[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2001192467A - プラスチック複合紙及びその製造方法 - Google Patents

プラスチック複合紙及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001192467A
JP2001192467A JP2000004520A JP2000004520A JP2001192467A JP 2001192467 A JP2001192467 A JP 2001192467A JP 2000004520 A JP2000004520 A JP 2000004520A JP 2000004520 A JP2000004520 A JP 2000004520A JP 2001192467 A JP2001192467 A JP 2001192467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silane
modified polyolefin
group
plastic
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000004520A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Kubota
信也 久保田
Hiroshi Yui
浩 由井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOBE SHOJI KK
Original Assignee
TOBE SHOJI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOBE SHOJI KK filed Critical TOBE SHOJI KK
Priority to JP2000004520A priority Critical patent/JP2001192467A/ja
Publication of JP2001192467A publication Critical patent/JP2001192467A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性、引張り特性、剛性、耐クリープ性、
耐熱性などに優れたプラスチック複合紙を提供する。 【解決手段】 シラン変性ポリオレフィン微粉末と植物
繊維の混抄シートを、前記シラン変性ポリオレフィンの
融点以上の温度で加熱または加熱加圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性、引張り特
性、剛性、耐クリープ性、耐熱性などに優れたプラスチ
ック複合紙及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】紙に耐
水性に耐水性を付与するために、紙の表面にポリエチレ
ンなどのプラスチックを溶融してラミネートすることが
一般に行われている。この方法では耐水性は付与できる
が、製紙とラミネートの2段階の工程が必要であるため
に経済性に問題がある。
【0003】一方、抄紙の工程でプラスチック微細体を
加えて紙に耐水性を付与することも提案されている(特
開昭49−48905号公報)が、従来の方法では紙と
プラスチックとの結合が十分ではないために実用性がな
かった。
【0004】本発明は、このような状況から、抄紙工程
において紙との結合性に優れた特殊なプラスチックを加
えることによって、経済性と耐水性、引張り特性、剛
性、耐クリープ性、耐熱性などに優れたプラスチック複
合紙を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、加水分
解してシラノール基を生成する官能基を有するシラン変
性ポリオレフィンの微粉末を抄紙工程で加えて混抄した
後に加熱して植物繊維にシラン変性ポリオレフィンを浸
透せしめることによって目的とする耐水性、剛性、耐ク
リープ性、耐熱性などに優れたプラスチック複合紙を経
済的に得られることを見出した。
【0006】本発明の要旨とするところは、下記のとお
りである。
【0007】(1) シラン変性ポリオレフィン微粉末
と植物繊維の混抄シートを、前記シラン変性ポリオレフ
ィンの融点以上の温度で加熱または加熱加圧してなるこ
とを特徴とするプラスチック複合紙。
【0008】(2) ポリオレフィン架橋体中に植物繊
維が水素結合で結ばれてなることを特徴とする前項1記
載のプラスチック複合紙。
【0009】(3) シラン変性ポリオレフィン微粉末
と植物繊維を混抄して得られたシートを、前記シラン変
性ポリオレフィンの融点以上の温度で加熱または加熱加
圧することを特徴とするプラスチック複合紙の製造方
法。
【0010】本発明で用いるシラン変性ポリオレフィン
は、ポリオレフィンと一般式RR’SiY2で表わされ
るシラン化合物(式中、Rはオレフィン性不飽和炭化水
素基であり、Yは加水分解可能な有機基であり、R’基
は前記R基かY基である)とのグラフト共重合体、また
はオレフィンと該シラン化合物の共重合体によって得ら
れるものである。
【0011】RR’SiY2 においてRとしてはビニル
基、アリル基、ブテニル基、シクロヘキセニル基、シク
ロペンタジエニル基などを挙げることができ、ビニル基
が好適である。Y基としては、メトキシ基、エトキシ
基、ブトキシ基のようなアルコキシ基などの任意の加水
分解可能な有機基を挙げることができる。R’はRまた
はYである。最も好適なシランはビニルトリエトキシシ
ランおよびビニルトリメトキシシランである。シラン変
性ポリオレフィン中のRR’SiY2 の含有量は0.0
2〜40重量%、好ましくは2〜10重量%である。
【0012】ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、プロピレン・エチレン共重合体、
プロピレン・ヘキセン共重合体、ポリブテン、エチレン
・酢酸ビニル共重合体などが用いられる。
【0013】本発明の植物繊維としては、木材から得ら
れるパルプ、綿繊維など一般の植物繊維が用いられる。
高度の耐熱性、剛性などが要求される用途に使用する場
合にはパルプを精製してリグニンやヘミセルロースを除
去してセルロース含有率を高めたもの、あるいは綿繊維
などのもともとセルロース含有率の高いものを用いるこ
とが好ましい。
【0014】シラン変性ポリオレフィン微粉末と植物繊
維との配合割合は、植物繊維100重量部に対してシラ
ン変性ポリオレフィン微粉末を5〜400重量部の間で
目的に応じて設定することができる。シラン変性ポリオ
レフィン微粉末の配合量が5重量部未満の場合は耐水性
などの改良効果が少なく、400重量部を越えると抄紙
工程でのハンドリング性が著しく低下する。
【0015】シラン変性ポリオレフィンは通常は顆粒状
で得られるので、これを抄紙工程で植物繊維と混抄する
のに適した微粉末状に粉砕して用いる。微粉末の粒度は
200メッシュ以下が好ましい。300μm以下の微粉
末であることが特に好ましい。
【0016】抄紙工程において、シラン変性ポリオレフ
ィン微粉末と植物繊維とを混抄した後に、シラン変性ポ
リオレフィンの融点以上、200℃以下の温度で加熱す
る。この際、圧力を加えることもできる。この過程でシ
ラン変性ポリオレフィン中の極性基が加水分解してシラ
ノール基が生じ、その一部がセルロースの水酸基と水素
結合し、他の一部が他のシラノール基と反応して脱水縮
合する。この結果、ポリオレフィン架橋体の中にセルロ
ース繊維が水素結合で結ばれた、耐水性、引張り特性、
剛性、耐クリープ性、耐熱性などに優れたプラスチック
複合紙が得られる。
【0017】本発明では、シラン変性ポリオレフィン微
粉末を水に均一に分散させるために界面活性剤などを用
いることができる。
【0018】また、本発明では、ブチル錫ラウレート、
酢酸錫ラウレート、ナフテン酸鉛、チタン酸テトラブチ
ルエステルなどのシラノールの縮合を促進する物質を添
加することによって、シラン変性ポリオレフィンの架橋
を促進することができる。
【0019】また、本発明では、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、防カビ剤、防ダニ剤、抗菌剤、難燃剤、香料、顔
料、染料などの各種の添加剤や、炭酸カルシウム、タル
ク、シリカ、マイカ、珪藻土、クレー、ガラス繊維、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化チタン、
酸化亜鉛、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、フェライト、チタン酸ジルコン酸鉛、希土類コバル
トなどの各種無機フィラーを配合して目的に応じた性能
を付与することができる。
【0020】さらに、本発明では製紙用のサイズ剤、ラ
テックス類などの添加剤を配合することもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕抄紙工程において、
精製パルプ100重量部とビニルトリエトキシシラング
ラフトポリプロピレン(シラン部位含量2.8重量%)
のペレットを粉砕して得た平均粒径200μmの粉末1
20重量部とを混抄した後、190℃の温度で加熱プレ
スして厚さ1mmのプラスチック複合紙を得た。このプ
ラスチック複合紙は耐水性に優れ、熱変形温度が180
℃と著しく高いことが認められた。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、シラン変性ポリオレフ
ィン中の極性基が抄紙工程で加水分解してシラノール基
が生じ、その一部がセルロースの水酸基と水素結合し、
他の一部が他のシラノール基と反応して脱水縮合する。
この結果、ポリオレフィン架橋体の中にセルロース繊維
が水素結合で結ばれた、耐水性、引張り特性、剛性、耐
クリープ性、耐熱性などに優れたプラスチック複合紙を
提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA09 AA20 AA39 AA39X AA77 AF02 AF13 AF14 AF20 AH19 BA09 BB03 BC01 CA03 CB05 CC02 CD03 4F072 AA08 AB03 AB31 AD04 AD53 AK04 AK14 4J002 AB01X AH00X BB00W FA04X GK03 4L055 AA01 AG58 AG64 AG86 AG92 AG94 AG98 AH01 AH37 BD10 BE20 FA11 FA13 FA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シラン変性ポリオレフィン微粉末と植物
    繊維の混抄シートを、前記シラン変性ポリオレフィンの
    融点以上の温度で加熱または加熱加圧してなることを特
    徴とするプラスチック複合紙。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン架橋体中に植物繊維が水
    素結合で結ばれてなることを特徴とする請求項1記載の
    プラスチック複合紙。
  3. 【請求項3】 シラン変性ポリオレフィン微粉末と植物
    繊維を混抄して得られたシートを、前記シラン変性ポリ
    オレフィンの融点以上の温度で加熱または加熱加圧する
    ことを特徴とするプラスチック複合紙の製造方法。
JP2000004520A 2000-01-13 2000-01-13 プラスチック複合紙及びその製造方法 Pending JP2001192467A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000004520A JP2001192467A (ja) 2000-01-13 2000-01-13 プラスチック複合紙及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000004520A JP2001192467A (ja) 2000-01-13 2000-01-13 プラスチック複合紙及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001192467A true JP2001192467A (ja) 2001-07-17

Family

ID=18533304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000004520A Pending JP2001192467A (ja) 2000-01-13 2000-01-13 プラスチック複合紙及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001192467A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100429266C (zh) * 2005-11-16 2008-10-29 朱家牧 可环保塑料合成纸及其制备方法
WO2009069533A1 (en) 2007-11-30 2009-06-04 Tonen Chemical Corporation Microporous films, methods for their production, and applications thereof
CN102010544A (zh) * 2010-06-07 2011-04-13 李美香 一种塑料复合纸
CN101649087B (zh) * 2009-05-14 2012-09-19 李美香 一种塑料复合纸
WO2022014539A1 (ja) * 2020-07-13 2022-01-20 古河電気工業株式会社 セルロース繊維強化樹脂成形体及びその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100429266C (zh) * 2005-11-16 2008-10-29 朱家牧 可环保塑料合成纸及其制备方法
WO2009069533A1 (en) 2007-11-30 2009-06-04 Tonen Chemical Corporation Microporous films, methods for their production, and applications thereof
US9147868B2 (en) 2007-11-30 2015-09-29 Toray Battery Separator Film Co., Ltd. Microporous films, methods for their production, and applications thereof
CN101649087B (zh) * 2009-05-14 2012-09-19 李美香 一种塑料复合纸
CN102010544A (zh) * 2010-06-07 2011-04-13 李美香 一种塑料复合纸
CN102010544B (zh) * 2010-06-07 2012-10-17 李美香 一种塑料复合纸
WO2022014539A1 (ja) * 2020-07-13 2022-01-20 古河電気工業株式会社 セルロース繊維強化樹脂成形体及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1135445A (en) Polyolefin resin composition
CN1205266C (zh) 复合树脂组合物及其制备和加工方法
EP0491204B1 (en) Wet laid fibrous thermoplastic material and aqueous dispersion for producing same
JP5549954B2 (ja) 音響効果天井タイル製品に有用な低密度不織材料
US5182173A (en) Coated particles and method for making same
KR101491440B1 (ko) 폴리알킬렌 카보네이트 및 폴리올레핀 기반의 혼합 조성물
CN103642106B (zh) 一种再生聚烯烃/植物纤维复合发泡材料及其制备方法
EP1485528A2 (en) Insulating material
CN109320847A (zh) 一种家具用聚丙烯基木塑复合材料及其制备方法
JPH04277540A (ja) 難燃性樹脂組成物
TW201339216A (zh) 使用交聯型聚乳酸之板材及其製備方法
JP2000303386A (ja) バリア性防湿積層体
JP2001192467A (ja) プラスチック複合紙及びその製造方法
GB2117389A (en) Compositions for use in forming loudspeaker diaphragms
JP2009263495A (ja) ミクロフィブリル化セルロース/樹脂複合マットとその製造方法、ミクロフィブリル化セルロース/樹脂複合材ならびに成形品
KR101473790B1 (ko) 열차단성이 우수한 하우스랩용 필름
Cao et al. Effect of filler surface treatment on the properties of recycled high‐density polyethylene/(natural rubber)/(Kenaf powder) biocomposites
CN101838465A (zh) 有机硅硼阻燃木塑复合材料及其制备方法
CN109518293B (zh) 一种高韧性阻燃型聚丙烯材料及其制备方法
CN1759148A (zh) 用南非槿麻纤维增强的树脂组合物
CN115449195B (zh) 超疏水高阻隔保墒增湿耐老化全生物降解地膜材料及其制备方法
EP3511153A1 (en) Porous fiber reinforced composite material and method for preparing same
JP2008208194A (ja) 樹脂複合材料およびこれを用いた成形品
DE1930574C3 (de) Verfahren zum Verbinden von Stoffen oder Gegenständen mittels einer siliciumhaltigen Verbindung
CN1098156C (zh) 塑料复合板材组合物及其制造塑料复合板材的方法