JP2001088553A - 車両の側部車体構造 - Google Patents
車両の側部車体構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両の側部車体構造において、ドアの剛性調
整の容易化、ドアに対する機能部品の組付自由度の向上
等を実現する。 【解決手段】 車体Zの側部に設けられた側部開口Y
に、車体外面側に位置するドアアウタパネル3と車体内
面側に位置するドアインナパネル4とから構成されるド
アX1,X2を装着してなる車両の側部車体構造におい
て、上記ドアインナパネル3を、板厚の大きい厚板部T
aと板厚の小さい薄板部Tbとを備えた構成とする。か
かる構成とすることで、該厚板部Taを高剛性が要求さ
れる部位に、さほど剛性が要求されない部位に薄板部T
bを、それぞれ選択的に配置することで、該厚板部Ta
によって所要のドア剛性を確保しつつ、ドアの軽量化と
ドアの薄形化とを同時に実現できる。
整の容易化、ドアに対する機能部品の組付自由度の向上
等を実現する。 【解決手段】 車体Zの側部に設けられた側部開口Y
に、車体外面側に位置するドアアウタパネル3と車体内
面側に位置するドアインナパネル4とから構成されるド
アX1,X2を装着してなる車両の側部車体構造におい
て、上記ドアインナパネル3を、板厚の大きい厚板部T
aと板厚の小さい薄板部Tbとを備えた構成とする。か
かる構成とすることで、該厚板部Taを高剛性が要求さ
れる部位に、さほど剛性が要求されない部位に薄板部T
bを、それぞれ選択的に配置することで、該厚板部Ta
によって所要のドア剛性を確保しつつ、ドアの軽量化と
ドアの薄形化とを同時に実現できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車両の側部車体
構造に関するものである。
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車体の製造に際しては、複数の部品を順
次組み合わせて車体を構成するが、その場合、材料の有
効利用等の観点から、各部品をそれぞれ単一部材の一体
形成品で構成する伝統的手法に代えて、該各部品を、複
数の部材をその板面方向に接合してなる成形素材を用い
これをプレス成形することで得る技術が提案されている
(例えば、特開平8−243770号公報参照)。
次組み合わせて車体を構成するが、その場合、材料の有
効利用等の観点から、各部品をそれぞれ単一部材の一体
形成品で構成する伝統的手法に代えて、該各部品を、複
数の部材をその板面方向に接合してなる成形素材を用い
これをプレス成形することで得る技術が提案されている
(例えば、特開平8−243770号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体側部の
構成部品のうち、特に車体側部に設けた開口部を開閉す
るドアは、車体本体とは別体に形成されるものであるた
め、その剛性確保を車体本体側に依存することが難し
く、ドア自身の構造を工夫することで所要の剛性、例え
ば車両の側突に対する乗員保護のための剛性とか、該ド
アに装着される各種の機能部品(例えば、パワーウィン
ドユニットとかドアロックユニット等)の取付剛性を確
保することが必要となる。また、ドアには、上記の如き
所要の剛性の確保という要求がある反面、車体重量の軽
減という観点からの軽量化とか、車室空間の拡大という
観点からのドア厚さの低減等の、剛性向上とは相反する
要求もある。従って、車体側部の構造設計に際しては、
これら全ての要求を考慮することが必要となる。
構成部品のうち、特に車体側部に設けた開口部を開閉す
るドアは、車体本体とは別体に形成されるものであるた
め、その剛性確保を車体本体側に依存することが難し
く、ドア自身の構造を工夫することで所要の剛性、例え
ば車両の側突に対する乗員保護のための剛性とか、該ド
アに装着される各種の機能部品(例えば、パワーウィン
ドユニットとかドアロックユニット等)の取付剛性を確
保することが必要となる。また、ドアには、上記の如き
所要の剛性の確保という要求がある反面、車体重量の軽
減という観点からの軽量化とか、車室空間の拡大という
観点からのドア厚さの低減等の、剛性向上とは相反する
要求もある。従って、車体側部の構造設計に際しては、
これら全ての要求を考慮することが必要となる。
【0004】かかる場合、上掲公知例の如き「複数の部
材からなる成形素材をプレス成形して所要形状の部品を
得る技術」は、上記各要求に対処するに際しての一つの
技術背景とはなり得るものの、ここには、ドア剛性の調
整とかドア構造とこれに装着される機能部品との関係等
についてはこれを開示するものではなく、従って、これ
をもって上記各要求に対する解決手段とはできない。
材からなる成形素材をプレス成形して所要形状の部品を
得る技術」は、上記各要求に対処するに際しての一つの
技術背景とはなり得るものの、ここには、ドア剛性の調
整とかドア構造とこれに装着される機能部品との関係等
についてはこれを開示するものではなく、従って、これ
をもって上記各要求に対する解決手段とはできない。
【0005】そこで本願発明では、車両の側部車体構造
において、車体側部の開口部に設けられるドアの剛性調
整の容易化、ドアに対する機能部品の組付自由度の向上
等を実現することを目的としてなされたものである。
において、車体側部の開口部に設けられるドアの剛性調
整の容易化、ドアに対する機能部品の組付自由度の向上
等を実現することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0007】本願の第1の発明では、車体の側部に設け
られた側部開口に、車体外面側に位置するドアアウタパ
ネルと車体内面側に位置するドアインナパネルとから構
成されるドアを装着してなる車両の側部車体構造におい
て、上記ドアインナパネルが、板厚の大きい厚板部と板
厚の小さい薄板部とを備えていることを特徴としてい
る。
られた側部開口に、車体外面側に位置するドアアウタパ
ネルと車体内面側に位置するドアインナパネルとから構
成されるドアを装着してなる車両の側部車体構造におい
て、上記ドアインナパネルが、板厚の大きい厚板部と板
厚の小さい薄板部とを備えていることを特徴としてい
る。
【0008】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる車両の側部車体構造において、上記ドアインナパ
ネルを、厚さの異なる複数枚の板材をその板面方向に接
合してなる成形素材を用いたプレス成形品で構成したこ
とを特徴としている。
かかる車両の側部車体構造において、上記ドアインナパ
ネルを、厚さの異なる複数枚の板材をその板面方向に接
合してなる成形素材を用いたプレス成形品で構成したこ
とを特徴としている。
【0009】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる車両の側部車体構造において、上記厚板部を、ド
ア側面視でドア前後方向に延びる横設部分とドア上下方
向に延びる縦設部分の何れか一方のみの形態、又はこれ
ら両者を組み合わせた形態としたことを特徴としてい
る。
かかる車両の側部車体構造において、上記厚板部を、ド
ア側面視でドア前後方向に延びる横設部分とドア上下方
向に延びる縦設部分の何れか一方のみの形態、又はこれ
ら両者を組み合わせた形態としたことを特徴としてい
る。
【0010】本願の第4の発明では、車体の側部に設け
られた側部開口に、車体外面側に位置するドアアウタパ
ネルと車体内面側に位置するドアインナパネルと該ドア
インナパネルに接合されるドアモジュールパネルとから
構成されるドアを装着してなる車両の側部車体構造にお
いて、上記ドアインナパネルの上記ドアモジュールパネ
ルとの接合部の一部又は全部を該接合部以外の部位より
もその板厚を大きくしたことを特徴としている。
られた側部開口に、車体外面側に位置するドアアウタパ
ネルと車体内面側に位置するドアインナパネルと該ドア
インナパネルに接合されるドアモジュールパネルとから
構成されるドアを装着してなる車両の側部車体構造にお
いて、上記ドアインナパネルの上記ドアモジュールパネ
ルとの接合部の一部又は全部を該接合部以外の部位より
もその板厚を大きくしたことを特徴としている。
【0011】本願の第5の発明では、上記第4の発明に
かかる車両の側部車体構造において、上記ドアインナパ
ネルを、厚さの異なる複数枚の板材をその板面方向に接
合してなる成形素材を用いたプレス成形品で構成したこ
とを特徴としている。
かかる車両の側部車体構造において、上記ドアインナパ
ネルを、厚さの異なる複数枚の板材をその板面方向に接
合してなる成形素材を用いたプレス成形品で構成したこ
とを特徴としている。
【0012】本願の第6の発明では、車体の側部に設け
られた側部開口に、車体外面側に位置するドアアウタパ
ネルと車体内面側に位置するドアインナパネルと該ドア
インナパネルに接合されるドアモジュールパネルとから
構成されるドアを装着してなる車両の側部車体構造にお
いて、上記ドアモジュールパネルが、板厚の大きい厚板
部と板厚の小さい薄板部とを備えていることを特徴とし
ている。
られた側部開口に、車体外面側に位置するドアアウタパ
ネルと車体内面側に位置するドアインナパネルと該ドア
インナパネルに接合されるドアモジュールパネルとから
構成されるドアを装着してなる車両の側部車体構造にお
いて、上記ドアモジュールパネルが、板厚の大きい厚板
部と板厚の小さい薄板部とを備えていることを特徴とし
ている。
【0013】本願の第7の発明では、上記第6の発明に
かかる車両の側部車体構造において、上記厚板部を、ド
ア側面視でドア前後方向に延びる横設部分とドア上下方
向に延びる縦設部分の何れか一方のみの形態、又はこれ
ら両者を組み合わせた形態としたことを特徴としてい
る。
かかる車両の側部車体構造において、上記厚板部を、ド
ア側面視でドア前後方向に延びる横設部分とドア上下方
向に延びる縦設部分の何れか一方のみの形態、又はこれ
ら両者を組み合わせた形態としたことを特徴としてい
る。
【0014】本願の第8の発明では、上記第6の発明に
かかる車両の側部車体構造において、上記ドアモジュー
ルパネルを、厚さの異なる複数枚の板材をその板面方向
に接合してなる成形素材を用いたプレス成形品で構成し
たことを特徴としている。
かかる車両の側部車体構造において、上記ドアモジュー
ルパネルを、厚さの異なる複数枚の板材をその板面方向
に接合してなる成形素材を用いたプレス成形品で構成し
たことを特徴としている。
【0015】本願の第9の発明では、上記第8の発明に
かかる車両の側部車体構造において、上記厚板部の形態
が異なる複数種類のドアモジュールパネルを用意し、上
記ドアの適用車種に応じて上記複数種類のドアモジュー
ルパネルを選択して組付けることを特徴としている。
かかる車両の側部車体構造において、上記厚板部の形態
が異なる複数種類のドアモジュールパネルを用意し、上
記ドアの適用車種に応じて上記複数種類のドアモジュー
ルパネルを選択して組付けることを特徴としている。
【0016】本願の第10の発明では、上記第1又は第
6の発明にかかる車両の側部車体構造において、上記ド
アインナパネルの厚板部の近傍位置、又は上記ドアモジ
ュールパネルの厚板部の近傍位置に、機能部品の取付部
を配置したことを特徴としている。
6の発明にかかる車両の側部車体構造において、上記ド
アインナパネルの厚板部の近傍位置、又は上記ドアモジ
ュールパネルの厚板部の近傍位置に、機能部品の取付部
を配置したことを特徴としている。
【0017】本願の第11の発明では、上記第10の発
明にかかる車両の側部車体構造において、上記機能部品
の取付部の設置位置が異なる複数種類のドアインナパネ
ル又は複数種類のドアモジュールパネルを用意し、上記
ドアの適用車種に応じて上記ドアインナパネル又は上記
ドアモジュールパネルを選択して組付けることを特徴と
している。
明にかかる車両の側部車体構造において、上記機能部品
の取付部の設置位置が異なる複数種類のドアインナパネ
ル又は複数種類のドアモジュールパネルを用意し、上記
ドアの適用車種に応じて上記ドアインナパネル又は上記
ドアモジュールパネルを選択して組付けることを特徴と
している。
【0018】本願の第12の発明では、上記第1又は第
6の発明にかかる車両の側部車体構造において、上記車
体の側部に設けられた側部開口の周縁部で且つ上記ドア
の閉状態において該ドア側の上記厚板部と対応する部位
の板厚を、他の部位の板厚よりも大きく設定したことを
特徴としている。
6の発明にかかる車両の側部車体構造において、上記車
体の側部に設けられた側部開口の周縁部で且つ上記ドア
の閉状態において該ドア側の上記厚板部と対応する部位
の板厚を、他の部位の板厚よりも大きく設定したことを
特徴としている。
【0019】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
り次のような効果が得られる。
【0020】(イ) 本願の第1の発明にかかる車両の
側部車体構造によれば、車体の側部に設けられた側部開
口に、車体外面側に位置するドアアウタパネルと車体内
面側に位置するドアインナパネルとから構成されるドア
を装着してなる車両の側部車体構造において、上記ドア
インナパネルが、板厚の大きい厚板部と板厚の小さい薄
板部とを備えた構成とされているので、該厚板部を高剛
性が要求される部位に、さほど剛性が要求されない部位
に薄板部を、それぞれ選択的に配置することで、該厚板
部によって所要のドア剛性を確保しつつ、ドアの軽量化
とドアの薄形化とを同時に実現することができるもので
ある。
側部車体構造によれば、車体の側部に設けられた側部開
口に、車体外面側に位置するドアアウタパネルと車体内
面側に位置するドアインナパネルとから構成されるドア
を装着してなる車両の側部車体構造において、上記ドア
インナパネルが、板厚の大きい厚板部と板厚の小さい薄
板部とを備えた構成とされているので、該厚板部を高剛
性が要求される部位に、さほど剛性が要求されない部位
に薄板部を、それぞれ選択的に配置することで、該厚板
部によって所要のドア剛性を確保しつつ、ドアの軽量化
とドアの薄形化とを同時に実現することができるもので
ある。
【0021】(ロ) 本願の第2の発明にかかる車両の
側部車体構造によれば、上記第1の発明にかかる車両の
側部車体構造において、上記ドアインナパネルを、厚さ
の異なる複数枚の板材をその板面方向に接合してなる成
形素材を用いたプレス成形品で構成しているので、例え
ば上記ドアインナパネルの全体を板厚の小さい素材でプ
レス成形し、事後的に高剛性が要求される部位に補強板
を付設するような場合に比して、より簡単且つ安価な構
成で上記(イ)に記載の効果を各自に得ることができ
る。
側部車体構造によれば、上記第1の発明にかかる車両の
側部車体構造において、上記ドアインナパネルを、厚さ
の異なる複数枚の板材をその板面方向に接合してなる成
形素材を用いたプレス成形品で構成しているので、例え
ば上記ドアインナパネルの全体を板厚の小さい素材でプ
レス成形し、事後的に高剛性が要求される部位に補強板
を付設するような場合に比して、より簡単且つ安価な構
成で上記(イ)に記載の効果を各自に得ることができ
る。
【0022】(ハ) 本願の第3の発明にかかる車両の
側部車体構造によれば、上記(イ)に記載の効果に加え
て次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明で
は、上記厚板部を、ドア側面視でドア前後方向に延びる
横設部分とドア上下方向に延びる縦設部分の何れか一方
のみの形態、又はこれら両者を組み合わせた形態として
いるので、上記横設部分によってドアの前後方向におけ
る曲げ剛性が効果的に高められ、例えばこれをインパク
トバーとして機能させることで専用部材としてのインパ
クトバーの設置が不要となり、それだけドアの構造の簡
略化、軽量化がさらに促進される。また、上記縦設部分
によってドアの上下方向における曲げ剛性が効果的に高
められ、ドアの軽量化がさらに促進される。さらに、横
設部分と縦設部分の双方を備えた場合には、該横設部分
がその長手方向の適所において上記縦設部分によって支
持されることから、該横設部分によるドア前後方向にお
ける曲げ剛性がさらに高められ、車両の側突に対する高
い安全性が簡単且つ軽量な構成で実現されることにな
る。
側部車体構造によれば、上記(イ)に記載の効果に加え
て次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明で
は、上記厚板部を、ドア側面視でドア前後方向に延びる
横設部分とドア上下方向に延びる縦設部分の何れか一方
のみの形態、又はこれら両者を組み合わせた形態として
いるので、上記横設部分によってドアの前後方向におけ
る曲げ剛性が効果的に高められ、例えばこれをインパク
トバーとして機能させることで専用部材としてのインパ
クトバーの設置が不要となり、それだけドアの構造の簡
略化、軽量化がさらに促進される。また、上記縦設部分
によってドアの上下方向における曲げ剛性が効果的に高
められ、ドアの軽量化がさらに促進される。さらに、横
設部分と縦設部分の双方を備えた場合には、該横設部分
がその長手方向の適所において上記縦設部分によって支
持されることから、該横設部分によるドア前後方向にお
ける曲げ剛性がさらに高められ、車両の側突に対する高
い安全性が簡単且つ軽量な構成で実現されることにな
る。
【0023】(ニ) 本願の第4の発明にかかる車両の
側部車体構造によれば、車体の側部に設けられた側部開
口に、車体外面側に位置するドアアウタパネルと車体内
面側に位置するドアインナパネルと該ドアインナパネル
に接合されるドアモジュールパネルとから構成されるド
アを装着してなる車両の側部車体構造において、上記ド
アインナパネルの上記ドアモジュールパネルとの接合部
の一部又は全部を該接合部以外の部位よりもその板厚を
大きくしているので、該接合部近傍における上記ドアイ
ンナパネルの剛性が向上するとともに、該ドアインナパ
ネルとドアモジュールパネルとの接合強度が高められ、
ドア剛性の向上が期待できる。
側部車体構造によれば、車体の側部に設けられた側部開
口に、車体外面側に位置するドアアウタパネルと車体内
面側に位置するドアインナパネルと該ドアインナパネル
に接合されるドアモジュールパネルとから構成されるド
アを装着してなる車両の側部車体構造において、上記ド
アインナパネルの上記ドアモジュールパネルとの接合部
の一部又は全部を該接合部以外の部位よりもその板厚を
大きくしているので、該接合部近傍における上記ドアイ
ンナパネルの剛性が向上するとともに、該ドアインナパ
ネルとドアモジュールパネルとの接合強度が高められ、
ドア剛性の向上が期待できる。
【0024】(ホ) 本願の第5の発明にかかる車両の
側部車体構造によれば、上記第4の発明にかかる車両の
側部車体構造において、上記ドアインナパネルを、厚さ
の異なる複数枚の板材をその板面方向に接合してなる成
形素材を用いたプレス成形品で構成しているので、例え
ば上記ドアインナパネルの全体を板厚の小さい素材でプ
レス成形し、事後的に上記ドアモジュールパネルとの接
合部の一部又は全部に補強板を付設するような場合に比
して、より簡単且つ安価な構成で上記(ニ)に記載の効
果を得ることができる。
側部車体構造によれば、上記第4の発明にかかる車両の
側部車体構造において、上記ドアインナパネルを、厚さ
の異なる複数枚の板材をその板面方向に接合してなる成
形素材を用いたプレス成形品で構成しているので、例え
ば上記ドアインナパネルの全体を板厚の小さい素材でプ
レス成形し、事後的に上記ドアモジュールパネルとの接
合部の一部又は全部に補強板を付設するような場合に比
して、より簡単且つ安価な構成で上記(ニ)に記載の効
果を得ることができる。
【0025】(ヘ) 本願の第6の発明にかかる車両の
側部車体構造によれば、車体の側部に設けられた側部開
口に、車体外面側に位置するドアアウタパネルと車体内
面側に位置するドアインナパネルと該ドアインナパネル
に接合されるドアモジュールパネルとから構成されるド
アを装着してなる車両の側部車体構造において、上記ド
アモジュールパネルを板厚の大きい厚板部と板厚の小さ
い薄板部とで構成しているので、該厚板部を高剛性が要
求される部位に、さほど剛性が要求されない部位に薄板
部を、それぞれ選択的に配置することで、該厚板部によ
って適正なドア剛性を確保しつつ、ドアの軽量化とドア
の薄形化とを同時に実現することができるものである。
側部車体構造によれば、車体の側部に設けられた側部開
口に、車体外面側に位置するドアアウタパネルと車体内
面側に位置するドアインナパネルと該ドアインナパネル
に接合されるドアモジュールパネルとから構成されるド
アを装着してなる車両の側部車体構造において、上記ド
アモジュールパネルを板厚の大きい厚板部と板厚の小さ
い薄板部とで構成しているので、該厚板部を高剛性が要
求される部位に、さほど剛性が要求されない部位に薄板
部を、それぞれ選択的に配置することで、該厚板部によ
って適正なドア剛性を確保しつつ、ドアの軽量化とドア
の薄形化とを同時に実現することができるものである。
【0026】(ト) 本願の第7の発明にかかる車両の
側部車体構造によれば、上記(ヘ)に記載の効果に加え
て次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明で
は、上記厚板部を、ドア側面視でドア前後方向に延びる
横設部分とドア上下方向に延びる縦設部分の何れか一方
のみの形態、又はこれら両者を組み合わせた形態として
いるので、上記横設部分によってドアモジュールパネル
の前後方向における曲げ剛性、延いてはドアの前後方向
における曲げ剛性が効果的に高められ、例えばこれをイ
ンパクトバーとして機能させることで専用部材としての
インパクトバーの設置が不要となり、それだけドアの構
造の簡略化、軽量化がさらに促進される。また、上記縦
設部分によって上記ドアモジュールパネルの上下方向に
おける剛性、延いてはドアの上下方向における曲げ剛性
が効果的に高められることから、該ドアの軽量化がさら
に促進されることになる。さらに、横設部分と縦設部分
の双方を備えた場合には、該横設部分がその長手方向の
適所において上記縦設部分によって支持されることか
ら、該横設部分によるドアモジュールパネルの前後方
向、延いてはドアの前後方向における曲げ剛性がさらに
高められ、車両の側突に対する高い安全性が簡単且つ軽
量な構成で実現されることになる。
側部車体構造によれば、上記(ヘ)に記載の効果に加え
て次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明で
は、上記厚板部を、ドア側面視でドア前後方向に延びる
横設部分とドア上下方向に延びる縦設部分の何れか一方
のみの形態、又はこれら両者を組み合わせた形態として
いるので、上記横設部分によってドアモジュールパネル
の前後方向における曲げ剛性、延いてはドアの前後方向
における曲げ剛性が効果的に高められ、例えばこれをイ
ンパクトバーとして機能させることで専用部材としての
インパクトバーの設置が不要となり、それだけドアの構
造の簡略化、軽量化がさらに促進される。また、上記縦
設部分によって上記ドアモジュールパネルの上下方向に
おける剛性、延いてはドアの上下方向における曲げ剛性
が効果的に高められることから、該ドアの軽量化がさら
に促進されることになる。さらに、横設部分と縦設部分
の双方を備えた場合には、該横設部分がその長手方向の
適所において上記縦設部分によって支持されることか
ら、該横設部分によるドアモジュールパネルの前後方
向、延いてはドアの前後方向における曲げ剛性がさらに
高められ、車両の側突に対する高い安全性が簡単且つ軽
量な構成で実現されることになる。
【0027】(チ) 本願の第8の発明にかかる車両の
側部車体構造によれば、上記第6の発明にかかる車両の
側部車体構造において、上記ドアモジュールパネルを、
厚さの異なる複数枚の板材をその板面方向に接合してな
る成形素材を用いたプレス成形品で構成しているので、
例えば上記ドアモジュールパネルの全体を板厚の小さい
素材で構成し、事後的に補強板を付設して局部的に剛性
を高める場合に比して、より簡単且つ安価な構成で上記
(ト)に記載の効果を得ることができる。
側部車体構造によれば、上記第6の発明にかかる車両の
側部車体構造において、上記ドアモジュールパネルを、
厚さの異なる複数枚の板材をその板面方向に接合してな
る成形素材を用いたプレス成形品で構成しているので、
例えば上記ドアモジュールパネルの全体を板厚の小さい
素材で構成し、事後的に補強板を付設して局部的に剛性
を高める場合に比して、より簡単且つ安価な構成で上記
(ト)に記載の効果を得ることができる。
【0028】(リ) 本願の第9の発明にかかる車両の
側部車体構造によれば、上記第8の発明にかかる車両の
側部車体構造において、上記厚板部の形態が異なる複数
種類のドアモジュールパネルを用意し、上記ドアの適用
車種に応じて上記複数種類のドアモジュールパネルを選
択して組付けようにしているので、該ドアモジュールパ
ネルの選択のみによって(換言すれば、ドアアウタパネ
ルとかドアインナパネルの仕様変更を伴うことなく)、
ドア剛性を適用車種に応じて容易に変更することがで
き、特に車両の仕向地に応じて要求ドア剛性が異なるよ
うな場合にはその効果がより顕著となる。
側部車体構造によれば、上記第8の発明にかかる車両の
側部車体構造において、上記厚板部の形態が異なる複数
種類のドアモジュールパネルを用意し、上記ドアの適用
車種に応じて上記複数種類のドアモジュールパネルを選
択して組付けようにしているので、該ドアモジュールパ
ネルの選択のみによって(換言すれば、ドアアウタパネ
ルとかドアインナパネルの仕様変更を伴うことなく)、
ドア剛性を適用車種に応じて容易に変更することがで
き、特に車両の仕向地に応じて要求ドア剛性が異なるよ
うな場合にはその効果がより顕著となる。
【0029】(ヌ) 本願の第10の発明にかかる車両
の側部車体構造によれば、上記(イ)又は(ヘ)に記載
の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即
ち、このは発明では、上記ドアインナパネルの厚板部の
近傍位置、又は上記ドアモジュールパネルの厚板部の近
傍位置に、機能部品の取付部を配置しているので、該ド
アモジュールパネルの軽量化、延いては上記ドアの軽量
化を図りつつ、上記機能部品の取付剛性を高く維持して
その取付上の信頼性を高めることができる。
の側部車体構造によれば、上記(イ)又は(ヘ)に記載
の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即
ち、このは発明では、上記ドアインナパネルの厚板部の
近傍位置、又は上記ドアモジュールパネルの厚板部の近
傍位置に、機能部品の取付部を配置しているので、該ド
アモジュールパネルの軽量化、延いては上記ドアの軽量
化を図りつつ、上記機能部品の取付剛性を高く維持して
その取付上の信頼性を高めることができる。
【0030】(ル)本願の第11の発明にかかる車両の
側部車体構造によれば、上記(ヌ)に記載の効果に加え
て次のような特有の効果が得られる。即ち、このは発明
では、上記機能部品の取付部の設置位置が異なる複数種
類のドアインナパネル又は複数種類のドアモジュールパ
ネルを用意し、上記ドアの適用車種に応じて上記ドアイ
ンナパネル又は上記ドアモジュールパネルを選択して組
付けるようにしているので、ドアインナパネルの厚板部
又はドアモジュールパネルの厚板部によって上記ドアの
剛性を高く維持しつつ、適用車種に応じた機能部品の選
択の自由度を高めることができる。また、上記ドアイン
ナパネル又はドアモジュールパネルの各車種への共用化
が可能であり、それだけ車種間の部品点数を低減し且つ
その組付性を高めることが可能となる。
側部車体構造によれば、上記(ヌ)に記載の効果に加え
て次のような特有の効果が得られる。即ち、このは発明
では、上記機能部品の取付部の設置位置が異なる複数種
類のドアインナパネル又は複数種類のドアモジュールパ
ネルを用意し、上記ドアの適用車種に応じて上記ドアイ
ンナパネル又は上記ドアモジュールパネルを選択して組
付けるようにしているので、ドアインナパネルの厚板部
又はドアモジュールパネルの厚板部によって上記ドアの
剛性を高く維持しつつ、適用車種に応じた機能部品の選
択の自由度を高めることができる。また、上記ドアイン
ナパネル又はドアモジュールパネルの各車種への共用化
が可能であり、それだけ車種間の部品点数を低減し且つ
その組付性を高めることが可能となる。
【0031】(ヲ)本願の第12の発明にかかる車両の
側部車体構造によれば、上記第1又は第6の発明にかか
る車両の側部車体構造において、上記車体の側部に設け
られた側部開口の周縁部で且つ上記ドアの閉状態におい
て該ドア側の上記厚板部と対応する部位の板厚を、他の
部位の板厚よりも大きく設定しているので、上記ドア側
の厚板部と側部開口の周縁部側の厚板部とが対応する部
位においてはその剛性が高く維持されており、従って、
例えば車両の側突によって上記ドア側から上記側部開口
側へ側突荷重が入力される場合、この側突荷重の車体側
における支持性能が向上し、該ドアの車室内方への変形
移動が抑制されることで乗員の保護性能が高められるこ
とになる。
側部車体構造によれば、上記第1又は第6の発明にかか
る車両の側部車体構造において、上記車体の側部に設け
られた側部開口の周縁部で且つ上記ドアの閉状態におい
て該ドア側の上記厚板部と対応する部位の板厚を、他の
部位の板厚よりも大きく設定しているので、上記ドア側
の厚板部と側部開口の周縁部側の厚板部とが対応する部
位においてはその剛性が高く維持されており、従って、
例えば車両の側突によって上記ドア側から上記側部開口
側へ側突荷重が入力される場合、この側突荷重の車体側
における支持性能が向上し、該ドアの車室内方への変形
移動が抑制されることで乗員の保護性能が高められるこ
とになる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる車両の側
部車体構造を第1〜第3の実施形態に基づいて具体的に
説明する。
部車体構造を第1〜第3の実施形態に基づいて具体的に
説明する。
【0033】尚、第1の実施形態は、側部車体構造のう
ち、ドアの構造に関するもので、特に、該ドアが、ドア
アウタパネルとドアインナパネルとドアモジュールパネ
ルの三者で構成されたものを対象としている。
ち、ドアの構造に関するもので、特に、該ドアが、ドア
アウタパネルとドアインナパネルとドアモジュールパネ
ルの三者で構成されたものを対象としている。
【0034】第2の実施形態は、側部車体構造のうち、
ドアの構造に関するもので、特に、該ドアが、ドアアウ
タパネルとドアインナパネルの二者で構成されたものを
対象としている。
ドアの構造に関するもので、特に、該ドアが、ドアアウ
タパネルとドアインナパネルの二者で構成されたものを
対象としている。
【0035】第3の実施形態は、側部車体構造のうち、
上記ドアが装着される車体側部の開口部の構造を対象と
している。
上記ドアが装着される車体側部の開口部の構造を対象と
している。
【0036】第1の実施形態 図1及び図2には、車体側部に設けられた側部開口(図
28を参照)に装着されて該側部開口を開閉するドアX
1を示している。このドアX1は、その下半部を構成する
略矩形壁状の壁部1aと、その上半部を構成する枠状の
サッシ部1bとを備えている。そして、上記壁部1a
は、車体外面側に位置するドアアウタパネル2と該ドア
アウタパネル2に対向してその内面側に位置するととも
にその中央部にドア前後方向に長軸をもつ長矩形の開口
部6が形成されたドアインナパネル3とでドア本体1を
構成するとともに、該ドア本体1の上記ドアインナパネ
ル3にその開口部6部分を覆うようにして長矩形板状の
ドアモジュールパネル4を接合固定して構成される。
尚、図2において、符号5は、上記ドアモジュールパネ
ル4の表面側に着脱自在に装着されるドアトリムであ
る。
28を参照)に装着されて該側部開口を開閉するドアX
1を示している。このドアX1は、その下半部を構成する
略矩形壁状の壁部1aと、その上半部を構成する枠状の
サッシ部1bとを備えている。そして、上記壁部1a
は、車体外面側に位置するドアアウタパネル2と該ドア
アウタパネル2に対向してその内面側に位置するととも
にその中央部にドア前後方向に長軸をもつ長矩形の開口
部6が形成されたドアインナパネル3とでドア本体1を
構成するとともに、該ドア本体1の上記ドアインナパネ
ル3にその開口部6部分を覆うようにして長矩形板状の
ドアモジュールパネル4を接合固定して構成される。
尚、図2において、符号5は、上記ドアモジュールパネ
ル4の表面側に着脱自在に装着されるドアトリムであ
る。
【0037】このように、この実施形態のドアX1は、
上記ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とでなる
ドア本体1と、該ドア本体1に接合構成されるドアモジ
ュールパネル4の三者で構成されるものであって、上記
ドアインナパネル3あるいはドアモジュールパネル4の
構造を適宜選択設定することで上記ドアX1の剛性の調
整、あるいはこれに組付けられる各種機能部品の組付性
の向上等を実現するようにしたものである。
上記ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とでなる
ドア本体1と、該ドア本体1に接合構成されるドアモジ
ュールパネル4の三者で構成されるものであって、上記
ドアインナパネル3あるいはドアモジュールパネル4の
構造を適宜選択設定することで上記ドアX1の剛性の調
整、あるいはこれに組付けられる各種機能部品の組付性
の向上等を実現するようにしたものである。
【0038】従って、この実施形態においては、以下に
述べるように、上記ドア本体1側の構造例として図3、
図4及び図6にそれぞれ示す三つの実施例と、上記ドア
モジュールパネル4の構造例として図8、図10、図1
2及び図14にそれぞれ示す四つの実施例を用意してお
り、これら各実施例のドア本体1と各実施例のドアモジ
ュールパネル4とを適宜選択して組み合わせることで、
所要のドア剛性等を容易に実現できるものである。
述べるように、上記ドア本体1側の構造例として図3、
図4及び図6にそれぞれ示す三つの実施例と、上記ドア
モジュールパネル4の構造例として図8、図10、図1
2及び図14にそれぞれ示す四つの実施例を用意してお
り、これら各実施例のドア本体1と各実施例のドアモジ
ュールパネル4とを適宜選択して組み合わせることで、
所要のドア剛性等を容易に実現できるものである。
【0039】因に、図1及び図2に示すドアX1は、上
記組み合わせの一例として、後述する第3の実施例にか
かるドア本体1と、後述する第1の実施例にかかるドア
モジュールパネル4とを組み合わせて構成されたもので
ある。
記組み合わせの一例として、後述する第3の実施例にか
かるドア本体1と、後述する第1の実施例にかかるドア
モジュールパネル4とを組み合わせて構成されたもので
ある。
【0040】以下、上記ドア本体1の各実施例と上記ド
アモジュールパネル4の各実施例とを、それぞれ個別に
説明する。
アモジュールパネル4の各実施例とを、それぞれ個別に
説明する。
【0041】A:ドア本体1の構造 A−1:第1の実施例 図3には、第1の実施例にかかるドア本体1を示してい
る。この実施例のドア本体1は、最も基本的な構造をも
つものであって、上記ドアインナパネル3は、一定板厚
の成形素材をプレス成形して得られ、且つその略中央部
には上記開口部6が開口されている。
る。この実施例のドア本体1は、最も基本的な構造をも
つものであって、上記ドアインナパネル3は、一定板厚
の成形素材をプレス成形して得られ、且つその略中央部
には上記開口部6が開口されている。
【0042】A−2:第2の実施例 図4及び図5には、第2の実施例にかかるドア本体1を
示している。このドア本体1は、上記ドアインナパネル
3が、板厚の異なる複数の板材をその板面方向に接合し
てなる成形素材をプレス成形して得られたものであっ
て、この実施例のものにおいては、図4にハッチングを
付して示すように、上記開口部6の左右両端縁近傍に対
応する部位を厚板部Taとし、これ以外の部位は薄板部
Tbとしている。従って、このドア本体1においては、
ドア上下方向における曲げ剛性は、上記各厚板部Ta,
Taに対応する部位において局部的に強くなっている。
示している。このドア本体1は、上記ドアインナパネル
3が、板厚の異なる複数の板材をその板面方向に接合し
てなる成形素材をプレス成形して得られたものであっ
て、この実施例のものにおいては、図4にハッチングを
付して示すように、上記開口部6の左右両端縁近傍に対
応する部位を厚板部Taとし、これ以外の部位は薄板部
Tbとしている。従って、このドア本体1においては、
ドア上下方向における曲げ剛性は、上記各厚板部Ta,
Taに対応する部位において局部的に強くなっている。
【0043】A−3:第3の実施例 図6及び図7には、第3の実施例にかかるドア本体1を
示している。このドア本体1は、上記ドアインナパネル
3が、板厚の異なる複数の板材をその板面方向に接合し
てなる成形素材をプレス成形して得られたものであっ
て、この実施例のものにおいては、図6にハッチングを
付して示すように、上記開口部6の全周縁に対応する部
位を厚板部Taとし、これ以外の部位は薄板部Tbとし
ている。従って、このドア本体1においては、上記開口
部6の周縁においてドア上下方向及び同一前後方向の双
方における曲げ剛性が局部的に強められている。尚、上
記開口部6の周縁に対応する上記厚板部Ta部分は、上
記ドアモジュールパネル4の接合固定部となるものであ
ることから、この実施例のように上記開口部6の周縁の
板厚を大きくしてその剛性を高めることで、上記ドアモ
ジュールパネル4との接合強度が高められることにもな
る。
示している。このドア本体1は、上記ドアインナパネル
3が、板厚の異なる複数の板材をその板面方向に接合し
てなる成形素材をプレス成形して得られたものであっ
て、この実施例のものにおいては、図6にハッチングを
付して示すように、上記開口部6の全周縁に対応する部
位を厚板部Taとし、これ以外の部位は薄板部Tbとし
ている。従って、このドア本体1においては、上記開口
部6の周縁においてドア上下方向及び同一前後方向の双
方における曲げ剛性が局部的に強められている。尚、上
記開口部6の周縁に対応する上記厚板部Ta部分は、上
記ドアモジュールパネル4の接合固定部となるものであ
ることから、この実施例のように上記開口部6の周縁の
板厚を大きくしてその剛性を高めることで、上記ドアモ
ジュールパネル4との接合強度が高められることにもな
る。
【0044】B:ドアモジュールパネル4の構造 B−1:第1の実施例 図8及び図9には、第1の実施例にかかるドアモジュー
ルパネル4を示している。この実施例のドアモジュール
パネル4は、板厚の異なる複数の板材をその板面方向に
接合してなる成形素材をプレス成形して得られるもので
ある。即ち、図16及び図17に示すように、板厚の大
きい三枚の板材41a,41b,41cを該板材41b
を中央において略「H」字状に配置するとともに、上記
板材41cの上下両端縁側にそれぞれ板厚の小さい二枚
の板材41d,41eを配置し、これら各板材41a〜
41eをそれぞれ溶接にて接合して一枚の板体とし、こ
れを成形素材41とする。そして、この成形素材41に
所定のプレス成形を施すことで上記ドアモジュールパネ
ル4が得られるものである。
ルパネル4を示している。この実施例のドアモジュール
パネル4は、板厚の異なる複数の板材をその板面方向に
接合してなる成形素材をプレス成形して得られるもので
ある。即ち、図16及び図17に示すように、板厚の大
きい三枚の板材41a,41b,41cを該板材41b
を中央において略「H」字状に配置するとともに、上記
板材41cの上下両端縁側にそれぞれ板厚の小さい二枚
の板材41d,41eを配置し、これら各板材41a〜
41eをそれぞれ溶接にて接合して一枚の板体とし、こ
れを成形素材41とする。そして、この成形素材41に
所定のプレス成形を施すことで上記ドアモジュールパネ
ル4が得られるものである。
【0045】プレス成形により得られた上記ドアモジュ
ールパネル4は、図8及び図9に示すように、その上半
部において横方向に延びる凹部11と下半部において横
方向に延びる凹部12とを備えるとともに、該各凹部1
1,12の一端側に位置する凸部13と、他端側に位置
する凸部14と、上記凹部11よりも上端縁寄りに位置
する凸部15と、上記凹部12よりも下端縁寄りに位置
する凸部17と、これら各凹部11,12の中間に位置
してその両端が上記各凸部13,14に連続する凸部1
7とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹凸構造に
よって板厚方向における剛性が確保されている。さら
に、この実施例のものにおいては、上述のように、上記
成形素材41が板厚の異なる複数の板状を組み合わせた
ものであることから、該成形素材41の板厚配置に対応
して、図8にハッチングを付した部分、即ち、上記凸部
13と凸部14及び凸部17に対応する部分はそれぞれ
板厚の大きい厚板部Taとされ、これ以外の部分は板厚
の小さい薄板部Tbとされている。
ールパネル4は、図8及び図9に示すように、その上半
部において横方向に延びる凹部11と下半部において横
方向に延びる凹部12とを備えるとともに、該各凹部1
1,12の一端側に位置する凸部13と、他端側に位置
する凸部14と、上記凹部11よりも上端縁寄りに位置
する凸部15と、上記凹部12よりも下端縁寄りに位置
する凸部17と、これら各凹部11,12の中間に位置
してその両端が上記各凸部13,14に連続する凸部1
7とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹凸構造に
よって板厚方向における剛性が確保されている。さら
に、この実施例のものにおいては、上述のように、上記
成形素材41が板厚の異なる複数の板状を組み合わせた
ものであることから、該成形素材41の板厚配置に対応
して、図8にハッチングを付した部分、即ち、上記凸部
13と凸部14及び凸部17に対応する部分はそれぞれ
板厚の大きい厚板部Taとされ、これ以外の部分は板厚
の小さい薄板部Tbとされている。
【0046】従って、上記ドアモジュールパネル4は、
凹凸構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分
においてはさらにその剛性が局部的に高められることに
なる。即ち、ドアモジュールパネル4の上下方向におけ
る曲げ剛性は上記各凸部13,14の厚板部Ta,Ta
によってその左右両端部において局部的に高められ、ま
たドアモジュールパネル4の前後方向(左右方向)の曲
げ剛性は上記凸部17の厚板部Taによって該ドアモジ
ュールパネル4の高さ方向の略中央部において局部的に
高められている。
凹凸構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分
においてはさらにその剛性が局部的に高められることに
なる。即ち、ドアモジュールパネル4の上下方向におけ
る曲げ剛性は上記各凸部13,14の厚板部Ta,Ta
によってその左右両端部において局部的に高められ、ま
たドアモジュールパネル4の前後方向(左右方向)の曲
げ剛性は上記凸部17の厚板部Taによって該ドアモジ
ュールパネル4の高さ方向の略中央部において局部的に
高められている。
【0047】また、図8において、符号21は上記凸部
13と凸部17の上側隅部に設けられた第1ユニット取
付部、符号22は上記凸部13と凸部17の下側隅部に
設けられた第2ユニット取付部、符号23は上記凸部1
4部分に設けられた第3ユニット取付部である。即ち、
これら各ユニット取付部21,22,23は、上記ドア
モジュールパネル4の厚板部Ta又はその近傍に設けら
れており、従って、ここに機能部品を取り付けた場合、
高い取付剛性が得られるものである。尚、上記第1ユニ
ット取付部21にはパワーウインドユニット25が、第
2ユニット取付部22にはスピーカユニット26が、第
3ユニット取付部23にはパワードアロックユニット2
7(図10を参照)がそれぞれ取付可能とされ、これら
各ユニットは、上記ドアX1が適用される車種によって
適宜選択して取り付けられる。さらに、上記凹部11部
分にはエアバッグユニット28(図12を参照)が取付
可能とされるが、このエアバッグユニット28も上記ド
アX1の適用車種に応じて選択的に取り付けられる。
13と凸部17の上側隅部に設けられた第1ユニット取
付部、符号22は上記凸部13と凸部17の下側隅部に
設けられた第2ユニット取付部、符号23は上記凸部1
4部分に設けられた第3ユニット取付部である。即ち、
これら各ユニット取付部21,22,23は、上記ドア
モジュールパネル4の厚板部Ta又はその近傍に設けら
れており、従って、ここに機能部品を取り付けた場合、
高い取付剛性が得られるものである。尚、上記第1ユニ
ット取付部21にはパワーウインドユニット25が、第
2ユニット取付部22にはスピーカユニット26が、第
3ユニット取付部23にはパワードアロックユニット2
7(図10を参照)がそれぞれ取付可能とされ、これら
各ユニットは、上記ドアX1が適用される車種によって
適宜選択して取り付けられる。さらに、上記凹部11部
分にはエアバッグユニット28(図12を参照)が取付
可能とされるが、このエアバッグユニット28も上記ド
アX1の適用車種に応じて選択的に取り付けられる。
【0048】B−2:第2の実施例 図10及び図11には、第2の実施例にかかるドアモジ
ュールパネル4を示している。この実施例のドアモジュ
ールパネル4は、板厚の異なる複数の板材をその板面方
向に接合してなる成形素材をプレス成形して得られたも
のである。即ち、図18及び図19に示すように、板厚
の大きい三枚の板材42a,42b,42cを該板材4
2bを中央において略「コ」字状に配置するとともに、
上記板材42cの上下両端縁側にそれぞれ板厚の小さい
二枚の板材42d,42eを配置し、これら各板材42
a〜42eをそれぞれ溶接にて接合して一枚の板体と
し、これを成形素材42とする。そして、この成形素材
42に所定のプレス成形を施すことで上記ドアモジュー
ルパネル4が得られるものである。
ュールパネル4を示している。この実施例のドアモジュ
ールパネル4は、板厚の異なる複数の板材をその板面方
向に接合してなる成形素材をプレス成形して得られたも
のである。即ち、図18及び図19に示すように、板厚
の大きい三枚の板材42a,42b,42cを該板材4
2bを中央において略「コ」字状に配置するとともに、
上記板材42cの上下両端縁側にそれぞれ板厚の小さい
二枚の板材42d,42eを配置し、これら各板材42
a〜42eをそれぞれ溶接にて接合して一枚の板体と
し、これを成形素材42とする。そして、この成形素材
42に所定のプレス成形を施すことで上記ドアモジュー
ルパネル4が得られるものである。
【0049】プレス成形により得られた上記ドアモジュ
ールパネル4は、図10及び図11に示すように、その
上半部において横方向に延びる凹部11と下半部におい
て横方向に延びる凹部12とを備えるとともに、該各凹
部11,12の一端側に位置する凸部13と、他端側に
位置する凸部14と、上記凹部11よりも上端縁寄りに
位置する凸部15と、上記凹部12よりも下端縁寄りに
位置する凸部17と、これら各凹部11,12の中間に
位置してその両端が上記各凸部13,14に連続する凸
部17とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹凸構
造によって板厚方向における剛性が確保されている。さ
らに、この実施例のものにおいては、上述のように、上
記成形素材42が板厚の異なる複数の板状を組み合わせ
たものであることから、該成形素材42の板厚配置に対
応して、図10にハッチングを付した部分、即ち、上記
凸部13の下半部と凸部14の下半部及び凸部17に対
応する部分はそれぞれ板厚の大きい厚板部Taとされ、
これ以外の部分は板厚の小さい薄板部Tbとされてい
る。
ールパネル4は、図10及び図11に示すように、その
上半部において横方向に延びる凹部11と下半部におい
て横方向に延びる凹部12とを備えるとともに、該各凹
部11,12の一端側に位置する凸部13と、他端側に
位置する凸部14と、上記凹部11よりも上端縁寄りに
位置する凸部15と、上記凹部12よりも下端縁寄りに
位置する凸部17と、これら各凹部11,12の中間に
位置してその両端が上記各凸部13,14に連続する凸
部17とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹凸構
造によって板厚方向における剛性が確保されている。さ
らに、この実施例のものにおいては、上述のように、上
記成形素材42が板厚の異なる複数の板状を組み合わせ
たものであることから、該成形素材42の板厚配置に対
応して、図10にハッチングを付した部分、即ち、上記
凸部13の下半部と凸部14の下半部及び凸部17に対
応する部分はそれぞれ板厚の大きい厚板部Taとされ、
これ以外の部分は板厚の小さい薄板部Tbとされてい
る。
【0050】従って、上記ドアモジュールパネル4は、
凹凸構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分
においてはさらにその剛性が局部的に高められることに
なる。即ち、ドアモジュールパネル4の上下方向におけ
る曲げ剛性は上記各凸部13,14の下半部の厚板部T
a,Taによってその左右両端部において局部的に高め
られ、またドアモジュールパネル4の前後方向(左右方
向)の曲げ剛性は上記凸部17の厚板部Taによって該
ドアモジュールパネル4の高さ方向の略中央部において
局部的に高められている。
凹凸構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分
においてはさらにその剛性が局部的に高められることに
なる。即ち、ドアモジュールパネル4の上下方向におけ
る曲げ剛性は上記各凸部13,14の下半部の厚板部T
a,Taによってその左右両端部において局部的に高め
られ、またドアモジュールパネル4の前後方向(左右方
向)の曲げ剛性は上記凸部17の厚板部Taによって該
ドアモジュールパネル4の高さ方向の略中央部において
局部的に高められている。
【0051】また、図10において、符号21は上記凸
部17の上側近傍に設けられた第1ユニット取付部、符
号22は上記凸部13と凸部17の下側隅部に設けられ
た第2ユニット取付部、符号23は上記凸部14の上側
近傍に設けられた第3ユニット取付部である。即ち、こ
れら各ユニット取付部21,22,23は、上記ドアモ
ジュールパネル4の厚板部Ta又はその近傍に設けられ
ており、従って、ここに機能部品を取り付けた場合、高
い取付剛性が得られるものである。尚、上記第1ユニッ
ト取付部21にはパワーウインドユニット25が、第2
ユニット取付部22にはスピーカユニット26(図8を
参照)が、第3ユニット取付部23にはパワードアロッ
クユニット27がそれぞれ取付可能とされ、これら各ユ
ニットは、上記ドアX1が適用される車種によって適宜
選択して取り付けられる。さらに、上記凹部11部分に
はエアバッグユニット28(図12を参照)が取付可能
とされるが、このエアバッグユニット28も上記ドアX
1の適用車種に応じて選択的に取り付けられる。
部17の上側近傍に設けられた第1ユニット取付部、符
号22は上記凸部13と凸部17の下側隅部に設けられ
た第2ユニット取付部、符号23は上記凸部14の上側
近傍に設けられた第3ユニット取付部である。即ち、こ
れら各ユニット取付部21,22,23は、上記ドアモ
ジュールパネル4の厚板部Ta又はその近傍に設けられ
ており、従って、ここに機能部品を取り付けた場合、高
い取付剛性が得られるものである。尚、上記第1ユニッ
ト取付部21にはパワーウインドユニット25が、第2
ユニット取付部22にはスピーカユニット26(図8を
参照)が、第3ユニット取付部23にはパワードアロッ
クユニット27がそれぞれ取付可能とされ、これら各ユ
ニットは、上記ドアX1が適用される車種によって適宜
選択して取り付けられる。さらに、上記凹部11部分に
はエアバッグユニット28(図12を参照)が取付可能
とされるが、このエアバッグユニット28も上記ドアX
1の適用車種に応じて選択的に取り付けられる。
【0052】B−3:第3の実施例 図12及び図13には、第3の実施例にかかるドアモジ
ュールパネル4を示している。この実施例のドアモジュ
ールパネル4は、板厚の異なる複数の板材をその板面方
向に接合してなる成形素材をプレス成形して得られたも
のである。即ち、図20及び図21に示すように、板厚
の小さい一枚の板材43cの左右両側に板厚の大きい二
枚の板材43a,43bを上下方向に向けて略平行に配
置し、これら各板材43a〜43cをそれぞれ溶接にて
接合して一枚の板体とし、これを成形素材43とする。
そして、この成形素材43に所定のプレス成形を施すこ
とで上記ドアモジュールパネル4が得られるものであ
る。
ュールパネル4を示している。この実施例のドアモジュ
ールパネル4は、板厚の異なる複数の板材をその板面方
向に接合してなる成形素材をプレス成形して得られたも
のである。即ち、図20及び図21に示すように、板厚
の小さい一枚の板材43cの左右両側に板厚の大きい二
枚の板材43a,43bを上下方向に向けて略平行に配
置し、これら各板材43a〜43cをそれぞれ溶接にて
接合して一枚の板体とし、これを成形素材43とする。
そして、この成形素材43に所定のプレス成形を施すこ
とで上記ドアモジュールパネル4が得られるものであ
る。
【0053】プレス成形により得られた上記ドアモジュ
ールパネル4は、図12及び図13に示すように、その
上半部において横方向に延びる凹部11と下半部におい
て横方向に延びる凹部12とを備えるとともに、該各凹
部11,12の一端側に位置する凸部13と、他端側に
位置する凸部14と、上記凹部11よりも上端縁寄りに
位置する凸部15と、上記凹部12よりも下端縁寄りに
位置する凸部17と、これら各凹部11,12の中間に
位置してその両端が上記各凸部13,14に連続する凸
部17とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹凸構
造によって板厚方向における剛性が確保されている。さ
らに、この実施例のものにおいては、上述のように、上
記成形素材43が板厚の異なる複数の板状を組み合わせ
たものであることから、該成形素材43の板厚配置に対
応して、図12にハッチングを付した部分、即ち、上記
凸部13と凸部14に対応する部分はそれぞれ板厚の大
きい厚板部Taとされ、これ以外の部分は板厚の小さい
薄板部Tbとされている。
ールパネル4は、図12及び図13に示すように、その
上半部において横方向に延びる凹部11と下半部におい
て横方向に延びる凹部12とを備えるとともに、該各凹
部11,12の一端側に位置する凸部13と、他端側に
位置する凸部14と、上記凹部11よりも上端縁寄りに
位置する凸部15と、上記凹部12よりも下端縁寄りに
位置する凸部17と、これら各凹部11,12の中間に
位置してその両端が上記各凸部13,14に連続する凸
部17とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹凸構
造によって板厚方向における剛性が確保されている。さ
らに、この実施例のものにおいては、上述のように、上
記成形素材43が板厚の異なる複数の板状を組み合わせ
たものであることから、該成形素材43の板厚配置に対
応して、図12にハッチングを付した部分、即ち、上記
凸部13と凸部14に対応する部分はそれぞれ板厚の大
きい厚板部Taとされ、これ以外の部分は板厚の小さい
薄板部Tbとされている。
【0054】従って、上記ドアモジュールパネル4は、
凹凸構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分
においてはさらにその剛性が局部的に高められることに
なる。即ち、ドアモジュールパネル4の上下方向におけ
る曲げ剛性は上記各凸部13,14の厚板部Ta,Ta
によってその左右両端部において局部的に高められてい
る。
凹凸構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分
においてはさらにその剛性が局部的に高められることに
なる。即ち、ドアモジュールパネル4の上下方向におけ
る曲げ剛性は上記各凸部13,14の厚板部Ta,Ta
によってその左右両端部において局部的に高められてい
る。
【0055】また、図12において、符号21及び符号
22は上記凸部13の近傍に上下して設けられた第1ユ
ニット取付部及び第2ユニット取付部であり、また符号
23は上記凸部14部分に設けられた第3ユニット取付
部である。即ち、これら各ユニット取付部21,22,
23は、上記ドアモジュールパネル4の厚板部Ta又は
その近傍に設けられており、従って、ここに機能部品を
取り付けた場合、高い取付剛性が得られるものである。
尚、上記第1ユニット取付部21にはパワーウインドユ
ニット25(図8を参照)が、第2ユニット取付部22
にはスピーカユニット26(図8を参照)が、第3ユニ
ット取付部23にはパワードアロックユニット27(図
10を参照)がそれぞれ取付可能とされ、これら各ユニ
ットは、上記ドアX1が適用される車種によって適宜選
択して取り付けられる。さらに、上記凹部11部分には
エアバッグユニット28が取付可能とされているが、こ
のエアバッグユニット28も上記ドアX1の適用車種に
応じて選択的に取り付けられる。
22は上記凸部13の近傍に上下して設けられた第1ユ
ニット取付部及び第2ユニット取付部であり、また符号
23は上記凸部14部分に設けられた第3ユニット取付
部である。即ち、これら各ユニット取付部21,22,
23は、上記ドアモジュールパネル4の厚板部Ta又は
その近傍に設けられており、従って、ここに機能部品を
取り付けた場合、高い取付剛性が得られるものである。
尚、上記第1ユニット取付部21にはパワーウインドユ
ニット25(図8を参照)が、第2ユニット取付部22
にはスピーカユニット26(図8を参照)が、第3ユニ
ット取付部23にはパワードアロックユニット27(図
10を参照)がそれぞれ取付可能とされ、これら各ユニ
ットは、上記ドアX1が適用される車種によって適宜選
択して取り付けられる。さらに、上記凹部11部分には
エアバッグユニット28が取付可能とされているが、こ
のエアバッグユニット28も上記ドアX1の適用車種に
応じて選択的に取り付けられる。
【0056】B−4:第4の実施例 図14及び図15には、第4の実施例にかかるドアモジ
ュールパネル4を示している。この実施例のドアモジュ
ールパネル4は、板厚の異なる複数の板材をその板面方
向に接合してなる成形素材をプレス成形して得られたも
のである。即ち、図22及び図23に示すように、板厚
の小さい一枚の板材44eの周囲にこれを取り囲むよう
にして、板厚の大きい四枚の板材44a,44b,44
c及び44dを配置し、これら各板材44a〜44eを
それぞれ溶接にて接合して一枚の板体とし、これを成形
素材44とする。そして、この成形素材44に所定のプ
レス成形を施すことで上記ドアモジュールパネル4が得
られるものである。
ュールパネル4を示している。この実施例のドアモジュ
ールパネル4は、板厚の異なる複数の板材をその板面方
向に接合してなる成形素材をプレス成形して得られたも
のである。即ち、図22及び図23に示すように、板厚
の小さい一枚の板材44eの周囲にこれを取り囲むよう
にして、板厚の大きい四枚の板材44a,44b,44
c及び44dを配置し、これら各板材44a〜44eを
それぞれ溶接にて接合して一枚の板体とし、これを成形
素材44とする。そして、この成形素材44に所定のプ
レス成形を施すことで上記ドアモジュールパネル4が得
られるものである。
【0057】プレス成形により得られた上記ドアモジュ
ールパネル4は、図14及び図15に示すように、その
上半部において横方向に延びる凹部11と下半部におい
て横方向に延びる凹部12とを備えるとともに、該各凹
部11,12の一端側に位置する凸部13と、他端側に
位置する凸部14と、上記凹部11よりも上端縁寄りに
位置する凸部15と、上記凹部12よりも下端縁寄りに
位置する凸部17と、これら各凹部11,12の中間に
位置してその両端が上記各凸部13,14に連続する凸
部17とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹凸構
造によって板厚方向における剛性が確保されている。さ
らに、この実施例のものにおいては、上述のように、上
記成形素材44が板厚の異なる複数の板状を組み合わせ
たものであることから、該成形素材44の板厚配置に対
応して、図14にハッチングを付した部分、即ち、上記
凸部13と凸部14と凸部15及び凸部16に対応する
部分はそれぞれ板厚の大きい厚板部Taとされ、これ以
外の部分は板厚の小さい薄板部Tbとされている。即
ち、ドアモジュールパネル4は、その周囲が厚板部Ta
で囲繞された形態となっている。
ールパネル4は、図14及び図15に示すように、その
上半部において横方向に延びる凹部11と下半部におい
て横方向に延びる凹部12とを備えるとともに、該各凹
部11,12の一端側に位置する凸部13と、他端側に
位置する凸部14と、上記凹部11よりも上端縁寄りに
位置する凸部15と、上記凹部12よりも下端縁寄りに
位置する凸部17と、これら各凹部11,12の中間に
位置してその両端が上記各凸部13,14に連続する凸
部17とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹凸構
造によって板厚方向における剛性が確保されている。さ
らに、この実施例のものにおいては、上述のように、上
記成形素材44が板厚の異なる複数の板状を組み合わせ
たものであることから、該成形素材44の板厚配置に対
応して、図14にハッチングを付した部分、即ち、上記
凸部13と凸部14と凸部15及び凸部16に対応する
部分はそれぞれ板厚の大きい厚板部Taとされ、これ以
外の部分は板厚の小さい薄板部Tbとされている。即
ち、ドアモジュールパネル4は、その周囲が厚板部Ta
で囲繞された形態となっている。
【0058】従って、上記ドアモジュールパネル4は、
凹凸構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分
においてはさらにその剛性が局部的に高められることに
なる。即ち、ドアモジュールパネル4の上下方向におけ
る曲げ剛性は上記各凸部13,14の厚板部Ta,Ta
によってその左右両端部において局部的に高められ、ま
たドアモジュールパネル4の前後方向(左右方向)の曲
げ剛性は上記凸部15,16の厚板部Ta,Taによっ
て局部的に高められている。
凹凸構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分
においてはさらにその剛性が局部的に高められることに
なる。即ち、ドアモジュールパネル4の上下方向におけ
る曲げ剛性は上記各凸部13,14の厚板部Ta,Ta
によってその左右両端部において局部的に高められ、ま
たドアモジュールパネル4の前後方向(左右方向)の曲
げ剛性は上記凸部15,16の厚板部Ta,Taによっ
て局部的に高められている。
【0059】また、図14において、符号21は上記凸
部13と凸部15との隅部に設けられた第1ユニット取
付部、符号22は上記凸部13と凸部16の隅部に設け
られた第2ユニット取付部、符号23は上記凸部14部
分に設けられた第3ユニット取付部である。即ち、これ
ら各ユニット取付部21,22,23は、上記ドアモジ
ュールパネル4の厚板部Ta又はその近傍に設けられて
おり、従って、ここに機能部品を取り付けた場合、高い
取付剛性が得られるものである。尚、上記第1ユニット
取付部21にはパワーウインドユニット25が、第2ユ
ニット取付部22にはスピーカユニット26(図8を参
照)が、第3ユニット取付部23にはパワードアロック
ユニット27(図10を参照)がそれぞれ取付可能とさ
れ、これら各ユニットは、上記ドアX1が適用される車
種によって適宜選択して取り付けられる。さらに、上記
凹部11部分にはエアバッグユニット28が取付可能と
されるが、このエアバッグユニット28も上記ドアX1
の適用車種に応じて選択的に取り付けられる。
部13と凸部15との隅部に設けられた第1ユニット取
付部、符号22は上記凸部13と凸部16の隅部に設け
られた第2ユニット取付部、符号23は上記凸部14部
分に設けられた第3ユニット取付部である。即ち、これ
ら各ユニット取付部21,22,23は、上記ドアモジ
ュールパネル4の厚板部Ta又はその近傍に設けられて
おり、従って、ここに機能部品を取り付けた場合、高い
取付剛性が得られるものである。尚、上記第1ユニット
取付部21にはパワーウインドユニット25が、第2ユ
ニット取付部22にはスピーカユニット26(図8を参
照)が、第3ユニット取付部23にはパワードアロック
ユニット27(図10を参照)がそれぞれ取付可能とさ
れ、これら各ユニットは、上記ドアX1が適用される車
種によって適宜選択して取り付けられる。さらに、上記
凹部11部分にはエアバッグユニット28が取付可能と
されるが、このエアバッグユニット28も上記ドアX1
の適用車種に応じて選択的に取り付けられる。
【0060】C:ドアX1の作用効果 上述のように、この実施形態にかかるドアX1は、上記
第1〜第3の実施例に示した上記ドア本体1と、上記第
1〜第4の実施例に示した上記ドアモジュールパネル4
とを、該ドアX1が適用される車両の車種に応じて適宜
選択的に組み合わせて構成されるものである。ここで
は、その組み合わせの一例として、図1及び図2に示す
ドアX1、即ち、図6及び図7に示す第3の実施例にか
かるドア本体1と、図8及び図9に示す第1の実施例に
かかるドアモジュールパネル4とを組み合わせて構成さ
れたドアX1についてその作用効果等を説明する。
第1〜第3の実施例に示した上記ドア本体1と、上記第
1〜第4の実施例に示した上記ドアモジュールパネル4
とを、該ドアX1が適用される車両の車種に応じて適宜
選択的に組み合わせて構成されるものである。ここで
は、その組み合わせの一例として、図1及び図2に示す
ドアX1、即ち、図6及び図7に示す第3の実施例にか
かるドア本体1と、図8及び図9に示す第1の実施例に
かかるドアモジュールパネル4とを組み合わせて構成さ
れたドアX1についてその作用効果等を説明する。
【0061】この実施形態にかかるドアX1は、上記ド
ア本体1と上記ドアモジュールパネル4とを組み合わせ
て構成されるものである。
ア本体1と上記ドアモジュールパネル4とを組み合わせ
て構成されるものである。
【0062】先ず、上記ドア本体1側についてである
が、この実施形態のドア本体1においては、上記ドアイ
ンナパネル3の上記ドアモジュールパネル4との接合部
(即ち、上記開口部6の周縁部)の全域の板厚を該接合
部以外の部位の板厚よりも大きくした厚板部Taとして
いるので、該接合部近傍における該ドアインナパネル3
の剛性、特に曲げ剛性が、ドア前後方向及び上下方向の
双方においてともに向上する。従って、該ドアインナパ
ネル3に上記ドアモジュールパネル4を接合固定してこ
れら両者を一体化する場合において、その接合強度が高
められ、上記ドアモジュールパネル4がもつ剛性を最大
限発揮させることができる。
が、この実施形態のドア本体1においては、上記ドアイ
ンナパネル3の上記ドアモジュールパネル4との接合部
(即ち、上記開口部6の周縁部)の全域の板厚を該接合
部以外の部位の板厚よりも大きくした厚板部Taとして
いるので、該接合部近傍における該ドアインナパネル3
の剛性、特に曲げ剛性が、ドア前後方向及び上下方向の
双方においてともに向上する。従って、該ドアインナパ
ネル3に上記ドアモジュールパネル4を接合固定してこ
れら両者を一体化する場合において、その接合強度が高
められ、上記ドアモジュールパネル4がもつ剛性を最大
限発揮させることができる。
【0063】また、この場合、上記ドアインナパネル3
を、厚さの異なる複数枚の板材をその板面方向に接合し
てなる成形素材を用いたプレス成形品で構成しているの
で、例えば上記ドアインナパネル3の全体を板厚の小さ
い素材でプレス成形し、事後的に上記ドアモジュールパ
ネル4との接合部に補強板を付設するような場合に比し
て、より簡単且つ安価な構成で該ドアインナパネル3の
局部的な剛性向上が図れることになる。
を、厚さの異なる複数枚の板材をその板面方向に接合し
てなる成形素材を用いたプレス成形品で構成しているの
で、例えば上記ドアインナパネル3の全体を板厚の小さ
い素材でプレス成形し、事後的に上記ドアモジュールパ
ネル4との接合部に補強板を付設するような場合に比し
て、より簡単且つ安価な構成で該ドアインナパネル3の
局部的な剛性向上が図れることになる。
【0064】一方、上記ドア本体1の上記ドアインナパ
ネル3に上記ドアモジュールパネル4を接合固定するこ
とで、次のような作用効果が得られる。即ち、この実施
形態のドアモジュールパネル4においては、その板厚の
大きい厚板部Taと板厚の小さい薄板部Tbとで構成し
ているので、該厚板部Taを高剛性が要求される部位
に、さほど剛性が要求されない部位に薄板部Tbを、そ
れぞれ選択的に配置することで、該厚板部Taによって
適正なドア剛性を確保しつつ、ドアの軽量化とドアの薄
形化とを同時に実現することができることになる。
ネル3に上記ドアモジュールパネル4を接合固定するこ
とで、次のような作用効果が得られる。即ち、この実施
形態のドアモジュールパネル4においては、その板厚の
大きい厚板部Taと板厚の小さい薄板部Tbとで構成し
ているので、該厚板部Taを高剛性が要求される部位
に、さほど剛性が要求されない部位に薄板部Tbを、そ
れぞれ選択的に配置することで、該厚板部Taによって
適正なドア剛性を確保しつつ、ドアの軽量化とドアの薄
形化とを同時に実現することができることになる。
【0065】そして、この場合、上記厚板部Taが、ド
ア側面視でドア前後方向に延びる横設部分、即ち、上記
凸部17に対応する部分と、ドア上下方向に延びる縦設
部分、即ち、上記凸部13及び凸部14にそれぞれ対応
する部分との組み合わせによって略「H」字状に配置さ
れているので、上記凸部17に対応する厚板部Taによ
ってドアモジュールパネル4の前後方向における曲げ剛
性、延いてはドアの前後方向における曲げ剛性が効果的
に高められる。このため、例えば、これをインパクトバ
ーとして機能させることができ、これによって専用部材
としてのインパクトバーの設置が不要となり、従って、
上記ドアX1においては、その構造の簡略化、軽量化が
促進されることになる。また、上記各凸部13,14に
対応する各厚板部Taによって上記ドアモジュールパネ
ル4の上下方向における剛性、延いてはドアX1の上下
方向における曲げ剛性が効果的に高められることから、
該ドアX1の軽量化がさらに促進されることになる。さ
らに、上記各厚板部Taをもつ上記ドアモジュールパネ
ル4を、厚さの異なる複数枚の板材をその板面方向に接
合してなる成形素材41を用いたプレス成形品で構成し
ているので、例えば該ドアモジュールパネル4の全体を
板厚の小さい素材で構成し、事後的に補強板を付設して
局部的に剛性を高める場合に比して、より簡単且つ安価
な構成でドアX1の剛性向上とその軽量化及び薄形化が
実現されるものである。
ア側面視でドア前後方向に延びる横設部分、即ち、上記
凸部17に対応する部分と、ドア上下方向に延びる縦設
部分、即ち、上記凸部13及び凸部14にそれぞれ対応
する部分との組み合わせによって略「H」字状に配置さ
れているので、上記凸部17に対応する厚板部Taによ
ってドアモジュールパネル4の前後方向における曲げ剛
性、延いてはドアの前後方向における曲げ剛性が効果的
に高められる。このため、例えば、これをインパクトバ
ーとして機能させることができ、これによって専用部材
としてのインパクトバーの設置が不要となり、従って、
上記ドアX1においては、その構造の簡略化、軽量化が
促進されることになる。また、上記各凸部13,14に
対応する各厚板部Taによって上記ドアモジュールパネ
ル4の上下方向における剛性、延いてはドアX1の上下
方向における曲げ剛性が効果的に高められることから、
該ドアX1の軽量化がさらに促進されることになる。さ
らに、上記各厚板部Taをもつ上記ドアモジュールパネ
ル4を、厚さの異なる複数枚の板材をその板面方向に接
合してなる成形素材41を用いたプレス成形品で構成し
ているので、例えば該ドアモジュールパネル4の全体を
板厚の小さい素材で構成し、事後的に補強板を付設して
局部的に剛性を高める場合に比して、より簡単且つ安価
な構成でドアX1の剛性向上とその軽量化及び薄形化が
実現されるものである。
【0066】また、この実施形態のドアモジュールパネ
ル4においては、上記ドアモジュールパネル4の厚板部
Ta上、及びその近傍位置に上記各ユニット取付部2
1,2,23を配置しているので、該各ユニット取付部
21,22,23に取り付けられるパワーウインドユニ
ット25,スピーカユニット26及びパワードアロック
ユニット27の取付剛性が高く維持され、その取付上の
信頼性が高められることになる。
ル4においては、上記ドアモジュールパネル4の厚板部
Ta上、及びその近傍位置に上記各ユニット取付部2
1,2,23を配置しているので、該各ユニット取付部
21,22,23に取り付けられるパワーウインドユニ
ット25,スピーカユニット26及びパワードアロック
ユニット27の取付剛性が高く維持され、その取付上の
信頼性が高められることになる。
【0067】一方、例えば、上記ドアモジュールパネル
4として、厚板部Taの形態が異なるものを複数種類用
意し、上記ドアX1の適用車種に応じてこれら複数種類
のドアモジュールパネル4,4,・・を選択して組付け
ようにすれば、該ドアモジュールパネル4の選択のみに
よって(換言すれば、ドアアウタパネル2とかドアイン
ナパネル3の仕様変更を伴うことなく)、ドア剛性を適
用車種に応じて容易に変更することができ、特に要求ド
ア剛性が車両の仕向地に応じて異なるような場合には好
適である。また、同様に、上記ドアモジュールパネル4
として、上記各ユニット取付部21,22,23の設置
位置が異なるものを複数種類用意し、上記ドアX1の適
用車種に応じて該ドアモジュールパネル4を選択して組
付けるようにすれば、該ドアモジュールパネル4の厚板
部によって上記ドアX1の剛性を高く維持しつつ、適用
車種に応じた機能部品の選択の自由度を高めることがで
きるとともに、該ドアモジュールパネルの各車種への共
用化が可能となり、車種間における部品点数を低減し且
つその組付性を高めることができることになる。
4として、厚板部Taの形態が異なるものを複数種類用
意し、上記ドアX1の適用車種に応じてこれら複数種類
のドアモジュールパネル4,4,・・を選択して組付け
ようにすれば、該ドアモジュールパネル4の選択のみに
よって(換言すれば、ドアアウタパネル2とかドアイン
ナパネル3の仕様変更を伴うことなく)、ドア剛性を適
用車種に応じて容易に変更することができ、特に要求ド
ア剛性が車両の仕向地に応じて異なるような場合には好
適である。また、同様に、上記ドアモジュールパネル4
として、上記各ユニット取付部21,22,23の設置
位置が異なるものを複数種類用意し、上記ドアX1の適
用車種に応じて該ドアモジュールパネル4を選択して組
付けるようにすれば、該ドアモジュールパネル4の厚板
部によって上記ドアX1の剛性を高く維持しつつ、適用
車種に応じた機能部品の選択の自由度を高めることがで
きるとともに、該ドアモジュールパネルの各車種への共
用化が可能となり、車種間における部品点数を低減し且
つその組付性を高めることができることになる。
【0068】尚、以上の各作用効果は、上記以外の組み
合わせによって構成されるドアX1においても、ほぼ同
様に得られるものである。
合わせによって構成されるドアX1においても、ほぼ同
様に得られるものである。
【0069】第2の実施形態 図24〜図27には、第2の実施形態にかかるドアX2
を示している。この実施形態のドアX2は、上記第1の
実施形態にかかるドアX1がこれを上記ドアアウタパネ
ル2と上記ドアインナパネル3とからなる上記ドア本体
1と該ドア本体1に接合される上記ドアモジュールパネ
ル4とで構成していたのに対して、上記ドアモジュール
パネル4を設けることなく、上記ドアアウタパネル2と
ドアインナパネル3からなるドア本体1のみによって上
記ドアX2を構成したものである。従って、上記ドアイ
ンナパネル3に、上記第1の実施形態における各実施例
のドアモジュールパネル4の如き構造を持たせている。
以下、これを三つの実施例のそれぞれについて具体的に
説明する。
を示している。この実施形態のドアX2は、上記第1の
実施形態にかかるドアX1がこれを上記ドアアウタパネ
ル2と上記ドアインナパネル3とからなる上記ドア本体
1と該ドア本体1に接合される上記ドアモジュールパネ
ル4とで構成していたのに対して、上記ドアモジュール
パネル4を設けることなく、上記ドアアウタパネル2と
ドアインナパネル3からなるドア本体1のみによって上
記ドアX2を構成したものである。従って、上記ドアイ
ンナパネル3に、上記第1の実施形態における各実施例
のドアモジュールパネル4の如き構造を持たせている。
以下、これを三つの実施例のそれぞれについて具体的に
説明する。
【0070】A:構造 図24及び図25には、第2の実施形態にかかるドアX
2を示している。このドアX2は、次述のドア本体1を備
えて構成されるものであって、その基本形態は上記第1
の実施形態にかかるドアX1と同様である。
2を示している。このドアX2は、次述のドア本体1を備
えて構成されるものであって、その基本形態は上記第1
の実施形態にかかるドアX1と同様である。
【0071】上記ドア本体1は、車体外面側に位置する
ドアアウタパネル2とで構成されており、また、このド
アインナパネル3の表面側にはドアトリム5が着脱自在
に装着される。そして、このドア本体1においては、上
記ドアインナパネル3の構造を適宜選択設定することで
上記ドアX2の剛性の調整、あるいはこれに組付けられ
る各種機能部品の組付性の向上等を実現するようにした
ものである。
ドアアウタパネル2とで構成されており、また、このド
アインナパネル3の表面側にはドアトリム5が着脱自在
に装着される。そして、このドア本体1においては、上
記ドアインナパネル3の構造を適宜選択設定することで
上記ドアX2の剛性の調整、あるいはこれに組付けられ
る各種機能部品の組付性の向上等を実現するようにした
ものである。
【0072】以下、上記ドア本体1の具体的構造を第1
〜第3の各実施例に基づいて具体的に説明する。
〜第3の各実施例に基づいて具体的に説明する。
【0073】A−1:第1の実施例 図24には、第1の実施例にかかるドア本体1及び該ド
ア本体1を備えて構成されるドアX2を示している。こ
のドア本体1は、図23に示すように上記ドアアウタパ
ネル2とドアインナパネル3とを備えて構成されるが、
その場合、上記ドアアウタパネル2はこれを一定板厚の
板材をプレス成形して得る一方、上記ドアインナパネル
3はこれを板厚の異なる複数の板材をその板面方向に接
合してなる成形素材をプレス成形して得る。尚、上記成
形素材の構成は、図16に示す構成に類するものである
ため、第1の実施形態における該当説明部分を援用する
ことで、ここでの説明は省略する。
ア本体1を備えて構成されるドアX2を示している。こ
のドア本体1は、図23に示すように上記ドアアウタパ
ネル2とドアインナパネル3とを備えて構成されるが、
その場合、上記ドアアウタパネル2はこれを一定板厚の
板材をプレス成形して得る一方、上記ドアインナパネル
3はこれを板厚の異なる複数の板材をその板面方向に接
合してなる成形素材をプレス成形して得る。尚、上記成
形素材の構成は、図16に示す構成に類するものである
ため、第1の実施形態における該当説明部分を援用する
ことで、ここでの説明は省略する。
【0074】そして、プレス成形により得られた上記ド
アインナパネル3は、図24及び図25に示すように、
上記ドア本体1の壁部1aに対応する部分においては、
その上半部において横方向に延びる凹部51と下半部に
おいて横方向に延びる凹部52とを備えるとともに、該
各凹部51,52の一端側に位置する凸部53と、他端
側に位置する凸部54と、上記凹部51よりも上端縁寄
りに位置する凸部55と、上記凹部52よりも下端縁寄
りに位置する凸部57と、これら各凹部51,52の中
間に位置してその両端が上記各凸部53,54に連続す
る凸部57とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹
凸構造によって板厚方向における剛性が確保されてい
る。さらに、この実施例のものにおいては、上述のよう
に、上記成形素材が板厚の異なる複数の板状を組み合わ
せたものであることから、該成形素材の板厚配置に対応
して、図24にハッチングを付した部分、即ち、上記凸
部53と凸部54及び凸部57に対応する部分はそれぞ
れ板厚の大きい厚板部Taとされ、これ以外の部分は板
厚の小さい薄板部Tbとされている。
アインナパネル3は、図24及び図25に示すように、
上記ドア本体1の壁部1aに対応する部分においては、
その上半部において横方向に延びる凹部51と下半部に
おいて横方向に延びる凹部52とを備えるとともに、該
各凹部51,52の一端側に位置する凸部53と、他端
側に位置する凸部54と、上記凹部51よりも上端縁寄
りに位置する凸部55と、上記凹部52よりも下端縁寄
りに位置する凸部57と、これら各凹部51,52の中
間に位置してその両端が上記各凸部53,54に連続す
る凸部57とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹
凸構造によって板厚方向における剛性が確保されてい
る。さらに、この実施例のものにおいては、上述のよう
に、上記成形素材が板厚の異なる複数の板状を組み合わ
せたものであることから、該成形素材の板厚配置に対応
して、図24にハッチングを付した部分、即ち、上記凸
部53と凸部54及び凸部57に対応する部分はそれぞ
れ板厚の大きい厚板部Taとされ、これ以外の部分は板
厚の小さい薄板部Tbとされている。
【0075】従って、上記ドアインナパネル3は、凹凸
構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分にお
いてはさらにその剛性が局部的に高められることにな
る。即ち、ドアインナパネル3の上下方向における曲げ
剛性は上記各凸部53,54の厚板部Ta,Taによっ
てその左右両端部において局部的に高められ、またドア
インナパネル3の前後方向(左右方向)の曲げ剛性は上
記凸部57の厚板部Taによって該ドアインナパネル3
の高さ方向の略中央部において局部的に高められてい
る。
構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分にお
いてはさらにその剛性が局部的に高められることにな
る。即ち、ドアインナパネル3の上下方向における曲げ
剛性は上記各凸部53,54の厚板部Ta,Taによっ
てその左右両端部において局部的に高められ、またドア
インナパネル3の前後方向(左右方向)の曲げ剛性は上
記凸部57の厚板部Taによって該ドアインナパネル3
の高さ方向の略中央部において局部的に高められてい
る。
【0076】また、図24において、符号21は上記凸
部53と凸部57の上側隅部に設けられた第1ユニット
取付部、符号22は上記凸部53と凸部57の下側隅部
に設けられた第2ユニット取付部、符号23は上記凸部
54部分に設けられた第3ユニット取付部である。即
ち、これら各ユニット取付部21,22,23は、上記
ドアインナパネル3の厚板部Ta又はその近傍に設けら
れており、従って、ここに機能部品を取り付けた場合、
高い取付剛性が得られるものである。尚、上記第1ユニ
ット取付部21にはパワーウインドユニット25が、第
2ユニット取付部22にはスピーカユニット26が、第
3ユニット取付部23にはパワードアロックユニット2
7(図10を参照)がそれぞれ取付可能とされ、これら
各ユニットは、上記ドアX2が適用される車種によって
適宜選択して取り付けられる。さらに、上記凹部51部
分にはエアバッグユニット28(図12を参照)が取付
可能とされるが、このエアバッグユニット28も上記ド
アX2の適用車種に応じて選択的に取り付けられる。
部53と凸部57の上側隅部に設けられた第1ユニット
取付部、符号22は上記凸部53と凸部57の下側隅部
に設けられた第2ユニット取付部、符号23は上記凸部
54部分に設けられた第3ユニット取付部である。即
ち、これら各ユニット取付部21,22,23は、上記
ドアインナパネル3の厚板部Ta又はその近傍に設けら
れており、従って、ここに機能部品を取り付けた場合、
高い取付剛性が得られるものである。尚、上記第1ユニ
ット取付部21にはパワーウインドユニット25が、第
2ユニット取付部22にはスピーカユニット26が、第
3ユニット取付部23にはパワードアロックユニット2
7(図10を参照)がそれぞれ取付可能とされ、これら
各ユニットは、上記ドアX2が適用される車種によって
適宜選択して取り付けられる。さらに、上記凹部51部
分にはエアバッグユニット28(図12を参照)が取付
可能とされるが、このエアバッグユニット28も上記ド
アX2の適用車種に応じて選択的に取り付けられる。
【0077】このように構成されたドア本体1を備えた
ドアX2においては、次のような特有の作用効果が得ら
れる。
ドアX2においては、次のような特有の作用効果が得ら
れる。
【0078】即ち、上記ドア本体1における上記ドアイ
ンナパネル3においては、これを板厚の大きい厚板部T
aと板厚の小さい薄板部Tbとで構成しているので、該
厚板部Taを高剛性が要求される部位に、さほど剛性が
要求されない部位に薄板部Tbを、それぞれ選択的に配
置することで、該厚板部Taによって適正なドア剛性を
確保しつつ、上記ドアX2の軽量化と薄形化とを同時に
実現することができることになる。
ンナパネル3においては、これを板厚の大きい厚板部T
aと板厚の小さい薄板部Tbとで構成しているので、該
厚板部Taを高剛性が要求される部位に、さほど剛性が
要求されない部位に薄板部Tbを、それぞれ選択的に配
置することで、該厚板部Taによって適正なドア剛性を
確保しつつ、上記ドアX2の軽量化と薄形化とを同時に
実現することができることになる。
【0079】そして、この場合、上記厚板部Taが、ド
ア側面視でドア前後方向に延びる横設部分、即ち、上記
凸部57に対応する部分と、ドア上下方向に延びる縦設
部分、即ち、上記凸部53及び凸部54にそれぞれ対応
する部分との組み合わせによって略「H」字状に配置さ
れているので、上記凸部57に対応する厚板部Taによ
ってドアインナパネル3の前後方向における曲げ剛性、
延いてはドアX2の前後方向における曲げ剛性が効果的
に高められる。このため、この凸部57に対応する厚板
部Taを、例えばインパクトバーとして機能させること
ができ、これによって専用部材としてのインパクトバー
の設置が不要となり、従って、上記ドアX2において
は、その構造の簡略化、軽量化が促進されることにな
る。
ア側面視でドア前後方向に延びる横設部分、即ち、上記
凸部57に対応する部分と、ドア上下方向に延びる縦設
部分、即ち、上記凸部53及び凸部54にそれぞれ対応
する部分との組み合わせによって略「H」字状に配置さ
れているので、上記凸部57に対応する厚板部Taによ
ってドアインナパネル3の前後方向における曲げ剛性、
延いてはドアX2の前後方向における曲げ剛性が効果的
に高められる。このため、この凸部57に対応する厚板
部Taを、例えばインパクトバーとして機能させること
ができ、これによって専用部材としてのインパクトバー
の設置が不要となり、従って、上記ドアX2において
は、その構造の簡略化、軽量化が促進されることにな
る。
【0080】また、上記各凸部53,54に対応する各
厚板部Taによって上記ドアインナパネル3の上下方向
における剛性、延いてはドアX2の上下方向における曲
げ剛性が効果的に高められることから、該ドアX2の軽
量化がさらに促進されることになる。さらに、上記各厚
板部Taをもつ上記ドアインナパネル3を、厚さの異な
る複数枚の板材をその板面方向に接合してなる成形素材
を用いたプレス成形品で構成しているので、例えば該ド
アインナパネル3の全体を板厚の小さい素材で構成し、
事後的に補強板を付設して局部的に剛性を高める場合に
比して、より簡単且つ安価な構成でドアX2の剛性向上
とその軽量化及び薄形化が実現されるものである。
厚板部Taによって上記ドアインナパネル3の上下方向
における剛性、延いてはドアX2の上下方向における曲
げ剛性が効果的に高められることから、該ドアX2の軽
量化がさらに促進されることになる。さらに、上記各厚
板部Taをもつ上記ドアインナパネル3を、厚さの異な
る複数枚の板材をその板面方向に接合してなる成形素材
を用いたプレス成形品で構成しているので、例えば該ド
アインナパネル3の全体を板厚の小さい素材で構成し、
事後的に補強板を付設して局部的に剛性を高める場合に
比して、より簡単且つ安価な構成でドアX2の剛性向上
とその軽量化及び薄形化が実現されるものである。
【0081】また、この実施形態のドアX2において
は、上記ドア本体1における上記ドアインナパネル3の
厚板部Ta上、及びその近傍位置に上記各ユニット取付
部21,2,23を配置しているので、該各ユニット取
付部21,22,23に取り付けられるパワーウインド
ユニット25,スピーカユニット26及びパワードアロ
ックユニット27の取付剛性が高く維持され、その取付
上の信頼性が高められることになる。
は、上記ドア本体1における上記ドアインナパネル3の
厚板部Ta上、及びその近傍位置に上記各ユニット取付
部21,2,23を配置しているので、該各ユニット取
付部21,22,23に取り付けられるパワーウインド
ユニット25,スピーカユニット26及びパワードアロ
ックユニット27の取付剛性が高く維持され、その取付
上の信頼性が高められることになる。
【0082】A−2:第2の実施例 図26には、第2の実施例にかかるドア本体1及び該ド
ア本体1を備えて構成されるドアX2を示している。こ
のドア本体1は、同図に示すように上記ドアアウタパネ
ル2とドアインナパネル3とを備えて構成されるが、そ
の場合、上記ドアアウタパネル2はこれを一定板厚の板
材をプレス成形して得る一方、上記ドアインナパネル3
はこれを板厚の異なる複数の板材をその板面方向に接合
してなる成形素材をプレス成形して得る。尚、上記成形
素材の構成は、図18に示す構成に類するものであるた
め、第1の実施形態における該当説明部分を援用するこ
とで、ここでの説明は省略する。
ア本体1を備えて構成されるドアX2を示している。こ
のドア本体1は、同図に示すように上記ドアアウタパネ
ル2とドアインナパネル3とを備えて構成されるが、そ
の場合、上記ドアアウタパネル2はこれを一定板厚の板
材をプレス成形して得る一方、上記ドアインナパネル3
はこれを板厚の異なる複数の板材をその板面方向に接合
してなる成形素材をプレス成形して得る。尚、上記成形
素材の構成は、図18に示す構成に類するものであるた
め、第1の実施形態における該当説明部分を援用するこ
とで、ここでの説明は省略する。
【0083】そして、プレス成形により得られた上記ド
アインナパネル3は、図26に示すように、上記ドア本
体1の壁部1aに対応する部分においては、その上半部
において横方向に延びる凹部51と下半部において横方
向に延びる凹部52とを備えるとともに、該各凹部5
1,52の一端側に位置する凸部53と、他端側に位置
する凸部54と、上記凹部51よりも上端縁寄りに位置
する凸部55と、上記凹部52よりも下端縁寄りに位置
する凸部57と、これら各凹部51,52の中間に位置
してその両端が上記各凸部53,54に連続する凸部5
7とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹凸構造に
よって板厚方向における剛性が確保されている。さら
に、この実施例のものにおいては、上述のように、上記
成形素材が板厚の異なる複数の板状を組み合わせたもの
であることから、該成形素材の板厚配置に対応して、図
26にハッチングを付した部分、即ち、上記凸部53の
下半部に対応する部分と上記凸部54の下半部に対応す
る部分及び凸部57に対応する部分はそれぞれ板厚の大
きい厚板部Taとされ、これ以外の部分は板厚の小さい
薄板部Tbとされている。
アインナパネル3は、図26に示すように、上記ドア本
体1の壁部1aに対応する部分においては、その上半部
において横方向に延びる凹部51と下半部において横方
向に延びる凹部52とを備えるとともに、該各凹部5
1,52の一端側に位置する凸部53と、他端側に位置
する凸部54と、上記凹部51よりも上端縁寄りに位置
する凸部55と、上記凹部52よりも下端縁寄りに位置
する凸部57と、これら各凹部51,52の中間に位置
してその両端が上記各凸部53,54に連続する凸部5
7とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹凸構造に
よって板厚方向における剛性が確保されている。さら
に、この実施例のものにおいては、上述のように、上記
成形素材が板厚の異なる複数の板状を組み合わせたもの
であることから、該成形素材の板厚配置に対応して、図
26にハッチングを付した部分、即ち、上記凸部53の
下半部に対応する部分と上記凸部54の下半部に対応す
る部分及び凸部57に対応する部分はそれぞれ板厚の大
きい厚板部Taとされ、これ以外の部分は板厚の小さい
薄板部Tbとされている。
【0084】従って、上記ドアインナパネル3は、凹凸
構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分にお
いてはさらにその剛性が局部的に高められることにな
る。即ち、ドアインナパネル3の上下方向における曲げ
剛性は上記各凸部53,54の厚板部Ta,Taによっ
てその左右両端部において局部的に高められ、またドア
インナパネル3の前後方向(左右方向)の曲げ剛性は上
記凸部57の厚板部Taによって該ドアインナパネル3
の高さ方向の略中央部において局部的に高められてい
る。
構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分にお
いてはさらにその剛性が局部的に高められることにな
る。即ち、ドアインナパネル3の上下方向における曲げ
剛性は上記各凸部53,54の厚板部Ta,Taによっ
てその左右両端部において局部的に高められ、またドア
インナパネル3の前後方向(左右方向)の曲げ剛性は上
記凸部57の厚板部Taによって該ドアインナパネル3
の高さ方向の略中央部において局部的に高められてい
る。
【0085】また、図26において、符号21は上記凸
部53と凸部57の上側隅部に設けられた第1ユニット
取付部、符号22は上記凸部53と凸部57の下側隅部
に設けられた第2ユニット取付部、符号23は上記凸部
54部分に設けられた第3ユニット取付部である。即
ち、これら各ユニット取付部21,22,23は、上記
ドアインナパネル3の厚板部Ta又はその近傍に設けら
れており、従って、ここに機能部品を取り付けた場合、
高い取付剛性が得られるものである。尚、上記第1ユニ
ット取付部21にはパワーウインドユニット25が、第
2ユニット取付部22にはスピーカユニット26が、第
3ユニット取付部23にはパワードアロックユニット2
7(図10を参照)がそれぞれ取付可能とされ、これら
各ユニットは、上記ドアX2が適用される車種によって
適宜選択して取り付けられる。さらに、上記凹部51部
分にはエアバッグユニット28(図12を参照)が取付
可能とされるが、このエアバッグユニット28も上記ド
アX2の適用車種に応じて選択的に取り付けられる。
部53と凸部57の上側隅部に設けられた第1ユニット
取付部、符号22は上記凸部53と凸部57の下側隅部
に設けられた第2ユニット取付部、符号23は上記凸部
54部分に設けられた第3ユニット取付部である。即
ち、これら各ユニット取付部21,22,23は、上記
ドアインナパネル3の厚板部Ta又はその近傍に設けら
れており、従って、ここに機能部品を取り付けた場合、
高い取付剛性が得られるものである。尚、上記第1ユニ
ット取付部21にはパワーウインドユニット25が、第
2ユニット取付部22にはスピーカユニット26が、第
3ユニット取付部23にはパワードアロックユニット2
7(図10を参照)がそれぞれ取付可能とされ、これら
各ユニットは、上記ドアX2が適用される車種によって
適宜選択して取り付けられる。さらに、上記凹部51部
分にはエアバッグユニット28(図12を参照)が取付
可能とされるが、このエアバッグユニット28も上記ド
アX2の適用車種に応じて選択的に取り付けられる。
【0086】以上のように構成されたこの実施例にかか
るドアX2においても、上記第1の実施例にかかるドア
X2と同様の作用効果が得られるものであるため、該第
1の実施例における該当説明部分を援用することで、こ
こでの説明は省略する。
るドアX2においても、上記第1の実施例にかかるドア
X2と同様の作用効果が得られるものであるため、該第
1の実施例における該当説明部分を援用することで、こ
こでの説明は省略する。
【0087】A−3:第3の実施例 図27には、第3の実施例にかかるドア本体1及び該ド
ア本体1を備えて構成されるドアX2を示している。こ
のドア本体1は、同図に示すように上記ドアアウタパネ
ル2とドアインナパネル3とを備えて構成されるが、そ
の場合、上記ドアアウタパネル2はこれを一定板厚の板
材をプレス成形して得る一方、上記ドアインナパネル3
はこれを板厚の異なる複数の板材をその板面方向に接合
してなる成形素材をプレス成形して得る。尚、上記成形
素材の構成は、図20に示す構成に類するものであるた
め、第1の実施形態における該当説明部分を援用するこ
とで、ここでの説明は省略する。
ア本体1を備えて構成されるドアX2を示している。こ
のドア本体1は、同図に示すように上記ドアアウタパネ
ル2とドアインナパネル3とを備えて構成されるが、そ
の場合、上記ドアアウタパネル2はこれを一定板厚の板
材をプレス成形して得る一方、上記ドアインナパネル3
はこれを板厚の異なる複数の板材をその板面方向に接合
してなる成形素材をプレス成形して得る。尚、上記成形
素材の構成は、図20に示す構成に類するものであるた
め、第1の実施形態における該当説明部分を援用するこ
とで、ここでの説明は省略する。
【0088】そして、プレス成形により得られた上記ド
アインナパネル3は、図27に示すように、上記ドア本
体1の壁部1aに対応する部分においては、その上半部
において横方向に延びる凹部51と下半部において横方
向に延びる凹部52とを備えるとともに、該各凹部5
1,52の一端側に位置する凸部53と、他端側に位置
する凸部54と、上記凹部51よりも上端縁寄りに位置
する凸部55と、上記凹部52よりも下端縁寄りに位置
する凸部57と、これら各凹部51,52の中間に位置
してその両端が上記各凸部53,54に連続する凸部5
7とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹凸構造に
よって板厚方向における剛性が確保されている。さら
に、この実施例のものにおいては、上述のように、上記
成形素材が板厚の異なる複数の板状を組み合わせたもの
であることから、該成形素材の板厚配置に対応して、図
27にハッチングを付した部分、即ち、上記凸部53に
対応する部分と上記凸部54に対応する部分はそれぞれ
板厚の大きい厚板部Taとされ、これ以外の部分は板厚
の小さい薄板部Tbとされている。
アインナパネル3は、図27に示すように、上記ドア本
体1の壁部1aに対応する部分においては、その上半部
において横方向に延びる凹部51と下半部において横方
向に延びる凹部52とを備えるとともに、該各凹部5
1,52の一端側に位置する凸部53と、他端側に位置
する凸部54と、上記凹部51よりも上端縁寄りに位置
する凸部55と、上記凹部52よりも下端縁寄りに位置
する凸部57と、これら各凹部51,52の中間に位置
してその両端が上記各凸部53,54に連続する凸部5
7とを備えた凹凸構造とされており、かかる凹凸構造に
よって板厚方向における剛性が確保されている。さら
に、この実施例のものにおいては、上述のように、上記
成形素材が板厚の異なる複数の板状を組み合わせたもの
であることから、該成形素材の板厚配置に対応して、図
27にハッチングを付した部分、即ち、上記凸部53に
対応する部分と上記凸部54に対応する部分はそれぞれ
板厚の大きい厚板部Taとされ、これ以外の部分は板厚
の小さい薄板部Tbとされている。
【0089】従って、上記ドアインナパネル3は、凹凸
構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分にお
いてはさらにその剛性が局部的に高められることにな
る。即ち、ドアインナパネル3の上下方向における曲げ
剛性は上記各凸部53,54の厚板部Ta,Taによっ
てその左右両端部において局部的に高められている。
尚、図27において、符号21は上記凸部53と凸部5
7の上側隅部に設けられた第1ユニット取付部、符号2
2は上記凸部53と凸部57の下側隅部に設けられた第
2ユニット取付部、符号23は上記凸部54部分に設け
られた第3ユニット取付部である。即ち、これら各ユニ
ット取付部21,22,23は、上記ドアインナパネル
3の厚板部Ta又はその近傍に設けられており、従っ
て、ここに機能部品を取り付けた場合、高い取付剛性が
得られるものである。尚、上記第1ユニット取付部21
にはパワーウインドユニット25が、第2ユニット取付
部22にはスピーカユニット26が、第3ユニット取付
部23にはパワードアロックユニット27(図10を参
照)がそれぞれ取付可能とされ、これら各ユニットは、
上記ドアX2が適用される車種によって適宜選択して取
り付けられる。さらに、上記凹部51部分にはエアバッ
グユニット28(図12を参照)が取付可能とされる
が、このエアバッグユニット28も上記ドアX2の適用
車種に応じて選択的に取り付けられる。
構造による剛性確保に加えて、上記厚板部Ta部分にお
いてはさらにその剛性が局部的に高められることにな
る。即ち、ドアインナパネル3の上下方向における曲げ
剛性は上記各凸部53,54の厚板部Ta,Taによっ
てその左右両端部において局部的に高められている。
尚、図27において、符号21は上記凸部53と凸部5
7の上側隅部に設けられた第1ユニット取付部、符号2
2は上記凸部53と凸部57の下側隅部に設けられた第
2ユニット取付部、符号23は上記凸部54部分に設け
られた第3ユニット取付部である。即ち、これら各ユニ
ット取付部21,22,23は、上記ドアインナパネル
3の厚板部Ta又はその近傍に設けられており、従っ
て、ここに機能部品を取り付けた場合、高い取付剛性が
得られるものである。尚、上記第1ユニット取付部21
にはパワーウインドユニット25が、第2ユニット取付
部22にはスピーカユニット26が、第3ユニット取付
部23にはパワードアロックユニット27(図10を参
照)がそれぞれ取付可能とされ、これら各ユニットは、
上記ドアX2が適用される車種によって適宜選択して取
り付けられる。さらに、上記凹部51部分にはエアバッ
グユニット28(図12を参照)が取付可能とされる
が、このエアバッグユニット28も上記ドアX2の適用
車種に応じて選択的に取り付けられる。
【0090】以上のように構成されたこの実施例にかか
るドアX2においても、上記第1の実施例にかかるドア
X2と同様の作用効果が得られるものであるため、該第
1の実施例における該当説明部分を援用することで、こ
こでの説明は省略する。
るドアX2においても、上記第1の実施例にかかるドア
X2と同様の作用効果が得られるものであるため、該第
1の実施例における該当説明部分を援用することで、こ
こでの説明は省略する。
【0091】A−4:各実施例相互間における特有の作
用効果 ところで、例えば、上記ドアインナパネル3として、上
記各実施例の如き厚板部Taの形態が異なるものを複数
種類用意し、上記ドアX2の適用車種に応じてこれら複
数種類のドアインナパネル3,3,・・を選択して組付
けようにすれば、該ドアインナパネル3の選択のみによ
って(換言すれば、ドアアウタパネル2の仕様変更を伴
うことなく)、ドア剛性を適用車種に応じて容易に変更
することができ、特に要求ドア剛性が車両の仕向地に応
じて異なるような場合には好適である。
用効果 ところで、例えば、上記ドアインナパネル3として、上
記各実施例の如き厚板部Taの形態が異なるものを複数
種類用意し、上記ドアX2の適用車種に応じてこれら複
数種類のドアインナパネル3,3,・・を選択して組付
けようにすれば、該ドアインナパネル3の選択のみによ
って(換言すれば、ドアアウタパネル2の仕様変更を伴
うことなく)、ドア剛性を適用車種に応じて容易に変更
することができ、特に要求ドア剛性が車両の仕向地に応
じて異なるような場合には好適である。
【0092】また、同様に、上記ドアインナパネル3と
して、上記各ユニット取付部21,22,23の設置位
置が異なるものを複数種類用意し、上記ドアX2の適用
車種に応じて該ドアインナパネル3を選択して組付ける
ようにすれば、該ドアインナパネル3の厚板部によって
上記ドアX2の剛性を高く維持しつつ、適用車種に応じ
た機能部品の選択の自由度を高めることができるととも
に、該ドアインナパネル3の各車種への共用化が可能と
なり、車種間における部品点数を低減し且つその組付性
を高めることができる。
して、上記各ユニット取付部21,22,23の設置位
置が異なるものを複数種類用意し、上記ドアX2の適用
車種に応じて該ドアインナパネル3を選択して組付ける
ようにすれば、該ドアインナパネル3の厚板部によって
上記ドアX2の剛性を高く維持しつつ、適用車種に応じ
た機能部品の選択の自由度を高めることができるととも
に、該ドアインナパネル3の各車種への共用化が可能と
なり、車種間における部品点数を低減し且つその組付性
を高めることができる。
【0093】第3の実施形態 第3の実施形態は、車両の側部車体構造のうち、上記ド
アX1,X2が装着される車体側部の開口部の構造を対象
としている。即ち、図28に示すように、車体Zの側部
には、側部下端において車体前後方向に延びるサイドシ
ル61と、側部上端において車体前後方向に延びるルー
フサイドレール63と、これら両者間に跨がって上下方
向に延びるセンタピラー62とフロントピラー64の四
者によって画成され、上記ドアX1,X2によって開閉さ
れる側部開口Yが設けられている。この側部開口Yの周
縁部のうち、上記サイドシル61と上記センタピラー6
2との接合部65においては、上記ドアX1,X2が閉じ
られた状態においては、該ドアX1,X2の後部側の下端
近傍における厚板部Ta部分(図28の鎖線ハッチング
を付した部分)と車幅方向において適宜重合することに
なる。従って、このドアX1,X2の厚板部Taと重合す
る上記側部開口Yの周縁部における上記接合部65の剛
性を局部的に高めておくと、共に高剛性の部分同士が車
幅方向において重合し、例えば車両の側突によって上記
ドアX1,X2側から上記側部開口Y側へ側突荷重が入力
される場合、この側突荷重に対する車体Z側における支
持性能が向上し、該ドアX1,X2の車室内方への変形移
動が可及的に抑制され、乗員の保護性能の向上という点
において好都合である。
アX1,X2が装着される車体側部の開口部の構造を対象
としている。即ち、図28に示すように、車体Zの側部
には、側部下端において車体前後方向に延びるサイドシ
ル61と、側部上端において車体前後方向に延びるルー
フサイドレール63と、これら両者間に跨がって上下方
向に延びるセンタピラー62とフロントピラー64の四
者によって画成され、上記ドアX1,X2によって開閉さ
れる側部開口Yが設けられている。この側部開口Yの周
縁部のうち、上記サイドシル61と上記センタピラー6
2との接合部65においては、上記ドアX1,X2が閉じ
られた状態においては、該ドアX1,X2の後部側の下端
近傍における厚板部Ta部分(図28の鎖線ハッチング
を付した部分)と車幅方向において適宜重合することに
なる。従って、このドアX1,X2の厚板部Taと重合す
る上記側部開口Yの周縁部における上記接合部65の剛
性を局部的に高めておくと、共に高剛性の部分同士が車
幅方向において重合し、例えば車両の側突によって上記
ドアX1,X2側から上記側部開口Y側へ側突荷重が入力
される場合、この側突荷重に対する車体Z側における支
持性能が向上し、該ドアX1,X2の車室内方への変形移
動が可及的に抑制され、乗員の保護性能の向上という点
において好都合である。
【0094】かかる観点から、この実施形態において
は、上記サイドシル61とセンタピラー62のアウタパ
ネルの板厚を、上記接合部65に対応する部分において
大きく、該接合部65以外の部分において小さく設定し
ている。即ち、該アウタパネルはプレス成形により形成
されるものであるが、その場合、図29及び図30に示
すように、その成形素材45を、上記接合部65に対応
するように略「T」字状形態をもつ板厚の大きい板材4
5aと、板厚の小さい三つの板材45b,45c,45
dとを、これらの板面方向に接続して構成し、この成形
素材45にプレス成形を施すことで上記接合部65を形
成する。このプレス成形により得られた上記接合部65
は、板厚の大きな厚板部Tcとされ、該接合部65以外
の部分は板厚の小さい薄板部Tdとされる。
は、上記サイドシル61とセンタピラー62のアウタパ
ネルの板厚を、上記接合部65に対応する部分において
大きく、該接合部65以外の部分において小さく設定し
ている。即ち、該アウタパネルはプレス成形により形成
されるものであるが、その場合、図29及び図30に示
すように、その成形素材45を、上記接合部65に対応
するように略「T」字状形態をもつ板厚の大きい板材4
5aと、板厚の小さい三つの板材45b,45c,45
dとを、これらの板面方向に接続して構成し、この成形
素材45にプレス成形を施すことで上記接合部65を形
成する。このプレス成形により得られた上記接合部65
は、板厚の大きな厚板部Tcとされ、該接合部65以外
の部分は板厚の小さい薄板部Tdとされる。
【0095】このように構成された上記車体Zの側部開
口Y部分に上記ドアX1,X2を取り付けると、厚板部T
cで構成される上記接合部65と、上記ドアX1,X2の
厚板部Taとが車幅方向において重合することとなり、
その結果、上述の如き側突時における乗員保護性能が高
められるものである。
口Y部分に上記ドアX1,X2を取り付けると、厚板部T
cで構成される上記接合部65と、上記ドアX1,X2の
厚板部Taとが車幅方向において重合することとなり、
その結果、上述の如き側突時における乗員保護性能が高
められるものである。
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかるドアの内面
側からの正面図である。
側からの正面図である。
【図2】図1のII−II拡大断面図である。
【図3】図1に示したドアを構成するドア本体の第1の
実施例を示す正面図である。
実施例を示す正面図である。
【図4】図1に示したドアを構成するドア本体の第2の
実施例を示す正面図である。
実施例を示す正面図である。
【図5】図4のV−V拡大断面図である。
【図6】図1に示したドアを構成するドア本体の第3の
実施例を示す正面図である。
実施例を示す正面図である。
【図7】図6のVII−VII拡大断面図である。
【図8】図1に示したドアを構成するドアモジュールパ
ネルの第1の実施例を示す正面図である。
ネルの第1の実施例を示す正面図である。
【図9】図8のIX−IX拡大断面図である。
【図10】図1に示したドアを構成するドアモジュール
パネルの第2の実施例を示す正面図である。
パネルの第2の実施例を示す正面図である。
【図11】図10のXI−XI拡大断面図である。
【図12】図1に示したドアを構成するドアモジュール
パネルの第3の実施例を示す正面図である。
パネルの第3の実施例を示す正面図である。
【図13】図12のXIII−XIII拡大断面図であ
る。
る。
【図14】図1に示したドアを構成するドアモジュール
パネルの第4の実施例を示す正面図である。
パネルの第4の実施例を示す正面図である。
【図15】図14のXV−XV拡大断面図である。
【図16】図8に示したドアモジュールパネルの成形素
材の形態説明図である。
材の形態説明図である。
【図17】図16のXVII−XVII断面図である。
【図18】図10に示したドアモジュールパネルの成形
素材の形態説明図である。
素材の形態説明図である。
【図19】図18のXIX−XIX断面図である。
【図20】図12に示したドアモジュールパネルの成形
素材の形態説明図である。
素材の形態説明図である。
【図21】図20のXXI−XXI断面図である。
【図22】図14に示したドアモジュールパネルの成形
素材の形態説明図である。
素材の形態説明図である。
【図23】図22のXXIII−XXIII断面図であ
る。
る。
【図24】本願発明の第2の実施形態にかかるドアの第
1の実施例を示すドア内面側からの正面図である。
1の実施例を示すドア内面側からの正面図である。
【図25】図24のXXV−XXV拡大断面図である。
【図26】本願発明の第2の実施形態にかかるドアの第
2の実施例を示すドア内面側からの正面図である。
2の実施例を示すドア内面側からの正面図である。
【図27】本願発明の第2の実施形態にかかるドアの第
3の実施例を示すドア内面側からの正面図である。
3の実施例を示すドア内面側からの正面図である。
【図28】車体側部に設けられた側部開口部分を示す側
面図である。
面図である。
【図29】図28に示したサイドシルとセンタピラーと
の接合部近傍部分を構成する成形素材の形態説明図であ
る。
の接合部近傍部分を構成する成形素材の形態説明図であ
る。
【図30】図29のXXX−XXX断面図である。
1はドア本体、2はドアアウタパネル、3はドアインナ
パネル、4はドアモジュールパネル、5はドアトリム、
6は開口部、11及び12は凹部、13〜17は凸部、
21は第1ユニット取付部、22は第2ユニット取付
部、23は第3ユニット取付部、25はパワーウインド
ユニット、26はスピーカユニット、27はパワードア
ロックユニット、28はエアバッグユニット、41〜4
4は成形素材、50はトリム装着部、51及び52は凹
部、53〜57は凸部、61はサイドシル、62はセン
タピラー、63はルーフサイドレール、64はフロント
ピラー、65は接合部、Taは厚板部、Tbは薄板部、
Tcは厚板部、Tdは薄板部、X1及びX2はドア、Yは
側部開口、Zは車体である。
パネル、4はドアモジュールパネル、5はドアトリム、
6は開口部、11及び12は凹部、13〜17は凸部、
21は第1ユニット取付部、22は第2ユニット取付
部、23は第3ユニット取付部、25はパワーウインド
ユニット、26はスピーカユニット、27はパワードア
ロックユニット、28はエアバッグユニット、41〜4
4は成形素材、50はトリム装着部、51及び52は凹
部、53〜57は凸部、61はサイドシル、62はセン
タピラー、63はルーフサイドレール、64はフロント
ピラー、65は接合部、Taは厚板部、Tbは薄板部、
Tcは厚板部、Tdは薄板部、X1及びX2はドア、Yは
側部開口、Zは車体である。
Claims (12)
- 【請求項1】 車体の側部に設けられた側部開口に、車
体外面側に位置するドアアウタパネルと車体内面側に位
置するドアインナパネルとから構成されるドアを装着し
てなる車両の側部車体構造であって、 上記ドアインナパネルが、板厚の大きい厚板部と板厚の
小さい薄板部とを備えていることを特徴とする車両の側
部車体構造。 - 【請求項2】 請求項1において、 上記ドアインナパネルが、厚さの異なる複数枚の板材を
その板面方向に接合してなる成形素材を用いたプレス成
形品で構成されていることを特徴とする車両の側部車体
構造。 - 【請求項3】 請求項1において、 上記厚板部が、ドア側面視でドア前後方向に延びる横設
部分とドア上下方向に延びる縦設部分の何れか一方のみ
の形態、又はこれら両者を組み合わせた形態であること
を特徴とする車両の側部車体構造。 - 【請求項4】 車体の側部に設けられた側部開口に、車
体外面側に位置するドアアウタパネルと車体内面側に位
置するドアインナパネルと該ドアインナパネルに接合さ
れるドアモジュールパネルとから構成されるドアを装着
してなる車両の側部車体構造であって、 上記ドアインナパネルは、上記ドアモジュールパネルと
の接合部の一部又は全部を該接合部以外の部位よりもそ
の板厚を大きくしていることを特徴とする車両の側部車
体構造。 - 【請求項5】 請求項4において、 上記ドアインナパネルが、厚さの異なる複数枚の板材を
その板面方向に接合してなる成形素材を用いたプレス成
形品で構成されていることを特徴とする車両の側部車体
構造。 - 【請求項6】 車体の側部に設けられた側部開口に、車
体外面側に位置するドアアウタパネルと車体内面側に位
置するドアインナパネルと該ドアインナパネルに接合さ
れるドアモジュールパネルとから構成されるドアを装着
してなる車両の側部車体構造であって、 上記ドアモジュールパネルが、板厚の大きい厚板部と板
厚の小さい薄板部とを備えていることを特徴とする車両
の側部車体構造。 - 【請求項7】 請求項6において、 上記厚板部が、ドア側面視でドア前後方向に延びる横設
部分とドア上下方向に延びる縦設部分の何れか一方のみ
の形態、又はこれら両者を組み合わせた形態であること
を特徴とする車両の側部車体構造。 - 【請求項8】 請求項6において、 上記ドアモジュールパネルが、厚さの異なる複数枚の板
材をその板面方向に接合してなる成形素材を用いたプレ
ス成形品で構成されていることを特徴とする車両の側部
車体構造。 - 【請求項9】 請求項8において、 上記厚板部の形態が異なる複数種類のドアモジュールパ
ネルを用意し、上記ドアの適用車種に応じて上記複数種
類のドアモジュールパネルを選択して組付けることを特
徴とする車両の側部車体構造。 - 【請求項10】 請求項1又は6において、 上記ドアインナパネルの厚板部の近傍位置、又は上記ド
アモジュールパネルの厚板部の近傍位置に、機能部品の
取付部が配置されていることを特徴とする車両の側部車
体構造。 - 【請求項11】 請求項10において、 上記機能部品の取付部の設置位置が異なる複数種類のド
アインナパネル又は複数種類のドアモジュールパネルを
用意し、上記ドアの適用車種に応じて上記ドアインナパ
ネル又は上記ドアモジュールパネルを選択して組付ける
ことを特徴とする車両の側部車体構造。 - 【請求項12】 請求項1又は6において、 上記車体の側部に設けられた側部開口の周縁部で且つ上
記ドアの閉状態において該ドア側の上記厚板部と対応す
る部位の板厚が、他の部位の板厚よりも大きく設定され
ていることを特徴とする車両の側部車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26649699A JP2001088553A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 車両の側部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26649699A JP2001088553A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 車両の側部車体構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001088553A true JP2001088553A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17431743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26649699A Pending JP2001088553A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 車両の側部車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001088553A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014528376A (ja) * | 2011-09-30 | 2014-10-27 | アルセロルミタル・インベステイガシオン・イ・デサロジヨ・エセ・エレ | 乗り物用軽量鋼ドア及びその製造方法 |
WO2017164079A1 (ja) * | 2016-03-23 | 2017-09-28 | 新日鐵住金株式会社 | ドアインナーパネル及びドアインナーパネル製造方法 |
JP2021003961A (ja) * | 2019-06-25 | 2021-01-14 | 本田技研工業株式会社 | 車両用ドア |
-
1999
- 1999-09-21 JP JP26649699A patent/JP2001088553A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014528376A (ja) * | 2011-09-30 | 2014-10-27 | アルセロルミタル・インベステイガシオン・イ・デサロジヨ・エセ・エレ | 乗り物用軽量鋼ドア及びその製造方法 |
WO2017164079A1 (ja) * | 2016-03-23 | 2017-09-28 | 新日鐵住金株式会社 | ドアインナーパネル及びドアインナーパネル製造方法 |
JP6206629B1 (ja) * | 2016-03-23 | 2017-10-04 | 新日鐵住金株式会社 | ドアインナーパネル及びドアインナーパネル製造方法 |
US10857858B2 (en) | 2016-03-23 | 2020-12-08 | Nippon Steel Corporation | Door inner panel and method for manufacturing door inner panel |
JP2021003961A (ja) * | 2019-06-25 | 2021-01-14 | 本田技研工業株式会社 | 車両用ドア |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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A977 | Report on retrieval |
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