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JP2001018670A - アスファルトフィニッシャの走行装置 - Google Patents

アスファルトフィニッシャの走行装置

Info

Publication number
JP2001018670A
JP2001018670A JP11195395A JP19539599A JP2001018670A JP 2001018670 A JP2001018670 A JP 2001018670A JP 11195395 A JP11195395 A JP 11195395A JP 19539599 A JP19539599 A JP 19539599A JP 2001018670 A JP2001018670 A JP 2001018670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure oil
asphalt finisher
clutch
casing
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11195395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensaku Tokuda
憲作 徳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hanta Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hanta Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hanta Machinery Co Ltd filed Critical Hanta Machinery Co Ltd
Priority to JP11195395A priority Critical patent/JP2001018670A/ja
Publication of JP2001018670A publication Critical patent/JP2001018670A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Road Paving Machines (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 両後輪にそれぞれ直結したアスファルトフィ
ニッシャの走行装置であって、施工時と搬送時における
2段階の走行速度が得られ、また、坂道に駐車をしても
不測の逸走を防止し得ると共に一方の後輪がスピン状態
になっても他方の後輪に牽引力を発生させることができ
るようにする。 【解決手段】 両後輪にそれぞれ回転ケーシングを直結
し、固定ケーシング側に内装した油圧モータによって駆
動軸から高速用クラッチ又は減速機構と連結した低速用
クラッチを介して上記回転ケーシングを回転駆動させる
ようにしていると共に回転駆動を停止させた時に油圧モ
ータを固定ケーシングに内蔵した負作動ブレーキと上記
クラッチによって回転ケーシング側の回転力を制動させ
るようにしてあり、さらに一方の後輪にスピンが発生し
たときに、他方の後輪を回転駆動する油圧モータに等量
の圧油を供給して牽引力を発生させるように構成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧モータによって
駆動されるホイール式のアスファルトフィニッシャにお
いて、安全に走行及び停止し得る手段を備えた走行装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ホイール式アスファルトフィ
ニッシャの走行装置としては、エンジン直結方式から油
圧駆動方式に改良されているが、その動力伝達機構とし
ては、図10に示すように、エンジン51によって作動する
油圧ポンプ52からの圧油により油圧モータ53を駆動し、
減速機54、ディファレンシャルギア55を経由してチエー
ン56及び該チエーン56を無端状に掛け渡したスプロケッ
トホイール57に伝達し、アスファルトフィニッシャの後
輪58を回転駆動するように構成している。
【0003】そして、施工時の速度調整等は油圧ポンプ
52からの圧油の吐出量を制御することによって行い、舗
装施工から回送走行姿勢への切換えのように、走行速度
を大きく変化させる場合には、減速機54に内蔵されてい
る変速機構によって行っている。又、走行を制動するた
めのブレーキは減速機54又はディファレンシャルギア55
に取付けられている。さらに、このディファレンシャル
ギア55には、軟弱路盤や段差路面に片方の後輪がはまっ
てスピン状態になった時に他方の後輪に牽引駆動力を発
生させるノンスピンデフ機構又はデフロック機構が備え
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のアスファルトフィニッシャの走行装置によれば、後
輪の走行制動、換言すればアスファルトフィニッシャ全
体の走行制動がチエーン56にかかっているために、該チ
エーン56が切断するとアスファルトフィニッシャを走行
させることも制動することも出来なくなってしまうばか
りでなく、アスファルトフィニッシャが坂道を走行中に
チエーン56が切れると、制動する術が全くなくなって極
めて危険な状態となる。
【0005】このような対策として、チエーン56による
伝達手段に代えて歯車伝達を採用した走行機構を具備し
ているアスファルトフィニッシャが外国において販売さ
れているが、平歯車をギアケース内に取付け、そのギア
ケースによって後輪荷重と牽引力を受けているため、ギ
アケースとして荷重に耐えることができる強度と剛性が
必要となって重量が増大すると共に体積が嵩み、国産の
アスファルトフィニッシャの必須条件である大型特殊自
動車の車検取得が不可能になるといった問題点があっ
た。
【0006】本発明は上記のような種々の問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、チエ
ーン伝達を採用することなく後輪に直結して坂道での駐
車中における不測の逸走を確実に防止し得ると共に、一
方の後輪がスピン状態になった時には他方の後輪に牽引
駆動力を発生させることができる軽量にしてコンパクト
なアスファルトフィニッシャの走行装置を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1に係るアスファルトフィニッシャの
走行装置は、アスファルトフィニッシャの両後輪のハブ
としてこれらの後輪にそれぞれ直結している回転ケーシ
ングと、アスファルトフィニッシャのフレーム側に固定
されてこの回転ケーシングを回転自在に支持している固
定ケーシングとを備え、固定ケーシングに油圧モータと
この油圧モータの回転を制動する負作動ブレーキを内蔵
している一方、油圧モータと一体に回転する駆動軸を回
転ケーシング側に延設して該駆動軸の回転を回転ケーシ
ング内に配設した高速用クラッチ又は減速機構に連結し
た低速用クラッチとのいずれか一方を介して回転ケーシ
ングに伝達可能にした減速装置を構成し、さらに、アス
ファルトフィニッシャのエンジン停止時には上記負作動
ブレーキによって回転ケーシングを制動するように構成
している。
【0008】上記アスファルトフィニッシャの走行装置
において、請求項2に係る発明は、エンジンによって作
動する油圧ポンプからの圧油供給管路を分流弁を介して
分岐管路を通じて上記両後輪の駆動用油圧モータに連通
させていると共にこれらの分岐管路間を切換弁を備えた
連結管路により連結してデフロックとデフロック解除を
行うデフロック機構を構成していることを特徴とするも
のである。
【0009】また、請求項3に係る発明は、上記減速装
置に運転席のブレーキペダルの踏み込みによって作動す
るディスクブレーキを装着していることを特徴としてい
る。
【0010】さらに、上記請求項1又は請求項3に記載
のアスファルトフィニッシャの走行装置において、請求
項4に係る発明は、ブレーキペダルによるブレーキ回路
中に圧力スイッチを配設し、該ブレーキペダルの踏み込
みによって圧力スイッチを作動させてその電気信号によ
り油圧モータに対する圧油の供給を停止させるように構
成している。
【0011】
【作用】エンジン駆動によって作動する油圧ポンプから
の圧油を油圧モータに供給して該油圧モータを回転させ
ると、駆動軸が一体に回転してその回転が高速用クラッ
チ又は減速機構に連結した低速用クラッチのいずれか一
方を介して回転ケーシングに伝達され、後輪を直接、走
行駆動する。
【0012】この際、上記高速用及び低速用クラッチと
して一対のディスクにより摩擦環板を挟着して回転力を
伝達するディスククラッチを用いると共に、高速用ディ
スククラッチを、圧油の供給によって対向するディスク
がスプリング力に抗して離間し且つ圧油の供給が停止し
た時にスプリング力によりディスク間が接近して摩擦環
板を挟着する負作動クラッチとする一方、低速用ディス
ククラッチを、圧油の供給によって対向するディスク間
がスプリング力に抗して接近して摩擦環板を挟着し且つ
圧油の供給が停止した時にスプリング力によりディスク
間が離間する正作動クラッチとして、この正作動クラッ
チを遊星歯車機構等の減速機構に連結した構造としてお
くことにより、舗装の施工時には駆動軸の回転を減速機
構で減速して正作動クラッチを介して回転ケーシングに
伝達し、後輪を舗装施工に適した車速と駆動力でもって
回転駆動する。また、輸送時等には舗装施工と異なって
駆動力はそれ程必要としないが、高速走行が要求される
ために、クラッチ作動用の圧油の供給を遮断して負作動
クラッチの両ディスクをスプリング力により摩擦接続さ
せ、この負作動クラッチを介して回転ケーシングに駆動
軸の回転を伝達して後輪を高速回転させる。
【0013】次に、エンジンを切ると、負作動ブレーキ
が作動して油圧モータの回転が制動され、上記負作動ク
ラッチを介して回転ケーシングの回転力を固定ケーシン
グ側に支持させる。従って、アスファルトフィニッシャ
が坂道の途上において駐車しても、不測に逸走すること
はない。
【0014】また、請求項2に係る発明によれば、通常
の施工、走行時には圧油供給管路から分岐管路に分流弁
及び連結管路を介して両後輪の回転差に応じた流量を両
後輪のそれぞれの駆動用油圧モータに供給して直進走行
や旋回動を可能にし、一方の後輪が軟弱路盤等によって
スピンが生じた場合には上記連結管路中に設けている切
換弁によって連結管路を閉じることにより、両分岐管路
に分流弁から1:1に分流された圧油をそれぞれ供給を
して他方の後輪に駆動力を発生させ、デフロック機構と
してアスファルトフィニッシャを牽引するものである。
【0015】さらに、請求項3に係る発明においては、
両後輪にハブとして直結している減速装置に運転席のブ
レーキペダルの踏み込みによって作動するディスクブレ
ーキを装着しているので、アスファルトフィニッシャが
一般道路を走行中においても運転席からブレーキペダル
を踏み込むことによって上記負作動ブレーキでは得るこ
とのできない急激な制動を可能にし、安全に走行し得
る。その上、ディスクブレーキであるから、両後輪間の
間隔を広く取ることができ、従って、両後輪間に配設さ
れる舗装材料のコンベア幅も必然的に広幅に設定できて
アスファルトフィニッシャとしてのコンベア能力を充分
に発揮できる。
【0016】また、請求項4に係る発明によれば、ブレ
ーキペダルの踏み込みによって圧力スイッチを作動さ
せ、その電気信号により上記後輪駆動用油圧モータに対
する圧油の供給を停止するように構成しているので、油
圧モータによる後輪の駆動力が遮断されるばかりでな
く、油圧モータに走行制動力が働いてブレーキペダルに
よるアスファルトフィニッシャの制動距離が短くなり、
一層安全で確実な制動機構を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施の形
態を図面について説明すると、図1は減速装置Aの縦断
側面図、図2、図3はその要部の拡大縦断側面図を示す
もので、この減速装置Aは図4〜図6に示すように、ア
スファルトフィニッシャBにおける両後輪Cのホイール
のハブ孔にそれぞれ装着されて両後輪Cをそれぞれの減
速装置Aに内蔵している油圧モータ2により回転駆動す
るように構成している。
【0018】上記減速装置Aはアスファルトフニッシャ
Bにおける後輪Bのホイールのハブ孔に挿嵌されて該ハ
ブ孔周辺にボルトにより固着された回転ケーシング1A
と、この回転ケーシング1Aの一側に該回転ケーシング1A
を軸受を介して回転自在に支持し且つアスファルトフィ
ニッシャBのフレーム側に取付けられた固定ケーシング
1Bとを有し、該固定ケーシング1Bには図1、図2に示す
ように、油圧モータ2と、該油圧モータ2の回転を制動
する負作動ブレーキ3が内装されている一方、回転ケー
シング1A内には図1、図3に示すように、油圧モータ2
から駆動軸4を介して伝達される回転を減速して回転ケ
ーシング1Aに出力させる偏心揺動型減速機構5と、この
偏心揺動型減速機構5に連結して駆動軸4側からの回転
を該偏心揺動型減速機構5に伝達するクラッチドラム6
と、駆動軸4の他側端に配設している遊星歯車機構7
と、上記回転枠6内に配設され且つ駆動軸4の回転をク
ラッチドラム6に伝達もしくは伝達を遮断する高速用と
しての負作動クラッチ8と、同じくクラッチドラム6内
に配設され駆動軸4から上記遊星歯車機構7を介して伝
達される回転をクラッチドラム6に伝達もしくは伝達を
遮断する低速用としての正作動クラッチ9とが配設され
ている。
【0019】上記駆動軸4は回転ケーシング1Aと固定ケ
ーシング1Bの中心部に水平に配設されていて、その一端
部は固定ケーシング1Bの蓋板1bの内面中心部に回転自在
に支持され、他端部は回転ケーシング1Aの開口端を閉止
した蓋板1aの内面中央部に回転自在に支持されていると
共に中間部は分割されていてカップリング10により連結
されている。この駆動軸4の一端部側、即ち、固定ケー
シング2内に上記油圧モータ2が配設されている。
【0020】該油圧モータ2は、公知の斜板式油圧モー
タからなり、図2に示すように固定ケーシング1Bの中央
に設けられた室2a内に配設されて中心部に駆動軸4の一
端部をスプライン嵌合させたシリンダブロック2bと、こ
のシリンダブロック2bに形成された複数のシリンダ部2c
に摺動自在に配設されたプランジャ2dと、該プランジャ
2dの他端に揺動自在に取付けているシュー2eと、シリン
ダブロック2bの一側端面と上記蓋板1bとの間に介在され
且つシリンダ部2cに圧油を給排する給排口を有するタイ
ミングプレート2fと、シリンダブロック2bと対向して固
定ケーシング2の室2aの他端面側に傾転自在に配設され
且つ上記シュー2eを摺接させた傾斜面を有する斜板2gと
から構成され、シリンダ部2cの給排口を通じて供給され
る圧油の給排により複数本のプランジャ2dを進退させて
周方向に傾斜している上記斜板2gの傾斜面にシュー2eを
摺動させることにより、シリンダブロック2bを回転させ
て駆動軸4にその回転力を伝達するようにしている。な
お、斜板2gはその傾斜度を固定ケーシング1Bの他端部に
設けているシリンダ室内のピストン2hによって2段階に
変化して油圧モータ2の回転数を変更するように構成し
ている。
【0021】固定ケーシング1B内に配設されている上記
負作動ブレーキ3はディスクブレーキであって、上記室
2aの一端部外周面に小径部と大径部とを有するシリンダ
部3aを形成し、このシリンダ部3aの大小径部にそれぞれ
摺動する大小径部を有するピストン体3bを内装すると共
に該ピストン体3bの小径部先端面とシリンダ部3aの小径
部の垂直端面との間に、外周部の数箇所にシリンダ部3a
の小径部の内周面に形成している条溝3cに前後摺動自在
に係合させた爪3dを設けている摩擦環板3eと、内周部の
数箇所に上記シリンダブロック2bの外周面に長さ方向に
刻設している条溝3fに前後摺動自在に係合させた爪3gを
設けている摩擦環板3hとを交互に数枚、介在させてな
り、さらに、ピストン体3bの大径部背面(一側面)と蓋
板1bとの対向面にピストン体3bを常時環板側に押圧する
スプリング11を介装していると共にピストン体3bの大径
部とシリンダ部3aの大径部の垂直端面との対向面間に圧
油室12を形成して該圧油室12に第1圧油路13を通じて圧
油を供給するように構成している。
【0022】従って、上記圧油室12に圧油が供給される
と、ピストン体3bがスプリング11の力に抗して一側方に
後退して摩擦環板3e、3hの挟着を解き、油圧モータ2の
回転を可能にする一方、圧油室12に対する圧油の供給を
遮断すると、スプリング11の力によってピストン体3bが
前進してその先端面と固定ケーシング1B側のシリンダ部
3aの小径部垂直端面とで摩擦環板3e、3hを挟着し、油圧
モータ2を制動するように構成されている。
【0023】回転ケーシング1Aの一側部内に配設されて
いる上記偏心揺動型減速機構5は、固定ケーシング1Bの
他側面と、該他側面から他側方に一定間隔を存して配設
された固定支持板14との間に2枚の円板状歯車体5a、5b
を互いに偏心させた状態で配設し、これらの円板状歯車
体5a、5bの外周面に周方向に小間隔毎に突設している歯
部5c、5dを回転ケーシング1Aの一側部内周面に周方向に
小間隔毎に固着している多数本の係合ピン5eに係脱自在
に係止させるようにしていると共に円板板歯車体5a、5b
を偏心揺動させるクランク軸5fを設けてなるもので、該
クランク軸5fにおける上記固定支持板14から他側方に突
設した軸端に出力歯車15を固着してなるものである。
【0024】詳しくは、円板状歯車体5a、5bの中心部に
は上記駆動軸4を貫通させ且つこれらの円板状歯車体5
a、5bが偏心揺動可能な大きさの孔が穿設されていると
共に外周部に上記固定支持板14を固定ケーシング1Bの他
側面に固定したボルトを挿通させている孔と上記クラン
ク軸5fを回転自在に嵌合させている孔とを穿設し、クラ
ンク軸5fの両端部を固定ケーシング1Bと固定支持板14に
回転自在に軸支させてあり、さらに、係合ピン5eよりも
円板状歯車体5a、5bの歯部5c、5dの数を少なくして、出
力歯車15の回転によって一体に回転するクランク軸5fに
より円板状歯車体5a、5bを偏心揺動させ、その偏心揺動
によって歯部5c、5dを係合ピン5eに係脱させながら回転
ケーシング1Aを減速回転させてアスファルトフィニッシ
ャBの後輪Cを駆動するように構成している。
【0025】この偏心揺動型減速機構5の他側方におけ
る回転ケーシング1A内に配設されたクラッチドラム6
は、図3に示すように円筒部6aの一側端に円板部6bを一
体に形成し且つ他側端は全面的に開口した形状を有し、
円板部6bの中央には上記駆動軸4上に回転自在に被嵌し
ている中間歯車16に噛合した小径内歯車17を一体に設け
ている一方、円筒部6aの内周面に駆動軸4の長さ方向に
長い凸条6cを複数本、周方向に所定間隔毎に突設してい
る。そして、上記中間歯車16を上記出力歯車15に噛合さ
せてクラッチドラム6の回転を小径内歯車17から中間歯
車16、出力歯車15を介して上記偏心揺動型減速機構5に
伝達するように構成している。さらに、クラッチドラム
6内にはディスククラッチからなる上記負作動クラッチ
8と正作動クラッチ9とが配設されている。
【0026】負作動クラッチ8は、中心部を駆動軸4に
スプライン嵌合した受け側ディスク8aと、この受け側デ
ィスク8aの一側方に該受け側ディスク8aに対して接離自
在に対設した可動側ディスク8bと、これらのディスク8
a、8b間に交互に重ね合わせ状態で介在した複数枚の摩
擦環板8c、8dとからなり、これらの摩擦環板8c、8dを受
け側ディスク8aの一側面に突設している突環部8e上に配
設していると共に一方の摩擦環板8cの外周部複数箇所に
上記クラッチドラム6の凸条6cに係合した爪8fを設け、
他方の摩擦環板8dの内周面に上記突環部8eの外周面数箇
所に突設している凸条8gに係合した爪8hを設けている。
【0027】さらに、可動側ディスク8bの一側方にスプ
リング受板18を配設し、このスプリング受板18と可動側
ディスク8bとの対向面にスプリング19を介在させて該ス
プリング力により可動側ディスク18を受け側ディスク8a
側に常時押圧していると共に受け側ディスク8aと可動側
ディスク8bとの内周部対向面に圧油室20を設けてこの圧
油室20に上記固定ケーシング1B内から駆動軸4の中心部
及びスプリング受板18、受け側ディスク8a内を通じて設
けている油路21を連通させ、この油路21に固定ケーシン
グ1B外から第2圧油路22を通じて圧油を供給するように
構成している。なお、スプリング受板18は駆動軸4上に
嵌合していると共に上記受け側ディスク8bはその他側面
を駆動軸4上に一定位置に固定した固定板23によって受
止されている。
【0028】一方、上記正作動クラッチ9は、中心部を
駆動軸4に回転自在に嵌合した受け側ディスク9aと、こ
の受け側ディスク9aの一側方に該受け側ディスク9aに対
して接離自在に対設した可動側ディスク9bと、これらの
ディスク9a、9b間に交互に重ね合わせ状態で介在した複
数枚の摩擦環板9c、9dとからなり、これらの摩擦環板9
a、9bを受け側ディスク9aの一側面に突設している突環
部9e上に配設していると共に一方の摩擦環板9cの外周部
複数箇所に上記クラッチドラム6の凸条6cに係合した爪
9fを設け、他方の摩擦環板9dの内周面に上記突環部9eの
外周面数箇所に突設している凸条9gに係合した爪9hを設
けている。
【0029】上記可動側ディスク9bは、受け側ディスク
9aの一側方に該受け側ディスク9aに対して一定の間隔を
存して一体に連結し且つ駆動軸4に回転自在に嵌合して
いる小径円環体24上にその内周面を前後摺動自在に嵌合
していると共に受け側ディスク9aとの対向面摩擦環板に
スプリング25を介在させて該スプリング力により可動側
ディスク9bを受け側ディスク9aから常時離間する方向に
押圧されてあり、さらに、受け側ディスク9aの内周部一
側面と小径円環体24の一側フランジ部との対向面に圧油
室26を設けて該圧油室26に上記第2圧油路22を連通させ
ている。
【0030】また、正作動クラッチ9と回転ケーシング
1Aの蓋板1aとの間に上記遊星歯車機構7が配設されてい
る。この遊星歯車機構7は駆動軸4の他端部にスプライ
ン嵌合している太陽歯車7aと、蓋板1aの内周面に形成し
ている内歯車7bと、これらの太陽歯車7a及び内歯車7bに
噛合している数個の遊星歯車7cと、遊星歯車7cを回転自
在に軸支しているキャリア7dとからなり、このキャリア
7dは上記正作動クラッチ9の受け側ディスク9aと一体に
連結している。
【0031】このように構成した減速装置Aの回転ケー
シング1Aの外周面には図7に示すようにディスクブレー
キ27が装着されてあり、このディスクブレーキ27はブレ
ーキペダル28を踏み込むことによって作動して回転ケー
シング1Aの回転を制動するように構成している。即ち、
ブレーキペダル28の踏み込みによってマスターシリンダ
29に圧油を発生させ、圧力スイッチ30を介してディスク
ブレーキ27を作動させるように構成している。図8はそ
の電気回路図である。
【0032】図9はエンジン31によって作動する油圧ポ
ンプ32からアスファルトフィニッシャBの両後輪C、C
にハブとしてそれぞれ直結している上記減速装置Aに圧
油を供給する油圧回路を示すもので、上記電気回路図と
この油圧回路とに基づいて減速装置Aを介してのアスフ
ァルトフィニッシャBの走行、停止態様を次に説明す
る。
【0033】まず、エンジン31を駆動すると油圧ポンプ
32が作動して第1管路33に圧油が供給される。この時、
ブレーキペダル28は不作動状態にあるので、圧力スイッ
チ30は働かず、第1管路33中に設けている切換弁34がソ
レノイド35の作動によって切り換わり、第1管路33に連
結、連通している上記第1圧油路13から負作動ブレーキ
3の圧油室3fに油圧が供給されてピストン体3bがスプリ
ング3eの力に抗して一側方に後退して摩擦環板3e、3hの
挟着を解き、油圧モータ2の回転を可能にする。なお、
エンジン31が作動しない状態では、油圧ポンプ32が圧油
を吐出せず、従って、負作動ブレーキ3の圧油室3fに圧
油は供給されない。
【0034】さらに、舗装等の施工時において、上記油
圧ポンプ32に連結、連通している第2管路36中に設けた
切換弁37を一方のソレノイド38の作動により切り換えて
油圧ポンプ32から第2管路36を通じて該第2管路36に連
通している減速装置A内の上記第2圧油路22に圧油を供
給すると、圧油が第2圧油路22を通じて負作動クラッチ
8と正作動クラッチ9との圧油室20、26に圧入され、負
作動クラッチ8側においては、その可動側ディスク8bが
スプリング19の力に抗して受け側ディスク8aから離間し
て両ディスク8a、8b間に介在している摩擦環板8c、8dの
挟着が解かれて駆動軸4にスプライン嵌合している受け
側ディスク8aの回転はクラッチドラム6に伝達されるこ
とはないが、正作動クラッチ9側においては、その圧油
室26内への圧油の供給によって可動側ディスク9bがスプ
リング25の力に抗して受け側ディスク9a側に押し進めら
れ、これらのディスク9a、9bによって摩擦環板9c、9dが
挟着される。
【0035】従って、クラッチドラム6と遊星歯車機構
7とが正作動フラッチ9を介して一体に連結し、油圧モ
ータ2によって回転駆動される駆動軸4の回転力は遊星
歯車機構7により減速されてクラッチドラム6に伝達さ
れ、減速により駆動力が増大したこのクラッチドラム6
の回転はさらに該クラッチドラム6の小径内歯車17と噛
合している中間歯車16から出力歯車15を介して上記偏心
揺動型減速機構5のクランク軸5fに伝達し、円板状歯車
体5a、5bを偏心揺動させてその歯車5c、5dと係合する係
合ピン5eを介し、回転ケーシング1Aをさらに減速回転さ
せ、一層駆動力が増大して後輪Cが舗装施工に適した回
転を行ってアスファルトフィニッシャBを低速走行させ
るものである。
【0036】また、アスファルトフィニッシャBが作業
現場等への走行時においては、第2管路36中に設けた上
記切換弁37の他方のソレノイド38' を励磁すると、切換
弁37が反対方向に切り換わって油圧ポンプ32からの減速
装置A内の油路21には圧油が供給されず、そのため、負
作動クラッチ8側においては、その可動側ディスク8bが
スプリング19の力によって受け側ディスク8a側に移動し
てこれらのディスク8a、8bにより摩擦環板8c、8dが挟着
される一方、正作動クラッチ9側においては、スプリン
グ25の力によって可動側ディスク8bが受け側ディスク8a
から離間して両ディスク8a、8b間に介在している摩擦環
板8c、8dの挟着が解かれる。
【0037】従って、クラッチドラム6と正作動クラッ
チ9との連結は遮断されて駆動軸4から遊星歯車機構7
に伝達される回転は正作動クラッチ9を通じてクラッチ
ドラム6に伝達されず、負作動クラッチ8を通じて減速
されることなく直接クラッチドラム6に伝達されてこの
クラッチドラム6から小径内歯車17、中間歯車16、出力
歯車15、偏心揺動型減速機構5を介して回転ケーシング
1Aを回転させ、アスファルトフィニッシャBを高速走行
させるものである。さらに、固定ケーシング1Bの他端部
に設けているシリンダ室内のピストン2hを進めることに
より、斜板2gの傾斜度を小さくして油圧モータ2の一回
転当たりの圧油吸収量を減少させ、同じ作動油量でもっ
て一層、高速回転させるようにに構成している。なお、
偏心揺動型減速機構5に代えて遊星歯車機構等の適宜な
減速機構を採用してもよい。
【0038】アスファルトフィニッシャBの両後輪C、
Cにそれぞれ直結している減速装置A、A内の油圧モー
タ2、2に圧油を供給するには、上記エンジン31の駆動
により第3管路39を通じて行われる。この第3管路39は
分流弁40を介して上記両油圧モータ2、2のシリンダ部
2cの給排口に圧油を供給する分岐管路39a 、39b を有し
ていると共にこれらの分岐管路39a 、39b 間を切換弁41
を有する連結管路42によって連結、連通させている。
【0039】そして、通常の施工、走行状態において
は、走行停止スイッチ43及び速度切換スイッチ44は閉に
なっているが、切換弁41の切換スイッチ45は開にしてい
るためにソレノイド46は励磁されなく、従って、切換弁
41は作動しないので、この状態で走行すると、圧油は分
流弁40によって分岐管路39a 、39b に1:1の分量でも
って圧油が供給され、直進走行時には両後輪C、Cが同
一回転で駆動力を発揮する。さらに、旋回時には両後輪
C、C側の油圧モータ2、2に回転差が生じるが、その
回転差、即ち流量差を連結管路42を通じて互いに調整す
ることにより、デファレンシャルギヤと同様な作動を行
って両油圧モータ2、2が駆動力を維持しながら円滑な
走行を可能にしている。
【0040】また、一方の後輪Cがスピンした場合に
は、上記のように切換弁41が開状態であれば、一方の後
輪C側に圧油が集中的に流動して両後輪とも駆動力を失
ってしまう。これを防ぐために、切換スイッチ45を閉に
してソレノイド46を励磁させることにより切換弁41を作
動させるものであり、この切換弁41の作動によって分岐
管路39a 、39b の連通が遮断され、分流弁40によって
1:1に分流された圧油は両後輪C、Cのそれぞれの油
圧モータ2、2に流入して他方の後輪Cに駆動力を発生
させ、デフロック機構としてアスファルトフィニッシャ
Bを牽引することができるものである。
【0041】次に、エンジン31を切ると、油圧ポンプ32
から上記第1圧油路13を通じて減速装置A内の負作動ブ
レーキ3の圧油室3fに対する圧油の供給が停止されると
共に負作動クラッチ8に通じる第2圧油路22にも圧油が
供給されず、そのため、負作動ブレーキ3のピストン体
3bがスプリング3eの力によって他側方に移動して該ピス
トン体3bの小径部先端面とシリンダ部3aの小径部の垂直
端面とで摩擦環板3e、3hを挟着し、これらの摩擦環板3
e、3hの摩擦力によって油圧モータ2を固定ケーシング1
Bに連結、固定すると共に負作動クラッチ8側において
は、その可動側ディスク8bがスプリング19の力によって
受け側ディスク8a側に移動してこれらのディスク8a、8b
により摩擦環板8c、8dが挟着され、後輪Cのハブとして
の回転ケーシング1Aの回転力がこの負作動クラッチ8と
上記負作動ブレーキ3とによって制動される。
【0042】従って、アスファルトフィニッシャBが坂
道の途上でエンジン31を切って駐車しても、負作動ブレ
ーキ3が負作動クラッチ8と共に働いてアスファルトフ
ィニッシャが不測に逸走するのを防止することができ
る。また、エンジン31が働いていても、負作動ブレーキ
8側に圧油が供給されない限り、負作動クラッチ8又は
正作動クラッチ9のいずれかが摩擦接続し、負作動ブレ
ーキ3の制動力を後輪Cまで伝達するので安全性を確保
し得るものである。
【0043】また、ホイール式の上記アスファルトフィ
ニッシャBは、一般走行車両として一般道路を走行する
こともあり、そのため、一般車両同様に運転席にはフー
トブレーキとしての上記ブレーキペダル28が必要であ
る。そして、このブレーキペダル28のアクチュエータと
して、上記負作動ブレーキ3を採用した場合には急激な
制動によって制動性能の低下や破損する虞れがあるの
で、上述したようにディスクブレーキ27を採用してい
る。
【0044】なお、ディスクブレーキ27に代えてドラム
ブレーキを採用すると、ドラムブレーキは車軸方向に長
い設置寸法を必要とするため、アスファルトフィニッシ
ャBにおいては後輪間に配設するコンベア幅が狭くなっ
て舗装材料の搬送容量、ひいてはアスファルトフィニッ
シャの処理能力を低下させることになるので、車軸方向
に薄いディスクブレーキ27を採用してアスファルトフィ
ニッシャのコンベア能力を充分に発揮させるように構成
している。
【0045】また、運転者がブレーキペダル28を踏み込
んでディスクブレーキ27により走行を制動した時、油圧
モータ2側が走行駆動状態にあると、ブレーキはアスフ
ァルトフィニッシャ本体の慣性の他に走行駆動力をも制
動しなくてはならなくなり、このため、制動距離が伸び
て事故が発生し易くなるが、上記のように、ブレーキペ
ダル28を踏み込むと、マスターシリンダ29に圧油が発生
して圧力スイッチ30がその圧力を検出し、リレー47が作
動してリレースイッチ48が開となり、ソレノイド35の励
磁が解かれて油圧モータ2側への圧油の供給を遮断する
ように構成しているので、油圧モータ2に逆に走行制動
力が発生して制動距離が短くなり、一層安全な制動機構
を構成している。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明のアスファルトフィ
ニッシャの走行装置によれば、アスファルトフィニッシ
ャの両後輪のハブとしてこれらの後輪にそれぞれ直結し
ている回転ケーシングと、アスファルトフィニッシャの
フレーム側に固定されてこの回転ケーシングを回転自在
に支持している固定ケーシングとを備え、固定ケーシン
グに油圧モータとこの油圧モータの回転を制動する負作
動ブレーキを内蔵している一方、油圧モータと一体に回
転する駆動軸を回転ケーシング側に延設して該駆動軸の
回転を回転ケーシング内に配設した高速用クラッチ又は
減速機構に連結した低速用クラッチとのいずれか一方を
介して回転ケーシングに伝達可能にした減速装置を構成
し、さらに、アスファルトフィニッシャのエンジン停止
時には上記負作動ブレーキによって回転ケーシングを制
動するように構成しているので、アスファルトフィニッ
シャのエンジン駆動によって作動する油圧ポンプからの
圧油を油圧モータに供給して該油圧モータを回転させる
ことにより、駆動軸を一体に回転させてその回転を高速
用クラッチ又は減速機構に連結した低速用クラッチのい
ずれか一方を介して回転ケーシングに伝達し、後輪を直
接、走行駆動することができる。
【0047】この際、舗装施工時には駆動軸の回転を減
速機構で減速して低速用クラッチを介して回転ケーシン
グに伝達することにより、後輪を舗装施工に適した車速
と駆動力でもって回転駆動することができる一方、輸送
時等にはクラッチ作動用の圧油の供給を遮断して駆動軸
の回転を高速用クラッチを介して回転ケーシングに直接
的に伝達して後輪を高速回転させ、アスファルトフィニ
ッシャを輸送に適した高速でもって走行させることがで
きる。
【0048】さらに、負作動ブレーキ側への圧油の供給
が停止した状態にした時には該負作動ブレーキとクラッ
チとによって回転ケーシングの回転力を制動することが
でき、従って、アスファルトフィニッシャが坂道の途上
において駐車しても不測に逸走するのを確実に防止する
ことができて事故の発生をなくし得るものである。
【0049】また、請求項2に係る発明によれば、エン
ジンによって作動する油圧ポンプからの圧油供給管路を
分流弁と分岐管路を通じて両後輪の駆動用油圧モータに
連通させていると共にこれらの分岐管路間を切換弁を備
えた連結管路により連結してデフロックとデフロック解
除を行うデフロック機構を構成しているので、通常の施
工、走行時には圧油供給管路から分岐管路に分流弁及び
連結管路を介して両後輪の回転差に応じた流量を両後輪
のそれぞれの駆動用油圧モータに供給して直進走行や旋
回動を可能にし得るのは勿論、一方の後輪が軟弱路盤等
によってスピンが生じた場合には上記連結管路中に設け
ている切換弁によって連結管路を閉じることにより、両
分岐管路に分流弁から1:1に分流された圧油をそれぞ
れ供給をして他方の後輪に牽引駆動力を発生させ、アス
ファルトフィニッシャを確実に走行させることができ
る。
【0050】さらに、請求項3に係る発明によれば、両
後輪にハブとして直結している減速装置に運転席のブレ
ーキペダルの踏み込みによって作動するディスクブレー
キを装着しているので、アスファルトフィニッシャが一
般道路を走行中においても運転席からブレーキペダルを
踏み込むことによって上記負作動ブレーキでは得ること
のできない急激な制動を可能にし、安全に走行し得る。
その上、ディスクブレーキであるから、両後輪間の間隔
を広く取ることができ、従って、両後輪間に配設される
舗装材料のコンベア幅も必然的に広幅に設定できてアス
ファルトフィニッシャとしてのコンベア能力を充分に発
揮できるものである。
【0051】請求項4に係る発明によれば、ブレーキペ
ダルの踏み込みによって圧力スイッチを作動させ、その
電気信号により上記後輪駆動用油圧モータに対する圧油
の供給を停止するように構成しているので、油圧モータ
による後輪の駆動力が遮断されるばかりでなく、油圧モ
ータに走行制動力が働いてブレーキペダルによるアスフ
ァルトフィニッシャの制動距離が短くなり、一層安全で
確実に制動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】減速装置の縦断側面図、
【図2】その油圧モータ部分の拡大縦断側面図、
【図3】クラッチ側の拡大縦断側面図、
【図4】アスファルトフィニッシャの側面図、
【図5】後輪側の横断面図、
【図6】その縦断面図、
【図7】ブレーキペダルとディスクブレーキ間の回路
図、
【図8】電気回路図、
【図9】油圧回路図、
【図10】従来例を示す簡略斜視図。
【符号の説明】
A 制動装置 B アスファルトフィニッシャ C 後輪 1A 回転ケーシング 1B 固定ケーシング 2 油圧モータ 3 負作動ブレーキ 4 駆動軸 5 偏心揺動型減速機構 6 クラッチドラム 7 遊星歯車機構 8 負作動クラッチ 9 正作動クラッチ 13 第1圧油路 22 第2圧油路 27 ディスクブレーキ 28 ブレーキペダル 31 エンジン 32 油圧ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルトフィニッシャの両後輪のハ
    ブとしてこれらの後輪にそれぞれ直結している回転ケー
    シングと、アスファルトフィニッシャのフレーム側に固
    定されてこの回転ケーシングを回転自在に支持している
    固定ケーシングとを備え、固定ケーシングに油圧モータ
    とこの油圧モータの回転を制動する負作動ブレーキを内
    蔵している一方、油圧モータと一体に回転する駆動軸を
    回転ケーシング側に延設して該駆動軸の回転を回転ケー
    シング内に配設した高速用クラッチ又は減速機構に連結
    した低速用クラッチとのいずれか一方を介して回転ケー
    シングに伝達可能にした減速装置を構成し、さらに、ア
    スファルトフィニッシャのエンジン停止時には上記負作
    動ブレーキによって回転ケーシングを制動するように構
    成していることを特徴とするアスファルトフィニッシャ
    の走行装置。
  2. 【請求項2】 エンジンによって作動する油圧ポンプか
    らの圧油供給管路を分流弁と分岐管路を通じて両後輪の
    駆動用油圧モータに連通させていると共にこれらの分岐
    管路間を切換弁を備えた連結管路により連結してデフロ
    ックとデフロック解除を行うデフロック機構を構成して
    いることを特徴とする請求項1に記載のアスファルトフ
    ィニッシャの走行装置。
  3. 【請求項3】 減速装置に運転席のブレーキペダルの踏
    み込みによって作動するディスクブレーキを装着してい
    ることを特徴とする請求項1に記載のアスファルトフィ
    ニッシャの走行装置。
  4. 【請求項4】 ブレーキペダルによるブレーキ回路中に
    圧力スイッチを配設し、ブレーキペダルの踏み込みによ
    って該圧力スイッチを作動させてその電気信号により油
    圧モータに対する圧油の供給を停止させるように構成し
    たことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載のアス
    ファルトフィニッシャの走行装置。
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