JP2001028714A - 固体撮像装置 - Google Patents
固体撮像装置Info
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- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N23/00—Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
- H04N23/70—Circuitry for compensating brightness variation in the scene
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Abstract
ナミックレンジが、出力装置のダイナミックレンジに適
合するように信号処理を行う固体撮像装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】図に示す固体撮像装置は、外部からの入射
光の輝度に対して対数変換された画像データを出力する
エリアセンサ1と、該画像データからその信号レベルが
最小となる黒レベルBLを検知する黒レベル検知部2
と、該画像データからその信号レベルが最大となる白レ
ベルWLを検知する白レベル検知部3と、検知した黒レ
ベルBL及び白レベルWLを用いて前記画像データの信号
レベルを変換する式を決定する計算式決定部4と、この
計算式決定部4で決定した計算式を用いて前記画像デー
タの信号レベルを変換するダイナミックレンジ演算部5
とを有する。
Description
対数変換した信号を出力する光電変換手段を有する固体
撮像装置に関する。
素子を有したエリアセンサは、その感光素子に入射され
た光の輝度に対して、図15(a)のように線形的に変
換した信号を出力する。この線形変換を行うエリアセン
サ(以下、「リニアセンサ」と呼ぶ。)を用いて、図1
5(b)のような輝度分布の被写体を撮像したとき、こ
のリニアセンサの撮像可能領域となるおよそ2桁の輝度
範囲(ダイナミックレンジ)以外の範囲の輝度情報は出
力されない。
号をディスプレイなどで画像として再生したとき、撮像
可能領域外の低輝度領域では黒ツブレが、高輝度領域で
は白トビが発生する。このような黒ツブレを抑えるため
に、図15(b)に示す撮像可能領域を左へ移動させた
り、白トビを抑えるために撮像可能領域を右へ移動させ
たりすることも可能であるが、カメラの絞りやシャッタ
ースピード、又は入光する積分時間を変えることを必要
とするので、使い勝手が悪くなる。
に応じた光電流を発生しうる感光手段と、光電流を入力
するMOSトランジスタと、このMOSトランジスタを
サブスレッショルド電流が流れうる状態にバイアスする
バイアス手段とを備え、光電流を対数変換するようにし
たエリアセンサ(以下、「LOGセンサ」と呼ぶ。)を
提案した(特開平3−192764号公報参照)。この
ようなLOGセンサは、図16(a)のように、輝度に
対してその出力レベルが自然対数的に比例するために、
そのダイナミックレンジが5〜6桁と広くなる。よっ
て、輝度分布が移動しても、ほとんどの場合、図16
(b)のように、その被写体の輝度分布が撮像可能領域
内に収まる。
に被写体の輝度範囲は、2〜3桁程度のものが多いた
め、ダイナミックレンジが5〜6桁となるLOGセンサ
の場合、被写体の輝度分布に対してその撮像可能領域が
広くなるので、撮像可能領域内の低輝度領域又は高輝度
領域において、輝度データの無い領域ができてしまう。
即ち、図16(a)のように、ダイナミックレンジがD
RaとなるLOGセンサにおいて、前記輝度分布に対応
する出力のレンジ幅がDRbと狭くなる。従って、この
LOGセンサの出力信号を用いて、ディスプレイなどの
出力装置で画像を再生するために図17のように例えば
8ビットのデジタル信号にレベル変換するとき、出力装
置のダイナミックレンジDRcをLOGセンサのダイナ
ミックレンジDRaに対応させ、LOGセンサの最大出
力値が出力装置の最大出力レベル(レベル255)に、
またLOGセンサの最小出力値が出力装置の最小出力レ
ベル(レベル0)になるように変換すると、8ビットの
デジタル信号のうちの一部範囲であるレンジ幅DRd内
のレベルの信号しか出力装置に入力されない。よって、
このような信号を用いて前記輝度分布の被写体の画像を
再生したとき、輝度が最小となる黒色が濃い灰色に、輝
度が最大となる白色が薄い灰色に再生され、全体的にコ
ントラスト不足の画像が再生される。
Gセンサで撮像した画像のダイナミックレンジが、出力
装置のダイナミックレンジに適合するように信号処理を
行う固体撮像装置を提供することを目的とする。
めに、請求項1に記載の固体撮像装置は、入射光の輝度
に応じた電気信号を発生する複数の感光素子を有し、該
複数の感光素子より発生する電気信号をそれぞれ対数変
換する光電変換手段と、被写体の輝度範囲を決定する輝
度範囲決定手段と、前記輝度範囲決定手段により決定さ
れた被写体の輝度範囲と画像再生用の出力装置のダイナ
ミックレンジとが対応するように、前記光電変換手段か
ら出力された信号のレベル変換を行う信号レベル変換手
段と、を有することを特徴とする。
エリアセンサのダイナミックレンジよりも狭い輝度範囲
の被写体を撮像したときであっても、該被写体の輝度範
囲と出力装置のダイナミックレンジとが対応するよう
に、センサ出力をレベル変換して、出力装置のダイナミ
ックレンジに応じた信号を出力装置に送出する。
2に記載するように、前記輝度範囲決定手段が、前記光
電変換手段から出力される信号のうち、最も低い輝度の
信号から最も高い輝度の信号までの範囲を前記被写体の
輝度範囲として決定するようにしても良い。
項1に記載の固体撮像装置において、更に、前記光電変
換手段から出力される信号に基づいて、感光素子の輝度
別の受光頻度を測定することによって前記被写体の輝度
分布を計測する輝度分布計測手段を有し、前記輝度範囲
決定手段が、前記輝度分布計測手段により計測された輝
度分布に基づいて前記被写体の輝度範囲を決定すること
を特徴とする。
4に記載するように、前記輝度範囲決定手段が、最高輝
度から輝度の低い方へ向かって前記輝度分布を輝度で積
分したとき、その積分値が前記輝度分布全体を輝度で積
分した値の第1の所定の割合以上となるときの輝度か
ら、最低輝度から輝度の高い方へ向かって前記輝度分布
を輝度で積分したとき、その積分値が前記輝度分布全体
を輝度で積分した値の第2の所定の割合以上となるとき
の輝度までの範囲を、前記被写体の輝度範囲として決定
するようにしても構わない。
3に記載の固体撮像装置において、前記輝度範囲決定手
段が、前記輝度分布計測手段により計測された輝度分布
の形状に応じて、前記被写体の輝度範囲を決定すること
を特徴とする。
請求項6に記載の固体撮像装置のように、前記輝度範囲
決定手段が、前記輝度分布計測手段により計測された輝
度分布の形状に応じて、前記輝度分布の実効領域と該実
効領域の面積である実効面積とを求めるとともに、最高
輝度から輝度の低い方へ向かって前記実効領域を形成す
る輝度分布を輝度で積分したとき、その積分値が前記実
効面積の第1の所定の割合以上となるときの輝度から、
最低輝度から輝度の高い方へ向かって前記実効領域を形
成する輝度分布を輝度で積分したとき、その積分値が前
記実効面積の第2の所定の割合以上となるときの輝度ま
での範囲を、前記被写体の輝度範囲として決定するよう
にしても構わない。
3に記載の固体撮像装置において、前記輝度範囲決定手
段が、前記輝度分布の最高輝度から輝度の低い方へ向か
って受光頻度を調べたとき、最初に所定の第1の受光頻
度に達する点の輝度から、前記輝度分布の最低輝度から
輝度の高い方へ向かって受光頻度を調べたとき、最初に
所定の第2の受光頻度に達する点の輝度までの範囲を、
前記被写体の輝度範囲として決定することを特徴とす
る。
現頻度が所定値に達しない裾引き部が測定された輝度分
布より削除されるので、裾引き部が長く続くような輝度
分布を示す場合においても、適切に被写体の輝度分布を
決定することができる。
1に記載の固体撮像装置において、前記輝度範囲決定手
段が、外部から入力された前記被写体の輝度範囲の最低
輝度に対応する値から最高輝度に対応する値までの範囲
を前記被写体の輝度範囲として決定することを特徴とす
る。
囲の最低輝度と、輝度範囲の最高輝度とを、外部より入
力することができるので、使用者が所望する輝度範囲を
設定することができる。
1〜請求項8のいずれかに記載の固体撮像装置におい
て、前記信号レベル変換手段が、前記輝度範囲決定手段
により決定された前記被写体の輝度範囲の最低輝度と最
高輝度を用いて、前記光電変換手段から出力される信号
のレベルを変換するための演算処理を行うことを特徴と
する。
項9に記載の固体撮像装置において、前記演算処理が、
以下の式を用いて、前記光電変換手段から出力される信
号の信号レベルxから信号レベルyに変換する演算処理
であることを特徴とする。
レベル、yは前記信号レベル変換手段から出力される信
号レベル、Maは前記出力装置で処理される信号の出力
レベルの最大値、Miは前記出力装置で処理される信号
の出力レベルの最小値、BLは前記輝度範囲決定手段に
より決定される前記被写体の輝度範囲の最低輝度、WL
は前記輝度範囲決定手段により決定される前記被写体の
輝度範囲の最高輝度を表す。
の実施形態について、図面を参照して説明する。図1
は、本実施形態の固体撮像装置の構造を示すブロック図
である。この固体撮像装置は、対数変換型のエリアセン
サ(LOGセンサ)によって、動く被写体を撮像するこ
とができる固体撮像装置であるものとする。
した画素がマトリクス状に配されるとともに外部からの
入射光の輝度に対して対数変換された電気信号(以下、
「画像データ」と呼ぶ。)を発生するエリアセンサ1
と、複数の画像データのうちその信号レベルが最小とな
る画像データの信号レベル(以下、「黒レベル」と呼
ぶ。)を検知する黒レベル検知部2と、複数の画像デー
タのうちその信号レベルが最大となる画像データの信号
レベル(以下、「白レベル」と呼ぶ。)を検知する白レ
ベル検知部3と、黒レベル検知部2及び白レベル検知部
3でそれぞれ検知した黒レベル及び白レベルを用いてダ
イナミックレンジ演算部5で用いる計算式を決定する計
算式決定部4と、計算式決定部4で決定した計算式を用
いてエリアセンサ1より送出される画像データを演算処
理するダイナミックレンジ演算部5と、このダイナミッ
クレンジ演算部5で演算処理された画像データに基づい
て画像再生出力するディスプレイなどの出力装置6とを
有する。ただし、出力装置6は固体撮像装置とは別体で
あっても良く、接続線(図示せず)を介して接続され
る。
エリアセンサ1より1フレーム分の画像データが黒レベ
ル検知部2及び白レベル検知部3にそれぞれ送出される
と、この1フレーム分の画像データより黒レベル及び白
レベルが、それぞれ黒レベル検知部2及び白レベル検知
部3で検知される。今、エリアセンサ1の撮像可能領域
と被写体の輝度分布との関係が、図2(a)のような関
係になっているものとする。このとき、黒レベル検知部
2で検知する黒レベルに相当する輝度は、図2(a)の
PAに相当し、又、白レベル検知部3で検知する白レベ
ルに相当する輝度は、図2(a)のPBに相当する。図
2(b)では、BL、WLに相当する。
軸)と出力装置6へ送出する信号のレベル(縦軸)との
対応関係を示しており、点線で示す特性(イ)がエリア
センサ1の出力をそのまま利用したときの出力装置の特
性であり、ダイナミックレンジはDR1となり、その最
大値はMa、最小値はMiである。尚、このダイナミッ
クレンジDR1は、エリアセンサ1の撮像可能領域に相
当するWa〜Wbの範囲の入力をカバーしている。図2
(a)の輝度分布の画像データをそのまま使うと、この
特性(イ)のうち、エリアセンサ1の出力はBL〜WLの
範囲の部分となる。しかし、これでは出力装置6へ送出
する信号のレンジ幅がDR2と狭くなり、先にも述べた
ようにコントラストが不足した画像になってしまう。そ
こで、本実施形態は、特性(イ)を特性(ロ)のように
修正する演算をエリアセンサ1の出力信号に施す。この
演算は次式に従って行う。この式では、x、yは変数で
あり、xは横軸、yは縦軸に相当する。
定部4よりダイナミックレンジ演算部5に与え、ダイナ
ミックレンジ演算部5では、エリアセンサ1から与えら
れる画像データの信号レベルを(1)式のxに代入し
て、その信号レベルをyに変換する。このように変換す
ることによって、図3のように、エリアセンサ1から送
出されるBL〜WLのレンジ幅の画像データを出力装置6
のダイナミックレンジDR1に適合した信号レベル画像
データに変換することができる。即ち、上述したように
エリアセンサ1の出力をそのまま利用した場合に出力装
置6に送出される信号のレンジ幅がDR2であったの
が、本実施形態では出力装置6のダイナミックレンジに
適合したDR1に広がる。そのため、撮像可能領域内に
おいて被写体の輝度分布が存在しないような範囲が無く
なるため、コントラストがはっきりとした画像が出力装
置6より出力される。
5に遅延回路を設けて、計算式決定部4より(1)式の
ような計算式が与えられたときに、この計算式を決定す
るために用いた画像データと同一のフレームの画像デー
タを演算処理を行うようにしても良いし、前のフレーム
の画像データによって決定した計算式を用いてダイナミ
ックレンジ演算部5で画像データの演算処理を行うよう
にしても良い。又、演算結果を反映させることに対して
迅速性が要求されない場合は、複数フレーム毎に計算式
を決定し、次に計算式を決定するまで、この計算式を用
いてダイナミックレンジ演算部5で画像データの演算処
理を行うようにしても良い。
態について、図面を参照して説明する。図4は、本実施
形態の固体撮像装置の構造を示すブロック図である。
尚、本実施形態において、図2に示すブロックと同様の
目的で使用されるブロックは、同一の符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。
1と、黒レベル検知部2と、白レベル検知部3と、計算
式決定部4と、ダイナミックレンジ演算部5と、出力装
置6と、エリアセンサ1から送出される画像データから
輝度分布(ヒストグラム)を計測する輝度分布計測部7
とを有する。
エリアセンサ1より1フレーム分の画像データが輝度分
布計測部7に送出されると、この1フレーム分のそれぞ
れの画像データの信号レベルを測定することによって、
ある信号レベルに対する画像データの出現頻度(受光頻
度)が各信号レベル毎に検知される。即ち、1フレーム
分の画像を撮像したエリアセンサ1において、ある輝度
の光が入射された画素がいくつ存在しているかというこ
とが、各輝度毎に検知される。このようにして、撮像す
る被写体の輝度の頻度を調べることによって、輝度分布
計測部7によって、その輝度分布が測定される。
の全画像データの信号レベルを加算することによって、
図5(a)における輝度PAから輝度PBまでの輝度分
布を積分した値(以下、「輝度分布全体の面積の値」と
する。)に相当する値を算出する。今、この値をZと
し、簡単のため、輝度PA,PBは、第1の実施形態の
輝度PA,PBと同様であるものとする。この輝度P
A,PBの画像データの信号レベルは、図5(b)のよ
うに、それぞれ、BL,WLとなる。
する値Zが算出されると、この値Zが黒レベル検知部2
及び白レベル検知部3に送出される。又、このとき、輝
度分布計測部7は、検知した1フレーム分の画像データ
から最も信号レベルの低い画像データから順に画像デー
タを黒レベル検知部2に送出するとともに、検知した1
フレーム分の画像データから最も信号レベルの高い画像
データから順に画像データを白レベル検知部3に送出す
る。
は、輝度分布計測部7から画像データが送出されると、
この画像データの信号レベルを順次加算していく。そし
て、加算したその値が、値Zのαパーセント、即ち、α
×Z/100となったとき、黒レベル検知部2及び白レ
ベル検知部3はそれぞれ、そのときの画像データの信号
レベルを検知する。尚、図5(a)において、値α×Z
/100に相当する部分は、図5(a)の輝度分布にお
いて、その面積が輝度分布全体の面積の値のαパーセン
トとなる斜線部である。又、αの値は、外部から設定入
力するようにしても良いし、生産時に予めメモリ(不図
示)等に記憶させるようにしても良い。更に、黒レベル
検知部2と白レベル検知部3とでαの値を異ならせるよ
うにしても構わない。
レベルを、黒レベル検知部2及び白レベル検知部3にお
いて、それぞれ、黒レベル、白レベルとする。このと
き、検知される黒レベル及び白レベルは、それぞれ、図
5(b)のBL1,WL1となる。即ち、図5(a)におい
て、前記黒レベルBL1及び前記白レベルWL1のそれぞれ
に相当する輝度は、PA1,PB1となる。
第1の実施形態における式(1)の黒レベルBL及び白
レベルWLの代わりに用いた計算式が、第1の実施形態
と同様に計算式決定部4で決定される。その後、第1の
実施形態と同様に、このように決定した計算式を用い
て、ダイナミックレンジ演算部5にて、エリアセンサ1
より送出される画像データを演算処理する。
したとき、輝度分布の裾引き部(高輝度範囲及び低輝度
範囲)における頻度の変化率が小さくなだらかな特性を
示したとき、このような裾引き部をカットすることによ
って、そのコントラストがより安定した画像データに変
換して出力することができる。もちろん、被写体の輝度
分布が3桁を越えるような広いダイナミックレンジを持
つものである場合も、そのような被写体に対して裾引き
部分のみがカットされたコントラストの安定した画像デ
ータに変換され、黒ツブレや白トビを生じることなく良
好に被写体を撮像することができ、従来のリニアセンサ
では撮像できないような広いダイナミックレンジの被写
体に対応できることはいうまでもない。
態について、図面を参照して説明する。図6は、本実施
形態の固体撮像装置の構造を示すブロック図である。
尚、本実施形態において、図2に示すブロックと同様の
目的で使用されるブロックは、同一の符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。
1と、計算式決定部4と、ダイナミックレンジ演算部5
と、出力装置6と、外部から黒レベルの値を入力する黒
レベル入力部8と、外部から白レベルの値を入力する白
レベル入力部9とを有する。
り、使用者が希望する輝度範囲に応じた黒レベルBL2及
び白レベルWL2を、それぞれ黒レベル入力部8及び白レ
ベル入力部9より入力する。このように、黒レベル入力
部8及び白レベル入力部9よりそれぞれ入力された黒レ
ベルBL2及び白レベルWL2が、計算式決定部4に送出さ
れる。そして、この黒レベルBL2及び白レベルWL2を第
1の実施形態における式(1)の黒レベルBL及び白レ
ベルWLの代わりに用いて、計算式決定部4で計算式を
決定する。その後、第1の実施形態と同様に、このよう
に決定した計算式を用いて、ダイナミックレンジ演算部
5にて、エリアセンサ1より送出される画像データを演
算処理する。
入力することができるので、使用者が例えばディスプレ
イのような出力装置6が映し出す画像をみて判断するこ
とによって、使用者が希望する輝度範囲を設定すること
ができる。このように使用者が自由に輝度範囲を設定す
ることができるので、使用者の好みに応じた画像を撮像
することができる。
態について、図面を参照して説明する。図7は本実施形
態の固体撮像装置の回路ブロック図である。尚、本実施
形態において、図4に示すブロック図と同様の目的で使
用されるブロックは、同一の符号を付して、その詳細な
説明は省略する。
1と、計算式決定部4と、ダイナミックレンジ演算部5
と、出力装置6と、輝度分布計測部7と、輝度分布計測
部7で計測された輝度分布の形状に応じて被写体の輝度
範囲を決定する輝度範囲判定部10とを有する。尚、本
実施形態は、被写体の輝度分布の最大値と最小値から直
接輝度範囲を決定するものではなく、輝度分布の形状を
も加味して出力装置に出力する輝度範囲を決定するよう
にしたものである。
範囲の決定手順を示すフローチャートである。図9に、
横軸が輝度を、縦軸がその度数(出現頻度)を表す輝度
分布の一例を示す。尚、輝度分布において、以下、極大
値となる点を「山」、極小値となる点を「谷」と呼ぶ。
又、山となる点の度数を「山の高さ」、谷となる点の度
数を「谷の高さ」、輝度分布の両端における度数の低い
部分を「裾引き」と呼ぶ。このとき、図9において、a
が輝度範囲の広さ、bが山の数、cが山の高さ、dが谷
の高さ、eが分布の裾引きを表す。
から1フレーム分の画像データが輝度分布計測部7に送
出されると、この輝度分布計測部7で被写体の輝度分布
が計測される。そして、輝度分布計測部7で計測された
輝度分布が輝度範囲判定部10に与えられると、まず、
山の数が計測される(STEP1)。そして、この計測
された山の数が、図10(a)のように1つのとき(Y
es)はSTEP15に移行し、又、図10(b)のよ
うに複数のとき(No)はSTEP3に移行する(ST
EP2)。STEP2よりSTEP3に移行すると、谷
の高さが計測される。この計測された谷の高さと、この
谷の両側の山のうちその高さの低い山の高さとの比が、
閾値Taより大きいとき(Yes)はSTEP5に、
又、閾値Taより小さいとき(No)はSTEP6に移
行する(STEP4)。即ち、STEP4において、図
10(b)の場合、谷Bの両側の山A,Cのうち、その
高さの低い山Aの高さc1と谷Bの高さd1との比(d
1)/(c1)が閾値Taより大きいか否かが判定され
る。
低い方の山を山と見なさず、この谷の両側の山をひとつ
ながりの山と見なす。即ち、図10(b)において、谷
Bの高さが高く、低い方の山Aの高さとの比が閾値Ta
より大きくなると、低い方の山Aを山と見なさず、高い
方の山Cの一部と見なす。又、STEP4からSTEP
6に移行すると、その谷の両側の山が分離していると
し、別の山と見なす。即ち、図10(b)において、谷
Bの高さが低く、低い方の山Aの高さとの比が閾値Ta
より小さくなると、山A,Cをそれぞれ別の山と見な
す。
しているものとされると、これらの山のうち、その輝度
範囲が閾値Tbより小さい山は、山と見なされずに輝度
分布より除かれる(STEP7)。尚、山の輝度範囲
は、その山の両側の2つの谷の輝度による範囲によって
表される。又、輝度分布の両端にある山の輝度範囲は、
その山に隣接する谷の輝度から輝度分布の両端の輝度ま
での範囲である。このとき、図10(c)のように、山
Aの輝度範囲e1が閾値Tbより大きく、山Cの輝度範
囲e2が閾値Tbより小さくなるとき、山Cは山と見な
されずに輝度分布から削除される。
に移行すると、計測された輝度分布に形成される谷につ
いてSTEP3〜STEP7の処理がなされたか否かが
判定される。このとき、全ての谷についてSTEP3〜
STEP7の処理がなされた場合(Yes)は、STE
P9に移行し、又、その処理がなされていない場合(N
o)は、再度STEP3に移行して上記の処理が行われ
る。
計測される。そして、この計測された山の数が、1つの
とき(Yes)はSTEP15に移行し、又、複数のと
き(No)はSTEP11に移行する(STEP1
0)。STEP11では、山の数が2つか否かが判定さ
れ、山の数が2つのとき(Yes)STEP12に移行
し、又、山の数が3つ以上のとき(No)STEP14
に移行する。STEP12では、面積の大きい一方の山
の面積を他方の山の面積で割った面積比が、閾値Tc以
上か否かが判定され、この面積比が閾値Tc以上のとき
(Yes)STEP13に移行し面積の小さい山を輝度
分布から除き、又、面積比が閾値Tcより小さいとき
(No)STEP15に移行する。
の小さい山を輝度分布から除き、残りの部分を実効領域
とする。即ち、図11のように、STEP9で山A1,
A2が計測されると、それぞれの面積をS1、S2と
し、その大きさをS1<S2とするとき、面積比(S
2)/(S1)が閾値Tcと比較される(STEP1
2)。そして、面積比(S2)/(S1)が閾値Tc以
上となるとき、面積の小さい山A1が輝度分布より削除
され、輝度分布が山A2によって形成されると見なされ
る。尚、山の面積は、その山の両側の谷の間の度数を輝
度で積分した値である。又、輝度分布の両端にある山の
面積は、その山に隣接する谷から輝度分布の両端までの
度数を輝度で積分した値である。
の面積が最大となる山を中心にして、この山から最も離
れた山から順に、その山の面積を面積最大の山の面積で
割った面積比が閾値Tdと比較される。このとき、この
面積比が閾値Tdより小さくなる山は山と見なされず、
輝度分布から除かれる。そして、この面積最大の山から
低い輝度側及び高い輝度側の両方において、その面積比
が閾値Tdより大きくなったとき、残った部分を実効領
域と見なし、この処理を終了する。即ち、図12のよう
に、STEP9で山B1〜B4が計測され、山B1〜B
4それぞれの面積がSa〜Sdで、山B3の面積Scが
最大となるとき、面積比(Sa)/(Sc)、(Sd)
/(Sc)、(Sb)/(Sc)が順番に閾値Tdと比
較される。尚、山B1,B2,B4は、山B3に対して
山B1,B4,B2の順に離れた位置にあるものとす
る。
値Tdより小さく、面積比(Sd)/(Sc)、(S
b)/(Sc)が閾値Tdより大きいものとすると、ま
ず、山B1の判定を行ったとき、その面積比が閾値Td
より小さいため山と見なされず、輝度分布より削除され
る。次に、山B4の判定を行ったとき、その面積比が閾
値Tdより大きくなるので、山B3よりも高い輝度側の
判定を終了する。そして、次に、山B2の判定を行った
とき、その面積比が閾値Tdより大きくなるので、山B
3より低い輝度側の判定を終了する。このようにSTE
P14の処理動作が終了すると、STEP15に移行す
る。
された山の面積を、輝度分布全体の面積から差し引い
て、この差し引かれた面積を実効面積とする。即ち、S
TEP2又はSTEP10で山が1つと計測されたとき
やSTEP12で2つの山の面積比が閾値Tcより小さ
くなるときは、輝度分布全体を実効面積とし、又、ST
EP13又はSTEP14からSTEP15に移行した
ときは、STEP13又はSTEP14で輝度分布より
除かれた山の面積を輝度分布全体の面積から差し引いた
面積を実効面積とする。実効面積は、上記実効領域の面
積に相当する。
と、この実効面積を形成する輝度分布から裾引きを形成
する部分を計測する。即ち、図13のように、実効面積
を形成する輝度分布の最小の輝度から度数を輝度で積分
した値が実効面積のxパーセントとなる輝度αと、実効
面積を形成する輝度分布の最大の輝度から度数を輝度で
積分した値が実効面積のxパーセントとなる輝度βとが
求められる。そして、輝度αよりも輝度が低い部分s1
と、輝度βよりも輝度が高い部分s2とが裾引きを形成
する部分として計測される。
から削除され、このようにして得られた輝度分布の輝度
範囲をこのとき得られた画像による被写体の輝度範囲と
する(STEP17)。即ち、図13において、輝度α
(黒レベルBL3に相当する)〜輝度β(白レベルWL3に
相当する)の輝度範囲を被写体の輝度範囲とする。尚、
図12の領域Scのように、実効領域自体が既に裾引き
部を削除された形状である場合は、実効領域の最端部の
輝度を被写体の輝度範囲の上限又は下限としても良い
(即ち、x=0パーセントとする)。
って、第2の実施形態と同様に、輝度αに相当する黒レ
ベルBL3及び輝度βに相当する白レベルWL3が計算式決
定部4に与えられ、ダイナミックレンジを決定するため
の計算式が決定される。その後、このように決定した計
算式を用いて、ダイナミックレンジ演算部5にて、エリ
アセンサ1より送出される画像データを演算処理する。
被写体の輝度範囲を決定することにより、様々な輝度分
布を持つ被写体に対して適切に輝度範囲を決めることが
でき、様々な被写体に対して良好な撮像を行うことがで
きる。
態について、図面を参照して説明する。図14は、被写
体の輝度分布と本実施形態の固体撮像装置で処理された
輝度範囲との関係を示すグラフである。尚、本実施形態
の固体撮像装置は、第2の実施形態と同様、図4のブロ
ック図に示された内部構成となる固体撮像装置である。
算式決定部4、ダイナミック演算部5、出力装置6、及
び、輝度分布計測部7は、第2の実施形態の固体撮像装
置と同様の動作を行うので、これらの動作についての詳
細な説明は省略する。よって、以下に、黒レベル検知部
2及び白レベル検知部3の動作について説明する。
レベル検知部2は、図14のように輝度分布計測部7で
計測された輝度分布に基づき、その輝度分布の最低輝度
PAより輝度の高い方に向かって最初に所定の出現頻度
(受光頻度)Hに達する輝度PA1を黒レベルBL1を与
える輝度とし、黒レベルBL1を検知する。又、白レベル
検知部3は、図14のように輝度分布計測部7で計測さ
れた輝度分布に基づき、その輝度分布の最高輝度PBよ
り輝度の低い方に向かって最初に所定の出現頻度(受光
頻度)Hに達する輝度PB1を白レベルWL1を与える輝
度とし、白レベルWL1を検知する。
レベル検知部3のそれぞれで検知された黒レベルBL1及
び白レベルWL1が、計算式決定部4に与えられ、ダイナ
ミックレンジを決定するための計算式が決定される。そ
の後、このように決定した計算式を用いて、ダイナミッ
クレンジ演算部5にて、エリアセンサ1より送出される
画像データを演算処理する。
2及び白レベル検知部3のそれぞれに設定された所定の
出現頻度(受光頻度)を、ともに等しい値Hとしている
が、この値を黒レベル検知部2及び白レベル検知部3の
それぞれで異なる値として設定しても構わない。
出現頻度が所定値に達しない裾引き部が測定された輝度
分布より削除されるので、裾引き部が長く続くような輝
度分布を示す場合においても、適切に被写体の輝度分布
を決定することができる。尚、第4の実施形態で算出さ
れた実効領域に対しても、本実施形態で説明した手順の
処理を行うことによって、被写体の輝度範囲を決定し、
白レベルWL3及び黒レベルBL3を求めるようにしても構
わない。
装置にディスプレイを1例に挙げたが、磁気ディスクに
画像データを記録する記録装置なども適用することが可
能である。又、これらの実施形態では、動く被写体を撮
像するための固体撮像装置を例にして説明したが、デジ
タルカメラのように静止した被写体を撮像するような固
体撮像装置に使用しても良い。
する電気信号を対数変換する光電変換手段を用いたと
き、通常その撮像可能範囲が、実際に撮像する被写体の
輝度範囲よりも大きくなるが、本発明によると、前記光
電変換手段から出力され前記出力装置へ送出される信号
を、前記被写体の輝度範囲に応じてレベル変換すること
によって、そのダイナミックレンジを出力装置のダイナ
ミックレンジに合わせることができるので、このレベル
変換された信号を前記出力装置で再生したとき、コント
ラストのとれた良好な画像が得られる。
構造を示すブロック図。
エリアセンサの出力の信号レベルの関係を示したグラ
フ。
に送出する信号のレベルの関係を示した図。
構造を示すブロック図。
エリアセンサの出力の信号レベルの関係を示したグラ
フ。
構造を示すブロック図。
構造を示すブロック図。
ャート。
撮像装置で処理された輝度範囲の関係を示したグラフ。
とエリアセンサの出力の信号レベルの関係を示したグラ
フ。
とエリアセンサの出力の信号レベルの関係を示したグラ
フ。
置に送出する信号のレベルの関係を示した図。
Claims (10)
- 【請求項1】 入射光の輝度に応じた電気信号を発生す
る複数の感光素子を有し、該複数の感光素子より発生す
る電気信号をそれぞれ対数変換する光電変換手段と、 被写体の輝度範囲を決定する輝度範囲決定手段と、 前記輝度範囲決定手段により決定された被写体の輝度範
囲と画像再生用の出力装置のダイナミックレンジとが対
応するように、前記光電変換手段から出力された信号の
レベル変換を行う信号レベル変換手段と、 を有することを特徴とする固体撮像装置。 - 【請求項2】 前記輝度範囲決定手段が、前記光電変換
手段から出力される信号のうち、最も低い輝度の信号か
ら最も高い輝度の信号までの範囲を前記被写体の輝度範
囲として決定することを特徴とする請求項1に記載の固
体撮像装置。 - 【請求項3】 更に、前記光電変換手段から出力される
信号に基づいて、感光素子の輝度別の受光頻度を測定す
ることによって前記被写体の輝度分布を計測する輝度分
布計測手段を有し、 前記輝度範囲決定手段が、前記輝度分布計測手段により
計測された輝度分布に基づいて前記被写体の輝度範囲を
決定することを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装
置。 - 【請求項4】 前記輝度範囲決定手段が、 最高輝度から輝度の低い方へ向かって前記輝度分布を輝
度で積分したとき、その積分値が前記輝度分布全体を輝
度で積分した値の第1の所定の割合以上となるときの輝
度から、最低輝度から輝度の高い方へ向かって前記輝度
分布を輝度で積分したとき、その積分値が前記輝度分布
全体を輝度で積分した値の第2の所定の割合以上となる
ときの輝度までの範囲を、 前記被写体の輝度範囲として決定することを特徴とする
請求項3に記載の固体撮像装置。 - 【請求項5】 前記輝度範囲決定手段が、前記輝度分布
計測手段により計測された輝度分布の形状に応じて、前
記被写体の輝度範囲を決定することを特徴とする請求項
3に記載の固体撮像装置。 - 【請求項6】 前記輝度範囲決定手段が、 前記輝度分布計測手段により計測された輝度分布の形状
に応じて、前記輝度分布の実効領域と該実効領域の面積
である実効面積とを求めるとともに、 最高輝度から輝度の低い方へ向かって前記実効領域を形
成する輝度分布を輝度で積分したとき、その積分値が前
記実効面積の第1の所定の割合以上となるときの輝度か
ら、最低輝度から輝度の高い方へ向かって前記実効領域
を形成する輝度分布を輝度で積分したとき、その積分値
が前記実効面積の第2の所定の割合以上となるときの輝
度までの範囲を、前記被写体の輝度範囲として決定する
ことを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置。 - 【請求項7】 前記輝度範囲決定手段が、 前記輝度分布の最高輝度から輝度の低い方へ向かって受
光頻度を調べたとき、最初に所定の第1の受光頻度に達
する点の輝度から、前記輝度分布の最低輝度から輝度の
高い方へ向かって受光頻度を調べたとき、最初に所定の
第2の受光頻度に達する点の輝度までの範囲を、 前記被写体の輝度範囲として決定することを特徴とする
請求項3に記載の固体撮像装置。 - 【請求項8】 前記輝度範囲決定手段が、外部から入力
された前記被写体の輝度範囲の最低輝度に対応する値か
ら最高輝度に対応する値までの範囲を前記被写体の輝度
範囲として決定することを特徴とする請求項1に記載の
固体撮像装置。 - 【請求項9】 前記信号レベル変換手段が、前記輝度範
囲決定手段により決定された前記被写体の輝度範囲の最
低輝度と最高輝度を用いて、前記光電変換手段から出力
される信号のレベルを変換するための演算処理を行うこ
とを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
固体撮像装置。 - 【請求項10】 前記演算処理が、以下の式を用いて、
前記光電変換手段から出力される信号の信号レベルxか
ら信号レベルyに変換する演算処理であることを特徴と
する請求項9に記載の固体撮像装置。 【数1】 但し、xは前記光電変換手段から出力される信号の信号
レベル、yは前記信号レベル変換手段から出力される信
号レベル、Maは前記出力装置で処理される信号の出力
レベルの最大値、Miは前記出力装置で処理される信号
の出力レベルの最小値、BLは前記輝度範囲決定手段に
より決定される前記被写体の輝度範囲の最低輝度、WL
は前記輝度範囲決定手段により決定される前記被写体の
輝度範囲の最高輝度を表す。
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