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JP2001112713A - 診療カメラを備えた診療装置 - Google Patents

診療カメラを備えた診療装置

Info

Publication number
JP2001112713A
JP2001112713A JP29654699A JP29654699A JP2001112713A JP 2001112713 A JP2001112713 A JP 2001112713A JP 29654699 A JP29654699 A JP 29654699A JP 29654699 A JP29654699 A JP 29654699A JP 2001112713 A JP2001112713 A JP 2001112713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medical
camera
medical treatment
unit
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29654699A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kusakabe
博昭 日下部
Kazunari Matoba
一成 的場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
J Morita Manufaturing Corp
Original Assignee
J Morita Manufaturing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by J Morita Manufaturing Corp filed Critical J Morita Manufaturing Corp
Priority to JP29654699A priority Critical patent/JP2001112713A/ja
Publication of JP2001112713A publication Critical patent/JP2001112713A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】診療カメラを他のインスツルメントと同じよう
な感覚で用いて診断でき、また、得られた画像を見なが
らの治療も可能な診療装置を提供する。 【解決手段】診療カメラ2を備えた診療装置Aであっ
て、診療カメラ2は、カメラレンズ、撮像素子を含んだ
撮像手段20を少なくとも内蔵しており、診療装置A
は、患者を座らせる診療椅子と、この診療椅子と一体あ
るいは別体に構成された診療ユニット本体1とを備えて
おり、診療ユニット本体1は、診療カメラ2と接続ケー
ブル3により接続され、かつ、この接続ケーブル3を着
脱可能に接続するコネクタ14を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科、耳鼻科、咽
喉科などの診断、治療分野で使用される診療カメラを備
えた診療装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、歯科、耳鼻科、咽喉科などの医療
分野においては、診療カメラを備えた診療装置が広く使
用されている。
【0003】このような診療装置としては、例えば、図
16〜図18に示すようなものが存在している。
【0004】すなわち、図16に示す装置は、カメラ電
源、制御部などを内蔵させたカート式のコントロールユ
ニット700から診療カメラ200を先端に接続したカ
メラ用ケーブル300を導出させ、更に、画像表示装置
400を接続して使用する構成になっており、診断や治
療などにおいて使用する際には、診療ユニット本体10
0の近傍まで移動させるように、つまり、診療カメラ部
分は、診療ユニット本体100とは、別体となってい
る。図中、電源コードは省略されており、L4は、コン
トロールユニット700と画像表示装置400とを接続
するためのビデオ信号線である。
【0005】また、図17に示す装置は、図16に示す
診療カメラ部分を小型化したもので、診療カメラ200
Aは、その内部にカメラ電源、光源、映像信号処理部な
どを内蔵させたペン型に構成し、このペン型の診療カメ
ラ200Aをビデオ信号線L4で画像表示装置400に
接続したものである。
【0006】更に、図18に示したものは、診療カメラ
200Bと画像表示装置400Aとをワイヤレス接続し
たものである。診療カメラ200Bによって撮影された
映像は、アンテナANT10より電波信号として放射さ
れ、画像表示装置400Aに設けたアンテナANT20
で捕捉することによって、診療カメラ200Bによる映
像が画像表示装置400Aに映し出されるようになって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た診療カメラを備えた診療装置では、以下に示すような
問題があった。
【0008】すなわち、図16に示す診療装置では、コ
ントロールユニット700はそのサイズが非常に大き
く、診療ユニット本体100とは別体に構成されている
ので、使用時には診療ユニット本体100の近傍に移動
させ、使用後は診療ユニット本体100から遠ざけて別
スペースに収納する必要があり、取り扱いがことのほか
面倒であった。また、コントロールユニット700を診
療ユニット本体100の近傍に移動した後、コントロー
ルユニット700と画像表示装置400とをビデオ信号
線L4を介して接続したり、コントロールユニット70
0の電源プラグをコンセントに差し込むなどの煩わしい
作業も必要とされ、取り扱いの面倒なものであった。
【0009】また、図17に示す診療カメラ200A
は、手で持ち運びが可能な程度に小型化されているが、
やはり、診療ユニット本体100とは別体に構成されて
いるため、診療カメラ200Aと画像表示装置400と
を診療ユニット本体100とは別に、診療ユニット本体
100の近くに移動させて使用する必要があり、施術者
は他の診療器具とは、異なる扱いをしなければならず、
診断、治療に専念しなければならない施術者の診療作業
の流れを変えてしまうために、操作面でも改善すべき点
があった。
【0010】更に、図18に示す診療装置では電波を扱
うために電波法上の問題があり、認可なしで使用できる
ものでは、微弱電波しか使用できず、そのような微弱電
波は到達範囲が極めて限られているために、診療カメラ
200Bが画像表示装置400Aより所定距離、例え
ば、約50cm以上離れてしまうと使用できず、診療行
為が極度に限定されてしまうなどの問題があった。
【0011】これをなくするためには、電波出力をアッ
プさせることが必要となるが、そのためには、無線機器
としての認可が必要な上に、送受信回路部を高感度に製
造しなければならず、高価にならざるを得ない。また、
他の機器に対しても電波障害の要因となり、電波は指向
性(マルチパス)があるため、診療カメラ200Bの位
置によっては、画像表示装置400Aが電波信号を受信
できないなどの問題もある。
【0012】さらに、これらの診療装置においては、診
療カメラ200〜200Bは、術者が片手にもって操作
し、診察を行うものであって、もう一方の手で、治療の
ための器具を操作して、診療カメラ200〜200Bに
よる画像を画像表示装置400〜400Aで見ながら治
療を行うのは、かなり困難であった。したがって、根管
治療などには、適していなかった。
【0013】本発明の目的は、患者を診療椅子に座らせ
た状態で、インスツルメントを操作して、診断や治療を
行う必要のある、歯科、耳鼻科、咽喉科などの分野にお
いて、診療カメラを他のインスツルメントと同じような
感覚で用いて診断でき、また、得られた画像を見ながら
の治療も可能な診療装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、歯科、耳鼻
科、咽喉科などの分野において現在使用されている診療
カメラが上記のような事情にあるのに鑑みて、その問題
を解決するために開発され、提案されるもので、本発明
者らは、以上の目的を達成するため、次のような構成を
特徴とした種々の診療装置を一括して提案するものであ
る。
【0015】すなわち、請求項1に記載の診療装置は、
診療カメラを備えた診療装置であって、上記診療カメラ
は、カメラレンズ、撮像素子を含んだ撮像手段を少なく
とも内蔵しており、上記診療装置は、患者を座らせる診
療椅子と、この診療椅子と一体あるいは別体に構成され
た診療ユニット本体とを備えており、上記診療カメラ
は、上記診療ユニット本体と接続ケーブルにより接続さ
れ、かつ、この接続ケーブルを着脱可能に接続するコネ
クタを有する構成にしている事を特徴とする。
【0016】診療カメラとしては歯科の分野を例に採れ
ば、口腔カメラが代表的であるが、これには限定されな
い。また、この態様では、診療カメラは小型、計量化を
図るため、カメラレンズ、撮像素子など、カメラとして
最小限度の部品を内蔵させた構成にしており、カメラか
ら送られて来た白黒2値画信号やカラー画信号といった
映像信号に、水平、垂直同期信号を加えてビデオ信号を
生成する機能を有する映像信号処理部は、診療ユニット
本体に設けている。
【0017】また、診療カメラで撮像された映像を表示
する画像表示装置は、従来より、この分野の診療装置に
備えられているものを利用する。カメラ撮影には必要に
応じて照明光が使用されるが、そのような照明光は、診
療ユニット側に光源を持たせて、接続ケーブル内を光フ
ァイバーなどで伝送させたり、カメラ内部に光源を持た
せて、診療ユニット本体側から電源を供給する構成にし
てもよい。
【0018】この診療装置は、従来別体とされていた診
療カメラ部分を診療ユニット本体と一体化、つまり、診
療カメラを診療ユニット本体から接続ケーブルによって
着脱可能に接続し、診療ユニット本体には、診療カメラ
からの信号を映像化するための映像信号処理部などを備
えたもので、診療カメラの取り扱いが、従来に比べ、格
段に簡単、容易になり、診断、治療の妨げになるような
ことがなくなる。
【0019】この態様では、診療カメラは、コネクタな
どによって接続ケーブルに着脱可能に接続できるように
なっている。デジタル画像、アナログ画像の選択、画素
密度、解像度などの撮影画質に影響を与える要素は、カ
メラのハード構成によって左右されるので、診療ユニッ
ト本体から導出された接続ケーブルに、診療カメラを付
け替えることによって、撮影目的や、将来の仕様変更に
対しても容易に対応することが出来る。
【0020】請求項2に記載の診療カメラを備えた診療
装置は、上記診療カメラは、カメラレンズ、撮像素子を
含んだ撮像手段を少なくとも内蔵しており、上記診療装
置は、患者を座らせる診療椅子と、この診療椅子と一体
あるいは別体に構成された診療ユニット本体とを備えて
おり、上記診療ユニット本体は、上記診療カメラと接続
ケーブルにより接続され、かつ、この接続ケーブルを着
脱可能に接続するコネクタを有する構成にしている事を
特徴とするこの診療装置は、請求項1の診療装置に比
べ、接続ケーブルと診療ユニット本体の接続において、
診療ユニット本体側を、接続ケーブルと着脱可能にした
点だけが相違するだけである。したがって、請求項1と
同様の効果を発揮すると共に、診療カメラを着脱する場
合には、接続ケーブルと共に着脱できるので、診療ユニ
ット本体側に接続ケーブルが残らないので、その後の治
療の邪魔になることがない。
【0021】なお、接続ケーブルに対して、診療カメ
ラ、診療ユニット本体の双方を着脱可能にすることも可
能であり、その場合には、請求項1、2の双方の効果を
発揮する。
【0022】請求項3に記載の診療カメラを備えた診療
装置は、請求項1〜2のいずれかにおいて、上記診療カ
メラが、ズーム機構を有していることを特徴とする。
【0023】この診療装置は、診療カメラがズーム機構
を有しているので、診断、治療のために観察したい部分
を拡大、縮小して画像化することができ、診断、治療に
便利である。
【0024】請求項4に記載の診療カメラを備えた診療
装置は、請求項1〜3のいずれかにおいて、上記診療カ
メラが、撮像対象を照明する照明手段を有していること
を特徴とする。
【0025】この診療装置は、診療カメラが照明手段を
有しているので、別にランプなどを操作することなく、
確実に観察したい部分が照明され、明瞭な画像を得るこ
とができる。
【0026】請求項5に記載の診療カメラを備えた診療
装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、上記診療カ
メラの位置および方向を設定可能に保持する保持手段を
更に設けたことを特徴とする。
【0027】この診療装置では、診療カメラの位置と方
向を設定可能に保持する保持手段を備えているので、術
者は、この診療カメラを自ら保持することなく、空いた
両手を使って、この診療カメラの画像を見ながら、ハン
ドピースなどの他の治療用インスツルメントを用いて、
治療をすることができ、例えば、根管部分の画像を見な
がらファイルなどの根管治療器具を用いて細かい作業を
する必要のある根管治療などに適している。
【0028】なお、診療カメラは、この保持手段に、常
に固定して用いてもよいし、簡易に着脱可能として、必
要に応じて、保持手段からはずして、術者が手にもっ
て、操作することができるようにしてもよい。
【0029】請求項6に記載の診療カメラを備えた診療
装置は、請求項5において、上記診療カメラの保持手段
が、上下位置調節、左右位置調節、前後位置調節をそれ
ぞれ可能とする位置調節機構、および、上記診療カメラ
の撮像方向を調節可能とする角度調節機構を有している
ことを特徴とする。
【0030】この診療装置は、診療カメラの保持手段の
位置と方向を設定可能に保持するための調節機構を具体
的に規定し、位置調整機構によって、診療カメラは、上
下、左右、前後と自由に位置調整でき、また、角度調整
機構によって、撮像方向を調節可能できるので、観察し
たい部分をより見易く撮像するのに都合のよい診療装置
を簡単に構成することができる。
【0031】なお、これらの位置調整機構、角度調整機
構は、適当な駆動制御手段を設けてリモートコントロー
ルすることができるようにしてもよい。
【0032】請求項7に記載の診療カメラを備えた診療
装置は、請求項1〜6のいずれかにおいて、上記診療ユ
ニット本体は、画像表示装置と、上記診療カメラが上記
接続ケーブルに接続された事を検出する検出部、あるい
は、上記診療カメラが上記診療ユニット本体から取り出
されたことを検出する検出部とを備え、上記いずれかの
検出部からの検出信号により、上記画像表示装置をカメ
ラ画像表示モードにして、上記診療カメラによる映像を
上記画像表示装置に映し出すようにしたことを特徴とす
る。
【0033】この態様では、診療カメラの接続ケーブル
を診療ユニット本体に接続したり、あるいは診療カメラ
を診療ユニット本体から取出すなどして、診療カメラの
使用準備をすれば、検出部は、これを検知するので、画
像表示装置は他の表示モードに優先させてカメラ画像表
示モードに切換設定され、画像表示装置には診療カメラ
で撮影した映像が自動的に映し出される。また、診療カ
メラを元の状態にすれば、検出部は、この状態を検知し
て、カメラ画像表示モードを解除して、画像表示装置を
元の状態に復帰させる。
【0034】したがって、術者は診療カメラを患部など
の撮影のために準備をするだけで、画像表示装置には撮
影された映像が表示されるので、画像表示装置への電源
投入を何ら要することなく、診断、治療行為に専念でき
る。
【0035】なお、診療カメラが保持手段に保持される
タイプのものでは、その診療カメラと接続ケーブルが接
続されたのを検知して、カメラ画像表示モードにしても
よいし、更に、診療カメラが保持手段に着脱可能に保持
されるタイプのものでは、診療カメラが保持手段に装着
されたのを検知して、カメラ画像表示モードに切替設定
するようにしてもよい。
【0036】請求項8に記載の診療カメラを備えた診療
装置は、請求項1〜6のいずれかにおいて、上記診療カ
メラが顕微鏡であり、この顕微鏡からの画像を表示する
画像表示装置を備えたことを特徴とする。
【0037】この診療装置は、診療カメラを最大300
0倍程度までの拡大撮影が可能な顕微鏡で構成し、その
画像を画像表示装置で見ることができるようにしたこと
を特徴とする。
【0038】したがって、特に微細な対象の撮像が可能
で、微小な患部を初期状態で発見することができる。ま
た、液晶モニタなどの画像表示装置にその画像が表示さ
れるので、接眼レンズを覗き込むような無理な姿勢をと
ることなく、顕微鏡の画像をみることができる。また、
その画像は、画像表示装置に大きく、広い視野角で表示
されるので、老眼でも明瞭に視認でき、複数人が同時に
見ることができ、その画像さえ見えれば、どこからで
も、診療をすることができる。
【0039】請求項9に記載の診療カメラを備えた診療
装置は、請求項8において、上記診療ユニット本体は、
上記診療カメラが上記接続ケーブルに接続された事を検
出する検出部、あるいは、上記診療カメラが上記診療ユ
ニット本体から取り出されたことを検出する検出部とを
備え、上記いずれかの検出部からの検出信号により、上
記画像表示装置をカメラ画像表示モードにして、上記診
療カメラによる映像を上記画像表示装置に映し出すよう
にしたことを特徴とする。
【0040】この診療装置は、請求項8の診療装置に、
請求項7と同様の検出部を設けたことを特徴とする。し
たがって、請求項7と同様の効果を発揮する。
【0041】請求項10に記載の診療装置は、請求項1
〜9のいずれかにおいて、上記診療カメラの接続ケーブ
ルが、多種類のインスツルメントを着脱できるマルチジ
ョイントチューブとして構成され、上記診療ユニット本
体は、上記マルチジョイントチューブに接続されたイン
スツルメントの種別を判別し、それに必要な駆動制御部
を作動させるマルチジョイント制御部を更に内蔵してい
ることを特徴とする。
【0042】この態様では、診療カメラも、他のインス
ツルメントと同様な感覚で診療ユニット本体から導出さ
れたマルチジョイントチューブとして構成された接続ケ
ーブに着脱可能に接続して使用することが出来る。
【0043】診療カメラをマルチジョイントチューブで
ある接続ケーブルに接続すれば、マルチジョイント制御
部では、接続された診療器具の種別(診療カメラ、ハン
ドピース、スケーラなど)を自動的に識別し、識別した
インスツルメントに対して最適な駆動制御部を選択して
作動させることができる。つまり、このような装置で
は、マルチジョイントチューブに、診療カメラを接続す
るだけで、マルチジョイント制御部は、診療カメラが接
続されたことを判別して、診療ユニット本体によって画
像表示装置をカメラ画像表示モードに切換えて、撮影し
た映像を画面上に映し出すようにすることが出来る。請
求項11に記載の診療カメラを備えた診療装置は、画像
表示装置を備え、上記診療カメラは、少なくとも、カメ
ラレンズ、撮像素子を含んだ撮像手段と、充電池などの
電源と、上記撮像素子による映像信号を、所定の電波信
号として放射する電波信号送信部とを備えたワイヤレス
診療カメラとして構成され、上記診療装置は、患者を座
らせる診療椅子と、この診療椅子と一体あるいは別体に
構成された診療ユニット本体とを備えており、上記診療
椅子あるいは上記診療ユニット本体には、診療時に患者
の口腔部の近傍となる位置に、上記診療カメラより放射
される電波信号を捕捉するアンテナ手段を備えており、
上記診療ユニット本体は、少なくとも、上記アンテナ手
段によって捕捉した電波信号を受信して映像信号に変換
する電波信号受信部と、上記電波信号受信部によって変
換した映像信号に基づいて、上記診療カメラによる映像
を上記画像表示装置に映し出すための映像信号処理部と
を内蔵した構成としていることを特徴とする。
【0044】この診療装置では、診療カメラと、診療ユ
ニット本体に内蔵させた映像制御部とがワイヤレス接続
されているので、診療カメラは、接続ケーブルという制
約がなくなり、診療ユニット本体から自由な場所に移動
して使用できる。なお、この場合、カメラには充電池を
内蔵しているので、適宜充電して使用する必要はある
が、カメラを駆動するための電源スイッチは、カメラ、
診療ユニット本体のいずれの側に設けてあってもよい。
【0045】請求項12に記載の診療カメラを備えた診
療装置は、請求項11において、電波信号は、放射出力
の小さい微弱電波であることを特徴とする。
【0046】この診療装置では、ワイヤレス受信のため
のアンテナ手段は、ワイヤレス診療カメラの近傍となる
位置に設けられているので、電波は認可を必要としない
微弱電波が使用でき、認可申請などの手間も必要なく、
機器のコストも安価に出来る。
【0047】請求項13に記載の診療カメラを備えた診
療装置は、請求項11または12のいずれかにおいて、
上記診療ユニット本体には、上記診療カメラを収納する
収納ホルダーと,上記診療カメラが収納ホルダーから取
り出された事を検出する検出部とを更に設けており、上
記検出部からの検出信号により、上記画像表示装置をカ
メラ画像表示モードにして、上記診療カメラによる映像
を上記画像表示装置に映し出すようにしたことを特徴と
する。
【0048】この診療装置では、診療カメラは、使用し
ないときには、診療ユニット本体に設けた収納ホルダー
に収容できる。また、診療カメラを診療ユニット本体の
収納ホルダーから取り出して、診療カメラの使用準備を
すれば、画像表示装置は他の表示モードに優先して、カ
メラ画像表示モードに切換設定されて、画像表示装置は
診療カメラで撮影した映像を自動的に映し出す。また、
診療カメラを元の状態にすれば、検出部は、この状態を
検知して、カメラ画像表示モードを解除して、画像表示
装置を元の状態に復帰させる。
【0049】したがって、術者は診療カメラを患部など
の撮影のために準備をするだけで画像表示装置には、撮
影された映像が表示されるので、画像表示装置への電源
投入を何ら要することなく、診断、治療行為に専念でき
る。
【0050】請求項14に記載の診療カメラを備えた診
療装置は、請求項11または12のいずれかにおいて、
上記診療カメラの位置および方向を設定可能に保持する
保持手段を更に設けたことを特徴とする。
【0051】この診療装置は、ワイヤレス診療カメラに
対して、請求項5と同様に保持手段を設けたので、請求
項5と同様の効果が発揮されると共に、この診療カメラ
に接続ケーブルなどが接続されていないので、保持手段
の使い勝手がよい。
【0052】なお、この保持手段に、請求項6のような
位置調整機構、角度調整機構を設けることも、もちろ
ん、可能であり、その場合には、請求項6と同様の効果
を発揮する。また、このワイヤレス診療カメラに、請求
項3のズーム機構、請求項4の照明手段を設けることも
可能であり、その場合には、請求項3、4と同様の効果
を発揮する。
【0053】さらに、このワイヤレス診療カメラを、保
持手段に着脱可能とする場合には、請求項13と同様
に、診療カメラが保持手段に装着されたのを検知して、
カメラ画像表示モードに切替設定することも可能であ
り、その場合には、請求項13と同様の効果を発揮す
る。
【0054】請求項15に記載の診療カメラを備えた診
療装置は、請求項11から14のいずれかにおいて、上
記診療カメラが顕微鏡であり、この顕微鏡からの画像を
上記画像表示装置に表示させるようにしたことを特徴と
する。
【0055】この診療装置は、ワイレヤス診療カメラを
請求項8と同様に、最大3000倍程度までの拡大撮影
が可能な顕微鏡で構成し、その画像を画像表示装置で見
ることができるようにしたことを特徴とする。したがっ
て、請求項8と同様の効果を発揮する。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面とともに説明する。
【0057】図1は本発明の診療装置の最も基本的な構
成を示し、図2〜図4は、本発明の診療カメラを組み込
んだ診療装置の例を示している。
【0058】図1に示す診療装置Aにおいて、診療カメ
ラ2はカメラレンズ、CCDなどの撮像素子を含んだ撮
像手段20を備え、接続ケーブル3によって診療ユニッ
ト本体1に接続され導出されている。カメラ2と接続ケ
ーブル3とは、後述するようにコネクタで着脱可能に接
続できるようにしてもよい。
【0059】診療ユニット本体1は、診療カメラ2から
白黒2値画信号やカラー画信号として送出されてくる映
像信号に水平、垂直同期信号を加えてビデオ信号を生成
する映像信号処理部10と、撮影のために必要な照明光
を供給する光源部11aと、カメラ電源を供給する電源
部11bとを備えるカメラ駆動制御部11と、マイクロ
スイッチ、光センサなどで構成される検出部12と、フ
ットスイッチ、押ボタンなどで構成される操作部13と
を備えている。
【0060】カメラ2は、映像信号を送出する映像信号
線L1、光源部11aからの光を伝送する光ファイバー
などで構成されたライトガイドL2、電源部11bから
のカメラ電源を供給する電源線L3を介して、診療ユニ
ット本体1に接続されており、これらの信号線L1、ラ
イトガイドL2、電源線L3によって接続ケーブル3を
構成している。
【0061】カメラ2は、使用しない時には、接続ケー
ブル3の全体を診療ユニット本体1に設けた収納ホルダ
ー14に収納するが、その際には、他のハンドピースと
同じように、接続ケーブル3の全体は本体1の内部に格
納され、収納ホルダー14にはカメラ2のみが露出する
ようになっている。
【0062】画像表示装置4は、CRTあるいはLCD
画面を有しており、ビデオ信号線L4を介して診療ユニ
ット本体1内部の映像信号処理部10に接続されてお
り、非カメラ画像表示モード、つまりカメラ2によって
撮像された映像を映さないときには、診断治療に必要な
他の情報や画像を映し出すようになっている。
【0063】また、映像信号処理部10はビデオメモリ
19を備えており、画像表示装置4に映し出した任意の
画像を記憶保持でき、必要に応じて静止画像として映し
出し出来るようになっている。このような画像表示装置
4は、表示した映像を再生して表示できるようにビデオ
再生機能を備えることが望ましい。
【0064】検出部12は、接続ケーブル3が収納ホル
ダー14から取り出されたのを検知すると、画像表示装
置4に電源を供給して、カメラ画像表示モードを立ち上
げ、カメラ2で撮影された映像を画像表示装置4に表示
させるようになっており、操作部13を操作すれば、画
像表示装置4に映し出されている映像を静止画像として
表示したり、不図示のビデオプリンタを作動して、記録
紙に印字出力することができる。
【0065】本発明の診療装置は、診療ユニット本体と
して種々のタイプのものが使用できる。図2〜図4は、
本発明が適用される診療ユニット本体の種々の態様を示
している。なお、これより、すでに説明した部分につい
ては、同じ符号を付して、重複説明を省略する。
【0066】図2に示す診療装置は、診療椅子5、ドク
ター用キャビネット1、ナース用キャビネット1′で構
成されている。
【0067】ドクター用キャビネット1は、衝立8、照
射ランプ6、スピットン7Aを設けた作業テーブル7を
有し、その作業テーブル7には、収納ホルダー14を設
けたインスツルメント用トレー9を引出し、収納可能に
組み付けている。インスツルメント用トレー9には、画
像表示装置4が設置され、また、衝立8にも、これと同
様の映像を表示し得る画像表示装置4Aが設置されてい
る。
【0068】診療カメラ2は、ハンドピースなどの他の
インツルメントと同様にして、インスツルメント用トレ
ー9の収納ホルダー14に収容保持でき、この例では、
ドクター用キャビネット1が診療ユニット本体を構成す
る。
【0069】ナース用キャビネット1′は、ドクター用
キャビネット1と略同様な構成になっており、診断や治
療を補助する際に必要なインスツルメントは、作業天板
7Bを取付けた引出し部7Cとともに、テーブル7′の
下方脇に出し入れ、収納できるようにしたトレー9′の
収納ホルダー14に収納する構造になっている。
【0070】この診療装置では、患者を座らせる診療椅
子5は、椅子としての機能に単純化され、この椅子5の
周りに、このようなドクター用、ナース用キャビネット
1、1′を配置させることによって、患者と術者との間
でインフォームドコンセントを活かした診断、治療活動
を可能にしている。
【0071】図3は、患者を座らせる診療椅子5Aのバ
ックシート5aに、ハンドピースの収納ホルダー14を
設けたもので、その傍らにはスピットン7Aや照明灯6
を設置している。
【0072】このタイプのものでは、診療椅子5Aそれ
自体が診療ユニット本体1を構成しており、診療カメラ
2は、カメラ部分のみを露見させて収納ホルダー14に
保持され、接続ケーブルの全体はバックシート5a内に
収容できるようになっており、接続ケーブルを引き出し
て使用する。
【0073】また、バックシート5aの後部側に設置さ
れたフリーアームを介して、作業用トレー9Aが位置設
定可能に設けられており、この作業用トレー9Aに画像
表示装置4が設けられ、術者は、ここに映し出される診
療カメラ2の画像を見て、診断などをすることができ
る。
【0074】図4は、患者を座らせる診療椅子5Bの側
方に折り畳みアームを介してインスツルメントトレー9
Bを設けたもので、診断や治療に使用されるハンドピー
スなどのインスツルメントは、トレー9Bの収納ホルダ
ー14に置かれるようになっている。また、画像表示装
置4は、このトレー9Bに設けられ、術者が、診断、治
療時に非常に見易くなっている。
【0075】このような診療装置では、診療カメラ2
は、他のハンドピースと同様にして、トレー9Bに設け
た収納ホルダー14に保持させておき、使用時には、診
療カメラ2を把持し、接続ケーブル3を引き出して使用
する。
【0076】本発明が適用される診療ユニット本体は、
以上の態様に限定されず、その他の種々の態様が採択で
きることはいうまでもない。
【0077】図5(a)は本発明の診療装置の第4の実
施例を示す外観正面図、(b)はその平面図である。
【0078】この診療装置は、診療カメラを、原則とし
て、術者が手にもって操作するようなインスツルメント
型式とせず、別に設けられた保持手段に設置して、空に
なった両手には、治療用のインスツルメントなどを持っ
て、診療カメラの画像を見ながら、治療をすることがで
きるようにしたものである。このため、診療椅子5Cに
は、この診療カメラ2Aを位置、方向の設定可能に保持
する保持手段30が設けられている。
【0079】この保持手段30は、診療椅子5Cの背横
部に設置された保持アーム30a、この保持アーム30
aに上下可動、かつ、回転可能に保持された回転アーム
30b、この回転アーム30に出し入れ可能に保持され
た前後アーム30c、この前後アーム30cに水平面内
で首振り可能に支持された保持台30d、この保持台3
0dの下部に設けられ、診療カメラ2Aを上下、左右、
前後に首振り可能に保持する角度調節機構30e、保持
台30dの位置調整をするための取手30fから構成さ
れ、図5(a)には、この角度調節機構30eの部分だ
けの要部概念図を合わせて示している。
【0080】上記保持アーム30a、回転アーム30
b、前後アーム30cの組み合わせにより、前後アーム
30cに取り付けられた保持台30dは、前後、左右、
上下に位置調節可能となっており、この例では、これら
のアーム30a,30b、30cで位置調節機構を構成
している。
【0081】こうして、この診療装置によれば、診療椅
子5Cに仰臥した患者Kの施術対象、つまり観察したい
口腔部を、保持手段30に保持された診療カメラ2Aに
よって、希望の位置、希望の角度から見た映像を、画像
表示装置4で観察しながら、診断だけでなく、治療も行
うことができる。したがって、例えば、根管治療などに
適している。
【0082】保持手段は、この例に限らず、図5(b)
に合わせて示しているような、アームに可撓性がありか
つ変形された状態を維持する多関節タイプの保持手段3
0Aや、フレキシブルアームを用いたようなものであっ
てもよい。また、その設立位置も、この例に限らず、こ
の例の反対側、図5(a)に一点鎖線で示し、図5
(b)に二重丸で示した位置30Bや、ここでは図示し
ていない無影灯のためのアームなどに設置してもよい。
【0083】また、この例では、診療カメラ2Aは接続
ケーブル3Bによって、診療ユニット本体である診療椅
子5Cに接続されているが、図14、15で後述するよ
うにワイヤレスタイプとすることも可能である。その場
合には、この接続ケーブル3Bが不要となり、保持手段
30の取り扱いがより便利になる。
【0084】また、図示していないが、診療カメラ2A
を保持手段30に着脱可能にすることも可能であり、そ
の場合には、診療カメラ2Aを、接続ケーブル3Bに着
脱可能に、あるいは、接続ケーブル3Bを診療椅子5C
に着脱可能に接続できるようにして、その装着を検知す
る検出部を備えることもできる。この検出部は、後述す
るように、画像表示装置4をカメラ画像表示モードに切
替設定するのに用いる。
【0085】4Bは接眼部を示す。高倍率のズームを用
いる際には、術者Sは、この接眼部4Bを覗き込みなが
ら、診療することもできる。この場合、図示しないミラ
ーやハーフミラーを用いた光路切替手段により、対象物
の像を撮像素子を介さずにレンズを通して直接接眼部4
Bで肉眼視できるようにすることと、撮像素子で対象物
の像を得て画像を表示手段4で表示することのどちらか
一方、あるいは、双方の切替ができるようにしてもよ
い。
【0086】また、接眼部4B外の表示手段4のほか、
接眼部4B内にも別の表示手段を併設し、図示しない切
替手段により接眼部4B外の表示手段4で表示すること
と、接眼部4B内の表示手段で表示することのどちらか
一方、あるいは、双方の切替ができるようにしてもよ
い。
【0087】さらに、接眼部4B内に表示手段を設けた
場合、図示しないミラーやハーフミラーを用いた光路切
替手段により、対象物の像を撮像素子を介さずにレンズ
を通して直接接眼部4Bで肉眼視できるようにすること
と、撮像素子で対象物の像を得て画像を接眼部4B内に
設けた上記表示手段上で目視できるようにすることのど
ちらか一方の切替ができるようにしてもよい。
【0088】また、診療カメラとして、特に高倍率のカ
メラレンズを備えた顕微鏡を用いることもできる。
【0089】この顕微鏡を用いると、特に微細な対象の
撮像が可能で、微小な患部を初期状態で発見することが
できる。また、液晶モニタなどの画像表示装置にその画
像が表示されるので、接眼レンズを覗き込むような無理
な姿勢をとることなく、顕微鏡の画像をみることもでき
る。また、その画像は、画像表示装置に大きく、広い視
野角で表示されるので、老眼でも明瞭に視認でき、複数
人が同時に見ることができ、その画像さえ見えれば、ど
こからでも、診療をすることができる。つぎに、本発明
の診療カメラと、診療ユニット本体の種々の組み合わせ
例について説明する。
【0090】図6に示した診療装置A1は、診療ユニッ
ト本体1の構成、カメラ2の構成は、図1に示した態様
と同じであるが、カメラ2と接続ケーブル3とは、コネ
クタ23,31によって、着脱可能とされているので、
このような構成であれば、カメラを使用目的に応じて取
替えでき、カメラの機能変更にも柔軟に対応できる。
【0091】図7は、カメラと接続ケーブルとのコネク
タの構造を示している。
【0092】カメラ側のコネクタ23には位置合わせ用
切込部23eを形成した接続凸部23fが設けられ、接
続ケーブル側のコネクタ31には、位置合わせ用切込部
23eに嵌合する突起31eを形成した接続凹部31f
が対応して設けられている。
【0093】カメラ2側の接続凸部23fには、映像信
号線L1、ライトガイドL2、電源線L3、共通線を挿
通させた孔部23a,23b,23c,23dが形成さ
れており、他方の接続ケーブル3側の接続凹部31fに
は、映像信号線L1、ライトガイドL2、電源線L3、
共通線を挿通させた突出管31a,31b,31c,3
1dを形成しているので、接続ケーブル3側の接続凹部
31fの突起31eが、カメラ2側の接続凸部23fの
切込部23eに嵌合するように接続させれば、接続ケー
ブル3側の接続凹部31fに設けた突出管31a,31
b,31c,31dは、カメラ2側の接続凸部23fに
設けた孔部23a,23b,23c,23dに挿入さ
れ、正確に位置合わせされた状態で接続される。
【0094】この状態で接続ケーブル3側の周端部に、
回転可能に取付けたネジ溝を内設した結合環31gを、
カメラ2の周端部に形成したネジ山23gに螺合させれ
ば、両者は強固に接続される。取り外す際には、結合環
31gの螺合を解除させればよい。
【0095】一般に、診療カメラと診療ユニット本体と
に備えるべき画像処理関連の機器については、互いに相
補な関係にあり、診療カメラに備える機器の構成を簡易
化すれば、診療ユニット本体に備える機器はその分だけ
増えることとなる。上記、図1、図6では、診療カメラ
側に最小限の機器、つまり、撮像手段だけを備えたタイ
プAについて説明したが、この場合には、診療ユニット
本体側に、映像信号処理部とカメラ駆動制御部が必要と
なる。一方、後述するように、診療カメラ側に、更に映
像信号処理部と光源部を設けたタイプBや、更に電源部
を設けたタイプも可能であり、この場合、その分だけ、
診療ユニット本体の機器を省くことができる。
【0096】次に、タイプAの第3実施例について、図
8とともに説明する。
【0097】図示した診療装置A2は、先述した診療ユ
ニット本体1の代わりに、診療ユニット本体1Aを備え
ており、診療ユニット本体1Aは、診療接続ケーブル3
を導出させず、診療接続ケーブル3Aを接続すべく、接
続部15を更に備え、これに伴って、診療接続ケーブル
3Aの先端にも接続部32を設けた構成となっている。
なお、接続部15と接続部32の構成については、図7
に示す接続部31,23の構成と同様であるので、説明
を省略する。
【0098】このような構成における動作を説明する
と、術者が、診療ユニット本体1Aの接続部15に、診
療接続ケーブル3Aの接続部32を接続すれば、検出部
12がこれを検出し、診療ユニット本体1Aはこれを受
けて、診療カメラ画像表示モードを実行して、図1の第
1実施例と同様の動作をする。
【0099】次に、タイプAの第4実施例について、図
9とともに説明する。
【0100】図示した診療装置A3は、先述した第2実
施例の診療装置A1において、診療カメラ2Bと接続部
23とを、フレキシブルケーブルなどの柔軟かつ細長い
ケーブル24で接続し、このケーブル24で本来の接続
ケーブルを代替し、診療ユニット本体1B側からは、短
い接続ケーブル3Aが導出されているだけである。つま
り、診療カメラ2Bにケーブル24を介して接続部23
を設けて、全体を診療カメラ2Bとしたものである。
【0101】ケーブル24は、診療カメラ2Bに設けた
映像信号線L1、ライトガイドL2、電源線L3だけで
構成され、柔軟で細いものとすることができるので、術
者が診療カメラ2Bを患者の口腔内で動かし易いという
利点を有している。
【0102】次に、タイプAの第5実施例について、図
10とともに説明する。
【0103】図示した診療装置A4では、図9の診療ユ
ニット本体1Bの検出部12に代わって、マルチジョイ
ント制御部16を設け、かつ、接続ケーブルとして接続
部32を備えたマルチジョイントチューブ3Bを導出さ
せた構成となっている。
【0104】マルチジョイントチューブ3Bには、映像
信号処理回路10に接続された映像信号線L1、光源部
11aに接続されたライトガイドL2、電源部11bに
接続された電源線L3、診療カメラ以外の多種の治療用
インスツルメントを接続するための電源線に対応した電
源ライン、光源ライン、更に、エアライン、水ラインな
どが組み込まれている。
【0105】接続部32は、例えば、図11に示すよう
な構成をしており、映像信号線接続端子32a、ライト
ガイド接続端子32b、電源線接続端子32c、共通端
子32d、取付凸部32e以外に、他の診療用インスツ
ルメント用の電源線接続端子32hやエアライン接続端
子32i,水ライン接続端子32jを更に備えている。
なお、この図では、ネジ係合部は省略している。なお、
この接続部32に対応するように診療カメラ2C側の接
続部23Aも、余分なラインの接続端子32h、32
i,32jには対応しないようなものとなっている。
【0106】マルチジョイント制御部16は、例えば、
図12に示すような構成をしており、術者が、マルチジ
ョイントチューブ3Bの接続部32に、診療用インスツ
ルメントを接続すれば、その診療用インスツルメントに
対応する電源線Lが通電されて、通電検知素子16cに
電圧あるいは電流が生じるので、通電検知手段16bが
これを検知し、これを受けて、電源制御部16aが、接
続された診療用インスツルメントの種別を判別し、それ
に必要な駆動制御部11,16d,16e,16fを作
動して、診療用インスツルメントが動作するのに必要な
電源やエアなどを供給するようになっている。
【0107】例えば、接続部32に、診療用インスツル
メントとして、診療カメラ2Cが接続されたときには、
電源制御部16aは、マルチジョイントチューブ3Bに
診療カメラ2Cが接続されたと認識し、カメラ画像表示
モードを実行して、それに必要な駆動制御部、すなわ
ち、カメラ駆動制御部11を作動して、光源部11aと
電源部11bにより、診療カメラ2Cの撮像手段20が
動作するのに必要な光と電源とを供給する。
【0108】すると、撮像手段20では、患者の口腔内
を撮影し、その撮影した映像が映像信号として、映像信
号線L1を介して送出されるので、診療ユニット本体1
Bはこれを受信し、映像信号処理部10によって同期し
てビデオ信号に変換し、ビデオ信号線L4を介して画像
表示装置4に送出する。これにより、画像表示装置4で
は、受信したビデオ信号に基づいて、診療カメラ2Cに
よる映像が映し出されるようになる。
【0109】なお、図12において、SWは電源制御部
をオン、オフするスイッチであって、通常は診療ユニッ
ト本体の適所に設けた押釦スイッチや、フートコントロ
ーラに設けたスイッチなどによって操作される。また、
L5はグランドに接続された電源の共通線である。
【0110】本発明の診療装置では、上述したAタイプ
の装置に限られず、診療ユニット本体が備えていた、映
像信号処理部と光源部とを、診療カメラが備えたBタイ
プの装置であってもよい。
【0111】例えば、図13に示す診療装置Bでは、先
述した診療ユニット本体1の代わりに、診療ユニット本
体1Dを備えており、診療ユニット本体1Dには、診療
ユニット本体1が備えていた映像信号処理回路10と光
源部11aとを備えず、代わりに、診療カメラ2Dが、
映像信号処理部22と光源部21とを備え、それに伴っ
て、接続ケーブル3に、電源線L3とビデオ信号線L4
とを組み込んだ構成となっている。
【0112】このような構成における動作を説明する
と、術者が、診療カメラ2Dを診療ユニット本体1Cの
収納ホルダー14より取り出せば、検出部12がこれを
検知し、診療ユニット本体1Cはこれを受けて、カメラ
画像表示モードを実行して、カメラ駆動制御部11を作
動して、電源部11bにより、診療カメラ2Dの撮像手
段20、光源部21、映像信号処理部22が動作するの
に必要な電源を供給する。
【0113】すると、撮像手段20では、光源部21に
より、撮影に必要な光が供給されて、患者の口腔内を撮
影し、その撮影した映像を映像信号として、映像信号処
理部22に送出するので、映像信号処理部22は、この
映像信号に同期信号を付加して、ビデオ信号に変換し、
ビデオ信号線L4を介して画像表示装置4に送出する。
画像表示装置4では、受信したビデオ信号に基づいて、
診療カメラ2Dによる映像が映し出されるようになる。
【0114】本発明の診療装置は、図14に示すよう
に、カメラと診療ユニット本体とをワイヤレスで結合で
きるようにしてもよい。
【0115】図示した診療装置Cでは、診療ユニット本
体1Eと診療カメラ2Eとはワイヤレス機構となってお
り、診療カメラ2Eは、撮影した映像を、診療ユニット
本体1Eにワイヤレスで送出するようにしている。
【0116】これを可能とするために、診療ユニット本
体1Eは、映像信号処理部10、検出部12、操作部1
3(いずれも先述)に加え、更に、診療カメラ2Eによ
る電波信号を捕捉する複数のアンテナANT2と、アン
テナANT2により捕捉した電波信号を映像信号に変換
し映像信号処理部10に送出する電波信号受信部17
と、充電部18とを備える。
【0117】診療カメラ2Eは、撮像手段20に光源部
21を備え、更に、撮像手段20による映像信号を電波
信号に変換し、アンテナANT1より微弱電波として放
射する電波信号送信部26と、診療ユニット本体1Eの
充電部18により充電される充電池27と、電源スイッ
チ28とを備える。
【0118】このような構成における動作を説明する
と、術者が、診療カメラ2Eを収納ホルダー14より取
り出せば、検出部12はこれを検出し、診療ユニット本
体1Eはこれを受けて、カメラ画像表示モードを実行し
て、電波信号処理部17、映像信号処理部10の機能を
有効とする。
【0119】そして、術者が、診療カメラ2Eの電源ス
イッチ28を操作すると、診療カメラ2Eはこれを受け
て、充電池27によって、電波信号送信回路26と読取
部20に電源を供給するので、撮像手段20はその光源
部21による光により、患者の口腔内を撮影し、撮影し
た映像を映像信号として電波信号送信部26に送出し、
電波信号送出部26がこれを電波信号に変換して、アン
テナANT1より放射する。
【0120】すると、放射された電波信号は、診療ユニ
ット本体1DのアンテナANT2により捕捉されるの
で、電波信号受信部17では、この電波信号が受信さ
れ、映像信号に変換されて映像信号処理部10に送出さ
れ、更に、同期されビデオ信号に変換されてビデオ信号
線L4を介して、画像表示装置4に送出される。
【0121】これにより、画像表示装置4では、受信し
たビデオ信号に基づいて、診療カメラ2Eによる映像が
映し出されるようになる。
【0122】なお、図中では、アンテナANT2は、診
療ユニット本体1Eに設けた構成となっているが、診療
カメラ2Eより放射される電波信号は放射出力の小さい
微弱電波であるため、例えば、図15に示すように、診
療椅子5のヘッドレスト51やショルダー部52、ある
いは患者の口腔内を照射する照射ランプ6など、患者の
口腔、すなわち、診療カメラ2Eの使用位置に近い位置
に設けることが望ましい。
【0123】
【発明の効果】請求項1に記載の診療装置によれば、従
来別体とされていた診療カメラ部分を診療ユニット本体
と一体化、つまり、診療カメラを診療ユニット本体から
接続ケーブルによって着脱可能に接続し、診療ユニット
本体には、診療カメラからの信号を映像化するための映
像信号処理部などを備えたもので、診療カメラの取り扱
いが、従来に比べ、格段に簡単、容易になり、診断、治
療の妨げになるようなことがなくなる。
【0124】また、診療カメラは、コネクタなどによっ
て接続ケーブルに着脱可能に接続できるようになってい
る。デジタル画像、アナログ画像の選択、画素密度、解
像度などの撮影画質に影響を与える要素は、カメラのハ
ード構成によって左右されるので、診療ユニット本体か
ら導出された接続ケーブルに、診療カメラを付け替える
ことによって、撮影目的や、将来の仕様変更に対しても
容易に対応することが出来る。
【0125】請求項2に記載の診療カメラを備えた診療
装置によれば、請求項1の診療装置に比べ、接続ケーブ
ルと診療ユニット本体の接続において、診療ユニット本
体側を、接続ケーブルと着脱可能にした点だけが相違す
るだけである。したがって、請求項1と同様の効果を発
揮すると共に、診療カメラを着脱する場合には、接続ケ
ーブルと共に着脱できるので、診療ユニット本体側に接
続ケーブルが残らないので、その後の治療の邪魔になる
ことがない。
【0126】請求項3に記載の診療カメラを備えた診療
装置によれば、請求項1〜2のいずれかの効果に加え、
診療カメラがズーム機構を有しているので、診断、治療
のために観察したい部分を拡大、縮小して画像化するこ
とができ、診断、治療に便利である。
【0127】請求項4に記載の診療カメラを備えた診療
装置は、請求項1〜3のいずれかの効果に加え、診療カ
メラが照明手段を有しているので、別にランプなどを操
作することなく、確実に観察したい部分が照明され、明
瞭な画像を得ることができる。
【0128】請求項5に記載の診療カメラを備えた診療
装置によれば、請求項1〜4のいずれかの効果に加え、
診療カメラの位置と方向を設定可能に保持する保持手段
を備えているので、術者は、この診療カメラを自ら保持
することなく、空いた両手を使って、この診療カメラの
画像を見ながら、ハンドピースなどの他の治療用インス
ツルメントを用いて、治療をすることができ、例えば、
根管部分の画像を見ながらファイルなどの根管治療器具
を用いて細かい作業をする必要のある根管治療などに適
している。
【0129】請求項6に記載の診療カメラを備えた診療
装置によれば、請求項5の効果に加え、診療カメラの保
持手段の位置と方向を設定可能に保持するための調節機
構を具体的に規定し、位置調整機構によって、診療カメ
ラは、上下、左右、前後と自由に位置調整でき、また、
角度調整機構によって、撮像方向を調節可能できるの
で、観察したい部分をより見易く撮像するのに都合のよ
い診療装置を簡単に構成することができる。
【0130】請求項7に記載の診療装置によれば、請求
項1〜6のいずれかの効果に加え、診療カメラの接続ケ
ーブルを診療ユニット本体に接続したり、あるいは診療
カメラを診療ユニット本体から取出すなどして、診療カ
メラの使用準備をすれば、検出部は、これを検知するの
で、画像表示装置は他の表示モードに優先させてカメラ
画像表示モードに切換設定され、画像表示装置には診療
カメラで撮影した映像が自動的に映し出される。また、
診療カメラを元の状態にすれば、検出部は、この状態を
検知して、カメラ画像表示モードを解除して、画像表示
装置を元の状態に復帰させる。
【0131】したがって、術者は診療カメラを患部など
の撮影のために準備をするだけで、画像表示装置には撮
影された映像が表示されるので、画像表示装置への電源
投入を何ら要することなく、診断、治療行為に専念でき
る。
【0132】請求項8に記載の診療カメラを備えた診療
装置によれば、請求項1〜6のいずれかの効果に加え、
診療カメラを最大3000倍程度までの拡大撮影が可能
な顕微鏡で構成し、その画像を画像表示装置で見ること
ができるようにしたので、特に微細な対象の撮像が可能
で、微小な患部を初期状態で発見することができる。ま
た、液晶モニタなどの画像表示装置にその画像が表示さ
れるので、接眼レンズを覗き込むような無理な姿勢をと
ることなく、顕微鏡の画像をみることができる。また、
その画像は、画像表示装置に大きく、広い視野角で表示
されるので、老眼でも明瞭に視認でき、複数人が同時に
見ることができ、その画像さえ見えれば、どこからで
も、診療をすることができる。
【0133】請求項9に記載の診療カメラを備えた診療
装置によれば、請求項8の効果に加え、請求項7と同様
の検出部を設けたので、請求項7と同様の効果を発揮す
る。
【0134】請求項10に記載の診療装置によれば、請
求項1〜9のいずれかの効果に加え、上記診療カメラの
接続ケーブルが、多種類のインスツルメントを着脱でき
るマルマルチジョイントチューブに、診療カメラを接続
するだけで、マルチジョイント制御部は、診療カメラが
接続されたことを判別して、診療ユニット本体によって
画像表示装置をカメラ画像表示モードに切換えて、撮影
した映像を画面上に映し出すようにすることが出来る。
【0135】請求項11に記載の診療カメラを備えた診
療装置によれば、診療カメラと、診療ユニット本体に内
蔵させた映像制御部とがワイヤレス接続されているの
で、診療カメラは、接続ケーブルという制約がなくな
り、診療ユニット本体から自由な場所に移動して使用で
きる。
【0136】請求項12に記載の診療装置によれば、請
求項11の効果に加え、ワイヤレス受信のためのアンテ
ナ手段は、ワイヤレス診療カメラの近傍となる位置に設
けられているので、電波は認可を必要としない微弱電波
が使用でき、認可申請などの手間も必要なく、機器のコ
ストも安価に出来る。
【0137】請求項13に記載の診療装置によれば、請
求項11または請求項12のいずれかの効果に加え、診
療カメラは、使用しないときには、診療ユニット本体に
設けた収納ホルダーに収容できる。また、診療カメラを
患部などの撮影のために準備をするだけで画像表示装置
には、撮影された映像が表示されるので、画像表示装置
への電源投入を何ら要することなく、診断、治療行為に
専念できる。
【0138】請求項14に記載の診療カメラを備えた診
療装置によれば、請求項11または請求項12のいずれ
かの効果に加え、ワイヤレス診療カメラに対して、請求
項5と同様に保持手段を設けたので、請求項5と同様の
効果が発揮されると共に、この診療カメラに接続ケーブ
ルなどが接続されていないので、保持手段の使い勝手が
よい。
【0139】請求項15に記載の診療カメラを備えた診
療装置によれば、請求項11から14のいずれかの効果
に加え、ワイレヤス診療カメラを請求項8と同様に、最
大3000倍程度までの拡大撮影が可能な顕微鏡で構成
し、その画像を画像表示装置で見ることができるように
したので、請求項8と同様の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の診療装置の一例の要部構成を示すブロ
ック図
【図2】本発明の診療装置の第1の実施例を示す外観斜
視図
【図3】本発明の診療装置の第2の実施例を示す外観斜
視図
【図4】本発明の診療装置の第3の実施例を示す外観斜
視図
【図5】(a)は本発明の診療装置の第4の実施例を示
す外観正面図、(b)はその平面図
【図6】本発明の診療装置の他例の要部構成を示すブロ
ック図
【図7】接続ケーブルのと診療カメラとのコネクタの一
例を概念的に示す図
【図8】本発明の診療装置の他例の要部構成を示すブロ
ック図
【図9】本発明の診療装置の他例の要部構成を示すブロ
ック図
【図10】本発明の診療装置の他例の要部構成を示すブ
ロック図
【図11】マルチジョイントチューブの接続部の構成を
概念的に示す図
【図12】マルチジョイント制御部の概略的な構成の一
例を示すブロック図
【図13】本発明の診療装置の他例の要部構成を示すブ
ロック図
【図14】本発明の診療装置の他例の要部構成を示すブ
ロック図
【図15】図13の診療装置のアンテナ取付位置の一例
を説明する外観斜視図
【図16】従来の診療装置の一例を示す図
【図17】従来の診療カメラの他例を示す図
【図18】従来の診療カメラの更に他例を示す図
【符号の説明】
A〜A4,B,C 診療装置 1,1A〜1E 診療ユニット本体 2,2A〜2B 診療カメラ 3,3A 接続ケーブル 3B マルチジョイントチューブ 4 画像表示装置 5 診療椅子 6 照射ランプ 10 映像信号処理部 11 カメラ駆動制御部 11a 光源部 11b 電源部 12 検出部 13 操作部 14 収納ホルダー 15,23 接続部 16 マルチジョイント制御部 17 電波信号受信部 19 ビデオメモリ 24 ケーブル 26 電波信号送信部 27 充電池 28 電源スイッチ 30 保持手段 30a 保持アーム 30b 回転アーム 30c 前後アーム 30d 保持台 30e 角度調節機構 ANT1,ANT2 アンテナ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】診療カメラを備えた診療装置であって、 上記診療カメラは、カメラレンズ、撮像素子を含んだ撮
    像手段を少なくとも内蔵しており、 上記診療装置は、患者を座らせる診療椅子と、この診療
    椅子と一体あるいは別体に構成された診療ユニット本体
    とを備えており、 上記診療カメラは、上記診療ユニット本体と接続ケーブ
    ルにより接続され、かつ、この接続ケーブルを着脱可能
    に接続するコネクタを有する構成にしている事を特徴と
    する診療カメラを備えた診療装置。
  2. 【請求項2】診療カメラを備えた診療装置であって、 上記診療カメラは、カメラレンズ、撮像素子を含んだ撮
    像手段を少なくとも内蔵しており、 上記診療装置は、患者を座らせる診療椅子と、この診療
    椅子と一体あるいは別体に構成された診療ユニット本体
    とを備えており、 上記診療ユニット本体は、上記診療カメラと接続ケーブ
    ルにより接続され、かつ、この接続ケーブルを着脱可能
    に接続するコネクタを有する構成にしている事を特徴と
    する診療カメラを備えた診療装置。
  3. 【請求項3】請求項1〜2のいずれかにおいて、 上記診療カメラが、ズーム機構を有していることを特徴
    とする診療カメラを備えた診療装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 上記診療カメラが、撮像対象を照明する照明手段を有し
    ていることを特徴とする診療カメラを備えた診療装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおいて、 上記診療カメラの位置および方向を設定可能に保持する
    保持手段を更に設けたことを特徴とする診療カメラを備
    えた診療装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 上記診療カメラの保持手段が、上下位置調節、左右位置
    調節、前後位置調節をそれぞれ可能とする位置調節機
    構、および、上記診療カメラの撮像方向を調節可能とす
    る角度調節機構を有していることを特徴とする診療カメ
    ラを備えた診療装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかにおいて、 上記診療ユニット本体は、画像表示装置と、上記診療カ
    メラが上記接続ケーブルに接続された事を検出する検出
    部、あるいは、上記診療カメラが上記診療ユニット本体
    から取り出されたことを検出する検出部とを備え、 上記いずれかの検出部からの検出信号により、上記画像
    表示装置をカメラ画像表示モードにして、上記診療カメ
    ラによる映像を上記画像表示装置に映し出すようにした
    ことを特徴とする診療カメラを備えた診療装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜6のいずれかにおいて、 上記診療カメラが顕微鏡であり、この顕微鏡からの画像
    を表示する画像表示装置を備えたことを特徴とする診療
    カメラを備えた診療装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、 上記診療ユニット本体は、上記診療カメラが上記接続ケ
    ーブルに接続された事を検出する検出部、あるいは、上
    記診療カメラが上記診療ユニット本体から取り出された
    ことを検出する検出部とを備え、 上記いずれかの検出部からの検出信号により、上記画像
    表示装置をカメラ画像表示モードにして、上記診療カメ
    ラによる映像を上記画像表示装置に映し出すようにした
    ことを特徴とする診療カメラを備えた診療装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかにおいて、 上記診療カメラの接続ケーブルが、多種類のインスツル
    メントを着脱できるマルチジョイントチューブとして構
    成され、 上記診療ユニット本体は、上記マルチジョイントチュー
    ブに接続されたインスツルメントの種別を判別し、それ
    に必要な駆動制御部を作動させるマルチジョイント制御
    部を更に内蔵していることを特徴とする診療カメラを備
    えた診療装置。
  11. 【請求項11】診療カメラを備えた診療装置であって、
    画像表示装置を備え、 上記診療カメラは、少なくとも、カメラレンズ、撮像素
    子を含んだ撮像手段と、充電池などの電源と、上記撮像
    素子による映像信号を、所定の電波信号として放射する
    電波信号送信部とを備えたワイヤレス診療カメラとして
    構成され、 上記診療装置は、患者を座らせる診療椅子と、この診療
    椅子と一体あるいは別体に構成された診療ユニット本体
    とを備えており、 上記診療椅子あるいは上記診療ユニット本体には、診療
    時に患者の口腔部の近傍となる位置に、上記診療カメラ
    より放射される電波信号を捕捉するアンテナ手段を備え
    ており、 上記診療ユニット本体は、少なくとも、上記アンテナ手
    段によって捕捉した電波信号を受信して映像信号に変換
    する電波信号受信部と、上記電波信号受信部によって変
    換した映像信号に基づいて、上記診療カメラによる映像
    を上記画像表示装置に映し出すための映像信号処理部と
    を内蔵した構成としていることを特徴とする診療カメラ
    を備えた診療装置。
  12. 【請求項12】請求項11において、 上記電波信号は、放射出力の小さい微弱電波であること
    を特徴とする診療カメラを備えた診療装置。
  13. 【請求項13】請求項11または請求項12のいずれか
    において、 上記診療ユニット本体には、上記診療カメラを収納する
    収納ホルダーと,上記診療カメラが収納ホルダーから取
    り出された事を検出する検出部とを更に設けており、 上記検出部からの検出信号により、上記画像表示装置を
    カメラ画像表示モードにして、上記診療カメラによる映
    像を上記画像表示装置に映し出すようにしたことを特徴
    とする診療カメラを備えた診療装置。
  14. 【請求項14】請求項11または請求項12のいずれか
    において、 上記診療カメラの位置および方向を設定可能に保持する
    保持手段を更に設けたことを特徴とする診療カメラを備
    えた診療装置。
  15. 【請求項15】請求項11から14のいずれかにおい
    て、 上記診療カメラが顕微鏡であり、この顕微鏡からの画像
    を上記画像表示装置に表示させるようにしたことを特徴
    とする診療カメラを備えた診療装置。
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