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JP2001141433A - 回転角検出装置 - Google Patents

回転角検出装置

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JP2001141433A
JP2001141433A JP32819199A JP32819199A JP2001141433A JP 2001141433 A JP2001141433 A JP 2001141433A JP 32819199 A JP32819199 A JP 32819199A JP 32819199 A JP32819199 A JP 32819199A JP 2001141433 A JP2001141433 A JP 2001141433A
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瑞明 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型化、小型化が可能な透過型光学式回転角
検出装置を得ることに有る。 【解決手段】 発光素子101と受光素子102を、ポ
リイミド樹脂層105と金属配線層106とから成る1
枚のフレキシブル配線基板上に接続し、このフレキシブ
ル配線基板104の一部を曲げ起こすことにより、発光
素子101と受光素子102とが互いに対抗する位置に
配置する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】制御用モータ、ロボットアー
ム、精密自動ステージ装置、プリンタ装置、指針式時計
装置、指針式計器などに組み込む回転機構を制御するた
め、その動作回転角度または回転速度を精密に検出し、
電気信号に変換するための一般にエンコーダと呼ばれる
回転角検出装置に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の技術による回転角検出装置
を示す。一般にエンコーダと呼ばれる光学式回転角検出
装置は、回転軸212に結合された回転円盤型のエンコ
ーダ・スケール203と発光素子201と受光素子20
2の対を有する検出ヘッド部から構成される。エンコー
ダ・スケール203には回転角を検出するための放射状
格子パターン218(グレーティング)がスリット状に
描かれている。エンコーダ・スケール218には、エッ
チング法などでスリット状の加工を施された金属板か、
フォト・リソグラフィ技術によって格子パターンを印刷
された透明ガラス板等が用いられる。
【0003】発光素子201としては発光ダイオードや
半導体レーザーが用いられる。受光素子202としては
フォト・ダイオードやフォト・トランジスタが用いられ
る。発光素子201から発せられた光はエンコーダ・ス
ケール203のスリットを透過して受光素子202に達
するように、発光素子201と受光素子202は互いに
対抗して配置される必要がある。したがって、従来の技
術においては、図に示すように、樹脂成型部材等の検出
ヘッド部フレーム231を用いて発光素子201と受光
素子202を指示・固定する構造となっていた。あるい
は、それらの素子、エンコーダ・スケール、構成部材を
金属または樹脂成型品の筐体に納める構造となってい
た。
【0004】また、発光素子201、発光素子202へ
の電源および信号出力のための配線として、素子に接続
された金属製の端子をリード・ワイヤ232として筐体
の外部へ引き出すか、あるいは素子に接続された金属製
の端子にさらにフレキシブル配線基板を接合し、筐体外
部へ引き出す構造となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転角検出装置
の構造においては、樹脂性成型品または金属製の支持構
造により、発光素子及び受光素子をそれぞれ対抗する配
置となるように支持固定する構造となっているため、腕
時計などの小型機器に組み込むための小型・薄型化には
限界があり、さらに、樹脂または金属の筐体を製造する
のに必要な金型は非常に高価であるため、製造のための
初期投資額が大きく、コストダウンが困難であった。
【0006】また、従来の技術においては、図6のよう
にそれぞれのリード・ワイヤ232が同一平面上にない
立体的配置となっているため、信号処理や制御を行うた
めの電子回路基板へ接続するためには立体的な配線を行
う必要があり、やはり小型化やコストダウンが困難であ
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1および図2に示すよ
うに、発光素子101と受光素子102を、ポリイミド
樹脂層105と金属配線層106から成る1枚のフレキ
シブル配線基板104上に接続し、フレキシブル配線基
板104の一部を曲げ起して、発光素子101と受光素
子102が互いに対向する位置に配置することにより角
度検出装置を構成する。
【0008】本来微小な素子である発光素子101およ
び受光素子102を個別のパッケージに納めることな
く、また個別のリード線などを付加することなく直接フ
レキシブル配線基板104上に設置することにより大幅
な小型化が可能となる。また、フレキシブル配線基板1
04のマスクは、一般に、樹脂成型の金型に比べて安価
であることから、初期投資額が小さくて済む。さらに、
フレキシブル配線基板104以外の基板や配線材料を必
要としない単純な構成のため、材料費および組立に要す
るコストを引き下げることが可能である。なお、発光素
子101や受光素子102の動作において駆動回路や信
号処理回路が必要な場合は、それら回路を集積した半導
体集積回路112を同じフレキシブル配線基板104に
接続することも可能であり、さらに、装置全体を小型
化、低コスト化することが可能となる。
【0009】上記の構成の角度検出装置をサーボ・モー
タ、腕時計などの小型機器に組み込む場合は、図5に示
すように、それら機器の軸受127などを支持するフレ
ーム124または筐体内部に湾曲した前記フレキシブル
配線基板104を挟みこむ構成とすればよく、角度検出
装置を支持・固定するために特別にフレームまたは筐体
を設ける必要はない。
【0010】なお、反射型の回転角検出装置を構成する
には、発光素子101、受光素子102をフレキシブル
配線基板104に並列に配置、接続すればよく、曲げ起
こす必要はない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施例を示す。実
施例は発光素子101、受光素子102、フレキシブル
配線基板104からなる。実施例においては発光素子1
01としては発光ダイオード(LED)、受光素子10
2としてはフォトトランジスタを用いた。フレキシブル
配線基板104は、柔軟な材質であるポリイミド樹脂基
板105、金属配線層106、絶縁保護層107からな
る。発光素子101、受光素子102が接続される部分
は金属配線層106を露出させるため、絶縁保護層10
7には窓が開けられている。
【0012】発光素子101および受光素子102は金
属のリードフレーム108上に半導体素子を接合して作
られている。そのリードフレームをフレキシブル配線基
板104にリフローはんだで接続してある。発光素子1
01および受光素子102は、保護のため、透明封止材
109にてモールドされている。なお、受光素子の感度
を向上させるために、集光用のマイクロレンズ110を
用いた。
【0013】発光素子101を駆動するための電子回路
や受光素子102の信号を増幅・雑音成分除去し、演算
処理を行うための電子回路が必要な場合がある。そのよ
うな場合、図2に示すように、発光素子101と受光素
子102と、駆動回路、信号増幅回路、演算回路などを
集積した半導体集積回路112を同じフレキシブル配線
基板104上に接続すればよい。この方法により、他に
余分な回路基板や配線部材を用いないで済むため、回転
角検出装置を組み込んだ機器をさらに小型化し、低コス
ト化することも可能となる。
【0014】エンコーダ・スケール103は、その回転
に伴って、発光素子101が発した光を断続し、受光素
子102が受けるようにするため、金属板スリットまた
はガラス板上の蒸着パターンとして格子状パターン11
8が刻まれている。発光素子101が発した光がエンコ
ーダ・スケール103を透過し、受光素子102が受け
るために、素子どうしを対抗して配置するためには、図
4に示すように、フレキシブル配線基板104に薄い金
属板113などを裏打ちして張り付け、フレキシブル配
線基板104を曲げ起して位置を固定することもできる
が、図5に示すように、モータや歯車、またはエンコー
ダ・スケール103の軸受122を支持するフレーム1
14または筐体に挟みこみ、固定すればよい。固定の方
法としては、フレーム114とフレキシブル配線基板1
04を接着するか、フレーム114に設けた突起とフレ
キシブル配線基板104に設けた穴部を組み合わせれば
よい。
【0015】図5は本発明の回転角検出装置を腕時計や
計器等の情報表示装置の指針の回転角度を検出するため
に組み込んだ実施例である。指針125を回転するため
の軸122にエンコーダ・スケール103を取り付け、
指針125の軸122の軸受を支持・固定するフレーム
114(地板)の間隙に回転角検出装置の検出ヘッド部
を挟みこみ、固定している。同様の方法により、時計装
置のカレンダー機構や本発明により回転角検出装置の小
型・薄型化が可能になり、内部空間の非常に小さい腕時
計のような小型精密機器への組込みが可能となった。
【0016】
【発明の効果】回転角検出装置の検出ヘッド部を支持・
固定するためのフレームまたは筐体、および余分な基板
や配線部材が不要となり、薄型化、小型化が可能にな
り、コストダウンも可能となる。さらに、フレキシブル
配線基板に実装したことにより、量産用自動製造機械で
用いられるテープ・リール形態での供給が可能となり、
量産性が向上する。
【0017】また、従来の技術による回転角検出装置で
は大きすぎて組み込むことが困難であった超小型モータ
や腕時計であっても、本発明により回転角検出装置が薄
型化、小型化されることにより、組み込むことが可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例
【図2】本発明の実施例
【図3】本発明の実施例
【図4】本発明の実施例
【図5】本発明の実施例
【図6】従来の技術による回転角検出装置
【符号の説明】 101 発光素子 102 受光素子 103 エンコーダ・スケール 104 フレキシブル配線基板 105 ポリイミド樹脂基板 106 金属配線層 107 絶縁保護層 108 リードフレーム 109 透明封止材 110 マイクロ・レンズ 111 金属配線 112 半導体集積回路 113 接続端子 118 格子パターン 122 回転軸 123 金属板 124 フレーム 125 指針 126 文字盤 127 軸受 201 発光素子 202 受光素子 203 エンコーダ・スケール 208 リードフレーム 209 透明封止材 218 格子パターン 222 回転軸 231 検出ヘッド部フレーム 232 リード・ワイヤ 233 取り付けフランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA39 BB02 BB03 CC00 CC05 DD02 FF02 FF17 FF18 GG07 GG12 HH13 HH15 JJ01 JJ09 JJ18 LL28 LL41 NN20 SS03 SS11 2F082 AA00 BB02 CC01 CC10 EE08 FF05 GG00 2F103 BA00 CA02 DA01 EA02 EA12 EA21 EB06 EB12 EB27 EB33 EB34 ED00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向して設置された発光素子と受
    光素子の対を有する検出ヘッド部と、円盤形状のエンコ
    ーダ・スケールを有する透過型光学式回転角検出装置に
    おいて、 樹脂基板と金属配線層から成る1枚のフレキシブル配線
    基板上に、前記発光素子と前記受光素子がともに接続さ
    れており、前記フレキシブル配線基板の一部を曲げ起し
    て、前記発光素子と前記受光素子が互いに対向する位置
    に配置したことを特徴とする回転角検出装置。
  2. 【請求項2】 前記発光素子を駆動するための電子回路
    と、前記受光素子の出力する信号を増幅または雑音成分
    除去または演算処理などを行う半導体集積回路とを、前
    記フレキシブル配線基板に設置し接続したことを特徴と
    する請求項1の回転角検出装置。
  3. 【請求項3】 機械的な指針の表示回転角度によって時
    刻を表示する時計装置において、前記指針を駆動する回
    転軸に接続された歯車またはエンコーダ・スケールの回
    転角度を請求項1または請求項2の角度検出装置を用い
    て検出することにより前記指針の表示回転角度を制御す
    ることを特徴とする時計装置。
  4. 【請求項4】 回転円盤の表示回転角度によって日付等
    を表示するカレンダー機構を有する時計装置において、
    前記回転円盤に刻まれた歯車パターン、または、前記回
    転円盤に接続された歯車またはエンコーダ・スケールの
    回転角度を請求項1または請求項2の角度検出装置を用
    いて検出することにより前記指針の表示回転角度を制御
    することを特徴とする時計装置。
  5. 【請求項5】 機械的な指針の表示回転角度によって電
    圧、電流、圧力などの物理量を表示する情報表示装置に
    おいて、前記指針を駆動する回転軸に接続された歯車ま
    たはエンコーダ・スケールの回転角度を請求項1または
    請求項2の角度検出装置を用いて検出することにより前
    記指針の表示回転角度を制御することを特徴とする情報
    表示装置。
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