JP2001091126A - 冷凍車並びに製造方法 - Google Patents
冷凍車並びに製造方法Info
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- JP2001091126A JP2001091126A JP26617499A JP26617499A JP2001091126A JP 2001091126 A JP2001091126 A JP 2001091126A JP 26617499 A JP26617499 A JP 26617499A JP 26617499 A JP26617499 A JP 26617499A JP 2001091126 A JP2001091126 A JP 2001091126A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷凍車の冷凍庫を短時間で形成して、短時間
で冷凍車を製造する方法を提供することを目的としてい
る。 【解決手段】 後部車体上に冷凍庫の底部を固定した構
成であって、冷凍庫(3)のハウジング(4)が、芯材層
の表裏にFRP層が一体に形成されたシームレス成形体
である冷凍車。車載用冷凍庫のハウジング(4)の大き
さに対応する内型(23)と外型(27,28)とをFRP成
形により成形する工程と、内型の内面に繊維強化材層を
形成する工程と、該繊維強化材層上に断熱材ブロックを
並列して芯材層を形成する工程と、表面に繊維強化材層
を形成した内型を外型の内面に嵌装させる工程と、内外
型の成形空間(40)に配合樹脂を自重で垂下充填させ、
硬化させる工程と、脱型する工程によりハウジングをシ
ームレスに一体成形する工程と、該シームレス成形のハ
ウジングを車体に載置固定する工程との結合からなる冷
凍車の製造方法。
で冷凍車を製造する方法を提供することを目的としてい
る。 【解決手段】 後部車体上に冷凍庫の底部を固定した構
成であって、冷凍庫(3)のハウジング(4)が、芯材層
の表裏にFRP層が一体に形成されたシームレス成形体
である冷凍車。車載用冷凍庫のハウジング(4)の大き
さに対応する内型(23)と外型(27,28)とをFRP成
形により成形する工程と、内型の内面に繊維強化材層を
形成する工程と、該繊維強化材層上に断熱材ブロックを
並列して芯材層を形成する工程と、表面に繊維強化材層
を形成した内型を外型の内面に嵌装させる工程と、内外
型の成形空間(40)に配合樹脂を自重で垂下充填させ、
硬化させる工程と、脱型する工程によりハウジングをシ
ームレスに一体成形する工程と、該シームレス成形のハ
ウジングを車体に載置固定する工程との結合からなる冷
凍車の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍車に係り、
特に冷凍庫のハウジングをシームレスに一体成形した冷
凍車並びにその製造方法に関する。
特に冷凍庫のハウジングをシームレスに一体成形した冷
凍車並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鮮魚などを運搬する冷凍車は、後
部に冷凍庫を積載している。該冷凍庫は肉厚の断熱材に
よるパネルを形成し、これを切断し、天井、床、側壁、
前壁などを組立てて形成されている。
部に冷凍庫を積載している。該冷凍庫は肉厚の断熱材に
よるパネルを形成し、これを切断し、天井、床、側壁、
前壁などを組立てて形成されている。
【0003】前記組立には、例えば四方に金属の柱を立
設し、あるいは床並びに天井の枠組をして、それらの枠
によって前記断熱パネルを固定しているのが一般的なも
のである。
設し、あるいは床並びに天井の枠組をして、それらの枠
によって前記断熱パネルを固定しているのが一般的なも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記構成の冷凍車は、
同じ肉厚の断熱パネルを形成することが大変な仕事で、
これを寸法取りして切断することも煩雑である。更に枠
組を組立る工程と、パネルを固定する工程など、煩雑な
工程を必要としている。また金属が使用されているた
め、断熱加工が施されていても、冷凍庫の内外の温度差
により、保冷効果が損なわれるということが否めなかっ
た。
同じ肉厚の断熱パネルを形成することが大変な仕事で、
これを寸法取りして切断することも煩雑である。更に枠
組を組立る工程と、パネルを固定する工程など、煩雑な
工程を必要としている。また金属が使用されているた
め、断熱加工が施されていても、冷凍庫の内外の温度差
により、保冷効果が損なわれるということが否めなかっ
た。
【0005】この発明はこのような実情に鑑みて、長年
にわたり研究を重ねてきた結果、この発明を完成するに
至り、組立を要さずに形成することのできる冷凍車並び
に製造方法を提供することを目的としている。
にわたり研究を重ねてきた結果、この発明を完成するに
至り、組立を要さずに形成することのできる冷凍車並び
に製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決し、目的を達成するために次のような技術的な手段
を講じた。
解決し、目的を達成するために次のような技術的な手段
を講じた。
【0007】すなわち、主な構成として、後部車体上に
冷凍庫の底部を固定した構成であって、冷凍庫のハウジ
ングが、芯材の表裏にFRP層が一体に形成されたシー
ムレス成形体である冷凍車、として構成されている。
冷凍庫の底部を固定した構成であって、冷凍庫のハウジ
ングが、芯材の表裏にFRP層が一体に形成されたシー
ムレス成形体である冷凍車、として構成されている。
【0008】また具体的な細部の構成として、前記表裏
のFRP層の間には、隣接した芯材の多数の継目間隙に
それぞれ樹脂連結板が、表裏のFRP層と連結して一体
に形成されている冷凍車、として構成されている。
のFRP層の間には、隣接した芯材の多数の継目間隙に
それぞれ樹脂連結板が、表裏のFRP層と連結して一体
に形成されている冷凍車、として構成されている。
【0009】更に次のように構成させることができる。
前記ハウジングの表面には、成形時に外型の内面に形成
された着色表層が、表FRP層の表面に、シームレスで
一体に形成することができる。
前記ハウジングの表面には、成形時に外型の内面に形成
された着色表層が、表FRP層の表面に、シームレスで
一体に形成することができる。
【0010】前記ハウジングの後部には、後部ドア口が
形成され、該ドア口外端縁部には、ドアを固定させる固
定部材を、一体成形で埋設することができる。
形成され、該ドア口外端縁部には、ドアを固定させる固
定部材を、一体成形で埋設することができる。
【0011】前記ハウジングの底部には、底部を車体に
固定させる固定部具を固定させる固定部材を所望の位置
に一体成形で埋設させることができる。
固定させる固定部具を固定させる固定部材を所望の位置
に一体成形で埋設させることができる。
【0012】前記ハウジングの前側部に、前側ドア口を
形成し、上部に、前側ドアを吊設させる吊りレールを一
体成形で埋設させることができる。
形成し、上部に、前側ドアを吊設させる吊りレールを一
体成形で埋設させることができる。
【0013】前記ハウジングの前壁から天井にかけて、
冷気パイプを一体成形で埋設させることができる。
冷気パイプを一体成形で埋設させることができる。
【0014】製造方法として、車載用冷凍庫のハウジン
グの大きさに対応する内型と外型とをFRP成形により
成形する工程と、内型の内面に繊維強化材層を形成する
工程と、該繊維強化材層上に断熱材ブロックを並列して
芯材層を形成する工程と、表面に繊維強化材層を形成し
た内型を外型の内面に嵌装させる工程と、内外型の成形
空間に配合樹脂を自重で垂下充填させ、硬化させる工程
と、脱型する工程によりハウジングをシームレスに一体
成形する工程と、該シームレス成形のハウジングを車体
に載置固定する工程との結合からなる冷凍車の製造方
法、としい構成されている。
グの大きさに対応する内型と外型とをFRP成形により
成形する工程と、内型の内面に繊維強化材層を形成する
工程と、該繊維強化材層上に断熱材ブロックを並列して
芯材層を形成する工程と、表面に繊維強化材層を形成し
た内型を外型の内面に嵌装させる工程と、内外型の成形
空間に配合樹脂を自重で垂下充填させ、硬化させる工程
と、脱型する工程によりハウジングをシームレスに一体
成形する工程と、該シームレス成形のハウジングを車体
に載置固定する工程との結合からなる冷凍車の製造方
法、としい構成されている。
【0015】また前記配合樹脂の充填時において、排気
口に連結された排気装置よって、成型空間の内圧を高め
た状態で、成型空間の周囲における環状間隙に配合樹脂
が達したときに0.8気圧ないし0.5気圧に減圧する
ことによって配合樹脂の充填を促進させる冷凍車の製造
方法、とすることができる。
口に連結された排気装置よって、成型空間の内圧を高め
た状態で、成型空間の周囲における環状間隙に配合樹脂
が達したときに0.8気圧ないし0.5気圧に減圧する
ことによって配合樹脂の充填を促進させる冷凍車の製造
方法、とすることができる。
【0016】
【作用】上記のように構成されたこの発明は、次のよう
な作用を有している。
な作用を有している。
【0017】冷凍庫のハウジングは、一体成形のシーム
レスなので、ドア部分以外は隙間がなく、均一な肉厚に
成形されるため、保冷性に優れている。
レスなので、ドア部分以外は隙間がなく、均一な肉厚に
成形されるため、保冷性に優れている。
【0018】ハウジングは一体成形なので、金属の柱や
枠組がないため、庫内の冷気が金属を伝導体として逃げ
ることがなく、保冷効率にすぐれている。
枠組がないため、庫内の冷気が金属を伝導体として逃げ
ることがなく、保冷効率にすぐれている。
【0019】一体成形で短時間で形成することができ、
これは従来のものの組立時間と同程度で、成形後直ちに
車体に固定させることができる。
これは従来のものの組立時間と同程度で、成形後直ちに
車体に固定させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態例を図面を
参照して説明する。図1は冷凍車の概略側面図、図2は
ハウジングの一部横断平面図である。
参照して説明する。図1は冷凍車の概略側面図、図2は
ハウジングの一部横断平面図である。
【0021】冷凍車(1)は車体(2)の後部上に冷凍庫
(3)が固定されている。該冷凍庫(3)のハウジング
(4)は、FRP(繊維強化プラスチック)のシームレ
ス一体成形により形成されている。図1における符号
(5)は前側ドア口、(6)は後部ドア口である。
(3)が固定されている。該冷凍庫(3)のハウジング
(4)は、FRP(繊維強化プラスチック)のシームレ
ス一体成形により形成されている。図1における符号
(5)は前側ドア口、(6)は後部ドア口である。
【0022】図2にハウジング(4)の一部横断平面図
を示すように、断熱材からなる芯材層(7)の内外にF
RP層(8),(9)が一体に形成されている。該内外の
FRP層(8),(9)は多数の樹脂連結板(10)によっ
て一体に連結されている。
を示すように、断熱材からなる芯材層(7)の内外にF
RP層(8),(9)が一体に形成されている。該内外の
FRP層(8),(9)は多数の樹脂連結板(10)によっ
て一体に連結されている。
【0023】図3は図2におけるFRP層(8),(9)
部分の拡大平面図である。内部には繊維強化材(11)と
してのガラス繊維マットが内蔵されていて、繊維間に配
合樹脂が充填されている。図中の符号(12)は着色表層
である。
部分の拡大平面図である。内部には繊維強化材(11)と
してのガラス繊維マットが内蔵されていて、繊維間に配
合樹脂が充填されている。図中の符号(12)は着色表層
である。
【0024】図4は、前記前側ドア口(5)の縦断背面
図である。前側ドア口(5)は外面に向かって口幅が広
くなるように設定されている。これに対して前側ドア
(13)は内面に向って狭くなるように設定されて、外か
ら嵌合するように設定されている。図中符号(14)は吊
車、(15)は吊レールである。
図である。前側ドア口(5)は外面に向かって口幅が広
くなるように設定されている。これに対して前側ドア
(13)は内面に向って狭くなるように設定されて、外か
ら嵌合するように設定されている。図中符号(14)は吊
車、(15)は吊レールである。
【0025】前記吊車(14)並びに吊レール(15)は、
あらかじめハウジング(4)並びに前側ドア(13)に埋
設されている固定部材としてのナット(16)にボルト締
め固定される。
あらかじめハウジング(4)並びに前側ドア(13)に埋
設されている固定部材としてのナット(16)にボルト締
め固定される。
【0026】図5は後部ドア口(6)の部分横断平面図
である。後部ドア(17)を固定するためには、あらかじ
めハウジング(4)並びに後部ドア(17)に蝶番(18)
を固定するためのナット(16)が埋設されている。図中
符号(19)はシール材である。
である。後部ドア(17)を固定するためには、あらかじ
めハウジング(4)並びに後部ドア(17)に蝶番(18)
を固定するためのナット(16)が埋設されている。図中
符号(19)はシール材である。
【0027】図6はハウジング(4)の底部の一部縦断
側面図である。この底部には適宜の間隔おきに、車体
(2)に対してハウジング(4)を固定するための固定部
材としてのボルト(20)が埋設されて、ボルトの先端部
は下方に突出されている。図中符号(21)は座金であ
る。この場合、ボルトに代えてナットにすることができ
る。
側面図である。この底部には適宜の間隔おきに、車体
(2)に対してハウジング(4)を固定するための固定部
材としてのボルト(20)が埋設されて、ボルトの先端部
は下方に突出されている。図中符号(21)は座金であ
る。この場合、ボルトに代えてナットにすることができ
る。
【0028】図7は成形型(22)の内型(23)の略示的
斜視図である。全体はFRP成形による中空角柱体で、
フランジ(24)が形成されている。該フランジ(24)に
は図示するように、幅の長手に沿ってシール材(25)が
配設されている。図中の符号(26)は外型との合わせ位
置決め用のキイである。
斜視図である。全体はFRP成形による中空角柱体で、
フランジ(24)が形成されている。該フランジ(24)に
は図示するように、幅の長手に沿ってシール材(25)が
配設されている。図中の符号(26)は外型との合わせ位
置決め用のキイである。
【0029】図8は二つ割の一対で構成される外型(2
7),(28)の斜視図である。各型の口端部にはフラン
ジ(29),(30)が形成されている。図中の符号(31)
は注入口、(32)は注入管、(33)は排気口、(34)は
排気管である。
7),(28)の斜視図である。各型の口端部にはフラン
ジ(29),(30)が形成されている。図中の符号(31)
は注入口、(32)は注入管、(33)は排気口、(34)は
排気管である。
【0030】図9以下によって、ハウジング(4)の成
形方法について説明する。外型(27)、(28)のそれぞ
れの内面に、下塗剤を塗布してから着色表層(35)を塗
着形成させる。その上に繊維強化材(36)例えばガラス
ストランドマットを添着させる。その上に例えばウレタ
ン発泡樹脂の成形体ブロックを配列させることによっ
て、断熱性のある芯材層(37)を形成させる。この場
合、各隣接芯材層(37)との間に狭い間隙(38)が生じ
る。
形方法について説明する。外型(27)、(28)のそれぞ
れの内面に、下塗剤を塗布してから着色表層(35)を塗
着形成させる。その上に繊維強化材(36)例えばガラス
ストランドマットを添着させる。その上に例えばウレタ
ン発泡樹脂の成形体ブロックを配列させることによっ
て、断熱性のある芯材層(37)を形成させる。この場
合、各隣接芯材層(37)との間に狭い間隙(38)が生じ
る。
【0031】次に図7に示した内型(23)の外面に繊維
強化材層(39)を形成させる。該繊維強化材層(39)は
多数のガラスマットを配列させてもよいが、あらかじめ
ガラスストランドチョップをプリホームしたものを内型
(23)に被着させる方法を講じてもよい。
強化材層(39)を形成させる。該繊維強化材層(39)は
多数のガラスマットを配列させてもよいが、あらかじめ
ガラスストランドチョップをプリホームしたものを内型
(23)に被着させる方法を講じてもよい。
【0032】しかる後、一つの外型(29)の内部に内型
(23)を嵌め、その上に他の外型(28)を外嵌させると
図10に示す状態になる。該内外の成形型(22)の間に
は成形空間(40)が形成されている。該成形空間(40)
の幅はハウジング(4)の肉厚に合わせるもので、例え
ば50ミリないし80ミリなど任意に設定される。
(23)を嵌め、その上に他の外型(28)を外嵌させると
図10に示す状態になる。該内外の成形型(22)の間に
は成形空間(40)が形成されている。該成形空間(40)
の幅はハウジング(4)の肉厚に合わせるもので、例え
ば50ミリないし80ミリなど任意に設定される。
【0033】図10における符号(41)は材タンク、
(42)は流量調整器、(43)は排気装置、(44)は調圧
器、(45)は真空ポンプである。
(42)は流量調整器、(43)は排気装置、(44)は調圧
器、(45)は真空ポンプである。
【0034】上記の構成において、型締めされた成形型
(22)の成形空間(40)に、材タンク(41)から配合樹
脂を重力によって滴下充填させる。この場合、排気装置
(43)によって、成形空間(40)の内圧をやや高めに調
整しておく。
(22)の成形空間(40)に、材タンク(41)から配合樹
脂を重力によって滴下充填させる。この場合、排気装置
(43)によって、成形空間(40)の内圧をやや高めに調
整しておく。
【0035】図においてシール(25)から成形空間(4
0)に至る間は環状間隙(46)が形成されている。従っ
て、該環状間隙(46)に進入した配合樹脂は、成形空間
(40)を環状に取り巻くことになる。
0)に至る間は環状間隙(46)が形成されている。従っ
て、該環状間隙(46)に進入した配合樹脂は、成形空間
(40)を環状に取り巻くことになる。
【0036】そこで、排気装置(43)をやや減圧(0.
5〜0.8気圧)に調整させると、前記環状間隙(46)
から成形空間(40)へと配合樹脂が進入して、繊維強化
材(36),(39)の繊維間に浸透して中の空気を排気口
(33)へと押し出していく。
5〜0.8気圧)に調整させると、前記環状間隙(46)
から成形空間(40)へと配合樹脂が進入して、繊維強化
材(36),(39)の繊維間に浸透して中の空気を排気口
(33)へと押し出していく。
【0037】前記材タンク(41)の中には、このハウジ
ング(4)を成形するために必要、かつ充分な素材が配
合された配合樹脂が、このハウジング(4)を形成する
ために必要な理論上の計量された量だけ成形直前に配合
されて詰装される。
ング(4)を成形するために必要、かつ充分な素材が配
合された配合樹脂が、このハウジング(4)を形成する
ために必要な理論上の計量された量だけ成形直前に配合
されて詰装される。
【0038】しかして、排気装置(43)によって成形空
間(40)の上部が減圧されると、下から空気を押し出し
ながら配合樹脂が上昇し、調圧器(44)までに達する。
そこで排気装置(43)の稼動を停止させると、調圧器
(44)内の配合樹脂は自重と、成形空間(40)の負圧に
よって降下して成形空間(40)内に戻る。従って、排気
管(34)をはずして、排気口(32),(33)に図示しな
い栓をする。
間(40)の上部が減圧されると、下から空気を押し出し
ながら配合樹脂が上昇し、調圧器(44)までに達する。
そこで排気装置(43)の稼動を停止させると、調圧器
(44)内の配合樹脂は自重と、成形空間(40)の負圧に
よって降下して成形空間(40)内に戻る。従って、排気
管(34)をはずして、排気口(32),(33)に図示しな
い栓をする。
【0039】これによって、暫く養生させれば、成形空
間(40)内の配合樹脂は硬化するので、硬化後に脱型さ
せる。この配合樹脂の充填から脱型までの工程は、大き
さにもよるが、わずか80分ないし90分で充分であ
る。
間(40)内の配合樹脂は硬化するので、硬化後に脱型さ
せる。この配合樹脂の充填から脱型までの工程は、大き
さにもよるが、わずか80分ないし90分で充分であ
る。
【0040】前記図10における各隣接する芯材層(3
7)間の間隙(38)には成形時に配合樹脂が浸透して硬
化するために、図2に示した樹脂連結板(10)が形成さ
れて、表裏のFRP層(8),(9)を強固に連結するこ
とになる。
7)間の間隙(38)には成形時に配合樹脂が浸透して硬
化するために、図2に示した樹脂連結板(10)が形成さ
れて、表裏のFRP層(8),(9)を強固に連結するこ
とになる。
【0041】前記図1における前側ドア口(5)部分の
開口については、図10図における符号(22a)で示す
ような、突部を外型(27),(28)の内面(内型の外面
でもよい)に形成することによって容易に形成すること
ができる。
開口については、図10図における符号(22a)で示す
ような、突部を外型(27),(28)の内面(内型の外面
でもよい)に形成することによって容易に形成すること
ができる。
【0042】これによって、バリ取り、並びにドア口の
開口後、直ちにハウジング(4)を車体(2)に載置させ
て固定させることができる。図示省略した冷凍装置、配
管などの連結後、ドアを配設固定させると、冷凍車
(1)が完成する。
開口後、直ちにハウジング(4)を車体(2)に載置させ
て固定させることができる。図示省略した冷凍装置、配
管などの連結後、ドアを配設固定させると、冷凍車
(1)が完成する。
【0043】軽自動車、小型車などは図10のように型
の縦置でよいが、普通自動車や大型車用には、型を横置
きにすることができる。その場合、注入口(31)、排気
口(32)等の位置を任意に移動して形成させることがで
きる。
の縦置でよいが、普通自動車や大型車用には、型を横置
きにすることができる。その場合、注入口(31)、排気
口(32)等の位置を任意に移動して形成させることがで
きる。
【0044】前記脱型後は、成型型(22)を閉ざし、材
注入口(31)から洗浄剤を注入して、排気装置(43)に
よって吸引することによって、成型空間(40)を洗浄
し、かつ洗浄剤を無駄なく完全に回収することができ
る。
注入口(31)から洗浄剤を注入して、排気装置(43)に
よって吸引することによって、成型空間(40)を洗浄
し、かつ洗浄剤を無駄なく完全に回収することができ
る。
【0045】この発明は、前記構成に限定されるもので
はなく、目的に沿って適宜設計変更をすることができ
る。前記芯材層(7)は、材質あるいは発泡率の異なる
ものものの多層とすることができる。
はなく、目的に沿って適宜設計変更をすることができ
る。前記芯材層(7)は、材質あるいは発泡率の異なる
ものものの多層とすることができる。
【0046】
【発明の効果】この発明は、次のような優れた効果を有
している。
している。
【0047】冷凍庫のハウジングは、シームレスの一体
成形なので、ドア口以外は隙間がなく、保冷性に優れて
いる効果がある。
成形なので、ドア口以外は隙間がなく、保冷性に優れて
いる効果がある。
【0048】冷凍庫のハウジングは、金属柱や枠組がな
いため、金属を導体とする熱ロスが生じにくく保冷性に
優れている効果がある。
いため、金属を導体とする熱ロスが生じにくく保冷性に
優れている効果がある。
【0049】冷凍庫のハウジングは、シームレスの一体
成形なので、強固である効果がある。
成形なので、強固である効果がある。
【0050】冷凍庫のハウジングは、断熱材の芯材層の
表裏にFRP層が形成され、樹脂連結板で一体に連結さ
れているので、全体として強固で、軽量かつ、断熱性に
優れている効果がある。
表裏にFRP層が形成され、樹脂連結板で一体に連結さ
れているので、全体として強固で、軽量かつ、断熱性に
優れている効果がある。
【0051】ハウジングはFRP成型体なので、金属性
より耐久性に優れており、断熱材を厚くすることができ
るので高温地域、時期において優れた保冷維持を図るこ
とができる効果がある。
より耐久性に優れており、断熱材を厚くすることができ
るので高温地域、時期において優れた保冷維持を図るこ
とができる効果がある。
【0052】ハウジングは軽いので、車体重量を軽くす
ることができ、遠距離運転においてガソリン消費量を軽
減させることができる効果がある。
ることができ、遠距離運転においてガソリン消費量を軽
減させることができる効果がある。
【0053】製法として、配合樹脂は自重で滴下充填さ
せるもので、また排気はわずかな減圧によるものなの
で、成形型は簡易なもので間に合うという効果がある。
そのことは、設備投資をほとんどしなくてもよいという
効果がある。
せるもので、また排気はわずかな減圧によるものなの
で、成形型は簡易なもので間に合うという効果がある。
そのことは、設備投資をほとんどしなくてもよいという
効果がある。
【0054】きわめて短時間で大型のハウジングを成型
することができる効果がある。
することができる効果がある。
【0055】配合樹脂は、成型直前に、必要量を調合し
て供給するものであるので、品質が均一で、素材のロス
がほとんど生じないという効果がある。
て供給するものであるので、品質が均一で、素材のロス
がほとんど生じないという効果がある。
【図1】冷凍車の側面図である。
【図2】ハウジングの一部横断平面図である。
【図3】ハウジングの一部拡大横断平面図である。
【図4】前側ドア口部分縦断背面図である。
【図5】後部ドア部分縦断側面図である。
【図6】底部一部縦断側面図である。
【図7】内型の斜視図である。
【図8】外型の斜視図である。
【図9】成形型の縦断側面図である。
【図10】成形方法を示す縦断概略正面図である。
【符号の説明】 (1) 冷凍車 (2) 車体 (3) 冷凍庫 (4) ハウジング (5) 前側ドア口 (6) 後部ドア口 (7) 芯材層 (8),(9) FRP層 (10) 樹脂連結板 (11) 繊維強化材 (12) 着色表層 (13) 前側ドア (14) 吊車 (15) 吊レール (16) 固定部材 (17) 後部ドア (18) 蝶番 (19) シール材 (20) 固定部材 (21) 座金 (22) 成形型 (23) 内型 (24) フランジ (25) シール材 (26) キイ (27),(28) 外型 (29),(30) フランジ (31) 注入口 (32) 注入管 (33) 排気口 (34) 排気管 (35) 着色表層 (36) 繊維強化材 (37) 芯材 (38) 間隙 (39) 繊維強化材 (40) 成型空間 (41) 材タンク (42) 調整器 (43) 排気装置 (44) 調圧器 (45) 負圧ポンプ (46) 環状間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25D 23/08 F25D 23/08 C
Claims (7)
- 【請求項1】 後部車体上に冷凍庫の底部を固定した構
成であって、冷凍庫のハウジングが、芯材層の表裏にF
RP層が一体に形成されたシームレス成形体であること
を特徴とする冷凍車。 - 【請求項2】 前記表裏のFRP層の間には、隣接した
多数の芯材ブロックのそれぞれの継目間隙にそれぞれ樹
脂連結板が、表裏のFRP層と連結して一体に形成され
ていることを特徴とする請求項1に記載された冷凍車。 - 【請求項3】 前記ハウジングの表面には、成形時に外
型の内面に形成された着色表層が、表FRP層の表面
に、シームレスで一体に形成されていることを特徴とす
る請求項1,2のいずれかに記載された冷凍車。 - 【請求項4】 前記ハウジングの後部には、後部ドア口
が形成され、該ドア口外端縁部には、ドアを固定させる
固定部材が、一体成形で埋設されていることを特徴とす
る請求項1ないし3のいずれかに記載された冷凍車。 - 【請求項5】 前記ハウジングの底部には、底部を車体
に固定させる固定具を固定させる固定部材が所望の位置
に一体成形で埋設されていることを特徴とする請求項1
ないし4のいずれかに記載された冷凍車。 - 【請求項6】 車載用冷凍庫のハウジングの大きさに対
応する内型と外型とをFRP成形により成形する工程
と、内型の内面に繊維強化材層を形成する工程と、該繊
維強化材層上に断熱材ブロックを並列して芯材層を形成
する工程と、表面に繊維強化材層を形成した内型を外型
の内面に嵌装させる工程と、内外型の成形空間に配合樹
脂を自重で垂下充填させ、硬化させる工程と、脱型する
工程によりハウジングをシームレスに一体成形する工程
と、該シームレス成形のハウジングを後部車体に載置固
定する工程との結合を特徴とする冷凍車の製造方法。 - 【請求項7】 前記配合樹脂の充填時において、排気口
に連結された排気装置よって、成型空間の内圧を高めた
状態で、成型空間の周囲における環状間隙に配合樹脂が
達したときに減圧することによって配合樹脂の充填を促
進させることを特徴とする請求項6に記載された冷凍車
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26617499A JP2001091126A (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | 冷凍車並びに製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26617499A JP2001091126A (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | 冷凍車並びに製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001091126A true JP2001091126A (ja) | 2001-04-06 |
Family
ID=17427301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26617499A Pending JP2001091126A (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | 冷凍車並びに製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001091126A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009012827A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Taisei Kikaku:Kk | 輸送用コンテナ |
WO2010111941A1 (zh) * | 2009-04-03 | 2010-10-07 | 广州拜尔冷链聚氨酯科技有限公司 | 一种冷藏车车厢一体化结构及其作业方法 |
CN103737943A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-23 | 广州拜尔冷链聚氨酯科技有限公司 | 冷藏车车厢内蒙皮制造工艺、模具及冷藏车车厢制造工艺 |
CN109421827A (zh) * | 2017-08-24 | 2019-03-05 | 江苏锋驰汽车车身制造有限公司 | 一种保温车体结构 |
-
1999
- 1999-09-20 JP JP26617499A patent/JP2001091126A/ja active Pending
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