歪量の変
化が予め決められたしきい値よりも大きいか否かを判定
する(ステップS206)。その判定結果が否定の場
合、ステップS207へと進む。
合、バイアス電圧制御回路260は、印加バイアス電圧
を、予め決められた電圧だけ減少させる(ステップS2
05)。次いで、歪量検出器240から、印加バイアス
減少後の歪量(m1)が与えられ、応じて、バイアス電
圧制御回路260は、印加バイアス減少前後の歪量(m
0およびm1)を互いに比較することにより、歪量の変
化が予め決められたしきい値よりも大きいか否かを判定
する(ステップS206)。その判定結果が否定の場
合、ステップS207へと進む。
【0094】ステップS206の判定結果が肯定の場
合、ステップS205およびS206が反復して行われ
る。すなわち、バイアス電圧制御回路260は、印加バ
イアス電圧を再び減少させ、次いで、歪量検出器240
から与えられる印加バイアス電圧減少後の歪量(m2)
を減少前の歪量(m1)と比較して、歪量の変化がしき
い値よりも大きいか否かを判定する。その判定結果が否
定の場合はステップS207へと進むが、肯定の場合に
は、再度、ステップS205およびS206が反復して
行われることになる。
合、ステップS205およびS206が反復して行われ
る。すなわち、バイアス電圧制御回路260は、印加バ
イアス電圧を再び減少させ、次いで、歪量検出器240
から与えられる印加バイアス電圧減少後の歪量(m2)
を減少前の歪量(m1)と比較して、歪量の変化がしき
い値よりも大きいか否かを判定する。その判定結果が否
定の場合はステップS207へと進むが、肯定の場合に
は、再度、ステップS205およびS206が反復して
行われることになる。
【0095】ステップS207では、バイアス電圧制御
回路260は、印加バイアス電圧を一定期間、現在の値
のまま保持する。その後、処理を継続するか否かが判断
され(ステップS208)、その判断結果が肯定の場合
には、ステップS201に戻って上記と同様の処理が反
復して行われ、否定の場合は、処理を終了する。
回路260は、印加バイアス電圧を一定期間、現在の値
のまま保持する。その後、処理を継続するか否かが判断
され(ステップS208)、その判断結果が肯定の場合
には、ステップS201に戻って上記と同様の処理が反
復して行われ、否定の場合は、処理を終了する。
【0096】バイアス電圧制御回路260が上記のよう
な処理を行うことによって、バイアス電圧印加器205
が外部光変調器210に印加するバイアス電圧を、DC
ドリフトによる最適バイアス電圧の変動に追従させるこ
とが可能となる。また、最適バイアスが変動したとき、
第1の実施形態と比べ、より素早く追従を開始すること
ができる。
な処理を行うことによって、バイアス電圧印加器205
が外部光変調器210に印加するバイアス電圧を、DC
ドリフトによる最適バイアス電圧の変動に追従させるこ
とが可能となる。また、最適バイアスが変動したとき、
第1の実施形態と比べ、より素早く追従を開始すること
ができる。
【0097】(第3の実施形態)図7は、本発明の第3
の実施形態に係る光送信装置の構成を示すブロック図で
ある。図7において、光送信装置は、光源300と、バ
イアス電圧印加器305と、外部光変調器310と、光
電気変換器320と、歪量検出器330とを備えてい
る。バイアス電圧印加器305は、バイアス電圧制御回
路340を含む。光源300、バイアス電圧印加器30
5、光電気変換器320および歪量検出器330は、図
1と同じものであり、説明を省略する。
の実施形態に係る光送信装置の構成を示すブロック図で
ある。図7において、光送信装置は、光源300と、バ
イアス電圧印加器305と、外部光変調器310と、光
電気変換器320と、歪量検出器330とを備えてい
る。バイアス電圧印加器305は、バイアス電圧制御回
路340を含む。光源300、バイアス電圧印加器30
5、光電気変換器320および歪量検出器330は、図
1と同じものであり、説明を省略する。
【0098】外部光変調器310は、図1の外部光変調
器110と同様、バイアス電圧印加器305によるバイ
アス電圧の印加を受けた状態で、光源300から出力さ
れる搬送光と、電気信号とが入力され、搬送光を電気信
号に応じて強度変調して、光信号を出力する(外部光変
調器310に入力される電気信号は、複数のアナログ信
号が周波数多重された信号である)。外部光変調器31
0が図1の外部光変調器110と異なるのは、第1およ
び第2の2つの出力ポートを持つ点である。第1のポー
トから出力される光信号は、光伝送路を通じ、図示しな
い受信装置へと伝送される。第2のポートから出力され
る光信号は、光電気変換器320へ入力され、光電気変
換器320によって電気信号に変換される。
器110と同様、バイアス電圧印加器305によるバイ
アス電圧の印加を受けた状態で、光源300から出力さ
れる搬送光と、電気信号とが入力され、搬送光を電気信
号に応じて強度変調して、光信号を出力する(外部光変
調器310に入力される電気信号は、複数のアナログ信
号が周波数多重された信号である)。外部光変調器31
0が図1の外部光変調器110と異なるのは、第1およ
び第2の2つの出力ポートを持つ点である。第1のポー
トから出力される光信号は、光伝送路を通じ、図示しな
い受信装置へと伝送される。第2のポートから出力され
る光信号は、光電気変換器320へ入力され、光電気変
換器320によって電気信号に変換される。
【0099】図8は、図7の外部光変調器310の構成
を示す図である。図8に示されているのは、図11の外
部光変調器(従来の技術を参照)において、X分岐方向
性光結合器20をさらに含むような外部光変調器であ
る。図8において、2つの導波路からの光信号が、X分
岐方向性光結合器20に入力され、そこで相互に結合さ
れた後、第1および第2のポートを通じて出力される。
このとき第1のポートから出力される光信号と、第2の
ポートから出力される光信号とでは、一般に、バイアス
電圧−歪量特性の位相が互いにずれている。
を示す図である。図8に示されているのは、図11の外
部光変調器(従来の技術を参照)において、X分岐方向
性光結合器20をさらに含むような外部光変調器であ
る。図8において、2つの導波路からの光信号が、X分
岐方向性光結合器20に入力され、そこで相互に結合さ
れた後、第1および第2のポートを通じて出力される。
このとき第1のポートから出力される光信号と、第2の
ポートから出力される光信号とでは、一般に、バイアス
電圧−歪量特性の位相が互いにずれている。
【0100】図9は、図7の外部光変調器310の第1
および第2のポートから出力される各光信号について、
初期状態におけるバイアス電圧と歪量との関係を示した
図である。図9に示すように、初期状態では、第1のポ
ートから出力される光信号と、第2のポートから出力さ
れる光信号とでは、それぞれの最適バイアス電圧Vo
1,Vo2(Vo1<Vo2)が、互いにある電圧(=
ΔVo)だけ異なっている。
および第2のポートから出力される各光信号について、
初期状態におけるバイアス電圧と歪量との関係を示した
図である。図9に示すように、初期状態では、第1のポ
ートから出力される光信号と、第2のポートから出力さ
れる光信号とでは、それぞれの最適バイアス電圧Vo
1,Vo2(Vo1<Vo2)が、互いにある電圧(=
ΔVo)だけ異なっている。
【0101】その後、これら2つの最適バイアス電圧V
o1およびVo2は、温度変化等によるDCドリフトに
応じて変動する。その際、両電圧の差(=Vo2−Vo
1)は、初期状態と同じ一定電圧(=ΔVo)に保たれ
ている。このとき、ポート2から出力される光信号に生
じる歪量が最小となるようにバイアス電圧を制御して
も、ポート1から出力されて受信装置へ向かう光信号に
生じる歪量は最小とならない。
o1およびVo2は、温度変化等によるDCドリフトに
応じて変動する。その際、両電圧の差(=Vo2−Vo
1)は、初期状態と同じ一定電圧(=ΔVo)に保たれ
ている。このとき、ポート2から出力される光信号に生
じる歪量が最小となるようにバイアス電圧を制御して
も、ポート1から出力されて受信装置へ向かう光信号に
生じる歪量は最小とならない。
【0102】印加バイアス電圧が第1のポート側の最適
バイアス電圧(=Vo1)に等しい状態(つまり図9に
示される初期状態)において、第2のポートから出力さ
れる光信号に生じる歪量がD0であるとすると、印加バ
イアス電圧を第1のポート側の最適バイアス電圧Vo1
の変動に追従させるには、第2のポートから出力される
光信号に生じる歪量を監視して、その歪量がD0に保た
れるように印加バイアス電圧を制御すればよい。なぜな
ら、2つの最適バイアス電圧Vo1およびVo2は、両
電圧の差(=Vo2−Vo1)が一定(=ΔVo)の関
係を保ったまま変動するので、第2のポートから出力さ
れる光信号に生じる歪量をD0に保てば、第1のポート
から出力される光信号に生じる歪量が最小に保たれるか
らである。
バイアス電圧(=Vo1)に等しい状態(つまり図9に
示される初期状態)において、第2のポートから出力さ
れる光信号に生じる歪量がD0であるとすると、印加バ
イアス電圧を第1のポート側の最適バイアス電圧Vo1
の変動に追従させるには、第2のポートから出力される
光信号に生じる歪量を監視して、その歪量がD0に保た
れるように印加バイアス電圧を制御すればよい。なぜな
ら、2つの最適バイアス電圧Vo1およびVo2は、両
電圧の差(=Vo2−Vo1)が一定(=ΔVo)の関
係を保ったまま変動するので、第2のポートから出力さ
れる光信号に生じる歪量をD0に保てば、第1のポート
から出力される光信号に生じる歪量が最小に保たれるか
らである。
【0103】そこで、バイアス電圧制御回路340は、
歪量検出器330から与えられる歪量(すなわち外部光
変調器310の第2のポートから出力される光信号に生
じる歪量)がD0となるように、バイアス電圧印加器3
05が外部光変調器310に印加するバイアス電圧を制
御する。具体的には、バイアス電圧制御回路340は、
歪量検出器330から与えられる歪量をD0と比較し
て、歪量がD0よりも大きくなった場合には印加バイア
ス電圧を増加させ、小さくなった場合には印加バイアス
電圧を減少させる。
歪量検出器330から与えられる歪量(すなわち外部光
変調器310の第2のポートから出力される光信号に生
じる歪量)がD0となるように、バイアス電圧印加器3
05が外部光変調器310に印加するバイアス電圧を制
御する。具体的には、バイアス電圧制御回路340は、
歪量検出器330から与えられる歪量をD0と比較し
て、歪量がD0よりも大きくなった場合には印加バイア
ス電圧を増加させ、小さくなった場合には印加バイアス
電圧を減少させる。
【0104】以上のように構成された光送信装置の動作
について、以下に説明する。外部光変調器310は、出
力ポートを2つ有している。これら第1および第2のポ
ートから出力される光信号は、理想的には、同一の特性
を持つ。しかしながら、実際には、種々の要因によっ
て、第1のポート側の光信号と第2のポート側の光信号
との間では、特性に差が生じることが一般的である。
について、以下に説明する。外部光変調器310は、出
力ポートを2つ有している。これら第1および第2のポ
ートから出力される光信号は、理想的には、同一の特性
を持つ。しかしながら、実際には、種々の要因によっ
て、第1のポート側の光信号と第2のポート側の光信号
との間では、特性に差が生じることが一般的である。
【0105】例えば、図9に示したように、バイアス電
圧−歪量特性は、ポート間でずれが生じる。このため、
各ポートから出力される光信号に含まれる歪量が最小と
なるバイアス電圧は、互いに異なる値Vo1およびVo
2となる。本実施形態では、ポート間でバイアス電圧−
歪量特性が異なることを利用して、バイアス電圧の増減
を決定する。
圧−歪量特性は、ポート間でずれが生じる。このため、
各ポートから出力される光信号に含まれる歪量が最小と
なるバイアス電圧は、互いに異なる値Vo1およびVo
2となる。本実施形態では、ポート間でバイアス電圧−
歪量特性が異なることを利用して、バイアス電圧の増減
を決定する。
【0106】すなわち、第1のポートから出力される光
信号を受信装置側へと伝送し、第2のポートから出力さ
れる光信号を、バイアス電圧の制御に使用する。第1の
ポートから出力される光信号に生じる歪量が最小となる
バイアス電圧(第1ポート側の最適バイアス電圧)は、
第2ポートから出力される光信号に生じる歪量がD0と
なるバイアス電圧と一致し、かつ、バイアス電圧が増加
するにつれて歪量が単調減少する領域内にある。このた
め、第2のポートから出力される光信号に生じる歪量を
検出してD0と比較することにより、バイアス電圧を増
加させるべきか減少させるべきかを瞬時に判断すること
ができる。従って、歪量を監視するだけで、素早くバイ
アス電圧の調整を行うことができる。
信号を受信装置側へと伝送し、第2のポートから出力さ
れる光信号を、バイアス電圧の制御に使用する。第1の
ポートから出力される光信号に生じる歪量が最小となる
バイアス電圧(第1ポート側の最適バイアス電圧)は、
第2ポートから出力される光信号に生じる歪量がD0と
なるバイアス電圧と一致し、かつ、バイアス電圧が増加
するにつれて歪量が単調減少する領域内にある。このた
め、第2のポートから出力される光信号に生じる歪量を
検出してD0と比較することにより、バイアス電圧を増
加させるべきか減少させるべきかを瞬時に判断すること
ができる。従って、歪量を監視するだけで、素早くバイ
アス電圧の調整を行うことができる。
【0107】ここでは、第1のポートから出力される光
信号を受信装置側へと伝送し、第2のポートから出力さ
れる光信号をバイアス電圧制御に用いる場合について、
本光送信装置の動作を説明する。光源300から出力さ
れる光は、外部光変調器310に入力される。第1の実
施形態で述べたように、外部光変調器310へ入力する
光信号は、TEモードもしくはTMモードのどちらか一
方だけに制限されるように、偏波面の調整を行うことが
一般的である。図9には、この偏波面の調整を行う偏波
コントローラや偏波保持ファイバについては、明記され
ていない。
信号を受信装置側へと伝送し、第2のポートから出力さ
れる光信号をバイアス電圧制御に用いる場合について、
本光送信装置の動作を説明する。光源300から出力さ
れる光は、外部光変調器310に入力される。第1の実
施形態で述べたように、外部光変調器310へ入力する
光信号は、TEモードもしくはTMモードのどちらか一
方だけに制限されるように、偏波面の調整を行うことが
一般的である。図9には、この偏波面の調整を行う偏波
コントローラや偏波保持ファイバについては、明記され
ていない。
【0108】外部光変調器310は、バイアス電圧印加
器305によりバイアス電圧を印加されており、入力さ
れる電気信号に応じて入力光を強度変調し、第1および
第2の2つのポートから光信号を出力する。第1のポー
トから出力された光信号は、光伝送路を通じて受信装置
側へと伝送される。
器305によりバイアス電圧を印加されており、入力さ
れる電気信号に応じて入力光を強度変調し、第1および
第2の2つのポートから光信号を出力する。第1のポー
トから出力された光信号は、光伝送路を通じて受信装置
側へと伝送される。
【0109】第2のポートから出力された光信号は、光
電気変換器320で電気信号に変換される。光電気変換
器320から出力された電気信号は、歪量検出器330
に入力される。歪量検出器330は、電気信号に含まれ
る交流成分から所望の帯域の成分を抽出してそのレベル
を測定する機能を有しており、測定したレベルに基づい
て所定の演算を行うことにより、外部光変調器310か
ら出力される光信号に生じる歪量を検出する。この所望
の帯域は、二次歪が生じる帯域であれば特に限定はしな
いが、そこで生じる歪量の多い周波数帯域に設定するこ
とが望ましい。
電気変換器320で電気信号に変換される。光電気変換
器320から出力された電気信号は、歪量検出器330
に入力される。歪量検出器330は、電気信号に含まれ
る交流成分から所望の帯域の成分を抽出してそのレベル
を測定する機能を有しており、測定したレベルに基づい
て所定の演算を行うことにより、外部光変調器310か
ら出力される光信号に生じる歪量を検出する。この所望
の帯域は、二次歪が生じる帯域であれば特に限定はしな
いが、そこで生じる歪量の多い周波数帯域に設定するこ
とが望ましい。
【0110】歪量検出器330から出力される信号(第
2のポート側の歪量)は、バイアス電圧印加器305内
のバイアス電圧制御回路340に入力される。バイアス
制御回路340は、第2のポート側の歪量がD0となる
ように、バイアス電圧印加器305が外部光変調器31
0に印加するバイアス電圧(印可バイアス電圧)の制御
を行う。
2のポート側の歪量)は、バイアス電圧印加器305内
のバイアス電圧制御回路340に入力される。バイアス
制御回路340は、第2のポート側の歪量がD0となる
ように、バイアス電圧印加器305が外部光変調器31
0に印加するバイアス電圧(印可バイアス電圧)の制御
を行う。
【0111】すなわち、図9に示したように、印加バイ
アス電圧を第2のポート側の歪量が最小となるバイアス
電圧に制御した場合、第1のポート側の歪量は最小には
ならない。そこで、第1のポートから出力される光信号
に生じる歪量が最小となるバイアス電圧を印加している
初期状態において、第2のポートから出力される光信号
に生じる歪量D0を事前に測定し、D0の値を記憶して
おく。以降、バイアス電圧制御回路340は、第2のポ
ートから出力される光信号に生じる歪量が、記憶してい
る歪量D0と等しくなるように印加バイアス電圧を制御
する。このような構成にすることによって、比較的簡単
な処理によって、制御精度を向上することが可能とな
り、印加バイアス電圧を常に、受信装置へと伝送される
光信号に生じる歪量が最小となるバイアス電圧(最適バ
イアス電圧)に保つことが可能となる。
アス電圧を第2のポート側の歪量が最小となるバイアス
電圧に制御した場合、第1のポート側の歪量は最小には
ならない。そこで、第1のポートから出力される光信号
に生じる歪量が最小となるバイアス電圧を印加している
初期状態において、第2のポートから出力される光信号
に生じる歪量D0を事前に測定し、D0の値を記憶して
おく。以降、バイアス電圧制御回路340は、第2のポ
ートから出力される光信号に生じる歪量が、記憶してい
る歪量D0と等しくなるように印加バイアス電圧を制御
する。このような構成にすることによって、比較的簡単
な処理によって、制御精度を向上することが可能とな
り、印加バイアス電圧を常に、受信装置へと伝送される
光信号に生じる歪量が最小となるバイアス電圧(最適バ
イアス電圧)に保つことが可能となる。
【0112】ここで、上記のバイアス電圧制御処理につ
いて、詳しく説明する。この処理は、歪量検出器330
から与えられる歪量(すなわち第2のポートから出力さ
れる光信号に生じる歪量)がD0(D0は、印加バイア
ス電圧が第1のポート側の最適バイアス電圧Vo1に等
しい初期状態において、歪量検出器330から与えられ
る歪量)となるように印加バイアス電圧を制御すること
によって、第1ポート側の最適バイアス電圧Vo2の変
動に印加バイアス電圧を追従させる処理である。
いて、詳しく説明する。この処理は、歪量検出器330
から与えられる歪量(すなわち第2のポートから出力さ
れる光信号に生じる歪量)がD0(D0は、印加バイア
ス電圧が第1のポート側の最適バイアス電圧Vo1に等
しい初期状態において、歪量検出器330から与えられ
る歪量)となるように印加バイアス電圧を制御すること
によって、第1ポート側の最適バイアス電圧Vo2の変
動に印加バイアス電圧を追従させる処理である。
【0113】このように制御すれば、歪量検出器330
から与えられる歪量がD0より大きいか小さいかによっ
て、印加バイアス電圧を増加させるべきか減少させるべ
きかを、速やかに判断することができる。すなわち、バ
イアス電圧制御回路340は、歪量検出器330から与
えられる歪量をD0と比較して、歪量がD0よりも大き
くなった場合、印加バイアス電圧を増加させ、小さくな
った場合には、印加バイアス電圧を減少させればよい。
から与えられる歪量がD0より大きいか小さいかによっ
て、印加バイアス電圧を増加させるべきか減少させるべ
きかを、速やかに判断することができる。すなわち、バ
イアス電圧制御回路340は、歪量検出器330から与
えられる歪量をD0と比較して、歪量がD0よりも大き
くなった場合、印加バイアス電圧を増加させ、小さくな
った場合には、印加バイアス電圧を減少させればよい。
【0114】これに対し、第1の実施形態では、印加バ
イアス電圧を実際に増加方向に変化させてみて、それに
よる歪量の増減を検出し、その結果を受けて、変化方向
を決定していた。そのため、追従開始時、印加バイアス
電圧を最適バイアス電圧から遠ざかる向きに変化させる
可能性があり、追従に時間がかかる場合があった。
イアス電圧を実際に増加方向に変化させてみて、それに
よる歪量の増減を検出し、その結果を受けて、変化方向
を決定していた。そのため、追従開始時、印加バイアス
電圧を最適バイアス電圧から遠ざかる向きに変化させる
可能性があり、追従に時間がかかる場合があった。
【0115】図10は、図7のバイアス電圧制御回路3
40が行う処理を記述したフローチャートである。図1
0において、バイアス電圧制御回路340は、最初、第
1のポート側の最適バイアス電圧Vo1と等しいバイア
ス電圧を、バイアス電圧印加器305を通じて外部光変
調器310に印加する(ステップS301)。そして、
このとき歪量検出器330から与えられる歪量D0を記
憶する(ステップS302)。
40が行う処理を記述したフローチャートである。図1
0において、バイアス電圧制御回路340は、最初、第
1のポート側の最適バイアス電圧Vo1と等しいバイア
ス電圧を、バイアス電圧印加器305を通じて外部光変
調器310に印加する(ステップS301)。そして、
このとき歪量検出器330から与えられる歪量D0を記
憶する(ステップS302)。
【0116】その後、バイアス電圧制御回路340へ
は、歪量検出器330が検出した歪量が与えられる。バ
イアス電圧制御回路340は、最初、与えられた歪量
を、ステップS302で記憶した歪量D0と比較するこ
とによって、歪量がD0から予め決められたしきい値以
上変化したか否かを判定する(ステップS303)。そ
して、その判定結果が否定の場合、ステップS307へ
と進む。
は、歪量検出器330が検出した歪量が与えられる。バ
イアス電圧制御回路340は、最初、与えられた歪量
を、ステップS302で記憶した歪量D0と比較するこ
とによって、歪量がD0から予め決められたしきい値以
上変化したか否かを判定する(ステップS303)。そ
して、その判定結果が否定の場合、ステップS307へ
と進む。
【0117】ステップS303の判定結果が肯定の場
合、バイアス電圧制御回路340は、歪量が増加したか
否かを判定する(ステップS304)。その判定結果が
肯定の場合、バイアス電圧制御回路340は、歪量検出
器330から与えられる歪量を監視しながら、その歪量
がD0に一致するように、印加バイアス電圧を増加させ
る(ステップS305)。そして、ステップS307へ
と進む。
合、バイアス電圧制御回路340は、歪量が増加したか
否かを判定する(ステップS304)。その判定結果が
肯定の場合、バイアス電圧制御回路340は、歪量検出
器330から与えられる歪量を監視しながら、その歪量
がD0に一致するように、印加バイアス電圧を増加させ
る(ステップS305)。そして、ステップS307へ
と進む。
【0118】ステップS304の判定結果が否定の場
合、バイアス電圧制御回路340は、歪量検出器330
から与えられる歪量を監視しながら、その歪量がD0に
一致するように、印加バイアス電圧を減少させる(ステ
ップS306)。そして、ステップS307へと進む。
合、バイアス電圧制御回路340は、歪量検出器330
から与えられる歪量を監視しながら、その歪量がD0に
一致するように、印加バイアス電圧を減少させる(ステ
ップS306)。そして、ステップS307へと進む。
【0119】ステップS307では、バイアス電圧制御
回路340は、印加バイアス電圧を一定期間、現在の値
のまま保持する。その後、処理を継続するか否かが判断
され(ステップS308)、その判断結果が肯定の場合
には、ステップS303に戻って上記と同様の処理が反
復して行われ、否定の場合は、処理を終了する。
回路340は、印加バイアス電圧を一定期間、現在の値
のまま保持する。その後、処理を継続するか否かが判断
され(ステップS308)、その判断結果が肯定の場合
には、ステップS303に戻って上記と同様の処理が反
復して行われ、否定の場合は、処理を終了する。
【0120】バイアス電圧制御回路340が上記のよう
な処理を行うことによって、バイアス電圧印加器305
が外部光変調器310に印加するバイアス電圧を、温度
変化等による第1のポート側の最適バイアス電圧の変動
に追従させることが可能となる。また、最適バイアス電
圧が変動したとき、第1の実施形態と比べ、より素早く
追従を開始することができる。
な処理を行うことによって、バイアス電圧印加器305
が外部光変調器310に印加するバイアス電圧を、温度
変化等による第1のポート側の最適バイアス電圧の変動
に追従させることが可能となる。また、最適バイアス電
圧が変動したとき、第1の実施形態と比べ、より素早く
追従を開始することができる。
【0121】なお、この素早い追従開始が可能である点
は、第2の実施形態と同じであるが、本実施形態では、
歪量検出器330から与えられる歪量がD0(定数)と
一致するようにバイアス電圧を制御するので、歪量のみ
をモニタすればよく、歪み量および光パワーをモニタす
る第2の実施形態と比べ、装置の構成が単純(制御処理
がより簡単)である。
は、第2の実施形態と同じであるが、本実施形態では、
歪量検出器330から与えられる歪量がD0(定数)と
一致するようにバイアス電圧を制御するので、歪量のみ
をモニタすればよく、歪み量および光パワーをモニタす
る第2の実施形態と比べ、装置の構成が単純(制御処理
がより簡単)である。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光送信装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】図1の外部光変調器110から出力される光信
号に含まれる二次歪成分と、歪量検出器140に用いら
れるフィルタの特性の一例とを示す図である。
号に含まれる二次歪成分と、歪量検出器140に用いら
れるフィルタの特性の一例とを示す図である。
【図3】図1のバイアス電圧制御回路150が行う処理
を視覚的に示した図である。
を視覚的に示した図である。
【図4】図1のバイアス電圧制御回路150が行う処理
を記述したフローチャートである。
を記述したフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る光送信装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図6】図5のバイアス電圧制御回路260が行う処理
を記述したフローチャートである。
を記述したフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る光送信装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図8】図7の外部光変調器310の構成を示す図であ
る。
る。
【図9】図7の外部光変調器310の第1および第2の
ポートから出力される各光信号について、初期状態にお
けるバイアス電圧と歪量との関係を示した図である。
ポートから出力される各光信号について、初期状態にお
けるバイアス電圧と歪量との関係を示した図である。
【図10】図7のバイアス電圧制御回路340が行う処
理を記述したフローチャートである。
理を記述したフローチャートである。
【図11】従来の外部光変調器(マッハツェンダー型)
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図12】図11の外部光変調器に印加されるバイアス
電圧と、その外部光変調器から出力される光信号のパワ
ーとの関係を示す図である。
電圧と、その外部光変調器から出力される光信号のパワ
ーとの関係を示す図である。
【図13】図11の外部光変調器で生じるDCドリフト
現象を示す図である。
現象を示す図である。
【図14】図11の外部光変調器に印加されるバイアス
電圧と、その外部光変調器から出力される光信号に生じ
る二次歪の量との関係を示す図である。
電圧と、その外部光変調器から出力される光信号に生じ
る二次歪の量との関係を示す図である。
【図15】図11の外部光変調器に印加されるバイアス
電圧の位相の、最適バイアス電圧の位相からのずれに対
する二次歪(IM2 )および複合二次歪(CSO)を計
算した結果を示す図である。
電圧の位相の、最適バイアス電圧の位相からのずれに対
する二次歪(IM2 )および複合二次歪(CSO)を計
算した結果を示す図である。
20 X分岐方向性光結合器 100,200,300 光源 105,205,305 バイアス電圧印加器 110,210,310 外部光変調器 120,220 光分岐器 130,230,320 光電気変換器 140,240,330 歪量検出器 150,260,340 バイアス電圧制御回路 250 光パワー検出器
Claims (11)
- 【請求項1】 搬送光を電気信号で外部変調して送信す
る光送信装置であって、 搬送光を出力する光源、 前記光源から出力される搬送光を電気信号で変調する外
部光変調器、 前記外部光変調器にバイアス電圧を印加するバイアス電
圧印加器、および前記バイアス電圧印加器が前記外部光
変調器に印加するバイアス電圧を、当該外部光変調器か
ら出力される光信号に生じる二次歪の量に基づいて制御
するバイアス電圧制御手段を備える、光送信装置。 - 【請求項2】 前記バイアス電圧制御手段は、 前記外部光変調器から出力される光信号を二分岐する光
分岐器、 前記光分岐器から出力される一方の光信号を電気信号に
変換する光電気変換器、 前記光電気変換器が出力する電気信号から特定帯域内の
成分を抽出して、当該成分のレベルを測定することによ
り、前記外部光変調器から出力される光信号に生じる二
次歪の量を検出する歪量検出器、および前記バイアス電
圧印加器が前記外部光変調器に印加するバイアス電圧
を、前記歪量検出器によって検出される歪量が最小とな
るように制御するバイアス電圧制御回路を含む、請求項
1に記載の光送信装置。 - 【請求項3】 前記バイアス電圧制御回路は、 前記バイアス電圧印加器が前記外部光変調器に印加する
バイアス電圧を増加または減少させ、 前記歪量検出器によって検出される歪量が、前記バイア
ス電圧増加または減少の前後で増加したか減少したかを
判定し、その判定結果によって、次にバイアス電圧を増
加させる向きに制御するか、減少させる向きに制御する
かを決定することを特徴とする、請求項2に記載の光送
信装置。 - 【請求項4】 前記バイアス電圧制御手段は、 前記光電気変換器が出力する電気信号の電力を測定する
ことにより、前記外部光変調器から出力される光信号の
パワーを検出する光パワー検出器をさらに含み、 前記バイアス電圧制御回路は、 前記光パワー検出器が検出した光パワーに基づいて、前
記バイアス電圧印加器が前記外部光変調器に印加するバ
イアス電圧を増加させる向きに制御するか、減少させる
向きに制御するかを決定することを特徴とする、請求項
2に記載の光送信装置。 - 【請求項5】 前記外部光変調器は、 前記光源からの搬送光を二分岐して導く2つの導波路、 各前記導波路によって導かれた光信号を相互に結合する
光結合器、および前記光結合器から出力される2つの光
信号を出力する第1および第2のポートを含み、 前記バイアス電圧制御手段は、 前記第2のポートから出力される光信号を電気信号に変
換する光電気変換器、 前記光電気変換器が出力する電気信号から特定帯域内の
成分を抽出して、当該成分のレベルを測定することによ
り、前記第2のポートから出力される光信号に生じる二
次歪の量を検出する歪量検出器、および前記バイアス電
圧印加器が前記外部光変調器に印加するバイアス電圧
を、前記歪量検出器によって検出される歪量が、予め記
憶している基準値と一致すように制御するバイアス電圧
制御回路を含む、請求項1に記載の光送信装置。 - 【請求項6】 前記バイアス電圧制御回路は、 前記第1のポートから出力される光信号に生じる二次歪
の量が最小となるようなバイアス電圧を、前記バイアス
電圧印加器が前記外部光変調器に印加しているとき、前
記歪量検出器によって検出される歪量を、前記基準値と
して記憶することを特徴とする、請求項5に記載の光送
信装置。 - 【請求項7】 光源からの搬送光を電気信号で変調する
外部光変調器を備えた光送信装置において、当該外部光
変調器に印加するバイアス電圧を制御する方法であっ
て、 前記外部光変調器から出力される光信号に生じる二次歪
の量を測定する歪量測定ステップ、 前記外部光変調器に印加するバイアス電圧を、前記歪量
測定ステップで測定した歪量が最小となるように制御す
るバイアス電圧制御ステップを備える、バイアス電圧制
御方法。 - 【請求項8】 前記バイアス電圧制御ステップは、 前記外部光変調器に印加するバイアス電圧を増加または
減少させるバイアス電圧増加/減少ステップ、 前記歪量検出ステップで検出される歪量が、前記バイア
ス電圧増加/減少ステップの前後で増加したか減少した
かを判定し、その判定結果によって、次にバイアス電圧
を増加させる向きに制御するか、減少させる向きに制御
するかを決定するステップを含む、請求項7に記載のバ
イアス電圧制御方法。 - 【請求項9】 前記外部光変調器から出力される光信号
のパワーを検出する光パワー検出ステップをさらに備
え、 前記バイアス電圧制御ステップは、 前記光パワー検出ステップで検出した光パワーに基づい
て、前記外部光変調器に印加するバイアス電圧を増加さ
せる向きに制御するか、減少させる向きに制御するかを
決定するステップを含む、請求項7に記載のバイアス電
圧制御方法。 - 【請求項10】 前記外部光変調器は、 前記光源からの搬送光を二分岐して導く2つの導波路、 各前記導波路によって導かれた光信号を相互に結合する
光結合器、および前記光結合器から出力される2つの光
信号を出力する第1および第2のポートを含み、 前記バイアス電圧制御ステップは、 前記第2のポートから出力される光信号に生じる二次歪
の量を検出する歪量検出ステップ、および前記外部光変
調器に印加するバイアス電圧を、前記歪量検出ステップ
で検出される歪量が、予め記憶している基準値と一致す
ように制御するバイアス電圧制御ステップを含む、請求
項7に記載のバイアス電圧制御方法。 - 【請求項11】 前記バイアス電圧制御ステップは、 前記第1のポートから出力される光信号に生じる二次歪
の量が最小となるような第1ポート側の最適バイアス電
圧を前記外部光変調器に印加している初期状態のとき、
前記歪量検出ステップで検出される歪量を前記基準値と
して記憶するステップを含む、請求項10に記載のバイ
アス電圧制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000384208A JP2001244896A (ja) | 1999-12-24 | 2000-12-18 | 光送信装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36716699 | 1999-12-24 | ||
JP11-367166 | 1999-12-24 | ||
JP2000384208A JP2001244896A (ja) | 1999-12-24 | 2000-12-18 | 光送信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001244896A true JP2001244896A (ja) | 2001-09-07 |
JP2001244896A5 JP2001244896A5 (ja) | 2008-01-17 |
Family
ID=26581878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000384208A Withdrawn JP2001244896A (ja) | 1999-12-24 | 2000-12-18 | 光送信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001244896A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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-
2000
- 2000-12-18 JP JP2000384208A patent/JP2001244896A/ja not_active Withdrawn
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20081211 |