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JP2001190091A - 誘導電動機の運転切替装置 - Google Patents

誘導電動機の運転切替装置

Info

Publication number
JP2001190091A
JP2001190091A JP30525099A JP30525099A JP2001190091A JP 2001190091 A JP2001190091 A JP 2001190091A JP 30525099 A JP30525099 A JP 30525099A JP 30525099 A JP30525099 A JP 30525099A JP 2001190091 A JP2001190091 A JP 2001190091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inverter
power supply
commercial power
contactor
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30525099A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Oyama
勉 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP30525099A priority Critical patent/JP2001190091A/ja
Publication of JP2001190091A publication Critical patent/JP2001190091A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導電動機の駆動電源としてインバータと商
用電源との間で切替えを行うときに、誘導電動機のフリ
ーラン状態をなくしてスムーズに切替え可能な運転切替
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 インバータ駆動から商用電源駆動への切
替えは、周波数調整部18および電圧調整部17がイン
バータ出力を周波数検出部15および電圧検出部14で
検出した値に推移させ、位相調整部19によるインバー
タ出力位相と位相検出部16で検出した商用電源の位相
との偏差が所定値以下で、同期完了判断部21が同期完
了と判断し、切替指令発生部22が商用コンタクタ11
をオンにしてからインバータコンタクタ13をオフにす
る。つまり、商用コンタクタ11およびインバータコン
タクタ13を同時オンする期間を設けて誘導電動機のフ
リーランをなくし、リアクトル12が同時オン時の過電
流を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘導電動機の運転切
替装置に関し、特に誘導電動機の運転をインバータ運転
から商用運転に、または商用運転からインバータ運転に
切替える(以後、商用/インバータ切替えという)誘導
電動機の運転切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の誘導電動機の商用/インバ
ータ切替えを示す説明図である。商用電源1は、商用コ
ンタクタ2を介して誘導電動機3に接続されている。商
用電源1はまた、インバータ4の入力に接続され、この
インバータ4の出力はインバータコンタクタ5を介して
誘導電動機3に接続されている。
【0003】このような構成において、誘導電動機3は
たとえばインバータ運転されているとする。このとき商
用コンタクタ2はオフ状態、インバータコンタクタ5は
オン状態になっていて、誘導電動機3はインバータ4に
よって出力される駆動電源にて運転されている。ここ
で、誘導電動機3をたとえばインバータ運転から商用運
転に切替える場合、一般的には、まず、インバータ4の
出力を商用電源の電圧・周波数に推移させた後に、イン
バータコンタクタ5をオフ状態にし、次いで、商用コン
タクタ2をオン状態にして、誘導電動機3を商用電源に
切替えることが行われている。また、この商用/インバ
ータ切替えの際に、さらにインバータ4の出力を商用電
源1の位相に同期させることも一般的に行われている。
【0004】また、これらの切替えでは、商用コンタク
タ2およびインバータコンタクタ5の動作遅れなどによ
り、インバータ出力に直接商用電源が印加されることの
ないよう、操作回路などでインターロックがとられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の商用/インバー
タ切替えにおいて、インバータ保護のためのインターロ
ックにより、商用コンタクタおよびインバータコンタク
タが同時にオンしないように構成されており、必ず同時
にオフする期間が存在する。
【0006】そのため、商用電源側の商用コンタクタと
インバータ側のインバータコンタクタが同時にオフした
とき、誘導電動機への印加電圧はないため、誘導電動機
はフリーラン状態になり、負荷状態によって周波数およ
び位相が著しく変化し、切替え後の商用電源または商用
電源に同期しているインバータ出力と周波数、電圧、位
相が大きくずれ、過大な電流が流れるという問題点があ
った。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、切替え後のインバータもしくは商用電源と同
期運転させて、電動機のフリーラン状態をなくし、スム
ーズに切替え可能な運転切替装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、駆動電源を商用電源またはインバータに
切替えて誘導電動機を運転する誘導電動機の運転切替装
置において、商用電源の周波数を検出する周波数検出手
段と、商用電源の電圧を検出する電圧検出手段と、商用
電源の出力電圧位相を検出する位相検出手段と、インバ
ータから商用電源への切替指令によりインバータ出力電
圧を前記電圧検出手段により検出された前記商用電源の
電圧に推移させる電圧調整手段と、商用電源からインバ
ータヘの切替指令またはインバータから商用電源への切
替指令によりインバータ出力周波数を外部設定されたイ
ンバータ周波数または前記周波数検出手段により検出さ
れた前記商用電源の周波数に推移させる周波数調整手段
と、インバータから商用電源への切替指令によりインバ
ータ出力電圧位相を前記位相検出手段によって検出され
た前記商用電源の出力電圧位相に推移させる位相調整手
段と、前記商用電源の出力電圧位相とインバータ出力電
圧位相との偏差があらかじめ設定された範囲内にあると
き同期完了と判断する同期完了判断手段と、前記商用電
源と誘導電動機とを接続する第1のコンタクタと、前記
インバータの出力と誘導電動機とを接続する第2のコン
タクタと、前記インバータから商用電源への切替指令の
際に前記第1のコンタクタをオンにしてから前記第2の
コンタクタをオフにし、商用電源からインバータヘの切
替指令の際には前記第2のコンタクタをオンにしてから
前記第1のコンタクタをオフにする切替指令発生手段
と、前記第2のコンタクタに直列に接続されて前記第1
のコンタクタおよび第2のコンタクタが同時にオンした
ときのインバータ出力電流を抑制する交流リアクトル
と、を備えていることを特徴とする誘導電動機の運転切
替装置が提供される。
【0009】このような誘導電動機の運転切替装置によ
れば、誘導電動機をインバータにより駆動する場合に
は、周波数調整手段は、インバータ出力周波数を外部設
定されたインバータ周波数指令に基づく周波数に調整
し、その周波数に対応する電圧および位相で誘導電動機
を駆動する。ここで、インバータ駆動から商用電源駆動
への切替えの際には、まず、周波数調整手段は、インバ
ータ出力周波数を周波数検出手段によって検出された商
用電源の周波数に推移させるよう調整し、その周波数に
おけるインバータ出力電圧を電圧検出手段によって検出
された商用電源の電圧に推移させる。位相調整手段は、
インバータ出力周波数位相を位相検出手段によって検出
された商用電源の位相に推移させる。同期完了判断手段
が同期完了を判断することにより、切替指令発生手段
は、第1のコンタクタをオンにし、第2のコンタクタを
オフにする。このとき、第1のコンタクタおよび第2の
コンタクタが同時にオンする期間があるが、その間に商
用電源電圧とインバータ出力電圧との電圧落差で流れる
電流は交流リアクトルにより抑制される。インバータ駆
動から商用電源駆動への切替え完了後も、電圧調整手
段、周波数調整手段および位相調整手段による調整は継
続されている。したがって、商用電源駆動からインバー
タ駆動への切替指令の入力があると、切替指令発生手段
は即座に第2のコンタクタをオンにし、第1のコンタク
タをオフにすることができ、その後、商用電源との同期
制御は解除され、インバータ出力はインバータ周波数指
令に基づいた調整が行われる。この商用電源駆動からイ
ンバータ駆動への切替えのときも、第1のコンタクタお
よび第2のコンタクタが同時にオンする期間があるが、
その間に商用電源電圧とインバータ出力電圧との電圧落
差で流れる電流は交流リアクトルにより抑制される。こ
れにより、誘導電動機の駆動電源の切替えにおいて、第
1のコンタクタおよび第2のコンタクタが同時にオフす
ることがないため、誘導電動機がフリーラン状態になる
ことはなくなり、また、第1のコンタクタおよび第2の
コンタクタが同時にオンすることで流れる可能性のある
過大電流は交流リアクトルによって抑制することが可能
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明による誘導電
動機の運転切替装置の原理的な構成を示すブロック図で
ある。運転切替装置10は、商用電源30と誘導電動機
50とを接続する商用コンタクタ11と、インバータ4
0の出力と誘導電動機50とを接続するリアクトル12
およびインバータコンタクタ13とを備えている。ま
た、運転切替装置10は、商用電源30に接続された電
圧検出部14、周波数検出部15および位相検出部16
と、電圧検出部14の出力とインバータ40の制御部に
おける電圧演算部41の演算出力とを受ける電圧調整部
17と、周波数検出部15の出力とインバータ周波数指
令とを受ける周波数調整部18と、位相検出部16の出
力と自身の出力とを受ける位相調整部19と、商用/イ
ンバータ切替指令を受ける調整開始判断部20と、電圧
調整部17、周波数調整部18および位相調整部19の
出力を受ける同期完了判断部21と、この同期完了判断
部21の出力を受ける切替指令発生部22とを備えてい
る。なお、インバータ40の制御部における電圧演算部
41の出力は、PWM(pulse-width modulation)変調
部42に接続され、そのPWM変調部42の出力は、ゲ
ート駆動部43を介してインバータ40に接続されてい
る。
【0011】電圧検出部14は商用電源30の電圧を検
出し、周波数検出部15は商用電源30の周波数を検出
し、位相検出部16は商用電源30の位相を検出する。
電圧調整部17は、調整開始判断部20の出力を基にし
て電圧検出部14によって検出された商用電源30の電
圧と電圧演算部41によって演算されたインバータ40
の出力電圧とからインバータ40の出力電圧が商用電源
30の電圧に等しくなるよう調整する。周波数調整部1
8は、調整開始判断部20の出力を基にしてインバータ
40の出力を周波数検出部15によって検出された商用
電源30の周波数またはインバータ周波数指令によって
指示された周波数に調整する。位相調整部19は、調整
開始判断部20の出力を基にしてインバータ40の出力
電圧位相を商用電源30の電圧位相と等しくなるよう調
節する。同期完了判断部21は、電圧調整部17、周波
数調整部18および位相調整部19の出力を基に、イン
バータ40の出力と商用電源30の電圧、周波数および
位相との偏差を監視して、それらの偏差があらかじめ設
定された範囲内になった場合に、同期完了と判断する。
切替指令発生部22は、同期が完了したときに、商用コ
ンタクタ11およびインバータコンタクタ13のオン・
オフ制御を行う。
【0012】ここで、誘導電動機50がインバータ40
によって駆動されているときには、周波数調整部18
は、インバータ40の出力がインバータ周波数指令によ
って指示された周波数になるよう調整し、電圧演算部4
1がその周波数に応じたインバータ出力電圧になるよう
演算する。電圧演算部41はインバータ出力指令をPW
M変調部42に出力し、PWM変調部42はその指令に
基づいてパルス幅変調を行い、ゲート駆動部43がイン
バータ40を制御する。インバータ40は、商用電源3
0を入力とし、リアクトル12およびインバータコンタ
クタ13を介し、制御された出力電圧によって誘導電動
機50を駆動する。
【0013】誘導電動機50のインバータ駆動から商用
電源駆動への切替えは、商用/インバータ切替指令に基
づいて開始される。調整開始判断部20が商用/インバ
ータ切替指令を受けると、電圧調整部17、周波数調整
部18および位相調整部19は、インバータ出力を、電
圧検出部14、周波数検出部15および位相検出部16
によって監視していた商用電源30の電圧、周波数およ
び位相に推移させるよう調整する。これらの調整によ
り、インバータ出力が商用電源30の電圧、周波数およ
び位相に推移されたと同期完了判断部21によって判断
されると、切替指令発生部22は、まず商用コンタクタ
11をオンし、その後、インバータコンタクタ13をオ
フしてインバータ出力を遮断する。これによって、誘導
電動機50は、インバータ駆動から商用電源駆動に切替
えられる。このときインバータコンタクタ13と商用コ
ンタクタ11とが同時にオンとなる期間が存在するが、
インバータ出力と商用電源との位相はほぼ同一であるた
め誘導電動機50の駆動電源の切替えはスムーズに行う
ことができ、またインバータ出力と商用電源との間に商
用電源電圧とインバータ出力電圧との電圧落差で電流が
流れるが、その電流はリアクトル12により抑制され
る。
【0014】次に、誘導電動機50の商用電源駆動から
インバータ駆動への切替えの場合は、電圧および位相の
調整は行われているので、商用/インバータ切替指令の
入力後、いつでもインバータ出力を誘導電動機に接続で
きる状態にある。そこで、切替指令発生部22は、ま
ず、インバータコンタクタ13をオンにし、商用コンタ
クタ11をオフにする。このときも、インバータコンタ
クタ13と商用コンタクタ11とが同時にオンとなる期
間が存在するが、インバータ出力と商用電源との間で商
用電源電圧とインバータ出力電圧との電圧落差で流れる
電流はリアクトル12により抑制される。その後、イン
バータは、インバータ周波数指令に従った運転が行われ
る。
【0015】次に、運転切替装置10の具体的な構成例
について説明する。図2は運転切替装置の構成例を示す
図である。図2において、図1に示した構成要素と同じ
または同等の要素については同じ符号を付してその詳細
な説明は省略する。図の左側に示した、電源電圧、電源
周波数および電源位相は、電圧検出部14、周波数検出
部15および位相検出部16によってそれぞれ検出され
た商用電源30の電圧、周波数および位相を表す信号を
示している。
【0016】商用/インバータ切替指令によって切替え
動作が行われるスイッチ61が示されている。このスイ
ッチ61の固定接点には電源周波数の信号およびインバ
ータ周波数指令が入力され、可動接点は加減速演算器6
2に接続されている。この加減速演算器62の出力は、
周波数・電圧変換器63に接続され、その出力は加算器
64を介して電圧演算部41に接続されている。これに
より、商用/インバータ切替指令に基づいて選択された
周波数信号が加減速演算器62により周波数調整され、
その周波数信号を周波数・電圧変換器63により電圧に
変換し、その電圧信号が電圧演算部41に入力される。
電圧演算部41は、インバータ出力電圧がその電圧にな
るようなPWM変調部42への信号を演算する。
【0017】加減速演算器62の出力はまた、加算器6
5を介して角度演算器66に接続され、その出力は電圧
演算部41に入力される。角度演算器66は、周波数信
号を積算してインバータ出力の位相を表す角度信号を演
算する。
【0018】角度に演算された出力信号は、電源位相信
号との差を演算する加算器67を介してPI(proporti
onal-plus-integral)調節器68に接続され、その出力
はスイッチ69を介して加算器65の入力に接続されて
いる。これにより、電源位相とインバータ出力位相とが
合うように比例積分演算を行い、その演算出力信号を加
減速演算器62からの周波数信号に補正量として加える
ようにしている。
【0019】電圧演算部41にて演算されたインバータ
出力電圧を表す信号は、電源電圧信号との差を演算する
加算器70を介してPI調節器71に接続され、その出
力はスイッチ72を介して加算器64の入力に接続され
ている。これにより、電源電圧とインバータ出力電圧と
の差に対して比例積分演算を行い、その出力を補正量と
して周波数・電圧変換器63からの電圧信号に加えるよ
うにしている。
【0020】加減速演算器62の出力には、等速中判断
部73が接続されている。この等速中判断部は、インバ
ータ駆動から商用電源駆動へ切替わるときに、インバー
タ出力をインバータ周波数から商用電源周波数に調整す
るが、その調整によりインバータ出力が商用電源周波数
に到達したかどうかを判断し、インバータ出力が商用電
源周波数に到達した場合には、等速中と判断されてスイ
ッチ72およびスイッチ69をオンにする制御を行う。
これにより、インバータ出力の電圧および位相の補正を
開始する。また、加算器70の出力には、電圧調整完了
判断部74が接続されている。この電圧調整完了判断部
74は、インバータ出力電圧と電源電圧との偏差があら
かじめ設定された範囲内になったときを検出して電圧調
整完了と判断し、電圧調整完了信号を切替指令発生部2
2へ出力する。さらに、加算器67の出力には、同期完
了判断部21が接続されている。この同期完了判断部2
1は、インバータ出力位相と電源位相との偏差があらか
じめ設定された範囲内になったときを検出して同期完了
と判断し、同期完了信号を切替指令発生部22へ出力す
る。
【0021】切替指令発生部22は、電圧調整完了信号
および同期完了信号を受けて、商用コンタクタ11に対
する商用コンタクタ指令およびインバータコンタクタ1
3に対するインバータコンタクタ指令を発生する。商用
コンタクタ指令は、インバータ駆動から商用電源駆動へ
の切替えの際には、オフ指令からオン指令になり、商用
電源駆動からインバータ駆動への切替えの際には、オン
指令からオフ指令になる。インバータコンタクタ指令
は、インバータ駆動から商用電源駆動への切替えの際に
は、オン指令からオフ指令になり、商用電源駆動からイ
ンバータ駆動への切替えの際には、オフ指令からオン指
令になる。商用コンタクタ11およびインバータコンタ
クタ13は、それぞれコンタクタの切替え動作に連動し
て動作する補助接点を有し、その出力信号が商用コンタ
クタ確認信号およびインバータコンタクタ確認信号とな
る。
【0022】次に、運転切替装置の動作をタイムチャー
トを参照しながら説明する。図3はインバータ駆動から
商用電源駆動に切替えるときの動作を示すタイムチャー
トである。インバータ駆動運転中では、商用コンタクタ
11および商用コンタクタ確認信号はオフ、インバータ
コンタクタ13およびインバータコンタクタ確認信号は
オンである。インバータ出力周波数は、インバータ周波
数指令によって指示された周波数(図示の例では、電源
周波数より低い周波数)になっており、インバータ出力
電圧は、その周波数に応じた電圧になっている。また、
電圧調整完了信号および同期完了信号は未完了を表す状
態になっている。
【0023】ここで、商用/インバータ切替指令によ
り、インバータ駆動から商用電源駆動への切替えが発生
すると、まず、スイッチ61が電源周波数信号を受ける
側に切替えられ、インバータ出力周波数が外部に設定さ
れている周波数から商用電源周波数に切替わる。加減速
演算器62は、ソフトスタート機能で設定された加減速
時間でインバータの出力周波数が商用電源30の周波数
に到達するように加速させ、その周波数信号を周波数・
電圧変換器63で電圧信号に変換し、電圧演算部41へ
入力する。これにより、インバータ出力は、その周波数
が商用電源30の周波数に近付いて行き、電圧も商用電
源30の電圧に近付いて行く。
【0024】インバータ出力周波数が商用電源30の周
波数に到達すると、等速中判断部73は等速中と判断
し、スイッチ72をオンして、インバータ出力電圧をあ
らかじめ設定されたインバータ運転用の電圧と商用の電
圧との偏差をなくすようインバータ出力電圧を調整す
る。また、等速中判断部73はスイッチ69をオンし
て、商用電源30の位相とインバータ出力の周波数位相
との偏差をなくすようPI調節器68が動作し、周波数
を調整して、インバータ出力の周波数位相を商用電源3
0の位相に合わせる。
【0025】次に、電圧調整が完了して、同期完了判断
部21がインバータ出力の周波数位相と商用電源30の
位相との偏差がある値以下になると、位相同期は完了し
たと判断される。このように、電圧および位相の調整が
完了すると、切替指令発生部22は、まず、商用コンタ
クタ指令をオンにする。商用コンタクタ11は、そのオ
ン指令を受けて、オン動作をする。商用コンタクタ11
のオン動作は、商用コンタクタ11内の連動する補助接
点が動作して商用コンタクタ確認信号がオンになること
により確認される。切替指令発生部22は、この商用コ
ンタクタ確認信号がオンになったことに応答して、イン
バータコンタクタ指令をオフにし、インバータコンタク
タ13をオフ動作させる。このとき、ゲート駆動部43
はゲートオフされ、インバータ出力は電圧および周波数
がゼロになる。その後、インバータコンタクタ13から
インバータコンタクタ確認信号が返ってくることによ
り、インバータ駆動から商用電源駆動への切替え動作が
完了する。
【0026】この切替え動作において、商用コンタクタ
確認信号がオンになってからインバータがゲートオフ動
作をするまでの間、インバータ40の出力と商用コンタ
クタ11とが同時にオンになるが、位相はほぼ同一であ
るため駆動電源の切替えはスムーズになり、また、商用
電源電圧とインバータ出力電圧との電圧落差で電流が流
れるが、その電流はリアクトル12により抑制される。
【0027】図4は商用電源駆動からインバータ駆動に
切替えるときの動作を示すタイムチャートである。商用
電源駆動運転中では、インバータコンタクタ13および
インバータコンタクタ確認信号はオフ、商用コンタクタ
11および商用コンタクタ確認信号はオンである。イン
バータ40はゲートオフ動作により出力はない。また、
商用電源駆動運転中は、常時電圧調整および位相調整は
継続している。すなわち、周波数設定は商用電源周波数
に、電圧は商用電源の電圧に調整されている。位相に関
しては、スイッチ69がオンされ、商用電源位相とイン
バータの出力位相との偏差をなくすようPI調節器68
が動作し、位相を商用電源位相に合わせている。この状
態にて、同期完了信号は常時出力され、常時同期制御を
行っていて、いつでも即座にインバータ駆動に切替えで
きる状態にある。
【0028】したがって、この状態で商用電源駆動から
インバータ駆動への切替え指令が入力されると、即時に
インバータコンタクタ13をオンするインバータコンタ
クタ指令およびゲート信号が出力される。これにより、
インバータコンタクタ13がオンし、インバータコンタ
クタ確認信号がオンになり、商用コンタクタ11をオフ
し、商用コンタクタ確認信号がオフになる。この間、イ
ンバータコンタクタ確認信号がオンになってから商用コ
ンタクタ確認信号がオフになるまでの期間、インバータ
40の出力と商用コンタクタ11とが同時にオンにな
る。しかし、商用電源電圧とインバータ出力電圧とに電
圧落差があっても、それにより流れる電流はリアクトル
12により抑制される。
【0029】商用コンタクタ確認信号がオフになると、
位相調整および電圧調整は解除され、インバータ40の
出力周波数は、外部設定されているインバータ周波数指
令に従って調整される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、誘導
電動機の端子電圧はインバータ出力から商用電源に切替
わる際も、商用コンタクタとインバータコンタクタとを
同時にオンする期間を設けるように構成した。これによ
り、誘導電動機をフリーランさせることなく、スムーズ
な運転切替えが可能になる。また、インバータ出力にリ
アクトルを設けたことにより、誘導電動機また切替え時
の突入電流による過電流を抑制することができ、商用電
源電圧とインバータ出力電圧との電圧落差による過電流
トリップすることなく運転を継続することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による誘導電動機の運転切替装置の原理
的な構成を示すブロック図である。
【図2】運転切替装置の構成例を示す図である。
【図3】インバータ駆動から商用電源駆動に切替えると
きの動作を示すタイムチャートである。
【図4】商用電源駆動からインバータ駆動に切替えると
きの動作を示すタイムチャートである。
【図5】従来の誘導電動機の商用/インバータ切替えを
示す説明図である。
【符号の説明】
10 運転切替装置 11 商用コンタクタ 12 リアクトル 13 インバータコンタクタ 14 電圧検出部 15 周波数検出部 16 位相検出部 17 電圧調整部 18 周波数調整部 19 位相調整部 20 調整開始判断部 21 同期完了判断部 22 切替指令発生部 30 商用電源 40 インバータ 41 電圧演算部 42 PWM変調部 43 ゲート駆動部 50 誘導電動機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動電源を商用電源またはインバータに
    切替えて誘導電動機を運転する誘導電動機の運転切替装
    置において、 商用電源の周波数を検出する周波数検出手段と、 商用電源の電圧を検出する電圧検出手段と、 商用電源の出力電圧位相を検出する位相検出手段と、 インバータから商用電源への切替指令によりインバータ
    出力電圧を前記電圧検出手段により検出された前記商用
    電源の電圧に推移させる電圧調整手段と、 商用電源からインバータヘの切替指令またはインバータ
    から商用電源への切替指令によりインバータ出力周波数
    を外部設定されたインバータ周波数または前記周波数検
    出手段により検出された前記商用電源の周波数に推移さ
    せる周波数調整手段と、 インバータから商用電源への切替指令によりインバータ
    出力電圧位相を前記位相検出手段によって検出された前
    記商用電源の出力電圧位相に推移させる位相調整手段
    と、 前記商用電源の出力電圧位相とインバータ出力電圧位相
    との偏差があらかじめ設定された範囲内にあるとき同期
    完了と判断する同期完了判断手段と、 前記商用電源と誘導電動機とを接続する第1のコンタク
    タと、 前記インバータの出力と誘導電動機とを接続する第2の
    コンタクタと、 前記インバータから商用電源への切替指令の際に前記第
    1のコンタクタをオンにしてから前記第2のコンタクタ
    をオフにし、商用電源からインバータヘの切替指令の際
    には前記第2のコンタクタをオンにしてから前記第1の
    コンタクタをオフにする切替指令発生手段と、 前記第2のコンタクタに直列に接続されて前記第1のコ
    ンタクタおよび第2のコンタクタが同時にオンしたとき
    のインバータ出力電流を抑制する交流リアクトルと、 を備えていることを特徴とする誘導電動機の運転切替装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電圧調整手段、周波数調整手段およ
    び位相調整手段は、前記インバータから商用電源への切
    替指令により前記誘導電動機が商用電源により駆動運転
    されている間、電圧調整、周波数調整および位相調整を
    維持していることを特徴とする請求項1記載の誘導電動
    機の運転切替装置。
  3. 【請求項3】 前記周波数調整手段は、前記切替指令発
    生部が前記商用電源からインバータヘの切替指令に基づ
    いて行われる前記第1のコンタクタのオフ動作後に前記
    外部設定されたインバータ周波数への周波数調整を行う
    ことを特徴とする請求項2記載の誘導電動機の運転切替
    装置。
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