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JP2001023144A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体およびその製造方法

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Publication number
JP2001023144A
JP2001023144A JP2000159518A JP2000159518A JP2001023144A JP 2001023144 A JP2001023144 A JP 2001023144A JP 2000159518 A JP2000159518 A JP 2000159518A JP 2000159518 A JP2000159518 A JP 2000159518A JP 2001023144 A JP2001023144 A JP 2001023144A
Authority
JP
Japan
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ferromagnetic
magnetic
overlay
layer
host layer
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Application number
JP2000159518A
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English (en)
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Eric Edward Fullerton
エリック・エドワード・フラートン
David Thomas Margulies
デービッド・トーマス・マーグリーズ
Ernesto Esteban Marinero
エルネスト・エステバン・マリネロ
Ernst Shabesu Manfred
マンフレッド・エルンスト・シャベス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
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  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い保磁力、高い矩形比、低い残留磁化と厚
さの積(Mrt)を有し、熱的に安定した、非常に高い
記録密度を支持できるように書き込める薄い磁性層を有
する磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 本発明の磁気記録媒体は、強磁性ホスト
層と、前記ホスト層上に直接付着された、1〜40オン
グストロームの範囲の有効厚さを有する強磁性オーバレ
イとを含む磁気記録層を有する。強磁性オーバレイ材料
はCo、FeまたはNiあるいはそれらの組合せを含
み、強磁性ホスト層の材料よりもかなり大きな磁気モー
メントを有する。強磁性オーバレイは、橋絡により小さ
い強磁性ホスト粒子を磁気的結合させることにより、そ
の熱安定性を改善する。媒体の熱安定性が高まると、よ
り薄い強磁性ホスト層の使用が可能となり、より小さな
残留磁化と厚さの積(Mrt)値およびより高い記録密
度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に磁気記録媒体
に使用される磁気多層構造に関し、詳細には磁気記録デ
ィスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気記録ディスクは、磁気記録
層、通常は結晶性磁性材料の粒子を有する連続薄膜とし
てスパッタ付着されたコバルト(Co)合金などの強磁
性合金の層を有する。磁気記録ディスクにおいて高密度
記録を達成するために、粒径を小さくし、保磁力
(Hc)を高め、磁気記録層の残留磁化と厚さの積(Mr
t)を減らすのが必要なことはよく知られている。した
がって、磁気媒体の磁気記録密度を上げる試みのほとん
どは、磁気層中の磁性体の組成や微細構造を変え、ある
いは低いMrtを達成するために磁気層の厚さを減らし
てこれら3つのパラメータに焦点を合わせている。残念
ながら、小さい粒子の極めて薄い磁気記録層は熱的に不
安定となり、小さな粒子の磁気モーメントはその磁化方
向を自発的に切り換えることができ、記録したデータの
損失をもたらす。これは問題となり、ディスク・ドライ
ブの動作温度が高いときは特にそうである。十分小さい
粒径の熱的に不安定な粒子を一般に超常磁性粒子(supe
rparamagnetic grains)と呼ぶ。
【0003】これらの超常磁性粒子は、磁気記録密度を
更に高めるのに深刻な障害となる。従来の媒体のこの制
限は、粒子体積を例えば半分に減らすだけで熱安定性が
数年程度から1分以内に変わることがあることから明ら
かである。
【0004】従来の媒体は、超常磁性限界において壊滅
的で迅速な熱消磁が始まる前でも、増幅率の損失、雑音
の増加、データ・エラー率の増加、解像度の損失など、
手短にいえば、熱駆動消磁プロセスによる磁気記録性能
の全般的損失を示すことがある。この遅いが確実な磁化
減衰は、磁気「粘性」(磁化減衰速度)測定を含むいく
つかの実験的測定方法で特徴付けることができる。従来
の磁気記録媒体は達成できる磁気記録密度に対して重大
な制限を課す顕著な磁化減衰速度を示すことがある。
【0005】熱で活性化する磁化プロセスを安定させる
ための従来の機構は、媒体の磁気結晶異方性と保磁力を
高めることによるものである。しかしこの手法は、磁気
書き込みヘッドが、書き込みヘッドの磁極片の材料の磁
気モーメント密度によって制限される最大磁場の大きさ
しか発生できないという制限を受ける。高性能媒体の書
き込み可能性は磁気記録密度を上げるのにクリティカル
である。
【0006】J.チェン(Chen)他はIEEE Trans. Ma
g., Vol. 34, no. 4, pp. 1624-1626,1998において、媒
体中の磁気記録層を熱的に安定させるために「保持層
(keeper layer)」を使うことを記載している。クロム
(Cr)の分離層(break layer)が保持層と磁性層の
間に積層される。例えば、比較的厚い(50〜150ナ
ノメートル)保持層の付着前に、厚さ約25オングスト
ロームのCr分離層が磁性層上に付着される。Cr分離
層は保持層の成長を制御し、磁性層内の粒子間の交換結
合を防ぐために使用される。このように厚い軟磁性保持
層を磁気記録層上に直接付着すると、磁性層内に強い磁
気粒子間結合が生じ、この磁性層が高密度記録に使えな
くなる。この保持層/分離層構造の機能は、隣接する磁
気遷移からの消磁磁場を減らすことである。保持層が記
録雑音の大きな発生源であることが知られている。さら
に、報告されている保持層の構造は厚さ50〜150n
mである。記録性能を最適にするために媒体を構成する
各層とオーバレイおよび保護オーバコートの合計厚さを
非常に薄くすることが好ましい。
【0007】高い保磁力、高い矩形比(S*)、低い残
留磁化と厚さの積(Mrt)を有し、熱的に安定してお
り、非常に高い記録密度を支持できるように書き込める
薄い磁性層を有する磁気記録媒体が求められている。こ
のような媒体は従来のフィルム付着法を使って製作でき
ることが好ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
主目的は、より高い熱安定性を示す磁気記録媒体を提供
することである。本発明の磁気媒体は改善された熱安定
性を示すため、より小さい粒子を含むより薄い磁気記録
層を使うことができ、より高い磁気データ記録密度を達
成できる。
【0009】本発明の第2の目的は、これらの磁性層上
に付着された強磁性オーバレイまたはキャップ層を設け
ることにより極めて薄い磁性層の記録特性を改善するこ
とである。強磁性オーバレイは、磁性層中の小さい熱的
に不安定な粒子の有効体積を増大させ、それによって熱
安定性を増大させる。
【0010】本発明の第3の目的は、改善された書き込
み可能性(writeability)を有する磁気記録媒体を提供
することである。
【0011】本発明の他の目的は、シャープな磁気遷
移、高いS*と低いMrtを有する磁気媒体を提供するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的および利点
は、強磁性「ホスト」層とホスト層に付着された強磁性
材料の薄いオーバレイまたはキャップ層とを含む磁気記
録層を有する磁気媒体を提供することにより得られる。
強磁性ホスト層は弱く結合されたまたは結合されていな
い粒子を有する粒子層であり、粒子が磁気書き込みヘッ
ドによって生じる局所磁場の存在下で磁化方向を独立に
変更することができる。強磁性オーバレイは、ホスト層
中の強磁性材料の熱安定性と書き込み可能性を高め、ホ
スト層よりもかなり薄く、ホスト層と交換結合されてい
る。強磁性「オーバレイ」とは、強磁性材料の連続層、
強磁性材料のアイランドまたは粒子の分散体という形の
不連続層、あるいは第2の非強磁性材料で分離された第
1の強磁性材料のアイランドまたは粒子を含む多相層の
いずれかである強磁性材料を意味する。強磁性オーバレ
イは材料の不連続なフィルムまたは分散体であるため、
連続被覆を示すフィルム用の付着装置から同じ粒子束で
達成される厚さである「有効厚さ」を用いると便利であ
る。更に、多相材料も強磁性オーバレイと考えられるた
め、オーバレイにおける材料の平均濃度を記述する材料
の有効濃度を用いるのが便利である。強磁性オーバレイ
または強磁性ホスト層のいずれかを連続層と呼ぶ時は、
連続層を不連続層や材料の分散体から区別することが目
的であり、その層が単相材料であることを示唆するもの
ではない。
【0013】本発明の磁気媒体は、調製済みの基板に付
着された、好ましくは厚さが1〜30nmの、少なくと
も1枚のCoベースの磁性層を有する。この基板は、ニ
ッケルリンで被覆されたアルミニウム・ディスク素材、
NiAlで被覆されたガラス、シリコン、セラミック、
水晶、MgО、シリコン・カーバイドなど任意の適当な
ディスク基板である。基板は、後で付着される強磁性ホ
スト層の所望の結晶配向を達成するために下地層で覆わ
れている。純粋なCrが典型的な下地層であるが、下地
層は、Co、V、Ti、およびОの元素を含むCr合金
も含むことができる。基板および下地層の選択は、付着
される強磁性ホスト層と、媒体の所期の用途に依存す
る。
【0014】強磁性ホスト層は連続する磁気記録層であ
ることが好ましいが、分離した(discrete)強磁性領域
および非強磁性領域を形成するための当技術分野で知ら
れた幾つかの方法のいずれかによってパターン化された
パターン化強磁性ホスト層でもよい。好ましい実施形態
においては、強磁性ホスト層はCoCr3元または4元
合金であり、Coは約20〜85原子パーセント(at
%)の範囲であり、Crは約30at%までである。好
ましい実施形態においては、強磁性ホスト層はまた1〜
20at%の範囲でPt、TaまたはPdをも含み、ま
た3〜25at%の有効濃度で偏析元素ホウ素(B)を
も含む。他の偏析材料には、SiおよびCoの酸化物
や、磁性粒子と弱く結合したまたは結合していないT
i、Zr、Hf、Ag、Nb、W、Auを含む幾つかの
遷移金属も含まれる。強磁性ホスト層を形成するために
使われる材料は、約50〜1000emu/cm3の飽
和磁化(MS)値を有する。
【0015】Co、FeおよびNiから選択された少な
くとも1つの元素を含む薄い強磁性オーバレイまたはキ
ャップ層が、強磁性ホスト層に付着される。このキャッ
プ層は、約50〜1900emu/cm3の飽和磁化
(MS)値を有する高モーメントの強磁性材料であるこ
とが好ましい。強磁性オーバレイは、強磁性ホスト層の
材料の磁気モーメントよりもかなり高い(例えば、1.
5倍高い)磁気モーメントを有する材料であることが好
ましい。強磁性オーバレイは、有効厚さが約1〜40オ
ングストロームの強磁性ホスト層の表面上の強磁性アイ
ランドの分散体であることが好ましい。他の実施形態に
おいては、粒子とも呼ばれる強磁性アイランドは、約1
〜75at%の範囲でPtおよびPdの元素を含み、ま
たは1〜35at%の範囲でCrを含む。本発明の特定
の実施形態においては、強磁性オーバレイ粒子は、Co
О、SiО2を含む非晶質の第2相、またはBの2元ま
たは3元化合物によって分離される。
【0016】本発明の下地層、強磁性ホスト層および強
磁性オーバレイは、スパッタ、イオン・ビーム付着およ
びレーザ付着を含む種々の方法のいずれによっても付着
される。また、オーバレイおよび強磁性ホスト層の酸化
および劣化を防ぐため、強磁性オーバレイを付着した後
に通常の非晶質カーボン・オーバコートなどの保護オー
バコートを付着することも望ましい。本発明の磁気媒体
は2〜20kОeの保磁力値を有する。
【0017】一般に、全体で磁気ビットを形成する磁気
層における強磁性合金の多数の粒子を構成する、磁気体
積要素は、磁気読取りヘッドに近いほど、リードバック
信号に対する寄与が大きくなる。本発明では、モーメン
ト密度が最高の磁性材料、すなわちオーバレイの材料が
読取りヘッドに最も近いところに置かれる。例えば、C
oのモーメント密度は、約300emu/cm3のモー
メント密度を有する通常の3元または4元Co合金のモ
ーメント密度のほぼ5倍になる。すなわち、0.5nm
というCoの極めて薄い層が、通常の3元または4元C
o合金のほぼ5倍のモーメント密度を有する。したがっ
て、0.5nmというCoの極めて薄い層は、通常のC
o合金の2.5nmの層に等しいMrtを有するだけで
なく、読取りヘッドのずっと近くに磁束源が配置され
る。また、高モーメント密度のオーバレイ材料が書き込
みヘッドの最も近くに置かれるので、書き込みヘッドか
らの磁場は書き込み中にヘッドに最も近い表面で最も強
いことから、書き込み可能性も改善される。さらに、書
き込みヘッドによって印加される磁場が及ぼす磁気トル
クが、強磁性オーバレイの増加したモーメント密度によ
って増幅される。したがって本発明は、最も強い書き込
み磁場の大きさと、媒体の磁気記録層表面の最大磁気ト
ルクとがあいまって書き込みの改善をもたらす。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、保持層9を備えた従来技
術の磁気媒体5の断面図である。磁気記録層2が基板3
上に付着される。磁気記録層2の上面に、薄いCr分離
層7が約25オングストロームの厚さに付着される。分
離層7の上面に、保持層9が付着される。分離層7は、
磁気層2における粒子間結合を防ぐまたは軽減するため
に磁気記録層2上に付着される。軟磁性の保持層9は磁
気層2に記録された磁気遷移により生じる消磁場を低減
する。
【0019】図2は、本発明の好ましい実施形態に従っ
て作成された磁気記録ディスク10の断面図を示す。デ
ィスク10には基板11を使用し、この基板はニッケル
リンで覆われたアルミニウムの基板であることが好まし
いが、ガラス、シリコン、セラミック、水晶、MgOま
たはシリコン・カーバイド基板でもよい。Crベースの
下地層13が基板11上に付着される。強磁性ホスト層
15は、下地層13上に付着された連続する強磁性層で
あることが好ましい。強磁性ホスト層は、例えば、IB
Mの米国特許第5051288号に記載されている積層
タイプの磁気記録層を有する磁気記録ディスクで使用さ
れる1枚または複数枚の強磁性フィルムでもよい。下地
層13は、ホスト層15の以後の付着および成長を容易
にするために基板11上に付着される。特定のCrベー
スの下地層の付着が、後で付着される強磁性層の成長プ
ロセスを強化することはよく知られている。通常は純粋
なCrが下地層として使用されるが、Co、V、Tiま
たはOの元素を有する下地層も本発明で使用できる。
【0020】強磁性ホスト層15は、50〜1000e
mu/cm3の飽和磁化値(MS)を有する厚さ1〜30
nmのCoCr合金である。好ましい実施形態において
は、強磁性ホスト層15は1〜25at%の範囲でP
d、TaまたはPtの元素も含み、またCoCr合金の
粒子に対する偏析材料(segregating)として働く1〜
20at%の範囲の有効濃度でBを含むこともできる。
他の偏析材料にはCoОおよびSiО2が含まれる。
【0021】Co、FeおよびNiのうち少なくとも1
つの元素を含み、1〜40オングストロームの有効厚さ
を有する薄い強磁性オーバレイ17が強磁性ホスト層1
5上に付着される。このオーバレイ材料は50〜190
0emu/cm3のMS値を有する。このオーバレイ材料
は強磁性ホスト層の材料よりもかなり高いMS値を有す
る。本発明の他の実施形態においては、強磁性オーバレ
イはまた1〜75at%の範囲でPtまたはPdの元素
も含む。強磁性オーバレイは約1〜35at%の範囲で
Crを含むこともできる。強磁性オーバレイは非強磁性
偏析材料で分離された強磁性材料のアイランドまたは粒
子の分散体でもよい。本発明の強磁性オーバレイととも
に使用される好ましい偏析材料には、B、CoОおよび
SiО2が含まれる。下地層の表面酸化を防ぐため、強
磁性オーバレイの付着後に通常の炭素オーバコート層1
9を付着するのが有益である。
【0022】図3は、強磁性キャップ層およびオーバレ
イによる強磁性ホスト層の部分的被覆を示す本発明の磁
気ディスクの上面図を示す。無地の円は、強磁性ホスト
層の粒子31および33、または粒子の集まりを表し、
ハッチング付きの円は、強磁性ホスト材料の表面に付着
された強磁性オーバレイ材料のアイランドまたは粒子3
4を表す。大きい無地の円は、熱的に安定となるのに十
分な体積を有する大きな粒子31を表し、小さい無地の
円は、強磁性オーバレイ材料がなければ熱的に不安定で
ある小さい粒子33を表す。強磁性ホスト層粒子31お
よび33の表面に強磁性オーバレイ粒子34を提供する
と、小さい粒子33はホスト層粒子を互いに橋絡するオ
ーバレイ粒子34を介して磁気的に結合され、大きく熱
的に安定な粒子31はほとんどが他の大きな粒子と結合
されないままとなる。したがって、小さい粒子33の有
効磁気体積は増加し、それによって、その熱安定性が向
上する。
【0023】図4は、図3に示した強磁性ホスト層とキ
ャップ層の部分断面図であり、強磁性ホスト層15とキ
ャップ層17を備える磁気記録層の微細構造を示してい
る。強磁性ホスト層15は物理的に分離されている、好
ましくは非強磁性偏析材料21で分離された粒子31、
33または粒子のグループを含む。粒子の偏析(segreg
ation)は、強磁性ホスト層15の付着中に1つまたは
複数の元素を含めることによって達成される。好ましい
偏析材料はBであるが、SiО2、CoО、および磁性
粒子に強く結合しないTi、Zr、Hf、Ag、Nb、
W、Auの遷移金属も粒子偏析材料として有用である。
好ましい実施形態においては、強磁性ホスト層15はC
oPtCrBで形成され、偏析材料21として働くBお
よびCrが若干添加される。使用される偏析材料は、強
磁性ホスト層中に、有効ホスト層濃度が1〜20at%
の範囲となるように組み込むことが好ましい。偏析材料
21は、粒子間結合を低減するための絶縁材として働
き、各粒子が互いに独立に振る舞うことを可能とする。
図4はまた、キャップ層17の粒子34が小さい粒子3
3を隣接する粒子とどのように磁気的に結合して、有効
磁気体積の増加をもたらすかも示している。偏析をもた
らす非強磁性材料を含むオーバレイの好ましい材料は、
CoCrターゲットからスパッタ付着によりホスト層1
5を覆って付着できるCoCrである。強磁性CoCr
オーバレイが連続フィルムを形成するのに十分な有効厚
さを有する実施形態では、図4に示す不連続オーバレイ
17と異なり、Coに富んだアイランドまたは粒子34
の領域が粒子34間のCrに富んだ領域によって分離さ
れると考えられる。
【0024】図4では、2つの磁気ビットが矢印で表さ
れており、右向きの矢印は一方向への粒子の磁化を表
し、左向きの矢印は反対方向への粒子の磁化を表す。本
発明の好ましい実施形態においては、強磁性ホスト層を
形成する材料の磁気モーメントは強磁性ホスト層におけ
る材料の磁気モーメントの1.5倍以上である。
【0025】図5の表に、3つの磁気構造の磁気特性を
示す。行1はCoPtCrB強磁性層を備え強磁性オー
バレイのない磁性構造の磁気データを示し、行2はCo
PtCrBホスト層と有効厚さ3オングストロームのC
o強磁性オーバレイを備えるた構造の磁気データを示
し、行3はCoPtCrB強磁性ホスト層と有効厚さ6
オングストロームのCo強磁性オーバレイを備えた第2
の構造の磁気データを示す。行2および行3のサンプル
は共に改善された保磁力矩形比(S*)を示し、3オン
グストロームのCo強磁性オーバレイを備えたサンプル
は改善されたSNRを示す。
【0026】図6は、本発明に従って作成したサンプル
で見られる最も顕著な改善、すなわち熱安定性の改善を
示す。図6では、図5の表の3つのサンプルについて、
磁化減衰速度(「粘性」とも呼ばれる)が印加された逆
磁場の関数としてプロットしてある。線41は強磁性オ
ーバレイなしで作成したサンプルの磁化減衰曲線であ
り、線42は有効厚さ3オングストロームのCo強磁性
オーバレイを備えたサンプルの磁化減衰曲線であり、線
43は有効厚さ6オングストロームのCo強磁性オーバ
レイを備えたサンプルの磁化減衰曲線である。これらの
消磁曲線は、Coオーバレイを備えたサンプルに比べて
熱安定性の明確な改善を示しており、強磁性オーバレイ
が厚くなるに従って大きな改善が得られる。
【0027】図7は、改善された熱安定性および磁気遷
移矩形比を達成するためにパーマロイ(NiFe)強磁
性オーバレイを使用した効果を示す。図7は、CoPt
CrB合金の強磁性ホスト層を含む3つの磁気構造につ
いて残留磁化Mrと印加磁場の関係をプロットしたもの
である。最初のサンプル(線51)は強磁性オーバレイ
を備えておらず、第2のサンプル(線52)はCoPt
CrB合金の強磁性ホスト層上に有効厚さ10オングス
トロームのNiFe強磁性オーバレイを備え、第3のサ
ンプル(線53)はCoPtCrB合金の強磁性ホスト
層上に有効厚さ25オングストロームのNiFe強磁性
オーバレイを備えている。これらの曲線は、NiFe強
磁性体オーバレイを含む場合の、残留磁化Mrの減少と
保磁力矩形比S*の改善を示している。さらに、NiF
e強磁性オーバレイの厚さを有効厚さ25オングストロ
ームまで増加させると、引き続きHcの減少とS*の増加
が観察される。S*は以下の関係式でM−H曲線の勾配
と関係付けられていることに留意されたい。
【数1】 dMr/dH-H=Hc=Mr/(Hc(1−S*))
【0028】図5の表のCoオーバレイを備える構造と
は異なり、図7の線53にそのデータが示されている厚
さ25オングストロームのNiFeオーバレイは下地ホ
スト強磁性層全体を覆う連続層である。
【0029】図8には、図7に関して説明したサンプル
の磁化減衰曲線がプロットしてある。線61はNiFe
強磁性オーバレイのないサンプルに対応し、線62は有
効厚さ10オングストロームのNiFe強磁性オーバレ
イを備えたサンプルに対応し、線63は有効厚さ25オ
ングストロームのNiFe強磁性オーバレイを備えたサ
ンプルに対応している。NiFe強磁性オーバレイを備
えたサンプルは、強磁性キャップ層のないサンプルに比
べて改善された熱安定性を示す。
【0030】本発明を好ましい実施形態に関して詳細に
図示し説明してきたが、本発明の精神および範囲を逸脱
せずに形態および細部に様々な変更を行えることが当分
野の技術者には理解されよう。例えば、本発明の好まし
い実施形態では、強磁性ホスト層は連続した粒子状磁性
層であるが、上述のキャップ・オーバレイを分離した磁
気ビット領域や分離したトラックを提供するためにパタ
ーン化されているパターン化磁性層上に付着することも
できる。
【0031】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0032】(1)a)基板と、 b)前記基板上の下地層と、 c)前記下地層上に形成され、約1〜30ナノメートル
の範囲の厚さを有する粒状強磁性Co合金のホスト層
と、 d)前記ホスト層上に形成され、これと接触しており、
Co、FeおよびNiからなる群から選択された少なく
とも1つの元素を含み、約1〜40オングストロームの
範囲の有効厚さを有する強磁性オーバレイとを含む、磁
気記録媒体。 (2)前記強磁性オーバレイがさらにPtおよびPdか
らなる群から選択された元素を含む、上記(1)に記載
の記録媒体。 (3)前記強磁性オーバレイがさらにCrを含む、上記
(1)に記載の記録媒体。 (4)強磁性オーバレイが、CoO、SiO2、および
Bからなる群から選択された偏析材料によって偏析され
た強磁性材料の粒子を含む、上記(1)に記載の記録媒
体。 (5)前記強磁性Co合金ホスト層がCrを含む、上記
(1)に記載の記録媒体。 (6)前記強磁性ホスト層の粒子がさらに、Pd、Ta
およびPtからなる群から選択された元素を含む、上記
(1)に記載の記録媒体。 (7)前記粒状強磁性ホスト層の粒子がCoO、SiO
2、B、Ti、Zr、Hf、Ag、Nb、WおよびAu
からなる群から選択された偏析材料を含む、上記(1)
に記載の記録媒体。 (8)前記強磁性オーバレイの材料が前記強磁性ホスト
層の材料の磁気モーメント密度の少なくとも1.5倍の
磁気モーメント濃度を有する、上記(1)に記載の記録
媒体。 (9)前記強磁性オーバレイがNiFe合金の連続フィ
ルムである、上記(1)に記載の記録媒体。 (10)a)ディスク基板と、 b)前記ディスク基板上に付着されたCrを含む下地層
と、 c)CoxCryを含むCo合金を含み、20<x<85
原子パーセント、0<y<30原子パーセント、かつ4
0<(x+y)<90である粒状強磁性ホスト層と、 d)Cou、FevおよびNiwからなる群から選択され
た少なくとも1つの元素を含み、0<u<100原子パ
ーセント、0<v<100原子パーセント、0<w<1
00原子パーセント、かつ50<(u+v+w)<10
0原子パーセントであり、1.0〜40オングストロー
ムの有効厚さを有し、前記ホスト層と接触している強磁
性オーバレイとを備える磁気記録ディスク。 (11)前記ディスク基板がニッケルリンで被覆された
アルミニウム、NiAlで被覆されたガラス、シリコ
ン、セラミック、水晶、MgO、およびシリコン・カー
バイドからなる群から選択される、上記(10)に記載
の記録ディスク。 (12)前記下地層がさらに、Co、V、TiおよびO
からなる群から選択された元素を含む、上記(10)に
記載の記録ディスク。 (13)前記強磁性ホスト層が、約1〜30ナノメート
ルの範囲の厚さである、上記(10)に記載の記録ディ
スク。 (14)前記強磁性ホスト層がさらに、Pdz、Taz
Ptzからなる群から選択された元素を1<z<20原
子パーセントの範囲で含み、40<(x+y+z)<1
00原子パーセントである、上記(10)に記載の記録
ディスク。 (15)前記強磁性ホスト層の粒子が、CoO、SiO
2、およびBからなる群から選択された偏析材料を含
む、上記(10)に記載の記録ディスク。 (16)前記強磁性ホスト層の粒子が、Ti、Zr、H
f、Ag、Nb、WおよびAuからなる群から選択され
た元素を含む遷移金属偏析材料で偏析されており、前記
遷移金属偏析材料の有効濃度が1〜20原子パーセント
の範囲である、上記(10)に記載の記録ディスク。 (17)前記オーバレイがCoO、SiО2およびBか
らなる群から選択された偏析材料を含む強磁性粒子を含
む粒状オーバレイである、上記(10)に記載の記録デ
ィスク。 (18)前記オーバレイがさらに、PttおよびPdt
らなる群から選択された元素を1<t<75原子パーセ
ントの範囲で含み、75<(t+u+v+w)<100
原子パーセントである、上記(10)に記載の記録ディ
スク。 (19)前記強磁性オーバレイの粒子がさらに、Crs
を1<s<25原子パーセントの範囲で含み、75<
(s+u+v+w)<100原子パーセントである、上
記(10)に記載の記録ディスク。 (20)ディスクの保磁力が2〜20kОeである、上
記(10)に記載の記録ディスク。 (21)前記下地層が200〜1000オングストロー
ムの厚さである、上記(10)に記載の記録ディスク。 (22)前記強磁性オーバレイ上に保護炭素オーバコー
トをさらに含む、上記(10)に記載の記録ディスク。 (23)a)基板を用意するステップと、 b)前記基板上に下地層を付着するステップと、 c)下地層上に形成され、約1〜30ナノメートルの範
囲の厚さを有する粒状強磁性Co合金ホスト層を付着す
るステップと、 d)前記ホスト層上に形成され、これと接触しており、
Co、FeおよびNiからなる群から選択された少なく
とも1つの元素を含み、約1〜40オングストロームの
範囲の有効厚さを有する強磁性オーバレイを付着するス
テップとを含む、磁気記録媒体の製造方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気記録層に付着された分離層と軟磁性保持層
を備えた従来技術に従って作成した磁気ディスクの断面
図である。
【図2】本発明に従って作成した磁気記録ディスクの断
面図である。
【図3】強磁性オーバレイ材料による強磁性ホスト層の
部分的カバーを示す本発明による磁気ディスクの上面図
である。
【図4】強磁性オーバレイ材料のアイランドによるホス
ト強磁性層の小さい粒子の結合を表し、また2つの磁気
ビットを表す、図3に示すディスクの部分断面図であ
る。
【図5】CoPtCr合金強磁性ホスト層と、異なる厚
さの強磁性Coオーバレイ材料で作成した3種類の磁気
構造の磁気データを示す表である。
【図6】図5の表にそのデータを示した磁気構造の、磁
化減衰速度と印加逆磁場の関係を示すグラフである。
【図7】CoPtCrB強磁性ホスト層と様々な厚さの
パーマロイ(NiFe)強磁性オーバレイを備えた磁気
構造の、残留磁化と印加磁場の関係を示すグラフであ
る。
【図8】図7にそのデータをプロットした同じ磁気構造
の、磁化減衰速度と印加逆磁場の関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
2 磁気記録層 3 基板 5 磁気記録媒体 7 分離層 9 保持層 10 磁気記録ディスク 11 基板 13 下地層 15 ホスト層 17 オーバレイ 19 オーバコート 21 偏析材料 31 強磁性ホスト層粒子 33 小さい強磁性ホスト層粒子 34 強磁性オーバレイ粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 10/28 H01F 10/28 10/30 10/30 41/16 41/16 41/32 41/32 (72)発明者 デービッド・トーマス・マーグリーズ アメリカ合衆国95020 カリフォルニア州 ギルロイ ニュー・アベニュー 10610シ ー (72)発明者 エルネスト・エステバン・マリネロ アメリカ合衆国95070 カリフォルニア州 サラトガ ウッドサイド・ドライブ 12283 (72)発明者 マンフレッド・エルンスト・シャベス アメリカ合衆国95131 カリフォルニア州 サンノゼ バーチメドウ・コート 1508

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)基板と、 b)前記基板上の下地層と、 c)前記下地層上に形成され、約1〜30ナノメートル
    の範囲の厚さを有する粒状強磁性Co合金のホスト層
    と、 d)前記ホスト層上に形成され、これと接触しており、
    Co、FeおよびNiからなる群から選択された少なく
    とも1つの元素を含み、約1〜40オングストロームの
    範囲の有効厚さを有する強磁性オーバレイとを含む、磁
    気記録媒体。
  2. 【請求項2】前記強磁性オーバレイがさらにPtおよび
    Pdからなる群から選択された元素を含む、請求項1に
    記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】前記強磁性オーバレイがさらにCrを含
    む、請求項1に記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】強磁性オーバレイが、CoO、SiO2
    およびBからなる群から選択された偏析材料によって偏
    析された強磁性材料の粒子を含む、請求項1に記載の記
    録媒体。
  5. 【請求項5】前記強磁性Co合金ホスト層がCrを含
    む、請求項1に記載の記録媒体。
  6. 【請求項6】前記強磁性ホスト層の粒子がさらに、P
    d、TaおよびPtからなる群から選択された元素を含
    む、請求項1に記載の記録媒体。
  7. 【請求項7】前記粒状強磁性ホスト層の粒子がCoO、
    SiO2、B、Ti、Zr、Hf、Ag、Nb、Wおよ
    びAuからなる群から選択された偏析材料を含む、請求
    項1に記載の記録媒体。
  8. 【請求項8】前記強磁性オーバレイの材料が前記強磁性
    ホスト層の材料の磁気モーメント密度の少なくとも1.
    5倍の磁気モーメント濃度を有する、請求項1に記載の
    記録媒体。
  9. 【請求項9】前記強磁性オーバレイがNiFe合金の連
    続フィルムである、請求項1に記載の記録媒体。
  10. 【請求項10】a)ディスク基板と、 b)前記ディスク基板上に付着されたCrを含む下地層
    と、 c)CoxCryを含むCo合金を含み、20<x<85
    原子パーセント、0<y<30原子パーセント、かつ4
    0<(x+y)<90である粒状強磁性ホスト層と、 d)Cou、FevおよびNiwからなる群から選択され
    た少なくとも1つの元素を含み、0<u<100原子パ
    ーセント、0<v<100原子パーセント、0<w<1
    00原子パーセント、かつ50<(u+v+w)<10
    0原子パーセントであり、1.0〜40オングストロー
    ムの有効厚さを有し、前記ホスト層と接触している強磁
    性オーバレイとを備える磁気記録ディスク。
  11. 【請求項11】前記ディスク基板がニッケルリンで被覆
    されたアルミニウム、NiAlで被覆されたガラス、シ
    リコン、セラミック、水晶、MgO、およびシリコン・
    カーバイドからなる群から選択される、請求項10に記
    載の記録ディスク。
  12. 【請求項12】前記下地層がさらに、Co、V、Tiお
    よびOからなる群から選択された元素を含む、請求項1
    0に記載の記録ディスク。
  13. 【請求項13】前記強磁性ホスト層が、約1〜30ナノ
    メートルの範囲の厚さである、請求項10に記載の記録
    ディスク。
  14. 【請求項14】前記強磁性ホスト層がさらに、Pdz
    Taz、Ptzからなる群から選択された元素を1<z<
    20原子パーセントの範囲で含み、40<(x+y+
    z)<100原子パーセントである、請求項10に記載
    の記録ディスク。
  15. 【請求項15】前記強磁性ホスト層の粒子が、CoO、
    SiO2、およびBからなる群から選択された偏析材料
    を含む、請求項10に記載の記録ディスク。
  16. 【請求項16】前記強磁性ホスト層の粒子が、Ti、Z
    r、Hf、Ag、Nb、WおよびAuからなる群から選
    択された元素を含む遷移金属偏析材料で偏析されてお
    り、前記遷移金属偏析材料の有効濃度が1〜20原子パ
    ーセントの範囲である、請求項10に記載の記録ディス
    ク。
  17. 【請求項17】前記オーバレイがCoO、SiО2およ
    びBからなる群から選択された偏析材料を含む強磁性粒
    子を含む粒状オーバレイである、請求項10に記載の記
    録ディスク。
  18. 【請求項18】前記オーバレイがさらに、Pttおよび
    Pdtからなる群から選択された元素を1<t<75原
    子パーセントの範囲で含み、75<(t+u+v+w)
    <100原子パーセントである、請求項10に記載の記
    録ディスク。
  19. 【請求項19】前記強磁性オーバレイの粒子がさらに、
    Crsを1<s<25原子パーセントの範囲で含み、7
    5<(s+u+v+w)<100原子パーセントであ
    る、請求項10に記載の記録ディスク。
  20. 【請求項20】ディスクの保磁力が2〜20kОeであ
    る、請求項10に記載の記録ディスク。
  21. 【請求項21】前記下地層が200〜1000オングス
    トロームの厚さである、請求項10に記載の記録ディス
    ク。
  22. 【請求項22】前記強磁性オーバレイ上に保護炭素オー
    バコートをさらに含む、請求項10に記載の記録ディス
    ク。
  23. 【請求項23】a)基板を用意するステップと、 b)前記基板上に下地層を付着するステップと、 c)下地層上に形成され、約1〜30ナノメートルの範
    囲の厚さを有する粒状強磁性Co合金ホスト層を付着す
    るステップと、 d)前記ホスト層上に形成され、これと接触しており、
    Co、FeおよびNiからなる群から選択された少なく
    とも1つの元素を含み、約1〜40オングストロームの
    範囲の有効厚さを有する強磁性オーバレイを付着するス
    テップとを含む、磁気記録媒体の製造方法。
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