JP2001199997A - 細胞透過性キャリアペプチド - Google Patents
細胞透過性キャリアペプチドInfo
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Abstract
ジュゲートを提供する。 【解決手段】特別な配列のポリペプチドを含む細胞透過
性キャリアペプチド。及び上記ポリペプチドを含む細胞
透過性キャリアペプチドと異種ポリペプチド、DNA及
び糖からなる群から選ばれるいずれかを、必要に応じて
架橋剤を介して連結してなるキャリアペプチドコンジュ
ゲート。
Description
アペプチド及び該キャリアペプチドと異種ポリペプチ
ド、DNA及び糖からなる群から選ばれるいずれかを連
結してなるキャリアペプチドコンジュゲートに関する。
また、本発明は、ポリペプチドないしタンパク質、さら
にはDNAや糖を細胞内に導入するための細胞透過性キ
ャリアペプチドの使用に関する。
にはDNAや糖を細胞内に導入し、細胞内でのタンパク
質相互作用を調節することにより細胞内情報伝達や転写
などに関する情報を得ようとする試みがなされている。
このアプローチにより、標的タンパクをコードした遺伝
子を導入する方法によっては困難なペプチド導入量の調
節や、非天然アミノ酸骨格を分子内に有するポリペプチ
ドの細胞内導入が期待できる。
高く、細胞膜を通過することは困難であり、ポリペプチ
ド、核酸、糖の細胞内導入には、マイクロインジェクシ
ョンの他、脂肪酸などの脂溶性分子とのハイブリッド化
による方法やリポソームを用いる方法が従来採られてき
た。
グナルペプチド(Lin Y.Z., et al.(1995) J. Biol. Ch
em., 270, 14255-14258; Rojas M., et al. (1998) Na
t. Biotechnol., 16, 370-375)、或いはHIV-1 Tat タン
パク質やショウジョウバエAntennapediaタンパク質由来
の塩基性ペプチドを用いてペプチド・タンパク質を導入
する試みが知られている(特開平10−33186号公
報、Derossi D. et al. (1998) Trends. Cell Biol.,
8, 84-87; Fawell S., et al. (1994) Proc. Acad. Nat
l. Sci., USA, 91, 664-668; Nagahara H. et al. (19
98) Nat. Med.,4, 1449-1452)。
は、ペプチドないしタンパク質、さらにはDNAや糖を
十分に細胞内へ導入することができなかった。
よく細胞内にポリペプチドないしタンパク質、DNA、
糖を導入できる細胞透過性キャリアペプチド、該キャリ
アペプチドとポリペプチド、さらにはDNAや糖を結合
したキャリアペプチドコンジュゲートを提供することに
ある。
らにはDNAや糖を細胞内に導入するための細胞透過性
キャリアペプチドの使用を提供することである。
または(b)のポリペプチドを含む細胞透過性キャリア
ペプチド。 (a)配列番号2〜14のいずれかで表されるポリペプ
チド; (b)ポリペプチド(a)において1又は数個のアミノ酸
が置換、欠失又は付加したポリペプチドを含み、細胞透
過性キャリアペプチド活性を有するポリペプチドに関す
る。
のポリペプチドを含む細胞透過性キャリアペプチドと異
種ポリペプチド、DNA及び糖からなる群から選ばれる
いずれかを、必要に応じて架橋剤を介して連結してなる
キャリアペプチドコンジュゲートに関する。
アペプチドの、異種ポリペプチド、DNA及び糖からな
る群から選ばれるいずれかを細胞内に導入するための使
用に関する。
チドとしては、配列番号2〜14のいずれかで表される
ポリペプチドが挙げられ、該配列は、細胞透過性キャリ
アペプチド活性を保持する限りにおいて1又は数個のア
ミノ酸が置換、欠失又は付加したポリペプチドを含む。
及びそれらの位置などは、改変されたポリペプチドが、
細胞透過性キャリアペプチド活性を有する限り特に制限
されない。本発明において「細胞透過性キャリアペプチ
ド活性」とは、配列番号2〜14のポリペプチドと結合
したタンパク質ないしポリペプチドが、細胞膜を透過
し、細胞内に導入されることを意味する。
該キャリヤペプチドをコードするDNAを経由して行う
場合には、例えばサイトスペシフィック・ミュータゲネ
シス〔Methods in Enzymology, 154, 350, 367-382 (19
87);同 100, 468 (1983);Nucleic Acids Res., 12, 9
441 (1984);続生化学実験講座1「遺伝子研究法II」、
日本生化学会編, p105 (1986)〕などの遺伝子工学的手
法、リン酸トリエステル法やリン酸アミダイト法などの
化学合成手段〔J. Am. Chem. Soc., 89, 4801(1967);
同 91, 3350 (1969);Science, 150, 178 (1968);Tetr
ahedron Lett.,22, 1859 (1981);同 24, 245 (1983)〕
及びそれらの組合せ方法などが例示できる。より具体的
には、DNAの合成は、ホスホルアミダイト法またはト
リエステル法による化学合成によることもでき、市販さ
れている自動オリゴヌクレオチド合成装置上で行うこと
もできる。二本鎖断片は、相補鎖を合成し、適当な条件
下で該鎖を共にアニーリングさせるか、または適当なプ
ライマー配列と共にDNAポリメラーゼを用い相補鎖を
付加するかによって、化学合成した一本鎖生成物から得
ることもできる。さらに、本発明の細胞透過性キャリア
ペプチドは、ペプチド合成機を用いて固相合成法により
合成することもでき、置換・付加・欠失は、ペプチド合
成機を用いる場合には保護アミノ酸の種類を変えること
により容易に行うことができる。又、D−アミノ酸やサ
ルコシン(N-メチルグリシン)等の特殊なアミノ酸を導
入することもできる。
結されて細胞内に導入されるポリペプチドは特に限定さ
れず、任意のポリペプチドが挙げられる。該ポリペプチ
ドの分子量は500程度から100万程度、好ましくは
1000〜50万程度が例示され、分泌タンパク、膜結
合タンパク、ペプチドホルモンなどの種類も問わない。
としては、カルボニックアンヒドラーゼ、ミオグロビ
ン、西洋わさびパーオキシダーゼ、β−ガラクトシダー
ゼ、ロイシンジッパーや亜鉛フィンガーモチーフを有す
る転写因子、Fas p53などのアポトーシス誘導タンパク
質、欠損により代謝異常の疾病を誘発するアデノシンデ
アミナーゼなどのタンパク質及び酵素阻害剤(例えばカ
ルパインインヒビター)、遺伝情報発現調節因子(例え
ばIκB)、ペプチドホルモン(インスリン、カルシト
ニン等)などが例示される。
の細胞透過性キャリアペプチドは、細胞透過性キャリア
ペプチドがシステイン残基を有する場合には、ポリペプ
チドのシステイン残基と−SS−結合を介して連結して
もよく、適当な架橋剤を介して連結してもよい。また、
本発明の細胞透過性キャリアペプチドをコードするポリ
ヌクレオチドと導入されるポリペプチドをコードするポ
リヌクレオチド(遺伝子)を、好ましくは直接に結合
し、ベクターに導入し、大腸菌等の宿主細胞内で発現さ
せるなどの常法により、本発明の細胞透過性キャリアペ
プチドのC末端側に導入されるタンパク質ないしポリペ
プチドが直接連結されたペプチドコンジュゲートを得る
ことができる。同様に、DNAや糖についても、適当な
架橋剤を介して連結することができる。
リアペプチドと導入されるタンパク質ないしポリペプチ
ド、DNAまたは糖を結合できる少なくとも2価の架橋
剤であれば特に限定されないが、例えばN-(6-マレイミ
ドカプロイルオキシ)コハク酸イミドエステル(EMCS)な
どが挙げられる。
末端側には、例えばCys、Gly-Cysなどの様式でCys残基
をさらに結合するのが好ましい。該Cys残基のSH基
は、EMCSのマレイミド基に付加反応させたり、導入され
るタンパク質ないしポリペプチドがフリーのSH基を有
する場合には−SS−結合により導入されるタンパク質
ないしポリペプチドに、連結することができる。−SS
−結合を介して連結した場合には、細胞内で該−SS−
結合が還元され、非修飾のタンパク質ないしポリペプチ
ドが遊離されるので好ましい。
細胞内に移行し難いポリペプチド、DNA、糖を高効率
で細胞内に導入することができる。
プチド、DNA、糖などの生理活性物質を細胞内に導入
することにより、各種の疾患の治療が期待できる。
が、本発明はこれらの実施例になんら限定されるもので
はない。 実施例1〜13 配列番号2〜14で表されるポリペプチドのC末端にGl
y-Cys-アミドが付加されたポリペプチドを、島津PSSM-8
型ペプチド合成機、Rinkアミド樹脂を用いてFmoc固相合
成法で合成した。得られたポリペプチドは、各々トリフ
ルオロ酢酸−エタンジチオール(95:5)で室温1.
5時間処理し、脱保護と樹脂からの切り出しを行い、Wa
ters社Symmetry 300 C18(5μm、4.6×150mm)を用い、
0.1%TFAを含有するアセトニトリル−水グラジエント
(アセトニトリル濃度5%〜50%)で溶出する逆相H
PLCにより精製した。さらに、該ポリペプチドのCys
残基を1.5当量の5-マレイミドフルオレセインジアセテ
ートで蛍光標識して得られたポリペプチドについて質量
分析(MALDI-TOF-MS(Shimadzu MALDI-2))を行った。結
果を表1に示す。 実施例14、15 配列番号2,3で表されるポリペプチドのC末端にGly-
Cys-アミドが付加されたポリペプチドを、実施例1〜1
3と同様にして固相合成し、逆相HPLCで精製した。
得られたポリペプチドの質量分析結果を表1に示す。な
お、実施例14で得られたポリペプチドは、フルオレセ
インで蛍光標識されていない点を除いて、実施例1で得
られたポリペプチドと同一である。同様に、実施例15
で得られたポリペプチドは、フルオレセインで蛍光標識
されていない点を除いて、実施例2で得られたポリペプ
チドと同一である。 比較例1 配列番号1で表されるポリペプチドのC末端にGly-Cys-
アミドが付加されたポリペプチドを実施例1〜13と同
様にして合成した。得られた蛍光ラベルされたポリペプ
チドの質量分析結果を表1に示す。 比較例2 配列番号15で表されるポリペプチドのC末端にGly-Cy
s-アミドが付加されたポリペプチドを実施例1〜13と
同様にして合成した。得られた蛍光ラベルされたポリペ
プチドの質量分析結果を表1に示す。
列を一部改変したのでanalogとした。また、(Fl)はフル
オレセインを示す。 実施例16 図1で示されるように、配列番号2で表されるHIV-1 Re
v-(34-50)のC末端と配列番号16で表されるカルパイ
ン阻害剤のN末端をGlyを介して結合し、さらに、カル
パイン阻害剤のC末端にGly-Cys-amideを結合した合成
ポリペプチドを島津PSSM-8型ペプチド合成機、Rinkアミ
ド樹脂を用いてFmoc固相合成法で合成した。得られたポ
リペプチドは、各々トリフルオロ酢酸−エタンジチオー
ル(95:5)で室温1.5時間処理し、脱保護と樹脂
からの切り出しを行い、Waters社Symmetry 300 C18(5
μm、4.6×150mm)を用い、0.1%TFAを含有するアセトニ
トリル−水グラジエント(アセトニトリル濃度5%〜5
0%)で溶出する逆相HPLCで精製した。さらに、該
ポリペプチドを1.5当量のフルオレセイン-5(6)-カル
ボキサミドカプロン酸N-ヒドロキシコハク酸イミドエス
テルと反応させて、蛍光標識したHIV-1 Rev-(34-50)−G
ly−カルパイン阻害剤−GlyCys(フルオレセイン)-amide
を得た。得られた蛍光標識体の質量分析(MALDI-TOF-MS
(Shimadzu MALDI-2))結果を表2に示す。 実施例17 配列番号16で表されるカルパイン阻害剤の配列に代え
て、配列番号17で表されるIκB(15-41)の配列を利用
した他は実施例16と同様にして、蛍光標識体HIV-1 Re
v-(34-50)−Gly−IκB(15-41)−GlyCys(フルオレセイ
ン)-amideを得た。得られた蛍光標識体の質量分析(MAL
DI-TOF-MS(Shimadzu MALDI-2))結果を表2に示す。 実施例18 HIV-1 Rev-(34-50)の配列に代えてFHV coat-(35-49)の
配列を利用した他は実施例16と同様にして、蛍光標識
体FHV coat-(35-49)−Gly−カルパイン阻害剤−GlyCys
(フルオレセイン)-amideを得た。得られた蛍光標識体の
質量分析(MALDI-TOF-MS(Shimadzu MALDI-2))結果を表
2に示す。 実施例19 配列番号16で表されるカルパイン阻害剤の配列に代え
て、配列番号17で表されるIκB(15-41)の配列を利用
した他は実施例16と同様にして、蛍光標識体FHV coat
-(35-49)−Gly−IκB(15-41)−GlyCys(フルオレセイ
ン)-amideを得た。得られた蛍光標識体の質量分析(MAL
DI-TOF-MS(Shimadzu MALDI-2))結果を表2に示す。
A、分子量29000)をPBS中で15当量のN-(6-マレイミ
ドカプロイルオキシ)コハク酸イミドエステル(EMCS)及
び15当量のフルオレセイン-5(6)-カルボキサミドカプ
ロン酸N-ヒドロキシコハク酸イミドエステルを室温で2
時間反応させて、マレイミド基及びFITC基を平均で1〜
2個ずつ結合した蛍光標識カルボニックアンヒドラーゼ
誘導体を得た。
ーゼ誘導体と実施例14で得られたフルオレセインで標
識されていないポリペプチド(HIV-1 Rev-(34-50)-GlyC
ys-amide)をPBS中室温で20時間反応させることに
より、該ポリペプチド(HIV-1 Rev-(34-50)-GlyCys-ami
de)のC末端のCysのSH基がFITC標識カルボニックア
ンヒドラーゼ誘導体のマレイミド基に付加した本発明の
細胞透過性キャリアペプチド−異種ポリペプチド・コン
ジュゲートを得た。なお、得られたペプチドコンジュゲ
ートの精製は、PBS緩衝液及びSephadex G25を用いたゲ
ル濾過により行った。
胞と、RPMI 1640培地中チェンバースライド上で16時
間培養し、RPMI 1640培地を交換し、上記で得られた蛍
光標識ペプチドコンジュゲートを10μMの濃度になる
ように加え、37℃で3時間インキュベーションした
後、PBSで洗浄し、アセトン:メタノール(1:1)
で固定した。固定化されたRAW264.7細胞を蛍光
顕微鏡で観察した。その結果、蛍光標識ペプチドコンジ
ュゲートは全ての細胞内に入ったことが確認された。 実施例21 実施例14で得られた非蛍光標識ポリペプチド(HIV-1
Rev-(34-50)-GlyCys-amide)に代えて実施例15で得ら
れた非蛍光標識ポリペプチド(FHV coat-(35-49)-GlyCy
s-amide)を用いた他は実施例20と同様にして本発明の
細胞透過性キャリアペプチド−異種ポリペプチド・コン
ジュゲートを得た。
胞と、RPMI 1640培地中チェンバースライド上で16時
間培養し、RPMI 1640培地を交換し、上記で得られた蛍
光標識ペプチドコンジュゲートを10μMの濃度になる
ように加え、37℃で3時間インキュベーションした
後、PBSで洗浄し、アセトン:メタノール(1:1)
で固定した。固定化されたRAW264.7細胞を蛍光
顕微鏡で観察した。その結果、蛍光標識ペプチドコンジ
ュゲートは全ての細胞内に入ったことが確認された。 実施例22 カルボニックアンヒドラーゼに代えてミオグロビン(分
子量:17000)を用いた他は実施例20と同様にし
て、本発明の細胞透過性キャリアペプチド−異種ポリペ
プチド・コンジュゲートを得た。
胞と、RPMI 1640培地中チェンバースライド上で16時
間培養し、RPMI 1640培地を交換し、上記で得られた蛍
光標識ペプチドコンジュゲートを10μMの濃度になる
ように加え、37℃で3時間インキュベーションした
後、PBSで洗浄し、アセトン:メタノール(1:1)
で固定した。固定化されたRAW264.7細胞を蛍光
顕微鏡で観察した。その結果、蛍光標識ペプチドコンジ
ュゲートは全ての細胞内に入ったことが確認された。 実施例23 カルボニックアンヒドラーゼに代えてミオグロビン(分
子量:17000)を用いた他は実施例21と同様にし
て、本発明の細胞透過性キャリアペプチド−異種ポリペ
プチド・コンジュゲートを得た。
胞と、RPMI 1640培地中チェンバースライド上で16時
間培養し、RPMI 1640培地を交換し、上記で得られた蛍
光標識ペプチドコンジュゲートを10μMの濃度になる
ように加え、37℃で3時間インキュベーションした
後、PBSで洗浄し、アセトン:メタノール(1:1)
で固定した。固定化されたRAW264.7細胞を蛍光
顕微鏡で観察した。その結果、蛍光標識ペプチドコンジ
ュゲートは全ての細胞内に入ったことが確認された。 実施例24〜34 マクロファージ由来のRAW264.7細胞と、RPMI 1
640培地中チェンバースライド上で16時間培養し、RPM
I 1640培地を交換し、実施例3〜13で得られたC末端
にGly-Cys(フルオレセイン)-amide構造を有する各標識
ポリペプチドを10μMの濃度になるように加え、37
℃で3時間インキュベーションした後、PBSで洗浄
し、アセトン:メタノール(1:1)で固定した。固定
化されたRAW264.7細胞を蛍光顕微鏡で観察し
た。その結果、蛍光標識ポリペプチドは全ての細胞内に
入ったことが確認された。 実施例35〜38 実施例3〜13で得られたC末端にGly-Cys(フルオレセ
イン)-amide構造を有する各標識ポリペプチドに代え
て、実施例16〜19で得られたカルパイン阻害剤また
はIκB(15-41)を有する各標識ポリペプチドを用いて実
施例24〜34と同様に試験を行ったところ、実施例1
6〜19の蛍光標識ポリペプチドは全ての細胞内に入っ
たことが確認された。 比較例3 比較例2で得られた細胞透過性キャリアペプチド活性を
有するポリペプチドと、1.5当量の5−マレイミドフ
ルオレセインジアセテートをジメチルホルムアミド中室
温で1時間反応させて、フルオレセインがCys残基に結
合した蛍光標識ポリペプチド誘導体を得た。
胞と、RPMI 1640培地中チェンバースライド上で16時
間培養し、RPMI 1640培地を交換し、上記で得られたC
末端にGly-Cys(フルオレセイン)構造を有する各標識ポ
リペプチドを10μMの濃度になるように加え、37℃
で3時間インキュベーションした後、PBSで洗浄し、
アセトン:メタノール(1:1)で固定した。固定化さ
れたRAW264.7細胞を蛍光顕微鏡で観察した。そ
の結果、比較例3の蛍光標識ポリペプチドは細胞内にほ
とんど入らないことが確認された。
ヒビター又はIκB(15-41)を連結した蛍光標識ペプチ
ドコンジュゲートを示す。
リアペプチドと連結した蛍光標識ペプチドコンジュゲー
トの製造スキームを示す。
Claims (4)
- 【請求項1】以下の(a)または(b)のポリペプチド
を含む細胞透過性キャリアペプチド (a)配列番号2〜14のいずれかで表されるポリペプ
チド; (b)ポリペプチド(a)において1又は数個のアミノ酸
が置換、欠失又は付加したポリペプチドを含み、細胞透
過性キャリアペプチド活性を有するポリペプチド。 - 【請求項2】少なくとも1つのCys残基をさらに付加し
てなる請求項1に記載の細胞透過性キャリアペプチド。 - 【請求項3】請求項1又は2に記載の細胞透過性キャリ
アペプチドと異種ポリペプチド、DNA及び糖からなる
群から選ばれるいずれかを、必要に応じて架橋剤を介し
て連結してなるキャリアペプチドコンジュゲート。 - 【請求項4】請求項1又は2に記載の細胞透過性キャリ
アペプチドの、異種ポリペプチド、DNA及び糖からな
る群から選ばれるいずれかを細胞内に導入するための使
用。
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