JP2001090836A - フッ素樹脂摺動部材 - Google Patents
フッ素樹脂摺動部材Info
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- JP2001090836A JP2001090836A JP27091499A JP27091499A JP2001090836A JP 2001090836 A JP2001090836 A JP 2001090836A JP 27091499 A JP27091499 A JP 27091499A JP 27091499 A JP27091499 A JP 27091499A JP 2001090836 A JP2001090836 A JP 2001090836A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】強度が強く耐摩耗性に優れるとともに、動摩擦
係数が低いフッ素樹脂摺動部材を提供する。 【解決手段】PTFEからなる基材1にアラミド繊維2
を分散させた。上記基材1とアラミド繊維2との界面
に、潤滑剤3を含浸させた。
係数が低いフッ素樹脂摺動部材を提供する。 【解決手段】PTFEからなる基材1にアラミド繊維2
を分散させた。上記基材1とアラミド繊維2との界面
に、潤滑剤3を含浸させた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、耐摩耗性が要求
されるパッキンやピストンリング等に用いられるフッ素
樹脂摺動部材に関する。
されるパッキンやピストンリング等に用いられるフッ素
樹脂摺動部材に関する。
【0002】
【従来の技術】パッキン等に用いられる摺動部材には、
低い摩擦抵抗が要求され、従来から潤滑油とともに種々
の材料が用いられているが、特にポリテトラフルオロエ
チレン(以下「PTFE」という)からなる摺動部材に
ついては、耐熱性、耐薬品性に優れ、かつ動摩擦係数が
低いために、潤滑油を併用しないドライ摺動部材として
多用されている。PTFEは上記のように優れた摩擦特
性を有しているが、強度及び耐摩耗性に難点がある。こ
のため、上記PTFEに樹脂粉末、カーボン、アラミド
繊維等の充填材を添加することにより、強度及び耐摩耗
性を改善することが行われており、上記アラミド繊維を
添加した場合には、その改善効果が特に高いことが知ら
れている。
低い摩擦抵抗が要求され、従来から潤滑油とともに種々
の材料が用いられているが、特にポリテトラフルオロエ
チレン(以下「PTFE」という)からなる摺動部材に
ついては、耐熱性、耐薬品性に優れ、かつ動摩擦係数が
低いために、潤滑油を併用しないドライ摺動部材として
多用されている。PTFEは上記のように優れた摩擦特
性を有しているが、強度及び耐摩耗性に難点がある。こ
のため、上記PTFEに樹脂粉末、カーボン、アラミド
繊維等の充填材を添加することにより、強度及び耐摩耗
性を改善することが行われており、上記アラミド繊維を
添加した場合には、その改善効果が特に高いことが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記アラミド繊維等の
充填材の使用は、強度と耐摩耗性とを向上させることが
できる一方で、動摩擦係数が高くなる傾向がある。この
ため、充填材を多量に配合した場合には、摩擦の相手材
に対する攻撃性が高くなり、相手材の材質によっては、
当該相手材の摩耗量が多くなるという問題がある。
充填材の使用は、強度と耐摩耗性とを向上させることが
できる一方で、動摩擦係数が高くなる傾向がある。この
ため、充填材を多量に配合した場合には、摩擦の相手材
に対する攻撃性が高くなり、相手材の材質によっては、
当該相手材の摩耗量が多くなるという問題がある。
【0004】上記のような従来の問題点に鑑み、この発
明は、強度が強く耐摩耗性に優れるとともに、動摩擦係
数が低いフッ素樹脂摺動部材を提供することを目的とす
る。
明は、強度が強く耐摩耗性に優れるとともに、動摩擦係
数が低いフッ素樹脂摺動部材を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明のフッ素樹脂摺動部材は、PTFEからなる
基材に耐熱性樹脂繊維を分散させ、上記基材と耐熱性樹
脂繊維との界面に、潤滑剤を含浸させたことを特徴とす
るものである。上記構成のフッ素樹脂摺動部材によれ
ば、PTFEに分散させた耐熱性樹脂繊維によって、強
度及び耐摩耗性を改善することができ、基材と耐熱性樹
脂繊維との界面に含浸させた潤滑剤により、動摩擦係数
を低下させることができる。すなわち、PTFEは成形
時に300℃を超える高温状態を長時間必要とするた
め、潤滑剤を混在させた状態での成形が困難であり、ま
た、撥水性や撥油性のために成形後に液状の潤滑剤を含
浸させることも同じく困難であったが、PTFEに耐熱
性樹脂繊維を分散させると、PTFEと耐熱性樹脂繊維
との界面に、即ち耐熱性樹脂繊維とPTFEとの境界や
耐熱樹脂繊維のごく表層に、液状の潤滑剤を含浸・保持
させることができ、この潤滑剤により動摩擦係数が低下
し、優れた摺動部材としての特性が得られるとの知見を
得、この知見に基づいてこの発明を完成するに至った。
のこの発明のフッ素樹脂摺動部材は、PTFEからなる
基材に耐熱性樹脂繊維を分散させ、上記基材と耐熱性樹
脂繊維との界面に、潤滑剤を含浸させたことを特徴とす
るものである。上記構成のフッ素樹脂摺動部材によれ
ば、PTFEに分散させた耐熱性樹脂繊維によって、強
度及び耐摩耗性を改善することができ、基材と耐熱性樹
脂繊維との界面に含浸させた潤滑剤により、動摩擦係数
を低下させることができる。すなわち、PTFEは成形
時に300℃を超える高温状態を長時間必要とするた
め、潤滑剤を混在させた状態での成形が困難であり、ま
た、撥水性や撥油性のために成形後に液状の潤滑剤を含
浸させることも同じく困難であったが、PTFEに耐熱
性樹脂繊維を分散させると、PTFEと耐熱性樹脂繊維
との界面に、即ち耐熱性樹脂繊維とPTFEとの境界や
耐熱樹脂繊維のごく表層に、液状の潤滑剤を含浸・保持
させることができ、この潤滑剤により動摩擦係数が低下
し、優れた摺動部材としての特性が得られるとの知見を
得、この知見に基づいてこの発明を完成するに至った。
【0006】上記耐熱性樹脂繊維としては、アラミド繊
維であるのが好ましく(請求項2)、この場合には、強
度及び耐摩耗性をより効果的に改善することができると
ともに、アラミド繊維が有する親水性及び親油性によ
り、潤滑剤を基材に対して表面より深くかつ容易に含浸
させることができる。
維であるのが好ましく(請求項2)、この場合には、強
度及び耐摩耗性をより効果的に改善することができると
ともに、アラミド繊維が有する親水性及び親油性によ
り、潤滑剤を基材に対して表面より深くかつ容易に含浸
させることができる。
【0007】上記フッ素樹脂摺動部材は、その全体に占
めるポリテトラフルオロエチレンの割合が70〜90重
量%、アラミド繊維の割合が3〜15重量%、潤滑剤の
割合が1〜15重量%であるのが好ましい(請求項
3)。摺動部材全体に占めるPTFEの割合が70重量
%未満では、その成形が困難であり、90重量%を超え
るとアラミド繊維の配合量が少なくなって、当該アラミ
ド繊維による強度及び耐摩耗性の改善効果が小さくな
る。また、アラミド繊維の割合が3重量%未満では、強
度及び耐摩耗性の改善効果が小さく、15重量%を超え
るとPTFEの成形が困難となる。さらに、潤滑剤の割
合が1重量%未満では動摩擦係数の低減効果が小さく、
15重量%を超えると動摩擦係数の低減効果が飽和す
る。
めるポリテトラフルオロエチレンの割合が70〜90重
量%、アラミド繊維の割合が3〜15重量%、潤滑剤の
割合が1〜15重量%であるのが好ましい(請求項
3)。摺動部材全体に占めるPTFEの割合が70重量
%未満では、その成形が困難であり、90重量%を超え
るとアラミド繊維の配合量が少なくなって、当該アラミ
ド繊維による強度及び耐摩耗性の改善効果が小さくな
る。また、アラミド繊維の割合が3重量%未満では、強
度及び耐摩耗性の改善効果が小さく、15重量%を超え
るとPTFEの成形が困難となる。さらに、潤滑剤の割
合が1重量%未満では動摩擦係数の低減効果が小さく、
15重量%を超えると動摩擦係数の低減効果が飽和す
る。
【0008】上記フッ素樹脂摺動部材は、上記基材自体
にグラファイト又は二硫化モリブデンを添加していても
よく(請求項4)、この場合には、固体潤滑剤である上
記グラファイト又は二硫化モリブデンにより、耐摩耗性
をさらに効果的に向上させることができる。また、この
場合において、摺動部材全体に占めるグラファイト又は
二硫化モリブデンの割合は、1〜15重量%であるのが
好ましく(請求項5)、これにより、基材の成形性を損
なうことなく耐摩耗性をより効果的に向上させることが
できる。すなわち、上記グラファイト又は二硫化モリブ
デンの割合が1重量%未満では、耐摩耗性を効果的に向
上させことができず、15重量%を超えるとPTFEの
成形が困難となる。
にグラファイト又は二硫化モリブデンを添加していても
よく(請求項4)、この場合には、固体潤滑剤である上
記グラファイト又は二硫化モリブデンにより、耐摩耗性
をさらに効果的に向上させることができる。また、この
場合において、摺動部材全体に占めるグラファイト又は
二硫化モリブデンの割合は、1〜15重量%であるのが
好ましく(請求項5)、これにより、基材の成形性を損
なうことなく耐摩耗性をより効果的に向上させることが
できる。すなわち、上記グラファイト又は二硫化モリブ
デンの割合が1重量%未満では、耐摩耗性を効果的に向
上させことができず、15重量%を超えるとPTFEの
成形が困難となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態につい
て詳述する。図1は、この発明のフッ素樹脂摺動部材の
内部組織を示す模式図である。このフッ素樹脂摺動部材
は、PTFEを基材1とし、これに耐熱性樹脂繊維とし
てのアラミド繊維2を分散させ、上記基材1とアラミド
繊維2との界面に、潤滑剤3を含浸させたものである。
て詳述する。図1は、この発明のフッ素樹脂摺動部材の
内部組織を示す模式図である。このフッ素樹脂摺動部材
は、PTFEを基材1とし、これに耐熱性樹脂繊維とし
てのアラミド繊維2を分散させ、上記基材1とアラミド
繊維2との界面に、潤滑剤3を含浸させたものである。
【0010】上記基材1の摺動部材全体に占める割合は
70〜90重量%である。また、この基材1自体には、
固体潤滑剤4としてグラファイト又は二硫化モリブデン
を添加してある。この固体潤滑剤4の摺動部材全体に占
める割合は1〜15重量%である。上記アラミド繊維2
は、その一部を基材1の表面に露出させた状態で、基材
1の内部に均一に分散させてある。このアラミド繊維2
としては、BET比表面積が6m2/g、繊維長さが5
0〜1000μm、太さが5〜20μmのものが好適に
使用される。このアラミド繊維2の摺動部材全体に占め
る割合は3〜15重量%である。上記潤滑剤3として
は、流動パラフィン、シリコンオイル、フッ素オイル、
機械オイル、ヒマシ油、オレイン酸等を例示することが
でき、これらは少なくとも基材1と耐熱性樹脂繊維2と
の界面に含浸させる際に液化可能であれば、粘度にかか
わらず用いることができる。
70〜90重量%である。また、この基材1自体には、
固体潤滑剤4としてグラファイト又は二硫化モリブデン
を添加してある。この固体潤滑剤4の摺動部材全体に占
める割合は1〜15重量%である。上記アラミド繊維2
は、その一部を基材1の表面に露出させた状態で、基材
1の内部に均一に分散させてある。このアラミド繊維2
としては、BET比表面積が6m2/g、繊維長さが5
0〜1000μm、太さが5〜20μmのものが好適に
使用される。このアラミド繊維2の摺動部材全体に占め
る割合は3〜15重量%である。上記潤滑剤3として
は、流動パラフィン、シリコンオイル、フッ素オイル、
機械オイル、ヒマシ油、オレイン酸等を例示することが
でき、これらは少なくとも基材1と耐熱性樹脂繊維2と
の界面に含浸させる際に液化可能であれば、粘度にかか
わらず用いることができる。
【0011】上記フッ素樹脂摺動部材によれば、基材1
に分散させたアラミド繊維2によって、強度及び耐摩耗
性を効果的に高めることができる。また、基材1とアラ
ミド繊維2との界面に含浸させた潤滑剤3により動摩擦
係数を低下させることができる。このため、強度及び耐
摩耗性を高めているにもかかわらず、摩擦の相手材に対
する攻撃性が低く、当該相手材の摩耗量を少なくするこ
とができる。また、上記基材1に固体潤滑剤4としてグ
ラファイト及び二硫化モリブデンを添加しているので、
摺動部材の耐摩耗性をさらに効果的に向上させることが
できる。
に分散させたアラミド繊維2によって、強度及び耐摩耗
性を効果的に高めることができる。また、基材1とアラ
ミド繊維2との界面に含浸させた潤滑剤3により動摩擦
係数を低下させることができる。このため、強度及び耐
摩耗性を高めているにもかかわらず、摩擦の相手材に対
する攻撃性が低く、当該相手材の摩耗量を少なくするこ
とができる。また、上記基材1に固体潤滑剤4としてグ
ラファイト及び二硫化モリブデンを添加しているので、
摺動部材の耐摩耗性をさらに効果的に向上させることが
できる。
【0012】しかも、上記アラミド繊維2は、親水性及
び親油性を有するので、基材1との界面に潤滑剤3を容
易に含浸させることができる。また、基材1の内部深く
まで潤滑剤3を浸透させることもできるので、上記界面
に多量の潤滑剤3を含浸させておくことができ、この潤
滑剤3が基材1の表面から継続的に滲み出して、動摩擦
係数の低減効果が長期間に亘って安定的に発揮される。
び親油性を有するので、基材1との界面に潤滑剤3を容
易に含浸させることができる。また、基材1の内部深く
まで潤滑剤3を浸透させることもできるので、上記界面
に多量の潤滑剤3を含浸させておくことができ、この潤
滑剤3が基材1の表面から継続的に滲み出して、動摩擦
係数の低減効果が長期間に亘って安定的に発揮される。
【0013】さらに、上記フッ素樹脂摺動部材は、その
全体に占めるPTFEの割合が70〜90重量%、アラ
ミド繊維の割合が3〜15重量%、潤滑剤の割合が1〜
15重量%、固体潤滑剤4の割合が1〜15重量%であ
るので、良好な成形性を確保できるとともに、強度、耐
摩耗性の改善効果、及び動摩擦係数の低減効果に特に優
れることになる。すなわち、PTFEの割合が70重量
%未満では、その成形が困難であり、90重量%を超え
るとアラミド繊維2の配合量が少なくなって、当該アラ
ミド繊維2による強度及び耐摩耗性の改善効果が小さく
なる。また、アラミド繊維2の割合が3重量%未満で
は、強度及び耐摩耗性の改善効果が小さく、15重量%
を超えるとPTFEの成形が困難となる。さらに、潤滑
剤3の割合が1重量%未満では動摩擦係数の低減効果が
小さく、15重量%を超えると動摩擦係数の低減効果が
飽和する。また、固体潤滑剤4の割合が1重量%未満で
は、当該固体潤滑剤4による耐摩耗性の改善効果が少な
く、15重量%を超えると基材1の成形が困難となる。
全体に占めるPTFEの割合が70〜90重量%、アラ
ミド繊維の割合が3〜15重量%、潤滑剤の割合が1〜
15重量%、固体潤滑剤4の割合が1〜15重量%であ
るので、良好な成形性を確保できるとともに、強度、耐
摩耗性の改善効果、及び動摩擦係数の低減効果に特に優
れることになる。すなわち、PTFEの割合が70重量
%未満では、その成形が困難であり、90重量%を超え
るとアラミド繊維2の配合量が少なくなって、当該アラ
ミド繊維2による強度及び耐摩耗性の改善効果が小さく
なる。また、アラミド繊維2の割合が3重量%未満で
は、強度及び耐摩耗性の改善効果が小さく、15重量%
を超えるとPTFEの成形が困難となる。さらに、潤滑
剤3の割合が1重量%未満では動摩擦係数の低減効果が
小さく、15重量%を超えると動摩擦係数の低減効果が
飽和する。また、固体潤滑剤4の割合が1重量%未満で
は、当該固体潤滑剤4による耐摩耗性の改善効果が少な
く、15重量%を超えると基材1の成形が困難となる。
【0014】以上の構成のフッ素樹脂摺動部材は、例え
ば以下の製法を用いて製造される。まず、基材1となる
PTFEに、アラミド繊維2及び固体潤滑剤4を配合
し、フリーベーキング法により成形体を製造する。この
際、PTFE、アラミド繊維2及び固体潤滑剤4を、高
速ミキサーにより均一混合し、得られた混合粉を金型に
入れて、圧縮成形圧力50〜100MPa、室温の条件
で予備成形し、この予備成形品を360〜380℃、2
〜5時間の焼成条件で焼成する。次に、上記により得ら
れた成形体を、必要により所望の形状に切削加工した
後、液状の潤滑剤中に浸漬して、基材1とアラミド繊維
2との界面に上記潤滑剤3を含浸させる。この際、基材
1に分散させたアラミド繊維2によって、潤滑剤3を容
易かつ効果的に含浸させることができる。なお、上記潤
滑剤3の含浸を減圧下で行えば、潤滑剤3をより迅速に
含浸させることができる。
ば以下の製法を用いて製造される。まず、基材1となる
PTFEに、アラミド繊維2及び固体潤滑剤4を配合
し、フリーベーキング法により成形体を製造する。この
際、PTFE、アラミド繊維2及び固体潤滑剤4を、高
速ミキサーにより均一混合し、得られた混合粉を金型に
入れて、圧縮成形圧力50〜100MPa、室温の条件
で予備成形し、この予備成形品を360〜380℃、2
〜5時間の焼成条件で焼成する。次に、上記により得ら
れた成形体を、必要により所望の形状に切削加工した
後、液状の潤滑剤中に浸漬して、基材1とアラミド繊維
2との界面に上記潤滑剤3を含浸させる。この際、基材
1に分散させたアラミド繊維2によって、潤滑剤3を容
易かつ効果的に含浸させることができる。なお、上記潤
滑剤3の含浸を減圧下で行えば、潤滑剤3をより迅速に
含浸させることができる。
【0015】上記フッ素樹脂摺動部材は、前記アラミド
繊維2に代えて、ポリイミド繊維等の他の耐熱性樹脂繊
維を分散させたものであっても良い。また、固体潤滑剤
4については、これを添加しないで実施する場合もあ
る。
繊維2に代えて、ポリイミド繊維等の他の耐熱性樹脂繊
維を分散させたものであっても良い。また、固体潤滑剤
4については、これを添加しないで実施する場合もあ
る。
【0016】[実施例1]基材となるPTFE(ダイキン
工業社製:商品名「M−12」)に、アラミド繊維(日
本アラミド社製:商品名「トワロン1097」)を配合
して、フリーベーキング法により成形体を製造し、この
成形体に切削加工を施して円筒体を得、この円筒体を液
状の潤滑剤である流動パラフィン中に浸漬し、基材とア
ラミド繊維との界面に流動パラフィンを含浸させて、P
TFE80重量%、アラミド繊維15重量%、流動パラ
フィン5重量%からなるフッ素樹脂摺動部材を作製し
た。
工業社製:商品名「M−12」)に、アラミド繊維(日
本アラミド社製:商品名「トワロン1097」)を配合
して、フリーベーキング法により成形体を製造し、この
成形体に切削加工を施して円筒体を得、この円筒体を液
状の潤滑剤である流動パラフィン中に浸漬し、基材とア
ラミド繊維との界面に流動パラフィンを含浸させて、P
TFE80重量%、アラミド繊維15重量%、流動パラ
フィン5重量%からなるフッ素樹脂摺動部材を作製し
た。
【0017】[実施例2]実施例1と同様にして得られた
円筒体を、液状の潤滑剤であるシリコンオイル中に浸漬
し、基材とアラミド繊維との界面にシリコンオイルを含
浸させて、PTFE80重量%、アラミド繊維15重量
%、シリコンオイル5重量%からなるフッ素樹脂摺動部
材を作製した。
円筒体を、液状の潤滑剤であるシリコンオイル中に浸漬
し、基材とアラミド繊維との界面にシリコンオイルを含
浸させて、PTFE80重量%、アラミド繊維15重量
%、シリコンオイル5重量%からなるフッ素樹脂摺動部
材を作製した。
【0018】[実施例3]実施例1と同じPTFEとアラ
ミド繊維に、固体潤滑剤であるグラファイト(LONZ
A社製商品名「KS−75」)を配合して、フリーベー
キング法により成形体を製造し、この成形体に切削加工
を施して円筒体を得、この円筒体を、液状の潤滑剤であ
るシリコンオイル中に浸漬し、基材とアラミド繊維との
界面にシリコンオイルを含浸させて、PTFE80重量
%、アラミド繊維10重量%、グラファイト5重量%、
シリコンオイル5重量%からなるフッ素樹脂摺動部材を
作製した。
ミド繊維に、固体潤滑剤であるグラファイト(LONZ
A社製商品名「KS−75」)を配合して、フリーベー
キング法により成形体を製造し、この成形体に切削加工
を施して円筒体を得、この円筒体を、液状の潤滑剤であ
るシリコンオイル中に浸漬し、基材とアラミド繊維との
界面にシリコンオイルを含浸させて、PTFE80重量
%、アラミド繊維10重量%、グラファイト5重量%、
シリコンオイル5重量%からなるフッ素樹脂摺動部材を
作製した。
【0019】[比較例1]比較例1として、実施例1と同
様にして得られた円筒体に潤滑剤を含浸させずに、PT
FE85重量%、アラミド繊維15重量%からなるフッ
素樹脂摺動部材を作製した。
様にして得られた円筒体に潤滑剤を含浸させずに、PT
FE85重量%、アラミド繊維15重量%からなるフッ
素樹脂摺動部材を作製した。
【0020】[比較例2]比較例2として、実施例3と同
様にして得られた円筒体に潤滑剤を含浸させずに、PT
FE80重量%、アラミド繊維15重量%、グラファイ
ト5重量%からなるフッ素樹脂摺動部材を作製した。
様にして得られた円筒体に潤滑剤を含浸させずに、PT
FE80重量%、アラミド繊維15重量%、グラファイ
ト5重量%からなるフッ素樹脂摺動部材を作製した。
【0021】[比較例3]比較例3として、実施例1と同
じPTFEに芳香族ポリエステルパウダーを配合して、
フリーベーキング法により成形体を製造し、この成形体
に切削加工を施して、PTFE80重量%、芳香族ポリ
エステルパウダー15重量%、流動パラフィン5重量%
の円筒体からなるフッ素樹脂摺動部材を作製した。
じPTFEに芳香族ポリエステルパウダーを配合して、
フリーベーキング法により成形体を製造し、この成形体
に切削加工を施して、PTFE80重量%、芳香族ポリ
エステルパウダー15重量%、流動パラフィン5重量%
の円筒体からなるフッ素樹脂摺動部材を作製した。
【0022】[比較例4]比較例4として、実施例1と同
様にして得られた円筒体を、液状の潤滑剤である流動パ
ラフィン中に浸漬し、基材とアラミド繊維との界面に流
動パラフィンを含浸させて、PTFE75重量%、アラ
ミド繊維20重量%、流動パラフィン5重量%からなる
フッ素樹脂摺動部材を作製した。
様にして得られた円筒体を、液状の潤滑剤である流動パ
ラフィン中に浸漬し、基材とアラミド繊維との界面に流
動パラフィンを含浸させて、PTFE75重量%、アラ
ミド繊維20重量%、流動パラフィン5重量%からなる
フッ素樹脂摺動部材を作製した。
【0023】上記実施例1〜3及び比較例1〜3につい
てスラスト型摩擦摩耗試験機を用いて摺動試験を行っ
た。上記摺動試験は、スラスト型摩擦摩耗試験機によっ
て円筒状のフッ素樹脂摺動部材の端面に、同じく円筒状
の相手材の端面を当接させて、両者を相対回転させ、そ
の動摩擦係数と摩耗減量を測定した。なお、摺動面積は
2cm2である。試験条件は、大気中、室温の下、試験
面圧Pを0.5MPaと1.0MPaとし、試験速度V
を1.0m/sに設定し、PV=0.5,1.0MPa
・m/sとした。試験時間は20時間とし、試験後の摩
耗体積を求め、比摩耗量{=摩耗体積/(荷重・摩擦距
離)}を測定した。また、この間の動摩擦係数(=摺動
時における摩擦抵抗/面圧)を測定した。相手材は表面
粗さが6.3s以下のSUS304を用いた。
てスラスト型摩擦摩耗試験機を用いて摺動試験を行っ
た。上記摺動試験は、スラスト型摩擦摩耗試験機によっ
て円筒状のフッ素樹脂摺動部材の端面に、同じく円筒状
の相手材の端面を当接させて、両者を相対回転させ、そ
の動摩擦係数と摩耗減量を測定した。なお、摺動面積は
2cm2である。試験条件は、大気中、室温の下、試験
面圧Pを0.5MPaと1.0MPaとし、試験速度V
を1.0m/sに設定し、PV=0.5,1.0MPa
・m/sとした。試験時間は20時間とし、試験後の摩
耗体積を求め、比摩耗量{=摩耗体積/(荷重・摩擦距
離)}を測定した。また、この間の動摩擦係数(=摺動
時における摩擦抵抗/面圧)を測定した。相手材は表面
粗さが6.3s以下のSUS304を用いた。
【0024】図2は、実施例1と比較例1との動摩擦係
数の経時変化を比較したものである。同図により、基材
とアラミド繊維との界面に流動パラフィンを5重量%含
浸させた実施例1は、摩擦係数の小さいPTFEを85
%配合したにもかかわらず流動パラフィンを含浸させて
いない比較例1よりも動摩擦係数が低下していることが
分かる。図3は、実施例2と比較例1との動摩擦係数の
経時変化を比較したものである。同図により、基材に固
体潤滑剤としてのグラファイトを添加していないが、基
材とアラミド繊維との界面にシリコンオイルを5重量%
含浸させた実施例2は、基材に上記グラファイトを添加
しているが、基材とアラミド繊維との界面にシリコンオ
イルを含浸させていない比較例2よりも動摩擦係数が低
下していることが分かる。図4は、実施例3と比較例2
との動摩擦係数の経時変化を比較したものである。同図
により、実施例3及び比較例2は、いずれも基材に固体
潤滑剤としてのグラファイトを添加しているが、基材と
アラミド繊維との界面にシリコンオイルを5重量%含浸
させた実施例3は、シリコンオイルを含浸させていない
比較例2よりも動摩擦係数が低下していることが分か
る。
数の経時変化を比較したものである。同図により、基材
とアラミド繊維との界面に流動パラフィンを5重量%含
浸させた実施例1は、摩擦係数の小さいPTFEを85
%配合したにもかかわらず流動パラフィンを含浸させて
いない比較例1よりも動摩擦係数が低下していることが
分かる。図3は、実施例2と比較例1との動摩擦係数の
経時変化を比較したものである。同図により、基材に固
体潤滑剤としてのグラファイトを添加していないが、基
材とアラミド繊維との界面にシリコンオイルを5重量%
含浸させた実施例2は、基材に上記グラファイトを添加
しているが、基材とアラミド繊維との界面にシリコンオ
イルを含浸させていない比較例2よりも動摩擦係数が低
下していることが分かる。図4は、実施例3と比較例2
との動摩擦係数の経時変化を比較したものである。同図
により、実施例3及び比較例2は、いずれも基材に固体
潤滑剤としてのグラファイトを添加しているが、基材と
アラミド繊維との界面にシリコンオイルを5重量%含浸
させた実施例3は、シリコンオイルを含浸させていない
比較例2よりも動摩擦係数が低下していることが分か
る。
【0025】また、図1〜図3に示すように、基材とア
ラミド繊維との界面に潤滑剤を含浸させた実施例2、3
においては、動摩擦係数の低下と同時に、動摩擦係数の
変動幅が、初期摺動の時点から継続的に大きく低減され
ていることが分かる。このことは、実施例1〜3におい
て、基材とアラミド繊維との界面に潤滑剤が効果的に保
持され、かつ、徐々に滲みだしていることを示してい
る。さらに、実施例1,2と実施例3とを比較すると、
基材に固体潤滑剤としてのグラファイトを添加した実施
例3の方が、グラファイトを添加しない実施例1,2よ
りも、動摩擦係数がより効果的に低下していることが分
かる。次に、表1に比摩耗量の測定結果を示す。
ラミド繊維との界面に潤滑剤を含浸させた実施例2、3
においては、動摩擦係数の低下と同時に、動摩擦係数の
変動幅が、初期摺動の時点から継続的に大きく低減され
ていることが分かる。このことは、実施例1〜3におい
て、基材とアラミド繊維との界面に潤滑剤が効果的に保
持され、かつ、徐々に滲みだしていることを示してい
る。さらに、実施例1,2と実施例3とを比較すると、
基材に固体潤滑剤としてのグラファイトを添加した実施
例3の方が、グラファイトを添加しない実施例1,2よ
りも、動摩擦係数がより効果的に低下していることが分
かる。次に、表1に比摩耗量の測定結果を示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1において、実施例1〜3と比較例1〜
3とを比べると、実施例1〜3のいずれについても、比
摩耗量が比較例1〜3に比べ少なく、明らかに耐摩耗特
性が改善されていることが分かる。これは、図1〜図3
の結果をも勘案すると、アラミド繊維を配合することに
より、潤滑剤を効果的に保持でき、摩擦特性と摩耗特性
とを格段に向上できることを示すものである。また、表
1において、比較例3の比摩耗量が実施例1に比べて突
出していることが分かる。これにより、摩擦特性及び摩
耗特性を向上させるための充填材としては、芳香族ポリ
エステルパウダーよりもアラミド繊維が好適であること
が明らかである。さらに、表1における比較例4の比摩
耗量から分かる様に、アラミド繊維が20重量%を越え
るとPTFEの成形の困難さとアラミド繊維の硬さがあ
いまって、比摩耗量が実施例のものを大きく上回る。な
お、上記実施例では、固体潤滑剤としてグラファイトを
用いたが、二硫化モリブデンを用いた場合でも同様の効
果を確認した。
3とを比べると、実施例1〜3のいずれについても、比
摩耗量が比較例1〜3に比べ少なく、明らかに耐摩耗特
性が改善されていることが分かる。これは、図1〜図3
の結果をも勘案すると、アラミド繊維を配合することに
より、潤滑剤を効果的に保持でき、摩擦特性と摩耗特性
とを格段に向上できることを示すものである。また、表
1において、比較例3の比摩耗量が実施例1に比べて突
出していることが分かる。これにより、摩擦特性及び摩
耗特性を向上させるための充填材としては、芳香族ポリ
エステルパウダーよりもアラミド繊維が好適であること
が明らかである。さらに、表1における比較例4の比摩
耗量から分かる様に、アラミド繊維が20重量%を越え
るとPTFEの成形の困難さとアラミド繊維の硬さがあ
いまって、比摩耗量が実施例のものを大きく上回る。な
お、上記実施例では、固体潤滑剤としてグラファイトを
用いたが、二硫化モリブデンを用いた場合でも同様の効
果を確認した。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係るフッ素樹
脂摺動部材によれば、PTFEと、これに分散させた耐
熱性樹脂繊維との界面に、潤滑剤を含浸させているの
で、上記耐熱性樹脂繊維により強度及び耐摩耗性を向上
させているにもかかわらず、動摩擦係数を低下させるこ
とができる。このため、摩擦の相手材の摩耗量を少なく
することができ、摺動部のメンテナンスフリーを達成す
ることができる。
脂摺動部材によれば、PTFEと、これに分散させた耐
熱性樹脂繊維との界面に、潤滑剤を含浸させているの
で、上記耐熱性樹脂繊維により強度及び耐摩耗性を向上
させているにもかかわらず、動摩擦係数を低下させるこ
とができる。このため、摩擦の相手材の摩耗量を少なく
することができ、摺動部のメンテナンスフリーを達成す
ることができる。
【0029】請求項2に係るフッ素樹脂摺動部材によれ
ば、耐熱性樹脂繊維がアラミド繊維であるので、強度及
び耐摩耗性をより効果的に改善することができる。ま
た、アラミド繊維が有する親水性及び親油性により、潤
滑剤を基材に対して容易に含浸させることができるとと
もに、潤滑剤を基材の内部に深く含浸させることができ
るので、上記界面に多量の潤滑剤を含浸させておくこと
ができ、長期間に亘って低い動摩擦係数を安定的に維持
することができる。
ば、耐熱性樹脂繊維がアラミド繊維であるので、強度及
び耐摩耗性をより効果的に改善することができる。ま
た、アラミド繊維が有する親水性及び親油性により、潤
滑剤を基材に対して容易に含浸させることができるとと
もに、潤滑剤を基材の内部に深く含浸させることができ
るので、上記界面に多量の潤滑剤を含浸させておくこと
ができ、長期間に亘って低い動摩擦係数を安定的に維持
することができる。
【0030】請求項3に係るフッ素樹脂摺動部材によれ
ば、PTFEの割合が70〜90重量%、アラミド繊維
の割合が3〜15重量%、潤滑剤の割合が1〜15重量
%であるので、良好な成形性を確保できるとともに、強
度、耐摩耗性の改善効果、及び動摩擦係数の低減効果に
特に優れることになる。
ば、PTFEの割合が70〜90重量%、アラミド繊維
の割合が3〜15重量%、潤滑剤の割合が1〜15重量
%であるので、良好な成形性を確保できるとともに、強
度、耐摩耗性の改善効果、及び動摩擦係数の低減効果に
特に優れることになる。
【0031】請求項4に係るフッ素樹脂摺動部材によれ
ば、基材自体に固体潤滑剤であるグラファイト又は二硫
化モリブデンを添加しているので、耐摩耗性をさらに効
果的に向上させることができる。
ば、基材自体に固体潤滑剤であるグラファイト又は二硫
化モリブデンを添加しているので、耐摩耗性をさらに効
果的に向上させることができる。
【0032】請求項5に係るフッ素樹脂摺動部材によれ
ば、摺動部材全体に占めるグラファイト又は二硫化モリ
ブデンの割合が1〜15重量%であるので、基材の成形
性を損なうことなく耐摩耗性をさらに効果的に向上させ
ることができる。
ば、摺動部材全体に占めるグラファイト又は二硫化モリ
ブデンの割合が1〜15重量%であるので、基材の成形
性を損なうことなく耐摩耗性をさらに効果的に向上させ
ることができる。
【図1】この発明のフッ素樹脂摺動部材の内部組織を示
す模式図である。
す模式図である。
【図2】実施例1と比較例1との動摩擦係数評価試験結
果を示すグラフである。
果を示すグラフである。
【図3】実施例2と比較例1との動摩擦係数評価試験結
果を示すグラフである。
果を示すグラフである。
【図4】実施例3と比較例2との動摩擦係数評価試験結
果を示すグラフである。
果を示すグラフである。
1 基材 2 アラミド繊維(耐熱性樹脂繊維) 3 潤滑剤 4 個体潤滑剤
Claims (5)
- 【請求項1】ポリテトラフルオロエチレンからなる基材
に耐熱性樹脂繊維を分散させ、上記基材と耐熱性樹脂繊
維との界面に、潤滑剤を含浸させたことを特徴とするフ
ッ素樹脂摺動部材。 - 【請求項2】上記耐熱性樹脂繊維がアラミド繊維である
請求項1記載のフッ素樹脂摺動部材。 - 【請求項3】摺動部材全体に占めるポリテトラフルオロ
エチレンの割合が70〜90重量%、アラミド繊維の割
合が3〜15重量%、潤滑剤の割合が1〜15重量%で
ある請求項2記載のフッ素樹脂摺動部材。 - 【請求項4】上記基材自体にグラファイト又は二硫化モ
リブデンを添加している請求項1記載のフッ素樹脂摺動
部材。 - 【請求項5】摺動部材全体に占めるグラファイト又は二
硫化モリブデンの割合が1〜15重量%である請求項4
記載のフッ素樹脂摺動部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27091499A JP2001090836A (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | フッ素樹脂摺動部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27091499A JP2001090836A (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | フッ素樹脂摺動部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001090836A true JP2001090836A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17492758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27091499A Pending JP2001090836A (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | フッ素樹脂摺動部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001090836A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004176749A (ja) * | 2002-11-25 | 2004-06-24 | Chuko Kasei Kogyo Kk | 耐震用滑り支承 |
JP2009030521A (ja) * | 2007-07-26 | 2009-02-12 | Toyota Motor Corp | ピストン |
JP2014059041A (ja) * | 2012-09-19 | 2014-04-03 | Amadera Kuatsu Kogyo Kk | リップリングの製造方法 |
JP6323607B1 (ja) * | 2017-12-15 | 2018-05-16 | 千住金属工業株式会社 | 摺動部材及び軸受 |
US11261914B2 (en) | 2017-12-15 | 2022-03-01 | Senju Metal Industry Co., Ltd. | Sliding member and bearing |
-
1999
- 1999-09-24 JP JP27091499A patent/JP2001090836A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004176749A (ja) * | 2002-11-25 | 2004-06-24 | Chuko Kasei Kogyo Kk | 耐震用滑り支承 |
JP2009030521A (ja) * | 2007-07-26 | 2009-02-12 | Toyota Motor Corp | ピストン |
JP2014059041A (ja) * | 2012-09-19 | 2014-04-03 | Amadera Kuatsu Kogyo Kk | リップリングの製造方法 |
JP6323607B1 (ja) * | 2017-12-15 | 2018-05-16 | 千住金属工業株式会社 | 摺動部材及び軸受 |
US11261914B2 (en) | 2017-12-15 | 2022-03-01 | Senju Metal Industry Co., Ltd. | Sliding member and bearing |
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