JP2001158111A - 排インク容器及びインクジェット記録装置 - Google Patents
排インク容器及びインクジェット記録装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 単位体積に対してより多くの排インクを収容
でき、しかも姿勢の変化によって排インクが漏れ出すこ
とのないようにする。 【解決手段】 容器本体36の上板36Aには、二重管
部材46が配設されている。二重管部材46は、排イン
クが容器本体36内に流入する内筒と、容器本体の内部
を外部とを連通する外筒とで構成されておりこれらの内
側端部48A、50Aは、容器本体36内の容積中心6
0に位置している。容器本体36内に、半容積より少な
い排インクが収容された状態で容器本体36の姿勢が変
化しても、内側端部48A、50Aは、排インクの液面
よりも上方に位置するので、容器本体36内の排インク
が外部に漏れ出すことがない。容器本体36内に直接排
インクを収容するので、単位体積あたりの排インクの収
容量が多くなる。
でき、しかも姿勢の変化によって排インクが漏れ出すこ
とのないようにする。 【解決手段】 容器本体36の上板36Aには、二重管
部材46が配設されている。二重管部材46は、排イン
クが容器本体36内に流入する内筒と、容器本体の内部
を外部とを連通する外筒とで構成されておりこれらの内
側端部48A、50Aは、容器本体36内の容積中心6
0に位置している。容器本体36内に、半容積より少な
い排インクが収容された状態で容器本体36の姿勢が変
化しても、内側端部48A、50Aは、排インクの液面
よりも上方に位置するので、容器本体36内の排インク
が外部に漏れ出すことがない。容器本体36内に直接排
インクを収容するので、単位体積あたりの排インクの収
容量が多くなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排インク容器及び
インクジェット記録装置に関し、さらに詳しくは、画像
情報に基づいてインク滴を画像記録媒体に吐出するイン
クジェット記録ヘッドに用いられ、このインクジェット
記録ヘッドから排出された排インクを収容する排インク
容器と、この排インク容器を有するインクジェット記録
装置に関する。
インクジェット記録装置に関し、さらに詳しくは、画像
情報に基づいてインク滴を画像記録媒体に吐出するイン
クジェット記録ヘッドに用いられ、このインクジェット
記録ヘッドから排出された排インクを収容する排インク
容器と、この排インク容器を有するインクジェット記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクジェット記録装置にお
いては、非画像形成時にインクジェット記録ヘッドの各
ノズル部を被覆してインクの乾燥を防止する複数のキャ
ップ部材と、これら複数のキャップ部材からインクを吸
引するポンプを設けたものがある。このインクジェット
記録装置では、各キャップ部材で各ノズル部を被覆する
ことでインクの乾燥を防止すると共に、キャップ部材で
ノズル部を被覆した状態でポンプによりインクを吸引す
ることで、増粘したインク等をノズル部から除去でき
る。
いては、非画像形成時にインクジェット記録ヘッドの各
ノズル部を被覆してインクの乾燥を防止する複数のキャ
ップ部材と、これら複数のキャップ部材からインクを吸
引するポンプを設けたものがある。このインクジェット
記録装置では、各キャップ部材で各ノズル部を被覆する
ことでインクの乾燥を防止すると共に、キャップ部材で
ノズル部を被覆した状態でポンプによりインクを吸引す
ることで、増粘したインク等をノズル部から除去でき
る。
【0003】また、画像形成開始直前に各ノズル部から
インクを吐出させる、いわゆるダミージェットを行い、
画像形成開始時に生じるインクの吐出ムラ等を予防する
ように構成されたものがある。
インクを吐出させる、いわゆるダミージェットを行い、
画像形成開始時に生じるインクの吐出ムラ等を予防する
ように構成されたものがある。
【0004】インクジェット記録装置には、このよう
に、ポンプによって吸引されたインクや、ダミージェッ
トによって吐出されたインク等の排インクを吸収する排
インク吸収体が設けられており、排インクをポンプ等を
用いて排インク吸収体の所定の位置へと排出することが
行われている。
に、ポンプによって吸引されたインクや、ダミージェッ
トによって吐出されたインク等の排インクを吸収する排
インク吸収体が設けられており、排インクをポンプ等を
用いて排インク吸収体の所定の位置へと排出することが
行われている。
【0005】排インク吸収体としては、例えば多孔質性
の含浸部材が使用されているが、このような含浸部材で
は、排インク吸収体の微小な隙間や孔等に排インクを含
浸させて吸収するため、単位体積あたりの吸収量を多く
することが難しい。
の含浸部材が使用されているが、このような含浸部材で
は、排インク吸収体の微小な隙間や孔等に排インクを含
浸させて吸収するため、単位体積あたりの吸収量を多く
することが難しい。
【0006】これに対し、排インク吸収体を使用するこ
となく、排インクを排インク容器に収容するインクジェ
ットプリンタが、特許第2878523号公報に記載さ
れている。
となく、排インクを排インク容器に収容するインクジェ
ットプリンタが、特許第2878523号公報に記載さ
れている。
【0007】このインクジェットプリンタでは、廃液タ
ンクに、プリンタ本体から取り外したときには密閉さ
れ、装着したときには開放される開口部が形成されてい
る。この開口部によって、排インクの廃液タンク内への
回収及び貯留が円滑に行われるようになっている。ま
た、排インク吸収体を使用したものと比較して、単位体
積あたりより多くの排インクを収容できる。
ンクに、プリンタ本体から取り外したときには密閉さ
れ、装着したときには開放される開口部が形成されてい
る。この開口部によって、排インクの廃液タンク内への
回収及び貯留が円滑に行われるようになっている。ま
た、排インク吸収体を使用したものと比較して、単位体
積あたりより多くの排インクを収容できる。
【0008】しかし、廃液タンクの開口部は、プリンタ
本体への装着状態では常に開放されているため、例えば
装着状態でプリンタ本体の姿勢が変化(傾斜あるいは反
転等)した場合には、開口部から排インクが漏れ出てし
まうことがある。
本体への装着状態では常に開放されているため、例えば
装着状態でプリンタ本体の姿勢が変化(傾斜あるいは反
転等)した場合には、開口部から排インクが漏れ出てし
まうことがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、単位体積に対してより多くの排インクを収容で
き、しかも姿勢の変化によって排インクが漏れ出すこと
のない排インク容器と、この排インク容器を有するイン
クジェット記録装置を得ることを課題とする。
考慮し、単位体積に対してより多くの排インクを収容で
き、しかも姿勢の変化によって排インクが漏れ出すこと
のない排インク容器と、この排インク容器を有するイン
クジェット記録装置を得ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、画像情報に基づいてインク滴を画像記録媒体に吐出
するインクジェット記録ヘッドに対応して用いられ、イ
ンクジェット記録ヘッドの回復動作を行う回復装置によ
ってインクジェット記録ヘッドから排出された排インク
を収容する排インク容器であって、排インクを収容可能
な容器本体と、前記容器本体に設けられ前記回復装置に
よってインクジェット記録ヘッドから排出された排イン
クを容器本体内へ導入する導入管と、前記容器本体の容
器内と外部とを連通する連通管と、を有し、前記容器本
体が、この容器本体の半容積の排インクが収容された状
態で容器本体の姿勢が任意の方向に変化したときの排イ
ンク液面が形成する容器本体との相対平面の全てが通る
容積中心が容器本体内に存在する形状とされ、前記導入
管の導入開口部及び、前記連通管の連通開口部が前記容
積中心に位置していることを特徴とする。
は、画像情報に基づいてインク滴を画像記録媒体に吐出
するインクジェット記録ヘッドに対応して用いられ、イ
ンクジェット記録ヘッドの回復動作を行う回復装置によ
ってインクジェット記録ヘッドから排出された排インク
を収容する排インク容器であって、排インクを収容可能
な容器本体と、前記容器本体に設けられ前記回復装置に
よってインクジェット記録ヘッドから排出された排イン
クを容器本体内へ導入する導入管と、前記容器本体の容
器内と外部とを連通する連通管と、を有し、前記容器本
体が、この容器本体の半容積の排インクが収容された状
態で容器本体の姿勢が任意の方向に変化したときの排イ
ンク液面が形成する容器本体との相対平面の全てが通る
容積中心が容器本体内に存在する形状とされ、前記導入
管の導入開口部及び、前記連通管の連通開口部が前記容
積中心に位置していることを特徴とする。
【0011】従って、回復装置によってインクジェット
記録ヘッドから排出された排インクは、容器本体に設け
られた導入管から、この容器本体内へ導入される。
記録ヘッドから排出された排インクは、容器本体に設け
られた導入管から、この容器本体内へ導入される。
【0012】容器本体の内部と外部とは連通管て連通す
るようになっているため、排インクを容器本体に収容す
るときに容器本体内の圧力が開放され、スムーズに排イ
ンクを収容できる。
るようになっているため、排インクを容器本体に収容す
るときに容器本体内の圧力が開放され、スムーズに排イ
ンクを収容できる。
【0013】導入管の導入開口部及び、連通管の連通開
口部は容積中心に位置している。この容積中心とは、容
器本体に半容積の排インクが収容された状態で容器本体
の姿勢が任意の方向に変化したときの排インク液面が形
成する容器本体との相対平面の全てが通る点である。換
言すれば、容器本体の容積を二等分する任意の二等分面
を考えたときに、あらゆる二等分面が通過する点であ
り、例えば、容器本体の内側(実質的に排インクが収容
される空間)が直方体状あるいは円柱状とされている場
合には、この重心と一致する。従って、容器本体に半容
積以下の排インクが収容された状態で容器本体の姿勢が
任意の方向に変化しても、排インク液面(この排インク
液面が、容器本体との関係において、前述の相対平面と
なっている)は、容積中心よりも必ず下方に位置する。
このため、容器本体に収容された排インクが導入管又は
連通管から外部に漏れ出すことはない。
口部は容積中心に位置している。この容積中心とは、容
器本体に半容積の排インクが収容された状態で容器本体
の姿勢が任意の方向に変化したときの排インク液面が形
成する容器本体との相対平面の全てが通る点である。換
言すれば、容器本体の容積を二等分する任意の二等分面
を考えたときに、あらゆる二等分面が通過する点であ
り、例えば、容器本体の内側(実質的に排インクが収容
される空間)が直方体状あるいは円柱状とされている場
合には、この重心と一致する。従って、容器本体に半容
積以下の排インクが収容された状態で容器本体の姿勢が
任意の方向に変化しても、排インク液面(この排インク
液面が、容器本体との関係において、前述の相対平面と
なっている)は、容積中心よりも必ず下方に位置する。
このため、容器本体に収容された排インクが導入管又は
連通管から外部に漏れ出すことはない。
【0014】しかも、排インク吸収体を使用することな
く、容器本体に直接排インクを収容するので、単位体積
あたりの排インクの収容量が多くなる。
く、容器本体に直接排インクを収容するので、単位体積
あたりの排インクの収容量が多くなる。
【0015】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記容器本体に固定され、外側管部
材と、この外側管部材の内側に同軸に且つ外側管部材と
一体で設けられた内側管部材と、を備えた二重管部材、
を有することを特徴とする。
載の発明において、前記容器本体に固定され、外側管部
材と、この外側管部材の内側に同軸に且つ外側管部材と
一体で設けられた内側管部材と、を備えた二重管部材、
を有することを特徴とする。
【0016】外側管部材と内側管部材とは同軸とされて
おり、いずれか一方が導入管、他方が連通管となる。
おり、いずれか一方が導入管、他方が連通管となる。
【0017】また、外側管部材と内側管部材とは一体で
設けられているので、別体で設けた場合と比較して、容
器本体への固定が容易になる。
設けられているので、別体で設けた場合と比較して、容
器本体への固定が容易になる。
【0018】二重管部材は容器本体に固定されているの
で、導入開口部及び連通開口部は容積中心からずれるこ
とはない。
で、導入開口部及び連通開口部は容積中心からずれるこ
とはない。
【0019】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記二重管部材が可撓性材料によっ
て構成されていることを特徴とする。
載の発明において、前記二重管部材が可撓性材料によっ
て構成されていることを特徴とする。
【0020】従って、二重管部材の容器本体の外側に位
置する部分は、形状を変化させることができ、例えばイ
ンクジェット記録装置内で容器本体を設ける位置等の制
限が少なくなる。
置する部分は、形状を変化させることができ、例えばイ
ンクジェット記録装置内で容器本体を設ける位置等の制
限が少なくなる。
【0021】請求項4に記載の発明では、画像情報に基
づいてインク滴を画像記録媒体に吐出して画像を記録す
るインクジェット記録ヘッドと、前記画像記録媒体を前
記インクジェット記録ヘッドとを画像記録媒体の記録面
に沿った方向へ相対移動させる移動手段と、前記インク
ジェット記録ヘッドの回復動作を行う回復装置と、請求
項1〜請求項3のいずれかに記載の排インク容器と、を
有することを特徴とする。
づいてインク滴を画像記録媒体に吐出して画像を記録す
るインクジェット記録ヘッドと、前記画像記録媒体を前
記インクジェット記録ヘッドとを画像記録媒体の記録面
に沿った方向へ相対移動させる移動手段と、前記インク
ジェット記録ヘッドの回復動作を行う回復装置と、請求
項1〜請求項3のいずれかに記載の排インク容器と、を
有することを特徴とする。
【0022】従って、インクジェット記録ヘッドから画
像情報に基づいたインク滴が画像記録媒体に吐出される
と共に、移動手段によって画像記録媒体とインクジェッ
ト記録ヘッドとが画像記録媒体の記録面に沿った方向へ
相対移動することで、画像記録媒体の所定の領域に画像
が形成される。
像情報に基づいたインク滴が画像記録媒体に吐出される
と共に、移動手段によって画像記録媒体とインクジェッ
ト記録ヘッドとが画像記録媒体の記録面に沿った方向へ
相対移動することで、画像記録媒体の所定の領域に画像
が形成される。
【0023】また、このインクジェット記録装置では、
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の排インク容器を
有している。このため、インクジェット記録装置の姿勢
が変化しても、容器本体に収容された排インクが外部に
漏れ出すことがなく、しかも、スムーズに排インクを容
器本体内に収容できる。また、排インク吸収体を使用し
ていないので、単位体積に対してより多くの排インクを
収容することができる。
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の排インク容器を
有している。このため、インクジェット記録装置の姿勢
が変化しても、容器本体に収容された排インクが外部に
漏れ出すことがなく、しかも、スムーズに排インクを容
器本体内に収容できる。また、排インク吸収体を使用し
ていないので、単位体積に対してより多くの排インクを
収容することができる。
【0024】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記排インク容器に収容された排イ
ンク量を検知し、この排インク量が排インク容器の半容
積に達する以前に前記回復装置を停止させる制御装置、
を有することを特徴とする。
載の発明において、前記排インク容器に収容された排イ
ンク量を検知し、この排インク量が排インク容器の半容
積に達する以前に前記回復装置を停止させる制御装置、
を有することを特徴とする。
【0025】従って、容器本体内に収容された排インク
の量を確実に容器本体の半容積とすることができ、容器
本体からの排インクの漏れを確実に防止できる。
の量を確実に容器本体の半容積とすることができ、容器
本体からの排インクの漏れを確実に防止できる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の一実施形態の
排インク容器44を備えたインクジェット記録装置10
0の概略構成が示されている。また、図2及び図3に
は、第1実施形態の排インク容器44の主要部が示され
ている。
排インク容器44を備えたインクジェット記録装置10
0の概略構成が示されている。また、図2及び図3に
は、第1実施形態の排インク容器44の主要部が示され
ている。
【0027】このインクジェット記録装置100は、記
録用紙12を一定の方向に搬送する搬送ローラ14と、
この記録用紙12の搬送経路に対向して、且つ記録用紙
12の搬送方向と垂直な方向に沿って設けられたガイド
部材16と、これらのガイド部材16により支持された
記録ヘッドキャリッジ10と、ガイド部材16の下で且
つ記録用紙12の搬送経路に隣接した位置に配設された
メンテナンスステーション18と、これらを一体に保持
するハウジング20とを有している。また、記録ヘッド
キャリッジ10には信号線22を通じて、制御装置42
(図2及び図3参照)から画像情報が送られるようにな
っている。さらに、メンテナンユニット18に対向する
位置には記録ヘッドキャリッジ10のホームポジション
が設定されており、この位置をホームポジションセンサ
24で検出するようになっている。
録用紙12を一定の方向に搬送する搬送ローラ14と、
この記録用紙12の搬送経路に対向して、且つ記録用紙
12の搬送方向と垂直な方向に沿って設けられたガイド
部材16と、これらのガイド部材16により支持された
記録ヘッドキャリッジ10と、ガイド部材16の下で且
つ記録用紙12の搬送経路に隣接した位置に配設された
メンテナンスステーション18と、これらを一体に保持
するハウジング20とを有している。また、記録ヘッド
キャリッジ10には信号線22を通じて、制御装置42
(図2及び図3参照)から画像情報が送られるようにな
っている。さらに、メンテナンユニット18に対向する
位置には記録ヘッドキャリッジ10のホームポジション
が設定されており、この位置をホームポジションセンサ
24で検出するようになっている。
【0028】なお、図面において、記録ヘッドキャリッ
ジ10の移動方向(主走査方向)を矢印Mで、記録媒体
Pの移動方向(副走査方向)を矢印Sでそれぞれ示して
いる。
ジ10の移動方向(主走査方向)を矢印Mで、記録媒体
Pの移動方向(副走査方向)を矢印Sでそれぞれ示して
いる。
【0029】図2に示すように、記録ヘッドキャリッジ
10には、ブラック、シアン、イエロー及びマゼンタの
いずれかの色のインクを貯留するインクタンク30と、
このインクタンク30からインクを吐出可能なインクジ
ェット記録ヘッド26が搭載されている。インクジェッ
ト記録ヘッド26には、上記した4色のインクのうちの
いずれか1色のインクを吐出する複数のノズル28が形
成されており、インクタンク30から供給されたインク
がノズル28からインク滴として記録用紙12(図1参
照)に吐出される。そして、記録ヘッドキャリッジ10
が主走査方向(矢印M方向)に走査し、記録用紙12が
副走査方向(矢印S方向)に走査することで、記録用紙
12に画像が形成される。なお、インクジェット記録ヘ
ッド26及びインクタンク30は記録ヘッドキャリッジ
10に対して脱着可能とされている。
10には、ブラック、シアン、イエロー及びマゼンタの
いずれかの色のインクを貯留するインクタンク30と、
このインクタンク30からインクを吐出可能なインクジ
ェット記録ヘッド26が搭載されている。インクジェッ
ト記録ヘッド26には、上記した4色のインクのうちの
いずれか1色のインクを吐出する複数のノズル28が形
成されており、インクタンク30から供給されたインク
がノズル28からインク滴として記録用紙12(図1参
照)に吐出される。そして、記録ヘッドキャリッジ10
が主走査方向(矢印M方向)に走査し、記録用紙12が
副走査方向(矢印S方向)に走査することで、記録用紙
12に画像が形成される。なお、インクジェット記録ヘ
ッド26及びインクタンク30は記録ヘッドキャリッジ
10に対して脱着可能とされている。
【0030】メンテナンスステーション18は、図2に
示すように、キャップ部材32、吸引ポンプ34、ワイ
パーブレード及びダミージェット受け(いずれも図示省
略)を含んで構成されており、後述する吸引回復動作
(キャップ部材32内の排インクの吸引)や、ダミージ
ェット等のメンテナンス動作を行う。
示すように、キャップ部材32、吸引ポンプ34、ワイ
パーブレード及びダミージェット受け(いずれも図示省
略)を含んで構成されており、後述する吸引回復動作
(キャップ部材32内の排インクの吸引)や、ダミージ
ェット等のメンテナンス動作を行う。
【0031】キャップ部材32は、インクジェット記録
ヘッド26のそれぞれに対応して4つ設けられており、
記録ヘッドキャリッジ10がホームポジションへ移動す
ると、インクジェット記録ヘッド26のそれぞれをキャ
ッピングする。これにより、インクジェット記録ヘッド
26が画像を記録していない状態でのインクの蒸発が防
止され、インクジェット記録ヘッド26のノズル28の
つまりが阻止される。なお、図2ではこのように、記録
ヘッドキャリッジ10がホームポジションにあり、キャ
ップ部材32がインクジェット記録ヘッド26をキャッ
ピングした状態が示されている。
ヘッド26のそれぞれに対応して4つ設けられており、
記録ヘッドキャリッジ10がホームポジションへ移動す
ると、インクジェット記録ヘッド26のそれぞれをキャ
ッピングする。これにより、インクジェット記録ヘッド
26が画像を記録していない状態でのインクの蒸発が防
止され、インクジェット記録ヘッド26のノズル28の
つまりが阻止される。なお、図2ではこのように、記録
ヘッドキャリッジ10がホームポジションにあり、キャ
ップ部材32がインクジェット記録ヘッド26をキャッ
ピングした状態が示されている。
【0032】キャップ部材32は、チューブ40によっ
て、後述する容器本体36に固定された二重管部材46
の内筒48に接続されている。チューブ40の中間部に
は吸引ポンプ34が設けられており、キャッピング時に
吸引ポンプ34を駆動することで、インクジェット記録
ヘッド26のそれぞれを選択的に吸引してノズル内の余
分なインク(排インク)を除去する動作(いわゆる吸引
回復動作)を行うことができる。そして、吸引ポンプ3
4によって吸引された排インクが、容器本体36内に収
容される。
て、後述する容器本体36に固定された二重管部材46
の内筒48に接続されている。チューブ40の中間部に
は吸引ポンプ34が設けられており、キャッピング時に
吸引ポンプ34を駆動することで、インクジェット記録
ヘッド26のそれぞれを選択的に吸引してノズル内の余
分なインク(排インク)を除去する動作(いわゆる吸引
回復動作)を行うことができる。そして、吸引ポンプ3
4によって吸引された排インクが、容器本体36内に収
容される。
【0033】ワイパーブレードは略板状に形成されてお
り、図示しない昇降機構によって、先端がインクジェッ
ト記録ヘッド26の移動領域に僅かに入り込んだ接触可
能位置と、これから退避した退避位置との間を移動する
ようになっている。そして、制御装置42からの所定の
ワイピング信号によって昇降機構がワイパーブレードを
接触可能位置へと移動させた状態で、記録ヘッドキャリ
ッジ10が主走査方向へと移動すると、記録ヘッドキャ
リッジ10に付着した余分なインク滴等が除去される
(ワイピング動作)。
り、図示しない昇降機構によって、先端がインクジェッ
ト記録ヘッド26の移動領域に僅かに入り込んだ接触可
能位置と、これから退避した退避位置との間を移動する
ようになっている。そして、制御装置42からの所定の
ワイピング信号によって昇降機構がワイパーブレードを
接触可能位置へと移動させた状態で、記録ヘッドキャリ
ッジ10が主走査方向へと移動すると、記録ヘッドキャ
リッジ10に付着した余分なインク滴等が除去される
(ワイピング動作)。
【0034】また、ダミージェット受けは、インクジェ
ット記録ヘッド26との対向側が開放された箱状に形成
されており、記録ヘッドキャリッジ10がこれらのダミ
ージェット受けに対応した位置まで移動すると、インク
ジェット記録ヘッド26は、印字回数や吸引回復動作等
に伴ってあらかじめ設定された回数のダミージェット行
い、そのインク滴をダミージェット受けの中へ排出す
る。このダミージェットにより、画像記録開始時に生じ
るインクの吐出ムラを防止して、高画質の画像を形成す
ることが可能となる。
ット記録ヘッド26との対向側が開放された箱状に形成
されており、記録ヘッドキャリッジ10がこれらのダミ
ージェット受けに対応した位置まで移動すると、インク
ジェット記録ヘッド26は、印字回数や吸引回復動作等
に伴ってあらかじめ設定された回数のダミージェット行
い、そのインク滴をダミージェット受けの中へ排出す
る。このダミージェットにより、画像記録開始時に生じ
るインクの吐出ムラを防止して、高画質の画像を形成す
ることが可能となる。
【0035】なお、チューブ40は図示しない分岐部に
よって分岐され、ダミージェット受けにも接続されてい
る。そして、吸引ポンプ34を駆動することにより、ダ
ミージェットによる排インクも吸収して容器本体36内
に送りこむことが可能になっている。
よって分岐され、ダミージェット受けにも接続されてい
る。そして、吸引ポンプ34を駆動することにより、ダ
ミージェットによる排インクも吸収して容器本体36内
に送りこむことが可能になっている。
【0036】さらに、制御装置42は、吸引回復動作、
ワイピング動作及びダミージェットの回数をカウント
し、それぞれの動作についての1動作あたりの排インク
排出量から、排インクの総量を算出し、順次加算する。
そして、容器本体36に送られた排インクの総量の加算
値が、あらかじめ設定された最大値に達すると、メンテ
ナンス動作(吸引回復動作、ワイピング動作及びダミー
ジェットの全て)を停止させると共に、図示しない警告
装置を作動させる。この最大値は、容器本体36内の全
容積の半分(半容量)よりも少ない範囲で、所定の値に
設定されている。
ワイピング動作及びダミージェットの回数をカウント
し、それぞれの動作についての1動作あたりの排インク
排出量から、排インクの総量を算出し、順次加算する。
そして、容器本体36に送られた排インクの総量の加算
値が、あらかじめ設定された最大値に達すると、メンテ
ナンス動作(吸引回復動作、ワイピング動作及びダミー
ジェットの全て)を停止させると共に、図示しない警告
装置を作動させる。この最大値は、容器本体36内の全
容積の半分(半容量)よりも少ない範囲で、所定の値に
設定されている。
【0037】図1に示すように、メンテナンスステーシ
ョン18の下部には、排インク容器44が配置されてい
る。
ョン18の下部には、排インク容器44が配置されてい
る。
【0038】排インク容器44は、略直方体の箱状に形
成され、内部に排インクを収容可能とされた容器本体3
6を有している。容器本体36の上板36Aには開口3
8が形成されており、この開口38に前述のチューブ4
0が接続されている。また、容器本体36には把持部3
6Hが形成されており、この把持部36Hを把持するこ
とで、ハウジング20への脱着を容易に行うことができ
るようになっている。
成され、内部に排インクを収容可能とされた容器本体3
6を有している。容器本体36の上板36Aには開口3
8が形成されており、この開口38に前述のチューブ4
0が接続されている。また、容器本体36には把持部3
6Hが形成されており、この把持部36Hを把持するこ
とで、ハウジング20への脱着を容易に行うことができ
るようになっている。
【0039】図3及び図4に示すように、容器本体36
の上板36Aには、二重管部材46が配設されている。
二重管部材46は、上板36Aに固定される外筒50
と、この外筒50の内側で、外筒50よりも小径に且つ
同軸に配置された内筒48と、を有している。外筒50
と内筒48とは図示しない固着部によって固着されて一
体に形成され、全体として二重管部材46を構成してい
る。
の上板36Aには、二重管部材46が配設されている。
二重管部材46は、上板36Aに固定される外筒50
と、この外筒50の内側で、外筒50よりも小径に且つ
同軸に配置された内筒48と、を有している。外筒50
と内筒48とは図示しない固着部によって固着されて一
体に形成され、全体として二重管部材46を構成してい
る。
【0040】また、内筒48は外筒50よりも長く形成
されており、それぞれの容器本体36内の内側端部48
A、50Aは軸方向の位置が一致している。これに対
し、容器本体36の外側では、内筒48の外側端部48
Bは外筒50の外側端部50Bよりも上方に位置してい
る。そして、内筒48の外側端部48Bに、チューブ4
0が固着されている。また、外筒50の外側端部50B
は、容器本体36の外部に開放されている。
されており、それぞれの容器本体36内の内側端部48
A、50Aは軸方向の位置が一致している。これに対
し、容器本体36の外側では、内筒48の外側端部48
Bは外筒50の外側端部50Bよりも上方に位置してい
る。そして、内筒48の外側端部48Bに、チューブ4
0が固着されている。また、外筒50の外側端部50B
は、容器本体36の外部に開放されている。
【0041】図5(A)に示すように、内筒48及び外
筒50の内側端部48A、50Aは、容器本体36内の
容積中心60に位置している。ここで、この容積中心6
0について説明する。
筒50の内側端部48A、50Aは、容器本体36内の
容積中心60に位置している。ここで、この容積中心6
0について説明する。
【0042】容器本体36内に、この容器本体36の容
積の半分(半容積)の量の排インクが収容された状態で
容器本体36の姿勢が任意の方向に変化した場合を考え
る。このとき、排インクの液面は水平になっているが、
容器本体36を基準に考えると、容器本体36に対する
液面の位置は変化している。このように容器本体36に
対して位置変化した液面(相対平面)の全てが通る点を
容積中心60と定義する。従って、容積中心60は、容
器本体36内の全容積を二等分するあらゆる平面が通過
する点であり、換言すれば、この容積中心60を通過す
るあらゆる平面は、容器本体36の内部を二等分する。
積の半分(半容積)の量の排インクが収容された状態で
容器本体36の姿勢が任意の方向に変化した場合を考え
る。このとき、排インクの液面は水平になっているが、
容器本体36を基準に考えると、容器本体36に対する
液面の位置は変化している。このように容器本体36に
対して位置変化した液面(相対平面)の全てが通る点を
容積中心60と定義する。従って、容積中心60は、容
器本体36内の全容積を二等分するあらゆる平面が通過
する点であり、換言すれば、この容積中心60を通過す
るあらゆる平面は、容器本体36の内部を二等分する。
【0043】そして、この容積中心60が、容器本体3
6の内部(排インクを収容する空間内)に存在するよう
に容器本体36の形状が決められると共に、容積中心6
0に内筒48及び外筒50の内側端部48A、50Aが
位置するように、二重管部材46の長さ及び位置が決め
られている。従って、容器本体36内に、半容積より少
ないの排インクが収容された状態で容器本体36の姿勢
がどのように変化しても、内筒48及び外筒50の内側
端部48A、50Aは、排インクの液面よりも上方に位
置することになる。例えば、図5(B)には、容器本体
36が180°回転(反転)した状態が示されている
が、この姿勢でも、内筒48及び外筒50の内側端部4
8A、50Aは、排インクの液面よりも上方に位置して
いる。また、図5(C)に示すように、容器本体36が
90°回転した状態でも、内筒48及び外筒50の内側
端部48A、50Aは、排インクの液面よりも上方に位
置している。もちろんこれらに限らず、容器本体36が
斜めに傾いた状態でも、内筒48及び外筒50の内側端
部48A、50Aは、排インクの液面よりも上方に位置
する。
6の内部(排インクを収容する空間内)に存在するよう
に容器本体36の形状が決められると共に、容積中心6
0に内筒48及び外筒50の内側端部48A、50Aが
位置するように、二重管部材46の長さ及び位置が決め
られている。従って、容器本体36内に、半容積より少
ないの排インクが収容された状態で容器本体36の姿勢
がどのように変化しても、内筒48及び外筒50の内側
端部48A、50Aは、排インクの液面よりも上方に位
置することになる。例えば、図5(B)には、容器本体
36が180°回転(反転)した状態が示されている
が、この姿勢でも、内筒48及び外筒50の内側端部4
8A、50Aは、排インクの液面よりも上方に位置して
いる。また、図5(C)に示すように、容器本体36が
90°回転した状態でも、内筒48及び外筒50の内側
端部48A、50Aは、排インクの液面よりも上方に位
置している。もちろんこれらに限らず、容器本体36が
斜めに傾いた状態でも、内筒48及び外筒50の内側端
部48A、50Aは、排インクの液面よりも上方に位置
する。
【0044】なお、容積中心60が容器本体36の内側
に存在するような容器本体36の形状としては、上記し
た長方体状に限定されない。例えば、容器本体の内部の
形状が円柱状、角柱状、球状、凸多面体状とされている
ような容器本体を挙げることができる。
に存在するような容器本体36の形状としては、上記し
た長方体状に限定されない。例えば、容器本体の内部の
形状が円柱状、角柱状、球状、凸多面体状とされている
ような容器本体を挙げることができる。
【0045】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0046】本実施形態のインクジェット記録装置で
は、制御装置42が、あらかじめ設定された所定の状態
やタイミングで、吸引回復動作やダミージェット等のメ
ンテナンス動作を行う。
は、制御装置42が、あらかじめ設定された所定の状態
やタイミングで、吸引回復動作やダミージェット等のメ
ンテナンス動作を行う。
【0047】これらのメンテナンス動作によって、制御
装置42は、キャップ部材32や図示しないダミージェ
ット受けの内部の排インクを吸引するために、吸引ポン
プ34を駆動する。これにより、排インクはチューブ4
0を通り、さらに図3に矢印Aで示すように内筒48内
を通って、容器本体36に送られる。これによって容器
本体36内の排インクの量が増加するが、容器本体36
は外筒50によって外部と連通されており、矢印Bで示
すように容器本体36内の空気が外部に逃されて圧力上
昇が阻止され、略大気圧に維持される。従って、排イン
クを容器本体36に送りこむときに抵抗が生じることが
なく、スムーズに収容できる。
装置42は、キャップ部材32や図示しないダミージェ
ット受けの内部の排インクを吸引するために、吸引ポン
プ34を駆動する。これにより、排インクはチューブ4
0を通り、さらに図3に矢印Aで示すように内筒48内
を通って、容器本体36に送られる。これによって容器
本体36内の排インクの量が増加するが、容器本体36
は外筒50によって外部と連通されており、矢印Bで示
すように容器本体36内の空気が外部に逃されて圧力上
昇が阻止され、略大気圧に維持される。従って、排イン
クを容器本体36に送りこむときに抵抗が生じることが
なく、スムーズに収容できる。
【0048】メンテナンス動作時に、制御装置42は、
容器本体36に収容された排インクの量を検出して加算
しており、この加算値があらかじめ設定された最大値に
達すると、全てのメンテナンス動作を停止させると共
に、図示しない警告装置を作動させる。従って、容器本
体36内の排インクの量は、どのような場合であって
も、容器本体36の半容積よりも少なくなっている。
容器本体36に収容された排インクの量を検出して加算
しており、この加算値があらかじめ設定された最大値に
達すると、全てのメンテナンス動作を停止させると共
に、図示しない警告装置を作動させる。従って、容器本
体36内の排インクの量は、どのような場合であって
も、容器本体36の半容積よりも少なくなっている。
【0049】ここで、本実施形態では、図5(A)〜
(C)にも例示するように、内筒48及び外筒50の内
側端部48A、50Aは、容器本体36内の容積中心6
0に位置しており、容器本体36内に、半容積より少な
い排インクが収容された状態で容器本体36の姿勢がど
のように変化しても、内筒48及び外筒50の内側端部
48A、50Aは、排インクの液面よりも上方に位置す
る。従って、容器本体36の姿勢に関わらず、容器本体
36内の排インクが内筒48又は外筒50を通って外部
に漏れ出すことがない。
(C)にも例示するように、内筒48及び外筒50の内
側端部48A、50Aは、容器本体36内の容積中心6
0に位置しており、容器本体36内に、半容積より少な
い排インクが収容された状態で容器本体36の姿勢がど
のように変化しても、内筒48及び外筒50の内側端部
48A、50Aは、排インクの液面よりも上方に位置す
る。従って、容器本体36の姿勢に関わらず、容器本体
36内の排インクが内筒48又は外筒50を通って外部
に漏れ出すことがない。
【0050】しかも、従来の排インク吸収体を使用する
ことなく、容器本体36内に直接排インクを収容するよ
うにしているので、排インク吸収体に排インクを吸収さ
れるものと比較して、単位体積あたりの排インクの収容
量が多くなる。
ことなく、容器本体36内に直接排インクを収容するよ
うにしているので、排インク吸収体に排インクを吸収さ
れるものと比較して、単位体積あたりの排インクの収容
量が多くなる。
【0051】このように、本発明では、排インクが容器
本体36に流入するときには、容器本体36の内圧が開
放されるので、流入に抵抗が生じることなくスムーズに
排インクを収容できる。また、容器本体36の姿勢が変
化しても、排インクの漏れを確実に防止できる。さら
に、従来の排インク吸収体を使用していないので、容器
本体36内での単位体積あたりの収容量が多くなり、効
率的に収容できる。
本体36に流入するときには、容器本体36の内圧が開
放されるので、流入に抵抗が生じることなくスムーズに
排インクを収容できる。また、容器本体36の姿勢が変
化しても、排インクの漏れを確実に防止できる。さら
に、従来の排インク吸収体を使用していないので、容器
本体36内での単位体積あたりの収容量が多くなり、効
率的に収容できる。
【0052】なお、上記説明では、チューブ40と別体
で形成された二重管部材46が設けられた排インク容器
44を例として挙げたが、チューブ40の先端を二重構
造として、実質的にチューブ40と二重管部材46を一
体化し、部品点数を少なくしてもよい。この場合には、
チューブ40と内筒48とが一体的に連続していること
になる。
で形成された二重管部材46が設けられた排インク容器
44を例として挙げたが、チューブ40の先端を二重構
造として、実質的にチューブ40と二重管部材46を一
体化し、部品点数を少なくしてもよい。この場合には、
チューブ40と内筒48とが一体的に連続していること
になる。
【0053】また、二重管部材46と容器本体36とは
必ずしも一体的に固定する必要はなく、これらを別体で
形成すると共に、容器本体36に形成した取付孔に二重
管部材46を挿入して取り付けるようにしてもよい。こ
の場合、図6に示すように、二重管部材46に位置決め
用の突起62を形成し、この突起62が容器本体36の
上板36Aに接触した位置で、内筒48及び外筒50の
内側端部48A、50Aが容積中心60に位置するよう
にしておけば、取り付けが容易になる。また、二重管部
材46にさらに係合部を設け、この係合部を容器本体3
6と係合させることで、二重管部材46が容器本体36
から不用意に外れないようにしてもよい。
必ずしも一体的に固定する必要はなく、これらを別体で
形成すると共に、容器本体36に形成した取付孔に二重
管部材46を挿入して取り付けるようにしてもよい。こ
の場合、図6に示すように、二重管部材46に位置決め
用の突起62を形成し、この突起62が容器本体36の
上板36Aに接触した位置で、内筒48及び外筒50の
内側端部48A、50Aが容積中心60に位置するよう
にしておけば、取り付けが容易になる。また、二重管部
材46にさらに係合部を設け、この係合部を容器本体3
6と係合させることで、二重管部材46が容器本体36
から不用意に外れないようにしてもよい。
【0054】さらに、上記説明では、二重管部材46の
内筒48内を排インクが流れ、内筒48と外筒50との
間を空気が流れる(容器本体36の内部を外部を連通す
る)ように構成したものを挙げたが、これらが逆になっ
ていてもよい。すなわち、この構成では、図7に示すよ
うに、外筒50にチューブ40が固定されており、外筒
50と内筒48との間を矢印Aで示すように排インクが
流れる、また、内筒48は中間部で屈曲されて外筒50
を貫通し、その上端が外部に開放されており、矢印Bで
示すように、内筒48内を通って、容器本体36内の空
気が外部に出る。
内筒48内を排インクが流れ、内筒48と外筒50との
間を空気が流れる(容器本体36の内部を外部を連通す
る)ように構成したものを挙げたが、これらが逆になっ
ていてもよい。すなわち、この構成では、図7に示すよ
うに、外筒50にチューブ40が固定されており、外筒
50と内筒48との間を矢印Aで示すように排インクが
流れる、また、内筒48は中間部で屈曲されて外筒50
を貫通し、その上端が外部に開放されており、矢印Bで
示すように、内筒48内を通って、容器本体36内の空
気が外部に出る。
【0055】二重管部材46を容器本体36と別体とし
た場合には、二重管部材46の材質は特に限定されず、
例えば金属や樹脂等を採用することができる。また、外
力で変形する可撓性材料によって構成することもでき、
この場合には、二重管部材46のうち容器本体36の外
側に位置する部分を変形させることができるので、例え
ば、インクジェット記録装置内で二重管部材46が他の
部材と干渉してしまうような場合であっても変形させて
干渉しないようにすることができ、容器本体36を配設
する位置の制限が少なくなる。なお、このように二重管
部材46を可撓性材料で構成した場合であっても、二重
管部材46を容器本体36に位置決めあるいは係合させ
ることで、常に内筒48及び外筒50の内側端部48
A、50Aを、容器本体36内の容積中心60に位置さ
せることができる。
た場合には、二重管部材46の材質は特に限定されず、
例えば金属や樹脂等を採用することができる。また、外
力で変形する可撓性材料によって構成することもでき、
この場合には、二重管部材46のうち容器本体36の外
側に位置する部分を変形させることができるので、例え
ば、インクジェット記録装置内で二重管部材46が他の
部材と干渉してしまうような場合であっても変形させて
干渉しないようにすることができ、容器本体36を配設
する位置の制限が少なくなる。なお、このように二重管
部材46を可撓性材料で構成した場合であっても、二重
管部材46を容器本体36に位置決めあるいは係合させ
ることで、常に内筒48及び外筒50の内側端部48
A、50Aを、容器本体36内の容積中心60に位置さ
せることができる。
【0056】
【発明の効果】本発明では、上記構成としたので、単位
体積に対してより多くの排インクを収容でき、しかも姿
勢の変化によって排インクが漏れ出すこともない。
体積に対してより多くの排インクを収容でき、しかも姿
勢の変化によって排インクが漏れ出すこともない。
【図1】 本発明の一実施形態に係るインクジェット記
録装置のキャリッジ及びその近傍を示す斜視図である。
録装置のキャリッジ及びその近傍を示す斜視図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係るインクジェット記
録装置のインクジェット記録ヘッド及び排インク容器を
示す説明図である。
録装置のインクジェット記録ヘッド及び排インク容器を
示す説明図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る排インク容器の二
重管部材を示す断面図である。
重管部材を示す断面図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係る排インク容器の二
重管部材を示す斜視図である。
重管部材を示す斜視図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係る排インク容器の姿
勢と排インクの液面の位置を示す説明図であり、(A)
は排インク容器の姿勢が変化していない状態、(B)は
排インク容器が上下に180°回転(反転)した状態、
(C)は排インク容器が90°回転した状態を示す。
勢と排インクの液面の位置を示す説明図であり、(A)
は排インク容器の姿勢が変化していない状態、(B)は
排インク容器が上下に180°回転(反転)した状態、
(C)は排インク容器が90°回転した状態を示す。
【図6】 本発明に係る二重管部材の別の例を示す断面
図である。
図である。
【図7】 本発明に係る二重管部材のさらに別の例を示
す断面図である。
す断面図である。
10 記録ヘッドキャリッジ 14 搬送ローラ(移動手段) 16 ガイド部材(移動手段) 18 メンテナンスステーション(回復装置) 26 インクジェット記録ヘッド 36 容器本体 42 制御装置 46 二重管部材 48 内筒(導入管) 48A 内側端部(導入管の導入開口部) 50 外筒(連通管) 50A 内側端部(連通管の連通開口部) 54 可動弁 60 容積中心
フロントページの続き (72)発明者 吉田 淳一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 藤村 義彦 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2C056 EA27 JC13 JC20
Claims (5)
- 【請求項1】 画像情報に基づいてインク滴を画像記録
媒体に吐出するインクジェット記録ヘッドに対応して用
いられ、インクジェット記録ヘッドの回復動作を行う回
復装置によってインクジェット記録ヘッドから排出され
た排インクを収容する排インク容器であって、 排インクを収容可能な容器本体と、 前記容器本体に設けられ前記回復装置によってインクジ
ェット記録ヘッドから排出された排インクを容器本体内
へ導入する導入管と、 前記容器本体の容器内と外部とを連通する連通管と、 を有し、 前記容器本体が、この容器本体の半容積の排インクが収
容された状態で容器本体の姿勢が任意の方向に変化した
ときの排インク液面が形成する容器本体との相対平面の
全てが通る容積中心が容器本体内に存在する形状とさ
れ、 前記導入管の導入開口部及び、前記連通管の連通開口部
が前記容積中心に位置していることを特徴とする排イン
ク容器。 - 【請求項2】 前記容器本体に固定され、 外側管部材と、この外側管部材の内側に同軸に且つ外側
管部材と一体で設けられた内側管部材と、を備えた二重
管部材、 を有することを特徴とする請求項1に記載の排インク容
器。 - 【請求項3】 前記二重管部材が可撓性材料によって構
成されていることを特徴とする請求項2に記載の排イン
ク容器。 - 【請求項4】 画像情報に基づいてインク滴を画像記録
媒体に吐出して画像を記録するインクジェット記録ヘッ
ドと、 前記画像記録媒体を前記インクジェット記録ヘッドとを
画像記録媒体の記録面に沿った方向へ相対移動させる移
動手段と、 前記インクジェット記録ヘッドの回復動作を行う回復装
置と、 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の排インク容器
と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記排インク容器に収容された排インク
量を検知し、この排インク量が排インク容器の半容積に
達する以前に前記回復装置を停止させる制御装置、 を有することを特徴とする請求項4に記載のインクジェ
ット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34318899A JP2001158111A (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 排インク容器及びインクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34318899A JP2001158111A (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 排インク容器及びインクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001158111A true JP2001158111A (ja) | 2001-06-12 |
Family
ID=18359601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34318899A Pending JP2001158111A (ja) | 1999-12-02 | 1999-12-02 | 排インク容器及びインクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001158111A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007223303A (ja) * | 2006-01-25 | 2007-09-06 | Seiko Epson Corp | 液体噴射装置 |
JP2010000780A (ja) * | 2008-05-20 | 2010-01-07 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2011092308A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Group Zero:Kk | オブジェ |
JP2011143602A (ja) * | 2010-01-14 | 2011-07-28 | Seiko Epson Corp | インクジェットプリンターの制御方法およびインクジェットプリンター |
JP2011255644A (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-22 | Seiko Epson Corp | 流体噴射装置 |
JP2017100322A (ja) * | 2015-11-30 | 2017-06-08 | 株式会社リコー | 液体を吐出する装置 |
-
1999
- 1999-12-02 JP JP34318899A patent/JP2001158111A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007223303A (ja) * | 2006-01-25 | 2007-09-06 | Seiko Epson Corp | 液体噴射装置 |
JP2010000780A (ja) * | 2008-05-20 | 2010-01-07 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2011092308A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Group Zero:Kk | オブジェ |
JP2011143602A (ja) * | 2010-01-14 | 2011-07-28 | Seiko Epson Corp | インクジェットプリンターの制御方法およびインクジェットプリンター |
JP2011255644A (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-22 | Seiko Epson Corp | 流体噴射装置 |
JP2017100322A (ja) * | 2015-11-30 | 2017-06-08 | 株式会社リコー | 液体を吐出する装置 |
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