JP2001137394A - ウッド型ゴルフクラブ - Google Patents
ウッド型ゴルフクラブInfo
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Abstract
ラブを提供する。 【解決手段】 フェース面2aのフェース縦基準輪郭線
Lを外膨らみの曲線状に形成する。フェース縦基準輪郭
線Lの基点Oからクラウン部側、ソール部側に、このフ
ェース縦基準輪郭線Lの基点Oでの接線Toの方向の距
離yをそれぞれ隔てるクラウン部側点cy、及びソール
部側点syでの前記フェース縦基準輪郭線Lの接線Tc
y、Tsyと、前記接線Toとがなす鋭角側の絶対値角
度θcy、θsyとにおいて、前記距離yが5mm以上で
あるとき、θsy>θcyであることを特徴とするウッ
ド型ゴルフクラブである。
Description
ンをかかり難くしうるウッド型ゴルフクラブに関する。
ドは、ボールを打球するフェース面にロール(「バーチ
カルフェースロール」などと称されることもある。)を
有している。この「ロール」とは、図7(A)に示す如
く、ヘッドaを側面から見たときにフェース面fに形成
される縦方向の丸みないし曲面である。
る働きがある。先ず縦のギヤ効果とは、次のように説明
される。フェース面fの中心よりもクラウン部c寄り又
はソール部s寄りでボールを打撃した場合、ヘッドaは
ボールbとの衝撃力Fと重心点Gまでの直交距離L1又
はL2との積であるモーメントによって、該重心点Gを
通る水平軸回りに瞬間的に回転するが、この際、両者の
摩擦力により、ボールbがフェース面fに噛み合う歯車
のように該ヘッドaの回転と逆方向の力を受ける現象を
言う。すなわち、縦のギヤ効果は、フェース面fのクラ
ウン部c寄りでボールbを打撃した場合、ボールのバッ
クスピン量を減少させ、逆にフェース面fのソール部s
寄りでボールbを打撃した場合、ボールbのバックスピ
ン量を増加させる。
面fでは、図7(B)に示すように、ロールを設けてい
ないフェース面fnに比して、フェース面の中心からク
ラウン側又はソール部側に同一距離ずれた位置でボール
bを打撃した場合、ヘッドの重心点Gと衝撃力Fとの間
の直交距離L1又はL2が短くなるため、ヘッドの回転
モーメントが小さくなるため縦のギヤ効果を弱める。
ルは、フェース面fの上縁から下縁に至りほぼ同一の曲
率半径R、つまりフェース面fの中心からクラウン部c
側及びソール部s側は、それぞれ同一の丸みで形成され
ていた。しかしながら、このようなロールを具えるヘッ
ドaは、フェース面fのクラウン部c寄りでボールを打
撃した場合、ロールを設けていないヘッドに比してフェ
ース面が上方を向くため、ボールbの打出し角度が大き
く、またロールにより縦のギヤ効果が弱められているた
め、バックスピン量を減らす効果に劣り、いわゆる吹け
上がった弾道となって飛距離をロスしてしまうという欠
点があった。特にヘッドスピードの速いプロ乃至上級者
ゴルファ等にあっては、上述のような傾向が顕著に現れ
やすいほか、ヘッドのソール部側で打撃した場合、打球
の打出し角度が十分に得られているにも拘わらず打球が
高バックスピン状態となって前記同様に吹け上がり易く
なる。
なされたもので、ロールの接線の角度をソール部側、ク
ラウン部側で変化させることを基本として、フェース面
のクラウン部寄りで打撃したときは、打出し角度の増大
を抑えかつボールのバックスピンを減少させるととも
に、ソール部寄りで打撃したときにはギヤ効果を弱めて
ボールのバックスピン量の増加を抑えることにより、ミ
スショット時においてもバックスピンをかかり難くし吹
け上がる弾道を効果的に抑制してミスショット時の飛距
離の低下を最小限に抑えうるウッド型ゴルフクラブを提
供することを目的としている。
載の発明は、フェース面をロールとしたヘッドを有する
ウッド型ゴルフクラブであって、シャフトの中心線Cを
垂直面VPに位置させかつこのクラブのライ角度で前記
中心線Cを、ロフト角度でフェース面をそれぞれ傾けて
水平面に載置した基準状態において、前記フェース面の
最低位置と最高位置との中間の高さ位置を通る水平面H
Pと前記フェース面との交わりをフェース横基準輪郭線
Kとし、かつこのフェース横基準輪郭線Kの両端を結ぶ
線分の中央点を通り前記垂直面VPに対して直角な第2
の垂直面と前記フェース面とが交わるフェース縦基準輪
郭線Lを外膨らみの曲線状に形成するとともに、前記フ
ェース横基準輪郭線Kとフェース縦基準輪郭線Lとの交
点である基点Oからクラウン部側、ソール部側に、前記
フェース縦基準輪郭線Lの基点Oでの接線Toの方向の
距離yをそれぞれ隔てるクラウン部側点cy、及びソー
ル部側点syでの前記フェース縦基準輪郭線Lの接線T
cy、Tsyと、前記接線Toとがなす鋭角側の絶対値
角度θcy、θsyとにおいて、前記距離yが5mm以上
であるとき、θsy>θcyであることを特徴としてい
る。
縦基準輪郭線Lは、前記距離yが5mm以上においてθs
y≧1.1×θcyであることを特徴とする請求項1記
載のウッド型ゴルフクラブである。
縦基準輪郭線Lは、そのクラウン部側の終端点cyn 、
ソール部側の終端点syn までを前記基点Oからそれぞ
れn区分する点cy1 、cy2 、…、cyn-1 、c
yn 、及びsy1 、sy2 、…、syn-1 、syn にお
ける前記接線の鋭角側の前記絶対値角度θcy1 、θc
y 2 、…、θcyn-1 、θcyn 、及びθsy1 、θs
y2 、…、θsyn-1 、θsyn において、 θcy1 ≦θcy2 ≦…≦θcyn-1 ≦θcyn θsy1 ≦θsy2 ≦…≦θsyn-1 ≦θsyn の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の
ウッド型ゴルフクラブである。
縦基準輪郭線Lは、そのクラウン部側の終端点cyn 、
ソール部側の終端点syn までを前記基点Oからそれぞ
れn区分する点cy1 、cy2 、…、cyn-1 、c
yn 、及びsy1 、sy2 、…、syn-1 、syn にお
ける前記接線の鋭角側の前記絶対値角度θcy1 、θc
y 2 、…、θcyn-1 、θcyn 、及びθsy1 、θs
y2 、…、θsyn-1 、θsyn において、 θcy1 <θcy2 <…<θcyn-1 <θcyn θsy1 <θsy2 <…<θsyn-1 <θsyn の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の
ウッド型ゴルフクラブである。
に基づき説明する。図1には、本実施形態のウッド型ゴ
ルフクラブ(以下、単に「クラブ」ということがあ
る。)1の正面図、図2はその側面図を示している。図
においてクラブ1は、ヘッド2と、一端がこのヘッド2
に装着されかつ他端に図示しないグリップを具えるシャ
フト4とを含んでいる。
のロフト角が与えられたフェース面2a、このフェース
面2aの上縁に連なりかつヘッド2の上面部をなすクラ
ウン部2b、前記フェース面2aの下縁に連なりかつヘ
ッド2の下面部を形成するソール部2c、前記クラウン
部2bとソール部2cとの間をのびるサイド部2d、及
び前記シャフト4が装着されるシャフト取付部2eを有
する。また本例のヘッド2は、例えばヘッド体積を22
0〜320cm 3程度、重心深度(ヘッドの重心点とフェ
ース面2aの下縁との間の水平距離)を21〜46mm程
度とした金属製のものが例示されている。また図1、図
2では、前記シャフト4の中心線Cを垂直面VPに位置
させかつこのクラブに予め設定されたライ角度αで前記
中心線Cを、またロフト角度βでフェース面2aをそれ
ぞれ傾けて前記ヘッド2を水平面GPに載置した基準状
態を示している。なおロフト角度βは、周知の如くフッ
ク角0゜の状態のものである。
おいて外方に向けて滑らかに凸となる曲面、すなわちロ
ールを有して形成されている。そして、このロール3
は、以下に説明するように設定される。先ず前記フェー
ス面2aの最低位置Aと最高位置Bとの中間の高さ位置
を通る水平面HPが前記フェース面2aと交わる線分を
フェース横基準輪郭線Kとして定める。図3には、前記
水平面HPで切断したクラブ1の部分断面図を例示して
いる。そしてこのフェース横基準輪郭線Kの両端kt、
khを結ぶ線分(直線)Nの中央点CPを通り前記垂直
面VPに対して直角な第2の垂直面VP2と前記フェー
ス面2aとが交わる線分をフェース縦基準輪郭線Lとし
て定める。
けを取り出した拡大線図を示している。図から明らかな
ように、前記フェース縦基準輪郭線Lは外膨らみの曲線
状として形成される。前記「外膨らみ」の「外」とは、
ヘッド2の内部iを「内」とする概念である。なお本例
では、前記フェース横基準輪郭線Kについても、外膨ら
み状の曲線としており、フェース面2aはバルジをも具
えて形成されている。
ェース縦基準輪郭線Lと前記フェース横基準輪郭線Kと
の交点を基点Oとする。さらにフェース縦基準輪郭線L
は、前記基点Oからクラウン部側、ソール部側に、前記
フェース縦基準輪郭線Lの基点Oでの接線Toの方向の
距離yをそれぞれ隔てるクラウン部側点cy、及びソー
ル部側点syでの前記フェース縦基準輪郭線Lの接線T
cy、Tsyと、前記接線Toとがなす鋭角側の絶対値
角度θcy、θsyとにおいて、前記距離yが5mm以上
であるとき、θsy>θcyであることを特徴の一つと
している。
ソール部側の前記絶対値角度θsyが、クラウン部側の
絶対値角度θcyよりも大となるため、結果としてクラ
ウン部側ではソール部側に比してロール3をフラット化
することにより、フェース面2aのクラウン部側のギア
効果が相対的に強まる。従って、基点Oよりもクラウン
部側でボールを打撃した場合、ボールに順方向回転のス
ピンを与える力の作用が増大してバックスピン量を低下
させる。また本例のヘッド2では、フェース面2aのソ
ール部側の前記絶対値角度θsyがクラウン部側の前記
絶対値角度θcyよりも大きいため、ソール部側ではト
ウ部側に比して表面の丸みが強められ、ひいてはギア効
果が弱まる。従って、前記基点Oよりもソール部側でボ
ールを打撃した場合、打ち出し角度が大きくなるのを防
ぎかつ打球のバックスピン量の増加を抑制しうる。これ
により、本実施形態のゴルフクラブは、打点をフェース
面の上下に外した場合であっても、バックスピンをかか
り難くし、吹け上がりによる飛距離の低下を抑制しう
る。
輪郭線Lにおいて、前記距離yが5mm以上の範囲におい
て、θsy≧1.1×θcyの関係を満たすことが望ま
しい。前記絶対値角度の比(θsy/θcy)が0より
大かつ1.1よりも小であると、ソール部側で打ち出し
されたボールのバックスピン量を抑える効果が相対的に
低下する場合があり、またクラウン部側で打ち出しされ
た際にボールのバックスピン量を減少させる効果が相対
的に低下する傾向にある。このような観点より、前記フ
ェース縦基準輪郭線Lは、前記距離yが5mm以上の範囲
において、好ましくはθsy≧1.2×θcyであるこ
と、より好ましくはθsy≧1.3×θcyであること
が望ましい。
y)が大きくなりすぎると、フェース面2aの形状が特
異なものとなり、使用者に違和感を与えるほか、クラウ
ン部側のギア効果が強すぎてボールのバックスピンが著
しく減少したり、またソール部側のロールの丸みが強く
なりすぎてソール部側で打撃したボールの打ち出し角度
が著しく小さくなる傾向があるなど好ましくない。この
ような観点より、前記角度比(θsy/θcy)は1.
1〜2.0、より好ましくは1.1〜1.7、さらに好
ましくは1.2〜1.5、特に好ましくは1.3〜1.
5とするのが望ましい。
輪郭線Lは、そのクラウン部側の終端点cyn 、ソール
部側の終端点syn までを前記基点Oからそれぞれn区
分する点cy1 、cy2 、…、cyn-1 、cyn 、及び
sy1 、sy2 、…、syn- 1 、syn における前記接
線の鋭角側の絶対値角度θcy1 、θcy2 、…、θc
yn-1 、θcyn 、及びθsy1 、θsy2 、…、θs
yn-1 、θsyn において、 θcy1 ≦θcy2 ≦θcy3 ≦…≦θcyn θsy1 ≦θsy2 ≦θsy3 ≦…≦θsyn の関係を満たすこと、より好ましくは θcy1 <θcy2 <θcy3 <…<θcyn θsy1 <θsy2 <θsy3 <…<θsyn の関係を満たすことが望ましい。
例示している。すなわち、フェース基準輪郭線Lは、そ
のクラウン部側の終端点cy4 、ソール部側の終端点s
y4までを前記基点Oからそれぞれ4区分する点をcy
1 〜cy4 、及びsy1 〜sy4 としている。また前記
各点における前記接線の鋭角側の絶対値角度θcy1〜
θcy4 、及びθsy1 〜θsy4 において、 θcy1 <θcy2 <θcy3 <θcy4 θsy1 <θsy2 <θsy3 <θsy4 の関係を満たす好ましい態様を示している。
は、ボールの打点位置がフェース縦基準輪郭線Lの基点
Oからクラウン部側又はソール部側にずれた場合、その
ズレ量が大きいほど前記接線の鋭角側の角度を大としう
る結果、クラウン部側にずれる程、バックスピン量を減
少できるとともに、ソール部側にずれる程、バックスピ
ン量の増加を抑制することができる。なお一例として、
前記距離yが5mmのフェース基準輪郭線L上の点c
y5 、sy5 の各接線の前記鋭角側の絶対値角度θcy
5 、θsy5 は、例えばθcy5 を0.1〜2.0゜、
より好ましくは0.5〜1.5°、さらに好ましくは
0.8〜1.1°、θsy5 を0.8〜2.5゜、より
好ましくは1.0〜2.0°、さらに好ましくは1.2
〜1.5°とするのが望ましく、また前記距離yが10
mmのフェース基準輪郭線L上の点cy10、sy10の各接
線の前記鋭角側の絶対値角度θcy10、θsy10は、例
えばθcy 10を1.0〜2.5゜、より好ましくは1.
5〜2.1°、さらに好ましくは1.6〜2.0°、θ
sy10を1.8〜3.0゜、より好ましくは2.0〜
2.7°、さらに好ましくは2.2〜2.5°とするこ
とが望ましい。
上述のような関係を満たす限りにおいて種々の曲線等を
用いて形成することができ、例えば前記基点Oからクラ
ウン部側の終端点cyn 、前記基点Oからのソール部側
の終端点syn の各区間は、それぞれ単一の円弧で形成
しても良いし、また2種以上の円弧、又は楕円曲線など
を連ねた複合曲線としても良い。また各区間にそれぞれ
単一の曲線を用いる場合、前記フェース縦基準輪郭線L
の基点Oからクラウン部側の終端点syn の区間のロー
ルの曲率半径は、例えば、300〜500mm、好ましく
は350〜450mm、より好ましくは300〜450mm
とするのが望ましい。
ては、フェース縦基準輪郭線Lを特定して説明したのは
現実の打点がこの輪郭線L上で上下にバラツキやすいた
めであり、また該フェース縦基準輪郭線Lよりもトウ部
側、及びヒール部側のフェース面2aの表面は、前記フ
ェース基準輪郭線Lと滑らかに連なる自由曲面ないし平
面にて構成することができる。
ェース面2aに薄膜等をしわが寄らないように貼り付け
て該フェース面2aのスコアラインなどの凹凸を目隠し
し、三次元形状測定装置によりその表面を測定すること
により得ることができる。より具体的には、三次元形状
測定装置により、前記垂直面VPに沿ってフェース面2
aを例えば微小間隔で形状測定を行ない、これにより得
られた点群データを元に、3次元CADなどを用いて該
点群データに沿う3次元ベジエ曲線(Bezier Curve)な
どを作成してこれを近似し、この曲線から前記接線の角
度などを抽出することができる。
作し、このヘッドにそれぞれ同一のシャフト(住友ゴム
工業(株)製の「ファージェクトV513カーボンシャ
フト硬度(R」)を装着したウッド型ゴルフクラブを試
作した。なおフェース面の正面図を図6(a)に、また
そのフェース縦基準輪郭線Lに沿った断面図を図6
(b)に示す。なお表1では、前記接線の角度として基
点から5mmきざみでクラウン部、ソール部側夫々4ケ所
測定したものを示しているが、実施例1〜4は、いずれ
も θcy1 <θcy2 <…<θcyn-1 <θcyn θsy1 <θsy2 <…<θsyn-1 <θsyn の関係を満たすものである。
ボットに設置するとともに、ヘッドスピード33m/s
にてボールを打撃し、打ち出しされたボールのバックス
ピン量、ボールの最初の落下地点までの距離であるキャ
リーを測定する試打テストを行った。また、試打テスト
では、ボールを打撃するフェース面の位置として、フェ
ース縦基準輪郭線L上の下記の4カ所を設定し、各位置
にて6球づつ打撃し、そのときの平均値により評価を行
った。 打点1:基点Oからクラウン部側に5mmの位置(c
y5 ) 打点2:基点Oからクラウン部側に10mmの位置(cy
10) 打点3:基点Oからソール部側に5mmの位置(sy5 ) 打点4:基点Oからソール部側に10mmの位置(s
y10)
からなり、ヘッド体積を270cc、ロフト角を10度
に設定した。また、バックスピン量は、打ち出し直後の
ボールの水平軸回りの回転数を計測器を用いて測定する
とともに、該バックスピン量、キャリーとも基点Oで打
撃したときの値をを基準とした相対値を示している(+
は増加、−は減少を示す)。ヘッドの仕様、テストの結
果を表1に示す。
1のゴルフクラブでは、実施例に比しフェース基準輪郭
線Lのクラウン部側の接線の絶対値角度が大きいため、
打点1ないし2のクラウン部側で打撃した場合におい
て、バックスピン量の減少が十分でなくキャリーの低下
が大きいことが確認できる。また比較例2のゴルフクラ
ブでは、実施例に比しフェース基準輪郭線Lのソール部
側の接線の絶対値角度が小さいため、打点3ないし4の
ソール部側にて打撃した場合において、バックスピン量
の増加が大きくなっている。
ては、クラウン部側の打点1ないし2による打撃では、
比較例1に比べバックスピン量が少なく、吹け上がりを
防いでキャリーの低下が抑えられている。また打点3な
いし4による打撃では、比較例2に比べバックスピン量
の増加が抑えられている。これらの結果から、本実施形
態のゴルフクラブは、とりわけヘッドスピードが速く、
打球に十分な打ち出し角が得られているような例えばぷ
ろ。上級者ゴルファにおいて、クラウン部側又はソール
部側のいずれに打点を外した場合であっても、打球のバ
ックスピンをかかり難くし吹け上がりを防止してしキャ
リーの低下を最小限に抑えることができる。
級者ゴルファ4名(ヘッドスピード45〜50m/s)
により、前記ゴルフクラブ(実施例1、2、比較例1、
2)を用いて実打テストを行った。このテストでは、各
ゴルファが10球づつボールを打撃し、キャリーを測定
し、各々10球の平均を求めた。テストの結果は表2に
示されるが、テストの結果、実施例のゴルフクラブで
は、平均的にもキャリーを増大しており、その優位性が
確認できる。
フクラブでは、フェース面のクラウン部側でボールを打
撃した場合にはギア効果が相対的に強まり、かつフェー
ス面のソール部側でボールを打撃した場合にはギア効果
を相対的に弱めることができる。これにより、本発明の
ゴルフクラブでは、フェース面の中心よりもクラウン側
又はソール部側のいずれかに打点を外した場合において
も、ボールにバックスピンをかかり難くし、吹け上がり
による飛距離のロス、とりわけキャリーのロスを最小限
に抑えうる。
る。
ある。
る。
る。
(b)はフェース縦基準輪郭線に沿った断面図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】フェース面をロールとしたヘッドを有する
ウッド型ゴルフクラブであって、 シャフトの中心線Cを垂直面VPに位置させかつこのク
ラブのライ角度で前記中心線Cを、ロフト角度でフェー
ス面をそれぞれ傾けて水平面に載置した基準状態におい
て、 前記フェース面の最低位置と最高位置との中間の高さ位
置を通る水平面HPと前記フェース面との交わりをフェ
ース横基準輪郭線Kとし、かつこのフェース横基準輪郭
線Kの両端を結ぶ線分の中央点を通り前記垂直面VPに
対して直角な第2の垂直面と前記フェース面とが交わる
フェース縦基準輪郭線Lを外膨らみの曲線状に形成する
とともに、 前記フェース横基準輪郭線Kとフェース縦基準輪郭線L
との交点である基点Oからクラウン部側、ソール部側
に、前記フェース縦基準輪郭線Lの基点Oでの接線To
の方向の距離yをそれぞれ隔てるクラウン部側点cy、
及びソール部側点syでの前記フェース縦基準輪郭線L
の接線Tcy、Tsyと、前記接線Toとがなす鋭角側
の絶対値角度θcy、θsyとにおいて、 前記距離yが5mm以上であるとき、θsy>θcyであ
ることを特徴とするウッド型ゴルフクラブ。 - 【請求項2】前記フェース縦基準輪郭線Lは、前記距離
yが5mm以上においてθsy≧1.1×θcyであるこ
とを特徴とする請求項1記載のウッド型ゴルフクラブ。 - 【請求項3】前記フェース縦基準輪郭線Lは、そのクラ
ウン部側の終端点cyn 、ソール部側の終端点syn ま
でを前記基点Oからそれぞれn区分する点cy1 、cy
2 、…、cyn-1 、cyn 、及びsy1 、sy2 、…、
syn-1 、syn における前記接線の鋭角側の前記絶対
値角度θcy1 、θcy2 、…、θcyn-1 、θc
y n 、及びθsy1 、θsy2 、…、θsyn-1 、θs
yn において、 θcy1 ≦θcy2 ≦…≦θcyn-1 ≦θcyn θsy1 ≦θsy2 ≦…≦θsyn-1 ≦θsyn の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の
ウッド型ゴルフクラブ。 - 【請求項4】前記フェース縦基準輪郭線Lは、そのクラ
ウン部側の終端点cyn 、ソール部側の終端点syn ま
でを前記基点Oからそれぞれn区分する点cy1 、cy
2 、…、cyn-1 、cyn 、及びsy1 、sy2 、…、
syn-1 、syn における前記接線の鋭角側の前記絶対
値角度θcy1 、θcy2 、…、θcyn-1 、θc
y n 、及びθsy1 、θsy2 、…、θsyn-1 、θs
yn において、 θcy1 <θcy2 <…<θcyn-1 <θcyn θsy1 <θsy2 <…<θsyn-1 <θsyn の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の
ウッド型ゴルフクラブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32717699A JP2001137394A (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | ウッド型ゴルフクラブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32717699A JP2001137394A (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | ウッド型ゴルフクラブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001137394A true JP2001137394A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=18196167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32717699A Pending JP2001137394A (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | ウッド型ゴルフクラブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001137394A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7641570B2 (en) * | 2007-04-10 | 2010-01-05 | Sri Sports Limited | Golf club head |
-
1999
- 1999-11-17 JP JP32717699A patent/JP2001137394A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7641570B2 (en) * | 2007-04-10 | 2010-01-05 | Sri Sports Limited | Golf club head |
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