JP2001028130A - 光記録媒体 - Google Patents
光記録媒体Info
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- JP2001028130A JP2001028130A JP2000198369A JP2000198369A JP2001028130A JP 2001028130 A JP2001028130 A JP 2001028130A JP 2000198369 A JP2000198369 A JP 2000198369A JP 2000198369 A JP2000198369 A JP 2000198369A JP 2001028130 A JP2001028130 A JP 2001028130A
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- JP
- Japan
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- pit
- recorded
- optical disk
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-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B20/00—Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
- G11B20/00086—Circuits for prevention of unauthorised reproduction or copying, e.g. piracy
- G11B20/00572—Circuits for prevention of unauthorised reproduction or copying, e.g. piracy involving measures which change the format of the recording medium
- G11B20/00586—Circuits for prevention of unauthorised reproduction or copying, e.g. piracy involving measures which change the format of the recording medium said format change concerning the physical format of the recording medium
- G11B20/00594—Circuits for prevention of unauthorised reproduction or copying, e.g. piracy involving measures which change the format of the recording medium said format change concerning the physical format of the recording medium wherein the shape of recording marks is altered, e.g. the depth, width, or length of pits
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B20/00—Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
- G11B20/00086—Circuits for prevention of unauthorised reproduction or copying, e.g. piracy
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Security & Cryptography (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 セキュリティ性に優れた安価な光記録媒体を
提供する。 【構成】 ピット15は、スタンパによる射出成形で形
成されるピットであり、変形部23は、光ディスク21
の射出成形後に、ピット15にレーザ光照射することに
より形成される。このため、情報を1枚毎に異ならせる
ことができ、しかも大量生産も可能となる。
提供する。 【構成】 ピット15は、スタンパによる射出成形で形
成されるピットであり、変形部23は、光ディスク21
の射出成形後に、ピット15にレーザ光照射することに
より形成される。このため、情報を1枚毎に異ならせる
ことができ、しかも大量生産も可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報に応じた微小な凹
凸形状が形成され、レーザ光を用いて凹凸形状の変化を
検出して情報を読み出させる光記録媒体に係わり、特
に、情報のセキュリティに適した光記録媒体に関するも
のである。
凸形状が形成され、レーザ光を用いて凹凸形状の変化を
検出して情報を読み出させる光記録媒体に係わり、特
に、情報のセキュリティに適した光記録媒体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光透過性基板上に情報に応じ
た微小な凹凸形状を形成し、レーザ光を用いて凹凸形状
の変化を検出することで、情報を読み出させる光記録媒
体がある。このような光記録媒体においては大量に安価
で生産できるという理由から、例えば光ディスクについ
ては一般に広く普及している。この光ディスクは、記録
容量が大きいため、近年では、例えばCD−ROMのよ
うに文書情報、画像データ、プログラムソフト等を記録
させる記録媒体としても使用され、上記のメリットを生
かして広く普及している。ところで、このように光ディ
スク内に文書情報、画像データ、プログラムソフト等を
記録した場合、ユーザがその中身を確認して購入すると
いうことは難しい。例えば、一般の印刷物であれば、店
頭に並べてある本の中身を見たり、見出しを読んだりし
て、その中身を確認することが可能であるが、光ディス
クに記録された文書データや画像データに対して同じよ
うなことを行おうとする場合、その中身を表示するため
の光ディスク再生装置やディスプレイ装置を大量に用意
する必要があり、コストやスペース等の点から実現的で
はない。更に、複数の人が光ディスクを取り扱うことに
なるため、光ディスクに傷が入る等して再生不可能にな
る場合もあり、商品管理の点でも非常に問題がある。
た微小な凹凸形状を形成し、レーザ光を用いて凹凸形状
の変化を検出することで、情報を読み出させる光記録媒
体がある。このような光記録媒体においては大量に安価
で生産できるという理由から、例えば光ディスクについ
ては一般に広く普及している。この光ディスクは、記録
容量が大きいため、近年では、例えばCD−ROMのよ
うに文書情報、画像データ、プログラムソフト等を記録
させる記録媒体としても使用され、上記のメリットを生
かして広く普及している。ところで、このように光ディ
スク内に文書情報、画像データ、プログラムソフト等を
記録した場合、ユーザがその中身を確認して購入すると
いうことは難しい。例えば、一般の印刷物であれば、店
頭に並べてある本の中身を見たり、見出しを読んだりし
て、その中身を確認することが可能であるが、光ディス
クに記録された文書データや画像データに対して同じよ
うなことを行おうとする場合、その中身を表示するため
の光ディスク再生装置やディスプレイ装置を大量に用意
する必要があり、コストやスペース等の点から実現的で
はない。更に、複数の人が光ディスクを取り扱うことに
なるため、光ディスクに傷が入る等して再生不可能にな
る場合もあり、商品管理の点でも非常に問題がある。
【0003】そこで、近年では、文書データ、画像デー
タ、プログラムソフト等の情報を通常の再生装置では再
生できないように暗号化し、また、暗号化した情報の他
に、収録した情報の中身を確認できるように一般の再生
装置で再生できるような情報を記録した光ディスクがあ
る。上記暗号化された情報は、特定のキー情報があれば
再生できるようにしておき、上記暗号化の方法やこれを
解くためのキー情報を特定の数に絞って光ディスクを製
造することで、暗号化が解かれることがほとんど無くな
るようにしておく。このようにすれば、光ディスク自体
は、非常に安価、もしくは無料で配布できるようにな
る。そして、収録情報の中でユーザが気にいった情報が
あれば、その気に入った情報の暗号化を解くキー情報を
発売元から有料で提供してもらうのである。このように
しておけば、ユーザは、中身を確認して自分の気に入っ
た情報のみを購入でき、また、販売店についてもコスト
やスペース等の問題も発生せずに済むのである。
タ、プログラムソフト等の情報を通常の再生装置では再
生できないように暗号化し、また、暗号化した情報の他
に、収録した情報の中身を確認できるように一般の再生
装置で再生できるような情報を記録した光ディスクがあ
る。上記暗号化された情報は、特定のキー情報があれば
再生できるようにしておき、上記暗号化の方法やこれを
解くためのキー情報を特定の数に絞って光ディスクを製
造することで、暗号化が解かれることがほとんど無くな
るようにしておく。このようにすれば、光ディスク自体
は、非常に安価、もしくは無料で配布できるようにな
る。そして、収録情報の中でユーザが気にいった情報が
あれば、その気に入った情報の暗号化を解くキー情報を
発売元から有料で提供してもらうのである。このように
しておけば、ユーザは、中身を確認して自分の気に入っ
た情報のみを購入でき、また、販売店についてもコスト
やスペース等の問題も発生せずに済むのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記光ディ
スクは、予め凹凸が形成されたスタンパを用いて製造さ
れるものであり、暗号化が解かれないようにするため
に、同一のスタンパで製造する光ディスクの枚数を数百
枚程度に限定するという、少量成形の手法をとってい
る。しかしながら、このような方法では、大量生産によ
りコストを削減することができたという光ディスクのメ
リットがなくなってしまう。逆に、製造コストを削減す
るために同一のスタンパから大量の光ディスクを製造す
れば、暗号化が解かれる可能性が高くなってくる。
スクは、予め凹凸が形成されたスタンパを用いて製造さ
れるものであり、暗号化が解かれないようにするため
に、同一のスタンパで製造する光ディスクの枚数を数百
枚程度に限定するという、少量成形の手法をとってい
る。しかしながら、このような方法では、大量生産によ
りコストを削減することができたという光ディスクのメ
リットがなくなってしまう。逆に、製造コストを削減す
るために同一のスタンパから大量の光ディスクを製造す
れば、暗号化が解かれる可能性が高くなってくる。
【0005】このような光ディスクに対して、光読み出
しされる面とは反対側に磁性層を設け、この磁性層の情
報が暗号となっていたり、一般の再生装置の光ヘッドで
は走査されない例えば、レーベル面や、外周端部にバー
コードを記録し、このバーコードを暗号として用いたり
する光ディスクも提案されている。これらの光ディスク
は、大量生産できるというメリットは有するものの、再
生装置側に情報読み出し用の光ヘッド以外の第二の検出
手段を設ける必要があり、既存の再生装置で再生できな
いという欠点がある。
しされる面とは反対側に磁性層を設け、この磁性層の情
報が暗号となっていたり、一般の再生装置の光ヘッドで
は走査されない例えば、レーベル面や、外周端部にバー
コードを記録し、このバーコードを暗号として用いたり
する光ディスクも提案されている。これらの光ディスク
は、大量生産できるというメリットは有するものの、再
生装置側に情報読み出し用の光ヘッド以外の第二の検出
手段を設ける必要があり、既存の再生装置で再生できな
いという欠点がある。
【0006】そこで、本発明は上記の点に着目してなさ
れたものであり、光ディスクの中身情報を通常の再生方
式では再生できなくするために多種の暗号を用意するこ
とができ、更に1つのスタンパでの大量生産を可能とし
て安価な光記録媒体を提供することを目的とするもので
ある。
れたものであり、光ディスクの中身情報を通常の再生方
式では再生できなくするために多種の暗号を用意するこ
とができ、更に1つのスタンパでの大量生産を可能とし
て安価な光記録媒体を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】暗号化した情報を復号す
るためのキー情報(復号化情報)等、特定の情報を少な
い枚数単位で異ならせ、しかも光記録媒体を安価に製造
するために、スタンパにより基板を射出成形した後の製
造工程で基板にその特定の情報を記録するようにする。
そこで、上記目的を達成するための発明は、「情報に応
じた凹凸形状を成すピット列を複数トラックに亘り形成
した光透過性基板上に、少なくとも光反射性物質から成
る反射層を有し、前記光透過性基板の前記ピット列が形
成された反対面側から照射されるレーザ光により前記ピ
ット列の凹凸形状を検出することで前記情報の読み出し
が行われる光記録媒体において、前記記録された情報が
再生不可能となるようにレーザー光線を用いて凹凸形状
のピット列の全体またはその一部を破壊したピットと、
凹凸形状が破壊されていないピットとからなる領域を、
所定の位置に設けたことを特徴とする光記録媒体。」を
提供しようとするものである。
るためのキー情報(復号化情報)等、特定の情報を少な
い枚数単位で異ならせ、しかも光記録媒体を安価に製造
するために、スタンパにより基板を射出成形した後の製
造工程で基板にその特定の情報を記録するようにする。
そこで、上記目的を達成するための発明は、「情報に応
じた凹凸形状を成すピット列を複数トラックに亘り形成
した光透過性基板上に、少なくとも光反射性物質から成
る反射層を有し、前記光透過性基板の前記ピット列が形
成された反対面側から照射されるレーザ光により前記ピ
ット列の凹凸形状を検出することで前記情報の読み出し
が行われる光記録媒体において、前記記録された情報が
再生不可能となるようにレーザー光線を用いて凹凸形状
のピット列の全体またはその一部を破壊したピットと、
凹凸形状が破壊されていないピットとからなる領域を、
所定の位置に設けたことを特徴とする光記録媒体。」を
提供しようとするものである。
【0008】また、上記発明の光記録媒体において、
「前記破壊されたピットの存在に関する情報を、リード
イン領域に記録してあることを特徴とする光記録媒
体。」を提供しようとするものである。
「前記破壊されたピットの存在に関する情報を、リード
イン領域に記録してあることを特徴とする光記録媒
体。」を提供しようとするものである。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の一実施例
を説明する。図1は、本発明の一実施例である光ディス
クの外観を示す図であり、光ディスクをレーベル面(信
号読取り面とは反対側の面)から見た様子を示してい
る。同図に示す光ディスク1に凹凸形状を成すピットに
より記録されている情報は、通常の再生装置では復号で
きないよう例えば暗号化されて記録されており、レーベ
ル面には、この記録された情報の管理情報2が記録され
ている。この管理情報2は、光ディスク1に記録された
情報を復号するための復号化方法に応じて定められ、こ
の管理情報2により情報を復号するためのキー情報(復
号化情報)を特定することができるのである。即ち、上
記光ディスク1は、キー情報がなければ記録された情報
が復号できないようになっているのである。このキー情
報は、光ディスク1内の所定の領域に設けられたキー情
報記録領域に記録されている。
を説明する。図1は、本発明の一実施例である光ディス
クの外観を示す図であり、光ディスクをレーベル面(信
号読取り面とは反対側の面)から見た様子を示してい
る。同図に示す光ディスク1に凹凸形状を成すピットに
より記録されている情報は、通常の再生装置では復号で
きないよう例えば暗号化されて記録されており、レーベ
ル面には、この記録された情報の管理情報2が記録され
ている。この管理情報2は、光ディスク1に記録された
情報を復号するための復号化方法に応じて定められ、こ
の管理情報2により情報を復号するためのキー情報(復
号化情報)を特定することができるのである。即ち、上
記光ディスク1は、キー情報がなければ記録された情報
が復号できないようになっているのである。このキー情
報は、光ディスク1内の所定の領域に設けられたキー情
報記録領域に記録されている。
【0010】上記光ディスク1のキー情報を1枚毎に異
ならせるため、本実施例では、光ディスクの基板を射出
成形した後の製造工程でキー情報を記録する。具体的に
は、レーザ光によりキー情報に応じたピットを形成した
り、予め複数のキー情報を用意してそれらのキー情報に
応じてピットを形成しておき、使用するキー情報以外の
ピットの凹凸形状を、その凹凸形状により記録された情
報が再生できないように光ディスクの成形後に破壊する
ようにしている。以下、これら光ディスクの実施例につ
いて説明する。
ならせるため、本実施例では、光ディスクの基板を射出
成形した後の製造工程でキー情報を記録する。具体的に
は、レーザ光によりキー情報に応じたピットを形成した
り、予め複数のキー情報を用意してそれらのキー情報に
応じてピットを形成しておき、使用するキー情報以外の
ピットの凹凸形状を、その凹凸形状により記録された情
報が再生できないように光ディスクの成形後に破壊する
ようにしている。以下、これら光ディスクの実施例につ
いて説明する。
【0011】図2は、本発明の第1の実施例の光ディス
クのキー情報記録領域のトラック方向の断面図を示す図
である。なお、同図の下側には、信号読取り面(基板
側)から見たときのピットの形状を示してある。同図に
示す光ディスク11は、情報に応じた凹凸形状のピット
15,16が形成された基板12上に、光反射性材料か
らなる反射層13、保護膜14がこの順に積層されて構
成されている。
クのキー情報記録領域のトラック方向の断面図を示す図
である。なお、同図の下側には、信号読取り面(基板
側)から見たときのピットの形状を示してある。同図に
示す光ディスク11は、情報に応じた凹凸形状のピット
15,16が形成された基板12上に、光反射性材料か
らなる反射層13、保護膜14がこの順に積層されて構
成されている。
【0012】同図に示すキー情報記録領域に形成されて
いるピット15,16のうちのピット15は、スタンパ
による射出成形で形成されるピットであり、凹凸形状の
周辺部にはリムを有していない。また、ピット16は、
上記基板12の射出成形後の製造工程でレーザ光による
カッティングで形成したピットであり、凹凸形状の周辺
部にリム17を有した形状となっている。この基板12
の材料としては、強いレーザ光の照射により形状が変化
する材料が用いられており、例えばCDで用いられてい
るポリカーボネイト等の光透過性の樹脂が用いられてい
る。また、上記反射層13はアルミニウム,金,銅等の
光反射率の高い金属または合金が用いられており、この
金属または合金の層が1層で構成されている。また、上
記保護膜14は、紫外線硬化樹脂が用いられている。
いるピット15,16のうちのピット15は、スタンパ
による射出成形で形成されるピットであり、凹凸形状の
周辺部にはリムを有していない。また、ピット16は、
上記基板12の射出成形後の製造工程でレーザ光による
カッティングで形成したピットであり、凹凸形状の周辺
部にリム17を有した形状となっている。この基板12
の材料としては、強いレーザ光の照射により形状が変化
する材料が用いられており、例えばCDで用いられてい
るポリカーボネイト等の光透過性の樹脂が用いられてい
る。また、上記反射層13はアルミニウム,金,銅等の
光反射率の高い金属または合金が用いられており、この
金属または合金の層が1層で構成されている。また、上
記保護膜14は、紫外線硬化樹脂が用いられている。
【0013】また、図3は、本発明の第2の実施例の光
ディスクのキー情報記録領域のトラック方向の断面図を
示す図である。なお、上記図2と同様に、下側には、信
号読取り面(基板側)から見たときのピットの形状を示
してある。また、上記光ディスク11と同様な部分は同
じ符号を付している。同図に示す光ディスク21は、ス
タンパによる射出成形で形成されたピット15の凹凸形
状を、この凹凸形状により記録された情報が再生不可能
なように破壊することで、キー情報を1枚毎に異ならせ
ている。この光ディスク21は、上記光ディスク11と
同様に、ピット15が形成された基板22上に、光反射
性材料からなる反射層13、保護膜14がこの順に積層
されて構成されている。
ディスクのキー情報記録領域のトラック方向の断面図を
示す図である。なお、上記図2と同様に、下側には、信
号読取り面(基板側)から見たときのピットの形状を示
してある。また、上記光ディスク11と同様な部分は同
じ符号を付している。同図に示す光ディスク21は、ス
タンパによる射出成形で形成されたピット15の凹凸形
状を、この凹凸形状により記録された情報が再生不可能
なように破壊することで、キー情報を1枚毎に異ならせ
ている。この光ディスク21は、上記光ディスク11と
同様に、ピット15が形成された基板22上に、光反射
性材料からなる反射層13、保護膜14がこの順に積層
されて構成されている。
【0014】同図に示すキー情報記録領域に記録された
ピット15は、上記基板22がスタンパにより射出成形
された際に形成されたものであり、ピット15の内のい
くつかが、レーザ光の照射により元の凹凸形状の検出が
不可能な状態に破壊されている。このレーザ光により破
壊された変形部23は、外周部にリム24を有し、その
リム24に囲まれた内側部分はしわ状になっている。こ
のしわの発生は、レーザ光の照射により基板22が変形
する時の膨脹率と反射層13との膨脹率の違いにより発
生するものである。従って、反射層13を有していない
基板22に対してレーザ光を用いてこのような記録動作
を行えば、しわのない変形部23を形成させることこと
も可能である。なお、同図においは、基板22上に形成
されたピット15の凹凸形状を全て破壊しているが、ピ
ット15による情報が再生できない状態であれば、ピッ
ト15の一部分を破壊するだけでも良い。また、同図に
示すように、2つのピットだけでなく、トラック方向に
複数のピットにまたがるように破壊することも可能であ
る。
ピット15は、上記基板22がスタンパにより射出成形
された際に形成されたものであり、ピット15の内のい
くつかが、レーザ光の照射により元の凹凸形状の検出が
不可能な状態に破壊されている。このレーザ光により破
壊された変形部23は、外周部にリム24を有し、その
リム24に囲まれた内側部分はしわ状になっている。こ
のしわの発生は、レーザ光の照射により基板22が変形
する時の膨脹率と反射層13との膨脹率の違いにより発
生するものである。従って、反射層13を有していない
基板22に対してレーザ光を用いてこのような記録動作
を行えば、しわのない変形部23を形成させることこと
も可能である。なお、同図においは、基板22上に形成
されたピット15の凹凸形状を全て破壊しているが、ピ
ット15による情報が再生できない状態であれば、ピッ
ト15の一部分を破壊するだけでも良い。また、同図に
示すように、2つのピットだけでなく、トラック方向に
複数のピットにまたがるように破壊することも可能であ
る。
【0015】このように、上記光ディスク11,21
は、従来の光ディスクで一般的に用いられている材料に
より構成され、またその構造についても、ほぼ同様の構
造となっている。
は、従来の光ディスクで一般的に用いられている材料に
より構成され、またその構造についても、ほぼ同様の構
造となっている。
【0016】次に、これら光ディスク11,21の作成
方法について説明する。上記光ディスク11,21は、
キー情報の記録以外は、従来のCD(コンパクトディス
ク)とほぼ同様に作成する。即ち、ガラス原盤の表面に
フォトレジスト等の感光性被膜を形成し、この感光性被
膜上にレーザ光を照射して感光と現像を行ってピットを
形成する。ここで、上記光ディスク11の場合には、キ
ー情報記録領域になる部分の露光は行わず、ピットまた
はピット列を形成しないようにする。また、光ディスク
21の場合は、キー情報記録領域内に複数の異なったキ
ー情報を記録しておく。このキー情報記録領域を設ける
位置は、リードイン領域や、プログラムソフトの先頭位
置(ヘッダー等)等任意であるが、再生装置との間でキ
ー情報がどこに記録されているか解るように、リードイ
ン領域等にその位置を記録しておくようにする。
方法について説明する。上記光ディスク11,21は、
キー情報の記録以外は、従来のCD(コンパクトディス
ク)とほぼ同様に作成する。即ち、ガラス原盤の表面に
フォトレジスト等の感光性被膜を形成し、この感光性被
膜上にレーザ光を照射して感光と現像を行ってピットを
形成する。ここで、上記光ディスク11の場合には、キ
ー情報記録領域になる部分の露光は行わず、ピットまた
はピット列を形成しないようにする。また、光ディスク
21の場合は、キー情報記録領域内に複数の異なったキ
ー情報を記録しておく。このキー情報記録領域を設ける
位置は、リードイン領域や、プログラムソフトの先頭位
置(ヘッダー等)等任意であるが、再生装置との間でキ
ー情報がどこに記録されているか解るように、リードイ
ン領域等にその位置を記録しておくようにする。
【0017】次に、ピットが形成された感光性被膜上に
導電膜を形成した後、メッキによりスタンパを作成し、
このスタンパを射出成形器に装着してポリカーボネイト
等の樹脂により基板12または基板22を作成する。そ
してこの基板12,22には、上記金属または合金から
なる反射層13を蒸着させ、更にこの反射層13の上に
紫外線硬化樹脂等をスピンコート法により形成する。
導電膜を形成した後、メッキによりスタンパを作成し、
このスタンパを射出成形器に装着してポリカーボネイト
等の樹脂により基板12または基板22を作成する。そ
してこの基板12,22には、上記金属または合金から
なる反射層13を蒸着させ、更にこの反射層13の上に
紫外線硬化樹脂等をスピンコート法により形成する。
【0018】次に、光ディスク11,21へのキー情報
の記録について説明する。キー情報の記録(破壊)は、
記録専用の記録装置を用いて行われる。なお、キー情報
の記録は、基板12,22の射出成形後の製造工程なら
ば、反射層13を形成する前、または反射層13を形成
した後で保護膜14を形成する前、保護膜14を形成し
た後等、どの工程に行っても良い。
の記録について説明する。キー情報の記録(破壊)は、
記録専用の記録装置を用いて行われる。なお、キー情報
の記録は、基板12,22の射出成形後の製造工程なら
ば、反射層13を形成する前、または反射層13を形成
した後で保護膜14を形成する前、保護膜14を形成し
た後等、どの工程に行っても良い。
【0019】最初に、光ディスク11の場合について説
明する。上述のように作成された光ディスク11のキー
情報記録前のキー情報記録領域のピットの様子を図4に
示す。同図に示すように、基板上には射出成形により凹
凸形状を成すピット15が形成され、このピットが形成
されている情報トッラクの中には、ピット15が形成さ
れていない未記録領域31を有するものがある。このピ
ット15が形成されていない未記録領域31にキー情報
が記録されてキー情報記録領域になるのである。
明する。上述のように作成された光ディスク11のキー
情報記録前のキー情報記録領域のピットの様子を図4に
示す。同図に示すように、基板上には射出成形により凹
凸形状を成すピット15が形成され、このピットが形成
されている情報トッラクの中には、ピット15が形成さ
れていない未記録領域31を有するものがある。このピ
ット15が形成されていない未記録領域31にキー情報
が記録されてキー情報記録領域になるのである。
【0020】このような光ディスクが記録装置に装着さ
れると、基板12側から、例えば、出力5mWのレーザ
光を照射して、形成されているピットを再生しながら、
一定期間信号が検出されない領域を検出することで上記
未記録領域31を探索する。未記録領域31が探索され
るとレーザ光出力を300mW程度にあげて、更に記録
装置のトラッキングを固定して、未記録領域31にキー
情報に基づくピット16を形成する。このように、レー
ザ光により形成されたピット16は、射出成形により形
成したピット15と同様に凹状に成るが、その外周部に
は凸状のリムが形成されてピット15と外観上は異なる
(図2参照)。しかし、ピット形成時のレーザ光出力や
線速度を適宜選択することで、信号品質上問題とはなら
ないレベルにすることが可能である。即ち、キー情報の
記録が、光ディスク基板の成形後、製造工程で行われる
ので、基板が大きく変形しないものであれば記録に用い
るレーザ光の出力や記録時の線速度等を規格によらず任
意に選択できるため、信号品質が最も良くなるような最
適なレーザ光出力を適宜に設定することができるのであ
る。また、ピット16を形成する際のレーザ光は、信号
の読取り面側からでも信号面側からでも、どちら側から
照射しても良い。このようにしてキー情報が記録される
と、レーベル面に上記キー情報に応じた管理情報2を印
刷して光ディスク11が作成される。
れると、基板12側から、例えば、出力5mWのレーザ
光を照射して、形成されているピットを再生しながら、
一定期間信号が検出されない領域を検出することで上記
未記録領域31を探索する。未記録領域31が探索され
るとレーザ光出力を300mW程度にあげて、更に記録
装置のトラッキングを固定して、未記録領域31にキー
情報に基づくピット16を形成する。このように、レー
ザ光により形成されたピット16は、射出成形により形
成したピット15と同様に凹状に成るが、その外周部に
は凸状のリムが形成されてピット15と外観上は異なる
(図2参照)。しかし、ピット形成時のレーザ光出力や
線速度を適宜選択することで、信号品質上問題とはなら
ないレベルにすることが可能である。即ち、キー情報の
記録が、光ディスク基板の成形後、製造工程で行われる
ので、基板が大きく変形しないものであれば記録に用い
るレーザ光の出力や記録時の線速度等を規格によらず任
意に選択できるため、信号品質が最も良くなるような最
適なレーザ光出力を適宜に設定することができるのであ
る。また、ピット16を形成する際のレーザ光は、信号
の読取り面側からでも信号面側からでも、どちら側から
照射しても良い。このようにしてキー情報が記録される
と、レーベル面に上記キー情報に応じた管理情報2を印
刷して光ディスク11が作成される。
【0021】次に、光ディスク21の場合について説明
する。光ディスク21のキー情報記録前(ピット破壊
前)のキー情報記録領域には、複数個の異なるキー情報
に応じた凹凸形状のピットが形成されている。なお、こ
の光ディスク21が装着される記録装置は、上記光ディ
スク11と同様なレーザ光出力を有するものが使用され
る。このような光ディスクが記録装置に装着されると、
基板22側から、例えば、出力5mWのレーザ光を照射
して、形成されているピット15を再生しながら、キー
情報記録領域を探索する。キー情報記録領域が探索され
ると、レーザ光出力を300mWにあげて特定の1種ま
たは2種のキー情報以外のピットを、図3に示すように
再生不可能な状態に破壊する。ここで、反射層13を形
成する前に変形部23を形成する場合、基板22の光反
射率が低いため、キー情報記録領域探索のための再生動
作や、変形部23形成のための記録動作のためのレーザ
光は、基板22を透過させずに行わなくてはならない。
このため、反射層13を形成していない基板22に対し
てレーザ光はピット側から照射するようにする。
する。光ディスク21のキー情報記録前(ピット破壊
前)のキー情報記録領域には、複数個の異なるキー情報
に応じた凹凸形状のピットが形成されている。なお、こ
の光ディスク21が装着される記録装置は、上記光ディ
スク11と同様なレーザ光出力を有するものが使用され
る。このような光ディスクが記録装置に装着されると、
基板22側から、例えば、出力5mWのレーザ光を照射
して、形成されているピット15を再生しながら、キー
情報記録領域を探索する。キー情報記録領域が探索され
ると、レーザ光出力を300mWにあげて特定の1種ま
たは2種のキー情報以外のピットを、図3に示すように
再生不可能な状態に破壊する。ここで、反射層13を形
成する前に変形部23を形成する場合、基板22の光反
射率が低いため、キー情報記録領域探索のための再生動
作や、変形部23形成のための記録動作のためのレーザ
光は、基板22を透過させずに行わなくてはならない。
このため、反射層13を形成していない基板22に対し
てレーザ光はピット側から照射するようにする。
【0022】このようにピット15を破壊した後、正し
く読み取られるピット15により構成されるキー情報に
応じて管理情報2がレーベル面に印刷されて光ディスク
21が作成される。この光ディスク21は、記録された
ピット15を破壊するので、上記光ディスク11のよう
にピットを記録する場合に比べて記録精度は必要ではな
いが、破壊されるピット15の分だけの光ディスクの記
憶容量が少なくなる。しかし、ピット15が破壊される
キー情報記録領域は、光ディスク全体の記憶容量から考
えればわずかなものであるので記憶容量が少なくなると
いう問題はない。
く読み取られるピット15により構成されるキー情報に
応じて管理情報2がレーベル面に印刷されて光ディスク
21が作成される。この光ディスク21は、記録された
ピット15を破壊するので、上記光ディスク11のよう
にピットを記録する場合に比べて記録精度は必要ではな
いが、破壊されるピット15の分だけの光ディスクの記
憶容量が少なくなる。しかし、ピット15が破壊される
キー情報記録領域は、光ディスク全体の記憶容量から考
えればわずかなものであるので記憶容量が少なくなると
いう問題はない。
【0023】なお、光ディスク21においては、ピット
15を破壊できるのであれば、レーザ光以外の手段も使
用することができ、例えば針のようなものでピットにき
ずを付けて再生不可能な状態にしても良い。このように
ピットにきずを付ける場合、ピット15の破壊は、保護
膜14を形成する前が良く、基板12の射出成形後か反
射層13の形成後に行う。
15を破壊できるのであれば、レーザ光以外の手段も使
用することができ、例えば針のようなものでピットにき
ずを付けて再生不可能な状態にしても良い。このように
ピットにきずを付ける場合、ピット15の破壊は、保護
膜14を形成する前が良く、基板12の射出成形後か反
射層13の形成後に行う。
【0024】これらの作成方法に基づき上記光ディスク
11,21をCD(コンパクトディスク)を用いて作成
した。 <実施例1>CDの特定アドレスの場所からピット15
が形成されていない未記録領域31を1mm程度設けた
スタンパを作成し、このスタンパを用いてポリカーボネ
イトを射出成形機により射出成形して基板12とし、こ
の基板2の上にアルミニウム反射層13を60nm、紫
外線樹脂保護膜14を10μm形成して光ディスクを作
成した。この光ディスクを、波長780nmの半導体レ
ーザを光源として備える記録装置に装着し、出力5mW
でピット15を再生して未記録領域31の探索を行っ
た。未記録領域31が探索されたところで、レーザ光出
力をあげてその未記録領域31にピット16を形成し
た。このとき、ピット上でのレーザ光出力は、20mW
/μm2 であり、線速度は、0.5m/sで行った。キ
ー情報を記録した後、レーベル面の内周部に管理情報2
として「ABC−123」をゴム印で印刷し、その後、
通常のCDと同様にアルミニウム反射層13を60n
m、保護膜14を10μm形成して光ディスク11を作
成した。この光ディスク11を通常の再生装置に装着し
て再生したところ、キー情報の検出はできるものの、暗
号化された情報の復号を正確に行うことができず情報の
再生ができなかった。次に、キー情報を入力することで
復号化方法が決定される復号化テーブルを備える再生装
置に装着して、印刷されている管理情報「ABC−12
3」に基づくキー情報を再生装置に入力したところ、情
報の復号が正確に行われて情報の再生が可能になった。
11,21をCD(コンパクトディスク)を用いて作成
した。 <実施例1>CDの特定アドレスの場所からピット15
が形成されていない未記録領域31を1mm程度設けた
スタンパを作成し、このスタンパを用いてポリカーボネ
イトを射出成形機により射出成形して基板12とし、こ
の基板2の上にアルミニウム反射層13を60nm、紫
外線樹脂保護膜14を10μm形成して光ディスクを作
成した。この光ディスクを、波長780nmの半導体レ
ーザを光源として備える記録装置に装着し、出力5mW
でピット15を再生して未記録領域31の探索を行っ
た。未記録領域31が探索されたところで、レーザ光出
力をあげてその未記録領域31にピット16を形成し
た。このとき、ピット上でのレーザ光出力は、20mW
/μm2 であり、線速度は、0.5m/sで行った。キ
ー情報を記録した後、レーベル面の内周部に管理情報2
として「ABC−123」をゴム印で印刷し、その後、
通常のCDと同様にアルミニウム反射層13を60n
m、保護膜14を10μm形成して光ディスク11を作
成した。この光ディスク11を通常の再生装置に装着し
て再生したところ、キー情報の検出はできるものの、暗
号化された情報の復号を正確に行うことができず情報の
再生ができなかった。次に、キー情報を入力することで
復号化方法が決定される復号化テーブルを備える再生装
置に装着して、印刷されている管理情報「ABC−12
3」に基づくキー情報を再生装置に入力したところ、情
報の復号が正確に行われて情報の再生が可能になった。
【0025】<実施例2>CDの特定アドレスにキー情
報記録領域を設け、このキー情報記録領域に10個の数
字の組み合わせがピット15により記録されたスタンパ
を作成し、このスタンパを用いてポリカーボネイトを射
出成形機により射出成形して基板22とし、この基板2
2の上にアルミニウム反射層13を60nm、紫外線樹
脂保護膜14を10μm形成して光ディスクを作成し
た。この光ディスクを、波長780nmの半導体レーザ
を光源として備える記録装置に装着し、出力5mWでピ
ット15を再生してキー情報記録領域の探索を行った。
キー情報記録領域が探索されたところで、レーザ出力を
あげ、上記10個の数字のうち8個の数字の情報が入っ
たピットの凹凸形状を破壊した。このときのレーザ出力
は、10mW/μm2 で、線速度は、0.5m/sで行
った。キー情報を記録した後、レーベル面の内周部に管
理情報2として「ABC−123」をゴム印で印刷し、
その後、通常のCDと同様にアルミニウム反射層13を
60nm、保護膜14を10μm形成して光ディスク2
1を作成した。これを通常の再生装置に装着して再生を
行ったところ、上記8個の数字は読み取れず、2個の数
字のみ読み取ることができた。また、上記光ディスク1
1と同様に通常の再生装置での情報の再生はできず、キ
ー情報に基づく復号化テーブルを備える再生装置に装着
して、印刷されている管理情報「ABC−123」に基
づくキー情報を再生装置に入力したところ、正常に再生
が行われた。
報記録領域を設け、このキー情報記録領域に10個の数
字の組み合わせがピット15により記録されたスタンパ
を作成し、このスタンパを用いてポリカーボネイトを射
出成形機により射出成形して基板22とし、この基板2
2の上にアルミニウム反射層13を60nm、紫外線樹
脂保護膜14を10μm形成して光ディスクを作成し
た。この光ディスクを、波長780nmの半導体レーザ
を光源として備える記録装置に装着し、出力5mWでピ
ット15を再生してキー情報記録領域の探索を行った。
キー情報記録領域が探索されたところで、レーザ出力を
あげ、上記10個の数字のうち8個の数字の情報が入っ
たピットの凹凸形状を破壊した。このときのレーザ出力
は、10mW/μm2 で、線速度は、0.5m/sで行
った。キー情報を記録した後、レーベル面の内周部に管
理情報2として「ABC−123」をゴム印で印刷し、
その後、通常のCDと同様にアルミニウム反射層13を
60nm、保護膜14を10μm形成して光ディスク2
1を作成した。これを通常の再生装置に装着して再生を
行ったところ、上記8個の数字は読み取れず、2個の数
字のみ読み取ることができた。また、上記光ディスク1
1と同様に通常の再生装置での情報の再生はできず、キ
ー情報に基づく復号化テーブルを備える再生装置に装着
して、印刷されている管理情報「ABC−123」に基
づくキー情報を再生装置に入力したところ、正常に再生
が行われた。
【0026】以上のように本実施例の光ディスク11,
21はキー情報がなければ、再生できないようになって
いる。上述のように光ディスクのレーベル面には、キー
情報に応じた管理情報2が印刷されている。この管理情
報2は、例えば次のように使用される。ユーザが購入し
た光ディスクに収録されたソフトを利用したい場合、ユ
ーザはその光ディスクの制作者(または発売元)に、光
ディスクに印刷されている管理情報(例えばABC−1
23)をソフトの利用料と共に通知すると、制作者は、
「ABC−123」に該当するキー情報がそのユーザに
提供されることになり、ユーザは、そのキー情報を用い
てソフトを利用することができるのである。また、この
管理情報を用いれば、光ディスクの所有者を特定できる
ので、例えば、管理情報により海賊版の光ディスクを作
成するのに使用された元の光ディスクを特定し、その海
賊版の元になった光ディスクの所有者を発見でき、光デ
ィスクの違法コピーを防止するという効果もある。
21はキー情報がなければ、再生できないようになって
いる。上述のように光ディスクのレーベル面には、キー
情報に応じた管理情報2が印刷されている。この管理情
報2は、例えば次のように使用される。ユーザが購入し
た光ディスクに収録されたソフトを利用したい場合、ユ
ーザはその光ディスクの制作者(または発売元)に、光
ディスクに印刷されている管理情報(例えばABC−1
23)をソフトの利用料と共に通知すると、制作者は、
「ABC−123」に該当するキー情報がそのユーザに
提供されることになり、ユーザは、そのキー情報を用い
てソフトを利用することができるのである。また、この
管理情報を用いれば、光ディスクの所有者を特定できる
ので、例えば、管理情報により海賊版の光ディスクを作
成するのに使用された元の光ディスクを特定し、その海
賊版の元になった光ディスクの所有者を発見でき、光デ
ィスクの違法コピーを防止するという効果もある。
【0027】なお、上記光ディスク11,21を再生す
る場合、キー情報を必要とする復号化方法等が必要であ
る。この復号化方法やキー情報については任意に構成可
能であるが、キー情報の入力により情報が正しく再生さ
れるように、復号化方法やキー情報を構成しておけば良
い。例えば、本実施例の光ディスク11,21は、共通
のスタンパを用いて製造されるので、キー情報以外の情
報は通常の再生装置でも再生できるような復号化方法に
しておいても良い。この場合、例えば、光ディスクに記
録されたキー情報と管理情報により特定されたキー情報
とを照合することで記録された情報が再生可能になるよ
うにする。
る場合、キー情報を必要とする復号化方法等が必要であ
る。この復号化方法やキー情報については任意に構成可
能であるが、キー情報の入力により情報が正しく再生さ
れるように、復号化方法やキー情報を構成しておけば良
い。例えば、本実施例の光ディスク11,21は、共通
のスタンパを用いて製造されるので、キー情報以外の情
報は通常の再生装置でも再生できるような復号化方法に
しておいても良い。この場合、例えば、光ディスクに記
録されたキー情報と管理情報により特定されたキー情報
とを照合することで記録された情報が再生可能になるよ
うにする。
【0028】また、上記光ディスク11,21の情報を
再生するための復号化方法は、通常の再生装置の復号化
方法とは異なるので、再生装置または光ディスクの情報
を利用するハード(コンピュータ等)側にこの復号化方
法を用意しておく必要がある。この復号化方法について
は、例えば、光記録媒体中に通常の復号でも再生可能な
ように収録しておいたり、磁気ディスク等他の記録媒体
により供給したり、再生装置内に用意しておいたりすれ
ば良い。また、上記キー情報は、光ディスク1枚毎に異
ならせる必要はなく、数枚、数十枚、数百枚単位で異な
らせることも可能である。更に、キー情報記録領域も光
ディスク中に複数箇所設けても良く、例えば、光ディス
ク内に複数のソフトが収録されているならば、そのソフ
トに対応した数またはそれ以上設けても良い。また、本
発明は、光ディスクに限らずカード型やテープ型等、他
の光記録媒体にも適用可能であることは勿論である。
再生するための復号化方法は、通常の再生装置の復号化
方法とは異なるので、再生装置または光ディスクの情報
を利用するハード(コンピュータ等)側にこの復号化方
法を用意しておく必要がある。この復号化方法について
は、例えば、光記録媒体中に通常の復号でも再生可能な
ように収録しておいたり、磁気ディスク等他の記録媒体
により供給したり、再生装置内に用意しておいたりすれ
ば良い。また、上記キー情報は、光ディスク1枚毎に異
ならせる必要はなく、数枚、数十枚、数百枚単位で異な
らせることも可能である。更に、キー情報記録領域も光
ディスク中に複数箇所設けても良く、例えば、光ディス
ク内に複数のソフトが収録されているならば、そのソフ
トに対応した数またはそれ以上設けても良い。また、本
発明は、光ディスクに限らずカード型やテープ型等、他
の光記録媒体にも適用可能であることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1乃
至請求項2の光記録媒体によれば、記録された情報が再
生不可能な状態に凹凸形状の全体又はその一部を破壊し
たピットと、凹凸形状が破壊されていないピットとから
成る領域を所定の位置に設けたので、光透過性基板を射
出成形するスタンパが共通であっても光記録媒体の情報
の中身を1枚、数枚、数十枚、数百枚といった少ない単
位で異ならせることが可能となる。この結果、セキュリ
ティ性に優れた光記録媒体を安価に提供することが可能
になるという効果がある。
至請求項2の光記録媒体によれば、記録された情報が再
生不可能な状態に凹凸形状の全体又はその一部を破壊し
たピットと、凹凸形状が破壊されていないピットとから
成る領域を所定の位置に設けたので、光透過性基板を射
出成形するスタンパが共通であっても光記録媒体の情報
の中身を1枚、数枚、数十枚、数百枚といった少ない単
位で異ならせることが可能となる。この結果、セキュリ
ティ性に優れた光記録媒体を安価に提供することが可能
になるという効果がある。
【図1】本発明の一実施例である光ディスクの外観を示
す図である。
す図である。
【図2】本発明の第1の実施例の光ディスクのキー情報
記録領域のトラック方向の断面図を示す図である。
記録領域のトラック方向の断面図を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例の光ディスクのキー情報
記録領域のトラック方向の断面図を示す図である。
記録領域のトラック方向の断面図を示す図である。
【図4】図2における光ディスクのキー情報記録前のキ
ー情報記録領域を示す図である。
ー情報記録領域を示す図である。
1,11,21 光ディスク(光記録媒体) 2 管理情報 12,22 基板(光透過性基板) 13 反射層 14 保護膜 15,16 ピット 17,24 リム 23 変形部
Claims (2)
- 【請求項1】情報に応じた凹凸形状を成すピット列を複
数トラックに亘り形成した光透過性基板上に、少なくと
も光反射性物質から成る反射層を有し、前記光透過性基
板の前記ピット列が形成された反対面側から照射される
レーザ光により前記ピット列の凹凸形状を検出すること
で前記情報の読み出しが行われる光記録媒体において、 前記記録された情報が再生不可能となるようにレーザー
光線を用いて凹凸形状のピット列の全体またはその一部
を破壊したピットと、凹凸形状が破壊されていないピッ
トとからなる領域を、所定の位置に設けたことを特徴と
する光記録媒体。 - 【請求項2】請求項1に記載の光記録媒体において、 前記破壊されたピットの存在に関する情報を、リードイ
ン領域に記録してあることを特徴とする光記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000198369A JP2001028130A (ja) | 2000-01-01 | 2000-06-30 | 光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000198369A JP2001028130A (ja) | 2000-01-01 | 2000-06-30 | 光記録媒体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28255894A Division JP3503767B2 (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | 光記録媒体 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003315120A Division JP2004006044A (ja) | 2003-09-08 | 2003-09-08 | 光記録媒体の再生方法 |
JP2003315121A Division JP2004030922A (ja) | 2003-09-08 | 2003-09-08 | 光記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001028130A true JP2001028130A (ja) | 2001-01-30 |
Family
ID=18696542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000198369A Pending JP2001028130A (ja) | 2000-01-01 | 2000-06-30 | 光記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001028130A (ja) |
-
2000
- 2000-06-30 JP JP2000198369A patent/JP2001028130A/ja active Pending
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