JP2001028423A - 半導体集積回路装置 - Google Patents
半導体集積回路装置Info
- Publication number
- JP2001028423A JP2001028423A JP11201530A JP20153099A JP2001028423A JP 2001028423 A JP2001028423 A JP 2001028423A JP 11201530 A JP11201530 A JP 11201530A JP 20153099 A JP20153099 A JP 20153099A JP 2001028423 A JP2001028423 A JP 2001028423A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power supply
- circuit block
- region
- line
- supply line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ICチップ内においてノイズ発生源近くにバ
イパスコンデンサを設け、半導体集積回路装置内の電源
電圧およびグランド電圧の変動を抑えること。 【解決手段】 アナログ回路ブロック20側では、Nウ
ェル領域2eとP基板2との間のPN接合によりバイパ
スコンデンサC1を形成する。電源ライン(VDD1)
22とグランドライン(VSS1)23を一部近づか
せ、バイパスコンデンサC1に直列に接続される寄生抵
抗R1,R2を小さくする。デジタル回路ブロック21
側では、Nウェル領域2fとP基板2との間のPN接合
によりバイパスコンデンサC2を形成する。電源ライン
(VDD2)26とグランドライン(VSS2)27を
一部近づかせ、バイパスコンデンサC2に直列に接続さ
れる寄生抵抗R3,R4を小さくする。それによって、
バイパスコンデンサC1,C2に、十分なノイズ除去能
力をもたせる。
イパスコンデンサを設け、半導体集積回路装置内の電源
電圧およびグランド電圧の変動を抑えること。 【解決手段】 アナログ回路ブロック20側では、Nウ
ェル領域2eとP基板2との間のPN接合によりバイパ
スコンデンサC1を形成する。電源ライン(VDD1)
22とグランドライン(VSS1)23を一部近づか
せ、バイパスコンデンサC1に直列に接続される寄生抵
抗R1,R2を小さくする。デジタル回路ブロック21
側では、Nウェル領域2fとP基板2との間のPN接合
によりバイパスコンデンサC2を形成する。電源ライン
(VDD2)26とグランドライン(VSS2)27を
一部近づかせ、バイパスコンデンサC2に直列に接続さ
れる寄生抵抗R3,R4を小さくする。それによって、
バイパスコンデンサC1,C2に、十分なノイズ除去能
力をもたせる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置に関する。
置に関する。
【0002】アナログ回路で構成されたブロック(以
下、アナログ回路ブロックという)とデジタル回路で構
成されたブロック(以下、デジタル回路ブロックとい
う)が同一の半導体チップに混載された半導体集積回路
装置では、デジタル回路ブロックのスイッチング動作時
に電気的なノイズが発生する。このノイズの影響によ
り、電源ラインおよびグランドラインの電圧が不安定に
なる場合があり、アナログ回路が誤動作するなどの問題
が生じる。そのため、電源ラインおよびグランドライン
の電圧変動を抑える必要がある。
下、アナログ回路ブロックという)とデジタル回路で構
成されたブロック(以下、デジタル回路ブロックとい
う)が同一の半導体チップに混載された半導体集積回路
装置では、デジタル回路ブロックのスイッチング動作時
に電気的なノイズが発生する。このノイズの影響によ
り、電源ラインおよびグランドラインの電圧が不安定に
なる場合があり、アナログ回路が誤動作するなどの問題
が生じる。そのため、電源ラインおよびグランドライン
の電圧変動を抑える必要がある。
【0003】
【従来の技術】図16は、アナログ回路ブロックとデジ
タル回路ブロックとが同一の半導体チップに混載された
半導体集積回路装置の要部を示す断面斜視図である。こ
の半導体集積回路装置では、たとえばP型半導体基板
(以下、P基板という)1上にアナログ回路ブロック1
0とデジタル回路ブロック11が作製されている。P基
板1には、N型の埋め込み領域(以下、Nウェル領域と
いう)1a,1dが形成されている。これらNウェル領
域1a,1d内には、それぞれ、高濃度N型不純物拡散
領域(以下、N+領域という)1c,1bが形成されて
いる。また、P基板1には、高濃度P型不純物拡散領域
(以下、P+領域という)1e,1fが形成されてい
る。
タル回路ブロックとが同一の半導体チップに混載された
半導体集積回路装置の要部を示す断面斜視図である。こ
の半導体集積回路装置では、たとえばP型半導体基板
(以下、P基板という)1上にアナログ回路ブロック1
0とデジタル回路ブロック11が作製されている。P基
板1には、N型の埋め込み領域(以下、Nウェル領域と
いう)1a,1dが形成されている。これらNウェル領
域1a,1d内には、それぞれ、高濃度N型不純物拡散
領域(以下、N+領域という)1c,1bが形成されて
いる。また、P基板1には、高濃度P型不純物拡散領域
(以下、P+領域という)1e,1fが形成されてい
る。
【0004】アナログ回路ブロック10の電源ライン
(VDD1)12およびグランドライン(VSS1)1
3は、それぞれ、コンタクト群14およびコンタクト群
15を介して、N+領域1cおよびP+領域1eに電気
的に接続される。デジタル回路ブロック11の電源ライ
ン(VDD2)16およびグランドライン(VSS2)
17は、それぞれ、コンタクト群18およびコンタクト
群19を介して、N+領域1bおよびP+領域1fに電
気的に接続される。
(VDD1)12およびグランドライン(VSS1)1
3は、それぞれ、コンタクト群14およびコンタクト群
15を介して、N+領域1cおよびP+領域1eに電気
的に接続される。デジタル回路ブロック11の電源ライ
ン(VDD2)16およびグランドライン(VSS2)
17は、それぞれ、コンタクト群18およびコンタクト
群19を介して、N+領域1bおよびP+領域1fに電
気的に接続される。
【0005】ここで、Nウェル領域1aとP基板1との
間にPN接合が形成される。そのPN接合によりコンデ
ンサが形成され、寄生容量となる。また、N+領域1c
とNウェル領域1aとの間には抵抗が形成され、寄生抵
抗となる。これらの寄生容量と寄生抵抗は直列に接続さ
れている。同様に、Nウェル領域1dとP基板1との間
のPN接合において、寄生容量となるコンデンサが形成
される。また、N+領域1bとNウェル領域1dとの間
に寄生抵抗が形成される。これらの寄生容量と寄生抵抗
は直列に接続されている。さらに、二つのグランドライ
ン13,17間に寄生抵抗が形成される。
間にPN接合が形成される。そのPN接合によりコンデ
ンサが形成され、寄生容量となる。また、N+領域1c
とNウェル領域1aとの間には抵抗が形成され、寄生抵
抗となる。これらの寄生容量と寄生抵抗は直列に接続さ
れている。同様に、Nウェル領域1dとP基板1との間
のPN接合において、寄生容量となるコンデンサが形成
される。また、N+領域1bとNウェル領域1dとの間
に寄生抵抗が形成される。これらの寄生容量と寄生抵抗
は直列に接続されている。さらに、二つのグランドライ
ン13,17間に寄生抵抗が形成される。
【0006】このようなデジタル・アナログ混載回路で
は、デジタル回路のスイッチング動作時に、切り替わり
電流によって電気的なノイズが発生し、その影響によっ
て、電源ライン12,16およびグランドライン13,
17に電圧の揺れが発生する場合がある。この電圧変動
は、デジタル回路の動作速度が速いほど大きくなり、ア
ナログ回路が誤動作するなどの問題を生じるおそれがあ
るため、電源ライン12,16およびグランドライン1
3,17の電圧変動を抑える必要がある。
は、デジタル回路のスイッチング動作時に、切り替わり
電流によって電気的なノイズが発生し、その影響によっ
て、電源ライン12,16およびグランドライン13,
17に電圧の揺れが発生する場合がある。この電圧変動
は、デジタル回路の動作速度が速いほど大きくなり、ア
ナログ回路が誤動作するなどの問題を生じるおそれがあ
るため、電源ライン12,16およびグランドライン1
3,17の電圧変動を抑える必要がある。
【0007】そこで、従来は、電源ラインについては、
アナログ回路ブロック10用の電源ライン12とデジタ
ル回路ブロック11用の電源ライン16とを分離するこ
とによって、デジタル回路ブロック11の高速スイッチ
ング動作に伴って発生する電源電圧の変動の影響がアナ
ログ回路ブロック10の電源電圧に及ぶのを抑えてい
る。
アナログ回路ブロック10用の電源ライン12とデジタ
ル回路ブロック11用の電源ライン16とを分離するこ
とによって、デジタル回路ブロック11の高速スイッチ
ング動作に伴って発生する電源電圧の変動の影響がアナ
ログ回路ブロック10の電源電圧に及ぶのを抑えてい
る。
【0008】グランドラインについては、アナログ回路
ブロック10とデジタル回路ブロック11とで基板が共
通であるため、デジタル回路ブロック11におけるグラ
ンド電圧の変動の影響がアナログ回路のグランド電圧に
及ぶのを抑えるのは困難である。そこで、従来は、アナ
ログ回路のグランド電圧への影響を抑えるため、ICチ
ップの外にコンデンサを取り付け、これをバイパスコン
デンサとして機能させている。
ブロック10とデジタル回路ブロック11とで基板が共
通であるため、デジタル回路ブロック11におけるグラ
ンド電圧の変動の影響がアナログ回路のグランド電圧に
及ぶのを抑えるのは困難である。そこで、従来は、アナ
ログ回路のグランド電圧への影響を抑えるため、ICチ
ップの外にコンデンサを取り付け、これをバイパスコン
デンサとして機能させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンデ
ンサがICチップの外に取り付けられているため、コン
デンサとノイズ発生源とが離れてしまい、電圧変動を効
果的に抑えることができないという問題点がある。ノイ
ズに起因する電圧変動を効果的に抑えるためには、コン
デンサをノイズ発生源の近くに配置させる必要がある。
加えて、ノイズ発生源の近くに設けたコンデンサに、バ
イパスコンデンサとして十分なノイズ除去能力をもたせ
るために、そのコンデンサに直列に接続する寄生抵抗の
値を小さくする必要がある。また、ICチップ内にバイ
パスコンデンサを設けることは、チップ面積が大きくな
ってしまうということと、コスト増を招くということか
ら困難である。このような問題は、N型半導体基板を用
いた場合も同様である。
ンサがICチップの外に取り付けられているため、コン
デンサとノイズ発生源とが離れてしまい、電圧変動を効
果的に抑えることができないという問題点がある。ノイ
ズに起因する電圧変動を効果的に抑えるためには、コン
デンサをノイズ発生源の近くに配置させる必要がある。
加えて、ノイズ発生源の近くに設けたコンデンサに、バ
イパスコンデンサとして十分なノイズ除去能力をもたせ
るために、そのコンデンサに直列に接続する寄生抵抗の
値を小さくする必要がある。また、ICチップ内にバイ
パスコンデンサを設けることは、チップ面積が大きくな
ってしまうということと、コスト増を招くということか
ら困難である。このような問題は、N型半導体基板を用
いた場合も同様である。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、ICチップ内において、ノイズ発生源の近くにコ
ンデンサを形成し、これをバイパスコンデンサとして使
用することにより、電源電圧およびグランド電圧の変動
を抑えるようにした半導体集積回路装置を提供すること
を目的とする。
って、ICチップ内において、ノイズ発生源の近くにコ
ンデンサを形成し、これをバイパスコンデンサとして使
用することにより、電源電圧およびグランド電圧の変動
を抑えるようにした半導体集積回路装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、半導体集積回路装置において、回路ブロ
ックにグランド電圧を供給するグランドラインと、前記
回路ブロックに電源電圧を供給する電源ラインとが、少
なくともその一部において、前記回路ブロックの幅より
も狭い幅で相対峙していることを特徴とする。したがっ
て、半導体集積回路装置内のPN接合に起因して形成さ
れる寄生容量に直列に接続された寄生抵抗が小さくなる
ので、その寄生容量にバイパスコンデンサとして十分な
ノイズ除去能力をもたせることができる。
め、本発明は、半導体集積回路装置において、回路ブロ
ックにグランド電圧を供給するグランドラインと、前記
回路ブロックに電源電圧を供給する電源ラインとが、少
なくともその一部において、前記回路ブロックの幅より
も狭い幅で相対峙していることを特徴とする。したがっ
て、半導体集積回路装置内のPN接合に起因して形成さ
れる寄生容量に直列に接続された寄生抵抗が小さくなる
ので、その寄生容量にバイパスコンデンサとして十分な
ノイズ除去能力をもたせることができる。
【0012】また、本発明は、第1の導電型の半導体領
域内に、回路ブロックに電源電圧を供給するための電源
ラインに電気的に接続される第2の導電型の半導体領域
が、複数の領域に分割されて設けられていることを特徴
とする。したがって、寄生容量を形成するPN接合部分
の面積が大きくなり、その結果容量値が大きくなるの
で、その寄生容量にバイパスコンデンサとして十分なノ
イズ除去能力をもたせることができる。
域内に、回路ブロックに電源電圧を供給するための電源
ラインに電気的に接続される第2の導電型の半導体領域
が、複数の領域に分割されて設けられていることを特徴
とする。したがって、寄生容量を形成するPN接合部分
の面積が大きくなり、その結果容量値が大きくなるの
で、その寄生容量にバイパスコンデンサとして十分なノ
イズ除去能力をもたせることができる。
【0013】また、本発明は、第1の導電型の半導体領
域内に、回路ブロックに電源電圧を供給するための電源
ラインに電気的に接続される第2の導電型の半導体領域
が、櫛歯状の平面形状を成して設けられていることを特
徴とする。したがって、寄生容量を形成するPN接合部
分の面積が大きくなり、その結果容量値が大きくなるの
で、その寄生容量にバイパスコンデンサとして十分なノ
イズ除去能力をもたせることができる。
域内に、回路ブロックに電源電圧を供給するための電源
ラインに電気的に接続される第2の導電型の半導体領域
が、櫛歯状の平面形状を成して設けられていることを特
徴とする。したがって、寄生容量を形成するPN接合部
分の面積が大きくなり、その結果容量値が大きくなるの
で、その寄生容量にバイパスコンデンサとして十分なノ
イズ除去能力をもたせることができる。
【0014】また、本発明は、第1の導電型の半導体領
域と、前記第1の導電型の半導体領域内に形成された第
2の導電型の半導体領域と、前記第2の導電型の半導体
領域内に形成され、かつ、回路ブロックにグランド電圧
を供給するためのグランドラインが電気的に接続される
第1の導電型の高濃度不純物拡散領域と、前記第1の導
電型の高濃度不純物拡散領域内に形成され、かつ、回路
ブロックに電源電圧を供給するための電源ラインが電気
的に接続される第2の導電型の高濃度不純物拡散領域
と、を備えることを特徴とする。したがって、寄生容量
を形成するPN接合部分の不純物(イオン)濃度が高く
なり、その結果容量値が大きくなるので、その寄生容量
にバイパスコンデンサとして十分なノイズ除去能力をも
たせることができる。
域と、前記第1の導電型の半導体領域内に形成された第
2の導電型の半導体領域と、前記第2の導電型の半導体
領域内に形成され、かつ、回路ブロックにグランド電圧
を供給するためのグランドラインが電気的に接続される
第1の導電型の高濃度不純物拡散領域と、前記第1の導
電型の高濃度不純物拡散領域内に形成され、かつ、回路
ブロックに電源電圧を供給するための電源ラインが電気
的に接続される第2の導電型の高濃度不純物拡散領域
と、を備えることを特徴とする。したがって、寄生容量
を形成するPN接合部分の不純物(イオン)濃度が高く
なり、その結果容量値が大きくなるので、その寄生容量
にバイパスコンデンサとして十分なノイズ除去能力をも
たせることができる。
【0015】また、本発明は、グランド電圧が印加され
る第1のグランドライン上に積層された絶縁膜と、前記
絶縁膜上に積層され、かつ、電源電圧が印加される第1
の電源ラインと、前記第1のグランドラインに電気的に
接続され、かつ、回路ブロックにグランド電圧を供給す
る第2のグランドラインと、前記第1の電源ラインに電
気的に接続され、かつ、前記回路ブロックに電源電圧を
供給する第2の電源ラインと、を備えることを特徴とす
る。したがって、第1のグランドライン、絶縁膜および
第1の電源ラインによりバイパスコンデンサが形成され
る。
る第1のグランドライン上に積層された絶縁膜と、前記
絶縁膜上に積層され、かつ、電源電圧が印加される第1
の電源ラインと、前記第1のグランドラインに電気的に
接続され、かつ、回路ブロックにグランド電圧を供給す
る第2のグランドラインと、前記第1の電源ラインに電
気的に接続され、かつ、前記回路ブロックに電源電圧を
供給する第2の電源ラインと、を備えることを特徴とす
る。したがって、第1のグランドライン、絶縁膜および
第1の電源ラインによりバイパスコンデンサが形成され
る。
【0016】この発明において、前記第1のグランドラ
インは半導体基板であり、前記絶縁膜はゲート酸化膜で
あり、前記第1の電源ラインはゲート電極であってもよ
い。そうすれば、このバイパスコンデンサの構造はMO
Sトランジスタと同じであるため、他のMOSトランジ
スタと同一のプロセスでバイパスコンデンサを作製する
ことができる。
インは半導体基板であり、前記絶縁膜はゲート酸化膜で
あり、前記第1の電源ラインはゲート電極であってもよ
い。そうすれば、このバイパスコンデンサの構造はMO
Sトランジスタと同じであるため、他のMOSトランジ
スタと同一のプロセスでバイパスコンデンサを作製する
ことができる。
【0017】また、この発明において、前記絶縁膜は高
誘電率材料でできていてもよい。そうすれば、容量値が
より大きいバイパスコンデンサが得られる。
誘電率材料でできていてもよい。そうすれば、容量値が
より大きいバイパスコンデンサが得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる半導体集
積回路装置の実施の形態について図面を参照しつつ詳細
に説明する。なお、以下の各実施の形態においては、周
知の製造プロセスにより各半導体集積回路装置を製造す
ることができるので、製造プロセスの説明は省略する。
積回路装置の実施の形態について図面を参照しつつ詳細
に説明する。なお、以下の各実施の形態においては、周
知の製造プロセスにより各半導体集積回路装置を製造す
ることができるので、製造プロセスの説明は省略する。
【0019】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1にかかる半導体集積回路装置の要部を示す断面斜
視図である。この半導体集積回路装置は、たとえばP基
板2を用いて作製されており、アナログ回路ブロック2
0とデジタル回路ブロック21を有する。
形態1にかかる半導体集積回路装置の要部を示す断面斜
視図である。この半導体集積回路装置は、たとえばP基
板2を用いて作製されており、アナログ回路ブロック2
0とデジタル回路ブロック21を有する。
【0020】アナログ回路ブロック20の電源ライン
(VDD1)22およびグランドライン(VSS1)2
3は、それぞれ、層間絶縁膜2iを貫通するコンタクト
群24およびコンタクト群25を介して、P基板2に形
成された対応するN+領域2aおよびP+領域2bに電
気的に接続される。デジタル回路ブロック21の電源ラ
イン(VDD2)26およびグランドライン(VSS
2)27は、それぞれ、層間絶縁膜2iを貫通するコン
タクト群28およびコンタクト群29を介して、P基板
2に形成された対応するN+領域2cおよびP+領域2
dに電気的に接続される。各N+領域2a,2cは、そ
れぞれ、P基板2に形成されたNウェル領域2e,2f
内に形成されている。
(VDD1)22およびグランドライン(VSS1)2
3は、それぞれ、層間絶縁膜2iを貫通するコンタクト
群24およびコンタクト群25を介して、P基板2に形
成された対応するN+領域2aおよびP+領域2bに電
気的に接続される。デジタル回路ブロック21の電源ラ
イン(VDD2)26およびグランドライン(VSS
2)27は、それぞれ、層間絶縁膜2iを貫通するコン
タクト群28およびコンタクト群29を介して、P基板
2に形成された対応するN+領域2cおよびP+領域2
dに電気的に接続される。各N+領域2a,2cは、そ
れぞれ、P基板2に形成されたNウェル領域2e,2f
内に形成されている。
【0021】アナログ回路ブロック20の電源ライン
(VDD1)22とグランドライン(VSS1)23と
は、アナログ回路ブロック20のない領域にて近づくよ
うに配線されている。すなわち、電源ライン(VDD
1)22は、アナログ回路ブロック20の外側で、その
一側に沿って延びるように配線されている。また、グラ
ンドライン(VSS1)23は、アナログ回路ブロック
20の外側で、電源ライン(VDD1)22の反対側に
沿って延びるように配線されている。
(VDD1)22とグランドライン(VSS1)23と
は、アナログ回路ブロック20のない領域にて近づくよ
うに配線されている。すなわち、電源ライン(VDD
1)22は、アナログ回路ブロック20の外側で、その
一側に沿って延びるように配線されている。また、グラ
ンドライン(VSS1)23は、アナログ回路ブロック
20の外側で、電源ライン(VDD1)22の反対側に
沿って延びるように配線されている。
【0022】そして、電源ライン(VDD1)22およ
びグランドライン(VSS1)23は、アナログ回路ブ
ロック20の終端の外側で屈曲して延びている。それに
よって、電源ライン(VDD1)22とグランドライン
(VSS1)23との間の距離は、アナログ回路ブロッ
ク20を間に挟んでいた部分よりも小さくなっている。
びグランドライン(VSS1)23は、アナログ回路ブ
ロック20の終端の外側で屈曲して延びている。それに
よって、電源ライン(VDD1)22とグランドライン
(VSS1)23との間の距離は、アナログ回路ブロッ
ク20を間に挟んでいた部分よりも小さくなっている。
【0023】同様に、デジタル回路ブロック21の電源
ライン(VDD2)26とグランドライン(VSS2)
27とは、デジタル回路ブロック21のない領域にて近
づくように配線されている。すなわち、電源ライン(V
DD2)26は、デジタル回路ブロック21の外側で、
その一側に沿って延びるように配線されている。また、
グランドライン(VSS2)27は、デジタル回路ブロ
ック21の外側で、電源ライン(VDD2)26の反対
側に沿って延びるように配線されている。
ライン(VDD2)26とグランドライン(VSS2)
27とは、デジタル回路ブロック21のない領域にて近
づくように配線されている。すなわち、電源ライン(V
DD2)26は、デジタル回路ブロック21の外側で、
その一側に沿って延びるように配線されている。また、
グランドライン(VSS2)27は、デジタル回路ブロ
ック21の外側で、電源ライン(VDD2)26の反対
側に沿って延びるように配線されている。
【0024】そして、電源ライン(VDD2)26およ
びグランドライン(VSS2)27は、デジタル回路ブ
ロック21の終端の外側で屈曲して延びている。それに
よって、電源ライン(VDD2)26とグランドライン
(VSS2)27との間の距離は、デジタル回路ブロッ
ク21を間に挟んでいた部分よりも小さくなっている。
びグランドライン(VSS2)27は、デジタル回路ブ
ロック21の終端の外側で屈曲して延びている。それに
よって、電源ライン(VDD2)26とグランドライン
(VSS2)27との間の距離は、デジタル回路ブロッ
ク21を間に挟んでいた部分よりも小さくなっている。
【0025】図2は、図1に示す半導体集積回路装置の
回路構成を模式的に示す回路図である。アナログ回路ブ
ロック20側において、Nウェル領域2eとP基板2と
の間に形成されるPN接合により、寄生容量が形成され
る。その寄生容量はバイパスコンデンサとして機能し、
図2では、C1で表されている。また、N+領域2aと
Nウェル領域2eとの間、およびP+領域2bとP基板
2との間に、それぞれ寄生抵抗が存在する。図2では、
それら寄生抵抗は、R1とR2で表されている。
回路構成を模式的に示す回路図である。アナログ回路ブ
ロック20側において、Nウェル領域2eとP基板2と
の間に形成されるPN接合により、寄生容量が形成され
る。その寄生容量はバイパスコンデンサとして機能し、
図2では、C1で表されている。また、N+領域2aと
Nウェル領域2eとの間、およびP+領域2bとP基板
2との間に、それぞれ寄生抵抗が存在する。図2では、
それら寄生抵抗は、R1とR2で表されている。
【0026】これらバイパスコンデンサC1と二つの寄
生抵抗R1,R2は、電源ライン(VDD1)22とグ
ランドライン(VSS1)23との間で直列に接続され
ている。電源ライン(VDD1)22とグランドライン
(VSS1)23とがアナログ回路ブロック20のない
領域で近づいているため、電源とグランド間の距離が短
くなり、二つの寄生抵抗R1,R2は小さくなる。した
がって、バイパスコンデンサC1は、十分なノイズ除去
能力を有する。換言すれば、バイパスコンデンサC1が
十分なノイズ除去能力を具える程度に、電源ライン(V
DD1)22とグランドライン(VSS1)23を近づ
ける。
生抵抗R1,R2は、電源ライン(VDD1)22とグ
ランドライン(VSS1)23との間で直列に接続され
ている。電源ライン(VDD1)22とグランドライン
(VSS1)23とがアナログ回路ブロック20のない
領域で近づいているため、電源とグランド間の距離が短
くなり、二つの寄生抵抗R1,R2は小さくなる。した
がって、バイパスコンデンサC1は、十分なノイズ除去
能力を有する。換言すれば、バイパスコンデンサC1が
十分なノイズ除去能力を具える程度に、電源ライン(V
DD1)22とグランドライン(VSS1)23を近づ
ける。
【0027】同様に、デジタル回路ブロック21側にお
いて、Nウェル領域2fとP基板2との間に形成される
PN接合により、寄生容量が形成される。その寄生容量
はバイパスコンデンサとして機能し、図2では、C2で
表されている。また、N+領域2cとNウェル領域2f
との間、およびP+領域2dとP基板2との間に、それ
ぞれ寄生抵抗が存在する。図2では、それら寄生抵抗
は、R3およびR4で表されている。
いて、Nウェル領域2fとP基板2との間に形成される
PN接合により、寄生容量が形成される。その寄生容量
はバイパスコンデンサとして機能し、図2では、C2で
表されている。また、N+領域2cとNウェル領域2f
との間、およびP+領域2dとP基板2との間に、それ
ぞれ寄生抵抗が存在する。図2では、それら寄生抵抗
は、R3およびR4で表されている。
【0028】これらバイパスコンデンサC2と二つの寄
生抵抗R3,R4は、電源ライン(VDD2)26とグ
ランドライン(VSS2)27との間で直列に接続され
ている。電源ライン(VDD2)26とグランドライン
(VSS2)27とがデジタル回路ブロック21のない
領域で近づいているため、電源とグランド間の距離が短
くなり、二つの寄生抵抗R3,R4は小さくなる。した
がって、バイパスコンデンサC2は、十分なノイズ除去
能力を有する。換言すれば、バイパスコンデンサC2が
十分なノイズ除去能力を具える程度に、電源ライン(V
DD2)26とグランドライン(VSS2)27を近づ
ける。
生抵抗R3,R4は、電源ライン(VDD2)26とグ
ランドライン(VSS2)27との間で直列に接続され
ている。電源ライン(VDD2)26とグランドライン
(VSS2)27とがデジタル回路ブロック21のない
領域で近づいているため、電源とグランド間の距離が短
くなり、二つの寄生抵抗R3,R4は小さくなる。した
がって、バイパスコンデンサC2は、十分なノイズ除去
能力を有する。換言すれば、バイパスコンデンサC2が
十分なノイズ除去能力を具える程度に、電源ライン(V
DD2)26とグランドライン(VSS2)27を近づ
ける。
【0029】さらに、アナログ回路ブロック20のグラ
ンドライン(VSS1)23とデジタル回路ブロック2
1のグランドライン(VSS2)27との間に寄生抵抗
が存在する。図2では、その寄生抵抗は、R5で表され
ている。
ンドライン(VSS1)23とデジタル回路ブロック2
1のグランドライン(VSS2)27との間に寄生抵抗
が存在する。図2では、その寄生抵抗は、R5で表され
ている。
【0030】図3は、図1において、バイパスコンデン
サC1を形成するNウェル領域2eの終端部付近を拡大
して示す平面図である。図4は、図3のA−Aにおける
縦断面図である。一般に、Nウェル領域2eのイオン濃
度は、その領域表層部2g(図3および図4に破線で示
す領域)、すなわちNウェル領域2eとP基板2との水
平方向における境界部において高くなる。
サC1を形成するNウェル領域2eの終端部付近を拡大
して示す平面図である。図4は、図3のA−Aにおける
縦断面図である。一般に、Nウェル領域2eのイオン濃
度は、その領域表層部2g(図3および図4に破線で示
す領域)、すなわちNウェル領域2eとP基板2との水
平方向における境界部において高くなる。
【0031】そして、イオン濃度が高いほど、Nウェル
領域2eとP基板2とにより形成されるコンデンサの単
位面積あたりの容量は大きくなるので、Nウェル領域2
eの表層部2gにできるコンデンサの容量値は大きくな
る。したがって、バイパスコンデンサC1の容量値は、
実質的に、Nウェル領域2eの表層部2gにできるコン
デンサの容量値となる。
領域2eとP基板2とにより形成されるコンデンサの単
位面積あたりの容量は大きくなるので、Nウェル領域2
eの表層部2gにできるコンデンサの容量値は大きくな
る。したがって、バイパスコンデンサC1の容量値は、
実質的に、Nウェル領域2eの表層部2gにできるコン
デンサの容量値となる。
【0032】表層部2gにできるコンデンサの容量値
は、表層部2gの面積によって決まる。ここで、Nウェ
ル領域2eの深さ方向の長さを一定とすると、表層部2
gの面積は表層部2gの水平方向の長さにより決まる。
したがって、この表層部2gのある方向(X方向とす
る)およびそれに直交する方向(Y方向とする)の長さ
をそれぞれLxおよびLyとすると、表層部2gにおい
て、X方向に延びる部分が2箇所あり、またY方向に延
びる部分が1箇所あるため、この表層部2gにできるコ
ンデンサの大きさLは、つぎの(1)式で表される。 L=2Lx+Ly ・・・(1)
は、表層部2gの面積によって決まる。ここで、Nウェ
ル領域2eの深さ方向の長さを一定とすると、表層部2
gの面積は表層部2gの水平方向の長さにより決まる。
したがって、この表層部2gのある方向(X方向とす
る)およびそれに直交する方向(Y方向とする)の長さ
をそれぞれLxおよびLyとすると、表層部2gにおい
て、X方向に延びる部分が2箇所あり、またY方向に延
びる部分が1箇所あるため、この表層部2gにできるコ
ンデンサの大きさLは、つぎの(1)式で表される。 L=2Lx+Ly ・・・(1)
【0033】すなわち、バイパスコンデンサC1の容量
値は、上記(1)式で表されたLに比例した値となる。
説明を省略するが、バイパスコンデンサC2についても
同様である。
値は、上記(1)式で表されたLに比例した値となる。
説明を省略するが、バイパスコンデンサC2についても
同様である。
【0034】つぎに、実施の形態1の作用について説明
する。デジタル回路ブロック21でノイズが発生した場
合、そのノイズは、デジタル回路ブロック21のグラン
ドライン27(VSS2)を通してアナログ回路ブロッ
ク20のグランドライン23(VSS1)に流入する前
に、デジタル回路ブロック21側に形成されたバイパス
コンデンサC2により除去される。また、アナログ回路
ブロック20で発生したノイズは、アナログ回路ブロッ
ク20のグランドライン23(VSS1)を通してデジ
タル回路ブロック21のグランドライン27(VSS
2)に流入する前に、アナログ回路ブロック20側に形
成されたバイパスコンデンサC1により除去される。
する。デジタル回路ブロック21でノイズが発生した場
合、そのノイズは、デジタル回路ブロック21のグラン
ドライン27(VSS2)を通してアナログ回路ブロッ
ク20のグランドライン23(VSS1)に流入する前
に、デジタル回路ブロック21側に形成されたバイパス
コンデンサC2により除去される。また、アナログ回路
ブロック20で発生したノイズは、アナログ回路ブロッ
ク20のグランドライン23(VSS1)を通してデジ
タル回路ブロック21のグランドライン27(VSS
2)に流入する前に、アナログ回路ブロック20側に形
成されたバイパスコンデンサC1により除去される。
【0035】上記実施の形態1によれば、アナログ回路
ブロック20側において、Nウェル領域2eとP基板2
との間のPN接合によりバイパスコンデンサC1が形成
される。また、デジタル回路ブロック21側において、
Nウェル領域2fとP基板2との間のPN接合によりバ
イパスコンデンサC2が形成される。バイパスコンデン
サC1には、N+領域2aとNウェル領域2eとの間、
およびP+領域2bとP基板2との間にそれぞれ存在す
る寄生抵抗R1,R2が直列に接続されているが、電源
ライン(VDD1)22とグランドライン(VSS1)
23とがアナログ回路ブロック20のない領域で近づく
ように配線されていることによって、寄生抵抗R1,R
2が小さくなる。
ブロック20側において、Nウェル領域2eとP基板2
との間のPN接合によりバイパスコンデンサC1が形成
される。また、デジタル回路ブロック21側において、
Nウェル領域2fとP基板2との間のPN接合によりバ
イパスコンデンサC2が形成される。バイパスコンデン
サC1には、N+領域2aとNウェル領域2eとの間、
およびP+領域2bとP基板2との間にそれぞれ存在す
る寄生抵抗R1,R2が直列に接続されているが、電源
ライン(VDD1)22とグランドライン(VSS1)
23とがアナログ回路ブロック20のない領域で近づく
ように配線されていることによって、寄生抵抗R1,R
2が小さくなる。
【0036】また、バイパスコンデンサC2には、N+
領域2cとNウェル領域2fとの間、およびP+領域2
dとP基板2との間にそれぞれ存在する寄生抵抗R3,
R4が直列に接続されているが、電源ライン(VDD
2)26とグランドライン(VSS2)27とがデジタ
ル回路ブロック21のない領域で近づくように配線され
ていることによって、寄生抵抗R3,R4が小さくな
る。
領域2cとNウェル領域2fとの間、およびP+領域2
dとP基板2との間にそれぞれ存在する寄生抵抗R3,
R4が直列に接続されているが、電源ライン(VDD
2)26とグランドライン(VSS2)27とがデジタ
ル回路ブロック21のない領域で近づくように配線され
ていることによって、寄生抵抗R3,R4が小さくな
る。
【0037】したがって、バイパスコンデンサC1,C
2はともに、十分なノイズ除去能力を具えており、アナ
ログ回路ブロック20またはデジタル回路ブロック21
で発生する電源およびグランドの電圧変動を個別に除去
することができる。それによって、外付けのバイパスコ
ンデンサが不要となる。また、ICチップ内にノイズ除
去専用のバイパスコンデンサを新たに作らずに済むの
で、ICチップの面積増やコスト増を防ぐことができ
る。
2はともに、十分なノイズ除去能力を具えており、アナ
ログ回路ブロック20またはデジタル回路ブロック21
で発生する電源およびグランドの電圧変動を個別に除去
することができる。それによって、外付けのバイパスコ
ンデンサが不要となる。また、ICチップ内にノイズ除
去専用のバイパスコンデンサを新たに作らずに済むの
で、ICチップの面積増やコスト増を防ぐことができ
る。
【0038】(実施の形態2)図5は、バイパスコンデ
ンサC1を形成するNウェル領域2eの終端部付近を拡
大して示す平面図である。図6は、図5のB−Bにおけ
る縦断面図である。実施の形態2は、実施の形態1にお
いて、Nウェル領域2eとN+領域2aとを複数領域に
分割した構成となっている。なお、実施の形態1と同様
の機能を有する構成については、実施の形態1と同一の
符号を付して説明を省略する。
ンサC1を形成するNウェル領域2eの終端部付近を拡
大して示す平面図である。図6は、図5のB−Bにおけ
る縦断面図である。実施の形態2は、実施の形態1にお
いて、Nウェル領域2eとN+領域2aとを複数領域に
分割した構成となっている。なお、実施の形態1と同様
の機能を有する構成については、実施の形態1と同一の
符号を付して説明を省略する。
【0039】本実施の形態2においても、上述した実施
の形態1と同様に、分割された各Nウェル領域2eにお
いて、その領域表層部2hのイオン濃度が高くなる。し
たがって、その表層部2hにできるコンデンサの容量値
は大きくなるので、バイパスコンデンサC1の容量値
は、実質的に、表層部2hの水平方向の全長により決ま
る。なお、図5および図6においては、表層部2hは破
線で示されているが、図が煩雑になるのを避けるため、
複数のNウェル領域2eのうちの一つについてのみ示さ
れており、残りのNウェル領域2eについては、図示が
省略されている。
の形態1と同様に、分割された各Nウェル領域2eにお
いて、その領域表層部2hのイオン濃度が高くなる。し
たがって、その表層部2hにできるコンデンサの容量値
は大きくなるので、バイパスコンデンサC1の容量値
は、実質的に、表層部2hの水平方向の全長により決ま
る。なお、図5および図6においては、表層部2hは破
線で示されているが、図が煩雑になるのを避けるため、
複数のNウェル領域2eのうちの一つについてのみ示さ
れており、残りのNウェル領域2eについては、図示が
省略されている。
【0040】分割された各Nウェル領域2eにおいて、
表層部2hのX方向およびY方向の長さをそれぞれlx
およびlyとすると、X方向に延びる部分は全部で8箇
所あり、またY方向に延びる部分は全部で7箇所あるた
め、バイパスコンデンサC1の容量値は、つぎの(2)
式で表されるlに比例した値となる。 l=8lx+7ly ・・・(2)
表層部2hのX方向およびY方向の長さをそれぞれlx
およびlyとすると、X方向に延びる部分は全部で8箇
所あり、またY方向に延びる部分は全部で7箇所あるた
め、バイパスコンデンサC1の容量値は、つぎの(2)
式で表されるlに比例した値となる。 l=8lx+7ly ・・・(2)
【0041】ところで、実施の形態2におけるlxは、
実施の形態1におけるLxのおおよそ4分の1に等し
い。また、実施の形態2におけるlyは、実施の形態1
におけるLyと等しい。したがって、上記(2)式は、
つぎの(3)式となる。 l=2Lx+7Ly ・・・(3)
実施の形態1におけるLxのおおよそ4分の1に等し
い。また、実施の形態2におけるlyは、実施の形態1
におけるLyと等しい。したがって、上記(2)式は、
つぎの(3)式となる。 l=2Lx+7Ly ・・・(3)
【0042】この(3)式を上記(1)式と比べると、
実施の形態2のバイパスコンデンサC1の容量値は、実
施の形態1よりも大きいことがわかる。したがって、実
施の形態2によれば、バイパスコンデンサC1は、実施
の形態1よりもノイズ除去能力が大きくなる。説明を省
略するが、バイパスコンデンサC2についても同様であ
る。
実施の形態2のバイパスコンデンサC1の容量値は、実
施の形態1よりも大きいことがわかる。したがって、実
施の形態2によれば、バイパスコンデンサC1は、実施
の形態1よりもノイズ除去能力が大きくなる。説明を省
略するが、バイパスコンデンサC2についても同様であ
る。
【0043】(実施の形態3)図7は、実施の形態3に
かかる半導体集積回路装置において、電源ラインおよび
グランドラインの一部を拡大して示す平面図である。図
8は、図7のC−Cにおける縦断面図である。実施の形
態3は、実施の形態1において、電源ライン(VDD
1)22およびグランドライン(VSS1)23を櫛歯
状に形成し、それらが噛み合うようにした構成となって
いる。Nウェル領域2eおよびN+領域2aは、電源ラ
イン(VDD1)22に沿って櫛歯状に形成されてい
る。また、P+領域2bは、グランドライン(VSS
1)23に沿って形成されている。なお、実施の形態1
と同様の機能を有する構成については、実施の形態1と
同一の符号を付して説明を省略する。
かかる半導体集積回路装置において、電源ラインおよび
グランドラインの一部を拡大して示す平面図である。図
8は、図7のC−Cにおける縦断面図である。実施の形
態3は、実施の形態1において、電源ライン(VDD
1)22およびグランドライン(VSS1)23を櫛歯
状に形成し、それらが噛み合うようにした構成となって
いる。Nウェル領域2eおよびN+領域2aは、電源ラ
イン(VDD1)22に沿って櫛歯状に形成されてい
る。また、P+領域2bは、グランドライン(VSS
1)23に沿って形成されている。なお、実施の形態1
と同様の機能を有する構成については、実施の形態1と
同一の符号を付して説明を省略する。
【0044】本実施の形態3においても、上述した実施
の形態1と同様に、櫛歯状のNウェル領域2eにおい
て、その領域表層部2jのイオン濃度が高くなる。した
がって、その表層部2jにできるコンデンサの容量値は
大きくなるので、バイパスコンデンサC1の容量値は、
実質的に、表層部2jの水平方向の全長により決まる。
の形態1と同様に、櫛歯状のNウェル領域2eにおい
て、その領域表層部2jのイオン濃度が高くなる。した
がって、その表層部2jにできるコンデンサの容量値は
大きくなるので、バイパスコンデンサC1の容量値は、
実質的に、表層部2jの水平方向の全長により決まる。
【0045】この櫛歯状のNウェル領域2eにおいて、
表層部2jのX方向およびY方向の長さをそれぞれmx
およびmyとすると、X方向に延びる部分は全部で10
箇所あり、またY方向に延びる部分は1箇所であるた
め、バイパスコンデンサC1の容量値は、つぎの(4)
式で表されるmに比例した値となる。 m=10mx+my ・・・(4)
表層部2jのX方向およびY方向の長さをそれぞれmx
およびmyとすると、X方向に延びる部分は全部で10
箇所あり、またY方向に延びる部分は1箇所であるた
め、バイパスコンデンサC1の容量値は、つぎの(4)
式で表されるmに比例した値となる。 m=10mx+my ・・・(4)
【0046】これを実施の形態1と比較する。実施の形
態1にかかる半導体集積回路装置において、電源ライン
およびグランドラインの一部を拡大して示す平面図であ
る図10は、図9のD−Dにおける縦断面図である。実
施の形態1の場合、Nウェル領域2eの表層部2jの全
長はMyであるため、バイパスコンデンサC1の容量値
は、つぎの(5)式で表されるMに比例した値となる。 M=My ・・・(5)
態1にかかる半導体集積回路装置において、電源ライン
およびグランドラインの一部を拡大して示す平面図であ
る図10は、図9のD−Dにおける縦断面図である。実
施の形態1の場合、Nウェル領域2eの表層部2jの全
長はMyであるため、バイパスコンデンサC1の容量値
は、つぎの(5)式で表されるMに比例した値となる。 M=My ・・・(5)
【0047】ところで、実施の形態3におけるmyは、
実施の形態1におけるMyと等しい。したがって、上記
(4)式は、つぎの(6)式となる。 m=10mx+My ・・・(6)
実施の形態1におけるMyと等しい。したがって、上記
(4)式は、つぎの(6)式となる。 m=10mx+My ・・・(6)
【0048】この(6)式より、実施の形態3によれ
ば、実施の形態1よりも容量値の大きいバイパスコンデ
ンサC1が得られるということがわかる。したがって、
バイパスコンデンサC1は、実施の形態1よりもノイズ
除去能力が大きくなる。説明を省略するが、バイパスコ
ンデンサC2についても同様である。
ば、実施の形態1よりも容量値の大きいバイパスコンデ
ンサC1が得られるということがわかる。したがって、
バイパスコンデンサC1は、実施の形態1よりもノイズ
除去能力が大きくなる。説明を省略するが、バイパスコ
ンデンサC2についても同様である。
【0049】(実施の形態4)図11は、本発明の実施
の形態4にかかる半導体集積回路装置の要部を示す断面
斜視図である。この半導体集積回路装置は、P基板3に
バイポーラトランジスタのコレクタに相当するNウェル
領域3aが形成される。このNウェル領域3aの内側
に、バイポーラトランジスタのベースに相当し、P型不
純物が高濃度にドーピングされたPオフセット領域3b
が形成される。
の形態4にかかる半導体集積回路装置の要部を示す断面
斜視図である。この半導体集積回路装置は、P基板3に
バイポーラトランジスタのコレクタに相当するNウェル
領域3aが形成される。このNウェル領域3aの内側
に、バイポーラトランジスタのベースに相当し、P型不
純物が高濃度にドーピングされたPオフセット領域3b
が形成される。
【0050】このPオフセット領域3bは、層間絶縁膜
3iを貫通するコンタクト群35を介してグランドライ
ン33に電気的に接続する。また、Pオフセット領域3
bの内側に、バイポーラトランジスタのエミッタに相当
するN+領域3cが形成される。このN+領域3cは、
層間絶縁膜3iを貫通するコンタクト群34を介して電
源ライン32に電気的に接続する。
3iを貫通するコンタクト群35を介してグランドライ
ン33に電気的に接続する。また、Pオフセット領域3
bの内側に、バイポーラトランジスタのエミッタに相当
するN+領域3cが形成される。このN+領域3cは、
層間絶縁膜3iを貫通するコンタクト群34を介して電
源ライン32に電気的に接続する。
【0051】このような構成の半導体集積回路装置で
は、Pオフセット領域3bとN+領域3cとの間にPN
接合が形成される。そのPN接合により形成されるコン
デンサは、Pオフセット領域3bにおいてイオン濃度が
高い表層部3d,3e(図11において、破線で示す領
域)に形成され、ノイズ除去用のバイパスコンデンサと
して使用される。この場合、各領域のイオン濃度の大小
関係は、Pオフセット領域3b>P基板3であり、か
つ、N+領域3c>Nウェル領域3aである。
は、Pオフセット領域3bとN+領域3cとの間にPN
接合が形成される。そのPN接合により形成されるコン
デンサは、Pオフセット領域3bにおいてイオン濃度が
高い表層部3d,3e(図11において、破線で示す領
域)に形成され、ノイズ除去用のバイパスコンデンサと
して使用される。この場合、各領域のイオン濃度の大小
関係は、Pオフセット領域3b>P基板3であり、か
つ、N+領域3c>Nウェル領域3aである。
【0052】したがって、実施の形態4によれば、上記
実施の形態1乃至3においてNウェル領域2eとP基板
2との間に形成されるPN接合によるコンデンサと比べ
て、容量がより大きなバイパスコンデンサが得られる。
よって、ノイズ除去能力がより大きなバイパスコンデン
サが得られる。
実施の形態1乃至3においてNウェル領域2eとP基板
2との間に形成されるPN接合によるコンデンサと比べ
て、容量がより大きなバイパスコンデンサが得られる。
よって、ノイズ除去能力がより大きなバイパスコンデン
サが得られる。
【0053】(実施の形態5)図12は、本発明の実施
の形態5にかかる半導体集積回路装置の要部を示す断面
斜視図である。実施の形態5は、実施の形態4の半導体
集積回路装置において、Nウェル領域3a内にN+領域
3fをさらに形成し、このN+領域3fに、層間絶縁膜
3iを貫通するコンタクト群36を介して、別の電源ラ
イン37が電気的に接続される構成となっている。な
お、実施の形態4と同様の機能を有する構成について
は、実施の形態4と同一の符号を付して説明を省略す
る。
の形態5にかかる半導体集積回路装置の要部を示す断面
斜視図である。実施の形態5は、実施の形態4の半導体
集積回路装置において、Nウェル領域3a内にN+領域
3fをさらに形成し、このN+領域3fに、層間絶縁膜
3iを貫通するコンタクト群36を介して、別の電源ラ
イン37が電気的に接続される構成となっている。な
お、実施の形態4と同様の機能を有する構成について
は、実施の形態4と同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0054】電源ライン37は、基板表面に形成された
導電体41により、もう一つの電源ライン32に電気的
に接続される。また、P基板3にP+領域3gをさらに
形成し、このP+領域3gに、層間絶縁膜3iを貫通す
るコンタクト群38を介して、別のグランドライン39
が電気的に接続される構成となっている。このグランド
ライン39は、基板表面に形成された導電体42によ
り、もう一つのグランドライン33に電気的に接続され
る。
導電体41により、もう一つの電源ライン32に電気的
に接続される。また、P基板3にP+領域3gをさらに
形成し、このP+領域3gに、層間絶縁膜3iを貫通す
るコンタクト群38を介して、別のグランドライン39
が電気的に接続される構成となっている。このグランド
ライン39は、基板表面に形成された導電体42によ
り、もう一つのグランドライン33に電気的に接続され
る。
【0055】このような構成の半導体集積回路装置で
は、Pオフセット領域3bとN+領域3cとの間のPN
接合においてイオン濃度が高い表層部3d(その領域を
図12に破線で示す)、Pオフセット領域3bとNウェ
ル領域3aとの間のPN接合においてイオン濃度が高い
表層部3h(その領域を図12に破線で示す)、および
P基板3とNウェル領域3aとの間のPN接合において
イオン濃度が高い表層部3j(その領域を図12に破線
で示す)のそれぞれに、コンデンサが形成される。これ
らのコンデンサはバイパスコンデンサとして使用され
る。
は、Pオフセット領域3bとN+領域3cとの間のPN
接合においてイオン濃度が高い表層部3d(その領域を
図12に破線で示す)、Pオフセット領域3bとNウェ
ル領域3aとの間のPN接合においてイオン濃度が高い
表層部3h(その領域を図12に破線で示す)、および
P基板3とNウェル領域3aとの間のPN接合において
イオン濃度が高い表層部3j(その領域を図12に破線
で示す)のそれぞれに、コンデンサが形成される。これ
らのコンデンサはバイパスコンデンサとして使用され
る。
【0056】したがって、実施の形態5によれば、実施
の形態4よりも容量値の大きいバイパスコンデンサが得
られるので、より大きなノイズ除去能力が得られる。
の形態4よりも容量値の大きいバイパスコンデンサが得
られるので、より大きなノイズ除去能力が得られる。
【0057】(実施の形態6)図13は、本発明の実施
の形態6にかかる半導体集積回路装置の要部を示す断面
斜視図である。この半導体集積回路装置は、P基板5を
グランドライン(VSS1)51とする。そして、P基
板5の上に、たとえばSiO2 よりなる薄い絶縁膜52
が積層され、さらにその上に導電層53が積層される。
その導電層53は、電源ライン(VDD1)54として
用いられる。電源ライン(VDD1)54とグランドラ
イン(VSS1)51とは、絶縁膜52により電気的に
分離される。それによって、電源とグランド間にコンデ
ンサが形成される。このコンデンサは、ノイズ除去用の
バイパスコンデンサとして使用される。
の形態6にかかる半導体集積回路装置の要部を示す断面
斜視図である。この半導体集積回路装置は、P基板5を
グランドライン(VSS1)51とする。そして、P基
板5の上に、たとえばSiO2 よりなる薄い絶縁膜52
が積層され、さらにその上に導電層53が積層される。
その導電層53は、電源ライン(VDD1)54として
用いられる。電源ライン(VDD1)54とグランドラ
イン(VSS1)51とは、絶縁膜52により電気的に
分離される。それによって、電源とグランド間にコンデ
ンサが形成される。このコンデンサは、ノイズ除去用の
バイパスコンデンサとして使用される。
【0058】また、P基板5上には回路ブロック55が
形成されている。その回路ブロック55の電源ライン
(VDD2)56は、もう一つの電源ライン(VDD
1)54に電気的に接続される。回路ブロック55のグ
ランドライン(VSS2)57は、層間絶縁膜5iを貫
通するコンタクト群58を介して、P基板5に形成され
たP+領域5aに電気的に接続される。
形成されている。その回路ブロック55の電源ライン
(VDD2)56は、もう一つの電源ライン(VDD
1)54に電気的に接続される。回路ブロック55のグ
ランドライン(VSS2)57は、層間絶縁膜5iを貫
通するコンタクト群58を介して、P基板5に形成され
たP+領域5aに電気的に接続される。
【0059】実施の形態6によれば、回路ブロック55
の電源とグランド間に、電源ライン(VDD1)54、
薄い絶縁膜52およびグランドライン(VSS1)51
より構成されるコンデンサが形成され、このコンデンサ
がノイズ除去用のバイパスコンデンサとして機能する。
したがって、回路ブロック55の近傍にバイパスコンデ
ンサを設けることができる。
の電源とグランド間に、電源ライン(VDD1)54、
薄い絶縁膜52およびグランドライン(VSS1)51
より構成されるコンデンサが形成され、このコンデンサ
がノイズ除去用のバイパスコンデンサとして機能する。
したがって、回路ブロック55の近傍にバイパスコンデ
ンサを設けることができる。
【0060】(実施の形態7)図14は、本発明の実施
の形態7にかかる半導体集積回路装置の要部を示す断面
斜視図である。この半導体集積回路装置は、P基板6上
にMOSトランジスタが形成された構成となっている。
P基板6上には、ゲート酸化膜として、たとえばSiO
2 よりなる薄い酸化膜61が積層される。また、ゲート
電極として、電源ライン(VDD)62が用いられる。
グランドライン(VSS)63は、層間絶縁膜6iを貫
通するコンタクト群64を介して、P基板6に形成され
たP+領域6aに電気的に接続される。なお、図14で
は、層間絶縁膜6iはゲート酸化膜と一続きになってい
るが、実際には、層間絶縁膜の方がゲート酸化膜よりも
厚い。また、図14において、6bはP+領域である。
の形態7にかかる半導体集積回路装置の要部を示す断面
斜視図である。この半導体集積回路装置は、P基板6上
にMOSトランジスタが形成された構成となっている。
P基板6上には、ゲート酸化膜として、たとえばSiO
2 よりなる薄い酸化膜61が積層される。また、ゲート
電極として、電源ライン(VDD)62が用いられる。
グランドライン(VSS)63は、層間絶縁膜6iを貫
通するコンタクト群64を介して、P基板6に形成され
たP+領域6aに電気的に接続される。なお、図14で
は、層間絶縁膜6iはゲート酸化膜と一続きになってい
るが、実際には、層間絶縁膜の方がゲート酸化膜よりも
厚い。また、図14において、6bはP+領域である。
【0061】実施の形態7によれば、電源とグランド間
に、MOSトランジスタを構成する電源ライン(VD
D)62(ゲート電極)とゲート酸化膜61とグランド
ライン(VSS)63(P基板6)とにより構成される
コンデンサが形成され、このコンデンサがノイズ除去用
のバイパスコンデンサとして機能する。
に、MOSトランジスタを構成する電源ライン(VD
D)62(ゲート電極)とゲート酸化膜61とグランド
ライン(VSS)63(P基板6)とにより構成される
コンデンサが形成され、このコンデンサがノイズ除去用
のバイパスコンデンサとして機能する。
【0062】また、実施の形態7によれば、他のMOS
トランジスタとともにバイパスコンデンサを製造するこ
とができるので、従来の製造プロセス等を代えずに済
む。
トランジスタとともにバイパスコンデンサを製造するこ
とができるので、従来の製造プロセス等を代えずに済
む。
【0063】(実施の形態8)図15は、本発明の実施
の形態8にかかる半導体集積回路装置の要部を示す断面
斜視図である。この半導体集積回路装置は、P基板7上
に導電層が積層され、それがグランドライン(VSS
1)71となる。そして、その導電層の上に、高誘電率
材料よりなる絶縁膜72が積層される。さらに、その絶
縁膜の上に導電層が積層され、電源ライン(VDD1)
73となる。電源ライン(VDD1)73とグランドラ
イン(VSS1)71とは、高誘電率材料よりなる絶縁
膜72により電気的に分離される。それによって、電源
とグランド間にコンデンサが形成される。このコンデン
サは、ノイズ除去用のバイパスコンデンサとして使用さ
れる。
の形態8にかかる半導体集積回路装置の要部を示す断面
斜視図である。この半導体集積回路装置は、P基板7上
に導電層が積層され、それがグランドライン(VSS
1)71となる。そして、その導電層の上に、高誘電率
材料よりなる絶縁膜72が積層される。さらに、その絶
縁膜の上に導電層が積層され、電源ライン(VDD1)
73となる。電源ライン(VDD1)73とグランドラ
イン(VSS1)71とは、高誘電率材料よりなる絶縁
膜72により電気的に分離される。それによって、電源
とグランド間にコンデンサが形成される。このコンデン
サは、ノイズ除去用のバイパスコンデンサとして使用さ
れる。
【0064】また、P基板7上には回路ブロック74が
形成されている。その回路ブロック74の電源ライン
(VDD2)75は、もう一つの電源ライン(VDD
1)73に電気的に接続される。回路ブロック74のグ
ランドライン(VSS2)76は、もう一つのグランド
ライン(VSS1)71に電気的に接続される。
形成されている。その回路ブロック74の電源ライン
(VDD2)75は、もう一つの電源ライン(VDD
1)73に電気的に接続される。回路ブロック74のグ
ランドライン(VSS2)76は、もう一つのグランド
ライン(VSS1)71に電気的に接続される。
【0065】実施の形態8によれば、回路ブロック74
の電源とグランド間に、電源ライン(VDD1)73、
高誘電率材料よりなる絶縁膜72およびグランドライン
(VSS1)71より構成されるコンデンサが形成さ
れ、このコンデンサがノイズ除去用のバイパスコンデン
サとして機能する。したがって、回路ブロック74の近
傍にバイパスコンデンサを設けることができる。また、
絶縁膜72が高誘電率材料でできているため、容量値が
より大きいバイパスコンデンサが得られる。
の電源とグランド間に、電源ライン(VDD1)73、
高誘電率材料よりなる絶縁膜72およびグランドライン
(VSS1)71より構成されるコンデンサが形成さ
れ、このコンデンサがノイズ除去用のバイパスコンデン
サとして機能する。したがって、回路ブロック74の近
傍にバイパスコンデンサを設けることができる。また、
絶縁膜72が高誘電率材料でできているため、容量値が
より大きいバイパスコンデンサが得られる。
【0066】以上において本発明は、デジタル回路とア
ナログ回路とが混在する半導体集積回路装置に限らず、
バイパスコンデンサを必要とする種々の半導体集積回路
装置に適用することができる。
ナログ回路とが混在する半導体集積回路装置に限らず、
バイパスコンデンサを必要とする種々の半導体集積回路
装置に適用することができる。
【0067】また、本発明は、P基板に限らず、N型半
導体基板を用いた場合にも同様に適用可能である。N型
半導体基板の場合には、上述した説明において導電型を
表す「P」を「N」に置き換えるとともに、「N」を
「P」に置き換えればよい。また、電源ラインをグラン
ドラインに、グランドラインを電源ラインに置き換えれ
ばよい。
導体基板を用いた場合にも同様に適用可能である。N型
半導体基板の場合には、上述した説明において導電型を
表す「P」を「N」に置き換えるとともに、「N」を
「P」に置き換えればよい。また、電源ラインをグラン
ドラインに、グランドラインを電源ラインに置き換えれ
ばよい。
【0068】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明にかかる
半導体集積回路装置によれば、ICチップ内において、
ノイズ発生源の近くにコンデンサを形成し、これをバイ
パスコンデンサとして使用することにより、電源電圧お
よびグランド電圧の変動を効果的に抑えることができ
る。
半導体集積回路装置によれば、ICチップ内において、
ノイズ発生源の近くにコンデンサを形成し、これをバイ
パスコンデンサとして使用することにより、電源電圧お
よびグランド電圧の変動を効果的に抑えることができ
る。
【図1】実施の形態1にかかる半導体集積回路装置の要
部を示す断面斜視図である。
部を示す断面斜視図である。
【図2】図1に示した半導体集積回路装置の回路構成を
模式的に示す回路図である。
模式的に示す回路図である。
【図3】図1においてバイパスコンデンサを形成するN
ウェル領域の終端部付近を拡大して示す平面図である。
ウェル領域の終端部付近を拡大して示す平面図である。
【図4】図3のA−Aにおける縦断面図である。
【図5】実施の形態2にかかる半導体集積回路装置の要
部を示す断面斜視図である。
部を示す断面斜視図である。
【図6】図5のB−Bにおける縦断面図である。
【図7】実施の形態3にかかる半導体集積回路装置にお
いて電源ラインおよびグランドラインの一部を拡大して
示す平面図である。
いて電源ラインおよびグランドラインの一部を拡大して
示す平面図である。
【図8】図7のC−Cにおける縦断面図である。
【図9】実施の形態1にかかる半導体集積回路装置にお
いて電源ラインおよびグランドラインの一部を拡大して
示す平面図である。
いて電源ラインおよびグランドラインの一部を拡大して
示す平面図である。
【図10】図9のD−Dにおける縦断面図である。
【図11】本発明の実施の形態4にかかる半導体集積回
路装置の要部を示す断面斜視図である。
路装置の要部を示す断面斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態5にかかる半導体集積回
路装置の要部を示す断面斜視図である。
路装置の要部を示す断面斜視図である。
【図13】本発明の実施の形態6にかかる半導体集積回
路装置の要部を示す断面斜視図である。
路装置の要部を示す断面斜視図である。
【図14】本発明の実施の形態7にかかる半導体集積回
路装置の要部を示す断面斜視図である。
路装置の要部を示す断面斜視図である。
【図15】本発明の実施の形態8にかかる半導体集積回
路装置の要部を示す断面斜視図である。
路装置の要部を示す断面斜視図である。
【図16】従来における半導体集積回路装置の要部を示
す断面斜視図である。
す断面斜視図である。
10,11,20,21,55,74 回路ブロック 12,16,22,26,32,37,54,56,6
2,73,75電源ライン 13,17,23,27,33,39,57,63,7
1,76グランドライン 1,2,3,5,6,7 P型半導体基板 2a,2c,3c,3f N+領域 1e,1f,2b,2d,3g,5a,6a,6b P
+領域 1a,1b,2e,2f,3a Nウェル領域 3b Pオフセット領域(第1の導電型の高濃度不純物
拡散領域) 52,72 絶縁膜
2,73,75電源ライン 13,17,23,27,33,39,57,63,7
1,76グランドライン 1,2,3,5,6,7 P型半導体基板 2a,2c,3c,3f N+領域 1e,1f,2b,2d,3g,5a,6a,6b P
+領域 1a,1b,2e,2f,3a Nウェル領域 3b Pオフセット領域(第1の導電型の高濃度不純物
拡散領域) 52,72 絶縁膜
Claims (7)
- 【請求項1】 回路ブロックにグランド電圧を供給する
グランドラインと、前記回路ブロックに電源電圧を供給
する電源ラインとが、少なくともその一部において、前
記回路ブロックの幅よりも狭い幅で相対峙していること
を特徴とする半導体集積回路装置。 - 【請求項2】 第1の導電型の半導体領域内に、回路ブ
ロックに電源電圧を供給するための電源ラインに電気的
に接続される第2の導電型の半導体領域が、複数の領域
に分割されて設けられていることを特徴とする半導体集
積回路装置。 - 【請求項3】 第1の導電型の半導体領域内に、回路ブ
ロックに電源電圧を供給するための電源ラインに電気的
に接続される第2の導電型の半導体領域が、櫛歯状の平
面形状を成して設けられていることを特徴とする半導体
集積回路装置。 - 【請求項4】 第1の導電型の半導体領域と、 前記第1の導電型の半導体領域内に形成された第2の導
電型の半導体領域と、 前記第2の導電型の半導体領域内に形成され、かつ、回
路ブロックにグランド電圧を供給するためのグランドラ
インが電気的に接続される第1の導電型の高濃度不純物
拡散領域と、 前記第1の導電型の高濃度不純物拡散領域内に形成さ
れ、かつ、回路ブロックに電源電圧を供給するための電
源ラインが電気的に接続される第2の導電型の高濃度不
純物拡散領域と、 を備えることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 【請求項5】 グランド電圧が印加される第1のグラン
ドライン上に積層された絶縁膜と、 前記絶縁膜上に積層され、かつ、電源電圧が印加される
第1の電源ラインと、 前記第1のグランドラインに電気的に接続され、かつ、
回路ブロックにグランド電圧を供給する第2のグランド
ラインと、 前記第1の電源ラインに電気的に接続され、かつ、前記
回路ブロックに電源電圧を供給する第2の電源ライン
と、 を備えることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 【請求項6】 前記第1のグランドラインは半導体基板
であり、前記絶縁膜はゲート酸化膜であり、前記第1の
電源ラインはゲート電極であることを特徴とする請求項
5に記載の半導体集積回路装置。 - 【請求項7】 前記絶縁膜は高誘電率材料でできている
ことを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11201530A JP2001028423A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | 半導体集積回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11201530A JP2001028423A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | 半導体集積回路装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001028423A true JP2001028423A (ja) | 2001-01-30 |
Family
ID=16442583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11201530A Pending JP2001028423A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | 半導体集積回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001028423A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030049919A (ko) * | 2001-12-17 | 2003-06-25 | 엘지전자 주식회사 | 전자파발생 방지회로 |
KR20030049920A (ko) * | 2001-12-17 | 2003-06-25 | 엘지전자 주식회사 | 전원 노이즈제거 회로 |
US7068548B2 (en) | 2004-05-07 | 2006-06-27 | Fujitsu Limited | Semiconductor integrated circuit with noise reduction circuit |
DE102005019175A1 (de) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Infineon Technologies Ag | Reduktion einer durch digitale Schaltströme hervorgerufenen Störung analoger Schaltungsteile mittels einer Kapazität |
KR100817070B1 (ko) | 2006-10-30 | 2008-03-26 | 삼성전자주식회사 | 다중 그라운드 쉴딩 반도체 패키지, 그 패키지의 제조방법 및 그 그라운드 쉴딩을 이용한 노이즈 방지방법 |
JP2008258648A (ja) * | 2008-06-02 | 2008-10-23 | Nec Electronics Corp | 半導体集積回路装置 |
JP2010034296A (ja) * | 2008-07-29 | 2010-02-12 | Nec Electronics Corp | 半導体装置 |
WO2023149084A1 (ja) * | 2022-02-03 | 2023-08-10 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 電子回路 |
CN117172188A (zh) * | 2023-09-15 | 2023-12-05 | 合芯科技(苏州)有限公司 | 集成电路版图结构 |
-
1999
- 1999-07-15 JP JP11201530A patent/JP2001028423A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030049919A (ko) * | 2001-12-17 | 2003-06-25 | 엘지전자 주식회사 | 전자파발생 방지회로 |
KR20030049920A (ko) * | 2001-12-17 | 2003-06-25 | 엘지전자 주식회사 | 전원 노이즈제거 회로 |
US7068548B2 (en) | 2004-05-07 | 2006-06-27 | Fujitsu Limited | Semiconductor integrated circuit with noise reduction circuit |
DE102005019175A1 (de) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Infineon Technologies Ag | Reduktion einer durch digitale Schaltströme hervorgerufenen Störung analoger Schaltungsteile mittels einer Kapazität |
KR100817070B1 (ko) | 2006-10-30 | 2008-03-26 | 삼성전자주식회사 | 다중 그라운드 쉴딩 반도체 패키지, 그 패키지의 제조방법 및 그 그라운드 쉴딩을 이용한 노이즈 방지방법 |
JP2008258648A (ja) * | 2008-06-02 | 2008-10-23 | Nec Electronics Corp | 半導体集積回路装置 |
JP2010034296A (ja) * | 2008-07-29 | 2010-02-12 | Nec Electronics Corp | 半導体装置 |
WO2023149084A1 (ja) * | 2022-02-03 | 2023-08-10 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 電子回路 |
CN117172188A (zh) * | 2023-09-15 | 2023-12-05 | 合芯科技(苏州)有限公司 | 集成电路版图结构 |
CN117172188B (zh) * | 2023-09-15 | 2024-05-24 | 合芯科技(苏州)有限公司 | 集成电路版图结构 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2950558B2 (ja) | 半導体装置 | |
KR890004472B1 (ko) | Cmos 집적회호 | |
KR920003676B1 (ko) | 반도체 장치 | |
KR20050011681A (ko) | 반도체 집적회로 | |
KR900004871B1 (ko) | 높은 스위칭 속도와 래치업(latchup)효과를 받지 아니하는 상보형 반도체 장치 | |
JP5547934B2 (ja) | 半導体装置、半導体装置の製造方法、及び半導体装置のレイアウト方法 | |
JP2001028423A (ja) | 半導体集積回路装置 | |
JP2839375B2 (ja) | 半導体集積回路装置 | |
JP2003243522A (ja) | 抵抗素子を使用した半導体装置 | |
JP3186099B2 (ja) | バイポーラ論理回路 | |
JPH1065146A (ja) | 半導体集積回路装置 | |
JP2001345377A (ja) | 半導体装置 | |
JP3119902B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JPH1012746A (ja) | 半導体装置 | |
JPH11266019A (ja) | 相補型トランジスタ | |
JP2730450B2 (ja) | 半導体装置 | |
JPH0817206B2 (ja) | 半導体装置 | |
JP5401056B2 (ja) | 半導体装置 | |
JP4231658B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
US7317238B2 (en) | Intrinsic decoupling capacitor | |
US20200013901A1 (en) | Substrate contact for a transistor, intended in particular for a matrix-array arrangement | |
EP1172848A1 (en) | Integrated semiconductor structure | |
JP3189797B2 (ja) | 半導体集積回路の製造方法 | |
JPH06350026A (ja) | 集積半導体装置 | |
JPH06188369A (ja) | 静電気破壊防止層を有する半導体回路 |