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JP2001178444A - 破砕方法及び装置 - Google Patents

破砕方法及び装置

Info

Publication number
JP2001178444A
JP2001178444A JP2000104343A JP2000104343A JP2001178444A JP 2001178444 A JP2001178444 A JP 2001178444A JP 2000104343 A JP2000104343 A JP 2000104343A JP 2000104343 A JP2000104343 A JP 2000104343A JP 2001178444 A JP2001178444 A JP 2001178444A
Authority
JP
Japan
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crushing
container
crushed
medium
vessel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000104343A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Nishimura
隆雄 西村
Shuji Yasui
修二 安井
Hideki Kitano
英己 北野
Kazumi Hattori
一三 服部
Makoto Matsuoka
信 松岡
Makoto Yokota
信 横田
Osamu Tamai
修 玉井
Konosuke Watabe
浩之輔 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YASUI KIKAI KK
Original Assignee
YASUI KIKAI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YASUI KIKAI KK filed Critical YASUI KIKAI KK
Priority to JP2000104343A priority Critical patent/JP2001178444A/ja
Publication of JP2001178444A publication Critical patent/JP2001178444A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C17/00Disintegrating by tumbling mills, i.e. mills having a container charged with the material to be disintegrated with or without special disintegrating members such as pebbles or balls
    • B02C17/14Mills in which the charge to be ground is turned over by movements of the container other than by rotating, e.g. by swinging, vibrating, tilting
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M45/00Means for pre-treatment of biological substances
    • C12M45/02Means for pre-treatment of biological substances by mechanical forces; Stirring; Trituration; Comminuting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 破砕容器内に破砕媒体と被破砕物を収容し、
破砕容器を高速で往復振動させることで被破砕物を破砕
する方法及び装置において、大型の植物組織や動物組織
や鉱物材料なども効率的に破砕する。 【解決手段】 細長い破砕容器30内にその軸芯にほぼ
沿った姿勢を保持してほぼ軸芯方向に相対移動する形状
及び大きさの単一の破砕媒体32を収容し、破砕容器3
0を、回転軸8の回転に伴って傾斜軸体11に相対回転
自在に嵌合されるとともに回転を阻止された環状保持体
20に破砕容器30を保持させることにより、破砕容器
30の軸芯方向の比較的長い行程の主往復移動とそれに
直交する方向の比較的短い行程の副往復移動を組み合わ
せた8の字状に往復振動させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は破砕方法及び装置に
関し、特に植物の組織や種子類、動物の組織、プラスチ
ック材料、鉱物材料などを化学的に分析・分画分離する
ために破砕するのに適用される破砕方法及び装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】上記各種材料を化学的に分析・分画分離
するためには、まず材料を均一に粉砕しなければならな
い。従来の効率の良い粉砕機としては、破砕容器に公転
運動と自転運動を同時に行わせることにより、破砕容器
内に入れた被破砕物と微小ビーズから成る破砕媒体を立
体的に運動させ、被破砕物に対する破砕媒体の衝突によ
る圧縮と回転による磨砕で破砕する「遊星型ミル」が知
られている。
【0003】また、本出願人は先に特公平6−3673
2号公報で、酵母菌、バクテリア等の物質生産菌や生産
細胞等のスクリーニング用の細胞破砕装置として、ガラ
スやセラミックス製の微小ビーズを被破砕物とともに破
砕容器に収容してこの破砕容器を8の字状の振動形態で
高速回転させ、微小ビーズと細胞との効率的な衝突を繰
り返して短時間で破砕する方式を提案している。
【0004】また、破砕容器内に、被破砕物とともに1
又は複数の大形の破砕媒体を収容し、破砕容器をその軸
芯方向に往復振動させることによって破砕する方式もし
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記「遊星
型ミル」方式や特公平6−36732号公報に開示され
た方式では、被破砕物が大型の植物細胞や動物細胞や鉱
物材料などになると、被破砕物が運動し難く、かつ破砕
媒体の質量が小さいために破砕されないという問題があ
った。
【0006】また、破砕容器に大形の破砕媒体を収容し
てその軸芯方向に往復運動させる方式でも、破砕媒体に
て衝突圧縮するだけであるため、効率的に破砕できず、
また十分に破砕できないという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、大型
の植物組織や動物組織や鉱物材料なども効率的に破砕す
ることができる破砕方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の破砕方法は、破
砕容器内に破砕媒体と被破砕物を収容し、破砕容器を高
速で往復振動させることで被破砕物を破砕する破砕方法
であって、細長い破砕容器内にその軸芯にほぼ沿った姿
勢を保持してほぼ軸芯方向に相対移動する形状及び大き
さの単一の破砕媒体を収容し、破砕容器をその軸芯方向
の比較的長い行程の主往復移動とそれに直交する方向の
比較的短い行程の副往復移動を組み合わせた8の字状に
往復振動させるものであり、破砕容器の8の字状の往復
振動に伴って内部に収容された破砕媒体が相対回転しな
がら破砕容器の底部に衝突することにより、破砕容器が
乳鉢、破砕媒体が乳棒のように作用し、被破砕物が大型
の植物組織や動物組織やプラスチック材料や鉱物材料な
どであっても効率的に破砕することができる。
【0009】また、破砕容器を20〜60Hzの振動数
で往復振動させると、破砕容器の容量が2〜50cc程
度の汎用される範囲で破砕媒体が効果的に作用し、被破
砕物を効率的に破砕することができる。
【0010】また、被破砕物を液体窒素浴で凍結し、凍
結真空乾燥すると、被破砕物がしなやかで切断され難い
繊維質を含んで破砕し難い動植物組織の場合にも、被破
砕物が容易に破砕されるため効率的に破砕することがで
きる。
【0011】また、表面の一部に溝を設けた破砕媒体を
用いると、被破砕物がしなやかで切断され難い繊維質を
含んで破砕し難い動植物組織の場合にも、溝部で繊維質
を効率的に切断できて効率的に破砕することができる。
【0012】また、表面を研磨したチタン製破砕媒体を
用いると、被破砕物が骨などの硬い動物組織の場合に
も、破砕媒体表面に例えばDNAやRNAなどの組織物
が残留して次の破砕式にクロスコンタミネーションが発
生する恐れを無くすことができる。
【0013】また、本発明の破砕装置は、破砕容器内に
破砕媒体と被破砕物を収容し、破砕容器を高速で往復振
動させて被破砕物を破砕する破砕装置であって、回転軸
にその軸芯に対して軸芯の傾斜した傾斜軸部を設け、傾
斜軸部に相対回転自在に環状保持体を外嵌するとともに
この環状保持体の回転を弾性的に拘束する手段を設け、
環状保持体の外周部に破砕媒体と被破砕物を収容した細
長い破砕容器を環状保持体の軸芯と平行な姿勢で保持さ
せるとともに、破砕媒体は破砕容器の内径より大きい長
さの単一部材にて構成したものであり、上記破砕方法を
実施してその作用を奏し、被破砕物が大型の場合にも効
率的に破砕することができる。
【0014】また、破砕容器の少なくとも一端部の内面
を略半球状ないし円錐状に突出した形状とし、破砕媒体
の対向する端部外面をほぼ同様の形状とすると、上記乳
鉢−乳棒作用がより効果的に得られ、さらに効率的に破
砕することができる。
【0015】また、破砕容器の内径と破砕媒体の外径の
差を2〜1mm以下とすると、被破砕物がしなやかな場
合でも、破砕媒体を確実に作用させることができて効率
的に破砕することができる。
【0016】また、破砕媒体の少なくとも一端部表面に
1又は複数の溝を形成すると、被破砕物がしなやかで切
断され難い繊維質を含んで破砕し難い動植物組織の場合
にも、溝部で繊維質が効果的に切断できて効率的に破砕
することができる。
【0017】また、環状保持体に、収容した破砕容器を
冷却する冷却手段を備えた冷却容器ケースが取り付けて
構成することにより、破砕容器が冷却されるので、破砕
により温度上昇して被破砕物が温度により変質すること
が防止できる。
【0018】また、環状保持体に、容量が異なる破砕容
器をそれぞれ収容する複数の容器ケースを設けることに
より、1度に容量の異なる複数の破砕容器を用いて違う
種類の被破砕物に対する破砕を行うことができる。
【0019】また、容器ケースに、この容器ケースに対
応する破砕容器より容量の小さい破砕容器を保持するス
ペーサを配設することにより、同一の環状保持体であっ
ても複数容量の破砕容器を用いて破砕を行うことができ
る。
【0020】また、破砕媒体は、杵と、この杵の先端形
状に対応する凹部を形成した臼とによって形成すること
により、振動g加えられることにより破砕容器の中で臼
と杵が高速移動して、臼と杵の間にある被破砕物は効率
的に破砕され、破砕時間が短縮される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の破砕方法及び装置
の一実施形態について、図1〜図14を参照して説明す
る。
【0022】図1、図2において、破砕装置1は箱型の
フレーム2の内部の上部にベース板3が配設され、この
ベース板3が防振装置4を介してフレーム2に支持され
ている。ベース板3の下部には、モータ5aと減速機5
bから成る駆動手段5が垂下状態で支持されており、そ
の出力軸が軸継手6を介してベース板3上に配設された
軸受部7にて鉛直な軸芯回りに回転自在に支持された回
転軸8に連結されている。9は、回転検出用のエンコー
ダである。
【0023】回転軸8は、軸受部7の一対の軸受10に
て回転自在に支持されるとともにその上部が軸受部7の
上方に延出されている。回転軸8の上部には、その軸芯
に対して軸芯が傾斜状態で交叉する傾斜軸体11がキー
11aを介して回転不可に嵌合され、傾斜リング12を
介して回転軸8の上端部に螺合したナット13にて押圧
固定されている。
【0024】傾斜軸体11の外周には一対の軸受14を
介して相対回転自在に環状体15が装着されている。こ
の環状体15の外周下部の適所には磁石16が取付けら
れている。また、軸受部7の上部に取付けられた取付ブ
ラケット17にて支持された対極磁石18がこの磁石1
6に対向するように固定配置されている。これら磁石1
6と対極磁石18の吸着力によって、回転軸8及び傾斜
軸体11が回転した場合に環状体15の回転を阻止し、
かつ傾斜軸体11の回転に伴って環状体15が振れ運動
を行うように構成されている。
【0025】回転軸8及び傾斜軸体11の回転に伴う環
状体15の振れ運動は、図3(a)、(b)に示すよう
に8の字状となる。即ち、図3(a)に示すように、環
状体15が右側に傾斜した状態を基準位置として、その
ときの環状体15の外周上におけるa点位置の挙動を見
てみると、実線状態から回転軸8が矢印方向に90°回
転すると、環状体15は仮想線で示すように紙面の表裏
方向に傾斜した状態に移行し、その間にa点に対応して
いた位置は経路bを経てc点に移動する。次に、回転軸
8がさらに90°回転すると、環状体15は図3(b)
に実線で示すように左側に傾斜した状態に移行し、a点
に対応していた位置はc点から経路dを経て元のa点に
戻る。さらに回転軸8が90°回転すると、環状体15
は仮想線で示すように紙面の表裏方向に逆向きに傾斜し
た状態に移行し、a点に対応していた位置は経路eを経
てf点に移動し、さらに回転軸8が元の回転位置まで9
0°回転すると、a点に対応していた位置はf点から経
路gを経て元のa点に戻る。従って、回転軸8の回転に
より、環状体15の外周部の任意の位置が8の字状の振
れ運動を繰り返すことになる。
【0026】この環状体15の上部には取付段部19が
設けられ、その上に環状保持体20が載置されて固定ボ
ルト21にて締結固定されている。環状保持体20の外
周部には、多数の細長い容器ケース22が環状体15の
軸芯と平行姿勢で配設され、この容器ケース22内に後
述の破砕容器30を収容して支持するように構成されて
いる。また、破砕容器30の蓋体31は容器ケース22
の上端に係合し、この蓋体31の上面を押圧して破砕容
器30を固定するための押圧板23を、環状保持体20
上に複数設けられた取付ボス24上に設置し、固定ねじ
25にて締結固定するように構成されている。この取付
ボス24の高さは、蓋体31の上面高さ位置とほぼ同一
高さとなるように設定されている。29は、環状保持体
20の配置空間を、フレーム2内の他の空間と区画する
ようにベース板3上に設置された内部ケースである。
【0027】なお、図2の例では、容器ケース22に対
して破砕容器30の入れ替えを行う場合には、固定ねじ
25を外し、押圧板23を取り外した後、個々の容器ケ
ース22に対して破砕容器30を入れ替え、または固定
ボルト21を外して環状保持体20の全体を一括して入
れ替えることになるが、図4〜図6に示すように、固定
ねじ25のねじ軸が貫通するように押圧板23に形成さ
れる貫通穴26を、ねじ軸が丁度貫通する小径部26a
と取付ボス24に外嵌可能な大径部とを連接した鍵穴状
に形成し、図5及び図4に実線で示すように、押圧板2
3が取付ボス24上に位置して固定ねじ25のねじ軸が
小径部26aに位置し、固定ねじ25にて押圧板23が
締結固定され、その外周に多数突設された押圧舌片23
aにて容器ケース22に収容された破砕容器30の蓋体
31を押圧している状態と、固定ねじ25を少し緩めて
押圧板23を周方向に僅かに回転させて、図6及び図4
に仮想線で示すように、大径部26bが取付ボス24に
合致して外嵌することにより、押圧板23が環状保持体
20上に重なるとともにその押圧舌片23aが容器ケー
ス22の間に位置して破砕容器30の蓋体31間に位置
している状態とに切替え可能に構成してもよい。
【0028】この図4〜図6の構成によれば、図5に示
すように、押圧板23にて各破砕容器30を固定した状
態から固定ねじ25を少し緩めて押圧板23を少し回転
させるだけで、押圧板23を取り外さなくても任意の位
置の破砕容器30を入れ替えることができ、作業性が良
くなる。また、押圧板23には、図6の状態で環状保持
体20に形成した固定ボルト21のボルト穴27に合致
するように、固定ボルト21の頭部に外嵌する大径の貫
通穴28が形成されており、図6の状態で固定ボルト2
1を外して環状保持体20の全体を一括して入れ替える
ことも可能である。
【0029】上記破砕容器30は、図7に示すように、
細長い円筒容器から成り、その開口部外周にねじ30a
が形成され、底部に載頭円錐部33が形成されており、
その開口部に蓋体31を螺合して密閉できるように構成
されている。蓋体31の内周部には、破砕容器30の開
口部の内周に嵌合する環状シール部31aが形成されて
いる。破砕容器30は、被破砕物の材質や量に応じて2
ml〜50mlの容積のものが用いられ、環状保持体2
0もこの破砕容器30の大きさに応じた容器ケース22
を設けたものが用いられる。
【0030】破砕容器30の材質としては、ポリカーボ
ネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、テフロンなどの合成樹脂や、ステンレス鋼などの金
属やその内面にテフロンコーティングを施したものを用
いることができる。
【0031】破砕容器30内に被破砕物とともに収容さ
れる破砕媒体32は、図8(a)に示すように、破砕容
器30の内径Dより大きい長さLの単一部材にて構成さ
れており、その一端部に破砕容器30の底部形状に対応
して同様の載頭円錐状の突出端部32aが形成されてい
る。また、他端部は、蓋体32の内周の環状シール部3
1aと干渉したり、嵌まり込むことがないように小径部
32bに形成されている。また、破砕媒体32の外径d
は、破砕容器30の内径Dに対して2mm以下、内径d
が小さい場合には1mm以下程度小さく設定されてい
る。例えば、破砕容器30の容量が2mlの場合で、そ
の内径Dは8mm、破砕媒体32の外径dは7mmに設
定されている。
【0032】また、図8(b)、(c)に示すように、
破砕媒体32の突出端部32aには必要に応じて放射状
又は螺旋状に1又は複数の溝34が形成される。
【0033】この破砕媒体32の材質としては、SUS
430などの磁性ステンレス、SUS304硬質ステン
レスなどのステンレス鋼、炭素鋼、チタン、タングステ
ン、ジルコニア、タングステンカーバイト、セラミッ
ク、ガラス、テフロン(登録商標)の単体又は複合して
構成したものを適宜用いることができる。
【0034】また、破砕容器30や破砕媒体32を、図
9及び図10(a)〜(c)に示すような形状に構成す
ることもできる。図9において、破砕容器30の底部に
半球状ないし半楕円球状の半球部35が形成されてお
り、それに伴って破砕媒体32の一端部に図10(a)
に示すように半球状の突出端部32aが形成されてい
る。また、その突出端部32aに図10(b)、(c)
に示すように、溝34を形成することもできる。
【0035】また、図11、図12(a)〜(e)に示
すように、破砕容器30の底部と蓋体31の両方に載頭
円錐部33を形成し、破砕媒体32の両端に同様の載頭
円錐状の突出端部32aを形成し、必要に応じて突出端
部32aや破砕媒体32の全長にわたって1又は複数の
放射状や螺旋状の溝34を形成することもできる。
【0036】また、図13、図14(a)〜(e)に示
すように、破砕容器30の底部と蓋体31の両方に半球
部35を形成し、破砕媒体32の両端に同様の半球状の
突出端部32aを形成し、必要に応じて突出端部32a
や破砕媒体32の全長にわたって1又は複数の放射状や
螺旋状の溝34を形成することもできる。
【0037】以上の構成において、被破砕物の破砕を行
う場合には、細長い破砕容器30内にその内径より大き
い長さの単一の破砕媒体32と被破砕物を収容し、この
破砕容器30を環状保持体20の容器ケース22に収容
して押圧板23で固定し、駆動手段5にて回転軸8を回
転駆動すると、破砕容器30がその軸芯方向の比較的長
い行程の主往復移動とそれに直交する方向の比較的短い
行程の副往復移動を組み合わせた8の字状に往復振動
し、それに伴って破砕媒体32が破砕容器30の軸芯に
ほぼ沿った姿勢を保持したまま相対回転しながら破砕容
器30の底部に衝突を繰り返し、破砕容器30が乳鉢、
破砕媒体32が乳棒のように作用し、被破砕物が大型の
植物細胞や動物組織やプラスチック材料や鉱物材料など
であっても効率的に破砕される。
【0038】また、特に回転軸8を1000〜4000
rpm、好適には3000rpm程度で回転させ、破砕
容器30を20〜60Hzの振動数で往復振動させる
と、破砕容器30の容量が2〜50cc程度の汎用され
る範囲で破砕媒体32が効果的に作用し、被破砕物を効
率的に破砕することができる。
【0039】また、破砕容器30の底部又は両端部を載
頭円錐部33や半球部35や楕円球部等とし、その内面
を載頭円錐状ないし略半球状に突出した形状にし、破砕
媒体32の対向する端部外面をほぼ同様の形状とする
と、上記乳鉢−乳棒作用がより効果的に得られ、さらに
効率的に破砕することができる。
【0040】また、破砕容器30の内径と破砕媒体32
の外径の差を2〜1mm以下とすると、被破砕物がしな
やかな場合でも、破砕媒体32を確実に作用させること
ができて効率的に破砕することができる。
【0041】また、被破砕物がしなやかで切断され難い
繊維質を含んで破砕し難い動植物組織の場合には、破砕
容器30内に被破砕物を収容した状態で液体窒素浴に入
れて被破砕物を凍結し、凍結真空乾燥すると、被破砕物
が容易に破砕される状態になるので、効率的に破砕する
ことができる。なお、本発明ではドライアイスで冷却す
るたけでも、同様の効果を得ることができる。さらに破
砕媒体32を液体窒素等で被破砕物と共に冷却すること
により破砕の際の発熱を防ぐことができ、また破砕媒体
32を被破砕物よりもより一層低温に冷却しておけば前
記発熱防止効果は顕著なものとなる。
【0042】また、被破砕物が同じような動植物組織の
場合に、図8、図10の(b)、(c)や、図12、図
14の(b)〜(e)のように溝34を設けた破砕媒体
32を用いると、上記のように被破砕物を凍結真空乾燥
しなくても溝部34で切断され難い繊維質が効果的に切
断されるために、効率的に破砕することができる。ま
た、この場合に上記のようにドライアイスで冷却するこ
とにより大きな効果を発揮する。
【0043】また、破砕媒体32として、その表面を研
磨したチタン製のものを用いると、被破砕物が骨などの
硬い動物組織の場合にも、破砕媒体32の表面に例えば
DNAやRNAなどの組成物が残留して次の破砕時にク
ロスコンタミネーションが発生する恐れを無くすことが
できる。
【0044】また、破砕媒体32として、炭素鋼などの
金属材料の表面にテフロンでコーティングを施したもの
を用いることにより、破砕容器30に腐食性の緩衝液や
抽出液を収容する場合に耐蝕性を示し、かつ作用に必要
な重量を確保することができる。
【0045】また、破砕媒体32として磁性ステンレス
などの磁性を持つものを用いることにより、破砕後に破
砕容器30から破砕媒体32を取り出すときに磁石で吸
着して容易に取り出すことができ、作業性が向上する。
【0046】以下、具体実施例を説明する。
【0047】(実施例1)移植後3ヶ月齢のイネ生葉
(200〜300mg)を2mlの図4に示した形状の
破砕容器に入れ、液体窒素浴で凍結し、凍結真空乾燥さ
せ、図5(a)に示した形状の破砕媒体を入れ、上記破
砕装置のホルダにセットし、3000rpmで1分粉砕
した。その粉末に、緩衝液(Tris−HC1,PH
8.0)を1ml加え、1000Gで5分遠心分離し
た。遠心分離後、上清と沈殿に分け、上清はメチルアル
コール最終濃度90%にし、沈殿は90%メチルアルコ
ール1.5mlを加え、70℃で1分加熱し、10,0
00Gで5分遠心分離した。その上清を分光光度計で6
66,653nmの吸光度を測定した。
【0048】比較のために、同一試料に石英砂を加え、
乳鉢中で乳棒で20分磨砕し、同一条件で分画したもの
と比較した。
【0049】破砕率は、乳鉢−乳棒方式を100%とし
て、破砕容器の内径が8mmの場合に、外径が7mm、
長さが10mmの破砕媒体を用いると95%であり、長
さが7mmのものを用いた場合には65%であった。
【0050】(実施例2)移植後3ヶ月齢のイネ生葉
(200〜300mg)を2mlの図4に示した形状の
破砕容器に入れ、液体窒素浴で凍結し、凍結真空乾燥さ
せ、図5(a)に示した形状の破砕媒体を入れ、上記破
砕装置のホルダにセットし、3000rpmで1分破砕
した。その粉末に、緩衝液(Tris−HC1,PH
8.0)を1ml加え、直径0.5mmのガラスビーズ
1mlを加え、上記破砕装置にて3000rpmで3分
粉砕し、破砕物に蒸留水を懸濁した。その試料を光学顕
微鏡で測定したところ、1μm以下の粒子が85%であ
った。
【0051】(実施例3)移植後3ヶ月齢のイネ生葉
(200〜300mg)を2mlの図4に示した形状の
破砕容器に入れ、緩衝液(Tris−HC1,PH8.
0)を1ml加え、図5(b)に示した形状の破砕媒体
を入れ、上記破砕装置のホルダにセットし、3000r
pmで1分粉砕した。その破砕物を、1000Gで5分
遠心分離した。遠心分離後、上清と沈殿に分け、上清は
メチルアルコール最終濃度90%にし、沈殿は90%メ
チルアルコール1.5mlを加え、70℃で1分加熱
し、10,000Gで5分遠心分離した。その上清を分
光光度計で666,653nmの吸光度を測定した。
【0052】比較のために、同一試料に石英砂を加え、
乳鉢中で乳棒で20分摩砕し、同一条件で分画したもの
と比較した。
【0053】破砕率は、乳鉢−乳棒方式を100%とし
て、破砕容器の内径が8mmの場合に、外径が7mm、
長さが10mmで、溝付きの破砕媒体を用いると85%
であり、図5(a)に示した溝無しの同破砕媒体では5
5%であった。
【0054】(実施例4)移植後3ヶ月齢のイネ生葉
(200〜300mg)を2mlの図4に示した形状の
破砕容器に入れ、液体窒素浴で凍結し凍結真空乾燥さ
せ、図5(a)に示した形状の破砕媒体を入れ、上記破
砕装置のホルダにセットし、3000rpmで15秒粉
砕した。その粉末に、組織溶解液(ベンジルクロライ
ド)300μl,DNA抽出液(100mM Tris
−HC1,PH8.50mM EDTA,SDS 1
%)600μlを加え、55℃、15分加湿する。3M
酢酸ナトリウム(PH5)を300μl加え、氷水上に
15分静置し、10,000Gで20分遠心分離した。
遠心分離後、上清を新しい容器に取り、2−プロパノー
ルを上清と等量加え、20分室温で静置した。それを1
0,000Gで5分遠心分離し、上清を棄てた。沈殿を
70%エタノールで洗浄した。沈殿を真空遠心乾燥機で
7分乾燥し、乾燥物を100μlのTE緩衝液に再溶解
し、DAPI蛍光分光法にてDNAを定量したところ、
生葉100mg当たり300μgの収量を得た。アガロ
ース電気泳動で長さを調べたところ30Kbpであっ
た。
【0055】(実施例5)移植後3ヶ月のイネ生葉(2
00〜300mg)を2mlの図4に示した形状の破砕
容器に入れ、液体窒素浴で凍結し凍結真空乾燥させ、図
5(a)に示した形状の破砕媒体を入れ、抽出・変性緩
衝液(4M グアニジンチオシアネート、25mM ク
エン酸ナトリウム PH5、0.5% nラウロイルザ
ルコシン酸ナトリウム、0.1M 2−メルカプトエタ
ノール)を1,000μl加え、上記破砕装置のホルダ
にセットし、3000rpmで3分粉砕した。その破砕
液に、酢酸ナトリウム緩衝液(2M PH4)を100
μl加えて混合し、フェノール(蒸留水飽和)を0.5
ml加えて混合し、更にクロロフォルム−イソアルミア
ルコール(49:1混合)を0.2ml加えて混合し、
10,000G、4℃、20分遠心分離した。遠心分離
後上層の水層を容器に取り、等容量の2−プロパノール
を加え、室温で30分静置し、10,000G、4℃、
20分遠心分離した。遠心分離後、70%エチルアルコ
ール1mlで洗浄した。沈殿を真空遠心乾燥機で7分乾
燥した。乾燥物を100μlのTE(PH7.4)緩衝
液に再溶解し、DN aseI(RN ase fre
e DN aseI,10unit/μl)を4μl、
100mM MgClを220μl加えて37℃、30
分反応させた。フェノール・/クロロフォルム(1:
1)混合液を0.1ml加えて混合し、10,000
G、4℃、20分遠心分離した。遠心分離後、70%エ
チルアルコール1mlで洗浄した。沈殿を真空遠心乾燥
機で7分乾燥した。乾燥物を100μlのTE緩衝液に
再溶解し、蛍光分光法(260nm)でRNAで定量し
たところ、生葉100mg当たり300μgの収量を得
た。変性アガロース電気泳動で長さを調べたところ4.
7Kbp(28s)、1.9Kbp(18s)のリポゾ
ームRNAのきれいなバンド像が得られた。
【0056】以上説明した破砕装置1において、環状保
持体20は、破砕容器30の容量毎に用意され、必要と
する容量の破砕容器30に対応する環状保持体に交換す
ることになるが、図15に示すように、容量が異なる複
数種類の破砕容器30を装着できる環状保持体50を用
いることができる。
【0057】図15に示す環状保持体50は、容量50
ccの破砕容器30aを収容するための容器ケース54
が3ヶ所、容量2ccの破砕容器30bを収容するため
の容器ケース55が6ヶ所に取り付けることができるよ
うに構成されている。図示する大きい穴56には容器ケ
ース54が、小さい穴57には容器ケース55が取り付
けられる。また、容器ケース54は、図16に示すよう
に、スペーサ58を装着して容量15ccの破砕容器3
0cを装着することができる。従って、この環状保持体
50は容量が異なる3種類の破砕容器30a,30b,
30cを用いて同時に破砕を行うことができる。
【0058】前記容器ケース54、55は、それぞれの
本体部54a、55aが環状保持体50に取り付けられ
ており、破砕容器30a、30bの場合には本体部54
a、55aにそれぞれ破砕容器30a、30bを投入
し、蓋部54b、55bで閉じると、破砕容器30a、
30bは装着ホルダ54,55内に保持される。また、
容器ケース54を用いて容量15ccの破砕容器30c
で破砕を行うときには、本体部54aにスペーサ58を
挿入した後、破砕容器30cを投入する。
【0059】また、図17に示すように、破砕容器30
の冷却手段を設けた環状保持体60を用いることができ
る。破砕の進行に伴って被破砕物の温度が上昇したと
き、被端物が温度上昇により変質するような場合に、こ
の環状保持体60を用いると、破砕に伴う温度上昇を生
じさせることがない。
【0060】この環状保持体60では、図17に示すよ
うに、冷却水が循環する3個の冷却容器ケース61が取
り付けられており、これに図18に示すように破砕容器
30を投入して蓋部62で開口部を閉じると、冷却容器
ケース61内に破砕容器30が密封される。冷却容器ケ
ース61は内筒65と外筒66の二重構造に形成されて
おり、図19に示すように、給水口63から供給された
冷却水は内筒65内に入り、内筒65内に挿入された破
砕容器30を冷却し、外筒66内から排水口64に流れ
る。各冷却容器ケース61それぞれの給水口63及び排
水口64は並列に接続され、図示しない冷却水供給手段
に接続される。
【0061】また、破砕媒体として、図20、図21に
示すように、破砕容器30内に杵71と臼72とによる
破砕媒体70を用いることができる。臼72は、破砕容
器30が図7に示したような載頭円錐形のものであると
き、その底部外面は載頭円錐状に形成され、内面側は杵
71の先端形状と同じ半球状に形成されている。この臼
72を破砕容器30内に挿入し、この中に被破砕物74
を投入し、臼72内に先端部を挿入して杵71を配し、
破砕装置1で振動を加えると、杵71と臼72とが破砕
容器30内で移動し、良好な破砕効果が得られる。
【0062】
【発明の効果】本発明の破砕方法によれば、以上のよう
に細長い破砕容器内にその軸芯にほぼ沿った姿勢を保持
してほぼ軸芯方向に相対移動する形状及び大きさの単一
の破砕媒体を収容し、破砕容器を8の字状に往復振動さ
せるので、その往復振動に伴って内部に収容された破砕
媒体が相対回転しながら破砕容器の底部に衝突し、破砕
容器が乳鉢、破砕媒体が乳棒のように作用し、被破砕物
が大型の植物組織や動物組織やプラスチック材料や鉱物
材料などであっても効率的に破砕することができる。
【0063】また、破砕容器を20〜60Hzの振動数
で往復振動させると、破砕容器の容量が2〜50cc程
度の汎用される範囲で破砕媒体が効果的に作用し、被破
砕物を効率的に破砕することができる。
【0064】また、被破砕物を液体窒素浴で凍結し、凍
結真空乾燥すると、被破砕物がしなやかで切断され難い
繊維質を含んで破砕し難い動植物組織の場合にも、被破
砕物が容易に粉砕されるため効率的に破砕することがで
きる。
【0065】また、表面の一部に溝を設けた破砕媒体を
用いると、被破砕物がしなやかで切断され難い繊維質を
含んで破砕し難い動植物組織の場合にも、溝部で繊維質
が効果的に切断できて効率的に破砕することができる。
【0066】また、表面を研磨したチタン製破砕媒体を
用いると、被破砕物が骨などの硬い動物組織の場合に
も、破砕媒体表面に例えばDNAやRNAなどの組成物
が残留して次の破砕時にクロスコンタミネーションが発
生する恐れを無くすことができる。
【0067】また、本発明の破砕装置によれば、回転軸
にその軸芯に対して軸芯の傾斜した傾斜軸部を設け、傾
斜軸部に相対回転自在に環状保持体を外嵌するとともに
この環状保持体の回転を弾性的に拘束する手段を設け、
環状保持体の外周部に破砕媒体と被破砕物を収容した細
長い破砕容器を環状保持体の軸芯と平行な姿勢で保持さ
せるとともに、破砕媒体は破砕容器の内径より大きい長
さの単一部材にて構成したので、上記破砕方法を実施し
てその作用を奏し、被破砕物が大型の場合にも効率機的
に破砕することができる。
【0068】また、破砕容器の少なくとも一端部の内面
を略半球状ないし円錐状に突出した形状とし、破砕媒体
の対向する端部外面をほぼ同様の形状とすると、上記乳
鉢−乳棒作用がより効果的に得られ、さらに効率的に破
砕することができる。
【0069】また、破砕容器の内径と破砕媒体の外径の
差を2〜1mm以下とすると、被破砕物がしなやかな場
合でも、破砕媒体を確実に作用させることができて効率
的に破砕することができる。
【0070】また、破砕媒体の少なくとも一端部表面に
1又は複数の溝を形成すると、被破砕物がしなやかで切
断され難い繊維質を含んで破砕し難い動植物組織の場合
にも、溝部で繊維質が効果的に切断できて効率的に破砕
することができる。
【0071】また、環状保持体を複数種類の破砕容器が
装着できるように構成することにより、複数種類の被破
砕物に対する破砕を同時に行うことができる。
【0072】また、容器ケース内にスペーサを装着して
異なるサイズの破砕容器の取り付けを可能とすることに
より、1つの環状保持体で2種類の被破砕物の破砕を同
時に行うことができる。
【0073】また、冷却水の流路を形成した容器ケース
を用いることにより、破砕により温度上昇して被破砕物
が変質することが、冷却により防止することができる。
【0074】また、破砕媒体を臼と杵とにより構成し、
これを破砕容器内に配して振動を加えると、臼と杵とが
破砕容器内で移動するので破砕効果が向上し、破砕に要
する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の破砕装置の一実施形態の全体側面図で
ある。
【図2】同実施形態の要部の縦断面図である。
【図3】同実施形態における環状体の振動形態の説明図
である。
【図4】同実施形態における環状保持体と押圧板の変形
例の縦断面図である。
【図5】同環状保持体と押圧板による保持状態の平面図
である。
【図6】同環状保持体と押圧板による保持解除状態の平
面図である。
【図7】同実施形態における破砕容器の第1例の縦断面
図である。
【図8】図7の破砕容器に組み合わせて用いる破砕媒体
の各種例の正面図である。
【図9】同実施形態における破砕容器の第2例の縦断面
図である。
【図10】図9の破砕容器に組み合わせて用いる破砕媒
体の各種例の正面図である。
【図11】同実施形態における破砕容器の第3例の縦断
面図である。
【図12】図11の破砕容器に組み合わせて用いる破砕
媒体の各種例の正面図である。
【図13】同実施形態における破砕容器の第4例の縦断
面図である。
【図14】図13の破砕容器に組み合わせて用いる破砕
媒体の各種例の正面図である。
【図15】環状保持体の変形例を示す平面図である。
【図16】同上構成に用いた容器ケースの構成を示す断
面図である。
【図17】冷却構造を備えた環状保持体の構成を示す平
面図である。
【図18】同上構成に用いた冷却容器ケースの構成を示
す断面図である。
【図19】冷却容器ケースに取り付けられた給水口、排
水口を示す側面図である。
【図20】臼と杵とによる破砕媒体の構成を示す断面図
である。
【図21】臼と杵の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 破砕装置 8 回転軸 11 傾斜軸体 15 環状体 16 磁石 18 対極磁石 20、50,60 環状保持体 30、30a、30b、30c 破砕容器 32、70 破砕媒体 33 載頭円錐部 34 溝 35 半球部 54,55 容器ケース 58 スペーサ 61 冷却容器ケース 71 杵 72 臼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 1/28 L (72)発明者 松岡 信 名古屋市緑区篠の風3−20 滝ノ水住宅 9−203 (72)発明者 横田 信 大阪府和泉市伯太町5−26−7 (72)発明者 玉井 修 大阪市都島区都島南通2−8−14 (72)発明者 渡部 浩之輔 アメリカ合衆国 イリノイ州62707 スプ リングフィールド ミッショナリー リッ ジ 516 Fターム(参考) 2G045 BA13 BB16 BB47 BB49 CB01 CB20 FA03 HA02 JA07 4B029 AA15 BB01 4D063 FF03 FF06 FF08 FF24 GA03 GA07 GA10 GC23

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕容器内に破砕媒体と被破砕物を収容
    し、破砕容器を高速で往復振動させることで被破砕物を
    破砕する破砕方法であって、細長い破砕容器内にその軸
    芯にほぼ沿った姿勢を保持してほぼ軸芯方向に相対移動
    する形状及び大きさの単一の破砕媒体を収容し、破砕容
    器をその軸芯方向の比較的長い行程の主往復移動とそれ
    に直交する方向の比較的短い行程の副往復移動を組み合
    わせた8の字状に往復振動させることを特徴とする破砕
    方法。
  2. 【請求項2】 破砕容器を20〜60Hzの振動数で往
    復振動させることを特徴とする請求項1記載の破砕方
    法。
  3. 【請求項3】 被破砕物を液体窒素浴で凍結し、凍結真
    空乾燥することを特徴とする請求項1記載の破砕方法。
  4. 【請求項4】 表面の一部に溝を設けた破砕媒体を用い
    ることを特徴とする請求項1記載の破砕方法。
  5. 【請求項5】 表面を研磨したチタン製破砕媒体を用い
    ることを特徴とする請求項1記載の破砕方法。
  6. 【請求項6】 破砕容器内に破砕媒体と被破砕物を収容
    し、破砕容器を高速で往復振動させて被破砕物を破砕す
    る破砕装置であって、回転軸にその軸芯に対して軸芯の
    傾斜した傾斜軸部を設け、傾斜軸部に相対回転自在に環
    状保持体を外嵌するとともにこの環状保持体の回転を弾
    性的に拘束する手段を設け、環状保持体の外周部に破砕
    媒体と被破砕物を収容した細長い破砕容器を環状保持体
    の軸芯と平行な姿勢で保持させるとともに、破砕媒体は
    破砕容器の内径より大きい長さの単一部材にて構成した
    ことを特徴とする破砕装置。
  7. 【請求項7】 破砕容器の少なくとも一端部の内面を略
    半球状ないし円錐状に突出した形状とし、破砕媒体の対
    向する端部外面をほぼ同様の形状としたことを特徴とす
    る請求項6記載の破砕装置。
  8. 【請求項8】 破砕容器の内径と破砕媒体の外径の差が
    2〜1mm以下であることを特徴とする請求項6記載の
    破砕装置。
  9. 【請求項9】 破砕媒体の少なくとも一端部表面に1又
    は複数の溝を形成したことを特徴とする請求項6〜8何
    れかに記載の破砕装置。
  10. 【請求項10】 環状保持体に、収容した破砕容器を冷
    却する冷却手段を備えた冷却容器ケースが取り付けられ
    てなる請求項6〜9何れかに記載の破砕容器。
  11. 【請求項11】 環状保持体に、容量が異なる破砕容器
    をそれぞれ収容する複数の容器ケースが設けられてなる
    請求項6〜10何れかに記載の破砕容器。
  12. 【請求項12】 容器ケースに、この容器ケースに対応
    する破砕容器より容量の小さい破砕容器を保持するスペ
    ーサが配設された請求項6〜11何れかに記載の破砕装
    置。
  13. 【請求項13】 破砕媒体が、杵と、この杵の先端形状
    に対応する凹部を形成した臼とによって形成されてなる
    請求項6〜12何れかに記載の破砕装置。
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