JP2001123579A - コンクリート補強用シート - Google Patents
コンクリート補強用シートInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造、加工、施工性に優れ、かつコンクリー
トの補強をよりよく実現できるコンクリート補強用シー
トを提供する。 【解決手段】 補強対象となるコンクリート表面に、マ
トリックス樹脂を強化繊維に含浸した補強層を形成する
施工時に使用するコンクリート補強用シートにおいて、
複数本の強化繊維からなる撚り束3と、マトリックス樹
脂に対して離型性及び樹脂非浸透性を有する樹脂シート
5とからなり、可塑状態にしたこの樹脂シート5の片面
に、単一方向に向けた撚り束3を複数列配列して宛てが
い、硬化する前記片面が撚り束3を構成する強化繊維を
担持することにより、樹脂シート5に対して撚り束3を
仮止めしたコンクリート補強用シート1である。
トの補強をよりよく実現できるコンクリート補強用シー
トを提供する。 【解決手段】 補強対象となるコンクリート表面に、マ
トリックス樹脂を強化繊維に含浸した補強層を形成する
施工時に使用するコンクリート補強用シートにおいて、
複数本の強化繊維からなる撚り束3と、マトリックス樹
脂に対して離型性及び樹脂非浸透性を有する樹脂シート
5とからなり、可塑状態にしたこの樹脂シート5の片面
に、単一方向に向けた撚り束3を複数列配列して宛てが
い、硬化する前記片面が撚り束3を構成する強化繊維を
担持することにより、樹脂シート5に対して撚り束3を
仮止めしたコンクリート補強用シート1である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補強対象となるコ
ンクリート表面に、マトリックス樹脂を強化繊維に含浸
した補強層を形成する施工時に使用するコンクリート補
強用シート(以下補強用シートと略する)に関する。
ンクリート表面に、マトリックス樹脂を強化繊維に含浸
した補強層を形成する施工時に使用するコンクリート補
強用シート(以下補強用シートと略する)に関する。
【0002】
【従来の技術】以前から、橋梁や高架道路の橋脚等のコ
ンクリート表面に補強層を形成し、コンクリート表面を
補強する方法が広く知られている。例として、コンクリ
ート表面に宛てがった強化繊維にマトリックス樹脂を含
浸させて硬化する補強層を挙げることができる。具体的
には、炭素繊維、アラミド繊維等の強化繊維を直線配列
したプリプレグや、前記強化繊維からなる織物状シート
にエポキシ樹脂系接着剤を含浸させ、コンクリートに一
体化する方法があった。
ンクリート表面に補強層を形成し、コンクリート表面を
補強する方法が広く知られている。例として、コンクリ
ート表面に宛てがった強化繊維にマトリックス樹脂を含
浸させて硬化する補強層を挙げることができる。具体的
には、炭素繊維、アラミド繊維等の強化繊維を直線配列
したプリプレグや、前記強化繊維からなる織物状シート
にエポキシ樹脂系接着剤を含浸させ、コンクリートに一
体化する方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記プリプレグを用い
る方法は、プリプレグ内の強化繊維が接着剤で相互に一
体化しているため、コンクリート表面とプリプレグとの
間に気泡が取り残されやすく、補強層の仕上がりが悪く
なる問題があった。
る方法は、プリプレグ内の強化繊維が接着剤で相互に一
体化しているため、コンクリート表面とプリプレグとの
間に気泡が取り残されやすく、補強層の仕上がりが悪く
なる問題があった。
【0004】織物状シートを用いる方法では、プリプレ
グに比べて気泡除去の問題が生じることが少ない。通
常、液だれ防止のためにマトリックス樹脂の粘度は、非
常に高く設定されている。ところが、織物状シートを用
いた場合、前記高粘度が災いして、繊維中、特に緯糸と
経糸との交点にマトリックス樹脂が含浸しにくくなって
いた。また、織物状シート特有の問題として、緯糸と経
糸との交点におけるマトリックス樹脂の含浸が外部から
視認しにくかったり、緯糸が経糸を拘束して補強層とし
ての補強効果が損なわれることもあった。
グに比べて気泡除去の問題が生じることが少ない。通
常、液だれ防止のためにマトリックス樹脂の粘度は、非
常に高く設定されている。ところが、織物状シートを用
いた場合、前記高粘度が災いして、繊維中、特に緯糸と
経糸との交点にマトリックス樹脂が含浸しにくくなって
いた。また、織物状シート特有の問題として、緯糸と経
糸との交点におけるマトリックス樹脂の含浸が外部から
視認しにくかったり、緯糸が経糸を拘束して補強層とし
ての補強効果が損なわれることもあった。
【0005】このような従来の補強層には、代替技術が
求められていた。その代替技術としては、特許第286993
1号「一方向配列強化繊維シート及びその製造方法」を例
示できる。一方向に揃えて配列した繊維(例えば経糸に
揃える)を支持体シートに接着した補強用シートを対象
となるコンクリート表面に貼りつけた後、マトリックス
樹脂で支持体シートと共に繊維を硬化する技術である。
支持体シートを剥がす例については、特開平05-031839
号が見られる。しかし、いずれの場合も、接着剤層がマ
トリックス樹脂に対して結合強度の弱い界面を形成する
虞れがあった。
求められていた。その代替技術としては、特許第286993
1号「一方向配列強化繊維シート及びその製造方法」を例
示できる。一方向に揃えて配列した繊維(例えば経糸に
揃える)を支持体シートに接着した補強用シートを対象
となるコンクリート表面に貼りつけた後、マトリックス
樹脂で支持体シートと共に繊維を硬化する技術である。
支持体シートを剥がす例については、特開平05-031839
号が見られる。しかし、いずれの場合も、接着剤層がマ
トリックス樹脂に対して結合強度の弱い界面を形成する
虞れがあった。
【0006】そこで、上記各問題を鑑み、製造、加工、
施工性に優れ、かつ対象となるコンクリート表面の補強
をよりよく実現できる補強用シートの開発を試みた。
施工性に優れ、かつ対象となるコンクリート表面の補強
をよりよく実現できる補強用シートの開発を試みた。
【0007】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、補強対象となるコンクリート表面に、マトリックス
樹脂を強化繊維に含浸した補強層を形成する施工時に使
用するコンクリート補強用シートにおいて、複数本の強
化繊維からなる撚り束と、マトリックス樹脂に対して離
型性及び樹脂非浸透性を有する樹脂シートとからなり、
可塑状態にしたこの樹脂シートの片面に、単一方向に向
けた撚り束を複数列配列して宛てがい、硬化する前記片
面が撚り束を構成する強化繊維を担持することにより、
樹脂シートに対して撚り束を仮止めしたコンクリート補
強用シートである。
が、補強対象となるコンクリート表面に、マトリックス
樹脂を強化繊維に含浸した補強層を形成する施工時に使
用するコンクリート補強用シートにおいて、複数本の強
化繊維からなる撚り束と、マトリックス樹脂に対して離
型性及び樹脂非浸透性を有する樹脂シートとからなり、
可塑状態にしたこの樹脂シートの片面に、単一方向に向
けた撚り束を複数列配列して宛てがい、硬化する前記片
面が撚り束を構成する強化繊維を担持することにより、
樹脂シートに対して撚り束を仮止めしたコンクリート補
強用シートである。
【0008】樹脂シートに対する撚り束の仮止め部位
は、撚り束の延在方向に対して連続的である構造を基本
とするが、前記仮止め部位が撚り束の延在方向に対して
断続的であってもよい。また、施工時に着目すれば、樹
脂シートの縁部にコンクリートに対する粘着面を設けて
おくと、対象となるコンクリート表面に補強用シートを
密着した状態で貼りつけておくことができ、マトリック
ス樹脂の硬化に際し、別途補強用シートの保持手段を用
いる必要がなくなる。
は、撚り束の延在方向に対して連続的である構造を基本
とするが、前記仮止め部位が撚り束の延在方向に対して
断続的であってもよい。また、施工時に着目すれば、樹
脂シートの縁部にコンクリートに対する粘着面を設けて
おくと、対象となるコンクリート表面に補強用シートを
密着した状態で貼りつけておくことができ、マトリック
ス樹脂の硬化に際し、別途補強用シートの保持手段を用
いる必要がなくなる。
【0009】撚り束の強化繊維を樹脂シート片面の硬化
により坦持する仮止めは、接着剤を用いない両者の一体
化を実現する。この仮止めは、樹脂シートの片面を一時
的に可塑状態とし、硬化する際に撚り束を構成する強化
繊維の一部を包み込むこんで実現する。樹脂シートの片
面を可塑状態にするには、(1)樹脂シートを熱可塑性樹
脂により構成し、一時的に加熱して片面を融かす、(2)
樹脂シートの片面に熱可塑性樹脂層をラミネートし、こ
のラミネート層を一時的に加熱して片面を融かす、又は
(3)適当な溶剤により片面を一時的に融かす、等の方法
を例示できる。強化繊維を担持する仮止め部位はあくま
で樹脂シート側に形成されており、施工後、樹脂シート
と共に仮止め部位(担持部位)は剥がすことができ、補強
層はマトリックス樹脂と撚り束とのみで構成できる。
により坦持する仮止めは、接着剤を用いない両者の一体
化を実現する。この仮止めは、樹脂シートの片面を一時
的に可塑状態とし、硬化する際に撚り束を構成する強化
繊維の一部を包み込むこんで実現する。樹脂シートの片
面を可塑状態にするには、(1)樹脂シートを熱可塑性樹
脂により構成し、一時的に加熱して片面を融かす、(2)
樹脂シートの片面に熱可塑性樹脂層をラミネートし、こ
のラミネート層を一時的に加熱して片面を融かす、又は
(3)適当な溶剤により片面を一時的に融かす、等の方法
を例示できる。強化繊維を担持する仮止め部位はあくま
で樹脂シート側に形成されており、施工後、樹脂シート
と共に仮止め部位(担持部位)は剥がすことができ、補強
層はマトリックス樹脂と撚り束とのみで構成できる。
【0010】撚り束は、仮止め部位を除いてばらけてお
り、施工時に撚り束を構成する強化繊維の隅々にまでマ
トリックス樹脂を含浸させ、マトリックス樹脂中に気泡
が残存しないように十分な除去を可能にする。樹脂シー
トに対する撚り束の仮止め部位(担持部位)を撚り束の延
在方向に対して断続的にすると、仮止め部位を除く撚り
束と樹脂シートとの隙間にまでマトリックス樹脂が入り
込み、より施工性が向上する。例えば加熱による可塑状
態の創出を用いると、断続的な仮止め部位は、断続的な
加熱部を有する加熱ローラを樹脂シートの熱可塑性を付
加した片面に宛てがって、撚り束の延在方向と直交する
向きに溶融ラインを断続的に形成し、各撚り束を宛てが
うことで、簡単に作り出すことができる。
り、施工時に撚り束を構成する強化繊維の隅々にまでマ
トリックス樹脂を含浸させ、マトリックス樹脂中に気泡
が残存しないように十分な除去を可能にする。樹脂シー
トに対する撚り束の仮止め部位(担持部位)を撚り束の延
在方向に対して断続的にすると、仮止め部位を除く撚り
束と樹脂シートとの隙間にまでマトリックス樹脂が入り
込み、より施工性が向上する。例えば加熱による可塑状
態の創出を用いると、断続的な仮止め部位は、断続的な
加熱部を有する加熱ローラを樹脂シートの熱可塑性を付
加した片面に宛てがって、撚り束の延在方向と直交する
向きに溶融ラインを断続的に形成し、各撚り束を宛てが
うことで、簡単に作り出すことができる。
【0011】樹脂シートは可撓性を有し、対象となるコ
ンクリート表面が曲面であったり角部であっても、補強
用シートを密着できるようにする。樹脂シートの離形性
は、マトリックス樹脂が撚り束を包含した状態で硬化し
た後、マトリックス樹脂及び撚り束から樹脂シートのみ
剥がせるようにする。この際、従来のように、マトリッ
クス樹脂中に、樹脂シートに相当する支持体又はシート
や接着剤層が残るようなことはなく、補強層はあくまで
強化繊維及びマトリックス樹脂とから構成されるように
なり、安定した補強効果を発揮できる。また、樹脂シー
トの樹脂非浸透性は、マトリックス樹脂が樹脂シート表
面からしみ出すことを防止し、ローラ等を用いた平坦化
を可能にしたり、作業者の手を汚さずに済む利点を発揮
する。更に、樹脂シートが半透明又は透明であると、マ
トリックス樹脂の含浸状態を外部から視認することがで
き、施工性の改善に寄与する。
ンクリート表面が曲面であったり角部であっても、補強
用シートを密着できるようにする。樹脂シートの離形性
は、マトリックス樹脂が撚り束を包含した状態で硬化し
た後、マトリックス樹脂及び撚り束から樹脂シートのみ
剥がせるようにする。この際、従来のように、マトリッ
クス樹脂中に、樹脂シートに相当する支持体又はシート
や接着剤層が残るようなことはなく、補強層はあくまで
強化繊維及びマトリックス樹脂とから構成されるように
なり、安定した補強効果を発揮できる。また、樹脂シー
トの樹脂非浸透性は、マトリックス樹脂が樹脂シート表
面からしみ出すことを防止し、ローラ等を用いた平坦化
を可能にしたり、作業者の手を汚さずに済む利点を発揮
する。更に、樹脂シートが半透明又は透明であると、マ
トリックス樹脂の含浸状態を外部から視認することがで
き、施工性の改善に寄与する。
【0012】樹脂シートの縁部に設けた粘着面は、樹脂
シートが有する可撓性をもってコンクリート表面に密着
する補強用シートの縁部の跳ね上がりを防止し、密着性
を高める。粘着面の粘着性は、マトリックス樹脂が硬化
する間、補強用シートをコンクリート表面に密着させて
おくことができる程度でよい。粘着面は、補強用シート
の製造時に予め設けることもできるし、施工に際して、
改めて縁部に粘着面を設けてもよい。後者で設ける粘着
面には、一般的な両面テープを利用できる。
シートが有する可撓性をもってコンクリート表面に密着
する補強用シートの縁部の跳ね上がりを防止し、密着性
を高める。粘着面の粘着性は、マトリックス樹脂が硬化
する間、補強用シートをコンクリート表面に密着させて
おくことができる程度でよい。粘着面は、補強用シート
の製造時に予め設けることもできるし、施工に際して、
改めて縁部に粘着面を設けてもよい。後者で設ける粘着
面には、一般的な両面テープを利用できる。
【0013】撚り束は、撚り束を構成する各強化繊維が
いずれかの仮止め部位において樹脂シートの片面に担時
されるので束の状態を崩さず、良好なマトリックス樹脂
の含浸を可能にしている。使用可能な強化繊維は、ポリ
エチレン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維、PB
O繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維や炭素繊維を、単
種又は複数種を複合化(ハイブリッド化)して用いること
ができる。施工後に形成できる補強層に対して加工(補
強層に対する孔開け等)することを鑑みた場合、強化繊
維を合成樹脂繊維、特に高強力ポリエチレン繊維とする
と、マトリックス樹脂と共に強化繊維を溶融して除去す
ることができ、加工性を向上させる。撚り束の撚りは、
0.5〜10回/10cm、好ましくは2〜4回/10cmである。
いずれかの仮止め部位において樹脂シートの片面に担時
されるので束の状態を崩さず、良好なマトリックス樹脂
の含浸を可能にしている。使用可能な強化繊維は、ポリ
エチレン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維、PB
O繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維や炭素繊維を、単
種又は複数種を複合化(ハイブリッド化)して用いること
ができる。施工後に形成できる補強層に対して加工(補
強層に対する孔開け等)することを鑑みた場合、強化繊
維を合成樹脂繊維、特に高強力ポリエチレン繊維とする
と、マトリックス樹脂と共に強化繊維を溶融して除去す
ることができ、加工性を向上させる。撚り束の撚りは、
0.5〜10回/10cm、好ましくは2〜4回/10cmである。
【0014】樹脂シートの片面に対する撚り束の仮止め
部位(担持部位)を加熱による可塑状態の創出で実現する
場合、(a)低融点合成樹脂からなる樹脂シートの片面を
まず加熱して一時的に融かし、続いて単一方向に向けて
複数列配列した撚り束を前記片面に宛てがい、そして樹
脂シートと撚り束とを一体に挟持することで、撚り束を
構成する強化繊維を、硬化する前記片面に担持させる製
造方法、又は(b)樹脂シートの片面に低融点合成樹脂か
らなるラミネート層を形成した後にラミネート層を加熱
して一時的に融かし、続いて単一方向に向けて複数列配
列した撚り束を前記片面のラミネート層に宛てがい、そ
して樹脂シートと撚り束とを一体に挟持することで、撚
り束を構成する強化繊維を、硬化する前記片面に担持さ
せる製造方法により、本発明の補強用シートを簡易かつ
安価に、しかも連続して製造できる。
部位(担持部位)を加熱による可塑状態の創出で実現する
場合、(a)低融点合成樹脂からなる樹脂シートの片面を
まず加熱して一時的に融かし、続いて単一方向に向けて
複数列配列した撚り束を前記片面に宛てがい、そして樹
脂シートと撚り束とを一体に挟持することで、撚り束を
構成する強化繊維を、硬化する前記片面に担持させる製
造方法、又は(b)樹脂シートの片面に低融点合成樹脂か
らなるラミネート層を形成した後にラミネート層を加熱
して一時的に融かし、続いて単一方向に向けて複数列配
列した撚り束を前記片面のラミネート層に宛てがい、そ
して樹脂シートと撚り束とを一体に挟持することで、撚
り束を構成する強化繊維を、硬化する前記片面に担持さ
せる製造方法により、本発明の補強用シートを簡易かつ
安価に、しかも連続して製造できる。
【0015】(a)樹脂シートに低融点合成樹脂を用いた
場合、樹脂シートの片面に加熱ロールを当てて一時的に
融かした直後、配列した撚り束を押し当てることで、樹
脂シートの片面に対して撚り束を構成する強化繊維を、
硬化する前記片面に担持させる。樹脂シート及び撚り束
共に連続して供給でき、加熱、仮止めはそれぞれ加熱ロ
ールや挟持ロールに前記樹脂シート又は撚り束を通すだ
けなので、連続的に製造できる。仮止め部位を撚り束の
延在方向に断続的に設ける場合、加熱ローラの加熱部を
断続的に配し、樹脂シートの片面に断続的な溶融ライン
を形成する。
場合、樹脂シートの片面に加熱ロールを当てて一時的に
融かした直後、配列した撚り束を押し当てることで、樹
脂シートの片面に対して撚り束を構成する強化繊維を、
硬化する前記片面に担持させる。樹脂シート及び撚り束
共に連続して供給でき、加熱、仮止めはそれぞれ加熱ロ
ールや挟持ロールに前記樹脂シート又は撚り束を通すだ
けなので、連続的に製造できる。仮止め部位を撚り束の
延在方向に断続的に設ける場合、加熱ローラの加熱部を
断続的に配し、樹脂シートの片面に断続的な溶融ライン
を形成する。
【0016】(b)樹脂シートの片面に低融点合成樹脂か
らなるラミネート層を形成した場合は、本発明において
重要な仮止め部位(担持部位)の形成はラミネート層が担
うので、樹脂シート及び撚り束の素材を自由に設定でき
るようになる。ラミネート層に好ましいの材料は、低密
度ポリエチレンである。このほか、熱可塑性を発揮する
ことは必須としながら、加えてマトリックス樹脂に密着
せず、樹脂シートと一体に剥がすことができれば、ラミ
ネート層を構成する素材は自由に選択できる。
らなるラミネート層を形成した場合は、本発明において
重要な仮止め部位(担持部位)の形成はラミネート層が担
うので、樹脂シート及び撚り束の素材を自由に設定でき
るようになる。ラミネート層に好ましいの材料は、低密
度ポリエチレンである。このほか、熱可塑性を発揮する
ことは必須としながら、加えてマトリックス樹脂に密着
せず、樹脂シートと一体に剥がすことができれば、ラミ
ネート層を構成する素材は自由に選択できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコンクリート補強
用シートについて、図を参照しながら説明する。図1は
本発明の一実施形態である補強用シート1の一部を表し
た斜視図、図2は図1中A部拡大断面図、図3は同補強
用シート1をコンクリート表面2に貼りつけた状態を表
した斜視図、図4は同補強用シート1を貼りつけた状態
でマトリックス樹脂4を含浸させている状態を表した斜
視図であり、図5は撚り束3をマトリックス樹脂4で固
めた状態から樹脂シート5のみを剥がした状態を表した
図2相当拡大断面図である。マトリックス樹脂4には通
常エポキシ系樹脂を用いる。本例では、このエポキシ系
樹脂に対して離型性及び樹脂非浸透性を発揮する合成樹
脂シート5片面に、強化繊維からなる撚り束3を略等間
隔複数列配列した状態で仮止めしている。また、図1中
右方向に延在する補強用シート1は、延在方向両側縁に
沿って剥離紙付粘着面6,6を設けている。
用シートについて、図を参照しながら説明する。図1は
本発明の一実施形態である補強用シート1の一部を表し
た斜視図、図2は図1中A部拡大断面図、図3は同補強
用シート1をコンクリート表面2に貼りつけた状態を表
した斜視図、図4は同補強用シート1を貼りつけた状態
でマトリックス樹脂4を含浸させている状態を表した斜
視図であり、図5は撚り束3をマトリックス樹脂4で固
めた状態から樹脂シート5のみを剥がした状態を表した
図2相当拡大断面図である。マトリックス樹脂4には通
常エポキシ系樹脂を用いる。本例では、このエポキシ系
樹脂に対して離型性及び樹脂非浸透性を発揮する合成樹
脂シート5片面に、強化繊維からなる撚り束3を略等間
隔複数列配列した状態で仮止めしている。また、図1中
右方向に延在する補強用シート1は、延在方向両側縁に
沿って剥離紙付粘着面6,6を設けている。
【0018】本例の補強用シート1は、図2に見られる
ように、合成樹脂シート5片面側縁に設けた粘着面6,
6に挟まれて、多数の撚り束3を略等間隔で複数列配列
した状態で仮止めした外観を有している。撚り束3は数
回/10cm程度の撚りを有し、仮止め後に撚り束3の状態
を維持している。各撚り束3は、後述する製造方法によ
り、それぞれが扁平に潰れ、あたかも樹脂シート5片面
略全域を覆うように見えるが、各撚り束3単位で樹脂シ
ート5に対して点状の仮止め部位17で仮止めしている
(図1中仮止め部位が点在)。この補強用シート1は、各
撚り束3がコンクリート2に密着するように、各粘着面
6をコンクリート2に貼りつける(図3)。
ように、合成樹脂シート5片面側縁に設けた粘着面6,
6に挟まれて、多数の撚り束3を略等間隔で複数列配列
した状態で仮止めした外観を有している。撚り束3は数
回/10cm程度の撚りを有し、仮止め後に撚り束3の状態
を維持している。各撚り束3は、後述する製造方法によ
り、それぞれが扁平に潰れ、あたかも樹脂シート5片面
略全域を覆うように見えるが、各撚り束3単位で樹脂シ
ート5に対して点状の仮止め部位17で仮止めしている
(図1中仮止め部位が点在)。この補強用シート1は、各
撚り束3がコンクリート2に密着するように、各粘着面
6をコンクリート2に貼りつける(図3)。
【0019】図1及び図2から明らかなように、各撚り
束3は単一方向に向けて複数列配列しており、互いが交
錯しあうことはない。このために、マトリックス樹脂4
を流し込むと、各撚り束3間が満たされるだけでなく、
撚り束3内や仮止め部位17でない撚り束3及び樹脂シー
ト5の隙間にまでマトリックス樹脂4が含浸する(図
4)。このように、本発明の補強用シート1は、施工に
際し、撚り束3を配列した合成樹脂シート5片面側から
だけのマトリックス樹脂4の注入で、隅々にまで十分な
マトリックス樹脂4を含浸させることができる。これ
は、補強用シート両面からマトリックス樹脂の含浸を要
していた従来に比べると、マトリックス樹脂の含浸工程
が軽減され、施工時間が短縮できることを意味する。
束3は単一方向に向けて複数列配列しており、互いが交
錯しあうことはない。このために、マトリックス樹脂4
を流し込むと、各撚り束3間が満たされるだけでなく、
撚り束3内や仮止め部位17でない撚り束3及び樹脂シー
ト5の隙間にまでマトリックス樹脂4が含浸する(図
4)。このように、本発明の補強用シート1は、施工に
際し、撚り束3を配列した合成樹脂シート5片面側から
だけのマトリックス樹脂4の注入で、隅々にまで十分な
マトリックス樹脂4を含浸させることができる。これ
は、補強用シート両面からマトリックス樹脂の含浸を要
していた従来に比べると、マトリックス樹脂の含浸工程
が軽減され、施工時間が短縮できることを意味する。
【0020】また、(1)互いの交錯することのなく、単
一方向に向けて複数列配列した撚り束3に対して含浸さ
せるマトリックス樹脂4は、隅々にまで均一に含浸し、
(2)補強用シート1自体を側縁に形成した粘着面6によ
りコンクリート表面2に密着して固定できるので、マト
リックス樹脂の粘度を低下させても液だれさせない利点
がある。更に、樹脂非浸透性を有する樹脂シート5を用
いているので、図4に見られるように、ローラ16等を用
いて施工面を容易に平坦化でき、良好な仕上がりを得る
ことができる。
一方向に向けて複数列配列した撚り束3に対して含浸さ
せるマトリックス樹脂4は、隅々にまで均一に含浸し、
(2)補強用シート1自体を側縁に形成した粘着面6によ
りコンクリート表面2に密着して固定できるので、マト
リックス樹脂の粘度を低下させても液だれさせない利点
がある。更に、樹脂非浸透性を有する樹脂シート5を用
いているので、図4に見られるように、ローラ16等を用
いて施工面を容易に平坦化でき、良好な仕上がりを得る
ことができる。
【0021】含浸させたマトリックス樹脂4は、図5に
見られるように、撚り束3を包むようにして固化し、撚
り束3と一体の補強層7を形成する。本発明の補強用シ
ート1は、補強層7内に強度低下を招くような界面(例
えば樹脂シートに相当する支持体又はシートや接着剤
層)をマトリックス樹脂4内に残さず、仮止め部位17を
樹脂シート5と共に剥がすことができる。これにより、
撚り束3のみがマトリックス樹脂に4に包まれ、優れた
補強効果を発揮する補強層7の形成が可能になってい
る。離型性を有する樹脂シート5は、補強層7の形成後
(マトリックス樹脂4硬化後)に、両側の粘着面6をコン
クリート2から剥がして除去する。実際の補強層7は、
必要な補強強度を得るために、積層を繰り返していく。
本発明は、前述した通り、不要な界面を形成することな
く、純然たる補強層のみ(強化繊維及びマトリックス樹
脂のみ)を積層できるので、高い補強効果を永続的に発
揮する補強層を形成できる。
見られるように、撚り束3を包むようにして固化し、撚
り束3と一体の補強層7を形成する。本発明の補強用シ
ート1は、補強層7内に強度低下を招くような界面(例
えば樹脂シートに相当する支持体又はシートや接着剤
層)をマトリックス樹脂4内に残さず、仮止め部位17を
樹脂シート5と共に剥がすことができる。これにより、
撚り束3のみがマトリックス樹脂に4に包まれ、優れた
補強効果を発揮する補強層7の形成が可能になってい
る。離型性を有する樹脂シート5は、補強層7の形成後
(マトリックス樹脂4硬化後)に、両側の粘着面6をコン
クリート2から剥がして除去する。実際の補強層7は、
必要な補強強度を得るために、積層を繰り返していく。
本発明は、前述した通り、不要な界面を形成することな
く、純然たる補強層のみ(強化繊維及びマトリックス樹
脂のみ)を積層できるので、高い補強効果を永続的に発
揮する補強層を形成できる。
【0022】本発明の補強用シートは、次に示す製造方
法に基づいて、簡単に製造できる。図6は低融点合成樹
脂からなる樹脂シート5に対して撚り束3を仮止めして
補強用シート1を製造する手順を表した模式図、図7は
加熱ロール12近傍の拡大斜視図であり、図8は片面に低
融点合成樹脂からなるラミネート層8を形成した樹脂シ
ート5に対して撚り束3を仮止めして補強用シート1を
製造する手順を表した模式図である。いずれの図からも
明らかなように、本発明の補強用シート1は、連続的に
製造でき、高い生産性を誇る。
法に基づいて、簡単に製造できる。図6は低融点合成樹
脂からなる樹脂シート5に対して撚り束3を仮止めして
補強用シート1を製造する手順を表した模式図、図7は
加熱ロール12近傍の拡大斜視図であり、図8は片面に低
融点合成樹脂からなるラミネート層8を形成した樹脂シ
ート5に対して撚り束3を仮止めして補強用シート1を
製造する手順を表した模式図である。いずれの図からも
明らかなように、本発明の補強用シート1は、連続的に
製造でき、高い生産性を誇る。
【0023】図6に示した製造方法では、樹脂シート5
の片面を一時的に融かした溶融ラインを撚り束3のくり
出し方向に直交して断続的に形成し、この溶融ラインの
再硬化を利用して撚り束3を構成する強化繊維を担持
し、仮止めする。まず、図6中右端の樹脂シート供給ロ
ール9から樹脂シート5を、同じく撚り束供給ロール10
から撚り束3をそれぞれ連続的に供給する。樹脂シート
5には、図7に見られるように、断続的な加熱部18を設
けた加熱ロール12により、撚り束3のくり出し方向に直
交した溶融ライン19を断続的に形成する。複数本の撚り
束3は、単一方向(くり出し方向)に複数列配列した状態
で前記片面へ宛てがい、溶融ライン19に従って断続的
に、すなわち点状に仮止めしている。加熱ロールの加熱
部を連続面として、樹脂シートの片面全域を一時的に融
かし、宛てがう撚り束を線状に仮止めしてもよい。仮止
め後、側縁に対して剥離紙付粘着テープ13,13を供給し
て剥離紙付き粘着面6,6を設け、完成した補強用シー
ト1を巻取ロール15で巻取る。施工現場では、巻取ロー
ル15から必要長さの補強用シート1を引き出し、適宜切
断しながら使用する。
の片面を一時的に融かした溶融ラインを撚り束3のくり
出し方向に直交して断続的に形成し、この溶融ラインの
再硬化を利用して撚り束3を構成する強化繊維を担持
し、仮止めする。まず、図6中右端の樹脂シート供給ロ
ール9から樹脂シート5を、同じく撚り束供給ロール10
から撚り束3をそれぞれ連続的に供給する。樹脂シート
5には、図7に見られるように、断続的な加熱部18を設
けた加熱ロール12により、撚り束3のくり出し方向に直
交した溶融ライン19を断続的に形成する。複数本の撚り
束3は、単一方向(くり出し方向)に複数列配列した状態
で前記片面へ宛てがい、溶融ライン19に従って断続的
に、すなわち点状に仮止めしている。加熱ロールの加熱
部を連続面として、樹脂シートの片面全域を一時的に融
かし、宛てがう撚り束を線状に仮止めしてもよい。仮止
め後、側縁に対して剥離紙付粘着テープ13,13を供給し
て剥離紙付き粘着面6,6を設け、完成した補強用シー
ト1を巻取ロール15で巻取る。施工現場では、巻取ロー
ル15から必要長さの補強用シート1を引き出し、適宜切
断しながら使用する。
【0024】図8に示した製造方法では、樹脂シート5
の片面に形成したラミネートした低融点合成樹脂からな
るラミネート層8に撚り束3を宛てがい、両者を挟持し
ながら樹脂シート5側を加熱し、一時的に融けたラミネ
ート層の再硬化を利用して、樹脂シート5に対して撚り
束3を仮止めする。ラミネート層8を別途設けること
で、樹脂シート5及び撚り束3が、素材の限定を受けな
くなる。それぞれの供給ロール9,10から連続的に供給
される樹脂シート5及び撚り束3は、樹脂シート5側に
加熱ロール12、撚り束側に冷却ロール14を割り当てて、
加熱ロール12及び冷却ロール14を挟持ロールとして一体
に挟持する。樹脂シート5側に接する加熱ロール12は、
撚り束3を宛てがったラミネート層8を一時的かつ断続
的に融かして溶融ライン19を形成する。冷却ロール14
は、溶融ライン19形成時の熱により撚り束3が融けない
ように、撚り束3を冷やす目的を有する。そして、ラミ
ネート層8が再硬化することで撚り束3を構成する強化
繊維を担持し、樹脂シート5に仮止めできる。仮止め
後、粘着面6,6を形成して巻取ロール15で巻取り、適
宜切断しながら補強用シート1として使用する。
の片面に形成したラミネートした低融点合成樹脂からな
るラミネート層8に撚り束3を宛てがい、両者を挟持し
ながら樹脂シート5側を加熱し、一時的に融けたラミネ
ート層の再硬化を利用して、樹脂シート5に対して撚り
束3を仮止めする。ラミネート層8を別途設けること
で、樹脂シート5及び撚り束3が、素材の限定を受けな
くなる。それぞれの供給ロール9,10から連続的に供給
される樹脂シート5及び撚り束3は、樹脂シート5側に
加熱ロール12、撚り束側に冷却ロール14を割り当てて、
加熱ロール12及び冷却ロール14を挟持ロールとして一体
に挟持する。樹脂シート5側に接する加熱ロール12は、
撚り束3を宛てがったラミネート層8を一時的かつ断続
的に融かして溶融ライン19を形成する。冷却ロール14
は、溶融ライン19形成時の熱により撚り束3が融けない
ように、撚り束3を冷やす目的を有する。そして、ラミ
ネート層8が再硬化することで撚り束3を構成する強化
繊維を担持し、樹脂シート5に仮止めできる。仮止め
後、粘着面6,6を形成して巻取ロール15で巻取り、適
宜切断しながら補強用シート1として使用する。
【0025】
【実施例】実施例1 13200dtexの高強力ポリエチレン繊維(東洋紡績株式会社
製ダイニーマSK60)の繊維18本を繊維長10cmあたり3回
の撚りを施して撚り束とし、15cm幅の樹脂シートの片面
へ、単一方向に揃えて複数列配列した。樹脂シートの前
記片面には、押し出しラミネート機を用いて低密度ポリ
エチレンからなる低融点合成樹脂からなるラミネート層
を12μm厚で形成しており、撚り束を配列した状態で樹
脂シート側から加熱、撚り束側を冷却して撚り束を樹脂
シートに対して仮止めし、実施例1の補強用シートとし
た。
製ダイニーマSK60)の繊維18本を繊維長10cmあたり3回
の撚りを施して撚り束とし、15cm幅の樹脂シートの片面
へ、単一方向に揃えて複数列配列した。樹脂シートの前
記片面には、押し出しラミネート機を用いて低密度ポリ
エチレンからなる低融点合成樹脂からなるラミネート層
を12μm厚で形成しており、撚り束を配列した状態で樹
脂シート側から加熱、撚り束側を冷却して撚り束を樹脂
シートに対して仮止めし、実施例1の補強用シートとし
た。
【0026】実施例1による補強層の形成は次の通りで
ある。10cm×10cm×40cmのコンクリート供試体表面にプ
ライマーを塗布し、エポキシ系樹脂(マトリックス樹脂)
を撚り束を配列した面に塗布して、前記プライマー塗布
面に補強用シートを密着、エポキシ系樹脂を固化させ
た。使用したプライマー(ヘンケルジャパン株式会社製
デルフィットE-120)は0.2kg/m2、エポキシ系樹脂(ヘン
ケルジャパン株式会社製デルフィットE-130)は0.8kg/m2
である。また、エポキシ系樹脂の使用時温度は20℃、粘
度は8000mPa・sであった。プライマー及びエポキシ系樹
脂の塗布はそれぞれ刷毛を用い、プライマー塗布面への
補強用シートを密着後に補強用シート表面をローラで均
した(以上試験条件)。
ある。10cm×10cm×40cmのコンクリート供試体表面にプ
ライマーを塗布し、エポキシ系樹脂(マトリックス樹脂)
を撚り束を配列した面に塗布して、前記プライマー塗布
面に補強用シートを密着、エポキシ系樹脂を固化させ
た。使用したプライマー(ヘンケルジャパン株式会社製
デルフィットE-120)は0.2kg/m2、エポキシ系樹脂(ヘン
ケルジャパン株式会社製デルフィットE-130)は0.8kg/m2
である。また、エポキシ系樹脂の使用時温度は20℃、粘
度は8000mPa・sであった。プライマー及びエポキシ系樹
脂の塗布はそれぞれ刷毛を用い、プライマー塗布面への
補強用シートを密着後に補強用シート表面をローラで均
した(以上試験条件)。
【0027】まず、補強用シートのコンクリート供試体
への密着具合を見たところ、可撓性の高い樹脂シートに
より、撚り束を構成する強化繊維の跳ね上がりもなく、
供試体角部へも十分に密着できたことが確認できた。次
いで、エポキシ系樹脂の含浸の進行具合を観察したとこ
ろ、均一に分散し、補強用シート縁部からの補助的なエ
ポキシ系樹脂の追加注入が必要なかったことから、良好
な含浸ができたと言える。この補強層を形成したコンク
リート供試体について曲げ強度試験を試みたところ、σ
=15.0N/mm2という結果が得られ、気泡も十分に除去さ
れた補強硬化の高い補強面が形成できていることが確認
できた。
への密着具合を見たところ、可撓性の高い樹脂シートに
より、撚り束を構成する強化繊維の跳ね上がりもなく、
供試体角部へも十分に密着できたことが確認できた。次
いで、エポキシ系樹脂の含浸の進行具合を観察したとこ
ろ、均一に分散し、補強用シート縁部からの補助的なエ
ポキシ系樹脂の追加注入が必要なかったことから、良好
な含浸ができたと言える。この補強層を形成したコンク
リート供試体について曲げ強度試験を試みたところ、σ
=15.0N/mm2という結果が得られ、気泡も十分に除去さ
れた補強硬化の高い補強面が形成できていることが確認
できた。
【0028】実施例2 実施例1の補強用シートに含浸するエポキシ系樹脂を低
粘度に変更し、その他は同一試験条件にて施工してみ
た。具体的には、エポキシ系樹脂(ヘンケルジャパン株
式会社製E-130)への増粘剤添加量を減らして粘度4000mP
a・sとし、エポキシ系樹脂の樹脂シートへの塗布ににロ
ールコーター(サンセイ理工株式会社製UP-300型)を用い
た。エポキシ系樹脂の粘度が低いために、含浸の具合は
非常に良好で、気泡の抱き込みがなかった。また、樹脂
シートがコンクリート供試体表面に密着できることから
液だれも見られなかった。こうして得られた補強層形成
済みコンクリート供試体の曲げ強度は、実施例1と同等
のσ=15.0N/mm2であった。
粘度に変更し、その他は同一試験条件にて施工してみ
た。具体的には、エポキシ系樹脂(ヘンケルジャパン株
式会社製E-130)への増粘剤添加量を減らして粘度4000mP
a・sとし、エポキシ系樹脂の樹脂シートへの塗布ににロ
ールコーター(サンセイ理工株式会社製UP-300型)を用い
た。エポキシ系樹脂の粘度が低いために、含浸の具合は
非常に良好で、気泡の抱き込みがなかった。また、樹脂
シートがコンクリート供試体表面に密着できることから
液だれも見られなかった。こうして得られた補強層形成
済みコンクリート供試体の曲げ強度は、実施例1と同等
のσ=15.0N/mm2であった。
【0029】比較例1 2640dtexの高強力ポリエチレン繊維(東洋紡績株式会社
製ダイニーマSK60)の繊維90本を、繊維重量の20%のエ
ポキシ系樹脂を用いて10cm幅のプリプレグとし、このプ
リプレグをそのまま比較例1の補強用シートとした。こ
の補強用シートを用い、実施例1同等の条件(上記試験
条件参照)でコンクリート供試体表面に補強層を形成し
た。ローラを用いた圧着に際して、気泡は十分に除去で
きず、コンクリート供試体角部においては強化繊維の跳
ね上がりが見られた。こうして得られた補強層形成済み
コンクリート供試体の曲げ強度は、σ=13.0N/mm2であ
った。
製ダイニーマSK60)の繊維90本を、繊維重量の20%のエ
ポキシ系樹脂を用いて10cm幅のプリプレグとし、このプ
リプレグをそのまま比較例1の補強用シートとした。こ
の補強用シートを用い、実施例1同等の条件(上記試験
条件参照)でコンクリート供試体表面に補強層を形成し
た。ローラを用いた圧着に際して、気泡は十分に除去で
きず、コンクリート供試体角部においては強化繊維の跳
ね上がりが見られた。こうして得られた補強層形成済み
コンクリート供試体の曲げ強度は、σ=13.0N/mm2であ
った。
【0030】比較例2 13200dtexの高強力ポリエチレン繊維(東洋紡績株式会社
製ダイニーマSK60)の繊維18本を繊維長10cmあたり3回
の撚りを施して撚り束状の経糸とし、緯糸には1500dtex
のガラス繊維を10mm間隔で配し、10cm幅の織物状に加工
した比較例2の補強用シートを得た。この補強用シート
を用いて、実施例1同等の条件(上記試験条件参照)でコ
ンクリート供試体表面に補強層を形成した。この比較例
2の補強用シートを用いて補強層を形成するには、エポ
キシ系樹脂をシート両面に含浸させる必要があった。具
体的には、コンクリート供試体表面にプライマー、エポ
キシ系樹脂の順に塗布し、エポキシ系樹脂に補強用シー
トを重ねてゴムローラで圧着したが、経糸と緯糸との交
点でエポキシ系樹脂の含浸が十分ではなく、シート表面
から再度エポキシ系樹脂を塗布する必要があった。補強
用シートをローラで圧着する際には気泡の抱き込みは見
られず、コンクリート供試体角部において繊維の跳ね上
がりなく、補強用シートを完全に密着することができた
が、得られた補強層形成済みコンクリート供試体の曲げ
強度はσ=14.0N/mm2に留まった。
製ダイニーマSK60)の繊維18本を繊維長10cmあたり3回
の撚りを施して撚り束状の経糸とし、緯糸には1500dtex
のガラス繊維を10mm間隔で配し、10cm幅の織物状に加工
した比較例2の補強用シートを得た。この補強用シート
を用いて、実施例1同等の条件(上記試験条件参照)でコ
ンクリート供試体表面に補強層を形成した。この比較例
2の補強用シートを用いて補強層を形成するには、エポ
キシ系樹脂をシート両面に含浸させる必要があった。具
体的には、コンクリート供試体表面にプライマー、エポ
キシ系樹脂の順に塗布し、エポキシ系樹脂に補強用シー
トを重ねてゴムローラで圧着したが、経糸と緯糸との交
点でエポキシ系樹脂の含浸が十分ではなく、シート表面
から再度エポキシ系樹脂を塗布する必要があった。補強
用シートをローラで圧着する際には気泡の抱き込みは見
られず、コンクリート供試体角部において繊維の跳ね上
がりなく、補強用シートを完全に密着することができた
が、得られた補強層形成済みコンクリート供試体の曲げ
強度はσ=14.0N/mm2に留まった。
【0031】実施例3、4及び5 500dtexのポリエチレン製フラットヤーンを10本/in.の
割合で経糸及び緯糸を打ち込んだ織物状の樹脂シート
に、押し出しラミネート機を用いて低密度ポリエチレン
(日本ユニカ株式会社製品番8080)からなる12μm厚のラ
ミネート層を形成すると共に、固化前のラミネート層に
13200dtexの高強力ポリエチレン繊維(東洋紡績株式会社
製ダイニーマSK60)の撚り束を18本/10cmで並べて、樹脂
シートに対して撚り束を仮止めした。こうして得られる
補強用シートにおいて、4回/10cmの撚りとした撚り束
を仮止めした補強用シートをを実施例3、0.5回/10cm以
下の撚りに抑えた撚り束を仮止めした補強用シートを実
施例4、逆に10回/10cm以上の撚り束を仮止めした補強
用シートを実施例5として、撚りによる違いを確認し
た。
割合で経糸及び緯糸を打ち込んだ織物状の樹脂シート
に、押し出しラミネート機を用いて低密度ポリエチレン
(日本ユニカ株式会社製品番8080)からなる12μm厚のラ
ミネート層を形成すると共に、固化前のラミネート層に
13200dtexの高強力ポリエチレン繊維(東洋紡績株式会社
製ダイニーマSK60)の撚り束を18本/10cmで並べて、樹脂
シートに対して撚り束を仮止めした。こうして得られる
補強用シートにおいて、4回/10cmの撚りとした撚り束
を仮止めした補強用シートをを実施例3、0.5回/10cm以
下の撚りに抑えた撚り束を仮止めした補強用シートを実
施例4、逆に10回/10cm以上の撚り束を仮止めした補強
用シートを実施例5として、撚りによる違いを確認し
た。
【0032】実施例3の補強用シートは、仮止め後の撚
り束がばらけることもなく、エポキシ系樹脂の含浸も十
分可能であったのに対し、実施例4の補強用シートでは
撚り束がばらけてしまう問題が見られた。また、実施例
5の補強用シートでは、撚り束がばらけるという問題は
見られなかったが、エポキシ系樹脂の含浸が不十分又は
困難になることが確認された。これから、好ましい撚り
束の撚り回数は、0.5回/10cmより多く、10回/10cmより
も少ないことが分かった。より好ましくは最適な結果が
得られた4回/10cm前後になる。
り束がばらけることもなく、エポキシ系樹脂の含浸も十
分可能であったのに対し、実施例4の補強用シートでは
撚り束がばらけてしまう問題が見られた。また、実施例
5の補強用シートでは、撚り束がばらけるという問題は
見られなかったが、エポキシ系樹脂の含浸が不十分又は
困難になることが確認された。これから、好ましい撚り
束の撚り回数は、0.5回/10cmより多く、10回/10cmより
も少ないことが分かった。より好ましくは最適な結果が
得られた4回/10cm前後になる。
【0033】
【発明の効果】本発明によって、製造、加工、施工性に
優れた補強用シートの提供を可能にする。撚り束を仮止
めする樹脂シートは、素材を問わず可撓性を有している
ので、取扱いに優れ、対象面となるコンクリートが曲面
であったり角部であっても、補強用シートを密着でき
る。更に、本発明では、別途樹脂シート側縁に粘着面を
設けることで、マトリックス樹脂が固化するまで補強用
シートの良好な密着を維持できる。また、透明又は半透
明の樹脂シートであれば、含浸するマトリックス樹脂の
様相を外部から視認できる。このほか、樹脂シート及び
撚り束共に合成樹脂からなるため、切断等の加工が容易
である利点もある。
優れた補強用シートの提供を可能にする。撚り束を仮止
めする樹脂シートは、素材を問わず可撓性を有している
ので、取扱いに優れ、対象面となるコンクリートが曲面
であったり角部であっても、補強用シートを密着でき
る。更に、本発明では、別途樹脂シート側縁に粘着面を
設けることで、マトリックス樹脂が固化するまで補強用
シートの良好な密着を維持できる。また、透明又は半透
明の樹脂シートであれば、含浸するマトリックス樹脂の
様相を外部から視認できる。このほか、樹脂シート及び
撚り束共に合成樹脂からなるため、切断等の加工が容易
である利点もある。
【0034】更に、本発明の補強用シートにおける強化
繊維を合成樹脂繊維とした場合、次のような施工後の加
工性を改善することができる。施工後のコンクリートに
諸設備を付加するためにボルト等を打ち込む必要が生ず
ることがある。炭素繊維やアラミド繊維を用いた補強用
シートでは、前記強化繊維を除去できずに孔あけ作業を
することになり、強化繊維がドリルに絡みついて作業者
に危険を及ぼすほか、孔あけ部位を中心として補強層又
はコンクリートを破壊することがあった。ここで、合成
樹脂繊維を用いた本発明の補強用シートは、補強層に内
在する撚り束を補強層ごと溶融して除去でき、前記のよ
うな不具合(作業者の危険性、補強層又はコンクリート
の破壊)を招くことなく、施工後の作業を実施できるの
である。
繊維を合成樹脂繊維とした場合、次のような施工後の加
工性を改善することができる。施工後のコンクリートに
諸設備を付加するためにボルト等を打ち込む必要が生ず
ることがある。炭素繊維やアラミド繊維を用いた補強用
シートでは、前記強化繊維を除去できずに孔あけ作業を
することになり、強化繊維がドリルに絡みついて作業者
に危険を及ぼすほか、孔あけ部位を中心として補強層又
はコンクリートを破壊することがあった。ここで、合成
樹脂繊維を用いた本発明の補強用シートは、補強層に内
在する撚り束を補強層ごと溶融して除去でき、前記のよ
うな不具合(作業者の危険性、補強層又はコンクリート
の破壊)を招くことなく、施工後の作業を実施できるの
である。
【0035】本発明の補強用シートは樹脂シートに対し
て強化繊維を仮止めする構成で、前記仮止めは樹脂シー
トに対して撚り束を構成する強化繊維の担持という手段
を用いて、例えば熱融着を利用して製造を簡易にしてい
る。担持を利用した樹脂シートに対する撚り束の仮止め
は、撚り束を構成する強化繊維相互の密着を招かず、仮
止め部位を樹脂シート共に取り除くことができるので、
マトリックス樹脂と撚り束とのみからなる強固な補強層
の形成が可能になっている。撚り束の配列も単一方向で
あるため、マトリックス樹脂の含浸が容易であり、補強
層の強度向上を促すほか、施工時における良好な気泡除
去をも実現している。このように、本発明の補強用シー
トは実際の施工に適した性能を発揮するのである。
て強化繊維を仮止めする構成で、前記仮止めは樹脂シー
トに対して撚り束を構成する強化繊維の担持という手段
を用いて、例えば熱融着を利用して製造を簡易にしてい
る。担持を利用した樹脂シートに対する撚り束の仮止め
は、撚り束を構成する強化繊維相互の密着を招かず、仮
止め部位を樹脂シート共に取り除くことができるので、
マトリックス樹脂と撚り束とのみからなる強固な補強層
の形成が可能になっている。撚り束の配列も単一方向で
あるため、マトリックス樹脂の含浸が容易であり、補強
層の強度向上を促すほか、施工時における良好な気泡除
去をも実現している。このように、本発明の補強用シー
トは実際の施工に適した性能を発揮するのである。
【図1】本発明の一実施形態である補強用シートの一部
を表した斜視図である。
を表した斜視図である。
【図2】図1中A部拡大断面図である。
【図3】同補強用シートをコンクリートに貼りつけた状
態を表した斜視図である。
態を表した斜視図である。
【図4】同補強用シートを貼りつけた状態でマトリック
ス樹脂を含浸させている状態を表した斜視図である。
ス樹脂を含浸させている状態を表した斜視図である。
【図5】撚り束をエポキシ系樹脂で固めた状態から樹脂
シートのみを剥がした状態を表した図2相当拡大断面図
である。
シートのみを剥がした状態を表した図2相当拡大断面図
である。
【図6】低融点合成樹脂からなる樹脂シートに対して撚
り束を仮止めして補強用シートを製造する手順を表した
模式図である。
り束を仮止めして補強用シートを製造する手順を表した
模式図である。
【図7】加熱ロール近傍の拡大斜視図である。
【図8】片面に低融点合成樹脂からなるラミネート層を
形成した樹脂シートに対して撚り束を仮止めして補強用
シートを製造する手順を表した模式図である。
形成した樹脂シートに対して撚り束を仮止めして補強用
シートを製造する手順を表した模式図である。
1 補強用シート 3 撚り束 4 マトリックス樹脂 5 樹脂シート 6 粘着面 7 補強層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細谷 多慶 岡山県岡山市表町1丁目5番1号 アイサ ワ工業株式会社内 Fターム(参考) 2E164 AA05 CA01 CA17 2E176 AA01 BB29
Claims (4)
- 【請求項1】 補強対象となるコンクリート表面に、マ
トリックス樹脂を強化繊維に含浸した補強層を形成する
施工時に使用するコンクリート補強用シートにおいて、
複数本の強化繊維からなる撚り束と、マトリックス樹脂
に対して離型性及び樹脂非浸透性を有する樹脂シートと
からなり、可塑状態にした該樹脂シートの片面に、単一
方向に向けた撚り束を複数列配列して宛てがい、硬化す
る前記片面が撚り束を構成する強化繊維を担持すること
により、樹脂シートに対して撚り束を仮止めしたことを
特徴とするコンクリート補強用シート。 - 【請求項2】 樹脂シートに対する撚り束の仮止め部位
が、該撚り束の延在方向に対して断続的である請求項1
記載のコンクリート補強用シート。 - 【請求項3】 樹脂シートの縁部に、コンクリートに対
する粘着面を設けてなる請求項1記載のコンクリート補
強用シート。 - 【請求項4】 強化繊維を高強力ポリエチレン繊維とし
てなる請求項1記載のコンクリート補強用シート。
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JP30456199A JP2001123579A (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | コンクリート補強用シート |
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JP30456199A JP2001123579A (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | コンクリート補強用シート |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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