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JP2001032057A - 耐ブローアップ性に優れる缶エンド用アルミニウム合金板の製造方法 - Google Patents

耐ブローアップ性に優れる缶エンド用アルミニウム合金板の製造方法

Info

Publication number
JP2001032057A
JP2001032057A JP11209972A JP20997299A JP2001032057A JP 2001032057 A JP2001032057 A JP 2001032057A JP 11209972 A JP11209972 A JP 11209972A JP 20997299 A JP20997299 A JP 20997299A JP 2001032057 A JP2001032057 A JP 2001032057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cold rolling
sec
aluminum alloy
alloy
annealing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11209972A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ohori
紘一 大堀
Yasunori Nagayoshi
康典 永吉
Hiroshi Saito
洋 齊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP11209972A priority Critical patent/JP2001032057A/ja
Publication of JP2001032057A publication Critical patent/JP2001032057A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、従来の5182合金の缶エンドに
近い強度を有し、耐ブローアップ性に優れ、高強度であ
り、リサイクル性に優れたAl-Mn系の耐ブローアッ
プ性に優れる缶エンド用アルミニウム合金板の製造方法
の提供を目的とする。 【解決手段】 本発明は、Mn、Mg、Si、Cu、F
e、Tiを含有し、残部Alと不可避不純物の組成を有
するアルミニウム合金を連続鋳造圧延法により100℃
/秒以上の凝固速度で厚さ3〜8mmの板材に鋳造し、
次いで直ちに、もしくは冷間圧延を施した後、500〜
590℃の温度範囲で1時間以上加熱する1次中間焼鈍
を施し、続いて冷間圧延を施した後、10℃/秒以上の
昇温速度で480〜590℃の温度範囲に加熱して保持
時間なし、もしくは30秒以内の保持後、100℃以下
の温度まで10℃/秒以上の冷却速度で冷却する2次中
間焼鈍を施し、さらに40〜75%の最終冷間圧延を施
すことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料缶等の缶蓋
(エンド)用のアルミニウム合金板の製造方法に関する
ものであって、リサイクル性に優れ、かつ、強度、耐食
性、成形性などの各種特性を具備すると同時に、特に内
圧によってエンドがバックリングと称される反転状態と
なった場合であっても、エンドに亀裂が生じることがな
く、エンドから内容物が吹き出すおそれのない、即ち、
耐ブローアップ性に優れた飲料等の缶エンド用アルミニ
ウム合金板の製造方法の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】缶入り飲料などの需要増大に伴い、最近
ではその容器として好適なアルミニウム基合金製のいわ
ゆるDI(Deep drawing & Ironing)缶が大量に生産さ
れるようになっている。このアルミニウム基合金製DI
缶の本体の一般的な製造方法としては、アルミニウム基
合金板を多段に深絞り加工し、さらにしごき加工を行っ
て缶本体を成形し、塗装焼付け後に、比較的高価な蓋部
材の材料の使用量を削減するために縮径するネック加工
を行う。ここで使用するアルミニウム基合金板には製缶
後の十分な強度と多段深絞りやしごきに耐える成形性が
共に要求される。
【0003】また、飲料用アルミニウム缶は、ボディ
(缶胴)とエンド(缶蓋)の2ピースから構成されてお
り、ボディ用材料としては、深絞りが可能なAl-Mn
系の、例えば、米国アルミニウム協会標準(A.A)3
004合金(Si:0.3%以下、Fe:0.7%以下、
Cu:0.25%以下、Mn:1.0〜1.5%、Mg:
0.8〜1.3%、Zn:0.25%以下、残部Al)等
が広く用いられている。この合金から深絞り用アルミニ
ウム合金板を製造するには、先ずこの合金の鋳塊を熱間
圧延し、次に冷間圧延して適度な板厚の板材とし、この
冷間圧延後の板材に中間焼鈍を施し、さらに要求される
強度に応じて冷間圧延による硬化処理が行われる。
【0004】一方、缶エンド用材料として、内圧の高い
用途では高強度のAl-Mg系の5182合金(Si:
0.2%以下、Fe:0.35%以下、Cu:0.15%
以下、Mn:0.2〜0.5%、Mg:4.0〜5.0%、
Zn:0.25%以下、Ti:0.1%以下、残部Al)
が主として使用されている。
【0005】ところで、近年、食品容器等のリサイクル
に対する社会的要求が益々高まってきており、使用済み
飲料缶を回収し、再利用する割合、即ち、リサイクル率
も年々高まってきている。しかし一般には、上記のよう
にボディ材とエンド材とが異なる成分系のアルミニウム
合金からなるので、使用済みの缶を再溶解し、これから
ボディ材またはエンド材を製造するには、大幅な添加成
分調整を行う必要があり、リサイクルコストの増大を招
いていた。このため、ボディ材とエンド材を同一成分系
の合金とする、いわゆるユニアロイ化の試みがなされて
いる。
【0006】しかしながら、缶ボディ用の3004合金
は、缶エンド用の5182合金に比べて強度が低いの
で、5182合金製の缶エンドと同等の耐圧強度とする
ためには、3004合金の板材の厚さを厚くする必要が
生じ、3004合金の圧延性が優れることを考慮して
も、合金使用量が増大するために、缶エンドのリサイク
ル時の製造コストは必ずしも低下しないという問題があ
る。また、5182合金のエンド材には、成形後に時間
が経つと時効軟化により耐圧強度が低下し、必要とされ
る値を下回るおそれがあるという問題もある。
【0007】そこで本発明者らは、リサイクル性に優
れ、5182合金に比べて強度的に経時変化の少ない、
Al-Mn系合金をエンド材として用いることを目的
に、強度向上法について種々の検討を行った。
【0008】まず、Al-Mn系合金の強度を高める方
法として、Mg、Mn、Si、Cuなどの添加元素量を
高める方法、最終冷間圧延率を高める方法は周知の方法
である。 また、中間焼鈍を高温で行い、Mg、Si、
CuをAl素地中に溶体化する方法も広く行われてい
る。この方法によると、冷間圧延時の加工硬化性が増加
するだけでなく、時効硬化性が付与され、圧延板やその
成形品に焼付け塗装を施す際に、焼鈍軟化を抑制した
り、析出硬化を生じさせることが可能である。更に、溶
体化処理を施した圧延板を冷間圧延する際に、途中で時
効処理を施し、引き続き冷間圧延する際の加工硬化性を
著しく増加させる方法が検討されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら本発明者
らの研究により、これらの方法で強化したAl-Mn系
合金を用いて缶エンドを製造すると、Al-Mg系合金
と比較し、ブローアップを生じやすいという問題点が明
らかになった。即ち、現在、飲料缶用のエンドにはエン
ドの中央部に切り起こし用のタブを設けたイージーオー
プン・エンドタイプが広く用いられている。そして、こ
のイージー・オープン・エンドタイプには、飲み口形成
用タブの切り起こし操作を容易にするために、エンドの
切り起こし部分(飲み口を構成する開口部に相当する部
分)に沿ってエンド材の厚さの2/3程度の深さの切り
込みをプレス加工で形成するスコア加工と称される加工
が施されている。このように缶エンドにはタブによる開
口部の開放の際の優れた開口性が要求される一方で、缶
内圧によって開口部が容易に開口しないように、開口部
の高い耐圧性も要求される。
【0010】アルミニウム缶の製造においては3004
合金製のアルミニウム合金板からなるコップ状のボディ
に飲料を充填後、ボディの開口部に5182合金製のエ
ンドを被せてエンド周縁部をボディに巻き締め固定して
構成されている。この状態を図4に示すが、ボディ1の
開口部にエンド2が被着され、エンド2の周縁部がボデ
ィ1の開口部に巻き締めされて接合されている。また、
アルミニウム缶のエンド2の周縁部にはカウンターシン
クと称される凹部2aをアルミニウム缶の内側に形成す
るための周溝2bが形成されている。
【0011】この構成のアルミニウム缶に内圧を作用さ
せ、内圧を上昇させると、通常、図5に示すようにカウ
ンターシンク部分より内側のエンド2の一部分2dがア
ルミニウム缶の外側に突き出すバックリングと称される
座屈現象を生じるので、この座屈圧力を耐圧強度として
いる。しかしながら、前述の方法で強化したAl-Mn
系合金を用いたエンド2にあっては、エンド2の形状な
どに不具合がある場合、スコア加工されて切り込みが形
成されて開口部になる部分が、前述のようなエンド2の
座屈を発生する前に破損したり、座屈時のエンド2の変
形に伴って開口部に亀裂を生じるおそれがある。 開口
部に亀裂を生じたり破損するようであると、飲料缶の場
合に飲料が噴出して周囲に飛散し、二次的な損害が生じ
るおそれがある。例えば、夏場の直射日光で高温となっ
た自動車内にアルミニウム缶が放置された場合、熱膨張
により缶の内圧が上昇し、缶エンドの開口部が破損ない
しは亀裂を生じると飲料が吹き出すおそれがある。
【0012】このような背景からアルミニウム缶にあっ
ては、(破損圧力)>(座屈圧力)の関係、即ち、圧力
の上昇に伴い、先に座屈し、更なる圧力上昇で破損に至
ることが必要であるが、前述の方法で強化したAl-M
n系合金を用いた缶エンドにあっては、前述の如くエン
ドの形状などに不具合がある場合、(破損圧力)≦(座
屈圧力)の関係となることがあり、座屈する前に破損に
至る場合を生じるおそれがあった。即ち、図5に示すバ
ックリングに至る前に内圧によりエンド2が図6に示す
ように外部側に膨出するが、この際に缶エンド2の開口
部の破損ないしは亀裂を生じてしまうおそれがあった。
【0013】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、その目的は、従来の5182合金の缶
エンドに近い強度を有するとともに、耐ブローアップ性
に優れ、高強度であり、更にリサイクル性にも優れたA
l-Mn系の耐ブローアップ性に優れる缶エンド用アル
ミニウム合金板の製造方法の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述のよ
うな観点から、耐ブローアップ性に優れた飲料缶エンド
用Al-Mn系合金を開発すべく研究を行った結果、従
来一般に行われているDC鋳造法(Direct Chill Casti
ng Process:溶湯を水冷鋳型に導入して鋳造する鋳造
法)による鋳塊から製造したAl-Mn系のアルミ合金
エンド材にはAl-Fe-Mn系などの粗大な金属間化合
物が存在し、これを起点にスコア加工時に微細クラック
を生じやすく、この場合に高い内圧が作用すると、ブロ
ーアップが生じやすいことを知見した。また、更なる研
究の結果、従来の一般的なDC鋳造法に代えて凝固速度
の速い連続鋳造圧延法を用い、Al-Fe-Mn系金属間
化合物を微細化するとともに、適切な加工と熱処理工程
を適用することにより、ブローアップを抑制できること
が判明し、本発明に到達した。更に、得られたアルミニ
ウム合金板に塗装するか熱可塑性樹脂フィルムと積層
し、耐力を300MPa以上とすることにより、十分な
耐圧強度を得ることができるということを知見し、本発
明に到達した。
【0015】上記課題を解決するために本発明の製造方
法は、Mn:0.6〜1.5%、Mg:1.2〜3.0%、
Si:0.2〜0.5%、Cu:0.1〜0.4%、Fe:
0.1〜0.5%、Ti:0.001〜0.2%を含有し、
残部Alと不可避不純物の組成を有するアルミニウム合
金の溶湯から連続鋳造圧延法により100℃/秒以上の
凝固速度で厚さ3〜8mmの板材に鋳造し、次いで直ち
に、もしくは冷間圧延を施した後、500〜590℃の
温度範囲で1時間以上加熱する1次中間焼鈍を施し、続
いて冷間圧延を施した後、10℃/秒以上の昇温速度で
480〜590℃の温度範囲に加熱して保持時間なし、
もしくは30秒以内の保持後、100℃以下の温度まで
10℃/秒以上の冷却速度で冷却する2次中間焼鈍を施
し、さらに40〜75%の最終冷間圧延を施すことを特
徴とする。
【0016】更に、本発明の製造方法は、前記1次中間
焼鈍をバッチ式の焼鈍炉で行い、前記2次中間焼鈍を連
続焼鈍炉で行うことを特徴とする。
【0017】更に本発明の製造方法は、最終冷間圧延後
に焼付塗装するか、あるいは、熱可塑性樹脂との積層に
より、板材を200〜300℃に加熱し、その板材を用
いてスコア加工することを特徴とする。
【0018】以下に本発明における合金組成および製造
方法を前述の通りに限定した理由を説明する。 「Mn」:Mnは、強度を高める効果を有するが、その
含有量が1.5%(重量%、以下同じ)を超えると連続
鋳造圧延板の中心部でAl、Fe、Siなどと粗大な金
属間化合物を形成し、成形性を低下させ、スコア加工時
に前記金属間化合物を起点とする微細クラックを生じや
すくし、ブローアップを生じやすくする。一方において
Mnは0.6%未満の含有量ではエンド材としての所望
の強度向上効果が得られず、またリサイクル性が低下す
る。
【0019】「Mg」:Mgは素地に固溶して強度を高
める効果を有するが、その含有量が3.0%を超えると
鋳造性と圧延性が著しく低下する上に、合金の融点が低
下するため、均質化温度や溶体化処理を行う中間焼鈍温
度を高くできなくなる。このため、Mn、Mg、Siな
どの溶体化が困難となり、かつ、これらの元素の粗大な
金属間化合物の量が増大するため、耐ブローアップ性が
低下する。一方、Mg含有量が1.2%未満では所望の
強度向上効果が得られない。
【0020】「Si」:Siは微細なMg2Si化合物
として析出して強度を向上させる作用を有する。しか
し、その含有量が0.5%を超えると完全に溶体化する
ことができず、Al-Fe-Mn-Si系、Mg2Siなど
の粗大な金属間化合物を形成するようになるため、上限
は0.5%とした。一方、0.2%未満では、所望の強度
向上効果が得られない。 「Cu」:Cuは、素地に固溶するとともに、Al-C
u-Mg系化合物として析出して強度を向上させる作用
を有するが、含有量が0.1%未満では十分な効果が得
られず、一方、含有量が0.4%を超えると鋳造性、耐
食性が著しく低下するおそれがある。
【0021】「Fe」:FeはAl、Mn、Siなどと
粗大な金属間化合物を形成し易く、成形性を低下させ、
スコア加工時に微細クラックを生じ易くし、ブローアッ
プを生じ易くする。従って、含有量は少ない方が好まし
いが、0.1%未満では地金純度が高くなり、製造コス
トアップにつながる。即ち、Feは通常のアルミニウム
地金に不純物として微量含まれているので、不純物とし
てのFe量を0.1%より少なくしたアルミニウム地金
は高価になり、この高価な地金を用いることになるので
製造コストアップにつながる。なお、0.5%を超える
Feを含有させると連続鋳造圧延板の中心部に粗大なA
l-Fe-Mn系金属間化合物(例えば、1μmを超える
粒径)が生成するようになる。
【0022】「Ti」:Tiは鋳造組織を微細化するた
めに添加するものであるが、0.001%未満ではその
効果がなく、0.2%を越えると粗大な晶出物が増え、
成形性と耐ブローアップ性が低下する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳し
く説明する。以上のような組成のアルミニウム合金板を
製造するには、例えば、前記組成の合金溶湯から、図1
に一例として示すような連続鋳造圧延機を用いて連続鋳
造圧延法により1次板材を製造する。図1に一例として
示す連続鋳造圧延機は、上下に配置されたロール5、6
のロール間隙の入口部に溶湯を供給するためのフィーダ
ーチップ7を設け、このフィーダーチップ7から前記組
成の合金溶湯8を回転中のロール5、6のロール間隙に
送り込むと同時に合金溶湯を冷却凝固させて圧延し、所
望の板厚の鋳造板9を得てこれを巻取ロール10に巻き
取る双ロール方式のものである。なお、図1において符
号8’は溶湯8が凝固を始めて固体となりつつある固液
共存域を示している。図1に示す連続鋳造圧延装置によ
れば鋳造板9の厚さとして10mm以下、好ましくは、
3〜8mm程度の厚さのものを溶湯から直接製造するこ
とができる。
【0024】前記連続鋳造圧延法における冷却速度は、
鋳型に鋳込んで通常の鋳塊を製造する一般的なDC鋳造
法(冷却速度において0.5〜40℃/秒)よりも格段
に速くすることができ、100〜300℃/秒の冷却速
度とすることができる。このような速い冷却速度範囲で
鋳造板9を鋳造するならば、前述の組成のAl合金にお
いて金属組織内に生成するAl-Fe-Mn系の金属間化
合物およびMg2Si金属間化合物の粒径を一般的な従
来のDC鋳造法による場合よりも微細化することができ
る。そして、このような鋳造板9から出発して以下の製
造工程によりエンド用アルミニウム合金板とするなら
ば、その組織中に存在する金属間化合物の粒径をブロー
アップを引き起こさない程度に十分に微細化することが
確実にできる。例えば、金属間化合物の平均粒径として
1μm以下とすることができる。また、このような冷却
速度範囲の中でも具体的には150〜300℃/秒の範
囲の冷却速度を好ましくは採用することができる。な
お、前記鋳造板9を製造する場合に、冷却速度において
0.5〜40℃/秒の範囲である通常のDC鋳造法によ
ると、以下の工程を実施しても金属間化合物の粒径を微
細化することは難しい。
【0025】また、合金溶湯を連続鋳造圧延する方法に
ついては、図1に示す双ロール方式のものの外に、溝付
き鋳造輪とベルトの組み合わせ方式の連続鋳造装置等の
いずれを用いても良いのは勿論である。
【0026】このようにして得られた鋳造板に対して、
直ちに、もしくは冷間圧延を施した後、500〜590
℃の温度範囲で1時間以上加熱する1次中間焼鈍をバッ
チ式の焼鈍炉で施す。バッチ式の焼鈍炉は焼鈍する板状
の長尺部材をコイル状に巻回したものを収納する雰囲気
調整炉を有し、この雰囲気調整炉にコイルを収納してか
ら目的の温度になるまで雰囲気調整炉の内部を目的の温
度に加熱することができる焼鈍炉であり、従来から広く
使用されている加熱炉である。なお、この焼鈍炉には必
要に応じて内部を不活性ガス雰囲気等の所望の雰囲気に
調節することができるようにガス供給源等を接続して構
成されることが好ましい。
【0027】この1次中間焼鈍温度が500℃未満、あ
るいは1次中間焼鈍時間が1時間未満では結晶粒界に偏
析しているMgを粒内に十分に拡散させることができ
ず、かつ、セル境界に晶出しているMg2Si化合物を
十分に固溶させることができず、耐ブローアップ性が低
下し、また後に行う冷間圧延時にサイドクラックが発生
し易い。
【0028】続いて冷間圧延を施した後、10℃/秒以
上の昇温速度で480〜590℃の温度範囲に加熱して
保持時間なし(保持時間0のこと)、もしくは30秒以
内の保持後100℃以下の温度まで10℃/秒以上の冷
却速度で冷却する2次中間焼鈍を急速連続熱処理炉(Co
ntinuous Annealing Line:略称CAL)で施す。
【0029】図3は上述の急速連続熱処理炉の一例の構
造を示すもので、この例の急速連続熱処理炉Aは、数1
0m〜110m程の長さを有する横長の加熱炉本体20
と、この加熱炉本体20の前段側と後段側に各々配置さ
れた緩衝装置21、22と、前段側の緩衝装置21の前
段側に設けられた送出ロール23と、後段側の緩衝装置
22の後段側に設けられた巻取ロール25とを主体とし
て構成されている。前記緩衝装置21、22は、個々に
互い違いに複数対向配置された案内ロール26…、27
…を備え、コイル交換時にラインを止めることを不要と
するためのものである。なお、この図3に示す急速連続
熱処理炉Aは一つの例であって、他の必要な装置を組み
込んでなるものを用いても良いのは勿論である。
【0030】前記急速連続熱処理炉での焼鈍温度が48
0℃未満、あるいは冷却速度が10℃/秒未満では、M
g、Si、Cuを十分に固溶することが出来ず、最終的
に得られるエンド用アルミニウム合金板で所望の強度が
得られない。また、焼鈍時間が30秒を超えると結晶粒
が粗大化し、エンド用アルミニウム合金板の成形性が低
下する。
【0031】さらに、40〜75%の最終冷間圧延を施
すが、この圧延率が40%未満では最終的に得られるエ
ンド用アルミニウム合金板で所望の強度が得られず、一
方、圧延率が75%を超えると、引張強さと耐力の差が
少なくなり、耐ブローアップ性が低下する。前記加工率
の範囲においても45〜60%の範囲の加工率がより好
ましい。また、ここで最終冷間圧延を施した後の缶エン
ド用アルミニウム合金板の厚さとして、0.31mm厚
のもの、0.28mm厚のもの等を例示できる。
【0032】以上の工程で得られた最終圧延板は常法に
従い、クロメート処理などの表面処理をした後、焼付塗
装を行うか、またはPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)等の熱可塑性樹脂フィルムと積層する。前記の焼付
工程にあっては220〜300℃で2分以下程度の加熱
を行い、前記の熱可塑性樹脂積層工程では200〜28
0℃で3〜60秒加熱する処理を施す。前記組成のアル
ミニウム合金板に焼付塗装を施すか、またはPET(ポ
リエチレンテレフタレート)等の熱可塑性樹脂フィルム
を積層したアルミニウム合金板であって、その耐力が3
00MPa以上とされたことが好ましい。
【0033】そして、最終的に得られたエンド用アルミ
ニウム合金板は、アルミニウム合金板の厚さの2/3程
度の深さの切り込みを入れるスコア加工を施して缶飲料
用に供される。
【0034】以上の製造方法により得られたアルミニウ
ム合金板にあっては、MnとMgとSiとCuとFeと
Tiを適正な含有量としたアルミニウム合金板であり、
その上、上述の適切なバッチ式の1次中間焼鈍と急速連
続焼鈍炉での2次中間焼鈍を含む製造条件で製造されて
金属間化合物の平均粒径を微細化(例えば1μm以下)
としているので、特に飲料缶用とした場合に問題となる
内圧上昇に起因するブローアップを防止することができ
る。次に、最終的に得られたアルミニウム合金板におい
ては、金属間化合物の平均粒径が1μm以下となるのが
好ましい。この金属間化合物の平均粒径が1μmを超え
ると、その金属間化合物を起点にスコア加工時に微細ク
ラックが生じ易くなり、高い内圧が作用した場合にブロ
ーアップが起こり易くなるおそれがあるからである。な
お、ここでの金属間化合物として、Al-Fe-Mn系の
金属間化合物およびMg2Si系の金属間化合物等を例
示することができる。
【0035】即ち、前記添加元素の中でも、FeとMn
はAlとともにAl-Fe-Mn系の粗大な金属間化合物
(例えば1μmを超えるもの)を生成しやすいので、こ
の粗大な金属間化合物の平均粒径を1μmを超える値と
すると、缶エンド用とした場合に、飲料缶の飲み口を構
成するためにスコア加工で切り込みを入れると、前記金
属間化合物を起点として微細クラックを生成してしまう
おそれがあるが、前記組成範囲として前記1次中間焼鈍
と2次中間焼鈍を含む適正な条件で製造することで、平
均粒径1μmを超える粗大な金属間化合物を少なくする
ことができ、スコア加工時の微細クラック生成を抑制す
ることができる。
【0036】よって、本発明に係るアルミニウム合金板
を用いて飲料缶のエンドを構成した場合、飲料缶を夏場
の高温の自動車内に放置して内圧を上昇させた場合な
ど、何らかの原因で飲料缶の内部圧力が異常に上昇して
も、微細クラックを起点としてブローアップを生じるこ
とがなく、内容物を吹き出させてしまうおそれはない。
【0037】また、本発明に係る組成を有するアルミニ
ウム合金板であるならば、従来のエンド用材料として用
いられてきた5182合金と同等の強度を有するととも
に、前述の如く耐ブローアップ性に優れ、更に、Mgを
4〜5%程度含有する5182合金に比べてMg量を少
なくし、Mn含有量を多くしたAl-Mn系の組成を維
持しながら、Al-Mn系のリサイクル性に優れた点を
有する特徴がある。
【0038】
【実施例】以下の表1のNo.1〜16に示す各組成の
アルミニウム合金を凝固速度150℃/秒の連続鋳造圧
延法により厚さ5mmの鋳造板とした。次に、これらの
鋳造板をバッチ式の焼鈍炉において500℃〜550℃
で4時間の1次中間焼鈍を行い、次いで厚さ0.62m
mまで冷間圧延し、15℃/秒の割合で500〜550
℃まで加熱後、0〜10秒間保持後に急冷する2次中間
焼鈍処理を施し、最終冷間圧延により0.31mmの厚
さのエンド用のアルミニウム合金板を得た。また、表1
のNo.15の試料はDC鋳造法(凝固速度10℃/
秒)によるものである。565℃で8時間均質化後、厚
さ7mmまで熱間圧延した。次いで、厚さ0.62mm
まで冷間圧延し、以下、先のNo.1〜14の試料と同
じ処理を施した。
【0039】次に、厚さ12μmのポリエチレンテレフ
タレート(PET)の樹脂フィルムをラミネートし、2
60℃で20秒の加熱処理を行い、樹脂フィルムの接着
を強固にした。比較例として同一鋳造板の1次中間焼
鈍、2次中間焼鈍、最終冷間圧延率を本発明外の条件と
した工程によりラミネート板を作製した。最後に、これ
らの積層板をスコア加工によりプレス装置でアルミニウ
ム合金板の2/3の深さの切り込みを飲み口形成用に形
成し、切り起こし用のタブを取り付けて缶エンド用に供
することができる。
【0040】 「表1」 試料No. Si Fe Cu Mn Mg Zn Ti 1 0.28 0.18 0.35 1.02 2.54 0.10 0.03 2 0.28 0.17 0.30 0.70 1.80 0.09 0.02 3 0.27 0.17 0.30 1.01 2.20 0.09 0.02 4 0.29 0.28 0.20 0.99 2.20 0.09 0.02 5 0.28 0.50 0.20 1.03 2.86 0.10 0.02 6 0.27 0.60* 0.42 0.69 2.76 0.09 0.02 7 0.28 0.32 0.43* 0.69 2.86 0.10 0.02 8 0.28 0.28 0.30 0.50* 2.00 0.10 0.02 9 0.27 0.28 0.30 1.60* 2.79 0.09 0.02 10 0.29 0.28 0.20 0.99 2.20 0.09 0.02 11 0.29 0.43 0.20 0.99 2.00 0.08 0.02 12 0.29 0.43 0.20 0.99 2.00 0.08 0.02 13 0.29 0.43 0.20 0.99 2.00 0.08 0.02 14 0.29 0.43 0.20 0.99 2.00 0.08 0.02 15 0.29 0.43 0.40 0.99 2.00 0.08 0.02
【0041】 「表2」 試料 1次中間 中間焼鈍 2次昇温 2次中間 最終冷間圧 No. 焼鈍条件 板厚(mm)速度(℃/S) 焼鈍条件 圧延率(% ) 1 500℃×4h 0.62 15 550℃×0s 50 2 550℃×4h 0.62 15 550℃×10s 50 3 500℃×4h 0.62 15 550℃×0s 50 4 550℃×4h 0.62 15 550℃×10s 50 5 500℃×4h 0.62 15 500℃×0s 50 6 500℃×4h 0.62 15 500℃×0s 50 7 500℃×4h 0.62 15 500℃×0s 50 8 500℃×4h 0.62 15 500℃×0s 50 9 500℃×4h 0.62 15 500℃×0s 50 10 450℃×4h 0.62 15 520℃×0s 50 11 550℃×0.5h 0.62 15 550℃×0s 50 12 500℃×4h 0.62 7 500℃×0s 50 13 500℃×4h 0.62 15 450℃×0s 50 14 500℃×4h 0.62 15 550℃×180s 50 15 − 1.00 15 550℃×0s 69
【0042】 「表3」 試料No. 引張強さ 耐力 伸び A B (MPa) (MPa) (%) (%) (%) 1 371 325 7.5 100 0 2 347 302 6.4 100 0 3 357 309 7.3 100 0 4 350 305 5.9 100 0 5 364 314 8.0 100 0 6 371 325 8.2 40 60 7 370 323 5.8 20 80 8 345 297 6.0 100 0 9 375 329 7.7 60 40 10 365 314 5.6 40 60 11 368 315 5.5 60 40 12 346 294 5.7 100 0 13 339 291 5.8 100 0 14 354 308 6.2 60 40 15 362 320 5.5 40 60
【0043】表2においてA%、B%はいずれも耐圧試
験時の形態の割合を示し、Aはブローアップせずにバッ
クリングした試料の割合を示し、Bはブローアップした
試料の割合を示す。この耐圧試験においては、アルミニ
ウム合金板を直径60mmの缶エンドに成形し、缶エン
ドにはスコア加工で開口部となる切り込み部(板厚の2
/3の深さの切り込み)を形成し、この缶エンドを底付
きの缶ボディに巻き締めし、巻き締め後にボディの底を
切り取り、底抜きの缶を加圧装置にセットし、ボディの
内部に加圧装置で内圧を付加してゆき、巻き締めした缶
エンドがバックリングしたのか、ブローアップしたのか
を確認した。
【0044】表2に示す結果から明らかなように、本発
明組成であって、本発明方法で得られたNo.1、2、
3、4、5の試料は、305〜325MPaの範囲の耐
力(5182合金と同等程度の耐力)を示した。また、
各試料に形成されている金属間化合物の平均粒径を測定
した結果、いずれも1μm以下と小さいことが判明し
た。 更に、No.1、2、3、4、5の試料は、内圧
の上昇に伴い、ブローアップすることなくバックリング
したのに対し、その他の試料は一部バックリングする前
にブローアップを生じるものがあった。これらに対し、
No.6の試料はFeの含有量を0.6%と多くした試料
であるがブローアップした。No.7の試料はCuを0.
43%と多くした試料であるが、この試料もブローアッ
プした。No.8の試料はMnを少なくした試料である
が、ブローアップはしないものの、引張強さと耐力が低
下した。No.9の試料はMnを多く添加した試料であ
るが40%の試料がブローアップした。No.10の試
料は第1中間焼鈍温度を450℃とした試料であるが6
0%の試料がブローアップした。No.11の試料は第
1中間焼鈍時間が0.5hの試料であるが40%の試料
がブローアップが生じた。No.12の試料は第2中間
焼鈍の昇温速度が7℃/Sの試料であるが、耐力が30
0MPaを下回る値(294MPa)に低下した。N
o.13の試料は第2中間焼鈍温度を450℃と低くし
た試料であるが耐力が300MPaを下回る値(291
MPa)に低下した。No.14の試料は第2中間焼鈍
保持時間を180秒と長くした試料であるが、40%の
試料がブローアップした。次に、DC鋳造法により製造
したNo.15の試料は、合金組成の面では好ましい範
囲であるものの、金属間化合物の平均粒径が著しく大き
くなり、60%の試料がブローアップした。以上のこと
から、本発明に係る組成を有し、本発明の条件で1次中
間焼鈍と2次中間焼鈍を施して製造したNo.1〜5の
試料は、いずれも優れた耐ブローアップ性を示し、優れ
た引張強さと耐力と伸びを示した。これに対し、本発明
組成範囲を外したNo.6〜9の試料はブローアップを
起こすか、引張強さと耐力に劣ることが明らかであり、
本発明の製造条件を外したNo.10〜15の試料はブ
ローアップを起こすか、引張強さと耐力に劣ることが明
らかである。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明のアルミニウ
ム合金板の製造方法は、MnとMgとSiとCuとFe
とTiを適正な含有量としたアルミニウム合金の溶湯か
ら連続鋳造圧延法と適切な条件の1次中間焼鈍と適切な
条件の2次中間焼鈍を施し、さらに最終冷間圧延を施す
ことでアルミニウム合金板を得るものであり、前記添加
元素の中でもAl-Fe-Mn系などの粗大な金属間化合
物を生成するFe量とMn量を適正な含有量としてこれ
らが粗大化しない条件で製造するので、粗大化し易い金
属間化合物を微細化した組織を有する缶エンド用のアル
ミニウム合金板を得ることができる。
【0046】このような金属間化合物を粗大化させてし
まうと、缶エンドとするために、飲料缶の飲み口を構成
するためにスコア加工で切り込みを入れた際に、前記金
属間化合物を起点として微細クラックを生成させるおそ
れがあるが、前記元素の添加量を適正な範囲とし、適切
な条件で加工することで、金属間化合物を微細化するこ
とができ、スコア加工時の微細クラック生成を抑制する
ことができる。よって、本発明により得られたアルミニ
ウム合金板を用いて飲料缶のエンドを製造した場合、飲
料缶を夏場の高温の自動車内に放置して内圧を異常に上
昇させた場合など、何らかの原因で飲料缶の内部圧力が
異常に上昇しても、微細クラックを起点としてブローア
ップを生じることがない、内容物を吹き出させてしまう
おそれのない飲料缶を提供できる。
【0047】また、本発明に係る組成を有するアルミニ
ウム合金板を用いるならば、従来のエンド用材料として
用いられてきた5182合金と同等の強度を有するとと
もに、前述の如く耐ブローアップ性に優れる。更に本発
明のアルミニウム合金板を用いるならば、Mgを4〜5
%程度含有する5182合金に比べ、Mg量を少なくし
た上に、Mn含有量を5182合金よりも多くしたAl
-Mn系に類する組成系であるので、リサイクル性にも
優れた特徴を有する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の一例を実施する場合に用いる連
続鋳造圧延装置の一例の要部断面構造を示す図。
【図2】 同装置により圧延した板材を巻き取っている
状態を示す図。
【図3】 本発明方法の一例を実施する場合に用いる連
続焼鈍炉を示す構成図。
【図4】 一般的なアルミニウム缶のボディとエンドの
接合部の一例を示す断面図。
【図5】 一般的なアルミニウム缶においてエンド材の
変形によりバックリングを起こした状態を示す断面図。
【図6】 一般的なアルミニウム缶においてエンド材が
膨出した状態を示す断面図。
【符号の説明】
A…急速連続焼鈍炉、1・・・(缶)ボディ、2・・・(缶)
エンド、2a・・・カウンターシンク、2b・・・周溝、2d
・・・一部分、5、6・・・ロール、7・・・フィーダーチッ
プ、8・・・溶湯、9・・・1次板材、20…加熱炉本体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 686 C22F 1/00 686B 693 693A 693B 693Z 694 694A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mn:0.6〜1.5%(重量%、以下同
    じ)、Mg:1.2〜3.0%、Si:0.2〜0.5%、
    Cu:0.1〜0.4%、Fe:0.1〜0.5%、Ti:
    0.001〜0.2%を含有し、残部Alと不可避不純物
    の組成を有するアルミニウム合金溶湯を連続鋳造圧延法
    により100℃/秒以上の凝固速度で厚さ3〜8mmの
    板材に鋳造し、次いで直ちに、もしくは冷間圧延を施し
    た後、500〜590℃の温度範囲で1時間以上加熱す
    る1次中間焼鈍を施し、続いて冷間圧延を施した後、1
    0℃/秒以上の昇温速度で480〜590℃の温度範囲
    に加熱して保持時間なし、もしくは30秒以内の保持
    後、100℃以下の温度まで10℃/秒以上の冷却速度
    で冷却する2次中間焼鈍を施し、さらに40〜75%の
    最終冷間圧延を施すことを特徴とする耐ブローアップ性
    に優れる缶エンド用アルミニウム合金板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記1次中間焼鈍をバッチ式の焼鈍炉で
    行い、前記2次中間焼鈍を連続焼鈍炉で行うことを特徴
    とする請求項1記載の耐ブローアップ性に優れる缶エン
    ド用アルミニウム合金板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記最終冷間圧延後に焼付塗装するか、
    あるいは、熱可塑性樹脂との積層により、板材を200
    〜300℃に加熱し、その板材を用いてスコア加工する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の耐ブローア
    ップ性に優れる缶エンド用アルミニウム合金板の製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6802197B2 (en) 2002-01-09 2004-10-12 Barrera Maria Eugenia Process for manufacturing a high strength container, particularly an aerosol container, and the container obtained through such process
JP2007021533A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Kobe Steel Ltd 成形用アルミニウム合金板の製造方法および成形用アルミニウム合金の連続鋳造装置
CN111636014A (zh) * 2020-06-05 2020-09-08 江苏鼎胜新能源材料股份有限公司 一种麻将用铝塑板铝基材及其制造方法
CN114645150A (zh) * 2022-02-10 2022-06-21 山东南山铝业股份有限公司 一种绿色循环保级5系高强度汽车板生产方法

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