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JP2001182740A - 動圧軸受およびその製造方法ならびに光偏向走査装置 - Google Patents

動圧軸受およびその製造方法ならびに光偏向走査装置

Info

Publication number
JP2001182740A
JP2001182740A JP36874399A JP36874399A JP2001182740A JP 2001182740 A JP2001182740 A JP 2001182740A JP 36874399 A JP36874399 A JP 36874399A JP 36874399 A JP36874399 A JP 36874399A JP 2001182740 A JP2001182740 A JP 2001182740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
dynamic pressure
depth
pressure bearing
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36874399A
Other languages
English (en)
Inventor
Juichi Morinaga
寿一 森永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP36874399A priority Critical patent/JP2001182740A/ja
Publication of JP2001182740A publication Critical patent/JP2001182740A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した動圧軸受性能を有し、しかもスリー
ブを樹脂成形部品とすることで低コストな動圧軸受を実
現する。 【解決手段】 スリーブ2は、回転軸3の下端部3aを
支持するスラスト板7と一体成形された樹脂部品であ
る。スリーブ2の内周面には深さ15μm以下の動圧発
生溝2a,2bが設けられ、回転軸3は金属製であり、
その外周面には、深さ30μm以上の負圧防止溝3b〜
3dが設けられる。スリーブ2のアンダーカットが浅い
ため、樹脂成形における無理抜きが容易であり、回転軸
3に充分な深さの負圧防止溝3b〜3dを設けることで
軸受性能を安定化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタや
光ディスク装置、磁気ディスク装置等に用いられる動圧
軸受およびその製造方法ならびに光偏向走査装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタやデジタル複写機の画像
形成装置の内部にはスキャナ光学系が備えられている
が、レーザビームをスキャンするためのスキャナ光学系
において高速回転する回転多面鏡を支える軸受には、安
定した滑らかな回転が得られる動圧軸受が用いられてき
ている。また、光ディスクや磁気ディスク等の情報記憶
機器においても、高速で回転するディスクを支える軸受
に、動圧軸受が幅広く使用されてきている。
【0003】図5は、一従来例による光偏向走査装置の
動圧軸受を示すもので、これは、軸101を軸受孔内に
回転自在に支持するスリーブ102と、スリーブ102
の下面に固定されて前記軸受孔を封鎖するスラスト板1
04と、スリーブ102の軸受孔の内側面と軸101の
外側面の間や、スラスト板104と軸101の端面の間
に充填されたオイル106によって構成されている。
【0004】スリーブ102の軸受孔の上端部、下端
部、および中央部はそれぞれ大径部105a〜105c
となっており、上端の大径部105aには円周溝108
が設けられ、これらは、いわゆる負圧防止溝、油溜まり
として軸方向の圧力分布の低圧領域に配設されている。
上端の大径部105aと中央の大径部105cの間と、
中央の大径部105cと下端の大径部105bの間に
は、それぞれ動圧発生溝107が形成されている。ま
た、スラスト板104の上面にはスパイラル溝が形成さ
れている。軸101の上端部はスリーブ102の軸受孔
より上方に突出し、その上部にボス部103が固定され
ている。
【0005】このように構成された動圧軸受装置におい
て、軸101が回転するとスリーブ102の軸受孔に設
けられた動圧発生溝107の作用でオイル106に動圧
を発生させ、軸101はスリーブ102の軸受孔に非接
触で回転する。またスラスト方向についてもスラスト板
104に設けられたスパイラル溝の作用で動圧を発生し
軸101が浮上した状態で支持される。
【0006】軸101の上端のボス部103には図示し
ない回転多面鏡等が一体的に結合され、これを回転駆動
するために、モータのロータ等も固着されている。
【0007】近年、コンピュータ周辺機器や情報関連機
器のコストダウンを達成する必要から、動圧軸受のコス
トダウンが要求されてきている。動圧軸受のコストダウ
ンに有効な手段の一つに、例えば特開平10−3068
22号公報に示されているような、樹脂材料を射出成形
することで、内周面に動圧発生溝を有するスリーブを安
価に加工する方法がある。この方法は、従来は真鍮等の
金属スリーブに動圧発生溝を加工し、底部を別部品で塞
いで動圧軸受のスリーブ(円筒部品)とする構成の軸受
を、射出成形で1ショット成形することで大幅なコスト
ダウンを可能とする技術である。
【0008】射出成形でスリーブを加工する場合、前記
公報にも記載されているように、金型のコアピンに形成
された動圧発生溝形状が型内に充填された樹脂に転写さ
れ、無理抜きによって離型される。「無理抜き」とは、
製品のアンダーカット形状部を、金型にスライド等のア
ンダーカット処理機構を設けずに無理やり離型する(抜
く)方法で、アンダーカット量が小さい場合やアンダー
カット機構を設けることが金型設計上困難な場合、ま
た、樹脂が比較的割れにくく永久変形しにくい場合に用
いられる一般的な手法である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、射出成
形で加工される従来の樹脂製のスリーブを使用した動圧
軸受には、以下のような未解決の課題があった。
【0010】動圧軸受においては、前述のように、動圧
軸受を構成するスリーブに動圧発生溝よりも深い負圧防
止溝や油溜まりを軸方向の圧力分布の低圧領域に形成し
ておく必要がある。
【0011】動圧軸受の設計上必要な動圧発生溝の深さ
は5〜15μm程度である。従って、内周面に動圧発生
溝を有するスリーブを射出成形で加工する場合、動圧発
生溝形状のアンダーカット量が15μm以下と微小なた
め、動圧発生溝のみであれば、動圧軸受の性能上要求さ
れる真円度といった精度を確保した上での無理抜きが可
能である。
【0012】一方、負圧防止溝や油溜まりは、例えば特
開平2−154808号公報にも示されているように動
圧発生溝よりもさらに深い溝であることが望ましいが、
アンダーカット量の大きな負圧防止溝等を無理抜きする
と、無理抜き時の変形が大きくなるために、高精度が要
求される動圧発生溝部分の真円度や円筒度に悪影響を及
ぼし、動圧軸受の機能上必要な精度が得られなくなる。
従って、従来の樹脂製のスリーブの内周面に動圧発生溝
と負圧防止溝や油溜まりを設けた動圧軸受では、負圧防
止溝や油溜まりの深さを充分にとることができないとい
う問題点があった。
【0013】仮に、負圧防止溝の深さを動圧発生溝と同
じ15μm以下程度とすれば、真円度・円筒度等の精度
上は問題無く無理抜きにより射出成形で加工できるが、
負圧防止溝が浅いために充分な負圧防止効果が得られな
い。その結果、連続回転時やスタート・ストップ時に軸
とスリーブが接触しやすくなり、充分な耐久性が得られ
ないという問題があったり、軸とスリーブの上下方向
(スラスト方向)の位置が不安定になって装置性能が安
定しないという不都合があった。
【0014】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、充分な深さの負圧防
止溝等を備えており、従って耐久性と安定した軸受性能
を有し、しかも製造コストの低い動圧軸受およびその製
造方法ならびに光偏向走査装置を提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の動圧軸受は、内周面に深さ15μm以下の
動圧発生溝を備えた成形部品であるスリーブと、外周面
に深さ30μm以上の凹所を備えた軸を有し、該軸と前
記スリーブを互いに回転自在に嵌合させたことを特徴と
する。
【0016】スリーブが、樹脂製の成形部品であるとよ
い。
【0017】軸が金属製であるとよい。
【0018】本発明の動圧軸受の製造方法は、内周面に
深さ15μm以下の動圧発生溝を備えたスリーブを成形
する工程と、成形されたスリーブに回転自在に嵌合する
軸の外周面に深さ30μm以上の凹所を加工する工程を
有することを特徴とする。
【0019】
【作用】スリーブの内周面の深さ15μm以下の動圧発
生溝は、スリーブを樹脂成形するときに無理抜きによっ
て大きな変形を生じることなく、真円度や円筒度を高精
度に保つことができる。また、軸の外周面には深さ30
μm以上の負圧防止溝等の凹所を設けて、安定した動圧
効果によるすぐれた軸受性能と耐久性を確保する。
【0020】スリーブを樹脂成形することで部品コスト
を低減し、しかも、軸側に設けられた充分な深さの負圧
防止溝による動圧効果等によって、安価でしかも安定性
と耐久性にすぐれた動圧軸受を実現できる。
【0021】このような動圧軸受を光偏向走査装置の回
転多面鏡の軸受部に用いることで、光偏向走査装置の高
性能化と低価格化に貢献できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0023】図1は一実施の形態による動圧軸受を含む
光偏向走査装置の主要部を示すもので、これは、多角柱
形状の側面に複数の反射面1aを有する回転多面鏡1
と、図4に示す光学箱50と一体である軸受ハウジング
に支持されたスリーブ2と、該スリーブ2に回転自在に
嵌合する金属製の軸である回転軸3と、該回転軸3に固
着されたロータボス4と、その下面に一体的に結合され
たロータフレーム5aと、前記軸受ハウジングと一体で
ある図示しないモータ基板に固定されたステータコイル
6を有し、該ステータコイル6はロータフレーム5aの
内周面に支持されたロータマグネット5とともに回転多
面鏡1を回転駆動する駆動手段であるモータを構成す
る。回転多面鏡1は図示しない押さえ板によってロータ
ボス4に押圧され、ロータボス4とロータフレーム5a
とロータマグネット5等を含む回転部と一体化されてい
る。なお、前述のように回転軸3は金属製であり、特
に、回転安定性とコストの面から、例えばステンレス等
の金属を用いるのが望ましい。
【0024】モータ基板上の駆動回路と制御回路を経て
供給された駆動電流によってステータコイル6が励磁さ
れると、ロータマグネット5が回転軸3や回転多面鏡1
とともに回転し、回転多面鏡1の反射面1aに照射され
たレーザビーム等の光ビームを偏向走査する。
【0025】スリーブ2の下端には、スラスト板7が一
体成形され、回転軸3の下端部3aをスラスト方向に支
持する。回転軸3とスリーブ2の間の軸受間隙および回
転軸3の下端部3aとスラスト板7の間の間隙には、オ
イルが充填され、スリーブ2の内周面には、深さ15μ
m以下のヘリングボーン状の動圧発生溝2a,2bが刻
設される。回転軸3の外周面には、動圧発生溝2a,2
bを除くスリーブ2の内周面に対向して深さ30μm以
上の凹所である負圧防止溝3b〜3dが設けられてい
る。
【0026】前記モータの駆動によって回転軸3が回転
すると、軸受間隙のオイルは各動圧発生溝2a,2bの
中央部に取り込まれ、オイルの圧力が高まって回転軸3
をスリーブ2から離間して非接触で支持する。
【0027】図1の(b)に示すように、スリーブ2は
スラスト板7と一体成形された樹脂製の成形部品であ
る。スリーブ2の樹脂材料には、例えば、耐オイル性能
と温度変動時の寸法安定性を考慮し、無機材料を65W
t%添加したポリフェニレンサルファイド(PPS)樹
脂(ポリプラスチック株式会社製フォートロン6165
A6)を用いている。
【0028】前述のように、スリーブ2の内周面には、
軸方向に分割された二か所に、例えば、深さ8μmのヘ
リングボーン状の動圧発生溝2a,2bが設けられてお
り、これらは、成形加工時にスリーブ2の内周面に形成
されるため、スリーブ2の製造工程は簡単かつ低コスト
である。スリーブ2は、片方だけが開口して回転軸3の
挿入口となっており、反対側の端部に一体成形されたス
ラスト板7が回転軸3の下端部3aと接触してスラスト
軸受を構成する。
【0029】スリーブ2の内径加工目標値は、例えば、
動圧発生溝2a,2bの凸部分(内径の最小部)でφ
3.012mmとし、軸受組付時に対応する部分の回転
軸3の外径をφ3.000mmとすることで、動圧発生
部のオイルギャップを6μmとした。また、スリーブ2
の肉厚は、円筒部もスラスト部も共に1.4mmとし
た。
【0030】図2は、スリーブ2を成形するのに使用さ
れる金型の構造を説明する図である。これは、ピンポイ
ントゲートの3プレート構造の金型となっており、射出
成形機から射出される樹脂は、1次スプルS1 からラン
ナR、2次スプルS2 、ピンポイントゲートGを経て、
キャビティCに充填される。動圧発生溝2a,2bは、
金型に組込まれたコアピンKの外周部に加工された深さ
8μmのヘリングボーン溝を樹脂に転写することで形成
され、エジェクタピンEによって可動側金型から突き出
される際に無理抜きで離型される。
【0031】なお、上記の金型ではエジェクタピンで円
筒部品のフランジ部分を突くことで離型しているが、成
形部品であるスリーブの開口部の端面をエジェクタピン
またはスリーブで突き出す構成でもよい。
【0032】スリーブ2の内周面に設けられているアン
ダーカット形状は深さが15μm以下の動圧発生溝2
a,2bのみであり、深さ30μm以上の負圧防止溝3
b〜3dは、回転軸3に加工されているため、スリーブ
2が、無理抜きによる離型を行なう安価な樹脂成形部品
であっても、形状精度等を損なうことなく成形できる。
なお、動圧発生溝2a,2bは、スリーブ内周の基準面
に対して凹形状あるいは凸形状のいずれかでよい。いず
れの場合も、深さが15μm以下であれば、形状精度を
損なうことなく無理抜きが可能である。
【0033】回転軸3の形状は、図1の(c)に示すよ
うに、スリーブ2に設けられた動圧発生溝2a,2bの
間に相当する位置に、例えば、深さ0.2mmの負圧防
止溝3cを有し、また、動圧発生溝2aの上側に相当す
る位置に深さ0.2mmの負圧防止溝3b、動圧発生溝
2bの下側に相当する位置に深さ0.2mmの負圧防止
溝3dが設けられている。前述のように回転軸3の下端
部3aは球形状となっており、スリーブ2と一体である
スラスト板7と点接触することで回転自在なスラスト軸
受を構成する。
【0034】図3は、上記のスリーブの動圧発生溝部分
の内周部断面形状を説明するもので、株式会社ミツトヨ
製真円度測定器RA726で測定した結果を示してい
る。1周あたり8個の動圧発生溝があり、溝深さは7〜
8μmである。溝先端部のみを部分選択して計算した真
円度は0.8μmであった。また、溝先端部の内径は、
ボアゲージで測定したところ、φ3.012mmであっ
た。
【0035】オイルを用いた動圧軸受では、スリーブと
回転軸のギャップが5〜10μm程度であるため、従来
の樹脂製のスリーブを使用した動圧軸受では、使用され
るオイルの量は0.01cc以下になり、軸受組立時に
円筒部品内に注入するオイル量の管理が困難であった。
【0036】本実施の形態では、オイルの動圧効果を安
定化するために負圧防止溝の深さを充分に深くしたた
め、これによってオイルの量が増加し、注入するオイル
量の制御が容易になるというメリットもあった。
【0037】上記のスリーブと回転軸を用いて、オイル
動圧軸受を組み立て、実機に組み込んで性能を評価した
ところ、ジッター・軸受剛性・耐久性(連続運転および
スタートストップ繰り返し)等のすべての軸受特性で問
題無い性能が確認できた。また、従来の金属製のスリー
ブを使用する動圧軸受と比較して、回転軸の加工費が負
圧防止溝を付加した分だけ高くなるものの、スリーブの
コストが大幅に削減されるため、軸受全体では大幅なコ
スト低減が可能であることが確認された。
【0038】なお、比較例として、スリーブの内周面に
深さ30μmの負圧防止溝を付加するために、動圧発生
溝(深さ8μm)と負圧防止溝(深さ30μm)を有す
るコアピンを製作し、射出成形を行なったが、無理抜き
のアンダーカット量が30μmとなったために離型時の
変形が大きくなり、得られた成形部品の動圧発生溝先端
部の真円度が5.2μmとなり、動圧軸受としては使用
できない精度のスリーブしか得られなかった。この結果
から、少なくとも深さ30μm以上の負圧防止溝を必要
とする場合は、本発明が極めて有効であることがわかっ
た。
【0039】図4は光偏向走査装置の主要部を示すもの
で、これは、レーザ光等の光ビーム(光束)を発生する
光源51と、前記光ビームを回転多面鏡1の反射面1a
に線状に集光させるシリンドリカルレンズ51aとを有
し、前記光ビームを回転多面鏡1の回転によって偏向走
査し、結像光学系である結像レンズ系52を経て回転ド
ラム上の感光体53に結像させる。結像レンズ系52は
球面レンズ52a、トーリックレンズ52b等を有し、
感光体53に結像する点像の走査速度等を補正するいわ
ゆるfθ機能を有する。
【0040】前記モータによって回転多面鏡1が回転す
ると、その反射面1aは、回転多面鏡1の軸線まわりに
等速で回転する。前述のように光源51から発生され、
シリンドリカルレンズ51aによって集光される光ビー
ムの光路と回転多面鏡1の反射面1aの法線とがなす
角、すなわち該反射面1aに対する光ビームの入射角
は、回転多面鏡1の回転とともに経時的に変化し、同様
に反射角も変化するため、感光体53上で光ビームが集
光されてできる点像は回転ドラムの軸方向(主走査方
向)に移動(走査)する。
【0041】結像レンズ系52は、回転多面鏡1におい
て反射された光ビームを感光体53上で所定のスポット
形状の点像に集光するとともに、該点像の主走査方向へ
の走査速度を等速に保つように設計されたものである。
【0042】感光体53に結像する点像は、回転多面鏡
1の回転による主走査と、感光体53を有する回転ドラ
ムがその軸まわりに回転することによる副走査に伴なっ
て、静電潜像を形成する。
【0043】感光体53の周辺には、感光体53の表面
を一様に帯電するための帯電装置、感光体53の表面に
形成される静電潜像をトナー像に顕像化するための現像
装置、前記トナー像を記録紙に転写する転写装置(いず
れも不図示)等が配置されており、光源51から発生す
る光ビームによる記録情報が記録紙等にプリントされ
る。
【0044】検出ミラー54は、感光体53の表面にお
ける記録情報の書き込み開始位置に入射する光ビームの
光路よりも主走査方向上流側において光ビームを反射し
て、フォトダイオード等を有する受光素子55の受光面
に導入する。受光素子55はその受光面が前記光ビーム
によって照射されたときに、走査開始位置(書き出し位
置)を検出するための走査開始信号を出力する。
【0045】光源51は、ホストコンピュータからの情
報を処理する処理回路から与えられる信号に対応した光
ビームを発生する。光源51に与えられる信号は、感光
体53に書き込むべき情報に対応しており、処理回路
は、感光体53の表面において結像する点像が作る軌跡
である一走査線に対応する情報を表す信号を一単位とし
て光源51に与える。この情報信号は、受光素子55か
ら与えられる走査開始信号に同期して送信される。
【0046】なお、回転多面鏡1、結像レンズ系52等
は光学箱50に収容され、光源51等は光学箱50の側
壁に取り付けられる。光学箱50に回転多面鏡1、結像
レンズ系52等を組み付けたうえで、光学箱50の上部
開口に図示しないふたを装着する。
【0047】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0048】動圧発生溝を有するスリーブを低コストな
樹脂成形によって製作し、軸の外周面に充分な深さの負
圧防止溝等を設けて動圧効果を改善することで、安価で
しかも安定性と耐久性にすぐれた動圧軸受を実現でき
る。
【0049】このような動圧軸受を用いることで、光偏
向走査装置の性能向上と低価格化に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による光偏向走査装置の主要
部を示すもので、(a)はその模式断面図、(b)は
(a)のスリーブのみを示す断面図、(c)は(a)の
回転軸のみを示す立面図である。
【図2】スリーブの樹脂成形に用いる金型を説明する図
である。
【図3】スリーブの動圧発生溝形状を説明する図であ
る。
【図4】光偏向走査装置全体を説明する図である。
【図5】一従来例を示す模式部分断面図である。
【符号の説明】
1 回転多面鏡 2 スリーブ 2a,2b 動圧発生溝 3 回転軸 3b〜3d 負圧防止溝 4 ロータボス 5 ロータマグネット 6 ステータコイル 7 スラスト板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に深さ15μm以下の動圧発生溝
    を備えた成形部品であるスリーブと、外周面に深さ30
    μm以上の凹所を備えた軸を有し、該軸と前記スリーブ
    を互いに回転自在に嵌合させた動圧軸受。
  2. 【請求項2】 スリーブが、樹脂製の成形部品であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の動圧軸受。
  3. 【請求項3】 軸が金属製であることを特徴とする請求
    項1または2記載の動圧軸受。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか1項記載の動
    圧軸受と、該動圧軸受によって回転自在に支持された回
    転多面鏡と、該回転多面鏡を回転駆動する駆動手段を有
    する光偏向走査装置。
  5. 【請求項5】 内周面に深さ15μm以下の動圧発生溝
    を備えたスリーブを成形する工程と、成形されたスリー
    ブに回転自在に嵌合する軸の外周面に深さ30μm以上
    の凹所を加工する工程を有する動圧軸受の製造方法。
JP36874399A 1999-12-27 1999-12-27 動圧軸受およびその製造方法ならびに光偏向走査装置 Pending JP2001182740A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009066872A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Onda Seisakusho Seki Kojo:Kk アンダーカット部を有する樹脂成形体の製造方法
US8931175B2 (en) 2005-05-18 2015-01-13 Ntn Corporation Fluid dynamic bearing device

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US8931175B2 (en) 2005-05-18 2015-01-13 Ntn Corporation Fluid dynamic bearing device
JP2009066872A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Onda Seisakusho Seki Kojo:Kk アンダーカット部を有する樹脂成形体の製造方法

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