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JP2001018642A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2001018642A
JP2001018642A JP11192289A JP19228999A JP2001018642A JP 2001018642 A JP2001018642 A JP 2001018642A JP 11192289 A JP11192289 A JP 11192289A JP 19228999 A JP19228999 A JP 19228999A JP 2001018642 A JP2001018642 A JP 2001018642A
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duct
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Takamitsu Kusaba
隆光 草葉
Takeshi Yoshinori
毅 義則
Shinji Aoki
青木  新治
Yuichi Kajino
祐一 梶野
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前席シート位置に係わらず、後席乗員Aの温
熱感を略一定に保つことのできる車両用空調装置を提供
すること。 【解決手段】 膝部ダクト3は、リアフットダクト2よ
り分岐してフロントシート5のシートバック5aに内蔵
され、シートバック5aの背面に開口する背面吹出口3
aより後席乗員Aの膝部付近へ温風を吹き出すことがで
きる。リアフットダクト2と膝部ダクト3との接続部に
は、フロントシート5のシート位置に基づいて作動する
ダンパ6が設置され、このダンパ6によって足元吹出口
2aからの吹出風量と背面吹出口3aからの吹出風量の
割合を調節する。具体的には、シート位置が前方から後
方へ移動すると、背面吹出口3aからの吹出風量が低減
する。また、シート位置が後方から前方へ移動すると、
背面吹出口3aからの吹出風量が増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートバックに設
けられた背面吹出口から後席乗員へ空調風を供給する車
両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、特開平10−8662
8号公報に開示された車両用空気調和装置がある。この
装置は、シート位置に応じてフェイス吹出口の吹出風量
を補正する風量調整手段を備え、シート位置が前方へ移
動する時は風量を低減し、シート位置が後方へ移動する
時は風量を増大している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の装置
は、フロントシートの乗員に対してフェイス吹出口より
吹き出される冷風量を補正するものであり、リアシート
の乗員に対して吹出風量を補正することが困難である。
このため、フロントシートのシートバックに設けられた
吹出口から後席乗員へ空調風を供給する場合、フロント
シートの前後移動に伴って後席乗員の温熱感がバラツク
という問題が生じる。本発明は、上記事情に基づいて成
されたもので、その目的は、前席シート位置に係わら
ず、後席乗員の温熱感を略一定に保つことのできる車両
用空調装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】(請求項1の手段)シー
トバックの背面に開口する背面吹出口を有し、空調ユニ
ットより供給された空調風を背面吹出口から後方の乗員
へ吹き出すことができる車両用空調装置であって、前後
方向にスライドするシート位置に対応して、背面吹出口
から吹き出される空調風の熱量を調節できる調節手段を
備えている。この構成によれば、背面吹出口より後席乗
員に供給される空調風の熱量をシートの前後移動に応じ
て調節できるので、シート位置に係わらず後席乗員の温
熱感を略一定に保つことが可能である。
【0005】(請求項2の手段)背面吹出口から温風を
吹き出す暖房モードが選択されている時に、調節手段
は、シート位置が後方へ移動する程、背面吹出口から吹
き出される空調風の熱量を低減することを特徴とする。
この場合、シート位置が後方へ移動すると、背面吹出口
と後席乗員との距離が短くなるので、空調風の熱量を低
減することで後席乗員の温熱感を略一定に保つことがで
きる。
【0006】(請求項3の手段)調節手段は、背面吹出
口から吹き出される空調風の風量を調節することで熱量
を調節することができる。
【0007】(請求項4の手段)調節手段は、背面吹出
口から吹き出される空調風の温度を調節することで熱量
を調節することができる。
【0008】(請求項5の手段)空調ユニットより供給
された温風を後席乗員の足元へ吹き出すための足元吹出
口を有し、調節手段は、シート位置に対応して、背面吹
出口から吹き出される温風と足元吹出口から吹き出され
る温風との風量割合を調節する。この構成では、空調ユ
ニットから背面吹出口へ供給される温風量と足元吹出口
へ供給される温風量との割合を変えることで、容易に背
面吹出口から吹き出される温風量を調節できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)図1(a)は後席乗員へ配風するための
ダクト構成を示す斜視図である。車両用空調装置は、既
存のフロント空調ユニット1で得られる温風を後席乗員
Aの足元へ供給するためのリアフットダクト2と、この
リアフットダクト2より分岐して後席乗員Aの膝部付近
へ供給する膝部ダクト3とを備えている。フロント空調
ユニット1は、ブロワ4を具備するとともに、エンジン
冷却水を熱源とする周知のヒータコア(図示しない)を
内蔵し、このヒータコアで加熱された空気をブロワ4に
よってリアフットダクト2へ供給することができる。
【0010】リアフットダクト2は、例えばフロントシ
ート5の下部を通って車室内後方へ配設され、後席乗員
Aの足元に向かって開口する足元吹出口2aを有し、こ
の足元吹出口2aより後席乗員Aの足元へ温風を吹き出
すことができる。膝部ダクト3は、フロントシート5の
シートバック5aに内蔵されて、シートバック5aの背
面に開口する背面吹出口3aを有し、この背面吹出口3
aより後席乗員Aの膝部付近へ温風を吹き出すことがで
きる。この膝部ダクト3は、フロントシート5の前後移
動に応じて前後方向に伸縮できる伸縮機構(例えば蛇腹
部/図示しない)を有し、この伸縮機構を介してリアフ
ットダクト2に接続されている。
【0011】リアフットダクト2と膝部ダクト3との接
続部には、図1(b)に示すように、足元吹出口2aへ
流れる空気量と背面吹出口3aへ流れる空気量との割合
を調節するためのダンパ6が設置されている。ダンパ6
は、リンク部材7を介してサーボモータ8に連結され、
このサーボモータ8により足元吹出口2a側を閉じる位
置と背面吹出口3a側を閉じる位置との間で回転駆動さ
れる。サーボモータ8は、車室内の空調状態を制御する
ためのエアコン制御装置9(図2参照)に接続され、こ
のエアコン制御装置9を介して通電制御される。
【0012】エアコン制御装置9は、例えば車室内の設
定温度、内気温度、外気温度、日射量等から目標吹出温
度(TAO)を算出し、その目標吹出温度に基づいて各
種空調機器の作動状態を制御するとともに、後席側の暖
房運転を行う時は、フロントシート5のスライド位置
(前後方向のシート位置)を検出するシート位置センサ
10(図2参照)の検出値に基づいて、足元吹出口2a
からの吹出風量と背面吹出口3aからの吹出風量との割
合を調節している。この風量調節は、サーボモータ8を
介してダンパ6を作動させることで行われ、シート位置
に対し図3に示す風量割合が得られるように実行され
る。
【0013】次に、本実施例の作動を説明する。空調ユ
ニット1よりリアフットダクト2へ供給された温風は、
ダンパ6の位置に応じてリアフットダクト2と膝部ダク
ト3に配分され、リアフットダクト2を流れる温風が足
元吹出口2aより後席乗員Aの足元へ吹き出され、膝部
ダクト3を流れる温風が背面吹出口3aより後席乗員A
の膝部付近へ吹き出される。この時、足元吹出口2aか
らの吹出風量と背面吹出口3aからの吹出風量は、フロ
ントシート5のシート位置に対し図3に示す風量割合に
基づいて調節されている。
【0014】従って、フロントシート5のシート位置が
前後方向に移動すると、そのシート位置に応じて両吹出
口からの吹出風量が変化する。つまり、シート位置が前
方から後方へ移動すると、背面吹出口3aからの吹出風
量が低減して足元吹出口2aからの吹出風量が増加す
る。また、シート位置が後方から前方へ移動すると、背
面吹出口3aからの吹出風量が増加して足元吹出口2a
からの吹出風量が低減する。なお、このシート位置に基
づく風量調節は、ブロワ4の送風レベルとは関係なく、
ダンパ6の位置制御だけで行われる。
【0015】(第1実施例の効果)本実施例の車両用空
調装置は、フロントシート5のシートバック5aに膝部
ダクト3を内蔵しているので、フロントシート5が前後
方向に移動すると、シートバック5aの背面に開口する
背面吹出口3aと後席乗員Aとの距離が変化する。ここ
で、背面吹出口3aから吹き出される温風は、後席乗員
Aの主に膝部から腰部にかけて当たるため、後席乗員A
の温熱感に大きく影響する。これに対し、本実施例で
は、フロントシート5のシート位置に応じて足元吹出口
2aからの吹出風量と背面吹出口3aからの吹出風量と
の割合を調節できるので、例えばシート位置が前側にあ
る時は、背面吹出口3aからの吹出風量を増加させ、シ
ート位置が後側にある時は、背面吹出口3aからの吹出
風量を低減させることができる。これにより、フロント
シート5のシート位置が変化しても後席乗員Aの温熱感
が大きく変化することはなく、シート位置に係わらず、
後席乗員Aの温熱感を略一定に保つことができる。
【0016】(変形例)上記の第1実施例では、背面吹
出口3aからの吹出風量の増減に伴って足元吹出口2a
からの吹出風量が変化するが、足元吹出口2aからの吹
出風量は一定となるように、ブロワ4の風量とダンパ6
の位置を調整しながら、シート位置に応じて背面吹出口
3aからの吹出風量のみ増減させても良い。
【0017】(第2実施例)図4(a)は後席乗員Aへ
配風するためのダクト構成を示す模式図である。本実施
例は、フロントシート5のシート位置に対応して、空調
ユニット1からリアフットダクト2へ供給される温風量
を調節する一例である。本実施例では、図4(a)に示
すように、リアフットダクト2が接続される空調ユニッ
ト1の温風供給口1aにダンパ11が配置され、このダ
ンパ11によって空調ユニット1からリアフットダクト
2へ供給される温風量が調節される。具体的には、図4
(b)に示すように、シート位置が前方から後方へ移動
するに従って、リアフットダクト2へ供給される温風量
が低減し、その結果、背面吹出口3aからの吹出風量も
低減する。これにより、フロントシート5のシート位置
に係わらず、後席乗員Aの温熱感を略一定に保つことが
できる。
【0018】(変形例)この第2実施例においても、第
1実施例に示したダンパ6(足元吹出口2aへ流れる空
気量と背面吹出口3aへ流れる空気量との割合を調節す
る)を設け、後席乗員の足元への熱量がダンパ11の開
度に対して一定となるようにダンパ6を制御しても良
い。
【0019】(第3実施例)図5(a)は後席乗員Aへ
配風するためのダクト構成を示す模式図である。本実施
例は、フロントシート5のシート位置に対応して、膝部
ダクト3への送風量を調節する一例である。本実施例で
は、空調ユニット1のブロワ4とは別に、膝部ダクト3
専用のアシストファン12を具備している。従って、フ
ロントシート5のシート位置に対応してアシストファン
12の送風レベル(印加電圧)を変えることにより、背
面吹出口3aからの吹出風量を調節することができる。
具体的には、図5(b)に示すように、シート位置が前
方から後方へ移動するに従って、アシストファン12の
印加電圧を下げることにより、膝部ダクト3への送風量
が低減されて、背面吹出口3aからの吹出風量を低減す
ることができる。これにより、フロントシート5のシー
ト位置に係わらず、後席乗員Aの温熱感を略一定に保つ
ことができる。 (変形例)後席乗員の足元への吹出熱量が一定となる様
に、フロント空調ユニット1のブロワ風量を制御しても
良い。
【0020】(第4実施例)図6(a)は後席乗員Aへ
配風するためのダクト構成を示す模式図である。本実施
例は、後席専用のリアヒータユニット13を具備する一
例である。リアヒータユニット13は、空気を加熱する
ためのヒータコア14と、このヒータコア14に送風す
るリアファン15とを具備し、ヒータコア14で加熱さ
れた温風をリアフットダクト2及び膝部ダクト3に供給
することができる。
【0021】また、リアヒータユニット13の温風供給
口には、ダンパ16が設置され、このダンパ16によっ
てリアフットダクト2への温風供給量と膝部ダクト3へ
の温風供給量とを調節することができる。具体的には、
図6(b)に示すように、シート位置が前方から後方へ
移動すると、背面吹出口3aからの吹出風量が低減して
足元吹出口2aからの吹出風量が増加する。また、シー
ト位置が後方から前方へ移動すると、背面吹出口3aか
らの吹出風量が増加して足元吹出口2aからの吹出風量
が低減する。これにより、フロントシート5のシート位
置に係わらず、後席乗員Aの温熱感を略一定に保つこと
ができる。 (変形例)後席乗員への吹出風量(熱量)が一定となる
様にリアファン15の回転数をコントロールしても良
い。
【0022】(第5実施例)図7(a)は後席乗員Aへ
配風するためのダクト構成を示す模式図である。本実施
例は、後席専用のリアヒータユニット13を具備する他
の例である。但し、リアヒータユニット13には膝部ダ
クト3のみ接続され、リアフットダクト2はフロントの
空調ユニット1に接続されている。従って、フロントシ
ート5のシート位置に対応してリアヒータユニット13
に内蔵されたリアファン15の送風レベル(印加電圧)
を変えることにより、背面吹出口3aからの吹出風量を
調節することができる。具体的には、図7(b)に示す
ように、シート位置が前方から後方へ移動するに従っ
て、リアファン15の印加電圧を下げることにより、膝
部ダクト3への送風量が低減されて、背面吹出口3aか
らの吹出風量を低減することができる。これにより、フ
ロントシート5のシート位置に係わらず、後席乗員Aの
温熱感を略一定に保つことができる。
【0023】(第6実施例)本実施例では、フロントシ
ート5のシート位置に応じて、フロント空調ユニット1
に具備されたブロワ4の送風レベル(印加電圧)を変え
ることにより、背面吹出口3aからの吹出風量を調節し
ても良い。
【0024】(第7実施例)本実施例では、3列シート
の車両(後部座席が2列ある車両)に本発明の構成を適
用しても良い。この場合、2列目の後部座席のシートバ
ックに膝部ダクト3を内蔵して、背面吹出口3aから3
列目の後部座席に着座する乗員へ温風を吹き出す構成と
し、2列目の後部座席が前後に移動した時に、そのシー
ト位置に応じて背面吹出口3aからの吹出風量を調節す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は後席乗員へ配風するためのダクト構成
を示す斜視図、(b)はダンパの取付け状態を示す断面
図である(第1実施例)。
【図2】電気系統のブロック図である(第1実施例)。
【図3】シート位置に対する足元吹出口と背面吹出口と
の風量割合を示す特性図である(第1実施例)。
【図4】(a)は後席乗員へ配風するためのダクト構成
を示す模式図、(b)はシート位置に対する背面吹出口
の風量を示す特性図である(第2実施例)。
【図5】(a)は後席乗員へ配風するためのダクト構成
を示す模式図、(b)はシート位置に対するファンの印
加電圧を示す特性図である(第3実施例)。
【図6】(a)は後席乗員へ配風するためのダクト構成
を示す模式図、(b)はシート位置に対する足元吹出口
と背面吹出口との風量割合を示す特性図である(第4実
施例)。
【図7】(a)は後席乗員へ配風するためのダクト構成
を示す模式図、(b)はシート位置に対するファンの印
加電圧を示す特性図である(第5実施例)。
【符号の説明】
1 空調ユニット 2a 足元吹出口 3a 背面吹出口 5a シートバック 6 ダンパ(調節手段/第1実施例) 11 ダンパ(調節手段/第2実施例) 12 アシストファン(調節手段/第3実施例) 15 リアファン(調節手段/第5実施例) 16 ダンパ(調節手段/第4実施例) A 後席乗員(後方の乗員)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 新治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 梶野 祐一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートバックの背面に開口する背面吹出口
    を有し、空調ユニットより供給された空調風を前記背面
    吹出口から後方の乗員へ吹き出すことができる車両用空
    調装置であって、 前後方向にスライドするシート位置に対応して、前記背
    面吹出口から吹き出される空調風の熱量を調節できる調
    節手段を備えていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】前記背面吹出口から温風を吹き出す暖房モ
    ードが選択されている時に、 前記調節手段は、前記シート位置が後方へ移動する程、
    前記背面吹出口から吹き出される空調風の熱量を低減す
    ることを特徴とする請求項1に記載した車両用空調装
    置。
  3. 【請求項3】前記調節手段は、前記背面吹出口から吹き
    出される空調風の風量を調節することを特徴とする請求
    項1及び2に記載した車両用空調装置。
  4. 【請求項4】前記調節手段は、前記背面吹出口から吹き
    出される空調風の温度を調節することを特徴とする請求
    項1及び2に記載した車両用空調装置。
  5. 【請求項5】前記空調ユニットより供給された温風を後
    席乗員の足元へ吹き出すための足元吹出口を有し、 前記調節手段は、前記シート位置に対応して、前記背面
    吹出口から吹き出される温風と前記足元吹出口から吹き
    出される温風との風量割合を調節することを特徴とする
    請求項2及び3に記載した車両用空調装置。
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