JP2001169828A - 歯ブラシ - Google Patents
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Abstract
歯の間や、歯と歯茎の境目などに蓄積した除去しにくい
歯垢の清掃効果が高く、歯茎への当たりがソフトで使用
感に優れ、しかも歯ブラシ製造時のハンドリングが良
く、フィラメントの植毛適正、生産性、平線を用いて植
毛する場合の植毛適正にも優れた歯ブラシを提供するこ
と。 【解決手段】 フィラメント中央部の刷毛径Rに対し、
中央部から距離A(A=5.0mm未満)の位置におけ
る刷毛径Raとの比率Ra/Rが0.90〜1.00
で、かつ、フィラメント中央部から距離B(B=5.0
〜10.0mm)の位置おける刷毛径Rbとの比率Rb
/Rが0.60〜1.00とされたテーパー部2,2’
を先端に形成された先鋭モノフィラメント1を少なくと
も一部に植毛した。また、先鋭モノフィラメント1の屈
曲回復率を40%以上とする。
Description
と進入性ならびに毛腰のいずれにも優れた特有のテーパ
ー形状を備えた先鋭モノフィラメントを用いて構成した
歯ブラシに関する。
のためには、歯ブラシによる歯垢除去が重要であり、近
年、スクラブ法やバス法などの毛先磨きによる刷掃法が
歯垢除去に有効であることが認められてきた。また、合
成樹脂製フィラメントからなる刷毛を用いた歯ブラシに
関しては、バス法などによる刷掃時の毛先による歯茎へ
の損傷を避けるため、細めの柔らかい刷毛の歯ブラシが
使用されてきた。しかし、このような刷毛は、ソフト感
はあるが、毛腰が弱いために歯垢を掻き取る力が不十分
であり、また耐久性も低いという欠点があった。
入るように、毛先をテーパー状に研磨加工した歯ブラシ
も知られているが、このテーパー部の長さはせいぜい1
mm程度と短いため、清掃効果やソフト感が向上するに
は至らず、通常の毛先ラウンド状の刷毛とほとんど差が
なかった。さらに、化学処理によって合成樹脂製フィラ
メントの先端に先鋭化したより長いテーパー部を形成し
た刷毛を歯ブラシに植毛することも知られている(実開
平5−15834号公報、特開平6−141923号公
報)。さらに、特開昭56−43471号公報には、側
面に稜線のあるテーパー状合成繊維を筆類などに使用す
ることも提案されている。
先鋭テーパー刷毛類は、適切なテーパー形状をとってい
なかったり、フィラメント中央部の刷毛径に対するテー
パー各部の刷毛径の比率が適当でなく、フィラメント植
毛時のハンドリング、例えば、刷毛束の取り扱い時のフ
ィラメントのばらけ、植毛時の植毛長の不均一性、平線
にてヘッド部植毛面に植毛する際の刷毛中央位置の設定
などに問題があった。
パー部の占める割合が大き過ぎると、製造したフィラメ
ントを束ねる際や植毛機にセッティングする際にフィラ
メントのばらけが頻繁に発生し、歯ブラシの生産効率が
低くなる。さらに、毛腰も弱くなり、ブラッシング時に
大きくたわみ、毛先の進入性、刷掃効果、歯肉のマッサ
ージ効果が低下してしまう。
部の占める割合が小さ過ぎると、屈曲回復率が小さくな
るのに加え、必然的にテーパー部が短くなるため、毛先
が歯間部や歯周ポケット、歯間三角部に入りにくくな
り、これらの部位の刷掃効果が落ちてしまう。また、屈
曲回復率が小さ過ぎると、短期的にフィラメントのへた
りや永久変形が起こり、清掃効果が大幅に低下すると同
時に、マッサージ効果、歯垢除去効果も低下し、歯ブラ
シとしての使用に耐え得ないという問題が発生してい
た。
めになされたもので、フィラメント先端のテーパー部の
形状を特有の形状とすることにより、歯の清掃効果と歯
茎のマッサージ効果、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目な
どに蓄積した除去しにくい歯垢の清掃効果が高く、歯茎
への当たりがソフトで使用感に優れ、しかも歯ブラシ製
造時のハンドリングが良く、フィラメントの植毛適正、
生産性、平線を用いて植毛する場合の植毛適正にも優れ
た歯ブラシを提供することを目的とするものである。
を解決するため、鋭意実験・研究の結果、下記のような
特定の条件を満たすテーパー形状を備えた先鋭モノフィ
ラメントを用いて歯ブラシを製作すれば、前記課題を解
決できることを見出したものである。
ラメント中央部の刷毛径Rに対し、中央部から距離A
(A=5.0mm未満)の位置における刷毛径Raとの
比率Ra/Rが0.90〜1.00で、かつ、フィラメ
ント中央部から距離B(B=5.0〜10.0mm)の
位置おける刷毛径Rbとの比率Rb/Rが0.60〜
1.00とされたテーパー部を先端に形成された先鋭モ
ノフィラメントを少なくとも一部に植毛したことを特徴
とするものである。
状を備えたモノフィラメントを用いた歯ブラシは、耐久
性に優れるとともに、歯磨き操作の際には、ブラッシン
グ時に加えた力を適度に刷掃部位に伝えるため、良好な
ソフト感が得られ、刷毛の基部に十分な毛腰を保ちなが
ら、刷毛先が歯間部や歯と歯茎の境目などに容易に進入
し、歯垢を容易に掻き取ることができ、刷掃効果が高
く、さらに適度な力で歯肉を刺激するためにマッサージ
効果も優れたものとなる。なお、前記先鋭モノフィラメ
ントの屈曲回復率を40%以上とすれば、毛腰を十分に
保つことができ、さらに望ましいものとなる。
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の歯ブラシ
で用いられる先鋭モノフィラメントの拡大モデル図であ
る。本発明の歯ブラシで用いる先鋭モノフィラメント1
は、フィラメント中央部の刷毛径Rに対し、中央部から
距離A(A=5.0mm未満)の位置における刷毛径R
aとの比率Ra/Rを0.90〜1.00とし、フィラ
メント中央部から距離B(B=5.0〜10.0mm)
の位置おける刷毛径Rbとの比率Rb/Rを0.60〜
1.00としたものである。そして、このような特有の
形状になるテーパー部2,2’を備えた先鋭モノフィラ
メント1を用い、図3に示すような歯ブラシハンドル3
のヘッド部5の植毛穴6に植毛したものである。
2,2’の形状は、前記条件を満たす形状であればよ
く、例えば、図2(a)〜(e)に示すような種々の形
状をとることができる。
の場合、先鋭モノフィラメント1は、前記条件を満たし
た上で、その屈曲回復率を40%以上に設定した。この
屈曲回復率は、以下のような方法で測定した時の値を指
すものである。
tandard(1979) を基本とし、次のような方法で測定す
る。まず、図4(a)に示すような直径1.5mmの穴
11を開けた6mm厚のステンレス板12を用意し、テ
ストピースとなるフィラメントを25±1℃の水中に2
4時間以上浸漬した後、水中から取り出し、この取り出
したフィラメント1をステンレス板12の穴11内によ
じれのないように折り曲げた状態で挿入する。このと
き、挿入したフィラメント1は、図4(c)に示すよう
に穴11からはみ出すことがないように、図4(b)に
示すように穴11内にその全体が入り込んだ状態でセッ
トする。このフィラメント1を挿入されたステンレス板
12をテストブロックとする。
の湯中に正確に2分間浸漬した後、湯中から取り出し、
30秒間経過後にフィラメント1をステンレス板12の
穴11から静かに取り出し、25±1℃の水を満たした
ペトリ皿に入れる。そして、15分後にフィラメント1
をペトリ皿から取り出し、水分を除去した後、図5に示
すようにそのときのフィラメント1の屈曲内角Cを角度
測定器にて測定し、この値を屈曲点の平角に対する百分
率で示した値、すなわち、(C/180)×100
(%)を屈曲回復率とする。
は、ポリブチレンテレフタレート(PBT) 、ナイロ
ン(6-12、6-10、6-6 )、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリオレフィンなどの合成樹脂を用い
ることができる。また、テーパー加工法としては、物理
的な研磨、化学的な酸・アルカリ処理などの公知の方法
を利用することができる。
は、ポリプロピレン、AS、アクリルなどの合成樹脂を
用いることができる。さらに、単色のもの、エラストマ
ーを用いた2色あるいは多色成形のものなども使用でき
る。植毛するフィラメントは複数本をまとめて1束と
し、図3に示す歯ブラシハンドル3の柄部2先端のヘッ
ド部3に形成された植毛穴4内に集束植毛する。この植
毛穴4は穴径1.5〜2.2mm程度であり、穴の配列
などには特に制限はない。
パー部2,2’は、前記条件を満たす限り、左右同じテ
ーパー形状であっても、異なる形状であってもよい。ま
た、上記条件を満たす異なるテーパー形状の先鋭モノフ
ィラメント1を混在して植毛してもよいものである。
ィラメント1を植毛した歯ブラシは、先鋭モノフィラメ
ント1のみを100%用いた場合はもちろん、実質的に
数%以上の先鋭モノフィラメント1と他の形状になるモ
ノフィラメントとを混在して植毛した場合でも、清掃効
果が良好で、歯当たりの感じもソフトで良好となる。ま
た、ソフト感を出すために柔らかい刷毛としても先鋭テ
ーパー部の清掃効果への寄与を高められ、有効に用いる
ことができる。
示す。
シの場合、歯間三角部の歯垢除去率が85%以上と極め
て高率であり、従来品(比較例1)に比べて清掃効果が
格段に優れていることが確認された。なお、表中の歯間
三角部の歯垢除去率は、顎模型の上顎にモデルプラーク
を付着させ、ブラッシング前後におけるプラークの付着
量を画像解析によって算出した。
結果を示す。
シの場合、植毛不良率が極めて小さく、生産効率につい
ても従来品(比較例2、3)に比べて優れていることが
確認された。なお、表中の生産効率は、平切りのナイロ
ンフィラメントを植毛する際の1時間当たりの生産本数
を100%に設定した。また、植毛不良率は、歯ブラシ
のヘッド部に植毛長の異なるフィラメント(他の植毛長
に比べて±1.0mm以上の長さの異なるフィラメン
ト)が1本以上存在する歯ブラシの発生率である。
について説明したが、本発明はこれらの例に限定される
ものではなく、特許請求の範囲内で種々設計変更あるい
は変形できるものである。
部の刷毛径Rに対し、中央部から距離A(A=5.0m
m未満)の位置における刷毛径Raとの比率Ra/Rが
0.90〜1.00で、かつ、フィラメント中央部から
距離B(B=5.0〜10.0mm)の位置おける刷毛
径Rbとの比率Rb/Rが0.60〜1.00とされた
テーパー部を先端に形成された先鋭モノフィラメントを
少なくとも一部に植毛したので、生産効率の向上のほ
か、歯間部や歯と歯茎の境目、歯列不正による凹部、歯
間三角部などに毛先が容易に届き、食物残渣や歯垢を効
果的に取り除き、清掃効果を高めることができる。しか
も、毛先がソフトで歯肉の弱った歯周ポケットなどの清
掃にも適し、歯肉を傷めることがなく、これらの部位に
良好な刺激を与えて歯周疾患の予防はもとより、虫歯を
予防する効果も大である。また、使用感を高めるととも
に、使用による刷毛の広がりも防ぐことができ、歯ブラ
シの耐久性も高めることができる。
す側面図である。
示す図である
斜視図、(b)は測定治具の穴への刷毛の正しい挿入状
態を示す図、(c)は測定治具の穴への刷毛の正しくな
い挿入状態を示す図である。
法を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 フィラメント中央部の刷毛径Rに対し、
中央部から距離A(A=5.0mm未満)の位置におけ
る刷毛径Raとの比率Ra/Rが0.90〜1.00
で、かつ、フィラメント中央部から距離B(B=5.0
〜10.0mm)の位置おける刷毛径Rbとの比率Rb
/Rが0.60〜1.00とされたテーパー部を先端に
形成された先鋭モノフィラメントを少なくとも一部に植
毛したことを特徴とする歯ブラシ。 - 【請求項2】 前記先鋭モノフィラメントの屈曲回復率
が40%以上であることを特徴とする請求項1記載の歯
ブラシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35945199A JP2001169828A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 歯ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35945199A JP2001169828A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 歯ブラシ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001169828A true JP2001169828A (ja) | 2001-06-26 |
Family
ID=18464569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35945199A Pending JP2001169828A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 歯ブラシ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001169828A (ja) |
-
1999
- 1999-12-17 JP JP35945199A patent/JP2001169828A/ja active Pending
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A02 | Decision of refusal |
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