JP2001090234A - Pc板出入り調整方法および出入り調整具 - Google Patents
Pc板出入り調整方法および出入り調整具Info
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- JP2001090234A JP2001090234A JP27005399A JP27005399A JP2001090234A JP 2001090234 A JP2001090234 A JP 2001090234A JP 27005399 A JP27005399 A JP 27005399A JP 27005399 A JP27005399 A JP 27005399A JP 2001090234 A JP2001090234 A JP 2001090234A
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- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 予め鉄骨に出入り調整用の位置決めピースを
溶接することなく、PC板に埋め込まれたインサートナ
ットやトラス筋の位置に合わせて、工事現場で簡単にセ
ットできるPC板の出入り調整具およびこれを用いたP
C板の出入り調整方法を提供する。 【解決手段】 PC板1の内面に垂直方向に出入り調整
ボルト6を装着し、この出入り調整ボルトにナット23
を螺合するとともに、このナットを介して前記出入り調
整ボルトを、建物構造体3に固定された位置決め部材
(出入り調整具18)に係止し、前記ナットを回して前
記出入り調整ボルトを前記位置決め部材に対し移動させ
ることにより、前記PC板の出入り調整を行うPC板出
入り調整方法において、前記位置決め部材は、前記PC
板の現場での取付け時に、締付け用ボルト20を用い
て、前記建物構造体3の所望位置に固定される。
溶接することなく、PC板に埋め込まれたインサートナ
ットやトラス筋の位置に合わせて、工事現場で簡単にセ
ットできるPC板の出入り調整具およびこれを用いたP
C板の出入り調整方法を提供する。 【解決手段】 PC板1の内面に垂直方向に出入り調整
ボルト6を装着し、この出入り調整ボルトにナット23
を螺合するとともに、このナットを介して前記出入り調
整ボルトを、建物構造体3に固定された位置決め部材
(出入り調整具18)に係止し、前記ナットを回して前
記出入り調整ボルトを前記位置決め部材に対し移動させ
ることにより、前記PC板の出入り調整を行うPC板出
入り調整方法において、前記位置決め部材は、前記PC
板の現場での取付け時に、締付け用ボルト20を用い
て、前記建物構造体3の所望位置に固定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨鉄筋コンクリ
ート造建物の外壁構造を構成するとともに外型枠を構成
するPC板の出入り調整方法および出入り調整具に関す
る。
ート造建物の外壁構造を構成するとともに外型枠を構成
するPC板の出入り調整方法および出入り調整具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】予め工場等で複数列状に設けたトラス筋
をその一部を露出させてPC板に埋設したトラス埋込P
C板が建物の外壁材として用いられている。このトラス
埋込PC板(以下単にPC板という)は、外壁側の構造
材を構成するとともにコンクリート打設時の型枠を構成
し、複数枚のPC板が型枠組立時に建物外面側に出入り
方向を揃えて取付けられる。
をその一部を露出させてPC板に埋設したトラス埋込P
C板が建物の外壁材として用いられている。このトラス
埋込PC板(以下単にPC板という)は、外壁側の構造
材を構成するとともにコンクリート打設時の型枠を構成
し、複数枚のPC板が型枠組立時に建物外面側に出入り
方向を揃えて取付けられる。
【0003】図7は従来のPC板取付け構造における出
入り調整部の構造図であり、(A)は側面図、(B)は
(A)のB方向矢視図である。
入り調整部の構造図であり、(A)は側面図、(B)は
(A)のB方向矢視図である。
【0004】PC板1の内面側にインサートナット2が
埋設されている。PC板1は、柱や梁等の建物構造体を
構成する鉄骨3(図は梁を示す)の外側に取付けられ、
建物外壁を構成するとともに外型枠を構成する。鉄骨3
のフランジ3aの下側にPC板1の出入り調整のための
位置決め用ピース4が溶接される。このピース4には開
口5が形成される。PC板1の内面側に埋設されたイン
サートナット2に出入り調整用のボルト6が螺入して装
着される。7は回り止めナットである。この出入り調整
ボルト6は、位置決め用ピース4の開口5を挿通する。
この開口5は、PC板1に予め埋設されたインサートナ
ット2と鉄骨3に予め溶接された位置決め用ピース4の
現場での位置ずれをなるべく広い範囲で吸収するため、
比較的大きく開口する。ピース4の両側のボルト6にナ
ット9が螺合する。両ナット9は、ワッシャ8を介して
ピース4を挟持しボルト6をピース4に係止する。10
は回り止めリングである。
埋設されている。PC板1は、柱や梁等の建物構造体を
構成する鉄骨3(図は梁を示す)の外側に取付けられ、
建物外壁を構成するとともに外型枠を構成する。鉄骨3
のフランジ3aの下側にPC板1の出入り調整のための
位置決め用ピース4が溶接される。このピース4には開
口5が形成される。PC板1の内面側に埋設されたイン
サートナット2に出入り調整用のボルト6が螺入して装
着される。7は回り止めナットである。この出入り調整
ボルト6は、位置決め用ピース4の開口5を挿通する。
この開口5は、PC板1に予め埋設されたインサートナ
ット2と鉄骨3に予め溶接された位置決め用ピース4の
現場での位置ずれをなるべく広い範囲で吸収するため、
比較的大きく開口する。ピース4の両側のボルト6にナ
ット9が螺合する。両ナット9は、ワッシャ8を介して
ピース4を挟持しボルト6をピース4に係止する。10
は回り止めリングである。
【0005】なお、出入り調整用ボルト6は、図示した
インサートナット2に螺入させてPC板1に固定する構
成に代えて、フック等を介してPC板1の内面のトラス
筋(図示しない)に固定する場合もある。
インサートナット2に螺入させてPC板1に固定する構
成に代えて、フック等を介してPC板1の内面のトラス
筋(図示しない)に固定する場合もある。
【0006】このような構成の出入り調整構造におい
て、ピース4の両側のナット9のうち一方を緩め他方を
回すことにより、ワッシャ8を介してナット9をピース
4側に締め込んで押圧し、その反力により、出入り調整
ボルト6がこの位置決め用ピース4に対し出入り方向の
前方または後方に移動してPC板1の出入り方向の位置
が調整される。
て、ピース4の両側のナット9のうち一方を緩め他方を
回すことにより、ワッシャ8を介してナット9をピース
4側に締め込んで押圧し、その反力により、出入り調整
ボルト6がこの位置決め用ピース4に対し出入り方向の
前方または後方に移動してPC板1の出入り方向の位置
が調整される。
【0007】このような出入り調整の位置決め用ピース
4の溶接位置は、設計段階で定められ、これに合わせて
PC板にインサートナットが埋設され、あるいは、PC
板のトラス筋に合わせてピースの溶接位置が定められ
る。
4の溶接位置は、設計段階で定められ、これに合わせて
PC板にインサートナットが埋設され、あるいは、PC
板のトラス筋に合わせてピースの溶接位置が定められ
る。
【0008】上記従来のPC板取付け構造においては、
このような出入り調整用の位置決め用ピース4は、予め
鉄骨加工工場等で鉄骨に溶接されていた。
このような出入り調整用の位置決め用ピース4は、予め
鉄骨加工工場等で鉄骨に溶接されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
工場等で鉄骨に出入り調整用のピースを予め溶接してい
たため、ピースのない鉄骨に比べその保管や現場への運
搬が面倒になり、また現場での組立作業も手間を要する
ものとなっていた。
工場等で鉄骨に出入り調整用のピースを予め溶接してい
たため、ピースのない鉄骨に比べその保管や現場への運
搬が面倒になり、また現場での組立作業も手間を要する
ものとなっていた。
【0010】また、現場において鉄骨側のピースとPC
板に埋設されたインサートナットあるいはトラス筋の位
置ずれ(鉄骨やPC板の加工精度、ピースの溶接精度、
鉄骨やPC板の組立設置精度等により位置ずれが生じ
る)を吸収するため、ボルト6が挿通するピース4の開
口5を比較的大きく形成しなければならず、このため、
ピース強度を確保するために形状や板厚が大きくなり、
運搬性や取り扱い性をさらに低下させていた。
板に埋設されたインサートナットあるいはトラス筋の位
置ずれ(鉄骨やPC板の加工精度、ピースの溶接精度、
鉄骨やPC板の組立設置精度等により位置ずれが生じ
る)を吸収するため、ボルト6が挿通するピース4の開
口5を比較的大きく形成しなければならず、このため、
ピース強度を確保するために形状や板厚が大きくなり、
運搬性や取り扱い性をさらに低下させていた。
【0011】本発明は、上記従来技術を考慮したもので
あって、予め鉄骨に出入り調整用の位置決めピースを溶
接することなく、PC板に埋め込まれたインサートナッ
トやトラス筋の位置に合わせて、工事現場で簡単にセッ
トできるPC板の出入り調整具およびこれを用いた出入
り調整方法の提供を目的とする。
あって、予め鉄骨に出入り調整用の位置決めピースを溶
接することなく、PC板に埋め込まれたインサートナッ
トやトラス筋の位置に合わせて、工事現場で簡単にセッ
トできるPC板の出入り調整具およびこれを用いた出入
り調整方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、PC板の内面に垂直方向に出入り調整
ボルトを装着し、この出入り調整ボルトにナットを螺合
するとともに、このナットを介して前記出入り調整ボル
トを、建物構造体に固定された位置決め固定部材に係止
し、前記ナットを回して前記出入り調整ボルトを前記位
置決め固定部材に対し移動させることにより、前記PC
板の出入り調整を行うPC板出入り調整方法において、
前記位置決め固定部材は、前記PC板の現場での取付け
時に、締付け用ボルトを用いて、前記建物構造体の所望
位置に固定されることを特徴とするPC板出入り調整方
法を提供する。
め、本発明では、PC板の内面に垂直方向に出入り調整
ボルトを装着し、この出入り調整ボルトにナットを螺合
するとともに、このナットを介して前記出入り調整ボル
トを、建物構造体に固定された位置決め固定部材に係止
し、前記ナットを回して前記出入り調整ボルトを前記位
置決め固定部材に対し移動させることにより、前記PC
板の出入り調整を行うPC板出入り調整方法において、
前記位置決め固定部材は、前記PC板の現場での取付け
時に、締付け用ボルトを用いて、前記建物構造体の所望
位置に固定されることを特徴とするPC板出入り調整方
法を提供する。
【0013】この構成によれば、現場で出入り調整用の
位置決め固定部材を鉄骨等の建物構造体にボルトを用い
て固定するため、PC板に埋設されたインサートナット
やトラス筋の位置に合わせて位置決め固定部材を鉄骨等
に取付けることができ、従来のように鉄骨に予め位置決
めピースを溶接しないため、鉄骨の保管や運搬が容易に
できる。また、従来必要であった現場での位置ずれを吸
収するための大きな開口が不要になり、出入り調整ボル
トが挿通できる程度の小さな切り欠きを形成すればよい
ため、位置決め固定部材自体の形状が小型になり板厚も
薄くでき、材料費の削減とともに取り扱い性の向上が図
られる。
位置決め固定部材を鉄骨等の建物構造体にボルトを用い
て固定するため、PC板に埋設されたインサートナット
やトラス筋の位置に合わせて位置決め固定部材を鉄骨等
に取付けることができ、従来のように鉄骨に予め位置決
めピースを溶接しないため、鉄骨の保管や運搬が容易に
できる。また、従来必要であった現場での位置ずれを吸
収するための大きな開口が不要になり、出入り調整ボル
トが挿通できる程度の小さな切り欠きを形成すればよい
ため、位置決め固定部材自体の形状が小型になり板厚も
薄くでき、材料費の削減とともに取り扱い性の向上が図
られる。
【0014】このような出入り調整方法で用いる出入り
調整具として、本発明では、建物構造体を挟持する側面
視コ字状の固定部材と、この固定部材を前記建物構造体
に固定するための締付けボルトとからなり、前記固定部
材は、出入り調整用位置決め部を有し、この位置決め部
に対し、PC板の内面に垂直方向に装着された出入り調
整ボルトが、これに螺合されたナットを介して係止する
ことを特徴とする出入り調整具を提供する。
調整具として、本発明では、建物構造体を挟持する側面
視コ字状の固定部材と、この固定部材を前記建物構造体
に固定するための締付けボルトとからなり、前記固定部
材は、出入り調整用位置決め部を有し、この位置決め部
に対し、PC板の内面に垂直方向に装着された出入り調
整ボルトが、これに螺合されたナットを介して係止する
ことを特徴とする出入り調整具を提供する。
【0015】この構成によれば、コ字状の固定部材によ
り、例えば鉄骨のフランジを挟み、これをボルトで締付
けて固定することにより、容易に所望位置に出入り位置
決め用の固定部材を固定することができる。
り、例えば鉄骨のフランジを挟み、これをボルトで締付
けて固定することにより、容易に所望位置に出入り位置
決め用の固定部材を固定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
の形態について説明する。
【0017】図1は、本発明の実施の形態に係るPC板
取付け構造の側面図である。
取付け構造の側面図である。
【0018】PC板1が上下階層(FLで示す)間に取
り付けられる。PC板1は、柱(図示しない)間に例え
ば2枚ずつ取り付けられる。このPC板1は外型枠を構
成し、その内側に合板14により内型枠が形成される。
壁部を構成する内型枠の合板14は、縦端太16および
横端太15で室内側から支持され取付け金具17(例え
ばフォームタイ(登録商標))によりPC板1に緊結さ
れる。取付け金具17は、それ自体は公知であり、PC
板1に埋設されたインサートナット(図示しない)に丸
セパレータ11を螺合し、横端太15に座金12を係止
してナット13で締付けるものである。
り付けられる。PC板1は、柱(図示しない)間に例え
ば2枚ずつ取り付けられる。このPC板1は外型枠を構
成し、その内側に合板14により内型枠が形成される。
壁部を構成する内型枠の合板14は、縦端太16および
横端太15で室内側から支持され取付け金具17(例え
ばフォームタイ(登録商標))によりPC板1に緊結さ
れる。取付け金具17は、それ自体は公知であり、PC
板1に埋設されたインサートナット(図示しない)に丸
セパレータ11を螺合し、横端太15に座金12を係止
してナット13で締付けるものである。
【0019】鉄骨3により梁が構成される。この梁部の
内型枠の合板14は横端太15で支持され、壁部と同様
に取付け金具17でPC板1に緊結される。
内型枠の合板14は横端太15で支持され、壁部と同様
に取付け金具17でPC板1に緊結される。
【0020】鉄骨3の下側のフランジ3aの位置に対応
して、PC板1にインサートナット(図示しない)が埋
設され、このインサートナットに出入り調整ボルト6が
螺合し、回り止めナット7で固定される。この出入り調
整ボルト6は、各PC板1ごとに、例えば幅方向に2ヵ
所ずつ装着される。この出入り調整ボルト6の位置に合
わせて、現場で鉄骨3の下側のフランジ3aに出入り調
整具18が取付けられる。なお、出入り調整ボルト6
は、その全長にわたってネジが形成されていてもよい
し、両端部にのみネジが形成されているものでもよい。
して、PC板1にインサートナット(図示しない)が埋
設され、このインサートナットに出入り調整ボルト6が
螺合し、回り止めナット7で固定される。この出入り調
整ボルト6は、各PC板1ごとに、例えば幅方向に2ヵ
所ずつ装着される。この出入り調整ボルト6の位置に合
わせて、現場で鉄骨3の下側のフランジ3aに出入り調
整具18が取付けられる。なお、出入り調整ボルト6
は、その全長にわたってネジが形成されていてもよい
し、両端部にのみネジが形成されているものでもよい。
【0021】出入り調整具18の構成を図2に示す。
(A)は側面図、(B)は分解斜視図である。
(A)は側面図、(B)は分解斜視図である。
【0022】コ字状固定部材19で鉄骨3の下側のフラ
ンジ3aを挟み、固定部材19の上片に形成したネジ穴
19aを通して締付け用ボルト20で締付けて固定す
る。この締付け用ボルト20として、くぼみ先加工ある
いは剣先加工を施したボルトを用いてもよい。コ字状固
定部材19は、鋼材を圧延で形鋼に成形しこれを切断し
てもよく、鋳物や鍛造で直接成形してもよく、あるいは
平板をコ字状に折り曲げ加工して形成してもよい。この
コ字状固定部材19の下片下側には、位置決め片21が
溶接等により固着される。位置決め片21には、下側が
開口する切り欠き22が形成される。この切り欠き22
の幅は、出入り調整ボルト5の外径にほぼ等しいか或い
は幾分大きくてもよい。位置決め片21は、平板をL字
状に折り曲げて溶接してもよいし平板のままでもよい。
あるいはアングル材を用いてもよい。
ンジ3aを挟み、固定部材19の上片に形成したネジ穴
19aを通して締付け用ボルト20で締付けて固定す
る。この締付け用ボルト20として、くぼみ先加工ある
いは剣先加工を施したボルトを用いてもよい。コ字状固
定部材19は、鋼材を圧延で形鋼に成形しこれを切断し
てもよく、鋳物や鍛造で直接成形してもよく、あるいは
平板をコ字状に折り曲げ加工して形成してもよい。この
コ字状固定部材19の下片下側には、位置決め片21が
溶接等により固着される。位置決め片21には、下側が
開口する切り欠き22が形成される。この切り欠き22
の幅は、出入り調整ボルト5の外径にほぼ等しいか或い
は幾分大きくてもよい。位置決め片21は、平板をL字
状に折り曲げて溶接してもよいし平板のままでもよい。
あるいはアングル材を用いてもよい。
【0023】位置決め片21の両側から、出入り調整ボ
ルト6に装着されたワッシャ23およびナット24がこ
の位置決め片21を挟んでボルト6と位置決め片21と
を固定する。出入り調整を行う場合には、位置決め片2
1の両側のナット24のうち一方を緩め他方を回すこと
により、ワッシャ22を介する位置決め片21からの反
力により、ボルト6がこの位置決め片21に対し出入り
方向の前方または後方に移動してPC板1が出入り調整
される。
ルト6に装着されたワッシャ23およびナット24がこ
の位置決め片21を挟んでボルト6と位置決め片21と
を固定する。出入り調整を行う場合には、位置決め片2
1の両側のナット24のうち一方を緩め他方を回すこと
により、ワッシャ22を介する位置決め片21からの反
力により、ボルト6がこの位置決め片21に対し出入り
方向の前方または後方に移動してPC板1が出入り調整
される。
【0024】このような出入り調整具18は、鉄骨3の
配置に合わせてそのフランジ3aの適当な位置に固定す
ることができる。図3は、柱の鉄骨3のフランジ3aに
取り付けた状態の上面図である。
配置に合わせてそのフランジ3aの適当な位置に固定す
ることができる。図3は、柱の鉄骨3のフランジ3aに
取り付けた状態の上面図である。
【0025】図4は、本発明の別の実施の形態の構成図
である。
である。
【0026】この実施形態は、出入り調整ボルト6の先
端にフック27を螺着し、このフック27を、PC板1
のトラス筋25のトップ筋26に係止して、ボルト6を
締め込んで固定したものである。その他の構成は図2又
は図3の例と同様である。
端にフック27を螺着し、このフック27を、PC板1
のトラス筋25のトップ筋26に係止して、ボルト6を
締め込んで固定したものである。その他の構成は図2又
は図3の例と同様である。
【0027】図5は、本発明のさらに別の実施の形態の
構成説明図である。
構成説明図である。
【0028】この実施形態の出入り調整具28は、その
位置決め片21の厚さに合わせてフランジ29が丸鋼3
0上に溶接され、この丸鋼30の一端にナット31が溶
接された回転子32を用いたものである。この回転子3
2を出入り調整ボルト6に装着し、これを位置決め片2
1の切り欠き22(図2(B)参照)に嵌め込む。回転
子32の丸鋼30およびナット31にはネジ33が形成
されている。
位置決め片21の厚さに合わせてフランジ29が丸鋼3
0上に溶接され、この丸鋼30の一端にナット31が溶
接された回転子32を用いたものである。この回転子3
2を出入り調整ボルト6に装着し、これを位置決め片2
1の切り欠き22(図2(B)参照)に嵌め込む。回転
子32の丸鋼30およびナット31にはネジ33が形成
されている。
【0029】このような構成の出入り調整具28におい
て、ナット31を回転させて回転子32を回転させるこ
とにより、その回転方向に応じてボルト6が出入り方向
の前後に移動する。これにより、位置決め片21の片側
から1つのナット31のみの操作により出入り調整ボル
ト6を前後いずれの方向にも移動させることができ、出
入り調整の作業性が向上する。
て、ナット31を回転させて回転子32を回転させるこ
とにより、その回転方向に応じてボルト6が出入り方向
の前後に移動する。これにより、位置決め片21の片側
から1つのナット31のみの操作により出入り調整ボル
ト6を前後いずれの方向にも移動させることができ、出
入り調整の作業性が向上する。
【0030】なお、ネジはナット31のみに形成し、丸
鋼30は単にボルト6が挿通する筒体としてもよい。ま
た、ナット31を用いずに、丸鋼30にスパナかけを形
成してもよい。
鋼30は単にボルト6が挿通する筒体としてもよい。ま
た、ナット31を用いずに、丸鋼30にスパナかけを形
成してもよい。
【0031】図6は本発明のさらに別の実施の形態の構
成説明図であり、(A)は側面図、(B)(C)はそれ
ぞれ(A)のBおよびC方向の矢視図である。
成説明図であり、(A)は側面図、(B)(C)はそれ
ぞれ(A)のBおよびC方向の矢視図である。
【0032】この実施形態の出入り調整具34は、プレ
ス切断加工した板金の折り曲げ加工により、側面視がほ
ぼコ字形に形成した固定部材35を用いるものである。
この固定部材35を締付けボルト20により、鉄骨3の
フランジ3aに固定する。締付けボルト20は、コ字形
固定部材35の両側の上片35a間に溶接されたナット
36に螺合する。コ字形固定部材35は、その下片35
bの前後両側から、出入り調整ボルト6に装着されたワ
ッシャ38、ナット37および回り止めリング39で挟
まれてこのボルト6が固定部材35に固定される。出入
り調整を行う場合には、一方のナット37を緩めて他方
のナット37を固定部材35に対し締め込む方向に回す
ことにより、ボルト6を前または後に移動させてPC板
1の出入り調整を行う。
ス切断加工した板金の折り曲げ加工により、側面視がほ
ぼコ字形に形成した固定部材35を用いるものである。
この固定部材35を締付けボルト20により、鉄骨3の
フランジ3aに固定する。締付けボルト20は、コ字形
固定部材35の両側の上片35a間に溶接されたナット
36に螺合する。コ字形固定部材35は、その下片35
bの前後両側から、出入り調整ボルト6に装着されたワ
ッシャ38、ナット37および回り止めリング39で挟
まれてこのボルト6が固定部材35に固定される。出入
り調整を行う場合には、一方のナット37を緩めて他方
のナット37を固定部材35に対し締め込む方向に回す
ことにより、ボルト6を前または後に移動させてPC板
1の出入り調整を行う。
【0033】この図6の例において、前述の図5の例と
同様に、固定部材35の一方の側からの回転操作により
ボルト6を前後両方向に移動可能とする回転子を用いる
こともできる。この場合には、固定部材35の下片35
aの幅に合わせて2枚のワッシャ38を鋼管等に溶接
し、その鋼管の一方の端部にナットを溶接して回転子を
構成する。あるいは、丸鋼を穿孔して一部にネジを形成
し、この丸鋼上に2枚のワッシャを溶接するとともに、
回転操作用のスパナかけを形成してもよい。
同様に、固定部材35の一方の側からの回転操作により
ボルト6を前後両方向に移動可能とする回転子を用いる
こともできる。この場合には、固定部材35の下片35
aの幅に合わせて2枚のワッシャ38を鋼管等に溶接
し、その鋼管の一方の端部にナットを溶接して回転子を
構成する。あるいは、丸鋼を穿孔して一部にネジを形成
し、この丸鋼上に2枚のワッシャを溶接するとともに、
回転操作用のスパナかけを形成してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、現場
で出入り調整用の位置決め固定部材を鉄骨等の建物構造
体にボルトを用いて固定するため、PC板に埋設された
インサートナットやトラス筋の位置に合わせて位置決め
固定部材を鉄骨等に取付けることができ、従来のように
鉄骨に予め位置決めピースを溶接しないため、鉄骨の保
管や運搬が容易にできる。また、従来必要であった現場
での位置ずれを吸収するための大きな開口が不要にな
り、出入り調整ボルトが挿通できる程度の小さな切り欠
きを形成すればよいため、位置決め固定部材自体の形状
が小型になり板厚も薄くでき、材料費の削減とともに取
り扱い性の向上が図られる。
で出入り調整用の位置決め固定部材を鉄骨等の建物構造
体にボルトを用いて固定するため、PC板に埋設された
インサートナットやトラス筋の位置に合わせて位置決め
固定部材を鉄骨等に取付けることができ、従来のように
鉄骨に予め位置決めピースを溶接しないため、鉄骨の保
管や運搬が容易にできる。また、従来必要であった現場
での位置ずれを吸収するための大きな開口が不要にな
り、出入り調整ボルトが挿通できる程度の小さな切り欠
きを形成すればよいため、位置決め固定部材自体の形状
が小型になり板厚も薄くでき、材料費の削減とともに取
り扱い性の向上が図られる。
【0035】また、現場での後付けであるため、従来の
溶接ピースのように取付け位置の変更等の場合にピース
を切断して別の位置に溶接し直す等の作業がなくなり、
施工工程を中断することがなく、作業性の向上とともに
工期の安定化が図られる。
溶接ピースのように取付け位置の変更等の場合にピース
を切断して別の位置に溶接し直す等の作業がなくなり、
施工工程を中断することがなく、作業性の向上とともに
工期の安定化が図られる。
【0036】また、PC板と鉄骨を出入り調整用のボル
トで連結して固定するため、コンクリート打設時にPC
板と内型枠とを緊結している丸セパレータの補強とな
り、型枠強度が高まり、コンクリート打設作業の安全性
が高まる。
トで連結して固定するため、コンクリート打設時にPC
板と内型枠とを緊結している丸セパレータの補強とな
り、型枠強度が高まり、コンクリート打設作業の安全性
が高まる。
【図1】 本発明の実施の形態に係るPC板取付け構造
の側面図。
の側面図。
【図2】 図1の出入り調整具の詳細説明図。
【図3】 本発明の別の実施の形態の構成図。
【図4】 本発明のさらに別の実施の形態の構成図。
【図5】 本発明のさらに別の実施の形態の構成説明
図。
図。
【図6】 本発明のさらに別の実施の形態の構成説明
図。
図。
【図7】 従来のPC板出入り調整構造の側面図。
1:PC板、2:インサートナット、3:鉄骨、3a:
フランジ、4:位置決め用ピース、5:開口、6:出入
り調整ボルト、7:回り止めナット、8:ワッシャ、
9:ナット、10:回り止めリング、11:丸セパレー
タ、12:座金、13:ナット、14:合板、15:横
端太、16:縦端太、17:取付け金具、18:出入り
調整具、19:固定部材、20:締付け用ボルト、2
1:位置決め片、22:切り欠き、23:ワッシャ、2
4:ナット、25:トラス筋、26:トップ筋、27:
フック、28:出入り調整具、29:ワッシャ、30:
丸鋼、31:ナット、32:回転子、33:ネジ、3
4:出入り調整具、35:固定部材、36:ナット、3
7:ナット、38:ワッシャ、39:回り止めリング
フランジ、4:位置決め用ピース、5:開口、6:出入
り調整ボルト、7:回り止めナット、8:ワッシャ、
9:ナット、10:回り止めリング、11:丸セパレー
タ、12:座金、13:ナット、14:合板、15:横
端太、16:縦端太、17:取付け金具、18:出入り
調整具、19:固定部材、20:締付け用ボルト、2
1:位置決め片、22:切り欠き、23:ワッシャ、2
4:ナット、25:トラス筋、26:トップ筋、27:
フック、28:出入り調整具、29:ワッシャ、30:
丸鋼、31:ナット、32:回転子、33:ネジ、3
4:出入り調整具、35:固定部材、36:ナット、3
7:ナット、38:ワッシャ、39:回り止めリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相場 新之輔 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 増川 博 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 岡本 晴義 東京都葛飾区立石6−13−2 共栄技建株 式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】PC板の内面に垂直方向に出入り調整ボル
トを装着し、 この出入り調整ボルトにナットを螺合するとともに、こ
のナットを介して前記出入り調整ボルトを、建物構造体
に固定された位置決め固定部材に係止し、 前記ナットを回して前記出入り調整ボルトを前記位置決
め固定部材に対し移動させることにより、前記PC板の
出入り調整を行うPC板出入り調整方法において、 前記位置決め固定部材は、前記PC板の現場での取付け
時に、締付け用ボルトを用いて、前記建物構造体の所望
位置に固定されることを特徴とするPC板出入り調整方
法。 - 【請求項2】建物構造体を挟持する側面視コ字状の固定
部材と、 この固定部材を前記建物構造体に固定するための締付け
ボルトとからなり、 前記固定部材は、出入り調整用位置決め部を有し、 この位置決め部に対し、PC板の内面に垂直方向に装着
された出入り調整ボルトが、これに螺合されたナットを
介して係止することを特徴とするPC板出入り調整具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27005399A JP2001090234A (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | Pc板出入り調整方法および出入り調整具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27005399A JP2001090234A (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | Pc板出入り調整方法および出入り調整具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001090234A true JP2001090234A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17480874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27005399A Pending JP2001090234A (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | Pc板出入り調整方法および出入り調整具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001090234A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150052207A (ko) * | 2012-09-07 | 2015-05-13 | 폼 700 피티와이 리미티드 | 패널 지지 브라켓 |
-
1999
- 1999-09-24 JP JP27005399A patent/JP2001090234A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150052207A (ko) * | 2012-09-07 | 2015-05-13 | 폼 700 피티와이 리미티드 | 패널 지지 브라켓 |
KR102229170B1 (ko) * | 2012-09-07 | 2021-03-18 | 폼 700 피티와이 리미티드 | 패널 지지 브라켓 |
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