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JP2001106347A - シート体搬送装置 - Google Patents

シート体搬送装置

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Publication number
JP2001106347A
JP2001106347A JP28597499A JP28597499A JP2001106347A JP 2001106347 A JP2001106347 A JP 2001106347A JP 28597499 A JP28597499 A JP 28597499A JP 28597499 A JP28597499 A JP 28597499A JP 2001106347 A JP2001106347 A JP 2001106347A
Authority
JP
Japan
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tray
sheet
conveying
roller
Prior art date
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Application number
JP28597499A
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Inventor
Takashi Kubo
隆 久保
Mitsuru Ogura
充 小倉
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP28597499A priority Critical patent/JP3642468B2/ja
Publication of JP2001106347A publication Critical patent/JP2001106347A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3642468B2 publication Critical patent/JP3642468B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿を原稿トレイ上に載置する際に、原稿ト
レイと原稿ピックアップローラとの間の空間の高さ寸法
を大きく確保できるようにし、これによって原稿トレイ
に載置可能な原稿の枚数の増大を図ることができるシー
ト体搬送装置を提供する。 【解決手段】 原稿トレイ43の原稿排出側端部を水平
軸回りに回動自在に支持する。原稿トレイ43に対して
上方への付勢力を与えると共に、搬送系ケーシング4A
に原稿トレイ43の上昇位置を規制するリブ4Bを設け
る。原稿6,6,…を載置する際には、原稿トレイ43
を下側へ押し下げ、原稿トレイ43の上面とピックアッ
プローラ47aとの間の空間Bの高さ寸法を拡大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やファクシ
ミリ装置またはこれらの複合機に備えられる原稿自動給
紙装置などとして適用されるシート体搬送装置に係る。
特に、シート体をトレイにセット(載置)する際の作業
性を良好に確保するための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やファクシミリ装置等
に備えられた原稿自動給紙装置は、原稿トレイ上に載置
された複数枚の原稿を1枚ずつ取り出して原稿読み取り
部に搬送している。
【0003】一般的な原稿トレイは固定式である。この
ため、原稿トレイ上に載置可能な原稿枚数は、原稿トレ
イの上面と原稿取り出し側に配設された取り出しローラ
(一般にピックアップローラと呼ばれている)との間の
空間の寸法によって決定される。
【0004】図16は、一般的な原稿自動給紙装置の内
部構成を示している。この図に示すように、原稿トレイ
aの排出側(図中右側)には、この原稿トレイaの上面
との間に所定間隔を存した上方にピックアップローラb
が配設されている。このため、この種の原稿自動給紙装
置では、この原稿トレイaの上面とピックアップローラ
bとの間に形成された空間cに原稿を差し入れることに
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の原
稿自動給紙装置では、原稿トレイaとピックアップロー
ラbとの間の空間cの高さ寸法よりも大きな寸法をもっ
て積層された原稿を原稿トレイa上に載置することはで
きなかった。
【0006】このため、原稿1枚あたりの厚さ寸法によ
って載置可能な原稿枚数が変動することになる。また、
この原稿トレイaとピックアップローラbとの間の空間
cの高さ寸法は比較的小さいため、図17に示すよう
に、先端部が巻き上がっている(カールしている)原稿
dを適切に載置することが困難であった。また、このカ
ールした原稿dは先端が変形しているため、適切な位置
に載置されていない場合には、原稿dを1枚ずつ給紙す
る際の給紙タイミングにずれが生じ、これが用紙ジャム
の原因となってしまう可能性があった。
【0007】また、カールしている原稿の載置を容易に
するものとして、特開平10−194502号公報に開
示されている画像形成装置がある。この画像形成装置
は、上下に変位可能なガイド板を原稿から離れた位置に
配置させ、原稿の先端部に押圧力が集中して原稿に斜行
が発生してしまうといった状況を回避できるようにして
いる。
【0008】しかし、この公報に開示されているもので
も、先端部がカールしている原稿を原稿トレイ上に載置
しようとした場合には、このカールが原因で載置枚数を
十分に得ることはできず、ユーザが希望する枚数分だけ
の原稿を原稿トレイ上に載置することはできなかった。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、シート体(原稿)を
トレイ上に載置する際に、トレイとピックアップローラ
との間の空間の高さ寸法を大きく確保できるようにし、
これによってトレイに載置可能なシート体の枚数の増大
を図ることができるシート体搬送装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記目的を達成するために、本発明は、シート体を載置
トレイに載置する際には、この載置トレイを下側に移動
させ、これによって載置トレイとピックアップローラと
の間の空間を拡大させることができるようにしている。
【0011】−解決手段− 具体的に、本発明が講じた手段は、複数枚のシート体が
載置される載置トレイと、この載置トレイのシート体排
出側の上方に配設されて載置トレイからシート体を順に
取り出すピックアップローラとを備えたシート体搬送装
置を前提としている。このシート体搬送装置に対し、載
置トレイを上下方向に移動自在とし、載置トレイ上面と
ピックアップローラとの間隔寸法を可変にする。また、
載置トレイを上側へ付勢する付勢手段を設けている。
【0012】この特定事項により、載置トレイに比較的
多数のシート体を載置する場合には、付勢手段の付勢力
に抗して載置トレイを下方に移動させる。この移動は、
例えばユーザが載置トレイを下方へ押し込むことにより
行われる。この載置トレイの移動により、載置トレイ上
面とピックアップローラとの間隔寸法が拡大し、載置ト
レイとピックアップローラとの間の空間へのシート体の
差し入れ作業が比較的容易に行える。載置トレイの押し
込みを解除すると、付勢手段の付勢力によって載置トレ
イは上方へ移動(復帰)し、これによって載置トレイと
ピックアップローラとの間にシート体が挟み込まれる。
この状態でピックアップローラを回転駆動させることに
より、シート体が順に取り出されることになる。このよ
うに、載置トレイとピックアップローラとの間隔寸法が
可変であるため、多数のシート体を載置することが可能
である。また、先端部がカールしているシート体であっ
ても載置トレイへの載置動作が比較的容易に行える。
【0013】載置トレイを上下方向に移動自在とする構
成の一例として、載置トレイにおけるシート体排出側の
端部を水平軸回りに回動自在に支持し、この回動に伴っ
て載置トレイとピックアップローラとの間隔寸法を可変
にする。このため、載置トレイの移動を円滑に行うこと
ができ、特に、ユーザの押し込み操作によって載置トレ
イを移動させる場合にあっては、載置トレイの回動中心
から離れた位置を押し込むことにより比較的小さな押し
込み力であっても載置トレイとピックアップローラとの
間隔寸法を大きく確保することが可能になる。
【0014】載置トレイに付勢手段の付勢力を作用させ
る構成の具体例としては以下のものが掲げられる。つま
り、載置トレイの下面に、シート体を搬送するための第
1搬送ローラを配設する。この第1搬送ローラの下側
に、水平軸回りに回動自在なレバーを配設し、このレバ
ーに、上記第1搬送ローラとの間でシート体を挟持搬送
する第2搬送ローラを回転自在に支持させる。そして、
付勢手段が、上記レバーに対して上方へ付勢する付勢力
を与えて第2搬送ローラ及び第1搬送ローラを介して載
置トレイに付勢力を与えるようにしている。このため、
既存の部材である各搬送ローラを有効利用して付勢手段
の付勢力を載置トレイに与えることが可能になる。ま
た、載置トレイが如何なる回動位置にあっても各搬送ロ
ーラによるシート体の挟持力を安定して得ることができ
るため、シート体の搬送動作も安定して行うことができ
る。
【0015】また、載置トレイの上面に当接して、この
載置トレイの上昇位置を規制する規制部材を設けた場合
には、付勢手段の付勢力によって載置トレイが必要以上
に上方へ移動してしまうといった状況を回避することが
できる。
【0016】載置トレイ及びその周辺部分の具体構成と
して、載置トレイから取り出されてシート体を搬送する
搬送路、この搬送路を搬送されるシート体の画像を読み
取る画像読取手段を備えさせる。また、上記搬送路に、
載置トレイから取り出されたシート体を画像読取手段に
搬送する主搬送路と、画像読取手段によって画像が読み
取られたシート体を表裏反転させて画像読取手段に向か
って再搬送する副搬送路とを備えさせる。そして、これ
ら搬送路と載置トレイとをユニット化させている。
【0017】このユニット化により、載置トレイ及びそ
の周辺部分の部品点数が削減でき、且つ装置の組立作業
性も容易になる。また、シート体の搬送中にシート詰ま
りが発生した場合にシート体を除去するための作業も容
易になる。
【0018】シート体の載置量を検出可能とする構成と
して、載置トレイに載置されたシート体の載置量を検出
する検出手段を設ける。また、この検出手段を、最大サ
イズのシート体が載置トレイに載置された状態において
このシート体の側方に位置させている。
【0019】また、検出されたシート体の載置量に応じ
た制御を行うための構成として、検出手段により検出さ
れたシート体の載置量が所定量を越えているとき、警告
を発すると共にシート体の取り出し動作を禁止する一
方、シート体の載置量が所定量以下であるとき、シート
体の取り出し動作を許容する警告手段を備えさせてい
る。
【0020】このため、シート体の載置量が所定量を越
えていることを検出手段が検出すると、警告手段が警告
を発してユーザにシート体の載置枚数を削減するように
支持する。また、この状態ではピックアップローラの駆
動を禁止する等してシート体の取り出し動作は行われな
い。一方、シート体の載置量が所定量以下であることを
検出手段が検出するとピックアップローラの駆動を許容
してシート体の取り出し動作が可能になる。このよう
に、ピックアップローラによるシート体の取り出し動作
が良好に行えない可能性がある場合におけるシート体の
取り出しを禁止することで、装置の信頼性を確保してい
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係るシ
ート体搬送装置を複写機の原稿自動給紙部に適用した場
合について説明する。
【0022】−複写機の全体構成の説明− 図1は本形態に係る複写機1の内部構成の概略を示して
いる。この図1のように、本複写機1は、画像読取手段
としてのスキャナ部2、プリント部3及び本形態の特徴
部分である上記原稿自動給紙部4を備えている。以下、
各部について説明する。
【0023】<スキャナ部2の説明>スキャナ部2は、
透明なガラス等で成る原稿台41上に載置されたシート
体としての原稿の画像や原稿自動給紙部4により1枚ず
つ給紙される原稿の画像を読み取って画像データを作成
する部分である。このスキャナ部2は、露光光源21、
複数の反射鏡22,23,24、結像レンズ25、光電
変換素子(CCD)26を備えている。
【0024】上記露光光源21は、原稿自動給紙部4の
原稿台41上に載置された原稿や原稿自動給紙部4を搬
送される原稿に対して光を照射するものである。各反射
鏡22,23,24は、図1に破線で光路を示すよう
に、原稿からの反射光を一旦図中左方向に反射させた
後、下方に反射させ、その後、結像レンズ25に向かう
ように図中右方向に反射させるようになっている。
【0025】原稿の画像読み取り動作として、上記原稿
台41上に原稿が載置された場合には、露光光源21及
び反射鏡22が図1に実線で示す位置と仮想線で示す位
置との間を原稿台41に沿って水平方向に走査して、原
稿の画像を読み取ることになる。一方、原稿自動給紙部
4を搬送される原稿を読み取る場合には、露光光源21
及び反射鏡22が図1に実線で示す位置に固定され、後
述する原稿自動給紙部4の原稿読取部42を原稿が通過
する際にその画像を読み取ることになる。
【0026】上記各反射鏡22,23,24で反射され
て結像レンズ25を通過した光は光電変換素子26に導
かれ、この光電変換素子26において反射光が電気信号
(原稿画像データ)に変換されるようになっている。
【0027】<プリント部3の説明>プリント部3は、
画像形成系31と転写紙搬送系32とを備えている。
【0028】画像形成系31は、レーザスキャニングユ
ニット31a及びドラム型の感光体31bを備えてい
る。レーザスキャニングユニット31aは、上記光電変
換素子26において変換された原稿画像データに基づい
たレーザ光を感光体31bの表面に照射するものであ
る。感光体31bは、図1中に矢印で示す方向に回転
し、レーザスキャニングユニット31aからのレーザ光
が照射されることによってその表面に静電潜像が形成さ
れるようになっている。
【0029】また、感光体31bの外周囲には、上記レ
ーザスキャニングユニット31aの他に、現像装置31
c、転写チャージャ31d、図示しないクリーニング装
置、除電器31e、主帯電器31fが周方向に亘って順
に配設されている。現像装置31cは、感光体31bの
表面に形成された静電潜像をトナーにより可視像に現像
するものである。転写チャージャ31dは、感光体31
bの表面に形成されたトナー像を転写紙5に転写するも
のである。クリーニング装置は、トナー転写後において
感光体31bの表面に残留したトナーを除去するように
なっている。除電器31eは、感光体31bの表面の残
留電荷を除去するものである。主帯電器31fは、静電
潜像が形成される前の感光体31bの表面を所定の電位
に帯電させるようになっている。
【0030】このため、転写紙5に画像を形成する際に
は、主帯電器31fによって感光体31bの表面が所定
の電位に帯電され、レーザスキャニングユニット31a
が原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体31bの
表面に照射する。その後、現像装置31cが感光体31
bの表面にトナーによる可視像に現像し、転写チャージ
ャ31dによって、トナー像が転写紙5に転写される。
更に、その後、感光体31bの表面に残留したトナーは
クリーニング装置によって除去されると共に、感光体3
1bの表面の残留電荷が除電器31eによって除去され
る。これにより、転写紙5への画像形成動作(印字動
作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返さ
れることにより、複数枚の転写紙5,5,…に対して連
続的に画像形成を行うことができるようになっている。
【0031】一方、転写紙搬送系32は、用紙カセット
33や用紙トレイ34に収容された転写紙5,5,…を
1枚ずつ搬送して上記画像形成系31による画像形成を
行わせると共に、画像形成された転写紙5を排紙トレイ
35へ排出するものである。
【0032】この転写紙搬送系32は、主搬送路36と
反転搬送路37とを備えている。主搬送路36は、一端
が分岐されて用紙カセット33及び用紙トレイ34の排
出側にそれぞれ対向していると共に他端が排紙トレイ3
5に対向している。反転搬送路37は、一端が転写チャ
ージャ31dの配設位置よりも上流側(図中下側)で主
搬送路36に繋がっていると共に、他端が転写チャージ
ャ31dの配設位置よりも下流側(図中上側)で主搬送
路36に繋がっている。
【0033】主搬送路36の上流端(用紙カセット33
や用紙トレイ34の排出側に対向する部分)には断面が
半円状のピックアップローラ36a,36aが配設され
ている。このピックアップローラ36a,36aの直下
流側には給紙ローラ36b,36bが配設されている。
このピックアップローラ36a及び給紙ローラ36bの
回転により、用紙カセット33または用紙トレイ34に
収容されている転写紙5,5,…を1枚ずつ間欠的に主
搬送路36に給紙できるようになっている。
【0034】この主搬送路36における転写チャージャ
31dの配設位置よりも上流側には、転写紙5の通過を
検知するためのレジスト検知スイッチ36c及びレジス
トローラ36d,36dがそれぞれ配設されている。こ
のレジストローラ36d,36dは、感光体31b表面
のトナー像と転写紙5との位置合わせを行いながら転写
紙5を搬送するものである。主搬送路36における転写
チャージャ31dの配設位置よりも下流側には、転写紙
5に転写されたトナー像を加熱により定着させるための
一対の定着ローラ36e,36e及び転写紙5が定着ロ
ーラ36e,36eを通過したことを検知するための定
着検知スイッチ36fがそれぞれ配設されている。主搬
送路36の下流端には、転写紙5を排紙トレイ35に排
紙するための一対の排紙ローラ36g,36g及び転写
紙5の排紙を検知するための排紙検知スイッチ36hが
それぞれ配設されている。
【0035】主搬送路36に対する反転搬送路37の上
流端の接続位置には分岐爪38が配設されている。この
分岐爪38は、図1に実線で示す第1位置と仮想線で示
す第2位置との間で水平軸回りに回動自在となってい
る。この分岐爪38が第1位置にあるときには転写紙5
が排紙トレイ35へ排紙され、第2位置にあるときには
転写紙5が反転搬送路37へ供給されるようになってい
る。反転搬送路37の複数箇所には搬送ローラ37a,
37a,…が配設されており、転写紙5が反転搬送路3
7に供給された場合には、これら搬送ローラ37a,3
7a,…によって転写紙5が搬送され、レジストローラ
36dの上流側で転写紙5が反転されて再び転写チャー
ジャ31dに向かって主搬送路36を搬送されるように
なっている。つまり、転写紙5の裏面に対して画像形成
が行えるようになっている。
【0036】<原稿自動給紙部4の説明>次に、本形態
の特徴とする原稿自動給紙部4について説明する。
【0037】この原稿自動給紙部4は、所謂自動両面原
稿搬送装置として構成されている。図2は、本原稿自動
給紙部4及びその周辺部分を示す概略図である。また、
図3は、原稿自動給紙部4の斜視図である。この原稿自
動給紙部4は、載置トレイとしての原稿トレイ43、中
間トレイ44、原稿排紙トレイ45及び各トレイ43,
44,45間で原稿6,6,…を搬送する原稿搬送系4
6を備えており、これら各トレイ43,44,45及び
原稿搬送系46がユニット化されている。
【0038】上記原稿搬送系46は、搬送系ケーシング
4A内に収容されており、原稿トレイ43に載置された
原稿6,6,…を、原稿読取部42を経て中間トレイ4
4または原稿排紙トレイ45へ搬送するための主搬送路
47と、中間トレイ44上の原稿6を主搬送路47に供
給するための副搬送路48とを備えている。
【0039】主搬送路47の上流端(原稿トレイ43の
排出側に対向する部分)には一対の原稿ピックアップロ
ーラ47a,47bが配設されている。一方(図中右
側)の原稿ピックアップローラ47bの下側にはさばき
板47cが配設されており、各原稿ピックアップローラ
47a,47bの回転に伴って原稿トレイ43上の原稿
6,6,…のうちの1枚がこの原稿ピックアップローラ
47bとさばき板47cとの間を通過して主搬送路47
に給紙されるようになっている。
【0040】本形態の特徴の一つは、上記原稿トレイ4
3が水平軸回りに回動自在に支持されていることにあ
る。詳しくは、原稿トレイ43における原稿搬送系46
側の端部(図2の右側端部)が水平軸43aによって搬
送系ケーシング4Aに対して回動自在(図3の矢印参
照)に支持されている。この水平軸43aの配設位置は
上記原稿ピックアップローラ47aよりも原稿排出側
(図2中の右側)に設定されている。この原稿トレイ4
3が上側に回動した状態では原稿トレイ43の上面と原
稿ピックアップローラ47aとの間の空間Bの高さ寸法
が比較的小さくなる一方、原稿トレイ43が下側に回動
した状態では原稿トレイ43の上面と原稿ピックアップ
ローラ47aとの間の空間Bの高さ寸法が比較的大きく
なる構成となっている。つまり、原稿トレイ43の回動
位置に応じて、原稿トレイ43の上面と原稿ピックアッ
プローラ43との間の空間Bの高さ寸法が可変となる構
成である。
【0041】主搬送路47と副搬送路48との合流部分
(図中A部分)には原稿6の通過を検知するための原稿
入紙センサ47dが配設されている。更に、この原稿入
紙センサ47dの配設位置よりも下流側にはPSローラ
47e,47eが配設されている。このPSローラ47
e,47eは、原稿6の先端とスキャナ部2の画像読み
取りタイミングとを調整して原稿6を原稿読取部42に
供給するものである。つまり、このPSローラ47e,
47eは原稿6が供給された状態でその原稿6の搬送を
一旦停止し、上記タイミングを調整して原稿読取部42
に供給するようになっている。
【0042】原稿読取部42は、プラテンガラス42a
と原稿押え板42bとを備え、PSローラ47e,47
eから供給された原稿6がプラテンガラス42aと原稿
押え板42bとの間を通過する際に、上記露光光源21
からの光がプラテンガラス42aを通過して原稿6に照
射されるようになっている。この際、上記スキャナ部2
による原稿画像データの取得が行われる。上記原稿押え
板42bの背面(上面)にはコイルスプリング42cに
よる付勢力が付与されている。これにより、原稿押え板
42bがプラテンガラス42aに対して所定の押圧力を
もって接触しており、原稿6が原稿読取部42を通過す
る際にプラテンガラス42aから浮き上がることを阻止
している。
【0043】原稿読取部42の下流側には、搬送ローラ
47f,47f及び原稿排紙ローラ47g,47hが備
えられている。原稿読取部42を通過した原稿6が搬送
ローラ47f,47f及び原稿排紙ローラ47g,47
hを経て中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ排
紙される構成となっている。尚、上記各ローラ47e,
47f,47g,47hのうち図2中で回転方向に矢印
を付したものが駆動ローラであって、それに接触するロ
ーラが従動ローラとなっている。
【0044】本形態の特徴の一つは上下一対の原稿排紙
ローラ47g,47hの配設状態にある。本発明でいう
第1搬送ローラとしての上側の原稿排紙ローラ47g
は、原稿トレイ43の下部に取り付けられ、水平軸回り
に回転可能となっている。また、この原稿排紙ローラ4
7gの外周面の一部は原稿トレイ43の下面から下側に
臨んでいる。
【0045】一方、本発明でいう第2搬送ローラとして
の下側の原稿排紙ローラ47hは、その長手方向の両端
部分が回動レバー49によって水平軸回りに回転自在に
支持されている。この原稿排紙ローラ47hは回動レバ
ー49における図2中左端に支持されている。また、こ
の回動レバー49は、図2中の右端が搬送系ケーシング
4Aによって水平軸49a回りに回動自在に支持されて
いる。このため、回動レバー49の回動に伴って下側の
原稿排紙ローラ47hが上下に移動する構成となってい
る(図2の矢印参照)。更に、回動レバー49には図2
中の時計回り方向に回動するような付勢力が与えられて
いる。この付勢力を与えるための本発明でいう付勢手段
としては、回動レバー49の下面を上方に付勢する図示
しないコイルスプリングや、回動レバー49の回動中心
である水平軸49aに装着された同じく図示しないスプ
リングが採用される。この付勢力により下側の原稿排紙
ローラ47hが上側の原稿排紙ローラ47gを上方に押
圧し、この押圧力により原稿トレイ43が上記水平軸4
3aを回動中心として上方へ撥ね上げられる構成となっ
ている。
【0046】尚、原稿トレイ43を上方へ撥ね上げるた
めの付勢力を、上記スプリングとは個別に設けられ原稿
トレイ43に対して直接的に付勢力を付与するスプリン
グにより得るようにしてもよい。つまり、このスプリン
グの付勢力が原稿トレイ43の下面を上方へ押圧するよ
うに構成するものである。この構成によれば、原稿トレ
イ43を上方に押圧する付勢力と、各原稿排紙ローラ4
7g,47h間での原稿6の挟持力を得るための付勢力
とを個別のスプリングによって得ることになる。
【0047】また、上記搬送系ケーシング4Aには、原
稿トレイ43の回動位置を規制するための規制部材とし
てのリブ4Bが設けられている。このリブ4Bは、搬送
系ケーシング4Aにおいて原稿トレイ43の上面に対向
する部分であって、原稿トレイ43に原稿6が載置され
た状態において原稿6に接触しない位置(図3における
上記空間Bの奥側端)に設けられている。つまり、この
リブ4Bに原稿トレイ43の上面が当接した位置で原稿
トレイ43の上方への回動位置が規制されるようになっ
ている。
【0048】これにより、図4に示すように原稿トレイ
43に外力が作用していない状態から、ユーザが原稿ト
レイ43を下側に押さえ込むと、図5に示すように、上
記スプリングの付勢力に抗して原稿トレイ43が下方へ
回動し(図5の矢印参照)、これによって原稿トレイ4
3の上面と原稿ピックアップローラ47aとの間の空間
Bの高さ寸法が、その押さえ込み量だけ拡大されるよう
になっている。この時、回動レバー49は図中反時計回
り方向に回動される。また、この押さえ込み力を解除す
れば、スプリングの付勢力によって回動レバー49が図
中時計回り方向に回動し、これに伴って原稿トレイ43
は元の位置(図4に示す位置)に戻り、その上面がリブ
4Bに当接して位置規制される構成となっている。従っ
て、原稿トレイ43に原稿6が載置されていない状態に
あっては、原稿トレイ43が必要以上に上方へ移動して
しまうことが回避され、複写機1のコンパクト化に寄与
できる。
【0049】図2の如く、原稿排紙ローラ47g,47
hと中間トレイ44との間には中間トレイ揺動板44a
が配設されている。この中間トレイ揺動板44aは、中
間トレイ44側の端部が揺動中心とされて、図2に実線
で示す位置(ポジション1)と仮想線で示す位置(ポジ
ション2)との間で揺動可能となっている。中間トレイ
揺動板44aがポジション1にある場合には原稿排紙ロ
ーラ47g,47hから排紙された原稿6は原稿排紙ト
レイ45へ回収される。一方、中間トレイ揺動板44a
がポジション2にある場合には原稿排紙ローラ47g,
47hから排紙された原稿6は中間トレイ44へ排出さ
れるようになっている。この中間トレイ44への排紙時
には、図2に仮想線で示すように、原稿6の端縁(図中
の右端縁)が原稿排紙ローラ47g,47h間に挟持さ
れた状態となっており、この状態から原稿排紙ローラ4
7gが逆回転することによって原稿6が副搬送路48に
供給され、この副搬送路48を経て再び主搬送路47に
送り出されるようになっている。この原稿排紙ローラ4
7gの逆回転動作は、主搬送路47への原稿6の送り出
しと画像読み取りタイミングとを調整して行われる。こ
れにより、原稿6の裏面の画像が原稿読取部42によっ
て読み取られるようになっている。
【0050】−複写機1の動作説明− 次に、上述の如く構成された複写機1の複写動作を図7
〜図10のフローチャートに沿って説明する。本複写機
1の複写動作としては、原稿6の片面のみを読み取る
「片面読取処理」と、原稿6の両面を読み取る「両面読
取処理」とがある。
【0051】図7は、複写機1の複写動作全体の概略を
示している。先ず、ユーザから複写処理の印字要求がな
されると(ステップST1)、印字枚数、印字倍率、用
紙サイズ等の各種条件の設定が行われると共に、原稿の
読み取りモード選択(片面原稿と両面原稿との選別)、
印字モード選択(片面印字と両面印字との選別)が行わ
れる(ステップST2)。
【0052】その後、ユーザにより原稿トレイ43上に
複数枚の原稿6,6,…が載置される(ステップST
3)。本形態では、この原稿6,6,…の載置動作に特
徴がある。つまり、図4に示すように、未だ原稿トレイ
43上に原稿6,6,…が載置されていない状態では、
回動レバー49から原稿トレイ43に作用する押圧力に
よって、この原稿トレイ43は上方へ撥ね上げられた状
態であり、その上面がリブ4Bに当接して位置規制され
ている。
【0053】この状態からユーザが原稿トレイ43を下
方へ押し下げると、図5に示すように、上記スプリング
の付勢力に抗して原稿トレイ43は図中右端の水平軸4
3a回りに下側に回動する。この際、原稿トレイ43の
回動中心である水平軸43aから離れた位置(図5にお
ける原稿トレイ43の左端位置)を押し込むようにすれ
ば比較的小さな押し込み力であっても原稿トレイ43を
回動させることが可能である。この原稿トレイ43の回
動により、原稿トレイ43の上面と原稿ピックアップロ
ーラ47aとの間の空間Bの高さ寸法は、その押さえ込
み量だけ拡大する。従って、比較的多数の原稿6,6,
…や先端がカールしている原稿6,6,…であっても容
易に空間Bに差し入れることができ原稿トレイ43の上
面にセットすることが可能になる。
【0054】原稿6,6,…のセット後、ユーザの原稿
トレイ43に対する押し下げ力を解除すると、スプリン
グの付勢力によって原稿トレイ43は元の位置に向かっ
て回動(復帰)する。この復帰動作により、図6に示す
ように、原稿トレイ43の上面と原稿ピックアップロー
ラ47aとの間で原稿6を挟持される。この際、リブ4
Bの先端は原稿トレイ43の上面に接触していない。
【0055】この状態からスタートスイッチが押される
ことにより、原稿自動給紙部4及びスキャナ部2による
原稿読取処理(ステップST4)、プリント部3による
印字処理(ステップST7)が並行される。
【0056】原稿読取処理が開始されると、ステップS
T5において、全ての原稿6,6,…を読み取ったか否
かが判断される。つまり、原稿トレイ43上の全ての原
稿6,6,…の画像データがスキャナ部2に読み取られ
たか否かを判断する。全ての原稿6,6,…の画像デー
タを読み取った後(両面読取処理の場合は、全ての原稿
の両面を読み取った後)は、原稿排紙トレイ45に全て
の原稿6,6,…が排紙されたか否かを判断し(ステッ
プST6)、この全ての原稿6,6,…が排紙される
と、原稿自動給紙部4及びスキャナ部2の1ジョブが終
了する。
【0057】この動作と並行する印字処理においては、
ステップST8において、次印字の有無が判断される。
つまり、レーザスキャニングユニット31aから感光体
31bの表面に照射すべきレーザ光の原稿画像データが
未だ存在するか否かを判断する。次印字が無いと判断さ
れると、画像形成された転写紙5の全てが排紙トレイ3
5に排出されたか否かを判断する(ステップST9)。
最終の画像形成処理(印字処理)が行われた転写紙5が
排紙トレイ35へ排出されると、プリント部3の1ジョ
ブが終了する。
【0058】<片面読取処理>次に、原稿自動給紙部4
及びスキャナ部2による原稿読取処理のうち「片面読取
処理」について図8のフローチャートに沿って詳細に説
明する。
【0059】この「片面読取処理」では、先ず、中間ト
レイ揺動板44aがポジション1(図2に実線で示すポ
ジション)にあるか否かを判定する(ステップST1
1)。中間トレイ揺動板44aがポジション1にないと
きには、この中間トレイ揺動板44aを揺動させてポジ
ション1に位置させる(ステップST19)。
【0060】その後、原稿ピックアップローラ47a,
47bの駆動により原稿トレイ43から1枚の原稿6
(最上部の原稿)が取り出され、主搬送路47に搬送さ
れる(ステップST12)。この際、PSローラ47e
は停止しており、原稿6がPSローラ47eに達する
と、原稿6の搬送は一旦停止される(ステップST1
3)。その後、原稿6の先端とスキャナ部2の画像読み
取りタイミングとを調整してPSローラ47eが駆動
し、原稿6は再搬送されて原稿読取部42に供給される
(ステップST14)。原稿6が原稿読取部42を通過
する際、露光光源21からの光が原稿6に照射され、そ
の反射光が光電変換素子26に入射されることにより、
原稿画像データの取得が行われる(ステップST1
5)。
【0061】ステップST16では、この取得された原
稿画像データを図示しない制御部のメモリに入力するか
否かを判定する。この判定は、上記ステップST2(図
7)において印字枚数を設定した際に、シングル印字
(今回取得した原稿画像データにより印字される転写紙
5は1枚のみ)であるのか、マルチ印字(複数枚の転写
紙5,5,…への同一画像の印字)であるのかを判別す
ることにより行われる。つまり、マルチ印字の場合に
は、複数枚の転写紙5,5,…に対して同一の画像形成
動作を行う必要があるために、原稿画像データをメモリ
に入力して記憶させておく必要がある。このステップS
T16でYESに判定された場合には原稿画像データを
メモリに入力してプリント部3によるマルチ印字動作が
行われる。これに対し、ステップST16でNOに判定
された場合には原稿画像データをメモリに入力すること
なしに画像処理してレーザスキャニングユニット31a
に送信し(ステップST20)、プリント部3によるシ
ングル印字動作が行われる。
【0062】このような画像処理動作が行われている間
に原稿6は、搬送ローラ47f,47f及び原稿排紙ロ
ーラ47g,47hにより搬送されて原稿排紙トレイ4
5に排紙される(ステップST17)。
【0063】以上の動作により、1枚の原稿6に対する
「片面読取処理」が終了する。この動作を連続的に行う
ことによって複数枚の原稿6,6,…に対して「片面読
取処理」が順次行われていく。
【0064】このような「片面読取処理」は、原稿6の
片面にしか画像情報がないときは勿論、両面に画像情報
があってもユーザの読み取り要求が片面のみである場合
にも行われる。
【0065】<両面読取処理>次に、原稿自動給紙部4
及びスキャナ部2による原稿読取処理のうち「両面読取
処理」について図9及び図10のフローチャートに沿っ
て詳細に説明する。この「両面読取処理」は、原稿トレ
イ43に原稿6を載置した状態において、その原稿6の
上側を向いている面(表面)を読み取る「表面読取工
程」と、原稿6の下側を向いている面(裏面)を読み取
る「裏面読取工程」と、原稿6が原稿排紙トレイ45に
排紙された際の原稿6の表裏面の向きを適切な向きにす
るための「空搬送工程」が順に行われる。
【0066】先ず、「表面読取工程」では、原稿ピック
アップローラ47a,47bの駆動により原稿トレイ4
3から1枚の原稿6(最上部の原稿)が取り出され、主
搬送路47に搬送される(ステップST21)。この
際、PSローラ47eは停止しており、原稿6がPSロ
ーラ47eに達すると、原稿6の搬送は一旦停止される
(ステップST22)。次に、中間トレイ揺動板44a
がポジション2(図2に仮想線で示すポジション)にあ
るか否かを判定する(ステップST23)。中間トレイ
揺動板44aがポジション2にないときには、この中間
トレイ揺動板44aを揺動させてポジション2に位置さ
せる(ステップST44)。
【0067】その後、原稿6の先端とスキャナ部2の画
像読み取りタイミングとを調整してPSローラ47eが
駆動し、原稿6は原稿読取部42に供給される(ステッ
プST24)。
【0068】原稿6が原稿読取部42に供給されると、
原稿6の表面(原稿読取部42に達した状態では下側を
向いている面)の原稿画像データの取得が行われる(ス
テップST25)。この取得された原稿6の表面の原稿
画像データは制御部のメモリに入力され記憶される(ス
テップST26)。このとき記憶される画像データは画
像処理された状態にある。この表面の原稿画像データは
制御部のメモリに入力され記憶される。メモリへ表面原
稿画像データを記憶させる理由は、プリント部3におけ
る転写紙5へ印字動作として、裏面画像の印字を行った
後に、表面画像の印字を行うことを可能にするためであ
る。つまり、この動作により、表面画像の印字動作を行
った後にそのまま転写紙5を排紙トレイ35に排紙すれ
ば、転写紙5の表面を下向き(フェイスダウン状態)に
して排出することができるようにするためである。
【0069】このような画像処理動作が行われている間
に原稿6は、搬送ローラ47f,47f及び原稿排紙ロ
ーラ47g,47hにより搬送され、中間トレイ揺動板
44aにガイドされて中間トレイ44に導かれる(ステ
ップST27)。この中間トレイ44に導かれた原稿6
は、その搬送方向の後端縁(図2における右端縁)が原
稿排紙ローラ47g,47h間に挟持された状態で停止
している(ステップST28、図2の仮想線参照)。以
上が、「表面読取工程」である。
【0070】次に、「裏面読取工程」について説明す
る。この工程では、先ず、原稿排紙ローラ47gが上記
「表面読取工程」の場合とは逆回転することによって原
稿6が副搬送路48に搬送される(ステップST2
9)。この副搬送路48を搬送された原稿6は主搬送路
47に導かれ、上記の場合と同様に、この原稿6がPS
ローラ47eに達すると、原稿6の搬送が一旦停止され
た後(ステップST30)、PSローラ47eが駆動
し、原稿6は原稿読取部42に供給される(ステップS
T31)。この際に、原稿読取部42に供給された原稿
6は、上記「表面読取工程」の場合とは上下面が反転さ
れた状態となっている。つまり、裏面側がプラテンガラ
ス42aに対面することになる。原稿6が原稿読取部4
2に供給されると、原稿6の裏面の原稿画像データの取
得が行われる(図10のステップST32)。この取得
された原稿6の裏面の原稿画像データは制御部において
画像処理された後、レーザスキャニングユニット31a
に送信される(ステップST33)。
【0071】このような画像処理動作が行われている間
に原稿6は、搬送ローラ47f,47f及び原稿排紙ロ
ーラ47g,47hにより搬送され、中間トレイ揺動板
44aにガイドされて中間トレイ44に導かれる(ステ
ップST34)。この中間トレイ44に導かれた原稿6
は、上述した場合と同様に、その搬送方向の後端縁が原
稿排紙ローラ47g,47h間に挟持された状態となっ
ている(ステップST35)。以上が、「裏面読取工
程」である。
【0072】次に、「空搬送工程」について説明する。
この工程では、先ず、原稿排紙ローラ47gが上記「表
面読取工程」の場合とは逆回転することによって原稿6
が副搬送路48に搬送される(ステップST36)。こ
の副搬送路48を搬送された原稿6は主搬送路47に導
かれる。この際、主搬送路47に設けられた原稿入紙セ
ンサ47dによって原稿6の後端縁が通過したか否かが
検出される(ステップST37)。原稿6の後端縁が通
過したことが検出されると、ステップST38におい
て、次の原稿6の有無が判定される。つまり、原稿トレ
イ43上に原稿6が残っているか否かが判定される。次
の原稿6があるときには、原稿ピックアップローラ47
a,47bが駆動して、原稿トレイ43から1枚の原稿
(次原稿)6が取り出され、主搬送路47に搬送される
(ステップST39)。そして、この原稿6は、PSロ
ーラ47eに達した時点で一旦停止され、スキャナ部2
の画像読み取りタイミングが来るまで待機する(ステッ
プST40)。
【0073】表裏面の読取動作が終了している原稿6の
通過が原稿入紙センサ47dによって検出された時点で
は、中間トレイ揺動板44aがポジション1(図2に実
線で示すポジション)にあるか否かが判定されている
(ステップST41)。中間トレイ揺動板44aがポジ
ション1にないときには、この中間トレイ揺動板44a
を揺動させてポジション1に位置させる(ステップST
45)。
【0074】この状態で、表裏面の読取動作が終了して
いる原稿6は、搬送ローラ47f,47f及び原稿排紙
ローラ47g,47hにより搬送される。ステップST
42では、この原稿6が原稿読取部42を通過したか否
かが判定され、この通過が確認された後は、この原稿6
が中間トレイ揺動板44aによってガイドされて原稿排
紙トレイ45に排紙されることになる(ステップST4
3)。以上が、「空搬送工程」である。
【0075】また、この通過が確認された際には、図9
のステップST23に戻って中間トレイ揺動板44aを
ポジション2に位置させ、この状態で、次の原稿6(P
Sローラ47eで一旦停止されている原稿6)の搬送が
再開され、この原稿6の表面が原稿読取部42によって
読み取られることになる。
【0076】以上の動作により、「両面読取処理」にお
ける1枚の原稿6に対する両面の画像データの取得及び
次の原稿6の原稿読取部42への供給が行われる。この
動作を連続的に行うことによって複数枚の原稿6,6,
…に対して両面読取処理が順次行われていく。
【0077】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態では、原稿トレイ43を回
動可能とし、原稿6,6,…を載置する際には、原稿ト
レイ43を下方へ押し下げて、原稿トレイ43の上面と
原稿ピックアップローラ47aとの間の空間Bの高さ寸
法を拡大できるようにしている。このため、比較的多数
の原稿6や先端がカールしている原稿6,6,…であっ
ても容易に原稿トレイ43にセットすることができ、原
稿6,6,…をセットする際の作業性を良好に確保する
ことができる。また、先端がカールした原稿6,6,…
を原稿トレイ43の適切な位置に載置することができる
ので、原稿6を1枚ずつ取り出す際の給紙タイミングに
ずれが生じて用紙ジャムが発生するといった従来の不具
合を解消することが可能である。
【0078】−変形例− 次に、上述した実施形態の変形例について説明する。本
例は、上記実施形態の構成に加えて、原稿トレイ43に
載置される原稿量が適切であるか否かを判別し、原稿
6,6,…の載置量が多過ぎる場合には、そのことをユ
ーザに警告するようにしたものである。以下、具体的な
構成について説明する。
【0079】図11に示すように、本例に係る原稿自動
給紙部4は、原稿トレイ43の上面から上方に突出する
レバー7を備えている。また、搬送系ケーシング4Aに
は、このレバー7に対向する位置にフォトセンサ8が配
設されている。つまり、原稿トレイ43の回動位置に応
じてフォトセンサ8に対するレバー7の相対位置が変化
する構成となっている。図11〜図14は、原稿トレイ
43の回動位置が変化した場合をそれぞれ示しており、
各図の(a)は原稿自動給紙部4の全体を示す図であ
り、(b)は原稿トレイ43の回動位置に応じたフォト
センサ8に対するレバー7の相対位置を示している。ま
た、これら図11〜図14ではリブ4Bを省略してい
る。
【0080】図11に示すように、原稿トレイ43上に
原稿6が載置されていない状態では、レバー7がフォト
センサ8を覆い隠している。この状態ではフォトセンサ
8はON状態となる。
【0081】一方、図12に示すように、原稿トレイ4
3上に原稿6が載置されている状態において、この原稿
6,6,…の量が非常に多い場合には、原稿トレイ43
の下方への回動量が大きくなり、それに伴ってレバー7
がフォトセンサ8から離脱し、この状態ではフォトセン
サ8がOFF状態となる。
【0082】更に、図13及び図14に示すように、原
稿トレイ43上に原稿6が載置されている状態におい
て、この原稿6の量が適量である場合には、レバー7が
フォトセンサ8の一部分を覆い隠し、この状態ではフォ
トセンサがON状態となるようになっている。このよう
にして、レバー7及びフォトセンサ8により本発明でい
う検出手段が構成されている。
【0083】また、図11(b)に示すように、本例の
複写機1における制御ユニット11には警告手段12が
備えられている。この警告手段12は、上記レバー7及
びフォトセンサ8により検出された原稿6,6,…の載
置量が所定量を越えているとき(フォトセンサ8がOF
F状態であるとき)には、図示しない表示パネル等に警
告を発し、ユーザに原稿載置量を削減するよう指示する
と共に、原稿ピックアップローラ47a,47bの駆動
を禁止して原稿6の取り出し動作が行われないようにす
る。また、この警告手段12は、原稿6,6,…の載置
量が所定量以下であるとき(フォトセンサ8がON状態
であるとき)には原稿ピックアップローラ47a,47
bの駆動を許容して原稿6,6,…の取り出し動作を可
能にするようになっている。
【0084】次に、本例における「片面読取処理」の複
写動作を図15のフローチャートに沿って説明する。
【0085】先ず、ユーザから原稿読み取り要求がなさ
れ(ステップST51)、ユーザにより、原稿トレイ4
3が下側に回動されて、この原稿トレイ43上に複数枚
の原稿6,6,…が載置された後(ステップST5
2)、原稿読み取りスタートスイッチが押される(ステ
ップST53)。
【0086】この際、原稿トレイ43の回動位置に応じ
てレバー7がフォトセンサ8を覆い隠しているか否かが
検出され(ステップST54)、これによって原稿載置
量が適正か否かが判定される(ステップST55)。そ
して、図12に示すように、原稿載置量が多過ぎる場合
(レバー7がフォトセンサ8から離脱している場合)に
は図示しない表示パネル等に警告を発し、ユーザに原稿
載置量を削減するよう指示する(ステップST60)。
また、この際、原稿ピックアップローラ47a,47b
の駆動が禁止されるため原稿6の取り出し動作は行われ
ない。
【0087】ユーザが原稿載置量を削減したり、ステッ
プST55での原稿載置量が適正である場合(レバー7
がフォトセンサ8を覆い隠している場合)には、原稿ピ
ックアップローラ47a,47bの駆動により原稿トレ
イ43から1枚の原稿6が取り出され(ステップST5
6)、原稿読取部42を通過する際に原稿画像データの
取得が行われる(ステップST57)。
【0088】読み取られた原稿6は、搬送ローラ47
f,47f及び原稿排紙ローラ47g,47hにより搬
送されて原稿排紙トレイ45に排紙される(ステップS
T58)。その後、原稿トレイ43上に次の原稿が有る
か否かが判定され(ステップST59)、次原稿が有る
場合にはステップST56に戻る。
【0089】この動作を連続的に行うことによって複数
枚の原稿6,6,…に対して「片面読取処理」が順次行
われていく。
【0090】このように本例によれば、原稿載置量が過
剰であるときには、警告を発すると共に原稿6,6,…
の排紙動作を禁止するようにしている。このため、原稿
6,6,…の取り出し動作が良好に行えない可能性があ
る場合における原稿6,6,…の取り出しを禁止するこ
とで、複写機1の信頼性を確保することができる。
【0091】−その他の実施形態− 上述した実施形態及び変形例では、本発明に係るシート
体搬送装置を複写機1の原稿自動給紙部4として適用し
た場合について説明した。本発明は、これに限らず、フ
ァクシミリ装置または複写機とファクシミリ装置との複
合機、更にはスキャナ装置、スキャナ装置と複写機やフ
ァクシミリ装置との複合機などに対しても適用可能であ
る。
【0092】また、上記実施形態及び変形例では、原稿
トレイ43を回動自在に支持し、その回動によって原稿
ピックアップローラ47aとの間の空間Bの高さ寸法を
拡大できるようにしていた。本発明は、これに限らず、
原稿トレイ43を上下方向にスライド移動可能に支持す
る昇降機構を備えさせ、原稿トレイ43の下降によっ
て、原稿ピックアップローラ47aとの間の空間Bの高
さ寸法を拡大できるようにしてもよい。
【0093】
【発明の効果】以上のように、本発明では、シート体を
載置トレイに載置する際には、この載置トレイを下側に
移動させ、これによって載置トレイとピックアップロー
ラとの間の空間を拡大させることができるようにしてい
る。このため、載置トレイを下側に移動させた状態で
は、載置トレイとピックアップローラとの間の空間への
シート体の差し入れ作業を比較的容易に行うことができ
る。つまり、多数のシート体を載置トレイへ載置する際
の作業が比較的容易に行え、ユーザの要求に応じた枚数
のシート体を載置トレイへ載置することが可能になる。
また、先端部がカールしているシート体であっても載置
トレイへ容易に且つ適切に載置することができる。その
結果、シート体を1枚ずつ取り出す際の給紙タイミング
にずれが生じて用紙ジャムが発生するといった不具合を
解消することが可能である。
【0094】載置トレイを上下方向に移動自在とする構
成として、載置トレイにおけるシート体排出側の端部を
水平軸回りに回動自在に支持した場合には、ユーザが載
置トレイの回動中心から離れた位置を押し込むことによ
り比較的小さな押し込み力であっても載置トレイとピッ
クアップローラとの間隔寸法を大きく確保することが可
能になり、操作性が良好に確保できる。
【0095】載置トレイに付勢手段の付勢力を作用させ
る構成として、シート体を搬送するための一対の搬送ロ
ーラのうち、一方を載置トレイの下面に設け、他方を回
動自在なレバーに備えさせ、このレバーに対して上方へ
の付勢力を与えるようにした場合には、既存の部材であ
る各搬送ローラを有効利用して付勢手段の付勢力を載置
トレイに与えることが可能になる。また、一つの付勢手
段によって、載置トレイを上側へ付勢する付勢力と、各
搬送ローラ間でのシート体の挟持力とを得ることが可能
になる。更に、載置トレイが如何なる回動位置にあって
も各搬送ローラによるシート体の挟持力を安定して得る
ことができるため、シート体の搬送動作も安定して行う
ことができ、シート体の搬送動作に支障を来すこと無し
に上記効果を得ることができる。
【0096】また、載置トレイの上面に当接して、この
載置トレイの上昇位置を規制する規制部材を設けた場合
には、付勢手段の付勢力によって載置トレイが必要以上
に上方へ移動してしまうといった状況を回避することが
でき、シート体を載置していない状態での装置のコンパ
クト化を図ることができる。
【0097】シート体を搬送する搬送路と載置トレイと
をユニット化させた場合には、載置トレイ及びその周辺
部分の部品点数が削減でき、且つ装置の組立作業性も容
易になる。また、シート体の搬送中にシート詰まりが発
生した場合のシート体の除去作業も容易に行うことが可
能になり、使い勝手が良好な装置を提供することができ
る。
【0098】載置トレイに載置されたシート体の載置量
を検出する検出手段を設け、その載置量が所定量を越え
ているときに、警告を発すると共にシート体の取り出し
動作を禁止するようにした場合には、シート体の取り出
し動作が良好に行えない可能性がある場合におけるシー
ト体の取り出しを禁止することで、装置の信頼性を確保
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る複写機の内部構成の概略を示す
図である。
【図2】原稿自動給紙部及びその周辺部分を示す概略図
である。
【図3】原稿自動給紙部の斜視図である。
【図4】原稿トレイに原稿が載置されていない状態を示
す図2相当図である。
【図5】原稿トレイが押し下げられた状態を示す図2相
当図である。
【図6】原稿トレイに原稿が載置された状態を示す図2
相当図である。
【図7】複写機の複写動作全体の概略を示すフローチャ
ート図である。
【図8】片面読取処理動作を示すフローチャート図であ
る。
【図9】両面読取処理動作の一部を示すフローチャート
図である。
【図10】両面読取処理動作の一部を示すフローチャー
ト図である。
【図11】変形例において原稿トレイに原稿が載置され
ていない状態を示す図2相当図である。
【図12】変形例において原稿トレイ上の原稿載置量が
過剰である状態を示す図2相当図である。
【図13】変形例において原稿トレイに適量の原稿が載
置された状態の一例を示す図2相当図である。
【図14】変形例において原稿トレイに適量の原稿が載
置された状態の他の例を示す図2相当図である。
【図15】変形例における片面読取処理動作を示すフロ
ーチャート図である。
【図16】従来の原稿自動給紙部を示す概略図である。
【図17】従来の原稿自動給紙部に、カールした原稿を
載置した状態を示す図である。
【符号の説明】
12 警告手段 2 スキャナ部(画像読取手段) 4B リブ(規制部材) 43 原稿トレイ(載置トレイ) 43a 水平軸 47 主搬送路 47a 原稿ピックアップローラ 47g 原稿排紙ローラ(第1排出ローラ) 47h 原稿排紙ローラ(第2排出ローラ) 48 副搬送路 49 回動レバー 49a 水平軸 6 原稿(シート体) 7 レバー(検出手段) 8 フォトセンサ(検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 H04N 1/12 Z Fターム(参考) 3F048 AA01 AB02 BA04 BB05 CA05 DA01 EB02 3F100 AA04 CA03 CA04 CA12 DA02 EA07 EA08 3F343 FA03 FB02 GA01 GB01 GC01 GD01 HA12 HD17 5C062 AA02 AB30 AB32 AC10 AC11 AC15 AD03 BA00 5C072 AA01 BA20 NA01 NA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のシート体が載置される載置トレ
    イと、この載置トレイのシート体排出側の上方に配設さ
    れて載置トレイからシート体を順に取り出すピックアッ
    プローラとを備えたシート体搬送装置において、 上記載置トレイは、載置トレイ上面とピックアップロー
    ラとの間隔寸法が可変となるように、上下方向に移動自
    在となっている一方、 上記載置トレイを上側へ付勢する付勢手段が設けられて
    いることを特徴とするシート体搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシート体搬送装置におい
    て、 載置トレイは、シート体排出側の端部が水平軸回りに回
    動自在に支持されており、この回動に伴ってピックアッ
    プローラとの間隔寸法が可変となるよう構成されている
    ことを特徴とするシート体搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のシート体搬送装
    置において、 載置トレイの下面には、シート体を搬送するための第1
    搬送ローラが配設されている一方、 この第1搬送ローラの下側には、水平軸回りに回動自在
    なレバーが配設されており、このレバーには、上記第1
    搬送ローラとの間でシート体を挟持搬送する第2搬送ロ
    ーラが回転自在に支持されていて、 付勢手段は、上記レバーに対して上方へ付勢する付勢力
    を与えて第2搬送ローラ及び第1搬送ローラを介して載
    置トレイに付勢力を与えるようになっていることを特徴
    とするシート体搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のシート体搬
    送装置において、 載置トレイの上面に当接して、この載置トレイの上昇位
    置を規制する規制部材が設けられていることを特徴とす
    るシート体搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうち一つに記載のシート
    体搬送装置において、 載置トレイから取り出されてシート体を搬送する搬送
    路、この搬送路を搬送されるシート体の画像を読み取る
    画像読取手段を備え、 上記搬送路は、載置トレイから取り出されたシート体を
    画像読取手段に搬送する主搬送路と、画像読取手段によ
    って画像が読み取られたシート体を表裏反転させて画像
    読取手段に向かって再搬送する副搬送路とを備え、 これら搬送路と載置トレイとがユニット化されているこ
    とを特徴とするシート体搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうち一つに記載のシート
    体搬送装置において、 載置トレイに載置されたシート体の載置量を検出する検
    出手段が設けられており、この検出手段は、最大サイズ
    のシート体が載置トレイに載置された状態においてこの
    シート体の側方に位置していることを特徴とするシート
    体搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のシート体搬送装置におい
    て、 検出手段により検出されたシート体の載置量が所定量を
    越えているとき、警告を発すると共にシート体の取り出
    し動作を禁止する一方、シート体の載置量が所定量以下
    であるとき、シート体の取り出し動作を許容する警告手
    段を備えていることを特徴とするシート体搬送装置。
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