JP2001109925A - 硬貨識別装置、硬貨識別方法、および、自動販売機 - Google Patents
硬貨識別装置、硬貨識別方法、および、自動販売機Info
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- Testing Of Coins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 より確実に硬貨の真偽ができるとともに、硬
貨の種別も識別できる硬貨識別装置を提供する。 【解決手段】 投入された硬貨1は、図示した位置から
硬貨1aとして図示した位置に導かれる。発光器2と受
光器3により硬貨が投入されたことが検知される。つい
で、硬貨1aは、モータ4によって回転される駆動軸5
と支持軸6によって回転可能に支持されているアイドラ
ー軸7とにより回転される。この状態で硬貨1aは、投
光部と受光部を有する光反射センサ9,10と、検出コ
イルを用いたコイルセンサ11,12により、主として
表面の凹凸に基づくパターンが電気信号に変換される。
この電気信号をデジタル化し、標準パターンデータと比
較して、硬貨の種別と真偽が識別される。
貨の種別も識別できる硬貨識別装置を提供する。 【解決手段】 投入された硬貨1は、図示した位置から
硬貨1aとして図示した位置に導かれる。発光器2と受
光器3により硬貨が投入されたことが検知される。つい
で、硬貨1aは、モータ4によって回転される駆動軸5
と支持軸6によって回転可能に支持されているアイドラ
ー軸7とにより回転される。この状態で硬貨1aは、投
光部と受光部を有する光反射センサ9,10と、検出コ
イルを用いたコイルセンサ11,12により、主として
表面の凹凸に基づくパターンが電気信号に変換される。
この電気信号をデジタル化し、標準パターンデータと比
較して、硬貨の種別と真偽が識別される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機等に用
いられる硬貨識別装置および硬貨識別方法、ならびに、
硬貨識別装置を備えた自動販売機に関するものである。
いられる硬貨識別装置および硬貨識別方法、ならびに、
硬貨識別装置を備えた自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】硬貨投入口、例えば、煙草、ジュース
類、その他の商品や、乗車券等の自動販売機など、硬貨
投入口に投入された硬貨は、大きさや重量、材質等を識
別して、硬貨の種別の識別とともに、真偽の識別が行な
われている。
類、その他の商品や、乗車券等の自動販売機など、硬貨
投入口に投入された硬貨は、大きさや重量、材質等を識
別して、硬貨の種別の識別とともに、真偽の識別が行な
われている。
【0003】従来の硬貨の識別は、投入された硬貨が重
力で落下する経路上に、2〜3対の電磁コイルを用いた
センサーを配置し、磁束の遮蔽特性の差異を電圧信号に
変換して、硬貨の大きさ、厚さ、材質等の相違により、
その識別を行なっている。
力で落下する経路上に、2〜3対の電磁コイルを用いた
センサーを配置し、磁束の遮蔽特性の差異を電圧信号に
変換して、硬貨の大きさ、厚さ、材質等の相違により、
その識別を行なっている。
【0004】図11は、従来の硬貨識別装置の一例の概
略構成図である。図中、41は硬貨、42はガイド部
材、43,44は電磁コイル、45,46は検出回路で
ある。
略構成図である。図中、41は硬貨、42はガイド部
材、43,44は電磁コイル、45,46は検出回路で
ある。
【0005】投入された硬貨41は、ガイド部材42に
ガイドされて転がりながら、ガイド部材42の傾斜面に
沿って落下する。落下経路には、複数対の電磁コイルが
配置されるが、この例では、電磁コイル43,44の2
対が配置されている。各電磁コイルは、それぞれ、検出
回路45,46に接続されている。検出回路45,46
には、発振器が設けられており、発振出力が各対の一方
の電磁コイルに出力され、他方の電磁コイルに結合され
た発振出力のレベルが検出回路45,46において検出
され、出力a,出力bとして出力される。図12に、出
力a,出力bを模式的に示す。電磁コイル45,46
は、ガイド部材42に対して、異なる高さに設置されて
いるから、出力a,出力bは、硬貨41の大きさに依存
するとともに、硬貨41の材質、すなわち、透磁率や電
導率によって変化する。また、出力a,出力bの出力が
増加している部分の継続時間は、硬貨41の大きさによ
って変化する。したがって、出力a,出力bを評価する
ことによって、硬貨41の種別、および、真偽を判断で
きるから、出力a,出力bを図示しないマイクロコンピ
ュータに導入して、硬貨41の種別、および、真偽を判
断し、その判断出力に応じて、図示しない選別装置を作
動させることにより、投入硬貨の額を計算して、商品を
販売したり、不正な硬貨をはじき出したりする。
ガイドされて転がりながら、ガイド部材42の傾斜面に
沿って落下する。落下経路には、複数対の電磁コイルが
配置されるが、この例では、電磁コイル43,44の2
対が配置されている。各電磁コイルは、それぞれ、検出
回路45,46に接続されている。検出回路45,46
には、発振器が設けられており、発振出力が各対の一方
の電磁コイルに出力され、他方の電磁コイルに結合され
た発振出力のレベルが検出回路45,46において検出
され、出力a,出力bとして出力される。図12に、出
力a,出力bを模式的に示す。電磁コイル45,46
は、ガイド部材42に対して、異なる高さに設置されて
いるから、出力a,出力bは、硬貨41の大きさに依存
するとともに、硬貨41の材質、すなわち、透磁率や電
導率によって変化する。また、出力a,出力bの出力が
増加している部分の継続時間は、硬貨41の大きさによ
って変化する。したがって、出力a,出力bを評価する
ことによって、硬貨41の種別、および、真偽を判断で
きるから、出力a,出力bを図示しないマイクロコンピ
ュータに導入して、硬貨41の種別、および、真偽を判
断し、その判断出力に応じて、図示しない選別装置を作
動させることにより、投入硬貨の額を計算して、商品を
販売したり、不正な硬貨をはじき出したりする。
【0006】しかしながら、従来の硬貨識別装置では、
大きさ、材質、重量等が真硬貨と同じであれば、真硬貨
と判断することが多く、真偽の識別が充分でないという
問題がある。
大きさ、材質、重量等が真硬貨と同じであれば、真硬貨
と判断することが多く、真偽の識別が充分でないという
問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、より確実に硬貨の真偽がで
きるとともに、硬貨の種別も識別できる硬貨識別装置、
硬貨識別方法、および、自動販売機を提供することを目
的とするものである。
情に鑑みてなされたもので、より確実に硬貨の真偽がで
きるとともに、硬貨の種別も識別できる硬貨識別装置、
硬貨識別方法、および、自動販売機を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、硬貨を識別する硬貨識別装置において、回転力を受
けて回転する駆動軸と、該駆動軸と間隔をおいて設けら
れたアイドラー軸と、前記駆動軸と前記アイドラー軸と
の間に載置された硬貨の少なくとも一方の面に接近して
配設された光反射センサおよびコイルセンサを有するこ
とを特徴とするものである。
は、硬貨を識別する硬貨識別装置において、回転力を受
けて回転する駆動軸と、該駆動軸と間隔をおいて設けら
れたアイドラー軸と、前記駆動軸と前記アイドラー軸と
の間に載置された硬貨の少なくとも一方の面に接近して
配設された光反射センサおよびコイルセンサを有するこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の硬貨識別装置において、前記駆動軸と前記アイドラー
軸との間に載置された硬貨を傾斜させて支持する支持機
構を有することを特徴とするものである。
の硬貨識別装置において、前記駆動軸と前記アイドラー
軸との間に載置された硬貨を傾斜させて支持する支持機
構を有することを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の硬貨識別装置において、前記支持機構における硬貨の
載置面に凸条が設けられたことを特徴とするものであ
る。
の硬貨識別装置において、前記支持機構における硬貨の
載置面に凸条が設けられたことを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載の硬貨識別装置において、前記支持機構におけ
る硬貨の載置面が低摩擦材料であることを特徴とするも
のである。
3に記載の硬貨識別装置において、前記支持機構におけ
る硬貨の載置面が低摩擦材料であることを特徴とするも
のである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれか1項に記載の硬貨識別装置において、前記
駆動軸と前記アイドラー軸の少なくとも一方を退避させ
る退避機構を設けたことを特徴とするものである。
4のいずれか1項に記載の硬貨識別装置において、前記
駆動軸と前記アイドラー軸の少なくとも一方を退避させ
る退避機構を設けたことを特徴とするものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれか1項に記載の硬貨識別装置において、前記
駆動軸と前記アイドラー軸との間に載置された硬貨の外
周に対応した位置に設けられ、前記硬貨の大きさに依存
する出力信号を得ることができる光透過型センサを有す
ることを特徴とするものである。
5のいずれか1項に記載の硬貨識別装置において、前記
駆動軸と前記アイドラー軸との間に載置された硬貨の外
周に対応した位置に設けられ、前記硬貨の大きさに依存
する出力信号を得ることができる光透過型センサを有す
ることを特徴とするものである。
【0014】請求項7に記載の発明は、自動販売機にお
いて、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の硬貨識
別装置を備えたことを特徴とするものである。
いて、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の硬貨識
別装置を備えたことを特徴とするものである。
【0015】請求項8に記載の発明は、硬貨識別方法に
おいて、硬貨を識別する硬貨識別方法において、回転さ
れる硬貨に接近して設けられた光反射センサおよびコイ
ルセンサの出力信号のパターンデータをあらかじめ登録
されたパターンデータと比較することを特徴とするもの
である。
おいて、硬貨を識別する硬貨識別方法において、回転さ
れる硬貨に接近して設けられた光反射センサおよびコイ
ルセンサの出力信号のパターンデータをあらかじめ登録
されたパターンデータと比較することを特徴とするもの
である。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の硬貨識別方法において、前記出力信号を正規化させて
比較することを特徴とするものである。
の硬貨識別方法において、前記出力信号を正規化させて
比較することを特徴とするものである。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項8また
は9に記載の硬貨識別方法において、前記あらかじめ登
録されたパターンデータは、所定の硬貨を読み込んで登
録することを特徴とするものである。
は9に記載の硬貨識別方法において、前記あらかじめ登
録されたパターンデータは、所定の硬貨を読み込んで登
録することを特徴とするものである。
【0018】
【発明の施の形態】図1は、本発明の硬貨識別装置の実
施の形態の一例を説明するための概略構成図である。図
中、1,1aは硬貨、2は発光器、3は受光器、4はモ
ータ、5は駆動軸、6は支持軸、7はアイドラー軸、8
は退避機構、9,10は光反射センサ、11,12はコ
イルセンサである。
施の形態の一例を説明するための概略構成図である。図
中、1,1aは硬貨、2は発光器、3は受光器、4はモ
ータ、5は駆動軸、6は支持軸、7はアイドラー軸、8
は退避機構、9,10は光反射センサ、11,12はコ
イルセンサである。
【0019】硬貨1は、図示しないガイド機構によって
硬貨1として図示した位置から硬貨1aとして図示した
位置に導かれる。硬貨1から硬貨1aへの移動は重力に
よって移動するようにガイド機構を構成するのが普通で
ある。この移動の途中において、発光器2と受光器3よ
りなるセンサ部によって硬貨が投入されたことを検知す
る。発光器2としては、例えば赤外発光ダイオードが用
いられ、受光器3としては、例えばフォトダイオードが
用いられる。発光器2と受光器3よりなるセンサ部を通
過した硬貨1は、識別部に導入される。識別部は、硬貨
1aを支持しながら回転させる構成と硬貨1aの特性を
検出する構成よりなっている。
硬貨1として図示した位置から硬貨1aとして図示した
位置に導かれる。硬貨1から硬貨1aへの移動は重力に
よって移動するようにガイド機構を構成するのが普通で
ある。この移動の途中において、発光器2と受光器3よ
りなるセンサ部によって硬貨が投入されたことを検知す
る。発光器2としては、例えば赤外発光ダイオードが用
いられ、受光器3としては、例えばフォトダイオードが
用いられる。発光器2と受光器3よりなるセンサ部を通
過した硬貨1は、識別部に導入される。識別部は、硬貨
1aを支持しながら回転させる構成と硬貨1aの特性を
検出する構成よりなっている。
【0020】硬貨1aを回転させる構成は、モータ4に
よって回転される駆動軸5と支持軸6によって回転可能
に支持されているアイドラー軸7よりなっている。駆動
軸5には、その表面の摩擦係数を大きくするように、天
然ゴムや合成ゴム等が配設されている。天然ゴムや合成
ゴム等の摩擦係数の大きい材料を用いて駆動軸5そのも
のを作製し、モータ4により駆動される回転軸に取り付
けるようにしてもよい。図では、モータ4の出力軸に駆
動軸5が直接取り付けられているが、適宜の伝達機構を
用いてモータ4からの回転力が伝達される軸に駆動軸5
を取り付けるようにしてもよい。モータ4としては、定
速度であることが望ましく、パルスモータを用いてもよ
い。アイドラー軸7は、駆動軸5に比べて硬質の材料で
形成するようにしてもよい。支持軸6には、退避機構8
が設けられている。この例では、退避機構8として、ソ
レノイド機構を用いて、その作動により支持軸6を後退
させるようにした。支持軸6の後退によって、硬貨1a
を下方に落とすことができる。退避機構8としては、駆
動軸5とアイドラー軸7により支持した硬貨1aを、そ
の支持から外すことができればよく、上述したような後
退させる機構に限られるものではない。また、アイドラ
ー軸7側に設けられることに限られるものではなく、駆
動軸5側に退避機構を設けてもよい。もちろん、退避機
構によらなくても、硬貨1aを駆動軸5とアイドラー軸
7による支持から外すことができればよく、棒状部材等
によって、硬貨1aを移動させるようにしてもよい。
よって回転される駆動軸5と支持軸6によって回転可能
に支持されているアイドラー軸7よりなっている。駆動
軸5には、その表面の摩擦係数を大きくするように、天
然ゴムや合成ゴム等が配設されている。天然ゴムや合成
ゴム等の摩擦係数の大きい材料を用いて駆動軸5そのも
のを作製し、モータ4により駆動される回転軸に取り付
けるようにしてもよい。図では、モータ4の出力軸に駆
動軸5が直接取り付けられているが、適宜の伝達機構を
用いてモータ4からの回転力が伝達される軸に駆動軸5
を取り付けるようにしてもよい。モータ4としては、定
速度であることが望ましく、パルスモータを用いてもよ
い。アイドラー軸7は、駆動軸5に比べて硬質の材料で
形成するようにしてもよい。支持軸6には、退避機構8
が設けられている。この例では、退避機構8として、ソ
レノイド機構を用いて、その作動により支持軸6を後退
させるようにした。支持軸6の後退によって、硬貨1a
を下方に落とすことができる。退避機構8としては、駆
動軸5とアイドラー軸7により支持した硬貨1aを、そ
の支持から外すことができればよく、上述したような後
退させる機構に限られるものではない。また、アイドラ
ー軸7側に設けられることに限られるものではなく、駆
動軸5側に退避機構を設けてもよい。もちろん、退避機
構によらなくても、硬貨1aを駆動軸5とアイドラー軸
7による支持から外すことができればよく、棒状部材等
によって、硬貨1aを移動させるようにしてもよい。
【0021】硬貨1aが駆動軸5とアイドラー軸7の間
に載置された状態で、センサ部よりの検出信号に基づい
て、モータ4が回転を開始し、硬貨1aが回転される
が、硬貨1aを直立させた状態で回転させるようにする
と、直立状態を維持して回転させる支機構の構成が複雑
となるとともに、硬貨1aが踊らないように回転させる
ことが困難となり、後述する硬貨1aの特性を精度よく
検出することが困難となる。このような事情に鑑みて、
硬貨1aを傾斜させた状態で回転させるのがよい。この
実施の形態では、水平面に対して、45゜〜75゜に傾
斜させた状態に硬貨1aを支持して回転させるようにし
た。もちろん、適宜の支持機構を用いることによって、
硬貨1aを直立状態、すなわち、水平面に対して90゜
の角度で硬貨1aを支持して回転させるようにしてもよ
い。
に載置された状態で、センサ部よりの検出信号に基づい
て、モータ4が回転を開始し、硬貨1aが回転される
が、硬貨1aを直立させた状態で回転させるようにする
と、直立状態を維持して回転させる支機構の構成が複雑
となるとともに、硬貨1aが踊らないように回転させる
ことが困難となり、後述する硬貨1aの特性を精度よく
検出することが困難となる。このような事情に鑑みて、
硬貨1aを傾斜させた状態で回転させるのがよい。この
実施の形態では、水平面に対して、45゜〜75゜に傾
斜させた状態に硬貨1aを支持して回転させるようにし
た。もちろん、適宜の支持機構を用いることによって、
硬貨1aを直立状態、すなわち、水平面に対して90゜
の角度で硬貨1aを支持して回転させるようにしてもよ
い。
【0022】硬貨1aの特性を検出する機構としては、
投光部と受光部を有する光反射センサ9,10と、検出
コイルを用いたコイルセンサ11,12を用いる。これ
らセンサは、回転する硬貨1aに対して、その両面側に
設けられ、両面における硬貨1aの特性を検出するよう
にしている。しかし、識別性は劣るが、一方の面側だけ
の特性を検出するように、センサを配置してもよい。ま
た、それぞれの面を検出するセンサとして、この実施の
形態では、光反射センサとコイルセンサを1つずつ配置
したが、複数個を配置するようにしてもよい。これらセ
ンサは、硬貨1aが回転されることによって、硬貨1a
の中心からセンサが配置された位置までの距離に応じ
て、硬貨1aの中心を中心とし、その距離を半径とする
円周上の特性を経時的に検出する。
投光部と受光部を有する光反射センサ9,10と、検出
コイルを用いたコイルセンサ11,12を用いる。これ
らセンサは、回転する硬貨1aに対して、その両面側に
設けられ、両面における硬貨1aの特性を検出するよう
にしている。しかし、識別性は劣るが、一方の面側だけ
の特性を検出するように、センサを配置してもよい。ま
た、それぞれの面を検出するセンサとして、この実施の
形態では、光反射センサとコイルセンサを1つずつ配置
したが、複数個を配置するようにしてもよい。これらセ
ンサは、硬貨1aが回転されることによって、硬貨1a
の中心からセンサが配置された位置までの距離に応じ
て、硬貨1aの中心を中心とし、その距離を半径とする
円周上の特性を経時的に検出する。
【0023】センサについて説明する。光反射センサ
は、図2に示すように、投光部13と受光部14よりな
っている。投光部13より小径の光ビームを硬貨1aの
表面に向けて照射し、その反射光を受光部14で受光す
ることによって、凹凸に応じた出力を得ることができ
る。光反射センサと硬貨1aの表面との間隔は、所定の
間隔、例えば凹凸模様のうちの最も高い表面位置におけ
る受光部14の出力が最大となるような間隔としてお
く。もっとも、反射光の大きさは、硬貨1aの表面の反
射率によっても変化する。表面が汚れた硬貨は、表面が
きれいな硬貨に比べて受光部14からの出力は小さくな
る。そこで、受光部出力の大きさを評価の対象とする場
合には、硬貨1aを回転させて得られた受光部出力の最
大値と最小値に基づいて、受光部出力を正規化すること
によって、反射率の相違に基づく出力変化を補償するこ
とができる。正規化の一例としては、硬貨1aを回転さ
せて得られた受光部出力の最大値を第1の所定レベル、
例えば100とし、硬貨1aを回転させて得られた受光
部出力の最小値を第2の所定レベル例えば10となるよ
うに、受光部出力を補正する。補正にあたっては、アナ
ログ信号の段階で補正を行なってもよく、デジタル信号
に変換した後に補正を行なってもよい。デジタル信号で
補正をする場合には、演算によって行なう方法や、変換
テーブルを用いる方法など、適宜の変換方法を採用でき
る。
は、図2に示すように、投光部13と受光部14よりな
っている。投光部13より小径の光ビームを硬貨1aの
表面に向けて照射し、その反射光を受光部14で受光す
ることによって、凹凸に応じた出力を得ることができ
る。光反射センサと硬貨1aの表面との間隔は、所定の
間隔、例えば凹凸模様のうちの最も高い表面位置におけ
る受光部14の出力が最大となるような間隔としてお
く。もっとも、反射光の大きさは、硬貨1aの表面の反
射率によっても変化する。表面が汚れた硬貨は、表面が
きれいな硬貨に比べて受光部14からの出力は小さくな
る。そこで、受光部出力の大きさを評価の対象とする場
合には、硬貨1aを回転させて得られた受光部出力の最
大値と最小値に基づいて、受光部出力を正規化すること
によって、反射率の相違に基づく出力変化を補償するこ
とができる。正規化の一例としては、硬貨1aを回転さ
せて得られた受光部出力の最大値を第1の所定レベル、
例えば100とし、硬貨1aを回転させて得られた受光
部出力の最小値を第2の所定レベル例えば10となるよ
うに、受光部出力を補正する。補正にあたっては、アナ
ログ信号の段階で補正を行なってもよく、デジタル信号
に変換した後に補正を行なってもよい。デジタル信号で
補正をする場合には、演算によって行なう方法や、変換
テーブルを用いる方法など、適宜の変換方法を採用でき
る。
【0024】光反射センサを用いることによって、硬貨
1aの表面に対して光反射センサが配置された位置に応
じた半径位置の凹凸のパターンに対応した信号を得るこ
とができる。
1aの表面に対して光反射センサが配置された位置に応
じた半径位置の凹凸のパターンに対応した信号を得るこ
とができる。
【0025】コイルセンサは、図3に示すように、コア
15とその周囲に巻回されたコイル16より構成されて
いる。コイルセンサは、空心でもよいが、コアを用いる
方が望ましい。コイルセンサを硬貨1aに接近させて配
置して、硬貨1aの回転に伴うインダクタンスの変化を
検出するが、コイルセンサによる検出領域は小さいこと
が望ましい。そのため、コア15の外径を小さくするな
ど、コイルセンサを小型にして、検出領域の範囲を直径
3mm以下となるようにして、狭い範囲を検出するよう
にする。コイル16のインダクタンスは、コイルセンサ
が対面する硬貨1aの表面との距離、および、微小領域
の材質、特に透磁率、および、厚さに依存する。また、
硬貨1aが回転していることを考慮すると、渦電流特性
にも依存する。したがって、コイルセンサを用いること
によって、硬貨1aの表面に対してコイルセンサが配置
された位置に応じた半径の円周に沿う凹凸のパターンと
厚さ、ならびに、磁気特性、渦電流特性等に応じた信号
を得ることができる。コイルセンサにおいても、検出信
号に対して、上述した正規化を行なうようにすることが
できる。
15とその周囲に巻回されたコイル16より構成されて
いる。コイルセンサは、空心でもよいが、コアを用いる
方が望ましい。コイルセンサを硬貨1aに接近させて配
置して、硬貨1aの回転に伴うインダクタンスの変化を
検出するが、コイルセンサによる検出領域は小さいこと
が望ましい。そのため、コア15の外径を小さくするな
ど、コイルセンサを小型にして、検出領域の範囲を直径
3mm以下となるようにして、狭い範囲を検出するよう
にする。コイル16のインダクタンスは、コイルセンサ
が対面する硬貨1aの表面との距離、および、微小領域
の材質、特に透磁率、および、厚さに依存する。また、
硬貨1aが回転していることを考慮すると、渦電流特性
にも依存する。したがって、コイルセンサを用いること
によって、硬貨1aの表面に対してコイルセンサが配置
された位置に応じた半径の円周に沿う凹凸のパターンと
厚さ、ならびに、磁気特性、渦電流特性等に応じた信号
を得ることができる。コイルセンサにおいても、検出信
号に対して、上述した正規化を行なうようにすることが
できる。
【0026】コイルセンサを用いて検出信号を得るに
は、コイルを発振回路に組み込んで、インダクタンスの
変化を発振出力の変化として検出する方法や、発振回路
の発信周波数をインダクタンスの変化で変化させ、周波
数変化を電圧の変化として検出する方法、あるいは、ブ
リッジ回路等に組み込んでインピーダンスの変化を電圧
の変化として検出する方法など、適宜の方法によって、
インダクタンスの変化を電圧の変化として検出し、出力
信号を得ることができる。
は、コイルを発振回路に組み込んで、インダクタンスの
変化を発振出力の変化として検出する方法や、発振回路
の発信周波数をインダクタンスの変化で変化させ、周波
数変化を電圧の変化として検出する方法、あるいは、ブ
リッジ回路等に組み込んでインピーダンスの変化を電圧
の変化として検出する方法など、適宜の方法によって、
インダクタンスの変化を電圧の変化として検出し、出力
信号を得ることができる。
【0027】出力信号について説明する。図4は、50
0円硬貨の表側を表わしている。中央部に植物の図柄や
周囲に点状の凸部が刻されているが、図示は省略した。
センサが検出する経路を一点鎖線で示したが、図示した
円周部分に限られるものではない。より大きな半径の円
周部分、または、より小さな半径の円周部分でもよいこ
とはもちろんである。図示の経路で検出する場合につい
て説明する。図1で説明したように投入された硬貨1a
は、駆動軸5とアイドラー軸7により支持され回転され
る。このとき、硬貨1aは、表側が光反射センサ9およ
びコイルセンサ11に向くように位置されるか、裏側が
光反射センサ9およびコイルセンサ11に向くように位
置されるかのいずれかである。
0円硬貨の表側を表わしている。中央部に植物の図柄や
周囲に点状の凸部が刻されているが、図示は省略した。
センサが検出する経路を一点鎖線で示したが、図示した
円周部分に限られるものではない。より大きな半径の円
周部分、または、より小さな半径の円周部分でもよいこ
とはもちろんである。図示の経路で検出する場合につい
て説明する。図1で説明したように投入された硬貨1a
は、駆動軸5とアイドラー軸7により支持され回転され
る。このとき、硬貨1aは、表側が光反射センサ9およ
びコイルセンサ11に向くように位置されるか、裏側が
光反射センサ9およびコイルセンサ11に向くように位
置されるかのいずれかである。
【0028】まず、表側が光反射センサ9およびコイル
センサ11に向くように位置される場合について説明す
る。この場合の硬貨1aの回転に伴うコイルセンサ11
の出力信号を模式的に図示したものが図5である。図5
では、1回転分を図示したが、出力信号は、複数回転
分、例えば2回転分を取り出すようにしてもよいから、
図の出力信号のパターンが繰り返された信号が出力信号
となる。また、出力信号を取り出す起点を特定しない場
合には、出力信号の最初の位置は、図と相違する位置か
ら出力信号のパターンが開始される。この出力信号のパ
ターンを、あらかじめ登録しておいた500円硬貨の標
準パターンと比較して、その合致により、500円硬貨
であると識別し、また、不正な硬貨を500円硬貨でな
いと識別する。実際に流通されている500円硬貨のパ
ターンは、磨滅等によって出力信号のパターンに影響が
あるが、上述した正規化を行なうことや、標準パターン
との合致の判断に適度の許容度をもたせるのがよい。
センサ11に向くように位置される場合について説明す
る。この場合の硬貨1aの回転に伴うコイルセンサ11
の出力信号を模式的に図示したものが図5である。図5
では、1回転分を図示したが、出力信号は、複数回転
分、例えば2回転分を取り出すようにしてもよいから、
図の出力信号のパターンが繰り返された信号が出力信号
となる。また、出力信号を取り出す起点を特定しない場
合には、出力信号の最初の位置は、図と相違する位置か
ら出力信号のパターンが開始される。この出力信号のパ
ターンを、あらかじめ登録しておいた500円硬貨の標
準パターンと比較して、その合致により、500円硬貨
であると識別し、また、不正な硬貨を500円硬貨でな
いと識別する。実際に流通されている500円硬貨のパ
ターンは、磨滅等によって出力信号のパターンに影響が
あるが、上述した正規化を行なうことや、標準パターン
との合致の判断に適度の許容度をもたせるのがよい。
【0029】パターンの合致を見るには、図5に示した
出力信号を硬貨1aの中心角度でみれば所定角度ごと、
すなわち、出力信号の時間経過でみれば所定時間(以
下、「単位時間」という。)ごとにデジタル化する。デ
ジタル化は、1回転の出力信号における最低レベルと最
高レベルとの間の信号電圧を、2ビットデータ、あるい
は、3ビットデータとするなど、少ないビット数とする
のがよい。
出力信号を硬貨1aの中心角度でみれば所定角度ごと、
すなわち、出力信号の時間経過でみれば所定時間(以
下、「単位時間」という。)ごとにデジタル化する。デ
ジタル化は、1回転の出力信号における最低レベルと最
高レベルとの間の信号電圧を、2ビットデータ、あるい
は、3ビットデータとするなど、少ないビット数とする
のがよい。
【0030】図5では、コイルセンサについて説明した
が、光反射センサにおいても、硬貨1aの回転に伴っ
て、出力信号が得られる。出力信号は、センサの違いに
より、コイルセンサとは異なるパターンの信号となる
が、光反射センサの出力信号も、コイルセンサからの出
力信号と同様に、A/D変換される。
が、光反射センサにおいても、硬貨1aの回転に伴っ
て、出力信号が得られる。出力信号は、センサの違いに
より、コイルセンサとは異なるパターンの信号となる
が、光反射センサの出力信号も、コイルセンサからの出
力信号と同様に、A/D変換される。
【0031】図6は、信号処理の一例の説明図であり、
CPUによって処理が行なわれる。図中、21はセンサ
部、22はA/D変換部、23はメモリ部、24はシフ
ト部、25は標準パターン格納部、26は比較部、27
は出力部である。
CPUによって処理が行なわれる。図中、21はセンサ
部、22はA/D変換部、23はメモリ部、24はシフ
ト部、25は標準パターン格納部、26は比較部、27
は出力部である。
【0032】上述した光反射センサまたはコイルセンサ
を有するセンサ部21の出力は、A/D変換部22でデ
ジタル信号に変換され、例えば2回転分における単位時
間ごとのデジタル信号がメモリ部23にメモリされる。
1回転分のデータを抽出して、これをコピーしたデータ
とを連結して2回転分のデータとしてもよい。次に、メ
モリ部23のデータを読み出して標準パターン格納部2
5から読み出したデータと比較する。メモリ部23にメ
モリされたデータの最初のアドレスに格納されたデータ
は、回転している硬貨1aの任意の角度位置からのデー
タであるから、硬貨1aが正規の硬貨であったとして
も、比較回路で比較された結果が合致するとは限らな
い。したがって、比較回路で合致する結果が得られない
場合は、シフト部24で、単位時間ごとのデータを順次
シフトさせながら、シフトさせた先頭のアドレスのデー
タから、それぞれの1回転分のデータを標準パターン格
納部25から読み出したデータと比較する。比較部26
において所定の条件、すなわち、あらかじめ定めた許容
度をもって合致したと判断された場合に、出力部27か
ら正規の500円硬貨であるとする出力、例えば、「1
11」なる信号が出力され、1回転分をシフトしても、
合致したと判断される結果が得られない場合は、不正な
硬貨であるとする出力、例えば、「000」なる信号が
出力部27から出力される。
を有するセンサ部21の出力は、A/D変換部22でデ
ジタル信号に変換され、例えば2回転分における単位時
間ごとのデジタル信号がメモリ部23にメモリされる。
1回転分のデータを抽出して、これをコピーしたデータ
とを連結して2回転分のデータとしてもよい。次に、メ
モリ部23のデータを読み出して標準パターン格納部2
5から読み出したデータと比較する。メモリ部23にメ
モリされたデータの最初のアドレスに格納されたデータ
は、回転している硬貨1aの任意の角度位置からのデー
タであるから、硬貨1aが正規の硬貨であったとして
も、比較回路で比較された結果が合致するとは限らな
い。したがって、比較回路で合致する結果が得られない
場合は、シフト部24で、単位時間ごとのデータを順次
シフトさせながら、シフトさせた先頭のアドレスのデー
タから、それぞれの1回転分のデータを標準パターン格
納部25から読み出したデータと比較する。比較部26
において所定の条件、すなわち、あらかじめ定めた許容
度をもって合致したと判断された場合に、出力部27か
ら正規の500円硬貨であるとする出力、例えば、「1
11」なる信号が出力され、1回転分をシフトしても、
合致したと判断される結果が得られない場合は、不正な
硬貨であるとする出力、例えば、「000」なる信号が
出力部27から出力される。
【0033】なお、メモリ23には、必ずしも2回転分
のデータをメモリさせる必要はなく、1回転分のデータ
の最後のデータの次に最初に戻って読み出すようにし
て、サイクリックにメモリ23を読み出すようにすれ
ば、1回転分のデータがメモリ23に格納されればよ
い。また、読み出しデータのシフトは、標準パターン格
納部25から読み出したデータにおいて行なうようにし
てもよい。
のデータをメモリさせる必要はなく、1回転分のデータ
の最後のデータの次に最初に戻って読み出すようにし
て、サイクリックにメモリ23を読み出すようにすれ
ば、1回転分のデータがメモリ23に格納されればよ
い。また、読み出しデータのシフトは、標準パターン格
納部25から読み出したデータにおいて行なうようにし
てもよい。
【0034】また、センサ部21で読み出した信号につ
いて、その信号パターンをみて、取り込むデータの基準
位置を決めるようにすれば、シフト部24を設けなくて
もよい。基準位置の決定は、例えば、図5でみれば、最
高レベルの信号が所定時間をおいて3つ連続したことを
検出し、そのうちの最初の最高レベルの信号の時点を基
準位置とするなど、硬貨1aの模様に伴う特有の位置を
基準位置とすればよいが、不正な硬貨では、上記特有の
位置が必ずしも存在せず、基準位置を決定できなくな
る。基準位置が決定できない硬貨は、そのことだけをも
って、不正な硬貨としてもよい。しかし、磨滅等によ
り、正規の硬貨であっても、必ずしも基準位置が明確に
判断できない場合が生じることがある。このような問題
に対処しては、基準位置の決定にも許容範囲を設定する
ようにすればよい。
いて、その信号パターンをみて、取り込むデータの基準
位置を決めるようにすれば、シフト部24を設けなくて
もよい。基準位置の決定は、例えば、図5でみれば、最
高レベルの信号が所定時間をおいて3つ連続したことを
検出し、そのうちの最初の最高レベルの信号の時点を基
準位置とするなど、硬貨1aの模様に伴う特有の位置を
基準位置とすればよいが、不正な硬貨では、上記特有の
位置が必ずしも存在せず、基準位置を決定できなくな
る。基準位置が決定できない硬貨は、そのことだけをも
って、不正な硬貨としてもよい。しかし、磨滅等によ
り、正規の硬貨であっても、必ずしも基準位置が明確に
判断できない場合が生じることがある。このような問題
に対処しては、基準位置の決定にも許容範囲を設定する
ようにすればよい。
【0035】上述した説明では、500円硬貨の表側か
らの信号出力の処理について説明したが、裏側からの信
号出力の処理についても同様である。
らの信号出力の処理について説明したが、裏側からの信
号出力の処理についても同様である。
【0036】しかし、図1において、投入された硬貨1
は、表側が必ずしも光反射センサ9およびコイルセンサ
11に向くように位置(以下、「正位置」という。)さ
れるものではなく、1/2の数学的確率をもって、裏側
が光反射センサ9およびコイルセンサ11に向くように
位置(以下、「逆位置」という。)される場合がある。
逆位置の場合には、光反射センサ9およびコイルセンサ
11に、裏側からの出力が得られ、しかも、信号の時系
列が、正位置の場合とは逆の時系列となる。
は、表側が必ずしも光反射センサ9およびコイルセンサ
11に向くように位置(以下、「正位置」という。)さ
れるものではなく、1/2の数学的確率をもって、裏側
が光反射センサ9およびコイルセンサ11に向くように
位置(以下、「逆位置」という。)される場合がある。
逆位置の場合には、光反射センサ9およびコイルセンサ
11に、裏側からの出力が得られ、しかも、信号の時系
列が、正位置の場合とは逆の時系列となる。
【0037】図7は、正位置と逆位置を考慮して図6で
説明した信号処理を行なう場合の一例を説明するための
フローチャートである。
説明した信号処理を行なう場合の一例を説明するための
フローチャートである。
【0038】硬貨1が投入された(S1)後、硬貨1a
が回転され、センサ部21により出力信号が得られる。
この出力信号は、A/D変換部22でデジタル信号に変
換され(S2)、メモリ部23にメモリされる(S
3)。メモリ部23から読み出されたデータは、まず、
標準パターン格納部25に格納されている表側の標準パ
ターンデータと比較される(S4)。時系列の両データ
が許容範囲内において合致すれば(S5)、正規の50
0円硬貨であるとする「111」が出力部27から出力
される(S6)。合致しない場合は、シフト部24で、
単位時間分のシフトが行なわれ(S8)、S4へ戻っ
て、表側の標準パターンデータとの比較とシフトが繰り
返される。1回転分に相当するシフトが行なわれると、
S7からS9へ移行して、センサ部21からの出力信号
が裏側のデータであるか否かの判断が行なわれる。S9
では、メモリ部23のデータの時系列が反転されたデー
タに置換される。データ自体を時系列が反転するよう
に、再度メモリをしてもよいが、メモリ部23の読み出
しの順序を反転させるようにしてもよい。いずれにして
も、メモリ部23から読み出されるデータは、時系列が
反転された時系列データとなる。このデータは、標準パ
ターン格納部25に格納されている裏側の標準パターン
データと比較される(S10)。時系列の両データが許
容範囲内において合致すれば(S11)、正規の500
円硬貨であるとする「111」が出力部27から出力さ
れる(S12)。合致しない場合は、シフト部24で、
単位時間分のシフトが行なわれ(S14)、S10へ戻
って、裏側の標準パターンデータとの比較とシフトが繰
り返される。1回転分シフトしても、合致しない場合
は、不正の硬貨であるとする「000」が出力部27か
ら出力される。
が回転され、センサ部21により出力信号が得られる。
この出力信号は、A/D変換部22でデジタル信号に変
換され(S2)、メモリ部23にメモリされる(S
3)。メモリ部23から読み出されたデータは、まず、
標準パターン格納部25に格納されている表側の標準パ
ターンデータと比較される(S4)。時系列の両データ
が許容範囲内において合致すれば(S5)、正規の50
0円硬貨であるとする「111」が出力部27から出力
される(S6)。合致しない場合は、シフト部24で、
単位時間分のシフトが行なわれ(S8)、S4へ戻っ
て、表側の標準パターンデータとの比較とシフトが繰り
返される。1回転分に相当するシフトが行なわれると、
S7からS9へ移行して、センサ部21からの出力信号
が裏側のデータであるか否かの判断が行なわれる。S9
では、メモリ部23のデータの時系列が反転されたデー
タに置換される。データ自体を時系列が反転するよう
に、再度メモリをしてもよいが、メモリ部23の読み出
しの順序を反転させるようにしてもよい。いずれにして
も、メモリ部23から読み出されるデータは、時系列が
反転された時系列データとなる。このデータは、標準パ
ターン格納部25に格納されている裏側の標準パターン
データと比較される(S10)。時系列の両データが許
容範囲内において合致すれば(S11)、正規の500
円硬貨であるとする「111」が出力部27から出力さ
れる(S12)。合致しない場合は、シフト部24で、
単位時間分のシフトが行なわれ(S14)、S10へ戻
って、裏側の標準パターンデータとの比較とシフトが繰
り返される。1回転分シフトしても、合致しない場合
は、不正の硬貨であるとする「000」が出力部27か
ら出力される。
【0039】図7で説明したような信号処理は、光反射
センサ9,10およびコイルセンサ11,12において
同様に行なわれる。それぞれの処理に基づく出力の結果
を判断して、例えば、多数決にするなど、あるいは、1
つでも「000」があれば、不正であるとするなど、の
出力結果の総合判断によって、硬貨の識別が行なわれ
る。
センサ9,10およびコイルセンサ11,12において
同様に行なわれる。それぞれの処理に基づく出力の結果
を判断して、例えば、多数決にするなど、あるいは、1
つでも「000」があれば、不正であるとするなど、の
出力結果の総合判断によって、硬貨の識別が行なわれ
る。
【0040】図8は、硬貨を回転させる機構の他の実施
例を説明するための概略構成図である。図中、図1と同
様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。6aは
支持アーム、8aはスプリング、17aはウオーム歯
車、17bは平歯車、18はストッパー、19は付勢ば
ねである。
例を説明するための概略構成図である。図中、図1と同
様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。6aは
支持アーム、8aはスプリング、17aはウオーム歯
車、17bは平歯車、18はストッパー、19は付勢ば
ねである。
【0041】この実施例では、モータ4の出力軸にウオ
ーム歯車17aを取り付け、平歯車17bに伝達して駆
動軸5を回転させるようにした。また、アイドラー軸7
は回動可能に支持された支持アーム6aに取り付けた。
支持アーム6aは付勢ばね19により図の反時計方向に
付勢され、ストッパー18でアイドラー軸7を位置決め
している。識別作業が終わった硬貨1aは、プランジャ
ーを用いた退避機構8の作動によって、時計方向に回転
され、硬貨1aを下方に落とすことができる。この実施
例においても、硬貨1aは、傾斜した状態で回転され
る。
ーム歯車17aを取り付け、平歯車17bに伝達して駆
動軸5を回転させるようにした。また、アイドラー軸7
は回動可能に支持された支持アーム6aに取り付けた。
支持アーム6aは付勢ばね19により図の反時計方向に
付勢され、ストッパー18でアイドラー軸7を位置決め
している。識別作業が終わった硬貨1aは、プランジャ
ーを用いた退避機構8の作動によって、時計方向に回転
され、硬貨1aを下方に落とすことができる。この実施
例においても、硬貨1aは、傾斜した状態で回転され
る。
【0042】図9は、硬貨を回転させる際の支持機構の
一実施例を説明するためのもので、図9(A)は斜視
図、図9(B)はB−B線断面図、図9(C)はC−C
線断面図である。図中、6は駆動軸、7はアイドラー
軸、31は載置板、32は凸条、33はセンサ取付孔で
ある。
一実施例を説明するためのもので、図9(A)は斜視
図、図9(B)はB−B線断面図、図9(C)はC−C
線断面図である。図中、6は駆動軸、7はアイドラー
軸、31は載置板、32は凸条、33はセンサ取付孔で
ある。
【0043】載置板31は一部を図示した。図示しない
投入孔から投入された硬貨は、載置板31上に導かれ、
載置板31が傾斜されていることによって、その面上を
滑りながら、駆動軸6とアイドラー軸7との間に載置さ
れる。載置板31と間隔を開けて覆い板を設け、硬貨が
載置板31上に密着した状態で滑り落ちるようにするの
がよい。また、載置板31の表面は、摩擦係数が小さい
材料、例えば、テフロン(商品名)等の低摩擦材料の被
膜を設けるのがよい。もちろん、載置板31自体を低摩
擦材料で形成してもよい。図示を省略したが、硬貨を駆
動軸6とアイドラー軸7との間に導くように、ガイド壁
などを設けて、硬貨が通る経路を制限して、確実に駆動
軸6とアイドラー軸7との間に導くようにするのがよ
い。載置板31における硬貨の載置面、すなわち、硬貨
を回転させた場合に、載置面との接触面積を減らすため
に、凸条32を形成した。凸条32の頂部は平坦面とす
るのがよく、したがって、凸条32の断面形状は、台形
や長方形とするのがよい。また、凸条のパターンは、曲
線状とするのが摩擦を低減する上で有利である。載置板
31の適当な場所にセンサ取付孔33を設けておく。硬
貨の両面側にセンサを配置する場合は、硬貨の載置板3
1側に配置するセンサは、センサ取付孔33にセンサの
一部が入り込むようにすることができ、センサを硬貨に
接近させることができる。覆い板を設けた場合は、覆い
板にもセンサ取付孔を設けるようにしてもよい。
投入孔から投入された硬貨は、載置板31上に導かれ、
載置板31が傾斜されていることによって、その面上を
滑りながら、駆動軸6とアイドラー軸7との間に載置さ
れる。載置板31と間隔を開けて覆い板を設け、硬貨が
載置板31上に密着した状態で滑り落ちるようにするの
がよい。また、載置板31の表面は、摩擦係数が小さい
材料、例えば、テフロン(商品名)等の低摩擦材料の被
膜を設けるのがよい。もちろん、載置板31自体を低摩
擦材料で形成してもよい。図示を省略したが、硬貨を駆
動軸6とアイドラー軸7との間に導くように、ガイド壁
などを設けて、硬貨が通る経路を制限して、確実に駆動
軸6とアイドラー軸7との間に導くようにするのがよ
い。載置板31における硬貨の載置面、すなわち、硬貨
を回転させた場合に、載置面との接触面積を減らすため
に、凸条32を形成した。凸条32の頂部は平坦面とす
るのがよく、したがって、凸条32の断面形状は、台形
や長方形とするのがよい。また、凸条のパターンは、曲
線状とするのが摩擦を低減する上で有利である。載置板
31の適当な場所にセンサ取付孔33を設けておく。硬
貨の両面側にセンサを配置する場合は、硬貨の載置板3
1側に配置するセンサは、センサ取付孔33にセンサの
一部が入り込むようにすることができ、センサを硬貨に
接近させることができる。覆い板を設けた場合は、覆い
板にもセンサ取付孔を設けるようにしてもよい。
【0044】図10は、載置位置におかれた硬貨に対す
るセンサの配置の実施の形態の一例を示す説明図であ
る。図中、5は駆動軸、7はアイドラー軸、34aは5
00円硬貨、34bは100円硬貨、34cは50円硬
貨、34dは10円硬貨、35a,35b,35c,3
5dは透過型光センサ、36は光反射センサ、37はコ
イルセンサである。
るセンサの配置の実施の形態の一例を示す説明図であ
る。図中、5は駆動軸、7はアイドラー軸、34aは5
00円硬貨、34bは100円硬貨、34cは50円硬
貨、34dは10円硬貨、35a,35b,35c,3
5dは透過型光センサ、36は光反射センサ、37はコ
イルセンサである。
【0045】この実施の形態では、500円硬貨、10
0円硬貨、50円硬貨、10円硬貨の4種類を識別でき
るとともに、それらに対する不正の硬貨の識別もできる
ものである。投光器と受光器よりなる透過型光センサ3
5a,35b,35c,35dは、500円硬貨、10
0円硬貨、50円硬貨、10円硬貨の4つの種別のそれ
ぞれに対応して、硬貨が駆動軸6とアイドラー軸7との
間に載置された状態、すなわち、載置位置におかれた状
態において、その外周位置に対応した位置にそれぞれ設
置され、受光器の出力によって、硬貨の大きさの判別が
できるものである。一例としては、硬貨がない場合の出
力の大きさを100とした場合、検出すべき硬貨が載置
されたときの出力が50となるように、投光器と受光器
が設置される。したがって、透過型光センサ35a,3
5b,35c,35dにより、投入された硬貨の大きさ
による一応の種別が判定できる。同時に、硬貨を回転さ
せた場合の透過型光センサ35a,35b,35c,3
5dの出力の変動により、真円であるか否かの判定がで
き、所定の許容範囲を超えて真円から外れた硬貨は、た
だちに不正の硬貨として判別し、例えば「000」の信
号を出力する。
0円硬貨、50円硬貨、10円硬貨の4種類を識別でき
るとともに、それらに対する不正の硬貨の識別もできる
ものである。投光器と受光器よりなる透過型光センサ3
5a,35b,35c,35dは、500円硬貨、10
0円硬貨、50円硬貨、10円硬貨の4つの種別のそれ
ぞれに対応して、硬貨が駆動軸6とアイドラー軸7との
間に載置された状態、すなわち、載置位置におかれた状
態において、その外周位置に対応した位置にそれぞれ設
置され、受光器の出力によって、硬貨の大きさの判別が
できるものである。一例としては、硬貨がない場合の出
力の大きさを100とした場合、検出すべき硬貨が載置
されたときの出力が50となるように、投光器と受光器
が設置される。したがって、透過型光センサ35a,3
5b,35c,35dにより、投入された硬貨の大きさ
による一応の種別が判定できる。同時に、硬貨を回転さ
せた場合の透過型光センサ35a,35b,35c,3
5dの出力の変動により、真円であるか否かの判定がで
き、所定の許容範囲を超えて真円から外れた硬貨は、た
だちに不正の硬貨として判別し、例えば「000」の信
号を出力する。
【0046】透過型光センサ35a,35b,35c,
35dの判別結果に基づいて、光反射センサ36および
コイルセンサ37により得られた信号パターンにより、
硬貨の識別と、不正の硬貨に対する識別ができる。信号
パターンによる識別については、すでに説明したとおり
であり、500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、1
0円硬貨のそれぞれの表裏の標準パターンのデータが図
6で説明したように標準パターン格納部に用意されてお
り、光反射センサおよびコイルセンサで得られた信号が
識別されることは上述したとおりである。
35dの判別結果に基づいて、光反射センサ36および
コイルセンサ37により得られた信号パターンにより、
硬貨の識別と、不正の硬貨に対する識別ができる。信号
パターンによる識別については、すでに説明したとおり
であり、500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、1
0円硬貨のそれぞれの表裏の標準パターンのデータが図
6で説明したように標準パターン格納部に用意されてお
り、光反射センサおよびコイルセンサで得られた信号が
識別されることは上述したとおりである。
【0047】識別した結果に基づいて、正規の500円
硬貨である場合には「111」、正規の100円硬貨で
ある場合には「110」、正規の50円硬貨である場合
には「101」、正規の10円硬貨である場合には「1
00」などというように、識別結果をデジタル信号で出
力し、分別装置を作動させるとともに、投入された硬貨
の合計金額を演算するようにできる。
硬貨である場合には「111」、正規の100円硬貨で
ある場合には「110」、正規の50円硬貨である場合
には「101」、正規の10円硬貨である場合には「1
00」などというように、識別結果をデジタル信号で出
力し、分別装置を作動させるとともに、投入された硬貨
の合計金額を演算するようにできる。
【0048】なお、光反射センサおよびコイルセンサ
は、表裏に対応して設けられてもよく、表裏のうちの一
方の面のパターンを識別するものであってもよい。ま
た、一方の面に対する光反射センサおよびコイルセンサ
は1つであることに限られるものではなく、複数であっ
てもよい。
は、表裏に対応して設けられてもよく、表裏のうちの一
方の面のパターンを識別するものであってもよい。ま
た、一方の面に対する光反射センサおよびコイルセンサ
は1つであることに限られるものではなく、複数であっ
てもよい。
【0049】また、硬貨の大きさの識別は、1回転にお
けるパターン信号の長さによって行なうようにしてもよ
い。また、硬貨の識別は、上述した4種類に限られるも
のではなく、他の種別の硬貨や、記念硬貨なども識別で
きるようにすることができる。
けるパターン信号の長さによって行なうようにしてもよ
い。また、硬貨の識別は、上述した4種類に限られるも
のではなく、他の種別の硬貨や、記念硬貨なども識別で
きるようにすることができる。
【0050】これらを識別するための標準パターンは、
あらかじめ用意したデータをROM等に格納することに
限られるものではなく、登録モードを設けておいて、出
荷の前に、その識別装置で標準の各種別の硬貨を読み込
ませ、得られたパターンデータを標準パターンデータと
して不揮発性メモリに格納させるようにしてもよい。そ
のようにすることにより、光反射センサおよびコイルセ
ンサの設置位置の精密な調整を行なわなくても、各識別
装置の機差に応じて、その識別装置に合致した標準パタ
ーンデータを得ることができる利点がある。
あらかじめ用意したデータをROM等に格納することに
限られるものではなく、登録モードを設けておいて、出
荷の前に、その識別装置で標準の各種別の硬貨を読み込
ませ、得られたパターンデータを標準パターンデータと
して不揮発性メモリに格納させるようにしてもよい。そ
のようにすることにより、光反射センサおよびコイルセ
ンサの設置位置の精密な調整を行なわなくても、各識別
装置の機差に応じて、その識別装置に合致した標準パタ
ーンデータを得ることができる利点がある。
【0051】上述した硬貨の識別のための構成は、自動
販売機等の硬貨を扱う機器に設けることによって、不正
の使用を防止できる。
販売機等の硬貨を扱う機器に設けることによって、不正
の使用を防止できる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、硬貨を回転させてパターンデータを得ること
によって、硬貨のパターンを識別要素とすることができ
るばかりでなく、検出特性のことなる光反射センサおよ
びコイルセンサを用いることによって、確実な硬貨の識
別が可能となったという効果がある。
によれば、硬貨を回転させてパターンデータを得ること
によって、硬貨のパターンを識別要素とすることができ
るばかりでなく、検出特性のことなる光反射センサおよ
びコイルセンサを用いることによって、確実な硬貨の識
別が可能となったという効果がある。
【図1】本発明の硬貨識別装置の実施の形態の一例を説
明するための概略構成図である。
明するための概略構成図である。
【図2】光反射センサの一例の説明図である。
【図3】コイルセンサの一例の説明図である。
【図4】500円硬貨の表側の説明図である。
【図5】コイルセンサの出力信号を模式的に示したパタ
ーン図である。
ーン図である。
【図6】信号処理の一例の説明図である。
【図7】正位置と逆位置を考慮して図6で説明した信号
処理を行なう場合の一例を説明するためのフローチャー
トである。
処理を行なう場合の一例を説明するためのフローチャー
トである。
【図8】硬貨を回転させる機構の他の実施例を説明する
ための概略構成図である。
ための概略構成図である。
【図9】硬貨を回転させる際の支持機構の一実施例を説
明するためのもので、図9(A)は斜視図、図9(B)
はB−B線断面図、図9(C)はC−C線断面図であ
る。
明するためのもので、図9(A)は斜視図、図9(B)
はB−B線断面図、図9(C)はC−C線断面図であ
る。
【図10】載置位置におかれた硬貨に対するセンサの配
置の実施の形態の一例を示す説明図である。
置の実施の形態の一例を示す説明図である。
【図11】従来の硬貨識別装置の一例の概略構成図であ
る。
る。
【図12】図11の硬貨識別装置の出力を模式的に示す
説明図である。
説明図である。
1,1a…硬貨、2…発光器、3…受光器、4…モー
タ、5…駆動軸、6…支持軸、6a…支持アーム、7…
アイドラー軸、8…退避機構、8a…スプリング、9,
10…光反射センサ、11,12…コイルセンサ、13
…投光部、14…受光部、15…コア、16…コイル、
17a…ウオーム歯車、17b…平歯車、18…ストッ
パー、19…付勢ばね、21…センサ部、22…A/D
変換部、23…メモリ部、24…シフト部、25…標準
パターン格納部、26…比較部、27…出力部、31…
載置板、32…凸条、33…センサ取付孔、34a…5
00円硬貨、34b…100円硬貨、34c…50円硬
貨、34d…10円硬貨、35a,35b,35c,3
5d…透過型光センサ、36…光反射センサ、37…コ
イルセンサ。
タ、5…駆動軸、6…支持軸、6a…支持アーム、7…
アイドラー軸、8…退避機構、8a…スプリング、9,
10…光反射センサ、11,12…コイルセンサ、13
…投光部、14…受光部、15…コア、16…コイル、
17a…ウオーム歯車、17b…平歯車、18…ストッ
パー、19…付勢ばね、21…センサ部、22…A/D
変換部、23…メモリ部、24…シフト部、25…標準
パターン格納部、26…比較部、27…出力部、31…
載置板、32…凸条、33…センサ取付孔、34a…5
00円硬貨、34b…100円硬貨、34c…50円硬
貨、34d…10円硬貨、35a,35b,35c,3
5d…透過型光センサ、36…光反射センサ、37…コ
イルセンサ。
Claims (10)
- 【請求項1】 硬貨を識別する硬貨識別装置において、
回転力を受けて回転する駆動軸と、該駆動軸と間隔をお
いて設けられたアイドラー軸と、前記駆動軸と前記アイ
ドラー軸との間に載置された硬貨の少なくとも一方の面
に接近して配設された光反射センサおよびコイルセンサ
を有することを特徴とする硬貨識別装置。 - 【請求項2】 前記駆動軸と前記アイドラー軸との間に
載置された硬貨を傾斜させて支持する支持機構を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨識別装置。 - 【請求項3】 前記支持機構における硬貨の載置面に凸
条が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の硬貨
識別装置。 - 【請求項4】 前記支持機構における硬貨の載置面が低
摩擦材料であることを特徴とする請求項2または3に記
載の硬貨識別装置。 - 【請求項5】 前記駆動軸と前記アイドラー軸の少なく
とも一方を退避させる退避機構を設けたことを特徴とす
る請求項1ないし4のいずれか1項に記載の硬貨識別装
置。 - 【請求項6】 前記駆動軸と前記アイドラー軸との間に
載置された硬貨の外周に対応した位置に設けられ、前記
硬貨の大きさに依存する出力信号を得ることができる光
透過型センサを有することを特徴とする請求項1ないし
5のいずれか1項に記載の硬貨識別装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
の硬貨識別装置を備えたことを特徴とする自動販売機。 - 【請求項8】 硬貨を識別する硬貨識別方法において、
回転される硬貨に接近して設けられた光反射センサおよ
びコイルセンサの出力信号のパターンデータをあらかじ
め登録されたパターンデータと比較することを特徴とす
る硬貨識別方法。 - 【請求項9】 前記出力信号を正規化させて比較するこ
とを特徴とする請求項8に記載の硬貨識別方法。 - 【請求項10】 前記あらかじめ登録されたパターンデ
ータは、所定の硬貨を読み込んで登録することを特徴と
する請求項8または9に記載の硬貨識別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28967799A JP2001109925A (ja) | 1999-10-12 | 1999-10-12 | 硬貨識別装置、硬貨識別方法、および、自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28967799A JP2001109925A (ja) | 1999-10-12 | 1999-10-12 | 硬貨識別装置、硬貨識別方法、および、自動販売機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001109925A true JP2001109925A (ja) | 2001-04-20 |
Family
ID=17746324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28967799A Pending JP2001109925A (ja) | 1999-10-12 | 1999-10-12 | 硬貨識別装置、硬貨識別方法、および、自動販売機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001109925A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006000520A (ja) * | 2004-06-21 | 2006-01-05 | Sekiyu Ri | 投入遊技媒体検知装置 |
CN105160754A (zh) * | 2015-06-25 | 2015-12-16 | 中钞长城金融设备控股有限公司 | 基于高度测量的硬币表面质量检测装置及其检测方法 |
US10520744B2 (en) | 2006-09-29 | 2019-12-31 | 3M Innovative Properties Company | Adhesives inhibiting formation of artifacts in polymer based optical elements |
-
1999
- 1999-10-12 JP JP28967799A patent/JP2001109925A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006000520A (ja) * | 2004-06-21 | 2006-01-05 | Sekiyu Ri | 投入遊技媒体検知装置 |
US10520744B2 (en) | 2006-09-29 | 2019-12-31 | 3M Innovative Properties Company | Adhesives inhibiting formation of artifacts in polymer based optical elements |
CN105160754A (zh) * | 2015-06-25 | 2015-12-16 | 中钞长城金融设备控股有限公司 | 基于高度测量的硬币表面质量检测装置及其检测方法 |
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