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JP2001093834A - 半導体素子および半導体ウエハならびにその製造方法 - Google Patents

半導体素子および半導体ウエハならびにその製造方法

Info

Publication number
JP2001093834A
JP2001093834A JP26536299A JP26536299A JP2001093834A JP 2001093834 A JP2001093834 A JP 2001093834A JP 26536299 A JP26536299 A JP 26536299A JP 26536299 A JP26536299 A JP 26536299A JP 2001093834 A JP2001093834 A JP 2001093834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
semiconductor
buffer layer
nitride
gan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26536299A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Kunisato
竜也 國里
Nobuhiko Hayashi
伸彦 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP26536299A priority Critical patent/JP2001093834A/ja
Publication of JP2001093834A publication Critical patent/JP2001093834A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大面積化が可能でかつ品質の高いGaN系半
導体ウエハおよびその製造方法を提供することである。 【解決手段】 8〜12インチの大きさW1 のSi基板
1上にアンドープInGaNからなるInGaNバッフ
ァ層2を形成し、さらにその上にGaN層3を形成す
る。このようにして形成された半導体ウエハ200にお
いては、InGaNバッファ層2により、Si基板1と
GaN層3との格子定数の差および熱膨張係数の差が緩
和される。それにより、熱歪みが発生せず結晶性が良好
でかつ大面積のGaN層3を有する半導体ウエハ200
が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GaN(窒化ガリ
ウム)、AlN(窒化アルミニウム)、BN(窒化ホウ
素)、InN(窒化インジウム)もしくはTlN(窒化
タリウム)またはこれらの混晶等のIII −V族窒化物系
半導体(以下、窒化物系半導体と呼ぶ)からなる化合物
半導体層を有する半導体素子および半導体ウエハならび
にその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、GaN系半導体を利用した半導体
素子、例えば発光ダイオード素子や半導体レーザ素子等
の半導体発光素子、あるいはトランジスタ等の電子素子
の開発が盛んに行われている。このようなGaN系半導
体素子の製造の際には、GaNからなる基板の製造が困
難であるため、サファイア、SiC、Si等からなる基
板上に各層をエピタキシャル成長させている。
【0003】図7は従来の発光ダイードの例を示す模式
的な断面図である。図7に示す発光ダイオード110に
おいては、サファイア基板101のc(0001)面上
に、AlGaN低温バッファ層102、n−GaN層1
04、n−AlGaNクラッド層105、InGaN活
性層106、p−AlGaNクラッド層107およびp
−GaN層108が順に形成されている。p−GaN層
108からn−GaN層104までの一部領域がエッチ
ングにより除去され、露出したn−GaN層104上面
にn電極50が形成されている。また、p−GaN層1
08上面にp電極51が形成されている。
【0004】なお、上記の発光ダイオード110におい
て、サファイア基板101の代わりにSiC基板を用い
ることも提案されている。
【0005】サファイア基板101およびSiC基板と
GaNとでは、格子定数が大きく異なるが、バッファ層
として低温成長のAlGaN系半導体層、すなわちAl
GaN低温バッファ層102を形成することにより、サ
ファイア基板101またはSiC基板上に良好な結晶性
を有するGaN系半導体層を形成することができる。
【0006】発光ダイオード110の製造の際には、1
〜2インチ程度の大きさのサファイア基板101上に複
数の発光ダイオード110を形成し、最後にサファイア
基板101を分割して個々の発光ダイオード110に分
離する。なお、SiC基板を用いた場合においても、上
記のサファイア基板101を用いた場合と同様の方法に
より発光ダイオード110を製造する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、サファイア基
板101およびSiC基板は高価であり、面積の大きな
ものが存在しない。このため、前述のように1〜2イン
チ程度のものしか利用することができず、1枚のサファ
イア基板101またはSiC基板から製造される発光ダ
イオード110の数は少ない。このように、大面積のサ
ファイア基板101およびSiC基板が存在しないこと
から、発光ダイオードの製造効率が低下するとともに製
造コストが増加する。
【0008】一方、Si基板は安価であり、8〜12イ
ンチと面積の大きなものが存在する。しかしながら、S
i基板とGaNとでは、格子定数が大きく異なるととも
に、熱膨張係数が大きく異なる。このため、AlGaN
系半導体からなる低温バッファ層を介してSi基板上に
GaN系半導体層を形成した場合においても、形成され
たGaN系半導体層は結晶性が悪く、また、熱歪みが発
生する。したがって、このようなSi基板を用いて製造
した発光ダイオードにおいては、素子特性および信頼性
が低下する。
【0009】本発明の目的は、製造コストの低減および
製造効率の向上を図ることが可能でかつ良好な素子特性
および高い信頼性を有する半導体素子およびその製造方
法を提供することである。
【0010】本発明の目的は、大面積化が可能でかつ品
質の高いGaN系半導体ウエハおよびその製造方法を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る半導体ウエハは、少なくともインジウムを含
む窒化物系半導体から構成されるバッファ層と、窒化ガ
リウム層とが順に形成されたものである。
【0012】本発明に係る半導体ウエハにおいて、少な
くともインジウムを含む窒化物系半導体から構成される
バッファ層と窒化ガリウム層とは、格子定数および熱膨
張係数が近い。このため、バッファ層上に形成された窒
化ガリウム層においては熱歪みが発生せず、良好な結晶
性が実現される。
【0013】バッファ層はシリコン基板上に形成される
ことが好ましい。この場合、バッファ層により、シリコ
ン基板と窒化ガリウム層との格子定数の差および熱膨張
係数の差が緩和される。それにより、格子定数および熱
膨張係数が大きく異なるシリコン基板上に形成された窒
化ガリウム層において、熱歪みが発生せず、良好な結晶
性が実現される。このように結晶性の良好な窒化ガリウ
ム層を有する半導体ウエハを半導体素子の製造に用いる
ことにより、良好な素子特性および高い信頼性を有する
半導体素子を製造することが可能となる。
【0014】ここで、シリコン基板は面積の大きなもの
が存在する。したがって、大面積のシリコン基板上に窒
化ガリウム層を成長させることにより、大面積の窒化ガ
リウム層を有する半導体ウエハが実現される。このよう
な大面積の窒化ガリウム層を有する半導体ウエハを窒化
物系半導体からなる半導体素子の製造に用いることによ
り、窒化物系半導体からなる半導体素子の製造コストの
向上および製造コストの低減が図られる。
【0015】第2の発明に係る半導体ウエハの製造方法
は、シリコン基板上に少なくともインジウムを含む窒化
物系半導体から構成される第1のバッファ層および第1
の窒化ガリウム層を順に形成するものである。
【0016】本発明に係る半導体ウエハの製造方法にお
いては、第1のバッファ層を介してシリコン基板上に第
1の窒化ガリウム層を形成する。このため、シリコン基
板と第1の窒化ガリウム層との格子定数の差および熱膨
張係数の差が緩和される。それにより、格子定数および
熱膨張係数が大きく異なるシリコン基板上に、熱歪みの
発生が防止された良好な結晶性を有する第1の窒化ガリ
ウム層を形成することが可能となる。
【0017】ここで、シリコン基板は面積の大きなもの
が存在する。したがって、大面積のシリコン基板を用い
ることにより、シリコン基板上に大面積の窒化ガリウム
層を有する半導体ウエハを製造することが可能となる。
【0018】以上のように、上記の半導体ウエハの製造
方法によれば、結晶性の良好な大面積の第1の窒化ガリ
ウム層を有する半導体ウエハを製造することが可能とな
る。
【0019】また、シリコン基板と第1のバッファ層と
の間および第1のバッファ層と第1の窒化ガリウム層と
の間の少なくとも一方に、第1のバッファ層と異なる組
成を有する窒化物系半導体から構成される第2のバッフ
ァ層を形成してもよい。
【0020】この場合、第1および第2のバッファ層に
より、シリコン基板と第1の窒化ガリウム層との格子定
数の差および熱膨張係数の差を緩和することが可能とな
る。それにより、熱歪みの発生が防止され良好な結晶性
を有する第1の窒化ガリウム層を形成することが可能と
なる。
【0021】さらに、第1の窒化ガリウム層上に横方向
成長技術を用いて第2の窒化ガリウム層を形成してもよ
い。この場合、第1の窒化ガリウム層よりも格子欠陥
(転位)が低減されたより結晶性の高い第2の窒化ガリ
ウム層を形成することができる。
【0022】第3の発明に係る半導体素子は、シリコン
基板上に、少なくともインジウムを含む窒化物系半導体
から構成される第1のバッファ層、第1の窒化ガリウム
層、および素子領域を含む窒化物系半導体層が順に形成
されたものである。
【0023】本発明に係る半導体素子においては、第1
のバッファ層を介してシリコン基板上に第1の窒化ガリ
ウム層が形成されている。このため、第1のバッファ層
により、シリコン基板と第1の窒化ガリウム層との格子
定数の差および熱膨張係数の差が緩和されている。した
がって、第1の窒化ガリウム層においては熱歪みの発生
が防止され、良好な結晶性が実現される。また、このよ
うな第1の窒化ガリウム層上に形成された窒化物系半導
体層においても熱歪みの発生が防止され、良好な結晶性
が実現される。
【0024】以上のことから、上記の半導体素子は、良
好な素子特性を有しかつ高い信頼性を有する。
【0025】また、上記の半導体素子においては、シリ
コン基板が用いられている。ここで、シリコン基板は面
積の大きなものが存在することから、大面積のシリコン
基板を用いることにより、一度に大量の半導体素子を製
造することが可能である。したがって、上記の半導体素
子は、高い製造効率かつ低コストで製造することが可能
である。
【0026】また、シリコン基板と第1のバッファ層と
の間および第1のバッファ層と第1の窒化ガリウム層と
の間の少なくとも一方に、第1のバッファ層と異なる組
成を有する窒化物系半導体から構成される第2のバッフ
ァ層がさらに形成されてもよい。
【0027】この場合、第1および第2のバッファ層に
より、シリコン基板と第1の窒化ガリウム層との格子定
数の差および熱膨張係数の差が緩和される。それによ
り、格子定数および熱膨張係数が大きく異なるシリコン
基板上に形成された第1の窒化ガリウム層において、熱
歪みの発生が防止され、良好な結晶性が実現される。
【0028】さらに、第1の窒化ガリウム層上に所定間
隔で複数の結晶成長阻止層が分散配置され、第1の窒化
ガリウム層上および複数の結晶成長阻止層上に第2の窒
化ガリウム層がさらに形成され、第2の窒化ガリウム層
上に、素子領域を含む窒化物系半導体層が形成されても
よい。
【0029】この場合、第1の窒化ガリウム層上に結晶
成長阻止層が分散配置されているため、第2の窒化ガリ
ウム層は横方向成長により形成される。このような第2
の窒化ガリウム層においては、第1の窒化ガリウム層よ
りも格子欠陥(転位)が低減されており、より良好な結
晶性が実現される。したがって、第2の窒化ガリウム層
上に形成された窒化物系半導体層においても、より良好
な結晶性が実現される。それにより、半導体素子の素子
特性および信頼性がさらに向上する。
【0030】窒化物系半導体は、ガリウム、アルミニウ
ム、インジウム、ホウ素およびタリウムの少なくとも1
つを含むIII 族窒化物系半導体であってもよい。
【0031】第4の発明に係る半導体素子の製造方法
は、シリコン基板上に、少なくともインジウムを含む窒
化物系半導体から構成される第1のバッファ層、第1の
窒化ガリウム層、および素子領域を含む窒化物系半導体
層を順に形成するものである。
【0032】本発明に係る半導体素子の製造方法におい
ては、第1のバッファ層を介してシリコン基板上に第1
の窒化ガリウム層を形成する。このため、第1のバッフ
ァ層により、シリコン基板と第1の窒化ガリウム層との
格子定数の差および熱膨張係数の差を緩和することが可
能となる。それにより、格子定数および熱膨張係数が大
きく異なるシリコン基板上に、熱歪みの発生が防止され
良好な結晶性を有する第1の窒化ガリウム層を形成する
ことが可能となる。
【0033】また、このような第1の窒化ガリウム層上
に窒化物系半導体層を形成するため、熱歪みの発生が防
止され良好な結晶性を有する窒化物系半導体層を形成す
ることが可能となる。
【0034】以上のことから、上記の半導体素子の製造
方法によれば、良好な素子特性を有しかつ高い信頼性を
有する半導体素子を製造することが可能となる。
【0035】上記の半導体素子の製造方法においてはシ
リコン基板を用いる。ここで、シリコン基板は面積の大
きなものが存在することから、大面積のシリコン基板を
用いることにより、一度に大量の半導体素子を製造する
ことが可能となる。したがって、上記の半導体素子の製
造方法によれば、半導体素子の製造効率の向上および製
造コストの低減が図られる。
【0036】シリコン基板と第1のバッファ層との間お
よび第1のバッファ層と第1の窒化ガリウム層との間の
少なくとも一方に、第1のバッファ層と異なる組成を有
する窒化物系半導体から構成される第2のバッファ層を
さらに形成してもよい。
【0037】この場合、第1および第2のバッファ層に
より、シリコン基板と第1の窒化物系半導体層との格子
定数の差および熱膨張係数の差を緩和することが可能と
なる。それにより、熱歪みの発生が防止され良好な結晶
性を有する第1の窒化ガリウム層を形成することが可能
となる。
【0038】さらに、第1の窒化ガリウム層上に横方向
成長技術を用いて第2の窒化ガリウム層をさらに形成
し、第2の窒化ガリウム層上に素子領域を含む窒化物系
半導体層を形成してもよい。
【0039】それにより、第2の窒化ガリウム層におい
て格子欠陥(転位)の低減を図ることが可能となる。し
たがって、第1の窒化ガリウム層よりもさらに結晶性の
良好な第2の窒化ガリウム層を形成することができる。
このような第2の窒化ガリウム層上に窒化物系半導体層
を形成することにより、窒化物系半導体層においてより
良好な結晶性が実現される。それにより、半導体素子の
素子特性および信頼性がさらに向上する。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は第1の発明の一実施例にお
ける半導体ウエハを示す模式的断面図である。
【0041】図1に示す半導体ウエハ200は、以下の
ようにして製造される。まず、MOCVD(有機金属化
学的気相成長)装置の反応炉内に、(111)面を基板
表面とするSi基板1を配置する。そして、H2 および
2 の混合ガスをキャリアガスとして反応炉内に供給
し、例えば900℃で10分間保持する。このようにし
て、Si基板1の(111)面をサーマルクリーニング
する。
【0042】続いて、基板温度を750℃に下げた後、
キャリアガスH2 およびN2 とともに、原料ガスとして
NH3 、TEG(トリエチルガリウム)およびTMI
(トリメチルインジウム)を反応炉内に供給する。この
ようにして、MOCVD法により、Si基板1上にアン
ドープのInGaNからなるInGaNバッファ層2を
成長させる。
【0043】ここで、InGaNは、GaNに比べて熱
膨張係数がSi基板1に近い。このため、InGaNバ
ッファ層2においては、Si基板1との熱膨張係数の差
に起因する熱歪みが生じない。
【0044】また、InGaNバッファ層2において
は、Si基板1との格子定数の差が緩和されている。こ
の場合、Inを含むInGaNバッファ層2は、GaN
またはAlGaNから構成される層に比べて軟らかいた
め、Si基板1との格子定数の差が緩和されるものと考
えられる。
【0045】InGaNバッファ層2の形成後、TEG
およびTMIの供給を停止させ、キャリアガスとともに
NH3 を供給しつつ基板温度を1050℃に上昇させ
る。昇温後、キャリアガスとともにTMG(トリメチル
ガリウム)を反応炉内に供給し、アンドープのGaNか
ら構成されるGaN層3を成長させる。
【0046】ここで、GaNとInGaNとの熱膨張係
数の差は、GaNとSi基板1との熱膨張係数の差に比
べて小さい。このため、GaN層3においては、InG
aNバッファ層2との熱膨張係数の差に起因する熱歪み
が生じない。
【0047】また、前述のようにInGaNバッファ層
2によりSi基板1との格子定数の差が緩和されている
ため、GaN層3においては良好な結晶性が得られる。
【0048】なお、上記の原料ガスにおいて、TEGお
よびTMGはガリウム源であり、TMIはインジウム源
であり、NH3 は窒素源である。
【0049】上記のようにして製造された半導体ウエハ
200においては、InGaNバッファ層2により、S
i基板1とGaN層3との格子定数の差および熱膨張係
数の差が緩和される。それにより、GaN層3において
熱歪みが発生せず、良質な結晶性が実現される。
【0050】このようなGaN層3を有する半導体ウエ
ハ200上に窒化物系半導体層を形成することにより、
形成した窒化物系半導体層において良好な結晶性が得ら
れる。したがって、半導体ウエハ200を半導体素子の
製造に用いることにより、良好な素子特性および高い信
頼性を有する半導体素子を製造することができる。
【0051】また、Si基板1は安価であり、8〜12
インチの大きさW1 のものが存在する。このような大面
積のSi基板1上に、InGaNバッファ層2を介して
GaNを成長させることにより、大面積のGaN層3を
有する半導体ウエハ200を形成することが可能とな
る。このような半導体ウエハ200をGaN系半導体素
子の製造に用いることにより、1枚の半導体ウエハ20
0から大量のGaN系半導体素子を製造することが可能
となる。それにより、GaN系半導体素子の製造コスト
の低減および製造効率の向上が図られる。
【0052】なお、上記においてはMOCVD法により
各層2,3を成長させているが、MBE法(分子線エピ
タキシャル成長法)により各層2,3を成長させてもよ
い。
【0053】また、上記においては、InGaNバッフ
ァ層2の成長時の基板温度を750℃としているが、4
00〜950℃の範囲であればInGaNバッファ層2
の成長時の基板温度は上記に限定されるものではない。
この場合、InGaNバッファ層2の成長時の基板温度
を600〜850℃とすることが好ましい。
【0054】上記において、InGaNバッファ層2に
おけるInの組成は、特に限定されるものではない。
【0055】また、低温バッファ2は、Inを含む構成
であれば上記のInGaN以外の構成であってもよい。
例えば、バッファ層2がInGaAlN、InN、In
AlN、InBN、InTlN、InGaBN、InG
aTlN、InAlBN、InAlTlN、InBTl
N等、Ga、Al、TlおよびBの少なくとも1つとI
nを含む窒化物系半導体から構成されてもよい。
【0056】さらに、上記においてはアンドープのバッ
ファ層2を形成しているが、n型またはp型にドープさ
れたバッファ層2を形成してもよい。例えば、バッファ
層2の成長時において、原料ガスTEG、TMIおよび
NH3 とともにドーパントガスとしてSiH4 (シラン
ガス)を供給し、Siによりn型にドープされたn−I
nGaNバッファ層2を形成してもよい。あるいは、上
記のSiH4 の代わりにドーパントガスとしてCp2
g(シクロペンタジエニルマグネシウム)を供給し、M
gによりp型にドープされたp−InGaNバッファ層
2を形成してもよい。
【0057】また、バッファ層2は単層構造であっても
よく、あるいは多層構造であってもよい。例えば、上記
においては、InGaNの単一層から形成される単層構
造のInGaNバッファ層2であってもよい。あるい
は、Inを含みかつ組成の異なる複数の層、例えば、I
nGaN層とInN層とが順に積層されてなる多層構造
のInGaNバッファ層2であってもよい。
【0058】また、上記においてはアンドープのGaN
層3を形成しているが、n型またはp型にドープされた
GaN層3を形成してもよい。例えば、GaN層3の成
長時において、原料ガスTMGおよびNH3 とともにド
ーパントガスとしてSiH4を供給し、Siによりn型
にドープされたn−GaN層3を形成してもよい。ある
いは、上記のSiH4 の代わりにドーパントガスとして
Cp2 Mgを供給し、Mgによりp型にドープされたp
−GaN層3を形成してもよい。
【0059】なお、アンドープのGaN層3は、n−G
aN層3またはp−GaN層3に比べて結晶性が良好で
ある。このため、半導体ウエハ200においては、アン
ドープのGaN層3を形成することが好ましい。それに
より、半導体ウエハ200上に成長させた窒化物系半導
体層において、より良好な結晶性が実現される。
【0060】図2は第1の発明の他の実施例における半
導体ウエハを示す模式的断面図である。
【0061】図2に示す半導体ウエハ201は、AlG
aNバッファ層10がSi基板1とInGaNバッファ
層2との間にさらに形成された点を除いて、図1の半導
体ウエハ200と同様の構造を有する。
【0062】なお、本例においては、InGaNバッフ
ァ層2をInGaN第1のバッファ層2と呼び、AlG
aNバッファ層10をAlGaN第2の低温バッファ層
と呼ぶ。
【0063】半導体ウエハ201は、以下の点を除いて
半導体ウエハ200と同様の方法により製造される。
【0064】半導体ウエハ201の製造の際には、前述
のサーマルクリーニングの後、基板温度を600℃に下
げる。そして、キャリアガスH2 およびN2 とともに、
原料ガスNH3 、TMGおよびTMA(トリメチルアル
ミニウム)を反応炉内に供給する。なお、この場合のT
MAはアルミニウム源である。このようにして、Si基
板1の(111)面上に、アンドープのAlGaNから
なるAlGaN第2のバッファ層10を形成する。この
ようなAlGaN第2のバッファ層10により、InG
aN第1のバッファ層2およびGaN層3とSi基板1
との格子定数の差がさらに緩和される。
【0065】上記のようにしてAlGaN第2のバッフ
ァ層10を形成した後、TMGおよびTMAの供給を停
止させ、キャリアガスとともにNH3 を供給しつつ基板
温度を750℃に上昇させる。昇温後、半導体ウエハ2
00において前述した方法と同様の方法により、アンド
ープのInGaNからなるInGaN第1のバッファ層
2およびアンドープのGaNからなるGaN層3を形成
する。
【0066】上記のようにして製造された半導体ウエハ
201においては、半導体ウエハ200の場合と同様、
InGaN第1のバッファ層2により、Si基板1とG
aN層3との熱膨張係数の差および格子定数の差が緩和
される。それにより、GaN層3において熱歪みが発生
せず、良質な結晶性が実現される。
【0067】ここで、半導体ウエハ201においては、
AlGaN第2のバッファ層10により、InGaN第
1のバッファ層2およびGaN層3とSi基板1との格
子定数の差がさらに緩和されている。このため、GaN
層3の結晶性がさらに向上する。したがって、このよう
な半導体ウエハ201上に窒化物系半導体層を形成する
ことにより、形成した窒化物系半導体層において、より
良好な結晶性が得られる。
【0068】以上のことから、半導体ウエハ201を半
導体素子の製造に用いることにより、良好な素子特性お
よび高い信頼性を有する半導体素子を製造することがで
きる。
【0069】また、Si基板1は安価であり、8〜12
インチの大きさW2 のものが存在する。このような大面
積のSi基板1上に、AlGaN第2のバッファ層10
およびInGaN第1のバッファ層2を介してGaNを
成長させることにより、大面積のGaN層3を有する半
導体ウエハ201を形成することが可能となる。このよ
うな半導体ウエハ201をGaN系半導体素子の製造に
用いることにより、1枚の半導体ウエハ201から大量
のGaN系半導体素子を製造することが可能となる。そ
れにより、半導体素子の製造コストの低減および製造効
率の向上が図られる。
【0070】なお、上記において、AlGaN第2のバ
ッファ層10におけるAlの組成は、特に限定されるも
のではない。
【0071】また、AlGaN第2のバッファ層10
は、AlGaNの単一層から構成されてもよく、あるい
は、AlN層とGaN層とが順に積層された多層構造で
あってもよい。
【0072】さらに、第2のバッファ層10の組成はA
lGaN以外であってもよい。例えば、GaNまたはA
lNから構成される第2のバッファ層10であってもよ
い。この場合、非単結晶成長温度でGaNまたはAlN
を成長させて第2のバッファ層10を形成する。
【0073】また、上記においてはAlGaN第2のバ
ッファ層10をSi基板1とInGaN第1のバッファ
層2との間に形成しているが、AlGaN第2のバッフ
ァ層10をInGaN第1のバッファ層2とGaN層3
との間に形成してもよい。あるいは、Si基板1とIn
GaN第1のバッファ層2との間およびInGaN第1
のバッファ層2とGaN層3との間に、AlGaN第2
のバッファ層10を形成してもよい。
【0074】さらに、同じ組成または異なる組成を有す
る複数の第1のバッファ層2と、同じ組成または異なる
組成を有する複数の第2のバッファ層10とを交互に積
層してもよい。
【0075】なお、第1のバッファ層2およびGaN層
3の詳細については、半導体ウエハ200において前述
した通りである。
【0076】図3は第1の発明のさらに他の実施例にお
ける半導体ウエハの製造工程を示す模式図である。
【0077】図3(a)に示すように、図1の半導体ウ
エハ200の製造方法と同様の方法により、Si基板1
の(111)面上に、アンドープのInGaNからなる
InGaNバッファ層2、アンドープのGaNからなる
第1のGaN層3を形成する。その後、第1のGaN層
3の所定領域上に、結晶成長阻止層としてストライプ状
のSiO2 膜15を形成する。
【0078】次に、図3(b)に示すように、第1のG
aN層3上およびSiO2 膜15上に、アンドープのG
aNからなる第2のGaN層3aを横方向成長技術を用
いて再成長させる。
【0079】このようにして、図3(d)に示す半導体
ウエハ202が製造される。半導体ウエハ202におい
ては、図1の半導体ウエハ200と同様、InGaNバ
ッファ層2により、第1および第2のGaN層3,3a
とSi基板1との格子定数の差および熱膨張係数の差が
緩和される。それにより、第1および第2のGaN層
3,3aにおいて熱歪みが発生せず、良質な結晶性が実
現される。
【0080】ここで、半導体ウエハ202においては、
横方向成長技術を用いて第2のGaN層3aが形成され
ている。このため、第2のGaN層3aにおいては、第
1のGaN層3に比べて格子欠陥(転位)が低減されて
おり、結晶性がさらに向上している。したがって、この
ような第2のGaN層3aを有する半導体ウエハ202
上に窒化物系半導体を形成することにより、形成した窒
化物系半導体層においてさらに良好な結晶性が得られ
る。
【0081】以上のことから、半導体ウエハ202をG
aN系半導体素子の製造に用いることにより、さらに素
子特性および信頼性の向上が図られたGaN系半導体素
子を製造することが可能となる。
【0082】また、Si基板1は安価であり、8〜12
インチの大きさW3 のものが存在する。このような大面
積のSi基板1上に、InGaNバッファ層2を介して
GaNを成長させて第1のGaN層3を形成し、さら
に、横方向成長技術を用いてGaN層3上にGaNを成
長させることにより、大面積の第2のGaN層3aを有
する半導体ウエハ202を形成することが可能となる。
このような半導体ウエハ202をGaN系半導体素子の
製造に用いることにより、1枚の半導体ウエハ202か
ら大量のGaN系半導体素子を製造することが可能とな
る。それにより、GaN系半導体素子の製造コストの低
減および製造効率の向上が図られる。
【0083】なお、上記においてはアンドープの第2の
GaN層3aを形成しているが、n型またはp型にドー
プされた第2のGaN層3aを形成してもよい。例え
ば、第2のGaN層3aの成長時において、原料ガスT
MG、NH3 とともにドーパントガスとしてSiH4
供給し、Siによりn型にドープされたn−第2のGa
N層3aを形成してもよい。あるいは、上記のSiH4
の代わりにドーパントガスとしてCp2 Mgを供給し、
Mgによりp型にドープされたp−第2のGaN層3a
を形成してもよい。
【0084】なお、アンドープの第2のGaN層3a
は、n−第2のGaN層3aまたはp−第2のGaN層
3aに比べて結晶性が良好である。このため、半導体ウ
エハ202においては、アンドープの第2のGaN層3
aを形成することが好ましい。それにより、半導体ウエ
ハ202上に成長させた窒化物系半導体層において、よ
り良好な結晶性が実現される。
【0085】なお、半導体ウエハ202においても、図
2の半導体ウエハ201のように、AlGaNバッファ
層10を形成してもよい。
【0086】上記においては結晶成長阻止層としてスト
ライプ状のSiO2 膜15を形成しているが、結晶成長
阻止層の材料は、SiO2 以外のTiO2 等の絶縁膜、
またはW等の高融点金属であってもよい。あるいは、結
晶成長阻止層を形成する代わりに第1のGaN層3をエ
ッチングしてもよい。この場合、第1のGaN層3に凹
凸パターンが形成され、この凹部において第2のGaN
層3aがラテラル成長する。
【0087】なお、InGaNバッファ層2および第1
のGaN層3の詳細については、図1の半導体ウエハ2
00において前述した通りである。
【0088】図1〜図3に示す半導体ウエハ200〜2
02は、結晶性が良好でかつ大面積のGaN層3,3a
を有するため、GaN基板としてGaN系半導体素子の
製造において有効である。
【0089】続いて、図1〜図3に示す半導体ウエハ2
00〜202を用いて製造した半導体素子について説明
する。なお、以下の実施例においては、半導体素子とし
て発光ダイオードについて説明する。
【0090】図4は第2の発明の一実施例における発光
ダイオードの模式的断面図である。図4に示す発光ダイ
オードの製造の際には、MOCVD法により、図1の半
導体ウエハ200のGaN層3上に、n−GaNコンタ
クト層4、n−AlGaNクラッド層5、InGaN活
性層6、p−AlGaNクラッド層7およびp−GaN
コンタクト層8を順に形成する。各層4〜8の成長時の
条件については表1に示す通りである。
【0091】
【表1】
【0092】上記のようにして各層4〜8を成長させた
後、ウエハ内の各素子形成領域において、RIBE法
(反応性イオンビームエッチング法)等によりp−Ga
Nコンタクト層8からn−GaNコンタクト層4までの
一部領域をエッチングし、n−GaNコンタクト層4の
所定領域を露出させる。
【0093】続いて、ウエハ内の各素子形成領域におい
て、露出したn−GaNコンタクト層4上にn電極50
を形成し、また、p−GaNコンタクト層8上にp電極
51を形成する。
【0094】最後に、各層4〜8とともにSi基板1を
分割し、図4に示す個々の発光ダイオードに分離する。
【0095】ここで、図1において前述したように半導
体ウエハ200は大面積のGaN層3を有するため、上
記の発光ダイオードの製造の際には、1枚の半導体ウエ
ハ200から大量の発光ダイオードを製造することが可
能となる。したがって、発光ダイオードの製造コストの
低減および製造効率の向上を図ることが可能となる。
【0096】また前述のように、半導体ウエハ200に
おいては、InGaNバッファ層2により、GaN層3
とSi基板1との膨張係数の差および格子定数の差が緩
和されている。このため、半導体ウエハ200のGaN
層3上に形成された各層4〜8においては熱歪みが発生
せず、良好な結晶性が実現される。それにより、良好な
素子特性および高い信頼性を有する発光ダイオードが得
られる。
【0097】図5は第2の発明の他の実施例における発
光ダイオードの模式的断面図である。
【0098】図5に示す発光ダイオードは、図2の半導
体ウエハ201を半導体ウエハ200の代わりに用いる
点を除いて、図4の発光ダイオードの製造方法と同様の
方法により製造される。
【0099】ここで、図2において前述したように半導
体ウエハ201は大面積のGaN層3を有するため、上
記の発光ダイオードの製造の際には、1枚の半導体ウエ
ハ201から大量の発光ダイオードを製造することが可
能となる。したがって、発光ダイオードの製造コストの
低減および製造効率の向上を図ることが可能なる。
【0100】また、前述のように半導体ウエハ201に
おいては、InGaN第1のバッファ層2により、Ga
N層3とSi基板1との熱膨張係数の差および格子定数
の差が緩和されている。また、AlGaN第2のバッフ
ァ層10により、さらに格子定数の差が緩和され、結晶
性の向上が図られる。このため、半導体ウエハ201の
GaN層3上に形成された各層4〜8においては熱歪み
が発生せず、良好な結晶性が実現される。それにより、
良好な素子特性および高い信頼性を有する発光ダイオー
ドが得られる。
【0101】図6は第2の発明のさらに他の実施例にお
ける発光ダイオードの模式的断面図である。
【0102】図6に示す発光ダイオードは、図3の半導
体ウエハ202を半導体ウエハ200の代わりに用いる
点を除いて、図4の発光ダイオードの製造方法と同様の
方法により製造される。
【0103】ここで、図3において前述したように半導
体ウエハ202は大面積のGaN層3aを有するため、
上記の発光ダイオードの製造の際には、1枚の半導体ウ
エハ202から大量の発光ダイオードを製造することが
可能となる。したがって、発光ダイオードの製造コスト
の低減および製造効率の向上が図られる。
【0104】また、前述のように半導体ウエハ202に
おいては、InGaNバッファ層2により、第1および
第2のGaN層3,3aとSi基板1との間の熱膨張係
数の差および格子定数の差が緩和されている。さらに、
第2のGaN層3aは横方向成長により形成されるため
格子欠陥の低減が図られる。このため、半導体ウエハ2
02の第2のGaN層3a上に形成された各層4〜8に
おいては熱歪みが発生せず、より良好な結晶性が実現さ
れる。それにより、素子特性および信頼性がさらに向上
した発光ダイオードが得られる。
【0105】なお、上記においては、図4〜図6の発光
ダイオードの製造の際に各層4〜8をMOCVD法によ
り成長させているが、各層4〜8をMBE法により成長
させてもよい。
【0106】また、図4〜図6の発光ダイオードにおい
て、各層4〜8の構成は上記の構成に限定されるもので
はなく、Al、Ga、In、BおよびTlの少なくとも
1つを含む窒化物系半導体から構成されていれば上記以
外の構成であってもよい。
【0107】また、図4〜図6の発光ダイオードにおい
ては、半導体ウエハ200〜202上にn型の半導体層
およびp型の半導体層を順に形成しているが、半導体ウ
エハ200〜202上にp型の半導体層およびn型の半
導体層を順に形成してもよい。
【0108】さらに、上記においては、図1〜図3に示
す半導体ウエハ200〜202を発光ダイオードの製造
に用いた場合について説明したが、発光ダイオード以外
の半導体発光素子、例えば半導体レーザ素子等の製造に
半導体ウエハ200〜202を用いてもよい。また、半
導体発光素子以外の半導体素子、例えばフォトダイオー
ド等の受光素子、トランジスタ等の電子素子等の製造に
半導体ウエハ200〜202を用いてもよい。
【0109】さらに、半導体ウエハ200〜202のG
aN層3,3a上に窒化物系半導体層を積層してGaN
系半導体発光素子を形成するとともに、半導体ウエハ2
00〜202のSi基板1上にSi系半導体素子からな
る集積回路を形成することにより、GaN系半導体発光
素子とSi系半導体素子からなる集積回路とが共通のS
i基板上に形成されてなる光・電子集積回路を製造する
ことも可能となる。
【0110】上記の場合においても、前述の発光ダイオ
ードの製造における効果と同様の効果が得られる。すな
わち、製造効率の向上および製造コストの低減が図られ
るとともに、良好な素子特性および高い信頼性を有する
半導体素子の製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例における半導体ウエハを
示す模式的断面図である。
【図2】第1の発明の他の実施例における半導体ウエハ
を示す模式的断面図である。
【図3】第1の発明のさらに他の実施例における半導体
ウエハの製造方法を示す模式的な工程断面図である。
【図4】第2の発明の一実施例における半導体素子を示
す模式的断面図である。
【図5】第2の発明の他の実施例における半導体素子を
示す模式的断面図である。
【図6】第2の発明のさらに他の実施例における半導体
素子を示す模式的断面図である。
【図7】従来の発光ダイオードの例を示す模式的断面図
である。
【符号の説明】
1 Si基板 2 InGaN低温バッファ層 3 GaN層 4 n−GaNコンタクト層 5 n−AlGaNクラッド層 6 InGaN活性層 7 p−AlGaNクラッド層 8 p−GaNコンタクト層 10 AlGaN低温バッファ層 15 SiO2 膜 50 n電極 51 p電極 200〜202 半導体ウエハ
フロントページの続き Fターム(参考) 4G077 AA02 BA04 BE11 BE15 DB08 ED06 EF02 5F041 AA31 AA40 AA43 CA04 CA12 CA23 CA33 CA34 CA40 CA46 CA49 CA57 CA65 CA66 5F045 AA04 AA05 AB09 AB14 AB15 AC07 AC12 AC15 AC18 AD11 AD14 AF03 BB12 CA10 CA12 CB02 DA53 5F052 DA04 DB01 JA07 KA02 KA05 5F073 AA51 AA55 CA07 CB04 CB07 DA05 DA25

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともインジウムを含む窒化物系半
    導体から構成されるバッファ層と、窒化ガリウム層とが
    順に形成されたことを特徴とする半導体ウエハ。
  2. 【請求項2】 前記バッファ層はシリコン基板上に形成
    されたことを特徴とする請求項1記載の半導体ウエハ。
  3. 【請求項3】 シリコン基板上に少なくともインジウム
    を含む窒化物系半導体から構成される第1のバッファ層
    および第1の窒化ガリウム層を順に形成することを特徴
    とする半導体ウエハの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記シリコン基板と前記第1のバッファ
    層との間および前記第1のバッファ層と前記第1の窒化
    ガリウム層との間の少なくとも一方に、前記第1のバッ
    ファ層と異なる組成を有する窒化物系半導体から構成さ
    れる第2のバッファ層を形成することを特徴とする請求
    項3記載の半導体ウエハの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の窒化ガリウム層上に横方向成
    長技術を用いて第2の窒化ガリウム層を形成することを
    特徴とする請求項3または4記載の半導体ウエハの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 シリコン基板上に、少なくともインジウ
    ムを含む窒化物系半導体から構成される第1のバッファ
    層、第1の窒化ガリウム層、および素子領域を含む窒化
    物系半導体層が順に形成されたことを特徴とする半導体
    素子。
  7. 【請求項7】 前記シリコン基板と前記第1のバッファ
    層との間および前記第1のバッファ層と前記第1の窒化
    ガリウム層との間の少なくとも一方に、前記第1のバッ
    ファ層と異なる組成を有する窒化物系半導体から構成さ
    れる第2のバッファ層がさらに形成されたことを特徴と
    する請求項6記載の半導体素子。
  8. 【請求項8】 前記第1の窒化ガリウム層上に所定間隔
    で複数の結晶成長阻止層が分散配置され、前記第1の窒
    化ガリウム層上および前記複数の結晶成長阻止層上に第
    2の窒化ガリウム層がさらに形成され、前記第2の窒化
    ガリウム層上に、前記素子領域を含む窒化物系半導体層
    が形成されたことを特徴とする請求項6または7記載の
    半導体素子。
  9. 【請求項9】 前記窒化物系半導体は、ガリウム、アル
    ミニウム、インジウム、ホウ素およびタリウムの少なく
    とも1つを含むIII 族窒化物系半導体であることを特徴
    とする請求項6〜8のいずれかに記載の半導体素子。
  10. 【請求項10】 シリコン基板上に、少なくともインジ
    ウムを含む窒化物系半導体から構成される第1のバッフ
    ァ層、第1の窒化ガリウム層、および素子領域を含む窒
    化物系半導体層を順に形成することを特徴とする半導体
    素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記シリコン基板と前記第1のバッフ
    ァ層との間および前記第1のバッファ層と前記第1の窒
    化ガリウム層との間の少なくとも一方に、前記第1のバ
    ッファ層と異なる組成を有する窒化物系半導体から構成
    される第2のバッファ層をさらに形成することを特徴と
    する請求項10記載の半導体素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の窒化ガリウム層上に横方向
    成長技術を用いて第2の窒化ガリウム層をさらに形成
    し、前記第2の窒化ガリウム層上に前記素子領域を含む
    窒化物系半導体層を形成することを特徴とする請求項1
    0または11記載の半導体素子の製造方法。
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