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JP2001186760A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

Info

Publication number
JP2001186760A
JP2001186760A JP37172899A JP37172899A JP2001186760A JP 2001186760 A JP2001186760 A JP 2001186760A JP 37172899 A JP37172899 A JP 37172899A JP 37172899 A JP37172899 A JP 37172899A JP 2001186760 A JP2001186760 A JP 2001186760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
power supply
abnormality
input
supply device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP37172899A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihide Miyazawa
良英 宮澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP37172899A priority Critical patent/JP2001186760A/ja
Publication of JP2001186760A publication Critical patent/JP2001186760A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源装置の異常状態を複合的に検出してAC
入力を遮断させ、高インピーダンスなショートモ―ド故
障においても回路部品の保護が出来るようにする。 【解決手段】 力率改善回路3の第2のスイッチング素
子3aや、スイッチングレギュレータ4の第1のスイッ
チング素子4aなどが、回路インピーダンスの高い状態
で短絡故障した場合、温度検出器9が、第1、第2のス
イッチング素子4a、3aの温度上昇を検出して、この
情報を異常検出回路11に送信し、直ちに、遮断回路1
2によってAC入力を遮断させる。出力電圧検出回路
7、出力電流検出回路8が出力電圧、電流の異常を検出
した場合も、異常検出回路11を経て遮断回路12がA
C入力を遮断する。これ以外の要因による故障で発煙に
至った場合は、煙検出器10が発煙状態を検知した時点
で、前述と同様に、異常検出回路11を経て遮断回路1
2がAC入力を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ機器
などに用いられる電源ユニットに関し、特に、電源ユニ
ットの回路部品などを保護する保護機能を備えた電源装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ機器などに使用される電源
ユニットは、通常、AC入力をDC出力に変換するため
に、整流回路とDC―DCコンバータとによって構成さ
れている。また、DC−DCコンバータは、一般に、ス
イッチングレギュレータや力率改善回路などで構成さて
いるので、スイッチング素子などがショートモードで故
障した場合に、他の回路部分へ故障が波及するのを防止
するために、回路の入力部にヒューズやブレーカ等の保
護部品を設けて電源ユニットが遮断されるようになって
いる。また、特開平9−128065号公報には、電源
ユニットの内部温度が所定値より上昇した場合、アラー
ムを発した後に、一定時間(例えば数秒間)電源供給を
継続した後に電源を遮断する回路が開示されている。こ
れは、電源ユニットの異常発生によって直ちに電源を遮
断してしまうとコンピュータシステムのシーケンスに障
害を与えるので、処理データをシーケンシャルに退避処
理した後に電源を切るようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スイッ
チング素子などがショートしても、回路のインピーダン
スが大きい場合には短絡電流が制限されて、ヒューズや
ブレーカなどの保護部品を遮断させる閾値にまで上昇し
なかったり、短絡電流が閾値に至る上昇傾向が遅かった
りする場合がある。このような場合は、保護部品を遮断
させることができなかったり、遮断させるのに時間を要
するために、他の部品を破損させたり、あるいはこれら
の部品や配線などから発煙や発火を生じる虞がある。ま
た、小電力素子がショートモードで破損した場合も、配
線上で電流が制限されるため、保護部品を遮断させるこ
とが出来ず、近くに配置された部品やさらに小電力の部
品などを発煙させたり、発火させたりすることがある。
【0004】また、通常の過電圧や過電流に対する保護
機能のように電源装置の動作を停止させるのみでは、電
源ユニット内部のショートモード故障の場合に対する保
護ができないために発煙や発火につながる可能性もあ
る。さらに、通常の電源ユニットの保護機能は、コンピ
ュータなどの負荷側に影響を与えないよう電源装置の動
作を停止させているため、ショートモード故障などで即
座に入力を遮断したい場合でも、ヒューズ等の保護部品
が動作して遮断されるまで、電源装置の動作を停止させ
ることはできないなどの問題もある。また、前述の特開
平9−128065号公報に記載の技術のような場合、
電源ユニットにショートモード故障が生じて内部温度が
所定値より上昇した場合、一定時間が経過しないと入力
が遮断されないので、前述のように他の回路部品へ故障
を波及させる虞がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、電源ユニットの異常状態を
複合的に検知して、交流入力自体を直ちに遮断させるこ
とにより、ハイインピーダンスなショートモ―ド故障に
おいても回路部品を保護することが出来るような電源装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の電源装置は、保護機能を備え、負荷に安
定化電力を供給する電源装置において、装置の状態を検
出して検出情報を出力する検出手段と、予め設定した閾
値に基づいて、検出手段から入力した検出情報が異常か
否かを判定し、異常の場合は、異常信号を出力する異常
判定手段と、異常判定手段から受信した異常信号に基づ
いて、装置の入力回路を遮断する遮断手段とを備え、異
常判定手段が、検出情報が異常であると判定したとき、
遮断手段は、直ちに、装置の入力回路を遮断することを
特徴とする。
【0007】また、検出手段は、出力電圧を検出する出
力電圧検出手段と、出力電流を検出する出力電流検出手
段と、回路部品の温度を検出する温度検出手段とを備
え、各々の検出手段の検出情報は、個別に、異常判定手
段に送信され、異常判定手段は、それぞれの検出情報に
個別に設定された閾値に基づいて、検出情報が異常か否
かを判定する。さらに、温度検出手段は、回路部品が過
電流によって加熱したときの温度情報を検出し、遮断手
段は、異常判定手段が送信した温度情報に基づく異常信
号によって、直ちに、装置の入力を遮断することを特徴
とする。
【0008】すなわち、本発明の電源装置によれば、出
力電圧や出力電流の異常を検出したときに、直ちに、遮
断手段によって電源装置の入力を遮断することは勿論の
こと、例えば、DC−DCコンバータの主回路のスイッ
チング素子が、ハイインピーダンスの回路で短絡故障し
た場合において、短絡電流がヒューズなどの遮断電流よ
り少ない場合でも、スイッチング素子の温度上昇を検出
して、直ちに入力回路を遮断するので、他の部品に故障
が波及したり、発煙したりすることを未然に防ぐことが
できる。
【0009】また、本発明の電源装置は、上記の発明に
加えて、検出手段は装置の発煙状態を検出する煙検出手
段を備え、異常判定手段が、予め設定された閾値に基づ
いて、煙検出手段からの発煙情報を確認し、遮断手段に
異常信号を送信することを特徴とする。すなわち、電圧
異常や電流異常や温度異常以外の要因による故障で発煙
に至った場合は、装置の被害を最小限に抑えるように、
発煙情報を検出して入力回路を遮断する。このような状
態は、例えば、回路基板が抵抗の過熱などによって焼損
し始めたときに、これをいち早く検出して入力回路を遮
断し、故障を未然に防ぐような場合において有効であ
る。
【0010】また、本発明の電源装置は、前記の各発明
において、異常検出手段は、装置を駆動制御する制御手
段に対して異常信号を送信し、制御手段は、受信した異
常信号に基づいて電源装置の駆動を停止することを特徴
とする。すなわち、故障が発生したら、直ちに、遮断手
段によって入力を遮断するだけでなく、制御手段からの
駆動信号も停止してスイッチング動作を停止させてしま
う。これは、例えば、入力回路が遮断してから、電源装
置の入力コンデンサが放電するまでの時間、異常動作が
継続されることを阻止するためである。
【0011】さらに、本発明における電源装置は、MO
SFETをスイッチング制御するスイッチングレギュレ
ータによって構成され、MOSFETの端子電圧の検出
情報が異常検出手段に送信され、異常検出手段は、予め
定めた閾値と受信した検出情報とを比較して、電源装置
が異常であるか否かを判定することを特徴とする。例え
ば、MOSFETのON時のドレイン−ソース間電圧を
検出して、予め設定したON抵抗に基づいて電流値を算
出すれが、MOSFETに流れる電流が過電流であるか
否かを判定することが出来る。その他、MOSFETの
各端子の電圧を検出することによって、入力段の力率改
善回路やその他の回路の異常の有無を判定することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明におけ
る電源装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本
発明の実施の形態における電源装置の回路構成を示すブ
ロック図であり、先ず、この電源装置の構成について説
明する。この電源装置は、DC−DCコンバータによる
回路の一例を示しており、AC入力より定電圧のDC出
力を生成する電圧生成手段と、電圧生成手段の異常状態
を検出して、電圧生成手段の入力を遮断する異常処理手
段とから構成されている。
【0013】先ず、電圧生成手段は、AC入力側に設け
られたヒューズまたはブレーカなどの保護部品1と、A
C電圧をDC電圧に整流及び平滑するフィルタ整流器2
と、第2のスイッチング素子3aとコンデンサ3bなど
によってアクティブフィルタを構成する力率改善回路3
と、DC−DCコンバータを定電圧化するためにスイッ
チング動作を行う第1のスイッチング素子4a及びスイ
ッチング電圧を所定の電圧に変換するトランス4bとか
らなるスイッチングレギュレータ4と、トランス4bの
出力電圧を整流及び平滑してDC電圧を出力する整流平
滑回路5と、DC−DCコンバータの出力電圧を定電圧
にするために第1のスイッチング素子4aを制御する制
御回路6と、DC出力電圧及びDC出力電流を検出して
制御回路6に帰還する、出力電圧検出回路7及び出力電
流検出回路8とによって構成されている。
【0014】力率改善回路3は、DC−DCコンバータ
をスイッチング動作させるために低下する力率を改善す
るためのアクティブフィルタであり、トランジスタなど
の能動素子である第2のスイッチング素子3aとコンデ
ンサ3bや抵抗(図示せず)などで構成されている。特
に、トランジスタなどの第2のスイッチング素子3a
は、大きな電流を制御しながらスイッチング動作を行う
ために故障率は高い。また、スイッチングレギュレータ
4の第1のスイッチング素子4aは、通常、数十kHz
〜数百kHzでスイッチング動作しているため、ノイズ
などによる誤動作を起こすこともあり、やはり故障率は
高い。
【0015】次に、異常処理手段は、前述の出力電圧検
出回路7及び出力電流検出回路8と、電源回路の主要部
品の温度を検出する温度検出器9と、電源ユニット内部
の発煙状態を検出する煙検出器10と、出力電圧検出回
路7及び出力電流検出回路8及び温度検出器9及び煙検
出器10からの情報を入力して異常状態を判定する異常
検出回路11と、異常検出回路11からの異常信号によ
ってAC入力を遮断する遮断回路12とによって構成さ
れている。
【0016】出力電圧検出回路7及び出力電流検出回路
8は、図示しない負荷側へ供給されるDC出力電圧及び
DC出力電流を検出して制御回路6ヘ帰還すると共に、
異常検出回路11へも、このDC出力電圧及び電流の情
報を送信する。そして、異常検出回路11は、これらの
電圧、電流情報が異常値であると判断した場合には遮断
回路12に異常信号を送信し、遮断回路12がAC入力
を遮断するように構成されている。特に、負荷側にある
コンピュータ機器の論理回路部分に規定以上の高い電圧
や大電流が供給されると、論理回路部分のICが焼損す
る虞があるため、出力電圧検出回路7及び出力電流検出
回路8は、出力の過電圧や過電流の監視を行っている。
【0017】また、温度検出器9は、電源回路の内部で
比較的大電力を扱うために故障率の高い部品である、例
えば、力率改善回路3の第2のスイッチング素子3aや
スイッチングレギュレータ4の第1のスイッチング素子
4aなどの部品の温度を測定して、これらの検出情報を
異常検出回路11に送信する。特に、第1のスイッチン
グ素子4a及び第2のスイッチング素子3aは、一般に
高電圧(例えば380V程度)を扱っているため、これ
らがショートモードで故障した場合には他の部品に高電
圧が印加され、これらの部品までが焼損する虞があるた
めに、第1、第2のスイッチング素子4a、3aの温度
監視を行う必要がある。そして、異常検出回路11は、
第1、第2のスイッチング素子4a、3aの温度上昇値
が閾値より高いと判断した場合には、遮断回路12に異
常信号を送信して、遮断回路12にAC入力を遮断させ
るように構成されている。
【0018】さらに、煙検出器10は、上記の出力電圧
検出回路7や出力電流検出回路8や温度検出器9では異
常検出できなかった部品が、何らかの原因で発煙した場
合に、この煙情報を検出して異常検出回路11に送信
し、発火や他の部品への発煙の波及を未然に防ぐための
監視を行う。例えば、制御回路6の小電力部品などが何
らかの原因で発熱して発煙した場合、第1のスイッチン
グ素子4aのスイッチング制御が異常になる前に、煙検
出器10が煙情報を検出して異常検出回路11に送信
し、遮断回路12によってAC入力を遮断するようにす
れば、スイッチング素子4aなどの大電流部品の故障を
未然に防ぐことができる。
【0019】異常検出回路11は、前述のように、出力
電圧検出回路7や出力電流検出回路8や温度検出器9や
煙検出器10からのそれぞれの検出情報を受信して、予
め設定されている閾値と比較して正常か異常かの判定を
行い、異常であると判定した場合は、異常信号を遮断回
路12へ送信する。さらに、異常検出回路11は、異常
信号を制御回路6に送信し、制御回路6による第1のス
イッチグ素子4aや第2のスイッチング素子3aの駆動
を停止させる。
【0020】遮断回路12は、電源装置のAC入力側に
直列に挿入され、異常検出回路11からの異常信号を受
信した場合はAC入力を遮断するように構成されてい
る。例えば、遮断回路12は、リレーやマグネットスイ
ッチなどの有接点部品で構成してもよいが、サイリスタ
やトランジスタなどを逆並列に接続して構成されたAC
スイッチや、トライアックなどの半導体スイッチで構成
してもよい。また、フィルタ整流器2は比較的故障が起
きにくいと考えた場合、遮断回路12は、フィルタ整流
器2の出力側のDCラインに挿入してもよい。この場合
は、遮断回路12は、リレーなどの有接点部品では遮断
時にアークを発生させて接点を損傷させる虞があるの
で、サイリスタやトランジスタやFETなどのDC半導
体スイッチを用いることが望ましい。
【0021】このような構成によって、出力電圧検出回
路7や出力電流検出回路8や温度検出器9や煙検出器1
0などの各検出手段のデータは異常検出回路11に入力
される。さらに、異常検出回路11では、各検出手段か
らのデータに異常があるか否かを判断し、異常があると
判断した場合は、遮断回路12に対して電源装置の入力
を切断するように指示するように構成されている。
【0022】次に、このように構成された電源装置の動
作について説明する。すなわち、電源の異常には、通
常、出力電圧の異常や出力電流の異常や回路部品の温度
異常などが考えられる。例えば、出力電圧が規定値より
高い場合は、出力側の負荷であるコンピュータ機器など
の論理回路部品に過電圧が印加されて、これらの部品を
焼損させることが考えられる。一方、出力電圧が低下し
た場合には、出力側のコンピュータ機器などに焼損等の
障害を発生させる可能性は少ないが、電源内部に異常が
あるため生じた電圧低下などが考えられ、この原因が波
及して大きな障害につながる可能性がある。したがっ
て、出力電圧検出回路7により出力電圧を検出して、異
常検出回路11に送信する。そして、異常検出回路11
が、受信した出力電圧の異常の有無を判定し、異常があ
れば遮断回路12に異常情報を送信し、AC入力を遮断
させる。
【0023】異常検出回路11は、出力電圧検出回路7
からの電圧情報に異常が認められた場合、通常の電源装
置でも実施されているように制御部6に電源を停止させ
る指示を行って電源装置の動作を停止させると共に、遮
断回路12に対して異常信号を送信して電源装置のAC
入力を遮断させる。これにより、電源装置への入力電流
が遮断されて、故障した部分への電流の供給が停止さ
れ、部品の故障から発煙・発火に波及することを未然に
防止することができる。
【0024】また、出力電流検出回路8の検出した出力
電流値が規定値を超えている場合は、電源回路の部品が
過負荷状態となって、部品が故障して発煙・発火に至る
可能性があると考えられる。このため、異常検出回路1
1は、出力電流検出回路8から受信した出力電流が規定
値より大きい場合は、出力電圧異常時と同様に、制御部
6に電源を停止させる指示を行って電源装置の動作を停
止させると共に、遮断回路12に異常信号を送信してA
C入力を遮断させる。
【0025】また、比較的大電力を扱う力率改善回路3
の第2のスイッチング素子3aやスイッチングレギュレ
ータ4の第1のスイッチング素子4aは、他の部品と比
較して故障する確率が高く、また発熱量も大きいために
部品の温度上昇も大きくなる。したがって、これらの部
品には温度検出器9を実装して温度情報を異常検出回路
11に送信する。そして、異常検出回路11では、温度
検出器9の温度情報の監視を行い、第1のスイッチング
素子4aや第2のスイッチング素子3aなどの部品の個
別異常や、冷却ファンの故障や、雰囲気温度の上昇等に
より部品温度が規定値以上となった時点で、異常発生を
認識して、上述と同様に、制御回路6によって電源装置
の動作を停止させ、同時に、遮断回路12によってAC
入力の遮断を行う。
【0026】とりわけ、第1のスイッチング素子4aや
第2のスイッチング素子3aなどがショートモードで故
障した場合において、回路インピーダンスが高くて短絡
電流が制限され、保護部品1が遮断しないような場合
は、これらのスイッチング素子3a、4aが温度上昇す
るので、温度検出器9が検出して効果的に遮断回路12
を作動させる。尚、前述のショートモードの故障で、回
路インピーダンスが低い場合は、短絡電流が大きいので
保護部品1が瞬時にAC入力を遮断させる。
【0027】通常考えられる異常は、上記の電圧異常、
電流異常及び温度異常であるが、これ以外の要因により
故障して発煙に至った場合に、被害を最小限に抑えるよ
う電源ユニット内部に煙検出器10を設けて、発煙を検
知した時点で煙検出器10がこれを検出して異常検出回
路11に送信し、制御回路6によって電源装置の動作を
停止させると共に、遮断回路12によってAC入力を遮
断させる。
【0028】以上述べた実施の形態は本発明を説明する
ための一例であり、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可
能である。例えば、スイッチングレギュレータ4の第1
のスイッチング素子4aは、一般的にはMOSFETが
用いられているので、MOSFETの各端子電圧を測定
することによって、第1のスイッチング素子4aのショ
ートモード故障や、前段の力率改善回路3の故障状態を
判定することもできる。
【0029】図2はMOSFETのシンボル記号であ
り、この図を用いて各故障モードの検出方法について説
明する。尚、図1の第1のスイッチング素子4aをMO
SFETに置き換えたものとして説明する。先ず、MO
SFETのショートモード故障による短絡電流(あるい
は過電流)の検出方法について説明する。予め、MOS
FETのON抵抗情報(RON)を異常検出回路11に入
力しておき、MOSFETのON時のドレイン−ソース
間電圧(VDS)を検出して異常検出回路11に送信す
る。異常検出回路11は、予め設定されたとRONと検出
したVDSとからMOSFETに流れる電流を判断して、
短絡電流(あるいは過電流)であるか否かを判定する。
異常検出回路11は、短絡電流と判定すれば、直ちに、
遮断回路12によってAC入力を遮断させる。
【0030】次に、力率改善回路3のショートモード故
障の検出方法について説明する。MOSFETのOFF
時におけるドレイン電圧(VD)を検出して異常検出回
路11に送信し、予め設定された閾値電圧と比較して前
段の力率改善回路3がショートしていないか否かを判定
する。例えば、第2のスイッチング素子3aがショート
していればVDは閾値電圧より低くなり、この情報は異
常検出回路11で判定され、直ちに、遮断回路12によ
りAC入力を遮断する。
【0031】次に、MOSFETのゲート信号異常の検
出方法について説明する。すなわち、ゲート電圧
(VG)を検出して異常検出回路11に送信し、予め設
定された閾値電圧と比較してドレイン−ゲート間がショ
ートしていないか否かを判定し、異常の場合は、前述と
同様にAC入力を遮断する。次に、MOSFETのドレ
イン−ソース間のショート故障の検出方法について説明
する。すなわち、ソース電圧(VS)を検出して異常検
出回路11に送信し、予め設定された閾値電圧と比較し
てドレイン−ソース間がショートしているか否かを判定
し、異常の場合は、前述と同様にAC入力を遮断する。
【0032】以上説明したように、本発明の電源装置
は、出力電圧、出力電流、部品温度、短絡電流、発煙な
ど、多岐に亘る故障情報を判定する異常検出回路と、異
常発生時にAC入力を遮断する遮断回路とを設けたこと
を特徴としている。そして、遮断回路は、電源装置内部
に設けられた異常検出回路からの故障情報に基づいて交
流入力を遮断するという動作を実行する。従って、従来
のヒューズやブレーカなどの保護部品では作動しなかっ
たり、作動するのに時間を要するような障害において
も、異常が検出されたら直ちに交流入力を遮断して、入
力電流の供給を停止させる。これにより、電源装置の故
障部分に電流や電圧が印加され続けて、発煙や発火に至
るといった大きな事故を防ぐことができる。
【0033】尚、故障時に、瞬時に電源装置を遮断した
場合のコンピュータ機器の退避処理は、例えば、コンピ
ュータ機器の入力段に比較的容量の大きいコンデンサな
どを設けて、電源装置が遮断後に最小限の退避処理が可
能なように構成しておけばよい。電源装置の故障時に、
故障内容を拡大させることの被害を考えた場合に、コン
ピュータ機器の退避処理をどの程度まで行うかは、想定
される被害とコンピュータ機器の規模などから判断し
て、故障時のバックアップ電源をどのように設計するか
を決めればよい。
【0034】
【発明の効果】従来の電源装置においても、装置保護の
ためのヒューズやブレーカが実装されているが、これら
の保護装置は、予め定められた閾値を越える過電流にな
らないと動作しない。しかし、本発明により、過電流の
流れる部品の温度上昇値を検出して直ちに入力回路を遮
断することができる。すなわち、本発明の電源装置によ
れば、比較的インピーダンスの高いショートモード故障
や、小電力の部品がショートモードで破損した場合にお
いて、配線上で短絡電流が制限されても、故障部品の温
度情報や発煙情報などを検知して、直ちに入力を遮断す
ることができる。また、従来の電源装置は、過電圧や過
電流を検出した場合は、電源装置の動作を停止させるの
みであったが、本発明により、電源装置の動作を停止さ
せると共に、直ちに入力を遮断させるので、電源内部で
ハイインピーダンスなショートモード故障が発生した場
合でも、発煙や発火に波及するという不具合は解消され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における電源装置の回路
構成を示すブロック図である。
【図2】 MOSFETのシンボル記号である。
【符号の説明】
1 保護部品 2 フィルタ整流器 3 力率改善回路 3a 第2のスイッチング素子 3b コンデンサ 4 スイッチングレギュレータ 4a 第1のスイッチング素子 4b トランス 5 整流平滑回路 6 制御回路 7 出力電圧検出回路 8 出力電流検出回路 9 温度検出器 10 煙検出器 11 異常検出回路 12 遮断回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02J 1/00 309 H02J 1/00 309Q G06F 1/00 341Q Fターム(参考) 5B011 DB02 DC07 GG03 GG06 HH08 JA07 KK01 5G065 BA00 BA01 BA04 DA06 DA07 EA06 GA06 HA04 JA01 KA05 LA01 LA02 LA07 MA09 MA10 NA05 5H730 AA20 BB21 BB57 CC04 DD02 DD04 EE01 FD01 FD31 FD61 XX03 XX04 XX09 XX12 XX15 XX19 XX23 XX26 XX29 XX31 XX32 XX35 XX38 XX42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護機能を備え、負荷に安定化電力を供
    給する電源装置において、 装置の状態を検出して検出情報を出力する検出手段と、 予め設定した閾値に基づいて、前記検出手段から入力し
    た検出情報が異常か否かを判定し、異常の場合は、異常
    信号を出力する異常判定手段と、 前記異常判定手段から受信した異常信号に基づいて、装
    置の入力回路を遮断する遮断手段とを備え、 前記異常判定手段が、検出情報が異常と判定したとき、
    前記遮断手段は、直ちに、装置の入力回路を遮断するこ
    とを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、 出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、 出力電流を検出する出力電流検出手段と、 回路部品の温度を検出する温度検出手段とを備え、 各々の検出手段の検出情報は、個別に、前記異常判定手
    段に送信され、該異常判定手段は、それぞれの検出情報
    に個別に設定された閾値に基づいて、検出情報が異常か
    否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の電源
    装置。
  3. 【請求項3】 前記温度検出手段は、回路部品が過電流
    によって加熱したときの温度情報を検出し、 前記遮断手段は、前記異常判定手段が送信した温度情報
    に基づく異常信号によって、直ちに、装置の入力を遮断
    することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、装置の発煙状態を検出
    する煙検出手段を備え、 前記異常判定手段は、予め設定された閾値に基づいて、
    前記煙検出手段から受信した発煙情報を確認し、異常信
    号を送信することを特徴とする請求項2または請求項3
    に記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 前記異常検出手段は、装置を駆動制御す
    る制御手段に異常信号を送信し、前記制御手段は、受信
    した異常信号に基づいて装置の駆動を停止することを特
    徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の電源装
    置。
  6. 【請求項6】 前記電源装置は、MOSFETをスイッ
    チング制御するスイッチングレギュレータによって構成
    され、 前記MOSFETの端子電圧の検出情報が前記異常検出
    手段に送信され、異常検出手段は、予め定めた閾値と受
    信した検出情報とを比較して、装置が異常か否かを判定
    することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記
    載の電源装置。
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