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JP2001013417A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

Info

Publication number
JP2001013417A
JP2001013417A JP11188211A JP18821199A JP2001013417A JP 2001013417 A JP2001013417 A JP 2001013417A JP 11188211 A JP11188211 A JP 11188211A JP 18821199 A JP18821199 A JP 18821199A JP 2001013417 A JP2001013417 A JP 2001013417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
scanning
circuit
mirror
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11188211A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiko Matsuura
辰彦 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keyence Corp filed Critical Keyence Corp
Priority to JP11188211A priority Critical patent/JP2001013417A/ja
Publication of JP2001013417A publication Critical patent/JP2001013417A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量のデータを記憶することなく、光源の光
量が変化した場合でも対象物に走査させる光の量を一定
に制御することができ、かつ走査手段の特性が変化した
場合または光の走査範囲を任意に設定した場合でも光の
走査範囲を一定に制御することができる光走査装置を提
供することである。 【解決手段】 半導体レーザ10から出射されたレーザ
光は共振スキャナ210のミラー211により反射さ
れ、PSD220に入射する。光量・ビーム振れ幅検出
回路230はPSD220の出力電流から光量検出信号
およびビーム振れ幅検出信号を出力する。光量制御回路
240は光量検出信号に応答してPSD220により受
光される光量が一定になるように半導体レーザ10を制
御する。ビーム振れ幅制御回路250はビーム振れ幅検
出信号に応答してPSD220の受光領域でのビーム振
れ幅が一定になるように自励発振回路200を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物に光を走査
させる光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ走査型の共焦点顕微鏡、レーザマ
ーカ、レーザプリンタ等には、対象物に光を走査させる
光走査装置が設けられている。このような光走査装置に
は例えば共振スキャナが用いられる。
【0003】共振スキャナは、自励発振回路から発生さ
れる駆動信号により駆動され、ミラーを軸の周りで振動
(揺動)させるものである。このような共振スキャナで
は、ミラーの振動が自励発振回路から発生される駆動信
号と共振する。そのため、駆動信号の周波数を高くする
ことにより、ミラーを高速に振動させることができる。
【0004】共振スキャナを用いた光走査装置では、ミ
ラーを振動させつつ、そのミラーに光を照射することに
より、その反射光を対象物に往復走査させることができ
る。レーザ走査型の共焦点顕微鏡では、光走査装置によ
り対象物に一定の走査範囲で光を走査させながら対象物
からの反射光を受光し、受光量に基づくデータをサンプ
リングし、サンプリングされたデータに基づいて対象物
の画像を表示する。また、レーザマーカやレーザプリン
タでは、光走査装置により対象物に一定の走査範囲で光
を走査させながら画像データに基づいて光源をオンまた
はオフし、対象物に印字を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の光走査装置にお
いては、周囲の温度変化または光源の経時変化により光
源の光量が変動すると、対象物に走査される光の量が変
動する。それにより、共焦点顕微鏡では、対象物からの
反射光の光量が変動し、正確な測定が妨げられる。レー
ザマーカやレーザプリンタでは、対象物に走査させる光
の光量が変動し、均一な濃度の印字が妨げられる。
【0006】また、周囲の温度変化または共振スキャナ
の経時変化により共振スキャナのミラーの振れ角が変動
すると、対象物での光の走査範囲が変化する。
【0007】対象物での光の走査範囲を一定に制御する
方法として、光の走査範囲に相当する開口部を有するマ
スクを光源と受光素子との間に配置し、そのマスクの開
口部を通して光源から出射された光を受光素子に走査さ
せる方法が提案されている。この方法では、光がマスク
の開口部の両端を横切る時間によってミラーの振れ幅を
検出し、振れ幅を所定の値に制御している。しかしなが
ら、この方法によれば、光の走査範囲を変える場合に
は、その走査範囲に対応した開口部を有する別のマスク
を用意する必要がある。光の走査範囲を任意に設定する
ためには、光の走査範囲ごとに異なる開口部を有する複
数のマスクが必要となる。したがって、光の走査範囲を
任意に設定することは困難である。
【0008】また、周囲の温度変化による光の走査範囲
の変動を補正するために、共振スキャナの近傍の温度を
測定し、測定された温度に基づいて駆動信号の周波数を
制御する方法が提案されている。しかしながら、この方
法によれば、各温度に対応した駆動信号の周波数を予め
メモリ等に記憶しておく必要がある。また、個々の共振
スキャナの特性にばらつきがある場合には、正確に駆動
信号の周波数を制御することはできない。
【0009】さらに、対象物に走査される光の走査位置
を検出し、検出された走査位置に基づいて画面に表示す
べきデータまたは印字すべきデータをメモリから読み出
す方法も提案されている。しかしながら、この方法によ
れば、画面に表示すべきデータまたは印字すべきデータ
の他にも余分なデータをメモリに記憶しておく必要があ
る。
【0010】本発明の目的は、多量のデータを記憶する
ことなく、光源の光量が変化した場合でも対象物に走査
させる光の量を一定に制御することができる光走査装置
を提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、多量のデータを記憶
することなく、光源の光量が変化した場合でも対象物に
走査させる光の量を一定に制御することができ、かつ走
査手段の特性が変化した場合または光の走査範囲を任意
に設定した場合でも対象物での光の走査範囲を一定に制
御することができる光走査装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】(1)
第1の発明 第1の発明に係る光走査装置は、対象物に光を走査させ
る光走査装置であって、光を出射する光源と、光源によ
り出射された光を反射する鏡および鏡を揺動させる揺動
手段を有し、鏡で反射された光を対象物に走査させる走
査手段と、走査手段の揺動手段を駆動する走査駆動回路
と、走査手段の鏡で反射された光の少なくとも一部を受
光する受光素子と、受光素子の出力信号から走査手段に
より走査される光の量を検出する光量検出回路と、光量
検出回路の出力信号に応答して走査手段により走査され
る光の量が一定になるように第1の制御信号により光源
をフィードバック制御する光量制御回路と、受光素子の
出力信号から走査手段による光の走査範囲を検出する走
査範囲検出回路と、走査範囲検出回路の出力信号に応答
して走査手段による光の走査範囲が一定になるように第
2の制御信号により走査駆動回路をフィードバック制御
する走査範囲制御回路とを備えたものである。
【0013】本発明に係る光走査装置においては、走査
手段の揺動手段が走査駆動回路により駆動され、鏡が揺
動される。光源により出射された光は、走査手段の鏡に
より反射され、対象物に走査される。
【0014】走査手段の鏡で反射された光の少なくとも
一部は受光素子により受光される。受光素子の出力信号
から走査される光の量が検出され、走査される光の量が
一定になるように第1の制御信号により光源がフィード
バック制御される。また、受光素子の出力信号から光の
走査範囲が検出され、光の走査範囲が一定になるように
第2の制御信号により走査駆動回路がフィードバック制
御される。
【0015】したがって、温度変動または経時変化によ
り光源の光量が変化した場合でも、対象物に走査される
光の量を一定に制御することができる。また、温度変動
または経時変化により走査駆動回路の特性が変化した場
合、あるいは光の走査範囲を任意に設定した場合でも、
対象物での光の走査範囲を一定に制御することができ
る。この場合、多量のデータを記憶しておく必要はな
い。
【0016】(2)第2の発明 第2の発明に係る光走査装置は、第1の発明に係る光走
査装置の構成において、光源のオフ期間に、光源、走査
手段、受光素子、光量検出回路および光量制御回路によ
り形成される第1のループを開放状態にする第1のスイ
ッチと、光源のオフ期間に、走査駆動回路、走査手段、
受光素子、走査範囲検出回路および走査範囲制御回路に
より形成される第2のループを開放状態にする第2のス
イッチと、第1のスイッチのオフ時に光量制御回路の第
1の制御信号を保持する第1の保持回路と、第2のスイ
ッチのオフ時に走査範囲制御回路の第2の制御信号を保
持する第2の保持回路とをさらに備えたものである。
【0017】この場合、光源のオフ期間に、光源、走査
手段、受光素子、光量検出回路および光量制御回路によ
り形成される第1のループが第1のスイッチにより開放
状態にされ、光源のフィードバック制御が停止される。
このとき、第1の制御信号が第1の保持回路により保持
される。それにより、光源がオン状態に移行したとき
に、第1の制御信号により円滑に光源のフィードバック
制御に移行し、フィードバック制御が迅速に安定化す
る。
【0018】また、光源のオフ期間に、走査駆動回路、
走査手段、受光素子、走査範囲検出回路および走査範囲
制御回路により形成される第2のループが第2のスイッ
チにより開放状態にされ、走査手段のフィードバック制
御が停止される。このとき、第2の保持回路により第2
の制御信号が保持される。それにより、光源がオン状態
に移行したときに、第2の制御信号により円滑に走査手
段のフィードバック制御に移行し、フィードバック制御
が迅速に安定化する。
【0019】(3)第3の発明 第3の発明に係る光走査装置は、対象物に光を走査させ
る光走査装置であって、光を出射する光源と、光源によ
り出射された光を反射する鏡および鏡を揺動させる揺動
手段を有し、鏡で反射された光を対象物に走査させる走
査手段と、走査手段の揺動手段を駆動する走査駆動回路
と、走査手段の前記鏡で反射された光の少なくとも一部
を受光する受光素子と、受光素子の出力信号から走査手
段により走査される光の量を検出する光量検出回路と、
光量検出回路の出力信号に応答して走査手段により走査
される光の量が一定になるように制御信号により光源を
フィードバック制御する光量制御回路と、光源のオフ期
間に、光源、走査手段、受光素子および光量検出回路に
より構成されるループを開放状態にするスイッチと、ス
イッチのオフ時に光量制御回路の制御信号を保持する保
持回路とを備えたものである。
【0020】本発明に係る光走査装置においては、走査
手段の揺動手段が走査駆動回路により駆動され、鏡が揺
動される。光源により出射された光は、走査手段の鏡に
より反射され、対象物に走査される。
【0021】走査手段の鏡で反射された光の少なくとも
一部は受光素子により受光される。受光素子の出力信号
から走査される光の量が検出され、走査される光の量が
一定になるように制御信号により光源がフィードバック
制御される。したがって、温度変動または経時変化によ
り光源の光量が変化した場合でも、対象物に走査される
光の量を一定に制御することができる。この場合、多量
のデータを記憶する必要はない。
【0022】光源のオフ期間には、光源、走査手段、受
光素子、光量検出回路および光量制御回路により構成さ
れるループがスイッチにより開放状態にされ、光源のフ
ィードバック制御が停止される。このとき、保持回路に
より制御信号が保持される。それにより、光源がオン状
態に移行したときに、制御信号により円滑に走査手段の
フィードバック制御に移行し、フィードバック制御が迅
速に安定化する。
【0023】(4)第4の発明 第4の発明に係る光走査装置は、第1〜第3のいずれか
の発明に係る光走査装置の構成において、走査手段の鏡
で反射された光の一部を分岐して受光素子に導く分岐手
段をさらに備えたものである。
【0024】この場合、走査手段の鏡で反射された光の
一部が分岐手段により分岐され、受光素子に導かれる。
それにより、走査される光の量が一定になるように光源
がフィードバック制御される。フィードバック制御が対
象物へ光を走査させるための光源を用いて行われるの
で、正確な制御が可能になるとともに、部品点数の増加
が抑制される。
【0025】(5)第5の発明 第5の発明に係る光走査装置は、第1〜第3のいずれか
の発明に係る光走査装置の構成において、光源は、光走
査用光源および制御用光源を含み、走査手段は、光走査
用光源により出射された光を鏡の表面で反射させて対象
物に走査させるとともに、制御用光源により出射された
光を鏡の裏面で反射させて受光素子に導くものである。
【0026】この場合、光走査用光源により出射された
光が鏡の表面で反射され、対象物に走査されるととも
に、制御用光源により出射された光が鏡の裏面で反射さ
れ、受光素子に導かれる。それにより、対象物に十分な
量の光を走査させることができる。
【0027】(6)第6の発明 第6の発明に係る光走査装置は、第1〜第5のいずれか
の発明に係る光走査装置の構成において、受光素子は所
定幅の受光領域を有し、走査手段は、受光素子の受光領
域の幅よりも大きい寸法の光スポットを受光素子の受光
領域に形成するものである。
【0028】この場合、受光素子の受光領域の幅よりも
大きい寸法の光スポットが受光領域に形成されるので、
光学系の位置合わせが容易になる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光走査装置を
共焦点顕微鏡に適用した場合について説明する。
【0030】図1は本発明の一実施例における共焦点顕
微鏡の側面図である。図1に示すように、共焦点顕微鏡
100は、台座70および光学部80を備える。光学部
80は台座70に着脱自在に取り付けられている。台座
70は、前方部70aおよび後方部70bからなる。前
方部70aの上面には、対象物を支持する支持台30を
上下に移動させるための手動ハンドル31が設けられて
いる。また、前方部70aの両側面には、支持台30を
前後左右に移動させるための手動ハンドル32が設けら
れている。さらに、前方部70aの前面および後方部7
0bの背面にはそれぞれ持ち手71a,71bが設けら
れている。
【0031】光学部80は、光学系搭載部50および間
接取り付け部60からなる。光学系搭載部50の下面に
は、対物レンズ17a,17b,17c,17dが取り
付けられたレボルバ53が設けられている。レボルバ5
3を回転させることにより、観察に用いる対物レンズを
選択することができる。
【0032】また、光学系搭載部50の側面には、外部
装置との間で電気信号の伝送を行うための雄型コネクタ
52aおよび雌型コネクタ52bが設けられている。雄
型コネクタ52a用のケーブルの両端には雌型コネクタ
が接続されている。また、雌型コネクタ52b用のケー
ブルの両端には雄型コネクタが接続されている。
【0033】間接取り付け部60は、背板部60a、底
板部60bおよび1対の側板部60cから構成されてい
る。背板部60aおよび底板部60bの側端面には複数
のねじ穴65、側板部60cの側面には複数のねじ穴6
8、底板部60bの前端面には1対のねじ穴67がそれ
ぞれ設けられている。また、背板部60aの背面には複
数のねじ穴(図示せず)が設けられている。
【0034】図2は図1の共焦点顕微鏡100の光学系
搭載部50、間接取り付け部60および台座70の組み
立て構造を示す斜視図である。
【0035】図2に示すように、光学系搭載部50の底
面には複数のねじ穴51が設けられている。複数のねじ
穴51に対応するように、間接取り付け部60の底板部
60bに複数の貫通孔61が設けられている。貫通孔6
1の底面側には、取り付けボルトの頭部を収納するため
の座ぐりが設けられている。
【0036】間接取り付け部60の底板部60bには、
貫通孔61とねじ穴51との位置合わせを容易にするた
めに凹部160が設けられている。光学系搭載部50を
凹部160上に載置した後、ボルト81を貫通孔61を
通してねじ穴51に螺合させることにより、光学系搭載
部50と間接取り付け部60とが一体化する。
【0037】また、間接取り付け部60の底板部60b
に複数のねじ穴62,63が設けられている。複数のね
じ穴62に対応するように、台座70には複数の貫通孔
72が形成されている。貫通孔72は、台座70の両側
面から延びる溝部83内に位置している。さらに、間接
取り付け部60の背板部60aには、凹部69が形成さ
れている。この背板部60aには、凹部69内から底面
まで上下に貫通する複数の貫通孔64が設けられてい
る。複数の貫通孔64に対応するように、台座70には
複数の対物レンズ取り付け穴74が設けられている。
【0038】台座70には、間接取り付け部60のねじ
穴62と台座70の貫通孔72との位置合わせおよび間
接取り付け部60の貫通孔64と台座70の対物レンズ
取り付け穴74との位置合わせを容易にするために凹部
170が設けられている。光学系搭載部50と一体化し
た間接取り付け部60を凹部170上に載置した後、ボ
ルト82を貫通孔72を通してねじ穴62に螺合させる
とともに、ボルト84を貫通孔64を通して対物レンズ
取り付け穴74に螺合させる。これにより、台座70に
間接取り付け部60および光学系搭載部50が固定され
る。
【0039】図3は図1の共焦点顕微鏡100の光学系
搭載部50に搭載される光学系の一例を示す概略構成図
である。
【0040】図3に示すように、光学系搭載部50は、
レーザ光学系1および白色光光学系2を備える。
【0041】レーザ光学系1は、共焦点光学系であり、
光源として例えば赤色のレーザ光L1を出射する半導体
レーザ10を有する。半導体レーザ10はレーザ駆動回
路44により駆動され、レーザ光L1を出射する。レー
ザ光L1は第1のコリメートレンズ11を透過した後、
ビームスプリッタ12により反射され、1/4波長板1
3、水平方向偏向装置14a、ビームスプリッタ26
3、垂直方向偏向装置14b、第1のリレーレンズ1
5、第2のハーフミラー23、第2のリレーレンズ16
および第1のハーフミラー22を通して対物レンズ17
に導かれる。対物レンズ17の焦点位置の付近には、支
持台30が配設されている。レーザ光L1は対物レンズ
17により対象物Wの表面に集光される。図3の対物レ
ンズ17は、図1の対物レンズ17a,17b,17
c,17dのいずれかに相当する。
【0042】ビームスプリッタ263は、後述するよう
に、水平方向偏向装置14aからのレーザ光を垂直方向
偏向装置14bの方向およびPSD(位置検出素子;Po
sition Sensitive Light Detector )220の方向に分
岐させる。
【0043】水平方向偏向装置14aは、後述する共振
スキャナから構成され、レーザ光L1を矢印Xで示す水
平方向に偏向させる。垂直方向偏向装置14bは、例え
ば1枚のガルバノスキャナに取り付けられたミラーから
構成され、レーザ光L1を矢印Yで示す水平方向に偏向
させる。それにより、対象物Wの表面にレーザ光L1を
二次元的に走査させる。なお、水平方向偏向装置14a
の構成および動作については後述する。
【0044】なお、支持台30は、手動ハンドル31に
より矢印Zで示す上下方向に移動可能となっており、矢
印XおよびYの方向については手動ハンドル32で移動
可能となっている。
【0045】対象物Wで反射されたレーザ光L1は、対
物レンズ17、第1のハーフミラー22、第2のリレー
レンズ16、第2のハーフミラー23および第1のリレ
ーレンズ15を通り、再び、垂直方向偏向装置14b、
ビームスプリッタ263および水平方向偏向装置14a
を介して1/4波長板13およびビームスプリッタ12
を透過し、結像レンズ18に向かう。レーザ光L1は、
結像レンズ18によって集光され、ピンホールを有する
光絞り部19aを通過して受光素子19bに入射する。
【0046】受光素子19bは、例えばフォトマルチプ
ライヤまたはフォトダイオード等で構成され、入射した
レーザ光L1を光電変換し、アナログ光量信号として第
1の増幅回路19dを介して第1のA/Dコンバータ
(アナログ・デジタル変換器)41に出力する。第1の
A/Dコンバータ41から輝度情報が出力される。
【0047】次に、レーザ光学系1によって得られる輝
度情報について説明する。光絞り部19aは、結像レン
ズ18の焦点位置に配設されている。光絞り部19aの
ピンホールは極めて微小である。そのため、レーザ光L
1が対象物W上で焦点を結ぶと、そのレーザ光L1のほ
とんどが光絞り部19aのピンホールを通過するので、
受光素子19bの受光量が著しく大きくなる。逆に、レ
ーザ光L1が対象物W上で焦点を結んでいなと、レーザ
光L1の大部分が光絞り部19aのピンホールを通過し
ないので、受光素子19bの受光量が著しく小さくな
る。したがって、レーザ光学系1による走査領域のう
ち、焦点の合った部分について明るい映像が得られ、そ
れ以外の部分については暗い映像が得られる。なお、レ
ーザ光学系1は単色のレーザ光L1を用いた共焦点光学
系であるから、分解能に優れた輝度情報が得られる。
【0048】次に、白色光光学系2について説明する。
白色光光学系2は、光源として色情報用の照明光である
白色光L2を出射する白色光源20を有する。白色光源
20から出射された白色光L2は、第2のコリメートレ
ンズ21を通過した後、第1のハーフミラー22により
反射され、対物レンズ17によりレーザ光L1の走査領
域と同一の箇所に集光される。
【0049】対象物Wで反射された白色光L2は、対物
レンズ17、第1のハーフミラー22および第2のリレ
ーレンズ16を透過し、さらに、第2のハーフミラー2
3で反射され、カラーCCD24の表面で結像する。す
なわち、カラーCCD24は、光絞り部19aと共役な
いし共役に近い位置に配設されている。
【0050】カラーCCD24は、CCD駆動回路43
により駆動される。カラーCCD24の出力信号は、ア
ナログカラー撮像信号として、CCD駆動回路43およ
び第2の増幅回路43aを介して第2のA/Dコンバー
タ(アナログ・デジタル変換器)42に出力される。第
2のA/Dコンバータ42からカラー撮像情報が出力さ
れる。
【0051】第1のA/Dコンバータ41からの輝度情
報および第2のA/Dコンバータ42からのカラー撮像
情報に所定の処理を行うことにより、カラー映像信号が
得られ、カラーの拡大画像が表示装置に映し出される。
【0052】本実施例の共焦点顕微鏡においては、半導
体レーザ10を点灯させてレーザ光学系1により輝度情
報を得た後、白色光源20を点灯させて白色光光学系2
によりカラー撮像情報を得る。この場合、白色光光学系
2により得られるカラー撮像情報がレーザ光の影響を受
けないように、白色光光学系2によりカラー撮像情報を
得るときには半導体レーザ10をオフする必要がある。
【0053】図4は図3の水平方向偏向装置14aを含
む光走査装置の概略構成を示すブロック図である。
【0054】図4の光走査装置は、水平方向偏向装置1
4a、図3に示したレーザ駆動回路44、半導体レーザ
10、ビームスプリッタ263、PSD220、光量・
ビーム振れ幅検出回路230、光量制御回路240およ
びビーム振れ幅制御回路250により構成される。水平
方向偏向装置14aは、自励発振回路200および共振
スキャナ210を含む。共振スキャナ210は、自励発
振回路200により発生される駆動信号により駆動さ
れ、ミラー211を軸211aの周りで揺動(振動)さ
せる。
【0055】半導体レーザ10から出射されたレーザ光
は、共振スキャナ210のミラー211により反射さ
れ、ビームスプリッタ263により図3に示した垂直方
向偏向装置14bの方向とPSD220の方向とに分岐
される。共振スキャナ210のミラー211の揺動に伴
って図3の対象物Wの矢印Xで示す水平方向にレーザ光
が走査されるとともに、PSD220の受光領域の長手
方向にレーザ光が走査される。
【0056】PSD220の出力電流I1,I2は、光
量・ビーム振れ幅検出回路230に与えられる。光量・
ビーム振れ幅検出回路230は、PSD220の出力電
流I1,I2の演算により光量を検出し、光量検出信号
V(+)を光量制御回路240に与える。また、光量・
ビーム振れ幅検出回路230は、PSD220の出力電
流I1,I2の演算によりレーザ光の走査範囲(以下、
ビーム振れ幅と呼ぶ。)を検出し、ビーム振れ幅検出信
号VKをビーム振れ幅制御回路250に与える。
【0057】光量制御回路240は、光量・ビーム振れ
幅検出回路230から与えられた光量検出信号V(+)
に応答してPSD220により受光される光量が一定に
なるようにレーザ駆動回路44を制御する。
【0058】ビーム振れ幅制御回路250は、光量・ビ
ーム振れ幅検出回路230から与えられるビーム振れ幅
検出信号VKに応答してPSD220の受光領域でのビ
ーム振れ幅が一定になるように自励発振回路200を制
御する。
【0059】図5は図4の光走査装置の詳細な構成を示
す回路図である。図5において、自励発振回路200
は、プリアンプ201、フィルタを含む移相器202、
可変利得アンプ203およびバッファ204を含む。共
振スキャナ210は、ドライブコイル212およびピッ
クアップコイル213を有する。プリアンプ201、移
相器202、可変利得アンプ203、バッファ204お
よび共振スキャナ210のドライブコイル212が順に
接続され、共振スキャナ210のピックアップコイル2
13がプリアンプ201に接続されている。
【0060】半導体レーザ10は、レーザ駆動回路44
により駆動される。レーザ駆動回路44には、半導体レ
ーザ10のオンオフを制御する制御信号LAが与えられ
る。図3のレーザ光学系1による測定時には、半導体レ
ーザ10がオンし、白色光光学系2による測定時には、
半導体レーザ10がオフする。
【0061】半導体レーザ10により出射されたレーザ
光は、レンズ261により平行光に変換され、共振スキ
ャナ210のミラー211に入射する。ミラー211に
より反射されたレーザ光は、リレーレンズ262により
集束光に変換され、ビームスプリッタ263に入射す
る。その集束光の一部はビームスプリッタ263により
反射され、リレーレンズ264により再び平行光に変換
され、図3の垂直方向偏向装置14bに入射する。ビー
ムスプリッタ263に入射した残りの集束光は、ビーム
スプリッタ263を透過してPSD220に入射すると
ともに、共振スキャナ210のミラー211の揺動に伴
ってPSD220の受光領域で矢印xで示す方向に走査
される。
【0062】PSD220の共通電極には電源電圧Vc
cが印加される。PSD220は、受光領域に入射する
レーザ光の位置に応じて2つの出力電流I1,I2を導
出する。
【0063】ビーム・振れ幅検出回路230は、電流電
圧変換回路225、加減算回路231および整流回路2
34を含む。PSD220の出力電流I1,I2は電流
電圧変換回路225に与えられる。電流電圧変換回路2
25は、PSD220の出力電流I1,I2をそれぞれ
電圧V1,V2に変換して出力する。
【0064】加減算回路231は、加算器232および
減算器233を含む。加算器232は、電流電圧変換回
路225から与えられる電圧V1と電圧V2とを加算
し、光量検出信号V(+)として出力する。減算器23
3は、電流電圧変換回路225から与えられる電圧V1
から電圧V2を減算し、ビーム位置検出信号V(−)と
して出力する。
【0065】加減算回路231の加算器232から出力
される光量検出信号V(+)は、スイッチ235を介し
て光量制御回路240に与えられる。スイッチ235の
オンオフは、制御信号PHにより制御される。
【0066】光量制御回路240は、基準電圧回路24
1および比較積分回路242を含む。比較積分回路24
2は、演算増幅器243、コンデンサ244および抵抗
245により構成される。演算増幅器243は比較回路
として働き、コンデンサ244および抵抗245は積分
回路として働く。
【0067】比較積分回路242は、加減算回路231
の加算器232から与えられる光量検出信号V(+)を
基準電圧回路241から出力される基準電圧Vr1と比
較し、光量検出信号V(+)と基準電圧Vr1との差に
応じた光量制御信号Vfb1をレーザ駆動回路44に与
える。レーザ駆動回路44は、光量制御信号Vfb1に
応答して半導体レーザ10の光量を制御する。
【0068】一方、加減算回路231の減算器233か
ら出力されるビーム位置検出信号V(−)は、整流回路
234に与えられる。整流回路234は、ビーム位置検
出信号V(−)を整流し、ビーム振れ幅に比例したビー
ム振れ幅検出信号VKを出力する。
【0069】整流回路234から出力されるビーム振れ
幅検出信号VKは、スイッチ236を介してビーム振れ
幅制御回路250に与えられる。スイッチ236のオン
オフは、制御信号BSにより制御される。
【0070】ビーム振れ幅制御回路250は、基準電圧
回路251および比較積分回路252を含む。比較積分
回路252は、演算増幅器253、コンデンサ254お
よび抵抗255により構成される。演算増幅器253は
比較回路として働き、コンデンサ254および抵抗25
5は積分回路として働く。
【0071】比較積分回路252は、整流回路234か
ら与えられるビーム振れ幅検出信号VKを基準電圧回路
251から与えられる基準電圧Vr2と比較し、ビーム
振れ幅検出信号VKと基準電圧Vr2との差に応じたビ
ーム振れ幅制御信号Vfb2を自励発振回路200の可
変利得アンプ203に与える。
【0072】本実施例では、半導体レーザ10が光源に
相当し、共振スキャナ210が走査手段に相当し、自励
発振回路200が走査駆動回路に相当し、PSD220
が受光素子に相当する。また、光量・ビーム振れ幅検出
回路230が光量検出回路および走査範囲検出回路に相
当し、光量制御回路240が光量制御回路に相当し、ビ
ーム振れ幅制御回路250が走査範囲制御回路に相当す
る。さらに、スイッチ235が第1のスイッチに相当
し、スイッチ236が第2のスイッチに相当し、コンデ
ンサ244が第1の保持回路に相当し、コンデンサ25
4が第2の保持回路に相当する。また、ビームスプリッ
タ263が分岐手段に相当する。
【0073】次に、図6のタイミングチャートを参照し
ながら図5の光走査装置の動作について説明する。
【0074】制御信号LAがハイレベルのときには、レ
ーザ駆動回路44が半導体レーザ10をオンにする。制
御信号PHがハイレベルのときには、スイッチ235が
オンし、半導体レーザ10、共振スキャナ210、PS
D220、電流電圧変換回路225、加減算回路23
1、光量制御回路240およびレーザ駆動回路44から
なる第1の閉ループが構成される。また、制御信号BS
がハイレベルのときには、自励発振回路200、共振ス
キャナ210、PSD220、電流電圧変換回路22
5、加減算回路231、整流回路234およびビーム振
れ幅制御回路250からなる第2の閉ループが構成され
る。スイッチ235,236は同時にオンおよびオフす
る。
【0075】半導体レーザ10がオフしているときに上
記の第2の閉ループが構成されると、共振スキャナ21
0のミラー211の振れが乱れる。そのため、本実施例
では、スイッチ235,236を、半導体レーザ10が
オフする時点よりも前にオフさせ、半導体レーザ10が
オンする時点よりも後にオンさせている。
【0076】PSD220の出力電流I1,I2は、互
いに位相が180°異なる。図6では、出力電流I1を
実線で表し、出力電流I2を破線で表す。ここで、出力
電流I1,I2の直流成分をIpとし、交流成分の振幅
をIacとする。出力電流I1,I2の直流成分Ipは
PSD220の受光領域での光量に応じて変化し、出力
電流I1,I2の交流成分はPSD220の受光領域で
の光の入射位置に応じて変化する。
【0077】PSD220の出力電流I1,I2を電流
電圧変換回路225により電圧V1,V2に変換して加
減算回路231の加算器232により加算することによ
り光量検出信号V(+)が得られる。光量検出信号V
(+)のレベルはmIpとなる。ここで、mは定数であ
る。光量検出信号V(+)のレベルがPSD220によ
り受光される光量を表わしている。
【0078】比較積分回路242は、半導体レーザ10
がオンしているときに、光量検出信号V(+)と基準電
圧回路241から出力される基準電圧Vr1との差に応
じた光量制御信号Vfb1を出力する。
【0079】光量検出信号V(+)のレベルが基準電圧
Vr1よりも低い場合には、光量制御信号Vfb1のレ
ベルが高くなり、レーザ駆動回路44が半導体レーザ1
0の光量を上昇させる。逆に、光量検出信号V(+)の
レベルが基準電圧Vr1よりも高い場合には、光量制御
信号Vfb1のレベルが低くなり、レーザ駆動回路44
が半導体レーザ10の光量を低下させる。このようにし
て、光量検出信号V(+)のレベルが基準電圧Vr1と
等しくなるように、第1の閉ループによるフィードバッ
ク制御が行われる。その結果、PSD220により受光
される光量が一定に制御される。
【0080】この場合、基準電圧回路241から出力さ
れる基準電圧Vr1を任意に設定することにより、PS
D220により受光される光量を任意の値に制御するこ
とができる。
【0081】PSD220の出力電流I1,I2を電流
電圧変換回路225により電圧V1,V2に変換して加
減算回路231の減算器233により電圧V1から電圧
V2を減算することによりビーム位置検出信号V(−)
が得られる。ビーム位置検出信号V(−)の振幅はk・
2Iacとなる。ここで、kは定数である。整流回路2
34によりビーム位置検出信号V(−)を整流すること
によりビーム振れ幅検出信号VKが得られる。ビーム振
れ幅検出信号VKは、PSD220の受光領域でのビー
ム振れ幅に比例したレベルを有する。
【0082】比較積分回路252は、ビーム振れ幅検出
信号VKを基準電圧回路251から出力される基準電圧
Vr2と比較し、ビーム振れ幅検出信号VKと基準電圧
Vr2との差に応じたビーム振れ幅制御信号Vfb2を
出力する。
【0083】ビーム振れ幅検出信号VKのレベルが基準
電圧Vr2よりも低い場合には、ビーム振れ幅制御信号
Vfb2のレベルが高くなる。それにより、可変利得ア
ンプ203の利得が上昇し、バッファ204から出力さ
れる駆動信号の振幅が大きくなる。その結果、共振スキ
ャナ210のミラー211の振れ角が大きくなり、PS
D220の受光領域でのビーム振れ幅が大きくなる。ビ
ーム振れ幅検出信号VKのレベルが基準電圧Vr2より
も高い場合には、ビーム振れ幅制御信号Vfb2のレベ
ルが低くなる。それにより、可変利得アンプ203の利
得が低下し、バッファ204から出力される駆動信号の
振幅が小さくなる。その結果、共振スキャナ210のミ
ラー211の振れ角が小さくなり、PSD220の受光
領域でのビーム振れ幅が小さくなる。
【0084】このようにして、ビーム振れ幅検出信号V
Kのレベルが基準電圧Vr2と等しくなるように第2の
閉ループによるフィードバック制御が行われる。その結
果、PSD220の受光領域におけるビーム振れ幅が一
定に制御される。
【0085】この場合、基準電圧回路251から出力さ
れる基準電圧Vr2を任意に設定することにより、ビー
ム振れ幅を任意に制御することができる。
【0086】半導体レーザ10がオフしている期間に
は、PSD220の出力電流I1,I2は共に0とな
る。それにより、光量検出信号V(+)のレベルおよび
ビーム位置検出信号V(−)のレベルは0となる。
【0087】制御信号PH,BSがローレベルになる
と、スイッチ235,236がオフする。それにより、
第1および第2の閉ループが開放状態となる。このと
き、比較積分回路242のコンデンサ244は、スイッ
チ235がオフする直前の光量制御信号Vfb1のレベ
ルを保持する。また、比較積分回路252のコンデンサ
254は、スイッチ236がオフする直前のビーム振れ
幅制御信号Vfb2のレベルを保持する。
【0088】その後、スイッチ235,236がオンす
ると、第1および第2の閉ループによるフィードバック
制御が行われる。この場合、光量制御回路240のコン
デンサ244にスイッチ235がオフする直前の光量制
御信号Vfb1が保持され、かつビーム振れ幅制御回路
250のコンデンサ254にスイッチ236がオフする
直前のビーム振れ幅制御信号Vfb2が保持されている
ので、スイッチ235,236が再びオンしたときに第
1および第2の閉ループによるフィードバック制御に円
滑に移行し、フィードバック制御が迅速に安定化する。
【0089】本実施例の共焦点顕微鏡においては、温度
変化または経時変化により半導体レーザ10の光量が変
化した場合でも、対象物Wに走査される光の量が一定に
制御される。それにより、対象物Wから常に均一な光量
の反射光を得ることができる。また、温度変化または経
時変化により自励発振回路200または共振スキャナ2
10の特性が変化した場合でも、対象物W上での走査範
囲を一定に制御することができる。それにより、常に対
象物Wを均一な倍率で表示することができる。これらの
結果、対象物Wを正確に測定することが可能となる。
【0090】図7は光走査装置の構成の他の例を示す概
略ブロック図である。図7の光走査装置では、光走査用
の半導体レーザ10aおよび制御用の半導体レーザ10
bが設けられている。
【0091】光走査用の半導体レーザ10aおよび制御
用の半導体レーザ10bはレーザ駆動回路44により駆
動される。光走査用の半導体レーザ10aから出射され
たレーザ光は、共振スキャナ10のミラー11の表面で
反射され、図3に示した垂直方向偏向装置14bに入射
する。制御用の半導体レーザ10bから出射されたレー
ザ光は、共振スキャナ210のミラー211の裏面で反
射され、PSD220に入射する。共振スキャナ210
のミラー211の揺動に伴ってミラー211の表面で反
射されたレーザ光が図3に示した対象物Wに矢印Xで示
す水平方向に走査され、かつミラー211の裏面で反射
されたレーザ光がPSD220の受光領域の長手方向に
走査される。
【0092】PSD220の出力電流I1,I2は、光
量・ビーム振れ幅検出回路230に与えられる。光量・
ビーム振れ幅検出回路230は、PSD220の出力電
流I1,I2の演算により光量を検出し、光量検出信号
V(+)を光量制御回路240に与える。また、光量・
ビーム振れ幅検出回路230は、PSD220の出力電
流I1,I2の演算によりレーザ光の走査範囲(ビーム
振れ幅)を検出し、ビーム振れ幅検出信号をビーム振れ
幅制御回路250に与える。
【0093】光量制御回路240は、光量・ビーム振れ
幅検出回路230から与えられた光量検出信号V(+)
に応答してPSD220により受光される光量が一定に
なるようにレーザ駆動回路44を制御する。
【0094】ビーム振れ幅制御回路250は、光量・ビ
ーム振れ幅検出回路230から与えられるビーム振れ幅
検出信号VKに応答してPSD220の受光領域でのビ
ーム振れ幅が一定になるように自励発振回路200を制
御する。
【0095】本例では、光走査用の半導体レーザ10a
が光走査用光源に相当し、制御用の半導体レーザ10b
が制御用光源に相当する。
【0096】本例の光走査装置では、共振スキャナ21
0のミラー211の表面で反射されたレーザ光の全てが
図3に示した垂直方向偏向装置14bに与えられ、さら
に対象物Wに入射するので、対象物Wに十分な量の光を
走査させることができる。
【0097】図8はPSD220の受光領域とレーザ光
のビームスポットとの関係を示す図である。図8に示す
ように、レーザ光のビームスポットLBは楕円形状を有
している。ビームスポットLBの長軸がPSD220の
受光領域220aの幅方向に一致するように半導体レー
ザ10が配置される。このビームスポットLBの長軸は
PSD220の受光領域220aの幅よりも長く設定さ
れている。これにより、光学系の位置合わせが容易にな
る。
【0098】上記実施例では、受光素子としてPSD2
20を用いているが、受光素子としてCCD(電荷結合
素子)を用いてもよい。受光素子としてCCDを用いた
場合には、CCDの各画素での光量を表す光量信号のピ
ーク値またはCCDの全画素に相当する受光信号の平均
値を光量検出信号として用いる。また、CCDの各画素
に対応する受光信号の所定の受光量を超える時間間隔を
ビーム振れ幅検出信号として用いる。
【0099】また、上記実施例では、走査手段として共
振スキャナ210を用いているが、走査手段としてガル
バノミラーを用いてもよい。
【0100】なお、上記実施例では、本発明の光走査装
置を共焦点顕微鏡に適用した場合について説明したが、
本発明の光走査装置は、共焦点顕微鏡に限らず、レーザ
マーカやレーザプリンタにも同様に適用することができ
る。その場合には、均一な濃度の印字および均一な寸法
の印字が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における共焦点顕微鏡の側面
図である。
【図2】図1の共焦点顕微鏡の光学系搭載部、間接取り
付け部および台座の組み立て構造を示す斜視図である。
【図3】図1の共焦点顕微鏡の光学系搭載部に搭載され
る光学系の一例を示す概略構成図である。
【図4】図3の水平方向偏向装置を含む光走査装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図5】図4の光走査装置の詳細な構成を示す回路図で
ある。
【図6】図5の光走査装置の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図7】光走査装置の他の例を示すブロック図である。
【図8】PSDの受光領域とレーザ光のビームスポット
との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザ光学系 2 白色光光学系 10,10a,10b 半導体レーザ 44 レーザ駆動回路 200 自励発振回路 203 可変利得アンプ 210 共振スキャナ 211 ミラー 220 PSD 230 光量・ビーム振れ幅検出回路 231 加減算回路 235,236 スイッチ 234 整流回路 240 光量制御回路 241,251 基準電圧回路 242 比較積分回路 250 ビーム振れ幅制御回路 263 ビームスプリッタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物に光を走査させる光走査装置であ
    って、 光を出射する光源と、 前記光源により出射された光を反射する鏡および前記鏡
    を揺動させる揺動手段を有し、前記鏡で反射された光を
    対象物に走査させる走査手段と、 前記走査手段の前記揺動手段を駆動する走査駆動回路
    と、 前記走査手段の前記鏡で反射された光の少なくとも一部
    を受光する受光素子と、 前記受光素子の出力信号から前記走査手段により走査さ
    れる光の量を検出する光量検出回路と、 前記光量検出回路の出力信号に応答して前記走査手段に
    より走査される光の量が一定になるように第1の制御信
    号により前記光源をフィードバック制御する光量制御回
    路と、 前記受光素子の出力信号から前記走査手段による光の走
    査範囲を検出する走査範囲検出回路と、 前記走査範囲検出回路の出力信号に応答して前記走査手
    段による光の走査範囲が一定になるように第2の制御信
    号により前記走査駆動回路をフィードバック制御する走
    査範囲制御回路とを備えたことを特徴とする光走査装
    置。
  2. 【請求項2】 前記光源のオフ期間に、前記光源、前記
    走査手段、前記受光素子、前記光量検出回路および前記
    光量制御回路により形成される第1のループを開放状態
    にする第1のスイッチと、 前記光源のオフ期間に、前記走査駆動回路、前記走査手
    段、前記受光素子、前記走査範囲検出回路および前記走
    査範囲制御回路により形成される第2のループを開放状
    態にする第2のスイッチと、 前記第1のスイッチのオフ時に前記光量制御回路の前記
    第1の制御信号を保持する第1の保持回路と、 前記第2のスイッチのオフ時に前記走査範囲制御回路の
    前記第2の制御信号を保持する第2の保持回路とをさら
    に備えたことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】 対象物に光を走査させる光走査装置であ
    って、 光を出射する光源と、 前記光源により出射された光を反射する鏡および前記鏡
    を揺動させる揺動手段を有し、前記鏡で反射された光を
    対象物に走査させる走査手段と、 前記走査手段の前記揺動手段を駆動する走査駆動回路
    と、 前記走査手段の前記鏡で反射された光の少なくとも一部
    を受光する受光素子と、 前記受光素子の出力信号から前記走査手段により走査さ
    れる光の量を検出する光量検出回路と、 前記光量検出回路の出力信号に応答して前記走査手段に
    より走査される光の量が一定になるように制御信号によ
    り前記光源をフィードバック制御する光量制御回路と、 前記光源のオフ期間に、前記光源、前記走査手段、前記
    受光素子および前記光量検出回路により構成されるルー
    プを開放状態にするスイッチと、 前記スイッチのオフ時に前記光量制御回路の前記制御信
    号を保持する保持回路とを備えたことを特徴とする光走
    査装置。
  4. 【請求項4】 前記走査手段の前記鏡で反射された光の
    一部を分岐して前記受光素子に導く分岐手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    光走査装置。
  5. 【請求項5】 前記光源は、光走査用光源および制御用
    光源を含み、 前記走査手段は、前記光走査用光源により出射された光
    を前記鏡の表面で反射させて前記対象物に走査させると
    ともに、前記制御用光源により出射された光を前記鏡の
    裏面で反射させて前記受光素子に導くことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の光走査装置。
  6. 【請求項6】 前記受光素子は所定幅の受光領域を有
    し、前記走査手段は、前記受光素子の前記受光領域の幅
    よりも大きい寸法の光スポットを前記受光素子の前記受
    光領域に形成することを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載の光走査装置。
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