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JP2001174304A - 演算装置内蔵センサ - Google Patents

演算装置内蔵センサ

Info

Publication number
JP2001174304A
JP2001174304A JP35577699A JP35577699A JP2001174304A JP 2001174304 A JP2001174304 A JP 2001174304A JP 35577699 A JP35577699 A JP 35577699A JP 35577699 A JP35577699 A JP 35577699A JP 2001174304 A JP2001174304 A JP 2001174304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error
air flow
sensor
correcting
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35577699A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ota
健治 太田
Atsushi Sugaya
菅家  厚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP35577699A priority Critical patent/JP2001174304A/ja
Publication of JP2001174304A publication Critical patent/JP2001174304A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】調整時に補正定数を設定する際、調整工程で現
れる誤差分も考慮した調整データを設定可能とし、セン
サ自身が有する数値演算手段によって、設定された補正
定数を最適化することが可能な演算装置内蔵センサを実
現する。 【解決手段】PC等の外部からの補正データをデータ記
憶手段400に設定し、記憶手段400に設定した補正
データを調整データ補正手段350で通信手段330に
より流量点を1回だけ誤差分調整する。誤差分調整した
流量点を新たな流量点として記憶手段400に設定す
る。この状態で数値演算手段300自らが算出した流量
を記憶手段400の流量点と誤差との関係から自分自身
の誤差を推定し、誤差が許容範囲内かを判断し範囲内で
あればその調整データを記憶手段400に設定する。誤
差が許容範囲外と判断したときは再度、設定流量データ
を誤差分に基づいて修正して新たな調整データとし記憶
手段400に設定する動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用のセンサ
であって、数値演算手段と、測定誤差を補正する手段と
を有するセンサに係わり、特に、自動車の内燃機関エン
ジンに吸入される空気流量を測定するのに好適な発熱抵
抗体式空気流量センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、例えば自動車用アナログ信号を
検出するセンサの中で、特に発熱抵抗体式空気流量測定
装置においては、オペアンプ等を用いた駆動回路により
熱線の温度が所定の温度となるように熱線等に流れる電
流を制御し、この熱線等に流れる電流を用いて空気流量
を測定するようにしている。
【0003】ここで、駆動回路に用いるオペアンプは、
個々にオフセットを有しており、また、駆動回路に用い
る抵抗も抵抗値のバラツキを有している。従って、従来
の発熱抵抗体式空気流量測定装置においては、これらの
オフセットや抵抗値のバラツキによって、個々の発熱抵
抗体式空気流量測定装置毎に測定誤差を有することにな
る。
【0004】そこで、発熱抵抗体式空気流量測定装置の
出荷時には、1台毎に特性をチェックし、出力が仕様範
囲内に入るように調整を行っている。
【0005】この出荷時の調整方法としては、従来は、
抵抗トリミングが行われていた。この抵抗トリミングに
より、発熱抵抗体式空気流量測定装置の出力のゼロ点と
スパンが仕様範囲内に収まるように調整している。しか
しながら、抵抗トリミングは、調整作業が容易でないと
ともに、調整誤差を含むことになる。
【0006】そこで、例えば、米国特許第4、669、
052号明細書に記載されているように、数値演算手段
を用いてデジタルデータによる多点補正を行う電子トリ
ミングが知られている。
【0007】また、空気流量の測定装置であって、計測
誤差を逆変換処理等により補正する例としては、特開平
11−14418号公報、特開平10−19625号公
報、特開平9−273951号公報、特開平5−288
113号公報、特開平11−271126号公報に記載
されたものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記米国特
許4、669、052号明細書に記載された空気流量測
定装置における多点補正による調整は、抵抗トリミング
に相当する補正定数の設定が重要になる。
【0009】通常調整作業においては、出力誤差を検証
して、誤差を最小にするように補正定数を設定する。そ
の方法の一例として、流量点における誤差を計測して、
その誤差をキャンセルするための定数を流量点に合わせ
て設定していた。
【0010】しかしながら、実際の測定においては、調
整作業で設定した流量点とは異なる流量点で測定する場
合があるために、設定した定数が流量点のずれのために
誤差を高精度に補正することが困難であった。
【0011】また、計測誤差を逆変換処理等により補正
する技術においても、補正するためのデータに誤差が生
じてしまい、高精度の補正が困難であった。
【0012】そこで、一旦補正データを設定した後に、
真値と比較して、補正データが最適値となるまでフィー
ドバックして外部から新たな補正データを設定すること
が考えられる。
【0013】しかしながら、このようなフィードバック
作業は、煩雑であり、センサの製造工程を複雑化してし
まう。
【0014】本発明の目的は、数値演算手段を有し、調
整にデジタルデータによる2点以上の多点補正を実施す
るセンサであって、調整時に補正定数を設定する際、調
整工程で現れる誤差分も考慮した調整データを設定可能
とし、さらに、センサ自身が有する数値演算手段によっ
て、設定された補正定数を最適化することが可能な演算
装置内蔵センサを実現することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成される。 (1)測定対象を測定するセンサであって、測定誤差を
補正するための数値演算手段を有する演算装置内蔵セン
サにおいて、上記センサの測定誤差を補正する補正定数
を補正するための調整データ補正手段を備える。
【0016】(2)測定対象を測定するセンサであっ
て、測定誤差を補正するための数値演算手段を有する演
算装置内蔵センサにおいて、上記センサの測定誤差を補
正する補正定数を、外部からの信号に基づいて内部調整
を行う調整データ補正手段を備える。
【0017】(3)測定対象を測定するセンサであっ
て、測定誤差を補正するための数値演算手段を有する演
算装置内蔵センサにおいて、上記センサの測定誤差を補
正する補正定数を、上記数値演算手段自身が算出した誤
差量に基づいて、最適値に再設定する調整データ補正手
段を備える。
【0018】(4)発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を
検出する空気流量センサを有し、この空気流量センサの
出力信号をデジタル信号に変換する手段と、流量誤差の
補正を行う数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気流
量測定装置において、上記流量誤差を補正する補正定数
を補正するための調整データ補正手段を備える。
【0019】(5)発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を
検出する空気流量センサを有し、この空気流量センサの
出力信号をデジタル信号に変換する手段と、流量誤差の
補正を行う数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気流
量測定装置において、上記流量誤差を補正する補正定数
を、外部からの信号に基づいて内部調整を行う調整デー
タ補正手段を備える。
【0020】(6)発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を
検出する空気流量センサを有し、この空気流量センサの
出力信号をデジタル信号に変換する手段と、流量誤差の
補正を行う数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気流
量測定装置において、上記流量誤差を補正する補正定数
を、上記数値演算手段自身が算出した誤差量に基づい
て、最適値に再設定する調整データ補正手段を備える。
【0021】(7)発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を
検出する空気流量センサと、この空気流量センサの出力
信号をデジタル信号に変換する手段と、流量誤差の補正
を行う数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気流量測
定装置において、上記流量誤差を補正するための補正定
数は、流量信号と誤差データとから構成される誤差マッ
プである。
【0022】(8)発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を
検出する空気流量センサと、この空気流量センサの出力
信号をデジタル信号に変換する手段と、流量誤差の補正
を行う数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気流量測
定装置において、上記数値演算手段により、外部から入
力される流量信号と空気流量センサの出力から換算され
る流量とから誤差が算出され、空気流量センサの出力か
ら換算される流量と求めた誤差とにより、上記流量誤差
を補正する補正定数を設定する誤差マップを備える。
【0023】(9)発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を
検出する空気流量センサと、この空気流量センサの出力
信号をデジタル信号に変換する手段を有するとともに流
量誤差の補正を行う数値演算手段とを有する発熱抵抗体
式空気流量測定装置において、上記数値演算手段によ
り、外部から入力される流量信号と空気流量センサの出
力から換算される流量とから誤差が算出され、空気流量
センサの出力から換算される流量と求めた誤差とによ
り、上記流量誤差を補正する補正定数を設定する誤差マ
ップを備え、上記数値演算手段は、再び上記誤差マップ
を用いて換算した流量と入力された流量信号とから、誤
差マップを再設定する。
【0024】(10)好ましくは、上記(7)から
(9)において、上記誤差マップは、データ記憶手段に
記憶される。
【0025】(11)測定対象を測定するセンサであっ
て、測定誤差を補正するための数値演算手段を有する演
算装置内蔵センサにおいて、誤差を補正する補正定数と
して設定されているデータを、直線補間によりマップ検
索する際に、分母になる項目を等間隔に設定すること
で、データ検索時の直線補間演算を簡略化する。
【0026】(12)測定誤差を補正する数値演算手段
を有する演算装置内蔵センサの測定誤差補正定数を補正
する処理プログラムを記憶する処理プログラム記録媒体
において、上記センサの測定誤差を補正する補正定数
を、外部からの信号に基づいて内部調整して記憶手段に
格納させ、格納させた補正定数を用いて、測定した値を
補正し、補正して得られた値と真の値とを比較し、補正
して得られた値と真の値との差異が所定範囲内になるま
で、補正定数を調整し、得られた補正定数を新たな補正
定数として記憶手段に格納する処理プログラムを記憶す
る。
【0027】(13)発熱抵抗体を用いて吸入空気流量
を検出する空気流量センサを有し、この空気流量センサ
の出力信号をデジタル信号に変換する手段と、流量誤差
の補正を行う数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気
流量測定装置の測定誤差補正定数を補正する処理プログ
ラムを記憶する処理プログラム記録媒体において、上記
空気流量センサの測定誤差を補正する補正定数を、外部
からの信号に基づいて内部調整して記憶手段に格納さ
せ、格納させた補正定数を用いて、測定した空気流量値
を補正し、補正して得られた空気流量値と真の値とを比
較し、補正して得られた値と真の値との差異が所定範囲
内になるまで、補正定数を調整し、得られた補正定数を
新たな補正定数として記憶手段に格納する処理プログラ
ムを記憶する。
【0028】調整工程時にマップ化される調整データを
入力する事で、数値演算手段が誤差分を自己補正し調整
データである補正定数を最適に再設定し直す手段を有す
る事で、補正定数を最適化することが可能となる。
【0029】特に、発熱抵抗体を用いて内燃機関の吸入
空気流量を検出する空気流量センサと、この空気流量セ
ンサの出力信号をディジタル的に空気流量信号に変換す
るとともにディジタル的に流量誤差の補正を行う数値演
算手段とを有する発熱抵抗体式空気流量測定装置におい
ては、調整工程時に流量点と誤差を入力する事で、数値
演算手段が誤差分を自己補正し補正定数を最適に再設定
し直す手段を有する事で、補正定数を最適化することが
可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】アナログ信号を検出するセンサ
は、その信号を検出するための回路構成によって、部品
精度のばらつきの影響を受けるため、製品個々に調整を
して精度確保する必要がある。
【0031】自動車用のアナログ信号を検出するセンサ
の一つとして、例えば、発熱抵抗体式空気流量測定装置
がある。以下、この発熱抵抗体式空気流量測定装置を一
実施形態として、本発明の説明を行う。
【0032】まず、図6、図7と本発明の比較例として
本発明の機能を有していない空気流量装置を示す図12
を参照して、本発明の一実施形態による発熱抵抗体式空
気流量測定装置の構成について説明する。
【0033】最初に、図7を用いて、本発明の一実施形
態による発熱抵抗体式空気流量測定装置の空気流量セン
サ回路100の構成について説明する。図7において、
空気流量センサ回路100は、吸気管TB内に配置され
た吸入空気流量測定を行うための発熱抵抗体RHと、吸
入空気温度を補償するための感温抵抗体RC及び駆動回
路110とから構成されている。
【0034】駆動回路110は、大きく分けてブリッジ
回路とフィードバック回路から成り立っている。発熱抵
抗体RHと感温抵抗体RC及び抵抗R1、R2によって
ブリッジ回路を構成している。
【0035】また、抵抗R1の両端電圧と抵抗R2の両
端電圧とをオペアンプOP1に入力することで、オペア
ンプOP1は、フィードバックをかけながら発熱抵抗体
RHと感温抵抗体RCとの間に一定温度差を保つよう
に、発熱抵抗体RHに加熱電流Ihを流すフィードバッ
ク回路を構成している。
【0036】ここで、吸気管TB中を流れる空気の流速
の速い場合には、発熱抵抗体RHから奪われる熱量が多
くなり、加熱電流Ihが多く流れる。また、吸気管TB
中を流れる空気の流速が遅い場合には、発熱抵抗体RH
から奪われる熱量が少ないため、加熱電流Ihも少なく
なる。
【0037】すなわち、加熱電流Ihが、吸気管TB中
を流れる空気流量に比例することになる。
【0038】そこで、加熱電流Ihを抵抗R1の両端電
圧として検出し、空気流量センサ電圧(AFS電圧)a
VtAfsとして出力する。従来は、この信号をそのま
まエンジン制御装置であるECUへ出力していたが、本
発明の一実施形態においてはこの信号を一度、図12に
示すA/D変換手段200で取りこみ、その信号を数値
演算手段300で補正処理を実施してから空気流量補正
信号VtQaとして出力する。
【0039】この補正処理を施す点が、従来の空気流量
測定装置(AFS)と異なる点で、従来型と区別するた
めに、I−AFS(インテリジェント型AFS)と呼称
している。
【0040】次に、図6及び図12を用いて、本発明の
一実施形態による発熱抵抗体式空気流量測定装置の全体
構成と主な動作について説明する。
【0041】図6は、本発明の一実施形態による発熱抵
抗体式空気流量測定装置の吸気管への取付状態を示す部
分横断面図である。図6に示すように、吸気管TBを構
成する主空気構成部材の壁面には穴があけられており、
発熱抵抗体式空気流量測定装置I−AFSは、吸気管T
Bの外部より壁面の穴から挿入され、吸気管TBの壁面
にネジ等で機械的強度を保つように固定されている。
【0042】この発熱抵抗体式空気流量測定装置I−A
FSの構成部品としては、図12に示すシステム構成図
に示すように、A/D変換手段200や数値演算手段3
00、図7に示した駆動回路110を含む空気流量セン
サ回路100を構成する回路基板CBを内蔵するハウジ
ング部材HOSと、非導電性部材により形成される副空
気通路構成部材BP等がある。
【0043】副空気通路構成部材BPの中には、空気流
量検出のための発熱抵抗体RH及び吸入空気温度を補償
するための感温抵抗体RCが配置されている。
【0044】発熱抵抗体RH及び感温抵抗体RCは、導
電性部材により構成された支持体HCWを介して、回路
基板CBと電気的に接続されている。ハウジングHO
S、回路基板CB、副空気通路BP、発熱抵抗体RH、
感温抵抗体等RC等は、発熱抵抗体式空気流量測定装置
I−AFSとして、一体のモジュールとして構成されて
いる。
【0045】空気流量センサ回路100は、吸気管TB
に吸入される空気流量を測定し、空気流量センサ電圧
(AFS電圧:aVtAfs)を出力する。空気流量セ
ンサ回路100が出力するAFS電圧は、A/D変換手
段200によりデジタル信号に変換され、数値演算手段
300に入力される。
【0046】数値演算手段300は、図12に示すよう
に、A/D手段200を内蔵する場合もあるし、独立し
て構成する場合も有る。空気流量センサ回路100から
の信号をA/D変換手段200に入力し、そのデータに
基づいて、補正手段310によって補正した結果を空気
流量補正信号(AFS電圧補正値:VtQa)として、
エンジン制御装置であるECUへ出力している。
【0047】このとき、ECU側は、従来通りアナログ
の信号で受けることがほとんどであることを考慮し、I
−AFS側では、補正処理を実施後、デジタルデータで
扱っていた補正後信号(QaRef)をアナログ信号
(VtQa)に変換するためのD/A変換手段500を
介してECUへ出力する。
【0048】補正手段で補正する前に、A/D変換手段
200に入力された信号は、アナログの電圧値からデジ
タルデータに換算される。そのデジタルデータに基づい
て、数値演算手段300内で補正するために、流量変換
手段320で流量データに変換する。
【0049】その方法は、図8の(A)、(B)に示す
ように、予めマップとして設定しているデータに基づい
て、データ間は、図8の(C)に示す式で表されるよう
な式による直線補間によって、A/D変換手段200か
らのAFS電圧(VtAfs)から空気流量データ(Q
aTbl)に換算する。図8に示した例では、マップデ
ータを64点としてあるが、64点以外の数でもよく、
64点に限定されるものではない。
【0050】また、マップとして設定しているデータの
間隔(ΔVtAfs)は固定値として等間隔に設定して
いるが、このように設定することでΔVtAfsを定数
として扱えるため、図8の(c)に示す式で、dYを演
算する際、除算をしなくても済み、演算が簡略化でき
る。
【0051】流量に変換したデータQaTblは個々の
特性差による誤差を含んでいる。その要因は上述したよ
うに、図7に示すオペアンプOP1の特性や抵抗値のバ
ラツキなどが原因となっている。その個々の特性を調整
するのが、従来は抵抗トリミングによる抵抗調整であっ
たが、I−AFSでは、1台毎の特性をチェックし誤差
分を補正できるデータを調整データとしてデータ記憶手
段400に記憶させておくことが可能な構成としてい
る。
【0052】補正時には、データ記憶手段400に記憶
されている調整データによって個々の特性差による誤差
を補正する。そして、この流量誤差を補正する調整デー
タは図9の(A)に示すように、誤差マップとしてデー
タ記憶手段400に設定している。
【0053】データ記憶手段400に記憶されたデータ
は、外部のPC(パソコン)等からI−AFSが有する
通信手段330によってデータの設定が外部から可能な
構成とすることで、製品組み立て後、外部から調整が可
能となっている。
【0054】すなわち、空気流量センサの出荷試験時
に、この調整データを1台毎に個別に設定することで、
調整すなわちデジタルトリミングしている。本発明の一
実施形態では、調整データとしてテーブル化しているデ
ータは10点の多点で、流量点とその点での勾配と切片
とから構成する。
【0055】図9の(C)に示すように、入力される流
量データQaTb1から、直線補間(データq(n)と
q(n−1)とから傾きa(n)と切片b(n)とを算
出)により流量誤差CmQaを算出する。そして、算出
した誤差CmQaと流量データ(補正前)QaTblと
から補正後の流量値QaRefを算出するアルゴリズム
としている。
【0056】調整データに設定する勾配は、最上位ビッ
トを符号ビットとして扱う16ビットデータで、0%を
H‘8000(16進数)で表し、最大±25%表現で
きるように定義している。
【0057】すなわち、H‘0000(16進数)が−
25%、H’FFFF(16進数)が+25%と定義す
る。また、切片も同じく16ビットデータで、最小値が
−25%(H‘0000)、最大値が+25%(H’F
FFF)、中点を0%(H‘8000)で定義する。設
定しているデータ間は直線補間によってデータ(この場
合流量誤差CmQa)を算出する。
【0058】直線補間は、図9の(C)に示すように、
流量データQaTblの値から、図9の(A)に示すテ
ーブルのどの範囲にあるかを検索し(図9ではq(n)
とq(n−1)の間にある)、その定義されている2点
間のデータから流量誤差CmQaを算出する。ここで、
a(n)はデータn(q(n))で定義されている勾
配、b(n)はデータn(q(n))で定義されている
切片を表す。
【0059】以上のように求めた流量誤差CmQaに基
づいて、補正前流量QaTblを補正後流量QaRef
に補正するための演算式を式(1)に示す。QaRef
=QaTbl×(1−CmQa) −−−(1)上記
(1)式により、抵抗トリミングによって調整された流
量信号と同様に個別バラツキが調整された流量信号とし
て、出力可能になる。
【0060】ここで、一例として補正を実施しない状態
(補正前)での誤差が図3に示すように、最大で−10
%程度発生しているI−AFSに関して説明する。
【0061】例えば、図3の特性を示すAFSの場合
は、流量38Kg/hと55Kg/hで−9.8%、流
量100Kg/hで−2%の誤差を示しているので、流
量に対応する誤差データを補正定数として設定する。
【0062】一例として補正データ1を設定した結果を
図4に示す。ここで、補正後の結果は実線で示し、補正
前の誤差データは破線で示し、補正用のデータ1を黒丸
及び破線で示す。この結果から、誤差は最大2.3%程
度まで縮まったが、まだ目標(本例ではバンドで2%以
下、つまり±2%以内を目標としている)に達していな
い。
【0063】このように、誤差が完全にキャンセルでき
ない原因としては、測定した誤差データがI−AFS内
部で認識している流量とずれていることが考えられる。
すなわち、流量38Kg/hで誤差が−9.8%という
誤差データとなっているが、実際の誤差は、この誤差デ
ータとは差異が生じており、測定上、誤差が完全には消
去できない可能性があった。
【0064】このため、一つの対策としては、補正デー
タ設定時流量点を、実際の値との誤差を考慮して設定す
ることが考えられる。しかし、この方法では、補正デー
タ設定のたびに誤差を測定し、設定値が最適になるまで
フィードバックしながら、その結果を見て外部より新た
な補正データを設定していくというように調整工程を進
めていかなければならず、煩雑な作業が必要で、作業工
数が増大してしまうという不具合があった。
【0065】実際に、カットアンドトライで調整してい
き、補正後データの誤差を縮小していった結果を、図5
に示す。このように、何度か再測定しながら調整データ
をマッチングしていけば、補正後の誤差を縮小化するこ
とは可能である。
【0066】しかし、これでは、従来の抵抗トリミング
方式と調整工数が同程度となり、調整工数の低減をもね
らっているデジタルトリミング方式の効果を得ることが
できない。
【0067】そこで、本発明においては、補正時流量点
と補正データとを外部より設定はするが、その入力され
たデータに基づいて、演算手段自身が流量の誤差分を自
己補正して、最適な補正値になるように、内部演算によ
って調整し直す手段を新たに設けた。
【0068】それを図1を用いて説明する。図1の例
は、図12に示した比較例であるI−AFSに、調整デ
ータ補正手段350が追加されているところが特徴であ
る。補正データを調整工程で設定するところまでは、図
12に示した例と同様に行われる。
【0069】ここで、I−AFSは設定された調整デー
タから流量と誤差との関係をマップ化(図4の補正デー
タを内部で線形化)する。このとき、流量データを、実
際の誤差に近ずくように、誤差分調整して設定データの
流量点を変更して記憶する。そのアルゴリズムを図10
に示す。ここに示すアルゴリズムは、調整データ補正手
段350で実施する。
【0070】図10において、ステップ91でPC等の
外部から補正データがデータ記憶手段400に設定され
る。次に、ステップ92において、データ記憶手段に設
定された補正データが、調整データ補正手段350で、
設定した補正データが実際の誤差に近ずくように、フィ
ードバック等により、流量点を1回だけ誤差分調整す
る。
【0071】そして、誤差分調整した、流量点を新たな
流量点として、ステップ93でデータ記憶手段400に
設定する。このように、設定した補正データを、調整デ
ータ補正手段350により、誤差分調整することを追加
することで、I−AFSが有する調整誤差を小さくする
ことが可能となる。
【0072】一方、以上に説明してきた方法は、外部か
ら設定した誤差データに基づいて、1回のみで調整する
オープン制御なため、まだ、誤差が残る可能性がある。
【0073】そこで、調整データ設定時の調整工程で補
正手段310で実際に演算した流量を調整データ補正手
段350にフィードバックすることで、実際に演算した
流量と真の流量との誤差のデータを補正定数として設定
することで、さらに調整誤差を排除できる。
【0074】そのシステム構成図を図2に示し、アルゴ
リズムを図11に示す。図2及び図11に示した例と、
図1及び図10に示した例との違いは、補正データを調
整後、補正手段310からの信号で誤差をチェックする
構成を追加している点である。なお、図11に示すステ
ップ101からステップ103までは図10に示すステ
ップ91からステップ93と同じである。
【0075】この状態で、調整工程(空気を流すとか、
擬似電流を印加する等のI−AFSが出力できる条件を
与える)において、数値演算手段300自らが算出した
(ステップ104)流量をデータ記憶手段400に設定
されている流量点と誤差との関係から自分自身の誤差を
推定する。
【0076】そして、誤差が許容範囲に(この例ではバ
ンドで±2%以内)入っているかをステップ105で判
断し、許容範囲内であると判断した時にはステップ10
7に進み、その調整データを改めてデータ記憶手段40
0に設定して調整工程を終了する。
【0077】ステップ105で誤差が許容範囲外と判断
されたときは、ステップ106に進み、設定の流量デー
タを、その時の誤差分に基づいて修正して新たな調整デ
ータとしデータ記憶手段400に設定するためステップ
103へ戻る。
【0078】以降、ステップ103〜105の処理を誤
差が許容範囲内に収まるまで繰り返すことで、自分自身
で調整データの最適化を実行できる。
【0079】以上説明してきたように、誤差が大きい時
には再度補正データを調整し、その後、記憶手段400
に改めて設定し直すことが可能である。また、このアル
ゴリズムは、補正データの調整を数値演算手段300内
部で実施するため、外部からは初めのデータ設定だけ
で、その後の外部からのデータ設定等の作業は実施しな
いため、工数が増えることもなく、誤差を最小にできる
補正データの設定が可能になる。
【0080】以上の説明により、最初に設定した補正定
数でも、I−AFSの数値演算手段によって補正定数自
体を自己調整してしまうため、一度の定数設定でも精度
向上が図れ、調整工程の工数低減も達成することが可能
となった。
【0081】すなわち、本発明の一実施形態によれば、
数値演算手段を有し、調整にデジタルデータによる2点
以上の多点補正を実施する空気流量センサであって、調
整時に補正定数を設定する際、調整工程で現れる誤差分
も考慮した調整データを設定可能とし、さらに、センサ
自身が有する数値演算手段によって、設定された補正定
数を最適化することが可能な演算装置内蔵センサである
空気流量測定センサを実現することができる。
【0082】なお、上述した例は、発熱抵抗体式空気流
量測定センサ(装置)を例として説明したが、本発明
は、発熱抵抗体式空気流量測定装置以外のアナログ信号
を検出するセンサにも適用可能である。
【0083】発熱抵抗体式空気流量測定装置以外のアナ
ログ信号を検出するセンサとしては、圧力センサがあ
る。この圧力センサは、空気流量の代わりに、インテー
クマニホールド内の圧力や、エンジンオイルの吐出圧等
を検出している。この圧力センサにも上述した発熱抵抗
体式空気流量測定装置と同様な数値演算手段を有するこ
とで、デジタル多点補正が可能となり、調整工程の簡略
化と精度向上が達成できる。
【0084】なお、圧力センサの場合には、図1及び図
2における空気流量センサ回路100を圧力センサ回路
とし、流量変換手段320を圧力変換手段とすればよ
い。
【0085】また、上述した例において、数値演算手段
300の演算処理等は、プロセッサ等が、処理プログラ
ムに基づいて処理するように構成することができる。こ
の場合には、処理プログラムを記憶する手段に、その処
理プログラムを外部から記憶させることが可能である。
【0086】そして、その処理プログラムを記憶する記
録媒体も本発明の他の実施形態として、実現可能であ
る。
【0087】つまり、測定誤差を補正する数値演算手段
を有する演算装置内蔵センサの測定誤差補正定数を補正
する処理プログラムを記憶する処理プログラム記録媒体
である。
【0088】この処理プログラム記録媒体には、センサ
の測定誤差を補正する補正定数を、外部からの信号に基
づいて内部調整して記憶手段に格納させ、格納させた補
正定数を用いて、測定した値を補正し、補正して得られ
た値と真の値とを比較し、補正して得られた値と真の値
との差異が所定範囲内になるまで、補正定数を調整し、
得られた補正定数を新たな補正定数として記憶手段に格
納する処理プログラムが記憶される。
【0089】また、処理プログラム記録媒体の他の例と
しては、発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を検出する空
気流量センサを有し、この空気流量センサの出力信号を
デジタル信号に変換する手段と、流量誤差の補正を行う
数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気流量測定装置
の測定誤差補正定数を補正する処理プログラムを記憶す
る処理プログラム記録媒体がある。
【0090】この処理プログラム記録媒体には、空気流
量センサの測定誤差を補正する補正定数を、外部からの
信号に基づいて内部調整して記憶手段に格納させ、格納
させた補正定数を用いて、測定した空気流量値を補正
し、補正して得られた空気流量値と真の値とを比較し、
補正して得られた値と真の値との差異が所定範囲内にな
るまで、補正定数を調整し、得られた補正定数を新たな
補正定数として記憶手段に格納する処理プログラムが記
憶される。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、内燃機関への流入吸気
流量を測定する発熱抵抗体式空気流量測定装置におい
て、デジタル式多点補正時の調整工程が一度で済み、調
整工程時の工数低減が達成できるとともに、空気流量測
定装置の精度向上も可能になる。
【0092】また、同様に、数値演算手段を有するアナ
ログ信号を検出するセンサでも、調整工程の簡略化と精
度向上が達成可能になる。
【0093】つまり、数値演算手段を有し、調整にデジ
タルデータによる2点以上の多点補正を実施するセンサ
であって、調整時に補正定数を設定する際、調整工程で
現れる誤差分も考慮した調整データを設定可能とし、さ
らに、センサ自身が有する数値演算手段によって、設定
された補正定数を最適化することが可能な演算装置内蔵
センサを実現することができる。
【0094】また、測定誤差を補正する数値演算手段を
有する演算装置内蔵センサの測定誤差補正定数を補正す
る処理プログラムを記憶する処理プログラム記録媒体で
あって、デジタル式多点補正時の調整工程が一度で済
み、調整工程時の工数低減が達成できるとともに、演算
装置内蔵センサの精度向上も可能な処理プログラムを記
録した記録媒体を実現することができる。
【0095】また、発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を
検出する空気流量センサを有し、この空気流量センサの
出力信号をデジタル信号に変換する手段と、流量誤差の
補正を行う数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気流
量測定装置の測定誤差補正定数を補正する処理プログラ
ムを記憶する処理プログラム記録媒体であって、デジタ
ル式多点補正時の調整工程が一度で済み、調整工程時の
工数低減が達成できるとともに、空気流量測定装置の精
度向上も可能な処理プログラムを記録した記録媒体を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による発熱抵抗体式空気流
量測定装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による発熱抵抗体式空気流
量測定装置の他の例のシステム構成を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の一実施形態による発熱抵抗体式空気流
量測定装置の補正前の出力特性を示す特性図である。
【図4】本発明の一実施形態による発熱抵抗体式空気流
量測定装置の補正前後の出力特性比較と補正定数を示す
特性図である。
【図5】本発明の一実施形態による発熱抵抗体式空気流
量測定装置の補正前後の出力特性比較と補正定数を示す
他の例の特性図である。
【図6】本発明の一実施形態による発熱抵抗体式空気流
量測定装置の吸気管への取付状態を示す部分横断面図で
ある。
【図7】本発明の一実施形態による発熱抵抗体式空気流
量測定装置を説明するための回路構成図である。
【図8】本発明の一実施形態による発熱抵抗体式空気流
量測定装置で使用する電圧から流量への変換マップを説
明するための図である。
【図9】本発明の一実施形態による発熱抵抗体式空気流
量測定装置で使用する流量毎の誤差を設定する調整デー
タとしての誤差マップを説明するための図である。
【図10】本発明の一実施形態による発熱抵抗体式空気
流量測定装置のアルゴリズムを表すフローチャートであ
る。
【図11】本発明の一実施形態による発熱抵抗体式空気
流量測定装置の他の例のアルゴリズムを表すフローチャ
ートである。
【図12】本発明の機能を有していない発熱抵抗体式空
気流量測定装置のシステムの一例であって、本発明と比
較するためのブロック図である。
【符号の説明】
100 空気流量センサ 110 駆動回路 200 A/D変換手段 300 数値演算手段 310 流量補正手段 320 流量変換手段 330 通信手段 350 調整データ補正手段 400 データ記憶手段 500 D/A変換手段 RH 発熱抵抗体 RC 感温抵抗体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定対象を測定するセンサであって、測定
    誤差を補正するための数値演算手段を有する演算装置内
    蔵センサにおいて、 上記センサの測定誤差を補正する補正定数を補正するた
    めの調整データ補正手段を備えることを特徴とする演算
    装置内蔵センサ。
  2. 【請求項2】測定対象を測定するセンサであって、測定
    誤差を補正するための数値演算手段を有する演算装置内
    蔵センサにおいて、 上記センサの測定誤差を補正する補正定数を、外部から
    の信号に基づいて内部調整を行う調整データ補正手段を
    備えることを特徴とする演算装置内蔵センサ。
  3. 【請求項3】測定対象を測定するセンサであって、測定
    誤差を補正するための数値演算手段を有する演算装置内
    蔵センサにおいて、 上記センサの測定誤差を補正する補正定数を、上記数値
    演算手段自身が算出した誤差量に基づいて、最適値に再
    設定する調整データ補正手段を備えることを特徴とする
    演算装置内蔵センサ。
  4. 【請求項4】発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を検出す
    る空気流量センサを有し、この空気流量センサの出力信
    号をデジタル信号に変換する手段と、流量誤差の補正を
    行う数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気流量測定
    装置において、 上記流量誤差を補正する補正定数を補正するための調整
    データ補正手段を備えることを特徴とする発熱抵抗体式
    空気流量測定装置。
  5. 【請求項5】発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を検出す
    る空気流量センサを有し、この空気流量センサの出力信
    号をデジタル信号に変換する手段と、流量誤差の補正を
    行う数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気流量測定
    装置において、 上記流量誤差を補正する補正定数を、外部からの信号に
    基づいて内部調整を行う調整データ補正手段を備えるこ
    とを特徴とする発熱抵抗体式空気流量測定装置。
  6. 【請求項6】発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を検出す
    る空気流量センサを有し、この空気流量センサの出力信
    号をデジタル信号に変換する手段と、流量誤差の補正を
    行う数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気流量測定
    装置において、 上記流量誤差を補正する補正定数を、上記数値演算手段
    自身が算出した誤差量に基づいて、最適値に再設定する
    調整データ補正手段を備えることを特徴とする発熱抵抗
    体式空気流量測定装置。
  7. 【請求項7】発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を検出す
    る空気流量センサと、この空気流量センサの出力信号を
    デジタル信号に変換する手段と、流量誤差の補正を行う
    数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気流量測定装置
    において、 上記流量誤差を補正するための補正定数は、流量信号と
    誤差データとから構成される誤差マップであることを特
    徴とする発熱抵抗体式空気流量測定装置。
  8. 【請求項8】発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を検出す
    る空気流量センサと、この空気流量センサの出力信号を
    デジタル信号に変換する手段と、流量誤差の補正を行う
    数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気流量測定装置
    において、 上記数値演算手段により、外部から入力される流量信号
    と空気流量センサの出力から換算される流量とから誤差
    が算出され、空気流量センサの出力から換算される流量
    と求めた誤差とにより、上記流量誤差を補正する補正定
    数を設定する誤差マップを備えることを特徴とする発熱
    抵抗体式空気流量測定装置。
  9. 【請求項9】発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を検出す
    る空気流量センサと、 この空気流量センサの出力信号をデジタル信号に変換す
    る手段を有するとともに流量誤差の補正を行う数値演算
    手段とを有する発熱抵抗体式空気流量測定装置におい
    て、 上記数値演算手段により、外部から入力される流量信号
    と空気流量センサの出力から換算される流量とから誤差
    が算出され、空気流量センサの出力から換算される流量
    と求めた誤差とにより、上記流量誤差を補正する補正定
    数を設定する誤差マップを備え、上記数値演算手段は、
    再び上記誤差マップを用いて換算した流量と入力された
    流量信号とから、誤差マップを再設定することを特徴と
    する発熱抵抗体式空気流量測定装置。
  10. 【請求項10】請求項7から請求項9記のうちのいずれ
    か一項記載の空気流量測定装置において、上記誤差マッ
    プは、データ記憶手段に記憶されることを特徴とする発
    熱抵抗体式空気流量測定装置。
  11. 【請求項11】測定対象を測定するセンサであって、測
    定誤差を補正するための数値演算手段を有する演算装置
    内蔵センサにおいて、 誤差を補正する補正定数として設定されているデータ
    を、直線補間によりマップ検索する際に、分母になる項
    目を等間隔に設定することで、データ検索時の直線補間
    演算を簡略化することを特徴とする演算装置内蔵セン
    サ。
  12. 【請求項12】測定誤差を補正する数値演算手段を有す
    る演算装置内蔵センサの測定誤差補正定数を補正する処
    理プログラムを記憶する処理プログラム記録媒体におい
    て、 上記センサの測定誤差を補正する補正定数を、外部から
    の信号に基づいて内部調整して記憶手段に格納させ、格
    納させた補正定数を用いて、測定した値を補正し、補正
    して得られた値と真の値とを比較し、補正して得られた
    値と真の値との差異が所定範囲内になるまで、補正定数
    を調整し、得られた補正定数を新たな補正定数として記
    憶手段に格納する処理プログラムを記憶することを特徴
    とする処理プログラム記録媒体。
  13. 【請求項13】発熱抵抗体を用いて吸入空気流量を検出
    する空気流量センサを有し、この空気流量センサの出力
    信号をデジタル信号に変換する手段と、流量誤差の補正
    を行う数値演算手段とを有する発熱抵抗体式空気流量測
    定装置の測定誤差補正定数を補正する処理プログラムを
    記憶する処理プログラム記録媒体において、 上記空気流量センサの測定誤差を補正する補正定数を、
    外部からの信号に基づいて内部調整して記憶手段に格納
    させ、格納させた補正定数を用いて、測定した空気流量
    値を補正し、補正して得られた空気流量値と真の値とを
    比較し、補正して得られた値と真の値との差異が所定範
    囲内になるまで、補正定数を調整し、得られた補正定数
    を新たな補正定数として記憶手段に格納する処理プログ
    ラムを記憶することを特徴とする処理プログラム記録媒
    体。
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