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JP2001103060A - 無線通信システム、無線通信方法、無線基地局、および無線端末局 - Google Patents

無線通信システム、無線通信方法、無線基地局、および無線端末局

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Publication number
JP2001103060A
JP2001103060A JP27522599A JP27522599A JP2001103060A JP 2001103060 A JP2001103060 A JP 2001103060A JP 27522599 A JP27522599 A JP 27522599A JP 27522599 A JP27522599 A JP 27522599A JP 2001103060 A JP2001103060 A JP 2001103060A
Authority
JP
Japan
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base station
signal
packet
terminal stations
subcarriers
Prior art date
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Application number
JP27522599A
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Inventor
Kiyoshi Toshimitsu
光 清 利
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Priority to US09/662,121 priority patent/US6735256B1/en
Priority to EP00308109A priority patent/EP1089480B1/en
Priority to DE60030378T priority patent/DE60030378T2/de
Priority to TW089119498A priority patent/TW474076B/zh
Priority to KR1020000056688A priority patent/KR100353793B1/ko
Priority to CNB001292137A priority patent/CN1171406C/zh
Publication of JP2001103060A publication Critical patent/JP2001103060A/ja
Priority to US10/832,998 priority patent/US7418044B2/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的かつ信頼性の高いマルチキャスト伝送
を行うことが可能なマルチキャスト伝送システムを提供
する。 【解決手段】 基地局から複数の端末局に対して同報伝
送を行うマルチキャスト伝送システムにおいて、端末局
にて誤りが検出されると、端末局は、OFDMシンボルを構
成するサブキャリアの一部を利用してNAK信号を生成
して基地局に送信する。基地局内のレベル判定部25
は、受信信号レベルがスレッショルドを越えた場合の
み、各端末局にパケットを再送する。端末局数やパケッ
トの通信品質等に基づいて、NAK信号の生成に利用可
能なサブキャリアの本数MとNAK信号の生成に必要な
サブキャリアの本数Lを決定するため、NAK信号の誤
検出確率と検出見逃し確率をともに低くすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線マルチキャス
ト通信におけるデータ伝送方法に関する。特に本発明
は、マルチキャスト伝送されたパケットに誤りを検出し
た際に、応答として基地局に対して否定応答(Negative
Acknowledgement:以下NAKと呼ぶ)を返信することに
より、再送要求を行なう無線マルチキャスト通信に関す
る。
【0002】
【従来の技術】無線通信システムで同報通信を行なう場
合、基地局と通信可能な全ての端末局が情報を送受でき
るので一度の伝送で全ての端末局に情報を伝送できると
いう長所がある。しかしその反面、伝送路で誤りが生じ
て再送要求をする場合、複数の端末局が同時に再送要求
を行なうと無線回線上で互いに衝突を起こして正しく再
送要求(NAK)情報が伝わらないという問題がある。
【0003】このように複数の端末局が同一の回線を利
用する場合に生ずる信号の衝突に対する問題は、マルチ
アクセスの問題として良く知られ、種々の解決方法が提
案されている。
【0004】例えば、送達確認用の信号送信権を与える
送信権制御方式(特開平11-46161)、受信信号に誤りが生
じた場合に、ランダムアクセスにより正常に受信されな
かったパケットの番号を記したNAK信号を送信する方
式(特開平10-210031)、受信信号の誤りを検出した場合
に、そのパケット番号に対応する時間位置にバースト信
号をNAK信号として送信する方式(特開平5-53089)が
知られている。
【0005】第1の送信権制御方式は、再送要求信号の
返信タイミングを調整するための情報の授受が必要とな
り、制御が複雑になるという問題がある。また、端末局
が移動する移動通信システムでは、同報通信の対象とな
る端末局が変化するため、その制御は一層複雑となる。
【0006】第2のランダムアクセス方式では、同報通
信の再送要求信号が複数の端末局で同時に発生する場合
が多く、NAK信号の衝突が起こる確率が高く効率が悪
い。衝突を減らすためには、NAK信号の送信前にバッ
クオフタイムをとる必要があるが、マルチキャストの宛
先端末局数が増える程バックオフタイムを大きくする必
要があり、バックオフタイムに起因する効率劣化が無視
できなくなってしまう。
【0007】第3のバースト信号方式は、ランダムアク
セス方式と同様に衝突が起こる確率は高いものの、その
時間位置に信号エネルギーを検出しようとすれば、たと
え複数の端末局からのNAK信号が衝突しても、何らか
の信号エネルギーが検出されるため、少なくとも1つの
端末局で対応するパケットが誤って受信されたことを認
識することができる。しかしながら、本方式は、信号エ
ネルギーの検出精度が問題となる。例えば、PSK変調さ
れた2つの信号が、マルチパスにより位相が180度ずれ
て受信されると信号エネルギーはゼロになってしまい、
マルチキャスト送信局である基地局はパケット受信する
受信局に誤りが生じたことを検出することはできない。
【0008】また、本方式はバースト信号を送信する時
間位置により、誤ったパケットを特定しているため、検
出見逃し(バースト信号を受信しているにもかかわら
ず、バースト信号がないと判断してしまうこと)があっ
た場合には誤ったパケットの再送は行なわれない。検出
見逃しを軽減するために、検出のためのスレッショルド
を下げれば、不可雑音等の外乱の影響により誤検出(バ
ースト信号を受信していないにもかかわらず、バースト
信号があると誤判断してしまうこと)が生じやすくな
り、不要な再送が行なわれてしまう。
【0009】すなわち、これまでマルチアクセスの種々
の解決方法が提案されているものの、制御が複雑であっ
たり、十分な効果が得られない等の問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、1997年にIE
EE802.11無線LANの規格が完成したことを受け、無線
LANの低価格化が進んだこともあって、無線LAN製
品が市場に多数出回るようになってきた。
【0011】現在、無線LANのさらなる高速化を目指
し、IEEE802.11委員会において、5GHz帯の無線周波数を
用いた無線LANの仕様検討が行なわれ、伝送方式とし
てマルチパス干渉に強いOFDM(Orthogonal Frequency Di
vision Multiplexing)方式が採用されることになった。
【0012】一方、現状のIEEE802.11の再送制御方法で
は、特定の1端末局に情報伝送するユニキャスト伝送を
行う場合、端末局は、伝送されたパケットを正しく受信
した場合に、SIFS(Short Interframe Space)と呼ばれる
時間間隔後に、送達確認信号(Acknowledgemnt:以下ACK
信号と呼ぶ)を返信する。
【0013】しかしながら、マルチキャスト伝送を含む
同報通信に対しては、送達確認をしない仕様になってい
る。すなわち、無線リンクでの再送制御が適用されない
ため、マルチキャスト伝送における情報伝送の信頼性は
低く、さらに上位レイヤの再送制御に委ねることにより
データ伝送の効率が低くなるという問題があった。
【0014】本発明は、上述した問題点を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、効率的かつ信頼性の高い
マルチキャスト伝送を行うことが可能なマルチキャスト
伝送システムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、基地局と複数の端末局の間
で、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexin
g)方式を用いてパケットの送受信を行う無線通信システ
ムにおいて、前記複数の端末局のそれぞれは、前記基地
局から各々の前記端末局宛てに送信された同報送信パケ
ットを受信する受信手段と、この受信手段で受信した前
記同報送信パケットに誤りがあるか否かを検出する誤り
検出手段と、前記同報送信パケットに対する再送要求信
号である送信用のOFDM信号が構成する少なくともM個
(M≧1、Mは整数)のサブキャリアから、L個(M≧
L、Lは整数)のサブキャリアを選択するサブキャリア
選択手段と、選択された前記L個のサブキャリアのみに
変調信号を重畳したOFDM信号を再送要求信号として前記
基地局に送信する端末局内送信手段と、を有し、前記基
地局は、前記複数の端末局から受信した再送要求信号に
基づいて、先に同報送信した前記同報送信パケットを再
送するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段にて
再送すると判断した場合、前記同報送信パケットを前記
複数の端末局宛てに再送する再送手段とを有するもので
ある。
【0016】請求項1の発明では、受信パケットのOFDM
シンボルを構成するサブキャリアの一部のみを用いて再
送要求信号を生成するため、再送要求信号の誤検出確率
や検出見逃し確率を低減することができる。
【0017】請求項2の発明では、再送要求信号の受信
信号レベルがスレッショルド以上の場合のみパケットの
再送を行うようにしたため、簡易な装置で再送制御が実
現できる。
【0018】請求項3の発明では、再送要求信号の生成
に利用可能なサブキャリアの本数Mと、再送要求信号の
生成に必要なサブキャリアの本数Lとの少なくとも一方
に基づいて、スレッショルドを決定するため、誤検出確
率を低減できるだけでなく、検出見逃し確率も低減でき
る。
【0019】請求項4の発明では、端末局の数とパケッ
トの通信品質(例えば、パケットの誤り率特性)とに基
づいて、再送要求信号の生成に必要なサブキャリアの本
数Lを決定するため、例えば、端末局数が多くてもパケ
ット誤り率特性が非常によい場合にはLを大きくし、パ
ケット誤り率特性がそれほどよくないときはLを小さく
するといった制御が可能になる。
【0020】請求項5の発明では、基地局でLとMを設
定するため、端末局数やパケットの通信品質が変化して
も、最適なLとMを設定できる。
【0021】請求項6の発明では、IEEE802.11のような
CSMAベースのシステムにも適用可能である。
【0022】請求項7の発明は、基地局と複数の端末局
との間で、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multi
plexing)方式を用いてパケットの送受信を行う無線通信
方法であって、前記複数の端末局のそれぞれは、前記基
地局から各々の前記端末局宛てに送信された同報送信パ
ケットを受信する第1ステップと、この第1ステップで
受信した前記同報送信パケットに誤りがあるか否かを検
出する第2ステップと、前記同報送信パケットに対する
再送要求信号である送信用のOFDM信号が構成する少なく
ともM個(M≧1、Mは整数)のサブキャリアから、L
個(M≧L、Lは整数)のサブキャリアを選択する第3
ステップと、選択された前記L個のサブキャリアのみに
変調信号を重畳したOFDM信号を再送要求信号として前記
基地局に送信する第4ステップと、を有し、前記基地局
は、前記複数の端末局から受信した再送要求信号に基づ
いて、先に同報送信した前記同報送信パケットを再送す
るか否かを判断する第5ステップと、前記第5ステップ
にて再送すると判断した場合、前記同報送信パケットを
前記複数の端末局宛てに再送する第6ステップと、を有
するものである。
【0023】請求項8の発明は、複数の端末局に対し
て、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexin
g)方式でパケットの送受信を行う無線基地局において、
前記複数の端末局の少なくとも一つから送信された再送
要求信号であって、前記再送要求信号は、OFDM信号を構
成する少なくともM個(M≧1、Mは整数)のサブキャ
リアから、L個(M≧L、Lは整数)のサブキャリアを
選択して、前記L個のサブキャリアのみに変調信号を重
畳したOFDM信号であり、前記再送要求信号が受信される
と、該再送要求信号の受信信号レベルが予め設定された
スレッショルド以上か否かを判定するレベル判定手段
と、前記スレッショルド以上と判定された場合のみ、同
報送信パケットを前記複数の端末局宛てに再送する再送
手段と、を有するものである。
【0024】請求項9の発明は、基地局との間で、OFDM
(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を
用いてパケットの送受信を行う無線端末局において、前
記基地局から送信された同報送信パケットを受信する受
信手段と、この受信手段で受信した前記同報送信パケッ
トに誤りがあるか否かを検出する誤り検出手段と、前記
同報送信パケットに対する再送要求信号である送信用の
OFDM信号が構成する少なくともM個(M≧1、Mは整
数)のサブキャリアから、L個(M≧L、Lは整数)の
サブキャリアを選択するサブキャリア選択手段と、選択
された前記L個のサブキャリアのみに変調信号を重畳し
たOFDM信号を再送要求信号として前記基地局に送信する
端末局内送信手段と、を備えるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るマルチキャス
ト伝送システムについて、図面を参照しながら具体的に
説明する。
【0026】(第1の実施形態)本発明に係るマルチキャ
スト伝送システムは、基地局から複数の端末局に同時に
パケットを同報伝送するものである。
【0027】図1は第1の実施形態の端末局の構成を示
すブロック図、図2はマルチキャスト伝送の原理を説明
する図である。図1の構成を説明する前に、図2を用い
てマルチキャスト伝送の概略を説明する。
【0028】基地局は、複数の端末局に同時にパケット
を同報伝送する(図2のt1〜t2)。各端末局は、CR
Cチェック等を用いて受信パケットの誤り検出を行な
う。その結果、受信パケットに誤りが検出されると、N
AK信号を生成する。
【0029】NAK信号は1個のOFDMシンボルで構成さ
れる。通常、OFDMシンボルは、直交するN本のサブキャ
リアに変調信号を重畳してIFFT(逆フーリエ変換)処理を
行なって生成するが、本実施形態では、サブキャリアの
一部(L本)を利用してNAK信号(OFDMシンボル)を生成
する。なお、NAK信号の生成手法の詳細は後述する。
【0030】基地局がパケットを同報するタイムスロッ
ト(図2のt1〜t2)と、そのパケットに対し端末局
がNAK信号を応答するタイムスロット(図2のt2〜
t3)は、事前の手順により定められているため、各端
末局は、指定されたタイムスロット(図2のt2〜t
3)を用いてNAK信号を基地局に送信する。
【0031】次に、図1に示す端末局の第1の実施形態
について説明する。図1の端末局は、受信系の構成とし
て、アンテナ1で受信した無線周波数信号をダウンコン
バートして直交復調を行うRF部2と、RF部2の出力
に対してFFT処理を行ってOFDMシンボルを検出するOF
DMシンボル検出器3と、OFDMシンボルをパラレル/シリ
アル変換するP/S変換器4と、シリアル変換されたOF
DMシンボルを復調する復調器5と、CRCチェック等を
用いて復調信号の誤り検出を行う符号器(誤り検出手
段)6と、誤りが検出されたときに一部のサブキャリア
を選択するサブキャリア選択部(サブキャリア選択手
段)7と、選択されたサブキャリアを用いてNAK信号
の生成を行う制御部8とを備えている。
【0032】サブキャリア選択部7は、OFDMシンボルを
構成するM本のサブキャリアの一部(L本)を選択す
る。サブキャリア選択部7におけるサブキャリアの選択
方法としては、毎回ランダムに選択する方法や、通信開
始時のみランダムに選択し、それ以降は同一のサブキャ
リアを選択する方法や、固定のサブキャリアを選択する
方法などがあり、どの方法で選択してもよい。
【0033】サブキャリア選択部7は、選択したサブキ
ャリアを制御部8に通知する。制御部8は、選択された
L本のサブキャリアのみに変調信号を重畳し、他のサブ
キャリアはヌルとなるような信号系列を生成する。
【0034】また、図1の端末局は、送信系(端末局内
送信手段)の構成として、送信用の信号を符号化して信
号系列を生成する符号器9と、符号器9および制御部8
で生成された各信号系列を多重化する多重部10と、多
重化信号を変調する変調器11と、変調信号をパラレル
信号に変換するS/P変換器12と、S/P変換器12
の出力に対してIFFT処理を行ってOFDMシンボルを生成す
るOFDMシンボル生成器13と、OFDMシンボルを変調して
無線周波数にアップコンバートするRF部14とを備え
ており、RF部14の出力はアンテナ1から送信され
る。
【0035】多重部10は、制御部8がNAK信号を生
成しなかった場合には、符号器9が生成した信号系列を
出力し、制御部8がNAK信号を生成した場合には、符
号器9が生成した信号系列とNAK信号に対応する信号
系列とを多重化する。
【0036】なお、図面では本発明を説明するための最
小限の構成しか示していないが、例えば、インターリー
ブや誤り訂正(FEC:Forward Error Collection)を行なう
場合は、符号器9の直後にインターリーバ、符号器6の
直前にデインタリーバなどが必要となる。
【0037】図3は各端末局が送信するNAK信号の一
例を示す図であり、サブキャリアの総数がN本で、NA
K信号のサブキャリアの本数が1の場合に、サブキャリ
アsub3のみを用いてNAK信号を送信する例を示してい
る。
【0038】図4は基地局が受信したNAK信号の一例
を示す図である。図4の斜線部それぞれがNAK信号を
示している。
【0039】図4に示すように、各端末局が送信したN
AK信号のサブキャリアがそれぞれ異なる場合には、各
サブキャリアの受信レベルは低下しない。
【0040】本実施形態は、NAK信号の衝突が起こっ
ても、各サブキャリアごとの受信レベルが増減しないよ
うにした点に特徴がある。
【0041】このため、本実施形態では、各端末局がN
AK信号を生成する際に同一のサブキャリアを選択する
確率をできるだけ小さくしている。この確率を最小にす
るためには、NAK信号の生成に必要なサブキャリアの
本数Lを1、NAK信号の生成に利用可能なサブキャリ
アの本数MをN(NはOFDMシンボルを構成するサブキャ
リアの総数)に設定するのが最も望ましい。
【0042】ところが、Lを1、MをNに設定すると、
通信品質が良好で、端末局からNAK信号が返信されな
いような場合に、NAK信号が存在しないにもかかわら
ず存在すると誤って判断する誤検出確率が大きくなる。
その理由は、誤検出確率はMの値に比例して大きくなる
ためである。従って、誤検出確率の観点からすれば、で
きるだけMを小さく設定するのが望ましい。
【0043】一方、NAK信号が存在するにもかかわら
ず存在しないと誤って判断する検出見逃し確率の観点か
らは、できるだけLを大きく設定するのが望ましい。た
だし、Mが小さくてLが大きいほど、各端末局がNAK
信号を生成する際に同一のサブキャリアを選択する確率
が大きくなる。
【0044】以上に説明したLとMの大小関係をまとめ
ると図5のようになる。図5からわかるように、最適な
LとMを設定するには、種々の条件を考慮に入れる必要
がある。
【0045】LとMの値は制御部8から通知されるが、
少なくともMの値は基地局で最終的に決定され、各端末
局には基地局で決定されたMの値が通知される。なお、
ここで、Mの設定とは、単にサブキャリアの本数を意味
するだけではなく、どのサブキャリアを利用するかの指
定も含んでいる。
【0046】一方、Lの値は基地局で決定してもよい
し、端末局で決定してもよい。図6はLの値を端末局が
決定する場合の端末局の構成を示すブロック図である。
図6では、図1と共通する構成部分には同一符号を付し
ている。図6の端末局は、図1にサブキャリア数決定部
(サブキャリア数決定手段)15を新たに追加した構成
になっている。
【0047】図6のサブキャリア数決定部15がLの値
を決定する手法として2通りある。第1の手法は、パケ
ットの受信特性のみを利用する手法である。この手法で
は、受信パケットの誤り率特性等の受信特性を測定し、
受信特性が非常に良い場合はLを大きくする。逆に、受
信特性が悪い場合はLを小さくする。
【0048】第2の手法は、何らかの手法で同報パケッ
トの宛先端末局数を把握し、その情報を利用してLの値
を決定する。宛先端末局数を把握する手法としては、同
報パケットの宛先アドレスから宛先端末局数を把握する
手法や、Lを決定するための情報として、基地局から宛
先端末局数を通知してもらう手法が挙げられる。
【0049】LとM(MはL以上、N以下)の決定方法に
ついては、例えば、パケットを同報伝送する端末局数
が、OFDMシンボルを構成するサブキャリアの総数Nに対
して十分に少ない場合はMを小さくしてLを大きくする
のが望ましい。これにより、誤検出確率と検出見逃し確
率をともに小さくできる。
【0050】また、サブキャリアの総数Nと比較して、
同報伝送する端末局数が多い場合でも、NAK信号を返
信する端末局数が少ないと予測できる場合(例えば、パ
ケット誤り率特性が非常に良いとき)は、Mを小さくし
てLを大きくした方が誤検出確率と検出見逃し確率をと
もに小さくできる。
【0051】一方、同報伝送する宛先端末局数が非常に
多くて、パケット誤り率特性もそれほど良くない場合な
ど、NAK信号を返信する端末局数が多いと予測できる
場合は、Mを大きくしてLを小さくした方が、同一のサ
ブキャリアを選択する確率が小さくなり、誤検出確率や
検出見逃し確率も小さくできる。
【0052】このように、同報伝送する端末局数とパケ
ット誤り率等の通信品質とを考慮してLとMを決定すれ
ば、誤検出確率と検出見逃し確率をともに小さくするこ
とができる。
【0053】また、LとMの決定方法として、NAK信
号における各サブキャリアごとの受信電力の変動を測定
し、その結果をフィードバックさせる方法もある。同一
サブキャリアに信号成分が重畳されたNAK信号が衝突
した場合、位相関係が同相であれば電力は倍になり、位
相が逆相であれば電力は0になってしまう。
【0054】逆に、同一サブキャリアに信号成分が重畳
されていない場合は、電力変動は伝搬路や熱雑音等の影
響しか受けない。
【0055】そこで、最初はLを小さくし、かつMを大
きくしておき、電力変動が大きくなるか、あるいは、十
分なNAK検出確率が得られるようになるまで、徐々に
Lを大きくし、かつMを小さくする方法も考えられる。
【0056】図7は図1や図6に示す端末局に対して同
報伝送を行う第1の実施形態の基地局の構成を示すブロ
ック図である。図7の基地局は、受信系の構成として、
アンテナ21で受信した無線周波数信号をダウンコンバ
ートして直交復調を行うRF部22と、RF部22の出
力に対してFFT処理を行ってOFDMシンボルを検出する
OFDMシンボル検出器23と、OFDMシンボルに含まれる各
サブキャリアごとの信号成分の受信レベルを検出するレ
ベル検出部24と、各信号成分の受信レベルが予め設定
されたスレッショルドT以上であるか否かを判定するレ
ベル判定部(レベル判定手段)25と、OFDMシンボルを
パラレル/シリアル変換するP/S変換器26と、シリ
アル変換されたOFDMシンボルを復調する復調器27と、
復調信号に基づいて誤り検出を行う符号器28と、誤り
検出後の復調信号を受信する制御部29とを備えてい
る。
【0057】レベル判定部25は、信号成分のレベルが
スレッショルド以上であれば、そのNAK信号に対応す
るパケットを再送するように制御部29に通知する。こ
の通知を受けると、制御部29は、図7の送信系を介し
て各端末局にパケットの再送を行う。
【0058】図7の基地局は、送信系(基地局内再送手
段)の構成として、送信用の信号を符号化して信号系列
を生成する符号器30と、符号器30で生成された各信
号系列を変調する変調器31と、変調信号をパラレル信
号に変換するP/S変換器32と、P/S変換器32の
出力に対してIFFT処理を行ってOFDMシンボルを生成する
OFDMシンボル生成器33と、OFDMシンボルを直交変調し
て無線周波数にアップコンバートするRF部34とを備
えており、RF部34の出力はアンテナ21から送信さ
れる。
【0059】なお、図7では、再送パケットを制御部2
9に蓄積する例を示しているが、パケットのバッファリ
ングは必ずしも制御部29で行なう必要はない。例え
ば、変調器11で変調した後の信号やOFDMシンボル生成
器で生成したOFDMシンボルをバッファリングしてもよ
い。制御部29以外にバッファリングする場合は、レベ
ル判定部25からの再送要求をバッファリングしている
場所に送ればよい。
【0060】また、レベル検出部24で検出された受信
レベルは、常にレベル判定部25に送られるわけではな
い。制御部29は、マルチキャスト伝送を行なった場合
には、NAK信号が返信されるタイムスロットを把握し
ているので、そのタイムスロット内に受信した信号のレ
ベルのみがレベル判定部25に送られる。
【0061】なお、図7では、本発明を説明するための
最小限の構成しか示していないが、端末局と同様に、イ
ンターリーブや誤り訂正を行う場合は、インターリーバ
やデインターリーバ等が必要となる。
【0062】また、レベル判定部25は、OFDMシンボル
を構成するN本のサブキャリア全てにおいて、受信信号
のレベル検出を行う必要はない。前述したように、NA
K信号の生成に利用可能なサブキャリアの本数Mは、単
にサブキャリアの数を意味するだけではなく、どのサブ
キャリアを利用するかを指定する意味も含んでいる。従
って、レベル判定部25は、制御部29から通知された
M本のサブキャリアのみのレベル検出を行なえば良い。
これにより、NAK信号の誤検出確率を小さくすること
ができる。
【0063】図8は図7のレベル判定部25の内部構成
を示すブロック図である。図示のように、レベル判定部
25は、セレクタ41と、比較器42とを有する。レベ
ル判定部25には、図7のレベル検出部24で検出され
た全サブキャリア(N本)の受信レベルが入力される。レ
ベル判定部25内のセレクタ41は、サブキャリアN本
の中からM本の信号を選択する。どのM本を選択するか
は、制御部29からの指示に従う。
【0064】セレクタ41で選択されたM本の信号は比
較器42に入力される。比較器42は、予め設定したス
レッショルドT以上の受信レベルの信号が存在するか否
かを判定する。比較器42による比較結果は、例えば制
御部29に通知され、制御部29はバッファリングして
いたパケットの再送を行なう。前述した通り、パケット
のバッファリングが制御部29以外で行なわれる場合
は、そのバッファリングしている場所に判定結果が送ら
れる。
【0065】このように、第1の実施形態では、基地局
から複数の端末局にOFDM方式にてマルチキャスト伝送を
行ったときに、端末局で受信された受信パケットに誤り
が検出されると、OFDMシンボルを構成するサブキャリア
の一部のみを用いて生成したNAK信号を基地局に返信
するため、NAK信号の誤検出確率と検出見逃し確率を
ともに低減することができる。
【0066】また、端末局の数やパケットの誤り率特性
等に応じて、NAK信号の生成に利用するサブキャリア
の本数Lを決定するため、信頼性の高いマルチキャスト
伝送が可能になる。
【0067】さらに、端末局からのNAK信号を受信し
た基地局は、NAK信号の受信レベルがスレッショルド
Tを越える場合のみ、端末局に送信パケットを再送する
ため、誤って端末局に送信パケットを再送するおそれが
なくなる。
【0068】(第2の実施形態)第2の実施形態は、N
AK信号の生成に利用可能なサブキャリアの本数Mを基
地局が決定するものである。
【0069】図9は第2の実施形態の基地局の構成を示
すブロック図である。図9では、図7と共通する構成部
分には同一符号を付しており、以下では相違点を中心に
説明する。
【0070】図9の基地局は、図7にサブキャリア数決
定部(サブキャリア数決定手段)35を新たに追加した
構成になっている。
【0071】サブキャリア数決定部35は、NAK信号
の生成に利用可能なサブキャリアの本数Mと実際にNA
K信号の生成に利用されるサブキャリアの本数Lとの少
なくとも一方を決定する。
【0072】端末局が図6のように構成されている場合
には、図6のサブキャリア数決定部15がサブキャリア
の本数Lを決定するため、図9のサブキャリア数決定部
35はサブキャリアの本数Mのみを決定する。一方、端
末局内に図6のようなサブキャリア数決定部15が存在
しない場合には、図9のサブキャリア数決定部35がサ
ブキャリアの本数L,Mの双方を決定する。
【0073】このように、第2の実施形態は、基地局の
内部にサブキャリア数決定部35を設けるため、端末局
の数やパケット誤り特性等に応じて、サブキャリアの本
数LやMを変更することができ、NAK信号の誤検出確
率や検出見逃し確率をともに低減することができる。
【0074】(第3の実施形態)第3の実施形態は、サ
ブキャリアの本数L,Mに応じて、NAK信号の検出の
基準となるスレッショルドを変更するものである。
【0075】図10は第3の実施形態の基地局の構成を
示すブロック図である。図10では、図7と共通する構
成部分には同一符号を付しており、以下では相違点を中
心に説明する。
【0076】図10の基地局は、図7にスレッショルド
決定部(スレッショルド決定手段)36を新たに追加し
た構成になっている。
【0077】一般に、NAK信号の生成に利用可能なサ
ブキャリアの本数Mが小さくて、NAK信号の生成に必
要な本数Lが大きい場合には、NAK信号の衝突が起き
やすいため、スレッショルドを大きくするのが望まし
い。スレッショルドを大きくすることにより、誤検出確
率が低くなるとともに、Lが大きいので検出見逃し確率
も低くなる。
【0078】そこで、図10のスレッショルド決定部3
6は、制御部29から通知されたサブキャリアの本数
L,Mの少なくとも一方に基づいてスレッショルドTを
決定し、その値をレベル判定部25に通知する。レベル
判定部25はスレッショルドTに基づいて、NAK信号
の検出を行なう。具体的には、受信レベルがスレッショ
ルドTを越えた場合のみ、NAK信号が受信されたと判
断する。
【0079】このように、第3の実施形態は、サブキャ
リアの本数L,Mの少なくとも一方に基づいて、NAK
信号の受信の有無を判断するためのスレッショルドTの
大きさを設定するため、NAK信号が受信されたと誤っ
て判断する誤検出確率を低くすることができる。また、
NAK信号の生成に必要なサブキャリアの本数Lとの関
連でスレッショルドTを設定するため、検出見逃し確率
も低くすることができる。
【0080】また、図7の構成を有する基地局に、図9
のサブキャリア数決定部35と図10のスレッショルド
決定部36とを追加してもよい。これにより、サブキャ
リアの本数L,MとスレッショルドTとを同時に制御す
ることができ、マルチキャスト伝送時の通信品質をさら
にいっそう向上できる。
【0081】上述した第1〜第3の実施形態では、基地
局内のレベル検出部24が、OFDMシンボル検出器3の出
力に基づいて、各サブキャリアごとにNAK信号の受信
信号レベルを検出する例を説明したが、その他の例とし
て、RF部2で直交復調する前の時間波形のOFDM信号の
受信信号レベルを検出した結果に基づいてNAK信号の
有無を判断してもよい。ただし、その場合には、受信信
号レベルの検出範囲を大きくしなければならない。
【0082】(マルチキャスト伝送の伝送手順)図11は
上述した第1〜第3の実施形態におけるマルチキャスト
伝送の伝送手順を示す図である。基地局はパケットを送
信する前にキャリアセンスを行ない、DIFS(Distribuete
d coordination function Interframe Space)と呼ばれ
る第1の時間間隔の間、アイドルであると判定した場合
に、マルチキャスト伝送によりパケットを送信する。こ
の手順はIEEE802.11で定められたユニキャスト伝送と同
様である。
【0083】基地局からのパケットを受信した各端末局
は、受信したパケットの誤りを検出し、誤りを検出した
場合は、第1の実施形態と同様にNAK信号を生成す
る。そして、マルチキャスト伝送されたパケットを受信
した後、SIFS(Short InterFrame Space)と呼ばれる第2
の時間間隔が経過した後にNAK信号を送信する。
【0084】基地局は、マルチキャスト伝送によりパケ
ットを送信した後、SIFS時間の経過を待って、受信信号
レベルの検出を開始する。そして、基地局はパケット送
信後、DIFS時間が経過するまでに検出した受信信号レベ
ルが、第1の実施形態で説明したスレッショルドT以上
であれば、先程送信したパケットの再送を行なう。も
し、受信信号レベルが、スレッショルドT未満であれ
ば、パケットの再送は行なわない。
【0085】このように、本発明は、IEEE802.11のよう
なCSMAベースのシステムにも適用できる。なお、L、M
等の設定については、第1の実施形態と同様である。
【0086】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、受信パケットのOFDMシンボルを構成するサブキャ
リアの一部のみを用いて再送要求信号を生成するため、
再送要求信号の誤検出確率や検出見逃し確率を低減する
ことができ、信頼性の高いマルチキャスト伝送が可能と
なる。
【0087】また、本発明は、OFDM伝送では周波数軸で
の直交性が容易に実現できることを利用しているため、
時間軸での直交性を利用した同様のシステムよりもその
実現性に優位性がある。
【0088】さらに、本発明は、基地局が無線帯域の割
当を行なう集中制御型の無線システムだけでなく、CSMA
等をベースとしたランダムアクセス型の無線システムに
も適用できるため、既存のIEEE802.11無線LANシステ
ムにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の端末局の構成を示すブロック
図。
【図2】マルチキャスト伝送の原理を説明する図。
【図3】各端末局が送信するNAK信号の一例を示す
図。
【図4】基地局が受信したNAK信号の一例を示す図。
【図5】LとMの大小関係を示す図。
【図6】Lの値を端末局が決定する場合の端末局の構成
を示すブロック図。
【図7】図1や図6に示す端末局に対して同報伝送を行
う第1の実施形態の基地局の構成を示すブロック図。
【図8】図7のレベル判定部の内部構成を示すブロック
図。
【図9】第2の実施形態の基地局の構成を示すブロック
図。
【図10】第3の実施形態の基地局の構成を示すブロッ
ク図。
【図11】上述した第1〜第3の実施形態におけるマル
チキャスト伝送の伝送手順を示す図。
【符号の説明】
1,21 アンテナ 2,14,22,34 RF部 3,23 OFDMシンボル検出器 4,26 P/S変換器 5,27 復調器 6,9,28,30 符号器 7 サブキャリア選択部 8,29 制御部 10 多重部 11,31 変調部 12,32 S/P変換器 13,33 OFDMシンボル生成器 15,35 サブキャリア数決定部 24 レベル検出部 25 レベル判定部 36 スレッショルド決定部 41 セレクタ 42 比較器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月4日(1999.10.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基地局と複数の端末局の間で、OFDM(Ortho
    gonal Frequency Division Multiplexing)方式を用いて
    パケットの送受信を行う無線通信システムにおいて、 前記複数の端末局のそれぞれは、 前記基地局から各々の前記端末局宛てに送信された同報
    送信パケットを受信する受信手段と、 この受信手段で受信した前記同報送信パケットに誤りが
    あるか否かを検出する誤り検出手段と、 前記同報送信パケットに対する再送要求信号である送信
    用のOFDM信号が構成する少なくともM個(M≧1、Mは
    整数)のサブキャリアから、L個(M≧L、Lは整数)
    のサブキャリアを選択するサブキャリア選択手段と、 選択された前記L個のサブキャリアのみに変調信号を重
    畳したOFDM信号を再送要求信号として前記基地局に送信
    する端末局内送信手段と、を有し、 前記基地局は、 前記複数の端末局から受信した再送要求信号に基づい
    て、先に同報送信した前記同報送信パケットを再送する
    か否かを判断する判断手段と、 前記判断手段にて再送すると判断した場合、前記同報送
    信パケットを前記複数の端末局宛てに再送する再送手段
    とを有することを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】前記基地局は、 受信した前記再送要求信号の受信信号レベルが予め設定
    されたスレッショルド以上か否かを判定するレベル判定
    手段を有し、 前記スレッショルド以上と判定された場合のみ、前記再
    送手段にて前記同報送信パケットを再送することを特徴
    とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】前記基地局は、前記サブキャリア選択手段
    における前記Lおよび前記Mの少なくとも一方の値に基
    づいて、前記スレッショルドを決定するスレッショルド
    決定手段を有することを特徴とする請求項2に記載の無
    線通信システム。
  4. 【請求項4】前記端末局は、同報伝送されたパケットの
    宛先である前記端末局の数とパケットの通信品質との少
    なくとも一方に基づいて、前記Lの値を決定するサブキ
    ャリア数決定手段を有することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】前記基地局は、同報伝送するパケットの宛
    先である前記端末局の数と前記端末局との間のパケット
    通信品質との少なくとも一方に基づいて、前記Lおよび
    前記Mの少なくとも一方の値を決定するサブキャリア数
    決定手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の無線通信システム。
  6. 【請求項6】前記端末局内送信手段は、前記基地局から
    の受信パケットに誤りが検出された場合には、該パケッ
    トを受信してから第1の時間間隔が経過した後、前記再
    送要求信号を前記基地局に送信し、 前記レベル判定手段は、前記基地局が前記複数の端末局
    にパケットを同報伝送した後、前記第1の時間間隔以上
    の第2の時間間隔が経過するまでの間に受信された受信
    信号レベルが前記スレッショルド以上であればパケット
    の再送を行い、受信信号レベルが前記スレッショルド未
    満であればパケットの再送を行わないことを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の無線通信システム。
  7. 【請求項7】基地局と複数の端末局との間で、OFDM(Ort
    hogonal Frequency Division Multiplexing)方式を用い
    てパケットの送受信を行う無線通信方法であって、 前記複数の端末局のそれぞれは、 前記基地局から各々の前記端末局宛てに送信された同報
    送信パケットを受信する第1ステップと、 この第1ステップで受信した前記同報送信パケットに誤
    りがあるか否かを検出する第2ステップと、 前記同報送信パケットに対する再送要求信号である送信
    用のOFDM信号が構成する少なくともM個(M≧1、Mは
    整数)のサブキャリアから、L個(M≧L、Lは整数)
    のサブキャリアを選択する第3ステップと、 選択された前記L個のサブキャリアのみに変調信号を重
    畳したOFDM信号を再送要求信号として前記基地局に送信
    する第4ステップと、を有し、 前記基地局は、 前記複数の端末局から受信した再送要求信号に基づい
    て、先に同報送信した前記同報送信パケットを再送する
    か否かを判断する第5ステップと、 前記第5ステップにて再送すると判断した場合、前記同
    報送信パケットを前記複数の端末局宛てに再送する第6
    ステップと、を有することを特徴とする無線通信方法。
  8. 【請求項8】複数の端末局に対して、OFDM(Orthogonal
    Frequency Division Multiplexing)方式でパケットの送
    受信を行う無線基地局において、 前記複数の端末局の少なくとも一つから送信された再送
    要求信号であって、前記再送要求信号は、OFDM信号を構
    成する少なくともM個(M≧1、Mは整数)のサブキャ
    リアから、L個(M≧L、Lは整数)のサブキャリアを
    選択して、前記L個のサブキャリアのみに変調信号を重
    畳したOFDM信号であり、前記再送要求信号が受信される
    と、該再送要求信号の受信信号レベルが予め設定された
    スレッショルド以上か否かを判定するレベル判定手段
    と、 前記スレッショルド以上と判定された場合のみ、同報送
    信パケットを前記複数の端末局宛てに再送する再送手段
    と、を有することを特徴とする無線基地局。
  9. 【請求項9】基地局との間で、OFDM(Orthogonal Freque
    ncy Division Multiplexing)方式を用いてパケットの送
    受信を行う無線端末局において、 前記基地局から送信された同報送信パケットを受信する
    受信手段と、 この受信手段で受信した前記同報送信パケットに誤りが
    あるか否かを検出する誤り検出手段と、 前記同報送信パケットに対する再送要求信号である送信
    用のOFDM信号が構成する少なくともM個(M≧1、Mは
    整数)のサブキャリアから、L個(M≧L、Lは整数)
    のサブキャリアを選択するサブキャリア選択手段と、 選択された前記L個のサブキャリアのみに変調信号を重
    畳したOFDM信号を再送要求信号として前記基地局に送信
    する端末局内送信手段と、を備えることを特徴とする無
    線端末局。
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