JP2001138510A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
インクジェット記録ヘッドInfo
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- JP2001138510A JP2001138510A JP31987599A JP31987599A JP2001138510A JP 2001138510 A JP2001138510 A JP 2001138510A JP 31987599 A JP31987599 A JP 31987599A JP 31987599 A JP31987599 A JP 31987599A JP 2001138510 A JP2001138510 A JP 2001138510A
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- fixed
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動子ユニットを構成する各圧電振動子の負
荷量のばらつきに関わりなく、各圧電振動子の温度を均
一化して印字品質の低下を防止すること。 【解決手段】 ノズル開口2に連通する圧力発生室4を
形成する流路ユニット1と、圧力発生室4を加圧する軸
方向に伸縮する圧電振動子9を複数、固定基板25に固
定した振動子ユニット8とをヘッドケース11に固定し
てなるインクジェット記録ヘッドにおいて、複数の圧電
振動子全体の熱容量よりも大きくなるように固定基板2
5を構成して、固定基板25を熱バッファとして機能さ
せる。
荷量のばらつきに関わりなく、各圧電振動子の温度を均
一化して印字品質の低下を防止すること。 【解決手段】 ノズル開口2に連通する圧力発生室4を
形成する流路ユニット1と、圧力発生室4を加圧する軸
方向に伸縮する圧電振動子9を複数、固定基板25に固
定した振動子ユニット8とをヘッドケース11に固定し
てなるインクジェット記録ヘッドにおいて、複数の圧電
振動子全体の熱容量よりも大きくなるように固定基板2
5を構成して、固定基板25を熱バッファとして機能さ
せる。
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、圧力発生室の内
圧を軸方向に伸縮する圧電振動子により変化させてノズ
ル開口からインク滴を発生させるインクジェット記録ヘ
ッド、より詳細には各圧力発生室を加圧する圧電振動子
の取付け構造に関する。
圧を軸方向に伸縮する圧電振動子により変化させてノズ
ル開口からインク滴を発生させるインクジェット記録ヘ
ッド、より詳細には各圧力発生室を加圧する圧電振動子
の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平5-104715号公報に示され
たような縦振動モードの圧電振動子をインクジェット記
録ヘッドの駆動に使用すると、圧電振動子と振動板との
当接面積を極めて小さくできるため、1ユニット当たり
180DPI以上の解像度を実現できる。縦振動モード
の圧電振動子は、固定基板に一定ピッチで取付けて振動
子ユニットに纏められ、フレキシブルケーブルを介して
駆動回路から個々の圧電振動子に個別的に駆動信号が供
給される。このような圧電振動子を圧力発生手段に使用
するインクジェット記録ヘッドにあっては、圧電定数が
温度の影響を大きく受けてインク滴の吐出特性、つまり
インク滴のインク量や飛行速度が温度に大きく左右され
るため、印刷品質が低下するという問題がある。このよ
うな問題を解消するため、特開昭6-340074号公報に見ら
れるように記録ヘッドの温度を検出し、温度に対応して
駆動信号のレベル等、圧電振動子に供給する駆動エネル
ギを制御することが提案されている。
たような縦振動モードの圧電振動子をインクジェット記
録ヘッドの駆動に使用すると、圧電振動子と振動板との
当接面積を極めて小さくできるため、1ユニット当たり
180DPI以上の解像度を実現できる。縦振動モード
の圧電振動子は、固定基板に一定ピッチで取付けて振動
子ユニットに纏められ、フレキシブルケーブルを介して
駆動回路から個々の圧電振動子に個別的に駆動信号が供
給される。このような圧電振動子を圧力発生手段に使用
するインクジェット記録ヘッドにあっては、圧電定数が
温度の影響を大きく受けてインク滴の吐出特性、つまり
インク滴のインク量や飛行速度が温度に大きく左右され
るため、印刷品質が低下するという問題がある。このよ
うな問題を解消するため、特開昭6-340074号公報に見ら
れるように記録ヘッドの温度を検出し、温度に対応して
駆動信号のレベル等、圧電振動子に供給する駆動エネル
ギを制御することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高密度
で、しかも高速印刷に用られる記録ヘッドの圧電振動子
ユニットは、1つの固定基板に多数の圧電振動子を70
乃至150μm程度(180〜360dpi)のピッチ
で固定して構成されているため、この圧電振動子は、そ
の誘電体損により発熱してそれぞれの負荷に応じて個々
に温度が上昇し、結果としてそれぞれのノズル開口から
吐出されるインク滴のインク量や飛行速度にばらつきが
生じて印刷品質が低下するという問題がある。本発明は
このような問題に鑑みてなされたものであってその目的
とするところは、振動子ユニットを構成する各圧電振動
子の負荷量のばらつきに関わりなく、各圧電振動子の温
度を均一化して印字品質の低下を防止することができる
インクジェット記録ヘッドを提供することである。
で、しかも高速印刷に用られる記録ヘッドの圧電振動子
ユニットは、1つの固定基板に多数の圧電振動子を70
乃至150μm程度(180〜360dpi)のピッチ
で固定して構成されているため、この圧電振動子は、そ
の誘電体損により発熱してそれぞれの負荷に応じて個々
に温度が上昇し、結果としてそれぞれのノズル開口から
吐出されるインク滴のインク量や飛行速度にばらつきが
生じて印刷品質が低下するという問題がある。本発明は
このような問題に鑑みてなされたものであってその目的
とするところは、振動子ユニットを構成する各圧電振動
子の負荷量のばらつきに関わりなく、各圧電振動子の温
度を均一化して印字品質の低下を防止することができる
インクジェット記録ヘッドを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、ノズル開口に連通する圧力
発生室を形成する流路ユニットと、前記圧力発生室を加
圧する軸方向に伸縮する圧電振動子を複数、固定基板に
固定した振動子ユニットとをヘッドケースに固定してな
るインクジェット記録ヘッドにおいて、前記固定基板
が、前記複数の圧電振動子全体の熱容量よりも大きくな
るように構成されている。
るために本発明においては、ノズル開口に連通する圧力
発生室を形成する流路ユニットと、前記圧力発生室を加
圧する軸方向に伸縮する圧電振動子を複数、固定基板に
固定した振動子ユニットとをヘッドケースに固定してな
るインクジェット記録ヘッドにおいて、前記固定基板
が、前記複数の圧電振動子全体の熱容量よりも大きくな
るように構成されている。
【0005】
【作用】固定基板が各圧電振動子で発生した熱を吸収す
る熱バッファとして機能し、発熱量の少ない圧電振動子
を昇温させて、圧電振動子全体の温度を均一化させる。
る熱バッファとして機能し、発熱量の少ない圧電振動子
を昇温させて、圧電振動子全体の温度を均一化させる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1、図2は本発明のインクジェ
ット記録ヘッドの一実施例を示すものであって、流路ユ
ニット1は、ノズル開口2を一定ピッチで穿設したノズ
ルプレート3と、ノズル開口2に連通する圧力発生室
4、これにインク供給口5を介してインクを供給するリ
ザーバ6を備えた流路形成基板7と、圧電振動ユニット
8の縦振動モードの各圧電振動子9の先端に当接して圧
力発生室4の容積を膨張、縮小させる弾性板10とを一
体に積層して構成されている。
ット記録ヘッドの一実施例を示すものであって、流路ユ
ニット1は、ノズル開口2を一定ピッチで穿設したノズ
ルプレート3と、ノズル開口2に連通する圧力発生室
4、これにインク供給口5を介してインクを供給するリ
ザーバ6を備えた流路形成基板7と、圧電振動ユニット
8の縦振動モードの各圧電振動子9の先端に当接して圧
力発生室4の容積を膨張、縮小させる弾性板10とを一
体に積層して構成されている。
【0007】流路ユニット1は、高分子材料の射出成形
等により構成されたヘッドケース11の開口面12に、
また圧電振動ユニット8は外部からの駆動信号を伝達す
るフレキシブルケーブル13に接続された上で収容室1
4に収容され、それぞれのヘッドケース11との当接面
を接着剤により固定されノズルプレート側にシールド材
を兼ねる枠体15を挿入して記録ヘッドに構成されてい
る。このヘッドケース11には、外部のインクタンクに
連通するインク誘導路16が形成されていて、その先端
が流路ユニット1のインク導入口17に接続されてい
る。
等により構成されたヘッドケース11の開口面12に、
また圧電振動ユニット8は外部からの駆動信号を伝達す
るフレキシブルケーブル13に接続された上で収容室1
4に収容され、それぞれのヘッドケース11との当接面
を接着剤により固定されノズルプレート側にシールド材
を兼ねる枠体15を挿入して記録ヘッドに構成されてい
る。このヘッドケース11には、外部のインクタンクに
連通するインク誘導路16が形成されていて、その先端
が流路ユニット1のインク導入口17に接続されてい
る。
【0008】振動子ユニット8を構成する縦振動モード
の圧電振動子9は、この実施例では図2に示したように
一方の極となる内部電極20と、他方の極となる内部電
極21とを圧電材料22を介してサンドイッチ状に積層
し、一方の内部電極20を先端側に、また他方の内部電
極21を後端側に露出させて、各端面でセグメント電極
23、及び共通電極24に接続した圧電定数d31のもの
として構成され、圧力発生室5の配列ピッチに一致させ
て固定基板25に固定されて図3に示したようにユニッ
ト8に纏められ、固定基板25が接着剤層26を介して
ヘッドケース11に固定されている。
の圧電振動子9は、この実施例では図2に示したように
一方の極となる内部電極20と、他方の極となる内部電
極21とを圧電材料22を介してサンドイッチ状に積層
し、一方の内部電極20を先端側に、また他方の内部電
極21を後端側に露出させて、各端面でセグメント電極
23、及び共通電極24に接続した圧電定数d31のもの
として構成され、圧力発生室5の配列ピッチに一致させ
て固定基板25に固定されて図3に示したようにユニッ
ト8に纏められ、固定基板25が接着剤層26を介して
ヘッドケース11に固定されている。
【0009】またこの実施例においては、回路基板27
にはホスト等外部から印刷信号を受けて駆動信号に変換
する図示しない半導体装置が実装されいる。半導体装置
からの駆動信号は、フレキシブルケーブル13に実装さ
れたトランスミッションゲート等のスイッチング手段2
8を介して各圧電振動子9に供給されている。スイッチ
ング回路28は、露出面を高い熱伝導性を備えたモール
ド剤や接着剤29により固定基板25と熱伝導関係を形
成するように配置、固定されている。なお、図3におい
て符号9’、9’は、それぞれ圧電振動子ユニット8を
流路ユニット1の所定の位置に位置決めするためのダミ
ーの圧電振動子を示す。
にはホスト等外部から印刷信号を受けて駆動信号に変換
する図示しない半導体装置が実装されいる。半導体装置
からの駆動信号は、フレキシブルケーブル13に実装さ
れたトランスミッションゲート等のスイッチング手段2
8を介して各圧電振動子9に供給されている。スイッチ
ング回路28は、露出面を高い熱伝導性を備えたモール
ド剤や接着剤29により固定基板25と熱伝導関係を形
成するように配置、固定されている。なお、図3におい
て符号9’、9’は、それぞれ圧電振動子ユニット8を
流路ユニット1の所定の位置に位置決めするためのダミ
ーの圧電振動子を示す。
【0010】これら圧電振動子9は、熱伝導率の高い接
着材により固定基板25に固定されていて、インク滴吐
出時の誘電体損等による熱を速やかに固定基板25に吸
収される。一方、固定基板25は、少なくとヘッドケー
ス11を構成している材料や圧電材料22よりも熱伝導
率の高い材料、例えば金属により構成されて、その熱容
量が圧電振動子9、9、9、‥‥全体の熱容量よりも大
きくなるようにその体積が選択され、接着剤によりヘッ
ドケース11に固定されている。
着材により固定基板25に固定されていて、インク滴吐
出時の誘電体損等による熱を速やかに固定基板25に吸
収される。一方、固定基板25は、少なくとヘッドケー
ス11を構成している材料や圧電材料22よりも熱伝導
率の高い材料、例えば金属により構成されて、その熱容
量が圧電振動子9、9、9、‥‥全体の熱容量よりも大
きくなるようにその体積が選択され、接着剤によりヘッ
ドケース11に固定されている。
【0011】この実施例によれば、外部駆動回路から印
刷信号が入力すると、回路基板26の半導体装置により
駆動信号に変換されてフレキシブルケーブル13により
各圧電振動子9、9、9、…に出力される。駆動信号の
充電信号を受けた圧電振動子9、9、9、…は、収縮し
て圧力発生室を膨張させる。これにより圧力発生室4が
膨張し、リザーバ6のインクがインク供給口5を介して
圧力発生室4に流入する。所定時間が経過した段階で、
駆動信号の放電信号により圧電振動子9を放電させる
と、圧電振動子9が元の状態に伸長、復元して圧力発生
室4を収縮させてノズル開口2からインク滴を吐出させ
る。
刷信号が入力すると、回路基板26の半導体装置により
駆動信号に変換されてフレキシブルケーブル13により
各圧電振動子9、9、9、…に出力される。駆動信号の
充電信号を受けた圧電振動子9、9、9、…は、収縮し
て圧力発生室を膨張させる。これにより圧力発生室4が
膨張し、リザーバ6のインクがインク供給口5を介して
圧力発生室4に流入する。所定時間が経過した段階で、
駆動信号の放電信号により圧電振動子9を放電させる
と、圧電振動子9が元の状態に伸長、復元して圧力発生
室4を収縮させてノズル開口2からインク滴を吐出させ
る。
【0012】このように圧電振動子9が充電、放電を繰
返すと、これを構成する圧電材料22に誘電体損が生じ
て圧電振動子9がその駆動デューティに応じて発熱し、
温度が上昇する。各圧電振動子9で発生した熱は、固定
基板25に伝導される。
返すと、これを構成する圧電材料22に誘電体損が生じ
て圧電振動子9がその駆動デューティに応じて発熱し、
温度が上昇する。各圧電振動子9で発生した熱は、固定
基板25に伝導される。
【0013】そして固定基板25を固定しているヘッド
ケース11の熱伝導率が固定基板25よりも低く抑えら
れているため、各圧電振動子9で発生した熱は、ヘッド
ケース11に流れ込むよりも、固定基板25の伝導作用
によりその並び方向に均一化される。これにより、固定
基板25が一種の熱バッファとして機能するため、駆動
デューティが低くて温度の低い圧電振動子9は、固定基
板25から熱の供給を受けて温度が上昇し、結果として
振動子ユニット8を構成する全ての圧電振動子9、9、
9、‥‥の温度が可及的に均一化される。
ケース11の熱伝導率が固定基板25よりも低く抑えら
れているため、各圧電振動子9で発生した熱は、ヘッド
ケース11に流れ込むよりも、固定基板25の伝導作用
によりその並び方向に均一化される。これにより、固定
基板25が一種の熱バッファとして機能するため、駆動
デューティが低くて温度の低い圧電振動子9は、固定基
板25から熱の供給を受けて温度が上昇し、結果として
振動子ユニット8を構成する全ての圧電振動子9、9、
9、‥‥の温度が可及的に均一化される。
【0014】したがって、各圧電振動子9、9、9、‥
‥間での特性のばらつきが可及的に小さくなるから、必
要に応じて記録ヘッド全体の温度に応じて駆動信号を調
整すれば、温度変化及び駆動デューティのばらつきに関
わりなく高い品質で印刷を行うことができる。
‥間での特性のばらつきが可及的に小さくなるから、必
要に応じて記録ヘッド全体の温度に応じて駆動信号を調
整すれば、温度変化及び駆動デューティのばらつきに関
わりなく高い品質で印刷を行うことができる。
【0015】また、個々の圧電振動子9、9、9、‥‥
で発生した熱は、固定基板25により均一化された後、
ヘッドケース11に伝達され、ヘッドケース11の表面
から大気に放散され、またヘッドケース11のインク誘
導路16を印刷に伴って流れるインクに吸収され、記録
ヘッドを過熱するのが防止される。
で発生した熱は、固定基板25により均一化された後、
ヘッドケース11に伝達され、ヘッドケース11の表面
から大気に放散され、またヘッドケース11のインク誘
導路16を印刷に伴って流れるインクに吸収され、記録
ヘッドを過熱するのが防止される。
【0016】なお、上述の実施例においては、圧電振動
子9は、固定基板25との固定領域で圧電材料22を露
出させているが、図4(イ)に示したように共通電極2
4の形成流域を固定基板側まで拡げ、空隙部に好ましく
は熱伝導性の優れた接着剤30を注入したり、また図
(ロ)に示したように共通電極24を少なくとも固定基
板の先端面25aより先まで延長して形成すると、圧電
振動子9と固定基板25との熱伝導性を向上することが
できる。さらには、圧電定数d31を有する圧電振動子9
にあっては、先端側に露出する内部電極21の後端側
を、固定基板25の先端面25aの可及的近傍まで延長
して形成すると、内部電極25の良好な熱伝導性により
熱伝導性が向上して圧電振動子9の先端側の熱を固定基
板25に伝達させることができる。
子9は、固定基板25との固定領域で圧電材料22を露
出させているが、図4(イ)に示したように共通電極2
4の形成流域を固定基板側まで拡げ、空隙部に好ましく
は熱伝導性の優れた接着剤30を注入したり、また図
(ロ)に示したように共通電極24を少なくとも固定基
板の先端面25aより先まで延長して形成すると、圧電
振動子9と固定基板25との熱伝導性を向上することが
できる。さらには、圧電定数d31を有する圧電振動子9
にあっては、先端側に露出する内部電極21の後端側
を、固定基板25の先端面25aの可及的近傍まで延長
して形成すると、内部電極25の良好な熱伝導性により
熱伝導性が向上して圧電振動子9の先端側の熱を固定基
板25に伝達させることができる。
【0017】また、このような圧電振動子9、9、を大
判の圧電材料を固定基板25に固定して、先端側からス
リットを形成して構成する場合には、図中C1線、また
はC2線で示すように固定基板側の一部が連続するよう
に歯割すると、圧電振動子相互間、及び固定基板25と
の熱伝導性を高めることができる。
判の圧電材料を固定基板25に固定して、先端側からス
リットを形成して構成する場合には、図中C1線、また
はC2線で示すように固定基板側の一部が連続するよう
に歯割すると、圧電振動子相互間、及び固定基板25と
の熱伝導性を高めることができる。
【0018】なお、上述の実施例においては、内部電極
21、22を伸縮方向に形成した圧電定数d31のものに
例を採って説明したが、図4(ハ)に示したように伸縮
方向と直交する方向に内部電極21’、22’を設け、
圧電定数d33の圧電振動子9”を固定基板25に複数固
定してなる振動子ユニット8’に適用しても同様の作用
を奏する。
21、22を伸縮方向に形成した圧電定数d31のものに
例を採って説明したが、図4(ハ)に示したように伸縮
方向と直交する方向に内部電極21’、22’を設け、
圧電定数d33の圧電振動子9”を固定基板25に複数固
定してなる振動子ユニット8’に適用しても同様の作用
を奏する。
【0019】また、上述の実施例においてフレキシブル
ケーブル13にトランスミッションゲート等のスイッチ
ング手段28を実装して、これを固定基板25に熱伝導
関係を形成するように配置しているが、外部からの印刷
信号を駆動信号に変換する半導体回路からなる駆動信号
生成手段を、スイッチング手段28と同様の手法により
実装し、固定基板25に熱伝導関係を形成するように配
置、固定しても同様の作用を奏する。
ケーブル13にトランスミッションゲート等のスイッチ
ング手段28を実装して、これを固定基板25に熱伝導
関係を形成するように配置しているが、外部からの印刷
信号を駆動信号に変換する半導体回路からなる駆動信号
生成手段を、スイッチング手段28と同様の手法により
実装し、固定基板25に熱伝導関係を形成するように配
置、固定しても同様の作用を奏する。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、ノズル開口に連通する圧力発生室を形成する流路ユ
ニットと、圧力発生室を加圧する軸方向に伸縮する圧電
振動子を複数、固定基板に固定した振動子ユニットとを
ヘッドケースに固定してなるインクジェット記録ヘッド
において、固定基板が、複数の圧電振動子全体の熱容量
よりも大きくなるように構成されているので、固定基板
が各圧電振動子で発生した熱を吸収する熱バッファとし
て機能して発熱量の少ない圧電素子を昇温させて温度を
均一化でき、各圧電振動子の圧電定数のばらつきに起因
するインク滴吐出特性のばらつきを防止することができ
る。
は、ノズル開口に連通する圧力発生室を形成する流路ユ
ニットと、圧力発生室を加圧する軸方向に伸縮する圧電
振動子を複数、固定基板に固定した振動子ユニットとを
ヘッドケースに固定してなるインクジェット記録ヘッド
において、固定基板が、複数の圧電振動子全体の熱容量
よりも大きくなるように構成されているので、固定基板
が各圧電振動子で発生した熱を吸収する熱バッファとし
て機能して発熱量の少ない圧電素子を昇温させて温度を
均一化でき、各圧電振動子の圧電定数のばらつきに起因
するインク滴吐出特性のばらつきを防止することができ
る。
【図1】本発明のインクジェット記録ヘッドの一実施例
を示す組み立て斜視図である。
を示す組み立て斜視図である。
【図2】同上装置の断面構造を示す図である。
【図3】同上記録ヘッドに組み込まれている振動子ユニ
ットの一実施例を示す図である。
ットの一実施例を示す図である。
【図4】図(イ)乃至(ハ)は、それぞれ本発明の他の
実施例を1つの圧電振動子での断面構造で示す図であ
る。
実施例を1つの圧電振動子での断面構造で示す図であ
る。
1 流路ユニット 8 振動子ユニット 9 圧電振動子 11 ヘッドケース 13 フレキシブルケーブル 15 枠体 16 インク誘導路 25 固定基板
Claims (11)
- 【請求項1】 ノズル開口に連通する圧力発生室を形成
する流路ユニットと、前記圧力発生室を加圧する軸方向
に伸縮する圧電振動子を複数、固定基板に固定した振動
子ユニットとをヘッドケースに固定してなるインクジェ
ット記録ヘッドにおいて、 前記固定基板が、前記複数の圧電振動子全体の熱容量よ
りも大きくなるように構成されているインクジェット記
録ヘッド。 - 【請求項2】 ノズル開口に連通する圧力発生室を形成
する流路ユニットと、前記圧力発生室を加圧する軸方向
に伸縮する圧電振動子を複数、固定基板に固定した振動
子ユニットとをヘッドケースに固定してなるインクジェ
ット記録ヘッドにおいて、 前記固定基板が、前記圧電振動子よりも熱伝導率が高い
材料により構成されているインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項3】 ノズル開口に連通する圧力発生室を形成
する流路ユニットと、前記圧力発生室を加圧する軸方向
に伸縮する圧電振動子を複数、固定基板に固定した振動
子ユニットとをヘッドケースに固定してなるインクジェ
ット記録ヘッドにおいて、 前記固定基板が、前記ヘッドケースよりも熱伝導率が高
い材料により構成されているインクジェット記録ヘッ
ド。 - 【請求項4】 前記固定基板が金属により構成されてい
る請求項2、または請求項3に記載のインクジェット記
録ヘッド。 - 【請求項5】 前記各圧電振動子に駆動信号を供給する
半導体回路手段を実装したフィルム状ケーブルが接続さ
れ、前記半導体回路手段が前記固定基板に熱伝導関係を
形成するように固定されている請求項1乃至3のいずれ
かに記載のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項6】 前記圧電振動子が、その前記固定基板側
の端部が連続するように1枚の圧電振動板を歯割して構
成されている請求項1乃至3のいずれかに記載のインク
ジェット記録ヘッド。 - 【請求項7】 前記各圧電振動子が駆動信号を供給する
フィルム状ケーブルと接続用電極を介して接続され、前
記接続用電極が前記固定基板と対向する領域にまで延長
して形成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の
インクジェット記録ヘッド。 - 【請求項8】 前記圧電振動子が、一方の極となる内部
電極と、他方の極となる内部電極とを圧電材料を介して
サンドイッチ状に積層して構成され、一方の極となる内
部電極が前記圧電振動子の表面の先端側に形成されたセ
グメント電極に、また他方の極となる内部電極が前記圧
電振動子の後端側で、かつ表裏に形成された共通電極に
接続され、前記共通電極の裏面側が前記固定基板の先端
面よりも先端側に延びるように形成されている請求項1
乃至3のいずれかに記載のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項9】 前記圧電振動子が、一方の極となる内部
電極と、他方の極となる内部電極とを圧電材料を介して
サンドイッチ状に積層して構成され、一方の極となる内
部電極が前記圧電振動子の表面の先端側に形成されたセ
グメント電極に、また他方の極となる内部電極が前記圧
電振動子の後端側で、かつ表裏に形成された共通電極に
接続され、前記共通電極の裏面側が前記固定基板の先端
面よりも先端側に延び、かつ前記固定基板との間に接着
剤が装填されている請求項1乃至3のいずれかに記載の
インクジェット記録ヘッド。 - 【請求項10】 前記圧電振動子が、一端が先端側にの
み露出する内部電極と、一端が後端側にのみ露出する内
部電極とを圧電材料を介してサンドイッチ状に積層して
圧電定数d31の特性をインク加圧に用いるように構成さ
れている請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェ
ット記録ヘッド。 - 【請求項11】 前記圧電振動子の先端に露出する内部
電極が、前記固定基板の先端面の近傍まで延びている請
求項10にインクジェット記録ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31987599A JP2001138510A (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | インクジェット記録ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31987599A JP2001138510A (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | インクジェット記録ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001138510A true JP2001138510A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=18115220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31987599A Pending JP2001138510A (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | インクジェット記録ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001138510A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006212848A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | インクジェットヘッドおよびそのインクジェットヘッドの製造方法 |
-
1999
- 1999-11-10 JP JP31987599A patent/JP2001138510A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006212848A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | インクジェットヘッドおよびそのインクジェットヘッドの製造方法 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041022 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041110 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20041220 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050323 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |