JP2001010946A - 皮膚化粧料 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】保湿作用、荒れ肌改善作用、角質保護作用を発
揮し、結果的に皮膚内の乾燥を防止し、表皮細胞のター
ンオーバーを整え、皮膚のハリを保ち、若々しい肌を維
持するという美肌効果を有する皮膚化粧料を提供する。 【解決手段】フィトステロール及び/またはその誘導体
と、ヒアルロン酸及び/またはその塩類、またはセラミ
ド類及び/または糖セラミド類を配合する。
揮し、結果的に皮膚内の乾燥を防止し、表皮細胞のター
ンオーバーを整え、皮膚のハリを保ち、若々しい肌を維
持するという美肌効果を有する皮膚化粧料を提供する。 【解決手段】フィトステロール及び/またはその誘導体
と、ヒアルロン酸及び/またはその塩類、またはセラミ
ド類及び/または糖セラミド類を配合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、優れた保湿効
果、荒れ肌改善効果、老化防止効果、皮膚状態改善効果
を持つ皮膚化粧料に関するものである。
果、荒れ肌改善効果、老化防止効果、皮膚状態改善効果
を持つ皮膚化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】外界との接点として大気にさらされてい
る皮膚の最外層は、緻密な構造を持つ角質層に覆われ、
皮膚の乾燥、紫外線の防御、異物の侵入等から皮膚を防
御する機能を有している。皮膚の過度な乾燥や紫外線へ
の暴露は、皮膚老化を促進する要因として指摘されてい
る。角質層の乾燥が進むと、荒れ肌や角質層の剥離が見
られ、外部からの異物が皮膚内に侵入し易くなり、皮膚
の炎症やアレルギーを起こす原因となる。従来、角質の
乾燥状態を改善する方法として、保湿剤を化粧料中に配
合することが知られており、ヒアルロン酸(特開昭54
−153711、同61−180705)等が知られて
いる。また、表皮の細胞間脂質として知られているセラ
ミド類やコレステロール類も、角質層の細胞間脂質を整
え、皮膚の水分蒸散を抑え、皮膚のバリヤ機能を高める
作用を有していることが知られており、化粧料などの例
が知られている(特開昭61−260008、同62−
56414、同50−79030)。
る皮膚の最外層は、緻密な構造を持つ角質層に覆われ、
皮膚の乾燥、紫外線の防御、異物の侵入等から皮膚を防
御する機能を有している。皮膚の過度な乾燥や紫外線へ
の暴露は、皮膚老化を促進する要因として指摘されてい
る。角質層の乾燥が進むと、荒れ肌や角質層の剥離が見
られ、外部からの異物が皮膚内に侵入し易くなり、皮膚
の炎症やアレルギーを起こす原因となる。従来、角質の
乾燥状態を改善する方法として、保湿剤を化粧料中に配
合することが知られており、ヒアルロン酸(特開昭54
−153711、同61−180705)等が知られて
いる。また、表皮の細胞間脂質として知られているセラ
ミド類やコレステロール類も、角質層の細胞間脂質を整
え、皮膚の水分蒸散を抑え、皮膚のバリヤ機能を高める
作用を有していることが知られており、化粧料などの例
が知られている(特開昭61−260008、同62−
56414、同50−79030)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、保湿剤
として単独でヒアルロン酸を化粧料中に配合しても、低
濃度では角質の乾燥を抑えるに足るほどの充分な保湿性
はなく、高濃度配合ではべとつき等の問題点があった。
また、セラミド類やコレステロール類は、化粧品中から
角質層や表皮内部への充分な浸透は期待できず、いずれ
の成分も単独ではその効果は充分であるとはいえない。
また、近年では美肌の維持の観点からも、表皮の乾燥や
バリヤ機能の低下回避の重要性が指摘され、角質層の乾
燥防止と、肌の保護に対応する化粧品の開発が待望され
ている。この発明は、これらの課題を解決することを目
的としたものである。
として単独でヒアルロン酸を化粧料中に配合しても、低
濃度では角質の乾燥を抑えるに足るほどの充分な保湿性
はなく、高濃度配合ではべとつき等の問題点があった。
また、セラミド類やコレステロール類は、化粧品中から
角質層や表皮内部への充分な浸透は期待できず、いずれ
の成分も単独ではその効果は充分であるとはいえない。
また、近年では美肌の維持の観点からも、表皮の乾燥や
バリヤ機能の低下回避の重要性が指摘され、角質層の乾
燥防止と、肌の保護に対応する化粧品の開発が待望され
ている。この発明は、これらの課題を解決することを目
的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、前
記の課題及び細胞間脂質成分による皮膚のバリヤ維持機
能に着目し、鋭意研究を重ねた結果、保湿作用、荒れ肌
改善作用、角質保護作用を有するフィトステロール及び
/またはその誘導体と、ヒアルロン酸及び/またはその
塩類、またはセラミド類及び/または糖セラミド類を組
み合わせて配合した場合、それぞれを単独で配合した場
合に比較して画期的に、保湿作用、荒れ肌改善作用、角
質保護作用を発揮し、結果的に皮膚内の乾燥を防止し、
表皮細胞のターンオーバーを整え、皮膚のハリを保ち、
若々しい肌を維持するという美肌効果を有することを見
い出し、この発明を完成した。
記の課題及び細胞間脂質成分による皮膚のバリヤ維持機
能に着目し、鋭意研究を重ねた結果、保湿作用、荒れ肌
改善作用、角質保護作用を有するフィトステロール及び
/またはその誘導体と、ヒアルロン酸及び/またはその
塩類、またはセラミド類及び/または糖セラミド類を組
み合わせて配合した場合、それぞれを単独で配合した場
合に比較して画期的に、保湿作用、荒れ肌改善作用、角
質保護作用を発揮し、結果的に皮膚内の乾燥を防止し、
表皮細胞のターンオーバーを整え、皮膚のハリを保ち、
若々しい肌を維持するという美肌効果を有することを見
い出し、この発明を完成した。
【0005】すなわち、この発明は、保湿作用、荒れ肌
改善作用、角質保護作用の優れた皮膚化粧料であり、フ
ィステロール及び/またはその誘導体と、ヒアルロン酸
及び/またはその塩類とを組み合わせて配合するか、ま
たは上記フィステロール及び/またはその誘導体と、セ
ラミド類及び/または糖セラミド類とを組み合わせて配
合した皮膚化粧料とした。
改善作用、角質保護作用の優れた皮膚化粧料であり、フ
ィステロール及び/またはその誘導体と、ヒアルロン酸
及び/またはその塩類とを組み合わせて配合するか、ま
たは上記フィステロール及び/またはその誘導体と、セ
ラミド類及び/または糖セラミド類とを組み合わせて配
合した皮膚化粧料とした。
【0006】
【実施の形態例】以下この発明の実施の形態例を説明す
る。この発明に用いられるフィトステロールは、植物油
脂から得られるステロール化合物であり、主としてβ−
シトステロール、スチグマステロール、カンペステロー
ル、ブラシカステロールなどからなり、植物ステロール
と総称されている。これらの植物ステロール類は植物細
胞の原形質膜の構成成分に由来するが、動物の細胞膜に
由来するコレステロールと同様の役割を果たしていると
考えられている。また、植物ステロール類は、動物性の
コレステロールと比較して、化粧品成分としての効果
性、安定性、使用性に優れている。この発明に用いられ
るフィトステロールは、脂肪酸とエステル化することに
より融点が下がり、化粧品中での安定性、機能性に優れ
ており、オレイン酸、パルミトオレイン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、イソステ
アリン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレイン酸、
イソノナン酸、ミリスチン酸、ウンデシレン酸、2−エ
チルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸等とのエステ
ル化物が使用可能である。
る。この発明に用いられるフィトステロールは、植物油
脂から得られるステロール化合物であり、主としてβ−
シトステロール、スチグマステロール、カンペステロー
ル、ブラシカステロールなどからなり、植物ステロール
と総称されている。これらの植物ステロール類は植物細
胞の原形質膜の構成成分に由来するが、動物の細胞膜に
由来するコレステロールと同様の役割を果たしていると
考えられている。また、植物ステロール類は、動物性の
コレステロールと比較して、化粧品成分としての効果
性、安定性、使用性に優れている。この発明に用いられ
るフィトステロールは、脂肪酸とエステル化することに
より融点が下がり、化粧品中での安定性、機能性に優れ
ており、オレイン酸、パルミトオレイン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、イソステ
アリン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレイン酸、
イソノナン酸、ミリスチン酸、ウンデシレン酸、2−エ
チルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸等とのエステ
ル化物が使用可能である。
【0007】また、天然の植物性油脂、動物性油脂を加
水分解して得られる脂肪酸の混合物とのエステル化物も
使用可能である。例えば、オリーブ油、アボカド油、ア
ニス油、カカオ脂、キューカンバー油、ククイナッツ
油、ゴマ油、ナタネ油、ゴボウ種子油、コメヌカ油、コ
メ胚芽油、サフラワー油、サザンカ油、サメ肝油、シア
脂、大豆油、タートル油、タイム油、チョウジ油、ツバ
キ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシッ
ク油、パーム核油、パーム油、ヒマシ油、ヒマワリ油、
ローズマリー油、ローマカミツレ油、ヘーゼルナッツ
油、マカデミアナッツ油、ヤシ油、ユーカリ油、ユーグ
レナ油、ラッカセイ油、牛脂、ミンク油、卵黄油等の天
然油脂を分解して得られる脂肪酸を混合物または精製し
て前記フィトステロールとのエステル化物を得、使用す
ることが出来る。
水分解して得られる脂肪酸の混合物とのエステル化物も
使用可能である。例えば、オリーブ油、アボカド油、ア
ニス油、カカオ脂、キューカンバー油、ククイナッツ
油、ゴマ油、ナタネ油、ゴボウ種子油、コメヌカ油、コ
メ胚芽油、サフラワー油、サザンカ油、サメ肝油、シア
脂、大豆油、タートル油、タイム油、チョウジ油、ツバ
キ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシッ
ク油、パーム核油、パーム油、ヒマシ油、ヒマワリ油、
ローズマリー油、ローマカミツレ油、ヘーゼルナッツ
油、マカデミアナッツ油、ヤシ油、ユーカリ油、ユーグ
レナ油、ラッカセイ油、牛脂、ミンク油、卵黄油等の天
然油脂を分解して得られる脂肪酸を混合物または精製し
て前記フィトステロールとのエステル化物を得、使用す
ることが出来る。
【0008】また、ヒアルロン酸は、β−N−アセチル
グルコサミンとβ−D−グルクロン酸が、それぞれの3
位と4位の位置で交互に結合して出来た直鎖状の高分子
多糖類であり、グリコサミノグリカンの一種である。哺
乳動物の結合組織や、鶏の鶏冠から抽出精製されるもの
や、乳酸菌の一種であるストレプトコッカス ズーエピ
デマイカス(streptococcus Zooepidemicus)を用いて
発酵法で得られるものなどがある。この発明に使用する
ヒアルロン酸の分子量は、特に限定されるものではない
が、100万以上のヒアルロン酸の他に10万前後のも
のも使用可能である。ヒアルロン酸の塩としては、ナト
リウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、
カルシウム塩などの金属塩類、リジン塩、アルギニン
塩、ヒスチジン塩等の塩基性アミノ酸塩、アンモニウム
塩、トリエタノールアミン塩、ジイソプロパノールアミ
ン塩等が好適なヒアルロン酸の塩として挙げられる。
グルコサミンとβ−D−グルクロン酸が、それぞれの3
位と4位の位置で交互に結合して出来た直鎖状の高分子
多糖類であり、グリコサミノグリカンの一種である。哺
乳動物の結合組織や、鶏の鶏冠から抽出精製されるもの
や、乳酸菌の一種であるストレプトコッカス ズーエピ
デマイカス(streptococcus Zooepidemicus)を用いて
発酵法で得られるものなどがある。この発明に使用する
ヒアルロン酸の分子量は、特に限定されるものではない
が、100万以上のヒアルロン酸の他に10万前後のも
のも使用可能である。ヒアルロン酸の塩としては、ナト
リウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、
カルシウム塩などの金属塩類、リジン塩、アルギニン
塩、ヒスチジン塩等の塩基性アミノ酸塩、アンモニウム
塩、トリエタノールアミン塩、ジイソプロパノールアミ
ン塩等が好適なヒアルロン酸の塩として挙げられる。
【0009】この発明に用いられるセラミド類は、例え
ば、牛、馬等の哺乳動物の脳、脊髄等の組織に存在する
ものや、米糠等の植物の細胞膜、一部の微生物の細胞膜
に存在するもの、または化学合成により得られるもの等
がある。また、糖セラミドはガラクトース、グルコー
ス、マンノース等の糖部分がセラミド類に付加した糖脂
質であり、ガラクトシルセラミド、グルコシルセラミド
等がある。例えば、牛、馬等の哺乳動物の脳、脊髄等の
組織に存在するものや、米糠等の植物の細胞膜、一部の
微生物の細胞膜に存在するもの、または化学合成により
得られるもの等がある。
ば、牛、馬等の哺乳動物の脳、脊髄等の組織に存在する
ものや、米糠等の植物の細胞膜、一部の微生物の細胞膜
に存在するもの、または化学合成により得られるもの等
がある。また、糖セラミドはガラクトース、グルコー
ス、マンノース等の糖部分がセラミド類に付加した糖脂
質であり、ガラクトシルセラミド、グルコシルセラミド
等がある。例えば、牛、馬等の哺乳動物の脳、脊髄等の
組織に存在するものや、米糠等の植物の細胞膜、一部の
微生物の細胞膜に存在するもの、または化学合成により
得られるもの等がある。
【0010】この発明に用いられるフィトステロール及
び/またはその誘導体の配合量は、皮膚化粧料の総量を
基準として0.0001〜10.0重量%、より好まし
くは0.0002〜7.0重量%であり、ヒアルロン酸
及び/またはその塩類の配合量は、皮膚化粧料の総量を
基準として0.0005〜1.0重量%、より好ましく
は0.001〜0.5重量%である。セラミド及び糖セ
ラミドの配合量は皮膚化粧料の総量を基準として0.0
005〜2.0重量%、より好ましくは0.001〜
1.0重量%である。この範囲でこの発明の成分を組み
合わせて配合した皮膚化粧料は目的とする効果がより確
実に得られる。
び/またはその誘導体の配合量は、皮膚化粧料の総量を
基準として0.0001〜10.0重量%、より好まし
くは0.0002〜7.0重量%であり、ヒアルロン酸
及び/またはその塩類の配合量は、皮膚化粧料の総量を
基準として0.0005〜1.0重量%、より好ましく
は0.001〜0.5重量%である。セラミド及び糖セ
ラミドの配合量は皮膚化粧料の総量を基準として0.0
005〜2.0重量%、より好ましくは0.001〜
1.0重量%である。この範囲でこの発明の成分を組み
合わせて配合した皮膚化粧料は目的とする効果がより確
実に得られる。
【0011】この発明の皮膚化粧料は、例えば洗顔料
類、ローション類、乳液類、クリーム類、パック類等に
適用することができる。なお、この発明の皮膚化粧料に
は上記の他に保湿剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、色素、香
料、防腐剤、界面活性剤、植物抽出液、顔料、抗酸化剤
等を、この発明の目的を達成する範囲内で、適宜配合す
ることができる。
類、ローション類、乳液類、クリーム類、パック類等に
適用することができる。なお、この発明の皮膚化粧料に
は上記の他に保湿剤、抗炎症剤、細胞賦活剤、色素、香
料、防腐剤、界面活性剤、植物抽出液、顔料、抗酸化剤
等を、この発明の目的を達成する範囲内で、適宜配合す
ることができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいてこの発明
を詳説する。また、この発明に使用した荒れ肌改善効果
試験、角質層のターンオーバー測定試験、官能テストは
下記の通りである。
を詳説する。また、この発明に使用した荒れ肌改善効果
試験、角質層のターンオーバー測定試験、官能テストは
下記の通りである。
【0013】〔荒れ肌改善効果試験〕下脚部に荒れ肌を
有する中高年被験者10名を対象に4週間連続塗布し、
その効果を評価した。即ち、被験者の左側下脚外側試験
部位に1日1回、約0.5gの試料を塗布し、試験開始
前及び試験終了後の皮膚の状態を表1の判定基準により
判定した。右側下脚部は試料を塗布せずに対照とした。
有する中高年被験者10名を対象に4週間連続塗布し、
その効果を評価した。即ち、被験者の左側下脚外側試験
部位に1日1回、約0.5gの試料を塗布し、試験開始
前及び試験終了後の皮膚の状態を表1の判定基準により
判定した。右側下脚部は試料を塗布せずに対照とした。
【0014】
【表1】
【0015】試験前後の試験部位と対照部位の判定結果
を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例
えば+→−、++→±)を有効、1段階改善された場合
をやや有効、変化がなかった場合を無効とした。試験結
果は有効、やや有効となった被験者の人数で示した。
を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例
えば+→−、++→±)を有効、1段階改善された場合
をやや有効、変化がなかった場合を無効とした。試験結
果は有効、やや有効となった被験者の人数で示した。
【0016】〔角質層のターンオーバー測定試験〕蛍光
色素のダンシルクロライドを白色ワセリン中に5重量%
配合した軟膏を作り、被験者10名の前腕部の皮膚に2
4時間閉塞貼布し、角質層にダンシルクロライドを浸透
結合させた。その後同じ部位に1日2回(朝・夕)被験
試料を約0.2g塗布し、毎日1回暗所で紫外線ランプ
を用いて、ダンシルクロライドの蛍光を調べ、その蛍光
が消滅するまでの日数を皮膚角質層のターンオーバーと
した。
色素のダンシルクロライドを白色ワセリン中に5重量%
配合した軟膏を作り、被験者10名の前腕部の皮膚に2
4時間閉塞貼布し、角質層にダンシルクロライドを浸透
結合させた。その後同じ部位に1日2回(朝・夕)被験
試料を約0.2g塗布し、毎日1回暗所で紫外線ランプ
を用いて、ダンシルクロライドの蛍光を調べ、その蛍光
が消滅するまでの日数を皮膚角質層のターンオーバーと
した。
【0017】〔官能テスト(美肌効果試験)〕荒れ肌、
小じわ、乾燥肌等を訴える女子被験者(35〜55才)
10人に試料を1日2回(朝・夕)連続4週間塗布して
4週間後の効果を評価した。試験結果は、皮膚の湿潤
性、平滑性、弾力性の各項目に対して、皮膚に潤いが生
じた、皮膚が滑らかになった、皮膚に張りが生じたと回
答した人数で示した。
小じわ、乾燥肌等を訴える女子被験者(35〜55才)
10人に試料を1日2回(朝・夕)連続4週間塗布して
4週間後の効果を評価した。試験結果は、皮膚の湿潤
性、平滑性、弾力性の各項目に対して、皮膚に潤いが生
じた、皮膚が滑らかになった、皮膚に張りが生じたと回
答した人数で示した。
【0018】〔比較例1〜6及び実施例1〜20〕表2
記載の組成の化粧液、比較例1〜6及び実施例1〜20
をそれぞれ常法に従って調製し、前記諸試験を実施し、
結果を表3に記載した。
記載の組成の化粧液、比較例1〜6及び実施例1〜20
をそれぞれ常法に従って調製し、前記諸試験を実施し、
結果を表3に記載した。
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】有効成分無配合の比較例1の化粧液、フィ
トステロールまたはフィトステロール誘導体を単独に配
合した比較例2または比較例3の化粧液、ヒアルロン酸
またはその塩を単独に配合した比較例4の化粧液、セラ
ミドまたは糖セラミドを単独に配合した比較例5または
比較例6の化粧液と比べ、フィトステロールまたはフィ
トステロール誘導体とヒアルロン酸またはその塩を組み
合わせて配合した実施例1〜実施例8の化粧液、及びフ
ィトステロールまたはフィトステロール誘導体とセラミ
ドまたは糖セラミドを組み合わせて配合した実施例9〜
実施例16の化粧液が荒れ肌改善効果、ターンオーバー
促進作用、美肌効果ともに高いことが示された。また、
フィトステロールまたはフィトステロール誘導体とヒア
ルロン酸またはその塩とセラミドまたは糖セラミドを組
み合わせて配合した実施例17〜実施例20の化粧液に
同様の高い効果が得られた。
トステロールまたはフィトステロール誘導体を単独に配
合した比較例2または比較例3の化粧液、ヒアルロン酸
またはその塩を単独に配合した比較例4の化粧液、セラ
ミドまたは糖セラミドを単独に配合した比較例5または
比較例6の化粧液と比べ、フィトステロールまたはフィ
トステロール誘導体とヒアルロン酸またはその塩を組み
合わせて配合した実施例1〜実施例8の化粧液、及びフ
ィトステロールまたはフィトステロール誘導体とセラミ
ドまたは糖セラミドを組み合わせて配合した実施例9〜
実施例16の化粧液が荒れ肌改善効果、ターンオーバー
促進作用、美肌効果ともに高いことが示された。また、
フィトステロールまたはフィトステロール誘導体とヒア
ルロン酸またはその塩とセラミドまたは糖セラミドを組
み合わせて配合した実施例17〜実施例20の化粧液に
同様の高い効果が得られた。
【0022】〔比較例7〜12及び実施例21〜40〕
表4記載の組成のクリーム、比較例7〜12及び実施例
21〜40をそれぞれ常法に従って調製し、前記諸試験
を実施し、結果を表5に記載した。
表4記載の組成のクリーム、比較例7〜12及び実施例
21〜40をそれぞれ常法に従って調製し、前記諸試験
を実施し、結果を表5に記載した。
【0023】
【表4】
【0024】
【表5】
【0025】有効成分無配合の比較例7のクリーム、フ
ィトステロールまたはフィトステロール誘導体を単独に
配合した比較例8または比較例9のクリーム、ヒアルロ
ン酸またはその塩を単独に配合した比較例10のクリー
ム、セラミドまたは糖セラミドを単独に配合した比較例
11または比較例12のクリームに比べ、フィトステロ
ールまたはフィトステロール誘導体とヒアルロン酸また
はその塩を組み合わせて配合した実施例21〜実施例2
8のクリーム、及びフィトステロールまたはフィトステ
ロール誘導体とセラミドまたは糖セラミドを組み合わせ
て配合した実施例29〜実施例36のクリームが荒れ肌
改善効果、ターンオーバー促進作用、美肌効果ともに高
いことが示された。また、フィトステロールまたはフィ
トステロール誘導体とヒアルロン酸またはその塩とセラ
ミドまたは糖セラミドを組み合わせて配合した実施例3
7〜実施例40のクリームに同様の高い効果が得られ
た。
ィトステロールまたはフィトステロール誘導体を単独に
配合した比較例8または比較例9のクリーム、ヒアルロ
ン酸またはその塩を単独に配合した比較例10のクリー
ム、セラミドまたは糖セラミドを単独に配合した比較例
11または比較例12のクリームに比べ、フィトステロ
ールまたはフィトステロール誘導体とヒアルロン酸また
はその塩を組み合わせて配合した実施例21〜実施例2
8のクリーム、及びフィトステロールまたはフィトステ
ロール誘導体とセラミドまたは糖セラミドを組み合わせ
て配合した実施例29〜実施例36のクリームが荒れ肌
改善効果、ターンオーバー促進作用、美肌効果ともに高
いことが示された。また、フィトステロールまたはフィ
トステロール誘導体とヒアルロン酸またはその塩とセラ
ミドまたは糖セラミドを組み合わせて配合した実施例3
7〜実施例40のクリームに同様の高い効果が得られ
た。
【0026】
【発明の効果】以上記載のごとく、この発明は、荒れ肌
改善効果、ターンオーバー促進作用、美肌効果の優れた
皮膚化粧料を提供することができる。
改善効果、ターンオーバー促進作用、美肌効果の優れた
皮膚化粧料を提供することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月21日(2000.3.2
1)
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】この発明は、保湿作用、荒れ肌改善作用、
角質保護作用の優れた皮膚化粧料であり、フィトステロ
ール若しくはその誘導体の1種以上と、ヒアルロン酸若
しくはその塩の1種以上及び/又はセラミド類若しくは
糖セラミド類の1種以上を含む組成物であって、 1.フィトステロール若しくはその誘導体の1種以上
と、ヒアルロン酸若しくはその塩の1種以上及び/又は
セラミド類若しくは糖セラミド類の1種以上を含む、皮
膚老化防止用組成物、及び 2.フィトステロール若しくはその誘導体の1種以上
と、ヒアルロン酸若しくはその塩の1種以上及び/又は
セラミド類若しくは糖セラミド類の1種以上を含む、美
肌用組成物に関する。
角質保護作用の優れた皮膚化粧料であり、フィトステロ
ール若しくはその誘導体の1種以上と、ヒアルロン酸若
しくはその塩の1種以上及び/又はセラミド類若しくは
糖セラミド類の1種以上を含む組成物であって、 1.フィトステロール若しくはその誘導体の1種以上
と、ヒアルロン酸若しくはその塩の1種以上及び/又は
セラミド類若しくは糖セラミド類の1種以上を含む、皮
膚老化防止用組成物、及び 2.フィトステロール若しくはその誘導体の1種以上
と、ヒアルロン酸若しくはその塩の1種以上及び/又は
セラミド類若しくは糖セラミド類の1種以上を含む、美
肌用組成物に関する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 隆男 神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株 式会社ファンケル中央研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB052 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC392 AC432 AC641 AC642 AD042 AD331 AD332 AD391 AD392 AD491 AD492 CC02 CC04 CC05 EE12 EE13
Claims (1)
- 【請求項1】 フィトステロール及び/またはその誘導
体と、ヒアルロン酸及び/またはその塩類、またはセラ
ミド類及び/または糖セラミド類を配合してなることを
特徴とする、皮膚化粧料。
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