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JP2001003934A - 直動案内滑り軸受装置 - Google Patents

直動案内滑り軸受装置

Info

Publication number
JP2001003934A
JP2001003934A JP11171812A JP17181299A JP2001003934A JP 2001003934 A JP2001003934 A JP 2001003934A JP 11171812 A JP11171812 A JP 11171812A JP 17181299 A JP17181299 A JP 17181299A JP 2001003934 A JP2001003934 A JP 2001003934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding
slider
guide rail
bearing device
tin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11171812A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Gunji
正義 軍司
Takao Ishige
隆夫 石毛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
Original Assignee
NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NDC Co Ltd, Nippon Dia Clevite Co Ltd filed Critical NDC Co Ltd
Priority to JP11171812A priority Critical patent/JP2001003934A/ja
Publication of JP2001003934A publication Critical patent/JP2001003934A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 案内レール及びスライダの溝に介装する滑り
部材が必須であり、スライダの軸線方向前後に滑り部材
を固定する厚肉のエンドキャップが必要になるので、構
造が複雑になるのみならず部品点数が多くなると共に、
加工・組付けが面倒・複雑で、軸受装置も大形、重量
増、高コストになる。 【解決手段】 内面に摺動面4b,4bをテーパ状に有
し、無潤滑状態で良好な摺動性能を有する錫含有アルミ
ニウム合金摺動材で製作されたスライダ4と、案内レー
ル1とを備え、案内レール1が、スライダ4の摺動面4
b,4bに対応する被摺動面1b,1bを両側面にテー
パ状に有すると共に、被摺動面1b,1bに、無潤滑状
態で良好な摺動性能を有する固体潤滑剤含有樹脂被膜1
1b,11bを有し、スライダ4の摺動面4b,4bが
案内レール1の固体潤滑剤含有樹脂被膜11b,11b
上を移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械、産業機
械、搬送装置、各種測定装置等に用いられる直動案内装
置に係わり、特に転がり軸受ではなくすべり軸受が用い
られ、軸受としての使用時に摺動面への給油を必要とし
ない小形、軽量な無潤滑の直動案内滑り軸受装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来のこの種の直動案内滑
り軸受装置として、例えば特開平9−296824号公
報に記載されるものが知られている。これは、外面に軸
線方向に延びる溝を有する案内レールと、案内レールの
溝に対向する溝を内面に有して軸線方向に相対滑り移動
可能に案内レールに組付けられたスライダとを備え、案
内レールとスライダとの対向した溝間に潤滑剤含有のゴ
ム又は合成樹脂からなる滑り部材を介装している。この
直動案内滑り軸受装置によれば、潤滑剤(グリース、、
パラフィン系炭化水素油、鉱油、エーテル油、エステル
油等)が、滑り部材から徐々にしみ出して、案内レール
の溝に自動的に供給されるとしている。
【0003】しかしながら、このような従来の直動案内
滑り軸受装置にあつては、溝に介装する滑り部材が必須
であり、スライダの軸線方向前後に滑り部材を固定する
厚肉のエンドキャップが必要になるので、構造が複雑に
なるのみならず部品点数が多くなる。更に、案内レール
やそれに対向するスライダの両側部分に滑り部材を介装
するための溝を有しており、両溝の加工が必要になると
共に、滑り部材を受け入れる大きさの溝とするために、
案内レール及びスライダに所定の肉厚も必要になる。そ
の結果、加工・組付けが面倒・複雑で、軸受装置も大
形、重量増、高コストになるという技術的課題を有して
いる。
【0004】本発明は、このような従来の技術的課題に
鑑みてなされたものであり、部品点数が少なく、加工が
容易なため、小形、軽量、安価な無潤滑で直動案内の機
構を長期間維持できる直動案内滑り軸受装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明の構成は、内面に摺
動面4b,4bをテーパ状に有し、無潤滑状態で良好な
摺動性能を有する錫含有アルミニウム合金摺動材で製作
されたスライダ4と、案内レール1とを備え、前記案内
レール1が、該スライダ4の摺動面4b,4bに対応す
る被摺動面1b,1bを両側面にテーパ状に有すると共
に、該被摺動面1b,1bに、無潤滑状態で良好な摺動
性能を有する固体潤滑剤含有樹脂被膜11b,11bを
有し、該スライダ4の摺動面4b,4bが案内レール1
の固体潤滑剤含有樹脂被膜11b,11b上を移動する
ことを特徴とする直動案内滑り軸受装置である。請求項
2の発明の構成は、固体潤滑剤含有樹脂被膜11a,1
1b,11bを有する案内レール1と錫含有アルミニウ
ム合金製のスライダ4とを有し、該スライダ4の摺動面
4b,4cが該案内レール1の固体潤滑剤含有樹脂被膜
11a,11b,11bを摺動する直動案内滑り軸受装
置であつて、該錫含有アルミニウム合金が、重量%で、
錫6〜40%、鉛0〜8%、珪素0〜10%、銅0〜3
%、残部がアルミニウムからなり、該固体潤滑剤含有樹
脂被膜11a,11b,11bが、体積%で、PTF
E、MoS2、黒鉛から選ばれた1種以上を50%以下
含有し、残部が熱硬化性樹脂によつて製作されているこ
とを特徴とする直動案内滑り軸受装置である。請求項3
の発明の構成は、内面に摺動面4b,4bをテーパ状に
有し、かつ、内側上面に摺動上面4cを有し、無潤滑状
態で良好な摺動性能を有する錫含有アルミニウム合金摺
動材で製作されたスライダ4と、案内レール1とを備
え、前記案内レール1が、該スライダ4の摺動面4b,
4bに対応する被摺動面1b,1bを両側面にテーパ状
に有し、かつ、該スライダ4の摺動上面4cに対応する
被摺動上面1aを上面に有し、該スライダ4の摺動面4
b,4bが案内レール1の被摺動面1b,1bに沿い、
かつ、該スライダ4の摺動上面4cが案内レール1の被
摺動上面1aに沿つて移動する直動案内滑り軸受装置で
あつて、スライダ4の摺動面4b及び摺動上面4cの少
なくとも一部に、弾力性及び潤滑性能を有した樹脂板6
又は潤滑性能を有する固体潤滑剤含有樹脂で被覆された
板状スプリング16の少なくとも一方が、前記被摺動面
1b及び被摺動上面1aに対向させて組み込まれ、前記
樹脂板6又は板状スプリング16が、常に予圧を与えら
れて前記案内レール1の被摺動面1b,1b又は被摺動
上面1aに弾性的に接触していることを特徴とする直動
案内滑り軸受装置である。請求項4の発明の構成は、錫
含有アルミニウム合金摺動材製のスライダ4が、重量%
で、錫6〜40%、鉛0〜8%、珪素0〜10%、銅0
〜3%、残部がアルミニウムからなる材料によつて製作
され、潤滑性能を有した樹脂板6が、PTFEを有し、
板状スプリング16に被覆されている固体潤滑剤含有樹
脂が、体積%で、PTFE、MoS2、黒鉛から選ばれ
た1種以上を50%以下含有し、残部が熱硬化性樹脂か
らなることを特徴とする請求項3の直動案内滑り軸受装
置である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施の形態に
ついて図1〜図3を参照して説明する。図中において符
号1は金属又は合成樹脂製の案内レールであり、案内レ
ール1は、断面が台形をなす長尺部材であり、上面が形
成する被摺動上面1aの左右の両側面がテーパ状をなし
てそれぞれ被摺動面1bを形成している。なお、一対の
被摺動面1bは、被摺動上面1aから底面に向けて、次
第に間隔が小さくなつている。3は、案内レール1の被
摺動上面1aから底面にまで貫通させて形成したボルト
用孔であり、案内レール1を図外の基盤に固定するため
に使用される。この案内レール1を跨いで、スライダ4
が摺動自在に組付けられる。
【0007】スライダ4は、アルミニウム合金摺動材に
て一体に製作され、図3に示すように台形凹部4aを有
し、台形凹部4aを区画する左右の両内面がテーパ状を
なしてそれぞれ摺動面4bを形成している。台形凹部4
aを区画する内側上面は、摺動上面4cを形成してい
る。スライダ4の台形凹部4aは、図2に示すように案
内レール1の上部と適合する形状を有しており、従つ
て、一対の摺動面4bが案内レール1の左右の被摺動面
1bと適合し、摺動上面4cが案内レール1の被摺動上
面1aと適合している。スライダ4の外側上面に形成し
たねじ穴5は、案内レール1に沿つて往復移動させたい
テーブル等の移動部材を取り付けるためのものである。
アルミニウム合金摺動材は、軽量、かつ、無潤滑状態で
良好な摺動性能を有している。なお、スライダ4は、後
述するように錫を含有するアルミニウム合金摺動材にて
製作することが、摺動抵抗を低減させる上で望ましい。
このスライダ4は、案内レール1の端部から差し入れ
て、摺動自在に組付けられる。
【0008】ここで、スライダ4を、重量%で、錫6〜
40%、鉛0〜8%、珪素0〜10%、銅0〜3%、残
部がアルミニウムからなる錫含有アルミニウム合金によ
つて製作すれば、無潤滑状態で良好な摺動性能を与える
ことができる。錫及び鉛は、無潤滑状態での潤滑性を良
好にする機能があり、上記の添加量未満では潤滑性が乏
しくなり、反対に上記の添加量を超えるとスライダ4の
剛性が低くなり、実用的でなくなるため、上記の範囲が
好ましい。珪素や銅は、更にスライダ4に耐摩耗性と強
度を必要とする場合に添加する。上記の添加量を超える
とアルミニウム合金中の析出珪素サイズが粗大になつた
り、アルミニウム合金の硬さが過大になるので、摺動相
手面を損耗させるので好ましくなく上記の範囲とする。
【0009】そして、案内レール1の被摺動上面1a及
び左右の被摺動面1bには、無潤滑状態で良好な摺動性
能を有する固体潤滑剤含有樹脂被膜11a,11bが施
されている。案内レール1に固体潤滑剤含有樹脂11
a,11bを被覆する方法としては、有機溶剤で所望の
固体潤滑剤と添加物を含有させたエポキシ系、ポリアミ
ド・イミド系などの熱硬化性樹脂溶液をスプレー塗布や
浸漬によつて案内レール1に被覆させた後、150〜3
50℃の温度中で10〜60分間焼成する方法が好適で
ある。固体潤滑剤としては、PTFE(ポリテトラフル
オロエチレン)、MoS2(輝水鉛鉱)、黒鉛等が好適
である。
【0010】案内レール1に被覆する固体潤滑剤含有樹
脂を、体積%で、PTFE、MoS2、黒鉛から選ばれ
た1種以上の固体潤滑剤を50%以下含有し、残部が熱
硬化性樹脂とすることで、無潤滑状態でも良好な潤滑性
を与えることができる。PTFE、MoS2、黒鉛は、
樹脂被膜に混入させることにより、無潤滑状態での摩擦
力を小さくすることができ、良好な潤滑性を付与するた
めに添加する。これらの固体潤滑剤の添加量が体積%で
50%を超えると樹脂被膜全体としての結合が弱くな
り、耐摩耗性(耐久性)が極端に低下し、実用的でなく
なるため、上記範囲とする。従つて、固体潤滑剤の添加
量は、本装置の用途によつて、上記範囲内で適宜調整さ
れる。つまり、耐摩耗性(耐久性)よりも低摩擦性を優
先する場合には固体潤滑剤の添加量を上記範囲内で多く
し、その反対に低摩擦性よりは耐摩耗性(耐久性)を優
先する場合には固体潤滑剤の添加量を最小限にする。ま
た、固体潤滑剤含有樹脂被膜11a,11b,11bに
すれば、液状潤滑剤とは異なり、補給の必要がないのみ
ならず、しみ出た液状潤滑剤によつて付近を汚損する恐
れがない。
【0011】このように、案内レール1の被摺動上面1
a及び左右の被摺動面1b,1bには、無潤滑状態で良
好な摺動性能を有する固体潤滑剤含有樹脂被膜11a,
11bを形成させてあり、かつ、摺動相手材であるスラ
イダ4は、それ自体でも無潤滑状態で良好な摺動性能を
有するアルミニウム合金摺動材にて製作されている。こ
のため、それらを組み合わせた本発明に係る直動案内滑
り軸受装置によれば、案内レール1の被摺動上面1aの
被膜11a上をスライダ4の摺動上面4cが円滑に摺動
し、案内レール1の両被摺動面1b,1bの被膜11b
をスライダ4の両摺動面4b,4bが円滑に摺動する。
【0012】台形凹部4aを有するスライダ4と、台形
凹部4aに適合する形状の案内レール1との組合せから
なる直動案内滑り軸受装置にすれば、従来例に比して構
造を簡素して軽量化することが可能であり、かつ、小さ
な摩擦力で滑らかに長時間往復移動させることができ
る。
【0013】更に、本発明に係る直動案内滑り軸受装置
は、案内レール1及びスライダ4に加工や組付けが複雑
・困難な溝を形成する必要がないのみならず、特にスラ
イダ4の構造が簡素であり、低コストかつ故障し難く耐
久性及び信頼性が共に向上する。
【0014】図4,図5は、本発明の第2実施の形態を
示し、第1実施の形態と実質的に同一機能部分には同一
符号を付してそれらの説明は省略する。本実施の形態に
あつては、スライダ4に弾力性及び潤滑性を有する樹脂
板6を設けた点において、第1実施の形態と異なつてい
る。
【0015】図4,図5に示す樹脂板6は、スライダ4
の内側上面の摺動上面4cに固定され、その下面が案内
レール1の被摺動上面1aに弾性的に接触している。従
つて、スライダ4の摺動上面4cは、案内レール1の被
摺動上面1aと非接触状態にある。なお、案内レール1
の固体潤滑剤含有樹脂被膜11a,11bは、省略して
ある。この潤滑性能を有する樹脂板6は、PTFEシー
トによつて形成するのが好適であり、PTFEシートに
弾力性を与える予圧手段としては、摺動面となるPTF
Eを薄鋼板にコーティングし、PTFEの支持体となる
薄鋼板に板ばね性を付与するのが好ましい。
【0016】この樹脂板6を備えるスライダ4によれ
ば、樹脂板6のPTFE等の摺動面が案内レール1の被
摺動上面1aを摺動し、樹脂板6の弾力性によつて上昇
傾向にあるスライダ4の左右の摺動面4b,4bが案内
レール1の左右の被摺動面1b,1bを摺動するように
なる。なお、樹脂板6をスライダ4の左右の摺動面4
b,4bの一方に設けても、左右の摺動面4b,4bの
他方が案内レール1の被摺動面1b,1bを摺動し、摺
動上面4cが案内レール1の被摺動上面1aを摺動する
ので、ほぼ同様の作用を得ることができる。
【0017】図6は、樹脂板6に代えて潤滑性能を有す
る固体潤滑剤含有樹脂を被覆させた板状スプリング16
を設けた構造例を示す。板状スプリング16の摺動面に
被覆する固体潤滑剤含有樹脂の組成及び被覆手段は、前
述の案内レール1の被膜11a,11bに用いた固体潤
滑剤含有樹脂と同様でよい。固体潤滑剤含有樹脂を被覆
した板状スプリング16は、上記樹脂板6と同様に取り
付ける。つまり、板状スプリング16をスライダ4の内
側上面に固定させ、その下面を案内レール1の被摺動上
面1aに弾性的に接触させる。
【0018】この板状スプリング16を備えるスライダ
4によれば、板状スプリング16の固体潤滑剤含有樹脂
からなる摺動面が案内レール1の被摺動上面1aを摺動
し、板状スプリング16の弾力性によつて上昇傾向にあ
るスライダ4の左右の摺動面4b,4bが案内レール1
の左右の被摺動面1b,1bを摺動するようになる。な
お、板状スプリング16をスライダ4の左右の摺動面4
b,4bの一方に設けても、左右の摺動面4b,4bの
他方が案内レール1の被摺動面1b,1bを摺動し、摺
動上面4cが案内レール1の被摺動上面1aを摺動す
る。従つて、上記樹脂板6とほぼ同様の作用を得ること
ができる。
【0019】なお、樹脂板6又は板状スプリング16の
軸線方向の端部の固定手段としては、樹脂板6及び板状
スプリング16の摺動面より凹んだビス止めでよいが、
スライダ4の軸線方向の前後箇所に樹脂板6又は板状ス
プリング16の板厚より薄い段差を設けて弾性的に係止
させることも可能である。
【0020】図4〜図6に示す第2実施の形態に係る直
動案内滑り軸受装置の最大の利点は、樹脂板6又は板状
スプリング16が、常に予圧を与えられて案内レール1
の被摺動上面1aに弾性的に接触することにより、樹脂
板6又は板状スプリング16が組み込まれていない摺動
面、つまりスライダ4の左右の摺動面4b,4bを、案
内レール1の被摺動面1b,1bに弾性的に密着させる
ところにある。これにより、長期間使用する場合、摺動
条件が比較的過酷な場合、案内レール1及びスライダ4
の摺動摩擦面の摩耗が進行した場合等においても、予圧
により自己調整機能が作用し、案内レール1とスライダ
4との間に余分なガタが生じることを防止でき、長期
間、安定した往復移動機能が維持できる。
【0021】また、本実施の形態の場合、案内レール1
の固体潤滑剤含有樹脂被覆11a,11bを省略するこ
とができ、その場合は予圧手段である樹脂板6又は板状
スプリング16の部品が増える分がコスト増になつて
も、装置全体としてのコストがそれ程高くならない利点
がある。
【0022】ところで、図1〜図5に示すスライダ4
は、左右の摺動面4b及び内側上面の摺動上面4cが一
体成形されているが、図6に示すように、右側の摺動面
4b及び内側上面の摺動上面4cが形成されたスライダ
部材4Aと、左側の摺動面4bが形成されたスライダ部
材4Bとを、それぞれ精度良く仕上げ加工した後にねじ
8止めなどの締結手段で一体化させ、スライダ4を構成
させることもできる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る直動案内滑り軸受装置によれば、次の効果
を奏することができる。請求項1の発明によれば、スラ
イダは、無潤滑状態で良好な摺動性能を有する錫含有ア
ルミニウム合金摺動材で製作され、摺動面をテーパ状に
有する構造であるため、構造が簡素である。また、案内
レールは、被摺動面をテーパ状に有すると共に、被摺動
面に、無潤滑状態で良好な摺動性能を有する固体潤滑剤
含有樹脂被膜を有する構造であるため、構造が簡素であ
る。その結果、部品点数が少なく、加工・組付けが容易
なため、小形、軽量、安価な無潤滑で直動案内の機構を
維持できる。加えて、案内レールのテーパ状の固体潤滑
剤含有樹脂被膜上をスライダのテーパ状の摺動面が移動
するため、変形し難い固体接触状態で精密な移動が可能
になる。
【0024】請求項2の発明によれば、所定成分の固体
潤滑剤含有樹脂被膜を有する案内レールと所定成分の錫
含有アルミニウム合金製のスライダとを有し、スライダ
の摺動面が案内レールの固体潤滑剤含有樹脂被膜上を摺
動するため、スライダの円滑な移動が可能になると共
に、変形し難い固体接触状態で精密な移動が可能にな
る。
【0025】請求項3の発明によれば、スライダに組み
込んだ樹脂板及び固体潤滑剤含有樹脂で被覆された板状
スプリングの少なくとも一方が、案内レールの被摺動面
及び被摺動上面のいずれかに弾性的に接触している。そ
の結果、小形、軽量、安価、かつ、無潤滑で直動案内す
る機構の品質を長時間、安定して維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態に係る直動案内滑り
軸受装置を示す斜視図。
【図2】 同じく直動案内滑り軸受装置を示す図。
【図3】 同じくスライダを示す図。
【図4】 本発明の第2実施の形態に係る直動案内滑り
軸受装置を示す斜視図。
【図5】 図4のV−V線断面図。
【図6】 直動案内滑り軸受装置の他の構造例を示す図
5と同様の断面図。
【符号の説明】
1:案内レール、1a:被摺動上面、1b:被摺動面、
4:スライダ、4a:台形凹部、4b:摺動面、4c:
摺動上面(摺動面)、6:樹脂板、11a,11b:固
体潤滑剤含有樹脂被膜、16:板状スプリング。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に摺動面(4b,4b)をテーパ状
    に有し、無潤滑状態で良好な摺動性能を有する錫含有ア
    ルミニウム合金摺動材で製作されたスライダ(4)と、
    案内レール(1)とを備え、前記案内レール(1)が、
    該スライダ(4)の摺動面(4b,4b)に対応する被
    摺動面(1b,1b)を両側面にテーパ状に有すると共
    に、該被摺動面(1b,1b)に、無潤滑状態で良好な
    摺動性能を有する固体潤滑剤含有樹脂被膜(11b,1
    1b)を有し、該スライダ(4)の摺動面(4b,4
    b)が案内レール(1)の固体潤滑剤含有樹脂被膜(1
    1b,11b)上を移動することを特徴とする直動案内
    滑り軸受装置。
  2. 【請求項2】 固体潤滑剤含有樹脂被膜(11a,11
    b,11b)を有する案内レール(1)と錫含有アルミ
    ニウム合金製のスライダ(4)とを有し、該スライダ
    (4)の摺動面(4b,4c)が該案内レール(1)の
    固体潤滑剤含有樹脂被膜(11a,11b,11b)を
    摺動する直動案内滑り軸受装置であつて、該錫含有アル
    ミニウム合金が、重量%で、錫6〜40%、鉛0〜8
    %、珪素0〜10%、銅0〜3%、残部がアルミニウム
    からなり、該固体潤滑剤含有樹脂被膜(11a,11
    b,11b)が、体積%で、PTFE、MoS2、黒鉛
    から選ばれた1種以上を50%以下含有し、残部が熱硬
    化性樹脂によつて製作されていることを特徴とする直動
    案内滑り軸受装置。
  3. 【請求項3】 内面に摺動面(4b,4b)をテーパ状
    に有し、かつ、内側上面に摺動上面(4c)を有し、無
    潤滑状態で良好な摺動性能を有する錫含有アルミニウム
    合金摺動材で製作されたスライダ(4)と、案内レール
    (1)とを備え、前記案内レール(1)が、該スライダ
    (4)の摺動面(4b,4b)に対応する被摺動面(1
    b,1b)を両側面にテーパ状に有し、かつ、該スライ
    ダ(4)の摺動上面(4c)に対応する被摺動上面(1
    a)を上面に有し、該スライダ(4)の摺動面(4b,
    4b)が案内レール(1)の被摺動面(1b,1b)に
    沿い、かつ、該スライダ(4)の摺動上面(4c)が案
    内レール(1)の被摺動上面(1a)に沿つて移動する
    直動案内滑り軸受装置であつて、スライダ(4)の摺動
    面(4b)及び摺動上面(4c)の少なくとも一部に、
    弾力性及び潤滑性能を有した樹脂板(6)又は潤滑性能
    を有する固体潤滑剤含有樹脂で被覆された板状スプリン
    グ(16)の少なくとも一方が、前記被摺動面(1b)
    及び被摺動上面(1a)に対向させて組み込まれ、前記
    樹脂板(6)又は板状スプリング(16)が、常に予圧
    を与えられて前記案内レール(1)の被摺動面(1b,
    1b)又は被摺動上面(1a)に弾性的に接触している
    ことを特徴とする直動案内滑り軸受装置。
  4. 【請求項4】 錫含有アルミニウム合金摺動材製のスラ
    イダ(4)が、重量%で、錫6〜40%、鉛0〜8%、
    珪素0〜10%、銅0〜3%、残部がアルミニウムから
    なる材料によつて製作され、潤滑性能を有した樹脂板
    (6)が、PTFEを有し、板状スプリング(16)に
    被覆されている固体潤滑剤含有樹脂が、体積%で、PT
    FE、MoS2、黒鉛から選ばれた1種以上を50%以
    下含有し、残部が熱硬化性樹脂からなることを特徴とす
    る請求項3の直動案内滑り軸受装置。
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