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JP2001143191A - 車両用情報処理方法、及びその装置、並びに車両 - Google Patents

車両用情報処理方法、及びその装置、並びに車両

Info

Publication number
JP2001143191A
JP2001143191A JP32313699A JP32313699A JP2001143191A JP 2001143191 A JP2001143191 A JP 2001143191A JP 32313699 A JP32313699 A JP 32313699A JP 32313699 A JP32313699 A JP 32313699A JP 2001143191 A JP2001143191 A JP 2001143191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
vehicle
information processing
driver
resources
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32313699A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Ito
肇 伊藤
Masuo Sugiura
万寿夫 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP32313699A priority Critical patent/JP2001143191A/ja
Priority to US09/699,371 priority patent/US6957128B1/en
Publication of JP2001143191A publication Critical patent/JP2001143191A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/09Arrangements for giving variable traffic instructions
    • G08G1/0962Arrangements for giving variable traffic instructions having an indicator mounted inside the vehicle, e.g. giving voice messages

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Navigation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば、複数の情報の着信及び/又は生起が
同時的に発生した場合であっても、適切な情報を有効に
活用し得る車両用情報処理方法、及びその装置、並びに
車両を提供することを課題とする。 【解決手段】 MMS11は、例えば、複数の情報の着
信及び/又は生起が同時的に発生した場合には、こうし
た複数の各情報をドライバ宛に有効に伝達するために、
伝達対象となる情報の取捨選択・情報伝達手段の選択・
情報伝達形式の選択・伝達タイミングなどの種々のパラ
メータの選択を、複数の各情報に対して統合的に付与さ
れた優先順位等に従って最適化し、この最適化によって
選択されたパラメータに対応する適切な資源を用いて情
報を有効に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
おいて着信及び/又は生起するメッセージを含む多様な
情報を処理する際に用いられる車両用情報処理方法、及
びその装置、並びに車両に係り、特に、重要さの観点か
ら各情報に対して統合的に付与された優先順位に従う効
果的な資源割り当て処理を行うことにより、例えば、複
数の情報の着信及び/又は生起が同時的に発生した場合
であっても、適切な情報を有効に活用し得る車両用情報
処理方法、及びその装置、並びに車両に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、道路交通の安全性・輸送効率・快
適性の向上などに資することを目的として、最先端の情
報通信技術などを用いて、人と道路と車両とを一体のシ
ステムとして構築するITS (Intelligent Transport
Systems)と呼ばれる高度道路交通システムが注目され
ている。
【0003】このITSシステムは、例えば、VICS
(Vehicle Information and Communication System)と
呼ばれる道路交通情報通信システム、ETC(Electron
ic Toll Collection System)と呼ばれる自動料金収受
システム、及びAHS(Advanced Cruise-Assist Highw
ay System)と呼ばれる走行支援道路システムなどの複
数のシステムを含む総称であり、こうした複数のシステ
ムの協働作用によって、ITSシステムの上述した初期
の目的達成が図られている。
【0004】その一方で、最近の車両には、例えば、電
話、電子メール、Webデータ、FAXデータ、テレビ
放送コンテンツなどの、ITSシステムとは異なる非I
TSシステムを介して得られた種々の情報を利用可能な
環境が整備されてきている。
【0005】こうしたITS/非ITSシステムでは、
自身の元でなんらかの情報の着信及び/又は生起が発生
したとき、例えば、VICSシステムを介して駐車場満
空情報を着信したときにはこの満空情報を、又は車載電
話を介して呼出を着信したときには呼出着信通知を、ド
ライバの視覚又は聴覚などの感覚器官に訴求することで
ドライバ宛に伝達するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のITS
/非ITSシステムにあっては、それぞれのシステムに
おける例えばVICSやETC等、又は車載電話や車載
FAX等の各機能を分担する各種の機器のそれぞれは、
自身の元でなんらかの情報の着信及び/又は生起が発生
したとき、該発生した最新の情報を、他の機器間との連
係を行うことなく、独立してドライバ宛に伝達しようと
するといった情報処理手順を踏んでいるのが現状であ
る。
【0007】ところが、車両を運転中のドライバの、生
理的な観点からの情報処理能力には限界があり、ドライ
バに対して一度に多量の情報を与えても、これらの情報
を短時間で処理しきれないことが知られており、こうし
た生身のドライバ宛に、上述したITS/非ITSシス
テムの元で着信及び/又は生起した複数の情報が同時的
に伝達されようとした場合には、これら複数の情報がド
ライバ宛に有効に伝達されないのみならず、最悪の事態
を想定すると、ドライバの運転への集中力が阻害される
結果として、車両の安全運転を損なうおそれがあると言
った解決すべき課題を内在していた。
【0008】そこで、複数の情報の着信及び/又は生起
が同時的に発生した場合であっても、適切な情報を有効
に活用可能な新規な仕組みの開発が関係者の間で今まさ
に切望されていたのである。
【0009】特に、近い将来の車両宛には、VICS、
ETC、又はAHS等を含むITSシステムに関連する
情報や、電話、電子メール、Webデータ、FAXデー
タ、テレビ放送コンテンツ、又はホームセキュリティシ
ステム等からの情報を含む非ITSシステムに関連する
情報などの種々の情報が、あたかもシャワーのように降
り注ぐことが予測されるが、このような状況下で、こう
した複数の情報の時間的にランダムな着信及び/又は生
起を受けながらも、いかにして情報の有効活用を図り、
ひいては車両の安全運転を確保するかが重要な課題とな
る。
【0010】本発明は、上述した背景に鑑みてなされた
ものであり、重要さの観点から各情報に対して統合的に
付与された優先順位に従う効果的な資源割り当て処理を
行うことにより、例えば、複数の情報の着信及び/又は
生起が同時的に発生した場合であっても、適切な情報を
有効に活用し得る車両用情報処理方法、及びその装置、
並びに車両を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、車両において着信及び/又は生
起するメッセージを含む多様な情報を処理する際に用い
られる車両用情報処理方法であって、前記情報を統合す
るとともに、該統合した各情報に対し、該各情報の重要
さを指標とした優先順位をそれぞれ付与しておき、前記
車両において1又は2以上の情報の着信及び/又は生起
が発生したとき、該発生した情報に付与されている優先
順位に従って、同情報に対して、同情報を利用するため
の多彩な資源のうち、相応しい資源を割り当て処理する
ことを要旨とする。
【0012】請求項1の発明では、まず、車両において
着信及び/又は生起するメッセージを含む多様な情報を
統合するとともに、この統合した各情報に対し、各情報
の重要さを指標とした優先順位をそれぞれ付与してお
く。すなわち、例えば、車両において着信が想定され
る、VICSデータ、ETCデータ、ホーム・セキュリ
ティ・システム(HSS)からの緊急呼出、又は電話呼
出、及び、車両において生起が想定される、車速デー
タ、燃料残量データ、エンジン回転数データ、ストップ
ランプ点灯データ、方向指示器データ、又は各種警告ラ
ンプ類の点灯データ等を含む多様な情報を、一元的な取
り扱いが可能となるように統合し、こうして統合した各
情報に対し、重要さの観点から優先順位をそれぞれ付与
しておく。そして、車両において1又は2以上の情報の
着信及び/又は生起が発生したとき、該発生した情報に
付与されている優先順位に従って、同情報に対して、同
情報を利用するための多彩な資源のうち、相応しい資源
を割り当て処理する。ここで、情報を利用するための多
彩な資源とは、例えば、請求項4乃至7、又は請求項9
に記載したように、与えられた情報を有効活用するため
に利用されるあらゆる資源を全て含む概念である。
【0013】このように、請求項1の発明によれば、上
述した如く多彩な資源の枠組みと、重要さの観点から各
情報に対して統合的に付与された優先順位の制約のなか
で、車両において発生した情報にとって相応しい資源を
効果的に割り当て処理するようにしたので、したがっ
て、例えば、複数の情報の着信及び/又は生起が同時的
に発生した場合であっても、適切な情報を有効にドライ
バ宛に伝達することが期待できる一方で、将来実現する
であろう自動走行技術にも適用可能な優れた拡張性をも
つ車両用情報処理方法を提案するなど、適切な情報の有
効活用を期待することができる。
【0014】上述した請求項1の発明では、各情報に対
して重要さを指標とした優先順位を付与する旨を言及し
たが、ここで言う情報の重要さとはどのようなものかを
明示しておくことは、本発明の外延を明らかにする上で
意義あることであろう。
【0015】こうした観点から、請求項2の発明は、請
求項1に記載の車両用情報処理方法において、前記情報
の重要さは、同情報を無視したときに起こり得る事態の
重大さの程度から導かれる危険度を含んで定義付けら
れ、このとき、前記各情報の重要さを指標とした優先順
位は、前記危険度に基づき、該各情報に対してそれぞれ
付与されることを要旨とする。
【0016】請求項2の発明によれば、具体的には、例
えば、高速道路を走行中に、ITSシステムのうちVI
CS又はレーダシステム等の障害物検出システムなどか
ら「1km先に事故車両あり。」という警告情報を着信
した場合には、この警告情報に対して最高レベルの危険
度が付与され、この最高レベルの優先順位の警告情報
が、音声スピーカ及び/又は画像表示器などの適切な資
源を効果的に活用して、音声メッセージ及び/又は強調
された警告表示などの相応しい情報伝達形式を用いてド
ライバ宛に有効に伝達されるので、したがって、車両の
安全運転に寄与することができる。
【0017】上述した請求項2の発明では、情報の重要
さは危険度を含む旨を言及したが、例えば、ある危険度
を持つ情報が発生した場合、同情報に対し、ドライバが
どのタイミングで反応行動を起こすべきかをも考慮して
優先順位を付与することは、適切なタイミングでの反応
行動をドライバに促す意味からきわめて重要である。こ
れについて、上述した「1km先に事故車両あり。」と
いう警告情報を例示して説明すれば、もしもこの警告情
報を認識したドライバが、すぐ先に事故車両があるもの
と誤解して急ブレーキなどの反応行動をとれば、かえっ
て追突事故などの懸念が生じることからも、上述したタ
イミングを考慮した優先順位付与の重要性が裏付けられ
るであろう。
【0018】こうした観点から、請求項3の発明は、請
求項2に記載の車両用情報処理方法において、前記情報
の重要さは、前記危険度と、前記各情報をドライバが認
識した時点から反応行動を起こす迄に要求される反応時
間の長短から導かれる緊急度と、を含んで定義付けら
れ、このとき、前記各情報の重要さを指標とした優先順
位は、前記危険度及び前記緊急度に基づき、該各情報に
対してそれぞれ付与されることを要旨とする。
【0019】請求項3の発明によれば、具体的には、例
えば、高速道路を走行中に、ITSシステムのうちVI
CS又はレーダシステム等の障害物検出システムなどか
ら「1km先に事故車両あり。」という警告情報を着信
した場合には、この警告情報に対し、最高レベルの危険
度及び中程度の緊急度が付与され、これらを勘案した比
較的高レベルの優先順位の警告情報が、音声スピーカ及
び/又は画像表示器などの適切な資源を効果的に活用し
て、音声メッセージ及び/又は強調された警告表示など
の相応しい情報伝達形式を用いて、注意を喚起する如く
ドライバ宛に有効に伝達されるので、したがって、請求
項2の発明と比較して、より一層車両の安全運転に寄与
することができる。
【0020】さて、上述した請求項1乃至3では、車両
において発生した情報の利用先を抽象的に言い表すため
に、多彩な資源と言う上位概念の表現を用いたが、この
概念をより具体的に下位概念で表現しておくことは、本
発明の外延を明らかにする上で意義あることである。
【0021】こうした観点から、請求項4の発明は、請
求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の車両用情報処
理方法において、前記車両において発生した情報を利用
するための多彩な資源とは、1又は2以上の組み合わせ
に係る感覚器官に訴求するようにしてドライバ宛に情報
を伝達するために前記各感覚器官毎に用意される1又は
2以上の情報伝達手段を含むことを要旨とする。
【0022】請求項4の発明によれば、上述した多彩な
資源の下位概念として情報伝達手段を定義し、こうした
情報伝達手段として、例えば、視覚に対応するディスプ
レイ等の視覚表示器、聴覚に対応する音声スピーカ等の
聴覚表示器、触覚に対応するバイブレータ等の触覚表示
器、又は嗅覚に対応するにおい発生器等の嗅覚表示器な
どが用いられるので、したがって、1又は2以上の組み
合わせに係る感覚器官に訴求するようにしてドライバ宛
に有効に情報を伝達することが可能となる。
【0023】また、上述した請求項4と同様の観点か
ら、請求項5の発明は、請求項4に記載の車両用情報処
理方法において、前記車両において発生した情報を利用
するための多彩な資源とは、前記各情報伝達手段毎の特
性に応じた1又は2以上の情報伝達形式を含むことを要
旨とする。
【0024】請求項5の発明によれば、上述した多彩な
資源の下位概念として情報伝達手段を定義した請求項4
を前提として、多彩な資源とは、各情報伝達手段毎の特
性に応じた1又は2以上の情報伝達形式を含むものとさ
れるので、したがって、例えば、情報伝達手段が視覚表
示器である場合には、文字、英数字、或いは記号等を含
む文・画像・アイコンなどの区別、又は、表示色・サイ
ズ・点滅や太字等を含む属性の区別などをパラメータと
する情報伝達形式が、また、情報伝達手段が聴覚表示器
である場合には、音量・音質・スピードなどをパラメー
タとする情報伝達形式が、さらに、情報伝達手段が触覚
表示器である場合には、振動の強弱・周波数・頻度など
をパラメータとする情報伝達形式が、各情報伝達手段毎
の特性に応じて適宜用意される結果として、各情報伝達
手段毎の特性を活かした多彩な情報伝達形式を用いて、
ドライバ宛に有効に情報を伝達することが可能となる。
【0025】上述した請求項5では、各情報伝達手段毎
の特性を活かした多彩な情報伝達形式について言及した
が、ドライバに対してなんらかの反応行動を期待するよ
うな情報をドライバ宛に有効に伝達するには、どのよう
な情報伝達形式を採ればよいのかが問題である。
【0026】こうした観点から、請求項6の発明は、請
求項4又は5のうちいずれか一項に記載の車両用情報処
理方法において、前記車両において発生した情報を利用
するための多彩な資源とは、ドライバが状況を把握する
のに適した情報伝達形式を含むことを要旨とする。
【0027】請求項6の発明によれば、上述した多彩な
資源の下位概念として情報伝達手段を定義した請求項4
を前提として、多彩な資源とは、ドライバが状況を把握
するのに適した情報伝達形式を含むものとされるので、
したがって、例えば、高速道路を走行中に、ITSシス
テムのうちVICSから「10km先渋滞中です。」と
いう警告情報を着信した場合には、この警告情報がその
まま伝達される訳である。こうした警告情報を認識した
ドライバのとり得る反応行動は多様であり、例えばある
ドライバは渋滞を避けて至近の出口で一般道へ降りよう
とするし、また、あるドライバは渋滞個所に入る前に至
近のサービスエリアで休憩をとろうとするであろう。こ
のように、ドライバ対して反応行動の選択の余地を与え
るこうした情報伝達形式は、特に、押し付けがましい情
報提示を嫌う傾向があるドライバにとって好ましいもの
であると言うことができる。
【0028】上述した請求項6では、ドライバが状況を
把握するのに適した情報伝達形式について言及したが、
ドライバに対して迅速な反応行動を要求するような緊急
度の高い情報をドライバ宛に有効に伝達するには、どの
ような情報伝達形式を採ればよいのかが問題である。
【0029】こうした観点から、請求項7の発明は、請
求項4又は6のうちいずれか一項に記載の車両用情報処
理方法において、前記車両において発生した情報を利用
するための多彩な資源とは、ドライバが取るべき反応行
動を認識するのに適した情報伝達形式を含むことを要旨
とする。
【0030】請求項7の発明によれば、上述した多彩な
資源の下位概念として情報伝達手段を定義した請求項4
を前提として、多彩な資源とは、ドライバが取るべき反
応行動を認識するのに適した情報伝達形式を含むものと
されるので、したがって、例えば、高速道路を走行中
に、ITSシステムのうちVICSから「100m先に
事故車あり。」という警告情報を着信した場合には、こ
の警告情報をそのまま伝達するのではなく、「ブレーキ
!」などのドライバがとるべき反応行動が直接的に指示
伝達される訳である。ここで、人は客観的な状況を告げ
られるよりも、主観的にとるべき反応行動を告げられた
方が、より迅速な行動をとり得ることが一般に知られて
いる。こうした人間工学的な知見に鑑みても、ドライバ
が取るべき反応行動を認識するのに適した情報伝達形式
は、緊急度の高い情報を伝達する際や、運転が不慣れな
初心者ドライバなどにとって、特に有効な好ましい形式
であると言うことができる。
【0031】なお、本発明では、請求項6の発明で言及
したドライバが状況を把握するのに適した情報伝達形式
と、請求項7の発明で言及したドライバが取るべき反応
行動を認識するのに適した情報伝達形式と、の両者を用
いてドライバ宛に情報を伝達することもその技術的範囲
に属する。こうした複合型の情報伝達形式は、ドライバ
に対して反応行動の準備を促すような情報を伝達する状
況下において特に有効である。すなわち、「1km先に
事故車あり。回避の準備をして下さい。」と言う複合型
の情報伝達形式を用いた情報を本来ドライバ宛に伝達す
べきときに、「ブレーキ!」や「減速して下さい。」な
どのドライバがとるべき反応行動のみが指示伝達された
場合には、このような指示では行動を起こすべきタイミ
ングが明らかでなく、このとき、ドライバが急ブレーキ
をかけた場合には、却って追突事故の懸念が生じること
から、複合型の情報伝達形式の有効性が裏付けられる。
【0032】また、例えば複数のメッセージが視覚表示
器上に存在する場合、反応行動を指示するメッセージは
ただ1種類のみである必要がある。なぜならば、ドライ
バが異なった行動を同時に取ることができないからであ
る。そのため、最も高い優先順位のメッセージのみが行
動を指示し、他のメッセージは状況のみを表示すべきで
ある。
【0033】上述した請求項4乃至7では、多彩な資源
の下位概念として、情報伝達のための手段や形式などの
変形例を例示したが、こうした多彩な資源を選択的に用
いてドライバ宛に情報を伝達するに際して留意すべき重
要なことは、伝達対象となる情報の量、その内容、相応
しい伝達タイミング、前記危険度、及び前記緊急度など
を含む情報側の属性と、各情報伝達手段の車両内におけ
るドライバとの位置関係を含む各情報伝達手段毎に固有
の情報伝達能力と、を比較衡量した上、相互間で相応し
いマッチングをとることである。これについてミスマッ
チの例を挙げて説明すれば、例えば、かなり多量の情報
をドライバ宛に伝達するに際して、量的な観点からの情
報伝達能力が比較的低い触覚表示器のみを用いたり、緊
急度の高い情報をドライバ宛に伝達するに際して、ドラ
イバの反応時間の観点から情報伝達能力が比較的低い視
覚表示器のみを用いた場合には、こうした情報をドライ
バ宛に有効に伝達できないことは、次述する知見に照ら
してみれば明らかであるからである。
【0034】ここで、本願発明者らが人間工学から得た
知見について述べると、まず、人間の感覚器官に訴求す
る際の単位時間当たりに伝達可能な情報量は、触覚、聴
覚、視覚の順で多くなることが知られている。このこと
から、伝達すべき情報量が多い場合には、視覚に訴求す
る視覚表示器を選択するのが最も好ましいことがわか
る。次に重要な因子は、情報を認識してからドライバが
反応行動をとるに至るまでに要する反応時間である。こ
れは本質的に触覚、聴覚、視覚の順で長くなることが知
られている。このことから、伝達すべき情報の緊急度が
高い場合には、触覚に訴求する触覚表示器を選択するの
が最も好ましいことがわかる。
【0035】こうした知見に鑑みて、請求項8の発明
は、請求項4乃至7のうちいずれか一項に記載の車両用
情報処理方法において、前記多彩な資源のうち相応しい
資源を用いてドライバ宛に情報を伝達するにあたって
は、当該伝達対象となる情報の量、その内容、相応しい
伝達タイミング、及び前記情報の重要さのうち1又は2
以上の組み合わせと、前記多彩な資源毎に固有の情報伝
達能力と、に基づいて、前記多彩な資源のうち相応しい
1又は2以上の組み合わせに係る資源を選択し、該選択
された資源を用いてドライバ宛に情報を伝達することを
要旨とする。
【0036】請求項8の発明では、前記多彩な資源のう
ち相応しい資源を用いてドライバ宛に情報を伝達するに
あたっては、当該伝達対象となる情報の量をはじめとす
る情報属性のうち1又は2以上の組み合わせと、前記多
彩な資源毎に固有の情報伝達能力と、に基づいて、前記
多彩な資源のうち相応しい1又は2以上の組み合わせに
係る資源を選択し、該選択された資源を用いてドライバ
宛に情報を伝達する。ここで、多彩な資源のうち相応し
い1又は2以上の組み合わせに係る資源を選択すると
は、相互に異なる資源を用いて情報を伝達する形態や、
同一種類の資源を複数用いて情報を伝達する形態などを
含む概念である。前記前者の形態では、例えば、ある情
報を視覚及び聴覚の両表示器を用いて同時に伝達する例
を挙げることができ、このようにすれば、ドライバが視
覚表示器の情報をうっかり見損なったとしても、聴覚表
示器から発せられる音声メッセージを介して情報の内容
を知ることができるので、情報伝達に係る確実性を増大
させることができる。ただし、視覚表示器では複数のメ
ッセージなどの情報を同一画面上に同時的に表示できる
ものの、聴覚表示器ではそれができないので、こうした
各資源毎に固有の情報伝達能力を見極めた上で、その情
報に相応しい適切な資源を選択する。また、前記後者の
形態では、例えば視覚表示器が車両内に複数配設されて
いる場合において、情報属性や各視覚表示器毎に固有の
情報伝達能力に基づき、優先順位の高い情報をより目立
つ位置に設置されている視覚表示器に表示するなど、情
報伝達手段の選択に関する最適化を実現することができ
る。さらに言えば、最も優先順位が高く、かつ量が多い
情報が生じた場合には、この情報伝達のために資源の多
くが優先的に割り当てられるため、例えばこれまである
視覚表示器に表示されていた、より優先順位の低い情報
の表示が消去される場合もある。この場合、消去された
情報は、最も優先順位が高い情報が消失した後には、新
たに生じた情報とみなされて必要に応じて再度伝達され
ることになる。なお、視覚表示器の表示画面上に複数の
情報を表示するのに充分なスペースがある場合には、最
も高い優先順位のメッセージが最も目立つ位置に表示さ
れることは言うまでもない。
【0037】このように、請求項8の発明によれば、伝
達対象となる情報の量をはじめとする情報属性や、各資
源毎に固有の情報伝達能力に基づいて、どの情報を・ど
こに・どのように・いつ伝達するか、換言すれば、伝達
対象となる情報の取捨選択・情報伝達手段の選択・情報
伝達形式の選択・伝達タイミングなどの種々のパラメー
タの選択に関する最適化実現を期待することができる。
【0038】ところで、上述した多彩な資源のさらなる
変形例について言及すると、請求項9の発明は、請求項
1乃至8のうちいずれか一項に記載の車両用情報処理方
法において、前記車両において発生した情報を利用する
ための多彩な資源とは、同情報に基づき当該車両の自律
走行を制御する機能を有する自律走行制御手段を含むこ
とを要旨とする。
【0039】請求項9の発明によれば、前記多彩な資源
とは、同情報に基づき当該車両の自律走行を制御する機
能を有する自律走行制御手段を含むものとされるので、
したがって、将来実現するであろう自動走行技術にも適
用可能な優れた拡張性をもつ車両用情報処理方法を提案
することができる。
【0040】また、請求項10の発明は、請求項9に記
載の車両用情報処理方法において、前記自律走行制御手
段は、前記車両の自律走行を企図して、当該車両におい
て発生した前記情報に基づいて、当該車両の速度及び/
又は操舵角を制御する機能を有することを要旨とする。
【0041】請求項10の発明によれば、自律走行制御
手段は、車両の自律走行を企図して、車両において発生
した情報に基づいて、車両の速度及び/又は操舵角を制
御する機能を有するものとされるので、したがって、例
えば、高速道路を走行中に、ITSシステムのうちVI
CSから「100m先に事故車あり。」という警告情報
を着信した場合には、この警告情報が自律走行制御手段
宛に渡され、これを受けて自律走行制御手段は、減速や
操舵などの回避動作を行うことが可能となる結果とし
て、将来実現するであろう自動走行技術にも適用可能な
優れた拡張性をもつ車両用情報処理方法を提案すること
ができる。
【0042】一方、請求項11の発明は、車両において
着信及び/又は生起するメッセージを含む多様な情報を
処理する機能を有する車両用情報処理装置であって、前
記情報を統合するとともに、該統合した各情報に対し、
該各情報の重要さを指標とした優先順位をそれぞれ付与
し、該付与した優先順位を管理する優先順位管理手段
と、前記車両において1又は2以上の情報の着信及び/
又は生起が発生したとき、該発生した情報に付与されて
いる優先順位に従って、同情報に対して、同情報を利用
するための多彩な資源のうち、相応しい資源を割り当て
処理する資源割当管理手段と、を含んで構成されること
を要旨とする。
【0043】請求項11の発明によれば、上述した如く
多彩な資源の枠組みと、重要さの観点から各情報に対し
て統合的に付与された優先順位の制約のなかで、車両に
おいて発生した情報にとって相応しい資源を効果的に割
り当て処理するようにしたので、したがって、請求項1
の発明と同様に、例えば、複数の情報の着信及び/又は
生起が同時的に発生した場合であっても、適切な情報を
有効にドライバ宛に伝達することが期待できる一方で、
将来実現するであろう自動走行技術にも適用可能な優れ
た拡張性をもつ車両用情報処理装置を具現化するなど、
適切な情報の有効活用を期待することができる。
【0044】また、請求項12の発明は、請求項11に
記載の車両用情報処理装置において、前記情報の重要さ
は、同情報を無視したときに起こり得る事態の重大さの
程度から導かれる危険度を含んで定義付けられ、このと
き、前記優先順位管理手段は、前記各情報の重要さを指
標とした優先順位を、前記危険度に基づいて付与するこ
とを要旨とする。
【0045】請求項12の発明によれば、具体的には、
例えば、高速道路を走行中に、ITSシステムのうちV
ICSから「1km先に事故車両あり。」という警告情
報を着信した場合には、この警告情報に対して最高レベ
ルの危険度が付与され、この最高レベルの優先順位の警
告情報が、音声スピーカ及び/又は画像表示器などの適
切な資源を効果的に活用して、音声メッセージ及び/又
は強調された警告表示などの相応しい情報伝達形式を用
いてドライバ宛に有効に伝達されるので、したがって、
請求項2の発明と同様に、車両の安全運転に寄与するこ
とができる。
【0046】さらに、請求項13の発明は、請求項12
に記載の車両用情報処理装置において、前記情報の重要
さは、前記危険度と、前記各情報をドライバが認識した
時点から反応行動を起こす迄に要求される反応時間の長
短から導かれる緊急度と、を含んで定義付けられ、この
とき、前記優先順位管理手段は、前記各情報の重要さを
指標とした優先順位を、前記危険度及び前記緊急度に基
づき、該各情報に対してそれぞれ付与することを要旨と
する。
【0047】請求項13の発明によれば、具体的には、
例えば、高速道路を走行中に、ITSシステムのうちV
ICSから「1km先に事故車両あり。」という警告情
報を着信した場合には、この警告情報に対し、最高レベ
ルの危険度及び中程度の緊急度が付与され、これらを勘
案した比較的高レベルの優先順位の警告情報が、音声ス
ピーカ及び/又は画像表示器などの適切な資源を効果的
に活用して、音声メッセージ及び/又は強調された警告
表示などの相応しい情報伝達形式を用いて、注意を喚起
する如くドライバ宛に有効に伝達されるので、したがっ
て、請求項12の発明と比較して、より一層車両の安全
運転に寄与することができる。
【0048】しかして、請求項14の発明は、請求項1
1乃至13のうちいずれか一項に記載の車両用情報処理
装置において、前記車両において発生した情報を利用す
るための多彩な資源とは、1又は2以上の組み合わせに
係る感覚器官に訴求するようにしてドライバ宛に情報を
伝達するために前記各感覚器官毎に用意される1又は2
以上の情報伝達手段を含むことを要旨とする。
【0049】請求項14の発明によれば、上述した多彩
な資源の下位概念として情報伝達手段を定義し、こうし
た情報伝達手段として、例えば、視覚に対応するディス
プレイ等の視覚表示器、聴覚に対応する音声スピーカ等
の聴覚表示器、触覚に対応するバイブレータ等の触覚表
示器、又は嗅覚に対応するにおい発生器等の嗅覚表示器
などが用いられるので、したがって、請求項4の発明と
同様に、1又は2以上の組み合わせに係る感覚器官に訴
求するようにしてドライバ宛に有効に情報を伝達するこ
とが可能となる。
【0050】また、請求項15の発明は、請求項14に
記載の車両用情報処理装置において、前記車両において
発生した情報を利用するための多彩な資源とは、前記各
情報伝達手段毎の特性に応じた1又は2以上の情報伝達
形式を含むことを要旨とする。
【0051】請求項15の発明によれば、上述した多彩
な資源の下位概念として情報伝達手段を定義した請求項
14を前提として、多彩な資源とは、各情報伝達手段毎
の特性に応じた1又は2以上の情報伝達形式を含むもの
とされるので、したがって、請求項5の発明と同様に、
例えば、情報伝達手段が視覚表示器である場合には、文
字、英数字、或いは記号等を含む文・画像・アイコンな
どの区別、又は、表示色・サイズ・点滅や太字等を含む
属性の区別などをパラメータとする情報伝達形式が、ま
た、情報伝達手段が聴覚表示器である場合には、音量・
音質・スピードなどをパラメータとする情報伝達形式
が、さらに、情報伝達手段が触覚表示器である場合に
は、振動の強弱・周波数・頻度などをパラメータとする
情報伝達形式が、各情報伝達手段毎の特性に応じて適宜
用意される結果として、各情報伝達手段毎の特性を活か
した多彩な情報伝達形式を用いて、ドライバ宛に有効に
情報を伝達することが可能となる。
【0052】さらに、請求項16の発明は、請求項14
又は15のうちいずれか一項に記載の車両用情報処理装
置において、前記車両において発生した情報を利用する
ための多彩な資源とは、ドライバが状況を把握するのに
適した情報伝達形式を含むことを要旨とする。
【0053】請求項16の発明によれば、上述した多彩
な資源の下位概念として情報伝達手段を定義した請求項
14を前提として、多彩な資源とは、ドライバが状況を
把握するのに適した情報伝達形式を含むものとされるの
で、したがって、請求項6の発明と同様に、例えば、高
速道路を走行中に、ITSシステムのうちVICSから
「10km先渋滞中です。」という警告情報を着信した
場合には、この警告情報がそのまま伝達される訳であ
る。こうした警告情報を認識したドライバのとり得る反
応行動は多彩であり、例えばあるドライバは渋滞を避け
て至近の出口で一般道へ降りようとするし、また、ある
ドライバは渋滞個所に入る前に至近のサービスエリアで
休憩をとろうとするであろう。このように、ドライバ対
して反応行動の選択の余地を与えるこうした情報伝達形
式は、特に、押し付けがましい情報提示を嫌う傾向があ
るドライバにとって好ましいものであると言うことがで
きる。
【0054】しかも、請求項17の発明は、請求項14
又は16のうちいずれか一項に記載の車両用情報処理装
置において、前記車両において発生した情報を利用する
ための多彩な資源とは、ドライバが取るべき反応行動を
認識するのに適した情報伝達形式を含むことを要旨とす
る。
【0055】請求項17の発明によれば、上述した多彩
な資源の下位概念として情報伝達手段を定義した請求項
14を前提として、多彩な資源とは、ドライバが取るべ
き反応行動を認識するのに適した情報伝達形式を含むも
のとされるので、したがって、請求項7の発明と同様
に、例えば、高速道路を走行中に、ITSシステムのう
ちVICSから「100m先に事故車あり。」という警
告情報を着信した場合には、この警告情報をそのまま伝
達するのではなく、「ブレーキ!」などのドライバがと
るべき反応行動が直接的に指示伝達される訳である。こ
こで、人は客観的な状況を告げられるよりも、主観的に
とるべき反応行動を告げられた方が、より迅速な行動を
とり得ることが一般に知られている。こうした人間工学
的な知見に鑑みても、ドライバが取るべき反応行動を認
識するのに適した情報伝達形式は、緊急度の高い情報を
伝達する際や、運転が不慣れな初心者ドライバなどにと
って、特に有効な好ましい形式であると言うことができ
る。
【0056】しかして、請求項18の発明は、請求項1
4乃至17のうちいずれか一項に記載の車両用情報処理
装置において、前記資源割当管理手段は、前記多彩な資
源のうち、前記伝達対象となる情報を伝達するのに相応
しい資源を割り当て処理するにあたっては、該情報の
量、その内容、相応しい伝達タイミング、前記情報の重
要さのうち1又は2以上の組み合わせと、前記多彩な資
源毎に固有の情報伝達能力と、に基づいて、前記多彩な
資源のうち相応しい1又は2以上の組み合わせに係る資
源を選択し、前記資源割当管理手段で選択された前記情
報伝達手段は、前記資源割当管理手段で選択された資源
を用いてドライバ宛に情報を伝達することを要旨とす
る。
【0057】請求項18の発明によれば、請求項8の発
明と同様に、伝達対象となる情報の量をはじめとする情
報属性や、各資源毎に固有の情報伝達能力に基づいて、
どの情報を・どこに・どのように・いつ伝達するか、換
言すれば、伝達対象となる情報の取捨選択・情報伝達手
段の選択・情報伝達形式の選択・伝達タイミングなどの
種々のパラメータの選択に関する最適化実現を期待する
ことができる。
【0058】一方、請求項19の発明は、請求項11乃
至18のうちいずれか一項に記載の車両用情報処理装置
において、前記車両において発生した情報を利用するた
めの多彩な資源とは、同情報に基づき当該車両の自律走
行を制御する機能を有する自律走行制御手段を含むこと
を要旨とする。
【0059】請求項19の発明によれば、前記多彩な資
源とは、同情報に基づき当該車両の自律走行を制御する
機能を有する自律走行制御手段を含むものとされるの
で、したがって、請求項9の発明と同様に、将来実現す
るであろう自動走行技術にも適用可能な優れた拡張性を
もつ車両用情報処理装置を具現化することができる。
【0060】また、請求項20の発明は、請求項19に
記載の車両用情報処理装置において、前記自律走行制御
手段は、前記車両の自律走行を企図して、当該車両にお
いて発生した前記情報に基づいて、当該車両の速度及び
/又は操舵角を制御する機能を有することを要旨とす
る。
【0061】請求項20の発明によれば、自律走行制御
手段は、車両の自律走行を企図して、車両において発生
した情報に基づいて、車両の速度及び/又は操舵角を制
御する機能を有するものとされるので、したがって、請
求項10の発明と同様に、例えば、高速道路を走行中
に、ITSシステムのうちVICSから「100m先に
事故車あり。」という警告情報を着信した場合には、こ
の警告情報が自律走行制御手段宛に渡され、これを受け
て自律走行制御手段は、減速や操舵などの回避動作を行
うことが可能となる結果として、将来実現するであろう
自動走行技術にも適用可能な優れた拡張性をもつ車両用
情報処理装置を具現化することができる。
【0062】そして、請求項21の発明に係る車両は、
請求項11乃至20のうちいずれか一項に記載の車両用
情報処理装置を搭載したことを要旨とする。
【0063】請求項21の発明によれば、例えば、複数
の情報の着信及び/又は生起が同時的に発生した場合で
あっても、適切な情報の有効活用を期待可能な高い情報
処理能力を有した車両を得ることができる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る車両用情報
処理方法、及びその装置、並びに車両に関する複数の実
施形態について、図に基づいて詳細に説明する。
【0065】図1は、本発明に係る車両用情報処理装置
の機能ブロック構成図、図2乃至図3は、本車両用情報
処理装置の車両搭載例を表す概略ブロック構成図、図4
は、車両内における各種情報伝達手段の配置例を表す
図、図5は、各種の情報伝達形式に従う視覚表示例を表
す図、図6は、あるメッセージが発生した際における、
このメッセージに対応するシステム始動前の準備時間を
分析した図、図7は、相互に異なる優先順位をもつ複数
のメッセージが同時的に発生した際における各メッセー
ジの取り扱い例を表す図である。
【0066】本発明で提案する車両用情報処理装置は、
図1に示すメッセージ・マネージメント・システム(以
下、「MMS」と呼ぶ。)11を含んで構成され、同M
MS11では、例えば、複数の情報の着信及び/又は生
起が同時的に発生した場合には、こうした複数の各情報
をドライバ宛に有効に伝達するために、伝達対象となる
情報の取捨選択・情報伝達手段の選択・情報伝達形式の
選択・伝達タイミングなどの種々のパラメータの選択
を、以下に詳述するように、複数の各情報に対して統合
的に付与された優先順位等に従って最適化している。こ
の最適化において注目すべき重要なことは、ドライバの
生理的な情報処理能力及び反応時間を相互的に考慮して
いることである。これがもし、こうした優先順位等を全
く考慮することなく各システムが独自に勝手な情報伝達
を行えば、それぞれのシステムにとって最も重要な情報
として全てのメッセージが赤色で強調表示されるなど、
あたかもどの情報も等しく最も重要であるかのように伝
達されてしまう結果として、ドライバは反応行動を起こ
すべき最も重要な情報を認識するまでに多大な時間を費
やすことになるであろう。なお、本発明で着信及び/又
は生起が想定される情報の形態としては、例えば、文
字、音声、画像、又はこれらの組み合わせに係る形態を
例示することができる。
【0067】上述した基本的な考え方に基づき発明され
た本車両用情報処理装置は、ITS/非ITSシステム
群3と、MMS11と、情報伝達手段として機能する表
示器群7と、を含んで構成されている。
【0068】本車両用情報処理装置において主要な役割
を果たすMMS11は、優先順位管理手段として機能す
る優先順位管理部13と、資源割当管理手段として機能
する資源割当管理部15、提示形式管理部17、時間管
理部19、及び人間機能データベース21と、を含んで
構成されている。
【0069】優先順位管理部13は、車両において着信
及び/又は生起するメッセージを含む多様な情報を統合
するとともに、該統合した各情報に対し、該各情報の重
要さを指標とした優先順位をそれぞれ付与し、該付与し
た優先順位を管理する機能を有している。
【0070】資源割当管理部15は、車両において1又
は2以上の情報の着信及び/又は生起が発生したとき、
該発生した情報に付与されている優先順位に従って、同
情報に対して、同情報を利用するための多彩な資源のう
ち、相応しい資源を割り当て処理する機能を有してい
る。
【0071】提示形式管理部17は、上述した多彩な資
源として表示器群7のうち相応しい表示器が割り当てら
れた際に用いられる、各表示器の特性に応じた情報伝達
形式である多彩な提示形式を、各表示器毎に記憶すると
ともに、該記憶された多彩な提示形式のなかから、与え
られた情報がもつ優先順位等に応じた提示形式を割り当
て管理する機能を有している。ここで、多彩な提示形式
の具体例を挙げると、例えば、情報伝達手段が視覚表示
器である場合には、文字、英数字、或いは記号等を含む
文・画像・アイコンなどの区別、又は、表示色・サイズ
・点滅や太字等を含む属性の区別などをパラメータとす
る情報伝達形式を、また、情報伝達手段が聴覚表示器で
ある場合には、音量・音質・スピードなどをパラメータ
とする情報伝達形式を、さらに、情報伝達手段が触覚表
示器である場合には、振動の強弱・周波数・頻度などを
パラメータとする情報伝達形式を、それぞれ例示するこ
とができる。
【0072】人間機能データベース21は、提示形式管
理部17で記憶管理されている上述した多彩な提示形式
の各々に対応付けて、ドライバの生理的な情報処理能力
及び反応時間を蓄積する機能を有している。
【0073】そして、時間管理部19は、資源割当管理
部15で割り当てられた情報伝達のための表示器の種別
やその提示形式と、人間機能データベース21を参照す
ることで得られる、与えられた情報に要求されるドライ
バの反応時間と、などに基づいて、該当する情報の伝達
タイミングや提示継続時間などを管理する機能を有して
構成されている。
【0074】一方、前述したITS/非ITSシステム
群3には、ITSシステム群23と、非ITSシステム
群31とが含まれている。さらに、ITSシステム群2
3には、VICS25、ETC27、AHS29などを
初めとするITSシステムに関連する各種システムが属
しており、また、非ITSシステム群31には、自動車
電話33、車載FAX35、ホーム・セキュリティ・シ
ステムからの緊急呼出等に応対する応対装置(HSS)
37などを初めとする非ITSシステムに関連する各種
システムが属している。
【0075】他方、前述した表示器群7には、視覚に訴
求するディスプレイ等の、第1乃至第2の視覚表示器4
1,43と、聴覚に訴求する音声スピーカ等の聴覚表示
器45と、触覚に訴求するハンドルやシートなどに設け
られるバイブレータ等の触覚表示器47と、嗅覚に訴求
するにおい発生器等の嗅覚表示器49と、が属してい
る。こうした各種の表示器群7の各々は、例えば図4に
示すように、車両内の各所に配設されており、ドライバ
宛に各種の情報を伝達する役割を果たしている。
【0076】次に、上述の如く構成された車両用情報処
理装置の車両1に対する搭載例について、図2乃至図3
を参照して説明する。
【0077】図2の搭載例に係る車両用情報処理装置で
は、ITS/非ITSシステム群3と、車両の状態を検
出するための各種センサ群5と、表示器群7と、MMS
11と、の各間を、車載ネットワーク9を介して相互に
データ交換可能に接続して構成されている。なお、図2
の搭載例の変形例に係る車両用情報処理装置として、M
MS11に対し、車載ネットワーク9を介することなく
直接的に1又は2以上の独立した情報発生源を接続し、
MMS11と独立した情報発生源との間で相互にデータ
交換可能に構成してもよい。さらに、図2の搭載例と、
上記変形例と、を組み合わせて車両用情報処理装置を構
成することもできる。
【0078】上述した各種センサ群5としては、例え
ば、自車速度を検知する車速センサ51、自車操舵角を
検知する操舵角センサ53をはじめとして、自車進行方
向における障害物の有無を検知する障害物センサ、自車
と先行車との間の車間距離を検知する車間距離センサ、
運転手の心拍数を計測する心拍数センサ、運転手の脳波
を計測する脳波センサ、及び助手席に搭乗者が着座して
いるか否かを検知する助手席搭乗者センサ、などが適宜
含まれる。この搭載例では、図1に示す車両用情報処理
装置の各構成要素に加えて、車両の状態を検出する各種
センサ群5が追加されており、これにより、MMS11
が資源の割り当て処理を行う際において、車両の状態が
新たなパラメータとして追加されることになる。このよ
うにすれば、車速が比較的高速のときに、前方に障害物
が存在する旨の情報を着信した場合には、該情報の優先
順位を、本来の優先順位よりも高い方にシフトさせるな
ど、ドライバの運転負荷の大小をも勘案した資源の割り
当て処理を行うことが可能となる結果として、走行状態
を忠実に反映したきわめて実用性の高い有効な情報伝達
の実現を期待することができる。
【0079】一方、図3の搭載例に係る車両用情報処理
装置について、図2に示す搭載例との相違点を中心に説
明すると、車載ネットワーク9がリング型のトポロジで
ある点と、特に、MMS11が、車載ネットワーク9上
のノードとして位置付けられる各種機器乃至センサ類に
一体に内蔵されるか、又は車載ネットワーク9と各ノー
ド間の接点部分に位置する通信装置に内蔵されている点
である。この場合、各ノードにそれぞれ対応付けて設け
られる各MMS11は、本発明で説明するMMS11の
諸機能を分散して実現する訳である。なお、図3の搭載
例の変形例に係る車両用情報処理装置として、MMS1
1を、各種機器乃至センサ類、又は通信装置に内蔵する
形態に代えて、各種機器乃至センサ類で生じた情報を統
合化して処理するいわゆるマスタ的な機能を果たすMM
S11を車載ネットワーク9に対して外部接続する形態
を採用することもできる。この場合、MMS11に対
し、車載ネットワーク9を介することなく直接的に1又
は2以上の独立した情報発生源を接続し、MMS11と
独立した情報発生源との間で相互にデータ交換可能に構
成してもよい。
【0080】次に、上述の如く構成された車両用情報処
理装置が有する3つの機能について、以下に詳細に説明
する。
【0081】第1の機能は、多様なメッセージを含む各
情報に対して統合的に優先順位を付与する機能であり、
その趣旨は、複数の各情報が同時的に発生した際におい
て、各情報が持つ「重要さ」の程度に応じた伝達すべき
情報の取捨選択を可能にするためである。
【0082】第2の機能は、多彩な資源のうち、1又は
2以上の組み合わせに係る相応しい資源を割り当て処理
する機能であり、この資源割り当て処理にあたっては、
伝達対象となる情報の量、その内容、相応しい伝達タイ
ミング、及び各情報がもつ重要さ、のうち1又は2以上
の組み合わせが考慮される。
【0083】第3の機能は、情報伝達のためのタイミン
グ管理機能であり、伝達タイミングは、ドライバの反応
時間及びシステムの応答時間を考慮して決定される。
【0084】なお、上記第1乃至第3の各機能の必要性
は、次の原理により導いた。
【0085】第1の機能の、多様なメッセージを含む各
情報に対する優先順位付与について、車両において時々
刻々と着信及び/又は生起するメッセージを含む多様な
情報に対して優先順位を付与するために、情報の重要さ
に関連するいくつかの尺度を定義しておく必要がある。
ここで、優先順位は、複数の伝達すべき情報が、ITS
/非ITSシステムからMMS11宛に同時的に発生し
た際において、どの表示器にどの情報を表示するか、あ
るいはしないか、またどのくらい強調して表示するか、
を決定する際に用いられるものであり、2つの指標、す
なわち「危険度」及び「緊急度」の指標をさらに含んで
いる。
【0086】ここで、情報に関する「危険度」及び「緊
急度」の定義付けをそれぞれ行うと、「危険度」とは、
ドライバ宛に伝達される情報の重要さを表す尺度であ
り、これは、その情報がドライバによって無視された場
合に生じ得る最悪の事態の程度に依存して設定される。
【0087】「緊急度」とは、ドライバ宛に伝達される
情報の緊急性を表す尺度であり、その情報を認識してか
ら、ドライバが反応行動を起こすまでに要求される反応
時間の長短に応じて設定される。
【0088】なお、各情報毎に「危険度」及び「緊急
度」を各々設定するにあたっては、充分な母数による調
査を行い、これを統計的に分析した結果から、各情報毎
の「危険度」及び「緊急度」を設定する。
【0089】ここで、優先順位の決定例について述べる
と、まず、事前検討の結果、「危険度」及び「緊急度」
のそれぞれについて、次表1,2に示す5段階の区分を
設定した。また、各情報に対して優先順位を定量的に与
えるために、優先順位の指標となる「危険度」及び「緊
急度」の各区分毎に対応付けて5/4/3/2/1の各
ポイントを設定した。
【0090】
【表1】
【表2】 ただし、上述した各区分の内容若しくは段階設定、又は
各区分毎のポイントの重み付け設定は、あくまで一例に
しか過ぎない。その理由は、優先順位指標は、各国エリ
アの交通環境や文化的なバックグラウンドに依存して大
きく変化することが容易に想像できるからである。この
場合には、多様な情報を標準化された手順で相互比較し
た上で、優先順位指標を算出するためのアルゴリズムを
もつMMS11が必要となる。具体的には、例えば、同
じ重みで「危険度」ポイントと「緊急度」ポイントを加
算することによって優先順位指標(=「危険度」ポイン
ト+「緊急度」ポイント)を得るのが適当な場合もある
であろうし、また、「危険度」ポイントの重みを増して
優先順位指標を得たり、これとは逆に、「緊急度」ポイ
ントの重みを増して優先順位指標を得るのが適当な場合
もあるであろう。
【0091】さて、MMS11に与えられた情報に対し
て相応しい資源を割り当てるにあたっては、該情報の
量、その内容、必要とされる伝達タイミング、「危険
度」、「緊急度」が参照される。最初のパラメータとし
て、MMS11は車両に搭載されている表示器の種類、
及びそれぞれの表示器が表示可能な情報の量、そして搭
載場所を認識・把握しておかなければならない。表示器
資源の選択に際しては、MMS11は表示器の種類、情
報量、位置などに応じて異なるドライバの反応時間をも
また考慮しなければならない。表示器資源の選択時おい
て考慮すべき他の要素として、候補とした表示器が既に
他の情報を表示しているかどうかという点が挙げられ
る。その際、MMS11はその表示器にさらにどの程度
の情報量を追加できるかということを判断しなければな
らない。もし、候補となる表示器にそれ以上の情報量を
付加できない場合は、次の表示器候補を選定しなければ
ならない。
【0092】本車両用情報処理装置は、人間の異なる感
覚器官に訴求する各種の表示器群7を有する。すなわち
視覚表示器41,43、聴覚表示器45、触覚表示器4
7、嗅覚表示器49などである(図1)。
【0093】ここで、本願発明者らが人間工学から得た
知見について述べると、まず、人間の感覚器官に訴求す
る際の単位時間当たりに伝達可能な情報量は、触覚、聴
覚、視覚の順で多くなることが知られている。このこと
から、伝達すべき情報量が多い場合には、視覚に訴求す
る視覚表示器を選択するのが最も好ましいことがわか
る。次に重要な因子は、情報を認識してからドライバが
反応行動をとるに至るまでに要する反応時間である。こ
れは本質的に触覚、聴覚、視覚の順で長くなることが知
られている。このことから、伝達すべき情報の緊急度が
高い場合には、触覚に訴求する触覚表示器を選択するの
が最も好ましいことがわかる。
【0094】視覚表示器41,43を用いるならば、M
MS11は、情報の量、提示形式、表示器の位置などを
考慮すべきである。もし、聴覚表示器45を用いるなら
ば、MMS11はメッセージの時間的長さを考慮すべき
である。場合によっては、同時に異なる感覚器官に訴求
するようにしてメッセージを伝達すると有効な場合があ
る。例えば、メッセージを視覚と聴覚の両方の表示器を
用いて同時に表示すれば、ドライバが視覚表示器を見な
くとも、聴覚表示によってメッセージの内容を知ること
ができる。この結果、情報伝達の確実性を増大させるこ
とができる。
【0095】ただし、視覚表示器41,43では複数の
メッセージなどの情報を同一画面上に同時的に表示でき
るものの、聴覚表示器45ではそれができないので、こ
うした各資源毎に固有の情報伝達能力を見極めた上で、
その情報に相応しい適切な資源を選択するようにする。
また、前記後者の形態では、例えば視覚表示器が車両内
に複数配設されている場合において、情報属性や各視覚
表示器毎に固有の情報伝達能力に基づき、優先順位の高
い情報をより目立つ位置に設置されている視覚表示器に
表示するなど、情報伝達手段の選択に関する最適化を実
現することができる。さらに言えば、例えば図7に示す
ように、最も優先順位が高く、かつ量が多い情報が生じ
た場合には、この情報伝達のために資源の多くが優先的
に割り当てられるため、例えばこれまである視覚表示器
に表示されていた、より優先順位の低い情報の表示が消
去される場合もある。この場合、消去された情報は、最
も優先順位が高い情報が消失した後には、新たに生じた
情報とみなされて必要に応じて再度伝達されることにな
る。なお、視覚表示器の表示画面上に複数の情報を表示
するのに充分なスペースがある場合には、最も高い優先
順位のメッセージが最も目立つ位置に表示されることは
言うまでもない。
【0096】図5には、メッセージ発生前における通常
時の視覚表示イメージと、メッセージ発生後における3
種類の視覚表示イメージと、の関係が示されている。
【0097】いま、通常時の視覚表示イメージとして、
図5(a)に示すように、ナビゲーション画面表示と、
スピード表示と、燃料残量表示と、トリップ表示がなさ
れているものとする。このとき、例えば、障害物警報シ
ステムが前方にある障害物を検知すると、図5(b)に
示すように、燃料残量表示とトリップ表示がなされてい
た場所に、これらの情報に代えて「前方障害物3km」
とのメッセージを赤色表示する。このメッセージを表示
中に車両が進行すると、図5(c)に示すように、スピ
ード表示と「前方障害物3km」との表示がなされてい
た場所に、これらの情報に代えて「前方障害物1km」
とのメッセージを赤色拡大表示する。このメッセージを
表示中にさらに車両が進行すると、図5(d)に示すよ
うに、ナビゲーション画面表示と「前方障害物1km」
との表示がなされていた場所に、これらの情報に代えて
「前方障害物500m」とのメッセージを赤色全拡大点
滅表示する。このように、ドライバ宛に伝達すべきある
事象が発生した際において、その事象に関する危険度及
び/又は緊急度が高まるにつれて、視覚表示イメージの
強調度合いを順次段階的に高めていくことにより、その
事象の危険度及び/又は緊急度の高まりに応じた強さを
もって、ドライバの視覚に訴求してメッセージを伝達す
ることができる。
【0098】この種の再配置作業は、共通の視覚表示器
で行われるのみならず、異なる感覚器官に訴求する表示
器間をまたいでも行われ得る。具体的には、例えば、経
路誘導の際に、聴覚表示器45により高速道路出口を音
声指示しようとする場合であっても、前方の障害物を避
ける行動を起こせというメッセージが発生すれば、経路
誘導の音声表示を取り止めて、衝突警告メッセージが聴
覚表示によって発せられることになる。ただ、この場合
も聴覚表示器45で排除された経路誘導メッセージを、
視覚表示器41,43上に表示することは可能である。
【0099】種々の車内表示器群7のみならず、道路側
の表示器もまた統制/管理されるべきである。渋滞や通
行止めなどの道路状態に関する情報は、様々な方法で道
路側に表示されている。車載ITS機器から得られる情
報と、路側から送られる情報とは整合性を有するべきで
あり、このようにすれば、ドライバに対するITS機器
の信頼性を向上させることができる。このために、車両
側機器と路側機器との通信が必要となるのである。
【0100】次に、情報提示形式について言及すれば、
表示器群7のうちいずれかの表示器を用いて情報を伝達
する際において、情報は例えば文、絵、記号、色調/階
調、大きさ/面積、アイコン/イヤコンなどにより区別
して表示することができる。ドライバの認識時間を短く
するために、採用される提示形式は極力単純化するのが
好ましい。単に文か英数字かというだけでなく、視覚で
あれば色、サイズ、点滅などを、また聴覚表示であれば
音量・音質・スピードなどを、各情報に割り当て割り当
てられた優先順位に応じて変えることにより、情報をよ
り効果的に伝達することができる。なお、触覚表示の場
合は、振動の強さや周波数、頻度を変化させることがで
きる。
【0101】複数のメッセージの表示方式は、各々の相
対的な優先順位(危険度と「緊急度」は等価である)に
よって変化するため、MMS11の制御対象とすべきで
ある。もし、MMS11がこれらの制御しなければ、そ
れぞれのシステムにとって最も重要な情報として、全て
のメッセージが赤色で表示されたり、どれも等しく最も
重要であるかのように表示されてしまうことになるだろ
う。
【0102】この結果、ドライバは行動を起こすべき最
も重要な情報を認識するまでに多くの時間を要すること
になってしまうだろう。
【0103】さらに、情報伝達についてMMS11が行
うべき他の制御項目としては、最終出力形態を単に「状
況」を伝達するのに適した提示形式にするのか、又はド
ライバに行動を促すのに適した提示形式とするかの判断
が挙げられる。例えば、障害物警報システムにおいてメ
ッセージを「障害物が前方1km先にあります。」とす
るのか、あるいはまた「障害物回避の準備をして下さ
い。」とするのかといった類の問題である。車両が障害
物に近づきつつあるとき、「ブレーキ!」、という表現
と、「障害物が30m前方にあります」の表現と、のど
ちらも取り得る。どのような行動を取るかべきかをドラ
イバの判断に委ねる「状況」を伝達するメッセージより
も、直接「行動を指示」するメッセージのほうが、ドラ
イバの反応時間は短いことが一般に知られている。この
ことから、行動指示メッセージは、状況伝達メッセージ
よりも強調された表示形態を取るのが好ましい。なお、
行動の準備を促すために発するメッセージとしては、上
述のような行動のみを指示した形式を用いるべきではな
い。なぜならこの形式は、行動を起こすタイミングが明
らかでなく、伝達しようとする内容があいまいなものと
なるおそれがあるからである。複数のメッセージが視覚
表示器41,43上に存在する場合、行動を指示するメ
ッセージはただ1種類のみである必要がある。なぜなら
ば、ドライバが異なった行動を同時に取ることは難しい
からである。そのため、比較的高い方の優先順位のメッ
セージのみが行動を指示し、他のメッセージは単に状況
のみを表示するといった伝達手法をとるのがよい。
【0104】ITS機器からのメッセージの伝達タイミ
ングの制御においては、図6に示すように、MMS11
はその提示が開始した時点から、ドライバの反応行動対
象システムが始動するまでに要する全準備時間を考慮す
る必要がある。人間が視覚表示器41,43を見る動作
に要する時間は表示器の位置に、また内容を認識するま
での時間は提示形式に依存することが知られている。そ
のため、メッセージの伝達タイミングは、一義的に決定
されるべきではなく、表示する位置や提示形式を総合的
に勘案したうえでMMS11によって決定されるべきで
ある。
【0105】より優先順位の高いメッセージが表示画面
上を占めている場合には、これより低い優先順位の表示
は待機させておき、この優先順位の高いメッセージ表示
に対する干渉が起きないタイミングでのみ表示すべきで
ある(図7左側参照)。反対に、優先順位の低いメッセ
ージの表示中に、より高い優先順位を有するメッセージ
の表示要求があった場合には、それまでの表示を一次中
断し、このメッセージを割り込ませて表示する。割り込
みで表示したメッセージの目的が達成された時点で、中
断していた優先順位の低いメッセージを再開する価値が
あるかどうかをMMS11はあらためて判断し、もし再
開する価値ありとみなした場合には、これを新規のメッ
セージとして扱う(図7右側参照)。
【0106】その他の検討すべき生理的因子として、視
覚表示器41,43の表示画面上にあるメッセージを配
置する際において、優先順位の高いメッセージに対する
ドライバの反応行動を妨げないために、より低いメッセ
ージをどのくらいの時間待避させるか、または表示その
ものを禁止すべきかについての基準を設定しておく必要
がある。本発明者らが行った実験においては、「状況」
を表示するメッセージよりも「行動」を直接指示したほ
うが、ドライバが応答行動を起こすまでの時間は短いこ
とが実証されているものの、実際の運転状況のいかなる
場面においてもこれが正しいとは必ずしもかぎらない。
実際の運転時には、ドライバは常にいくつかの反応行動
をとり得る。そのため、実際に起こす反応行動と、メッ
セージが期待する反応行動とは異なり可能性がある。こ
の結果、現実のドライバの反応時間が、メッセージが期
待するそれよりも長くなる事態を引き起こすことにな
る。また、伝達タイミング制御のために考慮すべき他の
項目として、人間はあるメッセージが他のメッセージに
変化した際に、脳内において異なる区分の情報処理過程
に切り替えなければならないという問題がある。つま
り、我々は脳内のタスク切替えのために要する時間をも
把握しておかねばならない。しかも、これは切り替える
前後のタスクの類似性によっても異なるのである。
【0107】以上詳細に説明したように、本発明に係る
車両用情報処理装置によれば、例えば、複数の情報の着
信及び/又は生起が同時的に発生した場合には、こうし
た複数の各情報をドライバ宛に有効に伝達するために、
伝達対象となる情報の取捨選択・情報伝達手段の選択・
情報伝達形式の選択・伝達タイミングなどの種々のパラ
メータの選択を、複数の各情報に対して統合的に付与さ
れた優先順位等に従って最適化し、この最適化によって
選択されたパラメータに対応する適切な資源を用いて情
報を有効に伝達することができる。
【0108】なお、上述した実施の形態は、本発明の理
解を容易にするために例示的に記載したものであって、
本発明の技術的範囲を限定するために記載したものでは
ない。したがって、本発明は、その技術的範囲に属する
全ての実施の形態を含むことは当然として、そのいかな
る均等物をも含む趣旨である。
【0109】具体的には、本発明が対象とする多彩な資
源とは、与えられた情報を有効活用するために利用され
るあらゆる資源を全て含む概念であり、例えば、車両に
おいて発生した情報に基づき車両の自律走行を制御する
機能を有する自律走行制御手段をも含むものとされる。
このようにすれば、将来実現するであろう自動走行技術
にも適用可能な優れた拡張性をもつ車両用情報処理装置
を具現化することができる。このとき、前記自律走行制
御手段は、車両の自律走行を企図して、車両において発
生した情報に基づいて、車両の速度及び/又は操舵角を
制御する機能を有するように構成することができる。こ
のようにすれば、例えば、高速道路を走行中に、ITS
システムのうちVICS25から「100m先に事故車
あり。」という警告情報を着信した場合には、この警告
情報が自律走行制御手段宛に渡され、これを受けて自律
走行制御手段は、減速や操舵などの回避動作を行うこと
が可能となる結果として、将来実現するであろう自動走
行技術にも適用可能な優れた拡張性をもつ車両用情報処
理装置を具現化することができる。
【0110】さらに、本発明が対象とする多彩な資源と
は、例えば、車両において時々刻々と発生した情報の内
容を、その発生時刻と関連付けて記録する機能を有する
ドライブレコーダなどの発生情報記録手段をも含むもの
とされる。この場合、発生情報記録手段には、例えば、
車速やエンジン回転数をはじめとする各種車両情報、又
は自車両以外の他系統から着信した各種情報の内容が、
その発生時刻と関連付けて記録されることになる。
【0111】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上述した如く
多彩な資源の枠組みと、重要さの観点から各情報に対し
て統合的に付与された優先順位の制約のなかで、車両に
おいて発生した情報にとって相応しい資源を効果的に割
り当て処理するようにしたので、したがって、例えば、
複数の情報の着信及び/又は生起が同時的に発生した場
合であっても、適切な情報を有効にドライバ宛に伝達す
ることが期待できる一方で、将来実現するであろう自動
走行技術にも適用可能な優れた拡張性をもつ車両用情報
処理方法を提案するなど、適切な情報の有効活用を期待
することができる。
【0112】請求項2の発明によれば、具体的には、例
えば、高速道路を走行中に、ITSシステムのうちVI
CS又はレーダシステム等の障害物検出システムなどか
ら「1km先に事故車両あり。」という警告情報を着信
した場合には、この警告情報に対して最高レベルの危険
度が付与され、この最高レベルの優先順位の警告情報
が、音声スピーカ及び/又は画像表示器などの適切な資
源を効果的に活用して、音声メッセージ及び/又は強調
された警告表示などの相応しい情報伝達形式を用いてド
ライバ宛に有効に伝達されるので、したがって、車両の
安全運転に寄与することができる。
【0113】請求項3の発明によれば、具体的には、例
えば、高速道路を走行中に、ITSシステムのうちVI
CS又はレーダシステム等の障害物検出システムなどか
ら「1km先に事故車両あり。」という警告情報を着信
した場合には、この警告情報に対し、最高レベルの危険
度及び中程度の緊急度が付与され、これらを勘案した比
較的高レベルの優先順位の警告情報が、音声スピーカ及
び/又は画像表示器などの適切な資源を効果的に活用し
て、音声メッセージ及び/又は強調された警告表示など
の相応しい情報伝達形式を用いて、注意を喚起する如く
ドライバ宛に有効に伝達されるので、したがって、請求
項2の発明と比較して、より一層車両の安全運転に寄与
することができる。
【0114】請求項4の発明によれば、上述した多彩な
資源の下位概念として情報伝達手段を定義し、こうした
情報伝達手段として、例えば、視覚に対応するディスプ
レイ等の視覚表示器、聴覚に対応する音声スピーカ等の
聴覚表示器、触覚に対応するバイブレータ等の触覚表示
器、又は嗅覚に対応するにおい発生器等の嗅覚表示器な
どが用いられるので、したがって、1又は2以上の組み
合わせに係る感覚器官に訴求するようにしてドライバ宛
に有効に情報を伝達することが可能となる。
【0115】請求項5の発明によれば、例えば、情報伝
達手段が視覚表示器である場合には、文字、英数字、或
いは記号等を含む文・画像・アイコンなどの区別、又
は、表示色・サイズ・点滅や太字等を含む属性の区別な
どをパラメータとする情報伝達形式が、また、情報伝達
手段が聴覚表示器である場合には、音量・音質・スピー
ドなどをパラメータとする情報伝達形式が、さらに、情
報伝達手段が触覚表示器である場合には、振動の強弱・
周波数・頻度などをパラメータとする情報伝達形式が、
各情報伝達手段毎の特性に応じて適宜用意される結果と
して、各情報伝達手段毎の特性を活かした多彩な情報伝
達形式を用いて、ドライバ宛に有効に情報を伝達するこ
とが可能となる。
【0116】請求項6の発明によれば、ドライバ対して
反応行動の選択の余地を与えるこうした情報伝達形式
は、特に、押し付けがましい情報提示を嫌う傾向がある
ドライバにとって好ましいものであると言うことができ
る。
【0117】請求項7の発明によれば、ドライバが取る
べき反応行動を認識するのに適した情報伝達形式は、人
間工学的な知見に鑑みても、緊急度の高い情報を伝達す
る際や、運転が不慣れな初心者ドライバなどにとって、
特に有効な好ましい形式であると言うことができる。
【0118】請求項8の発明によれば、伝達対象となる
情報の量をはじめとする情報属性や、各資源毎に固有の
情報伝達能力に基づいて、どの情報を・どこに・どのよ
うに・いつ伝達するか、換言すれば、伝達対象となる情
報の取捨選択・情報伝達手段の選択・情報伝達形式の選
択・伝達タイミングなどの種々のパラメータの選択に関
する最適化実現を期待することができる。
【0119】請求項9の発明によれば、将来実現するで
あろう自動走行技術にも適用可能な優れた拡張性をもつ
車両用情報処理方法を提案することができる。
【0120】請求項10の発明によれば、例えば、高速
道路を走行中に、ITSシステムのうちVICSから
「100m先に事故車あり。」という警告情報を着信し
た場合には、この警告情報が自律走行制御手段宛に渡さ
れ、これを受けて自律走行制御手段は、減速や操舵など
の回避動作を行うことが可能となる結果として、将来実
現するであろう自動走行技術にも適用可能な優れた拡張
性をもつ車両用情報処理方法を提案することができる。
【0121】一方、請求項11の発明によれば、請求項
1の発明と同様に、例えば、複数の情報の着信及び/又
は生起が同時的に発生した場合であっても、適切な情報
を有効にドライバ宛に伝達することが期待できる一方
で、将来実現するであろう自動走行技術にも適用可能な
優れた拡張性をもつ車両用情報処理装置を具現化するな
ど、適切な情報の有効活用を期待することができる。
【0122】また、請求項12の発明によれば、請求項
2の発明と同様に、車両の安全運転に寄与することがで
きる。
【0123】さらに、請求項13の発明によれば、請求
項12の発明と比較して、より一層車両の安全運転に寄
与することができる。
【0124】しかして、請求項14の発明によれば、請
求項4の発明と同様に、1又は2以上の組み合わせに係
る感覚器官に訴求するようにしてドライバ宛に有効に情
報を伝達することが可能となる。
【0125】また、請求項15の発明によれば、請求項
5の発明と同様に、各情報伝達手段毎の特性を活かした
多彩な情報伝達形式を用いて、ドライバ宛に有効に情報
を伝達することが可能となる。
【0126】さらに、請求項16の発明によれば、請求
項6の発明と同様に、ドライバ対して反応行動の選択の
余地を与えるこうした情報伝達形式は、特に、押し付け
がましい情報提示を嫌う傾向があるドライバにとって好
ましいものであると言うことができる。
【0127】しかも、請求項17の発明によれば、請求
項7の発明と同様に、ドライバが取るべき反応行動を認
識するのに適した情報伝達形式は、人間工学的な知見に
鑑みても、緊急度の高い情報を伝達する際や、運転が不
慣れな初心者ドライバなどにとって、特に有効な好まし
い形式であると言うことができる。
【0128】しかして、請求項18の発明によれば、請
求項8の発明と同様に、伝達対象となる情報の量をはじ
めとする情報属性や、各資源毎に固有の情報伝達能力に
基づいて、どの情報を・どこに・どのように・いつ伝達
するか、換言すれば、伝達対象となる情報の取捨選択・
情報伝達手段の選択・情報伝達形式の選択・伝達タイミ
ングなどの種々のパラメータの選択に関する最適化実現
を期待することができる。
【0129】一方、請求項19の発明によれば、請求項
9の発明と同様に、将来実現するであろう自動走行技術
にも適用可能な優れた拡張性をもつ車両用情報処理装置
を具現化することができる。
【0130】また、請求項20の発明によれば、請求項
10の発明と同様に、例えば、高速道路を走行中に、I
TSシステムのうちVICSから「100m先に事故車
あり。」という警告情報を着信した場合には、この警告
情報が自律走行制御手段宛に渡され、これを受けて自律
走行制御手段は、減速や操舵などの回避動作を行うこと
が可能となる結果として、将来実現するであろう自動走
行技術にも適用可能な優れた拡張性をもつ車両用情報処
理装置を具現化することができる。
【0131】そして、請求項21の発明によれば、例え
ば、複数の情報の着信及び/又は生起が同時的に発生し
た場合であっても、適切な情報の有効活用を期待可能な
高い情報処理能力を有した車両を得ることができるとい
うきわめて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用情報処理装置の機能ブロッ
ク構成図である。
【図2】本車両用情報処理装置の車両搭載例を表す概略
ブロック構成図である。
【図3】本車両用情報処理装置の車両搭載例を表す概略
ブロック構成図である。
【図4】車両内における各種情報伝達手段の配置例を表
す図である。
【図5】各種の情報伝達形式に従う視覚表示例を表す図
である。
【図6】あるメッセージが発生した際における、このメ
ッセージに対応するシステム始動前の準備時間を分析し
た図である。
【図7】相互に異なる優先順位をもつ複数のメッセージ
が同時的に発生した際における各メッセージの取り扱い
例を表す図である。
【符号の説明】
1 車両 3 ITS/非ITSシステム群 5 各種センサ群 7 表示器群 9 車載ネットワーク 11 車両用情報処理装置 13 優先順位管理部(優先順位管理手段) 15 資源割当管理部(資源割当管理手段) 17 提示形式管理部 19 時間管理部 21 人間機能データベース 23 ITS(高度道路交通システム)システム群 25 VICS(道路交通情報通信システム) 27 ETC(自動料金収受システム) 29 AHS(走行支援道路システム) 31 非ITSシステム群 33 自動車電話 35 車載FAX 37 ホーム・セキュリティ・システム応対装置(HS
S) 41 第1の視覚表示器(情報伝達手段) 43 第2の視覚表示器(情報伝達手段) 45 聴覚表示器(情報伝達手段) 47 触覚表示器(情報伝達手段) 49 嗅覚表示器(情報伝達手段) 51 車速センサ 53 操舵角センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B62D 101:00 B62D 101:00 113:00 113:00

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両において着信及び/又は生起するメ
    ッセージを含む多様な情報を処理する際に用いられる車
    両用情報処理方法であって、 前記情報を統合するとともに、該統合した各情報に対
    し、該各情報の重要さを指標とした優先順位をそれぞれ
    付与しておき、 前記車両において1又は2以上の情報の着信及び/又は
    生起が発生したとき、該発生した情報に付与されている
    優先順位に従って、同情報に対して、同情報を利用する
    ための多彩な資源のうち、相応しい資源を割り当て処理
    することを特徴とする車両用情報処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用情報処理方法に
    おいて、 前記情報の重要さは、同情報を無視したときに起こり得
    る事態の重大さの程度から導かれる危険度を含んで定義
    付けられ、 このとき、前記各情報の重要さを指標とした優先順位
    は、前記危険度に基づき、該各情報に対してそれぞれ付
    与されることを特徴とする車両用情報処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両用情報処理方法に
    おいて、 前記情報の重要さは、前記危険度と、前記各情報をドラ
    イバが認識した時点から反応行動を起こす迄に要求され
    る反応時間の長短から導かれる緊急度と、を含んで定義
    付けられ、 このとき、前記各情報の重要さを指標とした優先順位
    は、前記危険度及び前記緊急度に基づき、該各情報に対
    してそれぞれ付与されることを特徴とする車両用情報処
    理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちいずれか一項に記
    載の車両用情報処理方法において、 前記車両において発生した情報を利用するための多彩な
    資源とは、1又は2以上の組み合わせに係る感覚器官に
    訴求するようにしてドライバ宛に情報を伝達するために
    前記各感覚器官毎に用意される1又は2以上の情報伝達
    手段を含むことを特徴とする車両用情報処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用情報処理方法に
    おいて、 前記車両において発生した情報を利用するための多彩な
    資源とは、前記各情報伝達手段毎の特性に応じた1又は
    2以上の情報伝達形式を含むことを特徴とする車両用情
    報処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5のうちいずれか一項に記
    載の車両用情報処理方法において、 前記車両において発生した情報を利用するための多彩な
    資源とは、ドライバが状況を把握するのに適した情報伝
    達形式を含むことを特徴とする車両用情報処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項4又は6のうちいずれか一項に記
    載の車両用情報処理方法において、 前記車両において発生した情報を利用するための多彩な
    資源とは、ドライバが取るべき反応行動を認識するのに
    適した情報伝達形式を含むことを特徴とする車両用情報
    処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至7のうちいずれか一項に記
    載の車両用情報処理方法において、 前記多彩な資源のうち相応しい資源を用いてドライバ宛
    に情報を伝達するにあたっては、当該伝達対象となる情
    報の量、その内容、相応しい伝達タイミング、前記情報
    の重要さのうち1又は2以上の組み合わせと、前記多彩
    な資源毎に固有の情報伝達能力と、に基づいて、前記多
    彩な資源のうち相応しい1又は2以上の組み合わせに係
    る資源を選択し、該選択された資源を用いてドライバ宛
    に情報を伝達することを特徴とする車両用情報処理方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のうちいずれか一項に記
    載の車両用情報処理方法において、 前記車両において発生した情報を利用するための多彩な
    資源とは、同情報に基づき当該車両の自律走行を制御す
    る機能を有する自律走行制御手段を含むことを特徴とす
    る車両用情報処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の車両用情報処理方法
    において、 前記自律走行制御手段は、前記車両の自律走行を企図し
    て、当該車両において発生した前記情報に基づいて、当
    該車両の速度及び/又は操舵角を制御する機能を有する
    ことを特徴とする車両用情報処理方法。
  11. 【請求項11】 車両において着信及び/又は生起する
    メッセージを含む多様な情報を処理する機能を有する車
    両用情報処理装置であって、 前記情報を統合するとともに、該統合した各情報に対
    し、該各情報の重要さを指標とした優先順位をそれぞれ
    付与し、該付与した優先順位を管理する優先順位管理手
    段と、 前記車両において1又は2以上の情報の着信及び/又は
    生起が発生したとき、該発生した情報に付与されている
    優先順位に従って、同情報に対して、同情報を利用する
    ための多彩な資源のうち、相応しい資源を割り当て処理
    する資源割当管理手段と、 を含んで構成されることを特徴とする車両用情報処理装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の車両用情報処理装
    置において、 前記情報の重要さは、同情報を無視したときに起こり得
    る事態の重大さの程度から導かれる危険度を含んで定義
    付けられ、 このとき、前記優先順位管理手段は、 前記各情報の重要さを指標とした優先順位を、前記危険
    度に基づいて付与することを特徴とする車両用情報処理
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の車両用情報処理装
    置において、 前記情報の重要さは、前記危険度と、前記各情報をドラ
    イバが認識した時点から反応行動を起こす迄に要求され
    る反応時間の長短から導かれる緊急度と、を含んで定義
    付けられ、 このとき、前記優先順位管理手段は、 前記各情報の重要さを指標とした優先順位を、前記危険
    度及び前記緊急度に基づき、該各情報に対してそれぞれ
    付与することを特徴とする車両用情報処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項11乃至13のうちいずれか一
    項に記載の車両用情報処理装置において、 前記車両において発生した情報を利用するための多彩な
    資源とは、1又は2以上の組み合わせに係る感覚器官に
    訴求するようにしてドライバ宛に情報を伝達するために
    前記各感覚器官毎に用意される1又は2以上の情報伝達
    手段を含むことを特徴とする車両用情報処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の車両用情報処理装
    置において、 前記車両において発生した情報を利用するための多彩な
    資源とは、前記各情報伝達手段毎の特性に応じた1又は
    2以上の情報伝達形式を含むことを特徴とする車両用情
    報処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項14又は15のうちいずれか一
    項に記載の車両用情報処理装置において、 前記車両において発生した情報を利用するための多彩な
    資源とは、ドライバが状況を把握するのに適した情報伝
    達形式を含むことを特徴とする車両用情報処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項14又は16のうちいずれか一
    項に記載の車両用情報処理装置において、 前記車両において発生した情報を利用するための多彩な
    資源とは、ドライバが取るべき反応行動を認識するのに
    適した情報伝達形式を含むことを特徴とする車両用情報
    処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項14乃至17のうちいずれか一
    項に記載の車両用情報処理装置において、 前記資源割当管理手段は、 前記多彩な資源のうち、前記伝達対象となる情報を伝達
    するのに相応しい資源を割り当て処理するにあたって
    は、該情報の量、その内容、相応しい伝達タイミング、
    前記情報の重要さのうち1又は2以上の組み合わせと、
    前記多彩な資源毎に固有の情報伝達能力と、に基づい
    て、前記多彩な資源のうち相応しい1又は2以上の組み
    合わせに係る資源を選択し、 前記資源割当管理手段で選択された前記情報伝達手段
    は、 前記資源割当管理手段で選択された資源を用いてドライ
    バ宛に情報を伝達することを特徴とする車両用情報処理
    装置。
  19. 【請求項19】 請求項11乃至18のうちいずれか一
    項に記載の車両用情報処理装置において、 前記車両において発生した情報を利用するための多彩な
    資源とは、同情報に基づき当該車両の自律走行を制御す
    る機能を有する自律走行制御手段を含むことを特徴とす
    る車両用情報処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の車両用情報処理装
    置において、 前記自律走行制御手段は、前記車両の自律走行を企図し
    て、当該車両において発生した前記情報に基づいて、当
    該車両の速度及び/又は操舵角を制御する機能を有する
    ことを特徴とする車両用情報処理装置。
  21. 【請求項21】 請求項11乃至20のうちいずれか一
    項に記載の車両用情報処理装置を搭載したことを特徴と
    する車両。
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