JP2001010963A - プロポリス粉末組成物及びその製造方法 - Google Patents
プロポリス粉末組成物及びその製造方法Info
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- JP2001010963A JP2001010963A JP11183485A JP18348599A JP2001010963A JP 2001010963 A JP2001010963 A JP 2001010963A JP 11183485 A JP11183485 A JP 11183485A JP 18348599 A JP18348599 A JP 18348599A JP 2001010963 A JP2001010963 A JP 2001010963A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水に溶解したときに容易に分散又は溶解し、
さらに、樹脂状物質の析出を抑制することができる水分
散性又は水溶解性プロポリス粉末組成物及びその製造方
法を提供する。 【解決手段】 水分散性又は水溶解性のプロポリス粉末
組成物はプロポリス抽出物とサポニンを含有する。プロ
ポリス抽出物としてはエタノール抽出物が好ましい。サ
ポニンとしては、キラヤサポニン、人参サポニンが好ま
しい。このプロポリス粉末組成物の製造はプロポリス抽
出物を攪拌しながら、サポニンを添加し、その後、乾燥
し、粉砕することにより行う。
さらに、樹脂状物質の析出を抑制することができる水分
散性又は水溶解性プロポリス粉末組成物及びその製造方
法を提供する。 【解決手段】 水分散性又は水溶解性のプロポリス粉末
組成物はプロポリス抽出物とサポニンを含有する。プロ
ポリス抽出物としてはエタノール抽出物が好ましい。サ
ポニンとしては、キラヤサポニン、人参サポニンが好ま
しい。このプロポリス粉末組成物の製造はプロポリス抽
出物を攪拌しながら、サポニンを添加し、その後、乾燥
し、粉砕することにより行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、健康食品、医薬
品、化粧品などとして利用される水分散性のプロポリス
粉末組成物及びその製造方法に関するものである。
品、化粧品などとして利用される水分散性のプロポリス
粉末組成物及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プロポリスは、蜂蜜や花粉と同じよう
に、ミツバチが種々の植物から採取してきた樹脂状物質
である。このプロポリスは、紀元前4世紀、アリストテ
レスの動物誌に「皮膚疾患、切り傷、感染症の治療薬」
として記載されているように、消炎効果や抗菌性があ
り、最近では、癌治療の治療薬としての研究成果が発表
されている。従って、プロポリスは今後も新しい効能が
発見されることが期待されている素材である。プロポリ
スは多種多様な有効成分を有しているが、有効成分はフ
ラボノイドのような親油性の成分、有機酸のような親水
性の成分、さらには、これらの中間成分、その他ビタミ
ン、ミネラルである。プロポリスは、採取時に混入する
ゴミ等の夾雑物を除去し、有効成分のみを利用するため
に、通常、エタノール等で抽出したプロポリス抽出物が
健康食品などの原料素材として使われている。
に、ミツバチが種々の植物から採取してきた樹脂状物質
である。このプロポリスは、紀元前4世紀、アリストテ
レスの動物誌に「皮膚疾患、切り傷、感染症の治療薬」
として記載されているように、消炎効果や抗菌性があ
り、最近では、癌治療の治療薬としての研究成果が発表
されている。従って、プロポリスは今後も新しい効能が
発見されることが期待されている素材である。プロポリ
スは多種多様な有効成分を有しているが、有効成分はフ
ラボノイドのような親油性の成分、有機酸のような親水
性の成分、さらには、これらの中間成分、その他ビタミ
ン、ミネラルである。プロポリスは、採取時に混入する
ゴミ等の夾雑物を除去し、有効成分のみを利用するため
に、通常、エタノール等で抽出したプロポリス抽出物が
健康食品などの原料素材として使われている。
【0003】一方、このようにエタノールで抽出された
プロポリス抽出物は液状であるため、粉末剤、顆粒剤又
は、これらを使用した錠剤やカプセルにする場合、前記
抽出物を粉末化する必要がある。前記プロポリス抽出物
を粉末化するには、澱粉、デキストリンのような糖質を
賦形剤として用い、プロポリス抽出物を熱風乾燥、凍結
乾燥等の一般的な乾燥方法が採用される。但し、これら
の一般的な乾燥方法では、プロポリスの抽出物を高濃度
に粉末化することが出来ず、高濃度のプロポリスを含む
粉末組成物を得る場合には、特開平8−70797号公
報に記載の方法が知られている。即ち、ドラム乾燥法に
より得られた薄片状の澱粉加水分解物及び乳糖を攪拌し
ながら、これにプロポリス抽出物を添加し、得られた混
合物を乾燥した後、粉砕してプロポリス粉末組成物を得
るものである。
プロポリス抽出物は液状であるため、粉末剤、顆粒剤又
は、これらを使用した錠剤やカプセルにする場合、前記
抽出物を粉末化する必要がある。前記プロポリス抽出物
を粉末化するには、澱粉、デキストリンのような糖質を
賦形剤として用い、プロポリス抽出物を熱風乾燥、凍結
乾燥等の一般的な乾燥方法が採用される。但し、これら
の一般的な乾燥方法では、プロポリスの抽出物を高濃度
に粉末化することが出来ず、高濃度のプロポリスを含む
粉末組成物を得る場合には、特開平8−70797号公
報に記載の方法が知られている。即ち、ドラム乾燥法に
より得られた薄片状の澱粉加水分解物及び乳糖を攪拌し
ながら、これにプロポリス抽出物を添加し、得られた混
合物を乾燥した後、粉砕してプロポリス粉末組成物を得
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の方法で得られる
プロポリス粉末組成物は、打錠、カプセルに充填して用
いられる場合には、問題は生じない。しかし、粉末を水
等に溶かして使用する場合には溶解性が悪く、加えて、
溶解させた場合にプロポリス抽出物由来の樹脂状物質が
析出し容器等に付着し容易に除去が出来なくなる。従っ
て、プロポリス粉末組成物を水に溶解して使用する用
途、例えば入浴剤、粉末飲料等には、使用が制限されて
きた。
プロポリス粉末組成物は、打錠、カプセルに充填して用
いられる場合には、問題は生じない。しかし、粉末を水
等に溶かして使用する場合には溶解性が悪く、加えて、
溶解させた場合にプロポリス抽出物由来の樹脂状物質が
析出し容器等に付着し容易に除去が出来なくなる。従っ
て、プロポリス粉末組成物を水に溶解して使用する用
途、例えば入浴剤、粉末飲料等には、使用が制限されて
きた。
【0005】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、水に溶解したときに容易に分散又は溶解し、さらに
樹脂状物質の析出を抑制することができる水分散性のプ
ロポリス粉末組成物及びその製造方法を提供することに
ある。
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、水に溶解したときに容易に分散又は溶解し、さらに
樹脂状物質の析出を抑制することができる水分散性のプ
ロポリス粉末組成物及びその製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1に記載の発明の水分散性又は
水溶解性のプロポリス粉末組成物では、プロポリス抽出
物とサポニンを含有することを要旨とするものである。
めの手段として、請求項1に記載の発明の水分散性又は
水溶解性のプロポリス粉末組成物では、プロポリス抽出
物とサポニンを含有することを要旨とするものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明の水分散性又
は水溶解性のプロポリス粉末組成物では、請求項1の発
明において、プロポリス抽出物がプロポリスのエタノー
ル抽出物であることを要旨とするものである。
は水溶解性のプロポリス粉末組成物では、請求項1の発
明において、プロポリス抽出物がプロポリスのエタノー
ル抽出物であることを要旨とするものである。
【0008】さらに、請求項3に記載の水分散性又は水
溶解性の食品用プロポリス粉末組成物の製造方法では、
プロポリス抽出物に少なくともサポニンを添加し、これ
を乾燥して、粉末化することを要旨とするものである。
溶解性の食品用プロポリス粉末組成物の製造方法では、
プロポリス抽出物に少なくともサポニンを添加し、これ
を乾燥して、粉末化することを要旨とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
形態について詳細に説明する。この発明の水分散性又は
水溶解性のプロポリス粉末組成物はプロポリス抽出物と
サポニンを含有する。
形態について詳細に説明する。この発明の水分散性又は
水溶解性のプロポリス粉末組成物はプロポリス抽出物と
サポニンを含有する。
【0010】プロポリス抽出物の原料となるプロポリス
は、蜂が集めた黒、褐色又は暗緑色の樹脂状の固まりで
あって、ブラジル産プロポリス、中国産プロポリスな
ど、いずれの産地のものであってもよい。プロポリス
は、親油性の成分、親水性の成分、それらの中間の性質
を有する成分及びその他の成分、ゴミなどの夾雑物を含
有している。親油性の成分としては、フラボノイド類、
親水性の成分としては、ケイ皮酸、クマール酸などの有
機酸が挙げられる。また、親油性と親水性の中間の性質
を有する成分としてはエステル類が挙げられ、その他の
成分としては各種ビタミン、ミネラルなどが挙げられ
る。なお、プロポリス自体は、前述したように樹脂状の
固まりであり夾雑物を含むので、通常は、取り扱いしや
すいように適当な溶媒で抽出して抽出物として用いられ
る。
は、蜂が集めた黒、褐色又は暗緑色の樹脂状の固まりで
あって、ブラジル産プロポリス、中国産プロポリスな
ど、いずれの産地のものであってもよい。プロポリス
は、親油性の成分、親水性の成分、それらの中間の性質
を有する成分及びその他の成分、ゴミなどの夾雑物を含
有している。親油性の成分としては、フラボノイド類、
親水性の成分としては、ケイ皮酸、クマール酸などの有
機酸が挙げられる。また、親油性と親水性の中間の性質
を有する成分としてはエステル類が挙げられ、その他の
成分としては各種ビタミン、ミネラルなどが挙げられ
る。なお、プロポリス自体は、前述したように樹脂状の
固まりであり夾雑物を含むので、通常は、取り扱いしや
すいように適当な溶媒で抽出して抽出物として用いられ
る。
【0011】使用する溶媒としては、プロポリスは多種
類の成分を含有しているため、各成分を余すことなく効
率よく抽出するために親水性溶媒が用いられる。具体的
にはエタノール、メタノール、イソプロパノールなどの
低級アルコール或いはアセトン、メチルエチルケトンな
どのケトン類などが挙げられる。特に食品を用途とする
場合や、取り扱いの容易性を考慮して、エタノールが好
ましい。また、成分をさらに効率よく抽出するために通
常は、エタノールと水とを混合し、含水エタノールとし
て用いられる。
類の成分を含有しているため、各成分を余すことなく効
率よく抽出するために親水性溶媒が用いられる。具体的
にはエタノール、メタノール、イソプロパノールなどの
低級アルコール或いはアセトン、メチルエチルケトンな
どのケトン類などが挙げられる。特に食品を用途とする
場合や、取り扱いの容易性を考慮して、エタノールが好
ましい。また、成分をさらに効率よく抽出するために通
常は、エタノールと水とを混合し、含水エタノールとし
て用いられる。
【0012】含水エタノール中のエタノールの濃度は、
60容量%以上、さらには80容量%以上の濃度が好適
であるが、これに限定されず抽出する成分に応じて濃度
を増減させてもよい。上記親水性溶媒は、親水性溶媒に
水を添加した含水親水性溶媒も含むものとし、プロポリ
スのエタノール抽出物のエタノールとはエタノールと含
水エタノールの両者を示すものとする。
60容量%以上、さらには80容量%以上の濃度が好適
であるが、これに限定されず抽出する成分に応じて濃度
を増減させてもよい。上記親水性溶媒は、親水性溶媒に
水を添加した含水親水性溶媒も含むものとし、プロポリ
スのエタノール抽出物のエタノールとはエタノールと含
水エタノールの両者を示すものとする。
【0013】抽出における親水性溶媒の使用量は、プロ
ポリス原料に対して半量以上、好ましくは同量以上であ
る。プロポリスの親水性溶媒での抽出条件は、原料に溶
媒が十分に浸透することが重要で、抽出量に応じた抽出
時間と適度の攪拌が必要である。通常、10〜20℃の
常温付近の温度で攪拌しながら24時間以上、好ましく
は72時間以上抽出操作を行う。このような常温付近の
操作は、作業性が良く、濾過性も良いからである。な
お、抽出効率を高め、短時間で抽出を行うためには、昇
温した方が良いが、抽出物の濾過性が悪くなる。この場
合、珪藻土などの濾過助剤を使用することにより濾過性
を改善することができる。
ポリス原料に対して半量以上、好ましくは同量以上であ
る。プロポリスの親水性溶媒での抽出条件は、原料に溶
媒が十分に浸透することが重要で、抽出量に応じた抽出
時間と適度の攪拌が必要である。通常、10〜20℃の
常温付近の温度で攪拌しながら24時間以上、好ましく
は72時間以上抽出操作を行う。このような常温付近の
操作は、作業性が良く、濾過性も良いからである。な
お、抽出効率を高め、短時間で抽出を行うためには、昇
温した方が良いが、抽出物の濾過性が悪くなる。この場
合、珪藻土などの濾過助剤を使用することにより濾過性
を改善することができる。
【0014】親水性溶媒は引火しやすい性質を有するも
のもある一方、浸透性が良いので、その場合には、昇温
しないで抽出するのが望ましい。得られた抽出物はその
まま利用出来るが、必要に応じて希釈したり、濃縮した
りして利用することもできる。
のもある一方、浸透性が良いので、その場合には、昇温
しないで抽出するのが望ましい。得られた抽出物はその
まま利用出来るが、必要に応じて希釈したり、濃縮した
りして利用することもできる。
【0015】サポニンは、プロポリス抽出物中の疎水性
成分と親水性成分を安定した状態にするものであり、プ
ロポリス抽出物を水に添加したときの疎水性成分の水と
の親和性を高め、成分が樹脂状に析出することを防ぎ水
への分散性を持たせるためのものである。加えて、本発
明では、粉末化する際のプロポリス抽出物に対する賦形
剤としての機能を有する。
成分と親水性成分を安定した状態にするものであり、プ
ロポリス抽出物を水に添加したときの疎水性成分の水と
の親和性を高め、成分が樹脂状に析出することを防ぎ水
への分散性を持たせるためのものである。加えて、本発
明では、粉末化する際のプロポリス抽出物に対する賦形
剤としての機能を有する。
【0016】サポニンの代わりに脂肪酸エステル、イオ
ン性界面活性剤などの合成乳化剤及び界面活性剤を使用
し本発明を実施することも可能である。しかし、健康食
品、医薬品、化粧品として使用することを考慮するとそ
れ自体が機能性食品素材であり、天然物であるサポニン
の使用が好ましい。サポニンとしては、食品用の人参サ
ポニン、キラヤサポニン、大豆サポニン、エンジュサポ
ニンなどが挙げられる。サポニンの純度は、界面活性力
を有すれば特に限定されるものではないが、純度が高い
方が使用量は少なくてよい。そのために人参サポニン又
はキラヤサポニンが界面活性力に優れ、入手が容易であ
るためにより好ましい。サポニンの使用量は、原料プロ
ポリスの種類、プロポリス抽出物の抽出条件、目的とす
るプロポリスパウダー中のプロポリス含有量によっても
異なるが、0.01〜50重量%が好ましい。なお、粉
末組成物中のプロポリス濃度が50重量%より少ない場
合は、増量剤、賦形剤を使用してもよい。
ン性界面活性剤などの合成乳化剤及び界面活性剤を使用
し本発明を実施することも可能である。しかし、健康食
品、医薬品、化粧品として使用することを考慮するとそ
れ自体が機能性食品素材であり、天然物であるサポニン
の使用が好ましい。サポニンとしては、食品用の人参サ
ポニン、キラヤサポニン、大豆サポニン、エンジュサポ
ニンなどが挙げられる。サポニンの純度は、界面活性力
を有すれば特に限定されるものではないが、純度が高い
方が使用量は少なくてよい。そのために人参サポニン又
はキラヤサポニンが界面活性力に優れ、入手が容易であ
るためにより好ましい。サポニンの使用量は、原料プロ
ポリスの種類、プロポリス抽出物の抽出条件、目的とす
るプロポリスパウダー中のプロポリス含有量によっても
異なるが、0.01〜50重量%が好ましい。なお、粉
末組成物中のプロポリス濃度が50重量%より少ない場
合は、増量剤、賦形剤を使用してもよい。
【0017】これらの賦形剤、増量剤は特に限定される
ものではないが、本発明のプロポリス粉末組成物の水へ
分散、溶解性を考慮すると水に可溶性である糖類が好ま
しい。例えば、可溶性デキストリン、分岐サイクロデキ
ストリン、しょ糖、ぶどう糖、果糖、異性化糖、水飴、
フラクトオリゴ糖、マルトース、パラチノース、糖アル
コール、可溶性食物繊維などが挙げられ、これらを単
独、又は組み合わせて用いることができる。分岐サイク
ロデキストリンは、その分子構造上の特性により、プロ
ポリスの疎水性成分を取り囲む包接作用があるため、プ
ロポリスの水中での分散、溶解がより高くなる点、及び
飲用した場合にプロポリス特有の口腔内での刺激を緩和
させる作用があるので、特に好ましい。次に、水分散性
又は水溶解性のプロポリス粉末組成物の製造方法につい
て説明する。プロポリス抽出物は前述の方法に従い抽出
することにより得られる。このプロポリス抽出物を容器
に入れて攪拌する。この中へサポニンを徐々に添加し
て、サポニンが溶解又は乳化したプロポリス抽出物を得
る。ここで、必要があれば、増量剤、賦形剤の目的で糖
類を添加して溶解してもよい。また、増量剤、賦形剤の
量が多く溶解が困難な場合には、増量剤、賦形剤を攪拌
しながらサポニンが溶解したプロポリス抽出物を添加し
てもよい。或いは、プロポリス、サポニンを水に分散さ
せてから賦形剤を溶解させてもよい。このようにして少
なくともサポニンが溶解したプロポリス抽出物が得られ
る。
ものではないが、本発明のプロポリス粉末組成物の水へ
分散、溶解性を考慮すると水に可溶性である糖類が好ま
しい。例えば、可溶性デキストリン、分岐サイクロデキ
ストリン、しょ糖、ぶどう糖、果糖、異性化糖、水飴、
フラクトオリゴ糖、マルトース、パラチノース、糖アル
コール、可溶性食物繊維などが挙げられ、これらを単
独、又は組み合わせて用いることができる。分岐サイク
ロデキストリンは、その分子構造上の特性により、プロ
ポリスの疎水性成分を取り囲む包接作用があるため、プ
ロポリスの水中での分散、溶解がより高くなる点、及び
飲用した場合にプロポリス特有の口腔内での刺激を緩和
させる作用があるので、特に好ましい。次に、水分散性
又は水溶解性のプロポリス粉末組成物の製造方法につい
て説明する。プロポリス抽出物は前述の方法に従い抽出
することにより得られる。このプロポリス抽出物を容器
に入れて攪拌する。この中へサポニンを徐々に添加し
て、サポニンが溶解又は乳化したプロポリス抽出物を得
る。ここで、必要があれば、増量剤、賦形剤の目的で糖
類を添加して溶解してもよい。また、増量剤、賦形剤の
量が多く溶解が困難な場合には、増量剤、賦形剤を攪拌
しながらサポニンが溶解したプロポリス抽出物を添加し
てもよい。或いは、プロポリス、サポニンを水に分散さ
せてから賦形剤を溶解させてもよい。このようにして少
なくともサポニンが溶解したプロポリス抽出物が得られ
る。
【0018】次に、少なくともサポニンが溶解したプロ
ポリス抽出物を乾燥する。乾燥する液の固形分濃度が低
い場合には、乾燥の前に乾燥時間の短縮を目的にサポニ
ンが溶解したプロポリス抽出物を真空濃縮機等で濃縮し
てもよい。乾燥方法は、熱風乾燥や凍結乾燥などが挙げ
られるが、コストがかからない点で熱風乾燥などが好ま
しい。乾燥条件については、特に限定されるものではな
い。しかし、乾燥温度が高温であると熱によるプロポリ
ス成分の劣化のおそれがあり、また、温度が低いと乾燥
時間がかかるのでコストが高くなる。よって、熱風乾燥
機などで50℃前後の温度にて24時間程度乾燥するの
が好ましい。乾燥させた後、必要があれば、衝撃式粉砕
器などで粉砕し、篩い分けすることにより、水分散性又
は水溶解性のプロポリス粉末組成物が製造される。ま
た、この粉末を常法に従って顆粒化することも可能で、
顆粒化により溶解性をさらに向上させることも可能であ
る。さらに、製造された水分散性又は水溶解性のプロポ
リス粉末組成物に前述の糖類を添加、均一に混合して任
意のプロポリス濃度の粉末組成物としてもよい。
ポリス抽出物を乾燥する。乾燥する液の固形分濃度が低
い場合には、乾燥の前に乾燥時間の短縮を目的にサポニ
ンが溶解したプロポリス抽出物を真空濃縮機等で濃縮し
てもよい。乾燥方法は、熱風乾燥や凍結乾燥などが挙げ
られるが、コストがかからない点で熱風乾燥などが好ま
しい。乾燥条件については、特に限定されるものではな
い。しかし、乾燥温度が高温であると熱によるプロポリ
ス成分の劣化のおそれがあり、また、温度が低いと乾燥
時間がかかるのでコストが高くなる。よって、熱風乾燥
機などで50℃前後の温度にて24時間程度乾燥するの
が好ましい。乾燥させた後、必要があれば、衝撃式粉砕
器などで粉砕し、篩い分けすることにより、水分散性又
は水溶解性のプロポリス粉末組成物が製造される。ま
た、この粉末を常法に従って顆粒化することも可能で、
顆粒化により溶解性をさらに向上させることも可能であ
る。さらに、製造された水分散性又は水溶解性のプロポ
リス粉末組成物に前述の糖類を添加、均一に混合して任
意のプロポリス濃度の粉末組成物としてもよい。
【0019】この水分散性又は水溶解性のプロポリス粉
末組成物中のプロポリス濃度は好ましくは5重量%以
上、50重量%未満である。5重量%未満では、少量で
プロポリスの必要量に見合った水分散性又は水溶解性の
プロポリス粉末組成物を得ることが出来ず、50重量%
以上のものは、水分散性又は水溶解性のプロポリス粉末
組成物を得ることが困難となる。このようにプロポリス
含量の高い粉末組成物であり、水に溶かしたときに容易
に分散又は溶解し、樹脂状物質の析出が抑えられたプロ
ポリス粉末組成物は従来法では困難であった。
末組成物中のプロポリス濃度は好ましくは5重量%以
上、50重量%未満である。5重量%未満では、少量で
プロポリスの必要量に見合った水分散性又は水溶解性の
プロポリス粉末組成物を得ることが出来ず、50重量%
以上のものは、水分散性又は水溶解性のプロポリス粉末
組成物を得ることが困難となる。このようにプロポリス
含量の高い粉末組成物であり、水に溶かしたときに容易
に分散又は溶解し、樹脂状物質の析出が抑えられたプロ
ポリス粉末組成物は従来法では困難であった。
【0020】以上の実施形態によれば、次のような効果
が発揮される。 ・粉末化にあたり、サポニンがプロポリスの抽出物に対
しての賦形剤となるので、他に賦形剤を使用せずとも水
分散性又は水溶解性のプロポリス粉末組成物が得られ
る。
が発揮される。 ・粉末化にあたり、サポニンがプロポリスの抽出物に対
しての賦形剤となるので、他に賦形剤を使用せずとも水
分散性又は水溶解性のプロポリス粉末組成物が得られ
る。
【0021】・サポニンがプロポリスの抽出物中の疎水
性部分を安定化させ、樹脂状物質として水溶液中に析出
することを防止する。よって、プロポリスの有効成分を
高濃度に含み、かつ、水に容易に分散又は溶解し、樹脂
状物質の析出を抑制することができる水分散又は水溶解
性のプロポリス粉末組成物を得ることができる。
性部分を安定化させ、樹脂状物質として水溶液中に析出
することを防止する。よって、プロポリスの有効成分を
高濃度に含み、かつ、水に容易に分散又は溶解し、樹脂
状物質の析出を抑制することができる水分散又は水溶解
性のプロポリス粉末組成物を得ることができる。
【0022】・サポニンをプロポリス抽出物中に添加し
た後、このサポニンが添加されたプロポリス抽出物を乾
燥、粉砕するという簡単な製造方法で水分散性又は水溶
解性のプロポリス粉末組成物を得ることができる。
た後、このサポニンが添加されたプロポリス抽出物を乾
燥、粉砕するという簡単な製造方法で水分散性又は水溶
解性のプロポリス粉末組成物を得ることができる。
【0023】
【実施例】以下に実施例、比較例及び試験例を挙げて前
記実施形態をさらに具体的に説明する。
記実施形態をさらに具体的に説明する。
【0024】(比較例1)冷凍処理したブラジル産プロ
ポリス原塊10kgを粉砕機〔不二パウダル(株)製、
パルベライザー〕で粉砕し、95%エタノール200リ
ットルを加えて、室温で時々攪拌を加えて4日間抽出し
た。抽出後24時間静置させ、その上澄を濾紙〔アドバ
ンテック東洋(株)製、No.2〕で濾過してプロポリ
スのエタノール抽出物153kg(固形分3.0重量
%)を得た。
ポリス原塊10kgを粉砕機〔不二パウダル(株)製、
パルベライザー〕で粉砕し、95%エタノール200リ
ットルを加えて、室温で時々攪拌を加えて4日間抽出し
た。抽出後24時間静置させ、その上澄を濾紙〔アドバ
ンテック東洋(株)製、No.2〕で濾過してプロポリ
スのエタノール抽出物153kg(固形分3.0重量
%)を得た。
【0025】得られたプロポリスエタノール抽出物を濃
縮機〔東京理科器械(株)製、NE51〕で濃縮し、固
形分30重量%のプロポリスエタノール抽出物を15k
g得た。
縮機〔東京理科器械(株)製、NE51〕で濃縮し、固
形分30重量%のプロポリスエタノール抽出物を15k
g得た。
【0026】次に、デキストリン8kgをミキサーで2
00rpmの攪拌速度で攪拌しながら前記固形分30重
量%のプロポリスエタノール抽出物2.4kgを1kg
/minの添加速度で徐々に添加した。全体が均一の組
成物となってから、この組成物を棚式の熱風乾燥器にて
50℃で24時間乾燥した。乾燥物が冷却された後、こ
れを衝撃式粉砕機で粉砕した。次いで、これを60メッ
シュの篩で篩い分けしてプロポリス抽出物を8.3重量
%含有する粉末組成物(乾燥減量1.0%)8.8kg
を得た。
00rpmの攪拌速度で攪拌しながら前記固形分30重
量%のプロポリスエタノール抽出物2.4kgを1kg
/minの添加速度で徐々に添加した。全体が均一の組
成物となってから、この組成物を棚式の熱風乾燥器にて
50℃で24時間乾燥した。乾燥物が冷却された後、こ
れを衝撃式粉砕機で粉砕した。次いで、これを60メッ
シュの篩で篩い分けしてプロポリス抽出物を8.3重量
%含有する粉末組成物(乾燥減量1.0%)8.8kg
を得た。
【0027】(比較例2)比較例1の中で得た固形分3
0重量%のプロポリスエタノール抽出物4.7kgを、
ミキサーで200rpmの攪拌速度で攪拌されている薄
片状デキストリン(松谷化学工業(株)製の商品名パイ
ンフロー)8kg中に1kg/minの添加速度で徐々
に添加した。全体が均一の組成物となってから、この組
成物を棚式の熱風乾燥器にて50℃で24時間乾燥し
た。乾燥物が冷却された後、これを衝撃式粉砕機で粉砕
した。次いで、これを60メッシュの篩で篩い分けして
プロポリス抽出物を15.0重量%含有する粉末組成物
(乾燥減量1.0%)9.4kgを得た。
0重量%のプロポリスエタノール抽出物4.7kgを、
ミキサーで200rpmの攪拌速度で攪拌されている薄
片状デキストリン(松谷化学工業(株)製の商品名パイ
ンフロー)8kg中に1kg/minの添加速度で徐々
に添加した。全体が均一の組成物となってから、この組
成物を棚式の熱風乾燥器にて50℃で24時間乾燥し
た。乾燥物が冷却された後、これを衝撃式粉砕機で粉砕
した。次いで、これを60メッシュの篩で篩い分けして
プロポリス抽出物を15.0重量%含有する粉末組成物
(乾燥減量1.0%)9.4kgを得た。
【0028】(実施例1)比較例1の中で得た固形分3
0重量%のプロポリスエタノール抽出物2.5kgを濃
縮機〔東京理科器械(株)製、NE51〕で濃縮し、固
形分37.5重量%のプロポリスの含水エタノール抽出
物を2kg得た。これを攪拌しながら、キラヤサポニン
〔丸善製薬(株)製 キラヤニン100S〕7.5kg
を加え溶解し、キラヤサポニン含有プロポリスエタノー
ル抽出物9.5kgを得た。これにデキストリン(参松
工業(株)製 サンデック#100)3kgを加え溶解
した後、真空乾燥機で50℃24時間乾燥させた。乾燥
後、衝撃式粉砕機で粉砕した。次いで、これを60メッ
シュの篩で篩い分けしてプロポリス抽出物を13.3重
量%含有する粉末組成物(乾燥減量1.0%)5.7k
gを得た。
0重量%のプロポリスエタノール抽出物2.5kgを濃
縮機〔東京理科器械(株)製、NE51〕で濃縮し、固
形分37.5重量%のプロポリスの含水エタノール抽出
物を2kg得た。これを攪拌しながら、キラヤサポニン
〔丸善製薬(株)製 キラヤニン100S〕7.5kg
を加え溶解し、キラヤサポニン含有プロポリスエタノー
ル抽出物9.5kgを得た。これにデキストリン(参松
工業(株)製 サンデック#100)3kgを加え溶解
した後、真空乾燥機で50℃24時間乾燥させた。乾燥
後、衝撃式粉砕機で粉砕した。次いで、これを60メッ
シュの篩で篩い分けしてプロポリス抽出物を13.3重
量%含有する粉末組成物(乾燥減量1.0%)5.7k
gを得た。
【0029】(実施例2)比較例1の中で得た固形分3
0重量%のプロポリスの含水エタノール抽出物2.5k
gを濃縮機〔東京理科器械(株)製、NE51〕で濃縮
し、固形分37.5重量%のプロポリスの含水エタノー
ル抽出物を2kg得た。これを攪拌しながら、キラヤサ
ポニン〔丸善製薬(株)製 キラヤニン100S〕7.
5kgを加え溶解し、キラヤサポニン含有プロポリスエ
タノール抽出物9.5kgを得た。これに分岐サイクロ
デキストリン〔日研化学(株)製 イソエリートT〕1
kgを加え溶解し、その後、実施例1と同様の方法で乾
燥させ、粉砕し、篩い分けし、プロポリス抽出物を2
0.1重量%含有する粉末組成物(乾燥減量1.0%)
3.7kgを得た。
0重量%のプロポリスの含水エタノール抽出物2.5k
gを濃縮機〔東京理科器械(株)製、NE51〕で濃縮
し、固形分37.5重量%のプロポリスの含水エタノー
ル抽出物を2kg得た。これを攪拌しながら、キラヤサ
ポニン〔丸善製薬(株)製 キラヤニン100S〕7.
5kgを加え溶解し、キラヤサポニン含有プロポリスエ
タノール抽出物9.5kgを得た。これに分岐サイクロ
デキストリン〔日研化学(株)製 イソエリートT〕1
kgを加え溶解し、その後、実施例1と同様の方法で乾
燥させ、粉砕し、篩い分けし、プロポリス抽出物を2
0.1重量%含有する粉末組成物(乾燥減量1.0%)
3.7kgを得た。
【0030】(実施例3)比較例1の中で得た固形分3
0重量%のプロポリスの含水エタノール抽出物2.5k
gを濃縮機〔東京理科器械(株)製、NE51〕で濃縮
し、固形分50重量%のプロポリスの含水エタノール抽
出物を1.5kg得た。これを攪拌しながら、人参抽出
サポニン0.75kgを加え溶解し、人参抽出サポニン
含有プロポリスエタノール抽出物2.25kgを得た。
その後、実施例1と同様の方法で乾燥させ、粉砕し、篩
い分けし、プロポリス抽出物を50.0重量%含有する
粉末組成物(乾燥減量1.0%)1.5kgを得た。
0重量%のプロポリスの含水エタノール抽出物2.5k
gを濃縮機〔東京理科器械(株)製、NE51〕で濃縮
し、固形分50重量%のプロポリスの含水エタノール抽
出物を1.5kg得た。これを攪拌しながら、人参抽出
サポニン0.75kgを加え溶解し、人参抽出サポニン
含有プロポリスエタノール抽出物2.25kgを得た。
その後、実施例1と同様の方法で乾燥させ、粉砕し、篩
い分けし、プロポリス抽出物を50.0重量%含有する
粉末組成物(乾燥減量1.0%)1.5kgを得た。
【0031】(実施例4)比較例1の中で得た固形分3
0重量%のプロポリスの含水エタノール抽出物2.5k
gを濃縮機〔東京理科器械(株)製、NE51〕で濃縮
し、固形分50重量%のプロポリスの含水エタノール抽
出物を1.5kg得た。これを攪拌しながら、抽出人参
サポニン0.37kgを加え溶解し、抽出人参サポニン
含有プロポリスエタノール抽出物1.87kgを得た。
その後、実施例1と同様の方法で乾燥させ、粉砕し、篩
い分けし、プロポリス抽出物を66.7重量%含有する
粉末組成物(乾燥減量1.0%)1.1kgを得た。
0重量%のプロポリスの含水エタノール抽出物2.5k
gを濃縮機〔東京理科器械(株)製、NE51〕で濃縮
し、固形分50重量%のプロポリスの含水エタノール抽
出物を1.5kg得た。これを攪拌しながら、抽出人参
サポニン0.37kgを加え溶解し、抽出人参サポニン
含有プロポリスエタノール抽出物1.87kgを得た。
その後、実施例1と同様の方法で乾燥させ、粉砕し、篩
い分けし、プロポリス抽出物を66.7重量%含有する
粉末組成物(乾燥減量1.0%)1.1kgを得た。
【0032】(実施例5)実施例3で得られたプロポリ
ス粉末組成物0.8kgにブドウ糖0.2kgを混合
し、プロポリス抽出物を40.0重量%含有する粉末組
成物(乾燥減量1.0%)1.0kgを得た。 (試験例1)比較例1、2及び実施例1、2、3、4、
5で得られた粉末組成物各々5gをとり水5リットルに
加えて1分間攪拌し、性状を観察した。その結果を表1
に示す。
ス粉末組成物0.8kgにブドウ糖0.2kgを混合
し、プロポリス抽出物を40.0重量%含有する粉末組
成物(乾燥減量1.0%)1.0kgを得た。 (試験例1)比較例1、2及び実施例1、2、3、4、
5で得られた粉末組成物各々5gをとり水5リットルに
加えて1分間攪拌し、性状を観察した。その結果を表1
に示す。
【0033】
【表1】
【0034】本結果より、実施例1〜5では水に容易に
溶解し、さらに樹脂状物質が析出せず、プロポリス成分
が良好に分散した安定な性状を示した。これに対し比較
例1では溶解、分散するが樹脂状物が壁に析出した。ま
た、比較例2では一部溶解せず沈殿し、樹脂状物質が壁
に析出した。
溶解し、さらに樹脂状物質が析出せず、プロポリス成分
が良好に分散した安定な性状を示した。これに対し比較
例1では溶解、分散するが樹脂状物が壁に析出した。ま
た、比較例2では一部溶解せず沈殿し、樹脂状物質が壁
に析出した。
【0035】なお、前記実施形態より把握される技術的
思想について、以下に記載する。 (1)前記サポニンが人参サポニン又はキラヤサポニン
である請求項1又は請求項2に記載の水分散性又は水溶
解性プロポリス粉末組成物。人参サポニン又はキラヤサ
ポニンは界面活性力に優れるとともに、入手が容易であ
るためにより好ましい。
思想について、以下に記載する。 (1)前記サポニンが人参サポニン又はキラヤサポニン
である請求項1又は請求項2に記載の水分散性又は水溶
解性プロポリス粉末組成物。人参サポニン又はキラヤサ
ポニンは界面活性力に優れるとともに、入手が容易であ
るためにより好ましい。
【0036】(2)前記サポニンが人参サポニン又はキ
ラヤサポニンである請求項3に記載の水分散性又は水溶
解性プロポリス粉末組成物の製造方法。この製造方法に
よれば、より容易に目的とする水分散性又は水溶解性プ
ロポリス粉末組成物を得ることができる。
ラヤサポニンである請求項3に記載の水分散性又は水溶
解性プロポリス粉末組成物の製造方法。この製造方法に
よれば、より容易に目的とする水分散性又は水溶解性プ
ロポリス粉末組成物を得ることができる。
【0037】(3)糖類を含有する請求項1又は請求項
2に記載の水分散性又は水溶解性のプロポリス粉末組成
物。賦形剤、増量剤として水溶性である糖類を加えるこ
とにより、請求項1又は請求項2の発明の効果をより有
効に発揮することができる。
2に記載の水分散性又は水溶解性のプロポリス粉末組成
物。賦形剤、増量剤として水溶性である糖類を加えるこ
とにより、請求項1又は請求項2の発明の効果をより有
効に発揮することができる。
【0038】(4)糖類を添加する請求項3に記載の水
分散性又は水溶解性のプロポリス粉末組成物の製造方
法。この製造方法によれば、特に粉末組成物中のプロポ
リス濃度が50重量%未満の場合、増量剤、賦形剤の目
的で糖類を加えることにより固形分濃度が上がり乾燥時
間が短縮され、より容易に水分散性又は水溶解性のプロ
ポリス粉末組成物のを得ることができる。
分散性又は水溶解性のプロポリス粉末組成物の製造方
法。この製造方法によれば、特に粉末組成物中のプロポ
リス濃度が50重量%未満の場合、増量剤、賦形剤の目
的で糖類を加えることにより固形分濃度が上がり乾燥時
間が短縮され、より容易に水分散性又は水溶解性のプロ
ポリス粉末組成物のを得ることができる。
【0039】(5)前記糖類が分岐サイクロデキストリ
ンである上記(3)に記載の水分散性又は水溶解性のプ
ロポリス粉末組成物。この構成によれば、本発明の効果
をさらに高めることができるとともに摂取時の刺激を抑
えることができる。
ンである上記(3)に記載の水分散性又は水溶解性のプ
ロポリス粉末組成物。この構成によれば、本発明の効果
をさらに高めることができるとともに摂取時の刺激を抑
えることができる。
【0040】(6)前記糖類が分岐サイクロデキストリ
ンである(4)に記載の水分散性又は水溶解性プロポリ
ス粉末組成物の製造方法。この方法によれば、本発明の
効果をさらに高めた水分散性又は水溶解性のプロポリス
粉末組成物を得ることができるとともに、摂取時の刺激
を抑えた水分散性又は水溶解性のプロポリス粉末組成物
を得ることできる。
ンである(4)に記載の水分散性又は水溶解性プロポリ
ス粉末組成物の製造方法。この方法によれば、本発明の
効果をさらに高めた水分散性又は水溶解性のプロポリス
粉末組成物を得ることができるとともに、摂取時の刺激
を抑えた水分散性又は水溶解性のプロポリス粉末組成物
を得ることできる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の水分散
性又は水溶解性のプロポリス粉末組成物の発明によれ
ば、水に溶解したときに容易に分散又は溶解し、さらに
樹脂状物質の析出を抑制することができる。
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の水分散
性又は水溶解性のプロポリス粉末組成物の発明によれ
ば、水に溶解したときに容易に分散又は溶解し、さらに
樹脂状物質の析出を抑制することができる。
【0042】請求項2に記載の水分散性又は水溶解性の
プロポリス粉末組成物の発明によれば、プロポリス抽出
物がエタノール抽出物であるので、請求項1に記載の発
明の効果に加えて健康食品、医薬品、化粧品へ安心して
使用が可能となる。
プロポリス粉末組成物の発明によれば、プロポリス抽出
物がエタノール抽出物であるので、請求項1に記載の発
明の効果に加えて健康食品、医薬品、化粧品へ安心して
使用が可能となる。
【0043】請求項3に記載の水分散性又は水溶解性プ
ロポリス粉末組成物の製造方法の発明によれば、プロポ
リス抽出物にサポニンを添加し、これを乾燥して粉末化
する。よって、簡単な製造方法で効率よくプロポリス粉
末組成物を得ることができる。
ロポリス粉末組成物の製造方法の発明によれば、プロポ
リス抽出物にサポニンを添加し、これを乾燥して粉末化
する。よって、簡単な製造方法で効率よくプロポリス粉
末組成物を得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/00 A61P 17/02 17/02 29/00 29/00 31/04 31/04 35/00 35/00 A61K 9/14 Fターム(参考) 4B018 LE03 MD54 MD58 MD61 MD78 MF01 MF06 MF07 4B041 LC04 LD06 LE01 LK06 LK09 LK21 LP03 LP05 LP06 LP07 4C076 AA29 BB01 CC04 CC18 CC27 CC31 DD69E DD69F EE30A EE57A FF15 FF16 FF64 4C087 AA01 AA02 BB22 CA03 MA01 MA05 NA02 NA03 ZA89 ZB11 ZB26 ZB32 ZB35
Claims (3)
- 【請求項1】 プロポリス抽出物とサポニンを含有する
水分散性又は水溶解性のプロポリス粉末組成物。 - 【請求項2】 前記プロポリス抽出物はプロポリスのエ
タノール抽出物である請求項1に記載の水分散性又は水
溶解性のプロポリス粉末組成物。 - 【請求項3】 プロポリス抽出物に少なくともサポニン
を添加し、これを乾燥して粉末化する請求項1に記載の
水分散性又は水溶解性のプロポリス粉末組成物の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11183485A JP2001010963A (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | プロポリス粉末組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11183485A JP2001010963A (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | プロポリス粉末組成物及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001010963A true JP2001010963A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16136647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11183485A Pending JP2001010963A (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | プロポリス粉末組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001010963A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003310212A (ja) * | 2002-04-23 | 2003-11-05 | Maruzen Pharmaceut Co Ltd | 水分散性又は水溶解性のバナバ葉抽出物組成物 |
WO2004000338A1 (ja) * | 2002-06-25 | 2003-12-31 | Api Co., Ltd. | プロポリス抽出物及びその製造方法、並びにプロポリス抽出物を含有する血圧降下剤、食品製剤及びプロポリス組成物 |
WO2005003112A1 (ja) * | 2003-07-02 | 2005-01-13 | Fuji Oil Company, Limited | フラボノイドの可溶化剤及び可溶化方法 |
JP2006061037A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Api Co Ltd | 食品用組成物及びその製造方法 |
JP2006511511A (ja) * | 2002-12-02 | 2006-04-06 | アクチメックス ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ | 活性物質としてプロポリスを有する四種組成物 |
JP2012175917A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Uha Mikakuto Co Ltd | プロポリス組成物およびその製造方法 |
EP3590361A4 (en) * | 2017-10-05 | 2021-01-27 | Petroeuroasia Co., Ltd. | COMPOSITION CONTAINING LUTEOLIN AND ITS MANUFACTURING PROCESS |
-
1999
- 1999-06-29 JP JP11183485A patent/JP2001010963A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003310212A (ja) * | 2002-04-23 | 2003-11-05 | Maruzen Pharmaceut Co Ltd | 水分散性又は水溶解性のバナバ葉抽出物組成物 |
WO2004000338A1 (ja) * | 2002-06-25 | 2003-12-31 | Api Co., Ltd. | プロポリス抽出物及びその製造方法、並びにプロポリス抽出物を含有する血圧降下剤、食品製剤及びプロポリス組成物 |
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WO2005003112A1 (ja) * | 2003-07-02 | 2005-01-13 | Fuji Oil Company, Limited | フラボノイドの可溶化剤及び可溶化方法 |
JPWO2005003112A1 (ja) * | 2003-07-02 | 2007-09-20 | 不二製油株式会社 | フラボノイドの可溶化剤及び可溶化方法 |
US7387805B2 (en) | 2003-07-02 | 2008-06-17 | Fuji Oil Company, Limited | Flavonoid solubilizion agent and method of solubilizing flavonoid |
JP2011225586A (ja) * | 2003-07-02 | 2011-11-10 | Fuji Oil Co Ltd | フラボノイドの可溶化剤及び可溶化方法 |
JP4826740B2 (ja) * | 2003-07-02 | 2011-11-30 | 不二製油株式会社 | フラボノイドの可溶化剤及び可溶化方法 |
JP2006061037A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Api Co Ltd | 食品用組成物及びその製造方法 |
JP2012175917A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Uha Mikakuto Co Ltd | プロポリス組成物およびその製造方法 |
EP3590361A4 (en) * | 2017-10-05 | 2021-01-27 | Petroeuroasia Co., Ltd. | COMPOSITION CONTAINING LUTEOLIN AND ITS MANUFACTURING PROCESS |
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