JP2001100861A

JP2001100861A - 表示システム

Info

Publication number: JP2001100861A
Application number: JP27242099A
Authority: JP
Inventors: Hisashi Tento; 久天藤; Ryutaro Nasu; 竜太郎那須
Original assignee: Shimadzu Corp
Current assignee: Shimadzu Corp
Priority date: 1999-09-27
Filing date: 1999-09-27
Publication date: 2001-04-13

Abstract

(57)【要約】【課題】コンピュータから送られる表示信号に対応する
画像を身体に装着した表示装置により表示する場合に、
使用者の負担を軽減し、コンピュータの耐久性を向上
し、作業性を向上できる表示システムを提供する。【解決手段】携帯可能なコンピュータ３から身体に装着
される表示装置２に伝達手段４を介して画像信号を出力
する。そのコンピュータ３を、その身体に装着すること
なく表示装置２の周囲に設置するための設置具３ｂがコ
ンピュータ３に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各種設備機
器のメンテナンスやオペレーション、手術などの医療行
為、商業空間や公共施設等での各種サービスに関わるオ
ペレーション、物流等のための物資ハンドリングといっ
た様々な作業を行う際に、その作業に関する情報を提供
するために利用できる表示システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】作業者が作業を行う場合、その作業内容
に応じた情報の確認が必要になる場合がある。例えば機
器のメンテナンスやオペレーションでは電子マニュアル
が、医療行為ではＸ線‐ＭＲＩ画像や心電計などのデー
タが、商業空間では在庫データが、公共サービスでは各
種データベースが、物流現場ではピックアップ情報が確
認対象の情報になる。

【０００３】それらの情報を作業者に提供するため、ウ
エアラブルコンピュータと、頭部等に装着される身体装
着型表示装置とが用いられている。そのようなウエアラ
ブルコンピュータは、作業者が常に移動して作業を行う
場合は有効なもので、表示情報の選択や操作確定入力等
を行うためのポインティングデバイスを装備したコンピ
ュータを作業者の腰回りにベルト等を介して装着するこ
とで構成され、さらに、そのコンピュータに無線モデム
等の通信手段を組み込むことでネットワークとの接続も
可能とされている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】例えば設置機器のメン
テナンス作業の場合、作業範囲はメンテナンス対象の周
囲の限られた範囲であり、メンテナンス対象の状況確
認、部品交換、調整等の作業においては、作業者が動き
回ることは殆どないのが一般的である。また、医療行為
においても、医師等は患者の周囲に張りついて作業を行
うため、動き回ることは殆どない。このように作業者の
姿勢は変わるが、作業を行う空間的な範囲が限定される
場合、表示装置を身体に装着して作業時にハンズフリー
で情報を得ることは必要であるが、バッテリーを含む重
いコンピュータは必ずしも身体に装着する必要はない。
むしろ、コンピュータを身体に装着すると、動作速度が
高い場合は発熱が大きいＣＰＵや、耐振性に劣るハード
ディスク等にとって不利な条件下での作業を行うことに
なる。また、コンピュータを身体に装着することで、他
の作業に必要な機器等の携帯に支障を来すことがあり、
例えばメンテナンス作業で腰のベルト等を介して携帯す
る工具等の数や種類が制限される。また、微妙な作業を
要求される医療行為等において作業者の身体にコンピュ
ータの発熱や重量による負荷がかかると、その微妙な作
業に支障をきたすことも考えられる。

【０００５】本発明は、上記問題を解決することのでき
る表示システムを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の表示システム
は、身体に装着される表示装置と、画像信号を出力する
携帯可能なコンピュータと、そのコンピュータから表示
装置に画像信号を伝達する手段とを備え、そのコンピュ
ータを、その身体に装着することなく前記表示装置の周
囲に設置するための設置具が、そのコンピュータに設け
られていることを特徴とする。本発明によれば、表示装
置に画像信号を出力するコンピュータを、その表示装置
を装着する者に装着することなく表示装置の周囲に設置
することで、その表示装置を装着する者へのコンピュー
タの重量や発熱による負担を解消できる。また、コンピ
ュータの振動等の動きによる故障を低減して耐久性を向
上できる。さらに、表示装置を装着する者はコンピュー
タを装着する必要がないので、腰のベルトや胸ポケット
等に他の必要な作業工具等を携帯する余裕ができ、作業
性を向上できる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図１に示す表示システム１は、作業
者１０の頭部に装着される頭部装着型表示装置２と、画
像信号を出力する携帯可能なコンピュータ３と、このコ
ンピュータ３から頭部装着型表示装置２に画像信号を伝
達するケーブル４とを備える。

【０００８】図２に示すように、その頭部装着型表示装
置２は、作業者１０の頭部に装着される保持部１１と、
この保持部１１に保持される表示部１２とを有する。そ
の保持部１１は、作業者１０の頭部に装着されるヘルメ
ット１３にクリップ等を介して取り付けられるが、表示
部１２を作業者１０の頭部に装着できれば形態は限定さ
れず、例えば作業者１０の頭部に直接に装着できるヘッ
ドバンド状やヘッドセット状や帽子状であってもよい
し、作業者１０が装着する眼鏡に着脱可能なクリップ状
であってもよい。また、頭部以外の身体、例えば腕に装
着される表示装置を頭部装着型表示装置２に代えて用い
てもよい。

【０００９】本実施形態では、その表示部１２は作業者
１０の片眼にのみ画像を視認させるが、両眼に視認させ
るものでもよい。その表示部１２は、画像表示光を出射
する表示ユニット１２ａと、その画像表示光の光路を変
更して観察者１０の視野範囲に導く光学系１２ｂと、そ
の表示ユニット１２ａと光学系１２ｂとを連結するアー
ム１２ｃとを有する。その表示ユニット１２ａは、例え
ばバックライト付液晶表示装置により構成され、コンピ
ュータ３から送られる画像信号に対応する画像表示光を
出射する。その光学系１２ｂは、その表示ユニット１２
ａから出射される画像表示光を反射あるいは回折するこ
とで光路変更し、作業者１０の目に導く。その光学系１
２ｂは、前方からの光を透過するハーフミラーやホログ
ラム素子等のコンバイナにより構成してもよいし、全反
射ミラーにより構成してもよく、さらにレンズ系を含む
ものであってもよい。

【００１０】そのコンピュータ３は、ケース３ａと、こ
のケース３ａに内蔵されるＣＰＵ、メモリ、ハードディ
スク、入出力インターフェース、バッテリー等を有する
もので、その内部構成は公知のものを採用できる。その
バッテリーはコンピュータ３から着脱可能な電池である
のが好ましい。そのケース３ａに、設置具として可撓性
を有するベルト３ｂの両端が連結されている。そのベル
ト３ｂを介してコンピュータ３を突出部分に引っ掛ける
ことで、そのコンピュータ３を頭部装着型表示装置２の
周囲に設置することが可能とされている。

【００１１】そのケーブル４は、本実施形態では頭部装
着型表示装置２の表示ユニット１２ａに一端が一体的に
接続され、他端はコンピュータ３にコネクタ３ｃを介し
て着脱可能とされている。

【００１２】また、上記ヘルメット１３を介してカメラ
９が作業者１０に装着され、そのカメラ９により撮影さ
れた画像の映像信号は上記ケーブル４を介してコンピュ
ータ３に伝達される。

【００１３】本実施形態では、作業者１０によるメンテ
ナンス対象の装置２１は、自身のメンテナンス履歴、使
用履歴、メンテナンス手順等を記憶した記憶装置２１ａ
を有し、この記憶装置２１ａのコネクタ２１ａ′に一端
が接続されたケーブル２２の他端が上記コンピュータ３
にコネクタ３ｄを介して着脱可能に接続されることで、
その記憶装置２１ａの記憶データがコンピュータ３によ
り読み出し可能とされている。そのコンピュータ３は、
その記憶装置２１ａから読み出した記憶内容に対応する
画像信号を上記頭部装着型表示装置２に伝達可能とさ
れ、これにより、作業者１０はメンテナンス対象の装置
２１のメンテナンス履歴、使用履歴、メンテナンス手順
等を映像情報として得ることができる。また、そのコン
ピュータ３に接続されるキーボード等の入力装置（図示
省略）を用い、その記憶装置２１ａに記憶されたデータ
の更新や、メンテナンス作業結果を記憶装置２１ａに記
憶させるようにしてもよい。なお、その記憶装置２１ａ
とコンピュータ３との間で、有線ではなく電波や光を利
用した無線装置により信号を伝達するようにしてもよ
い。

【００１４】上記構成によれば、メンテナンス作業等の
作業現場において、頭部装着型表示装置２を装着する作
業者１０が持ち込んだコンピュータ３は、ベルト３ｂを
介して図示のような作業対象装置２１の扉の取っ手２１
ｂ等の突出部分に引っ掛けられて吊り下げられること
で、作業者１０の身体に装着されることなく頭部装着型
表示装置２の周囲に設置され、作業者１０の近傍に位置
される。そして、頭部装着型表示装置２に接続されたケ
ーブル４が、コンピュータ３にコネクタ３ｃを介して接
続されることで、コンピュータ３から頭部装着型表示装
置２に画像信号が伝達可能され、その画像信号に対応す
る画像が頭部装着型表示装置２により表示される。この
際、コンピュータ３を身体に装着する必要がないので、
作業者１０へのコンピュータ３の重量や発熱による負担
を解消できる。また、コンピュータ３の振動等による故
障を低減して耐久性を向上できる。さらに、作業者１０
はコンピュータ３を装着する必要がないので、例えば図
示のように各種工具５を、容易に取り扱うことができる
ように腰回りのベルト６や胸ポケット等に装着する余裕
ができ、作業性を向上できる。

【００１５】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば図３の第１変形例に示すように、設置具としてコン
ピュータ３のケース３ａの底面にゴム製の支持脚１１を
取り付けたり、図４の第２変形例に示すようにケース３
ａにヒンジ１２を介して揺動可能にスタンド１３を取り
付け、コンピュータ３を床置き可能にすることで、頭部
装着型表示装置２の周囲に配置できるようにしてもよ
い。また、作業現場等に設けた専用の保持具により保持
される設置具をコンピュータに設けるようにしてもよ
い。また、作業者１０の身体に、コンピュータ３への音
声入力用のマイクや、コンピュータ３から送られる音声
信号を出力するためのイヤホンを、例えば頭部装着型表
示装置２の保持部１１を介して装着すると共に、そのマ
イクやイヤホンをケーブル４を介して音声信号を伝達可
能にコンピュータ３に接続してもよい。また、上記実施
形態では表示装置とコンピュータとをケーブルにより有
線接続しているが、電波や光を利用してコンピュータと
表示装置、マイク、イヤホンとの間で信号を無線装置に
より伝達するようにしてもよい。さらに、そのコンピュ
ータに他のコンピュータとの通信装置を接続し、複数の
作業者間で表示装置、カメラ、マイク、イヤホンを用い
てコミュニケーションを行うことができるようにしても
よい。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、コンピュータから送ら
れる表示信号に対応する画像を身体に装着した表示装置
により表示する場合に、使用者の負担を軽減し、コンピ
ュータの耐久性を向上し、作業性を向上できる表示シス
テムを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態の表示システムの使用状態を
示す斜視図

【図２】本発明の実施形態の表示システムの表示装置の
正面図

【図３】本発明の第１変形例のコンピュータの斜視図

【図４】本発明の第２変形例のコンピュータの斜視図

【符号の説明】

２頭部装着型表示装置３コンピュータ３ｂベルト（設置具）４ケーブル１１支持脚（設置具）１３スタンド（設置具）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】身体に装着される表示装置と、画像信号を
出力する携帯可能なコンピュータと、そのコンピュータ
から表示装置に画像信号を伝達する手段とを備え、その
コンピュータを、その身体に装着することなく前記表示
装置の周囲に設置するための設置具が、そのコンピュー
タに設けられている表示システム。