JP2001130293A - 車両用回転座席 - Google Patents
車両用回転座席Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両前方を向く着座位置と車両側方を向く横
向き位置との間を回転可能とされ、また横向き位置への
回転後は、ドア開口部を通して室内と室外との間を移動
可能とされる車両用回転座席において、移動機構を大型
化することなく室内と室外との間における座席の移動量
を増大する。 【解決手段】 座席本体を車幅方向に移動可能に支持す
る幅方向支持台3を、2段式直線スライド機構11によ
って構成する。2段式直線スライド機構11は固定レー
ルとしての左右一対のアウタレール12と、可動レール
としてのミドルレール13及びインナレール14と、そ
れら各レールの向き合う溝間に配置される多数の鋼球か
ら構成する。そして、電動モータ20,30を駆動源と
するボールネジ22,32とボールナット28,38か
らなる伝達機構によってミドルレール13及びインナレ
ール14をそれぞれ移動させ、該インナレール14上に
取り付けられた座席本体を2段に移動する構成とした。
向き位置との間を回転可能とされ、また横向き位置への
回転後は、ドア開口部を通して室内と室外との間を移動
可能とされる車両用回転座席において、移動機構を大型
化することなく室内と室外との間における座席の移動量
を増大する。 【解決手段】 座席本体を車幅方向に移動可能に支持す
る幅方向支持台3を、2段式直線スライド機構11によ
って構成する。2段式直線スライド機構11は固定レー
ルとしての左右一対のアウタレール12と、可動レール
としてのミドルレール13及びインナレール14と、そ
れら各レールの向き合う溝間に配置される多数の鋼球か
ら構成する。そして、電動モータ20,30を駆動源と
するボールネジ22,32とボールナット28,38か
らなる伝達機構によってミドルレール13及びインナレ
ール14をそれぞれ移動させ、該インナレール14上に
取り付けられた座席本体を2段に移動する構成とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車に搭載さ
れ、例えば高齢者や身体障害者等の乗員用として好適な
車両用回転座席に関する。
れ、例えば高齢者や身体障害者等の乗員用として好適な
車両用回転座席に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回転座席は、乗員が楽に乗り降
りできるようにするため、乗員を着座姿勢のままドア開
口部側に向かって回転させるように構成され、さらに、
ドア開口部と対向する横向き位置へ回転後は、ドア開口
部を通して室外へ移動させるように構成されている。そ
して、座席を室外へ移動させる手段の1つとして、車両
フロア側に室外側に向かって下り勾配で傾斜する一対の
固定レールを設け、その固定レールに沿って座席側に設
けた一対の可動レールを摺動することによって、座席を
室外に向かって下降させつつ移動するように構成された
スライド機構が知られている。
りできるようにするため、乗員を着座姿勢のままドア開
口部側に向かって回転させるように構成され、さらに、
ドア開口部と対向する横向き位置へ回転後は、ドア開口
部を通して室外へ移動させるように構成されている。そ
して、座席を室外へ移動させる手段の1つとして、車両
フロア側に室外側に向かって下り勾配で傾斜する一対の
固定レールを設け、その固定レールに沿って座席側に設
けた一対の可動レールを摺動することによって、座席を
室外に向かって下降させつつ移動するように構成された
スライド機構が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の座席ス
ライド機構は、対向状に配置された固定レールと可動レ
ールの溝間をケージにて保持された多数の鋼球が移動す
る構成であり、従って、移動量はレール長によって決定
される。回転座席を例えば乗用車タイプの車両に搭載す
るような場合、レール長は最大に設定するとしても、精
々座席の横幅程度である。従って、座席下という限られ
たスペースにスライド機構を設定しなければならないと
いう制約を受ける関係で、自ずと取り得る移動量に限界
があり、十分な移動量を確保することが困難であった。
ライド機構は、対向状に配置された固定レールと可動レ
ールの溝間をケージにて保持された多数の鋼球が移動す
る構成であり、従って、移動量はレール長によって決定
される。回転座席を例えば乗用車タイプの車両に搭載す
るような場合、レール長は最大に設定するとしても、精
々座席の横幅程度である。従って、座席下という限られ
たスペースにスライド機構を設定しなければならないと
いう制約を受ける関係で、自ずと取り得る移動量に限界
があり、十分な移動量を確保することが困難であった。
【0004】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、車両前
方を向く着座位置と車両側方を向く横向き位置との間を
回転可能とされ、また横向き位置への回転後は、ドア開
口部を通して室内と室外との間を移動可能とされる車両
用回転座席において、移動機構を大型化することなく、
室内外間における座席の移動量の増大を図ることにあ
る。
なされたものであり、その目的とするところは、車両前
方を向く着座位置と車両側方を向く横向き位置との間を
回転可能とされ、また横向き位置への回転後は、ドア開
口部を通して室内と室外との間を移動可能とされる車両
用回転座席において、移動機構を大型化することなく、
室内外間における座席の移動量の増大を図ることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係る車両用回転座席は、特許請求の範囲の
各請求項に記載の通りの構成を備えた。従って、請求項
1及び2に記載の発明によれば、座席本体を車両前方に
向く着座位置から車両側方に向く横向き位置へ回動した
状態において、室内から室外へ又は室外から室内へ移動
することができるが、この場合、座席本体の室内外間の
移動を2段スライド方式としてあるため、従来に比べて
座席本体の移動量を増大することができる。従って、室
外においての座席本体に対する乗員の乗降性を向上でき
る。
め、本発明に係る車両用回転座席は、特許請求の範囲の
各請求項に記載の通りの構成を備えた。従って、請求項
1及び2に記載の発明によれば、座席本体を車両前方に
向く着座位置から車両側方に向く横向き位置へ回動した
状態において、室内から室外へ又は室外から室内へ移動
することができるが、この場合、座席本体の室内外間の
移動を2段スライド方式としてあるため、従来に比べて
座席本体の移動量を増大することができる。従って、室
外においての座席本体に対する乗員の乗降性を向上でき
る。
【0006】また、請求項3に記載の発明によれば、移
動量の増大に伴い室外に移動された座席本体の地上高を
低くできるため、乗員の乗降性がより向上される。ま
た、昇降量(室内外間での高低差)が従来に比べて増大
されるため、車両フロアの高低に対する対応性が高くな
り、搭載可能な車種が増加する。
動量の増大に伴い室外に移動された座席本体の地上高を
低くできるため、乗員の乗降性がより向上される。ま
た、昇降量(室内外間での高低差)が従来に比べて増大
されるため、車両フロアの高低に対する対応性が高くな
り、搭載可能な車種が増加する。
【0007】また、請求項4〜6の発明よれば、座席本
体の室内外間の移動を電動によって行い得るので、操作
性が向上し、また、電動モータの動力を伝達する手段と
してボールネジ及びボールナットを利用したため、狭い
スペースにコンパクトに配置することができる。
体の室内外間の移動を電動によって行い得るので、操作
性が向上し、また、電動モータの動力を伝達する手段と
してボールネジ及びボールナットを利用したため、狭い
スペースにコンパクトに配置することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は車室内に配置され
た回転座席を後方から見た状態が示されている。図示の
ように、回転座席1は、ドア開口部Dの近くに配置され
ている。なお、以下の説明では、座席本体2が車両前方
を向いた位置を着座位置といい、乗降のためにドア開口
部に対向する車両側方を向いた位置を横向き位置とい
い、さらに車外に移動された位置を乗降位置という。
に基づいて説明する。図1及び図2は車室内に配置され
た回転座席を後方から見た状態が示されている。図示の
ように、回転座席1は、ドア開口部Dの近くに配置され
ている。なお、以下の説明では、座席本体2が車両前方
を向いた位置を着座位置といい、乗降のためにドア開口
部に対向する車両側方を向いた位置を横向き位置とい
い、さらに車外に移動された位置を乗降位置という。
【0009】本実施形態に係る車両用回転座席1は、座
席本体2を車幅方向にスライド支持する幅方向支持台3
と、該幅方向支持台3を回転可能に支持する回転支持台
4と、該回転支持台4を車両前後方向にスライド支持す
る前後方向支持台5とを備えている。そして、車両フロ
アF上に、下から前後方向支持台5、回転支持台4、幅
方向支持台3、座席本体2の順序で重合状に乗載配置さ
れている。座席本体2は、図3に示すように、シートク
ッション2aとシートバック2bとを有し、シートクッ
ション2aの下面には、図4に示すように、フットレス
ト6を備えたシートホルダ7が取り付けられている。こ
のシートホルダ7を介して座席本体2が幅方向支持台3
に取り付けられている。
席本体2を車幅方向にスライド支持する幅方向支持台3
と、該幅方向支持台3を回転可能に支持する回転支持台
4と、該回転支持台4を車両前後方向にスライド支持す
る前後方向支持台5とを備えている。そして、車両フロ
アF上に、下から前後方向支持台5、回転支持台4、幅
方向支持台3、座席本体2の順序で重合状に乗載配置さ
れている。座席本体2は、図3に示すように、シートク
ッション2aとシートバック2bとを有し、シートクッ
ション2aの下面には、図4に示すように、フットレス
ト6を備えたシートホルダ7が取り付けられている。こ
のシートホルダ7を介して座席本体2が幅方向支持台3
に取り付けられている。
【0010】次に、図5〜図12に基づいて幅方向支持
台3を説明する。幅方向支持台3は、2段式直線スライ
ド機構11を備えている。2段式直線スライド機構11
は、固定レールとしての左右一対のアウタレール12
と、第1可動レールとしての左右一対のミドルレール1
3と、第2可動レールとしての左右一対のインナレール
14とから構成されている。そして、アウタレール12
とミドルレール13との対向間及びミドルレール13と
インナレール14との対向間には、それぞれV溝が形成
されるとともにケージにて保持される多数の鋼球15が
介在されてミドルレール13及びインナレール14が直
線移動されるようになっている。
台3を説明する。幅方向支持台3は、2段式直線スライ
ド機構11を備えている。2段式直線スライド機構11
は、固定レールとしての左右一対のアウタレール12
と、第1可動レールとしての左右一対のミドルレール1
3と、第2可動レールとしての左右一対のインナレール
14とから構成されている。そして、アウタレール12
とミドルレール13との対向間及びミドルレール13と
インナレール14との対向間には、それぞれV溝が形成
されるとともにケージにて保持される多数の鋼球15が
介在されてミドルレール13及びインナレール14が直
線移動されるようになっている。
【0011】左右の両アウタレール12の外面側には、
それぞれサイドプレート16が固着され、その左右のサ
イドプレート16の後端部が縦向きの連結板17によっ
て相互に連結されている。また、両アウタレール12の
前端部が平板状の連結板18によって相互に連結されて
いる。このように、両アウタレール12をサイドプレー
ト16及び前後の連結板17,18によって一体化する
ことで、移動方向に長い格子状の固定枠体19が構成さ
れている。後側の連結板17には幅方向支持台3の駆動
源としての第1の電動モータ20が取り付けられ、この
第1の電動モータ20から減速機21を介して第1のボ
ールネジ22が回転駆動されるようになっている。第1
のボールネジ22はアウタレール12間に平行に配置さ
れ、先端が前側の連結板18に取り付けられたブラケッ
ト23により回転自在に支持されている。
それぞれサイドプレート16が固着され、その左右のサ
イドプレート16の後端部が縦向きの連結板17によっ
て相互に連結されている。また、両アウタレール12の
前端部が平板状の連結板18によって相互に連結されて
いる。このように、両アウタレール12をサイドプレー
ト16及び前後の連結板17,18によって一体化する
ことで、移動方向に長い格子状の固定枠体19が構成さ
れている。後側の連結板17には幅方向支持台3の駆動
源としての第1の電動モータ20が取り付けられ、この
第1の電動モータ20から減速機21を介して第1のボ
ールネジ22が回転駆動されるようになっている。第1
のボールネジ22はアウタレール12間に平行に配置さ
れ、先端が前側の連結板18に取り付けられたブラケッ
ト23により回転自在に支持されている。
【0012】左右のミドルレール13は、前端部及び後
端部がそれぞれ前後の連結板26によって相互に連結さ
れており、このことによって移動方向に長い格子状の中
間スライド枠体27が構成されている。そして、中間ス
ライド枠体27の後側の連結板26に前記第1のボール
ネジ22に噛み合う第1のボールナット28がブラケッ
ト29を介して取り付けられている。このため、第1の
電動モータ20が起動されると、第1のボールネジ22
が回転して第1のボールナット28が移動し、中間スラ
イド枠体27が車両幅方向に移動する。また、中間スラ
イド枠体27の後側の連結板26には幅方向支持台3の
駆動源としての第2の電動モータ30が取り付けられ、
この第2の電動モータ30から減速機31を介して第2
のボールネジ32が回転駆動されるようになっている。
第2のボールネジ32はミドルレール13間に平行に配
置され、先端が前側の連結板26に取り付けられたブラ
ケット33により回転自在に支持されている。
端部がそれぞれ前後の連結板26によって相互に連結さ
れており、このことによって移動方向に長い格子状の中
間スライド枠体27が構成されている。そして、中間ス
ライド枠体27の後側の連結板26に前記第1のボール
ネジ22に噛み合う第1のボールナット28がブラケッ
ト29を介して取り付けられている。このため、第1の
電動モータ20が起動されると、第1のボールネジ22
が回転して第1のボールナット28が移動し、中間スラ
イド枠体27が車両幅方向に移動する。また、中間スラ
イド枠体27の後側の連結板26には幅方向支持台3の
駆動源としての第2の電動モータ30が取り付けられ、
この第2の電動モータ30から減速機31を介して第2
のボールネジ32が回転駆動されるようになっている。
第2のボールネジ32はミドルレール13間に平行に配
置され、先端が前側の連結板26に取り付けられたブラ
ケット33により回転自在に支持されている。
【0013】左右のインナレール14は、前端部及び後
端部がそれぞれ前後の連結板36によって相互に連結さ
れており、このことによって移動方向に長い格子状のト
ップスライド枠体37が構成されている。そして、この
トップスライド枠体37の後側の連結板36に前記第2
のボールネジ32に噛み合う第2のボールナット38が
ブラケット39を介して取り付けられている。このた
め、第2の電動モータ30が起動されると、第2のボー
ルネジ32が回転して第2のボールナット38が移動
し、トップスライド枠体37が車両幅方向に移動する。
また、トップスライド枠体37上には、前後一対のシー
トブラケット(シートレッグ)40が取り付けられてお
り、この前後のシートブラケット40に前記座席本体2
がシートホルダ7を介して取り付けられている。
端部がそれぞれ前後の連結板36によって相互に連結さ
れており、このことによって移動方向に長い格子状のト
ップスライド枠体37が構成されている。そして、この
トップスライド枠体37の後側の連結板36に前記第2
のボールネジ32に噛み合う第2のボールナット38が
ブラケット39を介して取り付けられている。このた
め、第2の電動モータ30が起動されると、第2のボー
ルネジ32が回転して第2のボールナット38が移動
し、トップスライド枠体37が車両幅方向に移動する。
また、トップスライド枠体37上には、前後一対のシー
トブラケット(シートレッグ)40が取り付けられてお
り、この前後のシートブラケット40に前記座席本体2
がシートホルダ7を介して取り付けられている。
【0014】上記のように幅方向支持台3は、固定枠体
19に対して中間スライド枠体27が、また中間スライ
ド枠体27に対してトップスライド枠体37がそれぞれ
移動する、即ち伸縮動作することによって座席本体2を
2段に移動する構成となっている。そして、幅方向支持
台3は伸長方向に向かって下り勾配、即ち着座位置で
は、前方に傾斜するように回転支持台4上に配置され
る。回転支持台4は、図13に示すように回転ベース4
1とその回転ベース41上に固定された左右の取付ブラ
ケット42を有し、左右の取付ブラケット42が幅方向
支持台3における固定枠体19の左右側面に固着されて
いる。この場合において、幅方向支持台3が前下がりの
傾斜状に取り付けられる関係で、この傾斜に対応して前
記座席本体2が水平となるように前後のシートブラケッ
ト40の高さが調整(前側の足長さが長く設定)されて
いる。
19に対して中間スライド枠体27が、また中間スライ
ド枠体27に対してトップスライド枠体37がそれぞれ
移動する、即ち伸縮動作することによって座席本体2を
2段に移動する構成となっている。そして、幅方向支持
台3は伸長方向に向かって下り勾配、即ち着座位置で
は、前方に傾斜するように回転支持台4上に配置され
る。回転支持台4は、図13に示すように回転ベース4
1とその回転ベース41上に固定された左右の取付ブラ
ケット42を有し、左右の取付ブラケット42が幅方向
支持台3における固定枠体19の左右側面に固着されて
いる。この場合において、幅方向支持台3が前下がりの
傾斜状に取り付けられる関係で、この傾斜に対応して前
記座席本体2が水平となるように前後のシートブラケッ
ト40の高さが調整(前側の足長さが長く設定)されて
いる。
【0015】また、回転支持台4は、座席本体2を着座
位置と横向き位置との間で約90度回転させるためのも
のであって、回転リング43を介して前後方向支持台5
上に回転可能に支持されている。図13に示すように回
転リング43は内輪43aと外輪43bを有し、図示は
省略したが、両輪43a,43bの対向する周面間には
それぞれV溝が形成されるとともに多数の鋼球が介装さ
れている。内輪43aが回転ベース41の下面に固定さ
れ、外輪43bが前後方向移動台5の上面に固定されて
いる。この回転リング43によれば、着座者及び幅方向
支持台3や座席本体2等の重量を受けつつ内輪43aが
外輪43bに対して回転することにより幅方向支持台3
と共に座席本体2が前後方向支持台5に対して回転す
る。そして、上記のように支持される回転ベース41
は、図示は省略するが、電動モータを駆動源とする回転
駆動装置(ベルト式、チェン式、歯車式等)によって回
転作動されるように構成される。
位置と横向き位置との間で約90度回転させるためのも
のであって、回転リング43を介して前後方向支持台5
上に回転可能に支持されている。図13に示すように回
転リング43は内輪43aと外輪43bを有し、図示は
省略したが、両輪43a,43bの対向する周面間には
それぞれV溝が形成されるとともに多数の鋼球が介装さ
れている。内輪43aが回転ベース41の下面に固定さ
れ、外輪43bが前後方向移動台5の上面に固定されて
いる。この回転リング43によれば、着座者及び幅方向
支持台3や座席本体2等の重量を受けつつ内輪43aが
外輪43bに対して回転することにより幅方向支持台3
と共に座席本体2が前後方向支持台5に対して回転す
る。そして、上記のように支持される回転ベース41
は、図示は省略するが、電動モータを駆動源とする回転
駆動装置(ベルト式、チェン式、歯車式等)によって回
転作動されるように構成される。
【0016】また、回転支持台4は前後方向支持台5に
よって車両前後方向に直線移動可能に支持されている。
即ち、前後方向支持台5は、回転支持台4の外輪43b
が固定されるメインベース51を備え、そのメインベー
ス51が直線スライド機構52を介して車両フロアF上
に前後方向にスライド可能に取り付けられている。直線
スライド機構52は、前述の幅方向支持台3の直線スラ
イド機構11と同様の構成のものが用いられている。即
ち、直線スライド機構52は車両フロアF上に固定され
た左右一対の固定レール53と、その固定レール53の
内側に配置される左右一対の可動レール54と、両レー
ル53,54の対向面間のV溝55間に介在されるケー
ジにて保持された多数の鋼球(図示省略)とを備えた構
成とされている。
よって車両前後方向に直線移動可能に支持されている。
即ち、前後方向支持台5は、回転支持台4の外輪43b
が固定されるメインベース51を備え、そのメインベー
ス51が直線スライド機構52を介して車両フロアF上
に前後方向にスライド可能に取り付けられている。直線
スライド機構52は、前述の幅方向支持台3の直線スラ
イド機構11と同様の構成のものが用いられている。即
ち、直線スライド機構52は車両フロアF上に固定され
た左右一対の固定レール53と、その固定レール53の
内側に配置される左右一対の可動レール54と、両レー
ル53,54の対向面間のV溝55間に介在されるケー
ジにて保持された多数の鋼球(図示省略)とを備えた構
成とされている。
【0017】そして、上記のスライド動作は、前述した
回転動作と連動機構60を介して連動される構成となっ
ている。連動機構60は、前記回転ベース41の下面に
取り付けた円弧形状のピニオンギヤ61と、上記メイン
ベース51の上面に回転可能に取り付けられた中間ギヤ
62と、車両フロアF上に固定された車両前後方向に延
在するラック63とから構成されている。ピニオンギヤ
61は中間ギヤ62と噛み合い、中間ギヤ62はラック
63に噛み合っている。但し、図14に示すようにピニ
オンギヤ61の図示手前側の一定角度αの範囲には、噛
み合い歯が形成されていない。従って、この角度αの範
囲内では、ピニオンギヤ61は中間ギヤ62に噛み合わ
ず、延いては座席本体2の回転動作と、スライド動作は
連動されない(非連動範囲)。座席本体2を着座位置か
らドア開口部D側に角度αだけ回転させると、ピニオン
ギヤ61が中間ギヤ62に噛み合い、以後ピニオンギヤ
61と中間ギヤ62の噛み合い、及び中間ギヤ62とラ
ック63との噛み合いを経て座席本体2のドア開口部D
側への回転動作とスライド動作が連動される。
回転動作と連動機構60を介して連動される構成となっ
ている。連動機構60は、前記回転ベース41の下面に
取り付けた円弧形状のピニオンギヤ61と、上記メイン
ベース51の上面に回転可能に取り付けられた中間ギヤ
62と、車両フロアF上に固定された車両前後方向に延
在するラック63とから構成されている。ピニオンギヤ
61は中間ギヤ62と噛み合い、中間ギヤ62はラック
63に噛み合っている。但し、図14に示すようにピニ
オンギヤ61の図示手前側の一定角度αの範囲には、噛
み合い歯が形成されていない。従って、この角度αの範
囲内では、ピニオンギヤ61は中間ギヤ62に噛み合わ
ず、延いては座席本体2の回転動作と、スライド動作は
連動されない(非連動範囲)。座席本体2を着座位置か
らドア開口部D側に角度αだけ回転させると、ピニオン
ギヤ61が中間ギヤ62に噛み合い、以後ピニオンギヤ
61と中間ギヤ62の噛み合い、及び中間ギヤ62とラ
ック63との噛み合いを経て座席本体2のドア開口部D
側への回転動作とスライド動作が連動される。
【0018】逆に、座席本体2をドア開口部Dに向き合
う横向き位置から着座位置へ回転させると、座席本体2
はこの回転動作に連動して車両後方へ移動し、これによ
り着座者の足元を広く確保することができる。このよう
に構成した連動機構60によれば、座席本体2を着座位
置と横向き位置との間を移動する場合において、1動作
で座席本体2の回転動作とスライド動作とを行わせるこ
とができるので、回転座席1の使い勝手が向上する。
う横向き位置から着座位置へ回転させると、座席本体2
はこの回転動作に連動して車両後方へ移動し、これによ
り着座者の足元を広く確保することができる。このよう
に構成した連動機構60によれば、座席本体2を着座位
置と横向き位置との間を移動する場合において、1動作
で座席本体2の回転動作とスライド動作とを行わせるこ
とができるので、回転座席1の使い勝手が向上する。
【0019】上記のように構成された本実施の形態に係
る車両用回転座席1によれば、車両走行時は、図1に示
す状態となる。この状態では、座席本体2が車両前方に
向いた着座位置にあって、スライド後端部に位置してい
る。また、幅方向支持台3は移動方向が車両前後方向に
平行な状態にあり、かつミドルレール13及びインナレ
ール14が共に移動方向の後端部に位置しており縮小状
態にある。かかる状態で、回転座席1に乗降するとき
は、回転駆動用の電動モータを駆動して座席本体2をド
ア開口部D側に回転させると、上記のように座席本体2
が角度αだけ回転した時点から回転動作に連動して車両
前方へのスライド動作がなされる。そして、略90度回
転した時点で電動モータが停止される。この状態が図2
に実線で示されている。
る車両用回転座席1によれば、車両走行時は、図1に示
す状態となる。この状態では、座席本体2が車両前方に
向いた着座位置にあって、スライド後端部に位置してい
る。また、幅方向支持台3は移動方向が車両前後方向に
平行な状態にあり、かつミドルレール13及びインナレ
ール14が共に移動方向の後端部に位置しており縮小状
態にある。かかる状態で、回転座席1に乗降するとき
は、回転駆動用の電動モータを駆動して座席本体2をド
ア開口部D側に回転させると、上記のように座席本体2
が角度αだけ回転した時点から回転動作に連動して車両
前方へのスライド動作がなされる。そして、略90度回
転した時点で電動モータが停止される。この状態が図2
に実線で示されている。
【0020】図2に実線で示す状態では、座席本体2が
ドア開口部Dに向き合っており、幅方向支持台3は移動
方向が車両幅方向に平行となっている。従って、この状
態で幅方向支持台3の第1及び第2の電動モータ20,
30がそれぞれ駆動されると、第1及び第2のボールネ
ジ22,32が回転して中間スライド枠体27、トップ
スライド枠体37がそれぞれ第1及び第2のボールナッ
ト28,38を介して移動する。このため、図2に仮想
線で示すように、トップスライド枠体37上の座席本体
2がドア開口部Dから室外の乗降位置へ移動される。な
お、この場合において、第1及び第2の電動モータ2
0,30は、同時駆動又は順次駆動のいずれであっても
差し支えない。このとき、幅方向支持台3は室外側に向
かって下り勾配で傾斜されているため、座席本体2は室
外へ移動されるに連れて順次下降する。このため、座席
本体2に対して楽に乗り降りすることが可能となる。座
席本体2を乗降位置から室内に戻すには、第1及び第2
の電動モータ20,30を逆転させることで室内の横向
き位置に戻すことができる。そして、座席本体2が室内
に戻された後、回転駆動用の電動モータが逆転駆動され
ると、座席本体2が車両前方に向くように回転され、そ
の回転に連動して車両後方へスライドする。かくして、
幅方向支持台3及び座席本体2は着座位置に戻される。
ドア開口部Dに向き合っており、幅方向支持台3は移動
方向が車両幅方向に平行となっている。従って、この状
態で幅方向支持台3の第1及び第2の電動モータ20,
30がそれぞれ駆動されると、第1及び第2のボールネ
ジ22,32が回転して中間スライド枠体27、トップ
スライド枠体37がそれぞれ第1及び第2のボールナッ
ト28,38を介して移動する。このため、図2に仮想
線で示すように、トップスライド枠体37上の座席本体
2がドア開口部Dから室外の乗降位置へ移動される。な
お、この場合において、第1及び第2の電動モータ2
0,30は、同時駆動又は順次駆動のいずれであっても
差し支えない。このとき、幅方向支持台3は室外側に向
かって下り勾配で傾斜されているため、座席本体2は室
外へ移動されるに連れて順次下降する。このため、座席
本体2に対して楽に乗り降りすることが可能となる。座
席本体2を乗降位置から室内に戻すには、第1及び第2
の電動モータ20,30を逆転させることで室内の横向
き位置に戻すことができる。そして、座席本体2が室内
に戻された後、回転駆動用の電動モータが逆転駆動され
ると、座席本体2が車両前方に向くように回転され、そ
の回転に連動して車両後方へスライドする。かくして、
幅方向支持台3及び座席本体2は着座位置に戻される。
【0021】以上のように、本実施の形態に係る回転座
席1によれば、幅方向支持台3が座席本体2と一体とな
って回転支持台4により着座位置と横向き位置との間を
回転及びスライド動作し、着座位置ではその移動方向で
ある長手方向が車両前後方向に沿う向きとなる。このた
め、車両走行時には、幅方向支持台3が横方向へ張り出
すことがなく、隣席との間のスペースを確保することが
可能となる。
席1によれば、幅方向支持台3が座席本体2と一体とな
って回転支持台4により着座位置と横向き位置との間を
回転及びスライド動作し、着座位置ではその移動方向で
ある長手方向が車両前後方向に沿う向きとなる。このた
め、車両走行時には、幅方向支持台3が横方向へ張り出
すことがなく、隣席との間のスペースを確保することが
可能となる。
【0022】しかも、本実施の形態においては、幅方向
支持台3をアウタレール12とミドルレール13とイン
ナレール14とによる2段スライド方式としたので、従
来の1段スライド方式に比べると、幅方向支持台3の長
手方向の長さを一定とした上で、座席本体2の横向き位
置と乗降位置との間の移動量及び昇降量をアップするこ
とができる。このため、座席本体2を室外へ移動したと
きに、ドア開口部Dから大きく引き離すことが可能とな
るとともに、地上に近づけることが可能となり、座席本
体2に対する乗降性を高めることができる。なお、移動
量及び昇降量を1段スライド式と同等に設定したとき
は、幅方向支持台3の移動方向の長さを縮小してコンパ
クト化を図ることが可能となる。
支持台3をアウタレール12とミドルレール13とイン
ナレール14とによる2段スライド方式としたので、従
来の1段スライド方式に比べると、幅方向支持台3の長
手方向の長さを一定とした上で、座席本体2の横向き位
置と乗降位置との間の移動量及び昇降量をアップするこ
とができる。このため、座席本体2を室外へ移動したと
きに、ドア開口部Dから大きく引き離すことが可能とな
るとともに、地上に近づけることが可能となり、座席本
体2に対する乗降性を高めることができる。なお、移動
量及び昇降量を1段スライド式と同等に設定したとき
は、幅方向支持台3の移動方向の長さを縮小してコンパ
クト化を図ることが可能となる。
【0023】また、横向き位置と乗降位置との間に関す
る座席本体2の移動量及び昇降量が増大されることで、
乗用車よりも車高(車両フロア)の高い車種への適用が
可能となり、適用車種の範囲を広げることが可能とな
る。さらには、幅方向支持台3のスライド駆動源とし
て、電動モータ20,30を用い、その動力の伝達手段
としてボールネジ22,32とボールナット28,38
を採用したため、狭いスペースにコンパクトに配置する
ことができる。
る座席本体2の移動量及び昇降量が増大されることで、
乗用車よりも車高(車両フロア)の高い車種への適用が
可能となり、適用車種の範囲を広げることが可能とな
る。さらには、幅方向支持台3のスライド駆動源とし
て、電動モータ20,30を用い、その動力の伝達手段
としてボールネジ22,32とボールナット28,38
を採用したため、狭いスペースにコンパクトに配置する
ことができる。
【0024】なお、本発明は図示の実施の形態に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変更することが可能である。例えば、本実施の形態で
は、回転座席1が回転動作とスライド動作とを連動する
形式のものに適用した場合で説明したが、回転動作とス
ライド動作とが単独で行われる形式の回転座席又はスラ
イド動作を有しない形式の回転座席に適用してもよい。
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変更することが可能である。例えば、本実施の形態で
は、回転座席1が回転動作とスライド動作とを連動する
形式のものに適用した場合で説明したが、回転動作とス
ライド動作とが単独で行われる形式の回転座席又はスラ
イド動作を有しない形式の回転座席に適用してもよい。
【0025】また、幅方向支持台3の2段式直線スライ
ド機構11を構成する各レール12,13,14の向き
合った溝間をケージにて支持される鋼球15が移動する
構成としたが、円筒又は円柱のガイドレールに短筒が外
嵌してスライドする形式の構成に変更してもよい。ま
た、幅方向支持台3の駆動装置は、ボールネジ式に限ら
ず、チェン式、歯車式等、他の形式に変更してもよい。
また、中間スライド枠体27及びトップスライド枠体3
7を個別的に駆動する形式としたが、1つの電動モータ
によって両スライド枠体27,37が連動して移動する
構成に変更することも可能である。
ド機構11を構成する各レール12,13,14の向き
合った溝間をケージにて支持される鋼球15が移動する
構成としたが、円筒又は円柱のガイドレールに短筒が外
嵌してスライドする形式の構成に変更してもよい。ま
た、幅方向支持台3の駆動装置は、ボールネジ式に限ら
ず、チェン式、歯車式等、他の形式に変更してもよい。
また、中間スライド枠体27及びトップスライド枠体3
7を個別的に駆動する形式としたが、1つの電動モータ
によって両スライド枠体27,37が連動して移動する
構成に変更することも可能である。
【0026】また、本実施の形態では、幅方向支持台3
を室外に向かって前下がりに傾斜する構成としたので、
座席本体2が室内外間をスライド動作する際に同時に昇
降動作を行うことができるという長所を有するが、スラ
イド動作を水平に行うようにする一方、そのスライド動
作とは別に昇降動作を行う構成に変更することも可能で
ある。また、本実施の形態では、幅方向支持台3を設け
るに当たり、回転支持台4と座席本体2との間に設けて
座席本体2と共に回転する構成としたが、車両フロアF
と前後方向支持台5との間、又は前後方向支持台5を省
略する構成の場合には車両フロアFと回転支持台4との
間に設けることが可能である。ただし、その場合には、
幅方向支持台3のスライド方向が常に車幅方向となるよ
うに設定されることは勿論である。
を室外に向かって前下がりに傾斜する構成としたので、
座席本体2が室内外間をスライド動作する際に同時に昇
降動作を行うことができるという長所を有するが、スラ
イド動作を水平に行うようにする一方、そのスライド動
作とは別に昇降動作を行う構成に変更することも可能で
ある。また、本実施の形態では、幅方向支持台3を設け
るに当たり、回転支持台4と座席本体2との間に設けて
座席本体2と共に回転する構成としたが、車両フロアF
と前後方向支持台5との間、又は前後方向支持台5を省
略する構成の場合には車両フロアFと回転支持台4との
間に設けることが可能である。ただし、その場合には、
幅方向支持台3のスライド方向が常に車幅方向となるよ
うに設定されることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
車両前方を向く着座位置と車両側方を向く横向き位置と
の間を回転可能とされ、また横向き位置への移動後は、
ドア開口部を通して室内と室外との間を移動可能とされ
る車両用回転座席において、移動機構を大型化すること
なく、室内と室外との間における座席の移動量を増大す
ることができる。このため、座席本体に対する乗員の乗
降性が向上する。
車両前方を向く着座位置と車両側方を向く横向き位置と
の間を回転可能とされ、また横向き位置への移動後は、
ドア開口部を通して室内と室外との間を移動可能とされ
る車両用回転座席において、移動機構を大型化すること
なく、室内と室外との間における座席の移動量を増大す
ることができる。このため、座席本体に対する乗員の乗
降性が向上する。
【図1】座席本体が着座位置にあるときの回転座席を車
両後方から見た図である。
両後方から見た図である。
【図2】座席本体が横向き位置に回転された回転座席を
車両後方から見た図である。
車両後方から見た図である。
【図3】座席本体の斜視図である。
【図4】シートホルダの斜視図である。
【図5】幅方向支持台の平面図であり、移動前(縮小
時)の状態を示す。
時)の状態を示す。
【図6】幅方向支持台の平面図であり、移動後(伸長
時)の状態を示す。
時)の状態を示す。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】図6のB−B線断面図である。
【図9】図6のC−C線断面図である。
【図10】図6のD−D線断面図である。
【図11】図6のE−E線断面図である。
【図12】図6のF−F線断面図である。
【図13】回転支持台及び前後方向支持台の斜視図であ
る。
る。
【図14】回転動作と前後方向のスライド動作との連動
機構を示す平面図である。
機構を示す平面図である。
1…回転座席 2…座席本体 3…幅方向支持台 4…回転支持台 5…前後方向支持台 11…2段式直線スライド機構 12…固定レールとしてのアウタレール 13…第1可動レールとしてのミドルレール 14…第2可動レールとしてのインナレール 20…第1の電動モータ 22…第1のボールネジ 28…第1のボールナット 30…第2の電動モータ 32…第2のボールネジ 38…第2のボールナット
Claims (6)
- 【請求項1】 車両前方を向いた着座位置と車両側方を
向いた乗降のための横向き位置との間を回転可能な車両
用回転座席であって、 座席本体を水平回転可能に支持するための回転支持台
と、 車両フロアと前記回転支持台との間又は回転支持台と座
席本体との間に介在され、座席本体を車幅方向に移動可
能に支持するための幅方向支持台とを備え、 前記幅方向支持台は、固定レールと、前記固定レールに
沿って移動可能に支持された第1可動レールと、前記第
1可動レールに沿って移動可能に支持された第2可動レ
ールとを備えている車両用回転座席。 - 【請求項2】 車両前方を向いた着座位置と車両側方を
向いた乗降のための横向き位置との間を回転可能な車両
用回転座席であって、 座席本体を水平回転可能に支持するための回転支持台
と、 前記回転支持台を車両前後方向に移動可能に支持する前
後方向支持台と、 前記座席本体が着座位置から横向き位置へ所定角度回転
した中間位置と前記横向き位置との間にあるときには、
前記座席本体の回転動作に連動して前記回転支持台を車
両前後方向へ移動させる連動手段と、 車両フロアと前記前後方向支持台との間又は前記回転支
持台と座席本体との間に介在され、座席本体を車幅方向
に移動可能に支持するための幅方向支持台とを備え、 しかも前記幅方向支持台は、固定レールと、前記固定レ
ールに沿って車幅方向に移動可能に支持された第1可動
レールと、前記第1可動レールに沿って移動可能に支持
された第2可動レールとを備えている車両用回転座席。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の車両用回転座席
であって、前記幅方向支持台は、前記座席本体が横向き
位置に回転された状態において室外側に向かって下り勾
配で傾斜される構成とした車両用回転座席。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載の車両用回転座席
であって、前記幅方向支持台は、固定レール又は第1可
動レールのいずれか一方に固定された電動モータと、他
方に設けられたボールナットと、前記ボールナットに螺
合されるとともに前記電動モータによって回転されるボ
ールネジとを備えている車両用回転座席。 - 【請求項5】 請求項1又は2に記載の車両用回転座席
であって、前記幅方向支持台は、第1可動レール又は第
2可動レールのいずれか一方に固定された電動モータ
と、他方に設けられたボールナットと、前記ボールナッ
トに螺合されるとともに前記電動モータによって回転さ
れるボールネジとを備えている車両用回転座席。 - 【請求項6】 請求項1又は2に記載の車両用回転座席
であって、前記幅方向支持台は、固定レール又は第1可
動レールのいずれか一方に固定された第1の電動モータ
と、他方に設けられた第1のボールナットと、その第1
のボールナットに螺合されるとともに前記第1の電動モ
ータによって回動される第1のボールネジと、前記第1
可動レール又は第2可動レールのいずれか一方に固定さ
れた第2の電動モータと、他方に設けられた第2のボー
ルナットと、その第2のボールナットに螺合されるとと
もに前記第2の電動モータによって回動される第2のボ
ールネジとを備えている車両用回転座席。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31404099A JP3575354B2 (ja) | 1999-11-04 | 1999-11-04 | 車両用回転座席 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31404099A JP3575354B2 (ja) | 1999-11-04 | 1999-11-04 | 車両用回転座席 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001130293A true JP2001130293A (ja) | 2001-05-15 |
JP3575354B2 JP3575354B2 (ja) | 2004-10-13 |
Family
ID=18048499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31404099A Expired - Lifetime JP3575354B2 (ja) | 1999-11-04 | 1999-11-04 | 車両用回転座席 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3575354B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003024738A1 (fr) * | 2001-09-14 | 2003-03-27 | Toyota Shatai Kabushiki Kaisha | Dispositif de glissieres |
JP2008126692A (ja) * | 2006-11-16 | 2008-06-05 | Honda Motor Co Ltd | 車両のシート移動装置 |
JP2013052695A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-21 | Wako Kogyo Kk | 車両用シート装置 |
JP2014205467A (ja) * | 2013-04-15 | 2014-10-30 | ダイハツ工業株式会社 | 車両のシート装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7052112B1 (ja) * | 2021-03-20 | 2022-04-11 | 朝一 加地 | 載置物品回動機構及びそれを備える車両 |
-
1999
- 1999-11-04 JP JP31404099A patent/JP3575354B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003024738A1 (fr) * | 2001-09-14 | 2003-03-27 | Toyota Shatai Kabushiki Kaisha | Dispositif de glissieres |
JP2008126692A (ja) * | 2006-11-16 | 2008-06-05 | Honda Motor Co Ltd | 車両のシート移動装置 |
JP2013052695A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-21 | Wako Kogyo Kk | 車両用シート装置 |
JP2014205467A (ja) * | 2013-04-15 | 2014-10-30 | ダイハツ工業株式会社 | 車両のシート装置 |
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---|---|
JP3575354B2 (ja) | 2004-10-13 |
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